JP2017183027A - 燃料電池の制御方法 - Google Patents

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智彦 金子
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雅宏 奥吉
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剛 丸尾
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Abstract

【課題】消費電力が過度に増大するのを防止しつつ、燃料電池の乾燥を抑制する。
【解決手段】燃料電池の制御方法は、第1アノードポンプ回転数と第1カソードポンプ回転数と第1カソード背圧とを含む通常運転条件で通常運転を実行しているときに、燃料電池のインピーダンス又はその上昇率を測定する工程と、インピーダンス又はその上昇率が予め定められた閾値以上となった場合に、第1アノードポンプ回転数よりも高い第2アノードポンプ回転数と、第1カソード背圧よりも高い第2カソード背圧とを含む湿潤運転条件で湿潤運転を実行する工程と、を備え、湿潤運転条件として、第2アノードポンプ回転数及び第2カソード背圧の組み合わせとして採用し得る第1の組み合わせと第2の組み合わせのうち、消費電力のより低い組み合わせを選択する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池の制御方法に関するものである。
一般に、燃料電池は、複数の単セルが積層されたセルスタックを備えている。動力源として車両に搭載されている燃料電池は、例えば車両が登坂走行や高速走行などの高負荷走行時に、セルスタックの温度(スタック温度)が上昇すると、セルスタックが乾燥してしまう。特許文献1には、スタック温度を用いて燃料電池のカソードガスの背圧を調整することで、セルスタックの乾燥を抑制する燃料電池の制御方法が記載されている。
特開2015−179620号公報
しかしながら、セルスタックの乾燥を抑制すると、そのための消費電力が増大してしまい、燃料電池の効率が悪化するという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池の制御方法が提供される。この燃料電池の制御方法は、第1アノードポンプ回転数と第1カソードポンプ回転数と第1カソード背圧とを含む通常運転条件で通常運転を実行しているときに、前記燃料電池のインピーダンス又はその上昇率を測定する工程と、前記インピーダンス又はその上昇率が予め定められた閾値以上となった場合に、前記第1アノードポンプ回転数よりも高い第2アノードポンプ回転数と、前記第1カソード背圧よりも高い第2カソード背圧とを含む湿潤運転条件で湿潤運転を実行する工程とを備える。前記湿潤運転条件として、前記第2アノードポンプ回転数及び前記第2カソード背圧の組み合わせとして採用し得る第1の組み合わせと第2の組み合わせのうち、消費電力のより低い組み合わせを選択する。
この形態の燃料電池の制御方法によれば、燃料電池のセルスタックが乾燥している際、消費電力のより低い湿潤条件で湿潤運転を実施することで、消費電力が過度に増大するのを防止しつつ、セルスタックの乾燥を抑制することができる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システム、燃料電池システムの制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムを模式的に示す説明図である。 第1実施形態における燃料電池の制御方法を説明するためのフローチャートである。 燃料電池のインピーダンスとアノードポンプの回転数およびカソード背圧との関係を示す説明図である。 燃料電池におけるアノードポンプの回転数およびカソード背圧と消費電力との関係を示す説明図である。 第2実施形態における燃料電池の制御方法を説明するためのフローチャートである。
・第1実施形態:
図1は、車両に搭載される燃料電池システム10を模式的に示す説明図である。燃料電池システム10は、燃料電池FCと、酸化剤ガス供給排出系100と、燃料ガス供給系200と、冷却系500と、インピーダンスセンサ600と、制御装置700と、を備える。本実施形態では、一例として燃料電池車両に適用する燃料電池システムについて説明する。燃料電池車両は、燃料電池FCにより発電した電気によりモータを駆動し、走行する。但し、本実施形態の燃料電池システムは、燃料電池車両用途に限定されるものではなく、他の用途に適用することもできる。
燃料電池FCは、固体高分子電解質型燃料電池であり、複数の単セルが積層されたセルスタックを備えている。各単セルは、高分子電解質膜が一対の電極に挟持されて構成される膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、それを両側から挟む一対のセパレータとを有している。燃料電池は、カソード側のセパレータを介して供給された空気中の酸素ガス(カソードガス)と、アノード側のセパレータを介して供給された水素ガス(アノードガス)との酸化還元反応により発電する。具体的には、アノード電極では、式(1)の酸化反応が生じており、カソード電極では、式(2)の還元反応が生じている。そして、燃料電池FC全体として、式(3)の化学反応が生じている。
→2H+2e ・・・(1)
(1/2)O+2H+2e→HO ・・・(2)
+(1/2)O→HO ・・・(3)
酸化剤ガス供給排出系100は、酸化剤ガス供給管110と酸化剤ガス排出管120とを備えている。酸化剤ガス供給管110は、酸化剤ガス(カソードガス)である空気中の酸素ガスを燃料電池に供給するための配管である。酸化剤ガス供給管110上には、エアコンプレッサ(カソードポンプ)ACPとガス流量センサ150とが設けられている。エアコンプレッサACPは、システム外から取り込んだ空気を駆動し、燃料電池FCへ送出する。ガス流量センサ150は、酸化剤ガスの流量を測定する。酸化剤ガス排出管120は、燃料電池FCから反応後の酸化剤ガスを排出するための配管である。酸化剤ガス排出管120上には、圧力センサ130と調圧弁140とが設けられている。調圧弁140は、燃料電池FCにおけるカソード背圧を調整する。圧力センサ130は、燃料電池FCの酸化剤ガス排出口と調圧弁140との間に設けられており、カソード背圧を測定する。
ここで、燃料電池FCから排出される反応後の酸化剤ガスには、式(2)に示されるように生成水が含まれる。この生成水は酸化剤ガス排出管120中に水蒸気として存在するため、カソード背圧が増加すると、水蒸気の分圧が増加し、水蒸気の蒸発量が減少する。すなわち、調圧弁140を調整してカソード背圧を増加すれば、燃料電池FCのセルスタックの乾燥を抑制できる。なお、カソード背圧を増加する際に、酸化剤ガスの流量を一定に維持するために、エアコンプレッサACPの回転数を増加することが好ましい。
燃料ガス供給系200は、燃料ガスタンク210と、燃料ガス供給管220と、燃料ガス還流管230と、主止弁250と、調圧弁260と、圧力センサ270と、アノードポンプHPと、を備えている。燃料ガスタンク210は、例えば燃料ガス(アノードガス)である高圧の水素ガスを貯蔵している。燃料ガスタンク210と、燃料電池FCとは、燃料ガス供給管220で接続されている。燃料ガス供給管220上には、燃料ガスタンク210側から、主止弁250と、調圧弁260とが設けられている。主止弁250は、燃料ガスタンク210からの燃料ガスの供給をオン、オフする。調圧弁260は、燃料電池FCに供給される燃料ガスの圧力を調整する。圧力センサ270は、燃料電池FCに供給される燃料ガスの圧力を測定する。燃料ガス還流管230は、燃料電池FCに消費されなかった燃料ガスを燃料ガス供給管220へ戻すための配管である。燃料ガス還流管230上に設けられたアノードポンプHPは、燃料電池FCから排出された燃料ガスを駆動し、燃料ガス供給管220へ送出する。アノードポンプHPとしては、例えば、可変エゼクタやロータリーポンプ等の各種のポンプを使用することができる。
ここで、燃料電池FCから排出された燃料ガスには、燃料電池FCの発電によって生成した生成水による水蒸気が含まれている。この水蒸気又は液水は、燃料ガスとともにアノードポンプHPによって燃料ガス供給管220へ戻されて再び燃料電池FCに供給される。従って、アノードポンプHPの回転数が増加すると、燃料電池に供給される水分が増加し、燃料電池FCのセルスタックの乾燥を抑制できる。
冷却系500は、冷却水供給管510と、冷却水排出管515と、ラジエータ管520と、冷却水ポンプ525と、バイパス管540と、三方弁545と、ラジエータ530と、を備える。冷却水供給管510は、燃料電池FCに冷却水を供給するための配管であり、冷却水供給管510上に設けられた冷却水ポンプ525によって冷却水が駆動される。冷却水排出管515は、燃料電池FCから冷却水を排出するための配管である。冷却水排出管515の下流部は、三方弁545を介して、ラジエータ管520と、バイパス管540と、に接続されている。ラジエータ管520には、ラジエータ530が設けられている。ラジエータ530には、ラジエータファン535が設けられている。ラジエータファン535は、ラジエータ530に風を送り、ラジエータ530からの放熱を促進する。ラジエータ管520の下流部と、バイパス管540の下流部とは、冷却水供給管510に接続されている。
インピーダンスセンサ600は、燃料電池FCに取り付けられており、例えば交流インピーダンス法を用いて燃料電池FCのインピーダンスを測定する。例えば、特開2009−252706によれば、印加する電流の周波数が大きい場合(ω=∞)、インピーダンスとして電解質膜抵抗を取得でき、印加する電流の周波数が小さい場合(ω=0)インピーダンスとして電解質膜抵抗と電気化学反応による反応抵抗との和を取得できる。燃料電池FCのインピーダンスは、特開2009−252706に示されているように、燃料電池FCの電解質膜(図示せず)の水分量(湿潤状態)に依存する。すなわち、インピーダンスが小さい場合には、電解質膜が十分に湿潤しており、インピーダンスが一定の閾値以上である場合には、電解質膜が乾燥している恐れがある。また、インピーダンスセンサ600は、燃料電池FCのインピーダンスの上昇率を測定することも可能であり、インピーダンスの上昇率が一定の閾値以上である場合には、電解質膜の乾燥度が上昇する恐れがある。
制御装置700は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成され、燃料電池システム10内の各種機器の動作を制御する。制御装置700は、インピーダンスセンサ600によって測定された燃料電池FCのインピーダンスまたはその上昇率を判定し、以下のようにアノードポンプHPとエアコンプレッサACPと調圧弁140との動作を制御する。
図2は、第1実施形態における燃料電池システム10の制御方法を説明するためのフローチャートである。スタート時点では、燃料電池FCは通常運転をしている。「通常運転」とは、燃料電池FCは乾燥しておらず、運転良好の状態を意味する。ここで、スタート時点の通常運転条件は、アノードポンプHPの回転数が1000rpm(第1アノードポンプ回転数)であり、カソード背圧が100kpa(第1カソード背圧)であり、エアコンプレッサACPの回転数がカソードガス流量を一定に維持するために第1カソード背圧に応じた値(第1カソードポンプ回転数)であるものと仮定する。この際、インピーダンスセンサ600は、燃料電池FCのインピーダンスまたはその上昇率を測定する。
ステップS100において、制御装置700は、燃料電池FCのインピーダンスまたはその上昇率が予め定められた閾値以上になったか否かを判定する。ここの「閾値」は、燃料電池FCが過度の乾燥状態になる寸前の閾値であり、この閾値を超えると、燃料電池FCのセルスタックが過度に乾燥してしまう値として予め設定される。燃料電池FCのインピーダンスまたはその上昇率が予め定められた閾値以上になっていない場合は、燃料電池FCは通常運転を続ける。一方、燃料電池FCのインピーダンスまたはその上昇率が予め定められた閾値以上になった場合は、燃料電池FCの湿潤運転を実行する必要がある。この際、まず、ステップS110において、制御装置700は燃料電池FCの効率を重視するか否かを判定する。
効率重視する場合は、ステップS120において、制御装置700はアノードポンプHPの回転数として効率重視用の第2アノードポンプ回転数(例えば4500rpm)を選択し、カソード背圧としてこれに応じた第2カソード背圧(例えば130kpa)を選択する。一方、効率重視しない場合は、ステップS130において、アノードポンプHPの回転数として効率非重視用の第2アノードポンプ回転数(例えば2000rpm)を選択し、カソード背圧としてこれに応じた第2カソード背圧(例えば144kpa)を選択する。なお、効率重視の場合には、アノードポンプHPの回転数が極めて高いため、アノードポンプHPの寿命を考慮すると、常に効率重視を選択するのは好ましくない。この意味では、効率重視と効率非重視を予め定めた割合で選択することが好ましい。ここで、ステップS120又はステップS130で選択される第2アノードポンプ回転数および第2カソード背圧は、スタート時点における第1アノードポンプ回転数および第1カソード背圧よりもいずれも高い値である。ステップS140では、制御装置700は、カソード背圧の増加に応じて、通常運転時のカソードガス流量を維持するようにエアコンプレッサACPの回転数と調圧弁140の開度とを設定する。
ステップS150では、ステップS120〜S140で選択された設定値を用いて、アノードポンプHPとエアコンプレッサACPと調圧弁140とをそれぞれ駆動する。燃料電池FCがこの湿潤運転を実行すると、燃料電池FCのインピーダンスが降下する。ステップS160において、制御装置700はインピーダンスが予め定められた閾値以下となってから所定時間を経過したか否かを判定する。インピーダンスが予め定められた閾値以下となってから所定時間を経過していない場合は、制御装置700はアノードポンプHPとエアコンプレッサACPと調圧弁140それぞれの駆動を維持し、燃料電池FCは湿潤運転を続ける。一方、インピーダンスが予め定められた閾値以下となってから所定時間を経過した場合は、制御装置700は湿潤運転の制御を終了し、燃料電池FCは通常運転に戻る。
図3は、湿潤運転の際、燃料電池FCのインピーダンスとアノードポンプHPの回転数およびカソード背圧との関係を示す説明図である。ここで、燃料電池FCは、温度が80℃、電流が50Aで発電しており、湿潤運転を行う場合を想定している。湿潤運転条件として、第1の組み合わせはアノードポンプ回転数4500rpmおよびカソード背圧130kpaであり、第2の組み合わせはアノードポンプ回転数2000rpmおよびカソード背圧144kpaである。また、実線はアノードポンプ回転数を4500rpm一定とし、カソード背圧を変えたときのインピーダンスの変化を示す。図3に示すように、燃料電池FCのインピーダンスはカソード背圧の増加につれて減少するが、第1の組み合わせ(4500rpm,130kpa)と第2の組み合わせ(2000rpm,144kpa)において、燃料電池FCのインピーダンスは同様であり、燃料電池FCを同様の湿潤状態にすることができる。
図4は、燃料電池FCにおけるアノードポンプHPの回転数およびカソード背圧と消費電力との関係を示す説明図である。図4に示すように、燃料電池FCの湿潤運転条件として、第1の組み合わせ(4500rpm,130kpa)は、第2の組み合わせ(2000rpm,144kpa)よりも消費電力が16%低く、燃料電池FCの効率がよい。このため、本実施形態では、燃料電池FCの湿潤運転を実行する際、湿潤運転条件の第2の組み合わせよりも第1の組み合わせを選択することが好ましい。
以上のように、燃料電池FCのセルスタックが乾燥している際、アノードポンプHPの回転数を4500rpmに増加するとともに、カソード背圧を130kpaに増加することで、消費電力が過度に増大するのを防止しつつ、セルスタックの乾燥を抑制することができる。
なお、湿潤運転条件の2つの組み合わせの数値は例示であり、これ以外の様々な数値を採用してもよい。また、湿潤運転条件は、その直前の通常運転における通常運転条件に応じて変更するようにしてもよい。
・第2実施形態:
図5は、第2実施形態における燃料電池システム10の制御方法を説明するためのフローチャートである。図2に示した第1実施形態との違いは、ステップS160の後にステップS170〜S210を加えた点であり、これ以外の構成は第1実施形態と同様である。なお、ステップS100〜S160は第1実施形態と同じなので図示を簡略化している。
第2実施形態では、ステップS160において、インピーダンスが予め定められた閾値以下となってから所定時間(第1所定時間)を経過した場合は、制御装置700は湿潤運転の制御を終了し、燃料電池FCは通常運転に戻る。一方、インピーダンスが予め定められた閾値以下となってから所定時間を経過していない場合は、ステップ170において、制御装置700は、ステップS150における湿潤運転の開始から所定時間(第2所定時間)を経過したか否かを判定する。なお、ステップS170で用いられる所定時間は、ステップS160で用いられる所定時間と同じでもよく、異なってもよい。
ステップS170において、ステップS150から所定時間を経過していない場合は、制御装置700はアノードポンプHPとエアコンプレッサACPと調圧弁140それぞれの駆動を維持する。一方、ステップS150から所定時間を経過した場合は、ステップS180において、制御装置700は、更に湿潤度の高い運転条件としてのアノードポンプ回転数(例えば4500rpm)とカソード背圧(例えば144kpa)を選択する(高湿潤条件)。ここで、ステップS150から所定時間を経過した場合は、ステップS150における湿潤運転を開始して所定時間を経過しても、燃料電池FCのインピーダンスが予め定められた閾値以下にならず、燃料電池FCが十分な湿潤状態に至っていない。この場合、更に湿潤度の高い運転条件としてのアノードポンプ回転数及びカソード背圧を選択することによって、インピーダンスを素早く閾値以下にすることができ、燃料電池FCを迅速に湿潤状態にすることができる。
なお、ステップS180は、図2のステップS120又はステップS130で選択された運転条件に従って所定時間(第2所定時間)運転しても十分に湿潤状態に至らなかった場合に実行されるので、ステップS180では、それ以前にステップS120又はステップS130で選択された運転条件よりも更に湿潤度の高い運転条件が選択される。すなわち、ステップS180で選択されるアノードポンプ回転数とカソード背圧は、そのうちの一方がステップS120又はステップS130で選択された値よりも高く、他方がステップS120又はステップS130で選択された値以上の値に設定される。例えば、ステップS180の前にステップS120を実行していた場合には、ステップS180では、アノードポンプ回転数をステップS120における第2アノードポンプ回転数(4500rpm)よりも高い値(例えば4600rpm)に設定し、カソード背圧をステップS120における第2カソード背圧(130kpa)と同一値に設定してもよい。あるいは、ステップS180では、アノードポンプ回転数をステップS120における第2アノードポンプ回転数(4500rpm)と同一値に設定し、カソード背圧をステップS120における第2カソード背圧(130kpa)よりも高い値(例えば140kpa)に設定してもよい。ステップS180の前にステップS130を実行していた場合も同様である。なお、ステップS180で選択されるアノードポンプ回転数およびカソード背圧は、ステップS120およびS130における第2アノードポンプ回転数の最高値(4500rpm)以上の値、および、第2カソード背圧の最高値(144kpa)以上の値とすることが更に好ましい。
ステップS190では、制御装置700は、ステップS180で設定された運転条件に応じて、通常運転時のカソードガス流量を維持するようにエアコンプレッサACPの回転数と調圧弁140の開度とを設定する。ステップS200では、ステップS180,S190で選択された設定値を用いて、アノードポンプHPとエアコンプレッサACPと調圧弁140とをそれぞれ駆動する。この後のステップS210は、第1実施形態におけるステップS160と同様である。なお、ステップS180において、高湿潤運転条件の最終目標値を一回で設定する代わりに、ステップS180〜S200を複数回繰り返し実行するとともにステップS180を実行する度に運転条件の湿潤度を少しずつ上昇させるようにしてもよい。例えば、最終的な高湿潤運転条件のアノードポンプ回転数が4500rpmで、カソード背圧が144kpaのとき、ステップS180の前にステップS120で4500rpm,130kpaを選択していた場合は、ステップS180においてカソード背圧を一定幅(例えば2kpa)だけ上昇させてステップS190,S200を実行してもよい。そして、ステップS200の後にステップS180に戻り、ステップS180を実行する度にカソード背圧を目標圧力(144kpa)まで徐々に上昇させるようにしてもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム
100…酸化剤ガス供給排出系
110…酸化剤ガス供給管
120…酸化剤ガス排出管
130…圧力センサ
140…調圧弁
150…ガス流量センサ
200…燃料ガス供給系
210…燃料ガスタンク
220…燃料ガス供給管
230…燃料ガス還流管
250…主止弁
260…調圧弁
270…圧力センサ
500…冷却系
510…冷却水供給管
515…冷却水排出管
520…ラジエータ管
525…冷却水ポンプ
530…ラジエータ
535…ラジエータファン
540…バイパス管
545…三方弁
600…インピーダンスセンサ
700…制御装置
ACP…エアコンプレッサ
FC…燃料電池
HP…アノードポンプ

Claims (1)

  1. アノードガスを駆動するアノードポンプと、カソードガスを駆動するカソードポンプと、カソード背圧を調整する調圧弁と、燃料電池のインピーダンスまたはその上昇率を測定するインピーダンスセンサと、前記インピーダンスセンサの測定値を用いて前記アノードポンプと前記カソードポンプと前記調圧弁との動作を制御する制御装置と、を備える燃料電池の制御方法であって、
    第1アノードポンプ回転数と第1カソードポンプ回転数と第1カソード背圧とを含む通常運転条件で通常運転を実行しているときに、前記燃料電池のインピーダンス又はその上昇率を測定する工程と、
    前記インピーダンス又はその上昇率が予め定められた閾値以上となった場合に、前記第1アノードポンプ回転数よりも高い第2アノードポンプ回転数と、前記第1カソード背圧よりも高い第2カソード背圧とを含む湿潤運転条件で湿潤運転を実行する工程と、
    を備え、
    前記湿潤運転条件として、前記第2アノードポンプ回転数及び前記第2カソード背圧の組み合わせとして採用し得る第1の組み合わせと第2の組み合わせのうち、消費電力のより低い組み合わせを選択する、
    燃料電池の制御方法。
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