JP5298240B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の点火に用いられるスパークプラグに関し、特に内部に抵抗体を有するスパークプラグに関する。
自動車エンジン等の内燃機関の点火用に用いられるスパークプラグは、一般に、筒状の主体金具と、この主体金具の内孔に配置される筒状の絶縁体と、この絶縁体の先端側軸孔に配置される中心電極と、他端側軸孔に配置される端子金具と、主体金具の先端側に一端が接合され、他端が中心電極と対向して火花放電間隙を形成する接地電極とを備える。さらに、電波ノイズの発生を防止することを目的として、軸孔内における中心電極と端子金具との間に抵抗体が設けられてなるスパークプラグも知られている。
この抵抗体は、ガラス粉末とカーボンブラック粉末や金属粉末等の導電性物質との混合物から通常構成される。しかし、抵抗体は金属の含有量がそれほど多くないので、金属製の端子金具や中心電極と直接接合し難い。そのため、端子金具と抵抗体との間及び中心電極と抵抗体との間に、比較的多量の金属粉末を含むシール層を配置することで接合力を向上させることが一般的に行なわれている。
ところで、近年の自動車等の内燃機関は、高出力化及び高効率化が求められ、自由なエンジン設計及びエンジン自体の小型化等のために、小型化したスパークプラグの開発が求められている。スパークプラグを小型化するためには、絶縁体の小径化が不可避である。一方、絶縁体の機械的強度等の所望の特性を確保するには、所定の径方向の厚さ寸法が必要である。したがって、絶縁体を小径化するには絶縁体の孔径を小さくせざるを得ない。しかし、絶縁体の孔径を小さくすると、抵抗体及びシール層の直径も細くなる。そうすると、抵抗体とシール層との接合が弱くなり、衝撃や振動がスパークプラグに作用した場合には、抵抗体とシール層との界面に亀裂が生じ、その結果、負荷寿命性能が低下することがあった。
このような課題に対して、例えば、特許文献1の請求項1には、「・・・前記導電性ガラスシール層の直径Dが3.3mm以下の範囲にあり、且つ前記導電性ガラスシール層と前記抵抗体との接合面は、曲面状に形成されていることを特徴とするスパークプラグ」が記載されている。この発明によると、「抵抗体と導電性ガラスシール層との密着性を強化して、耐振動性能及び抵抗体負荷寿命特性に優れ、且つ小径化されたスパークプラグを提供することができる」(段落番号0012欄参照。)と記載されている。
特開2009−245816号公報
この発明は、衝撃や振動を受けても負荷寿命性能に優れるスパークプラグを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、
(1) 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
前記軸孔の一端側で保持される中心電極と、
前記軸孔内に収容される被収容部を有し、前記絶縁体の他端側で保持される端子金具と、
前記軸孔内で前記中心電極と前記端子金具とを電気的に接続する接続部と、
を備えたスパークプラグにおいて、
前記軸孔における端子金具が保持されている側を前記軸線方向の後端側としたとき、
前記被収容部の先端部の外周面と前記絶縁体の内周面との間に前記接続部を形成する接続部材を有し、
前記被収容部の後端から先端に向かって前記接続部材が存在する後端位置まで0.5mm間隔で撮影した前記軸線に直交する断面画像において、
前記被収容部の後端側からn番目(nは自然数である。)の断面における断面画像Sにおける被収容部の中心を点a、軸孔の中心を点O、点aと点Oとを通る直線を直線L、軸孔の内径を2R、被収容部の外径を2r、点aと点Oとの距離をHaon、Haon≧0.8(R−r)の関係を満たすときの点aを点Aとし、
さらに、断面画像Sにおける直線Lを点Oを中心にして軸線の回りを45°回転させた直線を直線L1+、−45°回転させた直線を直線L1−、前記直線L1+及び前記軸線を含む平面Xと前記直線L1−及び前記軸線を含む平面Xと前記絶縁体の内周面とで囲まれる4つの領域をT、T、T、Tとし、
前記領域T〜Tから選択される特定の1つの領域に連続する点A〜点A(m+k)(m及びkは自然数である。)が存在するとき、これらの集合を群Bm,y(ただし、yは自然数であり、前記被収容部の後端側から数えてy番目の集合であることを意味する。)とすると、
yの最大値は少なくとも3であり、かつ群Bm,yの少なくとも2つはT〜Tから選択される対称位置にある2つの領域に存在することを特徴とするスパークプラグである。
前記(1)の好ましい態様は、
(2) 点A(ただし、点Aは前記被収容部の後端側から1つ目の点Aを示す。)を含む断面画像と点Ae(ただし、点Aeは前記被収容部の後端側から数えて最終番目の点Aを示す。)を含む断面画像との前記軸線方向の距離である曲部間距離Dが5mm以上であり、
(3) 前記群Bm,yがT1〜T4から選択される少なくとも3つの領域に存在し、
(4) yの最大値が少なくとも4であり、
(5) 前記群Bm,yがT〜T4の全ての領域に存在し、
(6) yの最大値が少なくとも5であり、
(7) 前記先端部が配置されている部位における前記軸孔の内径を中径部径とすると、前記中径部径が2.9mm以下であり、
(8) 前記曲部間距離Dが7mm以上であり、
(9) 前記曲部間距離Dが10mm以上であることを特徴とする。
この発明のスパークプラグは、yの最大値は少なくとも3であり、かつ群Bm,yの少なくとも2つはT〜T4から選択される対称位置にある2つの領域に存在するので、衝撃や振動を受けても負荷寿命性能に優れるスパークプラグを提供することができる。換言すると、被収容部が適度に曲って形成された複数の曲部が絶縁体の内周面に3箇所以上で近接し、これらの曲部が軸孔の径方向に偏らずに存在するので、スパークプラグが衝撃や振動を受けても、絶縁体の内周面に近接する複数の曲部が支点となって被収容部が揺れるのを抑えることができる。したがって、被収容部の揺れが前記接続部に伝達されずに、前記接続部を構成する抵抗体と第一シール層及び第二シール層との界面に亀裂が生じるのを抑制することができ、その結果、前記接続部の抵抗が急激に上昇することがない。よって、衝撃や振動を受けても負荷寿命性能に優れるスパークプラグを提供することができる。
この発明のスパークプラグは、点Aを含む断面画像と点Aeを含む断面画像との前記軸線方向の距離が少なくとも5mmである。したがって、前述した複数の曲部のうちの両端にある曲部が軸方向に所定距離以上離れているので、被収容部が揺れるのをさらに抑えることができる。その結果、衝撃や振動を受けた後の負荷寿命性能により一層優れる。
この発明のスパークプラグの前記中径部径が2.9mm以下であると、衝撃や振動を受けたときの負荷寿命性能の向上に対して、より一層効果が高い。
図1は、この発明に係るスパークプラグの一実施例であるスパークプラグの断面全体説明図である。 図2は、この発明に係るスパークプラグの一実施例であるスパークプラグの要部断面説明図である。 図3は、図2に示されるスパークプラグの線分Iにおいて撮影された断面画像Sの説明図である。 図4は、図2に示されるスパークプラグの線分Iにおいて撮影された断面画像Sを後端側から順に並べた断面画像の説明図である。 図5は、図2におけるIからI1313まで間の要部斜視説明図である。 図6は、この発明に係るスパークプラグの製造方法の工程の一例を示す工程図である。 図7は、この発明に係るスパークプラグの他の実施例であるスパークプラグの断面画像Sを重ねた場合の上面説明図である。 図8は、この発明に係るスパークプラグの他の実施例であるスパークプラグの断面画像Sを重ねた場合の上面説明図である。 図9は、この発明に係るスパークプラグの他の実施例であるスパークプラグの断面画像Sを重ねた場合の上面説明図である。
この発明に係るスパークプラグの一実施例であるスパークプラグを図1に示す。図1はこの発明に係るスパークプラグの一実施例であるスパークプラグ1の断面全体説明図である。なお、絶縁体の軸線をOとし、図1では紙面下方を、すなわち中心電極が保持されている側を軸線Oの先端方向、紙面上方を、すなわち端子金具が保持されている側を軸線Oの後端方向として、説明する。
このスパークプラグ1は、軸線O方向に延びる軸孔2を有する絶縁体3と、前記軸孔2の先端側で保持される中心電極4と、前記軸孔2の後端側で保持される端子金具5と、前記軸孔2内で前記中心電極4と前記端子金具5とを電気的に接続する接続部6と、前記絶縁体を収容する主体金具7と、一端が前記主体金具7の先端面に接合されると共に他端が前記中心電極4と間隙を介して対向するように配置された接地電極8とを備える。
前記主体金具7は、略円筒形状を有しており、絶縁体3を収容して保持するように形成されている。主体金具7における先端方向の外周面にはネジ部9が形成されており、このネジ部9を利用して図示しない内燃機関のシリンダヘッドにスパークプラグ1が装着される。主体金具7は、導電性の鉄鋼材料、例えば、低炭素鋼により形成されることができる。このネジ部9は小径化を図るためにM12以下とされるのが好ましい。
前記絶縁体3は、主体金具7の内周部に滑石(タルク)10又はパッキン11等を介して保持されている。絶縁体3の軸孔2は、軸線Oの先端側で中心電極4を保持する小径部12と、接続部6及び端子金具5における先端側に延在する略円柱状の被収容部19を収容し、小径部12の内径よりも内径が大きく段部13を介して小径部12に隣接している中径部14を有する。絶縁体3は、絶縁体3における先端方向の端部が主体金具7の先端面から突出した状態で、主体金具7に固定されている。絶縁体3は、機械的強度、熱的強度、電気的強度等を有する材料であることが望ましく、このような材料として、例えば、アルミナを主体とするセラミック焼結体が挙げられる。
前記中心電極4は、軸孔2の小径部12に収容され、軸孔2の段部13に中心電極4の後端に設けられた径大のフランジ部17が係止され、先端が絶縁体3の先端面から突出した状態で主体金具7に対して絶縁保持されている。中心電極4は、熱伝導性及び機械的強度等を有する材料で形成されることが望ましく、例えば、インコネル(商標名)等のNi基合金で形成される。中心電極4の軸心部は、Cu又はAgなどの熱伝導性に優れた金属材料により形成されてもよい。
前記接地電極8は、例えば、略角柱体に形成されてなり、一端が主体金具7の先端面に接合され、途中で略L字に曲げられて、その先端部が中心電極4の先端部と間隙を介して対向するように、その形状及び構造が設計されている。接地電極8は、中心電極4を形成する材料と同様の材料により形成される。
前記中心電極4と前記接地電極8とが対向する面には、白金合金及びイリジウム合金等により形成される貴金属チップ29,30が設けられていてもよく、前記中心電極4及び前記接地電極8のいずれか一方にのみ貴金属チップが設けられていてもよい。この態様のスパークプラグ1においては、前記中心電極4及び前記接地電極8の両方に貴金属チップ29,30が設けられており、各貴金属チップ29,30の間に火花放電間隙gが形成されている。
前記端子金具5は、中心電極4と接地電極8との間で火花放電を行なうための電圧を外部から中心電極4に印加するための端子である。端子金具5は、軸孔2の内径よりも外径が大きく、軸孔2から露出して、絶縁体3の軸線O方向の後端側端面にその鍔型部の一部が当接する露出部18と露出部18の軸線O方向の先端側端面から先端方向に延在し、軸孔2内に収容される略円柱状の被収容部19とを有する。前記被収容部19は、軸線Oの先端部20に凹凸状の表面を備える固着部25と軸線Oの後端側に位置し露出部18と隣接する胴部22とを有する。固着部25と胴部22とは中径部14に収容される。この態様のスパークプラグにおける固着部25はその外周面にローレット加工が施されており、固着部25の外周面が、例えばローレット加工により形成された凹凸構造を有することにより、端子金具5と接続部6との密着性が良好になり、その結果、端子金具5と絶縁体3とが強固に固定される。端子金具5は、例えば、低炭素鋼等で形成され、その表面にNi金属層がメッキ等で形成されている。
前記接続部6は、軸孔2内で中心電極4と端子金具5との間に配置され、中心電極4と端子金具5とを電気的に接続する。接続部6は、抵抗体26を有し、この抵抗体26により電波ノイズの発生を防止する。接続部6は、抵抗体26と中心電極4との間に第一シール層23を、抵抗体26と端子金具5との間に第二シール層24を有し、第一シール層23と第二シール層24とは、絶縁体3と中心電極4及び端子金具5とを封着固定している。
抵抗体26は、ホウケイ酸ソーダガラス等のガラス粉末、ZrO等のセラミック粉末、カーボンブラック等の非金属導電性粉末、及び/又は、Zn、Sb、Sn、Ag、Ni等の金属粉末等を含有する抵抗体組成物を焼結して形成された抵抗材により構成されることができる。この抵抗体26の抵抗値は、通常100Ω以上である。
第一シール層23及び第二シール層24は、ホウケイ酸ソーダガラス等のガラス粉末、Cu、Fe等の金属粉末を含有するシール粉末を焼結して形成されたシール材により構成されることができる。第一シール層23及び第二シール層24の抵抗値は、通常数100mΩ以下である。
第一シール層23及び第二シール層24は、抵抗体26よりも金属成分を多く含むので、抵抗体26と中心電極4及び端子金具5との間に配置されて、両者の接合力を高めている。以下において、接続部6を構成する抵抗材及びシール材を総称して接続部材、接続部6を形成する抵抗体組成物及びシール粉末を総称して接続部形成用粉末ということもある。
図2は、この発明のスパークプラグの特徴部分を説明するための断面説明図である。したがって、図2に示されるスパークプラグには、絶縁体及び端子金具を主に示し、端子金具より先端側に配置される部材及び主体金具等を省略している。
この発明のスパークプラグは、例えば図2に示すように、被収容部19が波状に曲り、絶縁体3の軸孔2の内周面に近接する複数の曲部を有する。被収容部19の後端Fすなわち露出部18と被収容部19との境界面から先端に向かって接続部材が存在する後端位置Eまで0.5mm間隔でマイクロX線CT装置(例えば、TOSCANER―32250μhd)によって軸線に直交する断面画像Sを撮影した場合に、この発明のスパークプラグの断面画像Sは次の特徴を有する。
図2における線分Iは、被収容部19の後端側から1番目に撮影される断面画像Sの軸線O方向の位置を示す。この実施の形態においては、接続部材の後端位置Eより後端側に0.5mm以内の位置にある断面画像S13まで、全部で13枚の断面画像Sが撮影される。なお、Sは被収容部19の後端側からn番目に撮影された断面画像であることを示す。
したがって、この実施形態のスパークプラグにおいては、nは1から13までの自然数であり、断面画像は軸線方向に沿って0.5mm間隔で撮影されるので、被収容部19の後端Fすなわち線分Iから接続部材が存在する位置Eまでの距離は、線分Iから線分I1313までの距離6mm以上であり、6.5mm未満の範囲内である。
この発明のスパークプラグにおける被収容部19の後端Fから接続部材が存在する位置Eまでの距離EFは、15mm〜70mmであるのが好ましい。このとき、断面画像Sは、15/0.5(小数点以下切り捨て)+1(枚)=31(枚)〜70/0.5(小数点以下切り捨て)+1(枚)=141(枚)得られる。なお、説明の便宜のために、図2には距離EFが15mmより小さい実施態様のスパークプラグが示されている。
図3は、図2に示されるスパークプラグの線分Iにおいて撮影された断面画像Sの説明図である。
断面画像Sにおける被収容部19の中心を点a、軸孔2の中心を点O、点aと点Oとを通る直線を直線L、軸孔2の内径を2R、被収容部19の外径を2r、点aと点Oとの距離をHao1
ao1≧0.8(R−r
の関係を満たすときの点aを点Aとする。
点aが前記式を満たす位置にあるのは、点aと点Oとが一致している場合の絶縁体3の内周面31と被収容部19の外周面34との距離(R−r)の80%以上の距離だけ点aが点Oから離れている場合である。点aが点Oから距離(R−r)だけ離れている場合には被収容部19の外周面34は絶縁体3の内周面31に接触する。被収容部19が曲って、絶縁体3の内周面31に近接して、点aが前記式を満たす位置に存在する場合には点aを点Aとする。
この実施形態における断面画像Sでは、図3に示されるように、点aは点Oから少し離れているだけであり、前記式の関係を満たさない。
n=2〜13のときもn=1のときと同様にして、点a、点O、直線L、2R、2r、Haonを定義して、断面画像Sにおいて、
aon≧0.8(R−r)・・・(1)
の関係を満たすときの点aを点Aとする。
図4は、図2に示されるスパークプラグの線分Iにおいて撮影された断面画像Snを後端側から順に並べた断面画像の説明図である。図4に示されるように、この実施形態のスパークプラグにおいては、断面画像S〜S4、S6〜S8、S10〜S12における点aが前記(1)式を満たすので、軸孔2の中心点a2〜点a4、点a6〜点a8、点a10〜点a12をそれぞれ点A2〜点A4、点A6〜点A8、点A10〜点A12とする。
次に、図2におけるIからI1313までの間の要部斜視説明図を図5に示す。図3に示すように、断面画像Sにおける直線Lを点Oを中心にして軸線の回りを45°回転させた直線を直線L1+、−45°回転させた直線を直線L1−としたとき、図5に示すように、前記直線L1+及び前記軸線Oを含む平面Xと前記直線L1−及び記軸線Oを含む平面Xと前記絶縁体3の内周面31とで囲まれる4つの領域をそれぞれT、T、T、Tとする。この実施の形態では、点aが存在する領域をTとして、右回りに順にT、T、T、Tとする。
前記領域T〜T4から選択される特定の1つの領域に、連続する点A〜点A(m+k)(m及びkは自然数である。)が存在するとき、これらの点A〜点A(m+k)の集合を群Bm,y(ただし、yは自然数であり、前記被収容部の後端側から数えてy番目の集合であることを意味する。)とする。換言すると、断面画像Sにおいて点aが前記(1)式の関係を満たす位置に存在することにより点Aと称され、この断面画像Sよりも先端側に隣接する断面画像S(m+1)においても点a(m+1)が前記(1)式の関係を満たす位置に存在することにより点A(m+1)と称され、断面画像S〜断面画像S(m+k)までの2つ以上の断面画像における点a〜点a(m+k)が連続して前記(1)式を満たす位置に存在することにより点A〜点A(m+k)と称され、かつ、これらの点A〜点A(m+k)が前記領域T〜T4から選択される特定の1つの領域に存在するとき、これらの点A〜点A(m+k)の集合を群Bm,yとする。
図4に示されるように、連続して撮影された断面画像S、S、S上の点A、点A、点Aは前記(1)式を満たし、1つの領域Tに存在するので、これらの集合を群B2,1とする。同様にして、連続して撮影された断面画像S、S、S上の点A、点A、点Aは前記(1)式を満たし、1つの領域Tに存在するので、これらの集合を群B6,2とし、連続して撮影された断面画像S10、S11、S12上の点A10、点A11、点A12は前記(1)式を満たし、1つの領域Tに存在するので、これらの集合を群B10,3とする。
この実施形態のスパークプラグでは、群Bm,yが3つ存在することからyの最大値は3であり、かつ、軸線Oを中心にして対象位置にある2つの領域T及びTに群B2,1及び群B10,3、群B6,2がそれぞれ存在する。
従来のスパークプラグの構造ではスパークプラグが衝撃や振動を受けた場合に、被収容部の後端側のみが固定されて、この点が支点となって被収容部が軸孔内で激しく揺れてしまうことがあった。しかし、この実施形態のスパークプラグでは、その断面画像Sにおけるyの最大値が3であり、かつ、群Bm,yのうちの2つが軸線Oを中心にして対称位置にある2つの領域に存在するので、スパークプラグ1が衝撃や振動を受けたとしても、図5に示すように、被収容部19は少なくとも群B2,1、群B6,2、群B10,3それぞれの中で最も絶縁体3の内周面に近接する点b、点b、点bが支点となって、被収容部19が軸孔2内で激しく揺れるのを抑制することができる。その結果、被収容部19が軸孔2内で激しく揺れることにより第一シール層23及び第二シール層24と抵抗体26との間、特に第二シール層24と抵抗体26との間に亀裂が生じて接触不良が発生するのを抑制することができ、その結果、接続部6の抵抗が急激に上昇することがない。よって、衝撃や振動を受けても負荷寿命性能に優れるスパークプラグを提供することができる。
なお、群Bm,yに含まれる断面画像S〜S(m+k)上の点A〜A(m+k)がいずれもHaon=(R−r)を満たす位置に存在しない、すなわち被収容部19の外周面34が絶縁体3の内周面31に接触する位置に存在しない場合でも、例えば点bのように断面画像Sとして撮影された部位以外の部位が内周面31に最も近接する場合がある。したがって、群Bm,yに含まれる点A〜A(m+k)が軸孔2の中心点Oから少なくとも距離(R−r)の80%だけ離れていれば、スパークプラグが衝撃や振動を受けた場合に被収容部19の外周面34に絶縁体3の内周面31と接触する部位(支点)が存在し、被収容部19が軸孔2内で激しく揺れるのを抑制することができる。
この発明のスパークプラグにおける断面画像Sでは、yの最大値は少なくとも3であり、好ましくは少なくとも4、特に好ましくは少なくとも5であり、端子の長さによって変化するが通常20以上になると効果は変わらなくなるので、yの最大値は通常20より小さくて良い。yの値が大きいほど、絶縁体の内周面に近接する被収容部に形成された曲部が多数存在する、すなわちスパークプラグが衝撃を受けたときに被収容部の外周面と絶縁体の内周面とが接触する点が多数存在することを意味し、このような点が多いほど被収容部が軸孔内で激しく揺れるのを抑制することができるので好ましい。
この発明のスパークプラグにおける断面画像Sでは、群Bm,yの少なくとも2つは領域T〜T4から選択される対称位置にある2つの領域に存在し、さらに群Bm,yは3つの領域に存在するのが好ましく、特に全ての領域に存在するのが好ましい。絶縁体の内周面に近接する被収容部に形成された曲部すなわちスパークプラグが衝撃を受けたときに被収容部の外周面と絶縁体の内周面とが接触する点が、少なくとも軸線Oを中心にして対象位置に存在し、好ましくは径方向に均等に存在すると、被収容部が軸孔内で激しく揺れるのをさらに抑制することができる。
この発明のスパークプラグは、点A(ただし、点Aは前記被収容部19の後端側から1つ目の点Aを示す。)を含む断面画像と点Ae(ただし、点Aは前記被収容部19の後端側から数えて最終番目の点Aを示す。)を含む断面画像との前記軸線O方向の距離である曲部間距離Dが5mm以上であるのが好ましく、7mm以上であるのがより好ましく、10mm以上であるのが特に好ましく、さらに被収容部の後端から接続部材の後端位置Eまでの長さあればよい。前記曲部間距離Dが所定の値以上であると、絶縁体の内周面に近接する被収容部に形成された曲部のうち両端部にある2つの曲部が所定の距離離れることになるので、被収容部が軸孔内で激しく揺れるのをさらに抑制することができる。
この実施形態のスパークプラグにおいては、点Aは点A2、点Aeは点A12である。断面画像は0.5mm間隔で撮影されているので、断面画像S2と断面画像S12との前記軸線O方向の曲部間距離Dは5mmである。
この発明のスパークプラグは、中径部径が2.9mm以下であるとき、衝撃や振動を受けたときの負荷寿命性能に対してより一層効果が高い。前記中径部径の寸法は、端子金具5の軸線O方向先端部が配置されている部位における軸孔2の内径を測定する。
この発明のスパークプラグの被収容部19の直径(2r)は、絶縁体3の軸孔2の内径(2R)の通常70%以上97%以下の範囲内である。
前記スパークプラグ1は、例えば次のようにして製造される。スパークプラグ1の製造工程のうち絶縁体と中心電極と端子金具とを配設及び固定する工程を中心にして、以下に説明する(図6参照。)。
まず、公知の方法により中心電極4、接地電極8、主体金具7、端子金具5及び絶縁体3を所定の形状に作製し(準備工程)、主体金具7の先端面に、レーザ溶接等により接地電極8の一端部を接合する(接地電極接合工程)。
一方、絶縁体3の軸孔2内に中心電極4を挿入して、軸孔2の段部13に中心電極4のフランジ部17を係止し、小径部12に中心電極4を配置する(第一工程)。
次いで、第一シール層23を形成するシール粉末15、抵抗体22を形成する抵抗体組成物28、及び第二シール層24を形成するシール粉末16をこの順に前記軸孔2内の後端側から入れて、プレスピン32を軸孔2内に挿入して60N/mm以上の圧力で予備圧縮して、中径部14にシール粉末15,16と抵抗体組成物28とを充填する(第二工程)。
次いで、前記軸孔2内の後端側から端子金具5の先端部20を挿入して、先端部20がシール粉末16に接触するように端子金具5を配置する(第三工程)。
次いで、接続部形成用粉末27をシール粉末15,16に含まれるガラス粉末のガラス軟化点以上の温度、例えば800〜1000℃の温度で3〜30分にわたって加熱しつつ、端子金具5の露出部18の先端面が絶縁体3の後端面に当接するまで圧入して、接続部形成用粉末27に荷重を加える(第四工程)。
こうして接続部形成用粉末27を構成するシール粉末15,16及び抵抗体組成物28が焼結して第一シール層23、第二シール層24及び抵抗体26が形成される。また、フランジ部17と軸孔2との間隙及び先端部20と軸孔2との間隙に第一シール層23及び第二シール層24を構成するシール材が充填されて、軸孔2内に中心電極4と端子金具5とが封着固定される。前述した断面画像Sは、このシール材が存在する最後端位置まで撮影される。
次いで、接地電極8が接合された主体金具7に、中心電極4及び端子金具5等が固定された絶縁体3を組み付ける(組立工程)。
最後に、接地電極8の先端部を中心電極4側に折り曲げて、接地電極8の一端が中心電極4の先端部と対向するようにして、スパークプラグ1が製造される。
この発明のスパークプラグは、前記製造方法において、端子金具5を構成する材料の組成を調整すること、被収容部19の長さ及び径を調整すること、前記第三工程における露出部18の先端部から絶縁体3の後端面までの軸線方向の長さである露出長(K)を調整すること、シール粉末や抵抗体組成物の硬さ(変形のし易さ)を変更すること、前記第四工程におけるホットプレスの温度を変更することなどにより得ることができる。
この発明のスパークプラグの他の実施形態のスパークプラグについて、図7〜9を参照しつつ説明する。図7〜9は、全ての断面画像Sを重ねて、一番上に断面画像Sをおいた場合の上面説明図である。説明の便宜のために断面画像Sの下に重ねられている断面画像における被収容部19及び主体金具7は図示せずに、被収容部19の中心点a又はAのみを図示して、被収容部19の軸孔2の内周面31に対する位置について以下に説明する。また、図7〜9に示される軸線Oを中心とする最小半径を有する円は、被収容部19の中心点aが前記(1)式における等号を満たすときの位置を示す仮想線33であり、中心点aがこの仮想線33よりも外側にある場合には、前記(1)式を満たし、内側にある場合には前記(1)式を満たさない。換言すると、被収容部19の中心点aが(R−r)の80%以上の距離で軸線Oから離れている場合には、中心点aはこの仮想線33の線上を含む円の外側に存在し、一方、中心点aが(R−r)の80%未満の距離しか軸線Oから離れていない場合には、中心点aはこの仮想線33の内側に存在する。なお、上述したように、中心点aがこの仮想線33の線上を含む円の外側に存在するときの点aを点Aとする。
図7に示されるように、断面画像Sにおける点aをnの数値の小さい順に結んだ軌跡は、平面視では渦巻状である。断面画像Sは0.5mm間隔で撮影された画像であるので、この実施形態のスパークプラグは、被収容部19がらせん状に曲っている。この実施形態のスパークプラグにおける被収容部19の点aが前記(1)式を満たす位置に存在するのは、仮想線33の線上を含む円の外側にある場合であり、点A〜点A12が前記(1)式を満足する。
上述したように、領域T〜Tから選択される特定の1つの領域に連続する点A〜点A(m+k)が存在するとき、これらの集合をBm,yとするので、点Aと点Aとを群B4,1、点A〜点Aを群B6,2、点Aと点A10とを群B9,3、点A11と点A12とを群B11,4とする。このとき、群B4,1は領域Tに、群B6,2は領域Tに、群B9,3は領域Tに、群B11,4は領域Tに存在する。
したがって、この実施形態のスパークプラグは、群Bm,yの数が4つであるので、yの最大値は4であり、これらの群Bm,yはT〜Tの全ての領域に存在する。
図8に示されるように、断面画像における点aをnの数値の小さい順に結んだ軌跡は、平面視では8の字状である。断面画像Sは0.5mm間隔で撮影された画像であるので、この実施形態のスパークプラグは、被収容部19が絶縁体の内周面に近づくように曲ってから軸線付近に戻った後に、その反対側の絶縁体の内周面に近づくように曲っている。この実施形態のスパークプラグにおける被収容部19の点aが前記(1)式を満たす位置に存在するのは、仮想線33の線上を含む円の外側にある場合であり、点A〜点A、点A〜点A13が前記(1)式を満足する。
上述したように、領域T〜Tから選択される特定の1つの領域に連続する点A〜点A(m+k)が存在するとき、これらの集合をBm,yとするので、点Aと点Aとを群B3,1、点Aと点Aとを群B5,2、点A〜点A11を群B9,3、点A12と点A13とを群B12,4とする。このとき、群B3,1は領域Tに、群B5,2は領域Tに、群B9,3は領域Tに、群B12,4は領域T3に存在する。
したがって、この実施形態のスパークプラグは、群Bm,yの数が4つであるので、yの最大値は4であり、これらの群Bm,yはT〜Tの全ての領域に存在する。
図9に示されるように、断面画像における点aをnの数値の小さい順に結んだ軌跡は、平面視で星型である。断面画像Sは0.5mm間隔で撮影された画像であるので、この実施形態のスパークプラグは、被収容部19が絶縁体の内周面に近づくように曲ってから軸線付近に戻った後に、さらに絶縁体の内周面に近づくように曲ってから軸線付近に戻るという曲折を繰り返している。この実施形態のスパークプラグにおける被収容部19の点aが前記(1)式を満たす位置に存在するのは、仮想線33の線上を含む円の外側にある場合であり、点A、点A、点A、点A〜点A11、点A13、点14が前記(1)式を満足する。
上述したように、領域T〜Tから選択される特定の1つの領域に連続する点A〜点A(m+k)が存在するとき、これらの集合をBm,yとするので、点Aと点Aとを群B5,1、点A〜点A11を群B9,2、点A13、点A14を群B13,3とする。このとき、群B5,1は領域Tに、群B9,2は領域Tに、群B13,3は領域Tに存在する。
したがって、この実施形態のスパークプラグは、群Bm,yの数が3つであるので、yの最大値は3であり、これらの群Bm,yはT、T、Tの3つの領域に存在する。
この発明に係るスパークプラグは、自動車用の内燃機関例えばガソリンエンジン等の点火栓として使用され、内燃機関の燃焼室を区画形成するヘッド(図示せず)に設けられたネジ穴に前記ネジ部10が螺合されて、所定の位置に固定される。この発明に係るスパークプラグは、如何なる内燃機関にも使用することができるが、小径化したスパークプラグにおいて特に効果が発揮されるから、スパークプラグの省スペース化が要求される内燃機関に好適に使用されることができる。
この発明に係るスパークプラグは、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。例えば、前記スパークプラグ1は、端子金具5の先端部にローレット加工が施された固着部25を有しているが、固着部25の表面はシール材との密着性が良好になる形状、例えば凹凸状であれば特に限定されず、ネジ切加工等により形成された形状であってもよい。また、被収容部の外周面及び先端面全体が凹凸状であり、被収容部の表面全体が固着部を形成していてもよいし、被収容部の表面の一部が凹凸状であってもよい。
<スパークプラグの作製>
図1に示すスパークプラグを、前述した製造工程にしたがって作製した。なお、被収容部の軸線方向長さ(被収容部長さ)、端子金具における中心電極側先端部における絶縁体の軸孔の内径(中径部径)、前述した第三工程における露出部の先端から絶縁体の後端までの軸線O方向の長さ(露出長(K))を変化させることにより、群Bm,yの数及び群Bm,yが存在する領域の異なる種々のスパークプラグを作製した。
各スパークプラグは被収容部の後端から先端に向かって接続部材が存在する後端位置まで0.5mm間隔でマイクロX線CT装置(TOSCANER―32250μhd)を用いて断面画像Sを撮影し、上述したように、この断面画像Sに基づいて群Bm,yの数及び群Bm,yが存在する領域(T〜T)、曲部間距離Dを調べた。
<評価方法>
(負荷寿命性能試験)
製造したスパークプラグを350℃の環境下に置き、20kVの放電電圧を印加して、1分間に3600回放電させ、この試験前後のスパークプラグの抵抗体の抵抗値(R、R)を測定した。上記試験を10回行い、初期抵抗値Rに対する試験後の抵抗値Rの平均値(R/R)が1.5倍以上になった時間を測定し、この時間が長いほど負荷寿命性能が良好であるとして、次の基準にしたがって評価した。評価結果を表1に示す。

×:150時間未満
○:150時間以上
(耐衝撃試験後の負荷寿命性能試験)
製造したスパークプラグをJIS B 8031に従って、耐衝撃性試験を行なった。
耐衝撃性試験後のスパークプラグを前述した負荷寿命性能試験と同様にして試験を行い、次の基準にしたがって評価した。評価結果を表1に示す。

1 :5分未満
1.5 :5分以上20時間未満
2 :20時間以上150時間未満
2.5 :150時間以上180時間未満
3〜8.5:180時間以後20時間毎に0.5点加算する
9 :420時間以上450時間未満
9.5 :450時間以上500時間未満
10 :500時間以上
Figure 0005298240
この発明の範囲に含まれるスパークプラグは、表1に示されるように、負荷寿命性能試験及び耐衝撃性試験後の負荷寿命性能試験のいずれの結果も良好だった。一方、この発明の範囲外のスパークプラグは、負荷寿命性能試験の結果はいずれも良好であったが、耐衝撃性試験後の負荷寿命性能試験の結果が劣っていた。
1 スパークプラグ
2 軸孔
3 絶縁体
4 中心電極
5 端子金具
6 シール部
7 主体金具
8 接地電極
9 ネジ部
10 タルク
11 パッキン
12 小径部
13 段部
14 中径部
15,16 シール粉末
17 フランジ部
18 露出部
19 被収容部
20 先端部
22 胴部
23 第一シール層
24 第二シール層
25 固着部
26 抵抗体
27 接続部形成用粉末
28 抵抗体組成物
29,30 貴金属チップ
31 内周面
32 プレスピン
33 仮想線
34 外周面

Claims (9)

  1. 軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、
    前記軸孔の一端側で保持される中心電極と、
    前記軸孔内に収容される被収容部を有し、前記絶縁体の他端側で保持される端子金具と、
    前記軸孔内で前記中心電極と前記端子金具とを電気的に接続する接続部と、
    を備えたスパークプラグにおいて、
    前記軸孔における端子金具が保持されている側を前記軸線方向の後端側としたとき、
    前記被収容部の先端部の外周面と前記絶縁体の内周面との間に前記接続部を形成する接続部材を有し、
    前記被収容部の後端から先端に向かって前記接続部材が存在する後端位置まで0.5mm間隔で撮影した前記軸線に直交する断面画像において、
    前記被収容部の後端側からn番目(nは自然数である。)の断面における断面画像Sにおける被収容部の中心を点a、軸孔の中心を点O、点aと点Oとを通る直線を直線L、軸孔の内径を2R、被収容部の外径を2r、点aと点Oとの距離をHaon、Haon≧0.8(R−r)の関係を満たすときの点aを点Aとし、
    さらに、断面画像Sにおける直線Lを点Oを中心にして軸線の回りを45°回転させた直線を直線L1+、−45°回転させた直線を直線L1−、前記直線L1+及び前記軸線を含む平面Xと前記直線L1−及び記軸線方向を含む平面Xと前記絶縁体の内周面とで囲まれる4つの領域をT、T、T、Tとし、
    前記領域T〜Tから選択される特定の1つの領域に連続する点A〜点A(m+k)(m及びkは自然数である。)が存在するとき、これらの集合を群Bm,y(ただし、yは自然数であり、前記被収容部の後端側から数えてy番目の集合であることを意味する。)とすると、
    yの最大値は少なくとも3であり、かつ群Bm,yの少なくとも2つはT〜Tから選択される対称位置にある2つの領域に存在することを特徴とするスパークプラグ。
  2. 点A(ただし、点Aは前記被収容部の後端側から1つ目の点Aを示す。)を含む断面画像と点Ae(ただし、点Aeは前記被収容部の後端側から数えて最終番目の点Aを示す。)を含む断面画像との前記軸線方向の距離である曲部間距離Dが5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 前記群Bm,yがT〜Tから選択される少なくとも3つの領域に存在することを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
  4. yの最大値が少なくとも4であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  5. 前記群Bm,yがT〜Tの全ての領域に存在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  6. yの最大値が少なくとも5であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  7. 前記先端部が配置されている部位における前記軸孔の内径を中径部径とすると、前記中径部径が2.9mm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  8. 前記曲部間距離Dが7mm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
  9. 前記曲部間距離Dが10mm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスパークプラグ。
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