まず、本実施例に係る遊技システムの概要について説明する。図1は、本実施例に係る遊技システムの概要を説明するための説明図である。図1に示したように、遊技場であるカジノAは、カジノ管理機構により管理されている。
遊技者は、まず登録装置10により登録を行って、ナショナルメンバーシップカード(NMC)の発行を受ける。具体的には、遊技者は、氏名、住所、生年月日、職業などのデータを登録装置10に入力する。また、身分証明書の画像データや身分証明書に付された識別番号を入力するようにしても良い。
登録装置10は、遊技者により入力された遊技者データをNMCに書き込んで発行する。NMCは、非接触通信が可能なIC(Integrated Circuit:集積回路)カードである。NMCには、該カードを一意に識別するカードIDが付与されており、登録装置10は、遊技者により入力された遊技者データと発行したカードのカードIDとを対応付けてカジノ管理機構内のセンター管理サーバ20に送信する。
センター管理サーバ20は、登録装置10から受信したカードID及び遊技者データをNMCデータに追加する。また、センター管理サーバ20は、NMCデータに含まれる各カードデータについて、カジノへの入場可否、利用金額の上限並びに後述する累積利用額を対応付けて管理する。
遊技者は、カジノAに入場する際には、入退場ゲート30にNMCをかざす。入退場ゲート30は、ICリーダによりNMCのカードIDを読取ってセンター管理サーバ20に送信する。センター管理サーバ20は、カードIDに入場可が対応付けられていたならば、入退場ゲート30に対して入場許可を通知する。
入退場ゲート30は、センター管理サーバ20より入場許可の通知を受信した場合に、ゲート扉を開放制御し、遊技者を入場可能とする。センター管理サーバ20は、遊技者がカジノAに入場したならば、入退場ゲート30が読み取ったカードID、当該カードIDに対応付けられた上限金額及び累積利用額をカジノAの場内サーバ40に送信する。
カジノAの内部には、スロットマシン50、貨幣計数機60及び精算機70が設置されている。スロットマシン50は、硬貨の投入を受け付けて抽選を行い、該抽選が当りとなった場合に賞金を払い出す遊技機である。スロットマシン50は、ICリーダを備え、遊技者がかざしたNMCからカードIDを読み取って該カードIDと投入された金額を場内サーバ40に送信し、場内サーバ40から利用許可通知を受信した場合に硬貨の受け付けと抽選を行う。抽選が当りとなった場合には、スロットマシン50は、硬貨又はチケット発行により賞金の払い出しを行う。
貨幣計数機60は、遊技者がテーブルゲームで使用するチップと引き換えるために投入した貨幣を計数する計数機である。貨幣計数機60は、ICリーダを備え、遊技者がかざしたNMCからカードIDを読み取って該カードIDと投入された金額を場内サーバ40に送信し、場内サーバ40から利用許可通知を受信した場合に貨幣の受け付けと計数を行う。ディーラは、貨幣計数機60が貨幣を計数した場合に、計数結果に対応するチップを遊技者に渡す。遊技者は渡されたチップを用いて遊技を行い、遊技終了時にはチップをディーラに渡してチケットの発行をうける。
場内サーバ40は、センター管理サーバ20より受信したカードID、上限金額及び累積利用額に基づいて、遊技者の利用金額を管理する。場内サーバ40は、スロットマシン50又は貨幣計数機60からカードID及び投入された金額を受信したならば、該カードIDに対応付けられた累積利用額に投入された金額を加算して、上限金額に達しないかを判定する。上限額に達しない場合には、場内サーバ40は、利用許可通知を送信する。また、場内サーバ40は、スロットマシン50又は貨幣計数機60が貨幣の受け付けを行ったならば、該受け付けた金額を累積利用額に加算処理する。
精算機70は、チケットを受け付けて貨幣に交換する精算機である。精算機70は、ICリーダを備え、遊技者がかざしたNMCからカードIDを読み取って該カードIDと精算金額を場内サーバ40に送信する。場内サーバ40は、精算機70から受信した精算金額を累積利用額から減算する。
遊技者は、カジノAから退場する際には、入退場ゲート30にNMCをかざす。入退場ゲート30は、ゲート扉を開放制御して遊技者を退場可能とするとともに、ICリーダによりNMCのカードIDを読取ってセンター管理サーバ20に送信する。センター管理サーバ20は、遊技者が退場したならば、場内サーバ40から累積利用額の値を取得し、NMCデータを更新する。
このように、複数のカジノ遊技場で遊技する遊技者を一意に識別するカードIDを有するNMCを発行し、入退場ゲート30でNMCからカードIDを読み取ってカジノへの入退場を管理するとともに、スロットマシン50や貨幣計数機60がNMCのカードIDを読み取って、カードIDに対応付けられた累積利用額が上限金額の範囲内となる場合にのみ動作するように構成することで、効率良くカジノ遊技へののめり込みを防止することができる。
また、カジノAに入場した遊技者に設定された上限金額は、複数のカジノを管理するセンター管理サーバ20がカジノAに設けられた場内サーバ40に通知し、場内サーバ40がカジノA内における累積利用額と上限金額の比較判定を行うこととしたので、センター管理サーバ20が比較判定を行う構成に比して処理速度を高速化できる。これにより、遊技者が快適に遊技可能となるとともに、時間当りの売上向上が実現できる。
図2は、カジノAの場内について説明するための説明図である。同図に示したように、カジノAの入退場は、入退場ゲート30を介して行う。また、カジノA内には、複数のスロットマシン50と、複数のゲームテーブルと、精算機70とが設置されている。ゲームテーブルは、ディーラが各種テーブルゲームを提供するテーブルであり各ゲームテーブルには貨幣計数機60が併設されている。
次に、図1に示した登録装置10の内部構成について説明する。図3は、図1に示した登録装置10の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、登録装置10は、表示部11、入力部12、カード搬送部13、通信I/F部14、カード収納部15及び制御部16を有する。
表示部11は、液晶パネルなどの表示機器であり、入力部12は、操作キー等の入力機器である。また、入力部12は、身分証明書の画像データを取得するスキャナ、遊技者の顔画像を撮影するカメラなどを含んでも良い。
通信I/F部14は、ネットワークを介してセンター管理サーバ20と通信するためのインタフェース部である。カード収納部15は、新規登録用のNMCを収納する収納部である。カード搬送部13は、カード収納部15に収納されたNMCを搬送して外部に排出する処理部である。
制御部16は、登録装置10を全体制御する制御部であり、登録処理部16a及びカード発行部16bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、登録処理部16a及びカード発行部16bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
登録処理部16aは、遊技者が入力部12を操作して入力した氏名、住所、生年月日、職業などの遊技者データを受け付ける。カード発行部16bは、登録処理部16aが受け付けた遊技者データをカード収納部15の一番上に収納されたNMCに書き込んで、カード搬送部13により排出させる。また、登録処理部16aは、遊技者データを書き込んだNMCのカードIDと遊技者データとを対応付けてセンター管理サーバ20に送信する。
次に、図1に示したセンター管理サーバ20の内部構成について説明する。図4は、図1に示したセンター管理サーバ20の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、センター管理サーバ20は、表示機器接続部21、入力機器接続部22、通信I/F部25、記憶部26及び制御部27を有する。
表示機器接続部21は、液晶パネル等の表示機器23を接続するインタフェース部であり、入力機器接続部22は、キーボードやマウス等の入力機器24を接続するインタフェース部である。通信I/F部25は、ネットワークを介して登録装置10、入退場ゲート30及び場内サーバ40と通信するためのインタフェース部である。
記憶部26は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、NMCデータ26aを記憶する。図5は、図4に示したNMCデータ26aについて説明するための説明図である。
図5に示したように、NMCデータ26aは、種別、入場可否、上限金額、累積利用額、状態及び氏名を含むデータをカードIDに対応付けたデータである。カードIDは、複数のカジノ遊技場で遊技する遊技者を一意に識別する識別情報である。種別は、該カードIDに対応付けられたカードデータが審査を通過した本登録データであるか、審査を通過していない仮登録データであるかを示す。
入場可否は、当該カードが入退場ゲート30にかざされた場合に、カジノへの入場を許可するか否を示す。上限金額は、当該カードによりカジノで利用できる金額の上限を示し、累積利用額は、当該カードによりカジノで利用された金額の合計を示す。この累積利用額は、1日分の合計や、過去1週間分の合計など、所定期間分の合計値とすることが望ましい。
状態は、該カードをかざした遊技者が入場中のカジノを特定するデータである。遊技者がいずれかのカジノに入場している場合には、該項目はカジノを特定する値となり、いずれのカジノにも入場していない場合にNullとなる。氏名は、該カードの発行を受けた遊技者の氏名を示すデータである。この他、住所、連絡先、職業、勤務先、収入、性別、年齢、顔画像データ、遊技履歴など、遊技者に関する任意のデータをNMCデータ26aに登録することができる。
図5に示した例では、カードID「XX01」は、本登録されており、入場可、上限金額が5万円、累積利用額が3万円、カジノAに入場中、遊技者の氏名が「BB CC」であることが示されている。また、カードID「XX02」は、仮登録されており、入場可、上限金額が3万円、累積利用額が0円、いずれのカジノにも入場中ではなく、遊技者の氏名が「DD EE」であることが示されている。
同様に、カードID「XX21」は、仮登録されており、入場拒否、上限金額が3万円、累積利用額が0円、いずれのカジノにも入場中ではなく、遊技者の氏名が「FF GG」であることが示されている。また、カードID「XX22」は、本登録されており、入場可、上限金額が5万円、累積利用額が5万円、カジノAに入場中であり、遊技者の氏名が「HH JJ」であることが示されている。
図4に戻り、制御部27について説明する。制御部27は、センター管理サーバ20を全体制御する制御部であり、データ管理部27a、審査処理部27b及び入場判定部27cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、データ管理部27a、審査処理部27b及び入場判定部27cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部27aは、NMCデータ26aを管理する処理部である。具体的には、登録装置10からカードID及び遊技者データを受信したならば、データ管理部27aは、該カードID及び遊技者データをNMCデータ26aに新規登録する。新規登録時は、仮登録且つ入場可とし、審査を通過した場合に仮登録から本登録に変更する。また、審査を通過しなかった場合には、入場拒否に変更する。
また、データ管理部27aは、入退場ゲート30から遊技者が入場したとの通知を受けたならば、入場した遊技者の上限金額と累積利用額を入場したカジノの場内サーバ40に送信する。そして、データ管理部27aは、入退場ゲート30から遊技者が退場したとの通知を受けたならば、退場したカジノの場内サーバ40から当該遊技者の累積利用額を取得し、NMCデータ26aを更新する。
審査処理部27bは、仮登録のデータについて審査を行い、審査結果をデータ管理部27aに出力する処理部である。審査は、一例として、職業及び収入から与信を行う機関に問い合わせして、所定の基準を満たすか否かにより行う。また、重複登録の有無、犯罪歴などを審査しても良い。
入場判定部27cは、入退場ゲート30からカードIDを受信した場合に、該カードに対応付けられた入場可否の値を読み出して、入退場ゲート30に送信することで、入場可否の判定を行う処理部である。
次に、図1に示した入退場ゲート30の内部構成について説明する。図6は、図1に示した入退場ゲート30の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、入退場ゲート30は、ICリーダ31、ゲート扉32、通過検知部33、通信I/F部34及び制御部35を有する。
ICリーダ31は、NMCがかざされた場合に、該カードから非接触通信によってカードIDを読み出して制御部35に出力する。ゲート扉32は、通常は閉状態で遊技者の通過を抑止し、制御部34からの制御より開放された場合に、遊技者が通過可能とする。
通過検知部33は、遊技者の通過、すなわち遊技者の入退場を検知し、検知結果を制御部35に出力する。通信I/F部34は、ネットワークを介してセンター管理サーバ20と通信するためのインタフェース部である。
制御部35は、入退場ゲート30を全体制御する制御部であり、判定依頼部35a及び開閉制御部35bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、判定依頼部35a及び開閉制御部35bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
判定依頼部35aは、ICリーダ31がNMCから読み出したカードIDをセンター管理サーバ20に送信することで、入場可否の判定を依頼する処理部である。開閉制御部35bは、遊技者が入場する際には、センター管理サーバ20から入場許可の通知を受け付けた場合にゲート扉32を開放制御し、遊技者の通過を通過検知部33により検知したならば、遊技者の入場をセンター管理サーバ20に通知して、ゲート扉32を閉制御する。一方、開閉制御部35bは、遊技者が退場する際には、ICリーダ31がカードIDを読み取った場合にゲート扉32を開放制御し、遊技者の通過を通過検知部33により検知したならば、遊技者の退場をセンター管理サーバ20に通知して、ゲート扉32を閉制御する。
遊技者が入場するか、退場するかの判定については、入場用の入退場ゲート30と退場用の入退場ゲート30とを別個に設けてもよいし、場内側と場外側にそれぞれICリーダ31を設けて、場外側のICリーダ31にNMCがかざされた場合に入場、場内側のICリーダ31にNMCがかざされた場合に退場と判定してもよい。
次に、図1に示した場内サーバ40の内部構成について説明する。図7は、図1に示した場内サーバ40の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、場内サーバ40は、表示機器接続部41、入力機器接続部42、通信I/F部45a、通信I/F部45b、記憶部46及び制御部47を有する。
表示機器接続部41は、液晶パネル等の表示機器43を接続するインタフェース部であり、入力機器接続部42は、キーボードやマウス等の入力機器44を接続するインタフェース部である。通信I/F部45aは、ネットワークを介してセンター管理サーバ20と通信するためのインタフェース部である。通信I/F部45bは、ネットワークを介してスロットマシン50、貨幣計数機60及び精算機70と通信するためのインタフェース部である。
記憶部46は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、NMCデータ46aを記憶する。図8は、図7に示したNMCデータ46aについて説明するための説明図である。
図8に示したように、NMCデータ46aは、カードID、上限金額及び累積利用額を有する。カードID、上限金額は、遊技者が入場した際にセンター管理サーバ20から通知された値である。累積利用額の初期値は、遊技者が入場した際にセンター管理サーバ20から通知された値であり、スロットマシン50、貨幣計数機60及び精算機70からの通知に基づいて更新される。
図8に示した例では、カードID「XX01」は、上限金額が5万円、累積利用額が3万円である。また、カードID「XX22」は、上限金額が5万円、累積利用額が5万円である。
図7に戻り、制御部47について説明する。制御部47は、場内サーバ40を全体制御する制御部であり、データ管理部47a及び判定部47bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、データ管理部47a及び判定部47bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
データ管理部47aは、NMCデータ46aを管理する処理部である。具体的には、センター管理サーバ20からカードID、上限金額及び累積利用額を受信したならば、データ管理部47aは、該カードID、上限金額及び累積利用額をNMCデータ46aに新規登録する。
また、データ管理部47aは、スロットマシン50又は貨幣計数機60が貨幣の受け付けを行ったならば、該受け付けた金額を累積利用額に加算処理して、NMCデータ46aを更新する。さらに、データ管理部47aは、精算機70から受信した精算金額を累積利用額から減算して、NMCデータ46aを更新する。
そして、センター管理サーバ20から退場した遊技者のカードIDを受信したならば、データ管理部47aは、該カードIDに対応付けられた累積利用額をNMCデータ46aから読み出して、センター管理サーバ20に送信し、該カードIDに対応付けられたデータをNMCデータ46aから削除する。
判定部47bは、スロットマシン50又は貨幣計数機60からカードID及び利用金額を受信した場合に、該カードIDに対応付けられた上限金額及び累積利用額をNMCデータ46aから読出し、累積利用額に受信した利用金額を加算し、該加算した値が上限金額に達しないかを判定する。上限額に達しない場合には、判定部47bは、利用許可通知を送信する。
次に、図1に示した貨幣計数機60の内部構成について説明する。図9は、図1に示した貨幣計数機60の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、貨幣計数機60は、ICリーダ61、表示部62、貨幣搬送部63、通信I/F部64、貨幣収納部65及び制御部66を有する。
ICリーダ61は、NMCがかざされた場合に、該カードから非接触通信によってカードIDを読み出して制御部66に出力する。表示部62は、液晶ディスプレイ等の表示機器であり、貨幣計数機60による計数結果等を表示する。貨幣搬送部63は、投入された貨幣の貨幣収納部65への収納並びに返却を行う。通信I/F部64は、ネットワークを介して場内サーバ40と通信するためのインタフェース部である。貨幣収納部65は、貨幣搬送部63により搬送された貨幣を収納する。
制御部66は、貨幣計数機60を全体制御する制御部であり、貨幣処理部66a及び収納制御部66cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、貨幣処理部66a及び収納制御部66cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
貨幣処理部66aは、投入された貨幣の真贋判定を行い、真贋判定により真正な貨幣ではないと判定した場合には、投入された貨幣を返却する。また、真贋判定により真正な貨幣であると判定した場合には、投入された金額を金種識別により識別する。さらに、貨幣処理部66aが有する判定依頼部66bは、ICリーダ61によってNMCから読み出したカードIDと投入金額を場内サーバ40に送信することで、利用可否の判定を依頼する。
収納制御部66cは、場内サーバ40から利用許可の通知を受け付けた場合に投入された貨幣を受け付けて、貨幣収納部65に収納し、投入された金額を表示部62に表示する。一方、場内サーバ40から利用許可の通知を受け付けなければ、収納制御部66cは、投入された貨幣を返却し、利用不可能であることを表示部62に表示する。
図10は、図9に示した貨幣計数機60がゲームテーブルに設置された状態を説明する説明図である。図10に示したように、貨幣計数機60は、ゲームテーブル端部のディーラ側に設置される。また、表示部62は、遊技者から視認可能となるように、ゲームテーブル上に設置される。
次に、図1に示したスロットマシン50の内部構成について説明する。図11は、図1に示したスロットマシン50の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、スロットマシン50は、ICリーダ51、硬貨搬送部52a、硬貨払出部52b、チケット発行部52c、通信I/F部53、表示部54、操作部55、ドラム56a、硬貨収納部56b、チケット収納部56c及び制御部57を有する。
ICリーダ51は、NMCがかざされた場合に、該カードから非接触通信によってカードIDを読み出して制御部57に出力する。硬貨搬送部52aは、投入された硬貨の硬貨収納部56bへの収納並びに返却を行う。硬貨払出部52bは、抽選が当りとなった場合に、賞金を硬貨で払い出す処理部であり、チケット発行部52cは、抽選が当りとなった場合に、賞金をチケット発行により払い出す処理部である。賞金を硬貨とチケットのいずれで払い出すかは、賞金の額によって定める。すなわち、賞金が所定額未満であれば、硬貨で賞金の払い出しを行い、賞金が所定額以上であれば、チケット発行により賞金を払い出す。
通信I/F部53は、ネットワークを介して場内サーバ40と通信するためのインタフェース部である。表示部54は、液晶ディスプレイ等の表示機器であり、スロットマシン50に対する投入金額、抽選結果、賞金額などを表示する。操作部55は、ボタンやアーム等、遊技者による操作を受け付ける操作機器であり、ドラム56aの回転開始、抽選実行などの操作を受け付ける。
ドラム56aは、複数のドラムリールがそれぞれ回転し、抽選結果に対応した絵柄の配置で停止するよう制御されることで、抽選結果を遊技者に視認可能とする機器である。硬貨収納部56bは、硬貨搬送部52aにより搬送された硬貨を収納する。また、硬貨収納部56bには、予め所定数の硬貨を貯蔵しておく。貯蔵された硬貨は硬貨払出部52bによる払い出しに用いられる。チケット収納部56cは、チケット発行部52cが発行するチケットを収納する収納部である。
制御部57は、スロットマシン50を全体制御する制御部であり、硬貨処理部57a、当り判定部57c、ドラム制御部57d、硬貨払出制御部57e及びチケット発行制御部57fを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、硬貨処理部57a、当り判定部57c、ドラム制御部57d、硬貨払出制御部57e及びチケット発行制御部57fにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
硬貨処理部57aは、投入された硬貨の真贋判定を行い、真贋判定により真正な硬貨ではないと判定した場合には、投入された硬貨を返却する。また、真贋判定により真正な硬貨であると判定した場合には、投入された金額を金種識別により識別する。さらに、硬貨処理部57aが有する判定依頼部57bは、ICリーダ51によってNMCから読み出したカードIDと投入金額を場内サーバ40に送信することで、利用可否の判定を依頼する。
硬貨処理部57aは、場内サーバ40から利用許可の通知を受け付けた場合には、投入された硬貨を受け付けて硬貨収納部56bに収納し、当り判定部57cによる抽選を開始させる。一方、場内サーバ40から利用許可の通知を受け付けなければ、硬貨処理部57aは、投入された硬貨を返却し、利用できないことを表示部54に表示する。
当り判定部57cは、所定の抽選処理を実行し、抽選の結果を表示部54に表示するとともに、ドラム制御部57dに抽選の結果を出力する。ドラム制御部57dは、図示しないステッピングモータを用いて、ドラム56aが抽選結果に対応した絵柄の配置で停止するよう制御する。すなわち、抽選結果が当りであれば、同一の絵柄が並ぶようにドラム56aを停止させ、抽選結果がはずれであれば、同一の絵柄が並ばないようドラム56aを停止させる。
硬貨払出制御部57eは、抽選結果が当りであり、賞金が所定額未満である場合に、硬貨収納部から賞金に対応する硬貨を払い出すよう硬貨払出部52bを動作させる。また、チケット発行制御部57fは、抽選結果が当りであり、賞金が所定額以上である場合に、チケット収納部56cから賞金に対応するチケットを発行するようチケット発行部52cを動作させる。
次に、図1に示した精算機70の内部構成について説明する。図12は、図1に示した精算機70の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、精算機70は、ICリーダ71、表示部72、操作部73、チケット搬送部74a、貨幣搬送部74b、通信I/F部75、チケット収納部76a、貨幣収納部76b及び制御部77を有する。
ICリーダ71は、NMCがかざされた場合に、該カードから非接触通信によってカードIDを読み出して制御部77に出力する。表示部72は、液晶ディスプレイ等の表示機器であり、投入されたチケットの枚数、精算金額などを表示する。操作部73は、ボタン等、遊技者による操作を受け付ける操作機器であり、精算実行などの操作を受け付ける。
チケット搬送部74aは、投入されたチケットのチケット収納部76aへの収納を行う。貨幣搬送部74bは、貨幣収納部76bに収納された貨幣の払い出しを行う。通信I/F部75は、ネットワークを介して場内サーバ40と通信するためのインタフェース部である。
制御部77は、精算機70を全体制御する制御部であり、チケット処理部77a及び精算処理部77bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、チケット処理部77a及び精算処理部77bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
チケット処理部77aは、投入されたチケットの真贋判定を行い、真贋判定により真正なチケットではないと判定した場合には、投入されたチケットを返却する。また、真贋判定により真正なチケットであると判定した場合には、投入されたチケットが示す精算金額を識別する。
精算処理部77bは、チケット処理部77aが識別した精算金額を貨幣搬送部74bに払い出させる処理を行う。また、精算処理部77bは、ICリーダ71によってNMCから読み出したカードIDと精算金額を場内サーバ40に送信する。
次に、登録の処理手順について説明する。図13は、登録の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、登録装置10の登録処理部16aは、遊技者が入力部12を操作して入力した氏名、住所、生年月日、職業などの遊技者データを受け付ける(ステップS101)。また、登録処理部16aは、遊技者データ及びカードIDをセンター管理サーバ20に送信する(ステップS102)。
登録装置10のカード発行部16bは、遊技者データをカード収納部15の一番上に収納されたNMCに書き込んで(ステップS103)、カード搬送部13により排出することでカード発行(ステップS104)を行って、処理を終了する。
センター管理サーバ20は、登録装置10から遊技者データ及びカードIDを受信した(ステップS201)ならば、カードIDに遊技者データを対応付け、上限金額を設定してカードデータを生成し(ステップS202)、NMCデータ26aに仮登録する(ステップS203)。
センター管理サーバ20の審査処理部27bは、仮登録されたカードデータについて審査処理を実行する(ステップS204)。審査を通過したならば(ステップS205;Yes)、審査を通過したカードデータを仮登録から本登録に変更して(ステップS206)、処理を終了する。仮登録から本登録に変更する際に、審査結果などに応じて上限金額も変更可能である。
審査を通過しなければ(ステップS205;No)、審査を通過しなかったカードデータの入場可否を入場不可に変更して(ステップS207)、処理を終了する。なお、ここでは審査の結果が速やかに得られる場合を例に説明を行ったが、審査に時間がかかる場合には、審査結果が仮登録の状態で運用しておき、審査結果が得られた場合に審査結果を反映すればよい。
次に、入場時の処理手順について説明する。図14は、入場時の処理手順を示すフローチャートである。図14に示すように、入退場ゲート30は、ICリーダ31によりICカードの接近を検知したならば(ステップS301;Yes)、接近したICカードからカードIDを読み出して(ステップS302)、カードIDと遊技場を一意に特定するカジノIDとをセンター管理サーバ20に送信する(ステップS303)。
センター管理サーバ20は、入退場ゲート30からカードID及びカジノIDを受信したならば(ステップS401)、受信したカードIDに対応付けられた入場可否の値をNMCデータ26aから読み出して、入場可であるか否かを判定する(ステップS402)。
入場可ではない場合には(ステップS402;No)、センター管理サーバ20は、そのまま処理を終了する。一方、入場可である場合には(ステップS402;Yes)、センター管理サーバ20は、入退場ゲート30に対して入場許可通知を送信する(ステップS403)。
入退場ゲート30は、センター管理サーバ20より入場許可通知を受信したならば(ステップS304;Yes)、ゲート扉32を開放制御し(ステップS305)、遊技者の入場を検知した場合に入場通知をセンター管理サーバ20に送信して(ステップS306)、処理を終了する。なお、入退場ゲート30は、センター管理サーバ20より入場許可通知を受信しなければ(ステップS304;No)、ゲート扉32を開放することなくそのまま処理を終了する。
センター管理サーバ20は、入退場ゲート30より入場通知を受信したならば(ステップS404;Yes)、ステップS401で受信したカードID、該カードIDに対応付けられた上限金額及び累積利用額をカードデータとし、ステップS401で受信したカジノIDにより示された遊技場の場内サーバ40にカードデータ送信して(ステップS405)、処理を終了する。一方、入退場ゲート30より入場通知を受信しなければ(ステップS404;No)、そのまま処理を終了する。
次に、貨幣計数機60を利用する場合の処理手順について説明する。図15は、貨幣計数機60を利用する場合の処理手順を示すフローチャートである。図15に示すように、貨幣計数機60は、ICリーダ61によりICカードの接近を検知したならば(ステップS501;Yes)、接近したICカードからカードIDを読み出して(ステップS502)、カードIDと利用金額とを場内サーバ40に送信する(ステップS503)。
場内サーバ40は、貨幣計数機60からカードID及び利用金額を受信したならば(ステップS601)、受信したカードIDに対応付けられた上限金額及び累積利用額をNMCデータ46aから読み出す(ステップS602)。
場内サーバ40は、NMCデータ46aから読み出した累積利用額と貨幣計数機60から受信した利用金額の和が、上限金額に達するかを判定し、上限金額に達しない場合に「利用可能」と判定する。
場内サーバ40は、利用可能ではないと判定したならば(ステップS603;No)、そのまま処理を終了し、利用可能と判定したならば(ステップS603;Yes)、利用許可通知を貨幣計数機60に送信する(ステップS604)。
貨幣計数機60は、場内サーバ40より利用許可通知を受信したならば(ステップS504;Yes)、投入された貨幣を受け付けて収納処理し(ステップS505)、貨幣の収納を場内サーバ40に通知して(ステップS506)、処理を終了する。なお、貨幣計数機60は、場内サーバ40より利用許可通知を受信しなければ(ステップS504;No)、貨幣を受け付けることなく返却して処理を終了する。
場内サーバ40は、貨幣計数機60より貨幣収納通知を受信したならば(ステップS605;Yes)、ステップS601で受信した利用金額を累積利用額に加算してNMCデータ46aを更新し(ステップS606)、処理を終了する。一方、貨幣収納通知を受信しなければ(ステップS605;No)、場内サーバ40は、そのまま処理を終了する。
次に、スロットマシン50を利用する場合の処理手順について説明する。図16は、スロットマシン50を利用する場合の処理手順を示すフローチャートである。図16に示すように、スロットマシン50は、ICリーダ51によりICカードの接近を検知したならば(ステップS701;Yes)、接近したICカードからカードIDを読み出して(ステップS702)、カードIDと利用金額とを場内サーバ40に送信する(ステップS703)。
場内サーバ40は、スロットマシン50からカードID及び利用金額を受信したならば(ステップS801)、受信したカードIDに対応付けられた上限金額及び累積利用額をNMCデータ46aから読み出す(ステップS802)。
場内サーバ40は、NMCデータ46aから読み出した累積利用額とスロットマシン50から受信した利用金額の和が、上限金額に達するかを判定し、上限金額に達しない場合に「利用可能」と判定する。
場内サーバ40は、利用可能ではないと判定したならば(ステップS803;No)、そのまま処理を終了し、利用可能と判定したならば(ステップS803;Yes)、利用許可通知をスロットマシン50に送信する(ステップS804)。
スロットマシン50は、場内サーバ40より利用許可通知を受信したならば(ステップS704;Yes)、投入された貨幣を受け付けて貨幣を収納し、貨幣収納を場内サーバ40に通知する(ステップS705)。なお、スロットマシン50は、場内サーバ40より利用許可通知を受信しなければ(ステップS704;No)、貨幣を受け付けることなく返却して処理を終了する
スロットマシン50は、貨幣の収納後、ドラム56aを駆動し、抽選を行う(ステップS706)。抽選結果がはずれであれば(ステップS707;No)、スロットマシン50はそのまま処理を終了する。また、抽選結果が当りとなったならば(ステップS707;Yes)、スロットマシン50は賞金を払い出して(ステップS708)処理を終了する。
場内サーバ40は、スロットマシン50より貨幣収納通知を受信したならば(ステップS805;Yes)、ステップS801で受信した利用金額を累積利用額に加算してNMCデータ46aを更新し(ステップS806)、処理を終了する。一方、場内サーバ40は、スロットマシン50より貨幣収納通知を受信しなければ(ステップS805;No)、そのまま処理を終了する。
次に、精算機70を利用する場合の処理手順について説明する。図17は、精算機70を利用する場合の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、精算機70は、ICリーダ71によりICカードの接近を検知したならば(ステップS901;Yes)、接近したICカードからカードIDを読み出して(ステップS902)、カードIDと精算金額とを場内サーバ40に送信し(ステップS903)、精算を実行して(ステップS904)、処理を終了する。
場内サーバ40は、精算機70からカードID及び精算金額を受信したならば(ステップS1001)、受信したカードIDに対応付けられた累積利用額から受信した精算金額を減算してNMCデータ46aを更新し(ステップS1002)、処理を終了する。
次に、退場時の処理手順について説明する。図18は、退場時の処理手順を示すフローチャートである。図18に示すように、入退場ゲート30は、ICリーダ31によりICカードの接近を検知したならば(ステップS1101;Yes)、接近したICカードからカードIDを読み出して(ステップS1102)、カードIDと遊技場を一意に特定するカジノIDとをセンター管理サーバ20に送信する(ステップS1103)。その後、入退場ゲート30は、ゲート扉32を開放制御し(ステップS1104)、遊技者の退場を検知した場合に退場通知をセンター管理サーバ20に送信して(ステップS1105)、処理を終了する。
センター管理サーバ20は、入退場ゲート30からカードID及びカジノIDを受信し(ステップS1201)、入場通知を受信したならば(ステップS1202;Yes)、ステップS1201で受信したカジノIDにより示された遊技場の場内サーバ40に対し、ステップS1201で受信したカードIDのカードデータを要求する(ステップS1203)。一方、センター管理サーバ20は、入場通知を受信しなければ(ステップS1202;No)、そのまま処理を終了する。
場内サーバ40は、センター管理サーバ20よりカードデータ要求を受信すると(ステップS1301)、指定されたカードIDに対応付けられた累積利用額をNMCデータ46aから読み出して、カードデータとしてセンター管理サーバ20に送信する(ステップS1302)。このカードデータの送信を行った後、指定されたカードIDに対応付けられたデータを削除して(ステップS1303)、場内サーバ40は処理を終了する。
センター管理サーバ20は、場内サーバ40よりカードデータを受信すると(ステップS1204)、受信したカードデータに示された累積利用額によりNMCデータ26aを更新して(ステップS1205)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例にかかる遊技システムでは、登録装置10が複数のカジノ遊技場で遊技する遊技者を一意に識別する識別情報を有するNMCを発行し、入退場ゲート30でNMCからカードIDを読み取ってカジノへの入退場を管理するとともに、スロットマシン50や貨幣計数機60がNMCのカードIDを読み取って、カードIDに対応付けられた累積利用額が上限金額の範囲内となる場合にのみ動作するように構成したので、現金を用いたカジノ遊技を提供する複数の国内カジノが日本国内に設けられた場合に、効率良くカジノ遊技へののめり込みを防止することができる。
なお、上述の実施例では、説明を簡明にするため、入場を許可する場合に入退場ゲート30に対して入場許可を通知し、入場を許可しない場合には通知を省略した構成を例示して説明を行ったが、入場を許可しない場合には入場不可を通知するように構成してもよい。同様に、スロットマシン50及び貨幣計数機60の利用を許可する場合に利用許可を通知し、利用を許可しない場合には通知を省略した構成を例示して説明を行ったが、利用を許可しない場合には利用不可を通知するように構成してもよい。
また、上述の実施例では、精算を行った場合に精算金額を累積利用額から減算する場合を例示して説明を行ったが、精算金額と累積利用額とを個別に管理するように構成してもよい。精算金額と累積利用額とを個別に管理する場合には、累計利用額は、投入した金額の合計となり、利用可否の判定時に累計利用額と利用金額の合計を上限金額と比較すると、カジノ遊技により獲得された獲得金額分を考慮しない判定となる。精算金額と累積利用額とを個別に管理し、かつ獲得金額分については遊技に使用可能とする場合には、累計利用額と利用金額の合計から累積生産額を差し引いて上限金額と比較すればよい。
また、上述の実施例では、貨幣計数機60及びスロットマシン50を例示して説明を行ったが、本発明はこれに限らず、カジノ内に設置される任意の装置に適用可能である。
また、上述の実施例では、上限金額に達した場合には利用を停止することとしているが、利用停止前に遊技者に状況を伝えるため、上限金額、累積利用額若しくは上限金額と累積利用額との差分を任意の装置に表示可能に構成してもよい。かかる情報の表示には、カジノ内に設置された装置の他に、遊技者の所持する携帯電話端末など、任意の装置を用いることができる。
また、上述の実施例では、センター管理サーバ20が入場可否の判定を行う場合を例示したが、場内サーバ40に入場可否のデータを持たせて判定を行わせてもよい。また、センター管理サーバ20と場内サーバ40とを繋ぐネットワークがオフラインとなった場合には、一定の上限金額や、上限金額の一時的な解禁を設定できるようにしてもよい。
また、他の遊技者のカードを使用したなりすましによる上限金額の回避に対応するため、各設備に顔認証用のカメラを設け、NMCに登録されたデータと比較することで本人確認を行ってもよい。認証用のデータについては、センター管理サーバ20に保持しておき、入場時に場内サーバ40に送信することが好ましい。
また、上述の実施例では、退場時に入退場ゲート30がカードIDをセンター管理サーバ20に送信し、センター管理サーバ20が場内サーバ40にカードデータを要求する構成を例示したが、退場時に入退場ゲート30がカードIDをセンター管理サーバ20及び場内サーバ40に通知し、場内サーバ40からセンター管理サーバ20にカードデータを送信するように構成してもよい。
また、上述の実施例では、カジノ内での累計利用額の増減を場内サーバ40が管理し、退場時に一括してセンター管理サーバ20に送信する構成を例示したが、利用又は精算の度にセンター管理サーバに通知するように構成してもよい。
また、図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。