JP2017190071A - 鞍乗型電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗型電動車両において、受電コネクタの配置スペースと荷物の収納スペースとを確保するとともに、バッテリと受電コネクタとを接続するハーネスを短くする。【解決手段】鞍乗型電動車両1は、バッテリ4と、バッテリ4から供給される電力により駆動力を生じる電動モータ5と、ヘッドパイプ11を有するフレーム10と、ヘッドパイプ11よりも後方に配置され、バッテリ4を収納するバッテリケース14と、バッテリケース14よりも後方に配置され、荷物を収納する収納ケース15と、外部充電装置の給電コネクタを着脱可能な受電コネクタ7と、バッテリ4と受電コネクタ7とを接続するハーネス60とを備える。バッテリケース14と収納ケース15とは互いに隣接して配置されている。受電コネクタ7は、バッテリケース14と収納ケース15との境界に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、外部充電装置の給電コネクタが着脱される受電コネクタを備えた鞍乗型電動車両に関する。
電動モータを駆動源とする電動車両の1つとして電動二輪車がある。電動モータは、電動二輪車に搭載されたバッテリから供給される電力に応じて回転する。バッテリは充電可能である。バッテリを充電することで電動二輪車は繰り返し走行することができる。
電動二輪車に搭載されたバッテリを充電する方法として、外部充電装置に備え付けられた充電ケーブルを車両に接続して、バッテリに電力を供給する方法がある。この方法では、使用者は、車両側に設けられた受電コネクタに、充電ケーブルの先端に設けられた給電コネクタを接続する。受電コネクタとバッテリとはハーネスを介して接続されている。充電ケーブルから入力された電力は、受電コネクタおよびハーネスを介してバッテリに供給される。
国際公開第2012/090244号
電動二輪車では、車両内の限られたスペースに、電装機器類等の様々な部品を配置する必要がある。このため、上記のような受電コネクタおよびハーネスを車両に追加するにあたっては、車両のレイアウトの制約を受ける。
特許文献1は、給電コネクタを接続する受電コネクタを車両側方に配置した電動二輪車を開示している。特許文献1が開示する電動二輪車では、車両前方から取り込んだ走行風を車両後方から外部に排出するためのダクトがシート下部に設けられている。受電コネクタは、バッテリから離れたダクト内の位置に配置されている。
上述したように電動二輪車では各種構成要素を配置するスペースが限られており、シート下部に通風用のダクトを配置し、そのダクト内に受電コネクタを配置した構成では、乗員の荷物を収納する収納スペースを確保できない。特許文献1の構造では、シート下部がダクトに占有される。このため、スペースの制約がより大きい。
また、バッテリと受電コネクタとを接続するハーネスが長くなると、その分のスペースが余分に必要になるとともに、重量増加およびコスト増加を招くことになる。また、ハーネス内には、車両と充電ステーションとの間でデータ通信を行うための信号線も含まれており、ハーネスが長くなるとノイズが混入しやすくなる。
本発明は、鞍乗型電動車両において、受電コネクタの配置スペースと荷物の収納スペースとを確保するとともに、バッテリと受電コネクタとを接続するハーネスを短くすることを目的とする。
本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、バッテリと、前記バッテリから供給される電力により駆動力を生じる電動モータと、ヘッドパイプを有するフレームと、前記ヘッドパイプよりも後方に配置され、前記バッテリを収納するバッテリケースと、前記バッテリケースよりも後方に配置され、荷物を収納する収納ケースと、外部充電装置の給電コネクタを着脱可能な受電コネクタと、前記バッテリと前記受電コネクタとを接続するハーネスとを備え、前記バッテリケースと前記収納ケースとは互いに隣接して配置されており、前記受電コネクタは、前記バッテリケースと前記収納ケースとの境界に配置されている。
本発明の鞍乗型電動車両によれば、バッテリケースに隣接して収納ケースを配置し、収納スペースを確保する。そして、互いに隣接するバッテリケースと収納ケースとの境界に受電コネクタを配置し、受電コネクタの配置スペースを確保する。互いに隣接するバッテリケースと収納ケースとの境界に受電コネクタを配置することで、バッテリの近くに受電コネクタを配置することができるので、バッテリと受電コネクタとを接続するハーネスを短くすることができる。これにより、ハーネスの配置に必要なスペースを小さくできる。車両にこれら受電コネクタおよびハーネスを設けたとしても、車両の他の部品のレイアウトに影響を及ぼしにくくすることができる。また、ハーネスがデータ通信用の信号線を含む場合でも、ハーネスが短いことで、そのような信号線へのノイズの混入を抑制することができる。また、ハーネスが短いことで、車両の重量およびコストの増加を抑制することができる。
ある実施形態によれば、前記受電コネクタは、前記バッテリケースに取り付けられていてもよい。これにより、バッテリケースと収納ケースとの境界に受電コネクタが固定される。また、バッテリケース内にハーネスの一部が収納される形態では、受電コネクタとハーネスとがバッテリケースという同じ部材に配置されることで、車両製造時に受電コネクタとハーネスの接続および取り付けを容易に行うことができる。
ある実施形態によれば、前記受電コネクタは、前記収納ケースに取り付けられていてもよい。これにより、バッテリケースと収納ケースとの境界に受電コネクタが固定される。
ある実施形態によれば、前記ハーネスの少なくとも一部は、前記バッテリケースと前記収納ケースとに囲まれていてもよい。ハーネスの少なくとも一部がバッテリケースと収納ケースとに囲まれていることにより、ハーネスが外部に露出しないので、外部衝撃からハーネスを保護することができる。
ある実施形態によれば、前記収納ケースは、前記ハーネスの少なくとも一部を覆うカバーを備えてもよい。ハーネスの少なくとも一部がカバーで覆われていることにより、使用者および荷物はハーネスに触れないので、収納ケースに対して荷物を出し入れする作業からハーネスを保護することができる。
ある実施形態によれば、前記収納ケースにおける前記ハーネスの少なくとも一部を囲む部分は、導電性材料を含んでもよい。導電性材料は一般に熱伝導性が高いことから、ハーネスで発生した熱は、ハーネスの少なくとも一部を囲む部分を伝達させて、効率良く外部へ放出することができる。また、収納ケースがフレームの一部を構成し、導電性を有する場合は、収納ケースはボディアースとしての役割を果たすことができる。
ある実施形態によれば、前記バッテリケースは、導電性材料を含んでもよい。導電性材料は一般に熱伝導性が高いことから、バッテリで発生した熱は、バッテリケースを伝達させて、効率良く外部へ放出することができる。また、バッテリケースがフレームの一部を構成し、導電性を有する場合は、バッテリケースはボディアースとしての役割を果たすことができる。
ある実施形態によれば、前記フレームはモノコックフレームであり、前記バッテリケースは、前記モノコックフレームの一部を構成してもよい。バッテリケースがモノコックフレームの一部を構成することにより、車両の剛性を確保しつつ、車両の軽量化および部品点数の低減を実現することができる。
ある実施形態によれば、乗員が座るシートをさらに備え、前記収納ケースは、前記シートの下方に配置されてもよい。これにより、シートの下方に収納スペースを確保することができる。
ある実施形態によれば、前輪および後輪をさらに備え、前記受電コネクタは、前記前輪および前記後輪のそれぞれの車軸より高い位置に配置されていてもよい。受電コネクタが車軸より高い位置に配置されていることにより、バッテリの充電を行うときに、使用者の受電コネクタへのアクセスを容易にすることができる。
ある実施形態によれば、前記受電コネクタの充電口は、前記鞍乗型電動車両の側面に位置しており、前記鞍乗型電動車両が直立している状態において、前記受電コネクタの充電口は、水平方向に対して斜め上方向を向いていてもよい。受電コネクタの充電口は水平方向に対して斜め上方向を向いている。これにより、外部充電装置の給電コネクタを受電コネクタに対して抜き差しするときに、使用者は受電コネクタを下から見上げる必要がないため、給電コネクタの抜き差しを容易に行うことができる。
ある実施形態によれば、駐輪時に前記鞍乗型電動車両を傾斜した状態で支持するサイドスタンドをさらに備え、前記鞍乗型電動車両が傾斜してサイドスタンドに支持されている状態において、前記受電コネクタの充電口は、水平方向に対して平行または斜め上方向を向いていてもよい。サイドスタンドを用いて鞍乗型電動車両を傾斜させて駐輪している状態でも、受電コネクタの充電口が水平方向に対して平行または斜め上方向を向いている。これにより、外部充電装置の給電コネクタを受電コネクタに対して抜き差しするときに、使用者は受電コネクタを下から見上げる必要がないため、給電コネクタの抜き差しを容易に行うことができる。
ある実施形態によれば、前記バッテリケースは、前記バッテリを収納するバッテリ収納スペースと、前記ハーネスの少なくとも一部を収納するハーネス収納スペースとを隔てる壁を有してもよい。バッテリ収納スペースとハーネス収納スペースとが壁で隔てられていることにより、バッテリに対する作業からハーネスを保護することができる。
ある実施形態によれば、前記バッテリは、前記鞍乗型電動車両に対して着脱可能であり、前記バッテリ収納スペースと前記ハーネス収納スペースとを分ける前記壁に設けられ、前記バッテリと前記ハーネスとを接続するコネクタをさらに備え、前記コネクタは、前記バッテリケースの前壁よりも前記バッテリケースの後壁に近い位置に配置されていてもよい。バッテリケースの後方に収納ケースが配置された鞍乗型電動車両において、バッテリとハーネスとを接続するコネクタがバッテリケースの後壁に近い位置に配置されていることにより、ハーネスをより短くすることができる。
本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両によれば、バッテリケースに隣接して収納ケースを配置し、収納スペースを確保する。そして、互いに隣接するバッテリケースと収納ケースとの境界に受電コネクタを配置し、受電コネクタの配置スペースを確保する。互いに隣接するバッテリケースと収納ケースとの境界に受電コネクタを配置することで、バッテリの近くに受電コネクタを配置することができるので、バッテリと受電コネクタとを接続するハーネスを短くすることができる。これにより、ハーネスの配置に必要なスペースを小さくできる。車両にこれら受電コネクタおよびハーネスを設けたとしても、車両の他の部品のレイアウトに影響を及ぼしにくくすることができる。また、ハーネスがデータ通信用の信号線を含む場合でも、ハーネスが短いことで、そのような信号線へのノイズの混入を抑制することができる。また、ハーネスが短いことで、車両の重量およびコストの増加を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る電動二輪車を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るフレームを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースおよび収納ケースを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースの断面図である。 本発明の実施形態に係る収納ケースを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースおよび収納ケースを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケース内に配置されたコネクタとバッテリとを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る充電ステーションを示す図である。 本発明の実施形態に係る受電コネクタを示す斜視図である。 (a)は給電コネクタを示す正面図であり、(b)は給電コネクタを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリケースと収納ケースとの境界に配置された受電コネクタを示す図である。 本発明の実施形態に係る電動二輪車を示す背面図である。 本発明の実施形態に係る電動二輪車を示す背面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。同様の構成要素には同様の参照符号を付し、重複する場合にはその説明を省略する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
以下の説明において、前、後、上、下、左、右は、それぞれ鞍乗型電動車両に乗車した乗員から見たときの前、後、上、下、左、右を意味するものとする。図面に付した符号F、Re、U、D、L、Rは、それぞれ前、後、上、下、左、右を表す。
図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両1を示す側面図である。図1に示す例では、鞍乗型電動車両1は、オンロード型の電動二輪車である。なお、本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、ここで例示するオンロード型の電動二輪車に限定されない。本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、例えばオフロード型等の他の型式の電動二輪車であってもよい。また、本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、乗員が跨って乗車する任意の車両を意味し、二輪車に限定されない。本発明の実施形態に係る鞍乗型電動車両は、三輪車(LMW)等であってもよく、ATV(All Terrain Vehicle)等の他の鞍乗型電動車両であってもよい。
図1に示すように、電動二輪車1は、フレーム10、ステアリング装置20、前輪2および後輪3を備える。電動二輪車1は、さらに、後輪3を駆動するための動力を発生させる電動モータ5と、電動モータ5に電力を供給するバッテリ4と、電動モータ5の動作を制御するMCU(Motor Control Unit)30とを備える。電動モータ5は、バッテリ4から供給される電力により駆動力を生じ、後輪3を駆動する。
本実施形態のフレーム10はモノコックフレームである。モノコック構造は、骨組みの代わりに車両のボディ(外皮)に強度および剛性を持たせた構造であり、応力外皮構造とも称される。フレーム10は、その最前部に位置するヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の後方に位置するバッテリケース14およびモータケース13と、バッテリケース14の後方に位置する収納ケース15とを含む。モータケース13はバッテリケース14の下方に位置する。収納ケース15の上方に、乗員が着座するシート6が配置されている。収納ケース15は、乗員の荷物を収納する。乗員の荷物は、例えば、乗員の携帯品、電動二輪車1の取扱説明書および車検証である。収納ケース15は、バッテリケース14に隣接して配置される。
フレーム10の一部を構成するバッテリケース14は、バッテリ4を収納する。バッテリケース14は、上面が開口した箱状であり、バッテリケース14の上面を覆うようにケースカバー12が設けられている。
バッテリ4は、例えばリチウムイオン電池である。本実施形態では、バッテリ4はバッテリケース14に対して着脱可能なバッテリである。本実施形態では電動二輪車1が搭載するバッテリの個数は1個であるが、搭載されるバッテリ4の個数は1個に限定されず、複数(つまり2つ以上)のバッテリ4がバッテリケース14に収納されてもよい。
外部充電装置の給電コネクタが着脱可能な受電コネクタ7が、電動二輪車1の側面に配置されている。バッテリ4の充電は、受電コネクタ7に外部充電装置の給電コネクタを接続して行うことができる。
モータケース13は、電動モータ5を含む後輪駆動系を収容する。電動モータ5によって駆動される後輪3は、リアアーム8に取り付けられている。後輪3には、車軸29が挿通されている。後輪3は、リアアーム8に、車軸29周りに回転可能に取り付けられている。電動モータ5で発生した動力は、不図示のベルトまたはチェーンによって後輪3に伝達される。
モータケース13の下方に、リアサスペンション9が配置されている。リアサスペンション9の前端はモータケース13に支持されている。リアサスペンション9の後端は、例えばリンク機構を介してリアアーム8に連結される。
ステアリング装置20は、ヘッドパイプ11に挿通されたステアリングシャフト21と、ステアリングシャフト21の上端に取り付けられたハンドル22とを含む。ステアリング装置20は、フレーム10に対してステアリング軸線(ステアリングシャフト21の中心軸)周りに回動可能である。ステアリング装置20の回動(ステアリングシャフト21の回転)により、前輪2が転舵される。
ステアリング装置20にはフロントサスペンション25が連結されている。フロントサスペンション25は、ステアリングシャフト21に対してストローク方向に移動可能に取り付けられている。前輪2には、車軸28が挿通されている。前輪2は、フロントサスペンション25に、車軸28周りに回転可能に取り付けられている。
本実施形態では、外部充電装置の給電コネクタが着脱可能な受電コネクタ7は、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に配置される。なお、当然ながら受電コネクタ7は三次元的な寸法を有しているので、受電コネクタ7全体が、バッテリケース14と収納ケース15との厳密な意味での境界に位置するわけではない。本願明細書において、「互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7が配置される」とは、受電コネクタ7がバッテリケース14と収納ケース15との境界を含む領域あるいは境界近傍領域に位置していることを意味している。言い換えると、「互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7が配置される」とは、受電コネクタ7がその境界に十分に近接していることを意味している。
図2は、電動二輪車1が備えるフレーム10を示す斜視図である。本実施形態のフレーム10はモノコックフレームであり、フレーム10は金属製である。フレーム10の材料は、例えばアルミニウム、鉄、マグネシウム、およびそれらの合金などであるが、それらに限定されない。また、フレーム10の材料として、炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastic)等のカーボン複合材料が用いられてもよい。
フレーム10は、バッテリ4を収納するバッテリケース14と、バッテリケース14の下方に位置するモータケース13とを有している。バッテリケース14は上部が開口した箱状であり、バッテリケース14の開口を覆うケースカバー12(図1)が設けられている。ケースカバー12はバッテリケース14の開口に対応したサイズを有し、バッテリケース14はケースカバー12によって閉じられる。バッテリ4は電動二輪車1に対して着脱可能であり、使用者は、ケースカバー12を開くことで、バッテリケース14にバッテリ4を収納したり、バッテリケース14からバッテリ4を取り出したりすることができる。
バッテリケース14は、その前面を構成する前壁42と、その左右の側面を構成する側壁43と、その後面を構成する後壁44とを有している。これら壁42、43、44はバッテリ4を取り囲んでバッテリ4を保護する。バッテリ4を収納するバッテリケース14は、モノコックフレーム10の一部を構成する。これにより、電動二輪車1の剛性を確保しつつ、軽量化を図ったり、車幅の増大を抑えたりすることができる。また、電動二輪車1がモノコックフレームを採用することにより、部品点数を低減することができる。
バッテリケース14は、ステアリングシャフト21(図1)を支持するヘッドパイプ11の後方に位置している。ヘッドパイプ11は、フレーム前部16と一体に成型されている。フレーム前部16は、ボルトなどの締結部材が差し込まれる穴17を有しており、締結部材によってフレーム前部16とバッテリケース14とが互いに固定される。この構造によれば、フレーム前部16の形状やヘッドパイプ11の角度などが異なる複数種類の車両モデルにおいて、共通のバッテリケース14を採用することができる。なお、フレーム前部16とバッテリケース14は、溶接により接続されてもよい。また、フレーム前部16とバッテリケース14は一体に成型されていてもよい。
モータケース13の前方には放熱用のフィン18が設けられている。モータケース13内の電動モータ5(図1)から発生した熱は、フィン18を介して外部へ効率的に放出することができる。フィン18は、モータケース13とは別々に成型されてもよいし、一体に成型されてもよい。
図2に示すように、フレーム10はバッテリケース14の後方に配置された収納ケース15を備える。収納ケース15は、バッテリケース14の後方に固定される。収納ケース15は、シート6(図1)の下方に位置し、シート6を支持するリアフレームの役割を果たす。
収納ケース15は、その左右の側面を構成する側壁53と、その底面を構成する底壁55をと備える。底壁55は、後壁44から後方に向かって徐々に斜め上方向に延びている。底壁55の後端には収納ケース15の後壁54が設けられる。
図3は、バッテリケース14および収納ケース15を左斜め後方から見た斜視図である。バッテリケース14の後壁44からは、バッテリケース14と収納ケース15とを接続して固定するための接続部46が後方へ突出している。この接続部46と収納ケース15とは、例えばボルトなどの締結部材で固定される。また、接続部46と収納ケース15とは溶接等、他の接続手法により固定されてもよい。収納ケース15の前方部には収納ケース15の前壁52が設けられる。前壁52の上端から前方へ向かって上壁56が設けられる。車両左側の側壁53の前方部には、受電コネクタ7が配置される穴57が設けられる。
収納ケース15の前壁52、側壁53、後壁54、底壁55で囲まれたスペースが収納スペースとなる。また、図3の例では、上壁56の上方において上壁56と側壁53とで囲まれたスペースも収納ケース15の収納スペースとなる。収納ケース15がリアフレームの役割を果たすことで、シート6の下方に収納スペースを確保することができる。収納ケース15は上部が開口した箱状であり、収納ケース15の上方に位置するシート6(図1)が収納ケース15の開口を覆う収納ケースカバーとなる。収納ケース15はシート6によって閉じられる。乗員は例えばシート6を取り外すことで、収納ケース15に対して荷物の出し入れを行うことができる。
収納ケース15の前壁52、側壁53、後壁54、底壁55、上壁56は、一体に成型され得るが、別々に形成されてもよい。例えば、それらの壁同士はボルトなどの締結部材で固定されてもよいし、溶接により固定されてもよい。
なお、収納ケース15とリアフレームとは別部材として電動二輪車1に設けられてもよい。例えば、電動二輪車1は、バッテリケース14から後方に延びるレール状のリアフレームを備え、そのリアフレームに箱状の収納ケース15を配置してもよい。この場合も収納ケース15はバッテリケース14に隣接して配置される。また、収納ケース15とリアフレームとが別部材である場合は、レール状のリアフレームはモノコックフレームの一部を構成していなくてもよい。
図4は、バッテリケース14を左斜め後方から見た斜視図である。図5は、図3に示すA−A’線に沿ったバッテリケース14の断面図である。
バッテリケース14に収納されたバッテリ4と受電コネクタ7とは、ハーネス60を介して接続される。分かり易く説明するために、図5の断面図にはハーネス60を図示している。ハーネス60の一部は、バッテリケース14の後壁44および底壁45に沿って配置されており、コネクタ71を介してバッテリ4と接続される。
バッテリケース14は、バッテリ4を収納するバッテリ収納スペース64と、ハーネス60の一部を収納するハーネス収納スペース65とを隔てる壁61を有する。壁61は、後壁44および底壁45に沿って延びており、後壁44および底壁45と壁61との間のハーネス収納スペース65にハーネス60が配置される。コネクタ71は壁61に設けられ、ハーネス60とバッテリ4とを接続する。
バッテリケース14の後壁44には穴47が設けられており、ハーネス60はその穴47を通って、バッテリケース14の外部へ延びる。外部へ延びたハーネス60は、接続部材63を介して受電コネクタ7と接続される。接続部材63は例えばコネクタである。
受電コネクタ7は、バッテリケース14の後壁44の外側44oに取り付けられる。後壁44の外側44oは、バッテリケース14の収納ケース15と向かい合う面である。この例では、受電コネクタ7は、U字型の取付け金具66を用いて外側44oに取り付けられる。U字型の取付け金具66は、例えばボルトなどの締結部材で後壁44の外表面に固定されるが、溶接により固定されてもよい。図示する例のように、取付け金具66を介してバッテリケース14に取り付けられた受電コネクタ7と、バッテリケース14との間には隙間が空いているが、そのような隙間が空いた形態も受電コネクタ7がバッテリケース14に取り付けられていることを意味する。
図6は、収納ケース15を左斜め前方から見た斜視図である。収納ケース15の前部には、前壁52(図3)、側壁53、底壁55、上壁56で囲まれたスペース51が設けられている。バッテリケース14と収納ケース15とが固定された状態では、バッテリケース14の外部へ延びたハーネス60および受電コネクタ7はこのスペース51に位置する。
図7および図8は、バッテリケース14と収納ケース15とが固定された状態を示す図である。図7は、図3に示すA−A’線に沿ったバッテリケース14の断面と、収納ケース15の側面を示している。図8は、図3に示すA−A’線に沿ったバッテリケース14および収納ケース15の断面を示している。
収納ケース15の前部はバッテリケース14の後壁44と隣接している。本実施形態におけるバッテリケース14と収納ケース15との境界の一例として、境界50を一点鎖線で示している。この例では、前壁52、側壁53、底壁55および上壁56は、バッテリケース14の後壁44と隣接している。受電コネクタ7は、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に位置する。この例では、バッテリケース14と収納ケース15との境界に位置するスペース51に受電コネクタ7が配置される。
本実施形態の電動二輪車1では、バッテリケース14に隣接して収納ケース15を配置することで、収納スペースを確保している。そして、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7を配置し、受電コネクタ7の配置スペースを確保した。また、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7を配置することで、バッテリ4から近い位置に受電コネクタ7を配置することができる。このため、バッテリ4から離れた位置に受電コネクタ7を配置する構成と比べて、バッテリ4と受電コネクタ7とを接続するハーネス60を短くすることができる。ハーネス60が短いことにより、ハーネス60の配置に必要なスペースを小さくできる。従って、電動二輪車1に受電コネクタ7およびハーネス60を設けても、電動二輪車1の他の部品のレイアウトに影響を及ぼしにくい。また、ハーネス60はデータ通信用の信号線を含む。ハーネス60が短いことで、そのような信号線へのノイズの混入を抑制することができる。また、ハーネス60が短いことで、電動二輪車1の重量およびコストの増加を抑制することができる。
バッテリケース14の後壁44の穴47(図4)から受電コネクタ7へ延びるハーネス60は、収納ケース15の前壁52、側壁53、底壁55および上壁56と、バッテリケース14の後壁44とに囲まれている。バッテリケース14から延びるハーネス60が外部に露出しないので、外部衝撃からハーネス60を保護することができる。
図9は、バッテリケース14および収納ケース15を右斜め後方から見た斜視図である。車両右側の側壁53には、図2に示すような穴57は設けられていない。また、図3に示すように、車両左側の側壁53の穴57には受電コネクタ7が配置される。このように、バッテリケース14から延びるハーネス60は外部に露出しない。
また、この例では、図4に示すように、受電コネクタ7とハーネス60とがバッテリケース14という同じ部材に取り付けられる。これにより、電動二輪車1の製造時に受電コネクタ7とハーネス60の接続および取り付けを容易に行うことができる。
本実施形態では、バッテリケース14および収納ケース15は導電性材料で形成されている。バッテリケース14および収納ケース15の材料は、例えばアルミニウム、鉄、マグネシウム、およびそれらの合金などであるが、それらに限定されない。ハーネス60を囲む収納ケース15の前壁52、側壁53、底壁55および上壁56とバッテリケース14の後壁44は、導電性を有する。導電性を有するバッテリケース14および収納ケース15がフレーム10の一部を構成することで、バッテリケース14および収納ケース15はボディアースとしての役割を果たすことができる。また、金属材料等の導電性材料は一般に熱伝導性が高いことから、バッテリケース14およびハーネス60で発生した熱は、それら導電性材料を伝達させて、効率良く外部へ放出することができる。
上述したように、バッテリケース14は、バッテリ4を収納するバッテリ収納スペース64と、ハーネス60の一部を収納するハーネス収納スペース65とが壁61により隔てられている。これにより、バッテリ4に対する作業からハーネス60を保護することができる。例えば、バッテリケース14に対してバッテリ4を着脱するときに、バッテリ4がハーネス60に衝突することを防止することができる。
図10は、バッテリケース14内に配置されたコネクタ71とバッテリ4とを示す斜視図である。分かり易く説明するために、バッテリ4の内部を透かして示している。バッテリ4をバッテリケース14内に装着したとき、コネクタ71とバッテリ4に設けられたコネクタ72とが接続される。
バッテリ4は、バッテリモジュール81と、把持部82と、バッテリマネージメントシステム(BMS)83と、表示部89とを備える。バッテリモジュール81は複数のセルを含んでいる。BMS83は、マイクロコンピュータ85と、スイッチ87とを備える。マイクロコンピュータ85は、バッテリ4の充電および放電等の各種動作を制御する。スイッチ87は、各種動作時の電流のオン/オフを切り替える。表示部89はバッテリ4の状態を表示する。表示部89は、例えば、バッテリの残量、バッテリ状態が正常であるか異常であるか等を表示する。
コネクタ72は、充電用の電流が供給される電極端子75と、充電に関するデータの送受信を行うための信号端子76とを備える。コネクタ71は、充電用の電流が供給される電極端子73と、充電に関するデータの送受信を行うための信号端子74とを備える。バッテリケース14に対し、バッテリ4はスライド式に挿入および取り外しが可能になっている。乗員は、バッテリ4の把持部82を手で握り、バッテリ4を上方へスライドさせることで電動二輪車1からバッテリ4を取り外すことができる。電動二輪車1にバッテリ4を装着するときは、バッテリ4をバッテリケース14内に挿入して下方へスライドさせることで装着される。このスライドさせて装着したときに、コネクタ71とコネクタ72とが接続される。すなわち、電極端子73と電極端子75とが接続され、信号端子74と信号端子76とが接続される。バッテリ4の充放電は、バッテリ4が接続されたコネクタ71を介して行われる。バッテリ4の充電時は、外部充電装置の給電コネクタを電動二輪車1の受電コネクタ7に接続することで、受電コネクタ7、ハーネス60、コネクタ71、コネクタ72を介して外部充電装置からバッテリ4のバッテリモジュール81に電力が供給される。充電の制御は、電動二輪車1のBMS83と外部充電装置との間で充電に関するデータの送受信を行うことで行われる。電動二輪車1の走行時、バッテリ4から出力された電流は、コネクタ71、MCU30、図示しないハーネス等を介して電動モータ5に入力される。
図8に示すように、本実施形態では、コネクタ71はバッテリケース14の前壁42よりもバッテリケース14の後壁44に近い位置に配置される。例えば、コネクタ71の中心部は、バッテリケース14の中心部よりも後方に位置する。ハーネス60が接続される受電コネクタ7は、バッテリケース14とその後方に配置された収納ケース15との境界に配置されている。このため、ハーネス60が接続されるコネクタ71を、バッテリケース14の後方に配置することにより、ハーネス60をより短くすることができる。
図11は、充電ステーション(充電スタンドとも称される)を用いた電動二輪車1の充電の形態を示す図である。充電ステーション100は、外部充電器の一例であり、例えば駐輪場に設置される。充電ステーション100から延びる充電ケーブル101の一端には給電コネクタ130が設けられている。
本実施形態のバッテリ4は、電動二輪車1に対して着脱可能であり、バッテリ4を電動二輪車1から取り外して充電を行うことができる。しかし、外出先などでは、バッテリ4を電動二輪車1から取り外すことなく充電を行うことが可能な方が便利である。この例では、バッテリ4を電動二輪車1から取り外すことなく、給電コネクタ130を電動二輪車1の受電コネクタ7に挿入することで、充電ケーブル101を介して充電ステーション100から電動二輪車1のバッテリ4に電力が供給されて充電が行われる。充電の制御は、充電ステーション100とバッテリ4のBMS83との間で充電に関するデータの送受信を行うことで行われる。
図12は、受電コネクタ7を示す斜視図である。図13(a)は、給電コネクタ130を示す正面図であり、図13(b)は、給電コネクタ130を示す側面図である。
受電コネクタ7は、充電用の電流が供給される電極端子111と、充電に関するデータの送受信を行うための信号端子112を備える。給電コネクタ130は、充電用の電流を供給する電極端子131と、充電に関するデータの送受信を行うための信号端子132を備える。
電極端子および信号端子の数および種類は任意である。例えば、送受信するデータの形態に応じて信号端子は様々な数に設定され得る。また、バッテリ4から外部充電器への放電が可能な形態においては、受電コネクタ7および給電コネクタ130に放電用の電極端子が設けられていてもよい。また、データの送受信は、無線通信(例えば、近距離無線通信等)により行ってもよい。
この例では、給電コネクタ130が有する電極端子131および信号端子132はオス端子であり、受電コネクタ7が有する電極端子111および信号端子112はメス端子である。オス端子とメス端子との関係は逆であってもよい。
給電コネクタ130を受電コネクタ7に差し込むと、給電コネクタ130の電極端子131が受電コネクタ7の電極端子111に差し込まれて接続される。また、給電コネクタ130の信号端子132が受電コネクタ7の信号端子112に差し込まれて接続される。
給電コネクタ130は爪部139を備え、受電コネクタ7は突起部119を備える。給電コネクタ130が受電コネクタ7に接続されると、給電コネクタ130の爪部139は受電コネクタ7の突起部119と係合してロックされる。
給電コネクタ130は、爪部139と連結されたおよび押しボタン138を備える。受電コネクタ7から給電コネクタ130を取り外すとき、ユーザが押しボタン138を押すと、押しボタン138が図13(b)における下方へ移動するのに連動して爪部139は上方へ移動する。これにより、爪部139と突起部119とが離れてロックは解除される。受電コネクタ7に給電コネクタ130を差し込むときとは逆方向に給電コネクタ130を移動させることで、受電コネクタ7にから給電コネクタ130を取り外すことができる。
受電コネクタ7はその端子部分を覆うカバーを有していてもよい。充電時以外は各端子をカバーで覆うことにより、雨や埃の侵入および漏電を防止することができる。また、給電コネクタ130にもカバーが設けられていてもよい。
図11を参照して、受電コネクタ7は、電動二輪車1の高い位置に配置される。例えば、受電コネクタ7は、前輪2の車軸28および後輪3の車軸29のそれぞれよりも高い位置に配置される。受電コネクタ7が電動二輪車1の高い位置に配置されていることにより、受電コネクタ7に対して給電コネクタ130を抜き差しするとき、使用者は低くかがむ必要がないため、抜き差しを容易に行うことができる。
上記の説明では、外部充電器は充電ステーション100であったが、家庭用充電器であってもよい。この場合、家庭用充電器は充電ケーブル101および給電コネクタ130を備え、その給電コネクタ130を電動二輪車1の受電コネクタ7に挿入することで、バッテリ4の充電を行うことができる。
上述した例では、図8に示すように、受電コネクタ7はバッテリケース14の後壁44に取り付けられていたが、別の部材に取り付けられてもよい。例えば、受電コネクタ7は収納ケース15に取り付けられてもよい。
図14は、受電コネクタ7が収納ケース15に取り付けられた形態におけるバッテリケース14および収納ケース15を示す断面図である。図14に示すバッテリケース14および収納ケース15の断面は、図8と同様に図3に示すA−A’線に沿った断面に対応している。図14に示す例では、受電コネクタ7は、収納ケース15の前壁52の前方の外側52oに取り付けられている。この例では、受電コネクタ7は、U字型の取付け金具66を用いて外側52oに取り付けられる。
このように、収納ケース15の外側52oに受電コネクタ7を取り付けることで、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7を配置することができる。この例では、バッテリケース14と収納ケース15との境界に位置するスペース51に受電コネクタ7が配置される。
また、受電コネクタ7は、上壁56の下側の外側56oまたは底壁55の上側の外側55oに取り付けてもよい。この場合も、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7を配置することができる。
バッテリケース14の後壁44の穴47(図4)から受電コネクタ7へ延びるハーネス60を囲む部材を、バッテリケース14および収納ケース15とは別に設けてもよい。図15は、バッテリケース14および収納ケース15を示す断面図である。図15に示すバッテリケース14および収納ケース15の断面は、図3に示すA−A’線に沿った断面に対応している。この例では収納ケース15の前壁52および上壁56の代わりに、カバー90が配置される。カバー90は、受電コネクタ7の上方を覆う上壁96と、受電コネクタ7の後方を覆う後壁94と、受電コネクタ7の下方を覆う底壁95とを備える。
バッテリケース14の後壁44から受電コネクタ7へ延びるハーネス60は、これらカバー90の上壁96、後壁94、底壁95と、収納ケース15の側壁53によって囲まれる。バッテリケース14から延びるハーネス60が外部に露出しないので、外部衝撃からハーネス60を保護することができる。
カバー90は、受電コネクタ7の前方を覆っていてもよい。図16は、受電コネクタ7の前方を覆うカバー90を示す断面図である。この例では、カバー90は、受電コネクタ7の前方を覆う前壁92を備える。受電コネクタ7はこの前壁92に取り付けられる。受電コネクタ7が取り付けられたカバー90は、ボルトなどの締結部材を用いて、バッテリケース14の後壁44に固定される。これにより、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7を配置することができる。この例では、バッテリケース14と収納ケース15との境界に位置するスペース91に受電コネクタ7が配置される。
受電コネクタ7が収納ケース15に取り付けられる形態において、受電コネクタ7は前壁52の内側に取り付けられてもよい。図17は、受電コネクタ7が収納ケース15に取り付けられた形態におけるバッテリケース14および収納ケース15を示す断面図である。図17に示す収納ケース15の前壁52は、図8に示す前壁52よりも前方に位置し、図17に示す収納ケース15は上壁56を備えていない。図17に示す例では受電コネクタ7は、U字型の取付け金具66を用いて、収納ケース15の前壁52の内側52iに取り付けられる。ここでは、バッテリケース14と対面する前壁52をバッテリケース14と収納ケース15との境界部分とする。この境界部分である前壁52の内側52iに取り付けられた受電コネクタ7は、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に配置されているといえる。
収納ケース15は、前壁52の内側52iに取り付けられた受電コネクタ7を覆うカバー97を有する。図18は、受電コネクタ7を覆うカバー97を示す断面図である。カバー97は、受電コネクタ7の上方を覆う上壁99と、受電コネクタ7の後方を覆う後壁98とを備える。
バッテリケース14の後壁44から延びて受電コネクタ7に接続されるハーネス60は、これらカバー97の上壁99、後壁98と、収納ケース15の側壁53、底壁55によって囲まれる。バッテリケース14から延びるハーネス60が外部に露出しないので、外部衝撃からハーネス60を保護することができる。また、収納ケース15に対して荷物を出し入れする作業からハーネス60を保護することができる。例えば、出し入れする荷物がハーネス60に衝突しないように保護することができる。
受電コネクタ7がバッテリケース14に取り付けられる形態において、受電コネクタ7は後壁44の内側に取り付けられてもよい。図19は、受電コネクタ7がバッテリケース14に取り付けられた形態におけるバッテリケース14および収納ケース15を示す断面図である。図19に示す例では受電コネクタ7は、U字型の取付け金具66を用いて、バッテリケース14の後壁44の内側44iに取り付けられる。ここでは、収納ケース15と対面する後壁44をバッテリケース14と収納ケース15との境界部分とする。この境界部分である後壁44の内側44iに取り付けられた受電コネクタ7は、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に配置されている。
次に、電動二輪車1に配置される受電コネクタ7の向きを説明する。図20および図21は、電動二輪車1を後方から見た背面図である。図21は、電動二輪車1を駐輪している状態を示している。
図20は、電動二輪車1が直立している状態を示している。例えば、電動二輪車1が平坦な路面150を直線走行しているときがこの直立している状態に該当する。受電コネクタ7の充電口115は、電動二輪車1の側面に位置している。この例では、充電口115は、電動二輪車1の左側面に位置している。充電口115の向きは、例えば、受電コネクタ7に対する給電コネクタ130の挿抜方向と平行である。充電口115は、水平方向Hに対して斜め上方向を向いている。水平方向Hは、平坦な路面150に平行な方向である。直線走行している電動二輪車1の車幅方向LRおよび車軸29は、水平方向Hに平行である。
図21を参照して、電動二輪車1はサイドスタンド151を備える。この例では、サイドスタンド151は、電動二輪車1の左側方に配置される。サイドスタンド151は、駐輪時に電動二輪車1を傾斜した状態で支持する。例えば、サイドスタンド151は、電動二輪車1が平坦な路面150上で駐輪しているときに、平坦な路面150に垂直な方向Vに対して、電動二輪車1の高さ方向Uが左に傾斜した状態で、電動二輪車1を支持する。このように電動二輪車1が傾斜してサイドスタンド151に支持されている状態において、受電コネクタ7の充電口115は、水平方向Hに対して平行または斜め上方向を向く。
斜め上方向を向く受電コネクタ7の充電口115の角度の例を説明する。図20を参照して、車両の左方向Lと受電コネクタ7の充電口115の向き121とがなす角度(仰角)をθ1とする。ここで、車両の左方向Lは、直立状態の車両の中央部Oから水平方向Hに平行に左へ延びる方向である。充電口115の向き121は、車両の内から外へ向かう方向であり、受電コネクタ7が有する電極端子111および信号端子112が延びる方向に平行である。図21を参照して、電動二輪車1が平坦な路面150上で駐輪している時に、垂直方向Vに対して、電動二輪車1の高さ方向Uが左に傾斜する角度(傾斜角)をθ2とする。このとき、仰角θ1は、傾斜角θ2以上となる。言い換えると、受電コネクタ7の充電口115が斜め上方向に傾斜する仰角θ1は、駐輪時の電動二輪車1の傾斜角θ2以上である。
このように、サイドスタンド151を用いて電動二輪車1を傾斜させて駐輪している状態でも、受電コネクタ7の充電口115は水平方向Hに対して平行または斜め上方向を向いている。言い換えると、駐輪時に電動二輪車1が傾斜していたとしても、受電コネクタ7に対する給電コネクタ130の挿抜方向は、水平方向Hに平行または斜め上方向となる。外部充電装置の給電コネクタ130を受電コネクタ7に対して抜き差しするときに、使用者は受電コネクタ7を下から見上げる必要がないため、給電コネクタ130の抜き差しを容易に行うことができる。
上述の仰角θ1の範囲は、例えば、傾斜角θ2以上、傾斜角θ2+20°以下であるが、これに限定されない。例えば、仰角θ1の大きさが傾斜角θ2+10°であるとき、駐輪時に電動二輪車1が傾斜していたとしても、受電コネクタ7に対する給電コネクタ130の挿抜方向は、水平方向Hに対して10°上方向を向く。
なお、上述の実施形態の説明では、受電コネクタ7は電動二輪車1の左側に配置されたが、右側に配置されてもよい。この場合も、互いに隣接するバッテリケース14と収納ケース15との境界に受電コネクタ7を配置することで、上記と同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態の説明では、電動モータ5の駆動力が伝達される駆動輪は後輪3であったが、電動二輪車1の形態に応じて、前輪2に電動モータ5の駆動力が伝達されてもよい。また、前輪2および後輪3の両方に駆動力が伝達されてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明した。上述の実施形態の説明は、本発明の例示であり、本発明を限定するものではない。また、上述の実施形態で説明した各構成要素を適宜組み合わせた実施形態も可能である。本発明は、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、改変、置き換え、付加および省略などが可能である。
本発明は、外部充電器の給電コネクタを車両本体に接続してバッテリの充電を行う鞍乗型電動車両の分野において特に有用である。
1 電動二輪車(鞍乗型電動車両)
2 前輪
3 後輪
4 バッテリ
5 電動モータ
6 シート
7 受電コネクタ
8 リアアーム
9 リアサスペンション
10 フレーム
11 ヘッドパイプ
12 ケースカバー
13 モータケース
14 バッテリケース
15 収納ケース
16 フレーム前部
17 穴
18 フィン
20 ステアリング装置
21 ステアリングシャフト
22 ハンドル
25 フロントサスペンション
28、29 車軸
30 MCU
42 バッテリケースの前壁
43 バッテリケースの側壁
44 バッテリケースの後壁
44o バッテリケースの後壁の外側
45 底壁
46 接続部
47 穴
50 境界
51 スペース
52 前壁
52i 前壁の内側
52o 前壁の外側
53 側壁
54 後壁
55 底壁
56 上壁
57 穴
60 ハーネス
61 壁
63 接続部材
64 バッテリ収納スペース
65 ハーネス収納スペース
66 取付け金具
71、72 コネクタ
73、75 電極端子
74、76 信号端子
81 バッテリモジュール
82 把持部
83 BMS
85 マイクロコンピュータ
87 スイッチ
89 表示部
100 充電ステーション
101 充電ケーブル
111、131 電極端子
112、132 信号端子
115 充電口
119 突起部
121 充電口の向き
130 給電コネクタ
138 押しボタン
139 爪部
150 路面
151 サイドスタンド

Claims (14)

  1. バッテリと、
    前記バッテリから供給される電力により駆動力を生じる電動モータと、
    ヘッドパイプを有するフレームと、
    前記ヘッドパイプよりも後方に配置され、前記バッテリを収納するバッテリケースと、
    前記バッテリケースよりも後方に配置され、荷物を収納する収納ケースと、
    外部充電装置の給電コネクタを着脱可能な受電コネクタと、
    前記バッテリと前記受電コネクタとを接続するハーネスと、
    を備え、
    前記バッテリケースと前記収納ケースとは互いに隣接して配置されており、
    前記受電コネクタは、前記バッテリケースと前記収納ケースとの境界に配置されている、鞍乗型電動車両。
  2. 前記受電コネクタは、前記バッテリケースに取り付けられている、請求項1に記載の鞍乗型電動車両。
  3. 前記受電コネクタは、前記収納ケースに取り付けられている、請求項1に記載の鞍乗型電動車両。
  4. 前記ハーネスの少なくとも一部は、前記バッテリケースと前記収納ケースとに囲まれている、請求項1から3の何れかに記載の鞍乗型電動車両。
  5. 前記収納ケースは、前記ハーネスの少なくとも一部を覆うカバーを備える、請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型電動車両。
  6. 前記収納ケースにおける前記ハーネスの少なくとも一部を囲む部分は、導電性材料を含む、請求項4または5に記載の鞍乗型電動車両。
  7. 前記バッテリケースは、導電性材料を含む、請求項1から6の何れかに記載の鞍乗型電動車両。
  8. 前記フレームはモノコックフレームであり、
    前記バッテリケースは、前記モノコックフレームの一部を構成する、請求項1から7の何れかに記載の鞍乗型電動車両。
  9. 乗員が座るシートをさらに備え、
    前記収納ケースは、前記シートの下方に配置される、請求項1から8の何れかに記載の鞍乗型電動車両。
  10. 前輪および後輪をさらに備え、
    前記受電コネクタは、前記前輪および前記後輪のそれぞれの車軸より高い位置に配置されている、請求項1から9の何れかに記載の鞍乗型電動車両。
  11. 前記受電コネクタの充電口は、前記鞍乗型電動車両の側面に位置しており、
    前記鞍乗型電動車両が直立している状態において、前記受電コネクタの充電口は、水平方向に対して斜め上方向を向いている、請求項1から10の何れかに記載の鞍乗型電動車両。
  12. 駐輪時に前記鞍乗型電動車両を傾斜した状態で支持するサイドスタンドをさらに備え、
    前記鞍乗型電動車両が傾斜してサイドスタンドに支持されている状態において、前記受電コネクタの充電口は、水平方向に対して平行または斜め上方向を向いている、請求項11に記載の鞍乗型電動車両。
  13. 前記バッテリケースは、前記バッテリを収納するバッテリ収納スペースと、前記ハーネスの少なくとも一部を収納するハーネス収納スペースとを隔てる壁を有する、請求項1から12のいずれかに記載の鞍乗型電動車両。
  14. 前記バッテリは、前記鞍乗型電動車両に対して着脱可能であり、
    前記バッテリ収納スペースと前記ハーネス収納スペースとを分ける前記壁に設けられ、前記バッテリと前記ハーネスとを接続するコネクタをさらに備え、
    前記コネクタは、前記バッテリケースの前壁よりも前記バッテリケースの後壁に近い位置に配置されている、請求項13に記載の鞍乗型電動車両。
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