JP2017189455A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気センサを、表示装置と共に、遊技盤の裏側に位置する裏部品に設け、かつ、このように磁気センサを裏部品の設けても、当該磁気センサが、遊技盤の前側における検出範囲を狭くすることなく検出機能を良好に発揮し得るようにするとともに、遊技者による磁石を用いた不正行為を表示装置でもって明確に警告表示するようにした遊技機を提供する。【解決手段】磁気センサS6は、裏球通路部品を介し遊技盤の盤面部品取り付け用開孔部に対向するように、裏カバー90にその内側から支持されている。また、演出表示装置が、装飾図柄変動継続中でもその装飾図柄変動の表示をすることなく、所定のエラー画像のみを全面表示する。【選択図】図10

Description

本発明は、パチンコ遊技機や弾球遊技機などの遊技機に関する。
従来、この種の遊技機においては、下記特許文献1に記載のパチンコ遊技機が提案されている。当該パチンコ遊技機においては、磁気センサが遊技盤の前面に設けられている。
特開2015−160064号公報
ところで、上述の構成では、磁気センサが上述のように遊技盤の前面に設けられていることで、当該磁気センサによる検出範囲が、遊技盤の前面側の領域をより広くし得るとしても、一般に、パチンコ遊技機は、ホール側において一定期間ごとに新たな遊技機に交換しなければならない。
ここで、遊技機を新たな遊技機に交換する際には、コスト低減等の経済性の見地から、遊技機の各種部品のうち、メーカーとしての商品性が低い機枠や中枠等の交換を必要としない交換不要部品については、交換せず、そのまま利用し、メーカーとしての商品性が高い遊技盤や前扉のような交換を必要とする交換必要部品のみを交換したいというホール側の要請がある。
しかしながら、磁気センサが、機枠や中枠と同様に交換不要部品であるにもかかわらず、磁気センサが、上述のように遊技盤の前面に設けられていると、当該磁気センサも、遊技機の交換時期には、遊技盤と共に交換しなければならず、ホール側にとって不経済になるという不具合を招く。
また、遊技者が磁石を用いた不正行為をする場合、当該不正行為を演出表示装置で明確に表示することで警告したいという要請もある。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、磁気センサを、表示装置と共に、遊技盤の裏側に位置する裏部品に設け、かつ、このように磁気センサを裏部品の設けても、当該磁気センサが、遊技盤の前側における検出範囲を狭くすることなく検出機能を良好に発揮し得るようにするとともに、遊技者による磁石を用いた不正行為を表示装置でもって明確に警告表示するようにした遊技機を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る遊技機は、請求項1の記載によれば、
遊技盤(10)を設けてなる遊技機本体(B)と、
遊技機本体に対し遊技盤の盤面側にて開閉可能に支持される前扉(D)と、
遊技盤にその裏側から設けられる裏部品(80、90)と、
遊技盤に形成してなる盤面部品取り付け用開孔部(12〜14)にその前側から対向するように遊技盤の盤面に設けられる入賞装置(30、40、60b〜60d、70)とを備え、
前扉は、遊技盤の盤面に対向可能な樹脂板(Da)を設けてなるものである。
当該遊技機において、
裏部品は、
遊技盤にその裏側から設けられる裏カバー(90)と、
遊技盤に形成してなる中央開口部(10a)に対向するように裏カバーに形成してなる組み付け穴部(91)に上記中央開口部を通してその前方から視認可能なように組み付けられて演出表示を行う表示装置(100)と、
上記盤面部品用開口部に対向するように裏カバーに支持される磁気センサ(S6)とを備えており、
遊技盤の盤面に沿い転動する遊技球を入賞装置に誘導するように当該遊技球に対し前扉の上記樹脂板を介し磁石を対向させたとき、磁石センサは、上記磁石の磁気を検出してエラー検出信号を発生し、
前記表示装置は、前記磁石センサからの上記エラー検出信号に基づき、所定のエラー画像(G、G1)を、上記演出表示中の表示内容をその前側から覆うように、表示することを特徴とする。
これによれば、磁気センサが遊技盤の盤面部品取り付け用開孔部に対向するように裏部品の裏カバーに支持されている。ここで、盤面部品取り付け用開孔部の前後両側においては、入賞口装置が存在するのみで、他の構成部品やベニヤ板の積層体等の密集した構成を伴うことなく、簡単な構成となっている。従って、磁石センサを、上述のごとく、遊技盤の盤面部品取り付け用開孔部に対向するように裏カバーに支持することで、磁石センサは、その磁気の流れを妨げられたり磁気を減少させたりすることなく、良好な磁気検出機能を発揮し得る。
また、磁気センサは、上述のごとく、表示装置と共に、裏カバーに支持されている。このように、磁気センサ及び表示装置が、別々の部品ではなく、同一の部品である裏カバーに設けられていることから、磁気センサ及び表示装置を設ける部品が単一の部品で済み、当該遊技機の構成がより一層簡単になる。
また、裏部品は、裏カバーを含め、表示装置と共に、前扉や遊技盤とは異なり、機枠等のようにメーカーとしての商品性が低く、当該遊技機を新たな遊技機にする際に、交換を必要としない交換不要部品である。従って、当該遊技機の交換時期が到来しても、磁気センサは、新たな磁気センサ及び表示装置に交換することなく、そのまま、裏カバーと共に、新たな遊技機において利用され得る。その結果、磁気センサ及び表示装置の各新品を入手する必要もなく、コスト低減につながる。
さらに、遊技者が、遊技盤の盤面に沿い転動する遊技球を入賞装置に誘導するように不正行為をしようとして、前扉の樹脂板を介し当該遊技球に対して磁石を対向させたとき、磁石センサは、磁石の磁気を検出してエラー検出信号を発生し、表示装置は、磁石センサからのエラー検出信号に基づき、所定のエラー画像を、上述の演出表示中の表示内容をその前側から覆うように、表示する。
このように、遊技者の磁石の磁気による不正行為が発生した際には、表示装置は、装飾図柄変動継続中でもその装飾図柄変動の表示をすることなく、所定のエラー画像のみを表示することとなる。これにより、遊技者は、その不正行為に対し、上記所定のエラー画像でもって警告表示され得る。その結果、遊技者は、エラー表示中の当該遊技機による遊技の進行状況を認識し得ず、遊技の興趣を低下させてしまう。
なお、請求項1において、「磁気センサは、盤面部品取り付け用開孔部にその前側から対向する」とは、「磁気センサは、盤面部品取り付け用開孔部を通して投影されたとき、その投影領域内にある」ことをいう。
本発明によれば、遊技盤の盤面部品取り付け用開孔部の前後両側においては、ベニヤ板の積層体等の密集した構成を伴うことなく、簡単な構成となっている。従って、磁石センサを、遊技盤の盤面部品取り付け用開孔部に対向するように裏カバーに支持することで、磁石センサは、その磁気の流れを妨げられたり磁気を減少させたりすることなく、良好な磁気検出機能を発揮し得る。
ここで、磁気センサ及び表示装置が、別々の部品ではなく、同一の部品である裏カバーに設けられていることから、磁気センサ及び表示装置を設ける部品が単一の部品で済み、当該遊技機の構成がより一層簡単になる。さらには、遊技者の磁石の磁気による不正行為が発生した際には、表示装置は、装飾図柄変動継続中でもその装飾図柄変動の表示をすることなく、所定のエラー画像のみを表示することとなる。これにより、遊技者は、その不正行為に対し、上記所定のエラー画像でもって警告表示されて、エラー表示中の当該遊技機による遊技の進行状況を認識し得ず、遊技の興趣を低下させてしまう。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
本発明に係るパチンコ遊技機の第1実施形態を示す部分破断前面図である。 図1のパチンコ遊技機の裏面図である。 図1のパチンコ遊技機の遊技盤を示す前面図である。 図3の遊技盤を示す斜視図である。 図4の遊技盤の部分破断拡大斜視図である。 図4の遊技盤を、各種盤面部品を省略して、普通入賞口ユニット及び裏球通路部品を分解して示す分解斜視図である。 図6の普通入賞口ユニットをその裏側に位置する磁気センサと共に示す前面図である。 図7の普通入賞口ユニットをその裏側に位置する磁気センサと共に示す平面図である。 図6の裏球通路部品を示す拡大斜視図である。 図2の裏カバーを演出表示装置及び磁気センサと共に示す斜視図である。 図1のパチンコ遊技機の電子制御システムを示すブロック回路図である。 図11の主制御装置及びセンサ群を表すブロック回路図である。 図11の副制御装置、電源回路及び駆動素子群を表すブロック回路図である。 図7の磁気センサを示す拡大斜視図である。 図14の磁気センサの長手方向検出領域を示す模式的平面図である。 図14の磁気センサの幅方向検出領域を示す模式的平面図である。 図11の外部端子盤を示す詳細ブロック回路図である。 図11の主制御装置のマイクロコンピュータにより実行される主制御プログラムを表すフローチャートである。 図11の主制御装置のマイクロコンピュータにより実行される第1タイマー割り込み制御プログラムを表すフローチャートである。 図11の主制御装置のマイクロコンピュータにより実行される第2タイマー割り込み制御プログラムを表すフローチャートである。 図13のシステム制御部のマイクロコンピュータにより実行される演出制御プログラムを表すフローチャートの一部である。 図13のシステム制御部のマイクロコンピュータにより実行される演出制御プログラムを表すフローチャートの一部である。 上記第1実施形態において、エラー表示、エラー音声及びエラー点滅を時間との関係にて示すタイミングチャートである。 演出表示装置の表示パネルの全表面に亘り表示される所定のエラー画像を示す正面図である。 本発明の第2実施形態の要部を示すエラー画像を示す正面図である。 本発明の第3実施形態の要部である普通入賞口ユニットをその裏側に位置する磁気センサと共に示す拡大前面図である。 図26の普通入賞口ユニットをその裏側に位置する磁気センサと共に示す右側面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明に係るパチンコ遊技機の第1実施形態を示す。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール内の島に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、図1及び図2のいずれかにて示すごとく、機枠F、遊技機本体B、前扉D及び裏ユニットBYにより構成されている。
遊技機本体Bは、その枠体(図示しない)にて、機枠Fに対し、前後方向に開閉可能に支持されている。当該遊技機本体Bは、図1或いは図3にて示すごとく、遊技盤10を備えており、この遊技盤10は、前扉Dの透明板Db(後述する)の裏面側に位置するように、遊技機本体Bに設けられている。しかして、当該遊技盤10は、その遊技領域11(後述する)内に案内レール20(後述する)を介し球発射装置(図示しない)からの遊技球を案内して遊技領域11に沿い下方に向けて転動させる。
また、遊技機本体Bは、図3にて示すごとく、案内レール20を備えており、当該案内レール20は、遊技盤10の盤面にその外周部に沿い設けられている。これにより、当該案内レール20は、その内周側にて、遊技盤10の盤面上に上述した遊技領域11を形成する。
また、遊技機本体Bは、図3にて示すごとく、始動入賞口装置30、始動入賞口装置40、スルーゲート(図示しない)、普通入賞口ユニット60及び大入賞口装置70を備えており、始動入賞口装置30、始動入賞口装置40、上記スルーゲート、普通入賞口ユニット60及び大入賞口装置70は、図1にて示す各位置にて、遊技盤10の盤面に遊技領域11内にて組み付けられている。
始動入賞口装置30は、センター構造物50の下縁中央部の直下にて遊技盤10に形成してなる盤面部品取り付け用開孔部13(図6参照)にその前側から取り付けられている。この始動入賞口装置30は、その始動入賞口(以下、第1始動入賞口ともいう)への遊技球の入賞に基づき、大当たり抽選(大当たりか否かの抽選)の機会を提供するとともに、所定数の賞球を払い出す契機を提供する。
なお、センター構造物50は、遊技盤10の中央開口部10a(図7参照)の上側に設けられている。また、始動入賞口装置30の第1入賞口への遊技球の入賞は、始動入賞口センサS1(図12参照)により検出される。
始動入賞口装置40は、両羽根を有する電動チューリップ部品からなるもので、当該始動入賞口装置40は、普通電動役物としての役割を果たすべく、始動入賞口装置30の直下に位置している。
この始動入賞口装置40である電動チューリップ部品は、その始動入賞口(以下、第2始動入賞口ともいう)への遊技球の入賞を、両羽根の閉鎖状態にて規制し、また、当該両羽根の開放状態にて、第2始動入賞口への遊技球の入賞を容易にして、当該入賞に基づき所定数の賞球の払い出しの契機を与えるとともに、始動入賞口装置30と同様に大当たり抽選の機会を提供する。なお、上記第2始動入賞口への遊技球の入賞は、始動入賞口センサS2(図12参照)により検出される。
ここで、遊技球の上記スルーゲートに対する通過でもってなされる普通図柄の抽選において当選になると、当該始動入賞口装置40は、その両羽根を、所定の解放時間ずつ、所定回数、開放するようになっている。
上記スルーゲートは、遊技盤10の盤面の左側部位に設けられており、このスルーゲートは、その直上から遊技盤10の盤面に沿い下方へ転動する遊技球に対し通過する機会を与える。これにより、当該スルーゲートは、その遊技球の通過に基づき、普通図柄の抽選の契機を提供する。
普通入賞口ユニット60は、図1、図3、図4〜図8のいずれかにて示すごとく、取り付け板60a及び3つの普通入賞口装置60b〜60dでもって構成されている。
取り付け板60aは、図1或いは図6から分かるように、遊技盤10に形成してなる盤面部品取り付け用開孔部12にその前側から装着されている。本第1実施形態において、盤面部品取り付け用開孔部12は、遊技盤10の左下側部位にて、中央開口部10aの内周壁のうち左下側壁部に沿うように、左斜め下側へ緩やかな突状に湾曲する長手湾曲孔状に開孔形成されている。
当該取付け板60aは、図8或いは図9にて拡大して示すごとく、3つの開口部61、62、63を有しており、3つの開口部61、62、63は、取り付け板60aにその左側部位から右側部位にかけて形成されている。
3つの普通入賞口装置60b〜60dは、図9にて示すごとく、取り付け板60aの各開口部61、62及び63にその前側から対向するように取り付けられている。従って、両普通入賞口装置60b、60cの間の空間領域は、取り付け板60aのうちの両開口部61、62の間の板部位に対向し、また、両普通入賞口装置60c、60dの間の空間領域は、取り付け板60aのうちの両開口部62、63の間の板部位に対向する。
ここで、3つの普通入賞口装置60b、60c及び60dは、それぞれ、普通入賞口64、65及び66を有しており、これら各普通入賞口64、65及び66は、それぞれ、上方へ開口するように形成されている。このため、各普通入賞口装置60b、60c或いは60dは、遊技盤10の盤面に沿い上方から転動する遊技球が普通入賞口64、65或いは66に入賞したとき、当該遊技球を取り付け板60aの開口部61、62或いは63を介し遊技盤10の裏面側に位置する後述の裏球通路部品80(裏樋部品80)内へ転動させるようになっている。
しかして、3つの普通入賞口装置60b、60c及び60dは、それぞれ、その各普通入賞口64、65及び66への遊技球の入賞に伴い、所定数の賞球を払い出す契機を与える。
大入賞口装置70は、図1にて示すごとく、始動入賞口装置30の右側にて遊技盤10に形成してなる盤面部品取り付け用開孔部14にその前側から取り付けられており、この大入賞口装置70は、その大入賞口を開くことによって、遊技盤10の盤面に沿い転動する遊技球に対し大入賞口に入賞する機会を与える。また、当該大入賞口装置70は、その大入賞口を閉鎖することによって、遊技球の大入賞口への入賞を規制する。
裏球通路部品80は、その3つの導入路部82〜84(後述する)にて、遊技盤10の盤面部品取り付け用開孔部12を介し普通入賞口ユニット60の取り付け板60aに対向するように遊技盤10の盤面にその裏側から取り付けられている(図6参照)。
当該裏球通路部品80は、図6或いは図9から分かるように、その前側(遊技盤10の裏面側)から後側へ凹状に形成されており、当該裏球通路部品80は、その前側にて、遊技盤10の裏面に向けて開口している。
ここで、当該裏球通路部品80は、図9にて拡大して示すごとく、連通路部81及び3つの導入路部82〜84を備えている。連通路部81は、裏球通路部品80の下部に沿い左側から右側に向け下方へ傾斜状に形成されており、当該連通路部81は、その前側にて、遊技盤10の盤面のうち盤面部品取り付け用開孔部12の下側部位に沿い対向して開口している。これにより、当該連通路部81は、その前側にて、遊技盤10の盤面の上記下側部位により閉じられることで、左側から右側に向け下方へ傾斜する傾斜状通路部として形成されている。
3つの導入路部82〜84のうち、導入路部82は、連通路部81の左端部から上方へ延出している。当該導入路部82は、前側にて、盤面部品取り付け用開孔部12の左端部を介し取り付け板60aの開口部61(図8参照)に対向するように開口しており、当該導入路部82は、その延出基端部にて、連通路部81の左端部内にその上方から開口している。これにより、普通入賞口装置60bにその開口部64(図8参照)から入賞する遊技球は、取り付け板60aの開口部61を通り導入路部82内に転動し、当該導入路部82の延出基端部から連通路部81の左端部内に落下して当該連通路部81によりその右端部に向け案内される。
導入路部83は、連通路部81の左右方向中間部から上方へ延出している。当該導入路部83は、前側にて、盤面部品取り付け用開孔部12の左右方向中間部を介し取り付け板60aの開口部62(図8参照)に対向するように開口しており、当該導入路部83は、その延出基端部にて、連通路部81の左右方向中間部内にその上方から開口している。これにより、普通入賞口装置60cにその開口部65(図8参照)から入賞する遊技球は、取り付け板60aの開口部62を通り導入路部83内に転動し、当該導入路部83の延出基端部から連通路部81の左右方向中間部内に落下して当該連通路部81によりその右端部に向け案内される。
導入路部84は、連通路部81の右端部から上方へ延出している。当該導入路部84は、前側にて、盤面部品取り付け用開孔部12の右端部を介し取り付け板60aの開口部63(図8参照)に対向するように開口しており、当該導入路部84は、その延出基端部にて、連通路部81の右端部内にその上方から開口している。これにより、普通入賞口装置60dにその開口部66(図8参照)から入賞する遊技球は、取り付け板60aの開口部63を通り導入路部84内に転動し、当該導入路部84の延出基端部から連通路部81の右端部内に落下する。
また、当該裏球通路部品80は、排出口部85を有しており、当該排出口部85は、導入路部84の直下に位置するように、連通路部81の右端部に形成されている。これにより、連通路部81内に落下する遊技球は、当該連通路部81の右端部から排出口部85を通り遊技盤10の裏側へ排出される。なお、本実施形態では、裏球通路部品80は、導入路部82から左側へ突出する突出部86、導入路部84から右側へ突出する突出部87及び排出口部85から左右に突出する両突出部88にて、遊技盤10にその裏側から取り付けられることで、遊技盤10に支持されている。
裏ユニットBYは、図2にて示すごとく、遊技機本体Bにその裏側から遊技盤10に対向するように組み付けられており、当該裏ユニットBYは、上述した裏球通路部品80、裏カバー90及び演出表示装置100を備えている。
裏カバー90は、図10にて示すごとく、矩形状裏壁91と、当該裏壁91の外周縁部から前側(遊技盤10側)へL字状に折れ曲がって延出する矩形環状周壁92とにより構成されており、当該裏カバー90は、矩形状裏壁91を遊技盤10に対向させて、矩形環状周壁92にて、裏球通路部品80を内包するように遊技盤10に組み付けられている。
演出表示装置100は、図10にて示すごとく、裏カバー90の裏壁91の中央部に形成してなる矩形開口部91aにその裏側から対向するように、当該裏壁91に組み付けられている。
ここで、当該演出表示装置100は、その表示パネル110にて、裏壁91の矩形開口部91a及び遊技盤10の中央開口部10aを通して前方を臨むようになっている。これにより、当該演出表示装置100は、その表示パネル110により、遊技の進行に伴い、例えば、大当たり抽選の抽選結果に応じて複数の装飾図柄を変動表示したり、或いはエラー表示したりする等の種々の演出表示を行う。なお、本実施形態において、演出表示装置100は、上述のごとく、裏カバー90に設けられていることから、当該演出表示装置100は、裏部品の1つでもある。
また、当該遊技機本体Bは、普通図柄表示器及び特別図柄表示器(図示しない)を備えている。これら普通図柄表示器及び特別図柄表示器は、案内レール20の右下側にて、遊技盤10の盤面の右下隅角部に配設されている。なお、上記普通図柄表示器は、上記スルーゲートを通過する遊技球に対する図柄抽選の結果に基づき、当たり図柄或いはハズレ図柄を表示する。また、上記特別図柄表示器は、遊技球の始動入賞口装置30の始動入賞口への入賞に対する始動入賞口センサS1の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、特別図柄変動を所定時間の間表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた特別図柄変動を停止表示する。例えば、大当たり抽選の結果が当たりであれば、上記特別図柄表示器は、当該当たりに対応した特別図柄変動を停止表示して、大入賞口装置70による大入賞口の開放の契機を提供する。
前扉Dは、図1にて示すごとく、前枠Da及び透明板Dbを有しており、当該前扉Dは、その前枠Daの左縁部にて、遊技機本体Bの枠体の左縁部を介し、機枠Fの左縁部に前後方向に開閉可能に支持されている。また、透明板Dbは、前枠Daの中空部に嵌め込まれており、当該透明板Dbは、遊技機本体Bの遊技盤10にその前側から対向し得るようになっている。
当該前扉Dは、両スピーカーSP及び枠ランプWを備えている。両スピーカーSPは、前枠Daの左右両側上部に設けられており、当該両スピーカーSPは、例えば、当該パチンコ遊技機における遊技中に大当たりになったとき音声による大当たり演出を行なったり、磁気エラーが発生したとき音声によるエラー演出を行う。
枠ランプWは、例えば、当該パチンコ遊技機における遊技中に大当たりになったときレインボウ演出態様による大当たり光演出を行ったり、当該パチンコ遊技機における遊技者による遊技中に磁気エラーが発生したときエラー演出態様によるエラー光演出を行う。
また、当該前扉Dは、図1にて示すごとく、操作ハンドルH及び球受け皿Rを備えている。操作ハンドルHは、球発射装置(図示しない)の一構成部品として、遊技機本体Bの右側下部にその前面側から支持されており、この操作ハンドルHは、遊技者による操作のもと、上記球発射装置に供給される遊技球を遊技盤10の遊技領域11内に向け発射するようになっている。球受け皿Rは、払い出されてきた賞球など遊技球を一旦貯留するように、前扉Dの前枠Daの下側にて遊技機本体Bに形成されている。しかして、球受け皿Rは、その内部に払い出される遊技球を一時的に貯留するとともに、当該貯留遊技球を、例えば、操作ハンドルHの回動操作に伴い、上記球発射装置に供給する。
次に、上記パチンコ遊技機の電子制御システムについて説明する。当該電子制御システムは、図11〜図13のいずれかにて示すごとく、電源回路PW、センサ群S、主制御装置200、外部端子盤300及び副制御装置400を備えている。
電源回路PWは、遊技機本体Bの裏側右上部に設けられており、当該電源回路PWは、図11にて示すごとく、直流電源DC、電源スイッチSW1及びクリアスイッチSW2を備えている。直流電源DCは、上記パチンコホール内に付設してある商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換する。なお、直流電源DCからの給電遮断は、当該直流電源DCの故障或いは上記商用電源からの停電等の給電遮断でもって発生する。
電源スイッチSW1は、そのオンにより、直流電源DCからの直流電圧を当該パチンコ遊技機の電子制御システムやその他の各種電気部品に供給する。また、電源スイッチSW1は、そのオフにより、直流電源DCからの直流電圧を当該パチンコ遊技機の電子制御システムやその他の各種電気部品から遮断する。
クリアスイッチSW2は、そのオン操作により、主制御装置200のRAM240(後述する)の記憶データをクリアするための操作信号を発生ようになっている。 センサ群Sは、図12にて示すごとく、始動入賞口センサS1、始動入賞口センサS2、各普通入賞口センサS3〜S5及び磁気センサS6でもって構成されている。
始動入賞口センサS1は、始動入賞口装置30の第1始動入賞口内に設けられており、この始動入賞口センサS1は、その第1始動入賞口内に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
始動入賞口センサS2は、始動入賞口装置40の第2始動入賞口内に設けられており、この始動入賞口センサS2は、その第2始動入賞口に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
普通入賞口センサS3は、普通入賞口装置60bの入賞口64内に設けられており、当該普通入賞口センサS3は、普通入賞口装置60bの入賞口64内に入賞する遊技球毎に、当該各遊技球の入賞を検出する。普通入賞口センサS4は、普通入賞口装置60cの入賞口65内に設けられており、当該普通入賞口センサS4は、普通入賞口装置60cの入賞口65内に入賞する遊技球毎に、当該各遊技球の入賞を検出する。また、普通入賞口センサS5は、普通入賞口装置60dの入賞口66内に設けられており、当該普通入賞口センサS5は、普通入賞口装置60dの入賞口66内に入賞する遊技球毎に、当該各遊技球の入賞を検出する。
磁気センサS6は、図7、図8及び図10のいずれかにて示すごとく、その一側厚さ方向対向壁e(後述する)でもって、裏球通路部品80の両導入路部83、84の間の空間領域に対応する取り付け板60aの両開口部62、63の間の板部位に対向するように、裏カバー90の裏壁91のうち矩形開口部91aの斜め左下側部位にその内側(前側)から支持されている。
ここで、当該支持は、当該磁気センサS6を、その両側対向壁a、b(後述する)のうち一側対向壁aにて、図10にて図示左方を臨み、他側対向壁bにて、図示右方を臨むように、配置することでなされている。本実施形態では、磁気センサS6としては、アルプス電気株式会社製HGDFPA003A型磁気センサが採用されている。なお、磁気センサS6は、裏カバー90内に位置することから、裏部品の1つでもある。
当該磁気センサS6は、図14にて示すごとく、両側長手方向対向壁a、b、両側幅方向対向壁c、d及び両側厚さ方向対向壁e、fでもって、扁平直方体形状に形成されている。
当該磁気センサS6は、図14にて両側長手方向対向壁a、bを基準とする両側長手方向磁束分布でもって両側長手方向磁気検出領域Fa、Fb(図15参照)を形成するように構成されている。また、当該磁気センサS6は、図14にて図示両側幅方向対向壁c、dを基準とする両側幅方向磁束分布でもって両側幅方向磁気検出領域Fc、Fd(図16参照)を形成するように構成されている。
ここで、当該磁気センサS6は、両側長手方向対向壁a、bのうちの一側長手方向対向壁aに対する外側垂直方向において、感度の強い長手方向指向性を有する一側長手方向磁束分布でもって、上記一側長手方向磁気検出領域Fa(図15参照)を形成する。また、当該磁気センサS6は、他側長手方向対向壁bに対する外側垂直方向において、感度の強い長手方向指向性を有する他側磁束分布でもって、他側長手方向磁気検出領域Fb(図15参照)を立体的に形成する。
また、当該磁気センサS6は、両側幅方向対向壁c、dのうちの一側幅方向対向壁cに対する外側垂直方向において、感度の強い幅方向指向性を有する一側幅方向磁束分布でもって、一側幅方向磁気検出領域Fc(図16参照)を形成する。また、当該磁気センサS6は、他側幅方向対向壁dに対する外側垂直方向において、感度の強い幅方向指向性を有する他側幅方向磁束分布でもって、他側幅方向磁気検出領域Fd(図16参照)を立体的に形成する。
しかして、磁気センサS6は、その一側長手方向磁気検出領域Fa内にて、磁石(図示しない)の磁気を検出すると、当該磁気センサS6は、ローレベルにて第1長手方向磁気検出信号を発生する。このことは、当該磁気センサS6は、一側長手方向磁気検出領域Fa内における上記磁石の磁気を不正行為として検出しローレベルにて第1長手方向磁気検出信号を発生することを意味する。また、当該磁気センサS6は、その一側長手方向磁気検出領域Fa内にて上記磁石の磁気を検出しなければ、当該磁気センサS6は、上記第1長手方向磁気検出信号をハイレベルにする。
また、磁気センサS6は、その他側長手方向磁気検出領域Fb内にて、上記磁石の磁気を検出すると、当該磁気センサS6は、ローレベルにて第2長手方向磁気検出信号を発生する。このことは、当該磁気センサS6は、他側長手方向磁気検出領域Fb内における上記磁石の磁気を不正行為として検出しローレベルにて第1長手方向磁気検出信号を発生することを意味する。また、当該磁気センサS6は、その他側磁気検出領域Fb内にて上記磁石の磁気を検出しなければ、当該磁気センサS6は、上記第2長手方向磁気検出信号をハイレベルにする。
また、磁気センサS6は、その一側幅方向磁気検出領域Fc内にて、上記磁石の磁気を検出すると、当該磁気センサS6は、ローレベルにて第1幅方向磁気検出信号を発生する。このことは、当該磁気センサS6は、一側幅方向磁気検出領域Fc内における上記磁石の磁気を不正行為として検出しローレベルにて第1幅方向磁気検出信号を発生することを意味する。また、当該磁気センサS6は、その一側幅方向磁気検出領域Fa内にて上記磁石の磁気を検出しなければ、当該磁気センサS6は、上記第1幅方向磁気検出信号をハイレベルにする。
また、磁気センサS6は、その他側幅方向磁気検出領域Fd内にて、上記磁石の磁気を検出すると、当該磁気センサS6は、ローレベルにて第2幅方向磁気検出信号を発生する。このことは、当該磁気センサS6は、他側幅方向磁気検出領域Fd内における上記磁石の磁気を不正行為として検出しローレベルにて第2幅方向磁気検出信号を発生することを意味する。また、当該磁気センサS6は、その他側磁気検出領域Fd内にて上記磁石を検出しなければ、当該磁気センサS6は、上記第2幅方向磁気検出信号をハイレベルにする。
本実施形態において、当該磁気センサS6が検出可能な磁気の強さは、遊技盤10の盤面を転動する遊技球を、例えば、始動入賞口装置30等の入賞口装置や普通入賞口ユニット60等に誘導し得る程度の強さである。
また、本実施形態において、上述のごとく裏カバー90の裏壁91に支持してなる磁気センサS6は、一側長手方向磁気検出領域Fa内に普通入賞口装置60c及びその近傍を含み、他側長手方向磁気検出領域Fb内に普通入賞口装置60d及びその近傍を含むように、裏カバー90の裏壁91と普通入賞口部品60との間の間隔が設定されている。
主制御装置200は、図11から分かるように、センサ群S、外部端子盤300及び副制御装置400の間に接続されており、当該主制御装置200は、電源スイッチSW1を介する直流電源DCからの当該パチンコ遊技機への給電に伴い作動状態におかれる。
当該主制御装置200は、マイクロコンピュータからなるもので、この主制御装置200は、図12にて示すごとく、CPU210、ソフトタイマー220、ROM230、RAM240、入力ポート250、250a、各出力ポート260a、260b及び入力回路270を備えている。
当該主制御装置200は、CPU210により、ソフトタイマー220のタイマー部(後述する)からの主パルス信号の発生毎に、図18にて示すフローチャートに従い主制御プログラムを実行し、当該実行中において、主制御装置200の各内部素子の初期化処理やクリアスイッチSW2からの出力に基づきRAM240の記憶データのクリア処理等を行う。
ソフトタイマー220は、タイマー部、第1及び第2の補助タイマー部を備えており、当該タイマー部、第1及び第2の補助タイマー部は、それぞれ、当該パチンコ遊技機への電源投入(電源スイッチSW1を介する直流電源DCからの給電)に伴う主制御装置200の作動開始と同時にリセットされて計時を開始し、この開始後、4(ms)の経過毎に、主パルス信号、第1及び第2の割り込みパルス信号を発生しCPU210に出力する。
また、当該主制御装置200は、CPU210により、ソフトタイマー220の第1補助タイマー部からの第1割り込みパルス信号の発生ごとに、図19にて示すフローチャートに従い第1タイマー割り込みプログラムを実行する。
このような第1タイマー割り込みプログラムの実行中において、主制御装置200は、CPU210により、センサ群S(磁気センサS6を除く)からのいずれかの出力に基づき、副制御装置400の制御に要する種々の演算処理を行う。この演算処理の過程において、主制御装置200は、CPU210にて、ROM230の記憶データ、RAM240の記憶データ或いはセンサ群Sのいずれかからの出力等を入力されて、種々の演算処理を行い、外部端子盤300及び副制御装置400への出力処理をする。
また、当該主制御装置200は、CPU210により、ソフトタイマー220の第2補助タイマー部からの第2割り込みパルス信号の発生ごとに、図20にて示すフローチャートに従い第2タイマー割り込みプログラムを実行する。この演算処理の実行中において、センサ群Sの磁気センサS6からの出力に基づきエラー判定に要する演算処理を行う。
ROM230は、上述した主制御プログラム並びに第1及び第2のタイマー割り込み制御プログラムをCPU210による読み出し可能に予め記憶してなるものである。
RAM240は、不揮発性RAMからなるバックアップRAMである。当該RAM240は、その記憶データを、主制御装置200に対する直流電源DCからの給電遮断以後も、そのまま、保持する。
なお、当該RAM240は、不揮発性RAMに代えて、通常のRAM(一時的記憶素子)としてもよい。この場合には、当該一時的記憶素子は、その記憶内容を、直流電源DCからの給電遮断以後、当該直流電源DCとは独立したバックアップ電源(バックアップコンデンサからなる)からの給電もとに、そのまま、保持するようにする。
入力ポート250は、センサ群Sからの出力をCPU210に入力データとして入力する役割を果たす。また、入力ポート250aは、入力回路270(後述する)からの出力をCPU210に入力する役割を果たす。
出力ポート260aは、CPU210からの出力を副制御装置400のシステム制御部400a(後述する)に出力データとして出力する役割を果たす。また、出力ポート260bは、CPU210からの出力を出力データとして外部端子盤300(後述する)に出力データとして出力する役割を果たす。
入力回路270は、図12にて示すごとく、磁気センサS6と入力ポート250aとの間に接続されており、当該入力回路270は、半導体スイッチング回路でもって構成されている。
ここで、当該入力回路270は、その出力段を構成する素子として、例えば、トランジスタを備えており、当該入力回路270は、磁気センサS6からのローレベルの第1或いは第2の長手方向磁気検出信号またはローレベルの第1或いは第2の幅方向磁気検出信号を受けて上記トランジスタを非導通(オフ)にするようにスイッチング作動し、ハイレベルの入力信号を発生する。また、ローレベルの第1或いは第2の長手方向磁気検出信号またはローレベルの第1或いは第2の幅方向磁気検出信号がハイレベルのとき、当該入力回路270は、上記トランジスタを導通(オン)にするようにスイッチング作動し、ローレベルの入力信号を発生する。
外部端子盤300は、図11にて示すごとく、主制御装置200とパチンコホール内に設置してなるホールコンピュータHCとの間に接続されており、当該外部端子盤300は、遊技機本体Bにその裏側にて電源回路PWの近傍に配設されている(図2参照)。
当該外部端子盤300は、図17にて示すごとく、半導体スイッチング回路310と、端子板320とにより構成されている。半導体スイッチング回路310は、第1〜第10の半導体スイッチング回路部(図示しない)でもって構成されており、当該第1〜第10の半導体スイッチング回路部は、それぞれ、その導通(オン)により、対応の入力信号を端子板320に出力する。また、当該第1〜第10の半導体スイッチング回路部は、それぞれ、その非導通(オフ)により、対応の入力信号の端子板320への出力を阻止する。
端子板320は、10個のコネクターN1〜N10を有しており、当該10個のコネクターN1〜N10は、コネクターN1からコネクターN10にかけて配列されている。ここで、端子板320の10個のコネクターN1〜N10は、それぞれ、半導体スイッチング回路310の第1〜第10の半導体スイッチング回路部に対応する。
このように構成される外部端子盤300においては、主制御装置200からのRAMクリア信号、遊技開始信号、入賞信号及び大当たり信号が、半導体スイッチング回路310の第1、第3、第5、第9の半導体スイッチング回路部によりその導通のもと端子板320に出力される。これに伴い、端子板320は、その各コネクターN1、N3、N5、N9を介し、主制御装置200からのRAMクリア信号、遊技開始信号、入賞信号及び大当たり信号をホールコンピュータHCに出力する。
また、主制御装置200が磁気エラー出力信号(後述する)を出力すると、当該磁気エラー出力信号は、RAMクリア信号と同様に、半導体スイッチング回路310の第1半導体スイッチング回路部によりその導通のもと端子板320に出力される。これに伴い、端子板320は、そのコネクターN1を介し、RAMクリア信号と同様に、磁気エラー出力信号をホールコンピュータHCに出力する。
副制御装置400は、図13にて示すごとく、システム制御部400a、画像制御部400b及びランプ制御部400cを備えており、当該副制御装置400は、主制御装置200と被駆動素子群DRVとの間に接続されている。
ここで、被駆動素子群DRVは、演出表示装置100、両スピーカーSP及び枠ランWでもって構成されている。本実施形態において、両スピーカーSPは、上述のごとく、前扉Dの前枠Daの左右上部内に設けられており、当該両スピーカーSPは、大当たり、リーチ、はずれ、エラー等の演出態様を音演出でもって行う。また、枠ランプWは、上述のごとく前枠Daに設けられており、当該枠ランプWは、大当たり、リーチ、はずれ、エラー等の演出態様を光演出でもって行う。
システム制御部400aは、マイクロコンピュータからなるもので、当該システム制御部400aは、演出制御プログラムを、図21及び図22にて示すフローチャートに従い実行する。この実行中において、当該システム制御部400aは、主制御装置200からの出力制御や画像制御部400bからの要求のもとに、画像制御部400bやランプ制御部400cを制御するように種々の演算処理を行う。
画像制御部400bは、マイクロコンピュータからなるもので、この画像制御部400bは、画像表示制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400aからの出力制御に基づき、演出画像表示装置100及び両スピーカーSPを、共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
ランプ制御部400cは、マイクロコンピュータからなるもので、このランプ制御部400cは、ランプ制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400aからの出力制御に基づき、枠ランプWを駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
以上のように構成した本第1実施形態において、演出表示装置100が、上述のごとく、裏ユニットBYの裏カバー90の裏壁91の開口部91aに組み付けられ、
磁気センサS6が、上述のごとく、裏カバー90の裏壁91のうち矩形開口部91aの斜め左下側部位にその内側(前側)から支持されている。
ここで、磁気センサS6が、後述のごとく、遊技者の不正行為による磁石の磁気を検出すると、演出表示装置100は、磁気センサS6による磁気の検出を、不正行為による磁気エラーとして表示する。
このように、不正行為による磁石の磁気を検出する磁気センサS6が、独立の塵付け部品でもって遊技盤10にその裏側から取り付けられるのではなく、演出表示装置100と共に裏カバ−90に設けられている。
換言すれば、磁気センサS6及び演出表示装置100が、別々の部品ではなく、同一の部品である裏カバー90に設けられていることから、磁気センサS6及び演出表示装置100を設ける部品が単一の部品で済み、当該パチンコ遊技機の構成がより一層簡単になる。
また、裏球通路部品80は、上述したごとく、連通路部81にて、遊技盤10の盤面部品取り付け用開孔部12の下側部位に対向し、かつ、各導入路部82〜84にて盤面部品取り付け用開孔部12に対向するように、遊技盤10にその裏側から取り付けられている。一方、普通入賞口ユニット60の各普通入賞口装置60b〜60cは、取り付け板60aを介し盤面部品取り付け用開孔部12にその前側から取り付けられている。
また、磁気センサS6は、上述のことから分かるように、裏球通路部品80の両導入路部83、84の間の空間領域に対応する取り付け板60aの両開口部62、63の間の板部位、換言すれば、普通入賞口ユニット60の両普通入賞口装置60c、60dの間の領域に対向して、裏カバー90の裏壁91に支持されている。
ここで、盤面部品取り付け用開孔部12が、上述のごとく、遊技盤10に形成されているから、普通入賞口ユニット60及び裏球通路部品80を遊技盤10にその盤面部品取り付け用開孔部12を介し取り付け易いように、遊技盤10のうち盤面部品取り付け用開孔部12を含む近傍領域は、余分な構成部品を設けることなく、簡単な構成となっている。
換言すれば、盤面部品取り付け用開孔部12の前後両側においては、普通入賞口ユニット60及び裏球通路部品80が存在するのみで、他の構成部品等の密集を伴うことなく、簡単な構成となっている。
従って、磁石センサS6を、上述のごとく、盤面部品取り付け用開孔部12に対向するように裏カバー90に支持することで、磁石センサS6は、その磁気の流れを妨げられたり磁気を減少させたりすることなく、良好な磁気検出機能を発揮し得る。これにより、磁気センサS6は、磁石の磁気を前扉Dの透明板Daを介し良好に検出可能となっている。
また、磁気センサS6は、上述のごとく、裏カバー90に支持されている。ここで、裏カバー90は、前扉FDや遊技盤10とは異なり、機枠F等のようにメーカーとしての商品性が低く、当該パチンコ遊技機を新たなパチンコ遊技機にする際に、交換を必要としない交換不要部品である。従って、当該パチンコ遊技機の交換時期が到来しても、磁気センサS6は、新たな磁気センサに交換することなく、そのまま、裏カバー90と共に、新たなパチンコ遊技機において利用され得る。その結果、磁気センサS6の新品を入手する必要もなく、コスト低減につながる。
次に、当該パチンコ遊技機が電源スイッチSW1を介する直流電源DCからの給電により遊技可能な作動状態になると、主制御装置200が、副制御装置400とともに、作動状態になる。これに伴い、主制御装置200が、CPU210により、図18のフローチャートに従い、主制御プログラムの実行を開始する。
また、上述のようにパチンコ遊技機が作動状態になると、主制御装置200のソフトタイマー220(タイマー部、第1及び第2の補助タイマー部)がリセット起動される。これに伴い、ソフトタイマー220のタイマー部が、計時を開始し、この開始後4(ms)の経過毎に、主パルス信号を発生し、第1補助タイマー部が、計時を開始し、この開始後4(ms)の経過毎に、第1割り込みパルス信号を発生するとともに、ソフトタイマー220の第2補助タイマー部が、計時を開始し、この開始後4(ms)の経過毎に、第2割り込みパルス信号を発生する。
これに伴い、主制御装置200は、CPU210により、図19のフローチャートに従い、第1タイマー割り込みプログラムをソフトタイマー220の第1補助タイマー部からの第1割り込みパルス信号の発生毎に実行する。これに伴い、当該第1タイマー割り込みプログラムはスタートステップにて開始されると、次のステップ600において割り込み許可か否かが判定される。現段階において、後述するごとく、図18のステップ511に達する毎に割り込み禁止処理がなされていれば、当該第1タイマー割り込みプログラムは、繰り返し、ステップ600においてNOと判定された後、エンドステップに進む。
また、主制御装置200は、CPU210により、図20のフローチャートに従い、第2タイマー割り込みプログラムをソフトタイマー220の第2補助タイマー部からの第2割り込みパルス信号の発生毎に実行する。これに伴い、当該第2タイマー割り込みプログラムはスタートステップにて開始されると、次のステップ1600において割り込み許可か否かが判定される。現段階において、後述するごとく、図18のステップ511に達する毎に割り込み禁止処理がなされていれば、当該第2タイマー割り込みプログラムは、繰り返し、ステップ1600においてNOと判定された後、エンドステップに進む。
また、上述のように主制御装置200が図18のフローチャートに従い主制御プログラムの実行を開始すると、ステップ500において割り込み許可か否かが判定される。現段階では、ステップ502にて割り込み許可解除済みであれば、ステップ500において、NOと判定される。これに伴い、ステップ510における初期化処理において、主制御装置200の内部構成素子が初期化される。
ついで、ステップ520においてクリアスイッチのオンか否かが判定される。上述のようにパチンコ遊技機が電源スイッチSW1を介する直流電源DCからの給電により遊技可能な作動状態になった時点で、電源回路PWのクリアスイッチSW2が手動によりオンされると、ステップ520における判定がYESとなる。
また、上述のようにパチンコ遊技機が遊技可能な作動状態になった時点でクリアスイッチSW2がオンされなければ、当該ステップ520においてNOと判定される。これに伴い、ステップ521にて割り込み禁止処理がなされる。以後、クリアスイッチSW2がオンされるまで、ステップ510、ステップ520及びステップ521を通る循環処理が繰り返される。このような段階にあっては、ステップ521における割り込み禁止処理のもと、クリアスイッチSW2がオンされるまで、第1タイマー割り込みプログラムのステップ700以後の実行が禁止され、かつ、第2タイマー割り込みプログラムのステップ1610以後の実行が禁止される。
このような状態において、クリアスイッチSW2がオンされると、図18のステップ520においてYESと判定される。換言すれば、クリアスイッチSW2がそのオン操作により操作信号を発生すると、ステップ520においてYESと判定される。これに伴い、ステップ530においてRAMクリア処理がなされる。ここでは、上述のように当該パチンコ遊技機が作動可能状態になる直前において主制御装置200のRAM240に記憶保持済みの記憶データがクリアされる。
これにより、上述のように作動可能状態になった当該パチンコ遊技機による遊技が、RAM240の記憶データをクリアした状態で開始され得る。従って、上述のように作動可能状態になった当該パチンコ遊技機による遊技において、上述のクリア前におけるRAM240の記憶データが利用されるというような不都合は発生しない。
上述のようにステップ530におけるRAMクリア処理がなされると、次のステップ540においてRAMクリア信号出力処理がなされる。ここでは、RAM240の記憶データをクリアしたことを表すRAMクリア信号が、主制御装置200により、そのCPU210でもって、外部端子盤300に出力される。
現段階では、当該外部端子盤300は、上述のようにパチンコ遊技機が遊技可能状態になった時点において、作動状態になり、半導体スイッチング回路310の各半導体スイッチング回路部が共に導通状態におかれる。
従って、上述のようにRAMクリア信号が主制御装置200から外部端子盤300に出力されると、当該RAMクリア信号は、半導体スイッチング回路310の第1半導体スイッチング回路部により端子板320のコネクターN1を通しホールコンピュータHCに出力される。これにより、当該パチンコ遊技機がその作動可能状態になった時点において主制御装置200のRAM240の記憶データがクリアされたことが、ホールコンピュータHCに対しクリア情報として提供され得る。
上述のようにステップ540の処理がなされると、次のステップ550において割り込み許可処理がなされる。これに伴い、割り込み許可後の第1及び第2のタイマー割り込みプログラムの実行が許可される。なお、当該主制御プログラムの以後の繰り返しの実行中においては、ステップ500におけるYESとの判定及びステップ501におけるNOとの判定がなされるが、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技の終了の際には、ステップ501にてYESとの判定のもと、ステップ502における割り込み許可解除処理において、ステップ550における割り込み許可が解除される。これに伴い、当該主制御プログラムの上記遊技者の遊技に伴う実行が終了する。
上述のように、図18のステップ550において割り込み許可処理がなされた後、主制御装置200が、ソフトタイマー220の第1補助タイマー部からの第1割り込みパルス信号の発生に伴い、CPU210により、図19のフローチャートに従い上記第1タイマー割り込みプログラムを実行するとともに、ソフトタイマー220の第2補助タイマー部からの第2割り込みパルス信号の発生に伴い、CPU210により、図20のフローチャートに従い上記第2タイマー割り込みプログラムを実行する。なお、当該第1及び第2のタイマー割り込みプログラムの実行は、主制御装置200の作動開始後4(ms)の経過毎に繰り返され、かつ、上記第1及び第2のタイマー割り込みプログラムの実行のための時間が、4(ms)の間、維持される。
また、上述のようにパチンコ遊技機が作動状態になると、副制御装置400が、システム制御部400a、画像制御部400b及びランプ制御部400cにおいて、作動状態になる。これに伴い、システム制御部400aは、上記演出制御プログラムの実行を、図21及び図22のフローチャートに従い開始する。これにより、上記パチンコ遊技機は、遊技者による遊技の開始を待つ状態におかれる。
上述のようにステップ520におけるクリアスイッチのオンに基づくYESとの判定がなされた後において、主制御装置200が、そのCPU210により、上記第1タイマー割り込みプログラムをステップ600に進めると、当該主制御装置200は、割り込み許可のもと、ステップ600にてYESと判定し、上記第1タイマー割り込みプログラムを始動入賞口処理ルーチン700以降に進める(図19図参照)。
現段階では、遊技球の始動入賞口装置30或いは40の始動入賞口への遊技球の入賞や上記スルーゲートの遊技球の通過はないことから、上記第1タイマー割り込みプログラムは、始動入賞口処理ルーチン700、始動入賞口処理ルーチン800、ゲート処理ルーチン900及び賞球処理ルーチン1000を通り特別図柄処理ルーチン1100に進む。現段階では、未だ遊技者による遊技は開始されていないことから、このような状態のもと、上記第1タイマー割り込みプログラムは、さらに、普通図柄処理ルーチン1200、大入賞口処理ルーチン1300、電チュー処理ルーチン1400及び出力処理ルーチン1500に順次進む。
また、主制御装置200が、そのCPU210により、上述のようにステップ520におけるクリアスイッチのオンに基づくYESとの判定後、上記第2タイマー割り込みプログラムをステップ1600に進めると、当該主制御装置200は、割り込み許可のもと、ステップ1600にてYESと判定し、上記第2タイマー割り込みプログラムをステップ1610以降に進める。
現段階では、当該パチンコ遊技機による遊技が開始されていないことから、遊技者が磁石の使用による不正行為をする等の不正行為をすることはない。このため、図20のステップ1600においてNOと判定される。
また上述のように副制御装置400が作動状態におかれると、システム制御部400aが、その作動状態において、演出制御プログラムを図21及び図22のフローチャートに従い実行する。
この処理では、上述のごとく、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技が開始されていないことから、主制御装置200からの出力データがシステム制御部400aに出力されていない。このため、図21のステップ2000にてNOとの判定がなされる。
以上のような状態において、遊技者が、遊技球の払い出しを受けて上記パチンコ遊技機による遊技を開始すると、当該パチンコ遊技機が遊技作動モードにおかれる。以下、この遊技作動モードを、主制御装置側遊技作動モード及び副制御装置側遊技作動モードに分けて説明する。
1.主制御装置側遊技作動モード
上述のように遊技者が、遊技を開始するにあたり、上記パチンコ遊技機の操作ハンドルHを回動操作すれば、遊技球が、順次、上記球発射装置により案内レール20を通り遊技領域11内に発射される。なお、このような段階においても、上記第1タイマー割り込みプログラムは、ソフトタイマー220の第1補助タイマー部からの第1割り込みパルス信号の発生毎に、割り込み許可のもと、繰り返し割り込み実行される。
上記第1タイマー割り込みプログラムが始動入賞口処理ルーチン700(図19参照)に進むと、当該始動入賞口処理ルーチン700の処理は、始動入賞口装置30の始動入賞口への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するために、遊技領域11内に順次案内される遊技球が始動入賞口装置30の始動入賞口に入賞するごとに、当該各遊技球の入賞が始動入賞口センサS1により検出される。
上述のような始動入賞口処理ルーチン700の終了に伴い、上記第1タイマー割り込みプログラムは、始動入賞口処理ルーチン800に進む。この始動入賞口処理ルーチン800の処理は、始動入賞口装置40の始動入賞口への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するために、遊技領域11内に順次案内される遊技球が始動入賞口装置40の始動入賞口に入賞するごとに、当該各遊技球の入賞が始動入賞口センサS2により検出される。
上述のような始動入賞口処理ルーチン800の終了に伴い、上記第1タイマー割り込みプログラムは、ゲート処理ルーチン900に進む。このゲート処理ルーチン900の処理は、普通図柄の抽選の機会を形成するために、上述のごとく案内された遊技球が上記スルーゲートを通過することに、当該各遊技球の通過がゲートセンサ(図示しない)により検出される。
然る後、上記第第1タイマー割り込みプログラムが次の賞球処理ルーチン1000に進むと、この賞球処理ルーチン1000の始動入賞口への入賞数に応じた賞球コマンド或いは遊技球の上記スルーゲートに対するゲート通過数に応じたコマンドが設定される。
ついで、上記第1タイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン1100に進む。現段階において、始動入賞口装置30の入賞口への遊技球の入賞に基づく大当たり抽選に伴い特別図柄変動が開始される。これに伴い、特別図柄変動表示が特別図柄変動表示器(図示しない)によりなされる。然る後、上記特別図柄変動が終了すると、上記特別図柄変動表示器が、特別図柄変動表示を終了して、上記大当たり抽選の結果に基づく演出表示を行う。ここで、当該大当たり抽選の結果が、例えば、大当たりであれば、上記特別図柄変動表示器は、大当たり演出表示を行う。
特別図柄変動処理ルーチン1100の処理が終了すると、上記第1タイマー割り込みプログラムは、普通図柄処理ルーチン1200に進む。当該普通図柄処理ルーチン1200においては、上記スルーゲートに対する遊技球の通過に基づく当たり抽選に伴い普通図柄変動が開始される。これに伴い、普通図柄変動表示が普通図柄変動表示器(図示しない)によりなされる。然る後、上記普通図柄変動が終了すると、上記普通図柄変動表示器が、普通図柄変動表示を終了して、上記当たり抽選の結果に基づく演出表示を行う。
以上のようにして普通図柄処理ルーチン1200の処理が終了すると、上記第1タイマー割り込みプログラムは、大入賞口ルーチン1300に進む。当該大入賞口処理ルーチン1300においては、上記大当たり抽選の結果が大当たりであることを前提に1回目のラウンドから15回目のラウンドにかけて、大入賞口開放処理が繰り返しなされる。これに伴い、大入賞口装置70が、その大入賞口を、繰り返し開放する。これにより、上述のように遊技領域11内に順次案内される遊技球が、大入賞口装置70の大入賞口に繰り返し入賞し易くなり、その結果、遊技者は、多くの賞球の獲得を期待できる。
以上のようにして大入賞口処理ルーチン1300の処理が終了すると、上記第1タイマー割り込みプログラムは、次の電チュー処理ルーチン1400に進む。当該電チュー処理ルーチン1400においては、現段階の遊技状態が確変或いは時短の遊技状態であれば、始動入賞口装置40がその始動入賞口の開放時間に応じて、当該始動入賞口を開放する。これにより、遊技者は、始動入賞口装置40の始動入賞口への遊技球の入賞の増加を期待し得る。
上述のように電チュー処理ルーチン1400の処理が終了すると、上記第1タイマー割り込みプログラムは、出力処理ルーチン1500に進む。この出力処理ルーチン1500においては、始動入賞口ルーチン700〜電チュー処理ルーチン1400の各処理においてなされた始動入賞口センサS1、S2の各検出出力、各普通入賞口センサS3〜S5の検出出力その他の種々の処理データが、出力データとして副制御装置400に対し出力される。
上述のようにステップ520におけるクリアスイッチのオンに基づくYESとの判定がなされた後において、主制御装置200が、そのCPU210により、上記第2タイマー割り込みプログラムをステップ1600に進めると、当該主制御装置200は、割り込み許可のもと、ステップ1600にてYESと判定し、上記第2タイマー割り込みプログラムをステップ1610以降に進める(図20図参照)。
しかして、上記第2タイマー割り込みプログラムがステップ1610に進むと、当該ステップ1610において、磁気の検出か否かが判定される。現段階では、当該パチンコ遊技機による遊技者の遊技が既に開始されている。このような遊技の開始後においては、遊技者の操作ハンドルHの回動操作により遊技球が、順次、上記球発射装置により発射されて案内レール20を通り遊技領域11内に案内される。これに伴い、遊技領域11内に案内される遊技球は、遊技盤10の盤面に沿い下方に向けて転動していく。
このような状態において、例えば、遊技者が、磁石を、前扉Dの透明板Daにその前側から当てた状態にて、当該磁石を、その磁気により、例えば、普通入賞口装置60c或いは普通入賞口装置60dの近辺に達する遊技球を普通入賞口装置60b或いは普通入賞口装置60cの入賞口に向けて誘導するような不正行為をしようとするものとする。
ここで、磁気センサS6は、上述のごとく、その両側対向壁a、bのうち一側対向壁aにて、図10にて図示左方を臨み、他側対向壁bにて、図示右方を臨むように、裏カバー90の裏壁91のうち矩形開口部91aの斜め左下側部位にその内側から配設されており、当該磁気センサS6は、その一側厚さ方向対向壁eにて、裏球通路部品80の両導入路部83、84の間の空間領域に対向している。また、当該磁気センサS6は、上述のごとく、一側長手方向磁気検出領域Fa内に普通入賞口装置60c及びその近傍を含み、他側長手方向磁気検出領域Fb内に普通入賞口装置60d及びその近傍を含むように位置している。
従って、上述のように当該磁石を、その磁気により、普通入賞口装置60c或いは普通入賞口装置60dの近辺に達する遊技球を普通入賞口装置60b或いは普通入賞口装置60cの入賞口に向けて誘導するように、透明板Daに沿い移動させるとき、当該磁石が遊技球を普通入賞口ユニット60に誘導し得る程度の強さの磁気を有すれば、当該磁石の磁気は、磁気センサS6により検出される。
換言すれば、遊技者が磁石の磁気により遊技球を普通入賞口装置60b或いは普通入賞口装置60cの入賞口に向けて誘導するという不正行為が磁気センサS6により検出される。このことは、磁気センサS6が上述のような広い磁気検出範囲を有することから、単一の磁気センサS6でもって、普通入賞口装置60b及び普通入賞口装置60cの双方への遊技球の磁石による誘導を磁気的に検出し得ることを意味する。
これにより、ステップ1610において、YESと判定される。なお、遊技者の磁石による不正行為がなかったり、或いは、不正行為をしようとして遊技者が利用する磁石の磁気が、遊技球を上述のように誘導するに要する強さを有しなければ、不正行為がなされることはないので、ステップ1610においてNOと判定される。
上述のようにステップ1610においてYESと判定されると、次のステップ1620におけるエラー判定処理において、遊技者の磁石による不正行為がエラーとして判定される。これに伴い、次のステップ1630におけるエラー判定出力処理において、遊技者の磁石による不正行為をエラーとして磁気エラー出力信号が主制御装置200のCPU210により、出力ポート260bを介し外部端子盤300に出力される。
すると、当該磁気エラー出力信号は、半導体スイッチング回路310の第1半導体スイッチング回路部により端子板320のコネクターN1を通しホールコンピュータHCに出力される。これにより、当該パチンコ遊技機において不正行為があることが、ホールコンピュータHCに対しエラー情報として提供され得る。
ここで、磁気エラー出力信号が、上述したRAMクリア信号と同様に、端子板320のコネクターN1を通しホールコンピュータHCに出力される。従って、端子板320において、磁気エラー出力信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターを、RAMクリア信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターN1に対し、別途、設けることなく、端子板320において、RAMクリア信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターを、磁気エラー出力信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターとして兼用することで、端子板320において余分なコネクターを設ける必要がなく、当該端子板320の構成、ひいては、外部端子盤300の構成をより一層簡単にすることができる。
2.副制御装置側遊技作動モード
以上のような主制御装置側遊技作動モードの処理にあわせて、副制御装置400においては、システム制御部400aが、画像制御部400b及びランプ制御部400cとともに、演出遊技作動モードにおかれる。
上述のように副制御装置400のシステム制御部400aが、図21及び図22のフローチャートに従い上記演出制御プログラムの実行を開始すると、ステップ2000(図21参照)において、出力データの有無が判定される。
現段階において、当該出力データがシステム制御部400aに出力されていれば、ステップ2000においてYESと判定される。なお、出力データのシステム制御部400aへの出力がなければ、ステップ2000においてNOと判定され、演出制御プログラムはリターンステップ(図21参照)に進む。
上述のようにステップ2000においてYESと判定されると、次のステップ2100において、特別図柄変動の開始か否かが判定される。ここで、図19の特別図柄処理ルーチン1100において特別図柄変動が開始されていれば、ステップ2100において、YESと判定される。このことは、主制御装置200において特別図柄変動が開始されていることを意味する。
このような特別図柄変動の開始に対応して、ステップ2110において装飾図柄変動開始処理がなされる。当該装飾図柄変動開始処理においては、例えば、左図柄、中図柄及び右図柄の3列からなる装飾図柄変動が開始される。これに伴い、次のステップ2120における装飾図柄変動表示開始処理において、演出表示装置100は、左図柄、中図柄及び右図柄からなる装飾図柄変動を時間の経過に伴い表示する。
ステップ2120の処理後、次のステップ2130において、特別図柄変動の終了か否かについて判定される。現段階において、特別図柄変動が終了していなければ、当該ステップ2130における判定はNOとなる。これに伴い、各ステップ2110、2120及び2130を循環する処理が繰り返される。このような繰り返し過程において、特別図柄変動が終了すると、ステップ2130においてYESと判定される。
このようにステップ2130における判定がYESになると、次のステップ2200において、エラー判定出力ありか否かが判定される。現段階において、ステップ1630において、磁気エラー出力信号が主制御装置200のCPU210により出力されていなければ、ステップ2200にてNOと判定される。これに伴い、上記演出制御プログラムがステップ2210(図21参照)以降に進む。一方、ステップ1630(図20参照)におけるエラー判定出力処理において、磁気エラー出力信号が主制御装置200のCPU210により出力されていれば、当該ステップ2200にてYESと判定される。これに伴い、上記演出制御プログラムがステップ2400(図22参照)以降に進む。
上述のように、ステップ2200における判定がNOになると、ステップ2210における装飾図柄変動終了処理において、装飾図柄変動が終了する。これに伴い、ステップ2220における装飾図柄変動表示終了処理において、演出表示装置100が、システム制御部400a及び画像制御部400bによる制御のもとに、装飾図柄変動表示を終了する。
ついで、次のステップ2300において、大当たりか否かが判定される。ここで、上述のごとく大当たり抽選の結果、大当たりが成立していれば、ステップ2300においてYESと判定される。すると、ステップ2310において大当たり遊技表示演出処理がなされる。この大当たり遊技表示演出処理においては、演出表示装置100が、システム制御部400aによる制御のもと、画像制御部400cにより制御されて、大当たりを表す演出態様にて演出表示する。
然る後、次のステップ2320において、大当たり光演出処理がなされる。この大当たり光演出処理においては、枠ランプWが、システム制御部400aによる制御のもと、ランプ制御部400cにより制御されて、大当たりを表す光演出態様にて光演出を行う。
さらに、ステップ2330において、大当たり音演出処理がなされる。この大当たり音演出処理においては、両スピーカーSPが、システム制御部400aによる制御のもと、画像制御部400bにより制御されて、大当たりを表す音演出態様でもって音演出を行う。本実施形態では、大当たりを表す音演出態様は、所定の音量でもって行う演出態様として、画像制御部400bのROMに予め読み出し可能に音量データとして記憶されている。なお、上述の所定の音量は、両スピーカーSPで出し得る最大音量よりも小さい音量に設定されている。
以上のように、演出表示装置100による大当たり表示演出、枠ランプWによる大当たり光演出及び両スピーカーSPによる大当たり音演出がなされることで、遊技者は大当たりになったことを強く実感することができる。なお、上記大当たり抽選の結果が、はずれである場合には、ステップ2300においてNOと判定される。
一方、上述のように、上記演出制御プログラムがステップ2200におけるYESとの判定に伴いステップ2400(図22参照)以降に進むと、ステップ2400において装飾図柄変動継続処理がなされる。当該装飾図柄変動継続処理においては、ステップ2130にて特別図柄変動の終了に伴いYESと判定されても、上述したステップ2110にて開始済みの装飾図柄変動が、終了することなく、システム制御部400aにより継続される。
ついで、ステップ2500においてエラー表示演出処理がなされる。このエラー表示演出処理においては、演出表示装置100が、システム制御部400aによる制御のもと画像制御部400bにより制御されて、表示パネル110の全表面に亘り、所定のエラー画像G(図24参照)を表示する。
当該所定のエラー画像Gは、画像制御部400bに内蔵のROMに予め読み出し可能に記憶されており、当該所定のエラー画像Gは、遊技者の磁石による不正行為を磁気エラーとして警告するための画像である。ここで、当該所定のエラー画像Gは、赤色の二等辺三角形画像gの中央にビックリマークhを黄色で描き、かつ、二等辺三角形画像gを緑色背景画像i(図24では斜線で示す。)で包囲するようにして構成されている。なお、緑色背景画像iは、演出表示装置100の表示パネル110の全表面のうち二等辺三角形画像gの外側の表面範囲に亘る。
本実施形態では、上述したステップ2400における装飾図柄変動継続処理において、装飾図柄変動がシステム制御部400aにより継続的になされている。従って、本来ならば、当該装飾図柄変動の表示が、演出表示装置100によりなされるのであるが、上述した所定のエラー画像Gの全面表示にあたり、演出表示装置100が、画像制御部400bによる制御のもと、当該所定のエラー画像Gでもって、上記装飾図柄変動の表示をその前面側から覆うように、表示パネル110において全面表示する。
このため、演出表示装置100は、その表示パネル110にて、装飾図柄変動継続中でもその装飾図柄変動の表示をすることなく、所定のエラー画像Gのみを全面表示することとなる。これにより、遊技者は、その不正行為に対し、上記所定のエラー画像Gでもって警告表示され得る。
その結果、遊技者は、その遊技に伴う演出表示装置100の演出による装飾図柄変動表示を視認できないことで、所定のエラー画像Gによるエラー表示中の当該パチンコ遊技機による遊技の進行状況を認識し得ず、遊技の興趣を低下させてしまう。なお、当該所定のエラー画像Gの表示、即ち、エラー表示は、ステップ2400の処理の終了時点(図23にて符号ta参照)から遊技者の当該パチンコ遊技機による遊技終了まで継続される。
ステップ2500の処理後、次のステップ2600において、エラー光演出処理がなされる。このエラー光演出処理においては、ランプ制御部400cが、システム制御部400aによる制御のもと、枠ランプWを、エラー表示の開始時点taから所定の点滅時間(例えば、30(分))に亘り、赤色で点滅するように駆動制御する。これに伴い、枠ランプWは、上記所定の点滅時間に亘り、赤色のエラー点滅でもって、磁気エラーの発生を警告する(図3参照)。
これにより、遊技者は、磁石による不正行為に対し、上述のエラー表示にあわせ、枠ランプWの赤色点滅でもって、警告される。なお、このような枠ランプWの赤色点滅は、当該遊技者以外の他の遊技者にも視認されることで、当該遊技者は、その不正行為につき、警告を受けていることが、他の遊技者によっても認識され得る。
上述のようにステップ2600の処理が終了すると、次のステップ2700においてエラー音演出処理がなされる。このエラー音演出処理においては、両スピーカーSPが、システム制御部400aによる制御のもと、画像制御部400bにより制御されて、エラー表示の開始時点Taから所定のエラー音発生時間(例えば、30(分)の間、所定の最大音量にてエラー音を発生する(図23参照)。なお、上述の所定の最大音量は、画像制御部400cのROMに予め読み出し可能に最大音量データして記憶されている。
これにより、遊技者は、磁石による不正行為に対し、上述のエラー表示及び枠ランプWの赤色点滅にあわせ、両スピーカーSPの最大音量による音の発生でもって、警告される。このような両スピーカーSPの最大音量による音は、当該遊技者以外の他の遊技者にも認識されることで、当該遊技者は、その不正行為につき、警告を受けていることが、他の遊技者によっても認識され得る。
以上説明したように、本第1実施形態では、遊技者の不正行為による磁石の磁気を検出する磁気センサS6が、上述のごとく、当該磁気センサS6による磁気検出に基づく不正行為による磁気エラーを表示する演出表示装置100と共に、同一の裏部品である裏カバー90に取り付けられている。
このように、磁気センサS6及び演出表示装置100が、別々の部品ではなく、同一の部品である裏カバー90に設けられていることから、磁気センサS6及び演出表示装置100を設ける部品が単一の部品で済み、当該パチンコ遊技機の構成がより一層簡単になる。このことは、磁気センサS6による磁気検出に関し、当該パチンコ遊技機の製造コストを抑制し得るのは勿論のこと、管理も容易になることを意味する。
また、磁気センサS6は、上述のごとく、裏球通路部品80及び取り付け板60aを介し、普通入賞口ユニット60の両普通入賞口装置60c、60dの間の領域に対向するように裏カバー90の裏壁91に支持されている。
また、遊技盤10の盤面部品取り付け用開孔部12の前後両側においては、普通入賞口ユニット60及び裏球通路部品80が存在するのみで、他の構成部品やベニヤ板の積層体等の密集した構成を伴うことなく、簡単な構成となっている。従って、磁石センサS6を、上述のごとく、盤面部品取り付け用開孔部12に対向するように裏カバー90に支持することで、磁石センサS6は、その磁気の流れを妨げられたり磁気を減少させたりすることなく、良好な検出機能を発揮し得る。ここで、磁気センサS6は、上述のごとく、広い検出領域を有するので、遊技盤10の裏側に設けられていても、前扉Dの透明板Daを介する磁石による不正行為を確実に検出することができる。
また、磁気センサS6は、上述のごとく、裏カバー90に支持されている。ここで、裏部品ユニットBYは、裏カバー90を含め、前扉や遊技盤とは異なり、機枠等のようにメーカーとしての商品性が低く、当該パチンコ遊技機を新たなパチンコ遊技機にする際に、交換を必要としない交換不要部品である。従って、当該パチンコ遊技機の交換時期が到来しても、磁気センサS6は、新たな磁気センサに交換することなく、そのまま、裏カバー90と共に、新たなパチンコ遊技機において利用され得る。その結果、磁気センサS6の新品を入手する必要もなく、コスト低減につながる。
また、本実施形態では、演出表示装置100も、磁気センサS6と同様に、裏部品の1つとして、裏カバー90に支持される交換不要部品である。従って、当該パチンコ遊技機の交換時期が到来しても、演出表示装置100は、磁気センサS6と同様に、新たな演出表示装置に交換することなく、そのまま、裏カバー90と共に、新たなパチンコ遊技機において利用され得る。その結果、演出表示装置100の新品を入手する必要もなく、コスト低減につながる。
また、上述のごとく、遊技者の磁石の磁気による不正行為が発生した際には、演出表示装置100は、その表示パネル110にて、装飾図柄変動継続中でもその装飾図柄変動の表示をすることなく、所定のエラー画像Gのみを全面表示することとなる。これにより、遊技者は、その不正行為に対し、上記所定のエラー画像Gでもって警告表示され得る。その結果、遊技者は、エラー表示中の当該パチンコ遊技機による遊技の進行状況を認識し得ず、遊技の興趣を低下させてしまう。
また、主制御装置200が、上述のごとく、当該パチンコ遊技機への給電が停止しても記憶内容を保持するRAM240と、操作されたとき操作信号を発生するクリアスイッチSW2とを備えて、当該パチンコ遊技機への給電の際にクリアスイッチSW2からのその操作に伴う操作信号に基づいてRAM240の記憶内容をクリアして、RAMクリア信号を端子板320の複数のコネクターN1〜N10のうちの一コネクターN1を通してホールコンピュータHCに出力する。これにより、当該パチンコ遊技機がその作動可能状態になった時点において主制御装置200のRAM240の記憶データがクリアされたことが、ホールコンピュータHCに対しクリア情報として提供され得る。
また、上述のように、RAM240の記憶内容をクリアした上で、遊技者の磁石による不正行為を示す磁気エラーの発生とステップ1630にて判定したとき、当該磁気エラーを表す磁気エラー出力信号が端子板320の一コネクターN1を通しホールコンピュータHCに出力される。
このように、端子板320において、RAMクリア信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターN1に対し、磁気エラー出力信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターを、別途、設けることなく、RAMクリア信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターを、磁気エラー出力信号をホールコンピュータHCに出力するコネクターとして兼用することで、端子板320において余分なコネクターを設ける必要がなく、当該端子板320の構成をより一層簡単にすることができる。
また、上述のごとく、遊技者が磁石の磁気により遊技球を普通入賞口装置60b及び60cの少なくとも1つの入賞口に向けて誘導するという不正行為が磁気センサS6により検出される。このことは、磁気センサS6が上述のような広い磁気検出範囲を有することから、単一の磁気センサS6でもって、普通入賞口装置60b、60cの双方への遊技球の磁石による誘導を磁気的に検出し得る。
(第2実施形態)
図25は、本発明の第2実施形態の要部を示している。当該第2実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた所定のエラー画像G(図24参照)に代えて、図25にて示すごとく、他の所定のエラー画像G1を採用したことにその構成上の特徴がある。
ここで、当該他の所定のエラー画像G1は、遊技者の磁石による不正行為を磁気エラーとして警告するための画像であるが、当該他の所定のエラー画像G1は、図25にて示すごとく、3列の装飾図柄(例えば、1、2、3からなる各図柄)が図柄変動中(図示各矢印参照)であること及び「磁気エラー発生」という赤色の警告文字を3列の装飾図柄の上側に表示することで構成されている。なお、当該他の所定のエラー画像G1の背景は、演出表示装置100の表示パネル110の前面に亘るように灰色でもって構成されている。当該他の所定のエラー画像G1は、画像制御部400cのROMに予め読み出し可能に記憶されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第2実施形態において、上記第1実施形態と同様に、上記演出制御プログラムが、ステップ2200におけるYESとの判定に伴いステップ2400(図22参照)に進むと、当該ステップ2400における装飾図柄変動継続処理において、ステップ2130にて特別図柄変動の終了に伴いYESと判定されても、上述したステップ2110にて開始済みの装飾図柄変動が、終了することなく、システム制御部400aにより継続される。
ついで、ステップ2500におけるエラー表示演出処理において、演出表示装置100が、システム制御部400aによる制御のもと画像制御部400bにより制御されて、表示パネル110の全表面に亘り、上記第1実施形態にて述べた所定のエラー画像Gに代えて、他の所定のエラー画像G1を表示する。
本第2実施形態でも、上述したステップ2400における装飾図柄変動継続処理において、装飾図柄変動がシステム制御部400aにより継続的になされている。従って、本来ならば、当該装飾図柄変動の表示が、演出表示装置100によりなされるのであるが、上述した所定のエラー画像G1の全面表示にあたり、演出表示装置100が、画像制御部400bによる制御のもと、当該所定のエラー画像G1を、上記装飾図柄変動の表示をその前面側から覆うように、表示パネル110において全面表示する。
このため、演出表示装置100は、その表示パネル110にて、装飾図柄変動継続中でもその装飾図柄変動の表示をすることなく、他の所定のエラー画像G1のみを全面表示することとなる。これにより、遊技者は、その不正行為に対し、上記所定のエラー画像G1、特にその「磁気エラー発生」という警告文字を中心にして警告表示され得る。その結果、遊技者は、その遊技に伴う演出表示装置100の演出による装飾図柄変動表示を視認できないことで、他の所定のエラー画像G1によるエラー表示中の当該パチンコ遊技機による遊技の進行状況を認識し得ず、遊技の興趣を低下させてしまう。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図26及び図27は、本発明の第3実施形態の要部を示している。当該第3実施形態において、上記第1実施形態にて述べた磁気センサS6は、図10にて示す配置位置に代えて、その一側厚さ方向対向壁e(後述する)でもって、裏球通路部品80の両導入路部83、84の間の空間領域に対応する取り付け板60aの両開口部62、63の間の板部位に対向するように、裏カバー90の裏壁91のうち矩形開口部91aの斜め左下側部位にその内側(前側)から支持されている。
ここで、当該磁気センサS6は、その両側幅方向対向壁c、dのうち一側幅方向対向壁cにて、図26にて図示左方を臨み、他側幅方向対向壁dにて、図示右方を臨むように、配置することでなされている。
これにより、磁気センサS6は、一側幅方向磁気検出領域Fc(図16参照)内に普通入賞口装置60c及びその近傍を含み、また、他側幅方向磁気検出領域Fd内に普通入賞口装置60d及びその近傍を含むように、配置されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第3実施形態において、上記第1実施形態と同様に、例えば、遊技者が、磁石を、前扉Dの透明板Daにその前側から当てた状態にて、当該磁石を、その磁気により、例えば、普通入賞口装置60c或いは普通入賞口装置60dの近辺に達する遊技球を普通入賞口装置60b或いは普通入賞口装置60cの入賞口に向けて誘導するような不正行為をしようとするものとする。
ここで、磁気センサS6は、上述のごとく、その一側幅方向対向壁cにて、図26にて図示左方を臨み、他側幅方向対向壁dにて、図示右方を臨むように、裏カバー90の裏壁91のうち矩形開口部91aの斜め左下側部位にその内側から配設されており、当該磁気センサS6は、その一側厚さ方向対向壁eにて、裏球通路部品80の両導入路部83、84の間の空間領域に対向している。また、当該磁気センサS6は、上述のごとく、一側幅方向磁気検出領域Fc内に普通入賞口装置60c及びその近傍を含み、他側幅方向磁気検出領域Fd内に普通入賞口装置60d及びその近傍を含むように位置している。
従って、上述のように当該磁石を、その磁気により、普通入賞口装置60c或いは普通入賞口装置60dの近辺に達する遊技球を普通入賞口装置60b或いは普通入賞口装置60cの入賞口に向けて誘導するように、透明板Daに沿い移動させるとき、当該磁石が遊技球を普通入賞口ユニット60に誘導し得る程度の強さの磁気を有すれば、当該磁石の磁気は、磁気センサS6により検出される。
換言すれば、遊技者が磁石の磁気により遊技球を普通入賞口装置60b或いは普通入賞口装置60cの入賞口に向けて誘導するという不正行為が磁気センサS6により検出される。このことは、上記第1実施形態と同様に、磁気センサS6が上述のような広い磁気検出範囲を有することから、単一の磁気センサS6でもって、普通入賞口装置60b及び普通入賞口装置60cの双方への遊技球の磁石による誘導を磁気的に検出し得る。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べた磁気センサS6は、遊技盤10の盤面部品取り付け用開孔部12に代えて、例えば、遊技盤10の他の盤面部品取り付け用開孔部13や14に対向するように裏カバー90に支持するようにしてもよい。
(2)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べた磁気センサS6は、裏カバー90に限ることなく、裏球通路部品80の連通路部81及び各導入路部82〜84のいずれかの内部或いは各導入路部82〜84のうちの両隣接導入路部の間にて連通路部81上にて、遊技盤10の盤面部品取り付け用開孔部12に対向するように支持してもよい。
(3)本発明の実施にあたり、上記実施形態にて述べた裏球通路部品80は、廃止してもよい。
(4)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた磁気センサS6に加えて、当該磁気センサS6と同様の構成を有する他の磁気センサを準備して、当該他の磁気センサを、普通入賞口ユニット60の両普通入賞口装置60b、60cの間に対向するように、図10或いは図26にて示す向きにて、裏カバー90の裏壁91に支持するようにしてもよい。
(5)本発明の実施にあたり、磁気センサS6は、上記第1実施形態にて述べた配置位置に限定することなく、遊技盤10の盤面部品取り付け用開孔部12に対向するように、裏カバー90に支持されていてもよい。
(6)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた主制御装置200のRAM240は、VRAMに限ることなく、当該パチンコ遊技機への給電を停止時以降においても、当該給電停止前の記憶内容をそのまま保持し得るメモリーであればよい。
(7)本発明の実施にあたり、前扉Dは、上記実施形態にて述べた透明板Dbに代えて、透視可能な樹脂板その他の樹脂板を有していてもよい。
(8)本発明の実施にあたり、演出表示装置100は、上記第1実施形態とは異なり、所定のエラー画像Gでもって、上記装飾図柄変動の表示をその前面側から覆うように、表示パネル110において表示すればよく、全面表示とは限らない。
ここで、演出表示装置100は、磁石センサS6のエラー検出に基づき、所定のエラー画像を、遊技演出を停止または中断することなく、上記演出表示中の表示内容を視認できないようにその前側から覆うべく表示するようにしてもよい。
B…遊技機本体、G、G1…エラー画像、S6…磁気センサ、10…遊技盤、
10a…中央開口部、12〜14…盤面部品取り付け用開孔部、
30、40…始動入賞口装置、60b〜60d…普通入賞口装置、
70…大入賞口装置、80…裏球通路部品、90…裏カバー、
100…演出表示装置。

Claims (1)

  1. 遊技盤を設けてなる遊技機本体と、
    前記遊技機本体に対し前記遊技盤の盤面側にて開閉可能に支持される前扉と、
    前記遊技盤にその裏側から設けられる裏部品と、
    前記遊技盤に形成してなる盤面部品取り付け用開孔部にその前側から対向するように前記遊技盤の盤面に設けられる入賞装置とを備え、
    前記前扉は、前記遊技盤の盤面に対向可能な樹脂板を設けてなる遊技機において、
    前記裏部品は、
    前記遊技盤にその裏側から設けられる裏カバーと、
    前記遊技盤に形成してなる中央開口部に対向するように前記裏カバーに形成してなる組み付け穴部に前記中央開口部を通してその前方から視認可能なように組み付けられて演出表示を行う表示装置と、
    前記盤面部品用開口部に対向するように前記裏カバーに支持される磁気センサとを備えており、
    前記遊技盤の盤面に沿い転動する遊技球を前記入賞装置に誘導するように当該遊技球に対し前記前扉の前記樹脂板を介し磁石を対向させたとき、前記磁石センサは、前記磁石の磁気を検出してエラー検出信号を発生し、
    前記表示装置は、前記磁石センサの前記エラー検出信号に基づき、所定のエラー画像を、前記演出表示中の表示内容をその前側から覆うように、表示することを特徴とする遊技機。
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