JP2017181086A - 静電容量型水位センサ - Google Patents
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Abstract
Description
また、水位の変化方向に対して、送信電極3と受信電極4は、同一の高さ(水位)に配置される。第1のシールド電極1は、送信電極3と受信電極4の周囲に配置される。第2のシールド電極2は、第1のシールド電極1の外側に配置される。
ただし、図1(a)のように水平方向に送受信電極を並べた電極形状は、水位検出感度を高めるには理想的な配置であるが、原理的には送信電極3と受信電極4は、最低1組あればよく、水位センサを取り付ける対象物(トイレ装置の汚水貯留部)に形状的な制約などの条件があれば、例えば、送受信電極の大きさが異なっていても良い(図1(b))。また、図1(c)のように、送信電極3と受信電極4とを横長形状で、上下に並べてもよい。
Yは、第1のシールド電極1と対向する汚水貯留部9の内面部分である。Cyは、Yと第1のシールド電極1との間の静電容量である。Cxyは、XとYとの間の静電容量である。
Zは、第2のシールド電極2と対向する汚水貯留部9の内面部分である。Czは、Zと第2のシールド電極2との間の静電容量である。Cxzは、XとZとの間の静電容量である。
但し、上記の説明は、各電極の働きや関係を分かりやすくするために模式的に簡略化しており、実際の各電極間の静電容量は、それぞれの電極の形状、距離、途中にある樹脂の誘電率等を元に3次元的に計算されるものであり、幾つかの静電容量の組み合わせで単純に説明できるものではない。以降も、本発明の狙いを分かりやすくするために、簡略化した静電容量の組み合わせで動作の説明を行う。
Q3は、Cx3を流れる電荷であり、送信電極3から出力されたものである。
Q1は、Cxyを流れる電荷であり、第1のシールド電極1のシールドの効果によるものである。
Q2は、Cxzを流れる電荷であり、第2のシールド電極2のシールドの効果によるものである。
Q4は、Cx4に流れる電荷であり、Q1とQ2とQ3との総和となる。このQ4は、受信電極4が受信する受信信号に相当する。
以上を踏まえると、水位検出範囲外(YやZ)に水が存在して、Q1とQ2の減少によって検出信号が減少すると、判定手段7が「水が有る」と判定する恐れがあり、これは誤判定となる可能性につながる。よって、水の存在によるQ1とQ2の減少量が大きいほど誤判定しやすく、水位検出精度は低下する。そのため、水位センサの水位検出性能を考えると、水の存在によるQ1とQ2の減少量が小さいことが好ましい。
まず、V1、V2、V3、V4、Vxはそれぞれ、第1のシールド電極1の、第2のシールド電極2の、送信電極3の、受信電極4の、Xの面の、高周波パルス信号の電圧振幅である。
一方、第2のシールド電極2は、図1で説明したように、第1のシールド電極1の外側に配置されるので、Zの面からXの面までの距離が遠く、そのため、第2のシールド電極2とXの面の間の静電結合は、送信電極3とXの面の間の静電結合よりも弱くなる(Cxzが小さくなる)。その結果、図5において、Cx3>「CzとCxzの直列容量」となるため、V3とV2が等しくても、水が無い状態では、Q3>Q2となる。
このとき、第2のシールド電極2、第1のシールド電極1、送信電極3に関係する電荷Q(それぞれQ2,Q1,Q3)の大部分が、水を介して大地に流れる。図4のQ2’、Q1’、Q3’は、それぞれQ2、Q1、Q3の大地に流れる部分であり、Q2の減少量、Q1の減少量、Q3の減少量を意味する。これらのQの減少量の大小関係を分かりやすくするために、Q1、Q2、Q3の全てが水を介して大地に流れたとすると、Q3>Q1、Q3>Q2の関係から、Q3’>Q1’、Q3’>Q2’となる。
したがって、水位の上昇に伴うQ3の減少量は、Q1の減少量とQ2の減少量よりも大きくなる。ここで、水位検出動作における各電極の作用の大きさを、水位変化に対する検出信号の変化量の大きさという見方をすれば、送信電極3の作用は、シールド電極(第1のシールド電極1と第2のシールド電極2)の作用より大きい、と言うことができる。これは、送信電極3に対向する部分である「水位検出範囲」で水位が変化するときに、検出信号の変化が最も大きくなることを意味する。すなわち、「水位検出範囲」の検出感度を最大とすることができる。
その結果、本発明の静電容量型水位センサは、水位検出範囲で正確に水の有無を判定できる。また、第1のシールド電極1と第2のシールド電極2が水位検出動作に与える影響が小さいので、第1のシールド電極1と第2のシールド電極2の作用(シールド効果)を切り替えるような操作が不要なため、センシングは1回でよく(2回目のセンシングは不要)、判定手段7は、高速に水の有無を判定できる。
まず、第1のシールド電極1は、その対向するYの面の水の有無によってQ1を変化させる(水が有るとQ1が減少する)作用がある。しかし、Yの面は水位センサとして最も検出感度を高めたい「水位検出範囲」の外側にあるので、水位変化でQ1が変化することは望ましくない。水の存在によるQ1の変化量は、水がない状態でのQ1が小さいほど小さくなるので、水が無い状態で、Q1=0が理想条件といえる。
Q1=0を目標とすれば、Cxyの両端に印加される高周波パルス信号の電圧振幅を0にすればよく、V1とVxが等しい状態(V1=Vx)が理想条件となる。
このVxは、水位検出の基本の動作を担う送信電極3と受信電極4の組み合わせだけで考えれば、V3とV4の間の値であり、Cx3とCx4の分圧で考えればよい。そのため、Vxの大きさは、Vx=Cx3÷(Cx3+Cx4)×(V3−V4)という分圧式で表される。
したがって、V1の最適値は、V1=Vx=Cx3÷(Cx3+Cx4)×(V3−V4)となり、このとき、水位変化によるQ1の変化が全くないので、第1のシールド電極1による水位検出精度の低下は起きない。
ただし、水滴や粉砕された比較的小さい汚物が付着しただけで、移動式のトイレ装置の使用者に「汚物が付着しているので掃除をして下さい」というような警告を行うことは好ましくない。一方、汚物等の付着物が大きくなり、汚水貯留部9の下部のたまり水(これは電位的には接地相当である)と繋がってしまうと、原理的に静電容量型水位センサは「水が有る」と誤判定してしまう。よって、水位検出性能に悪影響があるような、ある一定の大きさまで汚物等の付着物が大きくなった場合には、確実に付着物が有ると判定しなければならない。
本発明の静電容量型水位センサは、Xの面とZの面にまたがらない程度の小さな付着物では、付着物が有るとは判定せず、Xの面とZの面にまたがる程度にまで付着物が大きければ、付着物があると判断することができる。その原理について、以下に説明する。
Xの面とYの面にまたがる汚物等の付着物は、図5で説明したように、V1の値を適切に選べば、Q1の変化量が小さくなるので、その影響(付着物によりCxyが増加しQ1が増加)を除去できる。すなわち、V1の値を適切に選ぶことで、Xの面とYの面を同じ電圧振幅にすることができ、言い換えれば、Xの面と、Yの面の外側(Zの面)とを、電気的に絶縁する効果を持つといえる。Xの面とZの面は電気的に絶縁されていると考えれば、Yの面とZの面にまたがる汚物等の付着物では、Cxzの増加量は比較的小さく、その結果、Q2の増加も小さい。
よって、汚物等の付着物の大きさがXの面とZの面にまたがらない程度に小さい場合、検出信号の増加が小さいので、判定手段7は、付着物が有るとは判断しない。
図6(a)とは異なり、付着物が直接、Xの面とZの面を接続する(電気的には付着物による短絡と考える)ので、CzとCxzの直列容量は非常に大きくなり、その結果、Q2の増加量も大きくなる。よって、検出信号の増加も大きくなるので、判定手段7は、付着物が有ると判定できる。
横軸は、水位の方向で、右の方が水位が高い。縦軸は検出手段6が出力する検出信号(受信電極4が受信する受信信号を増幅し、積分した値)である。
区間Aでは、水位が十分に低い状態から水位が上昇していき、水位がZの面まで達すると、Q2の減少によって検出信号が若干減少する。さらに水位が上昇して、水位がYの面まで達すると、Q1の減少によって検出信号が若干減少する。これらの部分の水位変化に対する検出信号の変化量が小さいことは、先に説明した通りである。
区間Bは、水位検出範囲(X)であり、水位の上昇によってQ3が減少し、その結果、検出信号が減少する。この部分の水位変化に対する検出信号の変化量が(区間Aより)大きくなることも、先に説明した通りである。
区間Cは、区間Aと同様に、水位検出範囲の上方のYの面とZの面で、それぞれQ1とQ2の減少によって検出信号が若干減少する。なお、区間CのZの面よりも水位が上昇したときの検出信号が0(ゼロ)にならないのは、図4の簡略化した静電容量の組み合わせには入っていない静電結合、例えば、汚物粉砕タンク9の内面を介さない各電極間の直接の静電結合があるためである。
次に、本発明の静電容量型水位センサに電源を投入すると、静電容量型水位センサは、図8のフローチャートで示す動作を開始する。
なお、S001からS002までのステップは、電源投入時に毎回行うのではなく、製品の出荷検査の時や、出荷後の初めての電源投入時や、汚水貯留部9の内部を掃除後の電源の再投入時のイニシャル動作というように、特定の条件で行ってもよい。
このときの検出信号が、基準値21から第1の所定量22以上減少した場合(S004:Yes)、判定手段7は水が有ると判定し(S005)、S006で、汚物や尿(屎尿)を含む汚水を下水系統へと排出するために、汚物の粉砕と圧送が行われる。
2…第2のシールド電極
3…送信電極
4…受信電極
5…駆動手段
6…検出手段
7…判定手段
8…センサケース
9…汚水貯留部
10…送信電極3に接続される駆動手段5の出力抵抗
11…第1のシールド電極1に接続される駆動手段5の出力抵抗
12…第2のシールド電極2に接続される駆動手段5の出力抵抗
13…分圧抵抗
14…パルス発生器
21…基準値
22…第1の所定量
23…第2の所定量
Claims (3)
- 貯留部の水位を検出するための送信電極と受信電極と、
前記受信電極が受信する受信信号を検出する検出手段と、
前記検出手段が出力する検出信号に基づいて前記貯留部の水の有無を判定する判定手段と、
前記送信電極と前記受信電極の周囲に設けられ、付着物の影響を除くための第1のシールド電極と、
前記第1のシールド電極の外側に設けられ、前記付着物を検出するための第2のシールド電極と、
前記送信電極と前記第1のシールド電極と前記第2のシールド電極とに同位相の高周波パルス信号を印加する駆動手段と、を備え、
前記判定手段は、前記検出手段が出力する前記検出信号が、水が有ると判定するための第1の基準値以下の場合に、前記受信電極の近傍に水が有ると判定し、
前記第1のシールド電極に印加される前記高周波パルス信号の電圧振幅は、前記送信電極に印加される前記高周波パルス信号の電圧振幅よりも小さい、
ことを特徴とする静電容量型水位センサ。 - 請求項1に記載の静電式水位センサにおいて、
前記判定手段は、前記検出手段が出力する前記検出信号が、前記付着物が有ると判定するための基準値以上の場合に前記付着物が有ると判定する
ことを特徴とする静電容量型水位センサ。 - 前記貯留部を備える移動式のトイレ装置において、
請求項1又は請求項2に記載の静電容量型水位センサを前記貯留部に設け、前記貯留部の水の有無又は前記付着物の有無を検出することを特徴とする静電容量型水位センサ。
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- 2016-03-28 JP JP2016063829A patent/JP6618037B2/ja active Active
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