JP2017187940A - 磁気読取装置及び小切手処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成により磁気ヘッドによる磁気記録の読取精度を高め得るようにする。【解決手段】小切手処理装置1は、スキャナ部15の磁気読取部50において、磁気ヘッド41の上側に押付部51を設け、ベルトプーリ52A及び52Bの周囲に掛け回したベルト53のベルト下部53Lを、該磁気ヘッド41の頂上部分に押し付けた。磁気読取部50は、磁気ヘッド41の姿勢や前後方向の位置に関して取付誤差が生じた場合であっても、該磁気ヘッド41に合わせてベルト下部53Lが変形して湾曲面を形成するため、読取箇所41Rに対し小切手CKを適切に押し付ける。このため小切手処理装置1は、磁気読取部50において、磁気ヘッド41の取付誤差等による影響を受けること無く、読取箇所41Rにより小切手CKの磁気記録領域MRから磁気記録を精度良く読み取ることができる。【選択図】図5
Description
本発明は磁気読取装置及び小切手処理装置に関し、例えば小切手による入金処理を行う小切手処理装置に適用して好適なものである。
従来、小切手処理装置においては、金融機関等において顧客との間で媒体としての小切手による入金取引を行うものが普及している。一般に、小切手には、MICR(Magnetic Ink Character Recognition)方式に準拠した、磁気インクを用いた特殊なフォントで表された文字(以下これをMICR文字と呼ぶ)により、該小切手に関する情報が印刷されている。このため小切手処理装置は、内部に磁気読取装置が組み込まれており、この磁気読取装置により小切手からMICR文字を読み取った上で、入金取引を行うようになっている。
磁気読取装置としては、例えば小切手等の媒体を所定の搬送路に沿って搬送し、該媒体に磁気ヘッドを当接させることにより、該媒体から磁気記録を読み出すものが知られている。また磁気記録装置のなかには、搬送路を挟んで磁気ヘッドと対向する位置に、自在に回転すると共に媒体を該磁気ヘッドに押し付けるローラを配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。この磁気読取装置では、搬送路に沿って搬送される媒体をローラによって磁気ヘッドに押し付けることにより、該媒体から磁気記録を精度良く読み取ることができる。
また、磁気読取装置に設けられる磁気ヘッドとしては、例えば媒体と当接する当接面が搬送路に向けて凸状となるように湾曲された上で、その頂上部分(すなわち搬送路内へ最も突出した部分)に磁気記録を読み取る読取箇所が設けられたものがある。これにより磁気読取装置では、搬送路において媒体が磁気ヘッド側又はローラ側に偏って走行していたとしても、その先端部分が該磁気ヘッド又はローラに当接したときに引っ掛けさせることなく、該媒体を磁気ヘッドの当接面やローラの周側面に沿って読取箇所へ導くことができる。
ところで、上述した磁気読取装置では、磁気ヘッドの当接面及びローラの周側面が何れも湾曲しているため、ローラのうち磁気ヘッドに当接する当接点を磁気ヘッドの頂上部分に合わせる必要がある。
しかしながら磁気読取装置では、仮に磁気ヘッド又はローラに取付誤差があった場合や各部品の精度が低かった場合等に、ローラの当接点が磁気ヘッドの頂上部分、すなわち読取箇所から外れてしまう恐れがある。このような場合、磁気読取装置では、磁気ヘッドの読取箇所に対し媒体を十分に押し付けることができず、磁気記録の読み取り精度を低下させてしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成により磁気ヘッドによる磁気記録の読取精度を高め得る磁気読取装置及び小切手処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の磁気読取装置においては、互いに対向する第1案内体及び第2案内体の間に形成され、紙葉状の媒体を搬送させる搬送路と、媒体に駆動力を伝達することにより、該媒体を搬送路に沿って上流側から下流側へ進行させる駆動力伝達部と、搬送路の第1案内体側に配置され、搬送路において、搬送される媒体に読取箇所を当接させることにより、該媒体から磁気を読み取る磁気ヘッドと、搬送路の第2案内体側に配置され、磁気ヘッドと対向する位置において該磁気ヘッドの上流側及び下流側の間に張架され、搬送路に沿って搬送される媒体を該磁気ヘッドに当接させるベルトと、ベルトを媒体の搬送方向に沿って走行させるベルト走行部とを設けるようにした。
また本発明の媒体処理装置においては、紙葉状の媒体を利用者との間で受け渡す受渡部と、媒体を搬送する搬送部と、媒体から磁気を読み取る磁気読取部とを設け、磁気読取部は、互いに対向する第1案内体及び第2案内体の間に形成され、搬送部から引き渡される小切手を搬送させる搬送路と、媒体に駆動力を伝達することにより、該媒体を搬送路に沿って上流側から下流側へ進行させる駆動力伝達部と、搬送路の第1案内体側に配置され、搬送路において、搬送される媒体に読取箇所を当接させることにより、該媒体から磁気を読み取る磁気ヘッドと、搬送路の第2案内体側に配置され、磁気ヘッドと対向する位置において該磁気ヘッドの上流側及び下流側の間に張架され、搬送路に沿って搬送される媒体を該磁気ヘッドに当接させるベルトと、ベルトを媒体の搬送方向に沿って走行させるベルト走行部とを設けるようにした。
本発明は、磁気ヘッドの読取箇所近傍の形状に合わせてベルトを変形させながら走行させることにより、磁気ヘッドの取付位置や取付角度に誤差が生じたとしても、読取箇所に媒体を適切に押し付けることができ、且つ搬送部と共に下流側へ円滑に進行させることができる。
本発明によれば、磁気ヘッドによる磁気記録の読取精度を高め得る磁気読取装置及び小切手処理装置を実現できる。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.小切手処理装置の構成]
図1に模式的な左側面図を示すように、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、例えば金融機関等に設置されており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で小切手の入金取引に関する処理を行う。この小切手処理装置1は、全体として直方体状に形成されたフレーム2の内部に、媒体としての小切手に関する種々の処理を行う複数の処理ユニットが組み込まれた構成となっている。
[1−1.小切手処理装置の構成]
図1に模式的な左側面図を示すように、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、例えば金融機関等に設置されており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で小切手の入金取引に関する処理を行う。この小切手処理装置1は、全体として直方体状に形成されたフレーム2の内部に、媒体としての小切手に関する種々の処理を行う複数の処理ユニットが組み込まれた構成となっている。
以下では、小切手処理装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
この小切手処理装置1は、制御部3により全体を統括的に制御するようになっている。この制御部3は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引に関する種々の処理を行う。また制御部3は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に各種プログラムや入金取引に関する種々の情報を記憶させている。
因みに小切手処理装置1には、制御部3の制御に基づき利用者に向けて種々の情報を表示する表示部(図示せず)や、該利用者の操作指示を受け付けて該制御部3に通知する操作部(図示せず)等も設けられている。
フレーム2の上部における前側約半分の部分には、バンドル部11が配置されている。バンドル部11の前端には、開閉可能なシャッタ11Sが設けられている。制御部3は、上述した操作部(図示せず)を介して利用者から入金取引の開始を指示する操作を受け付けると、バンドル部11に対しシャッタ11Sを開放させるよう制御する。
これに応じてバンドル部11は、利用者に対し束状に集積された小切手CK(以下これを束小切手CKBとも呼ぶ)を内部に挿入させ、その後シャッタ11Sを閉塞することにより、内部に保有する小切手CKを保護する。因みに小切手CKは、長方形の紙により構成され、その表面に金額等の情報が表示されている。また束小切手CKBは、各小切手CKの長辺を前後に沿わせ、短辺を左右方向に沿わせると共に、金額等が記載された表面を上に向けた姿勢で挿入される。
バンドル部11は、内部に設けられた束搬送機構により前後方向に沿った束搬送路WBを形成しており、束小切手CKBをこの束搬送路WBに沿って後方向へ搬送し、該バンドル部11の後端近傍に設けられた分離部12の前側に到達させる。分離部12は、束小切手CKBの上面側から小切手CKを1枚ずつに分離し、後方のアライナ部13に順次引き渡していく。
アライナ部13は、主に前後方向に沿った搬送経路の後端に主に上下方向に沿った搬送経路の上端が接続された第1搬送路W1を内部に構成しており、分離部12から受け取った小切手CKをこの第1搬送路W1に沿って後方及び下方へ順次搬送する。このときアライナ部13は、該小切手CKを第1搬送路W1における幅方向の一方、例えば右側に寄せていき、下方に配置された第1切替部14に引き渡す。
第1切替部14は、制御部3の制御に基いて小切手CKの搬送経路を切り替えることにより、上側の第1搬送路W1及び後側の第2搬送路W2を接続し、或いは後側の第2搬送路W2及び下側の第3搬送路W3を接続するようになっている。すなわち第1切替部14は、アライナ部13から小切手CKが引き渡される場合、上側の第1搬送路W1及び後側の第2搬送路W2を接続し、この小切手CKを前方のスキャナ部15に引き渡す。
ところでアライナ部13及び第1切替部14の内部では、分離部12から受け取りスキャナ部15に引き渡すまでの小切手CKの搬送経路である第1搬送路W1を、英大文字の「C」のような形状、或いは英大文字の「U」の上側を前方へ向けて回転させたような形状に形成している。このため小切手CKは、表面を下側に向けた状態で、第1切替部14からスキャナ部15に引き渡される。
スキャナ部15は、アライナ部13のほぼ真下に位置しており、前後方向に沿った第2搬送路W2が内部に形成されている。このスキャナ部15は、第1切替部14から第2搬送路W2に沿って小切手CKを前方へ搬送しながら、該小切手CKからMICR文字を読み取り、また該小切手CKの両面をそれぞれ撮像して画像データを生成した上で、前下側に位置する第2切替部16に引き渡す。第2切替部16は、制御部3の制御により後上側及び前側を繋ぐように内部の搬送経路を切り替えており、スキャナ部15から受け取った小切手CKを前方のエスクロ部17に引き渡す。
エスクロ部17は、バンドル部11のほぼ真下に配置されており、その内部に回転するドラムや該ドラムの周側面に巻き付けるテープ、及び小切手CKを搬送するための搬送部等を有している。このエスクロ部17は、第2切替部16から受け取った小切手CKをドラムの周側面近傍へ搬送し、テープと共にドラムの周側面に順次巻き付けることにより、該小切手CKを一時的に保留していく。説明の都合上、ここまでの一連の処理を入金読取処理と呼ぶ。
制御部3は、バンドル部11に挿入された全ての小切手CKをスキャナ部15により読み取り終えると、読み取った内容を表す画像や文字等を表示部(図示せず)に表示すると共に、利用者に入金取引を継続するか否かを問い合わせる。
ここで利用者から入金取引の中止が指示されると、制御部3は、エスクロ部17に保留している全ての小切手CKを利用者に返却させる返却処理を開始する。すなわちエスクロ部17は、ドラムを逆回転させることにより保留していた小切手CKを1枚ずつ繰り出し、第2切替部16を介してスキャナ部15に引き渡していく。スキャナ部15、第1切替部14及びアライナ部13は、第2搬送路W2及び第1搬送路W1に沿って小切手CKを入金読取処理と反対方向へ搬送することにより、該小切手CKを分離部12に順次引き渡す。
分離部12は、引き渡された小切手CKを前方へ放出することにより、バンドル部11内に小切手CKを集積していく。バンドル部11は、分離部12により小切手CKが放出されて束小切手CKBが形成されると、シャッタ11Sを開放すると共に集積された小切手CKの束、すなわち束小切手CKBを束搬送路WBに沿って前方へ搬送し、その前側部分を外部に露出させた状態で挟持する。
ここでバンドル部11は、組み込まれたセンサにより束小切手CKBが取り出されたか否か監視している。制御部3は、バンドル部11のセンサにより束小切手CKBが取り出されたことを検出した場合、該束小切手CKBが利用者に返却されたものと判断し、シャッタ11Sを閉塞して返却処理を終了する。
一方、バンドル部11において所定時間内に束小切手CKBが取り出されなかった場合、制御部3は、利用者が束小切手CKBを取り忘れたまま立ち去ったと判断し、この束小切手CKBを取り込む取忘取込処理を開始する。具体的に制御部3は、入金読取処理の場合と同様、バンドル部11により束小切手CKBを後方へ搬送し、分離部12により再び1枚ずつの小切手CKに分離し、アライナ部13、第1切替部14及びスキャナ部15により第1搬送路W1及び第2搬送路W2に沿って第2切替部16まで搬送させる。
このとき第2切替部16は、制御部3の制御により後上側及び後下側を繋ぐように内部の搬送経路を切り替えており、スキャナ部15から受け取った小切手CKを後下方のリトラクト部18に引き渡す。リトラクト部18は、スキャナ部15のほぼ真下に配置されており、内部に小切手CKを収納する収納空間を形成すると共に、小切手CKをこの収納空間へ放出する放出機構を有している。このリトラクト部18は、第2切替部16から受け取った小切手CKを放出機構により放出空間内へ順次放出し、該小切手CKを該放出空間内に集積させた状態で収納する。これにより制御部3は、取忘取込処理を終了する。
一方、制御部3は、入金読取処理によってエスクロ部17に全ての小切手CKを保留した状態で、利用者から入金取引の継続が指示されると、保留している小切手CKを収納する収納処理を開始する。具体的にエスクロ部17は、ドラムを逆回転させることにより保留していた小切手CKを1枚ずつ繰り出し、第2切替部16を介してスキャナ部15に引き渡していく。
スキャナ部15は、第2切替部16から順次受け取った小切手CKを第2搬送路W2に沿って後方へ搬送しながら、内蔵するプリンタやスタンプ押印部により該小切手CKに対し取引結果等を表す情報を印字すると共にその画像を撮像して印字状態を認識した上で、該小切手CKを第1切替部14に引き渡す。
このとき第1切替部14は、制御部3の制御により前側の第2搬送路W2及び下側の第3搬送路W3を繋ぐように内部の搬送経路を切り替えており、スキャナ部15から受け取った小切手CKを下方の後中搬送部19に引き渡す。後中搬送部19は、リトラクト部18の後側において上下方向に沿って第3搬送路W3を形成されており、第1切替部14から受け取った小切手CKをこの第3搬送路W3に沿って下方へ搬送し、下側の第3切替部20に引き渡す。
第3切替部20は、制御部3の制御に基づいて内部の搬送経路を切り替えることにより、上側の第3搬送路W3及び下側の第4搬送路W4を繋ぎ、或いは上側の第3搬送路W3及び後側の第5搬送路W5を繋ぐようになっている。例えば第3切替部20は、上側の第3搬送路W3及び下側の第4搬送路W4を繋ぐように内部の搬送経路を切り替えていた場合、上側の後中搬送部19から受け取った小切手CKを、下側の後下搬送部21に引き渡す。
後下搬送部21は、上側と前下側とを結ぶように第4搬送路W4を形成しており、第3切替部20から受け取った小切手CKを前下方へ搬送し、その前下方に設けられた第1スタッカ部22Aに引き渡す。第1スタッカ部22Aは、フレーム2に対し着脱可能であり内部に多数の小切手CKを集積した状態で収納可能なスタッカや、該スタッカ内へ小切手CKを放出する放出機構等を有している。この第1スタッカ部22Aは、後下搬送部21から小切手CKを受け取ると、該小切手CKを放出機構により放出し、スタッカ内に集積した状態で収納する。
また第3切替部20は、上側の第3搬送路W3及び後側の第5搬送路W5を繋ぐように内部の搬送経路を切り替えていた場合、後中搬送部19から受け取った小切手CKを前側の下搬送部23に引き渡す。下搬送部23は、リトラクト部18の下側且つ第1スタッカ部22Aの上側において、後側と前下側とを結ぶように第5搬送路W5を形成しており、この第5搬送路W5に沿って小切手CKを前下方へ搬送し、その前下方に設けられた第2スタッカ部22Bに引き渡す。第2スタッカ部22Bは、第1スタッカ部22Aと同様に構成されており、下搬送部23から小切手CKを受け取ると、該小切手CKを放出機構により放出し、スタッカ内に集積して収納する。
かくして制御部3は、エスクロ部17に保留していた全ての小切手CKを第1スタッカ部22A又は第2スタッカ部22Bのスタッカ内に収納させると、収納処理を終了する。これにより制御部3は、利用者との間における小切手CKの入金取引を完了する。
[1−2.スキャナ部の構成]
次に、スキャナ部15の構成について説明する。スキャナ部15は、図2に模式的な左側面図を示すように、直方体状のスキャナ部フレーム30の内部に上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32が互いに対向するように取り付けられることにより、該上搬送ガイド31及び該下搬送ガイド32の間に第2搬送路W2が形成されている。またスキャナ部15には、この第2搬送路W2に沿って種々のモジュールが適宜配置されている。
次に、スキャナ部15の構成について説明する。スキャナ部15は、図2に模式的な左側面図を示すように、直方体状のスキャナ部フレーム30の内部に上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32が互いに対向するように取り付けられることにより、該上搬送ガイド31及び該下搬送ガイド32の間に第2搬送路W2が形成されている。またスキャナ部15には、この第2搬送路W2に沿って種々のモジュールが適宜配置されている。
第1案内体としての上搬送ガイド31は、例えば導電性を有する樹脂材料により前後方向に長く上下方向に薄い板状に構成されており、少なくともその下面が平面状に形成されている。すなわち上搬送ガイド31は、平面状に形成された下面(以下これを案内面とも呼ぶ)により第2搬送路W2の上限を規定しており、小切手CKの上方向への移動範囲を規定することにより、該小切手CKを該第2搬送路W2内で前後方向(以下これを搬送方向とも呼ぶ)へ進行させるように案内する。
上搬送ガイド31における左右方向の長さ、すなわち第2搬送路W2における左右方向(以下これを幅方向とも呼ぶ)の長さは、小切手CKにおける左右方向の長さ(すなわち短辺の長さ)よりも十分に長くなっている。また上搬送ガイド31には、上下方向に貫通する孔部が適宜設けられており、スキャナ部15に設けられた種々のモジュールの一部を第2搬送路W2に露出させ、若しくは該第2搬送路W2内に突出させ、或いは光を通過させるようになっている。
第2案内体としての下搬送ガイド32は、概ね上搬送ガイド31と上下対称に構成されているものの、取り付けられたモジュールの相違等に応じて、形成される孔部の位置や大きさ等が相違している。
また上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32の左側及び右側には、小切手CKにおける左方向及び右方向への移動範囲をそれぞれ規定することにより、該小切手CKを案内する左搬送ガイド33及び右搬送ガイド34がそれぞれ配置されている。因みに小切手CKは、アライナ部13(図1)において第2搬送路W2内における右側に寄せられた状態で搬送されるため、右搬送ガイド34に右側面を極めて近接させ、若しくは当接(すなわち摺動)させながら搬送される。
スキャナ部フレーム30内には、第2搬送路W2に沿って離散的な4箇所に搬送ローラ対35A、35B、35C及び35D(以下これらをまとめて搬送ローラ対35と呼ぶ)が配置されている。各搬送ローラ対35は、第2搬送路W2の上側に配置された駆動ローラ36及びその下側に配置された従動ローラ37により構成されている。
駆動ローラ36は、中心軸を左右方向に沿わせた扁平な円柱状に形成されており、その中心部分において駆動シャフト38に挿通されている。駆動シャフト38は、左右方向に沿った細長い円柱状に構成されており、スキャナ部フレーム30により回転可能に支持されている。この駆動シャフト38には、左右方向に離れた2箇所において、2個の駆動ローラ36が挿通されている。駆動シャフト38は、図示しない搬送モータから駆動力が伝達されることにより、各駆動ローラ36と一体に回転する。
従動ローラ37は、駆動ローラ36と同様に中心軸を左右方向に沿わせた扁平な円柱状に形成されており、その中心部分において従動シャフト39に挿通されている。従動シャフト39は、駆動シャフト38と同様、左右方向に沿った細長い円柱状に構成されている。また従動シャフト39は、スキャナ部フレーム30に下端が固定されたテンションスプリング40の上端により、回転可能に支持されている。このテンションスプリング40は、自然状態から圧縮された状態で組み込まれており、従動シャフト39に対し上方向へ向かう付勢力を作用させる。
かかる構成により搬送ローラ対35は、従動ローラ37の外周面を駆動ローラ36の外周面に押し付けるように当接させ、該駆動ローラ36の回転に伴って該従動ローラ37を回転させる。また搬送ローラ対35は、第2搬送路W2に沿って小切手CKが搬送されてきた場合、該小切手CKの厚さに応じてテンションスプリング40が圧縮されることによって従動ローラ37が下方へ移動し、且つ該テンションスプリング40からの付勢力により該小切手CKを駆動ローラ36及び従動ローラ37の間に挟持する。これにより搬送ローラ対35は、回転する駆動ローラ36から該小切手CKに対し駆動力を伝達し、該小切手CKを前方向又は後方向へ搬送することができる。
搬送ローラ対35A及び35Bの間における第2搬送路W2の下側には、小切手CKから磁気記録を読み取る磁気ヘッド41が配置されている。すなわち磁気ヘッド41は、小切手CKの搬送方向が前方向又は後方向の何れであっても、その上流側及び下流側にそれぞれ搬送ローラ対35が配置されていることになる。この磁気ヘッド41は、上面の一部を小切手CKに当接させることにより、該小切手CKから磁気記録を読み取るようになっている(詳しくは後述する)。説明の都合上、以下では、スキャナ部15のうち搬送ローラ対35A及び35B並びに磁気ヘッド41を含む部分を、磁気読取部50とも呼ぶ。
搬送ローラ対35B及び35Cの間における第2搬送路W2の上側及び下側には、上撮像部42及び下撮像部43がそれぞれ配置されている。上撮像部42は、撮像方向を下方に向けたCIS(Contact Image Sensor)となっており、搬送される小切手CKのうち上側を向いた裏面を、左右方向に沿ったライン状に順次読み取ることにより、1枚の画像データを生成し、これを制御部3に供給する。また下撮像部43は、上撮像部42と同様のCISを上下反対に向けた構成となっており、搬送される小切手CKのうち下側を向いた表面を順次読み取って1枚の画像データを生成し、これを制御部3に供給する。
搬送ローラ対35C及び35Dの間における第2搬送路W2の上側及び下側には、プリンタ44及びスタンプ押印部45がそれぞれ配置されている。プリンタ44は、例えばインクジェット方式のプリンタとして構成されており、制御部3の制御に基づき、搬送される小切手CKのうち上側を向いた裏面に、取引結果等の内容を表す文字や記号を印字する。スタンプ押印部45は、制御部3の制御に基づき、搬送される小切手CKのうち下側を向いた表面に、所定の文字や記号等を表すスタンプを押印する。
磁気ヘッド41の後側には、磁気トリガセンサ47が設けられている。磁気トリガセンサ47は、いわゆる光学センサとして構成されており、所定の検知光を発光する発光素子及び該検知光を受光する受光素子が、第2搬送路W2を挟んだ上側及び下側に分かれて配置されている。受光素子は、検知光の受光結果を表す受光信号を制御部3に通知する。
制御部3は、入金読取処理の実行中に、磁気トリガセンサ47からの受光信号を基に検知光が遮光されたことを検知すると、後方から搬送されてきた小切手CKの先端が検知光の光路を横切ったと判断し、このことをトリガとして磁気ヘッド41による磁気記録の読取動作を開始させる。因みに制御部3は、検知光を再び受光したことを検知すると、小切手CKの末端が検知光の光路を横切ったと判断し、磁気ヘッド41による磁気記録の読取を終了させる。
プリンタ44の前方には、印字トリガセンサ48が設けられている。印字トリガセンサ48は、磁気トリガセンサ47と同様の光学センサとして構成されている。制御部3は、収納処理の実行中に、印字トリガセンサ48からの受光信号を基に検知光が遮光されたことを検知すると、小切手CKが前方から印字トリガセンサ48が配置された箇所に搬送されてきたと判断し、このことをトリガ(契機)としてプリンタ44による印字動作やスタンプ押印部45による押印動作を行わせる。
[1−3.磁気読取部の構成]
次に、スキャナ部15の一部である磁気読取部50の構成について説明する。図3(A)は、磁気読取部50の模式的な平面図を示している。また図4(A)及び(B)は、図3(A)のA1−A2断面図及びB1−B2断面図をそれぞれ模式的に示している。さらに図3(B)は、磁気読取部50から第2搬送路W2よりも上側に位置する上搬送ガイド31等の部品を省略した場合の平面図を表している。
次に、スキャナ部15の一部である磁気読取部50の構成について説明する。図3(A)は、磁気読取部50の模式的な平面図を示している。また図4(A)及び(B)は、図3(A)のA1−A2断面図及びB1−B2断面図をそれぞれ模式的に示している。さらに図3(B)は、磁気読取部50から第2搬送路W2よりも上側に位置する上搬送ガイド31等の部品を省略した場合の平面図を表している。
図3から分かるように、磁気読取部50では、磁気ヘッド41が第2搬送路W2における右端近傍に配置されている。これは、アライナ部13(図1)において右側に寄せられた小切手CKにおいて、磁気インクを用いてMICR文字により磁気記録がなされた磁気記録領域MRが右端近傍に位置することに対応するものである。
図4(A)に示したように、磁気ヘッド41の上面は、前後方向の中央付近が前端や後端よりも高くなるように盛り上がっており、その頂上部分が左右方向から見て円弧状に湾曲されると共に、磁気を読み取る読取箇所41Rが設けられている。因みに読取箇所41Rは、図3(B)に示したように、左右方向にある程度の長さを有する一方、前後方向の幅が極めて短い直線状に形成されている。
また磁気ヘッド41は、その上面を下搬送ガイド32の上面よりも上側に、すなわち第2搬送路W2内に位置させている。これに加えて磁気ヘッド41は、その上面において最も上方に位置する読取箇所41Rを、上搬送ガイド31の下面31S及び下搬送ガイド32の上面32Sの中間点よりも上側に位置させている。換言すれば、読取箇所41Rは、搬送ローラ対35(図4(B))において駆動ローラ36Aの下端に相当する高さよりも上側に位置している。
さらに図3(B)及び図4(A)に示したように、下搬送ガイド32における磁気ヘッド41の後側及び前側には、左右方向に関し該磁気ヘッド41と同等の範囲に、周囲よりも上方へ隆起した後隆起部32UR及び前隆起部32UFがそれぞれ形成されている。後隆起部32URは、その後端が下搬送ガイド32の上面32Sと同等の高さである一方、その前端が磁気ヘッド41の後端とほぼ同等の高さとなるような、該磁気ヘッド41側が高い傾斜面を形成している。前隆起部32UFは、後隆起部32URと前後対称な傾斜面を形成している。
かかる構成に加えて、磁気読取部50における磁気ヘッド41の上側には、押付部51が設けられている(図4(A))。押付部51は、磁気ヘッド41の上側における後側及び前側にそれぞれ配置されたベルトプーリ52A及び52Bと、該ベルトプーリ52A及び52Bの周囲を巻回するように張架されたベルト53とにより構成されている。
ベルトプーリ52Aは、搬送ローラ対35Aの駆動ローラ36Aと同様、中心軸を左右方向に沿わせた扁平な円柱状に形成されており、その中心部分において駆動シャフト38Aに挿通されている。すなわちベルトプーリ52Aは、駆動シャフト38Aが回転された場合に、該駆動シャフト38A及び駆動ローラ36Aと一体に回転する。因みにベルトプーリ52Aの外周面には、図示しないギアが設けられている。
ベルトプーリ52Bは、ベルトプーリ52Aと同様に構成され、駆動シャフト38Bに挿通されている。このためベルトプーリ52Bは、駆動シャフト38Bが回転された場合に、該駆動シャフト38B及び駆動ローラ36Bと一体に回転する。
ベルト53は、可撓性を有する材料により、左右方向に所定の幅を有する無端ベルトとして構成されている。このベルト53は、駆動シャフト38A及び38Bの間隔が適切に調整されることにより、ベルトプーリ52A及び52Bの間を渡る部分に一定の張力が作用している。これを換言すれば、磁気読取部50では、互いの間隔が適切に調整された駆動シャフト38A及び38Bが、ベルト53の張力を調整するベルト張力調整部として機能している。
またベルト53は、ベルトプーリ52(52A及び52B)の下端近傍において、その下面を磁気ヘッド41の上面における頂上部分に位置する読取箇所41Rよりも下側に位置させている。このためベルト53は、その下側部分であるベルト下部53Lのうち前後の中央付近が、磁気ヘッド41の上面における頂上部分により上方へ押し上げられている。
これを換言すれば、ベルト53は、ベルト下部53Lのうち磁気ヘッド41における頂上部分の近傍において、該頂上部分により上方へ押し上げられ、該上場部分の形状に合わせて変形し、上方へ突出するように湾曲した湾曲面を形成する。またこのときベルト53は、張力の作用により、磁気ヘッド41と当接している部分、すなわち該磁気ヘッド41の頂上部分及びその近傍に対して、下方向へ押し付ける力を加えることになる。そのうえベルト下部53Lは、重力の作用により、下側に位置する磁気ヘッド41に向けて、自重に応じた力も加えることになる。
さらにベルト53の内周面には、ベルトプーリ52A等に形成されたギアと対応する間隔ごとに、図示しない「歯」が形成されている。このためベルト53は、ベルトプーリ52Aの後側部分及びベルトプーリ52Bの前側部分において、内周面に形成された歯をベルトプーリ52A等に形成されたギアとそれぞれ噛み合わせることができる。
かかる構成により押付部51は、駆動シャフト38(38A及び38B)が矢印R2方向、すなわち図の反時計回りに回転されるとベルトプーリ52(52A及び52B)を矢印R2方向へ回転させ、これに伴いベルト53を矢印E1方向へ走行させる。
ここでベルトプーリ52は、そのピッチ円直径が駆動ローラ36(36A及び36B)の直径と同等に設定されている。このためベルト53における下側の部分、すなわち第2搬送路W2に面する部分であるベルト下部53Lの走行速度は、回転する駆動ローラ36における外周部分の進行速度と一致する。例えば磁気読取部50では、駆動ローラ36の外周部分における進行速度を所定の速度V1とすると、搬送ローラ対35から小切手CKに駆動力が伝達されることにより該小切手CKが速度V1で後方へ搬送され、且つベルト下部53Lも同等の速度V1で走行する。
このように磁気読取部50は、押付部51のベルト53を磁気ヘッド41の読取箇所41Rに押し付け、該磁気ヘッド41における該読取箇所41R近傍の形状に合わせてベルト53を湾曲させながら、搬送される小切手CKと同等の速度で走行させるようになっている。
[1−4.効果等]
以上の構成において、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、スキャナ部15の磁気読取部50において、磁気ヘッド41の上側に押付部51を設けた。押付部51は、磁気ヘッド41の上側前後に配置したベルトプーリ52A及び52Bの周囲にベルト53を掛け回し、ベルト下部53Lを該磁気ヘッド41の頂上部分に押し付けるようにした。
以上の構成において、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、スキャナ部15の磁気読取部50において、磁気ヘッド41の上側に押付部51を設けた。押付部51は、磁気ヘッド41の上側前後に配置したベルトプーリ52A及び52Bの周囲にベルト53を掛け回し、ベルト下部53Lを該磁気ヘッド41の頂上部分に押し付けるようにした。
磁気読取部50(図3及び図4)は、後側の第1切替部14から小切手CKが引き渡されると、これを搬送ローラ対35Aにより挟持して前方へ搬送する。このとき磁気読取部50の右側部分では、小切手CKの先端部分を下搬送ガイド32に設けられた後隆起部32URにより徐々に上方へ案内し、磁気ヘッド41の近傍に到達させる。
続いて磁気読取部50では、磁気ヘッド41の上面における後側部分に形成された傾斜面により小切手CKの先端部分をさらに上方へ案内し、やがて図5(A)に示すように、該磁気ヘッド41の頂上部分近傍と、該頂上部分の形状に合わせて湾曲したベルト下部53Lとの間に挟み込む。
このとき磁気読取部50では、ベルト53の張力が作用するため、ベルト下部53Lにより小切手CKを磁気ヘッド41の上面における頂上部分に、すなわち読取箇所41Rに押し付ける。このため磁気ヘッド41は、押し付けられた小切手CKの磁気記録領域MRから読取箇所41Rにより磁気を精度良く読み取ることができる。
ここで、本実施形態による磁気読取部50との比較用に、図6(A)に示すような、従来の磁気読取部450を想定する。この磁気読取部450では、押付ローラ451が中心軸452を中心に回転するようになっており、この中心軸452の中心点452Cが読取箇所41Rの真上に位置するように設計されている。
これを換言すれば、磁気読取部450では、押付ローラ451において磁気ヘッド41と当接する当接点451Nが読取箇所41Rに当接するように設計されている。すなわち磁気読取部450では、当接点451Nにおける押付ローラ451の接線(図中一点鎖線で示す)と、読取箇所41Rにおける磁気ヘッド41の接線とが一致し、且つ該当接点451Nが該読取箇所41Rに当接するように、設計されている。
この磁気読取部450において、図6(B)に示すように磁気ヘッド41の取付誤差が生じ、その姿勢が理想的な状態(図6(A))から傾いてしまった場合、押付ローラ451の当接点451Nは、磁気ヘッド41に対し読取箇所41Rから外れた箇所に当接する。また磁気読取部450において、図6(C)に示すように磁気ヘッド41の取付誤差が生じ、前後方向に関する取付位置が理想的な状態(図6(A))から変位してしまった場合も、押付ローラ451の当接点451Nは、磁気ヘッド41に対し読取箇所41Rから外れた箇所に当接する。
これらの場合、磁気読取部450では、押付ローラ451により読取箇所41Rに対し十分な力で小切手CKを押し付けることができないため、該読取箇所41Rによる磁気記録の読取精度が低下する恐れがあった。
これに対し本実施の形態による磁気読取部50(図5(A))では、磁気ヘッド41の上側に配置した押付部51においてベルト53が可撓性を有しており、且つベルトプーリ52A及び52Bの間に張架されて張力を作用させている。
このため磁気読取部50は、図5(B)に示すように、仮に磁気ヘッド41の取付誤差により所定の角度θだけ傾いて取り付けられた場合であっても、傾いた姿勢の磁気ヘッド41に合わせてベルト下部53Lが変形して湾曲するため、読取箇所41Rに対し小切手CKを適切に押し付けることができる。
また磁気読取部50は、図5(C)に示すように、仮に磁気ヘッド41の取付誤差により所定の距離Dだけ前後方向へ変位して取り付けられた場合であっても、変位した位置の磁気ヘッド41に合わせてベルト下部53Lが変形して湾曲するため、やはり読取箇所41Rに対し小切手CKを適切に押し付けることができる。
すなわち磁気読取部50は、磁気ヘッド41の取付誤差により姿勢(傾き)や前後方向の位置が理想的な状態から外れていたとしても、ベルト53を変形させることにより読取箇所41Rに小切手CKを適切に押し付けることができるので、小切手CKの磁気記録領域MRから磁気記録を精度良く読み取ることができる。
ところで磁気読取部50では、図3に示したように、アライナ部13(図1)により右側に寄せて搬送された小切手CKにおける磁気記録領域MRの位置が右端近傍であることに伴い、第2搬送路W2における右端近傍に磁気ヘッド41が配置され、これよりも左側に2組の搬送ローラ対35が配置されている。
このため磁気読取部50では、仮に前方へ向けて搬送する小切手CKの先端が磁気ヘッド41の近傍で摩擦により後向きの力を受けた場合、搬送ローラ対35Aにより中央付近及び左端付近において作用する前向きの力との組合せにより、該小切手CKに対し図3における反時計回りに回転させようとする力が作用することになる。これにより小切手CKは、その短辺を左右方向に対し傾斜させた状態、いわゆるスキューが生じた状態となってしまう。このような場合、小切手処理装置1では、磁気読取部50における磁気記録の読取精度の低下や、後段の上撮像部42及び下撮像部43(図2)による撮像処理における撮像範囲のずれ等、様々な問題を生じる恐れがある。
この点において磁気読取部50は、ベルトプーリ52の回転によりベルト53を走行させ、ベルト下部53Lを小切手CKの搬送方向と同一の前方向へ進行させるようにした。そのうえ磁気読取部50では、ベルトプーリ52のピッチ円直径を駆動ローラ36の直径と一致させることにより、小切手CKの搬送速度とベルト下部53Lの走行速度とを一致させるようにした。
すなわち磁気読取部50は、小切手CKの下面については磁気ヘッド41の上面を摺動させるものの、該小切手CKの上面については当接させたベルト下部53Lを該小切手CKと同一の速度で前方へ進行させる。このため磁気読取部50は、ベルト53の走行により磁気ヘッド41の近傍において小切手CKを搬送ローラ対35による本来の搬送速度のまま前方へ進行させることができる。この結果、磁気読取部50は、小切手CKにスキューを生じさせること無く、短辺を左右方向に沿わせると共に長辺を前後方向に沿わせた適切な搬送姿勢を維持させたまま、磁気ヘッド41により磁気記録を読み取ることができる。
また磁気読取部50は、搬送ローラ対35において駆動ローラ36と一体に回転する駆動シャフト38にベルトプーリ52を挿通させ、該ベルトプーリ52を該駆動ローラ36と一体として回転させるようにした。これにより磁気読取部50は、例えば駆動シャフト38に駆動力を供給するモータの回転速度が変動した場合であっても、駆動ローラ36の外周部分における回転速度とベルト下部53Lにおける走行速度とを常に高い精度で一致させるため、小切手CKにおけるスキューの発生を確実に抑えることができる。
また磁気読取部50は、下搬送ガイド32における磁気ヘッド41の後側部分及び前側部分に、後隆起部32UR及び前隆起部32UFをそれぞれ設けた(図3(B)、図4(A))。このため磁気読取部50は、前方向へ搬送される小切手CKについては、その先端部分を後隆起部32URにより徐々に持ち上げ、磁気ヘッド41の後側面に当接させることなく上面へ円滑に案内できる。これと同様に磁気読取部50は、後方向へ搬送される小切手CKについても、その先端部分を前隆起部32UFにより徐々に持ち上げ、磁気ヘッド41の前側面に当接させることなく上面へ円滑に案内できる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、スキャナ部15の磁気読取部50において、磁気ヘッド41の上側に押付部51を設け、ベルトプーリ52A及び52Bの周囲に掛け回したベルト53のベルト下部53Lを、該磁気ヘッド41の頂上部分に押し付けた。磁気読取部50は、磁気ヘッド41の姿勢や前後方向の位置に関して取付誤差が生じた場合であっても、該磁気ヘッド41に合わせてベルト下部53Lが変形して湾曲面を形成するため、読取箇所41Rに対し小切手CKを適切に押し付ける。このため小切手処理装置1は、磁気読取部50において、磁気ヘッド41の取付誤差等による影響を受けること無く、読取箇所41Rにより小切手CKの磁気記録領域MRから磁気記録を精度良く読み取ることができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による小切手処理装置101(図1)は、第1の実施の形態による小切手処理装置1と比較して、スキャナ部15に代わるスキャナ部115を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。スキャナ部115(図2)は、第1の実施の形態によるスキャナ部15と比較して、磁気読取部50に代わる磁気読取部150を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
第2の実施の形態による小切手処理装置101(図1)は、第1の実施の形態による小切手処理装置1と比較して、スキャナ部15に代わるスキャナ部115を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。スキャナ部115(図2)は、第1の実施の形態によるスキャナ部15と比較して、磁気読取部50に代わる磁気読取部150を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
磁気読取部150は、図4(A)と対応する図7に示すように、磁気読取部50と比較して、下搬送ガイド32に代わる下搬送ガイド132を有する点、及び磁気ヘッド41がスプリング161を介してスキャナ部フレーム30に取り付けられている点において相違する。その一方で磁気読取部150は、その他の部分において、磁気読取部50と同様に構成されている。
下搬送ガイド132は、下搬送ガイド32と同様の構成に加えて、磁気ヘッド41の周囲に、該磁気ヘッド41を案内する磁気ヘッド案内部132Gが設けられており、該磁気ヘッド41の姿勢を維持したまま上下方向へ移動させることができる。ベルト張力調整部及び付勢体としてのスプリング161は、中心軸を上下方向に沿わせたコイルばねであり、自然長から圧縮された状態で取り付けられており、磁気ヘッド41に対し上方向へ向かう力を作用させる。
かかる構成により磁気読取部150は、スプリング161により磁気ヘッド41からベルト下部53Lに対し上方向へ向かう力を作用させる。これによりベルト下部53Lは、第1の実施の形態と同様、磁気ヘッド41の形状に合わせて変形し、上方向へ突出するように湾曲する。
このため磁気読取部150は、第1の実施の形態と同様、磁気ヘッド41に合った形状に湾曲されたベルト下部53Lとの間に小切手CKを挟み、該磁気ヘッド41の読取箇所41Rを該小切手CKの磁気記録領域MRに押し付けながら、該小切手CKを前方向へ進行させることができる。これにより磁気読取部150は、第1の実施の形態と同様、磁気ヘッド41の読取箇所41Rにより、小切手CKの磁気記録領域MRから磁気を精度良く読み取ることができる。
ところで、スプリング161のようなコイルばねでは、一般に、例えばばね定数のような特性値を精度良く揃えること、すなわち誤差を小さく抑えて製造することが、比較的容易である。このため磁気読取部150は、一般的な製造方法により安価に製造されるスプリング161を組み込むだけで、その弾性力により磁気ヘッド41からベルト下部53Lに加える力を、適切な値に合わせることができる。
すなわち磁気読取部150は、第1の実施の形態による磁気読取部50のように駆動シャフト38A及び38Bの間隔を調整する、といった比較的難易度の高い作業を行わせる必要が無く、適切な特性のスプリング161を選定して組み込むだけで、ベルト53に作用する張力を適切な値に精度良く合わせることができる。
その他の点についても、第2の実施の形態による磁気読取部150は、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による小切手処理装置101は、スキャナ部115の磁気読取部150において、磁気ヘッド41の上側に押付部51を設け、ベルトプーリ52A及び52Bの周囲にベルト53を掛け回し、スプリング161により磁気ヘッド41の頂上部分をベルト下部53Lに押し付けた。磁気読取部150は、該磁気ヘッド41に合わせてベルト下部53Lが変形して湾曲面を形成し、またスプリング161によりベルト下部53Lに適切な張力を作用させることができるため、小切手CKに読取箇所41Rを適切に押し付けることができる。このため小切手処理装置101は、磁気読取部150において、読取箇所41Rにより小切手CKの磁気記録領域MRから磁気記録を精度良く読み取ることができる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第2の実施の形態においては、スプリング161により磁気ヘッド41のみを上方向へ付勢する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば図8に示す磁気読取部250のように、下搬送ガイド32に相当する部分を下搬送ガイド232及び可動搬送ガイド262により構成し、該可動搬送ガイド262に磁気ヘッド41を固定してスプリング261により上方向へ付勢しても良い。
なお上述した第2の実施の形態においては、スプリング161により磁気ヘッド41のみを上方向へ付勢する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば図8に示す磁気読取部250のように、下搬送ガイド32に相当する部分を下搬送ガイド232及び可動搬送ガイド262により構成し、該可動搬送ガイド262に磁気ヘッド41を固定してスプリング261により上方向へ付勢しても良い。
これにより磁気読取部250は、磁気ヘッド41の前後に隣接する後隆起部262UR及び前隆起部262UFを該磁気ヘッド41と一体として上下方向へ移動させることができる。この磁気読取部250は、可動搬送ガイド262と磁気ヘッド41との接続箇所に隙間を形成する必要が無いため、小切手CKをより円滑に案内することができる。因みに下搬送ガイド232及び可動搬送ガイド262の接続部分には、櫛歯状でなり上面を相手方へ向けて下降するような傾斜面とした複数の突起形状をそれぞれに設け、これらを互いに噛み合わせることにより、小切手CKを円滑に案内することができる。
また上述した第1の実施の形態においては、駆動シャフト38A及び38Bの間隔を調整することによりベルト下部53Lに作用する張力を調整し、該ベルト下部53Lを磁気ヘッド41に押し付ける力を調整する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば図9に示す磁気読取部350のように、ベルト下部53Lの上側、すなわちベルトプーリ52A及び52Bの間に、ベルト押付部としての押付力調整部360を配置しても良い。
この押付力調整部360は、スキャナ部フレーム30(図2)に固定された支持部361にスプリング362の上端が取り付けられ、該スプリング362の下端に取り付けられた中心軸363を中心として押付ローラ364が自在に回転するようになっている。かかる構成により押付力調整部360は、スプリング362の特性を適切に設定することにより、ベルト下部53Lから磁気ヘッド41に押し付ける力を適切な値に精度良く合わせることができる。この場合、第2の実施の形態と同様、駆動シャフト38A及び38Bの位置を調整することによりベルト下部53Lの張力を調整する必要が無い。
或いは、例えば押付力調整部360を上下反対に構成し、押付ローラ364をベルト53における上側部分に押し付けることにより、第2の実施の形態におけるスプリング161と同様、ベルト張力調整部として機能させても良い。これにより、ベルト下部53Lに作用する張力を適切に調整でき、該ベルト下部53Lを磁気ヘッド41に押し付ける力を調整することができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ベルトプーリ52を駆動シャフト38に取り付けることにより、該ベルトプーリ52を駆動ローラ36と一体として回転させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばベルトプーリ52を他のギヤ等と噛み合わせ、他の駆動力源から供給される駆動力により回転させても良い。この場合、搬送ローラ対35により搬送される小切手CKの搬送速度に対し、ベルト下部53Lの走行速度を同等に合わせることができれば良い。さらにこの場合、ベルトプーリ52のピッチ円直径を駆動ローラ36の直径と相違させ、それぞれの回転速度を適宜相違させても良い。またこの場合、ベルトプーリ52A及び52Bの真横に搬送ローラ対35A及び35Bを配置する必要は無く、該搬送ローラ対35A及び35Bをベルトプーリ52A及び52Bの真横から前後方向に適宜移動させても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ベルト下部53Lの走行速度を駆動ローラ36における外周部分の速度に合わせる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば走行するベルト下部53Lと搬送される小切手CKとの間にある程度の滑りが生じる場合に、この滑りを見越してベルト下部53Lの走行速度を駆動ローラ36における外周部分の速度よりも高めるようにしても良い。具体的には、上述したようにベルトプーリ52を駆動ローラ36とは異なる駆動力源から供給される駆動力により回転させ、或いはベルトプーリ52のピッチ円直径を駆動ローラ36の直径よりも大きくする等の構成を取ることが可能である。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ベルト53の内周面に「歯」を形成すると共にベルトプーリ52A等にギアを形成し、両者を噛み合わせるようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばベルト53の内周面及びベルトプーリ52A等の外周面を何れも平坦に形成しても良い。要は、ベルトプーリ52A等からベルト53に対して駆動力を伝達することにより、該ベルト53を駆動する(走行させる)ことができれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、下搬送ガイド32における磁気ヘッド41の後側及び前側に後隆起部32UR及び前隆起部32UFをそれぞれ設ける場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば磁気ヘッド41の上面に形成された傾斜面が比較的低い部分まで形成されており、小切手CKが前側から当接したときにこの傾斜面に沿って上方へ案内できる場合等に、後隆起部32UR及び前隆起部32UFを省略しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、磁気読取部50における小切手CKの搬送方向を前後方向とし、第2搬送路W2の下側に磁気ヘッド41を配置し、その上側に押付部51を配置する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば磁気ヘッド41を第2搬送路W2の上側に、すなわち読取箇所41Rを下向きとして配置し、その下側に押付部51を配置しても良い。また、例えば第2搬送路W2が上下方向に沿って形成されている場合に、該第2搬送路W2を前後方向から挟むようにして磁気ヘッド41及び押付部51をそれぞれ配置しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、小切手CKを搬送する方向に関して磁気ヘッド41よりも上流側に搬送ローラ対35Aを配置する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば搬送ローラ対35Aを省略し、該磁気ヘッド41よりも下流側に位置する搬送ローラ対35Bにより小切手CKを搬送しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、媒体としての小切手CKによる入金処理を行う小切手処理装置1に設けられるスキャナ部15の磁気読取部50に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば種々の証券や金券、或いは乗車券等、種々の紙葉状の媒体を取り扱う種々の媒体処理装置において、該媒体から磁気記録を読み取る磁気読取部に適用しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、搬送ガイドとしての上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32と、駆動力伝達部としての搬送ローラ対35A及び35Bと、磁気ヘッドとしての磁気ヘッド41と、ベルトとしてのベルト53と、ベルト走行部としてのベルトプーリ52A及び52Bとによって磁気読取装置としての磁気読取部50を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる搬送ガイドと、駆動力伝達部と、磁気ヘッドと、ベルトと、ベルト走行部とによって磁気読取装置を構成しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、受渡部としてのバンドル部11と、搬送部としてのアライナ部13と、磁気読取部としての磁気読取部50とによって小切手処理装置としての小切手処理装置1を構成する場合について述べた。この場合、該磁気読取部については、搬送ガイドとしての上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32と、駆動力伝達部としての搬送ローラ対35A及び35Bと、磁気ヘッドとしての磁気ヘッド41と、ベルトとしてのベルト53と、ベルト走行部としてのベルトプーリ52A及び52Bとによって構成した。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる受渡部と、搬送部と、磁気読取部とによって小切手処理装置を構成し、該磁気読取部を、その他種々の構成でなる搬送ガイドと、駆動力伝達部と、磁気ヘッドと、ベルトと、ベルト走行部とによって構成しても良い。
本発明は、例えば小切手を用いた入金処理において該小切手から磁気記録を読み取る小切手処理装置で利用できる。
1、101……小切手処理装置、11……バンドル部、13……アライナ部、15、115……スキャナ部、30……スキャナ部フレーム、31……上搬送ガイド、32、132、232……下搬送ガイド、32UF、262UF……前隆起部、32UR、262UR……後隆起部、33……左搬送ガイド、34……右搬送ガイド、35、35A、35B……搬送ローラ対、36、36A、36B……駆動ローラ、37……従動ローラ、38、38A、38B……駆動シャフト、39……従動シャフト、40……テンションスプリング、41……磁気ヘッド、41R……読取箇所、50、150、250、350……磁気読取部、51……押付部、52、52A、52B……ベルトプーリ、53……ベルト、53L……ベルト下部、132G……磁気ヘッド案内部、161、261……スプリング、262……可動搬送ガイド、360……押付力調整部、CK……小切手、CKB……束小切手、MR……磁気記録領域、W2……第2搬送路。
Claims (11)
- 互いに対向する第1案内体及び第2案内体の間に形成され、紙葉状の媒体を搬送させる搬送路と、
前記媒体に駆動力を伝達することにより、該媒体を前記搬送路に沿って上流側から下流側へ進行させる駆動力伝達部と、
前記搬送路の前記第1案内体側に配置され、前記搬送路において、搬送される前記媒体に読取箇所を当接させることにより、該媒体から磁気を読み取る磁気ヘッドと、
前記搬送路の前記第2案内体側に配置され、前記磁気ヘッドと対向する位置において該磁気ヘッドの上流側及び下流側の間に張架され、前記搬送路に沿って搬送される前記媒体を該磁気ヘッドに当接させるベルトと、
前記ベルトを前記媒体の搬送方向に沿って走行させるベルト走行部と
を具えることを特徴とする磁気読取装置。 - 前記磁気ヘッドは、前記読取箇所を、前記ベルトにおける前記磁気ヘッドの上流側及び下流側において最も前記第1案内体側に位置する箇所よりも前記第2案内体側に位置させる
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気読取装置。 - 前記ベルトの張力を調整するベルト張力調整部
をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の磁気読取装置。 - 前記ベルト張力調整部は、前記磁気ヘッドを前記ベルトに向けて付勢する付勢体である
ことを特徴とする請求項3に記載の磁気読取装置。 - 前記付勢体は、前記磁気ヘッドの少なくとも上流側及び下流側に隣接する部分を、前記磁気ヘッドと共に前記ベルトに向けて付勢する
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気読取装置。 - 前記ベルトを挟んで前記磁気ヘッドと対向する箇所に、該ベルトを前記磁気ヘッドに向けて押し付けるベルト押付部
をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の磁気読取装置。 - 前記第1案内体は、前記磁気ヘッドの少なくとも上流側に、周囲よりも上記第2案内体側へ隆起した隆起部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気読取装置。 - 前記駆動力伝達部は、
前記磁気ヘッドよりも上流側に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気読取装置。 - 前記駆動力伝達部は、前記第2案内体側に配置され、所定の回転速度で回転する駆動ローラと、前記第1案内体側に配置され自在に回転する従動ローラとにより前記媒体を挟持して該媒体に前記駆動力を伝達し、
前記ベルト走行部は、前記駆動ローラにおける外周部の進行速度と同等の速度で前記ベルトを走行させる
ことを特徴とする請求項8に記載の磁気読取装置。 - 前記ベルトは、前記第2案内体側における前記磁気ヘッドの上流側及び下流側にそれぞれ配置されたプーリの周囲に掛け回され、
前記ベルト走行部は、前記駆動力伝達部の前記駆動ローラと同等の回転速度で前記プーリを回転させる
ことを特徴とする請求項9に記載の磁気読取装置。 - 小切手を利用者との間で受け渡す受渡部と、
前記小切手を搬送する搬送部と、
前記小切手から磁気を読み取る磁気読取部と
を具え、
前記磁気読取部は、
互いに対向する第1案内体及び第2案内体の間に形成され、前記搬送部から引き渡される前記小切手を搬送させる搬送路と、
前記小切手に駆動力を伝達することにより、該小切手を前記搬送路に沿って上流側から下流側へ進行させる駆動力伝達部と、
前記搬送路の前記第1案内体側に配置され、前記搬送路において、搬送される前記小切手に読取箇所を当接させることにより、該小切手から磁気を読み取る磁気ヘッドと、
前記搬送路の前記第2案内体側に配置され、前記磁気ヘッドと対向する位置において該磁気ヘッドの上流側及び下流側の間に張架され、前記搬送路に沿って搬送される前記小切手を該磁気ヘッドに当接させるベルトと、
前記ベルトを前記小切手の搬送方向に沿って走行させるベルト走行部と
を具えることを特徴とする小切手処理装置。
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