JP2017186305A - 皮膚外用剤又は化粧料 - Google Patents

皮膚外用剤又は化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2017186305A
JP2017186305A JP2017045954A JP2017045954A JP2017186305A JP 2017186305 A JP2017186305 A JP 2017186305A JP 2017045954 A JP2017045954 A JP 2017045954A JP 2017045954 A JP2017045954 A JP 2017045954A JP 2017186305 A JP2017186305 A JP 2017186305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
component
external preparation
extract
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017045954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6887832B2 (ja
Inventor
匡俊 関谷
Masatoshi Sekiya
匡俊 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Publication of JP2017186305A publication Critical patent/JP2017186305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6887832B2 publication Critical patent/JP6887832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】皮膚外用剤又は化粧料に関し、更に詳細には、滑らかに伸び広がり、化粧膜の均一性に優れ、高い紫外線防御効果を有する皮膚外用剤又は化粧料の提供。【解決手段】成分(A)〜(C)を含有する皮膚外用剤又は化粧料。(A)腐食土抽出物(B)有機紫外線吸収剤及び/又は金属酸化物粉体(C)平均粒子径5〜30μmの球状粉体成分(A)腐植土抽物が水性溶媒抽出物であり、エキス分濃度が0.5質量%となる様に水に溶解又は懸濁したとき、フミン質を100mg/L以上、更に、フルボ酸を0.1〜100mg/L含有する、皮膚外用剤又は化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤又は化粧料に関するものである。
近年、皮膚外用剤や化粧料には、太陽光線中の紫外線を遮断し、紫外線による悪影響から肌を守る効果を付与することが強く求められてきており、酸化亜鉛や酸化チタン等の金属酸化物粉体や有機紫外線吸収剤を含有することにより、高い紫外線防御効果をもつ皮膚外用剤や化粧料が開発されている。また、皮膚外用剤や化粧料において、高い紫外線防御効果を発揮するためには化粧膜の均一性に優れることが重要な品質の一つであり、様々な検討がなされてきた。
例えば、化粧膜の均一性を向上させる技術としては、有機紫外線吸収剤と水溶性増粘剤、特定の親水性非イオン界面活性剤及び親油性界面活性剤を用いる技術(特許文献1参照)等が知られている。
一方、腐植土は、地上植物、大型・微細藻類などの植物(広義)や魚介類およびその他無機物が、海、沼、池や湖の底部に堆積したものやこれが地表に隆起したもの、また森林の地表部に堆積したもの等のように植物(広義)などやこれを含む堆積物が、長い年月の間に嫌気性微生物等により分解、有機化を受けたものである。この腐植土の抽出物は、フルボ酸、フミン酸などの腐植土壌特有の構成物質のほか、脂肪酸、有機酸、アミノ酸、タンパク質、ミネラル等が含まれていることが知られており、皮膚外用剤や化粧料への含有が検討されてきた(特許文献2参照)。また、腐植土抽出物又はその成分であるフミン質(フルボ酸、フミン酸等)は、I型アレルギー抑制作用、抗菌・殺菌、ウイルス不活化等が見出され、皮膚外用剤や化粧料における有効成分として利用することが検討されてきており近年注目を集めている(特許文献2、3参照)。
特開2008−162930号公報 特開2000−136140号公報 特開2006−232785号公報
しかしながら、腐植土抽出物特有の構成成分であるフミン質は、分子内に多数の極性基を有するため、製剤に含有した際にべたつきが強く、延展性に欠け、化粧膜の均一性を損なってしまうという課題があり、皮膚外用剤や化粧料の紫外線防御効果を低下させてしまう原因となる場合があった。また、特定の親水性界面活性剤及び親油性界面活性剤等を用いる技術(特許文献1参照)では、化粧膜の均一性を向上させるために界面活性剤の含有量を増やすと、界面活性剤由来のべたつきが出てしまい、満足のいく滑らかな伸び広がりが得られていなかった。
このため、腐植土抽出物を含有しながらも、滑らかに伸び広がり、紫外線防御効果に優れる皮膚外用剤や化粧料の開発が望まれていた。
発明者は誠意検討の結果、優れた延展性を有し、均一な付着性を有する平均粒子径5〜30μmの球状粉体を含有させることで、腐植土抽出物を含有していても、滑らかに伸び広がり、紫外線防御効果にも優れる皮膚外用剤又は化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)腐食土抽出物
(B)有機紫外線吸収剤及び/又は金属酸化物粉体
(C)平均粒子径が5〜30μmの球状粉体
を含有する皮膚外用剤又は化粧料、
前記成分(A)腐植土抽出物が、水性溶媒抽出物である皮膚外用剤又は化粧料、
前記成分(A)腐植土抽出物が、エキス分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときにフミン質を100mg/L以上含有するものである皮膚外用剤又は化粧料、
前記成分(A)腐植土抽出物が、エキス分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときにフルボ酸を0.1〜100mg/L含有するものである皮膚外用剤又は化粧料、
前記成分(C)の平均粒子径が5〜15μmである皮膚外用剤又は化粧料、
前記成分(C)がシリコーン系樹脂粉体、アクリル系樹脂粉体、無水ケイ酸粉体から選ばれる1種又は2種以上である皮膚外用剤又は化粧料、
前記成分(A)と前記成分(C)の含有質量比が(A):(C)=1:1〜1:100000である皮膚外用剤又は化粧料、
前記皮膚外用剤又は化粧料が乳化物である皮膚外用剤又は化粧料を提供するものである。
本発明は皮膚外用剤又は化粧料に関し、更に詳細には、滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性に優れ、高い紫外線防御効果を有するものである。
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明において、成分(B)の金属酸化物粉体及び成分(C)の球状粉体の平均粒子径の測定方法は、走査型電子顕微鏡を用いて、任意の視野の粒子10個について、粒子径を測定した結果から算出する。
本発明に用いられる成分(A)は、腐植土抽出物である。本発明で使用する腐植土抽出物の腐植土は、特に限定されず、産地、状態を問わずいずれのものも使用することができる。具体的には、この腐植土として、例えば、森林、河川、湖沼、海洋などを起源とするものを使用することが可能であり、この腐植土とは、そこで生息していた地上植物、大型・微細藻類などの植物(広義)などやこれを含む堆積物が、嫌気性微生物などにより分解、合成、有機化を受けたものである。このうち、海洋でできた堆積物を起源とする腐植土、より好ましくは海洋でできた堆積物が隆起してなったような日本列島由来の腐植土であり、さらに九州由来の腐植土が好ましい。この腐植土の腐植の程度も特に限定されず、腐植が進行し、高分子有機化合物であるフルボ酸やフミン酸が含まれるものが好ましい。
本発明で使用する腐植土抽出物は、抽出手段にて腐植土を溶媒に接触させて効果のある成分を抽出し、回収することによって得られる。さらに、不要物除去や除菌のため、ろ過手段を行うのが好ましい。得られた腐植土抽出物は、必要に応じて、希釈、濃縮や乾燥を行うことができ、また不純物の除去のため分離や精製等を行ってもよい。腐植土抽出物の形態としては、特に限定されず、例えば、固体状、半固体状や液状が挙げられる。具体的には、例えば、溶液、懸濁液、濃縮液、エマルジョン、スラリー、粉末、顆粒および固形などの状態が挙げられる。また腐植土抽出物は、特に記載した場合を除き、腐植土から抽出操作によって得られる、組成物または腐食土特有の成分をいう。腐植土抽出物は、フミン質、フミン酸またはフルボ酸であり得る。
好適な腐植土抽出物を製造する方法の一例として、腐植土に、抽出溶媒を加えて混合攪拌後、有効成分を分離することによって腐植土抽出物を得ることが挙げられる。
抽出手段としては、特に限定されず、固液抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超臨界流体抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、混合攪拌等が挙げられる。これらを適宜組み合わせてもよい。また、分離手段としては、特に限定されず、例えば、ろ過分離手段や遠心分離手段などが挙げられる。これらを単独で又は組み合わせて使用してもよい。ろ過分離手段としては、自然ろ過、減圧ろ過および加圧ろ過などが挙げられる。このとき、セルロースフィルター、ガラス繊維フィルター、メンブランフィルターなどのろ材を用い、必要に応じてセライト、砂利および活性炭などのろ過助剤を用いる。孔径は特に限定されず、例えば0.1〜1μmが好適である。これらを適宜組み合わせてもよい。なお、腐植土抽出物は、除菌用フィルターを用いてろ過されているものが、腐植土が熱変性されず、また不溶性物質などが除去されているので、好ましい。
また、抽出に先立って行う腐植土の乾燥や前処理の有無および方法に特に限定はない。
抽出溶媒としては、特に限定されず、水性溶媒又は油性溶媒のいずれも使用してもよい。水性溶媒としては、水(温泉水、海洋深層水などのミネラル分を含む水や精製水等);直鎖、分岐鎖又は環状のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどの鎖状および環状エーテル類;ポリエチレングリコールなどのポリエーテル類等が挙げられ、油性溶媒としては、スクワラン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素類;トルエンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。なお、これらは単独又は2種以上組み合わせた混合溶媒として使用してもよい。
本発明者の検討によると、腐植土抽出物に含まれる成分のうち、目的の効果が高い成分の一つがフルボ酸であると考えられることから、腐植土抽出物の抽出溶媒は、フルボ酸が溶解可能であることが好ましい。具体的には水性溶媒、すなわち水を含む溶媒が好ましく、水又は水とアルコール類との混液がより好ましい。
ここで、アルコール類は、一価又は多価アルコール類のいずれでもよく、一価アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノールおよびプロパノールなどが挙げられ、多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリンおよびジプロピレングリコールなどが挙げられる。アルコール類のうち、例えば、エタノールおよび1,3−ブチレングリコールなどの炭素数1〜5の低級アルコール類が好ましく、このうち低級一価アルコール類が好ましく、このうちさらにエタノールが好ましい。
水又は水とアルコール類との混液を100容量%とした場合に、アルコール類の含有量は、0〜90容量%であり、好ましくは0〜70容量%、より好ましくは0〜50容量%、さらに好ましくは0〜20容量%であると好適である。
溶媒の使用量は、特に限定されず、例えば、腐植土(乾燥状態)100kgに対して、腐植土成分の抽出効率および作業効率の点で、100〜1000Lとするのが好ましく、200〜600Lとするのがより好ましい。
抽出期間は、特に限定されず、好ましくは1日〜3年間であり、より好ましくは10日〜1.5年間である。このときの腐植土と抽出溶媒との混合攪拌は、特に限定されず、例えば、0.5〜48時間程度行えばよい。これにより腐植土と抽出溶媒が接触し、有効成分を抽出しやすくなる。また、連続又は不連続に混合攪拌を行えばよい。例えば、混合撹拌した後、さらに一定期間混合攪拌する若しくは一定期間混合攪拌後放置するか、又は放置して熟成させるのが、抽出効率の点で、好適である。混合攪拌後に放置することで腐植土が沈降し、分離の際に有利であるため、好ましい。例えば、抽出期間内(例えば1日〜3年間)、連続又は不連続に混合攪拌を行う;1時間〜7日間混合攪拌後、1〜60日間(好適には20〜40日間)放置する;引き続き1〜20日間(好適には3〜9日間)混合攪拌した後、1日〜3年間(好適には6ヶ月〜2年間)放置するなどが挙げられる。
抽出温度は、特に限定されず、好ましくは低温〜高温(例えば、0〜100℃程度)、より好ましくは低温(例えば、0〜9℃程度)〜常温(例えば、10〜40℃程度)とするのが、腐植土を熱変性させないために、好適である。
なお、乾燥としては、天日乾燥、自然乾燥、風乾燥、熱乾燥、凍結乾燥などが挙げられ、腐植土が熱変性しない乾燥であれば好適である。このとき、腐植土が微粉砕できる程度に乾燥するのが望ましく、粉砕することによって腐植土の抽出効率が向上するので、好適である。
腐植土抽出物には、フルボ酸、フミン酸などの腐植土壌特有の構成物質(フミン質など)や、脂肪酸、有機酸、アミノ酸、タンパク質、ミネラルなどが含まれている。
腐植土抽出物には、エキス分濃度が0.5質量%となるように水に溶解もしくは懸濁したときに、フミン質が、少なくとも0.1mg/L以上、好ましくは10mg/L以上、より好ましくは100mg/L以上、さらに好ましくは100〜1000mg/L、さらに好ましくは200〜700mg/L、さらに好ましくは350〜650mg/L含まれているのが好適である。ここで、フミン質(腐植質)とは、例えば、植物成分などが土壌中に分解、縮合して生成する高分子物質を指す。ここで、フミン質は、鉱泉試験法(衛生試験法・注解2002、日本薬学会)の腐植質についての試験法で定量することができる。試験法詳細は、下記のとおりである。
試料VmL(腐植質として約20mg以上含む。)を正確にとり、孔径0.45μmメンブランフィルター(あらかじめデシケーター(シリカゲル)で乾燥し、秤量しておく。)を用いて吸引ろ過し、少量の水で洗浄した後、ろ液および洗浄液を合わせ、HCl10mLを加えてよくかき混ぜ、一昼夜放置する。これをメンブランフィルターでろ過する。ろ過に際しては、上清をまず静かに吸引ろ過し、最後に沈殿部を追加する。ろ過し終わったら沈殿を水でよく洗う。ろ液はいくらか着色しているのが普通である。フルボ酸が多いときは着色が著しい。ろ過後、フィルター部分をはがして、パラフィン紙に包んでデシケーター(シリカゲル)中で恒量になるまで乾燥する(一昼夜放置)。メンブランフィルターの重量を差し引いて腐植質の量を求め、試料中の含量を計算する。腐植質は灰分を含むので、メンブランフィルターをるつぼに移し、少量のメチルアルコールを加えて燃やし、さらに灰化して灰分を求め、先の重量から差し引く。
フミン質(腐植質)(mg/L)=((A−B)−C)/D×100

A:フィルター部分の重量(mg)
B:メンブランフィルターの重量(mg)
C:灰分の重量(mg)
D:試料採取量(ml)
本発明者の検討によると、水を溶媒として得た腐植土抽出物に目的の効果が十分に見られたので、目的の効果が高い成分の一つは、フミン質の中でもフルボ酸であると考えられている。したがって、有効成分として用いる腐植土抽出物にはフルボ酸が多く含まれていることが好ましく、具体的には、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解もしくは懸濁したときに、フルボ酸が、好ましくは0.1〜100mg/L、より好ましくは1〜50mg/L、さらに好ましくは5〜50mg/L含まれているのが好適である。ここで、フルボ酸は、植物などが微生物により分解される最終生成物である腐植物質のうち、酸によって沈殿しない無定形高分子有機酸を指す。フルボ酸は、重金属などを吸着、放出するキレート作用を有し得る。
腐植土抽出物には、エキス分濃度が0.5質量%となるように水に溶解もしくは懸濁したときに、フミン酸が、好ましくは0.2mg/L以上、より好ましくは2mg以上、さらに好ましくは3mg/L以上、さらに好ましくは4mg/L以上含まれているのが好適である。いずれの場合であっても、腐植土抽出物中のフミン酸は、好ましくは30mg/L以下とすることができ、20mg以下としてもよく、1.6mg/L以下としてもよい。また、フミン酸は、腐植物質のうち酸性領域で沈殿し、アル
カリ性領域で可溶であるものを指す。詳細な化学構造は不明であるが、多価フェノール形の芳香族化合物と含チッ素化合物との縮合物であり、フェノール性水酸基およびカルボキシル基を有するとされている。
フミン酸:フルボ酸の混合割合は、特に限定されず、好ましくは1:10〜10:1とするのが好適である。フミン酸およびフルボ酸の定量方法は、「Soil Science and Plant Nutrition, 38巻, 23-30頁(Kuwatsuka S et al. 1992); Soil Science and
Plant Nutrition, 40巻, 601-608頁(Watanabe A. et al. 1994);Humic Substances Research, 1巻, 18-28頁(Watanabe A. et al. 2004)」等の参考文献に従って行えばよい。測定法により定量値が異なる場合は、フルボ酸の定量値がより高い測定法を採用することが好ましい。
腐植土抽出物のpHは、酸性領域、好ましくはpH1〜6、より好ましくはpH2〜5とするのが、薬理活性および安定性の点で、好適である。このとき、エキス分濃度0.1〜1質量%水溶液とし、20℃で適宜pH調整剤にて調整してもよい。pH調整剤としては、通常使用されるものであれば特に限定されず、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸類;クエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、グリコール酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、尿素、ε−アミノカプロン酸、ピロリドンカルボン酸などの有機酸類;グリシンベタイン、リジンベタインなどのベタイン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物(アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物など)などの無機アルカリ類;グアニジン、2−アミノ−2−メチルプロパンなどの有機アミン類;アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン;アルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸など、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明に使用される成分(A)腐植土抽出物の含有量は、特に限定されないが、皮膚外用剤又は化粧料全量中、エキス分として0.00001〜1質量%(以下、質量%は単に、「%」と略す)であることが好ましく、0.0001〜0.1%とするのが効用の点等でより好ましい。
本発明に用いられる成分(B)は、有機紫外線吸収剤及び/又は金属酸化物粉体であれば特に限定されず、皮膚外用剤又は化粧料に使用できるものであれば、いずれのものも使用できる。
有機紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、シリコーン系等が挙げられ、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。具体的には、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、オキシベンゾン、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、サリチル酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]、(1,3,5)−トリアジン−2,4−ビス[{4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸及びそのナトリウム塩、ポリシリコーン−15等が挙げられ、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
金属酸化物粉体としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化アルミニウム等が挙げられ、皮膚外用剤又は化粧料に一般的に使用されるものであれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。金属酸化物粉体の平均粒子径は15〜1000nmのものが、高い紫外線防御効果が得られる等の点から好ましく、更に25〜850nmのものがそれらの効果が特に顕著であるためより好ましい。これらの粉体は、公知の表面処理方法、例えば、無水ケイ酸処理、アルミナ処理、水酸化アルミニウム処理、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、シラン処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アクリル樹脂処理、金属酸化物粉体処理等の方法で表面処理していてもよい。
金属酸化物粉体の市販品としては、例えばFINEX−50(堺化学工業社製)、ZnO−350(住友大阪セメント社製)、酸化亜鉛FZO−50(石原産業社製)、微粒子酸化亜鉛MZ−500(テイカ社製)、TIPAQUE CR−50(石原産業社製)、TIPAQUE A−100(石原産業社製)、TITANIX JR−800(テイカ社製)、MICRO TITANIUM DIOXIDE MT−500SA(テイカ社製)等が挙げられ、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明に使用される成分(B)有機紫外線吸収剤及び/又は金属酸化物粉体の含有量は、特に限定されないが、皮膚外用剤又は化粧料全量に対して、0.5〜40%であると、高い紫外線防御効果が得られる等の点で好ましく、1.5〜30%とするとそれらの効果が特に顕著であるためより好ましい。
本発明の成分(C)平均粒子径5〜30μmの球状粉体は、通常皮膚外用剤又は化粧料に使用される球状の粉体であれば、多孔質、無孔質、中空、多層等の粒子構造等により特に限定されず、有機粉体、無機粉体等が挙げられる。具体的には、オルガノポリシロキサンエラストマー、メチルシロキサン網状重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、ポリアクリル酸アルキル、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン、ウレタン、ウール、シルク、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体、無水ケイ酸、炭酸カルシウム等の無機粉体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。これらの球状粉体の中でも、オルガノポリシロキサンエラストマー、メチルシロキサン網状重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体等のシリコーン系樹脂粉体、ポリアクリル酸アルキル等のアクリル系樹脂粉体、無水ケイ酸粉体等の正電荷を帯びていない球状粉体の場合、フミン質との相互作用が少なく、球状粉体本来の優れた延展性と均一な付着性等に、より優れるため、より好ましい。それらの中でも、オルガノポリシロキサンエラストマー、メチルシロキサン網状重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、ポリアクリル酸アルキル、無水ケイ酸の球状粉体が特に好ましく、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。市販品としては、オルガノポリシロキサンエラストマーであるトレフィルE505、E506、E701(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等、メチルシロキサン網状重合体であるトスパール2000B*(東芝シリコーン社製)等、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体であるSP−100、101、102、105、300(何れも信越化学工業社製)等、ポリアクリル酸アルキルであるマツモトマイクロスフェアーM−101、305(何れも、松本油脂製薬社製)、ガンツパールGM−2800(アイカ工業社製)等、無水ケイ酸であるCHIFFONSIL P−3R(日揮触媒化成社製)、シリカマイクロビード BA−1(日揮触媒化成社製)等が挙げられる。
また、成分(C)の平均粒子径5〜30μmの球状粉体は、公知の表面処理方法、例えば、無水ケイ酸処理、アルミナ処理、水酸化アルミニウム処理、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、シラン処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アクリル樹脂処理、金属酸化物処理等の方法で表面処理していてもよい。
成分(C)の平均粒子径は、5〜30μmであり、より好ましくは5〜15μmである。平均粒子径が5μm未満の場合、満足のいく延展性及び滑らかな伸び広がりが得られず、平均粒子径が30μmを超える場合は、満足のいく化粧膜の均一な付着性が得られず、紫外線防御効果を低下させてしまう原因となる場合がある。
本発明に使用される成分(C)の平均粒子径5〜30μmの球状粉体の含有量は、特に限定されないが、皮膚外用剤又は化粧料全量に対して、0.0001〜50%が好ましく、0.001〜40%がより好ましく、0.1〜20%が特に好ましい。この範囲であると、滑らかな伸び広がりと紫外線防御効果により優れる等の点で、より好ましい。
本発明においては、特に限定されないが、成分(A)と成分(C)の含有質量比が(A):(C)=1:1〜1:100000であることが好ましく、1:10〜1:10000であることがより好ましい。この範囲であると、滑らかな伸び広がりと紫外線防御効果により優れる等の点で、より好ましい。
本発明の皮膚外用剤又は化粧料は、上記の成分(A)〜(C)の他に、通常皮膚外用剤又は化粧料に使用される成分、油性成分、無機顔料、有機顔料及び色素等の粉体およびそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、界面活性剤、繊維、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成性樹脂、保湿剤等の水性成分、糖類、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油性成分としては、通常皮膚外用剤又は化粧料に用いられる油であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレンの炭化水素類、オリーブ油、ミンク油、マカデミアナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、油溶性美容成分等が挙げられる。
粉体成分としては、皮膚外用剤又は化粧料に一般に使用される粉体として用いられる成分(B)、(C)以外の粉体であれば、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、硫酸バリウム、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の繊維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、皮膚外用剤又は化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤又は化粧料は常法に従って製造することができ、例えば、成分(A)、(B)に界面活性剤や他の油剤等を加え、90℃に加熱して均一に混合し、予め他の水性成分等と混合された成分(A)に加えることによって得ることができる。
本発明の皮膚外用剤又は化粧料の性状は、特に限定されず、液状、ゲル状、クリーム状、半固形状、固形状、スティック状、パウダー状等のいずれであってもよい。
本発明の皮膚外用剤又は化粧料としては、医薬品等の皮膚外用剤や化粧料等を挙げることでができ、例えば、外用固形剤、外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤等や、乳液、化粧水、パック化粧料、洗顔料、マッサージ用化粧料、ヘア用化粧料、日焼け止め料、ボディパウダー、ボディクリーム等のボディ用化粧料、日中用美容液等の美容液、アイクリーム等の目周り用化粧料、リップエッセンス、リップクリーム等の口唇ケア用化粧料、ファンデーション、下地、コンシーラー、白粉、アイシャドウ、頬紅、口紅、マスカラ、アイブロウ等のメーキャップ製剤等が挙げられる。一方、本発明の皮膚外用剤又は化粧料の剤型としては、水系、O/W乳化系、W/O乳化系、油性系、粉体系が挙げられ、特に、成分(B)の有機紫外線吸収剤及び/又は金属酸化物粉体を高含有させることができ、高い紫外線防御効果を得られる等の点でO/W乳化系、W/O乳化系が好適に用いられる。
以下に製造例及び実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
[製造例1:腐植土抽出物の製造]
地中(九州地方海岸付近土壌)から採取した腐食土壌を乾燥させた後、微粉砕した。この粉砕物5kgと、精製水20リットルを2時間混合攪拌し、さらに常温(10〜30℃程度)で7日間撹拌し、20日間静置した。静置後、メンブランフィルター(孔径0.45μm)を用いてろ過し、腐植土抽出物水溶液(原液)を得た。このときのpH(20℃)は3.0であった。また、この乾燥エキス分(エキス分濃度)は0.4%であった。この原液に含まれるフミン質の総量は350mg/L(乾燥エキス分5g/水1Lの水溶液換算としたとき、438mg/L)であり、フミン酸およびフルボ酸の含有量は、それぞれ4mg/Lおよび6.7mg/L(乾燥エキス分5g/水1Lの水溶液換算としたとき、それぞれ5mg/Lおよび8.4mg/L)であった。以下の実施例では乾燥エキス分をそのまま用いた。
フミン酸およびフルボ酸の定量方法は、上述の参考文献Soil Science and Plant Nutrition, 38巻, 23-30頁(Kuwatsuka S et al. 1992); Soil Science and Plant Nutrition, 40巻, 601-608頁(Watanabe A. et al. 1994);Humic Substances Reseacrh, 1巻, 18-28頁(Watanabe A. et al. 2004)にしたがって行った。
実施例1〜8及び比較例1〜4:W/O乳化系リキッドファンデーション
下記表1に示す処方のW/O乳化系リキッドファンデーションを調製し、イ.滑らかな伸び広がり、ロ.紫外線防御効果について下記評価方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
(評価方法)
下記イの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が下記評価基準1にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準1により判定した。
下記ロの項目については、各試料をポリメチルメタクリレート板に、厚さ50μmで塗布し、24時間室温にて乾燥後、SPF アナライザー UV−2000S(Labsphere社製)にてSPF値を3回測定し、下記判定基準2により判定した。
(評価項目)
イ.滑らかな伸び広がり
ロ.紫外線防御効果
<評価基準1>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準1>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える
○ :3.5点を超え5点以下
△ :1点を超え3.5点以下
× :1点以下
<判定基準2>
(判定):(SPF測定結果(N=3)の平均値)
◎ :25を超える
○ :20を超え25以下
× :20以下
(製造方法)
A:成分(1)〜(11)をロールミルにて均一に混合分散する。
B:Aに成分(12)〜(22)を加え、均一に混合する。
C:Bに成分(23)〜(29)を加えて乳化する
D:Cを容器に充填する。
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜8のW/O乳化系リキッドファンデーションは、比較例1〜4に比べ、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
一方、成分(C)が含有されていない比較例1では、べたつきが強く、滑らかな伸び広がりに欠け、化粧膜が均一でないため、紫外線防御効果にも欠け、満足のいくものが得られなかった。また、粉体等の分散性を向上させるために、成分(C)を含有させる代わりに、分散剤の含有量を増やした比較例2では、分散剤由来のべたつきがでてしまい、滑らかに伸び広がらず、化粧膜が均一でないため、紫外線防御効果についても満足のいくものが得られなかった。成分(C)の代わりに平均粒子径が45μmの球状粉体を用いた比較例3では、伸び広がりには優れるものの平均粒子径が大きいためムラになりやすく、化粧膜の均一性に劣るため、紫外線防御効果に欠け、満足のいくものが得られなかった。成分(C)の代わりに形状が楕円お椀状である粉体を用いた比較例4では、延展性に欠けるため、満足のいく滑らかな伸び広がりが得られず、化粧膜が均一でないため、紫外線防御効果も十分ではなく、満足のいくものが得られなかった。
実施例9〜16及び比較例5〜8:O/W乳化系日焼け止め
下記表2に示す処方のO/W乳化系日焼け止めを調製し、イ.滑らかな伸び広がり、ロ.紫外線防御効果について下記評価方法により評価した。その結果も併せて表2に示す。
(評価方法)
下記イの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が上記評価基準1にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、上記判定基準1により判定した。
下記ロの項目については、各試料をポリメチルメタクリレート板に、厚さ50μmで塗布し、24時間室温にて乾燥後、SPF アナライザー UV−2000S(Labsphere社製)にてSPF値を3回測定し、下記判定基準3により判定した。
(評価項目)
イ.滑らかな伸び広がり
ロ.紫外線防御効果
<判定基準3>
(判定):(SPF測定結果(N=3)の平均値)
◎ :55を超える
○ :50を超え55以下
× :50以下
(製造方法)
A:成分(1)〜(19)を均一に混合分散する。
B:成分(20)〜(27)を70℃で均一に混合溶解する。
C:AにBを加えて乳化する
D:Cを容器に充填する。
表2の結果から明らかなように、本発明の実施例9〜16のO/W乳化系日焼け止めは、比較例5〜8に比べ、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
一方、成分(C)が含有されていない比較例5では、べたつきが強く、滑らかな伸び広がりに欠け、化粧膜が均一でないため、紫外線防御効果にも欠け、満足のいくものが得られなかった。また、粉体等の分散性を向上させるために、成分(C)を含有させる代わりに、分散剤の含有量を増やした比較例6では、分散剤由来のべたつきがでてしまい、滑らかに伸び広がらず、化粧膜が均一でないため、紫外線防御効果についても満足のいくものが得られなかった。成分(C)の代わりに平均粒子径が45μmの球状粉体を用いた比較例7では、伸び広がりには優れるものの粒子径が大きいためムラになりやすく、化粧膜の均一性に劣るため、紫外線防御効果に欠け、満足のいくものが得られなかった。成分(C)の代わりに形状が楕円お椀状である粉体を用いた比較例8では、延展性に欠けるため、満足のいく滑らかな伸び広がりが得られず、化粧膜が均一でないため、紫外線防御効果も十分ではなく、満足のいくものが得られなかった。
実施例17:O/W乳化系日中用美容液
(成分) (%)
(1)精製水 残量
(2)カルボキシビニルポリマー*22 0.2
(3)グリセリン 8
(4)ポリオキシエチレングリセリン(26E.O.) 5
(5)ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 3
(6)ジプロピレングリコール 8
(7)メチルパラベン 0.3
(8)加水分解ヒアルロン酸 0.01
(9)加水分解コラーゲン 0.01
(10)(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K 0.01
(11)腐植土抽出物*16 10
(12)水酸化ナトリウム 1.5
(13)赤227 0.0005
(14)黄色4 0.0005
(15)架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体*23 3
(16)ステアリン酸 2
(17)ステアリン酸グリセリル 0.5
(18)セテアリルアルコール 1.5
(19)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 7
(20)ポリシリコーン−15*24 3
(21)天然ビタミンE 0.1
(22)香料 0.1
*22:CARBOPOL 980(LUBRIZOL ADOVANCED MATERIALS社製)
*23:KSP−102(信越化学工業社製) 平均粒子径30μm
*24:PARSOL SLX(DSM NUTRITIONAL PRODUCTS社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(14)を均一に混合する。
B:成分(15)〜(22)を70℃で均一に混合溶解する。
C:AにBを加えて乳化する
D:Cを容器に充填する。
実施例17のO/W乳化系日中用美容液は、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
実施例18:O/W乳化系クリーム
(成分) (%)
(1)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 2
(2)グリセリン 5
(3)1,3−ブチレングリコール 15
(4)ポリエチレングリコール*25 5
(5)エデト酸二ナトリウム 0.05
(6)リン酸一水素ナトリウム 0.1
(7)テアニン 0.5
(8)腐植土抽出物*16 20
(9)精製水 残量
(10)キサンタンガム 0.2
(11)(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスポリマー*26 2
(12)無水ケイ酸*27 1
(13)ベヘニルアルコール 3
(14)グリセリン脂肪酸エステル*28 2
(15)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
(16)ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン 2
(17)ジカプリン酸プロピレングリコール 10
(18)トリメリト酸トリトリデシル 3
(19)N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(フィトステリル・2−オクチルドデシル) 5
(20)ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/
ステアリル/ベヘニル) 5
(21)水添ポリイソブテン*29 3
(22)オリーブ果実油 2
(23)香料 0.2
*25:PEG−1500(東邦化学工業社製)
*26:KSP−300(信越化学工業社製) 平均粒子径5μm
*27:HCS 160M5(日揮触媒化成社製) 平均粒子径5μm
*28:サンファクト GMR−90(太陽化学社製)
*29:パールリーム 24(日油社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(10)を70℃で均一に混合溶解する。
B:成分(11)〜(23)を80℃で均一に混合溶解する。
C:AにBを加えて乳化する
D:Cを容器に充填する。
実施例18のO/W乳化系クリームは、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
実施例19:W/O乳化系リップエッセンス
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン 5
(2)リンゴ酸ジイソステアリル 15
(3)トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
(4)ワセリン 10
(5)ポリブテン*30 25
(6)ジフェニルジメチコン*31 5
(7)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 7
(8)ジメチコン*32 3
(9)流動パラフィン*33 5
(10)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(11)メントール 0.5
(12)カンファ― 0.5
(13)l−メンチルグリセリルエーテル 0.5
(14)セージ葉エキス 0.01
(15)セイヨウハッカエキス 0.01
(16)ジプロピレングリコール 3
(17)無水ケイ酸*34 3
(18)酸化チタン被覆雲母*35 0.5
(19)腐植土抽出物*16 15
*30:日石ポリブテン HV−1900F(JX日鉱日石エネルギー社製)
*31:KF−54(信越化学工業社製)
*32:KF−96−100CS(信越化学工業社製)
*33:KLEAROL WHITE MINERAL OIL(SONNEBORN社製)
*34:シリカマイクロビード P−1505(日揮触媒化成社製) 平均粒子径10μm
*35:FLAMENCO RED 420C(BASF社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(10)を70℃で均一に混合溶解する。
B:成分(11)〜(16)を均一に混合溶解する。
C:A、B、成分(17)〜(18)を均一に混合する。
D:Cに成分(19)を加えて乳化する。
E:Dを60℃で容器に充填する。
実施例19のW/O乳化系リップエッセンスは、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
実施例20:油性系リップクリーム
(成分) (%)
(1)ポリエチレン*36 5
(2)合成ワックス*37 5
(3)ミツロウ*38 5
(4)エチルヘキサン酸セチル 残量
(5)ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2 5
(5)ワセリン 10
(6)ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 10
(7)シア脂 10
(8)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 5
(9)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
(10)ポリシリコーン−1 クロスポリマー*39 5
(11)腐植土抽出物*16 3
*36:PERFORMALENE 500(ニューフェーズテクノロジー社製)
*37:CIREBELLE 108(CIREBELLE社製)
*38:WHITE BEES WAX(三木化学社製)
*39:KSP−411(信越化学工業社製) 平均粒子径12μm
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を加熱溶解し、成分(10)〜(11)を加え均一に混合する。
B:Aを80℃で容器に充填し、冷却固化する。
実施例20の油性系リップクリームは、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
実施例21:O/W乳化系下地
(成分) (%)
(1)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン
2%処理微粒子酸化チタン*40 10
(2)酸化チタン*41 3
(3)ベンガラ 0.1
(4)黄酸化鉄 0.5
(5)黒酸化鉄 0.02
(6)ポリシリコーン−22※42 5
(7)モノオレイン酸ポリエチレンソルビタン(20E.O) 1
(8)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(9)レシチン 0.3
(10)1,3−ブチレングリコール 5
(11)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 2
(12)グリセリン 5
(13)カルボキシビニルポリマー※43 0.5
(14)アルカリゲネス産生多糖体 0.5
(15)精製水 残量
(16)腐植土抽出物※16 20
(17)トリエタノールアミン 0.5
(18)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8
(19)流動パラフィン※44 3
(20)ジメチコン※45 2
(21)セトステアリルアルコール 0.3
(22)ベヘニルアルコール 0.2
(23)ステアリン酸グリセリル 0.3
※40:TTO−51(A)(石原産業社製)平均粒子径0.02μm
※41:ST−730EC(チタン工業社製)平均粒子径0.5μm
※42:KSP−441(信越化学工業社製) 平均粒子径12μm
※43:CARBOPOL 940(LUBRIZOL ADOVANCED MATERIALS社製)
※44:ハイコール K−350(カネダ社製)
※45:KF−96L 2CS(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を均一に混合分散する。
B:A及び成分(13)〜(17)を均一に混合分散する。
C:成分(18)〜(23)を80℃で均一に混合溶解する。
D:BにCを加えて乳化する
E:Dを容器に充填する。
実施例21のO/W乳化系下地は、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。
実施例22:軟膏
(成分) (%)
(1)ステアリルアルコール 18.0
(2)モクロウ 20.0
(3)ポリオキシエチレン(20モル)モノオレイン酸エステル 0.3
(4)トコフェロール 0.1
(5)ワセリン 40.0
(6)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル*6 0.5
(7)テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル 1.0
(8)無水ケイ酸*13 0.5
(9)精製水 残量
(10)グリセリン 10.0
(11)腐植土抽出物※16 0.5
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を70℃で均一に混合する。
B:成分(9)〜(11)を70℃に加温する。
C:AにBを加え乳化し、軟膏を得た。
実施例22の軟膏は、滑らかな伸び広がり、紫外線防御効果に優れたものであった。


Claims (8)

  1. 本発明は、次の成分(A)〜(C);
    (A)腐食土抽出物
    (B)有機紫外線吸収剤及び/又は金属酸化物粉体
    (C)平均粒子径が5〜30μmの球状粉体
    を含有する皮膚外用剤又は化粧料。
  2. 前記成分(A)腐植土抽出物が、水性溶媒抽出物である、請求項1に記載の皮膚外用剤又は化粧料。
  3. 前記成分(A)腐植土抽出物が、エキス分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときにフミン質を100mg/L以上含有するものである、請求項1または2に記載の皮膚外用剤又は化粧料。
  4. 前記成分(A)腐植土抽出物が、エキス分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときにフルボ酸を0.1〜100mg/L含有するものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤又は化粧料。
  5. 前記成分(C)の平均粒子径が5〜15μmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮膚外用剤又は化粧料。
  6. 前記成分(C)が、シリコーン系樹脂粉体、アクリル系樹脂粉体、無水ケイ酸粉体から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚外用剤又は化粧料。
  7. 前記成分(A)と前記成分(C)の含有質量比が(A):(C)=1:1〜1:100000である請求項1〜6のいずれか1項に記載の皮膚外用剤又は化粧料。
  8. 前記皮膚外用剤又は化粧料が乳化物である請求項1〜7のいずれか1項に記載の皮膚外用剤又は化粧料。

JP2017045954A 2016-03-30 2017-03-10 皮膚外用剤又は化粧料 Active JP6887832B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016067000 2016-03-30
JP2016067000 2016-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017186305A true JP2017186305A (ja) 2017-10-12
JP6887832B2 JP6887832B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=60046107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017045954A Active JP6887832B2 (ja) 2016-03-30 2017-03-10 皮膚外用剤又は化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6887832B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200008071A (ko) * 2018-07-12 2020-01-23 정병모 석탄 폐경석으로부터 액상의 휴믹산 비료 제조방법
JPWO2019176555A1 (ja) * 2018-03-16 2021-02-25 信越化学工業株式会社 化粧料
CN113747876A (zh) * 2019-03-12 2021-12-03 巴斯夫色彩与效果有限公司 含有多孔金属氧化物球体的化妆品或个人护理配制剂

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019176555A1 (ja) * 2018-03-16 2021-02-25 信越化学工業株式会社 化粧料
US11642302B2 (en) 2018-03-16 2023-05-09 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Cosmetic
JP7310795B2 (ja) 2018-03-16 2023-07-19 信越化学工業株式会社 化粧料
KR20200008071A (ko) * 2018-07-12 2020-01-23 정병모 석탄 폐경석으로부터 액상의 휴믹산 비료 제조방법
KR102093800B1 (ko) 2018-07-12 2020-03-27 정병모 석탄 폐경석으로부터 액상의 휴믹산 비료 제조방법
CN113747876A (zh) * 2019-03-12 2021-12-03 巴斯夫色彩与效果有限公司 含有多孔金属氧化物球体的化妆品或个人护理配制剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP6887832B2 (ja) 2021-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5433128B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4294160B2 (ja) 化粧品最終処方物におけるナノディスパージョンの使用
JPWO2004075621A1 (ja) 抗老化剤およびコラーゲン産生促進剤
JP2019519510A (ja) 微粒子有機uv吸収剤組成物
JP6887832B2 (ja) 皮膚外用剤又は化粧料
US20220151894A1 (en) Lipophilic cosmetic compositions containing pelargonic acid esters
JP2001335457A (ja) 抗酸化剤およびこれを含有する皮膚外用剤
JP2003095874A (ja) 睫用化粧料
JP6468891B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP2007262008A (ja) アルブチンカフェ酸エステルよりなる紫外線吸収剤およびそれを含有する化粧料
JP2018526401A (ja) ペラルゴン酸エステルの混合物
JP2006225347A (ja) 皮膚外用組成物
JP3689381B2 (ja) 油性化粧料
JP2017178839A (ja) 口唇化粧料
JP4712996B2 (ja) 化粧料
JP2017178831A (ja) 睫毛用化粧料
JP6739944B2 (ja) 皮膚外用剤又は化粧料
JP2009234933A (ja) 皮膚外用剤
JP7493978B2 (ja) 水中油型組成物
JPH1171295A (ja) 紫外線皮膚免疫機能低下防止用免疫賦活剤
JP2005263689A (ja) コラーゲン産生促進剤
CN106102706B (zh) 水包油型乳化组合物
JP2016183130A (ja) 色素沈着改善又は予防剤
JP2017178840A (ja) 眉毛用化粧料
JP2021161049A (ja) 水中油型組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200106

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6887832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250