JP2017184465A - 電気車制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気車の乗り心地を良くするとともに車輪のすべりの誤検知を減らすこと。【解決手段】実施形態にかかる電気車制御装置は、記憶部と、すべり制御部と、を備える。記憶部は、鉄道用のレールに対する電気車の車輪のすべりを、車体、車軸の一方または両方の動作に基づいて判定するための閾値として、初期値としての第1閾値と、第1閾値よりも早くすべりを判定するための第2閾値と、を記憶するとともに、閾値を第1閾値から第2閾値に切り替える条件である所定トルク低下量および所定頻度値を記憶する。すべり制御部は、第1閾値を用いて車輪がすべっていると判定した場合、車輪を駆動する回転機のトルク電流を低下させ、所定トルク低下量以上のトルクの低下の頻度が所定頻度値以上になったとき、閾値を第1閾値から第2閾値に切り替える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、電気車制御装置に関する。
従来から、鉄道システムにおいては、電気車(鉄道用電気車)の車輪とレールとの間の摩擦係数が小さいため、雨天によるレール湿潤、急勾配、急加速、急減速等により、車輪が空転、滑走する場合がある。ここで、空転とは、加速時に車輪が空回りすることを指す。また、滑走とは、減速時に車輪が停止または準停止の状態で滑ることを指す。以下、空転と滑走を総称して「すべり」という。
車輪のすべりへの対策として、例えば、速度センサ等によりすべりを検知した際に、トルク電流を絞ることで車輪に伝わる力を小さくし、車輪とレールを再粘着させる、という方法がある。ここで、粘着とは、車輪がレール上を所定以下のすべり率で走行しているときの車輪とレールとの間の摩擦状態のことを指す。
安岡育雄、他5名、「誘導電動機個別駆動方式電気機関車の再粘着制御に関する実験的考察」、電気学会論文誌D(産業応用部門誌)平成20年1月号、Vol.128,No.1,2008
従来の方法では、車輪のすべりが発生しているか否かを、例えば、車体と車軸の動き(速度、加速度等)の差から判定するが、すべり判定用に使用される閾値は単一である。しかし、閾値が単一の場合、例えば、閾値を厳しく(小さく)すると、トルク電流の絞り量が小さくなるので乗り心地は良くなるが、レールの継ぎ目等に起因してすべりを誤検知して不要な減速をしてしまう可能性が増えてしまう。一方、閾値を緩く(大きく)すると、すべりの誤検知の可能性は減るが、トルク電流の絞り量が大きくなるので乗り心地は良くなくなる。このように、従来の方法では、乗り心地と誤検知に関してトレードオフの関係が生じてしまい、改善が望まれていた。
本発明の実施形態にかかる電気車制御装置は、記憶部と、すべり制御部と、を備える。記憶部は、鉄道用のレールに対する電気車の車輪のすべりを、車体、車軸の一方または両方の動作に基づいて判定するための閾値として、初期値としての第1閾値と、前記第1閾値よりも早くすべりを判定するための第2閾値と、を記憶するとともに、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替える条件である所定トルク低下量および所定頻度値を記憶する。すべり制御部は、前記第1閾値を用いて前記車輪がすべっていると判定した場合、前記車輪を駆動する回転機のトルク電流を低下させ、前記所定トルク低下量以上のトルクの低下の頻度が前記所定頻度値以上になったとき、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替える。
図1は、第1実施形態にかかる鉄道の車両の一例を示す模式図である。 図2は、第1実施形態にかかる電気車制御装置の機能構成等の一例を示す図である。 図3は、第1実施形態にかかるすべり制御部の機能構成等の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態にかかる電気車制御装置による動作の一例を示すグラフである。 図5は、第3実施形態にかかるすべり制御部の機能構成等の一例を示す図である。 図6は、第4実施形態にかかるすべり制御部の機能構成等の一例を示す図である。 図7は、比較例にかかるすべり制御部の機能構成等の一例を示す図である。 図8は、比較例にかかる電気車制御装置による動作の一例を示すグラフである。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、第1実施形態にかかる鉄道の車両の一例を示す模式図である。図2は、第1実施形態にかかる電気車制御装置の機能構成等の一例を示す図である。図1に示すように、鉄道の車両1は、4対の車輪2と、4つのモータ3(回転機の一例)と、インバータ4と、電気車制御装置5と、を備える。また、4つのモータ3と電気車制御装置5は、モータ速度伝送ライン6で接続されている。また、インバータ4と電気車制御装置5は、電圧指令伝送ライン7で接続されている。また、インバータ4と4つのモータ3は、電圧印加ライン8で接続されている。
車輪2とモータ3は、車両1に設けられた台車枠にそれぞれ取り付けられる。また、車輪2は、車軸及びギアを介して、対応するモータ3のモータ軸に結合される。車輪2は、対応するモータ3によって駆動される。車輪2は、鉄道のレールに乗せられる。モータ3は、車輪2を駆動する走行用モータであり、例えば三相誘導電動機である。
インバータ4は、交流電力(一例としては三相交流電力)を出力する装置である。インバータ4は、例えば、出力交流電力の実効電圧ならびに周波数を可変制御するいわゆるVVVF(Variable Voltage Variable Frequency)インバータである。インバータ4は、上記交流電力を出力することで、4つのモータ3を駆動させる。なお、インバータ4を4つのモータ3それぞれに対して1つずつ設けても良い。
図2に示すように、車両1は、図1で示した構成のほかに、回転検出器31と電流検出部41を備えている。また、電気車制御装置5は、加速度指令器51と、電流パターン発生部52と、電流演算部53と、速度検出部54と、すべり制御部55と、記憶部56と、を備えている。
加速度指令器51は、例えば、電気車の運転台に設置されたマスタコントローラを用いた運転手による運転操作に応じて、加速度指令値を出力する。電流パターン発生部52は、加速度指令器51から入力される加速度指令値に基づいてモータ3を駆動するための電流パターンを発生させる。
電流演算部53は、電流検出部41の検出値であるトルク電流が電流パターン発生部52から発生された電流パターンと整合するように、モータ3に供給するべきトルク電流を演算する。
インバータ4は、電流演算部53により演算されたトルク電流が得られるように、架線(不図示)から取得した電力を電力変換して三相交流出力をモータ3に供給する。インバータ4は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)インバータである。電流検出部41は、インバータ4からモータ3に供給される三相交流出力のトルク電流を検出する。
回転検出器31は、モータ3の回転速度を検出するものであり、例えばPG(Pulse Generator)センサである。
速度検出部54は、回転検出器31により検出された回転速度から車輪2の回転速度を検出するものである。速度検出部54は、回転検出器31から出力される回転速度を微分演算することにより車輪2の回転加速度を取得することもできる。
次に、図3も併せて参照して、すべり制御部55の機能について説明する。図3は、第1実施形態にかかるすべり制御部55の機能構成等の一例を示す図である。ここで、以下で用いる差速度、相対加速度、軸加速度という用語について説明する。
差速度とは、モータ3の回転軸の軸速度(以下、単に「軸速度」ともいう。)と車体速度との差分である。軸速度は、回転検出器31からの信号(以下、「PG信号」ともいう。)により演算できる。また、車体速度は、例えば、力行の場合、4つ(4軸)のPG信号のうち最も小さいPG信号から得られる速度として演算できる。力行の場合、4つの車輪2のうち、空転している車輪2のPG信号は大きくなるので、最も小さいPG信号に対応する車輪2が、空転の度合いが一番小さいと考えられるからである。また、例えば、制動(ブレーキ)の場合、4つ(4軸)のPG信号のうち最も大きいPG信号から得られる速度として演算できる。制動の場合、4つの車輪2のうち、滑走している車輪2のPG信号は小さくなるので、最も大きいPG信号に対応する車輪2が、滑走の度合いが一番小さいと考えられるからである。
相対加速度とは、軸加速度と車体加速度との差分である。軸加速度とは、軸速度を微分することで求めることができる。車体加速度は、車体速度を微分することで求めることができる。また、以下において、ゲインとは、演算に用いられる係数を指す。
ここで、記憶部56(図2)は、鉄道用のレールに対する電気車(車両1)の車輪2のすべりを、車体、車軸の一方または両方の動作に基づいて判定するための閾値として、初期値としての第1閾値と、第1閾値よりも早くすべりを判定するための第2閾値と、を記憶するとともに、それらに対応するゲインも記憶する。なお、記憶部56は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される。
図3に示すように、第1閾値と第2閾値の例としては、まず、差速度第1閾値と差速度第2閾値がある。それらに対応するゲインが差速度第1ゲインと差速度第2ゲインである。
また、第1閾値と第2閾値の他の例として、相対加速度第1閾値と相対加速度第2閾値がある。それらに対応するゲインが相対加速度第1ゲインと相対加速度第2ゲインである。
さらに、第1閾値と第2閾値の他の例として、軸加速度第1閾値と軸加速度第2閾値がある。それらに対応するゲインが軸加速度第1ゲインと軸加速度第2ゲインである。
また、記憶部56は、さらに、すべりの判定に用いる閾値を第1閾値から第2閾値に切り替える条件である所定トルク低下量(例えば「Y[N](ニュートン)」)および所定頻度値(例えば「X秒間にZ回」)を記憶する。X,Y,Zの値は、例えば、実験や統計等に基づいて、設計者が適宜決定し、設定すれば良い。また、人工知能技術による機械学習によりX,Y,Zの値を決定するようにしても良い。
すべり制御部55は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成され、第1閾値を用いて車輪2がすべっていると判定した場合、車輪2を駆動するモータ3のトルク電流を低下させ、所定トルク低下量(Y[N])以上のトルクの低下の頻度が所定頻度値(X秒間にZ回)以上になったとき、すべりの判定に用いる閾値を第1閾値から第2閾値に切り替える(“H”)。具体的には、次の通りである。
図3に示すように、リセット指示部516は、車両1の起動信号(GST)を受信すると、切替指示部517に各閾値(差速度の閾値、相対加速度の閾値、軸加速度の閾値)のリセット(RST)を指示する。これを受けて、切替指示部517は、スイッチ501〜506に初期値側(図3の「0」側)に切り替えるように指示する。その後、車両1は走行を開始する。
第1すべり度合演算部507は、差速度に応じたすべり度合(以下、「第1すべり度合」)を演算する。具体的には、第1すべり度合演算部507は、差速度が差速度第1閾値未満であれば「第1すべり度合Y1=0」とし、差速度が差速度第1閾値以上であれば「第1すべり度合Y1=差速度×差速度第1ゲイン」とする。
また、第2すべり度合演算部508は、相対加速度に応じたすべり度合(以下、「第2すべり度合」)を演算する。具体的には、第2すべり度合演算部508は、相対加速度が相対加速度第1閾値未満であれば「第2すべり度合Y2=0」とし、相対加速度が相対加速度第1閾値以上であれば「第2すべり度合Y2=相対加速度×相対加速度第1ゲイン」とする。
また、第3すべり度合演算部509は、軸加速度に応じたすべり度合(以下、「第3すべり度合」)を演算する。具体的には、第3すべり度合演算部509は、軸加速度が軸加速度第1閾値未満であれば「第3すべり度合Y3=0」とし、軸加速度が軸加速度第1閾値以上であれば「第3すべり度合Y3=軸加速度×軸加速度第1ゲイン」とする。
第1すべり度合加算器510は、第1すべり度合Y1と第2すべり度合Y2を加算する。さらに、第2すべり度合加算器511は、その和に第3すべり度合Y3を加算し、すべり度合Yとする。絞り量演算部512は、すべり度合Yとトルクパターン(トルク電流パターン)に基づいて、トルクの絞り量ADHを出力する。
絞り量送信部513は、絞り量ADHを判定部515に送信する。絞り量閾値送信部514は、絞りがY[N]のときのトルクパターンを判定部515に送信する。判定部515は、絞り量ADHと絞りがY[N]のときのトルクパターンに基づいて、Y[N]以上の絞りがあったか否かを判定し、あったときはその旨を切替指示部517に伝達する。切替指示部517は、X秒間にY[N]以上の絞りをZ回行ったか否かを判定し、行ったときはスイッチ501〜506に非初期値側(図3の「1」側)に切り替えるように指示する。
この切替後は、第1すべり度合演算部507は、差速度第1閾値、差速度第1ゲインの代わりに差速度第2閾値、差速度第2ゲインを用いて演算する。また、第2すべり度合演算部508は、相対加速度第1閾値、相対加速度第1ゲインの代わりに相対加速度第2閾値、相対加速度第2ゲインを用いて演算する。また、第3すべり度合演算部509は、軸加速度第1閾値、軸加速度第1ゲインの代わりに軸加速度第2閾値、軸加速度第2ゲインを用いて演算する。
例えば、雨天の場合は、レールが湿潤状態となっていて摩擦係数がより小さくなっているので、X秒間にY[N]以上の絞りをZ回行う、という条件を満たし、第1閾値から第2閾値に切り替えることになる。これにより、すべりの誤検知の可能性を低く抑えつつ、トルク電流の絞り量が小さいので乗り心地を良くすることができる。すべりの誤検知の可能性を低く抑えることができるのは、第1閾値を用いている場合でも稀に誤検知をする可能性はあるが、そのような誤検知に起因して、X秒間にY[N]以上の絞りをZ回行う、という条件を満たすことはないからである。また、乗り心地を良くすることができるという効果について、図4を参照して説明する。
図4は、第1実施形態にかかる電気車制御装置5による動作の一例を示すグラフである。このグラフにおいて、波形L1はトルク電流の電流値、波形L2は参照電流の電流値、波形L3は車両1の速度を示す。なお、時刻T1において車両1が走行を開始し、時刻T2において、X秒間にY[N]以上の絞りをZ回行うという条件が満たされ、第1閾値から第2閾値に切り替えられた。
時刻T1〜T2の時間帯は、波形L1、L2からわかるようにトルク電流の絞り量が大きく、波形L3で示す車両1の速度の変化が比較的大きいので、車両1の振動が大きく、乗り心地は良くない。一方、時刻T2以降の時間帯は、波形L1、L2からわかるようにトルク電流の絞り量が小さく、波形L3で示す車両1の速度の変化も比較的小さいので、車両1の振動が小さく、乗り心地が良い。このようにして、雨天時等に、早い段階で乗り心地の良い制御に切り替えることができる。
(比較例)
ここで、比較例(従来技術例)について、図7、図8を参照して説明する。図7は、比較例にかかるすべり制御部の機能構成等の一例を示す図である。図7に示すように、比較例のすべり制御部では、差速度閾値、相対加速度閾値、軸加速度閾値がそれぞれ1つずつしか設けられていない。なお、第1すべり度合演算部907、第2すべり度合演算部908、第3すべり度合演算部909、第1すべり度合加算器910、第2すべり度合加算器911、絞り量演算部912については、図3に示す第1すべり度合演算部507、第2すべり度合演算部508、第3すべり度合演算部509、第1すべり度合加算器510、第2すべり度合加算器511、絞り量演算部512と同様であるので、説明を省略する。
図8は、比較例にかかる電気車制御装置による動作の一例を示すグラフである。このグラフにおいて、波形L11はトルク電流の電流値、波形L12は参照電流の電流値、波形L13は車両の速度を示す。なお、時刻T11において車両が走行を開始した。
時刻T11以降の時間帯において、継続して、波形L11、L12からわかるようにトルク電流の絞り量が大きく、波形L13で示す車両の速度の変化が比較的大きいので、車両の振動が大きく、乗り心地は良くない。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、電気車における複数の車両1ごとにすべり制御部55が設けられ、1つのすべり制御部55が、すべりの判定に用いる閾値を第1閾値から第2閾値に切り替えた場合、他のすべり制御部55も、すべりの判定に用いる閾値を第1閾値から第2閾値に切り替えるものとする。
これにより、複数の車両1ごとにすべり判定の精度のばらつきがあったとしても、安定して乗り心地の良い制御を実施することができる。
(第3実施形態)
次に、図5を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、モータ3の負荷の大きさ(車両1の重量に依存)に応じてレールと車輪2の間の粘着特性は変化することから、モータ3の負荷の大きさに応じて各閾値や各ゲインを変更(調整)する。
図5は、第3実施形態にかかるすべり制御部55の機能構成等の一例を示す図である。図3と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図5では、図3に比べて、演算部521〜524が設けられている点が異なっている。
演算部521は、モータ3の負荷の大きさに応じて、各閾値や各ゲインに乗算すべき倍率を決定する。モータ3の負荷が大きいほど、低い倍率となる。具体的な倍率については、予め実験等により決定しておくことができる。そして、演算部522〜524は、入力した各閾値や各ゲインに、演算部521から受け取った倍率を乗算する処理を行う。これにより、すべり制御部55は、モータ3にかかる負荷が大きいほど、すべりの判定に用いる各閾値や各ゲインを小さい値に変更し、モータ3にかかる負荷が小さいほど、すべりの判定に用いる各閾値や各ゲインを大きい値に変更することができる。つまり、モータ3の負荷の大きさに応じて変化するレールと車輪2の間の粘着特性を考慮した制御を実現することができる。
(第4実施形態)
次に、図6を参照して、第4実施形態について説明する。第4実施形態では、レールの温度に応じてレールと車輪2の間の粘着特性は変化することから、レールの温度に応じて各閾値や各ゲインを変更(調整)する。
図6は、第4実施形態にかかるすべり制御部55の機能構成等の一例を示す図である。図3と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図6では、図3に比べて、演算部531〜534が設けられている点が異なっている。
演算部531は、レールの温度に応じて、各閾値や各ゲインに乗算すべき倍率を決定する。レールの温度が高いほど、低い倍率となる。具体的な倍率については、予め実験等により決定しておくことができる。そして、演算部532〜534は、入力した各閾値や各ゲインに、演算部531から受け取った倍率を乗算する処理を行う。これにより、すべり制御部55は、レールの温度が高いほど、すべりの判定に用いる各閾値や各ゲインを小さい値に変更し、レールの温度が低いほど、すべりの判定に用いる各閾値や各ゲインを大きい値に変更することができる。つまり、レールの温度に応じて変化するレールと車輪2の間の粘着特性を考慮した制御を実現することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態では、すべり制御部55は、雨天情報を取得した場合、すべりの判定に用いる閾値を第1閾値から第2閾値に切り替える。すべり制御部55は、例えば、電気通信回線を介して外部装置から雨天情報を取得する。また、電気車の運転手が入力装置(不図示)で雨天情報を入力することにより、すべり制御部55が雨天情報を取得するようにしても良い。また、車両1のワイパが動作すると自動的にすべり制御部55が雨天情報を取得するようにしても良いし、さらに、雨滴センサを用いて雨天情報を取得するようにしても良い。
これにより、「X秒間にY[N]以上の絞りをZ回行った」といった条件を満たす前であっても、すべりの判定に用いる閾値を第1閾値から第2閾値に切り替えることができ、より早い段階から乗り心地の良い制御を実施することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、電気車制御装置5の各構成のうち、ソフトウェア、ハードウェアのいずれでも実現できるものは、いずれで実現しても良い。また、各閾値や各ゲインは、2段階でなくても、3段階以上で設定しても良い。
1 車両
2 車輪
3 モータ
4 インバータ
5 電気車制御装置
31 回転検出器
41 電流検出部
51 加速度指令器
52 電流パターン発生部
53 電流演算部
54 速度検出部
55 すべり制御部
56 記憶部

Claims (5)

  1. 鉄道用のレールに対する電気車の車輪のすべりを、車体、車軸の一方または両方の動作に基づいて判定するための閾値として、初期値としての第1閾値と、前記第1閾値よりも早くすべりを判定するための第2閾値と、を記憶するとともに、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替える条件である所定トルク低下量および所定頻度値を記憶する記憶部と、
    前記第1閾値を用いて前記車輪がすべっていると判定した場合、前記車輪を駆動する回転機のトルク電流を低下させ、前記所定トルク低下量以上のトルクの低下の頻度が前記所定頻度値以上になったとき、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替えるすべり制御部と、
    を備える電気車制御装置。
  2. 前記電気車における複数の車両ごとに前記すべり制御部が設けられ、
    1つの前記すべり制御部が、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替えた場合、他の前記すべり制御部も、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替える、請求項1に記載の電気車制御装置。
  3. 前記すべり制御部は、前記回転機にかかる負荷が大きいほど、前記第1閾値、前記第2閾値を小さい値に変更する、請求項1に記載の電気車制御装置。
  4. 前記すべり制御部は、前記レールの温度が高いほど、前記第1閾値、前記第2閾値を小さい値に変更する、請求項1に記載の電気車制御装置。
  5. 前記すべり制御部は、雨天情報を取得した場合、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値に切り替える、請求項1に記載の電気車制御装置。
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