JP2017185509A - ロール成形装置及びロール成形方法 - Google Patents

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嘉哲 竹村
Katetsu Takemura
嘉哲 竹村
彰 小河
Akira Ogawa
彰 小河
孝禎 酒居
Takayoshi Sakai
孝禎 酒居
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Abstract

【課題】ロールの交換作業に費やす時間を削減し、製造効率を向上すること。
【解決手段】金属板(P)を成形するロール成形装置(1)であって、軸回りに回転する複数の回転軸(32)と、各回転軸にそれぞれ複数設けられ、回転軸と同軸回りに回転する複数のロール(33,34,35,36)と、を備え、各回転軸に設けられたロールにより、金属板の成形ラインを複数形成している。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属板を複数並んだローラーの間に通すことにより、金属板を成形加工するロール成形装置及びロール成形装置を用いたロール成形方法に関する。
コイル状に巻かれた帯状の金属板を引き出し、複数のロールで金属板を変形させて成形するロール成形装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなロール成形装置は、建築土木用の資材として用いられるデッキプレート、形鋼、鋼矢板等を製造する際に広く用いられている。
ロール成形装置には、形状の異なる複数のロールが金属板の搬送経路上に並んで設けられており、金属板がロール上を搬送される過程でロールによって徐々に曲げられ、成形されていく。各ロールは、それぞれ駆動源に連結された回転軸に取り付けられており、一つの回転軸に対して一つのロールが設けられている。各ロールは回転軸に着脱自在に固定されており、ロール成形品の形状に応じて適宜ロールを交換する。
特開2013−132667号公報
しかし、従来は一つのロール成形装置で一つの形状のロール成形品を製造しているため、異なる形状のロール成形品を製造する際にはロールを交換する必要があった。そのため、製造するロール成形品の形状の種類が多くなると、ロールの交換作業に多くの時間を費やすことになり、製造効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ロールの交換作業に費やす時間を削減し、製造効率を向上できるロール成形装置及びこのロール成形装置を用いたロール成形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、金属板を成形するロール成形装置であって、軸回りに回転する複数の回転軸と、各回転軸にそれぞれ複数設けられ、前記回転軸と同軸回りに回転する複数のロールと、を備え、各回転軸に設けられた前記ロールにより、金属板の成形ラインを複数形成していることを特徴とする。
また、一つの回転軸に設けられる複数のロールのうち、少なくとも一つのロールは他のロールと形状が異なることが好ましい。
また、一つの回転軸に設けられる複数のロールのうち、少なくとも一つのロールは他のロールと外径が異なることが好ましい。
また、一つの回転軸に設けられる各ロールの形状が同じであることが好ましい。
本発明は、上記のロール成形装置を用いて、金属板を成形するロール成形方法であって、いずれか一つの成形ラインに沿って金属板を送り出すことを特徴とする。
本発明は、上記のロール成形装置を用いて、金属板を成形するロール成形方法であって、全ての成形ラインに沿ってそれぞれ金属板を送り出すことを特徴とする。
本発明によれば、ロールの交換作業に費やす時間を削減し、製造効率を向上できる。
ロール成形装置の概略を示す正面図である。 ロール成形装置の概略を示す平面図である。 ロール成形装置におけるロールと、ロールにより成形されたロール成形品を示す斜視図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の形態をとり得る。
<ロール成形装置>
最初に、ロール成形装置1の構成について説明する。
図1は、ロール成形装置の概略を示す正面図であり、図2は、ロール成形装置の概略を示す平面図であり、図3は、ロール成形装置におけるロールと、ロールにより成形されたロール成形品を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、ロール成形装置1は、成形される金属板Pが巻きつけられたアンコイラ10と、成形された金属板Pを所定の長さで切断する切断機20との間に設けられており、アンコイラ10から送り出された金属板Pをロールにて成形するものである。ロール成形装置1は、ピンチロール2と、成形スタンド3と、を備えている。
ピンチロール2は、ロール成形装置1の最も上流側に設けられている。ピンチロール2は、アンコイラ10の下流側において、アンコイラ10から送り出された金属板Pを一定の速度で成形スタンド3に送り出す。ピンチロール2は、金属板Pの送り出し方向に対して直交する方向(金属板Pの幅方向)に沿って、例えば二つ設けられている。ここで、ピンチロール2は、ロール成形装置1が有する成形ラインの数だけ設けてもよいし、一つでもよい。
成形スタンド3は、ピンチロール2を介して送られてくる金属板Pを上面側及び下面側から挟み込み、金属板Pを変形させるものであり、金属板Pの搬送方向(送り出し方向)、すなわち、成形ラインに沿って、所定間隔をあけて複数設けられている。
各成形スタンド3は、駆動源31a,31bと、この駆動源31a,31bに連結された回転軸32a,32bと、この回転軸32a,32bに着脱自在に固定されるロール33,34,35,36と、を備えている。
駆動源31a,31bは、例えば、通電により軸回りに回転する駆動軸を備えたモータであり、この駆動軸に回転軸32a,32bが連結され、固定されている。駆動源は、一つの成形スタンド3に対して上下に一対設けられており、一方の駆動源31aは、その駆動軸が金属板Pの搬送経路よりも上方に位置するように設けられ、他方の駆動源31bは、その駆動軸が金属板Pの搬送経路よりも下方に位置するように設けられている。
回転軸32a,32bは、駆動源31a,31bの駆動軸に連結されており、駆動軸の回転と共に軸回りに回転する。回転軸32a,32bは、駆動源31a,31bの駆動軸と同軸上に連結されている。回転軸32a,32bは、それぞれ各駆動源31a,31bに設けられていることから、一つの成形スタンド3に対して上下に一対設けられており、一方の回転軸32aは、金属板Pの搬送経路よりも上方に位置するように駆動源31aに連結され、他方の回転軸32bは、金属板Pの搬送経路よりも下方に位置するように駆動源31bに連結されている。
回転軸32a,32bは、その軸線が金属板Pの送り出し方向に対して直交する方向(金属板Pの幅方向)に沿うように設けられている。回転軸32aと回転軸32bは、それぞれの軸線が金属板Pの送り出し方向に対して直交する方向(金属板Pの厚さ方向)を通る一つの平面上を通るように設けられている。
ロール33,34,35,36は、上下に並んで配置された各回転軸32a,32bに着脱自在に固定されている。回転軸32aには、形状(例えば、外径や溝の数等)の異なる二つのロール33,34が所定間隔をあけて固定されており、回転軸32bには、形状(例えば、外径や溝の数等)の異なる二つのロール35,36が所定間隔をあけて固定されている。
ここで、駆動源31a,31bに近い位置に設けられているロール33及びロール35は、金属板Pを上下方向から挟み込んで変形させる一つの成形ラインを形成しており、駆動源31a,31bに遠い位置に設けられているロール34及びロール36は、金属板Pを上下方向から挟み込んで変形させる別の成形ラインを形成している。
ここで、ロール33,34,35,36は、ロール成形装置1が有する成形ラインの数だけ回転軸32a,32bの軸線に沿って設ければよく、複数であればその数は問わない。
<ロール成形方法>
次に、上記のロール成形装置1を用いた金属板Pのロール成形方法について説明する。図3は、ロール成形装置1におけるロール33,34,35,36と、ロール33,34,35,36により成形されたロール成形品を示す斜視図である。以下では、金属板Pから製造されるロール成形品として、形状(高さ)の異なる二種類のデッキプレートを成形する場合について説明する。
図1、図2に示すように、各回転軸32には、互いに外径の異なる二つのロール33,34,35,36が取り付けられている。
図3に示すように、高さの低いデッキプレートD1を成形する場合には、アンコイラ10から引き出される金属板Pを、ピンチローラ2を介してロール34,36により形成されている成形ラインL1に導き、複数の成形スタンドに設けられている各ロール34,36によって成形する。
一方、高さの高いデッキプレートD2を成形する場合には、アンコイラ10から引き出される金属板Pを、ピンチローラ2を介してロール33,35により形成されている成形ラインL2に導き、複数の成形スタンドに設けられている各ロール33,35によって成形する。
<作用、効果>
以上のようなロール成形装置1及びロール成形方法によれば、一つのロール成形装置1に複数のロール成形ラインが形成されているので、製造するロール成形品の形状に合わせて金属板Pを送り出すロール成形ラインを変えるだけでよいので、異なる形状のロール成形品を製造する際にロールの交換作業に費やす時間を削減することができる。これにより、ロール成形品の製造効率を向上することができる。
また、金属板Pをロール成形する際には、一方の成形ラインに金属板Pを送り出すだけでなく、全ての成形ラインに同時に金属板Pを送り出し、形状の異なる複数種類のロール成形を同時に行うこともできる。複数のロール成形ラインに同時に金属板Pを送り出すことで、異なる形状のロール成形品を同時にロール成形することができ、ロール成形の作業効率を向上することができる。
また、ロールの交換作業が減ることにより、作業者への負担を減らすことができる。
また、ロール交換作業時のロールの吊り作業も減らすことができるので、現場の安全性をより向上することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではない。上記の実施の形態においては、金属板Pのロール成形ラインを二つ設けているが、複数であればよく、三つ以上のロール成形ラインを設けてもよい。
また、一つのロール成形装置1に異なる形状のロール成形品を製造する成形ラインを複数設ける場合に限らず、同じ形状のロールを複数設けて同じ形状のロール成形品を製造する成形ラインを複数設け、全ての成形ラインに同時に金属板Pを送り出すことでロール成形を並行処理できるようにしてもよい。
1 ロール成形装置
3 成形スタンド
31a,31b 駆動源
32a,32b 回転軸
33,34,35,36 ロール
D1,D2 デッキプレート
L1,L2 成形ライン
P 金属板

Claims (6)

  1. 金属板を成形するロール成形装置であって、
    軸回りに回転する複数の回転軸と、
    各回転軸にそれぞれ複数設けられ、前記回転軸と同軸回りに回転する複数のロールと、を備え、
    各回転軸に設けられた前記ロールにより、金属板の成形ラインを複数形成していることを特徴とするロール成形装置。
  2. 一つの回転軸に設けられる複数のロールのうち、少なくとも一つのロールは他のロールと形状が異なることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
  3. 一つの回転軸に設けられる複数のロールのうち、少なくとも一つのロールは他のロールと外径が異なることを特徴とする請求項2に記載のロール成形装置。
  4. 一つの回転軸に設けられる各ロールの形状が同じであることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のロール成形装置を用いて、金属板を成形するロール成形方法であって、
    いずれか一つの成形ラインに沿って金属板を送り出すことを特徴とするロール成形方法。
  6. 請求項1から4までのいずれか一項に記載のロール成形装置を用いて、金属板を成形するロール成形方法であって、
    全ての成形ラインに沿ってそれぞれ金属板を送り出すことを特徴とするロール成形方法。
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