JP2017181285A - 検出素子及び放射線検出装置 - Google Patents

検出素子及び放射線検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017181285A
JP2017181285A JP2016068319A JP2016068319A JP2017181285A JP 2017181285 A JP2017181285 A JP 2017181285A JP 2016068319 A JP2016068319 A JP 2016068319A JP 2016068319 A JP2016068319 A JP 2016068319A JP 2017181285 A JP2017181285 A JP 2017181285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating member
disposed
detection element
electrode
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016068319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6821935B2 (ja
Inventor
奥野 茂
Shigeru Okuno
茂 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016068319A priority Critical patent/JP6821935B2/ja
Publication of JP2017181285A publication Critical patent/JP2017181285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6821935B2 publication Critical patent/JP6821935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

【課題】放射線の位置検出精度を向上させた検出素子および放射線検出装置を提供する。【解決手段】検出素子は、複数の層を有する絶縁部材と、絶縁部材の第1面に配置され、第1の方向に延在する複数の開口部を有する複数の第1電極と、絶縁部材の層間である第2面に配置され、第2の方向に延在し、複数の開口部に配置される貫通孔から絶縁部材の第1面に露出する複数の第2電極と、絶縁部材の第3面に配置され、複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、検出素子及び放射線検出装置に関する。
ピクセル型電極によるガス増幅を用いた放射線検出器の研究が進められている。ピクセル型電極によるガス増幅を用いた放射線検出装置は、従来の検出装置による放射線検出では不十分であった、特に、検出領域の画像イメージングにおいて、大面積かつリアルタイムイメージングができるという特徴がある。
ピクセル型電極によるガス増幅を用いた放射線検出装置の構造に関しては、例えば、特許文献1および2を参照することができる。
特許第3354551号公報 特許第4391391号公報
特許文献1および2に開示されている放射線検出装置によれば、放射線(荷電粒子)はガスと相互作用することにより電離電子を生じ、その電離電子をピクセル型電極において捕捉することによって間接的に放射線を検出する。電離電子を捕捉したピクセル型電極の位置を特定することで、放射線の飛跡を検出することができる。しかしながら放射線検出領域内の電場が均等に分布していない場合、電離電子の動きは乱れ、所定の位置のピクセル型電極に捕捉されない場合がある。このような場合に、放射線検出装置の位置検出精度は低下し、放射線の飛跡を正確に検出することができなくなることが問題となっていた。
そこで本発明は、放射線の位置検出精度を向上させた検出素子および放射線検出装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によると、複数の層を有する絶縁部材と、絶縁部材の第1面に配置され、第1の方向に延在する複数の開口部を有する複数の第1電極と、絶縁部材の層間である第2面に配置され、第2の方向に延在し、複数の開口部に配置される貫通孔から絶縁部材の第1面に露出する複数の第2電極と、絶縁部材の第3面に配置され、複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子と、を備えることを特徴とする検出素子が提供される。
また、検出素子は、絶縁部材の第3面に配置され、複数の第1電極がそれぞれ接続される複数の第1接続端子をさらに備えてもよい。
本発明の一実施形態によると、複数の層を有する絶縁部材と、絶縁部材の第1面に配置され、第1の方向に延在する複数の開口部を有する複数の第1電極と、絶縁部材の第2面に配置され、第2の方向に延在し、複数の開口部に配置される貫通孔から絶縁部材の第1面に露出する複数の第2電極と、絶縁部材の第3面の第2の方向の一端側と、第2の方向の一端側と向かい合う第2の方向の他端側とに交互に配置され、複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子と、を備えることを特徴とする検出素子が提供される。
また、検出素子は、絶縁部材の第3面の第1の方向の一端側と、第1の方向の一端側と向かい合う第1の方向の他端側とに交互に配置され、複数の第1電極がそれぞれ接続される複数の第1接続端子をさらに備えてもよい。
また、検出素子は、絶縁部材の第3面に配置される第1グランド電極をさらに備えてもよい。
また、検出素子は、絶縁部材の第2面と第3面の間である第4面に配置される第2グランド電極をさらに備えてもよい。
絶縁部材は積層する第1絶縁層と第2絶縁層を有し、複数の第1電極は第1絶縁層の第1面に配置され、第1絶縁層の貫通孔を介して第1面に露出する複数の第2電極は、第1面の反対側である第2面に配置され、複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子は、第2絶縁層の第1絶縁層とは反対側の第3面に配置されてもよい。
絶縁部材は積層する第1絶縁層、第2絶縁層、および第3絶縁層を有し、複数の第1電極は第1絶縁層の第1面に配置され、第1絶縁層の貫通孔を介して第1面に露出する複数の第2電極は、第1面の反対側である第2面に配置され、複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子は、第2絶縁層の第1絶縁層とは反対側の第3面に配置され、第3絶縁層は第1絶縁層と第2絶縁層の間に配置され、第2グランド電極は、第3絶縁層の第1絶縁層とは反対側の第4面に配置されてもよい。
また、検出素子は、絶縁部材の第3面において第1の方向およびの第2の方向に均等に配置され、前記第1グランド電極、および/または前記第2グランド電極がそれぞれ接続される複数の第3接続端子をさらに備えてもよい。
また、第2接続端子と第1グランド電極との間の距離は400μm以上であってもよい。
本発明の一実施形態に係る放射線検出装置は、検出素子と、中継基板とを備えてもよい。
また、検出素子は、絶縁部材の第3面が接するように中継基板の第1面に配置され、第2接続端子が中継基板の第1面に配置された端子に電気的に接続される接続部を備えてもよい。
また、検出素子は、絶縁部材の第3面が接するように開口部を備える中継基板の第1面に配置され、第2接続端子が開口部を介して中継基板の第1面の反対側の第2面に配置された端子に電気的に接続される接続部を備えてもよい。
また、検出素子は、絶縁部材の第1面が接するように開口部を備える中継基板の第2面に配置され、第2接続端子が中継基板の第2面に配置された端子に電気的に接続される接続部を備えてもよい。
また、接続部は、半田、導電ペースト、または異方性導電膜(ACF)であってもよい。
また、接続部は、ワイヤボンディングであってもよい。
また、接続部は、エポキシ樹脂、またはポリイミド樹脂で封止されていてもよい。
本発明の一実施形態によると、放射線の位置検出精度を向上させた放射線検出装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る放射線検出装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る放射線検出装置の放射線検出原理を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示すB−B’断面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示すC−C’断面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示す下面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、アノード電極パターンおよび第2グランド(GND)電極の回路形成をする工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材に層間接続部を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材を積層する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材に有底孔を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材にアノード電極と、アノード電極、およびグランド電極の層間接続部を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材にカソード電極、カソード電極の接続端子、アノード電極の接続端子、第1グランド電極、第1および第2グランド電極の接続端子を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、接続端子の表面処理、および基板接続部を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示すB−B’断面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示すC−C’断面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子と中継基板とを示す下面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、アノード電極パターンおよび第2グランド(GND)電極の回路形成をする工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材に層間接続部を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材を積層する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材に有底孔を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材にアノード電極と、カソード電極、アノード電極、およびグランド電極の層間接続部を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材にカソード電極、カソード電極の接続端子、アノード電極の接続端子、第1グランド電極、第1および第2グランド電極の接続端子を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、接続端子の表面処理、および基板接続部を形成する工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子を示す下面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る検出素子を示す下面図である。 本発明の変形例1に係る検出素子と中継基板とを示す上面図、断面図、および下面図である。 本発明の変形例2に係る検出素子と中継基板とを示す上面図、断面図、および下面図である。
以下、図面を参照して、本発明の検出素子及び放射線検出装置について詳細に説明する。なお、本発明の検出素子及び放射線検出装置は以下の実施形態に限定されることはなく、種々の変形を行ない実施することが可能である。全ての実施形態においては、同じ構成要素には同一符号を付して説明する。また、図面の寸法比率は説明の都合上、実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。また、以下の説明で第1面及び第2面は、部材および基板の特定の面を指すものではなく、部材および基板の表面方向又は裏面方向を特定するもので、つまり部材および基板に対する上下方向を特定するための名称である。
[本件発明に至る経緯]
特許文献2に開示されている放射線検出装置(以下「従来の放射線検出装置」という。)においては、ピクセル型電極のアノード電極パターンはビア(貫通孔)を介して表層の接続端子に接続されている。ピクセル型電極の外周部に設けられた接続端子と、外部回路とを接続する中継基板の端子とは、ワイヤボンディングで接続されている。
ピクセル型電極の中央部では、ドリフト電極とピクセル型電極間で電場が均等に分布し、電離電子はほぼ垂直にピクセル電極に向う。一方で、本発明者らが検討を重ねたところ、ピクセル型電極の外周部(特に、ワイヤボンディング部付近)では、ピクセル型電極の中央部と比較して電場が広いエリアに不均一に分布していることが分かった。
放射線検出装置においては、アノード電極に高電圧をかけることから、その接続端子、ワイヤボンディング、および中継基板の端子にも電場が形成されてしまうことが考えられる。この結果、ピクセル型電極外周部で電離した電子はワイヤボンディング(接続端子、中継基板の端子も含む)側に軌道を変え引き寄せられてしまい、ピクセル型電極中央部に比べて位置検出精度が劣る可能性をみいだした。
そこで、本発明者は、上述したような現象を鋭意検討した結果、本願発明に至った。
<第1実施形態>
[放射線検出装置の概要]
図1を用いて、本発明の一実施形態に係る放射線検出装置100の構造の概要を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放射線検出装置100の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る放射線検出装置100は、チャンバー140を有する。チャンバー140の内部には、検出素子10と、ドリフト電極110と、ドリフトケージ111と、中継基板130を備える。中継基板130は、外部回路と接続し、検出素子10からの信号を出力する。検出素子10とドリフト電極110とは、一定のスペースを介して対向して配置される。検出素子10は、カソード電極104とアノード電極106とを含むピクセル電極1を備える。ドリフトケージ111は、ピクセル電極1とドリフト電極110との間のスペースを囲むように配置される。ドリフトケージ111は、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場の分布を均一化するよう、ドリフト電極110からピクセル電極1に向けて(Z方向)、徐々に電圧を接地電圧(グランド)に近づけていくための配線パターンを備える。
放射線検出装置100は、容器モジュールという場合がある。検出素子10は、ピクセル電極基板という場合がある。また、カソード電極104を第1電極、アノード電極106を第2電極、ドリフト電極110を第3電極という場合がある。
図1に示すように、ピクセル電極1は、カソード電極104と、開口部105と、アノード電極106と、アノード電極パターン106cと、複数の層を有する絶縁部材102とを含む。カソード電極104は、絶縁部材102の表面である第1面に複数配置される。カソード電極104は、複数の開口部105を備える。カソード電極104は、ストリップ状に形成されているので、カソードストリップ電極ともいう。
絶縁部材102aは、カソード電極104の開口部105に絶縁部材102の第1面から層間である第2面へ貫通孔を備える。複数のアノード電極106は、絶縁部材102aのそれぞれの貫通孔を介して第1面に露出するよう配置される。アノード電極106は、絶縁部材102の第1面から第2面まで絶縁部材102aを貫通し、アノード電極パターン106cと接続する。アノード電極パターン106cは、絶縁部材102の第2面に複数配置される。アノード電極パターン106cは、ストリップ状に形成されているので、アノードストリップパターンともいう。
ここでカソード電極104が延在するX方向と、アノード電極106が接続するアノード電極パターン106cが延在するY方向とは概略垂直である。本実施形態において、絶縁部材102は、3層構造を有し、表面および各層間に、ピクセル電極1を有する第1面からX方向およびY方向と略垂直なZ方向に第2面、第4面、および第3面を形成する。すなわち第1面および第3面が、絶縁部材102の両表面となる。
一般的なピクセル電極は10cm×10cmの検出面積があり、このような放射線検出装置におけるカソード電極104およびアノード電極106の幅、ピッチ等は、次の通りである。
カソード電極の幅:350μm
カソード電極のピッチ:400μm
アノード電極の幅:300μm
アノード電極のピッチ:X方向及びY方向に400μm
アノード電極の個数:256×256=65536個
カソード電極とアノード電極との間隔:およそ100μm
本発明の一実施形態に係る放射線検出装置100は上述した構成をとることにより、ピクセル電極1において、アノード電極106がマトリクス状に配置された構成を有する。すなわち、絶縁部材102の第1面に露出するアノード電極106はX方向及びY方向に等間隔に配列される。本実施形態において、アノード電極106のX方向及びY方向におけるピッチは、400μmである。アノード電極106がX方向及びY方向に等間隔に配列されることにより、ピクセル電極1とドリフト電極110との間のスペースに均等に電場を形成することができる。
検出素子10は、ピクセル電極1と中継基板130とを接続する接続端子(106aおよび104a)を備える。本実施形態において、アノード電極106の接続端子106aは絶縁部材102の第1面とは反対側の表面である第3面に配置される。アノード電極106の接続端子106aが、ピクセル電極1が配置される絶縁部材102の第1面とは反対側の第3面に配置されることにより、接続端子106aとドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を、接続端子106aによって乱されないよう保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度を向上することができる。
アノード電極106の接続端子106aは、絶縁部材102の第3面に複数配置される。接続端子106aは、アノード電極パターン106cが延在するY方向の一端側に配置される。アノード電極106はアノード電極パターン106cと層間接続部106bを介して、接続端子106aに接続される。層間接続部106bは、絶縁部材102の第2面から第3面まで絶縁部材102を貫通し、アノード電極パターン106cと接続端子106aとを接続する。すなわち複数のアノード電極106と、アノード電極パターン106cと、層間接続部106bと、接続端子106aとは、一つの導電体であり、接続端子106aはアノード電極106の接続端子として機能する。なお、本実施形態においては、アノード電極106、アノード電極パターン106c、層間接続部106b、および接続端子106aは別に設けられ、それぞれが電気的に接続されている形態について説明するが、これに限定されず、一体形成されてもよい。
本実施形態において、カソード電極104の接続端子104aは、絶縁部材102の第1面に複数配置される。接続端子104aは、カソード電極104が延在するX方向の一端側に配置される。なお、本実施形態においては、カソード電極104と、接続端子104aとは一体形成されている形態について説明するが、これに限定されず、それぞれが別に設けられ、電気的に接続されてもよい。
本発明の一実施形態に係る絶縁部材102の材料はポリイミドであるが、絶縁性を備えた材料ならこれに限定しない。さらに、放射線耐性も備えた材料がより好ましい。例えば、環状基を持つ熱硬化性材料などを用いることができる。絶縁部材102は、複数種類の絶縁部材の積層によって形成されていてもよい。本実施形態に係る、カソード電極104、カソード電極の接続端子104a、アノード電極106、アノード電極パターン106c、層間接続部106b、アノード電極の接続端子106a、および後述する第1グランド電極108、層間接続部108b、グランド電極の接続端子108a、第2グランド電極109の材料は銅であるが、導電性を備えた金属材料ならこれに限定しない。
カソード電極104の接続端子104a、アノード電極106の接続端子106a、および後述する第1グランド電極108、第2グランド電極109の接続端子108aはニッケル金メッキが形成される。銅である接続端子104a、106aおよび108aと金めっき層との間に介在するニッケルめっき層は、金めっき層に中継基板130へ接続されるワイヤボンディングなどが接続されるとき、表面の金が銅に拡散してボンディングを阻害することを防ぐ。すなわちこの工程によって接続端子104a、106aおよび108aは、ボンディングに必要な強度を確保することができる。
[放射線検出の原理]
図2を用いて、本発明の一実施形態に係る放射線検出装置の動作原理を説明する。図1で示す放射線検出装置100の構成は、アルゴンやキセノンなどの希ガスとエタン、メタンなどの分子性気体の混合ガスで封入されたチャンバー140内に配置する。放射線検出装置100は、ピクセル電極1とドリフト電極110の間に入射した放射線を検出する。
カソード電極104はグランドに接続されており、ドリフト電極110はグランドに対して負の電圧を印加することで、ドリフト電極110とカソード電極104との間に電場が形成される。アノード電極106(アノード電極パターン106c)はグランドに対して正の電圧が印加され、カソード電極104とアノード電極106の間にも電場が形成される。
放射線が入射した時、ドリフト電極110とカソード電極104との間に発生させた電場の影響により、入射する放射線が存在する気体との相互作用により発生させた電子は、ほぼ放射線の進行方向に弾かれるとともにもらった運動エネルギーにより更に気体との衝突を行い多数の電子(雲)を形成し、これらの電子がアノード電極106とカソード電極104からなるピクセル電極1の方向へ、垂直(Z方向)に引き寄せられる。このとき、引き寄せられた電子は気体原子と衝突し、気体原子を電離する。ガス増幅により電離した電子は雪崩的に増殖し、アノード電極106で収集される電子群は、電気信号として読み出すことができる程度にまで達する。この電気信号を、アノード電極パターン106cおよび層間接続部106bを介して接続端子106aから外部に読み出すことができる。一方、カソード電極104には電子群に誘導された正電荷が生じ、ここから得られる電気信号をカソード電極の接続端子104aから外部に読みだすことができる。これらの電気信号を位置時系列に計測することにより、荷電粒子の飛跡を測定することができる。
絶縁部材102の第1面にアノード電極106の接続端子106aが配置されると、アノード電極は高電圧をかけることから、その接続端子106a、中継基板130の端子、およびそれらの接続部材にも電場が形成される。この結果、ピクセル電極1の外周部付近で電離した電子は、接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)に引き寄せられてしまい軌道を変える為、ピクセル電極1中央部に比べて位置検出精度が劣る。
図2に示すように、本実施形態においては、アノード電極106の接続端子106aは絶縁部材102の第3面に配置される。接続端子106aが、ピクセル電極1が配置される第1面とは反対側の第3面に配置されることにより、接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度を向上することができる。
[検出素子の構成]
本発明に係る放射線検出装置が有する検出素子について、より詳細に説明する。
図3A〜図3Dを用いて、本発明に係る放射線検出装置が有する検出素子について、詳細に説明する。図3Aは本発明の一実施形態に係る検出素子10と中継基板130とを示す上面図である。図3Bおよび図3Cは本発明の一実施形態に係る検出素子10と中継基板130とを示す断面図である。図3Bには図3AのB−B’線における断面図を、図3Cには図3AのC−C’線における断面図を示す。図3Dは本発明の一実施形態に係る検出素子10と中継基板130とを示す下面図である。図3A〜図3Dに示すように、検出素子10は、アノード電極106の接続端子106aを、絶縁部材102の第3面に備える。
本実施形態において、検出素子10は、絶縁部材102の第3面に第1グランド電極108を備える。絶縁部材102の第2面と第3面の間である第4面には第2グランド電極109を備える。すなわち絶縁部材102bと絶縁部材102cの層間である第4面には第2グランド電極109を備える。ピクセル電極1と、アノード電極106の接続端子106aおよび中継基板130との間には、絶縁部材102、第1グランド電極108および第2グランド電極109が配置される。本実施形態において第1グランド電極108および第2グランド電極109の形状は、ベタパターンであるが、電気的にシールド効果が得られればメッシュやストライプが連結した模様であってもよい。さらに模様は不規則なものであってもよい。
第1グランド電極108、および第2グランド電極109は、層間接続部108bを介して絶縁部材102の第3面に配置される接続端子108aに接続される。接続端子108aは、中継基板130のグランドに接続される。第1グランド電極108および第2グランド電極109は安定な電位が必要なため、接続端子108aは、ピクセル電極1のX方向およびY方向において均等に配置される。しかしながら、これに限定されず、X方向またはY方向のぞれぞれにおいて一端に配置されてもよい。またX方向またはY方向のぞれぞれにおいて両端に交互に配置されてもよい。
第1グランド電極108および第2グランド電極109をカソード電極104と同電位(グランド)にすることで、電気的シールドの効果を高められ、接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)および中継基板130が、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場へ影響することを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場をより均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。また、放射線検出時における電圧変動を抑制する効果がある。これによって、本実施形態に係る放射線検出装置100の放射線検出を安定に作動することができる。
本実施形態において、第1グランド電極108と、近接するアノード電極106の接続端子106aとの距離yは400μmである。距離yを400μm以上にすることにより、第1グランド電極108と接続端子106aとの間に発生する電圧差に対して絶縁性が確保できる。絶縁破壊による短絡を避ける為、アノード電極106、アノード電極パターン106c、層間接続部106b、および接続端子106aと、第1グランド電極108、層間接続部108b、グランド電極の接続端子108a、および第2グランド電極109との距離yは400μm以上にする。これによって、本実施形態に係る放射線検出装置100の動作を良好にすることができる。
検出素子10と中継基板130とは、基板接続部120を介して電気的に接続される。本実施形態においてカソード電極104の接続端子104aは、基板接続部120としてワイヤボンディングを用いて、絶縁部材102の第1面から中継基板の端子に電気的に接続される。アノード電極106の接続端子106a、および第1グランド電極108、第2グランド電極109の接続端子108aは、基板接続部120として半田を用いて、絶縁部材102の第3面から中継基板の端子に電気的に接続される。しかしながらこれに限定されず、導電ペースト、異方性導電膜(ACF)など様々な方法を用いることができる。
封止部122では、検出素子10と中継基板130との基板接続部120が、エポキシ、ポリイミドなどで封止される。これによって、検出素子10の接続端子104a、106aおよび108aと、対応する中継基板130の端子とを電気的に接続する基板接続部120(半田、ワイヤボンディング、導電ペースト、異方性導電膜(ACF)など)が、外部応力、熱、放射線などにより破損することを防ぐことができる。
本発明の第1実施形態において、アノード電極106の接続端子106aは絶縁部材102の第1面とは反対側の表面である第3面に配置される。アノード電極106の接続端子106aが、ピクセル電極1が配置される第1面とは反対側の第3面に配置されることにより、接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度を向上することができる。
また本実施形態において、第1グランド電極108および第2グランド電極109を配置することによって、接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)および中継基板130がピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場へ影響することを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場をより均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。また、放射線検出時における電圧変動を抑制する効果がある。これによって、本実施形態に係る放射線検出装置100の放射線検出を安定に作動することができる。
本実施形態に係る放射線検出装置100において、ピクセル電極1の外周部付近における検出量と検出位置の精度を向上することで、より大きい検出素子を備える従来の放射線検出装置と同等の性能をもつ放射線検出装置を提供することができる。よって放射線検出装置の製造コストの低減、およびコンパクト化が可能となる。さらに接続端子の位置を自由に変更することが可能なため、複数の検出素子を用いたより大きい検出エリアを有する放射線検出装置100を提供することができる。
[検出素子の製造方法]
図4〜図10を用いて、本発明の第1実施形態に係る検出素子の製造方法を説明する。図4〜図10のそれぞれの過程における、(A)上面図、(B)および(C)断面図、(D)下面図を示す。図4〜図10において、図1〜図3に示す要素と同じ要素には同一の符号を付した。ここで、両面に銅箔を積層したポリイミドから成る積層板を使用して検出素子を作製する製造方法について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102bにアノード電極パターン106c、層間接続部106b、および第2グランド電極109を形成する工程を示す図である。銅―ポリイミド―銅から成る積層板を用いて、一面にアノード電極パターン106cを、反対側の面に第2グランド電極109の回路を形成する。同様に、層間接続部106bの一部も形成する。回路形成をする方法としては、フォトリソグラフィを用いた銅に対するウェットエッチング又はドライエッチングなどの方法を用いることができる。この工程によって、図3に示すアノード電極パターン106c、第2グランド電極109、および層間接続部106bの一部を形成することができる。
図5は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102bに層間接続部106bを形成する工程を示す図である。まず図4で形成した層間接続部106bの位置に、貫通孔(TH、スルーホール)を形成する。絶縁部材102bに貫通孔を形成する方法としては、ドリル、フォトリソグラフィを用いたウェットエッチング又はドライエッチング、レーザ照射による昇華又はアブレーション、レーザ照射による変質層形成及びウェットエッチング、サンドブラスト方式などの方法を用いることができる。形成された貫通孔は、導電ベースト印刷、電解/無電解めっき法により銅で穴埋めすることで層間接続部106bを形成することができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102a、102c、および銅箔を積層する工程を示す図である。図6に示すように、図5で形成したアノード電極パターン106c上に絶縁部材102aと、銅箔との順に積層する。同様に、図5で形成した第1グランド電極108上に絶縁部材102cと、銅箔との順に積層する。この工程によって、絶縁部材102は3層構造を有し、各絶縁部材102a、102b、および102cの方向に、表面および各層間に銅箔を有する第1面、第2面、第4面、および第3面を形成することができる。
図7は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102aおよび102cに有底孔(ビア)を形成する工程を示す図である。絶縁部材102aに、第1面から第2面へ貫通する有底孔を形成する。同様に、絶縁部材102cに、第3面から第4面へ貫通する有底孔を形成する。絶縁部材102aおよび102cに有底孔を形成する方法としては、UV/炭酸ガスレーザ照射による銅箔層/絶縁層の昇華又はアブレーションなどの方法を用いることができる。
形成された有底孔は、図8のデスミア処理によってスミア(樹脂残渣)を除去する。この工程によって、絶縁部材102aにアノード電極106となる有底孔を、絶縁部材102cに、層間接続部106bおよび108bとなる有底孔を形成することができる。図8は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102aにアノード電極106を、絶縁部材102cに層間接続部106bおよび108bを形成する工程を示す図である。図8に示すように、図7で形成した絶縁部材102aおよび102cの有底孔を、無電解めっき法により銅で穴埋めすることでアノード電極106、層間接続部106bおよび108bを形成することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102aにカソード電極(配線)104、および接続端子104aを、絶縁部材102cにアノード電極の接続端子106aおよび第1グランド電極108を形成する工程を示す図である。ずなわち、絶縁部材102の第1面にカソード電極104、および接続端子104aを、絶縁部材102の第3面にアノード電極の接続端子106a、および第1グランド電極108の回路を形成する。回路形成をする方法としては、フォトリソグラフィを用いた銅に対するウェットエッチング又はドライエッチングなどの方法を用いることができる。この工程によって、図3に示すカソード電極104、第1グランド電極108、および接続端子104a、106a、108aを形成することができる。ここでは、絶縁部材102の第3面に図10で述べる、ニッケル金メッキ及び半田を形成する為の接続端子108aを形成する為、端子位置を開口させたソルダーレジスト(SR)層を形成する。形成方法は、感光性のソルダーレジスト材料を塗布し、露光、現像後不要な絶縁材料を剥離する。なお、ソルダーレジストはめっきを選択的に付け、半田の流出を防ぐ役目を持つ。
図10は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、接続端子104a、106a、108aの表面処理をする工程を示す図である。図10では示さなかったが、図9で形成した接続端子104a、106aおよび108aはニッケル金めっきを行う。図10で示すように、ニッケル金めっき処理をした接続端子106aおよび108aに、半田を用いて基板接続部120を形成する。接続端子104aは、ワイヤボンディングを用いて基板接続部120を形成する。この工程によって、接続端子104a、106aおよび108aは、それぞれ該当する中継基板の端子に基板接続部120を介して接続することが可能となる。上記の方法によって製造した検出素子10を、基板接続部120を介して中継基板130に接続することで図3に示す放射線検出装置100の構造を得ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態ではカソード電極104の接続端子104aは絶縁部材102の第1面に、アノード電極106の接続端子106aは絶縁部材102の第3面に配置したが、第2実施形態ではカソード電極104の接続端子104aとアノード電極106の接続端子106aとを絶縁部材102の第3面に配置する。なお第1実施形態と同様である部分は、その繰り返しの説明を省略する。
[検出素子の構成]
図11A〜図11Dを用いて、本発明に係る放射線検出装置が有する検出素子について、詳細に説明する。図11Aは本発明の一実施形態に係る検出素子10と中継基板130とを示す上面図である。図11Bおよび図11Cは本発明の一実施形態に係る検出素子10と中継基板130とを示す断面図である。図11Bには図11AのB−B’線における断面図を、図11Cには図11AのC−C’線における断面図を示す。図11Dは本発明の一実施形態に係る検出素子10と中継基板130とを示す下面図である。
本実施形態において、カソード電極104の接続端子104aと、アノード電極106の接続端子106aとは絶縁部材102の第3面に配置される。アノード電極106の接続端子106aが絶縁部材102の第3面に配置されることにより、接続端子106aとドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を、接続端子106aによって乱されないよう保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度を向上することができる。さらにカソード電極104の接続端子104aが絶縁部材102の第3面に配置されることにより、接続端子104aがピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場へ影響することを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場をより均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。
図11A〜図11Cに示すように、カソード電極104は、絶縁部材102の第1面に複数配置される。カソード電極104は、複数の開口部105を備える。カソード電極104は、ストリップ状に形成されているので、カソードストリップ電極ともいう。
カソード電極104の接続端子104aは、絶縁部材102の第3面に複数配置される。接続端子104aは、カソード電極104が延在するX方向の一端側に配置される。カソード電極104は、層間接続部104bを介して接続端子104aに接続される。層間接続部104bは絶縁部材102の第1面から第3面まで絶縁部材102を貫通し、カソード電極104と接続端子104aとを接続する。すなわちカソード電極104と、層間接続部104bと、接続端子104aとは、一つの導電体であり、接続端子104aはカソード電極104の接続端子として機能する。
本実施形態において、検出素子10は、絶縁部材102の第3面に第1グランド電極108を、絶縁部材102の第4面に第2グランド電極109を備える。すなわちピクセル電極1と、カソード電極104の接続端子104a、アノード電極106の接続端子106a、および中継基板130との間には、第1グランド電極108および第2グランド電極109が配置される。本実施形態において第1グランド電極108および第2グランド電極109の形状は、ベタパターンであるが、電気的にシールド効果が得られればメッシュやストライプが連結した模様であってもよい。さらに模様は不規則なものであってもよい。
第1グランド電極108、および第2グランド電極109は層間接続部108bを介して絶縁部材102の第3面に配置される接続端子108aに接続される。接続端子108aは、中継基板130のグランドに接続される。第1グランド電極108および第2グランド電極109は安定な電位が必要なため、接続端子108aは、ピクセル電極1のX方向およびY方向において均等に配置される。しかしながら、これに限定されず、X方向またはY方向のぞれぞれにおいて一端に配置されてもよい。またX方向またはY方向のぞれぞれにおいて両端に交互に配置されてもよい。
第1グランド電極108および第2グランド電極109は、中継基板130のグランドに接続される。第1グランド電極108および第2グランド電極109をカソード電極104と同電位(グランド)にすることで、電気的シールドの効果を高められ、接続端子104a、106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)および中継基板130が、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場へ影響することを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場をより均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。また、放射線検出時における電圧変動を抑制する効果がある。これによって、本実施形態に係る放射線検出装置100の放射線検出を安定に作動することができる。
本実施形態において、第1グランド電極108と、近接するアノード電極106の接続端子106aとの距離yは400μmである。距離yを400μm以上にすることにより、第1グランド電極108と接続端子106aとの間に発生する電圧差に対して絶縁性が確保できる。絶縁破壊による短絡を避ける為、アノード電極106、アノード電極パターン106c、層間接続部106b、および接続端子106aと、第1グランド電極108、層間接続部108b、グランド電極の接続端子108a、および第2グランド電極109との距離yは400μm以上にする。これによって、本実施形態に係る放射線検出装置100の動作を良好にすることができる。
また本実施形態において、第1グランド電極108と、近接するカソード電極104の接続端子104aとの距離xは10μmである。第1グランド電極108と接続端子104aとの間に発生する電圧差は大きくないので、距離xは10μm以上であれば絶縁性が確保できる。よって、本実施形態に係る放射線検出装置100の省スペース化が可能となる。
検出素子10と中継基板130とは、基板接続部120を介して電気的に接続される。本実施形態において、カソード電極104の接続端子104a、アノード電極106の接続端子106a、および第1グランド電極108、第2グランド電極109の接続端子108aは、基板接続部120として半田を用いて、絶縁部材102の第3面から中継基板の端子に電気的に接続される。しかしながらこれに限定されず、導電ペースト、異方性導電膜(ACF)など様々な方法を用いることができる。
封止部122では、検出素子10と中継基板130との基板接続部120が、エポキシ、ポリイミドなどで封止される。これによって、検出素子10の接続端子104a、106aおよび108aと、対応する中継基板130の端子とを電気的に接続する基板接続部120(半田、ワイヤボンディング、導電ペースト、異方性導電膜(ACF)など)が、外部応力、熱、放射線などにより破損することを防ぐことができる。
本発明の第2実施形態において、カソード電極104の接続端子104aとアノード電極106の接続端子106aとを絶縁部材102の第3面に配置することによって、接続端子104aおよび106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度を向上することができる。
また本実施形態において、第1グランド電極108および第2グランド電極109を配置することによって、接続端子104a、106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)および中継基板130がピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場へ影響することを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場をより均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。また、放射線検出時における電圧変動を抑制する効果がある。これによって、本実施形態に係る放射線検出装置100の放射線検出を安定に作動することができる。
本実施形態に係る放射線検出装置100において、ピクセル電極1の外周部付近における検出量と検出位置の精度を向上することで、より大きい検出素子を備える従来の放射線検出装置と同等の性能をもつ放射線検出装置を提供することができる。よって放射線検出装置の製造コストの低減、およびコンパクト化が可能となる。さらに接続端子の位置を自由に変更することが可能なため、複数の検出素子を用いたより大きい検出エリアを有する放射線検出装置100を提供することができる。
[検出素子の製造方法]
図12〜図18を用いて、本発明の第1実施形態に係る検出素子の製造方法を説明する。図12〜図18のそれぞれの過程における、(A)上面図、(B)および(C)断面図、(D)下面図を示す。図12〜図18において、図11に示す要素と同じ要素には同一の符号を付した。ここで、両面に銅箔を積層したポリイミドから成る積層板を使用して検出素子を作製する製造方法について説明する。
図12は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102bにアノード電極パターン106c、層間接続部104b、106b、および第2グランド電極109を形成する工程を示す図である。銅―ポリイミド―銅から成る積層板を用いて、一面にアノード電極パターン106cを、反対側の面に第2グランド電極109の回路を形成する。同様に、層間接続部104bおよび106bの一部も形成する。回路形成をする方法としては、フォトリソグラフィを用いた銅に対するウェットエッチング又はドライエッチングなどの方法を用いることができる。この工程によって、図11に示すアノード電極パターン106c、第2グランド電極109、および層間接続部104b、106bの一部を形成することができる。
図13は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102bに層間接続部104b、106bを形成する工程を示す図である。まず図12で形成した層間接続部104b、106bの位置に、貫通孔(TH、スルーホール)を形成する。絶縁部材102bに貫通孔を形成する方法としては、ドリル、フォトリソグラフィを用いたウェットエッチング又はドライエッチング、レーザ照射による昇華又はアブレーション、レーザ照射による変質層形成及びウェットエッチング、サンドブラスト方式などの方法を用いることができる。形成された貫通孔は、導電ベースト印刷、電解/無電解めっき法により銅で穴埋めすることで層間接続部104b、106bを形成することができる。
図14は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102a、102c、および銅箔を積層する工程を示す図である。図14に示すように、図13で形成したアノード電極パターン106c上に絶縁部材102aと、銅箔との順に積層する。同様に、図13で形成した第1グランド電極108上に絶縁部材102cと、銅箔との順に積層する。この工程によって、絶縁部材102は3層構造を有し、各絶縁部材102a、102b、および102cの方向に、表面および各層間に銅箔を有する第1面、第2面、第4面、および第3面を形成することができる。
図15は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102aおよび102cに有底孔(ビア)を形成する工程を示す図である。絶縁部材102aに、第1面から第2面へ貫通する有底孔を形成する。同様に、絶縁部材102cに、第3面から第4面へ貫通する有底孔を形成する。絶縁部材102aおよび102cに有底孔を形成する方法としては、UV/炭酸ガスレーザ照射による銅箔層/絶縁層の昇華又はアブレーションなどの方法を用いることができる。
形成された有底孔は、図16のデスミア処理によってスミア(樹脂残渣)を除去する。この工程によって、絶縁部材102aにアノード電極106および層間接続部104bとなる有底孔を、絶縁部材102cに、層間接続部104b、106b、および108bとなる有底孔を形成することができる。図16は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102aにアノード電極106および層間接続部104bを、絶縁部材102cに層間接続部104b、106bおよび108bを形成する工程を示す図である。図16に示すように、図15で形成した絶縁部材102aおよび102cの有底孔を、無電解めっき法により銅で穴埋めすることでアノード電極106、層間接続部104b、106bおよび108bを形成することができる。
図17は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、絶縁部材102aにカソード電極(配線)104を、絶縁部材102cに接続端子104a、106aおよび第1グランド電極108を形成する工程を示す図である。ずなわち、絶縁部材102の第1面にカソード電極104を、絶縁部材102の第3面に接続端子104a、106a、および第1グランド電極108の回路を形成する。回路形成をする方法としては、フォトリソグラフィを用いた銅に対するウェットエッチング又はドライエッチングなどの方法を用いることができる。この工程によって、図11に示すカソード電極104、第1グランド電極108、および接続端子104a、106a、108aを形成することができる。ここでは、絶縁部材102の第3面に図18で述べる、ニッケル金メッキ及び半田を形成する為の接続端子108aを形成する為、端子位置を開口させたソルダーレジスト(SR)層を形成する。形成方法は、感光性のソルダーレジスト材料を塗布し、露光、現像後不要な絶縁材料を剥離する。なお、ソルダーレジストはめっきを選択的に付け、半田の流出を防ぐ役目を持つ。
図18は、本発明の一実施形態に係る検出素子の製造方法において、接続端子104a、106a、108aの表面処理をする工程を示す図である。図18では示さなかったが、図17で形成した接続端子104a、106aおよび108aはニッケル金めっきを行う。図18で示すように、ニッケル金めっき処理をした接続端子104a、106aおよび108aに、半田を用いて基板接続部120を形成する。この工程によって、接続端子104a、106aおよび108aは、それぞれ該当する中継基板の端子に基板接続部120を介して接続することが可能となる。上記の方法によって製造した検出素子10を、基板接続部120を介して中継基板130に接続することで図11に示す放射線検出装置100の構造を得ることができる。
<第3実施形態>
第1実施形態では、接続端子104aは絶縁部材102の第1面のカソード電極104が延在するX方向の一端側に、接続端子106aは絶縁部材102の第3面のアノード電極106が延在するY方向の一端側に配置したが、第3実施形態では、接続端子104aは絶縁部材102の第1面のカソード電極104が延在するX方向の両端に、接続端子106aは絶縁部材102の第3面のアノード電極106が延在するY方向の両端に交互に配置する。なお第1実施形態と同様である部分は、その詳しい説明を省略する。
[検出素子の構成]
図19を用いて、本発明に係る放射線検出装置が有する検出素子について、詳細に説明する。図19Aは本発明の一実施形態に係る検出素子10を示す上面図である。図19Bは本発明の一実施形態に係る検出素子10を示す下面図である。
本実施形態において、カソード電極104の接続端子104aは、カソード電極104が延在するX方向の両端に交互に配置される。アノード電極106の接続端子106aは、アノード電極パターン106cが延在するY方向の両端に交互に配置される。接続端子104aがカソード電極104の両端に交互に配置されることにより、それぞれの接続端子104a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で形成される電場はそれぞれ小さくなる。接続端子106aがアノード電極パターン106cの両端に交互に配置されることにより、それぞれの接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で形成される電場もそれぞれ小さくなる。
さらに図19に示すように、アノード電極106の接続端子106aは絶縁部材102の第3面に配置される。それぞれの接続端子106aが絶縁部材102の第3面に配置されることにより、接続端子106aとドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を、接続端子106aによって乱されないよう保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。
<第4実施形態>
第2実施形態では、接続端子104aは絶縁部材102の第3面のカソード電極104が延在するX方向の一端側に、接続端子106aは絶縁部材102の第3面のアノード電極106が延在するY方向の一端側に配置したが、第3実施形態では、接続端子104aは絶縁部材102の第3面のカソード電極104が延在するX方向の両端に、接続端子106aは絶縁部材102の第3面のアノード電極106が延在するY方向の両端に交互に配置する。なお第2実施形態と同様である部分は、その詳しい説明を省略する。
[検出素子の構成]
図20を用いて、本発明に係る放射線検出装置が有する検出素子について、詳細に説明する。図20Aは本発明の一実施形態に係る検出素子10を示す上面図である。図20Bは本発明の一実施形態に係る検出素子10を示す下面図である。
本実施形態において、カソード電極104の接続端子104aは、カソード電極104が延在するX方向の両端に交互に配置される。アノード電極106の接続端子106aは、アノード電極パターン106cが延在するY方向の両端に交互に配置される。接続端子104aがカソード電極104の両端に交互に配置されることにより、それぞれの接続端子104a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で形成される電場はそれぞれ小さくなる。接続端子106aがアノード電極パターン106cの両端に交互に配置されることにより、それぞれの接続端子106a(中継基板130の端子、およびそれらの接続部材も含む)とドリフト電極110との間で形成される電場もそれぞれ小さくなる。
さらに図20に示すように、カソード電極104の接続端子104aとアノード電極106の接続端子106aとは絶縁部材102の第3面に配置される。アノード電極106の接続端子106aが絶縁部材102の第3面に配置されることにより、接続端子106aとドリフト電極110との間で電場が形成されることを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場を、接続端子106aによって乱されないよう保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度を向上することができる。さらにカソード電極104の接続端子104aが絶縁部材102の第3面に配置されることにより、接続端子104aがピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場へ影響することを抑制することができる。すなわち、ピクセル電極1とドリフト電極110とによって形成される電場をより均一な状態に保持することができ、本実施形態に係る放射線検出装置100の検出量と検出位置の精度をさらに向上することができる。
<変形例1>
第1乃至第4実施形態では、検出素子10は、絶縁部材102の第3面が接するように中継基板130に配置され、同じ面に配置された端子に接続端子104a、106a、108aが電気的に接続される。変形例1では、検出素子10は、絶縁部材102の第3面が接するように開口部132を備える中継基板130に配置され、検出素子10の配置面とは反対側の面に配置された端子に接続端子104a、106a、108aが電気的に接続される。
図21は、変形例1に係る検出素子と中継基板とを示す(A)上面図、(B)断面図、および(C)下面図である。なお変形例1に係る検出素子は、接続端子108aが、X方向またはY方向のぞれぞれにおいて一端に配置されること以外、第2実施形態に係る検出素子と同様である。このため検出素子の繰り返しの説明は省略し、中継基板の違いを説明する。
検出素子10は、絶縁部材102の第3面が接するように中継基板130上に配置される。変形例1に係る中継基板130は、絶縁部材102の第3面に配置される接続端子104a、106a、108aを露出する開口部132を有する。検出素子10の接続端子104a、106a、108aと、中継基板130の端子とは、基板接続部120としてワイヤボンディングを用いて、開口部132を介して電気的に接続される。封止部122では、基板接続部120が、エポキシ、ポリイミドなどで封止される。
変形例1に係る中継基板130では、接続端子104a、106a、108aを露出する4つの開口部132を示したが、開口部132の形状および数はこれに限定されない。検出素子10を安定に保持し、接続端子104a、106a、108aを露出する形状であればよい。例えば、中継基板130は接続端子104a、106a、108aを露出する1つの大きな開口部132を有してもよい。
<変形例2>
第1乃至第4実施形態では、検出素子10は、絶縁部材102の第3面が接するように中継基板130に配置され、同じ面に配置された端子に接続端子104a、106aが電気的に接続される。変形例2では、検出素子10は、絶縁部材102の第1面が接するように開口部を備える中継基板130に配置され、同じ面に配置された端子に接続端子104a、106a、108aが電気的に接続される。
図22は、変形例2に係る検出素子と中継基板とを示す(A)上面図、(B)断面図、および(C)下面図である。なお変形例2に係る検出素子は、接続端子108aが、X方向またはY方向のぞれぞれにおいて一端に配置されること以外、第2実施形態に係る検出素子と同様である。このため検出素子の繰り返しの説明は省略し、中継基板の違いを説明する。
検出素子10は、絶縁部材102の第1面が接するように中継基板130上に配置される。変形例2に係る中継基板130は、絶縁部材102の第1面に配置されるピクセル電極1を露出する開口部132を有する。検出素子10の接続端子104a、106a、108aと、中継基板130の端子とは、基板接続部120としてワイヤボンディングを用いて電気的に接続される。封止部122では、基板接続部120が、エポキシ、ポリイミドなどで封止される。
変形例2に係る中継基板130では、ピクセル電極1を露出する開口部132を示したが、開口部132の形状および数はこれに限定されない。検出素子10を安定に保持し、ピクセル電極1を露出する形状であればよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1:ピクセル電極
10:検出素子
100:放射線検出装置
102:絶縁部材
104:カソード電極
104a:カソード電極104の接続端子
104b:層間接続部
105:開口部
106:アノード電極
106a:アノード電極106の接続端子
106b:層間接続部
106c:アノード電極パターン
108:第1グランド電極
109:第2グランド電極
110:ドリフト電極
111:ドリフトケージ
120:基板接続部
122:封止部
130:中継基板
140:チャンバー

Claims (17)

  1. 複数の絶縁層を有する絶縁部材と、
    前記絶縁部材の第1面に配置され、第1の方向に延在する複数の開口部を有する複数の第1電極と、
    前記絶縁部材の層間である第2面に配置され、第2の方向に延在し、前記複数の開口部に配置される貫通孔から前記絶縁部材の第1面に露出する複数の第2電極と、
    前記絶縁部材の第3面に配置され、前記複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子と、
    を備えることを特徴とする検出素子。
  2. 前記絶縁部材の第3面に配置され、前記複数の第1電極がそれぞれ接続される複数の第1接続端子をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の検出素子。
  3. 複数の層を有する絶縁部材と、
    前記絶縁部材の第1面に配置され、第1の方向に延在する複数の開口部を有する複数の第1電極と、
    前記絶縁部材の層間である第2面に配置され、第2の方向に延在し、前記複数の開口部に配置される貫通孔から前記絶縁部材の第1面に露出する複数の第2電極と、
    前記絶縁部材の第3面の前記第2の方向の一端側と、前記第2の方向の一端側と向かい合う前記第2の方向の他端側とに交互に配置され、前記複数の第2電極がそれぞれ接続される複数の第2接続端子と、
    を備えることを特徴とする検出素子。
  4. 前記絶縁部材の第3面の前記第1の方向の一端側と、前記第1の方向の一端側と向かい合う前記第1の方向の他端側とに交互に配置され、前記複数の第1電極がそれぞれ接続される複数の第1接続端子をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の検出素子。
  5. 前記絶縁部材の第3面に配置される第1グランド電極をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の検出素子。
  6. 前記絶縁部材の第2面と第3面の間である第4面に配置される第2グランド電極をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の検出素子。
  7. 前記絶縁部材は積層する第1絶縁層と第2絶縁層を有し、
    前記複数の第1電極は前記第1絶縁層の第1面に配置され、
    前記第1絶縁層の前記貫通孔を介して前記第1面に露出する前記複数の第2電極は、前記第1面の反対側である第2面に配置され、
    前記複数の第2電極がそれぞれ接続される前記複数の第2接続端子は、前記第2絶縁層の前記第1絶縁層とは反対側の第3面に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の検出素子。
  8. 前記絶縁部材は積層する第1絶縁層、第2絶縁層、および第3絶縁層を有し、
    前記複数の第1電極は前記第1絶縁層の第1面に配置され、
    前記第1絶縁層の前記貫通孔を介して前記第1面に露出する前記複数の第2電極は、前記第1面の反対側である第2面に配置され、
    前記複数の第2電極がそれぞれ接続される前記複数の第2接続端子は、前記第2絶縁層の前記第1絶縁層とは反対側の第3面に配置され、
    前記第3絶縁層は前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の間に配置され、
    前記第2グランド電極は、前記第3絶縁層の前記第1絶縁層とは反対側の第4面に配置される
    ことを特徴とする請求項6に記載の検出素子。
  9. 前記絶縁部材の第3面において前記第1の方向およびの前記第2の方向に均等に配置され、前記第1グランド電極および/または前記第2グランド電極がそれぞれ接続される複数の第3接続端子をさらに備えることを特徴とする請求項5、6または8に記載の検出素子。
  10. 前記第2接続端子と前記第1グランド電極との間の距離は400μm以上であることを特徴とする請求項9に記載の検出素子。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載された前記検出素子と、中継基板とを備える放射線検出装置。
  12. 前記検出素子は、前記絶縁部材の第3面が接するように前記中継基板の第1面に配置され、
    前記第2接続端子が前記中継基板の第1面に配置された端子に電気的に接続される接続部を備えることを特徴とする請求項11に記載の放射線検出装置。
  13. 前記検出素子は、前記絶縁部材の第3面が接するように開口部を備える中継基板の第1面に配置され、
    前記第2接続端子が前記開口部を介して前記中継基板の第1面の反対側の第2面に配置された端子に電気的に接続される接続部を備えることを特徴とする請求項11に記載の放射線検出装置。
  14. 前記検出素子は、前記絶縁部材の第1面が接するように開口部を備える中継基板の第2面に配置され、
    前記第2接続端子が前記中継基板の第2面に配置された端子に電気的に接続される接続部を備えることを特徴とする請求項11に記載の放射線検出装置。
  15. 前記接続部は、半田、導電ペースト、または異方性導電膜(ACF)であることを特徴とする請求項12に記載の放射線検出装置。
  16. 前記接続部は、ワイヤボンディングであることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の放射線検出装置。
  17. 前記接続部は、エポキシ樹脂、またはポリイミド樹脂で封止されていることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の放射線検出装置。
JP2016068319A 2016-03-30 2016-03-30 検出素子及び放射線検出装置 Active JP6821935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068319A JP6821935B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 検出素子及び放射線検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016068319A JP6821935B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 検出素子及び放射線検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017181285A true JP2017181285A (ja) 2017-10-05
JP6821935B2 JP6821935B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=60006866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016068319A Active JP6821935B2 (ja) 2016-03-30 2016-03-30 検出素子及び放射線検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6821935B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112912769A (zh) * 2018-10-26 2021-06-04 大日本印刷株式会社 放射线检测装置
CN112930486A (zh) * 2018-10-26 2021-06-08 大日本印刷株式会社 放射线检测元件

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050242291A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-03 Gianchandani Yogesh B Microfabricated radiation detector assemblies methods of making and using same and interface circuit for use therewith
US20070001122A1 (en) * 2005-07-01 2007-01-04 Commissariat A L'energie Atomique Device with stacked electrodes for detecting radiation and method of detecting ionizing radiation that uses such a device
JP2007078653A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Dainippon Printing Co Ltd 放射線検出パネルの製造方法、放射線検出パネル
JP2008243634A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 High Energy Accelerator Research Organization ガス放射線検出器
JP2011185896A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Dainippon Printing Co Ltd 放射線検出センサ、放射線検出センサの製造方法
JP2014089199A (ja) * 2013-12-13 2014-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 放射線検出センサ
US20150001411A1 (en) * 2012-11-14 2015-01-01 Integrated Sensors, Llc Microcavity plasma panel radiation detector
WO2015079059A1 (en) * 2013-11-30 2015-06-04 Ion Beam Applications S.A. Device and method for radiation dosimetry
JP2017181272A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 大日本印刷株式会社 検出素子及び放射線検出装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050242291A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-03 Gianchandani Yogesh B Microfabricated radiation detector assemblies methods of making and using same and interface circuit for use therewith
US20070001122A1 (en) * 2005-07-01 2007-01-04 Commissariat A L'energie Atomique Device with stacked electrodes for detecting radiation and method of detecting ionizing radiation that uses such a device
JP2007078653A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Dainippon Printing Co Ltd 放射線検出パネルの製造方法、放射線検出パネル
JP2008243634A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 High Energy Accelerator Research Organization ガス放射線検出器
JP2011185896A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Dainippon Printing Co Ltd 放射線検出センサ、放射線検出センサの製造方法
US20150001411A1 (en) * 2012-11-14 2015-01-01 Integrated Sensors, Llc Microcavity plasma panel radiation detector
WO2015079059A1 (en) * 2013-11-30 2015-06-04 Ion Beam Applications S.A. Device and method for radiation dosimetry
JP2014089199A (ja) * 2013-12-13 2014-05-15 Dainippon Printing Co Ltd 放射線検出センサ
JP2017181272A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 大日本印刷株式会社 検出素子及び放射線検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112912769A (zh) * 2018-10-26 2021-06-04 大日本印刷株式会社 放射线检测装置
CN112930486A (zh) * 2018-10-26 2021-06-08 大日本印刷株式会社 放射线检测元件
EP3872531A4 (en) * 2018-10-26 2022-07-27 Dai Nippon Printing Co., Ltd. RADIATION DETECTION ELEMENT

Also Published As

Publication number Publication date
JP6821935B2 (ja) 2021-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10191180B2 (en) Large scale gas electron multiplier and detection method
JP2012160578A (ja) 半導体装置
JP6821935B2 (ja) 検出素子及び放射線検出装置
JP5790750B2 (ja) 放射線検出センサ
JP2017037988A (ja) フレキシブルプリント基板およびフレキシブルプリント基板の製造方法
US11573337B2 (en) Radiation detection device
JP6623900B2 (ja) 検出素子及び放射線検出装置
JP5515881B2 (ja) 放射線検出センサ、放射線検出センサの製造方法
JP4391391B2 (ja) 放射線検出器の製造方法
JP6281268B2 (ja) ガス増幅を用いた放射線検出器
JP6187570B2 (ja) 検出素子
JP6428318B2 (ja) ガス増幅を用いた放射線検出器
JP2013042681A (ja) 遺伝子解析用配線基板
US20210239857A1 (en) Radiation detection element
JP6696162B2 (ja) 放射線検出素子及び放射線検出装置
US11221420B2 (en) Detection element, radiation detection device, and compton camera
JP6156028B2 (ja) ガス増幅を用いた放射線検出器、及びその製造方法
JPWO2014188964A1 (ja) 部品内蔵配線基板および部品内蔵配線基板の製造方法
JP5942738B2 (ja) ガス増幅を用いた放射線検出器の製造方法
JP2009290044A (ja) 配線基板
JP6065414B2 (ja) 放射線検出器、及びその製造方法
JP2016095302A (ja) ガス増幅を用いた放射線検出器
JP2020109424A (ja) 放射線検出素子
WO2018139048A1 (ja) インターポーザおよび電子機器
JP2023003495A (ja) 多層プリント配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6821935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150