JP2017190078A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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尚也 大泉
Hisaya Oizumi
尚也 大泉
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【課題】操縦安定性能およびウェット性能を維持しながら騒音性能を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部1の表面にタイヤ周方向に延びる少なくとも2本の主溝10と、これら主溝10により区画された複数の陸部20とを設け、最外側主溝11のタイヤ幅方向外側に隣接するショルダー陸部21およびタイヤ幅方向に隣り合う主溝10間に区画されたセンター陸部22,23のすべてにタイヤ幅方向に延在する閉止溝30をタイヤ周方向に間隔をおいて形成し、閉止溝30のうちショルダー陸部21に形成されたショルダー閉止溝31については一端を最外側主溝11に開口させて他端を接地端Eに到達させずにショルダー陸部21内で閉止させて、閉止溝30のうちセンター陸部22,23に形成されたセンター閉止溝32,33については一端をセンター陸部22,23に隣接する主溝10のいずれかに開口させて他端をセンター陸部22,23内で閉止させる。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性能およびウェット性能を維持しながら騒音性能を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
従来の空気入りタイヤでは、雨などで濡れた路面での走行性能(ウェット性能)を確保するため、排水性能の向上が重要な要素となることから、一般的にタイヤ周方向に直線的に延びる主溝を形成することにより排水性能の向上を図っている。しかしながら、このような主溝は、気柱共鳴音の抑制が困難であり、騒音の低減を図ることが困難であるという問題がある。
そこで、主溝で発生した気柱共鳴音が車外に放出されないように、タイヤ幅方向に延びるラグ溝を主溝に連通させずに陸部内で終端させたり、タイヤ幅方向に延びるラグ溝を主溝に連通させても接地端に対して開口させずに陸部内で終端させることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、このような構造でも、ウェット性能と騒音性能とを必ずしも充分に両立することができないという問題があった。また、様々な溝を配置することになるため、陸部剛性が不均一になり操縦安定性能に悪影響が出る虞があった。そのため、操縦安定性能およびウェット性能を維持しながら騒音性能を向上するための更なる対策が求められている。
特開2005‐231430号公報
本発明の目的は、操縦安定性能およびウェット性能を維持しながら騒音性能を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ周方向に延びる少なくとも2本の主溝と、これら主溝により区画された複数の陸部を有する空気入りタイヤにおいて、前記複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝のタイヤ幅方向外側に隣接する陸部をショルダー陸部とし、前記複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝のタイヤ幅方向内側に位置してタイヤ幅方向に隣り合う前記主溝間に区画された陸部をセンター陸部としたとき、前記ショルダー陸部および前記センター陸部のすべてにタイヤ幅方向に延在する閉止溝がタイヤ周方向に間隔をおいて形成され、前記閉止溝のうち前記ショルダー陸部に形成されたショルダー閉止溝は一端が前記最外側主溝に開口して他端が接地端に到達せずに前記ショルダー陸部内で閉止し、前記閉止溝のうち前記センター陸部に形成されたセンター閉止溝は一端が前記センター陸部に隣接する主溝のいずれかに開口して他端が前記センター陸部内で閉止していることを特徴とする。
本発明では、上述のように、すべての陸部に閉止溝が設けられているので、閉止溝が開口した主溝では、主溝内の空気は主溝から分岐した閉止溝に逃げることができ、気柱共鳴音の原因となる主溝内の空気の粗密変化が緩和され、気柱共鳴音の発生を抑制することができる。また、閉止溝は陸部内で終端しているので、主溝で発生した気柱共鳴音が閉止溝を介して車両外側に放出されることはない。従って、騒音性能を向上することができる。このとき、主溝自体の構造(溝幅や溝深さ)は維持されているので、主溝による優れた排水性能は維持される。また、上述のように閉止溝は陸部内で終端しているので、閉止溝が形成された陸部の剛性が著しく低下することはなく、操縦安定性能を維持することもできる。
本発明では、ショルダー陸部にタイヤ幅方向に延在してショルダー陸部を複数のブロックに区画する複数本のショルダーラグ溝が形成され、各ショルダーラグ溝がショルダー陸部においてタイヤ周方向に隣り合うショルダー閉止溝間に配置されることが好ましい。このようにショルダーラグ溝を設けることで、ショルダーラグ溝による排水性能が得られるため、ウェット性能を向上することができる。また、ショルダー陸部においてショルダーラグ溝とショルダー閉止溝とが周方向に交互に配置されるので、常に接地面内にショルダーラグ溝とショルダー閉止溝とが含まれるようになり、ウェット性能と騒音性能とをバランスよく両立するには有利になる。
本発明では、センター陸部の少なくとも1つに、タイヤ周方向に延在して主溝よりも溝幅および溝深さが小さい周方向細溝と、この周方向細溝とセンター陸部のタイヤ幅方向外側に隣接する主溝とに開口する複数本のセンターラグ溝とが形成され、各センターラグ溝がタイヤ周方向に隣り合うセンター閉止溝間に配置されることが好ましい。このように周方向細溝とセンターラグ溝とを設けることで、周方向細溝とセンターラグ溝とによる排水性能が得られるため、ウェット性能を向上することができる。また、センター陸部においてセンターラグ溝とセンター閉止溝とが周方向に交互に配置されるので、常に接地面内にセンターラグ溝とセンター閉止溝とが含まれるようになり、ウェット性能と騒音性能とをバランスよく両立するには有利になる。尚、センターラグ溝はセンター陸部に隣接する主溝どうしを結ぶものではないので、主溝で生じた気柱共鳴音がセンターラグ溝を介して伝播することはなく、また、センター陸部の剛性が著しく低下することはないので操縦安定性能を維持することができる。
本発明では、ショルダー陸部において周方向に隣り合うショルダーラグ溝の間に区画されたブロックの接地領域内での面積に対するショルダー閉止溝の溝面積の割合Asと、センターラグ溝と周方向細溝とが形成されたセンター陸部において周方向に隣り合うセンターラグ溝と周方向細溝との間に区画されたブロックの面積に対するセンター閉止溝の溝面積の割合Acとが、As>Acの関係を満たすことが好ましい。このようにショルダー閉止溝とセンター閉止溝との大きさを設定することで、騒音性能への寄与が大きいショルダー陸部と操縦安定性(特に初期操舵時の応答性)への寄与が大きいセンター陸部との溝比率のバランスを良好にすることができ、騒音性能と操縦安定性能とをバランスよく両立するには有利になる。
本発明では、主溝がタイヤ赤道の両側にそれぞれ2本ずつ形成されて、2列のショルダー陸部と3列のセンター陸部が区画され、タイヤ赤道上のセンター陸部にセンター閉止溝のみが形成され、最外側主溝のタイヤ幅方向内側に隣接するセンター陸部に周方向細溝と前記センターラグ溝とが形成された仕様にすることが好ましい。この仕様では、トレッド面全体に示す各溝、各陸部の割合が最適化され、騒音性能とウェット性能と操縦安定性能とをバランスよく両立するには有利になる。
本発明において、「接地領域」とは、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて正規荷重を加えたときのタイヤ軸方向の両端部(タイヤ幅方向両側の接地端)の間の領域である。「溝面積比率」とは、接地領域における陸部の面積に対するその陸部に形成された溝の総面積の比率である。具体的には、「接地領域内における総溝面積比率At」は、接地領域に含まれる全陸部の総面積に対する接地領域内の全溝の総面積の比率であり、「接地領域内における主溝面積比率Am」は、接地領域に含まれる全陸部の総面積に対する接地領域内の主溝の総面積の比率である。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車である場合には180kPaとする。「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”である。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの子午線断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッド面を示す正面図である。 図2の第一陸部および第二陸部を拡大して示す正面図である。 図2の第一陸部の一部を拡大して示す斜視図である。 図2の第二陸部の一部を拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、このトレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。尚、図1において、符号CLはタイヤ赤道を示し、符号Eは接地端を示す。
左右一対のビード部3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りに車両内側から外側に折り返されている。また、ビードコア5の外周上にはビードフィラー6が配置され、このビードフィラー6がカーカス層4の本体部と折り返し部とにより包み込まれている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層(図1〜3では2層)のベルト層7が埋設されている。各ベルト層7は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。これらベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。更に、ベルト層7の外周側にはベルト補強層8が設けられている。ベルト補強層8は、タイヤ周方向に配向する有機繊維コードを含む。ベルト補強層8において、有機繊維コードはタイヤ周方向に対する角度が例えば0°〜5°に設定されている。
本発明は、このような一般的な空気入りタイヤに適用されるが、その断面構造は上述の基本構造に限定されるものではない。
図1,2に示すように、トレッド部1の外表面には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝10が設けられている。図1,2の例では、タイヤ赤道CLの両側にそれぞれ2本ずつの主溝が設けられている。以下、タイヤ幅方向最外側に配置された主溝を最外側主溝11、この最外側主溝11のタイヤ幅方向内側に配置された主溝を内側主溝12という。これら4本の主溝10により複数(5列)の陸部20が区画されている。以下、最外側主溝11のタイヤ幅方向外側に隣接する陸部をショルダー陸部21、最外側主溝11のタイヤ幅方向内側に位置してタイヤ幅方向に隣り合う2本の主溝10に区画される陸部をセンター陸部22,23という。尚、センター陸部22は最外側主溝11と内側主溝12との間に区画された陸部であり、センター陸部23は2本の内側主溝12巻に区画されてタイヤ赤道CL上に位置する陸部である。
ショルダー陸部21には、タイヤ幅方向に延在するショルダー閉止溝31がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。このショルダー閉止溝31は、タイヤ幅方向内側の端部が外側主溝11に連通し、タイヤ幅方向外側の端部は接地端Eに到達せずにショルダー陸部21内で終端している。図示の例では、タイヤ周方向に隣り合うショルダー閉止溝31の間にそれぞれショルダーラグ溝41が形成されている。言い換えれば、ショルダー陸部21には、ショルダー閉止溝31とショルダーラグ溝41とが周方向に間隔をおいて交互に配置されている。ショルダーラグ溝41は、タイヤ幅方向内側の端部が最外側主溝11に連通し、タイヤ幅方向外側の端部が接地端Eを超えて延在し、ショルダー陸部21を複数のブロックに区画している。つまり、ショルダーラグ溝41に区画されたブロックのそれぞれにショルダー閉止溝31が形成されていることになる。図示の例では、これら溝の他に、タイヤ周方向に隣り合うショルダーラグ溝41に連通してタイヤ周方向に延びる周方向サイプ51Aと、ショルダー閉止溝31の延長線上に位置して、タイヤ幅方向に延在し、タイヤ幅方向内側の端部がショルダー陸部21内で終端し、タイヤ幅方向外側の端部が接地端Eを超えて延在する幅方向サイプ51Bとが設けられている。
最外側主溝11のタイヤ幅方向内側に隣接するセンター陸部22には、タイヤ幅方向に延在するセンター閉止溝22がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。このセンター閉止溝32は、タイヤ幅方向外側の端部が外側主溝11に連通し、タイヤ幅方向内側の端部は周方向細溝52や内側主溝12に到達せずにセンター陸部22内で終端している。タイヤ周方向に隣り合うセンター閉止溝32の間には、タイヤ幅方向に延在するセンターラグ溝42がタイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。言い換えれば、センター陸部22には、センター閉止溝32とセンターラグ溝42とが周方向に間隔をおいて交互に配置されている。このセンターラグ溝42は、タイヤ幅方向外側の端部が最外側主溝11に連通し、タイヤ幅方向内側の端部がセンター陸部22内に設けられた周方向細溝52に連通している。図示の例では、センターラグ溝42は、長手方向の中腹で溝幅が段階的に狭くなっている。センター陸部22は、センターラグ溝42と周方向細溝52とにより複数のブロックに区画されている。つまり、センターラグ溝42と周方向細溝52とにより区画されたブロックのそれぞれにセンター閉止溝32が形成されていることになる。尚、周方向細溝52は、主溝10よりも溝幅および溝深さが小さく、タイヤ周方向に延びる溝である。図示の例では、センターラグ溝42は周方向細溝52に連通することでセンター陸部22を複数のブロックに区画しているが、センターラグ溝42のタイヤ幅方向内側の端部を内側主溝12に連通させることでセンター陸部22を複数のブロックに区画するようにしてもよい。いずれにしても、センターラグ溝42はセンター陸部22を複数のブロックに分断するものである。
タイヤ赤道CL上に位置するセンター陸部23には、タイヤ幅方向に対して傾斜して延在するセンター閉止溝33が、タイヤ周方向に間隔をおいて形成されている。このセンター閉止溝33は、タイヤ幅方向外側の端部が内側主溝12に連通し、タイヤ幅方向内側の端部がセンター陸部23内で終端している。センター閉止溝33は、タイヤ赤道CLの両側の内側主溝12のそれぞれに対して形成されている。図示の例では、タイヤ赤道CLの一方側のセンター閉止溝33と他方側のセンター閉止溝33とは略同一直線上に配置されている。
図示の例では、接地領域内において、ショルダー閉止溝31、最外側主溝11に隣接するセンター陸部22に形成されたセンター閉止溝32、ショルダーラグ溝41、最外側主溝11に隣接するセンター陸部22に形成されたセンターラグ溝42のいずれもタイヤ幅方向に対して同方向に傾斜している。一方、タイヤ赤道CL上に位置するセンター陸部23に形成されたセンター閉止溝33は、ショルダー閉止溝31、最外側主溝11に隣接するセンター陸部22に形成されたセンター閉止溝32、ショルダーラグ溝41、最外側主溝11に隣接するセンター陸部22とは逆方向に傾斜している。これら溝はタイヤ赤道CLの一方側と他方側とで略点対称の関係になっている。
本発明では、ショルダー陸部21およびセンター陸部22,23のすべてに閉止溝30(ショルダー閉止溝31、センター閉止溝32,33)が設けられているので、これら閉止溝30が開口した主溝10(最外側主溝11、内側主溝12)では、主溝10内の空気は主溝10から分岐したこれら閉止溝30に逃げることができ、気柱共鳴音の原因となる主溝10内の空気の粗密変化が緩和され、気柱共鳴音の発生を抑制することができる。また、閉止溝30は各陸部20内で終端しているので、主溝10で発生した気柱共鳴音が閉止溝30を介して車両外側に放出されることはない。従って、騒音性能を向上することができる。このとき、主溝10自体の構造(溝幅や溝深さ)は維持されているので、主溝10による優れた排水性能は維持される。また、上述のように閉止溝30は陸部20内で終端しているので、閉止溝30が形成された陸部20の剛性が著しく低下することはなく、操縦安定性能を維持することもできる。
図示の例では、タイヤ赤道CLの両側にそれぞれ2本ずつの主溝10が設けられているが、本発明では、少なくとも2本の主溝が形成されていればよい。主溝10が2本である場合、この2本の主溝10が最外側主溝11となり、この主溝10(最外側主溝11)により区画された陸部20(2列のショルダー陸部21と1列のセンター陸部22)のすべてに閉止溝30が形成される。この場合も、閉止溝30による上述の効果を得ることができる。
ショルダー陸部21には、図示のように、ショルダー閉止溝31に加えてショルダーラグ溝41を形成することが好ましい。ショルダーラグ溝41は、上述のように、タイヤ幅方向に延在してショルダー陸部21を複数のブロックに区画するものであり、タイヤ周方向に隣り合うショルダー閉止溝31間に配置されるものである。このようにショルダーラグ溝41を設けることで、ショルダーラグ溝41による排水性能が得られるため、ウェット性能を向上することができる。また、ショルダー陸部21においてショルダー閉止溝13とショルダーラグ溝41とが周方向に交互に配置されるので、常に接地面内にショルダー閉止溝31とショルダーラグ溝41とが含まれるようになり、ウェット性能と騒音性能とをバランスよく両立するには有利になる。
最外側主溝11に隣接するセンター陸部22には、図示のように、センターラグ溝42を形成することが好ましい。センターラグ溝42は、上述のように、タイヤ幅方向に延在して最外側主溝11と周方向細溝52とに開口して、周方向細溝42と共にセンター陸部22を複数のブロックに区画するものであり、タイヤ周方向に隣り合うセンター閉止溝32間に配置されるものである。このように周方向細溝52とセンターラグ溝42とを設けることで、周方向細溝52とセンターラグ溝42とによる排水性能が得られるため、ウェット性能を向上することができる。また、センター陸部22においてセンターラグ溝42とセンター閉止溝32とが周方向に交互に配置されるので、常に接地面内にセンターラグ溝42とセンター閉止溝32とが含まれるようになり、ウェット性能と騒音性能とをバランスよく両立するには有利になる。図示の例のセンターラグ溝42は周方向細溝52と最外側主溝11とを結ぶものであって、センター陸部22に隣接する主溝10どうしを結ぶものではないので、主溝10で生じた気柱共鳴音がセンターラグ溝42を介して伝播し難くなり騒音性能を高めるには有利になる。また、このセンターラグ溝42によってセンター陸部22の剛性が著しく低下することはないので操縦安定性能を維持するには有利になる。
センターラグ溝42および周方向細溝52は、主として排水性能を付与するために形成されるものであるので、最外側主溝11のタイヤ幅方向内側における排水性能を高める観点からは、最外側主溝11のタイヤ幅方向内側に存在する陸部(センター陸部22,23)のいずれに設けてもよい。但し、トレッド面全体における溝の配置のバランスを鑑みると、図示のように、最外側主溝11に隣接するセンター陸部22に、センターラグ溝42と周方向細溝52とを設けることが好ましい。
尚、周方向細溝52とは、主溝10に対して溝幅および溝深さが小さい溝である。主溝10の溝幅が例えば3mm〜15mm、溝深さが例えば6mm〜10mmであるのに対して、周方向細溝52の溝幅は例えば1.5mm〜5mm、溝深さは主溝10の有効溝深さの30%〜80%に設定される。
図示の例では、最外側主溝11の両側のショルダー陸部21およびセンター陸部22にショルダー閉止溝31、ショルダーラグ溝41、センター閉止溝32、センターラグ溝42がいずれも最外側主溝11に開口するように形成されるが、この場合、それぞれの開口位置はタイヤ周方向にずれて配置されていることが好ましい。より詳しくは、これら溝のそれぞれの開口端の溝幅方向中心点が一致せずにタイヤ周方向にずれて配置されていることが好ましい。このように開口位置を配置することで、最外側主溝11において生じる気柱共鳴音を最外側主溝11に開口するこれら溝によって効率良く分散することができ、騒音性能を向上するには有利になる。
ラグ溝40(ショルダーラグ溝41、センターラグ溝42)および閉止溝30(ショルダー閉止溝31、センター閉止溝32)が共に形成されている陸部20(ショルダー陸部21、センター陸部22)におけるこれら溝の溝幅について、図3に示すように、ショルダーラグ溝41の溝幅をWr1とし、ショルダー閉止溝31の溝幅をWc1とし、センターラグ溝42の溝幅をWr2とし、センター閉止溝32の溝幅をWc2としたとき、これら溝幅Wr1,Wc1,Wr2,Wc2は、Wc1≧Wr1かつWc2≧Wr2の関係を満たしていることが好ましい。このように各陸部20に設けられるラグ溝40および閉止溝30の溝幅を上述のように設定しているので、ラグ溝40および閉止溝30の溝面積の差を抑えることができ、ウェット性能と騒音性能とをバランスよく両立するには有利になる。また、これにより各陸部20においてラグ溝40および閉止溝30によって区画された部分の剛性のバランスも良好になるため、操縦安定性を高めることもできる。ラグ溝40および閉止溝30の溝幅が上述の関係から外れると、相対的に溝長さが大きいショルダーラグ溝41およびセンターラグ溝42の溝面積が増大し、相対的に溝長さが小さいショルダー閉止溝31およびセンター閉止溝32の溝面積が減少するため、これら溝によって区画された各陸部の部分の剛性のバランスが悪化して操縦安定性に悪影響が出る。より好ましくは、ショルダーラグ溝41の溝幅Wr1とショルダー閉止溝31の溝幅Wc1とセンターラグ溝42の溝幅Wr2とセンター閉止溝32の溝幅Wc2とがWc1>Wr1かつWc2>Wr2の関係を満たすとよい。更に、ショルダーラグ溝41の溝幅Wr1およびセンターラグ溝42の溝幅Wr2は例えば1.5mm〜6.0mmであるとよく、ショルダー閉止溝31の溝幅Wc1およびセンター閉止溝32の溝幅Wc2は例えば8.0mm以下であるとよい。また、ショルダーラグ溝41の溝幅Wr1がショルダー閉止溝31の溝幅Wc1の0.8倍〜1.2倍であり、センターラグ溝42の溝幅Wr2がセンター閉止溝32の溝幅Wc2の0.8倍〜1.2倍であるとよい。
ラグ溝40および閉止溝30が共に形成されている陸部20におけるこれら溝の溝深さについて、図4,5に示すように、ショルダーラグ溝41の溝深さをDr1とし、ショルダー閉止溝31の溝深さをDc1とし、センターラグ溝42の溝深さをDr2とし、センター閉止溝32の溝深さをDc2としたとき、これら溝深さがDr1>Dc1かつDr2>Dc2の関係を満たすことが好ましい。このように各溝の溝深さを設定することで、摩耗進行時に溝体積が減少して排水性能が重要になった際に、ウェット性能に寄与するショルダーラグ溝41およびセンターラグ溝42が残存して、良好なウェット性能を維持することが可能になる。また、この溝深さの関係により、各陸部20においてラグ溝40よりも溝幅が広い閉止溝30の溝深さが小さくなるので、陸部剛性のバランスが良好になり、操縦安定性を高めることができる。ショルダーラグ溝41の溝深さDr1、センターラグ溝42の溝深さDr2、ショルダー閉止溝31の溝深さDc1、およびセンター閉止溝32の溝深さDc2は、溝としての機能を発揮するために主溝10の有効溝深さの50%以上であることが好ましい。特に、排水に寄与するショルダーラグ溝41の溝深さDr1およびセンターラグ溝42の溝深さDr2は主溝10の有効溝深さの70%以上であることが好ましい。更に、ショルダーラグ溝41の溝深さDr1がショルダー閉止溝31の溝深さDc1の1.2倍〜1.6倍であり、センターラグ溝42の溝深さDr2がセンター閉止溝32の溝深さDc2の1.2倍〜1.6倍であるとよい。
ラグ溝40および閉止溝30が共に形成されている陸部20におけるこれら溝の長さについて、図3に示すように、接地領域内におけるショルダーラグ溝41の長さをLr1とし、ショルダー閉止溝31の長さをLc1とし、センターラグ溝42の長さをLr2とし、センター閉止溝32の長さをLc2としたとき、これら長さが0.25≦Lc1/Lr1≦0.75かつ0.15≦Lc2/Lr2≦0.75の関係を満たすことが好ましい。このように各溝の長さを設定することで、各閉止溝30の長さを適度に確保することができ、騒音性能や操縦安定性能を維持しながら、閉止溝30による排水性能も得ることが可能になる。長さの比Lc1/Lr1またはLc2/Lr2が0.25よりも小さいとショルダー閉止溝31またはセンター閉止溝32が短過ぎるためこれら閉止溝30による排水性能が見込めなくなり、ウェット性能を充分に高めることが難しくなる。長さの比Lc1/Lr1またはLc2/Lr2が0.75よりも大きいとショルダー閉止溝31またはセンター閉止溝32が長過ぎるためこれら閉止溝30によって充分に気柱共鳴音を抑制することが難しくなる。また、陸部剛性が低下するため操縦安定性を高度に維持することが難しくなる。
尚、閉止溝30(センター閉止溝33)のみが形成された陸部20(タイヤ赤道CL上のセンター陸部23)における閉止溝30(センター閉止溝33)の溝幅は例えば1.5mm〜5mm、溝深さは主溝10の有効溝深さの30%〜80%、長さは陸部20の幅の例えば20%〜60%に設定することができる。
ラグ溝40(ショルダーラグ溝41、センターラグ溝42)および閉止溝30(ショルダー閉止溝31、センター閉止溝32,33)の溝深さは各溝の全長において一定であってもよいが、好ましくは、各溝が開口する主溝10から離れるに従って減少するとよい。このように各溝の溝深さを変化させることで、摩耗が進行してもこれら溝がそれぞれ主溝10に連通した状態を維持することができ、摩耗末期までウェット性能と騒音性能とを両立するには有利になる。具体的には、各ラグ溝40の主溝10に対する開口端における溝深さ(最大値)を各主溝10の有効溝深さの例えば80%〜90%にして、各ラグ溝40の主溝10から離れた端部における溝深さ(最小値)を各主溝10の有効溝深さの例えば70%〜85%にする一方で、各閉止溝30の主溝10に対する開口端における溝深さ(最大値)を各主溝10の有効溝深さの例えば60%〜70%にして、各閉止溝30の主溝10から離れた端部における溝深さ(最小値)を各主溝10の有効溝深さの例えば50%〜65%にするとよい。
ショルダー陸部21において周方向に隣り合うショルダーラグ溝41の間に区画されたブロックの接地領域内での面積に対するショルダー閉止溝31の溝面積の割合をAsとし、センターラグ溝42と周方向細溝52とが形成されたセンター陸部22において周方向に隣り合うセンターラグ溝42と周方向細溝52との間に区画されたブロックの面積に対するセンター閉止溝32の溝面積の割合をAcとしたとき、これら溝面積の割合As,AcがAs>Acの関係を満たすことが好ましい。このようにショルダー閉止溝31とセンター閉止溝32との大きさを設定することで、騒音性能への寄与が大きいショルダー陸部21と操縦安定性(特に初期操舵時の応答性)への寄与が大きいセンター陸部22との溝比率のバランスを良好にすることができ、騒音性能と操縦安定性能とをバランスよく両立するには有利になる。溝面積の割合As,Acが上述の関係から外れると、騒音性能への寄与が大きいショルダー陸部21と操縦安定性への寄与が大きいセンター陸部22との間の溝比率のバランスが悪化して、これら性能をバランスよく両立することが難しくなる。より好ましくは、ショルダー閉止溝31の溝面積の割合Asが0.05〜0.10であるとよく、センター閉止溝32の溝面積の割合Acが0.03〜0.08であるとよい。
接地領域内における総溝面積比率をAtとし、接地領域内における主溝面積比率をAmとしたとき、これら溝面積比率At,Amが0.2≦At≦0.4かつ0.65≦Am/At≦0.75の関係を満たすことが好ましい。このように溝面積比率の関係を設定することで、ウェット性能と騒音性能とを両立し、また優れた操縦安定性能を維持するには有利になる。総溝面積比率Atが0.2よりも小さいと、タイヤ全体の溝面積が少なくなるため、排水性能を充分に確保することができず、優れたウェット性能を得ることが困難になる。総溝面積比率Atが0.4よりも大きいと、溝面積が大き過ぎるため溝に起因する騒音が増加し、優れた騒音性能を得ることが困難になる。また、溝が増えることで陸部剛性も低下するため、操縦安定性を充分に維持することが難しくなる。溝面積の比Am/Atが0.65よりも小さいと主溝10以外の溝が占める割合が大きくなるため通過騒音が悪化する。溝面積の比Am/Atが0.75よりも大きいと主溝以外10の溝、特にラグ溝30が占める割合が小さくなるため、ウェット性能と騒音性能との両立が難しくなる。
タイヤサイズが235/50R18 97Vであり、図1に例示する基本構造を有し、図2のトレッドパターンを基調とし、ショルダー陸部に形成される閉止溝(ショルダー閉止溝)の有無、開口方向、溝幅Wc1、溝深さDc1、溝長さ(ショルダーラグ溝の長さに対する割合)Lc1/Lr1、溝面積(ショルダーラグ溝で区画されたブロックの面積に対する割合)As、ショルダー陸部に形成されるラグ溝(ショルダーラグ溝)の有無、溝幅Wr1、溝深さDr1、最外側主溝に隣接するセンター陸部(センター陸部1)に形成される閉止溝(センター閉止溝)の有無、溝幅Wc2、溝深さDc2、溝長さ(センターラグ溝の長さに対する割合)Lc2/Lr2、溝面積(センターラグ溝および周方向細溝で区画されたブロックの面積に対する割合)Ac、最外側主溝に隣接するセンター陸部(センター陸部1)に形成されるラグ溝(センターラグ溝)の有無、溝幅Wr2、溝深さDr2、最外側主溝に隣接するセンター陸部(センター陸部1)に形成される周方向細溝の有無、タイヤ赤道上に位置するセンター陸部(センター陸部2)に形成される閉止溝(センター閉止溝)の有無、溝幅、溝深さ、溝長さ(センターラグ溝の長さまたはセンター陸部2の幅に対する割合)、タイヤ赤道上に位置するセンター陸部(センター陸部2)に形成されるラグ溝(センターラグ溝)の有無、溝幅、溝深さ、タイヤ赤道上に位置するセンター陸部(センター陸部2)に形成される周方向細溝の有無、接地領域内における総溝面積比率At、接地領域内における主溝面積比率Am、これらの比Am/At、第一ラグ溝の溝幅Wr1をそれぞれ表1〜2のように設定した従来例1、比較例1、実施例1〜15の17種類の空気入りタイヤを作製した。
尚、従来例1は、各陸部に閉止溝のみが形成されるが、ショルダー閉止溝が最外側主溝ではなく接地端側に開口している例である。言い換えれば、ショルダー閉止溝のタイヤ幅方向内側の端部がショルダー陸部内で閉止し、タイヤ幅方向外側の端部が接地端を超えて延在している例である。比較例1は、全ての陸部に閉止溝が形成されず、陸部を分断するラグ溝のみが形成された例である。
表1,2のセンター陸部2の閉止溝の溝長さの欄について、このセンター陸部2にセンターラグ溝が形成されている場合は、センターラグ溝の長さに対する割合を示し、このセンター陸部2にセンターラグ溝が形成されていない場合は、センター陸部2の幅に対する割合を示した。
実施例15は、ラグ溝および閉止溝の溝深さがそれぞれ各主溝が開口する主溝から離れるに従って減少する例である。これら例の溝深さの欄には、主溝に対する開口端における溝深さ(最大値)と主溝から離れた端部における溝深さ(最小値)とを「最大値/最小値」の順に併記している。
これら17種類の空気入りタイヤについて、下記の評価方法により、ウェット性能、騒音性能、操縦安定性を評価し、その結果を表1〜2に併せて示した。
ウェット性能
各試験タイヤをリムサイズ18×71/2Jのホイールに組み付けて、空気圧を230kPaとして排気量2.5LのSUV車両(試験車両)に装着し、湿潤路面においてテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、従来例1の値を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどウェット性能が優れることを意味する。
騒音性能
各試験タイヤをリムサイズ18×71/2Jのホイールに組み付けて、空気圧を230kPaとして排気量2.5LのSUV車両(試験車両)に装着し、評価者の前を速度80km/hで走行したときの通過音についての官能評価を行った。評価結果は、従来例1の値を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど通過音の音圧が低く、騒音性能が優れることを意味する。
操縦安定性
各試験タイヤをリムサイズ18×71/2Jのホイールに組み付けて、空気圧を230kPaとして排気量2.5LのSUV車両(試験車両)に装着し、乾燥した舗装路面においてテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、従来例1の値を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れることを意味する。
Figure 2017190078
Figure 2017190078
表1〜2から明らかなように、実施例1〜15はいずれも、従来例1と比較して、ウェット性能および操縦安定性能を維持または向上しながら騒音性能を向上し、これら性能をバランスよく高度に両立した。一方、比較例1は、閉止溝が形成されていないため、騒音性能を向上することができなかった。また、ラグ溝のみが形成されることで陸部剛性が低下するため、操縦安定性能も低下した。
尚、表1〜2には示していないが、実施例1〜11は、いずれも充分な溝深さを有するため摩耗末期においてもウェット性能および騒音性能を両立することができた。特に、実施例15は、ラグ溝および閉止溝の溝深さがそれぞれ各溝が開口する主溝から離れるに従って減少しているため、主溝、ラグ溝、閉止溝とからなる溝形状が摩耗末期まで確実に維持されて、摩耗末期までウェット性能および騒音性能を両立する効果を良好に得ることができた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルト補強層
10 主溝
11 最外側主溝
12 内側主溝
20 陸部
21 ショルダー陸部
22,23 センター陸部
30 閉止溝
31 ショルダー閉止溝
32,33 センター閉止溝
40 ラグ溝
41 ショルダーラグ溝
42 センターラグ溝
51A 周方向サイプ
51B 幅方向サイプ
52 周方向細溝
CL タイヤ赤道
E 接地端

Claims (5)

  1. トレッド面にタイヤ周方向に延びる少なくとも2本の主溝と、これら主溝により区画された複数の陸部を有する空気入りタイヤにおいて、
    前記複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝のタイヤ幅方向外側に隣接する陸部をショルダー陸部とし、前記複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝のタイヤ幅方向内側に位置してタイヤ幅方向に隣り合う前記主溝間に区画された陸部をセンター陸部としたとき、前記ショルダー陸部および前記センター陸部のすべてにタイヤ幅方向に延在する閉止溝がタイヤ周方向に間隔をおいて形成され、前記閉止溝のうち前記ショルダー陸部に形成されたショルダー閉止溝は一端が前記最外側主溝に開口して他端が接地端に到達せずに前記ショルダー陸部内で閉止し、前記閉止溝のうち前記センター陸部に形成されたセンター閉止溝は一端が前記センター陸部に隣接する主溝のいずれかに開口して他端が前記センター陸部内で閉止していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ショルダー陸部にタイヤ幅方向に延在して前記ショルダー陸部を複数のブロックに区画する複数本のショルダーラグ溝が形成され、各ショルダーラグ溝が前記ショルダー陸部においてタイヤ周方向に隣り合う前記ショルダー閉止溝間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記センター陸部の少なくとも1つに、タイヤ周方向に延在して前記主溝よりも溝幅および溝深さが小さい周方向細溝と、該周方向細溝と前記センター陸部のタイヤ幅方向外側に隣接する主溝とに開口する複数本のセンターラグ溝とが形成され、各センターラグ溝がタイヤ周方向に隣り合う前記センター閉止溝間に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダー陸部において周方向に隣り合う前記ショルダーラグ溝の間に区画されたブロックの接地領域内での面積に対する前記閉止溝の溝面積の割合Asと、前記センターラグ溝と前記周方向細溝とが形成されたセンター陸部において周方向に隣り合う前記センターラグ溝と前記周方向細溝との間に区画されたブロックの面積に対する前記閉止溝の溝面積の割合Acとが、As>Acの関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記主溝がタイヤ赤道の両側にそれぞれ2本ずつ形成されて、2列の前記ショルダー陸部と3列の前記センター陸部が区画され、タイヤ赤道上のセンター陸部に前記センター閉止溝のみが形成され、前記最外側主溝のタイヤ幅方向内側に隣接するセンター陸部に前記周方向細溝と前記センターラグ溝とが形成されたことを特徴とする請求項3または4に記載の空気入りタイヤ。
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CN113348096A (zh) * 2019-01-23 2021-09-03 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

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