JP2007127615A - 静電容量式のレベルセンサー - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、簡単に容器内の液体などを検知することができる静電容量式のレベルセンサーを提供することにある。
【解決手段】レベルセンサー10は、電極16と、電極16に印加する高周波電圧を発振する発振回路22と、高周波電圧を変化させる電圧調節回路24と、電極16における電圧の変化を検知する検知回路26と、液体などに対する電極の接触感度を決定する基準電圧を生成する基準電圧回路28と、検知回路26で検知した電圧と基準電圧とを比較する比較回路30とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器内の液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物を静電容量によって検知するレベルセンサーに関するものである。
従来、容器内の液面の高さ(液面レベル)を計測する装置が種々開発されている。例えば、液体の抵抗を利用して液面レベルを検出する装置が開発されている。抵抗が導電体の長さに比例し、かつ断面積に反比例することを利用している。液面レベルが変化することによって、液体全体の抵抗が変化し、この抵抗値(または抵抗値の逆数)を計測することによって液面レベルを求めることができる。しかし、導電率が0(またはほぼ0)となる純水、油、薬液などは検出できない欠点がある。
また、フロート(浮き)を液体の表面に浮かべ、そのフロートの高さで液面レベルを検出する装置もある。このような装置は、フロートと高さ計測手段とを針金などで接続し、フロートの高さが計測手段に直接伝わる。液面が上下することによってフロートも上下するため、フロートの高さが計測手段に伝わることによって液面レベルを求めることができる。この装置であれば、液体の導電率に影響されることはない。しかし、フロートの上下動によってフロートと計測手段とを接続する可動部が故障する場合があり、この上下動が無い装置の方が好ましい。
さらに、光を利用して液面レベルを計測する装置もある。光源と液面とが接触していないときは、空気と液体との屈折率の違いにより、光の一部が液面で反射する。また、光源と液面とが接触すると光が液体の中を進行するため、上述した反射が無くなる。この性質を利用して、液体があるレベルにあるか否かを検出することができる。液体の導電率に影響されることはなく、可動部もないために故障しにくい。しかし、液面が波立つと光が乱反射し、正確な検出ができなくなる場合がある。粘性のある液体は、光源に液体が接触すると光源に液体が付いたままとなり、正確な検出ができなくなる場合もある。
上記の欠点を補うために、静電容量で液面レベルを計測する装置がある(特許文献1参照)。しかし、液面レベルを計測するのではなく、液面があるレベルにあるか否かのみを検知すれば良い場合がある。この場合、特許文献1の装置は、液面レベルの計測をするための演算をおこなっており、演算をおこなうマイコンなどの不必要な手段を多数含んだ大がかりな装置となってしまう。
特開2003−57097号公報
本発明の目的は、簡単に容器内の液体などを検知することができる静電容量式のレベルセンサーを提供することにある。
本発明のレベルセンサーは、容器内の液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物が所定レベルにあるか否かを検知する静電容量式のレベルセンサーであって、前記容器をアース電極とし、該アース電極とでコンデンサを形成する電極と、前記電極に印加する高周波電圧を発振する回路と、前記電極と高周波電圧を発振する回路との間に設けられ、該高周波電圧を調節する回路と、前記電極における電圧の変化を検知する回路と、前記液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物に対する前記電極の接触感度を決定する基準電圧を生成する回路と、前記検知する回路で検知した電圧と前記基準電圧とを比較する回路とを含む。
前記基準電圧を生成する回路が、該基準電圧の電圧値を調節するための可変抵抗を含む。
前記液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物の比誘電率によって前記電極の表面積を変化させる。
金属線の一端を前記電極に接続し、該金属線の他端に前記液体、粉体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物に直接接触する外部電極を設けてもよい。
前記電極と金属線と外部電極とを合計した長さが、前記高周波電圧の波長の半分以下である。
本発明によると従来技術で示したような演算はおこなっていないため、簡単な装置となっている。本発明のレベルセンサーは、電極と容器とでコンデンサを形成したときのパラメータによって電極に印加する電圧を調節することができるため、汎用性のあるレベルセンサーである。また、液体に対する電極の接触感度を調節でき、使用者の目的に応じて使い分けのできるレベルセンサーである。
本発明に係る静電容量式のレベルセンサーの実施形態を図面を用いて説明する。本発明のレベルセンサーは、容器内の液体、粉体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物が、容器内の所定レベル(高さ)にあるか否かを検知するものである。以下、「液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物」を「液体など」と記載する場合がある。
図1に示す本発明のレベルセンサー10は、円筒形の筐体12内に図2の回路が設置される。筐体12はステンレスやチタンなどの金属で形成し、さび付かないようにするのが好ましい。筐体12の先端部に、筐体12とは絶縁体14によって電気的に分離された電極16が設けられる。絶縁体14としては円筒形にしたフッ素系樹脂などを使用する。電極16とは反対側の端部にキャップ18を設け、液面の検知を点灯で知らせるLED、回路の抵抗などを調節するつまみ、回路の出力や商用電源(電池を含む)へのコード、レベルセンサー10のスイッチを取り付けたりする。また、筐体12の側面にねじ山を設け、ナット20が取り付けられるようにしても良い。筐体12を容器などに取り付けるためである。図2の回路の基準電位(アース)は筐体12を介して容器の電位と同じにする。筐体12が水没しても内部に設置された回路が壊れないように防水するのが好ましい。
図2に示すように、レベルセンサー10の回路構成は、容器とでコンデンサを形成する電極16と、電極16に印加する高周波電圧を発振する発振回路22と、高周波電圧を調節する電圧調節回路24と、電極16における電圧の変化を検知する検知回路26と、液体などに対する電極の接触感度を決定する基準電圧を生成する基準電圧回路28と、検知回路26で検知した電圧と基準電圧とを比較する比較回路30とを含む。以下、レベルセンサー10を構成する各手段について詳述する。
電極16は、ステンレスやチタンなどで形成するのが好ましい。これは、電極16が接する液体などによって、電極16がさび付かないようにするためである。電極16をフッ素系樹脂でコーティングしても良い。液面などを検知するだけであるので周知のような細長い棒状の電極とはならず、電極の一例としては、図1に示すような円盤形であって、側面Yの面積よりも底面Xの面積の方が広くなっても良い。また、図1では底面Xに面取りがおこなわれているが、無くても良い。図4にレベルセンサー10の使用例を示しており、容器は接地されることによってアース電極となり、電極16とでコンデンサを形成する。
液体などの比誘電率によって電極16の表面積が異なるようにしてもよい。すなわち、電極16だけ取り替えられるようにしてもよい。誘電率(真空中の誘電率に比誘電率を乗算したもの)をε、電極16の面積をS、電極間距離(電極16と容器との距離)をdとした場合に静電容量CはεS/dとなるため、比誘電率の違いによる静電容量Cの違いを電極16の表面積を変えることによって所望の値にすることができる。例えば、水の比誘電率は約80であり、エチルアルコールは約25であり、石油は約2である。比誘電率の大きな水を検知する場合、エチルアルコールや石油などと比べて表面積の小さな電極16となる。すなわち、検知するものの比誘電率を比較した場合、比誘電率の大きなものは小さなものよりも表面積の小さな電極16を使用できる。
液体は粘性の高いものであっても良い。液体が電極16に接触した後、液面が下がったときに電極16の表面に液体が残る場合がある。このような場合であったとしても電極16と液面との間に空気が入るため、静電容量の変化があり、液面が電極16に接触していないことがわかる。また、粉体または粒体のみを検知する場合、粉体または粒体同士の間に空気が入り込みにくいことが条件となる。これは、上述したように空気とそれ以外のものとで比誘電率が異なるため、空気が入り込むと比誘電率の差異が出にくくなるためである。例えば、粉体または粒体としては小麦粉や片栗粉や米粒などである。
発振回路22は、クリスタル発振器を含む回路である。クリスタル発振器の発振周波数は約16MHzである。クリスタル発振器は温度特性が良く、レベルセンサーを使用する環境の温度に関係なく一定の発振をおこなうことができる。
発振回路22で発振された高周波電圧の電圧が低いので増幅回路32を設ける。増幅回路32は、例えばインバータが内蔵されているCMOSのICを並列接続して構成する。すなわち増幅回路32としてCMOSバッファを構成し、電極16に流れる電流を確保する。なお、発振された高周波電圧が高ければ増幅回路32を省いても良い。
電圧調節回路24は、可変抵抗を含む。可変抵抗の抵抗値を変えることによって電極16に印加する電圧を調節することができる。電極16に印加する電圧を変化させる理由について以下に説明する。
検知される液体などは固有の比誘電率を有している。また、上述したように比誘電率に応じて電極16の面積を変えることもできる。さらに、電極16と容器の位置、いわゆる電極間距離によって容量も異なる。それ以外にも電極16と容器との間の空気の影響が無視できず、容量が変わる場合がある。すなわち、電極16と容器とでコンデンサを形成したときの種々のパラメータによって電極16と容器との間に蓄えられる電荷が変化する。そのパラメータとしては、上述したC=εS/dより検知する液体などの比誘電率、電極16の面積、および電極16と容器との距離が含まれる。これらはレベルセンサー10の使用態様によって種々変化するものである。使用態様にあわせて発振回路22や増幅回路32などを設計していては汎用性の無いレベルセンサーとなってしまう。特に、従来技術で説明したようにマイコンを用いていれば、使用態様ごとにマイコンを設計しなくてはならず、高価なレベルセンサーとなってしまう。そこで、本発明は発振回路22から電極16までに電圧調節回路24を設け、使用態様によって種々変化する上記のパラメータに適宜対応できるレベルセンサー10となっている。レベルセンサー10の使用態様に応じて可変抵抗を調節して出荷しても良いし、可変抵抗を調節するつまみを筐体12のキャップ18に設けても良い。
上述したように、検知する液体などの比誘電率に応じて電極16の表面積を変えることが可能であり、さらにレベルセンサー10の使用態様によって電極16に印加する電圧を調節することが可能である。電極16と容器との間に蓄えられる電荷を2段階で調節可能であり、汎用性が高いレベルセンサー10である。
電極16と容器との間に蓄えられる電荷をQ、静電容量をCとした場合、電極16の電圧はV=Q/Cとなる。空気の比誘電率(約1)よりも水などの比誘電率は高く、電極16に液体などが接触することによって電圧Vは低くなる。検知回路26は、この変化を検知する。図2は、電圧調節回路24から検知回路26を介して電極16に電圧が印加されるブロック図となっているが、電極16に電圧を印加しながら検知をおこなっているためであり、電圧調節回路24から直接電極16に電圧を印加するようなブロック図であっても良い。
電極16に接続された検知回路26は、ダイオード、抵抗、コンデンサによって電極16の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路を含む。交流電圧から直流電圧に変換するのは、比較回路30で電圧の比較をおこなうためである。また、検知回路26に流れる電流はμA程度と微弱であるため、必要に応じて増幅回路を設けてもよい。すなわち本発明で使用する検知回路26は、電極16の電圧を交流から直流に変換し、増幅する回路である。
基準電圧回路28で調節する電極16の接触感度は、電極16に対する液体などの接触面積である。すなわち、電極16にどれだけの液体などが接触した場合に検知するかを調節する。接触感度について、図1に示す筐体12の長軸が液面に対して垂直である場合を例に説明する。図3(a)に示すように、液面が電極に接触しない状態(A)から上昇して、円盤状の電極16の底面Xが接触した場合(B)、電極16の側面Yの一部が接触した場合(C)、電極16の側面Yの全部が接触した場合(D)など、種々の感度を調節可能である。また、図3(b)に示すように、電極16の側面Yが下側を向いた場合も同様である。液面が接触しない状態(A’)から電極16の面Yに接触した状態(B’)、電極16の面Xの一部が接触した状態(C’)、面Xの全部が接触した状態(D’)などの接触感度が調節可能である。
基準電圧回路28は、基準電圧を調節するための可変抵抗を含む。可変抵抗であるので直線的に抵抗値を変化させることができ、細かな基準電圧の調節が可能である。例えば、基準電圧は約283〜850mVの範囲で変化するようにする。可変抵抗のつまみは筐体12のキャップ18に設ける。
比較回路30は、検知回路26の出力と基準電圧回路28の出力とが入力される。比較回路30は、例えば低消費電力クワッド汎用オペアンプを使用する。クワッド汎用オペアンプは、4つのオペアンプが内蔵されており、高利得、周波数補償回路内蔵のデバイスである。比較回路30は、オペアンプによる差動増幅をおこなう。
比較回路30の出力によって液体などが所定のレベルにあるか否かを検出することができる。液体などの電極16に対する接触が同じであっても基準電圧が異なれば比較回路30の出力が異なることになる。すなわち本発明は、電極16に対する液体などの接触感度を考慮したレベルセンサー10である。例えば、基準電圧を高くすると検知回路26で検知した電圧との差が大きくなり、電極16の接触感度が良くなる。
本発明では、比較回路30の出力によって増幅およびスイッチングをおこなうスイッチング回路34と、スイッチングによって液体などを検知したことを点灯によって表示するLED36とを含む。すなわち、何らかの手段で液面などを検知したことを操作者に知らせる必要があるが、本発明ではスイッチングによりLED36を点灯させて知らせる。スイッチング回路34はトランジスタを使用する。トランジスタの一例としては、最大定格のドレイン・ソース電圧が30V、ドレイン電流が100mAのMOSFETである。スイッチングをおこなうため、比較回路30の出力電圧が所定の値以上にならないとLED36は点灯しない。
スイッチング回路34とLED36以外の手段で検知を知らせる構成であっても良い。例えば、比較回路30の出力電圧を測定する電圧計を設け、電圧計の値によって検知を知らせても良い。また、LED36にかえてスピーカーを設け、スピーカーから音が出るようにしても良い。
スイッチング回路34で増幅された信号を他の機器に送信するようにしても良い。デジタル信号に変換してコンピュータなどにその信号を送信して液体などのレベルのデータとして利用したりできる。
上述した回路に対する電源回路(図示せず)は、電流の逆流防止用のダイオードと、変圧器とを含むように構成しても良い。ダイオードによって回路の保護をおこなう。また、変圧器によって所望の電圧に変換し、上記の回路に電力を供給できるようにする。
上述した回路はプリント基板に設けられ、図1の筐体12内に配置される。複雑な演算をおこなうマイコンがないので、プリント基板を小型にすることができ、製造コストを低くすることができる。例えば、直径3cm、長さ7cmの円筒形の筐体12の中にプリント基板が入るようになる。
容器に対する筐体の取り付け方法は種々あるが、図4に一例を示す。図4(a)に示すように、容器38などに支持部材40を設け、支持部材40にレベルセンサー10を取り付ける。レベルセンサー10は、液面などに対して垂直を向くようになる。また、図4(b)に示すように、容器38の側面に直接レベルセンサー10を取り付ける。レベルセンサー10は液面などに対して平行になる。いずれも電極16と容器38とでコンデンサが形成される。図中の点線で示した液面などが上昇して電極16に接触したときに、調節した電極16の感度で液面を検知することができる。
容器38に対してレベルセンサー10を複数取り付けても良い。例えば、図5に示すように、容器38の側面に複数のレベルセンサー10を設ける。どのレベルセンサー10が液面などを検知したかによって、液面などのレベルがどこにあるかわかる。図5の点線の位置に液面があれば下のレベルセンサー10が液面を検知し、下のレベルセンサー10と上のレベルセンサー10の中間に液面があることがわかる。
上述したように、本発明は複雑な演算をおこなうマイコンなどを使用せずに液体などを検知できる。検知したい液体などに応じて電極16に印加する電圧を変えることができるので、汎用性のあるレベルセンサー10となっている。また、液体などに対する電極16の接触感度が調節でき、利用者のニーズに応えることができる。複雑な回路となっていないのでレベルセンサーの小型化が可能である。回路の素子によっては使用温度60℃で使用することもでき、一般的な環境で使用可能である。
比較回路30で利用する基準電圧は、レベルセンサー10をオンにしたときに調節する。その調節は、LED36のオン・オフを確認しながら可変抵抗のつまみを回しておこなう。調節は次の工程によっておこなう。(1)レベルセンサー10を容器38に設置したときに、電極16が液体などに触れていないかを確認する。(2)触れていなければ、レベルセンサー10の電源をオンにする。電源としては10〜30Vとなるようにする。(3)LED36が消灯している場合、基準電圧の調整用のつまみを回してLED36を点灯させ、その後つまみを逆方向にゆっくり回してLED36を消灯させる。また、LED36が点灯している場合、つまみをゆっくり回して消灯させる。以上の工程で調節が完了する。
基準電圧の調節が完了すると、レベルセンサー10の動作確認をおこなう。液面などに電極16を接触させたときにLED36が点灯し、液面などから電極16が離れたときにLED36が消灯すればレベルセンサー10が正常に動作していることが確認できる。液面などに電極16を接触させたときにLED36が消灯している場合、つまみを回して点灯するようにし、液面などから電極16が離れたときにLED36が消灯すれば、レベルセンサー10は正常に動作している。さらに、図3で説明した電極16の接触感度は、この動作確認時につまみを回して調節することもできる。
以上、本発明について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば図6のように、金属線42の一端を電極16に接続し、金属線42の他端に液体などに直接接触する外部電極44を設けてもよい。筐体12を容器38の外部に設けておくことによって、筐体12が水没するのを防止する。引火性液体などの危険物を取り扱うときや高温・高圧の環境において、遠隔操作が可能となる。金属線42はねじで固定しても良いし、溶接などで固定しても良い。また、金属線42と外部電極44はステンレスやチタンで構成するのが好ましく、さらに絶縁物で被覆させても良い。金属線42を支持する絶縁性の支持部材46を任意の位置に設けてもよい。金属線42の材料などにもよるが、約250℃の高温環境や約1.96Mpaの高圧環境であっても、本発明のレベルセンサー10を使用することができる。電極16に直径3mmのビス穴を設け、金属線42をビスによって取り付けても良いし、電極16に溶接して取り付けても良い。
外部電極44の形状は球や立方体など任意である。図3で説明したように、外部電極44の接触面積によって、検知の有無を変えることができる。外部電極44が電極16の代わりとなるからである。
電極16と金属線42と外部電極44とを合計した電気経路の長さは高周波電圧の波長の半波長より短くなるようにする。これは、上記の長さが半波長を超えてしまうと、検知回路26での電圧の正負が逆転してしまい、比較回路30で正確な電圧の比較を行えなくなるからである。例えば、高周波電圧の周波数が16MHzであれば、上記の長さは約9.375m以下になるようにする。なお、上記の長さは、余裕を見て半波長の1割ほど短い長さとするのが好ましい。また、必要に応じて高周波電圧の周波数を変え、金属線42などが必要な長さを得られるようにする。例えば、高周波電圧の周波数を16MHzから3MHzにすることによって、上記の長さは約50mとすることができる。
また、任意の位置に金属線42を巻き取るリールを設け、金属線42の長さを変えられるようにしても良い。金属線42の長さが変わることにより、検知する液面などのレベルを変えることができる。
金属線42の長さが長くなると金属線42によって発生する容量が無視できなくなる。そこで、電圧調節回路24で外部電極44に印加する電圧を調節する。例えば、金属線42の長さが4m以上になると調節をおこなう。
図6では外部電極44を設けたが、電極16のみを容器38の内部に入れるようにしても良い。検知回路26と電極16との間を図6のように金属線で接続する。
金属線42の代わりに金属棒を使用しても良い。容器38の中に金属棒を差し込むようにする。金属棒のみが容器38の内部に入るようにすることによって、図6の実施例と同様に遠隔操作をおこなうことができる。金属棒は、ステンレスまたはチタンで構成するのが好ましい。
圧力のかかる容器にレベルセンサー10を使用する場合、筐体12などを耐圧設計にして、内部の回路を保護するようにすることが好ましい。図4(b)のように、キャップ18を容器の外側に配置すれば、回路の操作などは可能である。
発振回路22は、高周波電圧の周波数を変化させることができる回路であっても良い。周波数を調節するつまみをキャップ18に設ける。使用態様によって周波数を設定可能となる。
図1などに示すように、筐体12の形を円筒形にしたが、他の形状であっても良い。上述した回路が動作するのであれば、筐体12などの形状は限定されない。基板の形を考慮して筐体12の形状を決定しても良い。また、基板をフレキシブル基板にし、種々の形状の筐体12に適応できるようにしても良い。
図2を用いて説明した回路ブロックの構成であれば、回路ブロックの中に構成される実際の回路は任意である。キャップ18に設けるスイッチはタッチセンサー式であっても良い。
次にレベルセンサー10を用いた種々の実験結果を説明する。実験は(1)水、(2)灯油、(3)メリケン粉についておこなった。
(1)水の検知について説明する。直径26mmの円盤状の電極16を用いた。水を検知する前の検知回路26の出力電圧は739mV、基準電圧は731mVになるように調節した。図7(a)に示すように、電極16の底面Xが水面Mに接すると同時に検知回路26の出力電圧が710mVになり、スイッチングによってLED36が点灯した。なお、図7(b)に示すように、電極16の底面Xと側面Yとで形成される角を水に近づけ、表面張力によって電極16に水面Mが接するだけでもLED36が点灯した。このときの接触面積は5mmであった。
(2)灯油の検知について説明する。灯油の比誘電率は1.8〜3である。実験では水の検知に使用した電極と同じ電極を使用した。検知する前の検知回路の出力を744mV、基準電圧は716mVになるように調節した。電極の底面全体が油に接触したときにLED36が点灯した。このときの検知回路26の出力は715mV以下であった。
(3)メリケン粉の検知について説明する。メリケン粉の比誘電率は3.0〜4.5である。実験では水の検知に使用した電極16と同じ電極を使用した。検知する前の検出回路26の出力は753mV、基準電圧は740mVになるように調節した。図7(c)に示すように、メリケン粉の中に電極16が27mm入るとLED36が点灯した。このときの検知回路26の出力は739mV以下であった。
次に金属線42を利用する図6の構成で(4)水、(5)灯油についての実験結果を説明する。使用する金属線42は断面積0.5mm、長さ4mである。
(4)水の検知について説明する。容器はガラス瓶を使用した。外部電極44として鉄製の皿ビスを使用した。検知する前の検知回路26の出力は459mV、基準電圧を398mVに調節した。外部電極44の5mmが水に接触するとLED36が点灯した。その時の検知回路26の出力は397mV以下であった。
(5)灯油の検知について説明する。容器は市販の灯油ポリ容器を使用した。外部電極44として断面が22mm×2mm、長さが15cmのアルミスケールを用いた。検知する前の検知回路26の出力を441mV、基準電圧を391mVに調節した。アルミスケールが先端から3mm灯油に浸すとLED36が点灯した。このときの検知回路26の出力は390mV以下であった。
以上の実験より種々の液体などの検知が可能であることがわかった。細かなレベルを計測することがないので簡単なレベルセンサーとなっており、粉体、粒体またはそれらの混合物も簡単に検知できることがわかった。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本発明のレベルセンサーの外観の一例を示す図である。 本発明のレベルセンサーの回路構成を示すブロック図である。 本発明のレベルセンサーの電極の接触感度の違いを示す図であり、(a)はレベルセンサーを垂直にした場合の図であり、(b)はレベルセンサーを水平にした場合の図である。 本発明のレベルセンサーの使用方法を示す図であり、(a)は支持部材に固定した図であり、(b)は容器に固定した図である。 本発明のレベルセンサーを容器に複数固定した図である。 本発明のレベルセンサーの他の実施形態を示す図である。 本発明のレベルセンサーを用いた実験を示す図であり、(a)は電極の底面が水に接触した図であり、(b)は電極の角が表面張力によって水に接触した図であり、(c)は電極が粉体の内部に入り込んだ図である。
符号の説明
10:レベルセンサー
12:筐体
14:絶縁物
16:電極
18:キャップ
20:ナット
22:発振回路
24:電圧調節回路
26:検知回路
28:基準電圧回路
30:比較回路
32:増幅回路
34:スイッチング回路
36:LED
38:容器
40,46:支持部材
42:金属線
44:外部電極

Claims (5)

  1. 容器内の液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物が所定レベルにあるか否かを検知する静電容量式のレベルセンサーであって、
    前記容器をアース電極とし、該アース電極とでコンデンサを形成する電極と、
    前記電極に印加する高周波電圧を発振する回路と、
    前記電極と高周波電圧を発振する回路との間に設けられ、該高周波電圧の電圧調節をする回路と、
    前記電極における電圧の変化を検知する回路と、
    前記液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物に対する前記電極の接触感度を決定する基準電圧を生成する回路と、
    前記検知する回路で検知した電圧と前記基準電圧とを比較する回路と、
    を含むレベルセンサー。
  2. 前記基準電圧を生成する回路が、該基準電圧の電圧値を調節するための可変抵抗を含む請求項1のレベルセンサー。
  3. 前記液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物の比誘電率によって前記電極の表面積を変化させる請求項1または2のレベルセンサー。
  4. 金属線の一端を前記電極に接続し、該金属線の他端に前記液体、粉体、粒体、またはそれらの少なくとも2つよりなる混合物に直接接触する外部電極を設けた請求項1乃至3のレベルセンサー。
  5. 前記電極と金属線と外部電極とを合計した長さが、前記高周波電圧の波長の半分以下である請求項4に記載のレベルセンサー。
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