JP2017180385A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダとサイドプレートとを一体形成したベーン型圧縮機において、ベーンの傾きを抑制するとともに加工を容易とした簡素な構造を実現する。【解決手段】底壁部13aとシリンダ部14とは、一体に形成されている。リヤサイドプレート15は、シリンダ部14の開放端部14eに固定されている。吸入通路と圧縮室とを連通する第1の吸入孔23と第2の吸入孔27とが形成されている。第1の吸入孔23は、底壁部13aの後方面13sから離れた位置においてシリンダ部14を貫通している。第2の吸入孔27は、第1の吸入孔23に対して底壁部13aの反対側に設けられ、シリンダ部14の開放端部14eとリヤサイドプレート15とによって区画されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機に関する。
従来、ベーン型圧縮機に関し、シリンダに吸入通路が軸方向に貫設され、吸入通路はシリンダ内周面に開口する吸入口を介して圧縮室に連通され、吸入室内の冷媒ガスが吸入通路を経て圧縮室へ吸入されて冷媒ガスが圧縮される構成が開示されている(たとえば、特開平2−161193号公報(特許文献1)参照)。
特開平2−161193号公報
ベーン型圧縮機では、回転軸に固定されたロータの外周面に溝が設けられ、溝内の背圧により、ベーンが外周方向に押し出され、シリンダ、サイドプレート、ロータおよびベーンによって圧縮室が区画される。ベーンは回転軸の軸方向(長手方向)に延在しており、ベーンとシリンダの内周壁との当接により、軸方向(長手方向)の両端部で、ベーンがシリンダの内周壁に支持される。背圧の変動などによってベーンが傾くと、圧縮室から冷媒が漏れ、性能が悪化する虞がある。そのため、ベーンの両端部をシリンダの内周壁で支持する両支点間の距離を長くとって、ベーンの傾きを抑制したいという要求がある。
一方、ベーン型圧縮機のハウジング構造を簡素化し、加工を容易としたいという製造上の要求がある。シリンダとサイドプレートの一方とを一体形成してハウジング構造を簡素化することで製造工程を削減することが可能であるが、この場合、冷媒を吸入空間から圧縮室に吸入する吸入孔を設ける上で、吸入孔の配置および加工方法などに制約が生じる。
本発明の目的は、シリンダとサイドプレートとを一体形成したベーン型圧縮機において、ベーンの傾きを抑制するとともに加工を容易とした簡素な構造を実現することである。
本発明に係る圧縮機は、第1ハウジングと、サイドプレートと、ロータと、ベーンと、圧縮室と、吸入通路とを備えている。第1ハウジングは、筒状のシリンダ部と、シリンダ部と一体に形成される底壁部とを有しており、有底筒状である。サイドプレートは、シリンダ部の開放された端部に固定されており、第1ハウジングとともにシリンダ室を区画する。ロータは、シリンダ室に回転可能に設けられており、外周に溝が形成されている。ベーンは、ロータの外周に形成された溝に挿入されている。圧縮室は、シリンダ部、底壁部、ロータ、サイドプレートおよびベーンによって区画されている。吸入通路は、圧縮室に冷媒を吸入する。吸入通路と圧縮室とを連通する第1の吸入孔と第2の吸入孔とが形成されている。第1の吸入孔は、底壁部から離れた位置においてシリンダ部を貫通している。第2の吸入孔は、第1の吸入孔に対して底壁部の反対側に設けられており、シリンダ部の開放された端部に形成された切欠とサイドプレートとによって区画されている。
上記の圧縮機は、シリンダ部の少なくとも一部を収容する第2ハウジングをさらに備えている。圧縮室に対し、ロータの径方向外側に、第2ハウジングとシリンダ部とにより区画された吸入空間が形成されている。第1の吸入孔は、ロータの径方向にシリンダ部を貫通して形成され、吸入空間に開口している。
上記の圧縮機において、吸入空間は、環状に形成されており、圧縮室の全周を取り囲んでいる。
本発明によると、シリンダとサイドプレートとを一体形成したベーン型圧縮機において、ベーンの傾きを抑制するとともに加工を容易とした簡素な構造を実現することができる。
実施の形態に従う圧縮機を示す断面図である。 図1におけるII−II線に沿った圧縮機の断面図である。 図1におけるIII−III線に沿った圧縮機の断面図である。 図1におけるIV−IV線に沿った圧縮機の断面図である。 図1におけるV−V線に沿った圧縮機の断面図である。 図1に示す圧縮機を構成するシリンダ部の斜視図である。 ベーンの支持構造を模式的に示す図である。 参考例の吸入孔が形成されたフロントハウジングを示す模式図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[圧縮機10の構成]
図1は、実施の形態に従う圧縮機10を示す断面図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った圧縮機10の断面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った圧縮機10の断面図である。図4は、図1におけるIV−IV線に沿った圧縮機10の断面図である。図5は、図1におけるV−V線に沿った圧縮機の断面図である。圧縮機10は、ベーン型圧縮機である。圧縮機10は、車両に搭載され、車両の空調装置に用いられる。
なお、以下の説明において、図1に示す圧縮機10の図中左方向を前方と称し、図1に示す圧縮機10の図中右方向を後方と称する。以下の説明における軸方向、径方向および周方向とは、回転体である回転軸16およびロータ18の軸方向、径方向および周方向を示している。
図1に示すように、圧縮機10のハウジング11は、有底円筒状のリヤハウジング12(シェル)と、リヤハウジング12の前端面に結合されたフロントハウジング13とから形成されている。リヤハウジング12は、周壁12aを有している(図2〜図5も参照)。フロントハウジング13は、筒状のシリンダ部14と、シリンダ部14の内部空間を閉塞する底壁部13aとを有している。フロントハウジング13は、有底円筒状に形成されている。シリンダ部14は、リヤハウジング12内に収容されている。底壁部13aとシリンダ部14とは、一体に形成されている。リヤハウジング12およびフロントハウジング13の材質は、たとえば金属である。
筒状のシリンダ部14は、底壁部13aから延在している。シリンダ部14は、底壁部13aと反対側に開放された端部である開放端部14eを有している。シリンダ部14の開放端部14eに対向して、リヤサイドプレート15が配置されている。リヤサイドプレート15は、シリンダ部14の開放端部14eに、図示しないボルトを用いて固定されている。フロントハウジング13およびリヤサイドプレート15は、回転軸16を回転可能に支持している。回転軸16は、シリンダ部14内を貫通している。回転軸16とフロントハウジング13との間には、リップシール型の軸封装置17aが設けられている。軸封装置17aは、回転軸16の周面に沿った冷媒ガスの洩れを防止している。
筒状のシリンダ部14、底壁部13aおよびリヤサイドプレート15によって、シリンダ室14dが区画されている。シリンダ室14dには、円筒状の形状を有するロータ18が設けられている。ロータ18は、回転軸16に一体回転可能に取り付けられている。ロータ18の前端面は、底壁部13aの後方面13sと対向している。ロータ18の後端面は、リヤサイドプレート15の前方面15sに対向している。
図2〜図5に示すように、シリンダ部14の内周面14cは、楕円状に形成されている。シリンダ室14dに、ロータ18が回転可能に設けられている。ロータ18の外周面には、複数のベーン溝18aが放射状に延びるように形成されている。複数のベーン溝18aの各々には、ベーン19が出没可能に収容されている。複数のベーン溝18aの各々には、後述する吐出領域35内の潤滑油が供給される。
回転軸16の回転に伴い、ロータ18が回転し、複数のベーン19のうちの幾つかがベーン溝18aの外部に押し出される。ベーン19の先端面がシリンダ部14の内周面14cに接触すると、ロータ18の外周面と、シリンダ部14の内周面14cと、隣り合う一対のベーン19と、底壁部13aの後方面13s(図1)と、リヤサイドプレート15の前方面15s(図1)との間に、複数の圧縮室21が区画される。ロータ18の回転方向に関して、圧縮室21が容積を拡大する行程が吸入行程となり、圧縮室21が容積を減少する行程が圧縮行程となる。
ロータ18の外周面は、圧縮室21の内周側の壁面を形成している。シリンダ部14の内周面14cは、圧縮室21の外周側の壁面を形成している。底壁部13aの後方面13sは、圧縮室21の前方側の壁面を形成している。リヤサイドプレート15の前方面15sは、圧縮室21の後方側の壁面を形成している。圧縮室21は、シリンダ室14dに形成されている。
図1〜図3に示すように、リヤハウジング12には、周壁12aを貫通する吸入ポート22が形成されている。吸入ポート22の外周部分には、ジョイント部24が連接されている。ジョイント部24には、吸入配管25が接続されている。吸入配管25を経由して、吸入ポート22内に冷媒ガスが流れ込む。吸入ポート22は、冷媒が通過する冷媒通路を形成している。吸入ポート22内には、冷媒の逆流を防止する図示しない逆止弁が設けられている。
シリンダ部14の外周面には、シリンダ部14の周方向における全周に亘って、凹部14aが形成されている。凹部14aおよびリヤハウジング12の内周面によって、吸入空間20が区画されている。吸入空間20は、吸入ポート22に連通している。シリンダ部14は、リヤハウジング12の内周面と協働し、リヤハウジング12(シェル)内に吸入空間20を区画している。
吸入空間20は、回転軸16の径方向におけるシリンダ部14とリヤハウジング12との間に形成されている。
図2,3に示すように、吸入空間20は、シリンダ部14とリヤハウジング12との間に環状に形成されており、周方向に延在している。吸入空間20は、圧縮室21の全周を取り囲んで形成されている。
シリンダ部14には、吸入空間20に連通する一対の吸入孔23(図3)が形成されている。吸入行程の際、圧縮室21と吸入空間20とは、吸入孔23を介して連通する。
吸入孔23は、径方向に延びている。吸入孔23は、シリンダ部14を径方向に貫通している。吸入孔23は、シリンダ部14の内周面14cに開口しているとともに、吸入空間20に開口している。吸入孔23は、本実施の形態における第1の吸入孔を構成している。
図1〜図3に示すように、吸入孔23は、底壁部13aの後方面13sから離れた位置に形成されている。吸入孔23は、底壁部13aとシリンダ部14とによって形成される角部を通らないように、形成されている。図2に示す、底壁部13aの後方面13sの近傍の断面では、吸入孔23は図示されていない。一方、図3に示す、底壁部13aの後方面13sから離れた断面において、吸入孔23が図示されている。
吸入孔23、吸入空間20および吸入ポート22は、圧縮室21に対し径方向外側に形成されている。吸入孔23、吸入空間20および吸入ポート22は、底壁部13aの後方面13sとリヤサイドプレート15の前方面15sとの間に区画される圧縮室21を径方向に延長して形成される領域内に存在している。
シリンダ部14にはまた、吸入空間20に連通する一対の吸入通路26(図4,5)と、吸入通路26に連通する一対の吸入孔27(図5)とが形成されている。吸入行程の際、圧縮室21と吸入通路26とは吸入孔27を介して連通し、圧縮室21と吸入空間20とは、吸入通路26および吸入孔27を介して連通する。吸入空間20および吸入通路26は、本実施の形態における、圧縮室21に冷媒を吸入する吸入通路を構成している。
吸入通路26は、軸方向に延びている。吸入孔27は、径方向に延びている。吸入孔27は、シリンダ部14の開放端部14eに切欠を設け、この切欠にリヤサイドプレート15の前方面15sを対向させて切欠の後方側を閉塞して形成されている。吸入孔27は、シリンダ部14の開放端部14eに形成された切欠とリヤサイドプレート15とによって区画されている。吸入通路26は、吸入空間20に開口しているとともに、シリンダ部14の開放端部14eに開口している。吸入孔27は、吸入通路26に開口しているとともに、シリンダ部14の内周面14cに開口している。吸入孔27は、本実施の形態における第2の吸入孔を構成している。吸入孔23と吸入孔27とは、軸方向に並んで形成されている。吸入孔27は、吸入孔23に対して、底壁部13aと反対側に設けられている。
吸入通路26と吸入孔27とは、圧縮室21の径方向外側に形成されている。吸入通路26と吸入孔27とは、底壁部13aの後方面13sとリヤサイドプレート15の前方面15sとの間に区画される圧縮室21を径方向に延長して形成される領域内に存在している。
図4,5に示すように、シリンダ部14の外周面には、一対の凹部14bが凹設されている(図1も参照)。一対の凹部14bは、回転軸16を挟んで互いに反対側に位置している。各凹部14bは、シリンダ部14の外周面から回転軸16に向けて延びる延設面141bと、延設面141bに対して交差し、シリンダ部14の外周面に向けて延びる取付面142bとから形成されている。
延設面141b、取付面142bおよびリヤハウジング12の内周面によって、一対の吐出室30が区画されている。吐出室30は、径方向におけるシリンダ部14とリヤハウジング12との間に位置している(図1も参照)。シリンダ部14には、取付面142bに開口して圧縮室21と吐出室30とを連通する吐出口31が形成されている。吐出口31は、取付面142bに取り付けられた吐出弁32によって開閉する。圧縮室21で圧縮された冷媒ガスは、吐出弁32を押し退け、吐出口31を経由して吐出室30へ吐出される。
吐出室30は、吸入空間20よりも後方側に位置している。吸入空間20と吐出室30とは、軸方向において異なる位置に形成されている。吸入空間20は、吐出室30よりも底壁部13aに近く位置している。吐出室30は、吸入空間20よりもリヤサイドプレート15に近く位置している。
図4,5に示すように、吐出口31は、シリンダ部14の開放端部14eから離れた位置に形成されている。図5に示す、シリンダ部14の開放端部14eの近傍の断面では、吐出口31は図示されていない。一方、図4に示す、シリンダ部14の開放端部14eから離れた断面において、吐出口31が図示されている。
図1に示すように、リヤハウジング12の周壁12aには、吐出ポート34が形成されている。吐出ポート34には、ジョイント部38が連設されている。ジョイント部38には、圧縮機10の外部(たとえば外部冷媒回路のコンデンサ)に向けて延びる吐出配管39が接続されている。
リヤハウジング12の後側には、リヤサイドプレート15によって、吐出領域35が区画形成されている。吐出領域35内には、油分離器36が配設されている。油分離器36は、冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離するために設けられている。油分離器36は、有底円筒状のケース36aを有している。ケース36aの開口側には、円筒状の油分離筒36bが嵌合されて固定されている。
ケース36aの下部には、油通路36cが形成されている。油通路36cは、ケース36a内と吐出領域35の底部側とを連通している。リヤサイドプレート15およびケース36aには、連通路37が形成されている(図4,5も参照)。連通路37は、吐出室30とケース36a内とを連通している。リヤサイドプレート15には、油供給通路15dが形成されている。油供給通路15dは、吐出領域35の底部側に貯留された潤滑油をベーン溝18aに導く。
図6は、図1に示す圧縮機10を構成するシリンダ部14の斜視図である。図6に示すように、吸入孔23は、底壁部13aの後方面13sから離れた位置に形成されている。吸入孔27は、シリンダ部14の開放端部14eを切り欠いて形成されている。吸入孔23と吸入孔27とは、軸方向に並んで形成されている。吸入孔27は、吸入孔23に対して、底壁部13aと反対側に設けられている。吐出口31は、シリンダ部14の開放端部14eから離れた位置に形成されている。吐出口31は、周方向において、吸入孔23,27とは異なる位置に形成されている。吸入孔23と吸入孔27とは、シリンダ部14を軸方向に貫通するように設けられた吸入通路26を介して連通している。なお図6には、一対の吸入孔23のうちの一方の吸入孔23のみが示されており、一対の吸入通路26のうちの一方の吸入通路26のみが示されている。
[圧縮機10の動作]
圧縮機10の動作について、以下説明する。回転軸16が回転すると、ロータ18およびベーン19が回転し、圧縮機10の外部(たとえば、外部冷媒回路)から吸入ポート22を経由して吸入空間20に冷媒ガスが吸入される。吸入空間20に吸入された冷媒ガスは、吸入孔23、吸入通路26および吸入孔27を経由して、吸入行程中の各圧縮室21に吸入される。各圧縮室21に吸入された冷媒ガスは、ロータ18の回転に伴う圧縮室21の容積減少により圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、各圧縮室21から吐出口31を経由して各吐出室30に吐出される。
各吐出室30内の冷媒ガスは、連通路37を介してケース36a内に流出して、油分離筒36bの外周面に吹き付けられるとともに、油分離筒36bの外周面を旋回しながらケース36a内の下方へ導かれる。このとき、遠心分離によって、冷媒ガスから潤滑油が分離される。冷媒ガスから分離された潤滑油はケース36aの底部側へ移動するとともに、油通路36cを介して吐出領域35の底部に貯留される。
吐出領域35の底部に貯留された潤滑油は、油供給通路15dからベーン溝18aに導かれ、背圧としてベーン19を外周側に押し出す。外周側に押し出されたベーン19によって、圧縮室21が区画される。また、ベーン溝18aに導かれた潤滑油によって、ベーン19とベーン溝18aとの摺動部分が潤滑される。一方、油分離器36において、潤滑油が分離された冷媒ガスは、油分離筒36bの内部を上方へ移動し、吐出ポート34を介して圧縮機10の外部(たとえば、外部冷媒回路)へ吐出される。
[作用および効果]
次に、上述した実施の形態の圧縮機10の作用および効果について説明する。
本実施の形態の圧縮機10では、図1に示すように、底壁部13aとシリンダ部14とは、一体に形成されている。リヤサイドプレート15は、シリンダ部14の開放端部14eに固定されている。吸入通路と圧縮室21とを連通する吸入孔23と吸入孔27とが、軸方向に並んで形成されている。図6に示すように、吸入孔23は、底壁部13aの後方面13sから離れた位置においてシリンダ部14を貫通している。吸入孔27は、吸入孔23に対して底壁部13aの反対側に設けられている。吸入孔27は、シリンダ部14の開放端部14eに形成された切欠とリヤサイドプレート15とによって区画されている。
底壁部13aとシリンダ部14とが一体に形成されているため、圧縮機10の構造が簡素化されており、部品点数が削減されている。軸方向において、ベーン19は、底壁部13aとシリンダ部14とによって形成される角部から吸入孔27の縁部にまで亘って、シリンダ部14の内周面14cによって支持されている。
図7は、ベーン19の支持構造を模式的に示す図である。ベーン19の長手方向(上述した軸方向であって、図7中の左右方向)の両端部で、ベーン19がシリンダ部14の内周面14cに接触して支持される位置を、図7に示す支点P1,P2とする。軸方向における支点P1,P2間の距離を、図7中に示す支点間距離Dとする。本実施の形態では、吸入孔23が底壁部13aの後方面13sから離れた位置に形成されているため、支点P1は、底壁部13aとシリンダ部14とによって形成される角部の位置に存在している。これにより、ベーン19をシリンダ部14の内周面14cで支持する支点間距離Dが長くなっているので、ベーン19の傾きを抑制でき、冷媒の漏れを低減することができる。
底壁部13aとシリンダ部14とが一体に形成されたフロントハウジング13において、吸入孔23は、シリンダ部14を形成した後に、径方向に沿って外周側から機械加工することにより、形成されてもよい。または、フロントハウジング13を鋳造により製造する場合には、吸入孔23に対応する形状を含む金型を使用することにより、吸入孔23を形成してもよい。このようにして、吸入孔23を底壁部13aの後方面13sから離れた位置に形成することができ、吸入孔23を容易に加工することができる。
一方、吸入孔27は、シリンダ部14の開放端部14eに切欠を設けて形成されている。このようにすれば、底壁部13aとシリンダ部14とが一体に形成されたフロントハウジング13に、吸入孔23と吸入孔27との両方とも、容易に加工することができる。
仮に、底壁部13aとシリンダ部14とが一体に形成されたハウジングで、シリンダ部14の開放端部14eに切欠を設ける代わりに、開放端部14eから離れた位置においてシリンダ部14に吸入孔を設けたならば、図8に示すように、支点間距離を長くすることができる。しかしながら、吸入通路26と連通する凹部としての吸入孔を、有底円筒状のハウジングの内部空間側から工具を挿入して切削加工しなければならず、加工に手間がかかる。なお図8は、参考例の吸入孔が形成されたフロントハウジング13を示す模式図である。
また図1,3に示すように、圧縮室21に対し径方向外側に、リヤハウジング12の周壁12aとシリンダ部14とにより区画された吸入空間20が形成されている。吸入孔23は、径方向にシリンダ部14を貫通して形成されている。吸入孔23は、吸入空間20に開口している。
外周にある吸入空間20から圧縮室21へ冷媒を導入する際に、径方向にシリンダ部14を貫通する吸入孔23を経由して冷媒が流れるので、吸入空間20から圧縮室21へ至る冷媒の吸入経路が短くなる。これにより、吸入経路を通過する冷媒の圧力損失を低減することができる。また、径方向に延びる吸入孔23は、加工が容易である。
また図2,3に示すように、吸入空間20は、環状に形成されており、圧縮室21の全周を取り囲んでいる。このようにすれば、吸入空間20と圧縮室21とを連通する吸入孔23を、シリンダ部14の周方向における任意の位置に形成することができるので、設計の自由度を向上することができる。
なおこれまでの説明においては、底壁部13aとシリンダ部14とが一体に形成されている例について説明した。この例に替えて、リヤサイドプレート15とシリンダ部14とを一体に形成し、シリンダ部14の開放端部に底壁部13aが固定されている構成としてもよい。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 圧縮機、11 ハウジング、12 リヤハウジング、12a 周壁、13 フロントハウジング、13a 底壁部、13s 後方面、14 シリンダ部、14a,14b 凹部、14c 内周面、14d シリンダ室、14e 開放端部、15 リヤサイドプレート、15s 前方面、16 回転軸、18 ロータ、18a ベーン溝、19 ベーン、20 吸入空間、21 圧縮室、22 吸入ポート、23,27 吸入孔、24,38 ジョイント部、25 吸入配管、26 吸入通路、30 吐出室、31 吐出口、32 吐出弁、34 吐出ポート、35 吐出領域、141b 延設面、142b 取付面。

Claims (3)

  1. 筒状のシリンダ部と、前記シリンダ部と一体に形成される底壁部とを有する、有底筒状の第1ハウジングと、
    前記シリンダ部の開放された端部に固定され、前記第1ハウジングとともにシリンダ室を区画する、サイドプレートと、
    前記シリンダ室に回転可能に設けられ、外周に溝が形成されたロータと、
    前記溝に挿入されたベーンと、
    前記シリンダ部、前記底壁部、前記ロータ、前記サイドプレートおよび前記ベーンによって区画される圧縮室と、
    前記圧縮室に冷媒を吸入する吸入通路と、を備え、
    前記吸入通路と前記圧縮室とを連通する第1の吸入孔と第2の吸入孔とが形成されており、
    前記第1の吸入孔は、前記底壁部から離れた位置において前記シリンダ部を貫通しており、
    前記第2の吸入孔は、前記第1の吸入孔に対して前記底壁部の反対側に設けられ、前記シリンダ部の前記開放された端部に形成された切欠と前記サイドプレートとによって区画されている、圧縮機。
  2. 前記シリンダ部の少なくとも一部を収容する第2ハウジングをさらに備え、
    前記圧縮室に対し、前記ロータの径方向外側に、前記第2ハウジングと前記シリンダ部とにより区画された吸入空間が形成されており、
    前記第1の吸入孔は、前記ロータの径方向に前記シリンダ部を貫通して形成され、前記吸入空間に開口する、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記吸入空間は、環状に形成されており、前記圧縮室の全周を取り囲む、請求項2に記載の圧縮機。
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