JP2017183163A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】高い要求電圧での着火においても、雑音防止性能を高めつつ、負荷寿命を確保することができ、信頼性の高いスパークプラグを提供すること。【解決手段】スパークプラグ1は、長軸状の中心電極2と、軸方向Xに貫通する軸孔31を有し、上記中心電極が上記軸孔内の先端側に保持される絶縁碍子3と、上記軸孔内の基端側に保持される軸部41及び上記軸孔の基端から上記軸方向に突出する端子部42を有する端子金具4と、上記軸孔の先端側において上記中心電極と対向する接地電極5と、上記軸孔内において上記中心電極と上記端子金具との間に配置される抵抗体6と、を具備し、上記軸方向における上記抵抗体の長さLが、15mm≦L≦22.5mmであり、上記軸方向における上記軸部の長さTと上記抵抗体の長さLとが、1.25≦T/Lの関係にある。【選択図】図1

Description

本発明は、中心電極と端子金具の間に抵抗体を有するスパークプラグに関する。
自動車用エンジン等の内燃機関の着火手段として、スパークプラグが用いられている。スパークプラグは、絶縁碍子の軸孔内に収容保持される中心電極と、取付金具に固定される接地電極との間に、火花放電ギャップを形成し、高電圧源に接続される端子金具を介して中心電極に高電圧を印加することにより、火花放電を発生させる。また、高電圧の印加に起因する電波雑音の低減のために、中心電極と端子金具の間に、抵抗体を介在させたものがある。
一例として、特許文献1には、絶縁碍子の軸孔内において、中心電極の基端側に抵抗体を配設し、中心電極の先端から抵抗体の先端までの先端間距離を10mm〜20mmとし、抵抗体の直径を2.0mm〜3.5mmとして、電波雑音の低減と耐熱性の向上を両立させる構成が開示されている。さらに、抵抗体の耐久性を保ちつつ雑音防止性能(以下、適宜、雑防性と称する)をより向上させるために、抵抗体の軸方向長さを13mm〜15mmとし、これに接するガラスシールの軸方向長さを2mm以下とする構成が提案されている。
特開2006−66086号公報
近年、火花放電ギャップにおける放電電圧が高くなる傾向にある。ところが、放電電圧が高くなると抵抗体の発熱量が増加して、抵抗体を構成する導電性材料の酸化が進行し、抵抗体の劣化が進みやすくなる。そのため、より高い要求電圧での抵抗体の性能向上が課題となっている。
一般に、雑音防止性能を高めるには、抵抗体を長くすることが有効とされるが、一方で、抵抗体を長くすると、抵抗体の充填時に高密度化することが難しくなり、負荷寿命の低下につながる。そのため、特許文献1に記載されるように、抵抗体の軸方向長さを15mm以下に制限し、さらに絶縁碍子の軸孔内に収容される中心電極との距離やガラスシールの軸方向長さ等を規定して、密度の低下を抑制する必要があった。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、高い要求電圧での着火においても、雑音防止性能を高めつつ、負荷寿命を確保することができ、信頼性の高いスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、長軸状の中心電極(2)と、
軸方向(X)に貫通する軸孔(31)を有し、上記中心電極が上記軸孔内の先端側に保持される絶縁碍子(3)と、
上記軸孔内の基端側に保持される軸部(41)及び上記軸孔の基端から上記軸方向に突出する端子部(42)を有する端子金具(4)と、
上記軸孔の先端側において上記中心電極と対向する接地電極(5)と、
上記軸孔内において上記中心電極と上記端子金具との間に配置される抵抗体(6)と、を具備するスパークプラグ(1)において、
上記軸方向における上記抵抗体の長さLが、15mm≦L≦22.5mmであり、
上記軸方向における上記軸部の長さTと上記抵抗体の長さLとが、1.25≦T/Lの関係にある、スパークプラグにある。
なお、括弧内の符号は、参考のために付したものであり、本発明はこれら符号により限定されるものではない。
上記構成のスパークプラグによれば、抵抗体の長さLが15mm〜22.5mmであり、雑防性をより向上させることができる。さらに、抵抗体の長さLに対して、絶縁碍子内に保持される端子金具の軸部の長さTを長くし、特に、T/Lを1.25以上に設定することで、スパークプラグの組付時に端子金具により、長さLが上記範囲にある抵抗体を十分に圧縮することができ、抵抗体の密度を十分高くすることができる。
したがって、高い要求電圧での着火においても、雑防性のさらなる向上と、負荷寿命の確保とを両立させることができ、信頼性の高いスパークプラグを実現することができる。
実施形態1における、スパークプラグの全体構造を示す縦断面図。 実施形態1における、スパークプラグの端子金具の構造を示す図。 実施形態1における、スパークプラグの放電時に抵抗体を流れる電荷と静電容量との関係を説明するための模式的な図で、スパークプラグの主要部縦断面部。 実施形態1における、サブアッシー状態のスパークプラグを製作する方法を説明するための組付工程図。 実施形態1における、端子金具の軸部の長さTと抵抗体の長さLとの比率T/Lと負荷寿命時間との関係を示す図。 実施形態1における、抵抗体の長さLと負荷寿命時間との関係を示す図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグに係る実施形態1について、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、スパークプラグ1は、長軸状の中心電極2と、軸孔31内の先端側に中心電極2を保持する絶縁碍子3と、軸孔31内の基端側に軸部41が保持される端子金具4と、軸孔31の先端側において中心電極2と対向する接地電極5と、軸孔31内において中心電極2と端子金具4との間に配置される抵抗体6とを具備する。スパークプラグ1は、同心配置された中心電極2と絶縁碍子3の軸方向Xを、図1の上下方向としており、軸孔31は、絶縁碍子3を軸方向Xに貫通して設けられる。軸孔31は、図1の下側が、中心電極2を保持する先端側となり、図1の上側が、端子金具4を保持する基端側となる。
絶縁碍子3は、筒状の取付金具11の内側に保持される。端子金具4は、軸孔31の基端から軸方向Xに突出する端子部42を有している。抵抗体6は、軸方向Xにおける長さLが、15mm≦L≦22.5mmであり、端子金具4は、軸方向Xにおける軸部41の長さTが、抵抗体6の長さLと、1.25≦T/Lの関係にある。また、抵抗体6に接して、第1、第2導電性シール層71、72が設けられる。
以下、各部の詳細について説明する。
内燃機関は、例えば自動車用エンジンであり、スパークプラグ1は、取付金具11によって、図示しないエンジン燃焼室に臨むシリンダヘッドの取付孔に取り付けられる。取付金具11は、先端側半部の外周に取付用ネジ部12を有し、基端側半部を、取付用ネジ部12より外径が大きい大径部13としている。大径部13の内側には、絶縁碍子3の中間部に設けた大径部32が収容保持され、大径部13の基端縁部14を加締め固定して気密シールしている。取付金具11は、例えば、炭素鋼等の鉄系合金材料からなり、絶縁碍子3は、例えば、アルミナ等の絶縁性セラミックス材料からなる。
絶縁碍子3の先端部33は、取付金具11の先端開口よりも先端側に突出して位置する。中心電極2は、大径の基端部22が、軸孔31の内周に設けたテーパ状の段差面上に支持され、テーパ状の先端部21が、絶縁碍子3の先端部33よりも、さらに先端側に突出して位置する。接地電極5は、全体がL字形に屈曲する板状体で、基端側が取付金具11の先端面に接合固定されている。接地電極5は、中心電極2の側方を軸方向Xに延び、先端部51が内方へ屈曲して、中心電極2の先端部21に対向している。これにより、中心電極2の先端部21と接地電極3の先端部31との間に、火花放電ギャップGが形成される。
中心電極2、接地電極5は、例えば、Ni(すなわち、ニッケル)を主成分として含むNi基合金等の金属材料を母材として構成される。電極内部に、熱伝導性に優れた金属、例えば、Cu(すなわち、銅)又はCu合金等の金属材料等からなる芯材を有して構成されていてもよい。中心電極2の先端部21と、接地電極3の先端部31の対向面には、例えば、円柱状に成形された貴金属チップが、溶接等により接合される。貴金属材料としては、例えば、Pt(すなわち、白金)、Ir(すなわち、イリジウム)、Rh(すなわち、ロジウム)等が挙げられ、これら貴金属から選ばれる少なくとも1種類を主成分として含む貴金属又は貴金属合金を用いることができる。
図2に示すように、端子金具4は、大径の端子部42と、これより小径の軸部41を備える。軸部41は、端子部42側の基端部411と、これより先端側の主軸部412とからなる。主軸部412は、先端側の外周にネジ加工又は溝加工を施してなる外周溝部413を有し、抵抗体6との間の第1導電性シール層71との固着力を向上させる。図1において、端子金具4は、小径の軸部41が軸孔31内に収容されており、絶縁碍子3への組付時に、第1導電性シール層71を介して抵抗体6を加圧する。端子金具4の大径の端子部42は、軸孔31の基端開口よりも基端側に突出し、図示しない高電圧源に接続される。高電圧源は、例えば、車載バッテリに接続されて点火用高電圧を発生される点火コイルであり、図示しない制御装置に接続されている。
軸孔31内において、端子金具4の軸部41と中心電極2の間には、導電性シール層71、72を介して抵抗体6が設けられる。抵抗体6は、導電性材料を含有する円柱状の部材であり、所望の抵抗値に調整されている。抵抗体6は、中心電極2と端子金具4とを電気的に接続すると共に、電波雑音を吸収する機能を有する。抵抗体6は、例えば、ホウケイ酸ガラス等のガラス材料と骨材とを含む基材に、カーボン材料等の導電性材料が分散した集合体からなる。具体的には、導電性材料の粉末とガラス粉末と骨材粉末とを含む粉末材料を熱処理して得られ、例えば、骨材粉末としてジルコニア粉末等のセラミック粉末が用いられる。導電性材料の粉末は、例えば、カーボン粉末を混合したガラスを主成分とするカーボン−ガラス混合粉末として添加することができる。
抵抗体6と中心電極2、端子金具4との間には、それぞれ第1導電性シール層71、第2導電性シール層72が充填される。第1導電性シール層71、第2導電性シール層72は、導電性の接合ガラスからなり、接合ガラスは、例えば、ガラスに銅粉末を混入させてなる銅ガラスからなる。これにより、外部の高電圧源から、端子金具4、第1導電性シール層71、抵抗体6、第2導電性シール層72を経て、中心電極2に至る導電パスが形成され、中心電極2と接地電極5との間に高電圧が印加されて火花放電が発生する。
抵抗体6は、軸方向Xにおける長さLが、15mm≦L≦22.5mmとなるように設定される。抵抗体6の長さLは、第1導電性シール層71に接する基端側の端面と、第2導電性シール層72に接する先端側の端面との間の、軸方向Xの距離である。抵抗体6の長さLが15mmに満たないと、あるいは、22.5mmを超えると、放電電圧の上昇時に発熱による抵抗値上昇が生じやすくなり、負荷寿命を低下させるおそれがある。抵抗体6の長さLを15mm以上とすることで、通電によるジュール発熱を抑制し、また、抵抗体6の長さLを22.5mm以下とすることで、抵抗体6自体の静電容量に応じて流れる電流量を抑制して、抵抗値変化を規定範囲内に抑え、負荷寿命を向上させる効果が得られる。抵抗体6の外径Dは、例えば、2mm〜4mmの範囲に設定することができる。
スパークプラグ1の点火による抵抗体6の劣化のメカニズムは、以下のように考えられている。すなわち、火花放電ギャップGに高電圧が印加されて火花放電が生じると、端子金具4から抵抗体6を経由して中心電極2へ至る導電パスに電流が流れて、抵抗体6の内部にジュール熱が発生する。この発熱に伴い、導電性材料であるカーボンの酸化が生じて、導電性が徐々に低下し、抵抗体6の内部において導電パスの一部が消失する。そのため、抵抗体6の抵抗値が次第に上昇し、失火に至る。ジュール発熱により発生する熱量Qは、下記式1で表され、電流Iを小さくして熱量Qを小さくすることが、劣化の抑制に有効であることがわかる。
式1:Q=RI2
式中、Q:熱量(単位:J)、R:抵抗値(単位:kΩ)、I:電流(単位:A)、t:通電時間(単位:s)
また、スパークプラグ1の点火時に、抵抗体6を流れる電流Iと、単位長さ当たりの電圧Vxと、抵抗体6の長さLとは、一般に、下記式2、式3で示される関係にある。
式2:I=Vx/Rall
式3:Vx=Vall/L
式中、I:電流(単位:A)、Vx:単位長さ当たりの電圧(単位:kV)、Rall:全体抵抗値(単位:kΩ)、Vall:抵抗体全体にかかる電圧(単位:kV)、L:抵抗体長さ(単位:mm)
つまり、抵抗体6の長さLが長いほど、単位長さ当たりの電圧Vxを低くすることができるため、抵抗体6を流れる電流Iを小さくすることができる。したがって、抵抗体6の長さLを、従来よりも長い15mm以上とすることで、負荷寿命を向上させる効果が得られる。
一方、図3に示すように、絶縁碍子3の内側に絶縁保持される抵抗体6は、内部に静電容量Crが存在している。このため、火花放電時には、抵抗体6に静電容量Crに応じた電荷Q1が流れる。このとき、抵抗体6より基端側にも静電容量Csが存在し、たまった電荷Q2が同時に抵抗体6内を流れる。静電容量Cr、Csと電荷Q1、Q2の関係は、一般に、下記式4、式5で表される。
式4:(Q1、Q2)=(Cr、Cs)×V
式5:I=d(Q1、Q2)/dt
式中、Q1、Q2:電荷(単位:C)、Cr、Cs:静電容量(単位:F)、V:電圧(単位:V)、I:電流(単位:A)、t:時間(単位:s)
ここで、抵抗体6内部の静電容量Crは、導通部が多くなり比抵抗ρが下がるにつれて大きくなる。抵抗体6の全体抵抗値Rallは、比抵抗ρ、抵抗体6の長さLと、下記式6で表される関係にある。つまり、全体抵抗値Rallが、一定の規定値であるとき、抵抗体6の長さLを長くしようとすると、比抵抗ρを下げる必要がある。
式6:Rall=ρ×(L/S)
式中、Rall:全体抵抗値(単位:kΩ)、ρ:比抵抗(単位:kΩ・mm)、L:長さ(単位:mm)、S:断面積(単位:mm2
この場合、比抵抗ρが下がることで抵抗体6内部の静電容量Crが大きくなってしまい、これに比例して上記抵抗体6を流れる電流Iが増加する。そのため、抵抗体6の長さLが22.5mmを超えると、単位長さ当たりの電圧Vxを低くする効果と相殺されて、負荷寿命を向上させる効果が得られなくなる。したがって、抵抗体6の長さLは、15mm〜22.5mm、好適には、15.5≦L≦21.5の範囲に設定するのがよく、雑防性の向上と負荷寿命の確保を両立可能となる。
このような効果を得るには、抵抗体6の密度を十分高くすることが必要となる。そのために、図1において、端子金具4の軸方向Xにおける軸部41の長さT(単位:mm)と、抵抗体6の長さLとの比率T/Lを、1.25≦T/L、好ましくは、1.29≦T/L≦2.6の範囲とするのがよい。図2において、軸部41の長さTは、基端部411に接する端子部42の先端側の端面と、主軸部412の先端側の端面との間の、軸方向Xの距離である。端子金具4は、例えば、炭素鋼等の鉄系合金材料にて構成することができる。端子金具4には、硬度の比較的高い材質を使用することが望ましく、絶縁碍子3への組付時に曲がり等を生じることなく、抵抗体6への圧力伝達性を向上できる。また、主軸部412の外周溝部41におけるネジ又は溝のピッチや深さを変更することで、圧力伝達性を向上させることも可能である。
基端部411は、軸孔31への挿通性を確保できる範囲で、外径が大きいほどよく、曲がり等に対する抵抗力が大となって圧力伝達性を向上できる。好ましくは、基端部411の外形は、抵抗体6の外径Dと同等とし、例えば、2mm〜4mmの範囲に設定することができる。また、基端部411は、軸方向Xの長さT1が長い方が、圧力伝達性を向上させる上で好ましい。例えば、軸部41の長さTに対して、基端部411の長さT1を1/4以上、好ましくは、1/3〜1/2程度に設定することができる。
図4に示すように、抵抗体6は、絶縁碍子3内に端子金具4を組み付ける過程で加圧圧縮されることから、比率T/Lが1.25以上となるように、長さTを設定することで、端子金具4のストローク量を十分大きくして、抵抗体6に加圧力を付与することができる。これにより、抵抗体6の密度が十分高くなり、抵抗体6内部に均一な導電パスが形成されて劣化が抑制される。好ましくは、比率T/Lが1.29以上であるとよく、比率T/Lが大きいほど、負荷寿命の向上効果が高まる。ただし、比率T/Lが2.0を超えると.負荷寿命の向上はほとんど見られなくなるので、好ましくは、比率T/Lが2.6以下となるようにするとよい。
次に、図4により、絶縁碍子3内への中心電極2、抵抗体6、端子金具4を組付けてサブアッシー状態のスパークプラグ1を製作する工程について説明する。まず、第1工程S1において、絶縁碍子3の軸孔31内へ中心電極2を挿入し、先端部21を絶縁碍子3の先端部33から突出位置させる。中心電極2の大径の基端部22は、軸孔31内周の段差面上に当接支持される。次に、第2工程S2において、軸孔31内へ、第2導電シール層72となる銅ガラス粉末、抵抗体6となるカーボン−ガラス混合粉末、第1導電シール層71となる銅ガラス粉末を順に挿入し、第3工程S3において、それらの上方から、端子金具4の軸部41を挿入する。
このとき、端子金具4の軸部41は、主軸部412が基端部411より小径であるため、軸孔31内にスムーズに挿入されて、第1導電シール層71の上面に当接する。また、大径の基端部411がガイドとなって、軸曲がり等を抑制する。この状態では、基端部411の一部が、端子部42と共に軸孔31の基端側より上方に突出しており、基端部411の軸孔31における長さを十分長くすることで、より安定性を高めることができる。
次いで、第4工程S4において、焼成炉H中でガラス材料の軟化温度以上に加熱する。この過程で、抵抗体6、第1、第2導電シール層71、72となるガラス材料が軟化し、流動可能となる。この状態で、軸孔31から突出する軸部41の長さが、続く第5工程S5におけるストローク量Sとなる。第5工程S5では、端子金具4の端子部42を、図示しないプレス装置を用いて、先端側へ向けて軸方向に加圧する。これにより、図中に矢印で示すように、軸部41の全体が軸孔31内に挿入される。この過程で、第2導電シール層72となるガラス材料が、端子金具4の主軸部412の先端側から外周溝部413に回り込み、端子金具4は、第1導電シール層71を介して抵抗体6と第2導電シール層72に、加圧力を伝達し、圧縮させる。第1導電シール層71の軸方向Xの厚みは1mm〜3mm程度に設定される。
その後、冷却されることによって、端子金具4の主軸部412が、第1導電シール層71により軸孔31内に固着される。このとき、主軸部412の外周溝部413に沿って、第1導電シール層71がスムーズに主軸部412周りに這い上がり、固着性を向上させると共に、端子金具4から抵抗体6への圧力伝達性を向上させる。端子金具4は、軸部41の長さTと抵抗体6の長さLとの比率T/Lが1.25以上に設定されており、ストローク量Sが十分長いので、良好な圧力伝達性で、抵抗体6を十分に圧縮して、その密度を向上させることができる。
したがって、抵抗体6の長さLを長くしても、高い密度を維持することができ、負荷寿命を向上させることができる。
上記図1の構成のスパークプラグ1について、端子金具4の軸部41の長さTと抵抗体6の長さLを変更した種々の実施例、比較例につき、以下のようにして、負荷寿命試験を行い、評価した。
(実施例1〜実施例11)
上記図4に示した組付工程によりサブアッシー状態とし、さらに全体を取付金具11に挿通し基端縁部14を加締め固定することにより、スパークプラグ1を作製した。スパークプラグ1は、抵抗体6の軸方向Xの長さLを15.5mmとし、端子金具4の軸部41の長さTを20.0mm〜40.0mmの範囲で変化させた。抵抗体6は、外径Dを3mmとし、全体の抵抗値が5kΩとなるようにカーボン−ガラス混合粉末を調製して、所定形状とした。取付金具4は、硬度が100Hv(すなわち、ビッカース硬度)の鋼材からなり、軸部41の基端部411の長さは、10mmとした。
実施例1〜実施例11のスパークプラグ1を、エンジンベンチシステムに取り付けて、表1に示す条件で加速試験を行った。なお、本試験条件は、JISB8031に準ずるものであり、放電電圧・温度条件を、JISB8031における条件(すなわち、20±5kV、温度規定なし)より厳しい、35kV、350℃とした。また、点火回数は、JISB8031の規格である、抵抗値変化率における±30%以下に基づいて、抵抗値変化率における±30%に到達するまでの時間とした。なお、JISB8031における点火回数13000000は、本試験条件の周波数100Hzにおいて、40時間に相当する。そのため、本試験においては、抵抗値変化率における±30%に到達するまでの時間の時間を負荷寿命時間として、負荷寿命時間が40時間以上を規格に設定した。結果を表2に示す。
Figure 2017183163
Figure 2017183163
(比較例1〜比較例2)
実施例1と同様にして、スパークプラグ1を作製し、同様の加速試験を行って評価した。スパークプラグ1は、抵抗体6の軸方向Xの長さLを15.5mmとし、端子金具4の軸部41の長さTを16.0mm、18.0mmとした。結果を表2に併記する。
表2に明らかなように、抵抗体6の軸方向Xの長さLが15.5mm(すなわち、15mm≦L≦22.5mm)のとき、端子金具4の軸部41の長さTとの比率T/Lが、1.29〜2.58の実施例1〜実施例11は、負荷寿命時間が40時間を超え、比率T/Lが大きいほど、負荷寿命時間も長くなった。これに対して、比率T/Lが、1.16以下の比較例1〜比較例2は、負荷寿命時間が25時間以下であった。また、表2の結果に基づく、図5に明らかなように、比率T/Lが、1.25以上であれば、負荷寿命時間が40時間に達することがわかる。
したがって、比率T/Lは、1.25≦T/L、好ましくは、1.25≦T/L≦2.6の範囲とするのがよい。
(実施例12〜実施例16)
実施例1と同様にして、スパークプラグ1を作製し、同様の加速試験を行って評価した。スパークプラグ1は、抵抗体6の軸方向Xの長さLを15.5mm〜21.5mmの範囲で変化させ、端子金具4の軸部41の長さTを、比率T/Lが1.29となるように設定した。結果を表3に示す。
Figure 2017183163
(比較例3〜比較例5)
実施例1と同様にして、スパークプラグ1を作製し、同様の加速試験を行って評価した。スパークプラグ1は、抵抗体6の軸方向Xの長さLを14mm、23mm、又は24.5mmとし、端子金具4の軸部41の長さTを、比率T/Lが1.29となるように設定した。結果を表3に併記する。
表3に明らかなように、比率T/Lが、1.29(すなわち、1.25≦T/L)のとき、抵抗体6の軸方向Xの長さLが15.5mm〜21.5mmの実施例12〜実施例16は、負荷寿命時間が40時間を超えた。これに対して、長さLが、14mm以下、又は23mm以上の比較例3〜比較例5は、負荷寿命時間が35時間以下であった。また、表2の結果に基づく、図6に明らかなように、長さLが15mm以上で、負荷寿命時間が40時間以上となる。負荷寿命時間は、長さLが18mm前後をピークとして上昇し、その後再び低下して下降して、長さLが22.5mmを超えると、40時間を下回る。
したがって、抵抗体6の長さLは、15mm≦L≦22.5mm、好ましくは、15.5mm≦L≦21.5mmの範囲とするのがよい。なお、上記実施例および上記比較例では、いずれも第1導電シール層71の厚みは約2mmとして試験を行った。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を超えない範囲で種々の変更が可能である。例えば、スパークプラグ1の各部の形状や材質は、上記実施形態に限らず、適宜変更することができる。また、内燃機関は、自動車用エンジンへの適用例について説明したが、これに限らず、コージェネレーションシステム等に使用される内燃機関に適用することももちろんできる。
1 スパークプラグ
2 中心電極
3 絶縁体
31 軸孔
4 端子金具
41 軸部
42 端子部
5 接地電極
6 抵抗体

Claims (5)

  1. 長軸状の中心電極(2)と、
    軸方向(X)に貫通する軸孔(31)を有し、上記中心電極が上記軸孔内の先端側に保持される絶縁碍子(3)と、
    上記軸孔内の基端側に保持される軸部(41)及び上記軸孔の基端から上記軸方向に突出する端子部(42)を有する端子金具(4)と、
    上記軸孔の先端側において上記中心電極と対向する接地電極(5)と、
    上記軸孔内において上記中心電極と上記端子金具との間に配置される抵抗体(6)と、を具備するスパークプラグ(1)において、
    上記軸方向における上記抵抗体の長さLが、15mm≦L≦22.5mmであり、
    上記軸方向における上記軸部の長さTと上記抵抗体の長さLとが、1.25≦T/Lの関係にある、スパークプラグ。
  2. 上記抵抗体の長さLが、15.5mm≦L≦21.5mmである、請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 上記軸部の長さTと上記抵抗体の長さLとが、1.29≦T/L≦2.6の関係にある、請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. 上記抵抗体は、ガラス材料と骨材を含む基材に、導電性材料が分散してなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
  5. 上記導電性材料は、カーボンを含む、請求項4に記載のスパークプラグ。
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