JP2017183325A - ハイブリッド磁石 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の技術的課題は、フェライト磁石よりも残留磁束密度が高く、かつ保磁力の高い磁石を提供することにある。【解決手段】本発明は、第1の磁石材料と第2の磁石材料を含むハイブリッド磁石であり、前記第1の磁石材料が、フェライトであり、前記第2の磁石材料が、Mn−Bi系合金であることを特徴とする。フェライトとMn−Bi系合金を組み合わせることで、優れた温度特性のまま、フェライト磁石よりも残留磁束密度が向上したハイブリッド磁石を得ることができる。【選択図】なし

Description

本発明は、ハイブリッド磁石に関する。
フェライト磁石は安価な割に優れた特性を示す磁石として、現在もなお大量に生産されている磁石であるが、フェライト磁石の残留磁束密度は理論値にほぼ到達し、これ以上の特性向上は難しいという課題がある。そのため希土類磁石などのような高価だが優れた特性を示す磁石がフェライト磁石に代わって使用されるようになってきている。
しかし、希土類金属元素の中でもNdやDyなどの高価な希土類を含む磁石は資源調達リスクが高いため、希土類を含まない磁石としてMn−Bi系磁石が注目されている。このMn−Bi系磁石材料は光磁気記録の分野で良く知られており、高温状態でも保磁力が低下しないため、温度特性の優れたバルク磁石としても有望な磁石材料であり、フェライト磁石に比べ残留磁束密度は比較的大きいという特徴を持つ。
その他、温度特性に優れる有望な磁石材料としては、150℃以上の高温環境において、Co系磁石(SmCo17系磁石、SmCo系磁石、FeCrCo系磁石)やSmFe17系樹脂ボンディッド磁石しか選択肢が無いのが現状である。この中でCo系磁石は残留磁束密度が劣り、なおかつ高価であり、また、脆性を有するため、欠けや割れなども起きやすいという欠点を持つ。また、SmFe17系磁石において、残留磁束密度は高いが約650℃以上で不均化反応を起こし、SmNとαFeに分解してしまうという欠点がある。この熱分解挙動が一般に焼結体の作製は不可能であると言われる原因であり、よってSmFe17系磁石は、製品としては樹脂ボンディッド磁石のみに限定されるため、焼結体に比べ残留磁束密度が低いという欠点を持つ。
また、特許文献1などでは、フェライト磁石粉末に希土類磁石粉末を混合するハイブリッド磁石について述べられているが、フェライト磁石粉末に希土類磁石粉末を混合するという手法では、フェライト磁石に比べ飽和磁化は大きくなるものの、焼結磁石とすると保磁力が著しく低下してしまうので、通常は樹脂ボンディッド磁石を選択せざるを得ないため、大きな残留磁束密度の向上は望めないのが現状である。
特開2003−59706号公報
そこで、本発明の技術的課題は、フェライト磁石よりも残留磁束密度が高く、かつ保磁力の高い磁石を提供することにある。
本発明は、第1の磁石材料と第2の磁石材料を含むハイブリッド磁石であり、前記第1の磁石材料が、フェライトであり、前記第2の磁石材料が、Mn−Bi系合金であることを特徴とする。
フェライトは室温付近から高温にするほど保磁力が大きくなる性質を持つため、温度特性に優れる。
Mn−Bi系合金は、フェライト磁石に比べ残留磁束密度は比較的大きいという特徴を持つ。また、約350℃以上で不均化反応を起こし、結晶学的には、高温相(HTP:High Temperature Phase)とBiに分解してしまうが、低温相(LTP:Low Temperature Phase)と呼ばれる硬磁性合金が主たる構成相として存在すれば、低温相は室温付近から200℃程度までの間、高温にするほど保磁力が大きくなる性質を持つため、温度特性に優れる。
したがって、フェライトとMn−Bi系合金を組み合わせることで、優れた温度特性のまま、フェライト磁石よりも残留磁束密度が向上したハイブリッド磁石が得られる。
本発明に係るハイブリッド磁石は、前記フェライトと前記Mn−Bi系合金の含有量の体積比(100−x):xとなるxが、5以上、70以下の範囲であることが好ましい。係る体積比とすることで、より大きな残留磁束密度を持つ磁石が得られる。
本発明に係るハイブリッド磁石は、Bi、Al、Cd、Ga,In、Pb、Sn、Zn、Ag、Cuから選ばれる少なくとも1種からなる金属バインダーを含むことを特徴とする金属ボンディッドハイブリッド磁石であることが好ましい。このような金属バインダーを用いることで塑性変形しやすくなり、特に圧縮成形工程において磁石の相対密度を容易に高めることができ、残留磁束密度を高めることができる。金属バインダーは樹脂バインダーよりも水分透過性および酸素ガス透過性が著しく低いため、錆びや欠けなどが抑制され、耐食性、耐酸化性などの長期信頼性にも優れる。
本発明によれば、フェライト磁石に比べて残留磁束密度が高く、保磁力の高いハイブリッド磁石を得ることができる。
本発明に係るハイブリッド磁石の好ましい実施形態について説明するが、本発明は以下の実施形態によって限定されるものではない。
本実施形態に係るハイブリッド磁石は、第1の磁石材料と第2の磁石材料を含むハイブリッド磁石であり、前記第1の磁石材料が、フェライトであり、前記第2の磁石材料が、Mn−Bi系合金である。フェライトとMn−Bi系合金をハイブリッド磁石とすることで、フェライト磁石に比べて残留磁束密度を高めながらも、保磁力が低下しないハイブリッド磁石を得ることができる。
本実施形態の第1の磁石材料であるフェライトは、成分組成がA1−aFe12−b19で表され、AはBaまたはSrから選ばれる少なくとも1種の元素であり、RはYを含む希土類元素およびBa、Srを除くアルカリ土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素であり、Mはアルカリ土類元素および遷移金属元素およびAl、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Biから選ばれる少なくとも1種であり、a、bは0≦a≦0.5、0≦b≦0.5であることを満たす。a、bは0.05≦a≦0.5、0.05≦b≦0.5であることが好ましく、この範囲とすることで、保磁力および残留磁束密度の優れた磁石材料が得られる。また、フェライト粉末の平均粒径は1〜10μmが好ましく、より好ましくは1.2〜5μmである。粉末形状は扁平粉が好ましく、より好ましくは平らな面に垂直に結晶配向した異方性の扁平粉である。
本実施形態の第2の磁石材料であるMn−Bi系合金は、成分組成がMn100−wBiで表され、wは原子パーセントで40%≦w≦60%であることを満たす。主としてNiAs型の六方晶系の結晶構造を有し、w=50%の化学量論比を持つため、好ましくは、45%≦w≦55%である。Mn−Bi系合金はLTP相(NiAs型)とBi相のコンポジットになることが好ましい。また、Mn−Bi系合金粉末の平均粒径は1〜200μmが好ましく、より好ましくは2〜10μmである。
本実施形態に係るハイブリッド磁石は、その構成比率として、前記フェライトと前記Mn−Bi系合金の含有量の体積比(100−x):xとなるxが、5以上、70以下の範囲であることが好ましい。Mn−Bi系合金の含有量が体積比で5以上でないと、残留磁束密度が十分に向上せず、70以下でないとフェライトの体積比が小さくなりすぎて、安価な磁石にならない。より好ましくは8以上、50以下である。
本実施形態に係るハイブリッド磁石は、Bi、Al、Cd、Ga,In、Pb、Sn、Zn、Ag、Cuから選ばれる少なくとも1種からなる金属バインダーを含むことが好ましい。また、前記フェライトと前記Mn−Bi系合金と金属バインダーの含有量の体積比(100−x):x:yとなるyは、5以上、20以下が好ましい。yが20以下であれば、主成分を構成可能な元素とは異なる元素の金属または合金を含んでもよいし、酸化物を含んでもよい。係る体積比とすることで、より保磁力の高いハイブリッド磁石が得られる。
上記金属バインダーは、Bi−Sn系合金、Zn−Sn系合金、Bi−Zn系合金、Bi−Sn−Zn系合金およびBi−Sn−In系合金を含むことがより好ましい。また、これらの合金にAgやCuを微量添加することで、機械的強度を必要に応じて調節することが出来る。このような合金を用いれば、金属バインダーがさらに低融点になることとなり、低い成形温度でも高い相対密度が得られるため、残留磁束密度が高められ、低い成形温度で分解劣化が抑制されるため、保磁力をさらに高めることができる。なお、金属バインダーの融点は50℃以上400℃以下の低融点であることが好ましく、50℃以上300℃以下がより好ましく、さらに好ましくは50℃以上150℃以下が良い。
また、金属バインダーの平均粒径は10〜200μmが好ましく、より好ましくは20〜100μmである。
ここで金属バインダーとは、磁石材料の粒子間に介在する少なくとも1種以上の金属相であって、ここで言う金属相は金属単体でも良いし、2種類以上の元素から構成される合金相であってもよい。2種以上の磁石材料が用いられる場合、同種の磁石材料の粒子間に存在しても良いし、異種の磁石材料の間に存在しても構わない。金属バインダーは粒子間に島状あるいは粒状に存在しても良いが、粒子間の磁気分離に効果的に寄与するためには磁石粒子同士の粒界に沿って粒界相を形成することが望ましい。
本実施形態に係るハイブリッド磁石の好適な製造法について述べる。
本実施形態における第1の磁石材料の製法としては、原料粉末を乾式混合または湿式混合して混合粉を調整すれば良く、適量の分散剤を添加しても良いし、ボールミル、SCミルなどメディアを利用した解砕混合としても良い。湿式混合の場合は、得られた混合粉スラリーを大気中で100℃以上に加熱して乾燥すれば、乾燥した混合粉を得ることが出来る。さらに、混合粉を大気中、1200〜1400℃で加熱し、原料粉末を反応させる目的で焼成を行えば、フェライト粉末が得られる。さらに保磁力を高める目的で、フェライト粉末を乾式粉砕または湿式粉砕しても良く、バイブミル、アトライタ、ボールミルなどを用いることが出来る。湿式粉砕の場合は、混合粉同様、フェライトスラリーを大気中、100℃以上で加熱して乾燥すれば、乾燥したフェライト粉末を得ることが出来る。なお、上記の各種方法で得られた粉末は異方性であることが望ましい。
本実施形態における第2の磁石材料の製法としては、アーク溶解法や高周波溶解法などを用いて溶融した合金溶湯をロール急冷法、ストリップキャスト法やアトマイズ法(ガスアトマイズ、ディスクアトマイズ、水アトマイズを含む)によって合金を得ても良いし、鋳型に収めインゴット状の合金としても良い。得られた合金をブラウンミル、ピンミル、振動ミル、ボールミルやディスクミルなどの機械粉砕法やジェットミルなどの気流粉砕法によって合金粉末を得ても良い。さらに上記の各種方法で得られた合金粉末は異方性であることが望ましい。
本実施形態における金属バインダーは成分組成に従って所定の金属を秤量し、高周波溶解、抵抗加熱、赤外線加熱などの加熱法によって金属バインダーの融点以上にすることで溶融し、アトマイズ法、ロール急冷などの凝固法によって合金粉末または金属粉末が得られる。粉末の平均粒径は1mm以下、より好ましくは500μm以下である。
得られた磁石合金を磁石粉末にするためには、ブラウンミル、ピンミル、振動ミル、ボールミルおよびまたはジェットミルなどの粉砕方法を適宜使用することが出来る。粉末の平均粒径は500μm以下、より好ましくは100μm以下である。さらに得られた磁石粉末や金属バインダーを混合するためには、前記粉砕方法によって同時に粉砕することで混合しても良いし、Vミキサー、ダブルコーンミキサー、ナウタミキサーなどの混合器を温度を室温から400℃までの間に調節しながら使用することも出来る。混合の際の温度が金属バインダーの融点付近以上であれば、異なる磁石粉末の粒子同士が顆粒化し、流動性の良好なコンパウンドが得られるのでより好ましい。
また、金属バインダーを使用した金属ボンディッドハイブリッド磁石においては、金属バインダーの融点(140℃〜350℃)付近かそれ以下で温間成形する必要がある。
成形方法としては、磁場印加しながら圧縮成形、押出成形、射出成形を行った後に熱処理する方法と、磁場印加しながらホットプレス等の熱間成形で作る方法がある。その際、Mn−Bi系合金が不均化反応しないように、熱処理、または熱間成形の温度は350℃以下に抑える必要がある。成形温度は50〜300℃が好ましく、成形圧力は100MPa〜1200MPaが好ましい。熱処理、または熱間成形を行う際の雰囲気は、酸化を防止するため、真空または、Ar、N、He等の不活性雰囲気、またはH2などの還元雰囲気、または不活性ガスと還元ガスの混合雰囲気などで行うことが出来る。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
第1の磁石材料として選ばれるフェライト粉末については、組成がSr0.9La0.3Fe11.7Co0.319となるように原料のSrCO粉末、La粉末,Co粉末,CoO粉末,Fe粉末を秤量混合し、大気中、1300℃で焼成し、水を分散媒としたボールミル粉砕によりスラリーを得,これを乾燥して平均粒径10μm以下のフェライト粉末を得た。
第2の磁石材料として選ばれるMn−Bi系合金粉末については、原料のMn金属、Bi金属をおよそ55:45の重量比で秤量混合し、アーク溶解法にて合金インゴットを得た。この合金インゴットをArガス雰囲気中ロール急冷により薄帯状の合金粉末を得た後、さらにNガス雰囲気中350℃で24時間の熱処理を施した。この合金粉末をスタンプミルで粗粉砕し、n−オクタンを分散媒に用いたボールミルで32時間粉砕し平均粒径10μm以下のMn−Bi系合金粉末を得た。
第1の磁石材料と第2の磁石材料の比重を測定したところ、4.8g/cmおよび8.9g/cmであったことから、体積比が98:2となるようにそれぞれ秤量し、Vミキサーで4h混合した後、得られた混合物を金型に充填し、23kOeの磁場中で250℃に加熱し、1GPaの圧力で成形し、7x7x7mmの立方体形状の磁石を作製した。
また、表1に示す通り比較例1および比較例2について、第1の磁石材料と第2の磁石材料との体積比が100:0および0:100となるように秤量混合すること以外はすべて、それぞれ実施例1と同様に作製した。なお、比較例1においてはさらに大気中、1200℃で4時間焼成した。
また、表1に示す通り実施例2〜実施例6について、第1の磁石材料と第2の磁石材料との体積比が98:2〜15:85となるように秤量混合すること以外はすべて、それぞれ実施例1と同様に作製した。
また、表2に示す通り実施例7〜実施例10について、金属バインダーにBiを用い、第1の磁石材料と金属バインダーの体積比が50:5、50:10、50:15、50:20となるように秤量混合すること以外はすべて、それぞれ実施例4と同様に作製した。
また、表3に示す通り実施例11〜実施例17について、金属バインダーにSn、50Bi50Al、50Bi50Ga、67Bi33In、58Bi42Sn、57Bi17Sn26In、50Bi50Zn(元素名直前の数字は重量%を表す)を用いること以外はすべて、それぞれ実施例7と同様に作製した。
得られた磁石についてBHトレーサー(東英工業製)による磁気ヒステリシス測定を行った。磁気ヒステリシス曲線から得られた保磁力HcJ(kOe)および残留磁束密度Br(kG)は表1から表3にまとめた。
表1に示すように、第1の磁石材料と第2の磁石材料を混ぜ合わせた方が、第1の磁石材料単独で磁石とするよりも保磁力および残留磁束密度を同時に高めることができ、第2の磁石材料単独と同等の残留磁束密度を得ることが出来る。この理由は定かではないが、主な原因として第1の磁石材料の隙間に塑性変形しやすい第2の磁石材料が占有することによって、成形圧力が加わった際に空隙が減少し、残留磁束密度が向上する効果と、空隙から生じる反磁界による保磁力低下が軽減されることによるものと思われる。
また,磁石を切断し,切断面を平滑に研磨して得られる断面を観察し,第1の磁石材料と第2の磁石材料の元素組成マップを画像解析し,第1の磁石材料と第2の磁石材料の面積比を算出したところ,表1に示した第1の磁石材料と第2の磁石材料の体積比と等しい結果を得た.したがって,面積比は体積比とほとんど等しい値として扱ってよく,2種類以上の磁石材料の混合物を用いて作製された磁石において,磁石における各磁石材料同士の面積比および体積比は混合した時点での体積比とほとんど変わらないものと思われる.
表2に示すように、金属バインダーを添加した方が、添加しない物に比べて保磁力を高めることができる。この理由は定かではないが、主な原因として第2の磁石材料よりもさらに柔らかな性質を持つ金属バインダーの塑性変形により成形圧力が加わった際に空隙が減少し、残留磁束密度が向上する効果と、空隙から生じる反磁界による保磁力低下が軽減されることによるものと思われる。残留磁束密度が高まる効果は体積比50:10で、最も効果が認められるが、多すぎるとかえって磁石成分が相対的に減少することで残留磁束密度は減少する。保磁力が高まる効果は体積比50:15で飽和し、50:20では保磁力が向上せず、残留磁束密度が減少するので、体積比20以下の添加が好ましい。
表3に示すように、各種金属バインダーを添加することで残留磁束密度は向上し、保磁力が改善することが判る。また同じ成形温度(250℃)で成形されたこれら実施例の比較では、実施例15および実施例16のように成形温度で液化する金属バインダーを用いると残留磁束密度の向上と保磁力の改善が両立する磁石が得られる。これは成形する際の磁石材料同士の摩擦が軽減されより空隙を減少させながらも、液化した金属バインダーが粒子間に浸み込む作用によるものと考えられる。これにより磁石粒子同士の磁気分離を強め空隙における反磁界による保磁力低下を軽減することができる。
Figure 2017183325
Figure 2017183325
Figure 2017183325

Claims (3)

  1. 第1の磁石材料と第2の磁石材料を含むハイブリッド磁石において、前記第1の磁石材料が、フェライトであり、前記第2の磁石材料が、Mn−Bi系合金であることを特徴とするハイブリッド磁石。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド磁石において、前記フェライトと前記Mn−Bi系合金の含有量の体積比(100−x):xとなるxが、5以上、70以下の範囲であることを特徴とするハイブリッド磁石。
  3. 請求項1および2に記載のハイブリッド磁石において、Bi、Al、Cd、Ga,In、Pb、Sn、Zn、Ag、Cuから選ばれる少なくとも1種からなる金属バインダーを含むことを特徴とする金属ボンディッドハイブリッド磁石。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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