JP2017183517A - 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2017183517A
JP2017183517A JP2016068583A JP2016068583A JP2017183517A JP 2017183517 A JP2017183517 A JP 2017183517A JP 2016068583 A JP2016068583 A JP 2016068583A JP 2016068583 A JP2016068583 A JP 2016068583A JP 2017183517 A JP2017183517 A JP 2017183517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
chuck
spin base
chuck pins
substrate processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016068583A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6630213B2 (ja
Inventor
中村 一樹
Kazuki Nakamura
一樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2016068583A priority Critical patent/JP6630213B2/ja
Publication of JP2017183517A publication Critical patent/JP2017183517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6630213B2 publication Critical patent/JP6630213B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】基板をその端部で挟持するいわゆるエッジホールド方式による保持方式において、基板の端部(ベベルまたはエッジ周辺)を良好にブラシ洗浄する装置や方法を提供することである。【解決手段】複数の第1チャックピンCAと、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板Wの端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられており、基板との当接面がブラシ素材で形成された複数の第2チャックピンCBと、を備えた基板処理装置において、前記複数の第1チャックピンを閉状態にし、かつ、前記複数の第2チャックピンを開状態にする第1チャックピン保持工程と、前記複数の第2チャックピンを開状態にし、かつ、前記複数の第2チャックピンを閉状態にする第2チャックピン保持工程とを実行する。前記第2チャックピン保持工程において、スピンベース70と前記基板Wとが相対的に回転移動する。【選択図】図8

Description

この発明は、処理対象の基板に対して処理液を用いた処理を施すための基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体に関する。処理対象の基板には、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、フォトマスク用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板などの各種の基板が含まれる。これら基板を以下、ウエハと総称する。
基板の処理工程の一つに、基板の表面に処理液を供給することにより基板表面を洗浄する工程がある。処理液供給のみでは充分に洗浄目的が達せられない場合、ブラシを基板表面に適用し基板表面を洗浄するブラシ洗浄工程が行われる。
基板を水平に保持しつつ回転させた上で基板洗浄処理を行ういわゆる枚葉洗浄装置においては、基板表面に処理液を供給した上でブラシが基板表面に適用され、ブラシによる洗浄処理が実施される。
基板を水平面に平行に保持し、一つの処理室で一枚ずつ基板処理を行ういわゆる枚葉基板処理装置においてブラシ洗浄する際には、基板をスピンベースに保持した上で基板とスピンベースを一体回転させ、これにブラシを当接させることによりブラシ洗浄が行われる。スピンベースに基板を保持させる方式としては、基板の主面の一方を吸引保持する吸引チャック方式や、基板の端部(ベベルまたはエッジ周辺)を基板側面から挟持するエッジホールド方式などがある。エッジホールド方式は、吸引チャック方式と違い基板端部以外の部分を洗浄することが可能であり、広く用いられる。特にウエハ裏面洗浄工程ではその工程の性質上、殆どの場合においてエッジホールド方式が使われる。
しかしながら、エッジホールド方式の基板保持には、チャックピンが基板の端部を保持するため基板端部のブラシ洗浄が困難となるという問題がある。
この問題に対処するため、基板の端部を保持する複数のチャックピンの一部を適宜退避させ、基板の端部のうちチャックピンが退避した箇所についてブラシを進入させブラシ洗浄を行うという方法が提案されている。このようにチャックピンの一部を退避させる技術例が特許文献1に記載されている。
特許文献1では、エッジホールド方式にて基板が保持されているが、ブラシとチャックピンが干渉しないようにチャックピンを退避させ、これと基板主面のブラシ洗浄を同期させている。チャックピンが退避したところについて、ブラシは基板のエッジを超えた位置まで水平移動し、いわゆるブラシオーバースキャン走査がなされる。
特許第4939376号公報
特許文献1に例示されるようにブラシオーバースキャンにおいてチャックピンを開くためには、基板飛びを防止するため基板回転数を低回転(例:50rpm以下)にする必要がある。しかし、低回転数にてブラシ洗浄を行うと、汚染除去効率の低下や、遠心力不足による汚染残留などの問題が発生しやすくなる。こうしたことから、エッジホールド方式にて基板を保持しつつ、中速以上の回転数(例:数百から1000rpm以上)で基板を回転させつつブラシ洗浄する装置・方法が必要とされている。
また、ブラシオーバースキャンでは、ブラシを主面に垂直に当接させる。一方で基板端部(ベベルまたはエッジ周辺)は、水平面に対して斜めまたは垂直に切り落とした形状となっている。このため、基板端部の汚れがブラシオーバースキャンでは充分に除去されない場合がある。このため、エッジホールド方式にて基板を保持しつつ、基板端部の形状に適合したブラシにてブラシ洗浄を行う装置・方法が必要とされている。
そこで、この発明の目的は、基板をその端部で挟持するいわゆるエッジホールド方式による保持方式を採用しつつ、基板の端部(ベベルまたはエッジ周辺)を良好にブラシ洗浄する装置および方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)のブラシ洗浄を行う基板処理装置(1)であって、回転軸線(AX)の周りで回転可能に設けられたスピンベース(70)と、前記スピンベースを回転させるスピンベース回転機構(53)と、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンチャックに設けられた複数の第1チャックピン(CA)と、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンチャックに設けられた複数の第2チャックピン(CB)と、を備えており、前記複数の第1チャックピンの各々は、閉状態において基板の端部と当接する第1当接面(CA2)を有しており、前記複数の第2チャックピンの各々は、閉状態において基板の端部と当接する第2当接面(CB2)を有しており、前記第1当接面と第2当接面は異なる素材で形成されており、前記第2当接面がブラシ素材で形成されていることを特徴とする。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
請求項1記載の発明によれば、基板を第1チャックピンCAおよび第2チャックピンCBそれぞれを用いて保持することが可能であり、第2チャックピンと基板が当接する第2当接面がブラシ素材で形成されている。従って、第2チャックピンCBにより基板を保持しつつ基板の端部をブラシ洗浄することが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置(1)であって、前記複数の第1チャックピン(CA)と前記複数の第2チャックピン(CB)が交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、第2チャックピンと第1チャックピンで交互に基板を持ち替えて保持することが可能となる。
請求項3記載の発明は、請求項1乃至2に記載の基板処理装置(1)であって、前記複数の第1チャックピン(CA)と前記複数の第2チャックピン(CB)が基板(W)の周方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、第1チャックピンと第2チャックピンが基板の周方向に沿って交互に配置されているため、基板の持ち替えを行っても、基板を安定して保持することが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3に記載の基板処理装置(1)であって、前記第2当接面(CB2)の基板(W)に対する摩擦係数が、前記第1当接面(CA2)の基板に対する摩擦係数よりも小さいことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、第2チャックピンで基板を保持した際に基板がチャックピンとの間で滑りやすくなる。この滑り動作を利用してブラシ洗浄を行うことが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4に記載の基板処理装置(1)であって、前記複数の第1チャックピン(CA)と前記複数の第2チャックピン(CB)が交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5に記載の基板処理装置(あ)であって、 前記スピンベース(70)の回転数が一定速度であるときにおいて、
前記複数の第1チャックピン(CA))と前記複数の第2チャックピン(CB)が交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする、基板処理装置(1)である。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至5に記載の基板処理装置(1)であって、前記スピンベース(70)の回転数が加速している間において、前記複数の第1チャックピン(CA)と前記複数の第2チャックピン(CB)が交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至5に記載の基板処理装置であって、前記スピンベース(70)の回転数が減速している間において、前記複数の第1チャックピン(CA)と前記複数の第2チャックピン(CB)が交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、基板(W)のブラシ洗浄を行う基板処理方法であって、回転軸線(AX)の周りで回転可能に設けられたスピンベース(70)と、
前記スピンベースを回転させるスピンベース回転機構(53)と、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられてた複数の第1チャックピン(CA)と、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられており、基板との当接面がブラシ素材で形成された複数の第2チャックピン(CB)と、を備えた基板処理装置において、前記複数の第1チャックピンを閉状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを開状態にする第1チャックピン保持工程と、前記複数の第2チャックピンを開状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを閉状態にする第2チャックピン保持工程とを実行し、前記第2チャックピン保持工程において、前記スピンベース(70)と前記基板(W)とが相対的に回転移動することを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、基板を第1チャックピンCAおよび第2チャックピンCBそれぞれを用いて保持することが可能であり、第2チャックピンと基板が当接する第2当接面がブラシ素材で形成されており、第2チャックピンと第1チャックピンで交互に基板を持ち替えて保持することが可能である。第2チャックピン保持工程において、スピンベースと基板とが相対的に回転移動するため、第2チャックピンが基板端面をブラシ洗浄する動作が可能となる。
請求項10記載の発明は、前記請求項9に記載の基板処理方法であって、
前記第1工程においては、前記スピンベース(70)と前記基板(W)とが互いに相対的に回転せず、前記第2工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転することを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、第1工程においてスピンベースの回転に基板が追随されるため、基板をスピンベースの回転に合わせて回転させることができる。一方で第2工程においては、スピンベースと基板とが相対的に回転移動するため、第2チャックピンが基板端面をブラシ洗浄する動作が可能となる。
請求項11記載の発明は、前記請求項9乃至10に記載の基板処理方法であって、前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベース(70)の回転数が一定速度であるときに行われることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、前記請求項9乃至10に記載の基板処理方法であって、前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベース(70)の回転数が加速しているときに行われることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、前記請求項9乃至10に記載の基板処理方法であって、前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベース(70)の回転数が減速しているときに行われることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、前記請求項9乃至13に記載の基板処理方法であって、前記第1工程と前記第2工程が複数回繰り返されることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、基板(W)のブラシ洗浄を行う基板処理方法を実行するプログラムのプログラム記録媒体であって、当該プログラムが、回転軸線(AX)の周りで回転可能に設けられたスピンベース(70)と、前記スピンベースを回転させるスピンベース回転機構(53)と、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられてた複数の第1チャックピン(CA)と、開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられており、基板との当接面がブラシ素材で形成された複数の第2チャックピン(CB)と、を備えた基板処理装置において、前記複数の第1チャックピンを閉状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを開状態にする第1チャックピン保持工程と、前記複数の第2チャックピンを開状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを閉状態にする第2チャックピン保持工程とを実行し、前記第2チャックピン保持工程において、前記スピンベース(70)と前記基板(W)とが相対的に回転移動することを特徴とする。
請求項15記載の発明によれば、基板を第1チャックピンCAおよび第2チャックピンCBそれぞれを用いて保持することが可能であり、第2チャックピンと基板が当接する第2当接面がブラシ素材で形成されており、第2チャックピンと第1チャックピンで交互に基板を持ち替えて保持することが可能である。第2チャックピン保持工程において、スピンベースと基板とが相対的に回転移動するため、第2チャックピンが基板端面をブラシ洗浄する動作が可能となる。
請求項16記載の発明は、前記請求項15に記載のプログラム記録媒体であって、前記第1工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転せず、前記第2工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転することを特徴とする。
請求項16記載の発明によれば、第1工程においてスピンベースの回転に基板が追随されるため、基板をスピンベースの回転に合わせて回転させることができる。一方で第2工程においては、スピンベースと基板とが相対的に回転移動するため、第2チャックピンが基板端面をブラシ洗浄する動作が可能となる。
請求項17記載の発明は、前記請求項15乃至16に記載のプログラム記録媒体であって、前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が一定速度であるときに行われることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、前記請求項15乃至16に記載のプログラム記録媒体であって、前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が加速しているときに行われることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、前記請求項15乃至16に記載のプログラム記録媒体であって、前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が減速しているときに行われることを特徴とする。
請求項20記載の発明は、前記請求項15乃至19に記載の基板処理方法であって、前記第1工程と前記第2工程が複数回繰り返されることを特徴とする。
実施形態に係る基板処理装置の構成を模式的に示す側面図である。 実施形態に係る処理液供給機構200の構成を模式的に示す側面図である。 実施形態に係る制御機構100の構成を模式的に示す側面図である。 実施形態に係るチャックピンCA及びCBの構造を説明するための模式的な側面図である。 実施形態に係るチャックピンCA及びCBの動作を説明するための模式的な平面図である。 実施形態に係るチャックピンCA及びCBの動作を説明するための模式的な平面図である。 実施形態に係るチャックピンCA及びCBの動作を説明するための模式的な平面図である。 実施形態に係るチャックピンCA及びCBの動作を説明するための模式的な平面図である。 実施形態に係る処理のタイムチャートである。 実施形態に係る処理のフローチャートである。
以下、基板処理装置1の構成及び動作を図面に基づいて説明する。
図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。また、各図面は模式的に示されたものである。
[実施形態について]
<基板処理装置1の構成>
図1は、実施形態に係る基板処理装置1の構成の一例を表す模式図である。
まず、基板処理装置1を構成する各種部材や機構について説明する。
基板処理装置1は、基板Wを保持回転するためのスピンチャック50が設置されている。スピンチャック50は、略円板形状のスピンベース70と、スピンベース70の下方に連結された円柱状の支軸52と、支軸52と連結するスピンベース回転機構53を備える。
スピンベース70の上面の周縁部には、基板Wをその周縁から保持するための複数のチャックピンCAと、複数のチャックピンCBが、スピンベース70上面の周方向について略等間隔となるように互い違いに配設されている。スピンベース70の内部には、点線で示すチャックピン移動機構75A及び75Bが格納されている。チャックピン移動機構75Aは、複数のチャックピンCAを開状態と閉状態とに切り替える動作を実現する。チャックピン移動機構75Bは、複数のチャックピンCBを開状態と閉状態とに切り替える動作を実現する。これら動作は、制御機構100におけるアーム移動機構制御部122からの制御信号により実現される。
スピンチャック50の側方には、アーム移動機構60が設置されている。アーム移動機構60は、アーム64を水平面内で揺動移動させるための軸回転機構61Aと、アーム64を鉛直方向に昇降させるための昇降機構61Bを有する可動部61を備える。可動部61は、可動部61から生じる汚染物を遮蔽するために可動部61周囲を覆うためのカバー62を備えている。なお、可動部61は、ヘッド65およびブラシをアーム52の長軸方向に前後させるための図示しない前後移動機構61Cを、軸回転機構61Aの代わりに、または軸回転機構61Aに加えて備えている構成としても良い。
可動部61は、鉛直方向に延びる支軸63に連結し、支軸63は更に水平方向に延びるアーム64に連結する。アーム64の一端はヘッド65に連結する。ヘッド65上には、第1ブラシBR1が固定されており、アーム移動機構60によりヘッド65を移動させることによって、第1ブラシBR1の位置を移動させることができる。ヘッド65は、固定具25を介して図1に示すように第2ノズル20と連結しても良い。
基板処理装置1は更に、スピンチャック50で保持された基板Wに処理液を供給するための第1ノズルおよび第2ノズルを備える。
<処理液供給機構200の構成について>
以下、図1に加えて適宜図2を参照して第1ノズル及び第2ノズルの配置構成および処理液供給機構200の構成について説明する。図2は、実施形態に係る処理液供給機構200の構成を模式的に示す側面図である。
第1ノズル10は、配管210を通じて処理液供給機構200から供給される処理液を吐出口10Aから吐出可能に構成されている。本実施形態においては、第1ノズル10は、基板Wの主面(上面)の中心に向けて処理液を吐出するように、図示しない固定具により基板Wの上部に固定される。
第1ノズル10の固定位置は、第2ノズル20やヘッド65の移動に伴い、これらと干渉しない高さに設定される。
第1ノズル10の上記配置構成は、あくまで一例であり、基板Wの主面(上面)の中心に向けて処理液を吐出する構成としては、基板Wの上方に基板Wの主面と対向したいわゆる遮断板を配置し、この遮断板の中央に第1ノズル10の吐出口を配置する構成など、多様な構成例が考えられる。また、第1ノズル10は、各種移動機構と組み合わせることで基板Wの主面(上面)に沿って移動可能な構成とし、基板Wの主面(上面)の中心に向けて処理液を吐出するときに基板Wの回転軸上に沿って配置され、それ以外のときに退避位置に退避する構成としても良い。また、第1ノズル10の吐出口が基板Wの回転軸上外に配置され、処理液が基板Wの主面(上面)の中心に向けて斜めに吐出される構成としても良い。
第1ノズル10は、配管210を通じて、図2に示す処理液供給機構200に接続する。処理液供給機構200は、処理液タンク250に貯留された処理液を、ポンプP1により、配管210を通じて第1ノズル10へと供給する。配管210には処理液の流量を調整するための流量調整バルブ211、配管22010を開閉する開閉バルブ215が介接されている。第1ノズル10から吐出される処理液の流量は、ポンプP1の移動出力および流量調整バルブ211の開度を調整することによって調節され、処理液の吐出の開始・停止は開閉バルブ215を開閉することにより実行される。
第2ノズル20は、配管220を通じて処理液供給機構200から供給される処理吐出口20Aから吐出可能に構成されている。処理液供給機構200は、処理液タンク250に貯留された処理液を、ポンプP2により、配管220を通じて第2ノズル20へと供給する。配管220には配管220を流れる処理液の流量を調整するための流量調整バルブ221、配管220を開閉する開閉バルブ225が介接されている。第2ノズル20から吐出される処理液の流量は、ポンプP2の移動出力および流量調整バルブ221の開度を調整することによって調節され、処理液の吐出の開始・停止は開閉バルブ225を開閉することにより実行される。
第2ノズル20は、固定具25を介してヘッド65に固定されており、ヘッド65、ひいてはブラシBR1とともに移動する。第2ノズル20の主な役割は、ブラシBR1が基板Wに当接した際、つまりブラシBR1により基板Wの主面(上面)を洗浄する際に、ブラシBR1と基板Wとが当接する当接領域について基板回転下流側に隣接する領域(回転下流隣接領域)に処理液を補充し、回転下流隣接領域における処理液膜切れまたは膜厚厚低下を回避することである。このため、第2ノズル20の吐出口は、当該回転下流隣接領域のいずれかの位置に向けて処理液が吐出されるように、ブラシBR1と第2ノズル20との位置関係、第2ノズル20の角度などを調節した上で固定具25を介してヘッド65に固定される。
より具体的に述べると、第2ノズル20は、処理液がスピンベース70に対して鉛直斜め下方へと吐出されるように、その長軸について角度をつけて(例えば、スピンベース70の回転軸に対して、回転軸下方から45度〜80度)、ヘッド65の側面に固定される。膜厚低下領域Rの形状は、典型的には、ブラシBR1と基板Wとが当接する当接領域の基板回転下流側に生ずる。ブラシBR1の構造からいうと、ブラシBR1の下面の端面(エッジ)のうち基板回転下流側のエッジ(ブラシBR1の下流側エッジ30B)に端を発し、そこから基板回転下流側に若干延びる形状となる。従って、第2ノズル20から処理液を吐出する目標位置Xは、ブラシBR1の側面近傍かつ回転下流側に設定することが望ましく、更には、膜厚低下領域Rの全領域へと第2ノズル20から補充した処理液が流れていく位置とすることが望ましい。
なお、当接領域の基板回転下流側のうち、もっとも処理液膜厚が低下するのは、当接領域の境界線近傍である。従って、第2ノズル20からの処理液は、当接領域の境界線近傍にその一部が流れるように第2ノズルをヘッド65に固定することが望ましい。
配管210と配管220は、図2に示すように、独立して共通の処理液タンク250に連結する構成としても良いし、処理液タンク250に至る手前で共通配管230(図示せず)に合流した後、処理液タンク250と共通配管250が接続する形態としても良い。また、それぞれ異なる処理液タンク250A、250B(図示せず)へと連結する構成としても良い。
<制御機構100について>
図1及び図3を参照し、制御機構100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る制御機構100の構成を模式的に示す側面図である。
基板処理装置1は、更に制御機構100を有している。制御機構100は、チャックピン移動機構75、スピンベース回転機構53、アーム移動機構60の可動部61、処理液供給機構200におけるポンプP1及びP2、流量調整バルブ211及び221、開閉バルブ215及び225などの動作を制御する。
制御機構100は、CPU120、処理液供給機構制御部121、アーム移動機構制御部122、チャックピン移動機構制御部123、スピンベース回転機構制御部124、その他の制御部125を備える(図3参照)。
制御機構に接続する記憶部110は、処理工程の手順や工程実施に必要な装置制御パラメータなどを格納するレシピや、操作者指示情報、工程ごとの装置制御パラメータや制御信号の値を算出するための各種アルゴリズムを格納する。上記の各制御部は、記憶部110と連携して制御信号の値を算出し、装置の処理工程の進行状況に従って、制御信号を接続先に送信する。
制御機構100は、基板Wの処理に伴う処理液飛沫や雰囲気汚染を回避するため、スピンチャック51との間に設けたスピンチャック51等を覆う図示しない隔壁の外部に設けた構成とし、制御信号を送受信するための配線を通じて上述の各種機構への通信を行う構成としても良い。
<チャックピンCA及びCBの構造>
図4は、実施形態に係るチャックピンCA及びCBの構造を説明するための模式的な側面図である。図4では、簡単のため、記憶部110、制御機構100、処理液供給機構200、第1ノズル10、第2ノズル20、アーム移動機構60を図から省略している。
以下、図4を参照し、チャックピン移動機構75A及び75B、ならびに、チャックピンCA及びCBの構造について詳しく説明する。
図4では、スピンチャック50のうち、簡単のためスピンベース70のみを図示してい
スピンベース70の内部には、図4の点線で示すスピンチャック移動機構75が内蔵されている。スピンチャック移動機構75は、スピンチャック移動機構75Aとスピンチャック移動機構75Bとを有する。
スピンチャック移動機構75Aは、スピンベース70内において、複数のチャックピンCAの各々の下方に格納されており、制御機構100におけるチャックピン移動機構制御部による制御信号により作動する。
スピンチャック移動機構75Aは、チャックピンCAの支軸CA3をスロットCA4に沿って移動させることにより、支軸CA3に連結されたチャックピン本体CA1を移動させる。当該移動により、チャックピンCAの当接面CA2が基板Wのエッジまたはベベルに当接可能な状態である「開状態」と、当接面CA2が基板Wのエッジまたはベベルに当接可能な状態である「閉状態」の2状態が実現される。スピンチャック移動機構75Aによる当該移動は、例えば、スピンベース70の上面径方向に沿って溝が形成されたスロットCA4に沿ってスピンチャック移動機構75Aが支軸CA3をスピンベース70の上面径方向に沿って水平移動させることにより実現される。スピンチャック移動機構75Aによる当該移動は、別の態様、例えば、当該支軸CA4がその下方において水平方向に設けられた軸周りに回転することによって、基板Wへと当接または離反を実演するものであっても良い。支軸CA3を移動させ、チャックピンCAに開状態と閉状態を実現させるためのスピンチャック移動機構75Aの機械構成としては、従来からカム機構により部材の変位を実現する構成や、磁石を活用して非接触で部材の変位を実現する構成など様々な構成が公知であり、いずれの構成を用いても良い。
次にスピンチャック移動機構75Bについて説明する。スピンチャック移動機構75Bは、スピンベース70内において、複数のチャックピンCBの各々の下方に格納されており、制御機構100におけるチャックピン移動機構制御部による制御信号により作動する。その他構成については、スピンチャック移動機構75Aと75Bは同様な構成をとる。
独立した移動機構であるスピンチャック移動機構75A、75Bが、各々複数のチャックピンCA、CBに連結しているため、複数のチャックピンCAとCBを各々独立して移動させることができる。
引き続き図4を参照し、チャックピンCA及びCBの構成について説明する。
チャックピンCAは、チャックピン本体CA1と、チャックピン本体CA1の側面にて基板Wに当接する当接面CA2と、スピンベース70の上面周縁部に設けられたスロットCA4と、スロットCA4とチャックピン本体CA1の下面を接続するCA3とを有する。
当接面CA2は、チャックピン本体CA1の一部分を構成しても良いし、チャックピン本体CA1と独立した部材であっても良い。すなわち、チャックピン本体CA1と当接面CA2が独立した部材であっても良いし、一体的に成型された部材であっても良い。
当接面CA2は、基板Wの端面と直接に接触するため、汚染の発生しやすさ、耐薬性、耐久性などを考慮して素材が決定される。チャックピンCAは、当接面CA2を基板Wの端面に当接させることにより、基板Wを確実に保持する必要がある。このため、基板Wに当接させた際に余り摩擦力が働かないような材料や表面形状とすることは望ましくない。
当接面CA2の材料としては、例えば、例えばPVA(ポリビニルアルコール)やウレタンなどの弾性変形可能な材料で形成されたスポンジ材(多孔質部材)などが選択される。
続いて、チャックピンCBについて説明する。
チャックピンCBは、チャックピン本体CB1と、チャックピン本体CB1の側面にて基板Wに当接する当接面CB2と、スピンベース70の上面周縁部に設けられたスロットCB4と、スロットCB4とチャックピン本体CB1の下面を接続するCB3とを有する。当接面CB2は、チャックピン本体CB1の一部分を構成しても良いし、チャックピン本体CB1と独立した部材であっても良い。すなわち、チャックピン本体CB1と当接面CB2が独立した部材であっても良いし、一体的に成型された部材であっても良い。後者の場合、チャックピン本体CB1全体が後述するようにブラシ洗浄に適し、かつ、チャックピンCAの当接面CA2よりも基板Wに対する摩擦力が低くなるように材料・形状を設計する必要がある。
当接面CB2は、基板Wの端面と直接に接触するため、汚染の発生しやすさ、耐薬性、耐久性などを考慮して素材が決定される。
チャックピンCBは、チャックピンCAと同様、当接面CB2を基板Wの端面に当接させることにより、基板Wを保持する機能に加えて、基板Wのエッジまたはエッジ及びベベルを洗浄する機能を有する。当該洗浄機能は、後に詳述するように、当接面CB2と基板Wが当接しつつ互いに相対的に回転移動することにより実現される。換言すると、チャックピンCBの当接面CB2が基板Wのエッジやベベルに接触しつつ、滑るように相対移動する。こうした洗浄機能を実現するために、チャックピンCBの当接面CB2は、いわゆるブラシ洗浄処理に適したブラシ素材であることが好ましい。さらに、当該洗浄機能においては、当接面CB2と基板Wとが互いに滑るように相対移動する必要があるため、当接面CA2に比べて滑りやすい素材を選択することが望ましい。
当接面CB2の材料としては、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)やウレタンなどの弾性変形可能な材料で形成されたスポンジ材(多孔質部材)が選択される。
本実施形態においては、当接面CA2やCB2の形状は、図4に示すように基板Wの端部(ベベルまたはエッジ周辺)に対向する側面が基板径方向の外側に向けて凹むことで基板の端部のほぼ全てを上下及び側面から挟持するように構成されている。
なお、当接面CA2の形状は、こうした形状に限らず、基板Wの保持機能を適切に発揮しうる限りにおいて様々な形態をとりうる。例えば、当接面CA2は、基板Wの端部を下部から支持する載置面と、載置面から鉛直方向に延びる平板上の側面から成り、当該載置面と側面を基板Wの端部に当接させる椅子状の形状であっても良い。また、当接面CB2の形状は、基板Wの保持機能を発揮し、かつ、基板Wの端部のブラシ洗浄に適している限り、様々な形態をとりうる。
以上、基板処理装置1の装置構成について説明した。
次に、図5〜図8を参照し、チャックピンCA及びCBの動作について説明する。
図5は、実施形態に係るチャックピンCA及びCBの動作を説明するための模式的な平面図である
チャックピンCAは、当接面CA2の材質や形状が、基板Wのエッジまたはベベルを確実に保持することを想定して設計されており、その点では、通常のチャックピンと変わるところは無い。チャックピンCBは、当接面CA2の材質や形状が、基板Wのエッジまたはベベルを保持する機能を有するが、チャックピンCAほどに確実に基板Wを保持することは求められておらず、むしろ、後述するブラシ洗浄のためには、基板Wに当接しつつ基板Wと当接面CB2が互いに滑るように保持されることが想定されている。このため、当接面CA2の材質や形状は、ブラシ洗浄に用いられるブラシ素材などであり、かつ、チャックピンCAの当接面CA2よりも滑りが良いものが選択される。
チャックピンCA、CBはそれぞれ複数個あり、スピンベース70の上方において、図5に例示するように周方向に互い違いに配置される。
既に説明したように、チャックピンCAは、チャックピン移動機構75Aにより、チャックピンCBはチャックピン移動機構75Bにより、それぞれ独立に「開状態」と「閉状態」との間で移動可能である。
図5では、複数のチャックピンCAが「開状態」すなわちスピンベース70の径方向外側に移動しており、かつ、複数のチャックピンCBもまた「開状態」すなわちスピンベース70の径方向外側に移動している状態が示されている。なお、図5では、基板Wとチャックピンとの位置関係を示す目的で基板Wを記載しているが、基板Wの記載は、あくまで位置関係を示す参考のためである。実際には、この状態にて基板WをチャックピンCAまたはCBで保持することはできない。
図6は、図5と同様な模式図な平面図である。図6では、複数のチャックピンCA及びCBの全てが「閉状態」となっている。
図7もまた、図5と同様な模式図な平面図である。図7では、複数のチャックピンCAが「閉状態」である一方で、複数のチャックピンCBが「開状態」となっている。
図8もまた、図5と同様な模式図な平面図である。図8では、複数のチャックピンCAが「開状態」である一方で、複数のチャックピンCBが「閉状態」となっている。
次に、図9及び図10を参照し、基板処理装置1の動作例について説明する。
図9は、実施形態に係る処理のタイムチャートである。
図10は、実施形態に係る処理のフローチャートである。
<STEP1 基板の搬入>
先ず、基板Wに所定の処理を加えるために、基板Wがスピンチャック50に保持される。基板Wが、図示しない基板搬送機構により基板処理装置1へと搬送されてくる。
このとき、チャックピンCAおよびCBは、既に説明した開状態となっている。
基板搬送機構は、記憶部110に既に格納されている位置情報に基づき、基板Wの端面がチャックピンCAおよびCBにより保持可能な位置、換言すると基板Wを水平移動させ、搬送する基板Wの端面がチャックピンCAおよびCBの当接面CA2およびCB2の全てに対向する位置へと水平移動させる。
この段階においては、スピンベース70は回転を停止している。
<STEP2 基板の保持>
STEP2では、チャックピンCAおよびチャックピンCBが「閉状態」となる。この結果、基板Wの端部(ベベルまたはエッジ)がチャックピンCAおよびCBにより保持される。
<STEP3 基板の回転開始>
チャックピンCAおよびCBは、いずれも「閉状態」を維持したままで、スピンベース70が回転開始する。本実施形態においては、スピンベース70は少なくとも「停止」「低速」「中速」「高速」の4段階の速度切替が可能であるものとする。例えば、「低速」の回転数は数10から数百rpm、「中速」の回転数は数百から1000rpm、「高速」の回転数は1000から3000rpmの値をとる。STEP3においては、スピンベース70は低速回転数に至るまで加速する。
チャックピンCAは、基板Wを保持している間に、当接面CA2と基板Wとの間に実質的に滑りが生じないように確実に基板Wの端部(ベベルまたはエッジ)を保持するように、当接面CA2の材質、構造や基板Wの端部の押圧力の設定などが設計されている。従って、チャックピンCAとCBのうち、少なくともチャックピンCAが「閉状態」となって基板Wを保持しているときには、基板Wとチャックピンとの間の相対的な位置ずれ、換言すると両者間の滑りは実質的に発生しない。
STEP3においても、複数のチャックピンCAが「閉状態」となっているため、基板Wとチャックピンとの間の相対的な位置ずれは実質的に発生しない。従って、図9のタイムチャートに示すようにSTEP3においては、スピンベース回転数の変化とウエハ回転数の変化は同じ変化曲線を示す。
STEP3においては、STEP4におけるブラシ洗浄に備え、基板Wの中央上方近傍のノズル10から基板Wの主面上へとブラシ洗浄に好適な処理液が吐出される。処理液は、基板Wの回転に伴う遠心力により基板Wの径方向外側へと広がる。ノズル10からの処理液の吐出は、STEP4〜STEP7のブラシ洗浄が全て終了するまで継続される。
<STEP4 ブラシ洗浄(1)>
STEP4では、STEP3に引き続き、スピンベース70の回転数がさらに増大し続ける。ここで、複数のチャックピンCAと複数のチャックピンCBが、交互に開閉する。図9のタイムチャートに例示するように、先ずチャックピンCAが「閉状態」かつチャックピンCBが「開状態」となる。つまり、STEP4においてはこれらチャックピンが図6の状態であったのが、図7の状態となる。
次に、チャックピンCAが「開状態」かつチャックピンCBが「閉状態」となり、図8の状態となる。つまり、チャックピンが図7の状態から図8の状態になり、基板Wを保持するチャックピンがチャックピンCAからチャックピンCBに切り替わることとなる。
なお、当該チャックピン切替の間、基板Wを保持するチャックピンが無くなってしまうと基板Wがスピンベース70から飛び出してしまうおそれがある。チャックピンCA、CBの開閉タイミングを同時に設定すると、チャックピンCA、CBの開閉完了までには一定の時間がかかるため、切替実行の間に基板Wがいずれのチャックピンにも保持されないタイミングが生じてしまうおそれがある。
そこで、チャックピンCAからチャックピンCBに切り替える際、チャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持するようにすることが望ましい。チャックピン切替の際にチャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持する時間(オーバーラップ保持時間)は、チャックピンの開閉タイミングの精度、開閉にかかる時間等と、基板飛び出しのリスクを勘案して設定され、例えば0.1秒〜数秒程度の時間とする。
ここで、図8の状態においては、チャックピンCBは基板Wを基板Wがスピンベース70から飛び出さないように保持するが、既に説明したようにチャックピンCBと基板Wが当接する当接面CB2はチャックピンCAの当接面CA2よりも摩擦力が低くなるように材質や構造の設計がなされている。従って、チャックピンが図8の状態となると、基板Wはスピンベース70の加速に充分に追随しきれず、スピンベース70の回転よりもやや低い回転数で回転する。その結果、チャックピンCBの当接面CB2が基板Wの端面(ベベルまたはエッジ周辺)を保持しつつ当該端面に沿って滑るように移動する。この結果、当接面CB2が基板Wの端面を保持しつつブラシ洗浄する効果が生ずる。
当接面CB2の基板Wに対する摩擦力を、当接面CA2のそれよりも少なくするには、当接面CB2の材質について、当接面CA2の材質よりも摩擦係数の少ないものを選択することが好ましい。摩擦力に差異をつける別のやり方として、チャックピンを開状態から閉状態へ移行させた差異にチャックピンを基板Wの端面に押し付ける力の強さについて、チャックピンCAでは強く、チャックピンCBではやや弱くする態様をとっても良い。
次に、再びチャックピンCAが「閉状態」かつチャックピンCBが「開状態」となる。すなわち、図7の状態となる。つまり、チャックピンが図8の状態から図7の状態へと切り替わる。ここで、チャックピンCBからチャックピンCAに切り替える際、チャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持するようにすることが望ましい。チャックピン切替の際にチャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持する時間(オーバーラップ保持時間)は、チャックピンの開閉タイミングの精度、開閉にかかる時間等と、基板飛び出しのリスクを勘案して設定され、例えば0.1秒〜数秒程度の時間とする。
チャックピンCAの当接面CA2は、基板Wの端面(ベベルまたはエッジ周辺)をCB2よりも高い摩擦力をもって保持するため、図7の状態に切り替わると基板Wとスピンベース70は再び同じ速度で回転しともに回転速度を増大させていく。このように、STEP4ではスピンベース70を低速回転から中速回転へと加速させる間に、チャックピンCAとCBの切替を行うことにより、チャックピンCBの当接面CB2による基板W端面(ベベルまたはエッジ周辺)のブラシ洗浄を実行する。
<STEP5 ブラシ洗浄(2)>
STEP5では、チャックピンCAとCBはいずれも「閉状態」となる。すなわち、図6の状態となり、基板Wとスピンベース70はともに一定の速度で回転する。このときのスピンベース70の回転数(中速)は、例えば、数百から1000rpmである。
STEP5では、図1、図4に例示するブラシBR1によるブラシ洗浄が行われる。ブラシBR1は、アーム移動機構60によりブラシBR1を連結するヘッド65を基板Wの主面上に沿って水平移動させることにより、基板Wの主面上で擦動する。擦動範囲は、基板Wの主面上の基板中心から基板周縁部近傍までであるが、チャックピンCA又はCBにブラシBR1が接触しない範囲までとなるように動作が指定される。
こうして、基板Wの主面上のパーティクルや汚れ等が、ブラシBR1によってブラシ洗浄され、ブラシBR1により基板Wから除去されたこれらパーティクル等は基板W上を径方向外側に向けて流れる処理液によって基板Wの端面から外へと流れ落ちる。
なお、ブラシBR1の周辺はブラシにより除去されたパーティクルを極力大量の処理液で洗い流す必要がある。このため、図1に例示するように補助的な第2ノズル20をヘッド65に固定し、ブラシBR1周辺に処理液を吐出する構成としても良い。
<STEP6 ブラシ洗浄(3)>
STEP5に引き続き、以下に説明するようにチャックピンCA、CBの切替を行うことによるブラシ洗浄をおこなっても良い。
STEP6におけるブラシ洗浄では、図9のタイムチャートに例示するようにチャックピンCAとCBの切替を行い、図7の状態と図8の状態が交互に実現される。この結果、STEP4のブラシ洗浄で説明したのと同様に、図8の状態において、チャックピンCBの当接面CB2が基板Wの端面(ベベルまたはエッジ周辺)を保持しつつ当該端面に沿って滑るように移動し、この結果、当接面CB2が基板Wの端面を保持しつつブラシ洗浄する効果が生ずる。
チャックピンCBからチャックピンCAに切り替える際、チャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持するようにすることが望ましい。チャックピン切替の際にチャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持する時間(オーバーラップ保持時間)は、チャックピンの開閉タイミングの精度、開閉にかかる時間等と、基板飛び出しのリスクを勘案して設定され、例えば0.1秒〜数秒程度の時間とする。チャックピンCAからチャックピンCBに切り替える際も同様である。
<STEP7 ブラシ洗浄(4)>
STEP7では、スピンベース70の回転数が、中速回転から低速回転へと減速される。例えば、「中速」の回転数は数百から1000rpm、「低速」の回転数は数10から数百rpmの値をとる。
STEP7におけるブラシ洗浄でも、図9のタイムチャートに例示するようにチャックピンCAとCBの切替を行い、図7の状態と図8の状態が交互に実現される。
チャックピンCBからチャックピンCAに切り替える際、チャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持するようにすることが望ましい。チャックピン切替の際にチャックピンCAとチャックピンCBが共に基板Wを保持する時間(オーバーラップ保持時間)は、チャックピンの開閉タイミングの精度、開閉にかかる時間等と、基板飛び出しのリスクを勘案して設定され、例えば0.1秒〜数秒程度の時間とする。チャックピンCAからチャックピンCBに切り替える際も同様である。
STEP7において、図8の状態となったときには、スピンベース70の回転数が基板Wの回転数よりも低くなる。これは、ブラシ洗浄(1)と同様、基板Wがスピンベース70の回転数の変化に追随できなくなるためである。ブラシ洗浄(1)では基板Wがスピンベース70の加速に取り残される現象が生じていたのに対して、ここでのブラシ洗浄(4)では、基板Wがスピンベース70の減速に取り残される現象が生じる。この結果、ブラシ洗浄(1)と同様に、チャックピンCBの当接面CB2が基板Wの端面(ベベルまたはエッジ周辺)を保持しつつ当該端面に沿って滑るように移動するため、当接面CB2が基板Wの端面を保持しつつブラシ洗浄する効果が生ずる。
このように、チャックピンCBの当接面CB2によるブラシ洗浄が、スピンベース70の回転数が低速回転となるまで続けられる。スピンベース70の回転数は、低速回転に達した後は一定の値をとる。この後、チャックピンCA及びCBは共に「閉状態」、つまり図6の状態となる。以降、図6の状態は、STEP12が終了するまで維持される。
<STEP8 基板Wの回転を加速>
STEP8では、リンス処理に備えてスピンベース70の回転数が中速回転となるまで加速される。図9のタイムチャートに示すように、チャックピンCA及びCBは「閉状態」となっている。
<STEP9 リンス処理>
スピンベース70の回転数が中速回転に達した後、基板Wの主面の中央部上方に配置した第1ノズル10から、基板Wの主面へと処理液を吐出させ、リンス処理を行う。
なお、ここでの実施形態では、ブラシ洗浄に用いる処理液とリンス処理の処理液を同じタンクから採取しているが、図示しない別タンクを処理液供給機構に接続し、ブラシ洗浄とリンス処理とで異なる処理液を用いる構成としても良い。
<STEP10 基板Wの回転を加速>
STEP9が終了すると、第1ノズル10からの処理液吐出が停止される。
STEP10では、STEP11のスピンドライ処理のためにスピンベース70の回転数が高速回転に達するまでスピンベース70の回転が加速される。「高速」の回転数は、例えば1000から3000rpmの値をとる。
<STEP11 スピンドライ処理>
STEP11では、いわゆるスピンドライ処理、すなわち基板Wを高速回転させることによる基板の乾燥が実行される。
<STEP12 基板の回転を減速>
STEP11が終了すると、スピンベース70の回転が高速回転から回転停止に至るまで減速される。この間、チャックピンCAとCBはいずれも「閉状態」が維持されている。
<STEP13 チャックピンから基板を開放>
STEP13では、スピンベース70および基板Wの回転が停止する。
この後、図示しない搬送機構のハンド部が基板Wの下面とスピンベース70の上面の間に侵入し、基板Wの開放に備える。
この後、チャックピンCAとCBがいずれも「開状態」となる。これにより基板Wはチャックピンから開放され、基板Wの下方で待ち受けていた搬送機構のハンド部へと受け渡される。
<STEP14 基板の搬出>
STEP13の後、基板Wを受け取った搬送機構は、ハンド部に基板Wを載置した状態で、基板処理装置1の外部へと基板Wを搬送する。これにより、基板Wをブラシ洗浄する一連の工程が終了する。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施態様は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
例えば、本発明の実施形態においては、1つの基板Wを処理するにあたり、チャックピンCBの当接面CB2を用いたブラシ洗浄を複数種類(ブラシ洗浄(1)、ブラシ洗浄(3)およびブラシ洗浄(4))行ったが、いずれか1種類のブラシ洗浄を実施する実施形態としても良い。
また、チャックピンCBの当接面CB2を用いたブラシ洗浄を実行するにあたり、チャックピンCAとCBの保持切替(図7の状態と図8の状態を切替)を複数回繰り返す実施形態について説明した。この繰り返し回数はブラシ洗浄の要求に応じて任意の回数行ってよい。当該保持切替を1回行う実施形態でも良い。
また、例えば、本発明の実施形態においては、チャックピンCBを用いた基板Wの端部のブラシ洗浄に加えて、ブラシBR1を用いて基板Wの端部(ベベル、エッジ周辺)以外の部分のブラシ洗浄を行う処理工程について説明したが、基板Wの処理要求条件によっては、チャックピンCBを用いた基板Wの端部のブラシ洗浄のみを実行する処理工程としても良い。
例えば、本発明の実施形態の上記説明におけるアーム移動機構、チャック回転機構、チャックピン制御機構、自転機構などの各種移動機構ならびに、アームやヘッドの構造、スピンチャックの構造、チャックピンの構造などについては、多様な実現形態が公知であり、当業者は特許請求の範囲に記載された事項の範囲内にて本発明を適用可能である。
また、チャックピンの開閉や、ヘッドの高さ及び水平移動などを行うための制御情報の格納や制御の具体的な態様についても、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
その他、特許請求の範囲による限定の範囲内において、願書に添付された明細書、請求の範囲、図面に開示された本発明の開示内容を超えない範囲内において、実施態様の種々の変更が可能である。
W 基板
1 基板処理装置
100 制御機構
110 記憶部
121 処理液供給機構制御部
122 アーム移動機構制御部
123 チャックピン移動機構制御部
124 スピンベース回転機構制御部
125 その他機構制御部

200 処理液供給機構
210 流路1
215 開閉バルブ
211 流量調節バルブ
P1 ポンプ
220 流路2
225 開閉バルブ
221 流量調節バルブ
P2 ポンプ
250 タンク

50 スピンチャック
53 スピンベース回転機構
AX スピンベース回転軸
52 支軸
70 スピンベース
75 チャックピン移動機構
75A チャックピン移動機構
75B チャックピン移動機構
CA チャックピン
CA1 チャックピン本体
CA2 当接面
CA3 支軸
CA4 スロット

60 アーム移動機構
61 可動部
61A 軸回転機構
61B 昇降機構
62 カバー
63 支軸
64 アーム
65 ヘッド
25 固定具
20 第2ノズル
10 第1ノズル

Claims (20)

  1. 基板のブラシ洗浄を行う基板処理装置であって、
    回転軸線の周りで回転可能に設けられたスピンベースと、
    前記スピンベースを回転させるスピンベース回転機構と、
    開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられた複数の第1チャックピンと、
    開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられた複数の第2チャックピンと、
    を備えており、
    前記複数の第1チャックピンの各々は、閉状態において基板の端部と当接する第1当接面を有しており、
    前記複数の第2チャックピンの各々は、閉状態において基板の端部と当接する第2当接面を有しており、
    前記第1当接面と第2当接面は異なる素材で形成されており、
    前記第2当接面がブラシ素材で形成されていることを特徴とする、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記複数の第1チャックピンと前記複数の第2チャックピンが交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする、基板処理装置。
  3. 請求項1乃至2に記載の基板処理装置であって、
    前記複数の第1チャックピンと前記複数の第2チャックピンが基板の周方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする、基板処理装置。
  4. 請求項1乃至3に記載の基板処理装置であって、
    前記第2当接面の基板に対する摩擦係数が、前記第1当接面の基板に対する摩擦係数よりも小さいことを特徴とする、基板処理装置。
  5. 請求項1乃至4に記載の基板処理装置であって、
    前記複数の第1チャックピンと前記複数の第2チャックピンが交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする、基板処理装置。
  6. 請求項1乃至5に記載の基板処理装置であって、
    前記スピンベースの回転数が一定速度であるときにおいて、
    前記複数の第1チャックピンと前記複数の第2チャックピンが交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする、基板処理装置。
  7. 請求項1乃至5に記載の基板処理装置であって、
    前記スピンベースの回転数が加速している間において、
    前記複数の第1チャックピンと前記複数の第2チャックピンが交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする、基板処理装置。
  8. 請求項1乃至5に記載の基板処理装置であって、
    前記スピンベースの回転数が減速している間において、
    前記複数の第1チャックピンと前記複数の第2チャックピンが交互に基板を保持するように開状態と閉状態を切り替えることを特徴とする、基板処理装置。
  9. 基板のブラシ洗浄を行う基板処理方法であって、
    回転軸線の周りで回転可能に設けられたスピンベースと、
    前記スピンベースを回転させるスピンベース回転機構と、
    開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられてた複数の第1チャックピンと、
    開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに前記スピンベースに設けられており、基板との当接面がブラシ素材で形成された複数の第2チャックピンと、
    を備えた基板処理装置において、
    前記複数の第1チャックピンを閉状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを開状態にする第1チャックピン保持工程と、
    前記複数の第2チャックピンを開状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを閉状態にする第2チャックピン保持工程とを実行し、
    前記第2チャックピン保持工程において、前記スピンベースと前記基板とが相対的に回転移動することを特徴とする、基板処理方法。
  10. 前記請求項9に記載の基板処理方法であって、
    前記第1工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転せず、
    前記第2工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転することを特徴とする、基板処理方法。
  11. 前記請求項9乃至10に記載の基板処理方法であって、
    前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が一定速度であるときに行われることを特徴とする、基板処理方法。
  12. 前記請求項9乃至10に記載の基板処理方法であって、
    前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が加速しているときに行われることを特徴とする、基板処理方法。
  13. 前記請求項9乃至10に記載の基板処理方法であって、
    前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が減速しているときに行われることを特徴とする、基板処理方法。
  14. 前記請求項9乃至13に記載の基板処理方法であって、
    前記第1工程と前記第2工程が複数回繰り返されることを特徴とする、基板処理方法。
  15. 基板のブラシ洗浄を行う基板処理方法を実行するプログラムのプログラム記録媒体であって、当該プログラムが、
    回転軸線の周りで回転可能に設けられたスピンベースと、
    前記スピンベースを回転させるスピンベース回転機構と、
    開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられてた複数の第1チャックピンと、
    開状態と閉状態に切替可能であり、閉状態において基板の端部を側面から挟持可能に構成されており、前記スピンベースに設けられており、基板との当接面がブラシ素材で形成された複数の第2チャックピンと、
    を備えた基板処理装置において、
    前記複数の第1チャックピンを閉状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを開状態にする第1チャックピン保持工程と、
    前記複数の第2チャックピンを開状態にし、かつ前記複数の第2チャックピンを閉状態にする第2チャックピン保持工程とを実行し、
    前記第2チャックピン保持工程において、前記スピンベースと前記基板とが相対的に回転移動することを特徴とする、プログラム記録媒体。
  16. 前記請求項15に記載のプログラム記録媒体であって、
    前記第1工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転せず、
    前記第2工程においては、前記スピンベースと前記基板とが互いに相対的に回転することを特徴とする、プログラム記録媒体。
  17. 前記請求項15乃至16に記載のプログラム記録媒体であって、
    前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が一定速度であるときに行われることを特徴とする、プログラム記録媒体。
  18. 前記請求項15乃至16に記載のプログラム記録媒体であって、
    前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が加速しているときに行われることを特徴とする、プログラム記録媒体。
  19. 前記請求項15乃至16に記載のプログラム記録媒体であって、
    前記第2チャックピン保持工程が、前記スピンベースの回転数が減速しているときに行われることを特徴とする、プログラム記録媒体。
  20. 前記請求項15乃至19に記載のプログラム記録媒体であって、
    前記第1工程と前記第2工程が複数回繰り返されることを特徴とする、プログラム記録媒体。








JP2016068583A 2016-03-30 2016-03-30 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体 Active JP6630213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068583A JP6630213B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068583A JP6630213B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017183517A true JP2017183517A (ja) 2017-10-05
JP6630213B2 JP6630213B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=60007197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016068583A Active JP6630213B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6630213B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04345029A (ja) * 1991-05-22 1992-12-01 Toshiba Corp 半導体ウェ−ハ洗浄装置
JPH10223584A (ja) * 1997-02-07 1998-08-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄装置
JPH10256206A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 洗浄具及び基板洗浄方法並びに基板洗浄装置
JPH11195630A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Enya System:Kk ブラシスクラバ用チャック
JP2002093891A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置及び基板処理方法
JP2005191511A (ja) * 2003-12-02 2005-07-14 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP2006049598A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2007227823A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板保持回転装置
JP2014107313A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Tokyo Electron Ltd 基板洗浄方法および基板洗浄システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04345029A (ja) * 1991-05-22 1992-12-01 Toshiba Corp 半導体ウェ−ハ洗浄装置
JPH10223584A (ja) * 1997-02-07 1998-08-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板洗浄装置
JPH10256206A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 洗浄具及び基板洗浄方法並びに基板洗浄装置
JPH11195630A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Enya System:Kk ブラシスクラバ用チャック
JP2002093891A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置及び基板処理方法
JP2005191511A (ja) * 2003-12-02 2005-07-14 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
JP2006049598A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2007227823A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板保持回転装置
JP2014107313A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Tokyo Electron Ltd 基板洗浄方法および基板洗浄システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6630213B2 (ja) 2020-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018180018A1 (ja) 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体
US11676811B2 (en) Substrate cleaning device, substrate processing apparatus, substrate cleaning method and substrate processing method
TWI376766B (en) Substrate processing apparatus
TW201722663A (zh) 基板搬送機器人及其運轉方法
WO2014199845A1 (ja) 基板処理システム、基板処理方法及びコンピュータ記憶媒体
JP6992131B2 (ja) 基板洗浄装置、基板処理装置、基板洗浄方法および基板処理方法
US6881264B2 (en) Configuration and a method for reducing contamination with particles on a substrate in a process tool
JP2007301690A (ja) 研磨装置
JP2014053465A (ja) 剥離システム
KR20180125474A (ko) 기판 세정 장치
JP2015205359A (ja) 基板処理装置
TWI652122B (zh) Substrate processing apparatus, substrate processing method, and program recording medium
JP2017183517A (ja) 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体
US9595462B2 (en) Peeling system
JP6141212B2 (ja) 処理液ノズル及び塗布処理装置
JP5808721B2 (ja) 剥離システム
JP6983311B2 (ja) 基板処理システム及び基板処理方法
JP4172760B2 (ja) 基板処理装置
KR20200013525A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
WO2017169635A1 (ja) 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191030

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6630213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250