JP2000039479A - 静電容量型検出装置 - Google Patents

静電容量型検出装置

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JP2000039479A JP10205189A JP20518998A JP2000039479A JP 2000039479 A JP2000039479 A JP 2000039479A JP 10205189 A JP10205189 A JP 10205189A JP 20518998 A JP20518998 A JP 20518998A JP 2000039479 A JP2000039479 A JP 2000039479A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器や流通配管の内面の汚れなどによる誤動
作なく、当該容器や流通配管中の各種液体や粉粒体など
の被検出誘電体を外部から確実に検出し得る静電容量型
検出装置を提供すること。 【解決手段】 被検出誘電体との間に非導電性隔壁を隔
てて配設された検出電極3に抵抗7を介して矩形波電圧
を印荷し、前記抵抗7と被検出誘電体とを経由するRC
回路による前記検出電極3での矩形波電圧の立ち上がり
立ち下がりの時間的遅れに基づいて検出信号を出力する
ようにした静電容量型検出装置であって、前記検出電極
3に印荷される矩形波電圧と同位相且つ同周波数の矩形
波電圧を印荷される第二電極4を備えており、この第二
電極4の電位により、前記隔壁に沿って層状に存在する
誘電体を経由するRC回路を遮断する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器や流通配管内
の各種液体や粉粒体などの被検出誘電体を外部から静電
容量的に検出するための静電容量型検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の静電容量型検出装置としては、
接地状態にある前記容器や流通配管の外側に検出電極を
装着し、この検出電極に抵抗を介して矩形波電圧を対地
間で印荷し、前記抵抗と前記容器や流通配管中の被検出
誘電体とを経由するRC回路による前記検出電極での矩
形波電圧の立ち上がり立ち下がりの時間的遅れに基づい
て検出信号を出力するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記構成の
従来の静電容量型検出装置では、容器内の被検出誘電体
のレベルが検出電極の検出レベルよりも下がった状態や
流通配管中に被検出誘電体が流通していない状態であれ
ば、本来は、前記検出電極の対地間静電容量が極減して
RC回路が閉成されず、検出電極における矩形波電圧の
立ち上がり立ち下がりに時間的遅れが生じなくなり、検
出信号が出力されなくなる筈であるが、前記容器や流通
配管の内面に、水垢などの汚れ、結露、氷結、あるいは
被検出誘電体が強粘性物質である場合の層状の残留付着
などが生じている状況では、前記容器や流通配管の内面
に高周波回路的に接地状態にある誘電体層が存在するこ
とになる結果、当該誘電体層を介して検出電極を経由す
るRC回路が対地間で閉成され、検出電極における矩形
波電圧の立ち上がり立ち下がりに時間的遅れが生じ、検
出信号が出力されてしまう。
【0004】即ち、容器や流通配管の外側から内部の液
体や粉粒体を検出する従来のこの種の静電容量型検出装
置は、誤動作が生じ易くて信頼性が低いため、検出対象
の被検出誘電体の性状や、容器や配管内部の定期的清掃
などの保守面で、相当の好条件が満たされなければ実用
に供し得ないものであった。
【0005】また、上記のような従来の静電容量型検出
装置は、被検出誘電体の対地間の静電容量に基づいて当
該被検出誘電体を検出するものであるから、当該被検出
誘電体が容器や流通配管を介して高周波回路的に接地状
態にあることが条件であり、そして検出装置に使用する
電源も、商用電源を直流変換して使用するなど、一方の
電極が高周波回路的に接地されている必要がある。
【0006】従って、空気中に浮遊状態にある物体、例
えば非導電性材料から成るコンベヤベルト上で搬送され
る物体(誘電体)や、プレス機から排出されて非導電性
材料から成るシュート上を滑動する物体(誘電体)を従
来の静電容量型検出装置で検出することはできないし、
乾電池などを電源として利用することも実用上できなか
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の目的は、
従来のこの種の静電容量型検出装置の最大の問題点であ
る、容器内面や配管内面の汚れや結露、氷結などによる
誤動作を解消し、信頼性の高い静電容量型検出装置を提
供することにあって、その手段を後述する実施形態の参
照符号を付して示すと、被検出誘電体16との間に非導
電性隔壁(囲壁17aや被覆層22など)を隔てて配設
された検出電極3に抵抗7を介して矩形波電圧を印荷
し、前記抵抗7と被検出誘電体16とを経由するRC回
路による前記検出電極3での矩形波電圧の立ち上がり立
ち下がりの時間的遅れに基づいて検出信号を出力するよ
うにした静電容量型検出装置であって、前記検出電極3
に印荷される矩形波電圧と同位相且つ同周波数の矩形波
電圧を印荷される第二電極4を備えており、この第二電
極4の電位により、前記隔壁に沿って層状に存在する誘
電体18を経由するRC回路を遮断する構成となってい
る。
【0008】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、前記検出電極3における矩形波電圧の立ち上がり立
ち下がりの時間的遅れを判定するための比較回路11に
抵抗器(可変抵抗器10)を介して基準矩形波電圧を供
給するようにし、前記抵抗器(可変抵抗器10)を経由
した後の矩形波電圧を利用して前記第二電極4に印荷す
る矩形波電圧を得るように構成することができる。ま
た、前記検出電極3と前記第二電極4とは、非導電性材
料から構成された基材2,28aに、前記第二電極4が
検出電極3の周囲を取り囲むように設けることができ
る。
【0009】さらに、容器または流通配管の囲壁を貫通
して内側に差し込まれた状態に装着される検出器20
を、非導電性材料から成り且つ内部に被検出誘電体が侵
入しない構造の棒状体(円筒体21とその外側の被覆層
22から成る)に、その周面に露出しない状態で環状の
前記検出電極3と環状の前記第二電極4とを、検出電極
3が前記棒状体の先端側に位置するように略同心状に並
列内装して構成することができる。
【0010】本発明の第二の目的は、従来のこの種の静
電容量型検出装置では検出することができなかった物
体、即ち、空気中に浮遊する状態の物体(誘電体)でも
確実に検出し得る静電容量型検出装置を提供することに
あって、その手段を同様に説明すると、前記第二電極4
を備えた本発明装置において、前記検出電極3に印荷さ
れる矩形波電圧と逆位相且つ同周波数の矩形波電圧を印
荷される第三電極5が付加され、この第三電極5は、前
記第二電極4に対し検出電極3のある側とは反対側に配
設されたもので、当該第三電極5の電位で被検出誘電体
を検出電極3の電位と逆位相に付勢して、検出電極3に
おける矩形波電圧に立ち上がり立ち下がりの時間的遅れ
が生じるように構成されている。
【0011】前記第三電極5を備えた本発明装置を実施
するについて、前記検出電極3、前記第二電極4、及び
前記第三電極5は、非導電性材料から構成された基材2
に、前記第二電極4と第三電極5とが検出電極3の周囲
を取り囲むように設けることができる。また、比較的小
径の容器または流通配管の外側に装着する検出器25の
場合は、前記第二電極4は前記検出電極3の周囲を取り
囲む環状に形成し、前記第三電極5は、前記検出電極3
のある側とは反対側に配設することができる。
【0012】さらに、容器または流通配管の囲壁23a
を貫通して内側に差し込まれた状態に装着される検出器
20の場合は、非導電性材料から成り且つ内部に被検出
誘電体が侵入しない構造の棒状体(円筒体21とその外
側の被覆層22から成る)に、その周面に露出しない状
態でそれぞれ環状の前記検出電極3、前記第二電極4、
及び前記第三電極5を、この順番に前記棒状体の先端側
から略同心状態で並列内装して構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1及び図2において、1
は検出器であって、非導電性材料から成る基材2の片面
に検出電極3、第二電極4、及び第三電極5が、検出電
極3を中央にしてその外側を無端リング状の第二電極4
が取り囲み、そしてさらにその外側を無端リング状の第
三電極5が取り囲むように、例えばプリント配線方法な
どにより形成されている。
【0014】図1に示すように、前記検出器1の検出電
極3は、矩形波電圧発生回路6の互いに逆位相の矩形波
電圧を出力する2つの出力端子の内の一方の出力端子6
aに抵抗器7を介して接続されるとともに、位相反転/
波形整形回路8の入力端子8aに接続されている。前記
矩形波電圧発生回路6の他方の出力端子6bは、位相反
転/波形整形回路9の入力端子9aに可変抵抗器10を
介して接続され、当該位相反転/波形整形回路9の出力
端子9bは、比較回路11の3つの入力端子11a〜1
1cの内、入力端子11aに接続されて、当該比較回路
11に基準矩形波電圧を印荷する。
【0015】比較回路11は、3つの入力端子11a〜
11cの電位が全てLレベルになっている間のみ、出力
端子11dの電位がHレベルからLレベルに切り替わる
ように、ダイオードマトリックス回路で構成されたもの
で、その入力端子11bにおいて前記位相反転/波形整
形回路8の出力端子8bと接続されるとともに、入力端
子11cにおいて前記矩形波電圧発生回路6の出力端子
6aに接続され、位相反転/波形整形回路9から与えら
れる基準矩形波電圧と位相反転/波形整形回路8から与
えられる矩形波電圧とを比較して、前記検出電極3にお
ける矩形波電圧の立ち上がり立ち下がりの時間遅れを検
出し、その出力端子11dに時間遅れ検出信号を出力す
る。12は、前記比較回路11の出力端子11dに接続
される入力端子12aと、次段の出力回路13の入力端
子13aに接続される出力端子12bとを備えたオンオ
フ信号発生回路であって、前記比較回路11からの時間
遅れ検出信号に基づいてオンオフ信号を次段の出力回路
13に供給する。出力回路13は、前記オンオフ信号発
生回路12からのオンオフ信号に基づいて外部出力端子
13bの電位を切り換えるもので、接地端子13cとの
間に所定の直流電圧が印荷される電源端子13dを備え
ている。
【0016】第二電極4には、位相反転/波形整形回路
14の出力端子14bが接続され、この位相反転/波形
整形回路14の入力端子14aは、前記位相反転/波形
整形回路9の入力端子9aに接続され、可変抵抗器10
の影響を受けた矩形波電圧が印荷されるようになってい
る。また、第三電極5には、位相反転/波形整形回路1
5の出力端子15bが接続され、この位相反転/波形整
形回路15の入力端子15aは、前記矩形波電圧発生回
路6の出力端子6aに接続されている。
【0017】以上のように構成された検出装置の検出器
1は、例えば図2Aに示すように、水などの被検出誘電
体16が収容される容器(タンク)17の非導電性材料
から構成された囲壁17aの外側に、前記被検出誘電体
17の有無を検出するレベルに検出電極3が位置するよ
うに適当な手段で貼付して使用することができる。図3
及び図4は、この使用状態での各回路の出力乃至は入力
の電圧波形を示すもので、図3−列(1) は、検出電極3
に対応する検出レベルに被検出誘電体16が存在しない
場合、図3−列(2) は、検出電極3に対応する検出レベ
ルに被検出誘電体16が存在する場合、図4−列(1)
は、図2Bに示すように検出電極3に対応する検出レベ
ルに被検出誘電体16は存在しないが、囲壁17aの内
面に水垢や結露、氷結などによる誘電体層18が形成さ
れている場合を示している。
【0018】しかして検出電極3には、矩形波電圧発生
回路6の出力端子6aから、図3−行Aに示す矩形波電
圧が抵抗器7を介して印荷される。一方、矩形波電圧発
生回路6の出力端子6bから、図3−行Bに示すように
前記検出電極3に印荷される矩形波電圧(図3−行A)
に対し180度位相が異なった同周波数の矩形波電圧が
出力され、これが可変抵抗器10を経由することによ
り、図3−行Dに示すように立ち上がり立ち下がりに若
干の時間を要した状態で、位相反転/波形整形回路9の
入力端子9aに供給される。従って、当該位相反転/波
形整形回路9の出力端子9b(比較回路11の入力端子
11a)での矩形波電圧の波形は、図3−行Fに示すよ
うに、位相が180度反転されて、図3−行Aに示す矩
形波電圧発生回路6の出力端子6aの出力波形(検出電
極3に印荷される矩形波電圧の波形)と同位相になる
が、当該図3−行Aに示す矩形波電圧よりも立ち上がり
立ち下がりが時間tだけ遅れた矩形波となる。
【0019】可変抵抗器10を経由した矩形波電圧は、
前記位相反転/波形整形回路9と同一の働きをする位相
反転/波形整形回路14にも供給されるので、第二電極
4に印荷される矩形波電圧、即ち、位相反転/波形整形
回路14の出力端子14bでの矩形波電圧の波形は、比
較回路11の入力端子11aに入力される矩形波電圧
(図3−行F)と同一の波形になる。このことから明ら
かなように、位相反転/波形整形回路9の出力端子9b
と第二電極4とを接続して、前記位相反転/波形整形回
路14を省くことも可能である。
【0020】また、矩形波電圧発生回路6の出力端子6
aから出力される矩形波電圧(図3−行A)は、位相反
転/波形整形回路15を経由して第三電極5に印荷され
るので、この第三電極5に印荷される矩形波電圧、即
ち、位相反転/波形整形回路15の出力端子15bの矩
形波電圧は、矩形波電圧発生回路6の出力端子6aから
出力される矩形波電圧(図3−行A)に対し180度位
相が異なった同周波数の矩形波電圧となり、矩形波電圧
発生回路6の出力端子6bから出力される矩形波電圧
(図3−行B)と同一波形のものとなる。このことから
明らかなように、矩形波電圧発生回路6の出力端子6b
と第三電極5とを接続して、前記位相反転/波形整形回
路15を省くことも可能である。
【0021】以上の回路構成から明らかなように、検出
電極3に印荷される矩形波電圧に対して、周囲の第二電
極4には同位相で同周波数の矩形波電圧が印荷され、そ
してさらにその外側の第三電極5には逆位相で同周波数
の矩形波電圧が印荷されている。従って、図2Aに示す
ように、検出電極3の内側に、第二電極4の電位の影響
を受ける深さ(囲壁17aに対し直角方向)を越える深
さで水などの誘電率の高い被検出誘電体16が存在する
ときで且つ、容器17が高周波回路的に接地されている
一般的な状態にあるときは、高周波回路的に接地された
大容量の被検出誘電体16が第三電極5の電位の影響を
受けることは実質的になく、従って、第三電極5の有る
無しに関係なく、検出電極3は、第二電極4の電位の影
響を受けずに当該容器17内の被検出誘電体16を介し
て高周波回路的に接地され、対地間で高周波電流が流れ
ることになる。
【0022】換言すれば、容器17内に収容されている
被検出誘電体16のレベルが検出電極3の検出レベルよ
りも低いときは、第二電極4や第三電極5の有る無しに
関係なく、検出電極3に印荷される矩形波電圧により高
周波電流が流れることはないので、図3−列(1) 行Eに
示すように、比較回路11の入力端子11bには、単
に、矩形波電圧発生回路6の出力端子6aにおける矩形
波電圧(図3−列(1) 行C)の逆位相の矩形波電圧が供
給されることになり、その立ち上がり立ち下がりに時間
的遅れは生じていない。従って、比較回路11の入力端
子11cに供給される矩形波電圧(図36−列(1) 行
B)に基づいて、入力端子11aに供給される矩形波電
圧(図3−列(1) 行F)と入力端子11bに供給される
矩形波電圧(図3−列(1) 行E)とを比較回路11にお
いて比較した結果、3入力の全ての矩形波電圧が何れも
Lレベルになることはないので、その出力端子11dの
電位は、図3−列(1) 行Iに示すようにHレベルのまま
であり、出力回路13の入力端子13a(オンオフ信号
発生回路12の出力端子12b)及び外部出力端子13
bの電位は、図3−列(1) 行J,行Kに示すようにHレ
ベルのままである。
【0023】これに対して、先に説明したように、容器
17内に収容されている被検出誘電体16のレベルが検
出電極3の検出レベルよりも高いときで且つ、容器17
が高周波回路的に接地されている一般的な状態にあると
きは、第二電極4や第三電極5の有る無しに関係なく、
検出電極3に印荷される矩形波電圧により、抵抗器7、
検出電極3、及び被検出誘電体16を経由して高周波電
流が流れるので、図3−列(2) 行Cに示すように、位相
反転/波形整形回路8の入力端子8aにおける矩形波電
圧(検出電極3における矩形波電圧)は、その立ち上が
り立ち下がり時に、先に説明した可変抵抗器10による
遅れ時間tよりも大きな時間Tの遅れが発生する。
【0024】従って、比較回路11の入力端子11bに
は、時間Tだけ立ち上がり立ち下がりが遅れた矩形波電
圧(図3−列(2) 行E)が供給されるので、図3−列
(2) 行A,行E,行Fの矩形波電圧波形から明らかなよ
うに、比較回路11の入力端子11aの矩形波電圧の立
ち下がりから入力端子11bの矩形波電圧の立ち上がり
までの間、比較回路11の3入力の全ての矩形波電圧が
何れもLレベルになり、その間だけ出力端子11dの電
位は、図3−列(2) 行Iに示すようにLレベルとなり、
パルス信号が出力される。この結果、オンオフ信号発生
回路12の出力端子12b(出力回路13の入力端子1
3a)及び外部出力端子13bの電位は、図3−列(2)
行J,行Kに示すように、前記パルス信号の立ち上がり
時点でHレベルからLレベルに切り換えられ、当該外部
出力端子13bの電位の変化を利用して、接続された適
当な外部制御手段などを介して検出電極3の検出レベル
に被検出誘電体16が存在することを検知できる。
【0025】次に、図2Bに示すように、検出電極3の
検出レベルに被検出誘電体16は存在しないが、容器1
7の囲壁17aの内面に水垢や結露、氷結などによる誘
電体層18が形成され且つ当該容器17を介して誘電体
層18が高周波回路的に接地されている場合を説明する
と、この誘電体層18は厚さが最大数ミリメートルと薄
いので、第二電極4の電位の影響を確実に受けることに
なり、検出電極3の周囲に、当該検出電極3と同位相の
電位に付勢された領域を形成して、検出電極が前記誘電
体層18を介して対地間で高周波回路的につながるのを
抑制する。
【0026】即ち、図4−列(1) 行Cに示すように、前
記誘電体層18を通じて検出電極3が対地間で高周波回
路的に接続されるので、抵抗器7、検出電極3、及び誘
電体層18を通じて高周波電流が流れて、検出電極3に
印荷される矩形波電圧(位相反転/波形整形回路8の入
力端子8aの矩形波電圧)には、その立ち上がり立ち下
がりに時間遅れが発生するが、第二電極4に印荷される
同位相の矩形波電圧(図4−列(1) 行G)の電位で誘電
体層18が付勢される結果、検出電極3における矩形波
電圧(図4−列(1) 行C)の立ち上がり立ち下がりの時
間遅れが、第二電極4に印荷される同位相の矩形波電圧
(図4−列(1) 行G)の立ち上がり立ち下がり時点で強
制的に解消され、同時点で検出電極3における矩形波電
圧(図4−列(1) 行C)の立ち上がり立ち下がりが完了
する。
【0027】従って、比較回路11の入力端子11bに
供給される矩形波電圧(図4−列(1) 行E)には、その
立ち上がり立ち下がりに若干の時間遅れが生じるが、こ
の遅れ時間は、第二電極4に印荷される矩形波電圧(図
4−列(1) 行G)の立ち上がり立ち下がりに生じている
遅れ時間、即ち、比較回路11の入力端子11aに供給
される矩形波電圧(図4−列(1) 行F)の立ち上がり立
ち下がりに生じる、可変抵抗器10による遅れ時間tと
等しいため、結果的には、図4−列(1) 行A,行E,行
Fに示すように、比較回路11における3入力の全てが
Lレベルになることはなく、検出電極3の検出レベルに
被検出誘電体16が存在しないときと同様に、出力回路
13の外部出力端子13bの電位が切り替えられること
はない。即ち、誘電体層18は検出されない。
【0028】次に、被検出誘電体16が高周波回路的に
接地されていない状態、例えば図2Cに示すように、非
導電性材料から成る隔壁(シュートやコンベヤベルトな
ど)19の上を板状などの被検出誘電体16が断続的に
移動する設備において、この被検出誘電体16を検出す
るために、検出位置で前記隔壁19の下側に検出器1が
取り付けられている場合では、前記隔壁19上を移動す
る被検出誘電体16は高周波回路的には接地されていな
いため、検出器1の真上を通過するとき、第三電極5の
電位(検出電極3の電位とは逆位相の電位)によって付
勢される。この場合、被検出誘電体16の厚さ(隔壁1
9に対し直角方向の厚さ)が第二電極4の電位が影響す
る深さ(隔壁19に対し直角方向の深さ)よりも大きい
ことが条件となる。
【0029】上記の場合、被検出誘電体16が検出器1
の真上を通過するとき、当該被検出誘電体16は、検出
電極3の電位とは逆位相の第三電極5の矩形波電圧を受
けてその電位に付勢されるので、図4−列(2) 行Cに示
すように、検出電極3に印荷される矩形波電圧(位相判
定/波形整形回路8の入力端子8aでの矩形波電圧)の
立ち上がり立ち下がり時に逆位相の第三電極5の電位が
重畳されて、2倍低い電位から立ち上がるかまたは、2
倍高い電位から立ち下がることになる。換言すれば、被
検出誘電体16に対する検出電極3による充放電電圧が
2倍になるため、検出電極3に印荷される矩形波電圧
(位相判定/波形整形回路8の入力端子8aでの矩形波
電圧)の立ち上がり立ち下がりの完了までの遅れ時間
T’が、先に説明した可変抵抗器10による遅れ時間t
よりも大きくなる。
【0030】従って、比較回路11の入力端子11bに
は、時間T’だけ立ち上がり立ち下がりが遅れた矩形波
電圧(図4−列(2) 行E)が供給されるので、図4−列
(2)行A,行E,行Fの矩形波電圧波形から明らかなよ
うに、比較回路11の入力端子11aの矩形波電圧の立
ち下がりから入力端子11bの矩形波電圧の立ち上がり
までの間、比較回路11の3入力の全ての矩形波電圧が
何れもLレベルになり、その間だけ出力端子11dの電
位は、図4−列(2) 行Iに示すようにLレベルとなり、
パルス信号が出力される。この結果、図3−列(2) にお
いて説明した通り、出力回路13の外部出力端子13b
の電位が、図4−列(2) 行Kに示すように、前記パルス
信号の立ち上がり時点でHレベルからLレベルに切り換
えられ、当該外部出力端子13bの電位の変化を利用し
て、接続された適当な外部制御手段などを介して検出器
1の位置を通過する被検出誘電体16を隔壁19の下側
から検知することができる。
【0031】この場合にも、検出器1の真上で隔壁19
の上面に汚れなどによる薄い誘電体層が形成されたとし
ても、図4−列(1) に基づいて説明した第二電極4の作
用により、被検出誘電体16が通過していないにもかか
わらず検出信号が出力されるというような誤動作は生じ
ない。
【0032】なお、上記実施形態における各回路部品
は、3つの電極3〜5を備えた検出器1と一体に組み込
むこともできるし、検出器1とは別のケーシング内に内
装することもできる。また、検出器1を独立させるとき
は、非導電性材料から成る基材2を可撓性のあるシート
から構成して、各電極3〜5を含めて検出器1の全体に
可撓性を与えることにより、検出器1を配管の外側面な
ど、曲面上にも貼付することが可能になる。勿論、配管
や容器の外側面の曲面に沿って湾曲した基材2を使用し
て検出器1を構成することもできる。
【0033】さらに、金属などの導電性材料から構成さ
れた容器(タンク)や流通配管にも使用できる検出装置
とするときは、例えば、図5に示すような棒状検出器2
0を使用することができる。この棒状検出器20は、合
成樹脂やガラスなどの非導電性材料から成る円筒体21
の周面に前記検出電極3、第二電極4、及び第三電極5
を、円筒体21の先端からこの順番に並列するように、
同心環状に形成し、その外側から円筒体21の全面を覆
うように、合成樹脂やガラスなどの非導電性材料から成
る被覆層22を形成し、円筒体21の基部には、容器な
ど23の囲壁23aに設けられた貫通ねじ孔24に螺嵌
する螺軸部21aと、囲壁23aの外側に突出する頭部
21bとを形成したものである。勿論、合成樹脂やガラ
スなどの非導電性材料から成る先端が閉じた円筒体の内
面に環状の各電極3〜5を形成して構成することも可能
である。各電極3〜5に対する配線3a〜5aは、円筒
体21の内部を経由して頭部21bから外に導き出され
る。また、この頭部21bを、各回路部品が内装される
ケーシングに構成して、棒状検出器20を一体に備えた
検出装置とすることもできる。
【0034】また、比較的小径の流通配管や容器に使用
する場合は、図6及び図7に示すような検出器25を使
用することができる。この検出器25は、流通配管など
26を挟み込むことができるようにヒンジ27により開
閉自在に連結された2つの横断面円弧形の非導電性材料
から成る基材28a,28bの内面に、前記各電極3〜
5を形成したものであり、検出電極3は、一方の基材2
8aの内面中央に配設され、第二電極4は、当該基材2
8aの内面で前記検出電極3を取り囲むように環状に配
設され、第三電極5は、他方の基材28bの内面で前記
検出電極3に対面するように配設されている。なお29
a,29bは、両基材28a,28bを流通配管など2
6の検出位置に巻き付けるように装着したときに互いに
係合する係止具である。
【0035】上記構成の棒状検出器20や巻装型検出器
25においても、先に説明した平板状の検出器1を容器
や配管の外側面に装着した場合と同様に、棒状検出器2
0が容器など23内の収容または流通している被検出誘
電体に浸っているとき、または巻装型検出器25の装着
レベルにおいて流通配管など26の内部に被検出誘電体
が存在するときは、検出電極3に印荷される矩形波電圧
の立ち上がり立ち下がりの時間遅れを利用して、当該被
検出誘電体の検知出力を得ることができ、当該棒状検出
器20や巻装型検出器25の位置に被検出誘電体が無い
にもかかわらず、当該棒状検出器20の外周面に付着す
るかまたは流通配管など26の内面に付着する汚れなど
の誘電体層によって検知出力が生じることは、検出電極
3を取り囲む環状の第二電極4により防止することがで
きる。さらに、前記容器など23や流通配管など26が
高周波回路的に接地されない状態、例えば前記容器など
23や流通配管など26が空気層(発泡合成樹脂製の断
熱材などを含む)を介して設置されていたり、空中に吊
り下げられている状態にある場合でも、前記平板状の検
出器1が外側面に装着された容器17や流通配管の場合
も同様であるが、第三電極5の働きにより、検出電極3
による被検出誘電体の検知作用を所期通りに確実に行わ
せ得る。
【0036】なお、以上の実施形態の説明から明らかな
ように、被検出誘電体を収容または流通させる容器や配
管などが高周波回路的に確実に接地される場合、勿論、
検出装置に使用される電源として、商用交流電源をAC
/DC変換アダプターにより直流変換して使用する場合
などであるが、第三電極5は省くことができる。換言す
れば、第三電極5は本発明に必須のものではない。しか
して、当該第三電極5を併用するときは、図6及び図7
に示した巻装型検出器25の構成からも明らかなよう
に、検出電極3から見て第二電極4の外側に第三電極5
があることは条件となるが、第二電極4を取り囲む環状
のものである必要はない。また、第二電極4は、検出電
極3の周囲を取り囲む環状のものである必要はあるが、
完全に閉じた環状である必要はなく、一部分が分断され
たCの字形のものであっても良い。
【0037】なお、被検出誘電体の存在により検出電極
3に印荷される矩形波電圧の立ち上がり立ち下がりに生
じる遅れ時間Tが、被検出誘電体の性状や検出電極3と
被検出誘電体との間の非導電性隔壁(容器囲壁17aな
ど)の材質などにより変化するが、可変抵抗器10は、
前記遅れ時間Tよりも比較回路11の入力端子11a及
び第二電極4に加えられる矩形波電圧の立ち上がり立ち
下がりの遅れ時間tが小さくなるように抵抗値が調整さ
れる。しかしながら、予想される遅れ時間Tの最小値よ
りも遅れ時間tが小さくなれば良いのであるから、前記
可変抵抗器10に代えて、固定抵抗器を使用することも
できる。
【0038】また、第二電極4に加える矩形波電圧の電
圧を小さくすることにより、図2Bに示すように容器囲
壁17aなど、被検出誘電体と検出電極3との間の非導
電性隔壁の内面の汚れなどの誘電体層18を、被検出誘
電体が存在する場合と同様に、検出電極3における矩形
波電圧の立ち上がり立ち下がりの時間遅れにより検出し
てしまうことになる。換言すれば、第二電極4に加える
矩形波電圧の電圧を調整可能にするとともに、その印荷
電圧値を読み取れるように構成すれば、被検出誘電体が
存在しないことが明らかである状況において、第二電極
4に加える矩形波電圧の電圧を調整し、検知信号が出力
されたときの電圧値から前記汚れなどの誘電体層18の
厚みを容器などの外部から判別することも可能になる。
【0039】
【発明の効果】以上のように実施し得る本発明の静電容
量型検出装置では、被検出誘電体は検出位置に存在しな
いが、検出電極の内側の非導電性隔壁の内面に沿って汚
れなどの誘電体層が存在する場合、検出電極に印荷され
る矩形波電圧と同位相且つ同周波数の矩形波電圧を印荷
される第二電極の電位により、前記汚れなどの誘電体層
を経由するRC回路を遮断することができるので、前記
非導電性隔壁の内面に形成される汚れなどの誘電体層を
検出電極により検出してしまうことがない。
【0040】即ち、本発明の静電容量型検出装置によれ
ば、容器や流通配管の内面の汚れや結露、氷結などによ
り誤動作することなく、検出電極が対応する検出位置に
被検出誘電体が存在するか否かを容器や流通配管の外部
から精度良く検出することができるので、被検出誘電体
の性状や、容器や流通配管の内部の定期的清掃などの保
守作業に影響されない、信頼性の高い静電容量型検出装
置として活用することができる。
【0041】なお、請求項2に記載の構成によれば、検
出電極における矩形波電圧の立ち上がり立ち下がりの時
間的遅れを判定するための比較回路に抵抗器、例えば可
変抵抗器を介して基準矩形波電圧を供給するようにした
静電容量型検出装置において、検出対象の被検出誘電体
の性状や被検出誘電体と検出電極との間の隔壁の厚さや
材質などに応じて前記抵抗器の抵抗値が調整されても、
第二電極に印荷される矩形波電圧の立ち上がり立ち下が
りのタイミングを、検出電極における矩形波電圧の立ち
上がり立ち下がりの時間的遅れを判定するタイミングに
同期させることができるので、汚れなどの誘電体層を検
出させないという第二電極の所期の機能を常に精度良く
発揮させることができる。
【0042】また、請求項3に記載の構成によれば、非
導電性材料から構成された容器または流通配管の外側に
貼付するなどの簡単な取り付け方法で使用することがで
き、しかも、当該容器などの内面の汚れによる誤動作な
く確実に内部の被検出誘電体の有無を検出する検出装置
として活用することができる。さらに請求項4に記載の
構成によれば、金属製の容器や流通配管の内部の被検出
誘電体も、当該容器または流通配管の囲壁を貫通させて
内側に差し込む形式の棒状の検出器により、当該棒状検
出器の周面の汚れなどによる誤動作なく確実に検出する
ことができる。
【0043】請求項5に記載の構成によれば、被検出誘
電体が高周波回路的に接地状態になくとも、当該被検出
誘電体を確実に検出することができる。従って、空気中
に浮遊状態にある物体、例えば非導電性材料から成るコ
ンベヤベルト上で搬送される物体(誘電体)や、プレス
機から排出されて非導電性材料から成るシュート上を滑
動する物体(誘電体)を、静電容量的に検出し得る検出
装置として活用することができる。また、この結果、電
源に乾電池などの二次電池を活用することが容易にな
る。
【0044】上記のように、高周波回路的に接地状態に
ならない被検出誘電体をも検出できる検出装置として実
施する場合、請求項6〜8に記載の構成により、各電極
を備えた検出器を、被検出誘電体の収容容器や流通配管
の外側に取り付けて使用する場合、あるいは前記のよう
に断続的に移動通過する被検出誘電体を案内する非導電
性隔壁の下側に取り付けて使用する場合、若しくは金属
製容器や流通配管の内部に差し込んで使用する場合など
に好適なものとして、活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置全体の回路図である。
【図2】 A図は検出レベルに被検出誘電体の有る状態
を示す要部の縦断側面図、B図は検出レベルに被検出誘
電体が無く、汚れなどの誘電体層が有る状態を示す要部
の縦断側面図、C図は別の使用方法を示す一部縦断側面
図である。
【図3】 検出レベルに被検出誘電体の有る状態と無い
状態での各端子の電圧波形を説明する図である。
【図4】 検出レベルに被検出誘電体が無く、汚れなど
の誘電体層が有る状態と、空中の被検出誘電体を検出す
る状態での各端子の電圧波形を説明する図である。
【図5】 棒状検出器の使用状態を示す縦断側面図であ
る。
【図6】 巻装型検出器の使用状態を示す横断平面図で
ある。
【図7】 同巻装型検出器の展開状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 平板状の検出器 2 非導電性材料から成る基材 3 検出電極 4 第二電極 5 第三電極 6 矩形波電圧発生回路 7 抵抗器 8 位相反転/波形整形回路 9 位相反転/波形整形回路 10 可変抵抗器 11 比較回路 12 オンオフ信号発生回路 13 出力回路 14 位相反転/波形整形回路 15 位相反転/波形整形回路 16 被検出誘電体 17 容器 17a 非導電性材料から成る囲壁 18 汚れなどの誘電体層 19 シュートやコンベヤベルトなどの非導電性材料
から成る隔壁 20 棒状検出器 21 非導電性材料から成る円筒体 22 非導電性材料から成る被覆層 25 巻装型検出器 27 ヒンジ 28a 非導電性材料から成る基材 28b 非導電性材料から成る基材
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月25日(1998.8.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G060 AA05 AA08 AF04 AF10 AG06 AG07 AG08 AG10 AG11 EB02 FA01 GA01 HA03 HC01 HC07 HC09 HC10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検出誘電体との間に非導電性隔壁を隔て
    て配設された検出電極に抵抗を介して矩形波電圧を印荷
    し、前記抵抗と被検出誘電体とを経由するRC回路によ
    る前記検出電極での矩形波電圧の立ち上がり立ち下がり
    の時間的遅れに基づいて検出信号を出力するようにした
    静電容量型検出装置であって、前記検出電極に印荷され
    る矩形波電圧と同位相且つ同周波数の矩形波電圧を印荷
    される第二電極を備えており、この第二電極の電位によ
    り、前記隔壁に沿って層状に存在する誘電体を経由する
    RC回路を遮断するようにした、静電容量型検出装置。
  2. 【請求項2】前記検出電極における矩形波電圧の立ち上
    がり立ち下がりの時間的遅れを判定するための比較回路
    に抵抗器を介して基準矩形波電圧を供給するようにした
    静電容量型検出装置であって、前記抵抗器を経由した後
    の矩形波電圧を利用して前記第二電極に印荷する矩形波
    電圧を得るようにした、請求項1に記載の静電容量型検
    出装置。
  3. 【請求項3】非導電性材料から構成された基材に前記検
    出電極と前記第二電極とを設けたもので、前記第二電極
    は、前記検出電極の周囲を取り囲む環状に形成されてい
    る、請求項1または2に記載の静電容量型検出装置。
  4. 【請求項4】容器または流通配管の囲壁を貫通して内側
    に差し込まれた状態に装着される検出器を備え、当該検
    出器は、非導電性材料から成り且つ内部に被検出誘電体
    が侵入しない構造の棒状体に、その周面に露出しない状
    態で環状の前記検出電極と環状の前記第二電極とが、検
    出電極が前記棒状体の先端側に位置するように略同心状
    に並列内装されたものである、請求項1または2に記載
    の静電容量型検出装置。
  5. 【請求項5】前記検出電極に印荷される矩形波電圧と逆
    位相且つ同周波数の矩形波電圧を印荷される第三電極を
    備え、この第三電極は、前記第二電極に対し検出電極の
    ある側とは反対側に配設されたもので、当該第三電極の
    電位で被検出誘電体を検出電極の電位と逆位相に付勢し
    て、前記検出電極における矩形波電圧に立ち上がり立ち
    下がりの時間的遅れが生じるようにした、請求項1〜4
    の何れかに記載の静電容量型検出装置。
  6. 【請求項6】非導電性材料から構成された基材に前記検
    出電極、前記第二電極、及び前記第三電極を設けたもの
    で、前記第二電極と第三電極とは、前記検出電極の周囲
    を取り囲む環状に形成されている、請求項5に記載の静
    電容量型検出装置。
  7. 【請求項7】前記第二電極は前記検出電極の周囲を取り
    囲む環状に形成され、前記第三電極は、容器または流通
    配管に対し前記検出電極のある側とは反対側に配設され
    ている、請求項5に記載の静電容量型検出装置。
  8. 【請求項8】容器または流通配管の囲壁を貫通して内側
    に差し込まれた状態に装着される検出器を備え、当該検
    出器は、非導電性材料から成り且つ内部に被検出誘電体
    が侵入しない構造の棒状体に、その周面に露出しない状
    態でそれぞれ環状の前記検出電極、前記第二電極、及び
    前記第三電極が、この順番に前記棒状体の先端側から略
    同心状態で並列内装されたものである、請求項5に記載
    の静電容量型検出装置。
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