JPH11214119A - 抵抗体入りスパークプラグ - Google Patents

抵抗体入りスパークプラグ

Info

Publication number
JPH11214119A
JPH11214119A JP10032034A JP3203498A JPH11214119A JP H11214119 A JPH11214119 A JP H11214119A JP 10032034 A JP10032034 A JP 10032034A JP 3203498 A JP3203498 A JP 3203498A JP H11214119 A JPH11214119 A JP H11214119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
center electrode
terminal fitting
spark plug
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10032034A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Honda
稔貴 本田
Minoru Tanaka
穣 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP10032034A priority Critical patent/JPH11214119A/ja
Priority to CA002260460A priority patent/CA2260460A1/en
Priority to US09/237,895 priority patent/US6583537B1/en
Priority to KR1019990002658A priority patent/KR19990068174A/ko
Priority to DE69925943T priority patent/DE69925943T2/de
Priority to EP04008340A priority patent/EP1434326A3/en
Priority to EP99300658A priority patent/EP0933848B1/en
Priority to BR9901907-8A priority patent/BR9901907A/pt
Publication of JPH11214119A publication Critical patent/JPH11214119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/40Sparking plugs structurally combined with other devices
    • H01T13/41Sparking plugs structurally combined with other devices with interference suppressing or shielding means

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁体の外形寸法に制限がある場合でも抵抗
体の長さを大きくでき、ひいては電波ノイズ防止効果に
優れた抵抗体入りスパークプラグを提供する。 【解決手段】 抵抗体入りスパークプラグ100は、絶
縁体2の軸方向に形成された貫通孔2aに対し、その一
方の端部側に端子金具13が固定され、同じく他方の端
部側に中心電極3が固定されるとともに、該貫通孔2a
内において端子金具13と中心電極3との間に抵抗体1
5が配置される。そして、中心電極3の抵抗体15に面
した表面を含む表層領域が、Zn、Sn、Pb、Rh、
Pd、Pt、Cu、Au、Sb及びAgの1種又は2種
以上を主体とする金属又はBとPとのいずれかを含有す
るNi合金により構成される金属層30とされ、中心電
極3は、その金属層30の表面において抵抗体15と直
接的に接して配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に使用され
るスパークプラグに関し、特に電波ノイズ発生防止用の
抵抗体を組み込んだスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような抵抗体入りスパーク
プラグとして、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
し、その一方の端部側から端子金具を挿入・固定し、同
じく他方の端部側から中心電極を挿入・固定するととも
に、該貫通孔内において端子金具と中心電極との間に抵
抗体を配置する構造のものが知られている。このような
抵抗体入りスパークプラグにおける電波ノイズ防止効果
は、一般に抵抗体の長さが大きくなるほど向上する傾向
にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
抵抗体入りスパークプラグにおいては、端子金具と抵抗
体との間及び中心電極と抵抗体との間には、各々その電
気的な接合を確実なものとするために、導電性ガラスに
よるシール層を介在させることが必須であった。その結
果、端子金具と中心電極との間の対向スペースにおいて
は、導電性ガラスシール層の厚みを確保する分だけ抵抗
体の長さは減少せざるを得ず、限られた対向スペースに
おいて抵抗体の長さを大きく増大させること、ひいては
それにより電波ノイズ防止効果の顕著な向上を図ること
は、望むべくもなかった。
【0004】本発明の課題は、絶縁体の外形寸法に制限
がある場合でも抵抗体の長さを大きくでき、ひいては電
波ノイズ防止効果に優れた抵抗体入りスパークプラグを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明の
請求項1の抵抗体入りスパークプラグ(以下、単にスパ
ークプラグという)は、絶縁体の軸方向に形成された貫
通孔に対し、その一方の端部側に端子金具が固定され、
同じく他方の端部側に中心電極が固定されるとともに、
該貫通孔内において端子金具と中心電極との間に抵抗体
が配置され、抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが
混在した抵抗体組成物で構成され、端子金具と中心電極
との少なくとも一方のものの、抵抗体に面した表面を含
む表層領域が、Zn、Sn、Pb、Rh、Pd、Pt、
Cu、Au、Sb及びAgの1種又は2種以上を主体と
する金属又はBとPとの少なくともいずれかを含有する
Ni合金により構成される金属層とされ、端子金具及び
/又は中心電極は、その金属層の表面において抵抗体と
直接的に接して配置されたことを特徴とする。なお、本
明細書においては、元素名は主に元素記号により表示す
る。
【0006】上記請求項1のスパークプラグの構成で
は、端子金具及び/又は中心電極(以下、両者を総称す
る場合は、中心電極系金属構成部とも呼ぶ)の表面に上
記材質の金属層を形成することで、ガラス材料部と導電
材料部とが混在した抵抗体と該中心電極系金属構成部と
の間に、直接的かつ良好な電気的接合状態を形成するこ
とが可能となり、ひいては負荷寿命特性も十分良好な値
が確保できる。これにより、従来のスパークプラグの構
成において、端子金具及び/又は中心電極と抵抗体との
間に介挿されていた導電性ガラスシール層を省略でき、
その分だけ抵抗体の長さを大きくできるので、電波ノイ
ズ防止効果に優れたスパークプラグが実現される。
【0007】上記請求項1の構成において、導電性ガラ
スシール層を省略しても中心電極系金属構成部と抵抗体
との間に良好な電気的接合状態を形成できる理由として
は、上記材質の金属層の形成により抵抗体組成物中のガ
ラス材料部と中心電極系金属構成部との間の濡れ性が改
善されること、及び接合面に形成されるのが金属層であ
るため、抵抗体組成物中の導電材料部と中心電極系金属
構成部との間の電気的導通の確保が容易になること等が
考えられる。
【0008】上記金属層は、例えば電解メッキや無電解
メッキ等の化学メッキ法により形成できる。また、真空
蒸着、イオンプレーティングあるいはスパッタリング等
の気相成膜法により形成してもよい。
【0009】金属層の厚さは、例えば0.1μm以上と
するのがよい(請求項2)。該厚さが0.1μm未満に
なると、ガラス材料部と導電材料部との間に良好な電気
的接合状態が形成されなくなり、スパークプラグの導通
抵抗が増大して負荷寿命特性が損なわれる場合がある。
該金属層の厚さは、より望ましくは1μm以上とするの
がよい。
【0010】次に、本発明の請求項3のスパークプラグ
は、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一
方の端部側に端子金具が固定され、同じく他方の端部側
に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔内において
端子金具と中心電極との間に抵抗体が配置され、抵抗体
は、ガラス材料部と金属系導電材料部とが混在した抵抗
体組成物で構成され、端子金具と中心電極との少なくと
も一方のものの、抵抗体に面した表面を含む表層領域
が、厚さ0.1μm以上の導電性又は半導体性の酸化物
層とされ、端子金具及び/又は中心電極は、その酸化物
層の表面において抵抗体と直接的に接して配置されたこ
とを特徴とする。
【0011】端子金具及び/又は中心電極の表面に上記
酸化物層を形成することで、ガラス材料部と導電材料部
とが混在した抵抗体との間に、直接的かつ良好な電気的
接合状態を形成することが可能となり、ひいては負荷寿
命特性も十分良好な値が確保できる。これにより、従来
のスパークプラグの構成において、中心電極系金属構成
部と抵抗体との間に介挿されていた導電性ガラスシール
層を省略でき、その分だけ抵抗体の長さを大きくできる
ので、電波ノイズ防止効果に優れたスパークプラグが実
現される。
【0012】上記請求項3の構成において、導電性ガラ
スシール層を省略しても中心電極系金属構成部と抵抗体
との間に良好な電気的接合状態を形成できる理由として
は、上記酸化物層の形成により抵抗体組成物中のガラス
材料部と中心電極系金属構成部との間の濡れ性が改善さ
れること、及び形成される酸化物層が導電性又は半導体
性なので、抵抗体組成物中の導電材料部と中心電極系金
属構成部との間の電気的導通の確保が容易になることが
考えられる。
【0013】上記酸化物層の厚さが0.1μm未満にな
ると、ガラス材料部と導電材料部との間に良好な電気的
接合状態が形成されなくなり、スパークプラグの導通抵
抗が増大して負荷寿命特性が損なわれる場合がある。該
酸化物層の厚さは、より望ましくは1μm以上とするの
がよい。
【0014】酸化物層は、例えばNi系酸化物層とする
ことができる。ここで、「Ni系酸化物」とは、金属元
素成分の主体がNiである酸化物をいい、例えばNiO
を主体とするものである。NiOは半導体性であるた
め、これを主体とする酸化物層は導電性も比較的高く、
また抵抗体組成物に含まれるガラス成分との濡れ性も良
好であることから、本発明に好適に使用できる。
【0015】中心電極及び/又は端子金具(中心電極系
金属構成部)は、例えばNiあるいはNi合金(例えば
インコネル等の各種Ni基耐熱合金)で構成できる。例
えば前記各材質の金属層を形成する場合、NiないしN
i合金で構成された中心電極系金属構成部は、これに対
する当該金属層の密着性が良好となるので、本発明に好
適に使用できる。一方、Ni系酸化物層を形成する場合
は、その表層部を適当な方法で酸化処理することによ
り、これを簡単に形成できる利点もある。この場合、そ
のNi系酸化物層の形成方法としては、酸素含有雰囲気
(例えば大気)中にて高温(例えば700℃以上)保持
し、酸化物層を形成すべき中心電極系金属構成部の表面
を高温酸化処理する方法、中心電極系金属構成部の表面
を高温(例えば700℃以上)の水蒸気と接触させる方
法、あるいは陽極酸化法等がある。また、中心電極系金
属構成部の表面を各種酸化剤と接触させる方法も採用可
能である。このような酸化剤としては、例えば、塩素、
臭素等のハロゲンガスあるいはこれを溶解させた液体、
硝酸、塩酸、塩素系オキソ酸(塩素酸あるいは過塩素酸
など)等の酸類又はその水溶液、クロム酸もしくは重ク
ロム酸又はそれらの塩類の水溶液、過マンガン酸又はそ
の塩類の水溶液、過酸化水素などを例示できる。なお、
これらの方法は2以上のものを組み合わせて用いてもよ
い。
【0016】なお、上記Ni系酸化物層に限らず、本発
明で使用する酸化物層は、上記酸化処理で形成する方法
の他に、高周波スパッタ法、反応性スパッタ法あるいは
CVD法などの気相成膜法、さらには金属アルコキシド
の加水分解等により含水酸化物ゾルを作り、これを塗布
・乾燥後加熱して酸化物被膜を得るゾル・ゲル法等の採
用も可能である。このような方法により、酸化インジウ
ム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化クロム
(Cr23、CrO2)、酸化バナジウム(V23、V
2)、酸化チタン(TiO2)等の各種導電性あるいは
半導体性の酸化物層を形成することができる。
【0017】なお、本発明の請求項4のスパークプラグ
は、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一
方の端部側に端子金具が固定され、同じく他方の端部側
に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔内において
端子金具と中心電極との間に抵抗体が配置され、抵抗体
は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した抵抗体組成
物で構成され、また、端子金具と中心電極とはNiを主
体とするものであり、それら端子金具と中心電極との少
なくとも一方のものの、抵抗体に面した表面を含む表層
領域が厚さ0.1μm以上のNi系酸化物層とされ、端
子金具及び/又は中心電極は、その酸化物層の表面にお
いて抵抗体と直接的に接して配置されたことを特徴とす
る。
【0018】次に、抵抗体は、ガラス材料部と導電材料
部とが混在した構造を有し、かつZn、Sb、Sn、A
g、Ni及びAlのうちの1種又は2種以上からなる補
助元素成分を合計で0.02〜2重量%含有した抵抗体
組成物で構成することができる(請求項5)。ガラス材
料部と導電材料部とが混在した抵抗体に上記組成範囲の
金属成分を含有させることにより、中心電極系金属構成
部との間の電気的接合状態を一層良好なものとすること
ができ、ひいては負荷寿命特性もさらに向上する。
【0019】上記構成により、抵抗体と中心電極系金属
構成部との間の電気的接合状態がさらに改善される理由
は次にように推測される。抵抗体は例えば、ガラス材料
部を形成するガラス粉末と導電材料部を形成する導電材
料粉末とを含有する混合粉末を、ホットプレス法(例え
ば温度800〜1000℃)等により中心電極及び/又
は端子金具と一体焼成することにより形成できる。この
とき、導電材料粉末として上記補助元素成分を含有する
金属粉末を配合しておくことにより、例えばZn、Sb
及びSnの比較的低融点の金属からなる成分を使用する
場合は、焼成時にこれら成分が少なくとも部分的に溶融
して液相が発生し、この液相に基づく新たな金属層(抵
抗体側金属層という)が抵抗体と中心電極系金属構成部
との間に形成されて、両者間の電気的導通状態がさらに
高められることが考えられる。また、中心電極系金属構
成部側に前述の金属層(以下、金属構成部側金属層とい
う)が形成される場合は、この金属層の介在により接合
の密着性が高められることも一因として考えられる。ま
た、AgやNiはやや高融点であるが、焼成時において
これら成分が金属構成部側金属層あるいは酸化物層側に
側に拡散し、接合の密着性が高められることが考えられ
る。
【0020】抵抗体中の上記補助元素成分の合計含有量
が0.02重量%未満になると、該成分配合による接合
性改善効果が顕著でなくなる。一方、2重量%を超える
と抵抗体の電気比抵抗が下がり過ぎ、電波ノイズ防止効
果が不十分となる場合がある。該合計含有量は、望まし
くは0.2〜2重量%とするのがよく、より望ましくは
0.2〜1重量%とするのがよい。
【0021】なお、抵抗体に上記補助元素成分を含有さ
せれば、中心電極系金属構成部側に前述の金属構成部側
金属層あるいは酸化物層を特に形成しなくとも、それら
の間に良好な電気的接合状態を形成することができる場
合がある。例えば、抵抗体が補助元素成分としてZn、
Sb及びSnの比較的低融点の金属からなる成分を含有
する場合には、焼成時に該成分が少なくとも部分的に溶
融して液相を発生し、この液相に基づく一種のろう付け
効果により、中心電極系金属構成部との間の接合の密着
性ひいては導通状態が高められることが考えられる。ま
た、抵抗体が補助元素成分としてAgやNiを含有する
場合は、これら成分が中心電極系金属構成部側に拡散し
て接合の密着性が高められることが考えられる。
【0022】なお、この場合も、抵抗体中の上記補助元
素成分の合計含有量は0.02〜2重量%で設定され、
望ましくは0.2〜1重量%とするのがよい。ただし、
補助元素成分としては、Sb、Sn、Ag及びNiを採
用した場合に、特に顕著な効果が達成される。また、Z
nについては、0.6重量%以上(望ましくは0.7重
量%以上)まで含有量を高めることで、顕著な効果が達
成される。これに対応して、本発明の請求項6のスパー
クプラグは、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
内において端子金具と中心電極との間に抵抗体が配置さ
れ、抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した
構造を有する抵抗体組成物で構成されるとともに、端子
金具と中心電極との少なくとも一方のものと直接的に接
して配置されており、かつ抵抗体組成物が、Sb、S
n、Ag及びNiのうちの1種又は2種以上からなる補
助元素成分を合計で0.02〜2重量%含有することを
特徴とする。
【0023】また、請求項7のスパークプラグは、絶縁
体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一方の端部
側に端子金具が固定され、同じく他方の端部側に中心電
極が固定されるとともに、該貫通孔内において端子金具
と中心電極との間に抵抗体が配置され、抵抗体は、ガラ
ス材料部と導電材料部とが混在した構造を有する抵抗体
組成物で構成されるとともに、端子金具と中心電極との
少なくとも一方のものと直接的に接して配置されてお
り、かつ抵抗体組成物が、補助元素成分としてのZnを
0.6〜2重量%含有することを特徴とする。
【0024】また、補助元素成分としてNiを含有させ
る場合、該Ni成分は、Niを主成分とし、かつCr、
B、Si、C、Fe、Pのうちの1種又は2種以上を含
有するNi系ろう材粉末の形で配合することができる
(請求項9)。そして、得られる抵抗体中に上記金属相
が形成される場合、該金属相は、Niを主成分とし、か
つCr、B、Si、C、Fe、Pのうちの1種又は2種
以上を含有するNi系相が形成される。このようなNi
系ろう材はNi単体金属よりも融点が低く、例えば抵抗
体の焼成温度近傍(例えば800〜1000℃)に固相
線温度が存在する材質のものを用いることで、抵抗体と
中心電極系金属構成部との間の電気的接合状態を一層良
好なものとすることができる。
【0025】Niろう材としては、Niを主体として、
例えば5〜21重量%のCrと、2.5〜4重量%のB
と、3〜11重量%のSiと、0.15重量%以下のC
と、1〜5重量%のFeと、9〜13重量のPとの少な
くとも1種を含有するものを使用できる。
【0026】なお、抵抗体中において上記補助元素成分
は、少なくともその一部が金属相の形態で含有されてい
ることが、抵抗体と中心電極系金属構成部との間の電気
的接合状態を向上させる上でより望ましい(請求項
8)。なお金属相の形態で含有されているか否かは、X
線回折ないしX線光電子分光(XPSあるいはESC
A)等の公知の分析方法により確認することができる。
【0027】次に、端子金具と抵抗体との間には、導電
性ガラスシール層を介挿することができる。この場合、
中心電極が抵抗体と直接的に接して配置されることとな
る(請求項10)。すなわち、抵抗体入りスパークプラ
グの端子金具は使用時において高圧供給部に接続され、
軸方向の引張力等も加わりやすいので、端子金具と抵抗
体との間に関しては、導電性ガラスシール層の介挿によ
り、より大きな機械的接合強度を確保しておくほうが有
利であることも多い。
【0028】さて、従来のスパークプラグの構成におい
ては、前述の通り抵抗体の軸方向両側に導電性ガラスシ
ール層が形成される形となっていたので、端子金具と中
心電極との対向方向において、端子金具の対向側先端位
置と中心電極の対向側先端位置との距離をLS、抵抗体
の長さをLRとしたときに、LR/LSは精々0.7程度
までしか大きくできなかった。しかしながら、上記本発
明の構成を採用することにより、該LR/LSの値を0.
7以上に高めることが可能となる(請求項11)。これ
により、抵抗体入りスパークプラグの電波ノイズ防止効
果を、従来のものよりも飛躍的に高めることができるよ
うになる。なお、本発明において、抵抗体の長さLR
は、絶縁体の貫通孔の軸断面全面にわたって抵抗体組成
物が充填されている領域の長さ(以下、これをシール長
さという)を指すものとする。
【0029】また、スパークプラグの主体金具に形成さ
れたプラグ取付け用のねじ部の外径が8〜18mmであ
るか、あるいは抵抗体の軸断面径が3.0〜4.7mm
の場合には、抵抗体の長さLRは5〜20mmの範囲で
調整するのがよい。LRが5mm未満になると、スパー
クプラグに火花放電のための高電圧を印加したときに、
抵抗体の単位長さ当りにかかる電圧が高くなり過ぎ、抵
抗体の寿命が短くなる場合がある。一方、絶縁体の貫通
孔内に原料粉末を充填して軸方向にホットプレス処理す
ることにより抵抗体を作る場合、LRが20mmを超え
ると原料粉末と貫通孔内面との間の摩擦が大きくなり過
ぎ、充填された粉末に十分なプレス圧力が作用しにくく
なる。その結果、得られる抵抗体の密度が不十分となり
やすく、スパークプラグの負荷寿命特性が低下する場合
がある。LRはより望ましくは5〜15mmの範囲で調
整するのがよい。
【0030】以下、抵抗体を構成する抵抗体組成物の望
ましい構成態様について述べる。抵抗体組成物は、粒径
150μm未満のガラス粒子(以下、微粒ガラスとい
う)を3〜20重量%、粒径範囲150〜800μmに
属するガラス粒子(以下、粗粒ガラスという)を60〜
90重量%(これらガラス粒子が前述のガラス材料部を
構成する)、ガラス以外のセラミック粒子を2〜32重
量%、前述の補助元素成分を含有する金属相を0.05
〜2重量%、及び非金属導電物質を0.5〜5.0重量
%含有するものとして構成することができる。
【0031】図2は、上記抵抗体組成物の構造を模式的
に示したものである。すなわち、微粒ガラスの少なくと
も一部が溶融後凝固することにより結合ガラス相とな
り、これに金属相粒子及び非金属導電物質粒子(以下、
これらを総称して導電性材料粉末という)が分散して導
通路形成部となる。該導通路形成部は、粗粒ガラスに由
来するブロックガラス粒子を取り囲んだ、いわゆるブロ
ック構造を形成することとなる。この場合、結合ガラス
相の少なくとも一部は、端子金具側の端部から中心電極
側の端部に至る連続部を形成してなり、該連続部が、導
電性材料粉末の粒子同士の電気的な接触に基づき、抵抗
体の導通路を形成することとなる。そして、この連続
部、すなわち導通路がブロック粒子の介在により至る所
で迂回させられてその実行長が長くなり、良好な電波ノ
イズ発生防止効果が達成される。
【0032】微粒ガラスは、ホットプレス等の焼結処理
時に少なくともその一部が溶融して、粗粒ガラス粉末の
粒子同士に形成された隙間を充填する役割を果たす。し
かしながら、その粒径が150μmを超えると溶融が不
十分となって導通路に空隙が生じやすくなり、プラグの
負荷寿命特性が損なわれることにつながる。なお、微粒
ガラス粉末の粒径は、望ましくは100μm以下の範囲
で設定するのがよい。一方、粗粒ガラスは、粒径が15
0μm未満になるとホットプレス時に粒子が軟化ないし
溶融しやすくなり、前述のブロック構造が損なわれて良
好な電波ノイズ発生防止効果が達成されなくなる。ま
た、粒径が800μmを超えるとガラス粒子間に空隙が
残存しやすくなり、プラグの負荷寿命特性が損なわれる
ことにつながる。
【0033】また、微粒ガラスの重量が3重量%未満に
なるか、粗粒ガラスの重量が90重量%を超えると、ホ
ットプレス時にガラスがほとんど溶融しなくなり、ガラ
ス粒子間に多量の空隙が形成されて、プラグの負荷寿命
特性が損なわれる。一方、微粒ガラスの重量が20重量
%を超えるか、粗粒ガラスの重量が60重量%未満にな
ると、ブロック粒子の含有比率が減少し、ブロック構造
の形成が不十分となって良好な電波ノイズ発生防止効果
が達成されなくなる。なお、微粒ガラスの重量は、望ま
しくは3〜12重量%の範囲で設定するのがよい。ま
た、粗粒ガラスの重量は、望ましくは70〜85重量%
の範囲で設定するのがよい。
【0034】なお、ガラス以外のセラミック粒子として
は、例えば、TiO2、ZrO2、ZrSiO4、Al2
3、MgO、Al−Mgスピネル及びムライト等の1種
又は2種以上を主体とするものとして構成できる。ガラ
ス以外のセラミック粒子の含有量が上記範囲から外れる
と、スパークプラグの負荷寿命特性が損なわれる場合が
ある。なお、該セラミック粒子の含有量は、望ましくは
3〜20重量%の範囲で調整するのがよい。
【0035】また、金属相ないし非金属導電物質の含有
量が上記範囲の上限値から外れると電波ノイズ防止効果
が不十分となる場合がある。逆に下限値から外れると負
荷寿命特性が損なわれる場合がある。金属相の含有量
は、望ましくは0.2〜2重量%、より望ましくは0.
2〜1重量%の範囲で調整するのがよく、非金属導電物
質の含有量は望ましくは0.5〜3.0重量%の範囲で
調整するのがよい。
【0036】なお、非金属導電物質は、無定形カーボ
ン、グラファイト、SiC、TiC、WC及びZrCの
1種又は2種以上を主体とするものとして構成できる。
この場合、抵抗体組成物中の炭素の含有量は0.5〜
5.0重量%の範囲で調整するのがよい。炭素の含有量
が0.5重量%未満になると、スパークプラグの負荷寿
命特性が損なわれる場合がある。また、炭素の含有量が
5.0重量%を超えると、電波ノイズ防止効果が不十分
となる場合がある。炭素含有量は、より望ましくは0.
5〜3.0重量%の範囲で調整するのがよい。なお、非
金属導電物質中には、粉末成型用の有機バインダに由来
した炭素成分が含まれる場合がある。
【0037】また、ガラス粒子の材質は、具体的にはB
23−SiO2系、BaO−B23系、SiO2−B23
−CaO−BaO系、及びSiO2−ZnO−B23
の各ガラス粉末のうちの1種以上を含有するものを使用
することができる。この場合、その軟化温度が800℃
以下のものを使用することで、溶融時のガラスの流動性
が高められ、ブロック粒子間の隙間に結合ガラス相が十
分ゆき渡って隙間等が形成されにくくなる。その結果、
プラグの負荷寿命特性が改善される。ここで、ガラスの
軟化温度は、その粘性率が4.5×107ポアズとなる
温度を意味するものとする。該軟化温度が300℃未満
になると、抵抗体の耐熱性が損なわれるので、軟化温度
が300〜800℃、より望ましくは600〜800℃
のガラスを使用するのがよい。なお、粗粒ガラス(ある
いはブロックガラス粒子)と微粒ガラス(あるいは結合
ガラス相)とで、ガラスの材質を異ならせてもよい。
【0038】ガラス粒子の材質は、微粒ガラスの軟化温
度と、粗粒ガラスの軟化温度との差が100℃以下のも
のを使用することが望ましい。すなわち、微粒ガラス及
び粗粒ガラスの各軟化温度を、それぞれTC及びTFとし
た場合に、|TC−TF|≦100℃であることが望まし
い。この場合、TC>TFであってもTC<TFであっても
いずれでもよい。その理由を以下に説明する。まず、微
粒ガラスと粗粒ガラスとでは、その粘性率が同じであっ
ても前者の方が後者よりもホットプレス時に変形を起こ
しやすい性質を有している。そして、TC>TFの場合は
|TC−TF|≦100℃であれば、微粒ガラスの軟化温
度が粗粒ガラスよりも多少高くとも、微粒ガラスはホッ
トプレス時の圧力で十分に変形し、粗粒ガラス間の隙間
を埋めるのでプラグの負荷寿命特性が良好に維持され
る。しかしながら、|TC−TF|>100℃になると微
粒ガラスの変形が不十分となり、粗粒ガラス間に隙間が
形成されて負荷寿命特性の低下を招く場合がある。一
方、TC<TFの場合は、微粒ガラスはさらに変形しやす
くなり、隙間等はより形成されにくくなるが、|TC−
TF|>100℃になるとガラスの粘性率が低くなり過
ぎ、また、導通路形成部に微粒ガラスの発泡による空隙
が発生しやすくなって、負荷寿命特性の低下を招く場合
がある。それ故、|TC−TF|は100℃以下であるこ
とが望ましく、|TC−TF|は、望ましくは50℃以下
とするのがよい。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態を図面を用いて説明する。図1に示す本発明の一例
たる抵抗体入りスパークプラグ100は、筒状の主体金
具1、先端部が突出するようにその主体金具1に嵌め込
まれた絶縁体2、発火部31を突出させた状態で絶縁体
2の内側に設けられた中心電極3、及び主体金具1に一
端が結合され、発火部31(中心電極3)の側面と対向
するように配置された接地電極4等を備えている。接地
電極4は、その先端面が発火部31の側面とほぼ平行に
対向するように曲げて形成され、発火部31の外面との
間に火花ギャップgを形成している。一方、接地電極4
の基端側は、主体金具1に対して溶接等により固着・一
体化されている。また、主体金具1は炭素鋼等で形成さ
れ、図1に示すように、発火部31側の外周面には機関
への取付け用のねじ部12が形成されている。このねじ
部の外径は、例えば8〜18(具体的には、18mm、
14mm、12mm、10mm等)mmである。
【0040】また、絶縁体2の軸方向には貫通孔6が形
成されており、その一方の端部側に端子金具13が挿入
・固定され、同じく他方の端部側に中心電極3が挿入・
固定されている。また、該貫通孔6内において端子金具
13と中心電極3との間に抵抗体15が配置されてい
る。中心電極3及び端子金具13はインコネル(Incone
l:商標名)等のNi合金で構成されている。さらに、
絶縁体2はアルミナ等のセラミックス焼成体で構成され
ている。
【0041】絶縁体2の貫通孔6は、中心電極3を挿通
させる略円筒状の第一部分6aと、その第一部分6aの
後方側(図面上方側)においてこれよりも大径に形成さ
れる略円筒状の第二部分6bとを有する。端子金具13
と抵抗体15とは第二部分6b内に収容され、中心電極
3は第一部分6a内に挿通される。中心電極3の後端部
には、その外周面から外向きに突出して電極固定用凸部
3aが鍔状に形成されている。そして、上記貫通孔6の
第一部分6aと第二部分6bとの間には、中心電極3の
電極固定用凸部3aを受けるための凸部受け面20がテ
ーパ面あるいはアール面状に形成されている。
【0042】次に、図1に示すように、抵抗体15は、
端子金具13側は導電性ガラスシール層17を介して電
気的に接合されている。一方、図3に示すように、中心
電極3の電極固定用凸部3aの表面を含む表層領域が金
属層30とされ、中心電極3は、その金属層30の表面
において抵抗体15と直接的に接して配置されている。
この金属層30は例えば電解メッキや無電解メッキ等の
化学メッキ法により形成され、その厚さは0.1μm以
上、望ましくは1μm以上とされる。また、図4に示す
ように、端子金具13と中心電極3との対向方向(絶縁
体2の中心軸線方向)において、端子金具13の先端位
置と中心電極3の先端位置との距離をLS、抵抗体15
の長さをLRとしたときに、該LR/LSの値は0.7以
上とされる。なお、抵抗体15の長さLRは、絶縁体2
の貫通孔6の軸断面の全面にわたって抵抗体組成物が充
填されている領域の長さ(シール長さ)である。また、
抵抗体15の軸断面径は、絶縁体2の貫通孔6の内径に
応じて3.0〜4.7mmの範囲で設定される。
【0043】抵抗体15は、ガラス粉末、セラミック粉
末、金属粉末(Zn、Sb、Sn、Ag及びNiの1種
又は2種以上を主体とするもの)、非金属導電物質粉末
(例えば無定形カーボンないしグラファイト)及び有機
バインダ等を所定量配合し、ホットプレス等の公知の手
法により焼結することにより製造されるものであり、次
のような組成の抵抗体組成物からなる。すなわち、該抵
抗体組成物は、粒径150μm未満のガラス粒子(以
下、微粒ガラスという)を3〜20重量%、粒径範囲1
50〜800μmに属するガラス粒子(以下、粗粒ガラ
スという)を60〜90重量%、上記特定複合酸化物以
外のセラミック粒子(例えば、TiO2、ZrO2、Zr
SiO4、Al23、MgO、Al−Mgスピネル及び
ムライトの1種又は2種以上を主体とするもの)を2〜
32重量%、Al、Mg、Ti、Zr及びZnの1種又
は2種以上を主体とする金属相を0.05〜2重量%、
及び非金属導電物質を0.5〜5.0重量%含有する。
抵抗体15の構造については、図2ですでに説明した通
りである。また、導電性ガラスシール層17は、Cu、
Sn、Fe等の金属成分の1種又は2種以上を主体とす
る金属粉末を混合したガラスにより構成される。なお、
該導電性ガラスシール層17には、必要に応じてTiO
2等の半導体性の無機化合物粉末を適量配合することが
できる。
【0044】抵抗体入りスパークプラグ100におい
て、絶縁体2に対する中心電極3と端子金具13との組
付け、及び抵抗体15と導電性ガラスシール層17との
形成は以下のようにして行うことができる。まず、図5
(a)に示すように、絶縁体2の貫通孔6に対し、その
第一部分6aに中心電極3(電極固定用凸部3aの表面
に予め金属層30を形成したもの)を挿入した後、
(b)に示すように第二部分6bに抵抗体組成物の原料
粉末Pを充填する。そして、(c)に示すように、第二
部分6b内に押さえ棒90を挿入して充填した粉末Pを
予備圧縮し、抵抗体組成物粉末層71を形成する。次い
で、導電性ガラス粉末を充填して予備圧縮を行うことに
より、図5(d)に示すように、中心電極3側(下側)
から貫通孔6の第二部分6b内には、抵抗体組成物粉末
層71及び導電性ガラス粉末層72が積層された状態と
なる。
【0045】そして、図6(a)に示すように、この状
態で全体を炉F内に挿入してガラス軟化点以上である8
00〜1000℃に加熱し、その後、貫通孔50内に端
子金具13を、中心電極3と反対側から圧入して積層状
態の各層71,72を軸方向に加圧してホットプレス処
理する。これにより、図6(b)に示すように、各層は
圧縮・焼結されてそれぞれ抵抗体15及び導電性ガラス
シール層17となる。
【0046】図3に示すように、電極固定用凸部3a
(中心電極3)の抵抗体15との接触面に前述の金属層
30を形成することで、抵抗体15との間に直接的かつ
良好な電気的接合状態が形成され、スパークプラグ10
0の負荷寿命特性も良好な値が確保される。そして、該
構成により、従来より中心電極3と抵抗体15との間に
介挿されていた導電性ガラスシール層が省略され、その
分だけ抵抗体15の長さが大きくなるので電波ノイズ防
止効果が向上する。
【0047】なお、図1に示すスパークプラグ100に
おいて、図3の金属層30に代えて、図7に示すNi系
酸化物層31を形成してもよい。該Ni系酸化物層31
は、中心電極3の電極固定用凸部3aの表面を、酸素含
有雰囲気(例えば大気)中にて700℃以上で高温酸化
処理する方法、700℃以上の水蒸気と接触させる方
法、前述の各種酸化剤と接触させる方法、さらには陽極
酸化法等により、厚さ0.1μm以上(望ましくは1μ
m以上)に形成される。
【0048】また、図3及び図7の構成において抵抗体
15には、Zn、Sb、Sn、Ag、Ni及びAlのう
ちの1種又は2種以上からなる補助元素成分を合計で
0.02〜2重量%(望ましくは0.2〜1重量%)含
有させることも可能である。また、この場合、図5にお
いて、抵抗体組成物原料粉末P中には、上記補助元素成
分を主体とする金属粉末が0.02〜2重量%(望まし
くは0.2〜2重量%、より望ましくは0.6〜2重量
%、さらに望ましくは0.6〜1重量%)配合されるこ
ととなる。これにより、電極固定用凸部3a(中心電極
3)と抵抗体15との間の電気的接合状態を一層良好な
ものとすることができ、負荷寿命特性もさらに向上す
る。この場合、図8に示すように、電極固定用凸部3a
に金属層あるいは酸化物層を形成しない構成とすること
もできる。該構成では、Sb、Sn、Ag及びNiのう
ちの1種又は2種以上からなる補助元素成分を合計で
0.02〜2重量%(望ましくは0.2〜1重量%)含
有させるようにする。また、Znについては、0.6〜
2重量%(望ましくは0.6〜1重量%)含有させるよ
うにする。
【0049】なお、以上説明したスパークプラグでは、
中心電極3のみが抵抗体15と直接接触する形となって
いたが、端子金具13側にも上記金属層あるいは酸化物
層を形成する、及び/又は抵抗体15中に、Zn、S
b、Sn、Ag及びNiのうちの1種又は2種以上から
なる補助元素成分を合計で0.02〜2重量%含有させ
ることにより、図9に示すように、端子金具13も抵抗
体15と直接接触させ、図1の導電性ガラスシール層1
7を省略することも可能である。
【0050】
【実施例】(実施例1)微粒ガラス粉末(平均粒径80
μm)を30重量%、セラミック粉末としてのZrO2
(平均粒径3μm)を60重量%、金属粉末としてのA
l粉末(平均粒径20〜50μm)を1重量%、非金属
導電材料粉末としてのカーボンブラックを6重量%、及
び有機バインダとしてのデキストリンを3重量%配合
し、水を溶媒としてボールミルにより湿式混合し、その
後これを乾燥して予備素材を調製した。そして、これに
粗粒ガラス粉末(平均粒径250μm)を、上記予備素
材100重量部に対して400重量部配合し、抵抗体組
成物の原料粉末を得た。なお、ガラス粉末の材質は、S
iO2を50重量%、B25を29重量%、Li2Oを4
重量%、及びBaOを17重量%を配合・溶解して得ら
れるホウケイ酸リチウムガラスであり、その軟化温度は
585℃であった。
【0051】次いで、この抵抗体組成物粉末を用いて図
5及び図6に示す方法により、図1に示す抵抗体入りス
パークプラグ100のサンプルを各種作製した。ここ
で、中心電極3は、材質がNi合金(インコネル60
0、概略組成:Ni76重量%、Cr15.5重量%、
Fe8重量%、Mn0.5重量%、Si0.2重量%)
であり、電極固定用凸部3a(図3)の外径を3.5m
m、軸方向長さを20mmとし、その表面にはNi系酸
化物層31(図7)、及びZn、半田(Sn−10重量
%Pb合金)、Rh、Pd、Pt、Cu、Au、Ni−
B合金(B含有量:0.3〜0.8重量%)、Ni−P
合金(P含有量:8重量%)、Sb、Agの各種金属層
30(図3)を各種厚さで形成したものを用いた(試料
番号1〜30)。なお、Ni系酸化物層は、電極固定用
凸部3aの表面を、900℃の水蒸気と1〜2時間接触
させることにより形成し、その膜厚は走査型電子顕微鏡
(SEM)による断面観察により測定した。なお、形成
されたNi系酸化物層をX線回折により同定したとこ
ろ、酸化Ni(II)(NiO)を主体とするものであるこ
とがわかった。また、金属層は、Ni−B合金及びNi
−P合金については無電解メッキ法により、他は電解メ
ッキ法により形成し、その膜厚は蛍光X線膜厚計又はマ
イクロメータにより測定した。なお、サンプル毎の金属
膜/酸化物膜の種別及び膜厚を表1に示している。
【0052】また、絶縁体2の貫通孔6の内径(得られ
る抵抗体15の軸断面径はこれとほぼ同じ値となる)は
4.0mmであり、ホットプレス処理の加熱温度は90
0℃、加圧力は100kg/cm2に設定した。また、
導電性ガラス粉末として、Cu、Fe、Sn、TiO2
等の導電性粉末とホウケイ酸ソーダガラス粉末との混合
物(導電性粉末の含有量が約50重量%)を用いた。得
られたスパークプラグにおいて、抵抗体15のシール長
さLRは13.5mm、端子金具13の先端位置と中心
電極3の先端位置との距離LSは15mmであり、LR/
LSの値は0.9であった。なお、比較例1として、中
心電極3に金属層及びNi系酸化物層を形成しなかった
スパークプラグも作製した(試料番号31)。さらに、
比較例2として、中心電極3に金属層及びNi系酸化物
層を形成せず、代わって導電性ガラスシール層を該中心
電極3側にも形成したスパークプラグも作製した(試料
番号32)。該比較例2においては、抵抗体15のシー
ル長さLRは9.75mm、端子金具13の先端位置と
中心電極3の先端位置との距離LSは15mmであり、
LR/LSの値は0.65である。
【0053】そして、これらスパークプラグの発する妨
害波電界強度を、CISPR(国際無線障害特別委員
会)規格に定められた測定法により、試験周波数を65
MHz(低周波側)及び120MHz(高周波側)の2
条件にて測定し、電波ノイズ性能を評価した。なお、試
験周波数65MHzの測定結果においては、電界強度が
24〜27dBのものを優(◎)、27〜30dBのも
のを良(○)、30〜34dBのものを(△)、34d
Bを超えるものを不良(×)とそれぞれ判定した。他
方、試験周波数120MHzの測定結果においては、電
界強度が31dB未満のものを優(◎)、31〜34d
Bのものを良(○)、34〜37dBのものを(△)、
37dBを超えるものを不良(×)とそれぞれ判定し
た。
【0054】また、各スパークプラグの負荷寿命特性を
次の方法により測定した。すなわち、スパークプラグを
自動車用トランジスタ点火装置に取り付け、放電電圧2
0kV、放電回数3600回/分の条件で100時間及
び200時間放電させた後の抵抗値変化を測定した。判
定条件は、抵抗値変化率の絶対値が20%未満のものを
良(○)、同じく20〜30%以下のものを可(△)、
30%を超えるものを不可(×)として判定した。以上
の結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】このように、中心電極3にNi系酸化物層
31あるいは金属層30を形成し、かつ中心電極3と抵
抗体15とを直接的に接合した本発明の抵抗体入りスパ
ークプラグ(試料番号1〜30)は、Ni系酸化物層3
1あるいは金属層30を形成せず、導電性ガラスシール
層を介して中心電極3と抵抗体15とを接合した比較例
のスパークプラグ(試料番号32)と比べても遜色ない
負荷寿命特性を示し、加えて抵抗体15が長くなる分だ
け電波ノイズ性能(特に高周波側の特性)に優れている
ことがわかる。なお、Ni系酸化物層31あるいは金属
層30を形成せずに、中心電極3と抵抗体15との直接
接合を試みた比較例のスパークプラグ(試料番号31)
では、良好な接合状態が得られず、負荷寿命特性と低周
波側の電波ノイズ性能が不十分となった。
【0057】(実施例2)微粒ガラス粉末(平均粒径8
0μm)、セラミック粉末としてのZrO2(平均粒径
3μm)を70〜90重量%、金属粉末としてSn、Z
n、Sb、Ag及びNiろうの各粉末(平均粒径20〜
50μm:各金属成分は補助元素成分となる)を0.0
1〜30重量%、非金属導電材料粉末としてのカーボン
ブラックを4〜6重量%、及び有機バインダとしてのデ
キストリンを1〜2重量%配合し、水を溶媒としてボー
ルミルにより湿式混合し、その後これを乾燥して予備素
材を調整した。ここで、使用したNiろうは次の2種類
である。 (A)福田金属箔粉工業株式会社製、品番FP−606 組成‥‥C:0.15重量%以下、P:10〜12重量
%、残部Ni(固相線温度:約885℃) (B)福田金属箔粉工業株式会社製、品番FP−607 組成‥‥Cr:11.5〜15.0重量%、P:9.5
〜12重量%、残部Ni(固相線温度:約880℃) なお、金属粉末としてAl粉末を1重量%配合した予備
素材も比較用として作製した。なお、Al粉末は、目開
き75μmのふるいを通過する粒子比率が99重量%以
上であり、同45μmのふるいを通過する粒子比率が8
0重量%以上であるものを使用した。
【0058】この予備素材に対し、粗粒ガラス粉末(平
均粒径250μm)を、該予備素材100重量部に対し
て400重量部配合し、抵抗体組成物の原料粉末を得
た。なお、ガラス粉末の材質は、SiO2を50重量
%、B25を29重量%、Li2Oを4重量%、及びB
aOを17重量%配合・溶解して得られるホウケイ酸リ
チウムガラスであり、その軟化温度は585℃であっ
た。
【0059】次いで、この抵抗体組成物粉末を用いて図
5及び図6に示す方法により、図1に示す抵抗体入りス
パークプラグ100のサンプルを各種作製した(試料番
号101〜125)。ここで、中心電極3は、電極固定
用凸部3a(図2)の外径が3.5mm、軸方向長さが
20mm、絶縁体2の貫通孔6の内径は4.0mmとし
た。また、ホットプレス処理の加熱温度は900℃であ
り、加圧力は100kg/cm2に設定した。また、導
電性ガラス粉末として実施例1と同様のものを用いた。
【0060】得られたスパークプラグにおいて、抵抗体
15のシール長さLRは13.5mm、端子金具13の
先端位置と中心電極3の先端位置との距離LSは15m
mであり、LR/LSの値は0.9であった。なお、予備
素材への金属粉末の配合量から抵抗体中の金属成分の種
類及び含有量を推定し、表2にその値を示している。こ
れらスパークプラグの電波ノイズ特性及び負荷寿命特性
を実施例1と同様に測定した。また、その測定後におい
て、抵抗体15中の補助元素成分(Sn、Zn、Sb、
Ag、Ni)の含有量をICP分析により求めた。以上
の結果を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】このように、本発明の範囲内の補助元素成
分を含有する抵抗体15を使用したスパークプラグは、
抵抗体15と中心電極3とが直接接合されているにも拘
わらず良好な負荷寿命特性を示し、しかも電波ノイズ性
能が極めて良好であることがわかる。
【0063】(実施例3)実施例1と同様の抵抗体組成
物粉末を用いて図5及び図6に示す方法により、図1に
示す抵抗体入りスパークプラグ100のサンプルを各種
作製した。(試料番号201〜203)中心電極3は、
電極固定用凸部3a(図3)の外径が3.5mm、軸方
向長さが20mmであり、その表面に金属層30として
亜鉛層を膜厚1μmにて形成した。
【0064】また、絶縁体2の貫通孔6の内径は4.0
mmであり、ホットプレス処理の加熱温度は900℃で
あり、加圧力は100kg/cm2に設定した。さら
に、導電性ガラス粉末として実施例1と同様のものを用
いた。なお、端子金具13の先端位置と中心電極3の先
端位置との距離LSは15mmであり、抵抗体組成物の
原料粉末及び導電性ガラス粉末の充填量を各種変化させ
ることにより、抵抗体15のシール長さLRを3〜20
mm、LR/LSの値を0.65〜0.90の範囲で調整
した。これらスパークプラグの電波ノイズ特性及び負荷
寿命特性を実施例1と同様に測定した。以上の結果を表
3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】このように、中心電極3側に金属層30と
して亜鉛層を形成した本発明のスパークプラグでは、抵
抗体15と中心電極3とが直接接合されているにも拘わ
らず良好な負荷寿命特性を示していることがわかる。ま
た、LR/LSの値が0.70以上では、低周波側の電波
ノイズ性能が特に良好な値となっていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一実施例を示す正面
断面図。
【図2】抵抗体の構造を示す模式図。
【図3】図1の要部を示す正面断面図。
【図4】抵抗体のシール長さを示す断面図。
【図5】図1のスパークプラグの製造工程を示す説明
図。
【図6】図5に続く説明図。
【図7】本発明のスパークプラグの別の実施例の要部を
示す正面断面図。
【図8】本発明のスパークプラグのさらに別の実施例の
要部を示す正面断面図。
【図9】従来のスパークプラグの断面図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 3 中心電極 4 接地電極 6 貫通孔 15 抵抗体 30 金属層 31 Ni系酸化物層 100 スパークプラグ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に抵抗体
    が配置され、 前記抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した
    抵抗体組成物で構成され、 前記端子金具と前記中心電極との少なくとも一方のもの
    の、前記抵抗体に面した表面を含む表層領域が、Zn、
    Sn、Pb、Rh、Pd、Pt、Cu、Au、Sb及び
    Agの1種又は2種以上を主体とする金属又はBとPと
    の少なくともいずれかを含有するNi合金により構成さ
    れる金属層とされ、前記端子金具及び/又は前記中心電
    極は、その金属層の表面において前記抵抗体と直接的に
    接して配置されたことを特徴とする抵抗体入りスパーク
    プラグ。
  2. 【請求項2】 前記金属層は、その厚さが0.1μm以
    上となるように形成されている請求項1記載の抵抗体入
    りスパークプラグ。
  3. 【請求項3】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に抵抗体
    が配置され、 前記抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した
    抵抗体組成物で構成され、 前記端子金具と前記中心電極との少なくとも一方のもの
    の、前記抵抗体に面した表面を含む表層領域が、厚さ
    0.1μm以上の導電性又は半導体性の酸化物層とさ
    れ、前記端子金具及び/又は前記中心電極は、その酸化
    物層の表面において前記抵抗体と直接的に接して配置さ
    れたことを特徴とする抵抗体入りスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁体の軸方向に形成された貫通孔
    に対し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じ
    く他方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫
    通孔内において前記端子金具と前記中心電極との間に抵
    抗体が配置され、 前記抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した
    抵抗体組成物で構成され、 また、前記端子金具と中心電極とはNiを主体とするも
    のであり、それら端子金具と中心電極との少なくとも一
    方のものの、前記抵抗体に面した表面を含む表層領域が
    厚さ0.1μm以上のNi系酸化物層とされ、前記端子
    金具及び/又は前記中心電極は、その酸化物層の表面に
    おいて前記抵抗体と直接的に接して配置されたことを特
    徴とする抵抗体入りスパークプラグ。
  5. 【請求項5】 前記抵抗体は、ガラス材料部と導電材料
    部とが混在した構造を有し、かつZn、Sb、Sn、A
    g、Ni及びAlのうちの1種又は2種以上からなる補
    助元素成分を合計で0.02〜2重量%含有した抵抗体
    組成物で構成される請求項1ないし4のいずれかに記載
    の抵抗体入りスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に抵抗体
    が配置され、 前記抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した
    構造を有する抵抗体組成物で構成されるとともに、前記
    端子金具と前記中心電極との少なくとも一方のものと直
    接的に接して配置されており、かつ前記抵抗体組成物
    が、Sb、Sn、Ag及びNiのうちの1種又は2種以
    上からなる補助元素成分を合計で0.02〜2重量%含
    有することを特徴とする抵抗体入りスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に抵抗体
    が配置され、 前記抵抗体は、ガラス材料部と導電材料部とが混在した
    構造を有する抵抗体組成物で構成されるとともに、前記
    端子金具と前記中心電極との少なくとも一方のものと直
    接的に接して配置されており、かつ前記抵抗体組成物
    が、補助元素成分としてのZnを0.6〜2重量%含有
    することを特徴とする抵抗体入りスパークプラグ。
  8. 【請求項8】 前記抵抗体中において、前記補助元素成
    分の少なくとも一部が金属相の形態で含有されている請
    求項6又は7に記載の抵抗体入りスパークプラグ。
  9. 【請求項9】 前記金属相は、Niを主成分とし、かつ
    Cr、B、Si、C、Fe、Pのうちの1種又は2種以
    上を含有するNi系相を含むものである請求項8記載の
    抵抗体入りスパークプラグ。
  10. 【請求項10】 前記端子金具と前記抵抗体との間に前
    記導電性ガラスシール層が介挿され、前記中心電極は前
    記抵抗体と直接的に接して配置されている請求項1ない
    し9のいずれかに記載の抵抗体入りスパークプラグ。
  11. 【請求項11】 前記端子金具と前記中心電極との対向
    方向において、前記端子金具の対向側先端位置と前記中
    心電極の対向側先端位置との距離をLS、前記抵抗体の
    長さをLRとしたときに、LR/LSが0.7以上である
    請求項1ないし10のいずれかに記載の抵抗体入りスパ
    ークプラグ。
JP10032034A 1998-01-28 1998-01-28 抵抗体入りスパークプラグ Pending JPH11214119A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10032034A JPH11214119A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 抵抗体入りスパークプラグ
CA002260460A CA2260460A1 (en) 1998-01-28 1999-01-27 Spark plug with built-in resistor
US09/237,895 US6583537B1 (en) 1998-01-28 1999-01-27 Spark plug with built-in resistor
KR1019990002658A KR19990068174A (ko) 1998-01-28 1999-01-28 저항기가 내장된 스파크 플러그
DE69925943T DE69925943T2 (de) 1998-01-28 1999-01-28 Zündkerze mit eingebautem Widerstand
EP04008340A EP1434326A3 (en) 1998-01-28 1999-01-28 Spark plug with built-in resistor
EP99300658A EP0933848B1 (en) 1998-01-28 1999-01-28 Spark plug with built-in resistor
BR9901907-8A BR9901907A (pt) 1998-01-28 1999-01-28 Vela de ignição resisiva.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10032034A JPH11214119A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 抵抗体入りスパークプラグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11214119A true JPH11214119A (ja) 1999-08-06

Family

ID=12347599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10032034A Pending JPH11214119A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 抵抗体入りスパークプラグ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6583537B1 (ja)
EP (2) EP1434326A3 (ja)
JP (1) JPH11214119A (ja)
KR (1) KR19990068174A (ja)
BR (1) BR9901907A (ja)
CA (1) CA2260460A1 (ja)
DE (1) DE69925943T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014049905A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
WO2017141506A1 (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
US10084288B2 (en) 2015-06-22 2018-09-25 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11339925A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ
JP2002343533A (ja) * 2001-03-15 2002-11-29 Denso Corp 内燃機関用スパークプラグ
EP1626469A4 (en) * 2003-05-20 2013-03-06 Ngk Spark Plug Co SPARK PLUG AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
DE10339759B4 (de) * 2003-08-27 2018-08-16 Robert Bosch Gmbh Zündkerze
JP4285366B2 (ja) * 2004-08-24 2009-06-24 株式会社デンソー 内燃機関用のスパークプラグ
US7443088B2 (en) * 2004-10-20 2008-10-28 Federal Mogul World Wide, Inc. Coaxial twin spark plug
JP4922980B2 (ja) * 2008-03-31 2012-04-25 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
US7969078B2 (en) * 2008-05-19 2011-06-28 Federal Mogul Ignition Company Spark ignition device for an internal combustion engine and sparking tip therefor
WO2009154070A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 日本特殊陶業株式会社 内燃機関用スパークプラグ及びその製造方法
DE102009046005A1 (de) 2009-10-26 2011-04-28 Robert Bosch Gmbh Zündkerzenelektrode, hergestellt aus verbessertem Elektrodenmaterial
DE102010015343B4 (de) 2010-04-17 2018-04-05 Borgwarner Ludwigsburg Gmbh HF-Zündeinrichtung und Verfahren zu ihrer Herstellung
KR101441836B1 (ko) * 2010-10-01 2014-09-18 니혼도꾸슈도교 가부시키가이샤 스파크 플러그
KR101476569B1 (ko) * 2010-11-25 2014-12-24 니혼도꾸슈도교 가부시키가이샤 고주파 플라즈마 점화 플러그
US8963406B2 (en) * 2011-06-03 2015-02-24 Fram Group Ip Llc Spark plug
US9698573B2 (en) * 2012-11-21 2017-07-04 Federal-Mogul Ignition Company Extruded insulator for spark plug and method of making the same
BR112017002593A2 (pt) * 2014-08-10 2018-01-30 Federal-Mogul Ignition Company dispositivo de ignição corona com vedação melhorada
JP6328093B2 (ja) * 2015-12-16 2018-05-23 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP6728890B2 (ja) 2016-03-31 2020-07-22 株式会社デンソー スパークプラグ
US10418789B2 (en) * 2016-07-27 2019-09-17 Federal-Mogul Ignition Llc Spark plug with a suppressor that is formed at low temperature
JP6711857B2 (ja) * 2018-04-03 2020-06-17 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
FR3093243B1 (fr) * 2019-02-22 2021-02-12 Safran Aircraft Engines Corps semi-conducteur pour une bougie d’allumage de turbomachine

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3567658A (en) * 1967-12-21 1971-03-02 Gen Motors Corp Resistor composition
JPS5520355B2 (ja) * 1973-09-28 1980-06-02
JPS5530274A (en) 1978-08-25 1980-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Digital mixer
US4795944A (en) * 1987-08-10 1989-01-03 General Motors Corporation Metallized glass seal resistor composition
US5304894A (en) 1992-09-02 1994-04-19 General Motors Corporation Metallized glass seal resistor composition
JPH0950878A (ja) 1995-08-04 1997-02-18 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグおよびその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014049905A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
CN104685737A (zh) * 2012-09-27 2015-06-03 日本特殊陶业株式会社 火花塞
US9419415B2 (en) 2012-09-27 2016-08-16 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
US10084288B2 (en) 2015-06-22 2018-09-25 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug
WO2017141506A1 (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
JP2017147088A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
CN108604780A (zh) * 2016-02-16 2018-09-28 日本特殊陶业株式会社 火花塞
CN108604780B (zh) * 2016-02-16 2020-05-19 日本特殊陶业株式会社 火花塞

Also Published As

Publication number Publication date
EP0933848B1 (en) 2005-06-29
DE69925943D1 (de) 2005-08-04
BR9901907A (pt) 1999-12-21
EP1434326A3 (en) 2005-03-30
EP1434326A2 (en) 2004-06-30
KR19990068174A (ko) 1999-08-25
CA2260460A1 (en) 1999-07-28
DE69925943T2 (de) 2006-05-04
US6583537B1 (en) 2003-06-24
EP0933848A1 (en) 1999-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11214119A (ja) 抵抗体入りスパークプラグ
JP3819586B2 (ja) 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法
JP4913225B2 (ja) スパークプラグの製造方法
US6188166B1 (en) Spark plug having a metal layer in a terminal metal piece
EP1648062B1 (en) Spark plug
EP1916480B1 (en) Brazed structure, ceramic heater, and glow plug
JP4249161B2 (ja) 抵抗体入りスパークプラグ
JP4693112B2 (ja) スパークプラグ
JP5931955B2 (ja) スパークプラグ
EP2950406B1 (en) Spark plug
JP2002100526A (ja) 積層セラミック部品端子電極用導体ペースト
JPH09306636A (ja) スパークプラグ
EP3499658B1 (en) Spark plug
JP3371749B2 (ja) 電子部品の製造方法
JP2009070819A (ja) セラミックヒータ、及びそれを内蔵したガスセンサ素子並びにガスセンサ
JP3886684B2 (ja) セラミックヒータ
JP2001203059A (ja) スパークプラグ用絶縁体並びにそれを備えるスパークプラグ及びその製造方法
JP2004355880A (ja) 鉛を含まない導電性組成物、及び、該導電性組成物を有する蛍光表示管。
JP2017098269A (ja) スパークプラグ
JPH11354255A (ja) セラミックヒータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051228