JP2017186679A - ヘルメット - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の生体情報を検出する生体情報検出装置を備えたヘルメットにおいて、着用者の首の動きによって着用者に違和感等を生じさせることなく、また、個人差による接触状態の差を少なくして、着用者の生体情報を精度よく検出する。【解決手段】ヘルメット本体21と、着用者の顎部に引っ掛かる顎紐部30と、着用者の生体情報を検出する生体情報検出装置40と、を備えたヘルメット20において、生体情報検出装置40は、顎紐部30に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、ヘルメットに関する。
従来、ヘルメットにおいて、例えば特許文献1及び2に開示されたものがある。
特許文献1は、ヘルメットの左側部から下方に延出した延出部に血流センサを配置したものである。血流センサは、運転者の首部付近に対応する位置に配置されている。
特許文献2は、ヘルメットの左側部(シールドの固定部付近)に心拍センサを配置したものである。心拍センサは、運転者の耳またはこめかみ部に対応する位置に配置されている。
特開平8−234805号公報 特開2010−148718号公報
しかしながら、特許文献1では、延出部が運転者の首部付近に配置されているため、運転者の首の動きにより、運転者に違和感等を生じさせる可能性があった。
一方、特許文献2では、心拍センサがヘルメット本体に固定されているため、心拍センサと運転者との接触状態に個人差を生じさせ、心拍数を精度よく検出することができない可能性があった。
そこで本発明は、着用者の生体情報を検出する生体情報検出装置を備えたヘルメットにおいて、着用者の首の動きによって着用者に違和感等を生じさせることなく、また、個人差による接触状態の差を少なくして、着用者の生体情報を精度よく検出することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘルメット本体(21)と、着用者(J)の顎部に引っ掛かる顎紐部(30,230,330)と、前記着用者(J)の生体情報を検出する生体情報検出装置(40,240)と、を備えたヘルメット(20,220,320)において、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記顎紐部(30,230,330)に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記顎紐部(30,230,330)は、左右一対の左顎紐部材(31,331)及び右顎紐部材(32,332)と、前記左顎紐部材(31,331)及び前記右顎紐部材(32,332)を着脱可能に固定する固定部材(33,333)と、を備え、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記固定部材(33,333)に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されたときに、前記生体情報の検出を開始することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が脱離されたときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されており、かつ前記生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40,240)は、外部の情報通信機器(K)との通信を行う通信部(41,241)を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(43)と、を更に備え、前記通信部(41)、前記センサ(42)及び前記電源(43)は、同一の部材に一体に設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記生体情報検出装置(40)と前記顎紐部(330)とを着脱可能に係止する係止部材(370)を更に備えていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記生体情報検出装置(240)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(243)と、を更に備え、前記通信部(41)及び前記センサ(42)は、同一の部材に一体に設けられ、前記電源(243)は、前記ヘルメット本体(21)に設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記生体情報検出装置(240)は、前記電源(243)からの電力を前記センサ(42)に導く配線(244)を更に備え、前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、前記配線(244)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、前記通信部(241)は、前記情報通信機器(K)との通信を行う線状のアンテナ(241a)を備え、前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、前記アンテナ(241a)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、生体情報検出装置が顎紐部に設けられていることで、顎紐部を適切な状態で締めることにより、着用者によらず、生体情報検出装置と着用者との接触状態を適切な状態に維持することができる。加えて、既存のヘルメットの形状を大きく変更することがないため、着用者の首の動きが妨げられることもない。したがって、着用者の首の動きによって着用者に違和感等を生じさせることなく、また、個人差による接触状態の差を少なくして、着用者の生体情報を精度よく検出することができる。
請求項2に記載した発明によれば、顎紐部が左右一対の左顎紐部材及び右顎紐部材と、左顎紐部材及び右顎紐部材を着脱可能に固定する固定部材とを備え、生体情報検出装置が固定部材に設けられていることで、生体情報検出装置と固定部材との一体感を創出することができるため、ヘルメット全体としてコンパクトなものとすることができる。加えて、顎紐部周辺の構成部品が従来のヘルメットと同様となるため、外観を良好に維持することができる。
請求項3に記載した発明によれば、生体情報検出装置が、左顎紐部材及び右顎紐部材が固定されたときに着用者の生体情報の検出を開始することで、顎紐部をロックするだけで着用者の生体情報の検出が自動的に開始されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、生体情報検出装置が、左顎紐部材及び右顎紐部材が脱離されたときに着用者の生体情報の検出を停止することで、顎紐部のロックが解除されたときに着用者の生体情報の検出が自動的に停止されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。加えて、ヘルメットの未使用時には、生体情報検出装置が停止するため、消費電力を削減することができる。
請求項5に記載した発明によれば、生体情報検出装置が、左顎紐部材及び右顎紐部材が固定されており、かつ着用者の生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに着用者の生体情報の検出を停止することで、顎紐部をロックした状態でヘルメットを持ち歩いているとき等、着用者の生体情報の検出を行う必要がない場合であっても、所定時間経過後には着用者の生体情報の検出が自動的に停止されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。加えて、着用者の生体情報の検出を行う必要がない場合には、生体情報検出装置が停止するため、消費電力を削減することができる。
請求項6に記載した発明によれば、生体情報検出装置が外部の情報通信機器との通信を行う通信部を備えていることで、データ処理を外部の情報通信機器で行うことができるため、生体情報検出装置を小型化することができる。
請求項7に記載した発明によれば、生体情報検出装置が生体情報を検出するセンサと電源とを更に備え、通信部、センサ及び電源が同一の部材に一体に設けられていることで、通信部、センサ及び電源が別個独立に設けられた場合と比較して、生体情報検出装置を小型化することができる。
請求項8に記載した発明によれば、生体情報検出装置と顎紐部とを着脱可能に係止する係止部材を更に備えていることで、既存のヘルメットの顎紐部に対して生体情報検出装置を取り付けることができる。加えて、ヘルメットの交換時及び洗浄時等には、顎紐部から生体情報検出装置を取り外すことができる。したがって、生体情報検出装置と顎紐部との着脱ができない場合と比較して、利便性を向上することができる。
請求項9に記載した発明によれば、生体情報検出装置が生体情報を検出するセンサと電源とを更に備え、通信部及びセンサが同一の部材に一体に設けられ、電源がヘルメット本体に設けられていることで、通信部、センサ及び電源が別個独立に設けられた場合と比較して、生体情報検出装置を小型化することができる。加えて、通信部、センサ及び電源が同一の部材に一体に設けられた場合と比較して、電源の容量を大きくすることができるため、生体情報検出装置の作動時間を長くすることができる。
請求項10に記載した発明によれば、生体情報検出装置が電源からの電力をセンサに導く配線を更に備え、顎紐部が顎紐本体と顎紐本体を覆うカバー部材とを備え、配線が顎紐本体とカバー部材との間に配置されていることで、配線が外部に露出しないため、配線を保護することができるとともに、外観を良好に維持することができる。
請求項11に記載した発明によれば、通信部が情報通信機器との通信を行う線状のアンテナを備え、顎紐部が顎紐本体と顎紐本体を覆うカバー部材とを備え、アンテナが顎紐本体と前記カバー部材との間に配置されていることで、アンテナが生体情報検出装置の内部に配置された場合と比較して、アンテナを大きくすることができ、かつアンテナをヘルメット本体の外部に露出させることができるため、アンテナと外部の情報通信機器との通信状況を良好にすることができる。
第一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 第一実施形態に係るヘルメットの斜視図である。 第一実施形態に係るヘルメットの縦断面図である。 第一実施形態に係る生体情報検出装置を含む概念図である。 第一実施形態に係る生体情報検出装置の構成図を含む図である。 第一実施形態に係る生体情報検出装置の構成図を含む図である。 第一実施形態に係る生体情報検出装置の処理を示すフローチャートである。 第一実施形態に係るメータ装置の表示部の正面図である。 第二実施形態に係るヘルメットの上面図である。 図9のX−X断面図である。 図10のXI−XI断面図である。 第二実施形態に係る生体情報検出装置の構成図を含む図である。 第二実施形態に係るヘルメットの変形例を示す要部拡大図である。 上記変形例に係る顎紐部の内部構造を示す斜視図である。 第三実施形態に係るヘルメットの斜視図である。 第三実施形態に係る係止部材の斜視図である。 第三実施形態に係る係止部材の係止状態を示す要部断面図である。 第三実施形態に係る生体情報検出装置の構成図である。 第三実施形態に係る係止部材の変形例を示す斜視図である。 上記変形例に係る係止部材の係止状態を示す要部断面図である。 呼気センサ等を更に備えた変形例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
(第一実施形態)
図1は、鞍乗り型車両の一例として、ヘルメット20を着用した運転者J(着用者)が運転している自動二輪車1を示す。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
<車両全体>
図1に示す自動二輪車1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。自動二輪車1の後輪7は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム8の後端部に軸支される。スイングアーム8の前端部は、車体フレーム5の前後中間部のピボット部9に上下揺動可能に枢支される。
車体フレーム5には、自動二輪車1の原動機であるエンジン10が搭載される。エンジン10は、その下部を形成するクランクケース11の前部上方にシリンダ12を起立させる。
エンジン10の上方には燃料タンク13が配置され、燃料タンク13の後方にはシート14が配置される。車体前部には車体フレーム5に支持されたフロントカウル15が装着される。フロントカウル15の前部上側にはスクリーン16が設けられる。フロントカウル15の内側にはメータ装置17が配置される。
なお、図中符号18は車体中央側部を覆うサイドカバー、図中符号19は自動二輪車1のアンチロック・ブレーキ・システム(Antilock Brake System:ABS)のABSモジュレータ、図中符号45はアンテナを備えた制御部(Electronic Control Unit:ECU)をそれぞれ示す。
<ヘルメット>
運転者Jは、フルフェイスタイプのヘルメット20を着用している。図2及び図3を併せて参照し、ヘルメット20は、運転者J(図1参照)の頭部等を覆うヘルメット本体21と、運転者Jの顎部に引っ掛かる顎紐部30と、運転者Jの生体情報を検出する生体情報検出装置40と、を備えている。
ヘルメット本体21は、視野部分を除いた頭部並びに顎部及び頸部を覆う外殻部材としての帽体22と、帽体22の内側に配置された内装材23と、視野部分に開閉自在に設けられたシールド24と、を備えている。
<顎紐部>
顎紐部30は、左右一対の左顎紐部材31及び右顎紐部材32と、左顎紐部材31及び右顎紐部材32を着脱可能に固定する固定部材33と、顎紐部30の長さを調節可能な紐長調整部38と、を備えている。
本実施形態において、固定部材33は、ワンタッチ式のバックルである。固定部材33は、左顎紐部材31の下端に取り付けられたソケット34と、右顎紐部材32の下端に取り付けられたプラグ35と、を備えている。
例えば、プラグ35をソケット34に「カチッ」と音がするまで差し込むことで、左顎紐部材31及び右顎紐部材32を固定する(すなわち、ロック状態とする)ことができる。一方、ソケット34のレバー34aを矢印の方向に押すとともに、プラグ35をソケット34から引き抜くことで、左顎紐部材31及び右顎紐部材32を脱離する(すなわち、ロック解除状態とする)ことができる。
紐長調整部38は、プラグ35に固定された第一アジャスタ38aと、右顎紐部材32に移動可能に取り付けられた第二アジャスタ38bと、を備えている。
例えば、顎紐部30がロック状態のときに、右顎紐部材31を第一アジャスタ38aから所定長さだけ引っ張ることで、顎紐部30の長さを適切に調整することができるため、運転者Jの顎部に生体情報検出装置40のセンサ42を適切に触れさせることができる。そして、第二アジャスタ38bを右顎紐部材32の適切な位置に移動させることで、右顎紐部材31の余剰部分を押さえることができるため、前記余剰部分が風などでばたつくことを回避することができる。
<生体情報検出装置>
図4に示すように、生体情報検出装置40は、外部のスマートフォンK(情報通信機器)との通信を行う通信部41と、脈拍及び血流等の生体情報を検出するセンサ42と、センサ42への電力供給を切替可能なスイッチを介して接続されたバッテリ43(電源)と、を備えている。例えば、スマートフォンKは、運転者J(図1参照)の衣服内に収容されている。センサ42からの検出情報は、制御部45(図1参照)に入力される。通信部41、センサ42及びバッテリ43は、同一の部材(例えば、基板等)に一体に設けられている。なお、センサ42は、固定部材33のプラグ35側に設けられていてもよい。
なお、センサ42は、接触式又は非接触式のいずれの方式であってもよい。また、センサ42は、脈拍及び血流等の生体情報に加え、血中や汗、呼気に含まれるアルコール等を検出してもよい。
例えば、制御部45は、車両側に搭載されていてもよいし、スマートフォンKに搭載されていてもよい。また、制御部45は、スマートフォンKにのみ搭載されていてもよい。例えば、制御部45のアプリをスマートフォンKにインストールすることによって、制御部45をスマートフォンKに搭載してもよい。また、スマートフォンKの通信機能(例えば、Bluetooth(登録商標)等)を利用して、生体情報検出装置40から送られるデータをスマートフォンKで解析し、画面に表示するとともに、車両側との通信手段によって車両側の表示部50のインジケータ等を表示又は点灯(点滅)させることで、より確実に運転者Jに情報を伝達してもよい。
なお、制御部45がスマートフォンKに搭載されることに代えて、制御部45が車両側にのみ搭載されていてもよい。また、スマートフォンKの有無によって、制御部45の機能をスマートフォンK側又は車両側の何れかに選択的に持たせてもよい。
図2に示すように、生体情報検出装置40は、顎紐部30の固定部材33に設けられている。例えば、生体情報検出装置40は、ソケット34に内蔵されている。
なお、生体情報検出装置40は、ソケット34のうち運転者Jの顎部側の部分と一体化されていてもよい。これにより、顎紐部30の長さを適切に調節することで、生体情報検出装置40と運転者Jの顎部との接触状態を適切な状態とすることができる。
図5及び図6に示すように、生体情報検出装置40は、左顎紐部材31及び右顎紐部材32が固定されたとき(すなわち、ロック状態となったとき)、運転者Jの生体情報の検出を開始する。このとき、生体情報検出装置40は、スマートフォンK(図1参照)との通信を開始する。すなわち、生体情報検出装置40は、顎紐部30がロック状態となったときに、ヘルメット20の使用状態を認知するようになっている。
具体的に、顎紐部30がロック状態となったとき、バッテリ43とセンサ42との接続がオンとなり、バッテリ43からセンサ42へ電力が供給される。このとき、センサ42は、運転者Jの生体情報の検出を開始する。そして、通信部41は、スマートフォンKとの通信を開始する。
一方、生体情報検出装置40は、左顎紐部材31及び右顎紐部材32が脱離されたとき(すなわち、ロック解除状態となったとき)、運転者Jの生体情報の検出を停止する。このとき、生体情報検出装置40は、スマートフォンKとの通信を停止する。すなわち、生体情報検出装置40は、顎紐部30がロック解除状態となったときに、ヘルメット20の不使用状態を認知するようになっている。
具体的に、顎紐部30がロック解除状態となったとき、バッテリ43とセンサ42との接続がオフとなり、バッテリ43からセンサ42へ電力が供給されなくなる。そのため、センサ42は、運転者Jの生体情報の検出を停止する。このとき、通信部41は、スマートフォンKとの通信を停止する。
さらに、生体情報検出装置40は、左顎紐部材31及び右顎紐部材32が固定されており、かつ運転者Jの生体情報を検出しない時間が所定時間経過したとき(すなわち、ロック状態になっているもかかわらず運転者Jの生体情報が所定時間検出されないとき)、運転者Jの生体情報の検出を停止する。このとき、生体情報検出装置40は、スマートフォンKとの通信を停止する。すなわち、生体情報検出装置40は、顎紐部30がロック状態となっていても、運転者Jの生体情報が所定時間検出されないときは、ヘルメット20の不使用状態を認知するようになっている。
具体的に、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、プラグ35をソケット34に差し込む(ステップS1)。
ステップS2では、顎紐部30がロック状態か否かの判定を行う。ステップS2において「YES」となると、バッテリ43とセンサ42との接続がオンとなり、バッテリ43からセンサ42へ電力が供給される。すなわち、電源オンとなり、ステップS3に移行する。一方、ステップS2において「NO」となると、電源オフのままとなる。
電源オンとなると、センサ42は、運転者Jの生体情報の検出を開始する(ステップS3)。このとき、不図示のタイマによる計時もスタートする。
ステップS4では、タイマによる計時をスタートしてから所定時間経過したか否かの判定を行う。例えば、ステップS4では、タイマの計時が5分、10分等の予め設定した時間となったか否かの判定を行う。ステップS4において「YES」となると、ステップS5に移行する。
ステップS5では、運転者Jの生体情報が検出されたか否かの判定を行う。ステップS4において「YES」となると、通信部41は、スマートフォンKとの通信を開始する。
一方、ステップS5において「NO」となると、電源オフとなる。すなわち、運転者Jの生体情報が所定時間検出されないときは、制御部45により、センサ42の電源がオフとされる。そのため、センサ42は、運転者Jの生体情報の検出を停止する。このとき、通信部41は、スマートフォンKとの通信を停止する。
これは、顎紐部30をロック状態としたまま、ヘルメット20を手持ちで運搬しているとき等を想定したものである。また、次の使用の際には、一旦顎紐部30をロック解除状態とすることを考慮したものである。
なお、顎紐部30がロック状態となっているにもかかわらずスマートフォンKとの通信が所定時間行われないときは、所定回数スマートフォンKとの通信の接続をリトライし、その後も通信の接続が行われなかったときは、運転者JがスマートフォンKを携帯していないものと推定し、運転者Jの生体情報の検出及びスマートフォンKとの通信を停止してもよい。
<警告手段>
図8は、メータ装置17における車速メータ51及びタコメータ52等を配置する表示部50に、警告手段としての第一インジケータランプ57、第二インジケータランプ58及び第三インジケータランプ59を配置した一例を示す。表示部50には、車速メータ51及びタコメータ52が左右に並び、その左右外側に燃料計53及び水温計54が配置される。これらは指針を回動させて目盛を指し示すアナログ式とされる。車速メータ51及びタコメータ52の間にはインジケータランプ群55が配置され、インジケータランプ群55の上方には情報表示部56が配置される。
なお、メータ装置17は、上記アナログ式の車速メータ51及びタコメータ52等を備えるものに限らず、数値を文字表示したり複数のセグメントを配列したバー表示の長さを増減させたりするデジタル式の車速メータ及びタコメータ等を備えるものであってもよい。
警告手段としての第一インジケータランプ57は、インジケータランプ群55の下方に配置される。第二インジケータランプ58及び第三インジケータランプ59は、情報表示部56の左右外側に配置される。
例えば、車両側には不図示の通信手段が設けられ、表示部50は、スマートフォンK(図1参照)からの信号を受けて、警告手段としての各インジケータランプ57〜58を点灯又は点滅させる。
例えば、第一インジケータランプ57は、運転者Jの生体情報の検出結果により、運転者Jが疲労していると認められた場合に点灯又は点滅し、運転者Jの視覚に対する警告を与え、適切な休憩を促す。
例えば、第二インジケータランプ58は、運転者Jに加え同乗者がいる場合、同乗者の生体情報の検出結果により、同乗者が疲労していると認められた場合に点灯又は点滅し、運転者Jの視覚に対する警告を与え、注意を喚起する。
例えば、第三インジケータランプ59は、運転者Jの生体情報の検出結果により、運転者Jの身体的異常が認められた場合に点灯又は点滅し、運転者Jの視覚に対する警告を与え、応急救護処置を促す。
なお、運転者Jの触覚に対する警告を与えてもよい。図1に示すように、ABSモジュレータ19は、シート14の運転者J用座面の真下に配置されるとともに、車体フレーム5等に取り付けられている。例えば、ABSモジュレータ19は、液圧制御用のモータを一体に有し、このモータをブレーキ系統とは分離した状態で空駆動させて振動を発生させることで、運転者Jの触覚に対する警告を与える。ABSモジュレータ19は、車輪のスリップを検知した際はABS作動を優先する。なお、運転者Jに振動による警告を与える手段は、ABSモジュレータ19の他、種々の発振器を用いてもよい。さらに、発音による警告や視覚表示との組み合わせを行ってもよく、インジケータランプの点滅間隔を短くするなど、警告の間隔を変化させることでより認知度を高めてもよい。
以上説明したように、上記実施形態は、ヘルメット本体21と、運転者Jの顎部に引っ掛かる顎紐部30と、運転者Jの生体情報を検出する生体情報検出装置40と、を備えたヘルメット20において、生体情報検出装置40が顎紐部30に設けられているものである。
この構成によれば、生体情報検出装置40が顎紐部30に設けられていることで、顎紐部30を適切な状態で締めることにより、運転者Jによらず、生体情報検出装置40と運転者Jとの接触状態を適切な状態に維持することができる。加えて、既存のヘルメットの形状を大きく変更することがないため、運転者Jの首の動きが妨げられることもない。したがって、運転者Jの首の動きによって運転者Jに違和感等を生じさせることなく、また、個人差による接触状態の差を少なくして、運転者Jの生体情報を精度よく検出することができる。
また、上記実施形態では、顎紐部30が左右一対の左顎紐部材31及び右顎紐部材32と、左顎紐部材31及び右顎紐部材32を着脱可能に固定する固定部材33とを備え、生体情報検出装置40が固定部材33に設けられていることで、生体情報検出装置40と固定部材33との一体感を創出することができるため、ヘルメット20全体としてコンパクトなものとすることができる。加えて、顎紐部30周辺の構成部品が従来のヘルメットと同様となるため、外観を良好に維持することができる。
また、上記実施形態では、生体情報検出装置40が、左顎紐部材31及び右顎紐部材32が固定されたときに運転者Jの生体情報の検出を開始することで、顎紐部30をロックするだけで運転者Jの生体情報の検出が自動的に開始されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。
また、上記実施形態では、生体情報検出装置40が、左顎紐部材31及び右顎紐部材32が脱離されたときに運転者Jの生体情報の検出を停止することで、顎紐部30のロックが解除されたときに運転者Jの生体情報の検出が自動的に停止されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。加えて、ヘルメット20の未使用時には、生体情報検出装置40が停止するため、消費電力を削減することができる。
また、上記実施形態では、生体情報検出装置40が、左顎紐部材31及び右顎紐部材32が固定されており、かつ運転者Jの生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに運転者Jの生体情報の検出を停止することで、顎紐部30をロックした状態でヘルメット20を持ち歩いているとき等、運転者Jの生体情報の検出を行う必要がない場合であっても、所定時間経過後には運転者Jの生体情報の検出が自動的に停止されるため、煩わしい手動操作が不要となり、利便性を向上することができる。加えて、運転者Jの生体情報の検出を行う必要がない場合には、生体情報検出装置40が停止するため、消費電力を削減することができる。
また、上記実施形態では、生体情報検出装置40が外部の情報通信機器との通信を行う通信部41を備えていることで、データ処理を外部のスマートフォンKで行うことができるため、生体情報検出装置40を小型化することができる。
また、上記実施形態では、生体情報検出装置40が生体情報を検出するセンサ42とバッテリ43とを更に備え、通信部41、センサ42及びバッテリ43が同一の部材に一体に設けられていることで、通信部41、センサ42及びバッテリ43が別個独立に設けられた場合と比較して、生体情報検出装置40を小型化することができる。
(第二実施形態)
図9〜図12に示すように、第二実施形態は、通信部41及びセンサ42が同一の部材に一体に設けられ、かつバッテリ243がヘルメット本体21に設けられているものである。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
具体的に、バッテリ243は、ヘルメット本体21後部の左右中央かつ下端部に設けられている。これにより、バッテリ243をヘルメット本体21上部に設けた場合と比較して、ヘルメット220の重心位置を低くすることができる。加えて、バッテリ243をヘルメット本体21の左右一方のみに設けた場合と比較して、ヘルメット220の重心位置が左右一方に偏ることを抑制することができる。加えて、バッテリ243をヘルメット本体21前部に設けた場合と比較して、バッテリ243を頸部で保持しやすくなる。したがって、走行中の運転者Jの疲労を低減することができる。
図10及び図11に示すように、顎紐部230は、帯状の顎紐本体236と、帯状のパッド237(カバー部材)と、を備えている。顎紐本体236及びパッド237は、帽体22の右側部に、締結具260で共締め固定されている。生体情報検出装置240のうち通信部41(図12参照)及びセンサ42は、顎紐本体236とパッド237との間に配置されている。なお、センサ42の一部は、運転者Jの身体に触れるものとしてもよい。
生体情報検出装置240は、バッテリ243からの電力をセンサ42に導く配線244を更に備えている。配線244は、顎紐本体236とパッド237との間に配置されている。すなわち、配線244は、顎紐本体236及びパットに挟まれている。具体的に、配線244は、バッテリ243からヘルメット本体21の右側部内を経由して、顎紐本体236とパッド237との間を通った後にセンサ42に接続されている。
本実施形態によれば、生体情報検出装置240が生体情報を検出するセンサ42とバッテリ243とを更に備え、通信部41及びセンサ42が同一の部材に一体に設けられ、バッテリ243がヘルメット本体21に設けられていることで、通信部41、センサ42及びバッテリ243が別個独立に設けられた場合と比較して、生体情報検出装置240を小型化することができる。加えて、通信部41、センサ42及びバッテリ243が同一の部材に一体に設けられた場合と比較して、バッテリ243の容量を大きくすることができるため、生体情報検出装置240の作動時間を長くすることができる。
また、本実施形態では、生体情報検出装置240がバッテリ243からの電力をセンサ42に導く配線244を更に備え、顎紐部230が顎紐本体236と顎紐本体236を覆うパッド237とを備え、配線244が顎紐本体236とパッド237との間に配置されていることで、配線244が外部に露出しないため、配線244を保護することができるとともに、外観を良好に維持することができる。
(第二実施形態の変形例)
図13に示すように、第二実施形態の変形例は、バッテリ243Aがヘルメット本体21の右側部に設けられている点で、上述した第二実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第二実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
具体的に、バッテリ243Aは、内装材23の右側部の窪み部23a(すなわち、耳パッドの窪み部)に配置されている。配線244Aは、バッテリ243Aからの電力をセンサ42に導く。配線244Aは、バッテリ243Aから締結具260の下方に引き出されて、顎紐本体236とパッド237との間を通った後にセンサ42に接続されている。
生体情報検出装置240Aのうち通信部241及びセンサ42は、顎紐本体236とパッド237との間に配置されている。センサ42は、顎紐本体236の長手方向においてプラグ35寄りの部分に配置されている。
図14に示すように、通信部241は、スマートフォンKとの通信を行う線状のアンテナ241a(例えば、プリントアンテナ)を備えている。アンテナ241aは、配線244Aに沿うように延びている。アンテナ241aは、配線244Aとともに顎紐本体236とパッド237との間に配置されている。すなわち、アンテナ241aは、配線244Aとともに顎紐本体236及びパッド237に挟まれている。
本変形例によれば、通信部241がスマートフォンKとの通信を行う線状のアンテナ241aを備え、顎紐部230が顎紐本体236と顎紐本体236を覆うパッド237とを備え、アンテナ241aが顎紐本体236とパッド237との間に配置されていることで、アンテナ241aが生体情報検出装置240Aの内部に配置された場合と比較して、アンテナ241aを大きくすることができ、かつアンテナ241aをヘルメット本体21の外部かつ運転者Jの身体に近い位置(すなわち、スマートフォンKにより近い位置)に露出させることができるため、アンテナ241aと外部のスマートフォンKとの通信状況を良好にすることができる。
(第三実施形態)
図15に示すように、第三実施形態は、生体情報検出装置40と顎紐部330とを着脱可能に係止する係止部材370を更に備えている点で、上述した第一実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、固定部材333は、Dリング式のバックルである。例えば、右顎紐部材332の下端をDリングに通して、エンドホック332aを「カチッ」と音がするまで嵌め込むことで、左顎紐部材331及び右顎紐部材332を固定する(すなわち、ロック状態とする)ことができる。
図16及び図17を併せて参照し、係止部材370は、生体情報検出装置40を内蔵する長方形箱状の係止部本体371と、係止部本体371の長手方向中央両端をわたすように短手方向に延びる逆U字状の連結部372と、生体情報検出装置40の起動用のスイッチ373と、を備えている。係止部本体371における連結部372との対向部分と、連結部372における係止部本体371との対向部分とには、顎紐部330を係止可能な係止爪372cが互いに対向するように形成されている。なお、係止部本体371における運転者Jの身体側の角部は、角丸形状をなしている。
図18を併せて参照し、本実施形態では、スイッチ373を押すことによって、生体情報検出装置40のセンサ41は、運転者Jの生体情報の検出を開始する。そして、通信部41は、スマートフォンKとの通信を開始する。なお、顎紐部330のエンドホック332aに生体情報検出装置40の起動用のスイッチを設けてもよい。例えば、エンドホック332aを留めたときに、センサ41が運転者Jの生体情報の検出を開始するとともに、通信部41がスマートフォンKとの通信を開始してもよい。
例えば、係止部本体371と連結部372との隙間に顎紐部330(左顎紐部材331又は右顎紐部材332)を挿通することにより、生体情報検出装置40を内蔵した係止部材370を顎紐部330に取り付けることができる。なお、図15においては、係止部材370を右顎紐部材332に取り付けた例を示している。
本実施形態によれば、生体情報検出装置40と顎紐部330とを着脱可能に係止する係止部材370を更に備えていることで、既存のヘルメットの顎紐部に対して生体情報検出装置40を取り付けることができる。加えて、ヘルメット320の交換時及び洗浄時等には、顎紐部330から生体情報検出装置40を取り外すことができる。したがって、生体情報検出装置40と顎紐部330との着脱ができない場合と比較して、利便性を向上することができる。加えて、係止部材370には顎紐部330を係止可能な係止爪372cが形成されていることで、生体情報検出装置40を内蔵した係止部材370を顎紐部330に安定して取り付けることができるため、生体情報検出装置40を顎紐部330の定位置に保持することが容易となる。
(第三実施形態の変形例)
図19及び図20に示すように、第三実施形態の変形例は、係止部材370Aの態様が上述した第三実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第三実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
具体的に、係止部材370Aは、生体情報検出装置40を内蔵する長方形箱状の係止部本体371Aと、係止部本体371Aの一面に沿うとともに(すなわち、係止部本体371Aの厚み方向内側で)係止部本体371Aの長手方向中央両端をわたすように短手方向に延びる連結部372Aと、生体情報検出装置40の起動用のスイッチ373と、を備えている。係止部本体371Aにおける連結部372Aとの対向部分と、連結部372Aにおける係止部本体371Aとの対向部分とには、顎紐部330を係止可能な係止爪372cが互いに対向するように形成されている。なお、係止部本体371Aにおける運転者Jの身体側の角部は、角丸形状をなしている。
例えば、一対の係止爪372cの間に顎紐部330(左顎紐部材331又は右顎紐部材332)を挿通することにより、生体情報検出装置40を内蔵した係止部材370Aを顎紐部330に取り付けることができる。なお、図20においては、係止部材370Aを右顎紐部材332に取り付けた例を示している。
本変形例によれば、係止部材370Aには顎紐部330を係止可能な係止爪372cが形成されていることで、生体情報検出装置40を内蔵した係止部材370Aを顎紐部330に安定して取り付けることができるため、生体情報検出装置40を顎紐部330の定位置に保持することが容易となる。
(呼気センサ等を更に備えた変形例)
図21に示すように、本変形例は、呼気センサ480を更に備えている点で、上述した第一実施形態と相違している。なお、以下の説明においては、上述した第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。なお、図21において、生体情報検出装置40等の図示は省略している。
ヘルメット420は、ヘルメット本体21前下部のチンガード部に配置された呼気センサ480と、ヘルメット本体21右側部の内装材23の窪み部23aに配置されたアルコール濃度検出装置481と、ヘルメット本体21前上部のシールド24近傍に配置された警告ランプ482と、を更に備えている。なお、図21において、符号483は呼気センサ480とアルコール濃度検出装置481とを接続する配線、符号484はアルコール濃度検出装置481と警告ランプ482とを接続する配線をそれぞれ示している。
例えば、呼気センサ480及びアルコール濃度検出装置481によって運転者Jの呼気に含まれるアルコール濃度を検出し、規定値を超えた場合には、警告ランプ482又は車両の表示部50のインジケータを点灯又は点滅させることにより、運転者Jの注意を喚起することができる。なお、ヘルメット420の通気窓近傍にインジケータを設けてもよい。また、ヘルメット420がHMD(Head Mounted Display)機能を有する場合(すなわち、シールド24に画像を表示可能な場合)には、シールド24に表示される画像をインジケータとして利用してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ヘルメットはフルフェイスタイプに限らず、ジェットタイプ、ハーフタイプ、システムタイプ(フリップアップタイプ)、オフロードタイプなど、種々の型式を適用可能である。
また、ヘルメット本体には、各種センサ、インジケータの他、別付けのバッテリ、アンテナ等が更に設けられていてもよい。これにより、生体情報検出装置自体に電源及びアンテナを設けた場合と比較して、生体情報検出装置の一部の構成要素をヘルメット本体に分散させることができるため、生体情報検出装置の構成要素のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、ヘルメットとスマートフォンとの通信が開始され、生体情報検出装置によって検出された心拍数等の生体情報は、車載カメラの画像、GPS(Global Positioning System)からの位置情報、車速、エンジン回転数などの情報とともに、スマートフォンあるいは外部の情報システムなどに蓄積され、各種のデータ解析に活用してもよい。
また、生体情報検出装置は、使い捨て構造としてもよく、加えて非分解式としてもよい。また、生体情報検出装置は、顎紐部から容易に着脱可能な構成とすることが好ましい。
これは、ヘルメットが交換される際に、生体情報検出装置を交換前の古いヘルメットから交換後の新しいヘルメットに移設することで、ヘルメットを交換しても、生体情報検出装置の初期設定などの煩わしさを回避することができる。
また、複数のヘルメットを交互に使用する場合には、一つの生体情報検出装置を有効に利用することができる。
一方で、ヘルメットの使用過程において、生体情報検出装置の不具合などにより、生体情報検出装置の交換が必要になった場合であっても、ヘルメット本体を新たに購入等する必要がない。
また、生体情報検出装置の一部をヘルメットの構造物(例えば、パッドなど)に埋め込むとともに、バッテリ等の電源のみを交換可能に配置してもよい。これは、ヘルメットの各所に機能部品を分散させることを意図している。これにより、ヘルメット内のデッドスペースを活用することができ、生体情報検出装置の大型化を回避することができる。
また、複数種の警告手段は、択一的に作動させるのみならず、複数種を同時に作動させてもよい。
また、運転者に警告を発するとともに、ウインカーランプやヘッドライト、テールランプ等を点滅させるなどの行為によって、周囲を走る車両に異常をいち早く伝えるものとしてもよい。
また、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、前記鞍乗り型車両には、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両も含まれる。
また、本発明は、自動二輪車の乗車用ヘルメットのみならず、一般的な作業用安全帽にも適用可能である。また、本発明は、心拍数や血流の他にも、温度、光線、大気中のガス、放射線など、ヘルメットの着用者の周辺環境の検出にも適用可能な技術である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
20,220,320 ヘルメット
21 ヘルメット本体
30,230,330 顎紐部
31,331 左顎紐部材
32,332 右顎紐部材
33,333 固定部材
40,240 生体情報検出装置
41,241 通信部
42 センサ
43,243 バッテリ(電源)
236 顎紐本体
237 パッド(カバー部材)
241a アンテナ
244 配線
370 係止部材
J 運転者(着用者)
K スマートフォン(情報通信機器)

Claims (11)

  1. ヘルメット本体(21)と、着用者(J)の顎部に引っ掛かる顎紐部(30,230,330)と、前記着用者(J)の生体情報を検出する生体情報検出装置(40,240)と、を備えたヘルメット(20,220,320)において、
    前記生体情報検出装置(40,240)は、前記顎紐部(30,230,330)に設けられていることを特徴とするヘルメット。
  2. 前記顎紐部(30,230,330)は、左右一対の左顎紐部材(31,331)及び右顎紐部材(32,332)と、前記左顎紐部材(31,331)及び前記右顎紐部材(32,332)を着脱可能に固定する固定部材(33,333)と、を備え、
    前記生体情報検出装置(40,240)は、前記固定部材(33,333)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  3. 前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されたときに、前記生体情報の検出を開始することを特徴とする請求項2に記載のヘルメット。
  4. 前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が脱離されたときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする請求項2又は3に記載のヘルメット。
  5. 前記生体情報検出装置(40,240)は、前記左顎紐部材(31)及び前記右顎紐部材(32)が固定されており、かつ前記生体情報を検出しない時間が所定時間経過したときに、前記生体情報の検出を停止することを特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載のヘルメット。
  6. 前記生体情報検出装置(40,240)は、外部の情報通信機器(K)との通信を行う通信部(41,241)を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のヘルメット。
  7. 前記生体情報検出装置(40)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(43)と、を更に備え、
    前記通信部(41)、前記センサ(42)及び前記電源(43)は、同一の部材に一体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のヘルメット。
  8. 前記生体情報検出装置(40)と前記顎紐部(330)とを着脱可能に係止する係止部材(370)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  9. 前記生体情報検出装置(240)は、前記生体情報を検出するセンサ(42)と、電源(243)と、を更に備え、
    前記通信部(41)及び前記センサ(42)は、同一の部材に一体に設けられ、
    前記電源(243)は、前記ヘルメット本体(21)に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のヘルメット。
  10. 前記生体情報検出装置(240)は、前記電源(243)からの電力を前記センサ(42)に導く配線(244)を更に備え、
    前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、
    前記配線(244)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のヘルメット。
  11. 前記通信部(241)は、前記情報通信機器(K)との通信を行う線状のアンテナ(241a)を備え、
    前記顎紐部(230)は、顎紐本体(236)と、前記顎紐本体(236)を覆うカバー部材(237)と、を備え、
    前記アンテナ(241a)は、前記顎紐本体(236)と前記カバー部材(237)との間に配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のヘルメット。
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