JP2016183130A - 色素沈着改善又は予防剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】色素沈着改善又は予防剤の提供。【解決手段】腐植土抽出物を有効成分とする色素沈着改善剤又は予防剤。腐植土抽出物が、水系溶媒で得られるものが好適であり、腐植土抽出物を、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解又は懸濁したときに、フルボ酸を0.1〜100mg/L、好ましくは1〜50mg/L、より好ましくは5〜50mg/L含有するものが好適である色素沈着予防剤又は改善剤。【選択図】なし

Description

本発明は、腐植土抽出物からなる色素沈着改善又は予防剤に関するものである。本発明は、皮膚外用剤または化粧料組成物製造等の分野で有用である。
腐植土は、地上植物、大型・微細藻類などの植物(広義)や魚介類およびその他無機物が、海、沼、池や湖の底部に堆積したものやこれが地表に隆起したもの、また森林の地表部に堆積したもの等のように植物(広義)などやこれを含む堆積物が、長い年月の間に嫌気性微生物等により分解、有機化を受けたものである。この腐植土の抽出物は、フルボ酸、フミン酸などの腐植土壌特有の構成物質のほか、脂肪酸、有機酸、アミノ酸、タンパク質、ミネラル等が含まれていることが知られており、化粧料や浴剤への配合が検討されてきた(特許文献1〜7)。腐植土抽出物またはその成分であるフミン質、フルボ酸もしくはフミン酸はまた、各種の機能、具体的には抗菌・殺菌、ウイルス不活化、I型アレルギー抑制作用、毛穴目立ち改善作用、収斂作用、コラーゲンゲル収縮促進作用、または一重項酸素消去作用が見出され、皮膚外用剤や化粧料組成物における有効成分として利用することが検討されてきた(特許文献8〜15)。
一方、皮膚は加齢や紫外線等により、しみ、そばかす、くすみ、老人性色素斑及び肝斑などの色素沈着を生じる。色素沈着の改善又は予防に関しては、ビタミンC、コウジ酸、アルブチン、エラグ酸、ルシノール、プラセンタエキス等に代表されるように、皮膚内の色素であるメラニンの生成を抑制するものとして、メラノサイト内でチロシナーゼの活性を抑制するものや、チロシナーゼの発現を抑制するもの、チロシナーゼ活性により生成したドーパキノンから自動酸化によりメラニンに至る経路で酸化を防止するもの等が知られている(非特許文献1)。
特開2000−169322号公報 特開2002−187817号公報 特開2004−339120号公報 特開2000−136140号公報 特表2013−531629号公報 特開昭61−148113号公報 特開平10−059837号公報 特開2000−136140号公報 特開2006−232785号公報 特開2006−273734号公報 特開2008−007451号公報 特開2012−162489号公報 特開2012−171917号公報 特開2012−171921号公報 特開2012−171937号公報
「機能性化粧品の開発III」、シーエムシー出版、第11〜19頁
天然物由来であり、各種の成分が含まれる腐植土抽出物は、美容・健康のための機能性の素材として期待されるが、その効果や作用機序については、未だ不明な点が多い。また、腐植土抽出物の色素沈着に対する効果は知られていない。
本発明者らは、腐植土抽出物について鋭意検討してきた。そして今般新たに、腐植土抽出物に優れた色素沈着改善又は予防作用を見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下を提供する。
[1]腐植土抽出物からなる色素沈着改善又は予防剤。
[2]面積が1.2mmを超える、連続した色素沈着部位を色素の対象とする、[1]に記載の剤。
[3]腐植土抽出物が、水系溶媒で抽出して得られるものである、[1]または[2]に記載の剤。
[4]腐植土抽出物が、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときに フミン質を100mg/L以上含有するものである、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の剤。
[5]腐植土抽出物が、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときに、フルボ酸を0.1〜100mg/L含有するものである、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の剤。
[6]腐植土抽出物が、固形分として0.0001〜0.1質量%含有される、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の剤。
[7]腐植土抽出物を含む剤を表皮へ塗布することを含む、色素沈着の改善又は予防方法。
本発明によれば、色素沈着改善又は予防が可能となる。
図1は、腐植土抽出物含有化粧水塗布による色素沈着面積の変化を表したグラフである。
特に記載した場合を除き、数値範囲X〜Yは、両端の値XおよびYを含む。また、特に記載した場合を除き、%は質量に基づく値である。
以下、本発明について詳細に説明する。
〔腐植土抽出物〕
本発明で使用する腐植土抽出物の腐植土は、特に限定されず、産地、状態を問わずいずれのものも使用することができる。具体的には、この腐植土として、例えば、森林、河川、湖沼、海洋などを起源とするものを使用することが可能であり、この腐植土とは、そこで生息していた地上植物、大型・微細藻類などの植物(広義)などやこれを含む堆積物が、嫌気性微生物などにより分解、合成、有機化を受けたものである。このうち、海洋でできた堆積物を起源とする腐植土、より好ましくは海洋でできた堆積物が隆起してなったような日本列島由来の腐植土であり、さらに九州由来の腐植土が好ましい。この腐植土の腐植の程度も特に限定されず、腐植が進行し、高分子有機化合物であるフルボ酸やフミン酸が含まれるものが好ましい。
本発明で使用する腐植土抽出物は、抽出手段にて腐植土を溶媒に接触させて効果のある成分を抽出し、回収することによって得られる。さらに、不要物除去や除菌のため、ろ過手段を行うのが好ましい。得られた腐植土抽出物は、必要に応じて、希釈、濃縮や乾燥を行うことができ、また不純物の除去のため分離や精製等を行ってもよい。腐植土抽出物の形態としては、特に限定されず、例えば、固体状、半固体状や液状が挙げられる。具体的には、例えば、溶液、懸濁液、濃縮液、エマルジョン、スラリー、粉末、顆粒および固形などの状態が挙げられる。また腐植土抽出物は、特に記載した場合を除き、腐植土から抽出操作によって得られる、組成物または腐植土特有の成分をいう。腐植土抽出物は、フミン質、フミン酸またはフルボ酸であり得る。
好適な腐植土抽出物を製造する方法の一例として、腐植土に、抽出溶媒を加えて混合攪拌後、有効成分を分離することによって腐植土抽出物を得ることが挙げられる。
抽出手段としては、特に限定されず、固液抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超臨界流体抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、混合攪拌等が挙げられる。これらを適宜組み合わせてもよい。また、分離手段としては、特に限定されず、例えば、ろ過分離手段や遠心分離手段などが挙げられる。これらを単独で又は組み合わせて使用してもよい。ろ過分離手段としては、自然ろ過、減圧ろ過および加圧ろ過などが挙げられる。このとき、セルロースフィルター、ガラス繊維フィルター、メンブランフィルターなどのろ材を用い、必要に応じてセライト、砂利および活性炭などのろ過助剤を用いる。孔径は特に限定されず、例えば0.1〜1μmが好適である。これらを適宜組み合わせてもよい。なお、腐植土抽出物は、除菌用フィルターを用いてろ過されているものが、腐植土が熱変性されず、また不溶性物質などが除去されているので、好ましい。
また、抽出に先立って行う腐植土の乾燥や前処理の有無および方法に特に限定はない。
抽出溶媒としては、特に限定されず、極性溶媒又は非極性溶媒のいずれも使用してもよい。この抽出溶媒としては、例えば、水(温泉水、海洋深層水などのミネラル分を含む水や精製水等);直鎖、分岐鎖又は環状のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどの鎖状および環状エーテル類;ポリエチレングリコールなどのポリエーテル類;スクワラン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素類;トルエンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;および超臨界二酸化炭素などが挙げられる。なお、これらは単独で又は2種以上組み合わせた混合溶媒として使用してもよい。また、有機溶媒は水溶性のものが、好適である。
抽出溶媒のうち、水、アルコール類、ケトン類および超臨界二酸化炭素から選ばれる1種以上のものが好ましい。それらのうちでも、水およびアルコール類から選ばれる1種以上のものが好ましく、例えば、水、アルコール類および水とアルコール類との混液が挙げられる。
ここで、アルコール類は、一価又は多価アルコール類のいずれでもよく、一価アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノールおよびプロパノールなどが挙げられ、多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリンおよびジプロピレングリコールなどが挙げられる。アルコール類のうち、例えば、エタノールおよび1,3−ブチレングリコールなどの炭素数1〜5の低級アルコール類が好ましく、このうち低級一価アルコール類が好ましく、このうちさらにエタノールが好ましい。
本発明者らの検討によると、腐植土抽出物に含まれる成分のうち、目的の効果が高い成分の一つがフルボ酸であると考えられることから、腐植土抽出物の抽出溶媒は、フルボ酸が溶解可能であることが好ましい。具体的には水系溶媒、すなわち水を含む溶媒が好ましく、水および水アルコール類混液がより好ましい。より具体的には、アルコール類を0〜90容量%含む水溶液が好適であり、好ましくは0〜70容量%、より好ましくは0〜50容量%、さらに好ましくは0〜20容量%を含む水溶液が好適である。
溶媒の使用量は、特に限定されず、例えば、腐植土(乾燥状態)100kgに対して、腐植土成分の抽出効率および作業効率の点で、100〜1000Lとするのが好ましく、200〜600Lとするのがより好ましい。
抽出期間は、特に限定されず、好ましくは1日〜3年間であり、より好ましくは10日〜1.5年間である。このときの腐植土と抽出溶媒との混合攪拌は、特に限定されず、例えば、0.5〜48時間程度行えばよい。これにより腐植土と抽出溶媒が接触し、有効成分を抽出しやすくなる。また、連続又は不連続に混合攪拌を行えばよい。例えば、混合撹拌した後、さらに一定期間混合攪拌する若しくは一定期間混合攪拌後放置するか、又は放置して熟成させるのが、抽出効率の点で、好適である。混合攪拌後に放置することで腐植土が沈降し、分離の際に有利であるため、好ましい。例えば、抽出期間内(例えば1日〜3年間)、連続又は不連続に混合攪拌を行う;1時間〜7日間混合攪拌後、1〜60日間(好適には20〜40日間)放置する;引き続き1〜20日間(好適には3〜9日間)混合攪拌した後、1日〜3年間(好適には6ヶ月〜2年間)放置するなどが挙げられる。
抽出温度は、特に限定されず、好ましくは低温〜高温(例えば、0〜100℃程度)、より好ましくは低温(例えば、0〜9℃程度)〜常温(例えば、10〜40℃程度)とするのが、腐植土を熱変性させないために、好適である。
なお、乾燥としては、天日乾燥、自然乾燥、風乾燥、熱乾燥、凍結乾燥などが挙げられ、腐植土が熱変性しない乾燥であれば好適である。このとき、腐植土が微粉砕できる程度に乾燥するのが望ましく、粉砕することによって腐植土の抽出効率が向上するので、好適である。
腐植土抽出物には、フルボ酸、フミン酸などの腐植土壌特有の構成物質(フミン質など)や、脂肪酸、有機酸、アミノ酸、タンパク質、ミネラルなどが含まれている。
腐植土抽出物には、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解もしくは懸濁したときに、フミン質が、少なくとも少なくとも0.1mg/L以上、好ましくは10mg/L以上、より好ましくは100mg/L以上、さらに好ましくは100〜1000mg/L、さらに好ましくは200〜700mg/L、さらに好ましくは350〜650mg/L含まれているのが好適である。ここで、フミン質(腐植質)とは、例えば、植物成分などが土壌中に分解、縮合して生成する高分子物質を指す。ここで、フミン質は、鉱泉試験法(衛生試験法・注解2002、日本薬学会)の腐植質についての試験法で定量することができる。試験法詳細は、下記のとおりである。
試料VmL(腐植質として約20mg以上含む。)を正確にとり、孔径0.45μmメンブランフィルター(あらかじめデシケーター(シリカゲル)で乾燥し、秤量しておく。)を用いて吸引ろ過し、少量の水で洗浄した後、ろ液および洗浄液を合わせ、HCl10mLを加えてよくかき混ぜ、一昼夜放置する。これをメンブランフィルターでろ過する。ろ過に際しては、上清をまず静かに吸引ろ過し、最後に沈殿部を追加する。ろ過し終わったら沈殿を水でよく洗う。ろ液はいくらか着色しているのが普通である。フルボ酸が多いときは着色が著しい。ろ過後、フィルター部分をはがして、パラフィン紙に包んでデシケーター(シリカゲル)中で恒量になるまで乾燥する(一昼夜放置)。メンブランフィルターの重量を差し引いて腐植質の量を求め、資料中の含量を計算する。腐植質は灰分を含むので、メンブランフィルターをるつぼに移し、少量のメチルアルコールを加えて燃やし、さらに灰化して灰分を求め、先の重量から差し引く。
フミン質(腐植質)(mg/L)=((A−B)−C)/D×100

A:フィルター部分の重量(mg)
B:メンブランフィルターの重量(mg)
C:灰分の重量(mg)
D:試料採取量(ml)
本発明者らの検討によると、水を溶媒として得た腐植土抽出物に目的の効果が十分に見られたので、目的の効果が高い成分の一つは、フミン質の中でもフルボ酸であると考えられている。したがって、有効成分として用いる腐植土抽出物にはフルボ酸が多く含まれていることが好ましく、具体的には、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解もしくは懸濁したときに、フルボ酸が、好ましくは0.1〜100mg/L、より好ましくは1〜50mg/L、さらに好ましくは5〜50mg/L含まれているのが好適である。ここで、フルボ酸は、植物などが微生物により分解される最終生成物である腐植物質のうち、酸によって沈殿しない無定形高分子有機酸を指す。フルボ酸は、重金属などを吸着、放出するキレート作用を有し得る。
腐植土抽出物には、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解もしくは懸濁したときに、フミン酸が、好ましくは0.2mg/L以上、より好ましくは2mg以上、さらに好ましくは3mg/L以上、さらに好ましくは4mg/L以上含まれているのが好適である。いずれの場合であっても、腐植土抽出物中のフミン酸は、好ましくは30mg/L以下とすることができ、20mg以下としてもよく、1.6mg/L以下としてもよい。また、フミン酸は、腐植物質のうち酸性領域で沈殿し、アルカリ性領域で可溶であるものを指す。詳細な化学構造は不明であるが、多価フェノール形の芳香族化合物と含チッ素化合物との縮合物であり、フェノール性水酸基およびカルボキシル基を有するとされている。
フミン酸:フルボ酸の混合割合は、特に限定されず、好ましくは1:10〜10:1とするのが好適である。フミン酸およびフルボ酸の定量方法は、「Soil Science and Plant Nutrition, 38巻, 23-30頁(Kuwatsuka S et al. 1992); Soil Science and
Plant Nutrition, 40巻, 601-608頁(Watanabe A. et al. 1994);Humic Substances Research, 1巻, 18-28頁(Watanabe A. et al. 2004)」等の参考文献に従って行えばよい。測定法により定量値が異なる場合は、フルボ酸の定量値がより高い測定法を採用することが好ましい。
腐植土抽出物のpHは、酸性領域、好ましくはpH1〜6、より好ましくはpH2〜5とするのが、薬理活性および安定性の点で、好適である。このとき、固形分濃度0.1〜1質量%水溶液とし、20℃で適宜pH調整剤にて調整してもよい。pH調整剤としては、通常使用されるものであれば特に限定されず、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸類;クエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、グリコール酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、尿素、ε−アミノカプロン酸、ピロリドンカルボン酸などの有機酸類;グリシンベタイン、リジンベタインなどのベタイン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物(アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物など)などの無機アルカリ類;グアニジン、2−アミノ−2−メチルプロパンなどの有機アミン類;アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアルカノールアミン;アルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸など、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
色素沈着は大きいものほど目立ちやすく、改善が望まれている。色素沈着は顔画像分析機ロボスキンアナライザー(インフォワード社製)を用いて測定することができる。ロボスキンアナライザーでは、モノクロ画像における濃淡と形状的特長に基づき、コンピューター画像解析によって色素沈着を算出する。すなわち、モノクロ画像中で、周辺部位に比べて「やや暗い部分」と「暗い部分」として検出できる対象物のうち、面積が0.6〜1.2mmの連続した領域を、小さい色素沈着として検出し、面積が1.2mmを超える、連続した領域を大きな色素沈着として検出している。人の見た目の印象に影響を与えやすいという観点から、ロボスキンアナライザーにおいて検出される大きな色素沈着を改善及び予防することが好ましい。
本発明の剤は、色素沈着の改善又は予防に有効であることから、しみ、そばかす、肌のくすみ等に対して有用である。また、本発明により色素沈着の改善又は予防方法も提供される。この方法は、美容を目的として行われ、病気の予防や治療を目的とはしていない。また実施の主体は、医師以外の者であり、具体的には、化粧品販売員またはエステティシャン等の他人のための美容を目的とした施術を職業として行う者であり得る。また被施術者自身であってもよい。被施術者に対して本発明の方法の実施を指導・勧誘する行為もまた、本発明の方法の実施に含まれる。
本発明の剤は、特に記載した場合を除き、有効成分である腐植土抽出物自体であることもあり、有効成分である腐植土抽出物に、さらに希釈剤、安定化剤、酸化防止剤、防腐剤等の化粧料または皮膚外用剤として許容される添加物を添加したものであることもある。
本発明の剤は、化粧料、皮膚外用剤、および医薬組成物(以下、「化粧料等」という。)の成分として用いることができる。化粧料等は、固形分として腐植土抽出物を、例えば0.00001〜1質量%含むことができ、0.00001〜0.1質量%含むことが好ましく、0.0001〜0.1質量%含むことがより好ましい。
腐植土抽出物を含む化粧料等はまた、その使用目的に応じて、固形剤、半固形剤、液剤等の各種剤形の形態に調製することができる。より具体的には、化粧料は、基礎化粧品として、クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、マッサージ製品、パック製品、美容液・ジェル、リップケア製品等;ベースメーク化粧品として、ファンデーション、フェイスパウダー、化粧下地、コンシーラー等;ポイントメーク化粧品として、口紅、リップグロス・ライナー、チーク製品、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、アイブロウ製品等;ボディ用化粧品として石鹸、液体洗浄料、日焼け止めクリーム、入浴剤等;頭髪用化粧品または頭皮用化粧品としてシャンプー、リンス、ヘアトリートメント、整髪料、ヘアトニック、育毛剤、スキャルプトリートメント等とすることができる。また、硬膏剤、軟膏剤、パップ剤、リニメント剤、ローション剤、塗布剤、貼付剤、エアゾール剤(スプレー薬)とすることができる。
腐植土抽出物を含む化粧料等は、本発明の効果を損なわない範囲で、本発明の剤以外に、化粧料または医薬として許容される、種々の添加物を含有することができる。この例は、水(精製水、温泉水、海洋深層水等)、界面活性剤(乳化剤、可溶化剤、懸濁化剤、安定剤等)、酸化防止剤、防腐剤、ゲル化剤、アルコール類、皮膜形成剤、着色料、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ビタミン類等である。また、腐植土抽出物を含む化粧料等は、腐植土抽出物の効果を損なわない限り、化粧料または皮膚外用剤の添加物として許容される種々の機能性の成分を含有することができる。このような成分の例は、美白剤、紫外線防御剤、抗菌剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、活性酸素除去剤、保湿剤、皮膚を清浄にする成分、ニキビ、アセモを防ぐ成分である。特に、美白剤、紫外線防御剤、抗炎症剤、活性剤、保湿剤との併用が好ましい。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
[製造例1:腐植土抽出物の製造]
地中(九州地方海岸付近土壌)から採取した腐食土壌を乾燥させた後、微粉砕した。この粉砕物5kgと、精製水20リットルを2時間混合攪拌し、さらに常温(10〜30℃程度)で7日間撹拌し、20日間静置した。静置後、メンブランフィルター(孔径0.45μm)を用いてろ過し、腐植土抽出物水溶液(原液)を得た。このときのpH(20℃)は3.0であった。また、この乾燥固形分(固形分濃度)は0.4質量%であった。この原液に含まれるフミン質の総量は350mg/L(乾燥固形分5g/水1Lの水溶液換算としたとき、438mg/L)であり、フミン酸およびフルボ酸の含有量は、それぞれ4mg/Lおよび6.7mg/L(乾燥固形分5g/水1Lの水溶液換算としたとき、それぞれ5mg/Lおよび8.4mg/L)であった。この水溶液を、以下の実施例で用いた。
フミン酸およびフルボ酸の定量方法は、上述の参考文献Soil Science and Plant Nutrition, 38巻, 23-30頁(Kuwatsuka S et al. 1992); Soil Science and
Plant Nutrition, 40巻, 601-608頁(Watanabe A. et al. 1994);Humic Substances Reseacrh, 1巻, 18-28頁(Watanabe A. et al. 2004)にしたがって行った。
[実施例1:色素沈着面積の測定]
腐植土抽出物水溶液を1%含む(腐植土抽出物の最終濃度は0.004%)化粧水(下表参照)およびブランク化粧水を調製し、20〜50代の健常男女10名の半顔ずつに各々1日2回4週間連用した(実施時期は7〜8月)。連用前、2週間後、4週間後に、ロボスキンアナライザー(インフォワード社製)で左顔面および右顔面を撮影した後、画像解析により、1.2mmを超える色素沈着面積の総計(mm2)を算出した。連用前の1.2mmを超える色素沈着面積の総計を100%としたときの、2および4週間後の変化率を%で示した。
結果を図1に示した。実施時期が夏季であり、紫外線暴露量が高かったことから、ブランク化粧水塗布側で色素沈着が増加していたのに対し、腐植土抽出物含有化粧水塗布側では、色素沈着が減少しており、色素沈着の改善及び予防効果が認められた。
[例2:化粧水]
(成分) (質量%)
1.ジプロピレングリコール 3.0
2.1,3−ブチレングリコール 3.0
3.エデト酸2ナトリウム 0.02
4.クエン酸 0.02
5.リン酸1水素ナトリウム 0.1
6.製造例1の腐植土抽出物0.4%水溶液 5.0
7.ポリエチレングリコール(分子量約10000) 0.1
8.エタノール 20.0
9.l−メントール 0.02
10.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.1
11.香料 0.02
12.アスコルビン酸−2−グルコシド*1 2.0
13.エイジツ抽出物*2 0.2
14.ヨクイニン抽出物*3 0.2
15.アセロラ抽出物*4 0.2
16.精製水 残 量
*1 林原社製
*2 丸善製薬社製
*3 丸善製薬社製
*4 ニチレイ社製
(製造方法)
A:成分(7)、(12)、(16)を60℃に加熱し混合溶解する。
B:成分(1)〜(6)とAを混合する。
C:成分(8)〜(11)、(13)〜(15)を混合する。
D:BにCを添加混合し、化粧水を得た。
[例3:水中油型下地化粧料]
(成分) (質量%)
1.セタノール 2.0
2.ステアリン酸 1.0
3.モノステアリン酸グリセリン 0.5
4.流動パラフィン 5.0
5.パラメトキシケイ皮酸―2−エチルヘキシル 5.0
6.1,1,3,5,5−ペンタフェニルー
1,3,5−トリメチルトリシロキサン 4.0
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル 1.0
8.ヘキサ( ヒドロキシステアリン酸/
ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル 3.0
9.シリカ 3.0
10.群青 0.2
11.黄色酸化鉄 0.2
12.酸化亜鉛 1.0
13.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタン 1.0
14.カルボキシルビニルポリマー 0.1
15.1,3−ブチレングリコール 10.0
16.フェノキシエタノール 0.2
17.精製水 残 量
18.製造例1の腐植土抽出物0.4%水溶液 0.1
19.トリエタノールアミン 0.2
20.トラネキサム酸*1 2.0
21.プルーン酵素分解物*2 0.5
22.ハマメリス抽出物*3 0.5
*1 シグマ社製
*2 一丸ファルコス社製
*3 丸善製薬社製
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を加熱混合する。
B:Aに(9)〜(13)を加えて均一に加熱混合する。
C:(14)〜(18) に(19)を加えて中和した後、(20)を加え、Bに添加して乳化する。
D:冷却後、Cに成分(21)、(22)を加え、水中油型下地化粧料を得た。
[例4:クリームファンデーション(W/O型)]
(成分) (質量%)
1.セリサイト 5.0
2.二酸化チタン 10.0
3.ベンガラ 0.3
4.黄酸化鉄 0.8
5.黒酸化鉄 0.1
6.酸化亜鉛 5.0
7.イソオクタン酸セチル 5.0
8.メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
9.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
10.PEG−9メチルエーテルジメチコン 4.0
11.酢酸トコフェロール*1 0.1
12.精製水 残 量
13.製造例1の腐植土抽出物0.4%水溶液 1.0
14.エタノール 10.0
15.ジプロピレングリコール 3.0
16.フェノキシエタノール 0.3
17.ボタン抽出物*2 0.5
18.香料 0.1
*1 エーザイ社製
*2 一丸ファルコス社製
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を均一に分散する
B:成分(7)〜(11)を加熱混合し、70℃ に保つ。
C:成分(12)〜(16)を加熱混合し、70℃に保つ
D:CにAを加え均一に分散する。
E:DにBを加えて混合し、均一に乳化する。
F:冷却後、Eに成分(17)、(18)を加え、クリームファンデーションを得た。
[例5:美容液]
(成分) (質量%)
1.エタノール 20.0
2.イソステアリン酸ポリオキシエチレン(50モル)
硬化ヒマシ油 0.2
3.アスタキサンチン*1 0.001
4.トコフェロール*2 0.1
5.香料 0.05
6.1,3−ブチレングリコール 10.0
7.ジプロピレングリコール 5.0
8.アクリレート/ステアレス−20メタクリレート
共重合体水溶液(注1) 5.0
9.水酸化ナトリウム 0.25
10.製造例1の腐植土抽出物0.4%水溶液 1.0
11.フェノキシエタノール 0.1
12.アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム*3 1.0
13.精製水 残 量
(注1)アキュリン22(ローム&ハース社製):ポリマー分30%
*1 シグマ社製
*2 シグマ社製
*3 日光ケミカルズ社製
(製法)
A:成分(1)〜(5)を均一に混合する。
B:成分(6)〜(13)を均一に混合する。
C:BにAを加え均一に混合し、美容液を得た。
[例6:ローション剤]
(成分) (質量%)
1. ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン
モノラウリン酸エステル 1.2
2.エタノール 8.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
4.テトラヘキシルデカン酸アスコルビル*1 2.0
5.グリセリン 5.0
6.1,3−ブチレングリコール 6.5
7.製造例1の腐植土抽出物0.4%水溶液 20.0
8.アラントイン*2 0.2
9.サリチル酸*3 0.5
10.精製水 残 量
*1 日光ケミカルズ社製
*2 メルク社製
*3 シグマ社製
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)を混合溶解する。
B:成分(5)〜(10)を混合溶解する。
C:AとBを混合して均一にし、ローション剤を得た。
調製した化粧水、水中油型下地化粧料、クリームファンデーション(W/O型)、美容液、ローション剤は、いずれも変色・変臭および沈殿物などがなく、安定であり、皮膚に適用可能である。これらは肌において色素沈着の改善又は予防に有用である。

Claims (7)

  1. 腐植土抽出物からなる色素沈着改善又は予防剤。
  2. 面積が1.2mmを超える、連続した色素沈着部位を色素の対象とする、請求項1に記載の剤。
  3. 腐植土抽出物が、水系溶媒で抽出して得られるものである、請求項1または2に記載の剤。
  4. 腐植土抽出物が、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときにフミン質を100mg/L以上含有するものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の剤。
  5. 腐植土抽出物が、固形分濃度が0.5質量%となるように水に溶解または懸濁したときにフルボ酸を0.1〜100mg/L含有するものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の剤。
  6. 腐植土抽出物が、固形分として0.0001〜0.1質量%含有される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の剤。
  7. 腐植土抽出物を含む剤を表皮へ塗布することを含む、色素沈着の改善又は予防方法。
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