JP2017188374A - シールド部材及びワイヤーハーネス - Google Patents

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健一 三谷
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健一 三谷
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Abstract

【課題】シールド電線のコア線に対するシールド性能を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】シールド部材10は、導電性を有し、コア線及び接地対象材を有するシールド電線に取り付けられる。シールド部材10はシールド部140及び固定部180を備える。シールド部140は、シールド電線の外部被覆材から露出するコア線を覆う。固定部180は、外部被覆材から露出する接地対象材と、アース線とが固定され、接地対象材とアース線とを電気的に接続する。【選択図】図1

Description

本発明は、シールド電線に取り付けられるシールド部材に関する。
特許文献1には、シールド電線に関する技術が開示されている。
特開2007−184172号公報
特許文献1に記載の技術では、シールド電線の一部の外部被覆材が剥がされた後、露出したドレイン線と、アース線とが接続されることから、コア線が露出する。そのため、コア線に対するシールド性能が低下する可能性がある。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、シールド電線のコア線に対するシールド性能を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
第1の態様に係るシールド部材は、コア線及び接地対象材を有するシールド電線に取り付けられる、導電性を有するシールド部材であって、前記シールド電線の外部被覆材から露出する前記コア線を覆うシールド部と、前記外部被覆材から露出する前記接地対象材と、アース線とが固定され、前記接地対象材と前記アース線とを電気的に接続する固定部とを備える。
第2の態様に係るシールド部材は、第1の態様に係るシールド部材であって、前記固定部は、前記接地対象材及び前記アース線に圧着される圧着固定部である。
第3の態様に係るシールド部材は、第1及び第2の態様のいずれか一つに係るシールド部材であって、前記コア線が配置される第1の面と、当該第1の面とは反対側に位置し、前記接地対象材及び前記アース線が固定される第2の面とを有する基部を備え、前記シールド部は、前記第1の面とともに前記コア線を挟み込む挟み込み部を有する。
第4の態様に係るシールド部材は、第1及び第2の態様のいずれか一つに係るシールド部材であって、前記コア線が配置され、前記接地対象材及び前記アース線が固定される第1の面と、当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基部を備え、前記シールド部は、前記第1の面とともに前記コア線を挟み込む挟み込み部を有する。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第1乃至第4の態様のいずれか一つに係るシールド部材と、前記シールド部材が取り付けられたシールド電線とを備える。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第5の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記シールド部は、金属箔で覆われた前記コア線を覆う。
第1乃至第6の態様によれば、外部被覆材から露出するコア線をシールドすることができることから、コア線に対するシールド性能を向上させることができる。
特に第3の態様によれば、コア線は、基部の第1の面に配置され、接地対象材及びアース線は、基部における、第1の面とは反対側の第2の面に固定されることから、コア線と、接地対象材及びアース線とが、干渉することを抑制することができる。
特に第4の態様によれば、挟み込み部と、接地対象材及びアース線とが、第1の面側に位置することから、第2の面側から基部を支持した状態で、第1の面に対して接地対象材及びアース線を固定する際に、挟み込み部が基部の支持の邪魔になることを抑制することができる。よって、基部に対して接地対象材及びアース線を固定しやすくなる。
特に第6の態様によれば、シールド部が、金属箔で覆われたコア線を覆うことから、コア線に対するシールド性能をさらに向上させることができる。
シールド部材を示す斜視図である。 シールド部材を示す斜視図である。 シールド部材を示す側面図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスを示す側面図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスを示す側面図である。 シールド部材を示す斜視図である。 ワイヤーハーネスを示す側面図である。 ワイヤーハーネスを示す斜視図である。 ワイヤーハーネスを示す側面図である。
図1〜3は、シールド部材10の一例を示す図である。図4,5は、シールド部材10、シールド電線20、コネクタ30及びアース線40を備えるワイヤーハーネス1の一例を示す図である。ワイヤーハーネス1は、例えば、自動車等の車両内に配置される。ワイヤーハーネス1は、車両内の複数の電気機器間を電気的に接続する。
シールド部材10は、導電性を有し、シールド電線20に取り付けられる(図4,5参照)。シールド部材10は、シールド電線20の外部被覆材21から露出するコア線22を覆う(図4参照)。シールド部材10にはアース線40が接続される(図5参照)。これにより、シールド部材10が接地され、コア線22の露出部分がシールド部材10によってシールドされる。シールド部材10はシールド端子とも言える。以下にシールド部材10及びワイヤーハーネス1の構成について詳細に説明する。
<シールド部材の構成>
導電性のシールド部材10の材料は、例えば銅である。シールド部材10は、第1部分110及び第2部分120から成る、略板状の基部100を備えている。基部100は、全体として、ラケットに似た形状を成している。基部100は、第1主面100aと、当該第1主面100aとは反対側に位置する第2主面100bとを備えている。図1はシールド部材10を第1主面100a側から見た際の斜視図であって、図2はシールド部材10を第2主面100b側から見た際の斜視図である。図3はシールド部材10を図1に示される矢視Aから見た際の側面図である。
第1部分110は、第1主面110aと、当該第1主面110aとは反対側に位置する第2主面110bとを備えている。第2部分120は、第1主面120aと、当該第1主面120aとは反対側に位置する第2主面120bとを備えている。基部100の第1主面100aは、第1部分110の第1主面110aと、第2部分120の第1主面120aとで構成されている。基部100の第2主面100bは、第1部分110の第2主面110bと、第2部分120の第2主面120bとで構成されている。
第1部分110と第2部分120とは、第1主面100a及び第2主面100bに平行な第1方向DR1に沿って並んでいる。第2部分120は、第1部分110における第1方向DR1の一方端から、第1方向DR1に沿って延びている。第1方向DR1及び基部100の厚み方向に垂直な方向を第2方向DR2とすると、第2部分120における第2方向DR2の長さは、第1部分110における第2方向DR2の長さよりも小さくなっている。
シールド部材10は、基部100以外にも、第1部分110とともにコア線22を挟み込む挟み込み部130を備える。シールド部材10では、第1部分110と挟み込み部130とで、コア線22を覆うシールド部140が構成される。シールド部140によってコア線22がシールドされる。
図1,3に示されるように、挟み込み部130は、略湾曲板状を成しており、基部100の第1主面100a側に位置している。挟み込み部130は、第1主面130aと第2主面130bとを備えている。挟み込み部130は、第1主面130a側が凸となり、第2主面130b側が凹となるように湾曲している。挟み込み部130は、その第2主面130bが、第1部分110の第1主面110aと対向するように、第1部分110における第2方向DR2の一方端部111から、第1部分110における第2方向DR2の他方端部112に向けて延在している。これにより、基部100の第1部分110と挟み込み部130との間にはコア線22が配置される配置空間150が形成される。挟み込み部130における、第1部分110の他方端部112側の端部131は、内側に曲げられており、第1部分110と隙間160をあけて対向している(図3参照)。
図2に示されるように、シールド部材10は、基部100及び挟み込み部130以外にも、一対の板状部170,171と、一対の板状部175,176とを備える。一対の板状部170,171と、一対の板状部175,176とは、基部100の第2主面100b側に位置する。
一対の板状部170,171は、それらの一方主面が第2方向DR2で互いに対向するように、第2部分120の第2主面120bにおける第2方向DR2の両端部にそれぞれ立設している。同様に、一対の板状部175,176は、それらの一方主面が第2方向DR2で互いに対向するように、第2部分120の第2主面120bにおける第2方向DR2の両端部にそれぞれ立設している。一対の板状部175,176は、第2部分120の第2主面120bの第1方向DR1の両端部のうち、第1部分110とは反対側の端部に設けられている。第1方向DR1において、一対の板状部170,171は、第1部分110と、一対の板状部175,176との間に位置する。
シールド部材10では、第2部分120と、一対の板状部170,171と、一対の板状部175,176とで、シールド電線20のドレイン線23とアース線40とが固定される固定部180が構成されている。本例では、固定部180は、例えば、ドレイン線23及びアース線40に圧着される圧着固定部である。固定部180は、第1圧着部190と、第2圧着部191とを備えている。第1圧着部190は、一対の板状部170,171と、第2部分120における、一対の板状部170,171の間の部分とで構成されている。第2圧着部191は、一対の板状部175,176と、第2部分120における、一対の板状部175,176の間の部分とで構成されている。第1圧着部190及び第2圧着部191のそれぞれは、ドレイン線23及びアース線40に圧着される。導電性の固定部180に対してドレイン線23及びアース線40が固定されることによって、両者は電気的に接続される。
<ワイヤーハーネスの構成>
図4は、ワイヤーハーネス1を、シールド部材10の基部100の第1主面100a側から見た際の斜視図である。図5は、ワイヤーハーネス1を、シールド部材10の基部100の第2主面100b側から見た際の斜視図である。
ワイヤーハーネス1が備えるシールド電線20では、例えば、少なくとも一本のコア線22と、一本のドレイン線23とが、シールド電線20の周方向において、金属箔シールドあるいは金属製の編組シールドなどの導電性のシールド材で覆われている。そして、当該シールド材は絶縁性の外部被覆材21で覆われている。ドレイン線23は、シールド材に対して電気的に接続されている。
図4,5に示されるように、シールド電線20の端部では、外部被覆材21及びシールド材が除去されており、外部被覆材21から、少なくとも一本のコア線22と、一本のドレイン線23とが露出している。本例では、シールド電線20は、例えば二本のコア線22を備えている。
コア線22は、例えば、金属製の複数の素線と、当該複数の素線をその周方向において覆う絶縁性の被覆材22aとで構成されている。これに対して、ドレイン線23は、金属製の複数の素線のみからなり、当該複数の素線は被覆材で覆われていない。コア線22の露出部分の先端部にはコネクタ30が取り付けられている。
コア線22の露出部分は、シールド部材10の配置空間150内に配置されている。これにより、コア線22の露出部分は、シールド部材10のシールド部140で覆われている。コア線22の露出部分は、基部100の第1部分110と挟み込み部130とで挟み込まれている。
図6は、コア線22が第1部分110と挟み込み部130とで挟み込まれている様子をコネクタ30側から示す図である。図6では断面を斜線で示している。後述の図においても断面は斜線で示される。図6に示されるように、第1部分110と挟み込み部130とは、互いにコア線22を押し合うように、コア線22を挟み込んでいる。これにより、シールド部材10がコア線22に対して固定される。
図5に示されるように、シールド部材10の固定部180に対して、ドレイン線23の露出部分と、アース線40とが固定される。アース線40は、車両のシャーシに電気的に接続されるなどして、接地されている。アース線40は、複数の素線40bと、当該複数の素線40bをその周方向において覆う絶縁性の被覆材40aとで構成されている。アース線40の端部では、被覆材40aが剥がされて素線40bが露出している。固定部180の第2圧着部191は、ドレイン線23と、アース線40の被覆材40aとに圧着されている。第2圧着部191はインシュレーションバレルとも言える。一方で、固定部180の第1圧着部190は、ドレイン線23と、アース線40の露出する素線40bとに圧着されている。第1圧着部190はワイヤバレルともいえる。
ドレイン線23とアース線40とが、このように固定部180に固定されることにより、ドレイン線23とアース線40とは導電性の固定部180によって電気的に接続される。その結果、シールド部材10とドレイン線23が接地される。ドレイン線23は、シールド電線20が備える接地対象材とも言える。
なお、図7に示されるように、収縮チューブ50が被せられたドレイン線23が固定部180に固定されてもよい。言い換えれば、収縮チューブ50が被せられたドレイン線23が基部100の第2主面100bに固定されてもよい。図7の例では、第2圧着部191は、収縮チューブ50を介してドレイン線23に圧着されており、第1圧着部190は、ドレイン線23に直接圧着されている。
<ワイヤーハーネスの製造方法>
次に図4,5に示されるワイヤーハーネス1の製造方法について説明する。図8〜12はワイヤーハーネス1の製造方法の一例を示す図である。まず、図8に示されるように、シールド電線20の端部の外部被覆材21を剥がすとともに、その下のシールド材を除去して、コア線22及びドレイン線23を露出させる。
次に図9に示されるように、コア線22の露出部分の端部の被覆材22aを剥がして、素線22bを露出させる。
次に図10に示されるように、コア線22の端部に、コネクタ30に挿入される接続端子60を取り付ける。接続端子60は、ワイヤバレルとインシュレーションバレルを備えている。コア線22の被覆材22aに対して、接続端子60のインシュレーションバレルが圧着され、コア線22の露出した素線22bに対して接続端子60のワイヤバレルが圧着される。また、ドレイン線23の露出部分とアース線40が、図5に示されるように、シールド部材10の固定部180に対して固定される。このとき、ドレイン線23の露出部分は、根本(外部被覆材21側の一端)で逆方向に折り曲げられた状態で、適当な長さに調整された後、固定部180に固定される。なお、図7に示されるように、収縮チューブ50が被せられたドレイン線23が固定部180に固定される場合には、ドレイン線23に収縮チューブ50が被せられた後、ドレイン線23がアース線40とともに固定部180に固定される。
次に図11に示されるように、コア線22の端部の接続端子60をコネクタ30に挿入する。これにより、コア線22の端部にコネクタ30が取り付けられる。
次に図12に示されるように、コア線22の露出部分を、シールド部材10の配置空間150に通して、シールド部140で覆う(図4,6参照)。このとき、各コア線22は、シールド部材10での、挟み込み部130の端部131と基部100の第1部分110との間の隙間160から、配置空間150に入れられる。図13はその様子を示す図である。
図13に示されるように、コア線22は、隙間160を拡げるように当該隙間160内に押し込まれる(図13の中央図を参照)。このとき、シールド部140は弾性変形を行う。そして、各コア線22が隙間160を抜けて配置空間150に達すると、シールド部140の弾性変形が解除されて、隙間160の広さは元に戻る(図13の下側図を参照)。これにより、第1部分110と挟み込み部130とが各コア線22を挟み込んで、シールド部材10がコア線22に対して固定される。これにより、図4,5に示されるワイヤーハーネス1が得られる。
以上のように、本例では、シールド部材10は、シールド電線20の外部被覆材21から露出するコア線22を覆うシールド部140を備えている。そして、シールド部材10は、シールド電線20の外部被覆材21から露出する接地対象材(上記の例ではドレイン線23)とアース線40とが固定され、接地対象材とアース線40とを電気的に接続する固定部180を備えている。これにより、コア線22にコネクタ30を取り付けるため、あるいは接地対象材にアース線40を接続するために、外部被覆材21から露出させられたコア線22を適切にシールドすることができる。よって、コア線22に対するシールド性能を向上させることができる。さらに、露出するコア線22をシールドするシールド部材10を利用して、接地対象材を接地することができる。
また本例では、コア線22は、基部100の第1主面100aに配置され、接地対象材及びアース線40は、基部100における、第1主面100aとは反対側の第2主面100bに固定されている。したがって、コア線22と、接地対象材及びアース線40とが、干渉することを抑制することができる。
なお、図12に示されるように、シールド部材10のシールド部140で、露出するコア線22を覆った後に、図14に示されるように、シールド部材10に対してテープ70を巻き付けてもよい。シールド部材10にテープ70が巻き付けされることによって、シールド部材10が周辺の部品と干渉して当該部品が損傷することを抑制することができる。
また、図15に示されるように、隙間160をコア線22の直径よりも予め大きくしておいて(上側図を参照)、コア線22を隙間160から配置空間150内に入れもよい(中央図を参照)。この場合には、コア線22を配置空間150内に入れた後、隙間160が小さくされて、挟み込み部130と基部100とが、互いにコア線22を押し合うようにコア線22を挟み込む(図14の下側図を参照)。
また、シールド電線20が、銅などから成る編組シールドを有する場合には、当該編組シールドとアース線40とが固定部180に固定されて、当該編組シールドとアース線40を電気的に接続してもよい。図16は、シールド電線20の編組シールド24とアース線40とが固定部180に固定されている様子を示す図である。図16に示されるように、シールド電線20の端部の外部被覆材21が剥がされて露出する編組シールド24が、線状に撚られた状態で、アース線40とともに固定部180に固定されている。第2圧着部191は、編組シールド24と、アース線40の被覆材40aとに圧着され、第1圧着部190は、編組シールド24と、アース線40の素線40bとに圧着されている。編組シールド24とアース線40とは固定部180によって電気的に接続されている。編組シールド24は、シールド電線20が有する接地対象材であると言える。なお図7と同様に、編組シールド24に収縮チューブ50を被せた状態で当該編組シールド24を固定部180に固定してもよい。
また、固定部180に対する接地対象材及びアース線40の固定は、圧着固定以外であってもよい。例えば、接地対象材及びアース線40の素線40bは、固定部180に対してはんだ付けされてもよい。また、接地対象材及びアース線40の素線40bは、固定部180に対して溶接されてもよい。この場合の溶接方法としては、例えば、レーザ溶接あるいは超音波溶接などが採用される。
また、シールド部材10のシールド部140は、銅などから成る金属箔で覆われたコア線22を覆ってもよい。図17,18は、シールド部140が、金属箔80で覆われたコア線22を覆う様子の一例を示す図である。図17,18に示されるように、二本のコア線22にはその周方向に金属箔80が巻かれている。シールド部140を構成する挟み込み部130及び基部100の第1部分110は、金属箔80の上からコア線22を挟み込んでいる。金属箔80は、例えば、図11に示されるように、コア線22の端部にコネクタ30が取り付けられた直後に、コア線22に巻かれる。
このように、シールド部140が、金属箔80で覆われたコア線22を覆うことによって、コア線22に対するシールド性能が向上する。
上記の例では、接地対象材及びアース線40は、基部100の第2主面100bに固定されていたが、基部100の第1主面100aに固定されてもよい。図19は、この場合のシールド部材10を示す斜視図である。図20は、図19に示されるシールド部材10を備えるワイヤーハーネス1を示す側面図である。
図19に示されるように、第1圧着部190の一対の板状部170,171と、第2圧着部191の一対の板状部175,176とは、挟み込み部130と同様に、基部100の第1主面100a側に位置する。一対の板状部170,171は、それらの一方主面が第2方向DR2で互いに対向するように、第2部分120の第1主面120aにおける第2方向DR2の両端部にそれぞれ立設している。同様に、一対の板状部175,176は、それらの一方主面が第2方向DR2で互いに対向するように、第2部分120の第1主面120aにおける第2方向DR2の両端部にそれぞれ立設している。一対の板状部175,176は、第2部分120の第1主面120aの第1方向DR1の両端部のうち、第1部分110とは反対側の端部に設けられている。第1方向DR1において、一対の板状部170,171は、第1部分110と、一対の板状部175,176との間に位置する。第1圧着部190及び第2圧着部191のそれぞれは、接地対象材及びアース線40に圧着される。
図19に示されるシールド部材10がシールド電線20に取り付けられると、図20に示されるように、コア線22が配置される第1主面100aに対して、接地対象材(ドレイン線23等)が固定される。アース線40も第1主面100aに固定される。
上述の図5等に示されるように、接地対象材及びアース線40が第2主面100bに固定される場合には、第2主面100bを上側にし、第1主面100a側から基部100を支持台で支持した状態で、第2主面100bに対して接地対象材及びアース線40を固定しようとすると、第1主面100a側の挟み込み部130が邪魔となり、第1主面100a側から基部100を適切に支持することが難しい場合がある。
これに対して、図20に示されるように、接地対象材及びアース線40が第1主面100aに固定される場合には、挟み込み部130と、接地対象材及びアース線40とが、第1主面100a側に位置することになる。したがって、第1主面100aを上側にし、第2主面100b側から基部100を支持台で支持した状態で、第1主面100aに対して接地対象材及びアース線40を固定する際に、挟み込み部130が基部100の支持の邪魔になることを抑制することができる。よって、基部100に対して接地対象材及びアース線40を固定しやすくなる。
シールド部材10の挟み込み部130の形状は、図4等に示される形状に限られない。図21,22は、挟み込み部130の変形例の一例を示す図である。図21はワイヤーハーネス1を示す斜視図である。図22は、コア線22が第1部分110と挟み込み部130とで挟み込まれている様子をコネクタ30側から示す図である。
図21,22に示される挟み込み部130は、第1挟み込み部136と第2挟み込み部137を備えている。第1挟み込み部136及び第2挟み込み部137のそれぞれは、略湾曲板状を成しており、基部100の第1主面100a側に位置している。
第1挟み込み部136は、第1主面136aと第2主面136bとを備えている。第1挟み込み部136は、第1主面136a側が凸となり、第2主面136b側が凹となるように湾曲している。挟み込み部136は、その第2主面136bが、第1部分110の第1主面110aと対向するように、第1部分110における第2方向DR2の一方端部111から、第2方向DR2での第1部分110の中心に向けて延在している。
第2挟み込み部137は、第1主面137aと第2主面137bとを備えている。第2挟み込み部137は、第1主面137a側が凸となり、第2主面137b側が凹となるように湾曲している。挟み込み部137は、その第2主面137bが、第1部分110の第1主面110aと対向するように、第1部分110における第2方向DR2の他方端部112から、第2方向DR2での第1部分110の中心に向けて延在している。第1挟み込み部136における、第2方向DR2での第2挟み込み部137側の端部と、第2挟み込み部137における、第2方向DR2での第1挟み込み部136側の端部とは、隙間161を成して対向している。
第1部分110と第1挟み込み部136との間には一本のコア線22が配置される第1配置空間151が形成され、第1部分110と第2挟み込み部137との間には一本のコア線22が配置される第2配置空間152が形成される。
挟み込み部130が図21,22に示されるような形状を有する場合には、コア線22は、例えば、隙間161から第1配置空間151あるいは第2配置空間152に入れられる。具体的には、コア線22は、隙間161を広げるように当該隙間161内に押し込まれる。このとき、シールド部140は弾性変形を行う。そして、コア線22が隙間161を抜けて第1配置空間151あるいは第2配置空間152に達すると、シールド部140の弾性変形が解除されて、隙間161の広さは元に戻る。このようにして、二本のコア線22が、第1配置空間151及び第2配置空間152にそれぞれ入れられると、第1部分110と挟み込み部130とが二本のコア線22を挟み込んで、シールド部材10がコア線22に対して固定される。
なお、隙間161をコア線22の直径よりも予め大きくしておいて、コア線22を隙間161から第1配置空間151あるいは第2配置空間152内に入れてもよい。この場合には、二本のコア線22を第1配置空間151及び第2配置空間152内に入れた後、隙間161が小さくされて、挟み込み部130と基部100とが、二本のコア線22を挟み込む。
シールド部材10が、図21,22に示されるような形状を有する挟み込み部130を備える場合であっても、上記と同様に、コア線22に対するシールド性能を向上することができる。
以上のように、シールド部材10及びワイヤーハーネス1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 ワイヤーハーネス
10 シールド部材
20 シールド電線
21 外部被覆材
22 コア線
23 ドレイン線
24 編組シールド
80 金属箔
100 基部
130 挟み込み部
140 シールド部
180 固定部

Claims (6)

  1. コア線及び接地対象材を有するシールド電線に取り付けられる、導電性を有するシールド部材であって、
    前記シールド電線の外部被覆材から露出する前記コア線を覆うシールド部と、
    前記外部被覆材から露出する前記接地対象材と、アース線とが固定され、前記接地対象材と前記アース線とを電気的に接続する固定部と
    を備える、シールド部材。
  2. 請求項1に記載のシールド部材であって、
    前記固定部は、前記接地対象材及び前記アース線に圧着される圧着固定部である、シールド部材。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のシールド部材であって、
    前記コア線が配置される第1の面と、当該第1の面とは反対側に位置し、前記接地対象材及び前記アース線が固定される第2の面とを有する基部を備え、
    前記シールド部は、前記第1の面とともに前記コア線を挟み込む挟み込み部を有する、シールド部材。
  4. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のシールド部材であって、
    前記コア線が配置され、前記接地対象材及び前記アース線が固定される第1の面と、当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基部を備え、
    前記シールド部は、前記第1の面とともに前記コア線を挟み込む挟み込み部を有する、シールド部材。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のシールド部材と、
    前記シールド部材が取り付けられたシールド電線と
    を備える、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記シールド部は、金属箔で覆われた前記コア線を覆う、ワイヤーハーネス。
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