JP2017183119A - プラズマ発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマ処理時の処理ガス温度をコントロールすることでより効率のよい処理が可能なプラズマ発生装置を提供する。
【解決手段】処理ガスをプラズマ化させる反応室38が形成された本体部30と、前記本体部30に形成され、前記反応室38においてプラズマ化されたプラズマガスを噴出させるための噴出部材36と、前記噴出部材36に対して加熱ガスを噴出する加熱ガス噴出装置14と、前記プラズマガスが噴出する方向に対し垂直な平面に、前記プラズマガスが処理を行う被処理体に対向するように設けられた遮蔽板と、前記遮蔽板の前記被処理体に対向する面とは反対側である前記本体部の一部から前記噴出部材に噴出させた加熱ガスを放出する放出口70と、を備えることを特徴とするプラズマ発生装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、プラズマ化されたガスを噴出口から噴出させるプラズマ発生装置に関する。
還元性処理ガスにより表面処理をするプラズマ処理装置がある。
特許第4914438号公報 特開2010−129198号公報
還元処理を大気圧プラズマで行うことで、真空設備等が不要になるが、処理効果が弱く時間がかかる。還元処理は処理時の温度が処理効果に影響することがわかっている。よって、処理時の温度をコントロールすることで、より効率のよい処理が可能となる。
上記課題を解決するために、本願に記載のプラズマ発生装置は、処理ガスをプラズマ化させる反応室が形成された本体部と、前記本体部に形成され、前記反応室においてプラズマ化されたプラズマガスを噴出させるための噴出部材と、前記噴出部材に対して加熱ガスを噴出する加熱ガス噴出装置と、前記プラズマガスが噴出する方向に対し垂直な平面に、前記プラズマガスが処理を行う被処理体に対向するように設けられた遮蔽板と、前記遮蔽板の前記被処理体に対向する面とは反対側である前記本体部の一部から前記噴出部材に噴出させた加熱ガスを放出する放出口、を備えることを特徴とする。
本願に記載のプラズマ発生装置では、プラズマ処理時の温度をコントロールすることでより効率のよい処理が可能となる。
大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 図3でのAA線における断面図である。 大気圧プラズマ発生装置の下端部を示す斜視図である。 大気圧プラズマ発生装置の下端部を示す透過図である。 図6の電極の並ぶ方向から見た断面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<大気圧プラズマ発生装置の構成>
図1乃至図7に、本発明の実施例の大気圧プラズマ発生装置10を示す。大気圧プラズマ発生装置10は、大気圧下でプラズマを発生させるための装置であり、プラズマガス噴出装置12と加熱ガス供給装置14とを備えている。なお、図1は、大気圧プラズマ発生装置10を斜め上方からの視点において示す斜視図である。図2は、加熱ガス供給装置14の保護カバー16を取り外した状態の大気圧プラズマ発生装置10を斜め上方からの視点において示す斜視図である。図3は、加熱ガス供給装置14の保護カバー16を取り外した状態の大気圧プラズマ発生装置10を斜め下方からの視点において示す斜視図である。図4は、図3のAA線における断面図である。図5は、大気圧プラズマ発生装置10の下端部を斜め下方からの視点において示す斜視図である。図6は、プラズマガス噴出装置12の要部の透過図である。図7は、図6のBB線における断面図である。また、大気圧プラズマ発生装置10の幅方向をX方向と、大気圧プラズマ発生装置10の奥行方向をY方向と、X方向とY方向とに直行する方向、つまり、上下方向をZ方向と称する。
プラズマガス噴出装置12は、保護カバー18、上部ハウジング19、下部ハウジング20、下部カバー22、1対の電極24,26、1対のヒートシンク27,28によって構成されている。そして、連結された状態の上部ハウジング19と下部ハウジング20とが、側面において、保護カバー18によって覆われている。下部カバー22には、遮蔽板200が取り付けられ、遮蔽板が有する冷却穴202、204に冷却ガスが供給されるようになっている。遮蔽板200等は図1に示し、その他の図では省略している。また、下部カバー22には放出口206が設けられている。
下部ハウジング20は、下部カバー22、メインハウジング30、放熱板31、アース板32、連結ブロック34、ノズルブロック36を含む。メインハウジング30は、概してブロック状をなし、メインハウジング30の内部には、反応室38が形成されている。また、メインハウジング30には、Y方向に延びるように、4本の第1ガス流路50が形成されており、4本の第1ガス流路50は、X方向に所定の間隔をおいて並んでいる。各第1ガス流路50の一端部は、反応室38に開口し、他端部は、メインハウジング30の側面に開口している。さらに、メインハウジング30には、4本の第1ガス流路50に対応して、4本の第2ガス流路52が、Z方向に延びるように形成されている。各第2ガス流路52の上端部は、対応する第1ガス流路50に開口し、下端部は、メインハウジング30の底面に開口している。
放熱板31は、メインハウジング30の第1ガス流路50が開口する側面に配設されており、第1ガス流路50の側面への開口を塞いでいる。放熱板31は、複数のフィン(図示省略)を有しており、メインハウジング30の熱を放熱する。また、アース板32は、避雷針として機能するものであり、メインハウジング30の下面に固定されている。アース板32には、4本の第2ガス流路52に対応して、上下方向に貫通する4個の貫通穴56が形成されており、各貫通穴56は、対応する第2ガス流路52に連結されている。
連結ブロック34は、アース板32の下面に固定されている。連結ブロック34の上面には、X方向に延びるように、凹部60が形成されており、凹部60は、アース板32の4個の貫通穴56と対向している。また、連結ブロック34には、Z方向に延びるように、凹部60に対応するスリット状の第3ガス流路62が形成されている。第3ガス流路62の上端部は、凹部60に開口し、下端部は、連結ブロック34の底面に開口している。なお、アース板32の各貫通穴56は、連結ブロック34の凹部60のY方向における一端部と対向しており、連結ブロック34の第3ガス流路62は、凹部60のY方向における他端部に開口している。
ノズルブロック36は、連結ブロック34の下面に固定されており、連結ブロック34のスリット状の第3ガス流路62に対応して、スリット状の第4ガス流路66が、Z方向に延びるように形成されている。第4ガス流路66の上端部は、対応する第3ガス流路62に連結され、下端部は、ノズルブロック36の底面に開口している。なお、メインハウジング30,連結ブロック34,ノズルブロック36は、耐熱性の高いセラミックにより成形されている。
下部カバー22は、概して枡形をなし、連結ブロック34およびノズルブロック36を覆うように、アース板32の下面に固定されている。下部カバー22の下面には、貫通穴70が形成されている。その貫通穴70は、ノズルブロック36の下面と同一サイズであり、加熱ガスがノズルブロック36を加熱できるようになっている。加熱ガスがプラズマガスの噴出方向へ噴出することはない。また、下部カバー22の加熱ガス供給装置14側の側面にも、Y方向に延びるように貫通穴72が形成されている。なお、下部カバー22も、メインハウジング30等と同様に、耐熱性の高いセラミックにより成形されているが、下部カバー22の素材のセラミックの熱伝導率は、メインハウジング30等の素材のセラミックの熱伝導率より低い。加熱ガスは放出口206を通じて放出される。
1対の電極24,26は、メインハウジング30の反応室38の内部において、対向するように配設されている。その反応室38には、流量調整弁76を介して、処理ガス供給源77が接続されている。処理ガス供給源77は、不活性ガスとしてアルゴン、活性ガスとして水素を含んでいる。そして、処理ガスが反応室38に供給されると、1対の電極24,26に電圧が印加される。この際、1対の電極24,26間に電流が流れ、放電が生じることで、処理ガスがプラズマ化される。そして、そのプラズマが、第1ガス流路50,第2ガス流路52,第3ガス流路62,第4ガス流路66を介して、ノズルブロック36の下端の開口から噴出される。これにより、ノズルブロック36の下端の開口からプラズマが照射される。なお、処理ガスに水素が含まれているため、照射されるプラズマは、水素プラズマとなる。
1対のヒートシンク27,28の各々は、ベース部78とフィン79とにより構成されている。そして、1対のヒートシンク27,28は、ベース部78において、メインハウジング30のX方向における両側面に固定されている。なお、下部ハウジング20の側面を覆う保護カバー18には、切欠部が形成されており、その切欠部からヒートシンク27,28のフィン79が外部に向かって延び出している。
また、加熱ガス供給装置14は、上記保護カバー16、ガス管82、連結ブロック84を含む。保護カバー16は、プラズマガス噴出装置12の放熱板31を覆うように配設されている。ガス管82は、保護カバー16の内部において、放熱板31と対向するとともに、Z方向に延びるように配設されている。ガス管82には、流量調整弁86を介して、加熱ガス供給源88が接続されている。加熱ガス供給源88は、不活性ガスである窒素等の不活性ガスを所定の温度に加熱し、そのガスを供給するものである。これにより、ガス管82に、任意の流量(L/min)の加熱されたガスが供給される。
連結ブロック84は、ガス管82の下端に連結されるとともに、下部カバー22のY方向での加熱ガス供給装置14側の側面に固定されている。連結ブロック84には、概してL字型に屈曲した連通路90が形成されており、連通路90の一端部は、連結ブロック84の上面に開口するとともに、連通路90の他端部は、Y方向でのプラズマガス噴出装置12側の側面に開口している。そして、連通路90の一端部がガス管82に連通し、連通路90の他端部が、下部カバー22の貫通穴72に連通している。
さらに、大気圧プラズマ発生装置10は、プラズマガス噴出装置12と加熱ガス供給装置14との間に配設された遮熱カバー100を備えている。遮熱カバー100は、概してコの字型に屈曲された板状をなし、概して矩形の平板部102と、平板部102の長辺の両縁に立設された1対の屈曲部104,106とにより構成されている。遮熱カバー100は、平板部102の長手方向がZ方向に沿う姿勢で、1対の屈曲部104,106において放熱板31に固定されている。このため、遮熱カバー100の平板部102と、放熱板31とは、所定のクリアランス108を介して、対向している。
なお、加熱ガス供給装置14の上面は、上部カバー110によって覆われている。このため、平板部102と放熱板31との間のクリアランス108の上端は、上部カバー110により塞がれているが、上部カバー110に複数の貫通穴112が形成されており、それら複数の貫通穴112を介して、クリアランス108の上端は開口している。一方、加熱ガス供給装置14の下面は、カバー等により覆われていないため、平板部102と放熱板31との間のクリアランス108の下端は、開口している。
<大気圧プラズマ発生装置によるプラズマ処理>
大気圧プラズマ発生装置10において、プラズマガス噴出装置12では、上述した構成により、反応室38の内部で処理ガスがプラズマ化され、ノズルブロック36の第4ガス流路66の下端からプラズマガスが噴出され、被処理体がプラズマ処理される。また、加熱ガス供給装置14により加熱されたガスが下部カバー22の内部に供給される。そして、下部カバー22の放出口206から、加熱されたガスが噴出される。大気圧プラズマ発生装置10において、上述した構成により、被処理体に対してプラズマ処理を行う。なお、大気圧プラズマ発生装置10では、プラズマガス噴出装置12によって水素プラズマが照射されるため、プラズマ処理によって被処理体の表面が還元され、被処理物の酸化膜が除去される。つまり、大気圧プラズマ発生装置10では、被処理物の酸化膜を除去する目的で、プラズマ処理が行われる。以下に、大気圧プラズマ発生装置10によるプラズマ処理について、詳しく説明する。
プラズマガス噴出装置12では、処理ガス供給源77によって処理ガスが反応室38に供給され、その際、流量調整弁76によって処理ガスの供給量が調整される。処理ガスの供給量は、プラズマ処理の処理内容,被処理体の材質等に応じて、任意に調整されるが、5〜30L/minであることが好ましく、さらに言えば、10〜25L/minであることが好ましい。
また、処理ガスが反応室38に供給される際に、反応室38では、1対の電極24,26に電圧が印加されており、1対の電極24,26間に電流が流れる。これにより、1対の電極24,26間に放電が生じ、その放電により、処理ガスがプラズマ化される。反応室38で発生したプラズマは、第1ガス流路50内をY方向に向かって流れ、第2ガス流路52および貫通穴56内を下方に向かって流れる。そして、プラズマガスは、凹部60内に流れ込む。さらに、プラズマガスは、凹部60内をY方向に向かって流れ、第3ガス流路62および、第4ガス流路66内を下方に向かって流れる。これにより、第4ガス流路66の下端から、プラズマガスが噴出される。
このように、プラズマガス噴出装置12では、反応室38において発生したプラズマガスが、クランク状に屈曲した流路を経由して、第4ガス流路66の下端から噴出される。このため、反応室38内での放電により生じた光が、第4ガス流路66の下端から漏れることを防ぐとともに、放電により劣化した部材等の第4ガス流路66の下端からの排出、つまり、被処理体への異物混入を防止することが可能となる。
また、加熱ガス供給装置14では、加熱ガス供給源88によって高温の加熱ガスがガス管82に供給され、その際、流量調整弁86によって加熱ガスの供給量が調整される。この際、加熱ガスの供給量は、プラズマ処理の処理内容,被処理体の材質等に応じて、任意に調整されるが、処理ガスの供給量が30L/minの場合、20L/minに設定される。また、加熱ガスは、600℃〜800℃に加熱される。被処理体が半田の場合、その位置で120℃〜200℃に設定することが望ましい。これは、120℃以下であると還元効果が薄れ、200℃以上であると被処理体である半田が溶融するからである。
加熱ガス供給源88からガス管82に加熱ガスが供給されると、連結ブロック84の連通路90を介して、加熱ガスが、貫通穴72から下部カバー22の内部に流入する。そして、下部カバー22の内部に流入した加熱ガスが放出口206から放出される。この際、ノズルブロック36の第4ガス流路66を通るプラズマガスが加熱される。加熱ガスは放出口206から放出され、加熱されたプラズマガスは第4ガス流路66から噴出される。遮蔽板200は加熱ガスが被処理体に向かうのを防止している。プラズマ処理時において、大気圧プラズマ発生装置のプラズマガスの噴出口から所定の距離、離れた位置に載置された被処理体に向かって、プラズマガスが照射される。水素プラズマの還元効果により被処理体の全体の酸化膜が除去される。特に、プラズマ照射の直前に、プラズマガスは加熱ガスにより加熱されているため、水素プラズマによる還元効果が高くなり、酸化膜が効率的に除去される。
大気圧プラズマ発生装置10では、プラズマガスを噴出するノズルブロック36が、下部カバー22により覆われており、下部カバー22の内部には、加熱ガスが供給されている。これにより、下部カバー22の貫通穴70からプラズマガスが噴出される際に、ノズルブロック36の周囲を囲むように、加熱ガスが流れる。
さらに、大気圧プラズマ発生装置10では、被処理体の加熱によりプラズマ処理を効果的に行うために、被処理体の位置で120℃〜200℃となるような温度のプラズマガスを供給することが望ましい。具体的には、加熱ガス供給源88から600℃〜800℃の加熱ガスを供給することが望ましい。また、遮蔽板200が有する冷却穴202、204に冷却ガスであるアルゴンが供給されるようになっている。プラズマガスと併せて、被処理体が外気に触れるのを防ぐためである。さらに、冷却ガスにより再酸化を防ぐ効果もある。
ただし、加熱ガス供給装置14は、相当高い温度の加熱ガスを供給するため、装置自体も相当高い温度となる。このため、加熱ガス供給装置14に対向するように配設されているプラズマガス噴出装置12に、加熱ガス供給装置14の熱が伝わり、プラズマガス噴出装置12の1対の電極24,26等が劣化する虞がある。そこで、大気圧プラズマ発生装置10では、プラズマガス噴出装置12と加熱ガス供給装置14との間に、遮熱カバー100が配設されている。この遮熱カバー100では、上述したように、遮熱カバー100の平板部102と、プラズマガス噴出装置12の放熱板31との間に、クリアランス108が存在している。このため、遮熱カバー100及び、クリアランス108によって、加熱ガス供給装置14からプラズマガス噴出装置12への熱の伝達を効果的に防止することが可能となる。
さらに、クリアランス108の上端部及び、下端部は、開口している。このため、煙突効果によって、クリアランス108の下端部の開口から外部の冷たい空気が、クリアランス108の内部に引き込まれ、クリアランス108内部の暖かい空気が、クリアランス108の上端部の開口、つまり、貫通穴112から排出される。これにより、加熱ガス供給装置14からプラズマガス噴出装置12への熱の伝達を、更に効果的に防止することが可能となる。
また、加熱ガス供給装置14に直接、連結される下部カバー22、つまり、加熱ガス供給装置14の連結ブロック84に連結される下部カバー22は、プラズマガス噴出装置12の下部カバー22以外の部材、具体的には、メインハウジング30,連結ブロック34,ノズルブロック36よりも熱伝導率の低い素材により成形されている。このため、加熱ガス供給装置14からプラズマガス噴出装置12への熱の伝導が、下部カバー22において抑制され、プラズマガス噴出装置12の内部まで熱が伝達し難くなる。これにより、1対の電極24,26等への熱の伝達を効果的に防止することが可能となる。
さらに、メインハウジング30には、プラズマガス噴出装置12の外部に露出するヒートシンク27,28が取り付けられている。このため、メインハウジング30の熱が効果的に放熱され、1対の電極24,26等への熱の伝達を効果的に防止することが可能となる。
このように、大気圧プラズマ発生装置10では、加熱ガス供給装置14によって適切なプラズマ処理が担保されるとともに、加熱ガス供給装置14によるプラズマガス噴出装置12への熱の影響が効果的に抑制されている。これにより、適切なプラズマ処理と、熱によるプラズマガス噴出装置12の劣化の防止との両立を図ることが可能となる。また、プラズマガスが1対の電極24,26を通過してから、加熱ガスにより加熱するため、熱による電極の消耗を抑えながら、処理時の温度をコントロールでき、より効率のよい処理が可能となる。
ちなみに、上記実施例において、大気圧プラズマ発生装置10は、プラズマ発生装置の一例である。加熱ガス供給装置14は、加熱ガス噴出装置の一例である。下部ハウジング20は、本体部の一例である。反応室38は、反応室の一例である。ノズルブロック36は噴出部材の一例である。第4ガス流路66の開口は、噴出口の一例である。遮蔽板200は、遮蔽板の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
10:大気圧プラズマ発生装置(プラズマ発生装置) 14:加熱ガス供給装置(加熱ガス噴出装置) 20:下部ハウジング(本体部) 22:下部カバー(カバー) 27:ヒートシンク(放熱部材) 28:ヒートシンク(放熱部材) 38:反応室 66:第4ガス流路(噴出口) 200:遮蔽板

Claims (5)

  1. 処理ガスをプラズマ化させる反応室が形成された本体部と、
    前記本体部に形成され、前記反応室においてプラズマ化されたプラズマガスを噴出させるための噴出部材と、
    前記噴出部材に対して加熱ガスを噴出する加熱ガス噴出装置と、
    前記プラズマガスが噴出する方向に対し垂直な平面に、前記プラズマガスが処理を行う被処理体に対向するように設けられた遮蔽板と、
    前記遮蔽板の前記被処理体に対向する面とは反対側である前記本体部の一部から前記噴出部材に噴出させた加熱ガスを放出する放出口と、
    を備えることを特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 前記遮蔽板は、少なくとも一つの冷却穴が設けられ、
    前記冷却穴から前記プラズマガスが噴出する側に向けて、冷却ガスを噴出させること、
    を特徴とする請求項1に記載のプラズマ発生装置。
  3. 前記本体部は、前記プラズマガスが噴出する方向に対し垂直な平面方向に、前記被処理体と相対的に移動可能とされ、
    前記本体部の進行方向に前記冷却穴が設けられたこと、
    を特徴とする請求項2に記載のプラズマ発生装置。
  4. 前記噴出部材が、スリット状に形成され、前記噴出部材の長手方向の平面に前記加熱ガスが噴出されるように構成されたこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
  5. 前記プラズマ発生装置はクランク状に屈曲した流路を有し、
    前記流路を通して前記プラズマガスを噴出させること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USD951194S1 (en) * 2019-12-03 2022-05-10 Fuji Corporation Head for an atmospheric pressure plasma equipment

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