JP2010117239A - センサ装置 - Google Patents

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Yoshinori Takashima
Mikinori Oshima
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Abstract

【課題】本発明は、複雑な演算装置を設けることなく、被測定液の液質を検出することができるセンサ装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明のセンサ装置は、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けることなく電極間の静電容量を測定する第1の検出電極22と、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けて電極間の静電容量を測定する第2の検出電極23を設けるとともに、前記第2の検出電極23で測定される静電容量と第1の検出電極22で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極22で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返すようにしたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、容器内に保管された液体の液質を検出するセンサ装置に関し、特に自動車、建築機械等のエンジンオイルや燃料の液質を検出するセンサ装置に関するものである。
自動車、建築機械等のエンジンオイルや燃料の液質や液位を検出するセンサ装置としては図8に示すようなものが知られている(特許文献1参照)。図8は従来のセンサ装置の断面図を示したもので、この図8において、1は円筒状のケースで、このケース1の下部には同軸上に配置された第1の円筒電極2と第2の円筒電極3とからなる第1の検出電極4が設けられ、かつ上部には同軸上に配置された第3の円筒電極5と第4の円筒電極6とからなる第2の検出電極7が設けられている。そして、前記第1の検出電極4における第1、第2の円筒電極2,3と第2の検出電極7における第3、第4の円筒電極5,6とは上下方向に配置されたスペーサ8,9,10によって所定の間隔を空けて保持されている。11はホース等によってセンサ装置とオイルタンク等とを連結する開口である。
上記したセンサ装置の通常動作時には、前記第1の検出電極4における第1、第2の円筒電極2,3間は完全に被測定液で充たされ、かつ前記第2の検出電極7における第3、第4の円筒電極5,6間は少なくとも部分的に被測定液で充たされているものである。
これにより、前記第1の検出電極4から得られるインピーダンス等の測定値は被測定液の液位には無関係となる。よって、予め新しい被測定液に対しては、前記第1の検出電極4で得られる測定値を標準値または閾値として記憶しておくことにより、被測定液の液質の評価が可能となる。
そして、前記第2の検出電極7から得られるインピーダンス等の測定値を前記第1の検出電極4から得られる測定値で補正することにより測定液の誘電率が変動した場合でも正確な液位を知ることができるものである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特表平11−507434号公報
しかしながら、上記した従来のセンサ装置においては、常に被測定液中に浸漬される第1の検出電極4から得られる測定値と予め記憶しておいた標準値とから被測定液の液質を算出するとともに、被測定液面と交差し、かつ液中に浸漬する部分は液位の昇降に伴って増減する第2の検出電極7から得られる測定値と前記第1の検出電極4から得られる測定値とから被測定液の液位を演算するようにしているため、演算装置が複雑で大がかりになってしまうという問題点を有していた。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、複雑な演算装置を設けることなく、被測定液の液質を高精度で検出することができるセンサ装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けることなく電極間の静電容量を測定する第1の検出電極と、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けて電極間の静電容量を測定する第2の検出電極を検出部に設けるとともに、前記第2の検出電極で測定される静電容量と第1の検出電極で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返す回路を備えたもので、この構成によれば、前記第2の検出電極で測定される静電容量と第1の検出電極で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返す回路を備えているため、複雑な演算装置を設けることなく、被測定液の液質に比例する電圧を出力することができ、これにより、容易に高感度のセンサ装置を提供することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載のセンサ装置における第1の検出電極を、対向する電極全体を絶縁物を介して金属層で覆ったもので構成したもので、この構成によれば、第1の検出電極を、対向する電極全体を絶縁物を介して金属層で覆ったもので構成しているため、被測定液の液質に無関係な一定の静電容量を簡単な構成で得ることができ、これにより、容易に高感度のセンサ装置を提供することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けることなく電極間の静電容量を測定する第1の検出電極と第1の抵抗とを含む第1の時定数回路と、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けて電極間の静電容量を測定する第2の検出電極と第2の抵抗とを含む第2の時定数回路と、前記第1の時定数回路の出力電位が入力されるとともにその出力電位を閾値と比較する第1の比較手段と、前記第2の時定数回路の出力電位が入力されるとともにその出力電位を閾値と比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段と第2の比較手段の出力信号が入力される第1の論理回路と、この第1の論理回路の出力信号により開閉制御される第1のアナログスイッチおよび第2のアナログスイッチと、一端が前記第1のアナログスイッチと第2のアナログスイッチの中点に接続され、かつ他端が第1の出力端子に接続された第5の抵抗と、一端が第1の電位と接続され、かつ他端が前記第5の抵抗と第1の出力端子との間に接続されたコンデンサとを備え、前記第1のアナログスイッチが「閉」で、第2のアナログスイッチが「開」のとき、前記コンデンサを充電し、かつ前記第1のアナログスイッチが「開」で、第2のアナログスイッチが「閉」のとき、前記コンデンサの電荷を放電するようにし、前記コンデンサを前記第2の検出電極で測定される静電容量と第1の検出電極で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返す回路を備えることにより被測定液の液質変化を電圧変化として出力するようにしたもので、この構成によれば、複雑な演算装置を設けることなく、被測定液の液質に比例する電圧を出力することができ、これにより、容易に高感度のセンサ装置を提供することができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明のセンサ装置は、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けることなく電極間の静電容量を測定する第1の検出電極と、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けて電極間の静電容量を測定する第2の検出電極を検出部に設けるとともに、前記第2の検出電極で測定される静電容量と第1の検出電極で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返す回路を備えているため、複雑な演算装置を設けることなく、常に液質に比例する電圧を出力することができ、これにより、容易に高感度のセンサを提供することができるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態におけるセンサ装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるセンサ装置の検出部の正面図を示したもので、この図1において、21は上下に延びる長方形のポリイミドフィルム等からなる検出部で、この検出部21の下端部には櫛歯形状のカーボンからなる一対の第1の検出電極22を設けている。また、前記第1の検出電極22の上には櫛歯形状のカーボンからなる一対の第2の検出電極23を設け、そしてこの第2の検出電極23の上には同じく櫛歯形状のカーボンからなる一対の第3の検出電極24を設け、さらに前記検出部21の上端部には同じく櫛歯形状のカーボンからなる一対の第4の検出電極25を設けている。そして、前記第1、第2、第3、第4の検出電極22,23,24,25は上下に延びる引き出し線によって端子26,27,28,29,30に接続されているものである。
図2は図1における第1の検出電極22のA−A線での断面図を示したもので,この図2に示すように、第1の検出電極22は、対向する電極55全体を絶縁物56を介して金属層57で覆ったもので構成したものである。このような構成とすることにより、対向する電極55間に発生する電気力線は被測定液内を通過しないため、第1の検出電極22で測定される電極55間の静電容量は被測定液が有する誘電率の影響を受けることがなくなる。
なお、前記絶縁物56としては被測定液または被測定液を含浸させた固形物あるいは被測定液と実質的に同じ誘電率温度特性を持つ物質を選択するのが望ましい。これにより、液質測定における温度変化の影響を除去することができるものである。
本発明の一実施の形態におけるセンサ装置の動作時には、前記第1の検出電極22と第2の検出電極23はオイル等の熱伝導性の高い被測定液中に常に浸漬されるため、第1の検出電極22と第2の検出電極23の温度は実質的に等しいと見なすことができる。
図3は本発明の一実施の形態におけるセンサ装置の検出回路図を示したもので、この図3において、検出部21の端子26は例えば、GND電位からなる第1の電位31に接続する。また、前記検出部21の端子27,28,29,30はそれぞれ第1の抵抗32,第2の抵抗33,第3の抵抗34,第4の抵抗35を介して5Vの電源電位からなる第2の電位52と接続する。これにより、第1の検出電極22、第2の検出電極23、第3の検出電極24、第4の検出電極25がそれぞれ第1の抵抗32,第2の抵抗33,第3の抵抗34,第4の抵抗35に接続される。
この時、第2、第3、第4の検出電極23,24,25がすべて被測定液外にある状態で第2の検出電極23の電極間容量と第2の抵抗33とで決まる時定数と、第3の検出電極24の電極間容量と第3の抵抗34とで決まる時定数と、第4の検出電極25の電極間容量と第4の抵抗35とで決まる時定数とは実質的に等しくなるようにしているものである。そして、第1の検出電極22と第1の抵抗32とで決まる時定数は、被測定液中に浸漬させた状態で第2の検出電極23の電極間容量と第2の抵抗33とで決まる時定数よりも小さくなるようにしている。
また、前記第1の抵抗32と前記第1の検出電極22との中点電位はコンパレータからなる第1の比較手段36において、抵抗53,54からなる閾値発生手段と比較される。これと同様に、前記第2の抵抗33と前記第2の検出電極23との中点電位、前記第3の抵抗34と前記第3の検出電極24との中点電位および前記第4の抵抗35と前記第4の検出電極25との中点電位はそれぞれコンパレータからなる第2の比較手段37、第3の比較手段38および第4の比較手段39において、抵抗53,54からなる閾値発生手段と比較される。
そして、前記第1,第2の比較手段36,37の出力信号は論理素子からなる第1の論理回路40に入力される。さらに前記第2、第3、第4の比較手段37,38,39の出力信号は論理素子からなる第2の論理回路41に入力される。
前記第1の論理回路40の後段には第1の論理回路40の出力信号により開閉制御される第1のアナログスイッチ42と第2のアナログスイッチ43が設けられている。44は一端が前記第1のアナログスイッチ42と第2のアナログスイッチ43との中点に接続され、かつ他端が第1の出力端子45に接続された第5の抵抗である。46は一端が第1の電位31と接続され、かつ他端が前記第5の抵抗44と第1の出力端子45との間に接続されたコンデンサである。
上記と同様に、前記第2の論理回路41の後段には第2の論理回路41の出力信号により開閉制御される第3のアナログスイッチ47と第4のアナログスイッチ48が設けられている。49は一端が前記第3のアナログスイッチ47と第4のアナログスイッチ48との中点に接続され、かつ他端が第2の出力端子50に接続された第6の抵抗である。51は一端が第1の電位31と接続され、かつ他端が前記第6の抵抗49と第2の出力端子50との間に接続されたコンデンサである。
次に、本発明の一実施の形態におけるセンサ装置の回路動作を図4を用いて説明する。図4(a),(b),(c),(d),(e),(f),(g),(h),(i),(j),(k),(l)はこのセンサ装置の各部の電圧波形を示したもので、図1で示したセンサ装置の検出部21を図示していないオイルパン中のエンジンオイル等の被測定液に浸漬する。この時、第1の検出電極22と第2の検出電極23は常に被測定液中に浸漬され、かつ第4の検出電極25は常に被測定液外に配置される。そして、第3の検出電極24は被測定液面と交差し、かつ液中に浸漬する部分は液位の昇降に伴って増減する。
本発明の一実施の形態におけるセンサ装置は、電源投入前の初期状態(t0)においては、前記第1、第2、第3、第4の検出電極22,23,24,25の電極対間に電荷が存在しないため、第1の抵抗32と第1の検出電極22との中点電位、第2の抵抗33と第2の検出電極23との中点電位、第3の抵抗34と第3の検出電極24との中点電位および第4の抵抗35と第4の検出電極25との中点電位はすべて第1の電位31(V1)にある。
そして、電源が投入されると前記第4の抵抗35と第4の検出電極25との中点電位は図4(a)に示すように第1の電位31(V1)から第2の電位52(V2)に向かって、前記第4の抵抗35と第4の検出電極25の電極間容量とで決まる時定数で指数関数的に上昇する。また、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24との中点電位は図4(b)に示すように第1の電位31(V1)から第2の電位52(V2)に向かって、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24の電極間容量とで決まる時定数で指数関数的に上昇する。この時、第3の検出電極24の一部は被測定液中にあるため、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24の静電容量とで決まる時定数は、前記第4の抵抗35と第4の検出電極25とで決まる時定数よりも大きくなる。また、前記第2の抵抗33と第2の検出電極23との中点電位は図4(c)に示すように第1の電位31(V1)から第2の電位52(V2)に向かってそれぞれ前記第2の抵抗33と第2の検出電極23の電極間容量とで決まる時定数で指数関数的に上昇する。この時、第2の検出電極23は常に被測定液中に浸漬されているため、前記第2の抵抗33と第2の検出電極23の静電容量とで決まる時定数は、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24とで決まる時定数よりも大きくなる。さらに、前記第1の抵抗32と第1の検出電極22との中点電位は図4(d)に示すように第1の電位31(V1)から第2の電位52(V2)に向かってそれぞれ前記第1の抵抗32と第1の検出電極22の電極間容量とで決まる時定数で指数関数的に上昇する。この時、前記の通り、第1の検出電極22と第1の抵抗32とで決まる時定数は、被測定液中に浸漬させた状態で第2の検出電極23の電極間容量と第2の抵抗33とで決まる時定数よりも小さくなるように設定している。
その後、前記第4の抵抗35と第4の検出電極25との中点電位が抵抗53,54で決められる閾値電圧Vthに達すると、コンパレータからなる第4の比較手段39の出力は図4(e)に示すようにハイからローに遷移する(t1)。これと同様に、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24との中点電位が抵抗53,54で決められる閾値電圧Vthに達すると、コンパレータからなる第3の比較手段38の出力は図4(f)に示すようにハイからローに遷移する(t2)。また、前記第1の抵抗32と第1の検出電極22との中点電位が抵抗53,54で決められる閾値電圧Vthに達すると、コンパレータからなる第1の比較手段36の出力は図4(h)に示すようにハイからローに遷移する(t3)。さらに、前記第2の抵抗33と前記第2の検出電極23との中点電位が抵抗53,54で決められる閾値電圧Vthに達すると、コンパレータからなる第2の比較手段37の出力は図4(g)に示すようにハイからローに遷移する(t4)とともに、第1、第2、第3、第4の検出電極22,23,24,25に蓄積された電荷がオープンコレクタ構成である素子51を介して第1の電位31(V1)に放電されるため、前記第1の抵抗32と第1の検出電極22との中点電位、前記第2の抵抗33と第2の検出電極23との中点電位、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24との中点電位および前記第4の抵抗35と第4の検出電極25との中点電位はすべて第1の電位31(V1)に戻り、かつ前記第1、第2、第3、第4の比較手段36,37,38,39の出力はそれぞれ図4(h),(g),(f),(e)に示すようにローからハイに遷移する(t5)。
さらにその後、前記第4の抵抗35と第4の検出電極25との中点電位、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24との中点電位、前記第2の抵抗33と第2の検出電極23との中点電位、前記第1の抵抗32と第1の検出電極22との中点電位は再び図4(a),(b),(c),(d)で示すように第1の電位31(V1)から第2の電位52(V2)に向かってそれぞれ前記第4の抵抗35と第4の検出電極25の電極間容量、前記第3の抵抗34と第3の検出電極24の電極間容量、前記第2の抵抗33と第2の検出電極23の電極間容量、前記第1の抵抗32と第1の検出電極22の電極間容量とで決まる時定数で指数関数的に上昇する。以後、第4の比較手段39の出力がハイからローに遷移し(t6)、第3の比較手段38の出力がハイからローに遷移し(t7)、第2の比較手段37の出力がハイからローに遷移し(t8)、第1の比較手段36の出力がハイからローに遷移して(t9)、前と同様の動作を繰り返す。
上記第1、第2の比較手段36,37の出力信号は論理素子からなる論理回路40に入力され、そして、第1のアナログスイッチ42には図4(k)に示す信号が、また第2のアナログスイッチ43には図4(j)に示す信号が出力される。
また、これと同様に、上記第2,第3,第4の比較手段37,38,39の出力信号は論理素子からなる論理回路41に入力され、そして、第3のアナログスイッチ47には図4(i)に示す信号が、また第4のアナログスイッチ48には図4(j)に示す信号が出力される。
そして、この場合、各アナログスイッチに入力される信号がハイの時、アナログスイッチは「閉」、ローの時、「開」となる。これにより、図4の時間t3〜t4およびt8〜t9においては、第1のアナログスイッチ42が「閉」で第2のアナログスイッチ43が「開」となるため、第2の電位52から第5の抵抗44を通してコンデンサ46が充電される。そして、図4の時間t0〜t3およびt5〜t8においては、第1のアナログスイッチ42が「開」で第2のアナログスイッチ43が「閉」となるため、コンデンサ46に蓄積された電荷が第5の抵抗44を通して第1の電位31(V1)に放電される。
このようにして、前記第1の検出電極22で測定される静電容量と第2の検出電極23で測定される静電容量との差に比例する時間だけ前記コンデンサ46を充電し、かつ前記第1の検出電極22で測定される静電容量に比例する時間だけ前記コンデンサ46に充電された電荷を放電するという動作を繰り返すことにより、被測定液の液質に比例する電圧を第1の出力端子45に出力することができるものである。
また、これと同様に、図4の時間t1〜t2およびt6〜t7においては、第3のアナログスイッチ47が「閉」で第4のアナログスイッチ48が「開」となるため、第2の電位52から第6の抵抗49を通してコンデンサ51が充電される。そして、図4の時間t2〜t4およびt7〜t9においては、第3のアナログスイッチ47が「開」で第4のアナログスイッチ48が「閉」となるため、コンデンサ51に蓄積された電荷が第5の抵抗49を通して第1の電位31(V1)に放電される。このようにして、第3の検出電極24が被測定液に浸漬されている部分の長さと被測定液外にある部分の長さにより決まる時間だけ第3のアナログスイッチ47と第4のアナログスイッチ48とを交互に開閉してコンデンサ51を充放電することにより、被測定液の液位をアナログ電圧として第2の出力端子50に出力することができるものである。
液質測定部の回路動作について、数式を用いてさらに説明する。第1の検出電極22の静電容量をC1、第2の検出電極23が被測定液外にある時の静電容量をC2、第1の抵抗32,第2の抵抗33の抵抗値をr0、被測定液の比誘電率をεLとする。また第1の電位31(V1)を0[V]、第2の電位52(V2)をVdd[V]とする。前記第1の検出電極22と第2の検出電極23とが被測定液中に浸漬された時、第1の検出電極22の静電容量は被測定液が有する誘電率の影響を受けないため、第1の検出電極22と第1の抵抗32とで決まる時定数は次の(数1)で表される。
Figure 2010117239
数2の検出電極23の静電容量は被測定液が有する誘電率の影響を受けるため、第2の検出電極23と第2の抵抗33とで決まる時定数は次の(数2)で表される。
Figure 2010117239
電源が投入されると前記第2の検出電極23と前記第2の抵抗33との中点電位Vは次の(数3)に示す式で表される。
Figure 2010117239
これと同様に、前記第1の検出電極22と前記第1の抵抗32との中点電位Vは次の(数4)で表される。
Figure 2010117239
これから、コンデンサ46が充電される時間Tcは次の(数5)で表される。
Figure 2010117239
同様にして、コンデンサ46が放電される時間Tdは次の(数6)で表される。
Figure 2010117239
上記(数5)と(数6)とから、充電時間Tcは第2の検出電極23の静電容量と第1の検出電極22の静電容量との差(εL2−C1)に比例し、放電時間Tdは第1の検出電極22の静電容量により決まることが分かる。
次に、第1の出力端子45に現れる出力電圧V0を数式で表す。図3に示す回路では図4に示すように、t4〜t5等の期間では第1、第2のアナログスイッチ42,43はともに「開」であるため、コンデンサ46に蓄積された電荷は変化せず、かつ出力電圧V0も変化しない。よって、以下においては、これらの期間を無視し、充電時間Tc、放電時間Tdが繰り返された場合の出力電圧の変化を考える。電源投入直後の出力電圧は0[V]とする。第5の抵抗44の抵抗をR、コンデンサ46の容量をCとすると、第1回目の充電後の出力電圧V1cは次の(数7)で表される。
Figure 2010117239
第1回目の放電後の出力電圧V1dは次の(数8)で表される。
Figure 2010117239
第2回目の充電後の出力電圧V2cは次の(数9)で表される。
Figure 2010117239
第2回目の放電後の出力電圧V2dは次の(数10)で表される。
Figure 2010117239
さらに第3回目の充電後の出力電圧V3c、放電後の出力電圧V3dは次の(数11)、(数12)で表される。
Figure 2010117239
Figure 2010117239
以下、上記と同様にして充電、放電後の出力電圧を求めることができる。
図5〜図7は第5の抵抗44の抵抗Rを500kΩ、コンデンサ46の容量Cを100pFとした時の出力電圧V0を計算したものである。
図5は充電時間Tcを1μ秒とし、放電時間Tdを4μ秒とした場合、すなわちTcとTdの比、つまり、被測定液中に浸漬された第1の検出電極22の静電容量C1と第2の検出電極23の静電容量εL2との比が4:5の場合の出力電圧V0の時間変化を示したものである。この図5においては、ほぼ500μ秒経過後、1[V]の直流成分に振幅がほぼ±0.04[V]のリップルが重畳された出力電圧V0が得られることが分かる。このリップルは適当なローパスフィルタを使用することにより除去することができる。
図6は図5の状態から被測定液の誘電率εLが劣化等により5%上昇した場合、すなわち充電時間Tcのみが1.25μ秒に増加した場合の出力電圧V0の時間変化を示したものである。この図6においては、ほぼ500μ秒経過後、1.24[V]の直流成分に振幅がほぼ±0.05[V]のリップルが重畳された出力電圧V0が得られることが分かる。
図7は図5の状態から第1の検出電極22の静電容量と第2の検出電極23の静電容量とがともに10%上昇した場合、すなわち放電時間Tdが1.1μ秒、充電時間Tcが4.4μ秒に増加した場合の出力電圧V0の時間変化を示したものである。この図7においては、図5と同じくほぼ500μ秒経過後、1[V]の直流成分に振幅がほぼ±0.04[V]のリップルが重畳された出力電圧V0が得られることが分かる。この事から、第1の検出電極22の静電容量と第2の検出電極23の静電容量温度変化率を同じにすることで温度によらず被測定液の液質を測定できることになる。
これと同様にして、第3の検出電極24が被測定液に浸漬されている部分の長さと被測定外にある部分の長さにより決まる時間だけ第3のアナログスイッチ47と第4のアナログスイッチ48とを交互に開閉してコンデンサ51を充放電するようにすれば、被測定液の液位をアナログ電圧として第2の出力端子50に出力することができるものである。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施の形態におけるセンサ装置は複雑な演算装置を設けることなく、常に液質に比例する電圧を出力することができ、これにより、容易に高感度のセンサ装置を提供することができるものである。
本発明に係るセンサ装置は、複雑な演算装置を設けることなく、被測定液の液質に比例する電圧を出力することができ、これにより、容易に高感度のセンサ装置を提供することができるという効果を有するものであり、特に、自動車、建築機械等のエンジンオイルや燃料の液位を検出するセンサ装置として有用なものである。
本発明の一実施の形態におけるセンサ装置の検出部の正面図 同センサ装置の第1の検出電極の断面図 同センサ装置の検出回路図 (a)〜(l)同センサ装置の回路動作を説明するための波形図 同センサ装置における第1の検出電極の静電容量と第2の検出電極の静電容量との比が4:5の場合の出力電圧V0の時間変化を示す特性図 同センサ装置における第2の検出電極の静電容量が5%上昇した場合の出力電圧V0の時間変化を示す特性図 同センサ装置における第1の検出電極の静電容量と第2の検出電極の静電容量とがともに10%上昇した場合の出力電圧V0の時間変化を示す特性図 従来のセンサ装置の検出部の断面図
符号の説明
21 検出部
22 第1の検出電極
23 第2の検出電極
31 第1の電位
32 第1の抵抗
33 第2の抵抗
36 第1の比較手段
37 第2の比較手段
40 第1の論理回路
42 第1のアナログスイッチ
43 第2のアナログスイッチ
44 第5の抵抗
45 第1の出力端子
46 コンデンサ
55 電極
56 絶縁物
57 金属層

Claims (3)

  1. 常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けることなく電極間の静電容量を測定する第1の検出電極と、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けて電極間の静電容量を測定する第2の検出電極を検出部に設けるとともに、前記第2の検出電極で測定される静電容量と第1の検出電極で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返す回路を備えたセンサ装置。
  2. 第1の検出電極を、対向する電極全体を絶縁物を介して金属層で覆ったもので構成した請求項1記載のセンサ装置。
  3. 常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けることなく電極間の静電容量を測定する第1の検出電極と第1の抵抗とを含む第1の時定数回路と、常に被測定液中に浸漬され、かつ被測定液が有する誘電率の影響を受けて電極間の静電容量を測定する第2の検出電極と第2の抵抗とを含む第2の時定数回路と、前記第1の時定数回路の出力電位が入力されるとともにその出力電位を閾値と比較する第1の比較手段と、前記第2の時定数回路の出力電位が入力されるとともにその出力電位を閾値と比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段と第2の比較手段の出力信号が入力される第1の論理回路と、この第1の論理回路の出力信号により開閉制御される第1のアナログスイッチおよび第2のアナログスイッチと、一端が前記第1のアナログスイッチと第2のアナログスイッチの中点に接続され、かつ他端が第1の出力端子に接続された第5の抵抗と、一端が第1の電位と接続され、かつ他端が前記第5の抵抗と第1の出力端子との間に接続されたコンデンサとを備え、前記第1のアナログスイッチが「閉」で、第2のアナログスイッチが「開」のとき、前記コンデンサを充電し、かつ前記第1のアナログスイッチが「開」で、第2のアナログスイッチが「閉」のとき、前記コンデンサの電荷を放電するようにし、前記コンデンサを前記第2の検出電極で測定される静電容量と第1の検出電極で測定される静電容量との差に比例する時間だけ充電し、かつ前記第1の検出電極で測定される静電容量に比例する時間だけ前記充電された電荷を放電するという動作を繰り返す回路を備えることにより被測定液の液質変化を電圧変化として出力するようにしたセンサ装置。
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