JP2017190433A - 表面修飾フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

表面修飾フィルムおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】疎水性基材フィルムの表面をコーティングとUV照射といった簡便な方法で修飾し、機能及び優れた耐久性を付与することができる表面修飾フィルム。【解決手段】ニトレンの挿入反応を利用した機能性ポリマーの基材表面への導入においては、ニトレンの挿入反応が基材界面での基材との反応を優先し、機能性ポリマーの内部架橋に消費されるの抑制するためであって、機能性ポリマー層に電気的に中性(見かけ上電荷を持たない)の親水性基を含む機能性成分を選定し、ニトレン前駆体官能基を有する成分を25〜60モル%導入する、高機能と耐久性を有する疎水性基材フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、表面修飾フィルムおよびその製造方法に関する。本発明を用いることで、包装用途や農業用途、土木建築用途、水処理用途、光学用途向けに幅広く用いられているフィルムの表面を簡便に修飾し、機能を付与することができる。
フィルムの修飾方法としては、表面に機能性ポリマーをコーティングする方法(特許文献1)、フィルム素材に機能性ポリマーをブレンドした後フィルムに成形する方法、プラズマやコロナで処理する方法、グラフト重合により表面に機能性セグメントを導入する方法(特許文献2)等が提案されている。機能性ポリマーをコーティングする方法は簡便であり幅広く用いられているが、コーティングした機能性ポリマーがフィルムから剥離しやすく、長期間安定して機能を維持することが難しかった。フィルム素材に機能性ポリマーをブレンドした後、フィルムに成形する方法は特別な設備が不要で簡便な方法ではあるが、フィルムの表面を機能性ポリマーで十分被覆するためには機能性ポリマー添加量をかなり多くしなければならず、フィルムの機械的特性の低下や耐薬品性の低下を招きやすく、更に機能性ポリマーの大量添加によるコストアップも問題となる。一方、プラズマ処理やコロナ処理による方法は大掛かりな装置が必要であり、処理の過程で基材を損傷しやすいといった欠点があった。グラフト重合により表面に機能性セグメントを導入する方法は長期安定性に優れ、基材の損傷もないことから優れた修飾方法であるが、基材の種類ごとに重合開始基導入方法が異なり、複雑な導入反応を必要とする点が欠点であった。
上記従来の修飾方法の欠点を改善する方法として、ニトレンの挿入反応を利用した機能性ポリマーの基材表面への導入方法が特許文献3、4に記載されている。この方法は機能性ポリマーのコーティングとUV照射といった簡便な方法で機能性ポリマーを共有結合を介して基材表面に導入できる点で優れた方法であるが、ニトレンの挿入反応が基材界面での基材との反応のみならず機能性ポリマーの内部架橋にも消費されてしまうためか、導入・固定化された機能性ポリマーが多いにもかかわらず機能が発現せず、また他の表面修飾方法と比較して耐久性や機能面で劣るといった欠点を有していた。
特開2006−213861号公報 特開平7−300513号公報 特表平3−505979号公報 国際公開第2009/099126号
本発明は、疎水性基材フィルムの表面に簡便に機能性ポリマー層を導入して機能を付与するとともに、耐久性にも優れた表面修飾フィルムを製造し提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らが鋭意検討を行った結果、機能性ポリマー層に電気的に中性(見かけ上電荷を持たない)の親水性基を含む機能性成分を選定し、かつ、ニトレン前駆体官能基を有する成分を25〜60モル%導入することで、疎水性基材フィルムに高機能と耐久性を付与できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち本発明は、上記の課題を解決するために本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
[1]疎水性基材フィルムと、疎水性基材フィルム表面に共有結合を介して形成された電気的に中性の親水性基を含む機能性成分とニトレンの反応によって生じた架橋成分を含む機能性ポリマー層とからなる表面修飾フィルムであって、前記機能性ポリマー層が25〜60モル%の架橋成分を含むことを特徴とする表面修飾フィルム。
[2]前記機能性ポリマー層に導入される機能性成分がアルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基、ベタイン性基から選ばれた官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体であることを特徴とする、[1]に記載の表面修飾フィルム。
[3]前記機能性ポリマー層に導入される架橋成分が、ニトレン前駆体官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体であることを特徴とする、[1]に記載の表面修飾フィルム。
[4]機能性成分と25〜60モル%のニトレン前駆体官能基を有する成分からなる機能性ポリマーを疎水性基材フィルム表面にコーティングし、光照射により前記基材フィルム表面に共有結合を介して機能性ポリマー層を形成することを特徴とする、表面修飾フィルムの製造方法。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明で用いられるフィルムとは、フィルム状およびシート状の膜状物を指す。フィルムの厚みに特に制約はなく、5μm〜50mmの範囲にあることが好ましい。また、本発明の表面修飾フィルムは、疎水性基材フィルムと、基材面に形成された機能性ポリマー層とからなる。
疎水性基材フィルムの例としては、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ABS、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル等が挙げられる。
また本発明で用いられる疎水性基材フィルムとは、その材質は特に制限されないが、疎水性で機能性ポリマーへのUV照射で生じるニトレンと反応する部位を有している必要がある。
また、本発明で用いられる疎水性基材フィルムの疎水性とは、水との親和性が低く親油性であることを示すものであり、対水接触角が60°以上のものを指す。
本発明で用いられる電気的に中性の親水性基とは、アルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基、ベタイン性基が挙げられる。アルコキシアルキル基の具体例としては、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシエチル基等が挙げられる。また、モノアルコキシポリオキシエチレン基の具体例としては、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−エトキシエトキシ)エチル基、2−{2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ}エチル基、メトキシポリオキシエチレン基、エトキシポリオキシエチレン基等が挙げられ、ポリオキシエチレン基の具体例としては、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基、2−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エチル基、ω−ヒドロキシポリオキシエチレン基等が挙げられる。
本発明で用いられるベタイン性基とは、電離状態で正電荷を持つ部分と負電荷を持つ部分を同一基内の隣り合わない位置に有し、正電荷を有する原子には解離し得る水素原子が結合しておらず、全体としては電気的に中性である基を指す。その具体例としては、スルホベタイン基、カルボベタイン基、ホスホベタイン基等が挙げられる。
本発明で用いられる機能性成分とは、親水性や電解質溶液に対するぬれ性の付与、タンパク質の吸着抑制、バイオファウリングの発生防止、薬効成分の吸着防止、抗血栓性、生体親和性、帯電防止等の機能を疎水性基材フィルムに付与するための成分であり、電気的に中性(見かけ上電荷を持たない)の親水性基を含むものである。
また、機能性成分として、具体的にはアルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基、スルホベタイン基、カルボベタイン基、ホスホベタイン基から選ばれた官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体である。上記ビニル基としては、メタクリルオキシ基、メタクリルアミド基、アクリルオキシ基、アクリルアミド基、スチリル基等が挙げられるが、ポリマーの機械的強度の高さや多孔質膜との親和性に優れる点でメタクリルオキシ基、アクリルオキシ基が好ましい。上記モノマーの具体例としては、メトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルアクリレート、メトキシエチルメタクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、2−メトキシエトキシスチレン、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリルアミド、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシスチレン、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート、ポリエチレングリコールメチルエーテルアクリレート、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリルアミド、ポリエチレングリコールメチルエーテルアクリルアミド、ポリエチレングリコールエチルエーテルメタクリレート、ポリエチレングリコールエチルエーテルアクリレート、ポリエチレングリコールエチルエーテルメタクリルアミド、ポリエチレングリコールエチルエーテルアクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシスチレン、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリルアミド、ポリエチレングリコールモノアクリルアミド、N−メタクリロイル−L−ヒスチジン、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、2−(N−3−スルホプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム)エチルメタクリレート等が挙げられる。
本発明で用いられる架橋成分とは、ニトレンが炭素−水素結合や窒素−水素結合に挿入して架橋が形成される成分である。この架橋成分が機能性ポリマー層中に25〜60モル%の割合で含まれることが、本発明の効果を発現する上で重要である。架橋成分が25モル%未満であると、機能性ポリマー層の基材フィルムや基材シート表面への固定化が不十分となるため好ましくなく、一方、60モル%を超えると、タンパク質の吸着抑制、バイオファウリングの発生防止、抗血栓性等の機能の低下が生じるため好ましくない。
本発明で用いられるニトレンと反応する部位とは、炭素−水素結合や窒素−水素結合を指す。
本発明で用いられる機能性ポリマー層とは、前記機能性成分と前記架橋成分からなり、疎水性基材フィルム表面に共有結合を介して形成されたポリマー層である。疎水性基材フィルム表面に形成される機能性ポリマー層の厚みは特に限定されないが、5nm〜5μmの範囲であることが好ましい。ポリマー層の厚みが5nm未満であると、付与する機能の発現が十分でないため好ましくない。一方、ポリマー層の厚みが5μmを超えても、更なる高機能化が望めないため好ましくない。
本発明の表面修飾フィルムの製造方法は、機能性ポリマーを疎水性基材フィルム表面に存在させ、光照射により疎水性基材フィルム表面に共有結合を介して機能性ポリマー層を形成することを特徴とする。
本発明で用いられる機能性ポリマーとしては、機能性成分と25〜60モル%のニトレン前駆体官能基を有する成分からなるポリマーである。その分子量は1,000〜1,000,000の範囲で選択できるが、コーティング時の粘度や溶解性、ポリマー層の機械的強度の観点から5,000〜500,000の範囲が好ましい。該機能性ポリマーは機能性成分とニトレン前駆体成分との共重合体であるが、それらはランダムに配列していてもブロック状に配列していてもかまわない。
機能性ポリマーを疎水性基材フィルム表面に存在させる方法としては特に限定はなく、機能性ポリマーをそのままもしくは溶媒で希釈して基材フィルムにコーティングする方法等を用いることができる。コーティング方法も特に制約はなく、コーティングする機能性ポリマー(溶液)の粘性に応じてディップコーティング、スピンコーティング、グラビアコーティング、ロールコーティング、バーコーティング、ダイコーティング、ナイフコーティング等から選択すれば良い。機能性ポリマーを溶媒で希釈してコーティングに用いた場合は、光照射の前に乾燥等により溶媒を除去することが好ましい。
上記方法により機能性ポリマーを基材フィルム表面に存在させた後、光を照射する。光は用いる光反応性基がニトレンを発生できる波長の光である必要があり、光反応性基としてアジド基を用いる場合には波長が10〜400nm、好ましくは250〜380nm付近の紫外線を照射する。照射する紫外線の強度は特に限定されないが、1〜1000mW/cmの範囲で適宜選択できる。
本発明において上記ニトレン前駆体官能基は、機能性ポリマー中に25〜60モル%含有するように共重合体を合成する必要がある。機能性成分を構成するモノマーとニトレン前駆体官能基を有するモノマーの共重合性が良好な場合、モノマーの仕込比はニトレン前駆体官能基を有するモノマーが全モノマー中25〜60モル%となるように仕込んで重合すれば良い。一方、ニトレン前駆体官能基を有するモノマーの共重合性が低い場合には、ニトレン前駆体官能基を有するモノマーを過剰量仕込む必要がある。なお、本発明の効果を逸脱しない範囲において、他のモノマーを共重合してもかまわない。重合については特に制約はなく、ラジカル重合を用いてもイオン重合を用いても良いし、バルク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合、分散重合、沈殿重合等いずれの方式を用いてもかまわない。操作の簡便性の点から、ラジカル重合、特にフリーラジカル重合が好ましく用いられる。
本発明のニトレン前駆体官能基を有する成分からなる機能性ポリマーとは、ニトレン前駆体官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体である。上記ニトレン前駆体官能基はアジド基であり、具体的にはフェニルアジド、テトラフルオロフェニルアジド等のアリールアジド;ベンゾイルアジドメチルベンゾイルアジド等のアシルアジド;エチルアジドホルメート、フェニルアジドホルメート等のアジドホルメート;ベンゼンスルホニルアジド等のスルホニルアジドが挙げられるが、好ましくはアリールアジドが用いられる。
ただし、アリールアジドのうち芳香環にフッ素原子が導入されているアリールアジドは疎水性が高く、機能性ポリマーの親水性を低下させるため、本発明での使用は好ましくない。上記ビニル基としては、メタクリルオキシ基、メタクリルアミド基、アクリルオキシ基、アクリルアミド基、スチリル基等が挙げられるが、機能性成分がメタクリルオキシ基、アクリルオキシ基を有するモノマーの重合体の場合、共重合性を高める点でメタクリルオキシ基、アクリルオキシ基であることが好ましい。上記モノマーの具体例としては、メタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジド、アクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジド、メタクリルアミドプロピルオキシ4−フェニルアジド、アクリルアミドプロピルオキシ4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチルオキシ4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチルオキシ4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチルオキシ4−フェニルアジド、アクリルアミドエチルオキシ4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、アクリルアミドエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチル4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチル4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチル4−フェニルアジド、アクリルアミドエチル4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシプロピル4−フェニルアジド、アクリロイルオキシプロピル4−フェニルアジド、メタクリルアミドプロピル4−フェニルアジド、アクリルアミドプロピル4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシブチル4−フェニルアジド、アクリロイルオキシブチル4−フェニルアジド、メタクリルアミドブチル4−フェニルアジド、アクリルアミドブチル4−フェニルアジド、メタクリルアミド4−フェニルアジド、アクリルアミド4−フェニルアジド等が挙げられる。
本発明によれば、簡便な方法で疎水性基材フィルムの表面に機能性ポリマー層を導入することができ、フィルムに様々な機能、例えば、親水性や電解質溶液に対するぬれ性の付与、タンパク質の吸着抑制、バイオファウリングの発生防止、薬効成分の吸着防止、抗血栓性、生体親和性、帯電防止等を付与することができる。このような特性は、長期間高い機能性を維持する耐久性が要求される農業用途、土木建築用途、水処理用途、光学用途において特に有用であり、本用途分野において幅広く用いることができる。
以下に、本発明を更に詳細に実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
(アジド基含有量が30モル%である機能性ポリマーAの製造)
ガラス製のシュレンクフラスコにポリエチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレート(アルドリッチ製、数平均分子量300、以下PEGMA−1と略す)(7mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジド(3mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.045mmol)を秤量した。THF7mlを用いてモノマー、開始剤を溶解させ、均一溶液を調製した。十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で8時間重合を行った。重合終了後、ヘキサンを用いて再沈殿法により未反応のモノマーを除去し、減圧乾燥して褐色の水飴状のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量44,000、重量平均分子量115,000、アジド基含有量は30mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
基材フィルムとしてポリフッ化ビニリデン(以下PVDFと略す)フィルム(t=50μm)を用い、機能性ポリマーAの2%THF溶液を2000rpmで1分間スピンコートし、窒素雰囲気下室温にて乾燥させ、次いで、LED(アイテックシステム製主波長365nm)を用いて1分間UV照射(100mW/cm)を行った。その後、超純水、メタノール中で各1分間超音波洗浄し、表面をPEGMAコポリマーで修飾したPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
上記PEGMAコポリマー修飾PVDFフィルムの親水性を評価するため、水中でフィルム表面に気泡を接触させるcaptive bubble法を用いて接触角θを測定し、対水接触角(180°−θ)にて比較した。対水接触角は45°であり、親水性表面が形成されていることが判った。
(耐剥離性評価)
上記PEGMAコポリマー修飾PVDFフィルムの表面を水湿潤綿棒で擦り、PEGMAコポリマー層の剥離状態を観察した。その結果、剥離は認められなかった。
実施例2
(アジド基含有量が32モル%である機能性ポリマーBの製造)
機能性モノマーとして数平均分子量300のPEGMA−1に代えて数平均分子量500のPEGMA−2を用いたこと、溶媒をTHFからDMFに変更したことを除いて実施例1と同様の方法で機能性ポリマーBを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量27,000、重量平均分子量31,000、アジド基含有量は32mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
実施例1と同様の操作により、機能性ポリマーBで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は41°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例3
(アジド基含有量が48モル%である機能性ポリマーCの製造)
PEGMA−1を5mmol、メタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジドを5mmol、THFを6ml用いたことを除いて実施例1と同様の方法で機能性ポリマーCを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量30,000、重量平均分子量91,200、アジド基含有量は48mol%であり、水に不溶、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
実施例1と同様の操作により機能性ポリマーCで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は47°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例4
(アジド基含有量が28モル%である機能性ポリマーDの製造)
アジド基含有モノマーとしてメタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジドに代えてメタクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ−4−フェニルアジドを用いたことを除いて実施例1と同様の方法で機能性ポリマーDを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量51,000、重量平均分子量127,000、アジド基含有量は28mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
UV照射時間を5分間に変更したことを除いて、実施例1と同様の操作により機能性ポリマーDで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は44°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例5
(アジド基含有量が30モル%である機能性ポリマーAの製造)
実施例1と同様の方法で機能性ポリマーAを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量44,000、重量平均分子量115,000、アジド基含有量は30mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
PVDFフィルムに代えてPEフィルム(東ソー製ペトロセン183を熱プレスにてフィルムに成形。t=75μm)を用いたことを除いて実施例1と同様の操作により機能性ポリマーAで表面修飾されたPEフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は53°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例6
(アジド基含有量が30モル%である機能性ポリマーAの製造)
実施例1と同様の方法で機能性ポリマーAを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量44,000、重量平均分子量115,000、アジド基含有量は30mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(シート表面への固定化)
PVDFフィルムに代えてPEシート(東ソー製ペトロセン183を熱プレスにてシートに成形。t=1mm)を用いたことを除いて実施例1と同様の操作により機能性ポリマーAで表面修飾されたPEフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は53°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例7
(アジド基含有量が30モル%である機能性ポリマーAの製造)
実施例1と同様の方法で機能性ポリマーAを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量44,000、重量平均分子量115,000、アジド基含有量は30mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
PVDFフィルムに代えてポリスルホンフィルム(アルドリッチ製Mn=22000をジクロロメタンに溶解させソルベントキャストにてフィルム作成。t=40μm)を用いたこと、スピンコート時の溶媒をメタノールに変更したことを除いて実施例1と同様の操作により機能性ポリマーAで表面修飾されたポリスルホンフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は46°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例8
(アジド基含有量が30モル%である機能性ポリマーAの製造)
実施例1と同様の方法で機能性ポリマーAを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量44,000、重量平均分子量115,000、アジド基含有量は30mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
PVDFフィルムに代えて塩素化PVCフィルム(積水化学製HA−15EをTHFに溶解させソルベントキャストにてフィルム作成。t=30μm)を用いたこと、スピンコート時の溶媒をメタノールに変更したことを除いて実施例1と同様の操作により機能性ポリマーAで表面修飾された塩素化PVCフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は34°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例9
(アジド基含有量が33モル%である機能性ポリマーEの製造)
PEGMA−1に代えてメトキシエチルアクリレート(東京化成製、以下MEAと略す)を用いたことを除いて実施例3と同様の方法で機能性ポリマーEを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量85,000、重量平均分子量187,000、アジド基含有量は33mol%であり、水に不溶、メタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
実施例1と同様の操作により機能性ポリマーEで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は58°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
実施例10
(アジド基含有量が35モル%である機能性ポリマーFの製造)
PEGMA−1に代えて2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(東京化成製、以下MPCと略す)を用いたこと、溶媒をTHFに代えてエタノール/ジオキサン(1/1)混合溶媒を用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で機能性ポリマーFを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量40,000、重量平均分子量115,000、アジド基含有量は35mol%であり、水に不溶、エタノール、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
機能性ポリマーFのスピンコート時の溶媒をエタノールに変更したことを除いて、実施例1と同様の操作により機能性ポリマーFで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は32°であり、親水性表面が形成されていることを確認した。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価した。PEGMAコポリマー層の剥離は認められなかった。
比較例1
(表面の親水性評価)
基材フィルムとしてポリフッ化ビニリデン(以下PVDFと略す)フィルム(t=50μm)を用い、水中でフィルム表面に気泡を接触させるcaptive bubble法を用いて接触角θを測定し、対水接触角(180°−θ)にて比較した。対水接触角は81°であり、疎水性が高かった。
比較例2
(表面の親水性評価)
実施例5と同様のPEフィルムを用い、対水接触角を測定した。対水接触角は86°であり、疎水性が高かった。
比較例3
(表面の親水性評価)
実施例7と同様のポリスルホンフィルムを用い、対水接触角を測定した。対水接触角は78°であり、疎水性が高かった。
比較例4
(表面の親水性評価)
実施例8と同様の塩素化PVCフィルムを用い、対水接触角を測定した。対水接触角は79°であり、疎水性が高かった。
比較例5
(アジド基含有量が5モル%である機能性ポリマーGの製造)
PEGMA−2を9.5mmol、メタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジドを0.5mmol用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で機能性ポリマーGを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量61,000、重量平均分子量152,000、アジド基含有量は5mol%であり、水、メタノール、THFに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
機能性ポリマーGのスピンコート時の溶媒をメタノールに変更したことを除いて、実施例1と同様の操作により機能性ポリマーGで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は40°であり、フィルム表面は親水化されていた。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価したところ、PEGMAコポリマー層はほとんどが剥離した
比較例6
(アジド基含有量が83モル%である機能性ポリマーHの製造)
PEGMA−1を2mmol、メタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジドを8mmol用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で機能性ポリマーHを製造した。得られたポリマーは、数平均分子量33,000、重量平均分子量91,200、アジド基含有量は83mol%であり、水に不溶、THF、クロロホルムに可溶であった。
(フィルム表面への固定化)
実施例1と同様の操作により機能性ポリマーHで表面修飾されたPVDFフィルムを得た。
(表面の親水性評価)
実施例1と同様の操作で測定した対水接触角は70°であり、フィルム表面は疎水性であった。
(耐剥離性評価)
実施例1と同様の操作で耐剥離性を評価したところ、PEGMAコポリマー層の剥離は認められなか
った。
Figure 2017190433

Claims (4)

  1. 疎水性基材フィルムと、疎水性基材フィルム表面に共有結合を介して形成された電気的に中性の親水性基を含む機能性成分とニトレンの反応によって生じた架橋成分を含む機能性ポリマー層とからなる表面修飾フィルムであって、前記機能性ポリマー層が25〜60モル%の架橋成分を含むことを特徴とする表面修飾フィルム。
  2. 前記機能性ポリマー層に導入される機能性成分がアルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基、ベタイン性基から選ばれた官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体であることを特徴とする、請求項1に記載の表面修飾フィルム。
  3. 前記機能性ポリマー層に導入される架橋成分が、ニトレン前駆体官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体であることを特徴とする、請求項1に記載の表面修飾フィルム。
  4. 機能性成分と25〜60モル%のニトレン前駆体官能基を有する成分からなる機能性ポリマーを疎水性基材フィルム表面にコーティングし、光照射により前記基材フィルム表面に共有結合を介して機能性ポリマー層を形成することを特徴とする、表面修飾フィルムの製造方法。
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