JP2017186679A - ヘルメット - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1は、ヘルメットの左側部から下方に延出した延出部に血流センサを配置したものである。血流センサは、運転者の首部付近に対応する位置に配置されている。
特許文献2は、ヘルメットの左側部(シールドの固定部付近)に心拍センサを配置したものである。心拍センサは、運転者の耳またはこめかみ部に対応する位置に配置されている。
一方、特許文献2では、心拍センサがヘルメット本体に固定されているため、心拍センサと運転者との接触状態に個人差を生じさせ、心拍数を精度よく検出することができない可能性があった。
請求項2に記載した発明は、前記顎紐部(30,230,330)は、左右一対の左顎紐部材(31,331)及び右顎紐部材(32,332)と、前記左顎紐部材(31,331)及び前記右顎紐部材(32,332)を着脱可能に固定する固定部材(33,333)と、を備え、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記固定部材(33,333)に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されたときに、前記生体情報の検出を開始することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が脱離されたときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されており、かつ前記生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、外部の情報通信機器(K)との通信を行う通信部(41,241)を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(43)と、を更に備え、前記通信部(41)、前記センサ(42)及び前記電源(43)は、同一の部材に一体に設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40)と前記顎紐部(330)とを着脱可能に係止する係止部材(370)を更に備えていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記生体情報検出装置(240)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(243)と、を更に備え、前記通信部(41)及び前記センサ(42)は、同一の部材に一体に設けられ、前記電源(243)は、前記ヘルメット本体(21)に設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記生体情報検出装置(240)は、前記電源(243)からの電力を前記センサ(42)に導く配線(244)を更に備え、前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、前記配線(244)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、前記通信部(241)は、前記情報通信機器(K)との通信を行う線状のアンテナ(241a)を備え、前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、前記アンテナ(241a)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、顎紐部が左右一対の左顎紐部材及び右顎紐部材と、左顎紐部材及び右顎紐部材を着脱可能に固定する固定部材とを備え、生体情報検出装置が固定部材に設けられていることで、生体情報検出装置と固定部材との一体感を創出することができるため、ヘルメット全体としてコンパクトなものとすることができる。加えて、顎紐部周辺の構成部品が従来のヘルメットと同様となるため、外観を良好に維持することができる。
請求項3に記載した発明によれば、生体情報検出装置が、左顎紐部材及び右顎紐部材が固定されたときに着用者の生体情報の検出を開始することで、顎紐部をロックするだけで着用者の生体情報の検出が自動的に開始されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、生体情報検出装置が、左顎紐部材及び右顎紐部材が脱離されたときに着用者の生体情報の検出を停止することで、顎紐部のロックが解除されたときに着用者の生体情報の検出が自動的に停止されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。加えて、ヘルメットの未使用時には、生体情報検出装置が停止するため、消費電力を削減することができる。
請求項5に記載した発明によれば、生体情報検出装置が、左顎紐部材及び右顎紐部材が固定されており、かつ着用者の生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに着用者の生体情報の検出を停止することで、顎紐部をロックした状態でヘルメットを持ち歩いているとき等、着用者の生体情報の検出を行う必要がない場合であっても、所定時間経過後には着用者の生体情報の検出が自動的に停止されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。加えて、着用者の生体情報の検出を行う必要がない場合には、生体情報検出装置が停止するため、消費電力を削減することができる。
請求項6に記載した発明によれば、生体情報検出装置が外部の情報通信機器との通信を行う通信部を備えていることで、データ処理を外部の情報通信機器で行うことができるため、生体情報検出装置を小型化することができる。
請求項7に記載した発明によれば、生体情報検出装置が生体情報を検出するセンサと電源とを更に備え、通信部、センサ及び電源が同一の部材に一体に設けられていることで、通信部、センサ及び電源が別個独立に設けられた場合と比較して、生体情報検出装置を小型化することができる。
請求項8に記載した発明によれば、生体情報検出装置と顎紐部とを着脱可能に係止する係止部材を更に備えていることで、既存のヘルメットの顎紐部に対して生体情報検出装置を取り付けることができる。加えて、ヘルメットの交換時及び洗浄時等には、顎紐部から生体情報検出装置を取り外すことができる。したがって、生体情報検出装置と顎紐部との着脱ができない場合と比較して、利便性を向上することができる。
請求項9に記載した発明によれば、生体情報検出装置が生体情報を検出するセンサと電源とを更に備え、通信部及びセンサが同一の部材に一体に設けられ、電源がヘルメット本体に設けられていることで、通信部、センサ及び電源が別個独立に設けられた場合と比較して、生体情報検出装置を小型化することができる。加えて、通信部、センサ及び電源が同一の部材に一体に設けられた場合と比較して、電源の容量を大きくすることができるため、生体情報検出装置の作動時間を長くすることができる。
請求項10に記載した発明によれば、生体情報検出装置が電源からの電力をセンサに導く配線を更に備え、顎紐部が顎紐本体と顎紐本体を覆うカバー部材とを備え、配線が顎紐本体とカバー部材との間に配置されていることで、配線が外部に露出しないため、配線を保護することができるとともに、外観を良好に維持することができる。
請求項11に記載した発明によれば、通信部が情報通信機器との通信を行う線状のアンテナを備え、顎紐部が顎紐本体と顎紐本体を覆うカバー部材とを備え、アンテナが顎紐本体と前記カバー部材との間に配置されていることで、アンテナが生体情報検出装置の内部に配置された場合と比較して、アンテナを大きくすることができ、かつアンテナをヘルメット本体の外部に露出させることができるため、アンテナと外部の情報通信機器との通信状況を良好にすることができる。
図1は、鞍乗り型車両の一例として、ヘルメット20を着用した運転者J(着用者)が運転している自動二輪車1を示す。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
図1に示す自動二輪車1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。自動二輪車1の後輪7は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム8の後端部に軸支される。スイングアーム8の前端部は、車体フレーム5の前後中間部のピボット部9に上下揺動可能に枢支される。
運転者Jは、フルフェイスタイプのヘルメット20を着用している。図2及び図3を併せて参照し、ヘルメット20は、運転者J(図1参照)の頭部等を覆うヘルメット本体21と、運転者Jの顎部に引っ掛かる顎紐部30と、運転者Jの生体情報を検出する生体情報検出装置40と、を備えている。
顎紐部30は、左右一対の左顎紐部材31及び右顎紐部材32と、左顎紐部材31及び右顎紐部材32を着脱可能に固定する固定部材33と、顎紐部30の長さを調節可能な紐長調整部38と、を備えている。
例えば、顎紐部30がロック状態のときに、右顎紐部材31を第一アジャスタ38aから所定長さだけ引っ張ることで、顎紐部30の長さを適切に調整することができるため、運転者Jの顎部に生体情報検出装置40のセンサ42を適切に触れさせることができる。そして、第二アジャスタ38bを右顎紐部材32の適切な位置に移動させることで、右顎紐部材31の余剰部分を押さえることができるため、前記余剰部分が風などでばたつくことを回避することができる。
図4に示すように、生体情報検出装置40は、外部のスマートフォンK(情報通信機器)との通信を行う通信部41と、脈拍及び血流等の生体情報を検出するセンサ42と、センサ42への電力供給を切替可能なスイッチを介して接続されたバッテリ43(電源)と、を備えている。例えば、スマートフォンKは、運転者J(図1参照)の衣服内に収容されている。センサ42からの検出情報は、制御部45(図1参照)に入力される。通信部41、センサ42及びバッテリ43は、同一の部材(例えば、基板等)に一体に設けられている。なお、センサ42は、固定部材33のプラグ35側に設けられていてもよい。
まず、プラグ35をソケット34に差し込む(ステップS1)。
ステップS2では、顎紐部30がロック状態か否かの判定を行う。ステップS2において「YES」となると、バッテリ43とセンサ42との接続がオンとなり、バッテリ43からセンサ42へ電力が供給される。すなわち、電源オンとなり、ステップS3に移行する。一方、ステップS2において「NO」となると、電源オフのままとなる。
図8は、メータ装置17における車速メータ51及びタコメータ52等を配置する表示部50に、警告手段としての第一インジケータランプ57、第二インジケータランプ58及び第三インジケータランプ59を配置した一例を示す。表示部50には、車速メータ51及びタコメータ52が左右に並び、その左右外側に燃料計53及び水温計54が配置される。これらは指針を回動させて目盛を指し示すアナログ式とされる。車速メータ51及びタコメータ52の間にはインジケータランプ群55が配置され、インジケータランプ群55の上方には情報表示部56が配置される。
例えば、第二インジケータランプ58は、運転者Jに加え同乗者がいる場合、同乗者の生体情報の検出結果により、同乗者が疲労していると認められた場合に点灯又は点滅し、運転者Jの視覚に対する警告を与え、注意を喚起する。
例えば、第三インジケータランプ59は、運転者Jの生体情報の検出結果により、運転者Jの身体的異常が認められた場合に点灯又は点滅し、運転者Jの視覚に対する警告を与え、応急救護処置を促す。
この構成によれば、生体情報検出装置40が顎紐部30に設けられていることで、顎紐部30を適切な状態で締めることにより、運転者Jによらず、生体情報検出装置40と運転者Jとの接触状態を適切な状態に維持することができる。加えて、既存のヘルメットの形状を大きく変更することがないため、運転者Jの首の動きが妨げられることもない。したがって、運転者Jの首の動きによって運転者Jに違和感等を生じさせることなく、また、個人差による接触状態の差を少なくして、運転者Jの生体情報を精度よく検出することができる。
図9〜図12に示すように、第二実施形態は、通信部41及びセンサ42が同一の部材に一体に設けられ、かつバッテリ243がヘルメット本体21に設けられているものである。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図13に示すように、第二実施形態の変形例は、バッテリ243Aがヘルメット本体21の右側部に設けられている点で、上述した第二実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第二実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、第三実施形態は、生体情報検出装置40と顎紐部330とを着脱可能に係止する係止部材370を更に備えている点で、上述した第一実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図19及び図20に示すように、第三実施形態の変形例は、係止部材370Aの態様が上述した第三実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第三実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図21に示すように、本変形例は、呼気センサ480を更に備えている点で、上述した第一実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。なお、図21において、生体情報検出装置40等の図示は省略している。
これは、ヘルメットが交換される際に、生体情報検出装置を交換前の古いヘルメットから交換後の新しいヘルメットに移設することで、ヘルメットを交換しても、生体情報検出装置の初期設定などの煩わしさを回避することができる。
また、複数のヘルメットを交互に使用する場合には、一つの生体情報検出装置を有効に利用することができる。
一方で、ヘルメットの使用過程において、生体情報検出装置の不具合などにより、生体情報検出装置の交換が必要になった場合であっても、ヘルメット本体を新たに購入等する必要がない。
また、運転者に警告を発するとともに、ウインカーランプやヘッドライト、テールランプ等を点滅させるなどの行為によって、周囲を走る車両に異常をいち早く伝えるものとしてもよい。
また、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、前記鞍乗り型車両には、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
21 ヘルメット本体
30,230,330 顎紐部
31,331 左顎紐部材
32,332 右顎紐部材
33,333 固定部材
40,240 生体情報検出装置
41,241 通信部
42 センサ
43,243 バッテリ(電源)
236 顎紐本体
237 パッド(カバー部材)
241a アンテナ
244 配線
370 係止部材
J 運転者(着用者)
K スマートフォン(情報通信機器)
Claims (11)
- ヘルメット本体(21)と、着用者(J)の顎部に引っ掛かる顎紐部(30,230,330)と、前記着用者(J)の生体情報を検出する生体情報検出装置(40,240)と、を備えたヘルメット(20,220,320)において、
前記生体情報検出装置(40,240)は、前記顎紐部(30,230,330)に設けられていることを特徴とするヘルメット。 - 前記顎紐部(30,230,330)は、左右一対の左顎紐部材(31,331)及び右顎紐部材(32,332)と、前記左顎紐部材(31,331)及び前記右顎紐部材(32,332)を着脱可能に固定する固定部材(33,333)と、を備え、
前記生体情報検出装置(40,240)は、前記固定部材(33,333)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。 - 前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されたときに、前記生体情報の検出を開始することを特徴とする請求項2に記載のヘルメット。
- 前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が脱離されたときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする請求項2又は3に記載のヘルメット。
- 前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されており、かつ前記生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のヘルメット。
- 前記生体情報検出装置(40,240)は、外部の情報通信機器(K)との通信を行う通信部(41,241)を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のヘルメット。
- 前記生体情報検出装置(40)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(43)と、を更に備え、
前記通信部(41)、前記センサ(42)及び前記電源(43)は、同一の部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のヘルメット。 - 前記生体情報検出装置(40)と前記顎紐部(330)とを着脱可能に係止する係止部材(370)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
- 前記生体情報検出装置(240)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(243)と、を更に備え、
前記通信部(41)及び前記センサ(42)は、同一の部材に一体に設けられ、
前記電源(243)は、前記ヘルメット本体(21)に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のヘルメット。 - 前記生体情報検出装置(240)は、前記電源(243)からの電力を前記センサ(42)に導く配線(244)を更に備え、
前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、
前記配線(244)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のヘルメット。 - 前記通信部(241)は、前記情報通信機器(K)との通信を行う線状のアンテナ(241a)を備え、
前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、
前記アンテナ(241a)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のヘルメット。
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