JP2017180388A - 圧縮機の弁装置、および圧縮機 - Google Patents

圧縮機の弁装置、および圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017180388A
JP2017180388A JP2016071487A JP2016071487A JP2017180388A JP 2017180388 A JP2017180388 A JP 2017180388A JP 2016071487 A JP2016071487 A JP 2016071487A JP 2016071487 A JP2016071487 A JP 2016071487A JP 2017180388 A JP2017180388 A JP 2017180388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
valve
valve body
hole
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016071487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017180388A5 (ja
Inventor
憲司 西田
Kenji Nishida
憲司 西田
佐藤 真一
Shinichi Sato
真一 佐藤
紀一 出戸
Kiichi Ideto
紀一 出戸
雅洋 稲垣
Masahiro Inagaki
雅洋 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2016071487A priority Critical patent/JP2017180388A/ja
Priority to CN201710192146.4A priority patent/CN107269540A/zh
Publication of JP2017180388A publication Critical patent/JP2017180388A/ja
Publication of JP2017180388A5 publication Critical patent/JP2017180388A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/12Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
    • F04C29/124Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps
    • F04C29/126Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps of the non-return type
    • F04C29/128Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps of the non-return type of the elastic type, e.g. reed valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】吐出孔をスムーズに開閉可能とする、圧縮機の弁装置を提供する。【解決手段】吐出孔31は、弁体50の幅方向に長径D1を有する長孔状に形成されている。弁体50が取付けられる取付部41が取付面142bから突出する高さは、吐出孔31が形成されている孔形成部42が取付面142bから突出する高さよりも大きい。吐出孔31の吐出側開口を開閉する弁部51と取付部41に取り付けられる固定部53とを連結する連結部52の幅は、弁部51および固定部53の幅よりも小さい。取付部41と孔形成部42との間に形成された段差部の縁部41eは、連結部52に位置し、弁体50が閉じるときの支点となる。【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機の弁装置と、その弁装置を備える圧縮機とに関する。
従来、圧縮機の吐出孔を開閉する開閉弁に関し、リードバルブの取付面を吐出孔シール面より高い位置に設けることにより、リードバルブを開きやすくした構成が開示されている(たとえば、特開2000−249067号公報(特許文献1)参照)。
特開2000−249067号公報
圧縮機の吐出孔を開閉する弁装置において、弁が開きにくいと、圧縮室内の内圧が上昇して圧縮機の性能低下および騒音発生などを引き起こす虞がある。他方、弁が閉じにくいと、圧縮室から吐出孔を通って吐出室へ吐出された圧縮流体が逆流して圧縮機の性能低下をもたらす虞がある。
本発明の目的は、吐出孔をスムーズに開閉可能とする、圧縮機の弁装置を提供することである。
本発明に係る圧縮機の弁装置は、圧縮室と吐出室とを隔てる隔壁を厚み方向に貫通する吐出孔を開閉する弁装置であって、吐出孔が吐出室に開口する吐出側開口を開閉する弁体と、隔壁の表面から吐出室内に突出し、弁体が取付けられる取付部と、吐出孔が形成されている孔形成部とを備えている。弁体は、吐出側開口を開閉する弁部と、取付部に固定される固定部と、弁部と固定部とを連結する連結部とを長手方向に有している。吐出孔は、長手方向に直交する幅方向に長径を有する長孔状に形成されている。弁部は、長孔状の吐出孔を開閉可能な形状に形成されている。取付部と孔形成部との間に段差部が形成されている。取付部は段差部を介して孔形成部に繋がっている。取付部が表面から突出する高さは、孔形成部が表面から突出する高さよりも大きい。連結部の幅は弁部および固定部の幅よりも小さい。段差部の縁部は、連結部に位置し、弁体が閉じるときの支点となる。
上記の弁装置において、吐出側開口に面取り部が形成されている。
上記の弁装置は、取付部と孔形成部との間に、隔壁の表面から吐出室内に突出して形成され、弁体の長手方向に延びる支持リブをさらに備えている。
本発明に係る圧縮機は、上記のいずれかの局面の弁装置を備えている。
本発明によると、吐出孔をスムーズに開閉することができる。
実施の形態1に従う圧縮機を示す断面図である。 図1におけるII−II線に沿った圧縮機の断面図である。 図1におけるIII−III線に沿った圧縮機の断面図である。 図3に示す弁装置の構成の詳細を示す部分断面図である。 図3に示す弁装置の構成の詳細を示す平面図である。 実施の形態2に従う弁装置の構成を示す平面図である。 実施の形態2に従う隔壁の構成を示す斜視図である。 吐出孔の構成を示す断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは、当初から予定されていることである。図においては、実際の寸法比率では記載しておらず、構造の理解を容易にするために、一部比率を異ならせて記載している。
<実施の形態1>
[圧縮機10の構成]
図1は、実施の形態に従う圧縮機10を示す断面図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った圧縮機10の断面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った圧縮機10の断面図である。圧縮機10は、ベーン型圧縮機である。圧縮機10は、車両に搭載され、車両の空調装置に用いられる。
なお、以下の説明において、図1に示す圧縮機10の図中左方向を前方と称し、図1に示す圧縮機10の図中右方向を後方と称する。以下の説明における軸方向、径方向および周方向とは、回転体である回転軸16およびロータ18の軸方向、径方向および周方向を示している。
図1に示すように、圧縮機10のハウジング11は、円筒状のリヤハウジング12(シェル)と、リヤハウジング12の前端面に結合されたフロントハウジング13とから形成されている。リヤハウジング12は、周壁12aを有している(図2,図3も参照)。フロントハウジング13は、筒状のシリンダ部14を有している。シリンダ部14は、リヤハウジング12内に収容されている。シリンダ部14は、フロントハウジング13に一体に形成されている。リヤハウジング12およびフロントハウジング13の材質は、たとえば金属である。シリンダ部14の材質も、たとえば金属である。
シリンダ部14の後端面には、サイドプレート15が結合されている。フロントハウジング13およびサイドプレート15は、回転軸16を回転可能に支持している。回転軸16は、シリンダ部14内を貫通している。回転軸16とフロントハウジング13との間には、リップシール型の軸封装置17aが設けられている。軸封装置17aは、回転軸16の周面に沿った冷媒ガスの洩れを防止している。
筒状のシリンダ部14の内部空間には、円筒状の形状を有するロータ18が設けられている。ロータ18は、回転軸16に一体回転可能に取り付けられている。ロータ18の前端面は、フロントハウジング13の端面と対向している。ロータ18の後端面は、サイドプレート15の端面に対向している。
図2および図3に示すように、シリンダ部14の内周面は、楕円状に形成されている。シリンダ部14内に、ロータ18が設けられている。ロータ18の外周面には、複数のベーン溝18aが放射状に延びるように形成されている。複数のベーン溝18aの各々には、ベーン19が出没可能に収容されている。複数のベーン溝18aの各々には、後述する吐出領域35内の潤滑油が供給される。
回転軸16の回転に伴い、ロータ18が回転し、複数のベーン19のうちの幾つかがベーン溝18aの外部に押し出される。ベーン19の先端面がシリンダ部14の内周面に接触すると、ロータ18の外周面と、シリンダ部14の内周面と、隣り合う一対のベーン19と、フロントハウジング13(図1)と、サイドプレート15(図1)との間に、複数の圧縮室21が区画される。圧縮室21は、シリンダ部14の内部に形成されている。ロータ18の回転方向に関して、圧縮室21が容積を拡大する行程が吸入行程となり、圧縮室21が容積を減少する行程が圧縮行程となる。
図1および図2に示すように、リヤハウジング12には、周壁12aを貫通する吸入ポート22が形成されている。吸入ポート22の外周部分には、ジョイント部24が連接されている。ジョイント部24には、吸入配管25が接続されている。吸入配管25を経由して、吸入ポート22内に冷媒ガスが流れ込む。吸入ポート22は、冷媒が通過する冷媒通路を形成している。吸入ポート22内には、冷媒の逆流を防止する図示しない逆止弁が設けられている。
シリンダ部14の外周面には、シリンダ部14の周方向における全周に亘って、凹部14aが形成されている。凹部14aおよびリヤハウジング12の内周面によって、吸入空間20が区画されている。吸入空間20は、吸入ポート22に連通している。シリンダ部14は、リヤハウジング12の内周面と協働し、リヤハウジング12(シェル)内に吸入空間20を区画している。
吸入空間20は、回転軸16の径方向におけるシリンダ部14とリヤハウジング12との間に形成されている。
図2に示すように、吸入空間20は、シリンダ部14とリヤハウジング12との間に環状に形成されており、周方向に延在している。吸入空間20は、圧縮室21の全周を取り囲んで形成されている。
シリンダ部14には、吸入空間20に連通する一対の吸入孔23(図2)が形成されている。吸入行程の際、圧縮室21と吸入空間20とは、吸入孔23を介して連通する。吸入孔23は、シリンダ部14を径方向に貫通している。吸入孔23は、シリンダ部14の内周面に開口しているとともに、吸入空間20に開口している。
吸入孔23、吸入空間20および吸入ポート22は、圧縮室21に対し径方向外側に形成されている。
図3に示すように、シリンダ部14の外周面には、一対の凹部14bが凹設されている(図1も参照)。一対の凹部14bは、回転軸16を挟んで互いに反対側に位置している。各凹部14bは、シリンダ部14の外周面から回転軸16に向けて延びる延設面141bと、延設面141bに対して交差し、シリンダ部14の外周面に向けて延びる取付面142bとから形成されている。
延設面141b、取付面142bおよびリヤハウジング12の内周面によって、一対の吐出室30が区画されている。吐出室30は、径方向におけるシリンダ部14とリヤハウジング12との間に位置している(図1も参照)。シリンダ部14には、取付面142bに開口して圧縮室21と吐出室30とを連通する吐出孔31が形成されている。吐出孔31は、取付面142bに取り付けられた弁装置40によって開閉する。圧縮室21で圧縮された冷媒ガスは、弁装置40の弁体を押し退け、吐出孔31を経由して吐出室30へ吐出される。
吐出室30は、吸入空間20よりも後方側に位置している。吸入空間20と吐出室30とは、軸方向において異なる位置に形成されている。吐出室30は、吸入空間20よりもサイドプレート15に近く位置している。
図1に示すように、リヤハウジング12の周壁12aには、吐出ポート34が形成されている。吐出ポート34には、ジョイント部38が連設されている。ジョイント部38には、圧縮機10の外部(たとえば外部冷媒回路のコンデンサ)に向けて延びる吐出配管39が接続されている。
リヤハウジング12の後側には、サイドプレート15によって、吐出領域35が区画形成されている。吐出領域35内には、油分離器36が配設されている。油分離器36は、冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離するために設けられている。油分離器36は、有底円筒状のケース36aを有している。ケース36aの開口側には、円筒状の油分離筒36bが嵌合されて固定されている。
ケース36aの下部には、油通路36cが形成されている。油通路36cは、ケース36a内と吐出領域35の底部側とを連通している。サイドプレート15およびケース36aには、連通路37が形成されている(図3も参照)。連通路37は、吐出室30とケース36a内とを連通している。サイドプレート15には、油供給通路15dが形成されている。油供給通路15dは、吐出領域35の底部側に貯留された潤滑油をベーン溝18aに導く。
[圧縮機10の動作]
圧縮機10の動作について、以下説明する。回転軸16が回転すると、ロータ18およびベーン19が回転し、圧縮機10の外部(たとえば、外部冷媒回路)から吸入ポート22を経由して吸入空間20に冷媒ガスが吸入される。吸入空間20に吸入された冷媒ガスは、吸入孔23を経由して、吸入行程中の各圧縮室21に吸入される。各圧縮室21に吸入された冷媒ガスは、ロータ18の回転に伴う圧縮室21の容積減少により圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、各圧縮室21から吐出孔31を経由して各吐出室30に吐出される。
各吐出室30内の冷媒ガスは、連通路37を介してケース36a内に流出して、油分離筒36bの外周面に吹き付けられるとともに、油分離筒36bの外周面を旋回しながらケース36a内の下方へ導かれる。このとき、遠心分離によって、冷媒ガスから潤滑油が分離される。冷媒ガスから分離された潤滑油はケース36aの底部側へ移動するとともに、油通路36cを介して吐出領域35の底部に貯留される。
吐出領域35の底部に貯留された潤滑油は、油供給通路15dからベーン溝18aに導かれ、背圧としてベーン19を外周側に押し出す。外周側に押し出されたベーン19によって、圧縮室21が区画される。また、ベーン溝18aに導かれた潤滑油によって、ベーン19とベーン溝18aとの摺動部分が潤滑される。一方、油分離器36において、潤滑油が分離された冷媒ガスは、油分離筒36bの内部を上方へ移動し、吐出ポート34を介して圧縮機10の外部(たとえば、外部冷媒回路)へ吐出される。
[弁装置40の構成]
図4は、図3に示す弁装置40の構成の詳細を示す部分断面図である。図5は、図3に示す弁装置40の構成の詳細を示す平面図である。なお図5には、弁装置40の構成のうち、図4中に示す矢印V方向から見た弁体50および隔壁14wが図示されている。図5では、図4に示すリテーナ60およびボルト70は図示を省略されている。以下、図4および図5を参照して、本実施の形態の弁装置40の構成について説明する。
図3を参照して説明した圧縮室21と吐出室30とは、隔壁14wによって隔てられている。シリンダ部14の一部分が隔壁14wを構成している。取付面142bは、吐出室30に面する隔壁14wの表面を構成している。隔壁14wには、吐出孔31が形成されている。吐出孔31は、吐出孔31が圧縮室21に開口する圧縮側開口31aから吐出孔31が吐出室30に開口する吐出側開口31bまで、隔壁14wを厚み方向に貫通している。
弁装置40は、この吐出孔31を開放しまたは閉塞するための装置である。弁装置40は、圧縮室21内において冷媒ガスが圧縮され圧縮室21内の圧力が高くなったときにのみ開いて、冷媒ガスを圧縮室21から吐出室30へ吐出させる。それ以外のときは、弁装置40は吐出孔31を閉塞し、吐出室30から圧縮室21への冷媒ガスの逆流を防止する。
隔壁14wの表面を構成する取付面142bから吐出室30内に突出して、取付部41と孔形成部42とが形成されている。弁装置40は、取付部41と孔形成部42とを備えている。図4に示すように、取付部41が取付面142bから突出する高さは、孔形成部42が取付面142bから突出する高さよりも、大きくなっている。
孔形成部42には、吐出孔31の一部が形成されている。吐出孔31の吐出側開口31bは、孔形成部42の頂面に開口している。図5に示す、孔形成部42の頂面のうち、吐出側開口31bの形成されていない部分は、シール面42aを構成している。図5に示す、隔壁14wの厚み方向に見る吐出孔31は、長孔状に形成されている。吐出孔31は、長径D1と短径D2とを有しており、長径D1は短径D2よりも大きい。
弁装置40は、弁体50を備えている。弁体50は、圧縮室21と吐出室30との圧力差により吐出孔31の吐出側開口31bを開閉する、薄板状の部材である。弁体50は、可撓性を有している。弁体50は、ボルト70を用いて、取付部41に取り付けられている。
弁体50は、図5に示すように、吐出孔31の吐出側開口31bを開閉する弁部51と、取付部41に固定される固定部53と、弁部51と固定部53とを連結する連結部52を有している。固定部53には、2つの取付孔55が形成されている。ボルト70が取付孔55を貫通して取付部41に螺着されることにより、弁体50は取付部41に固定されている。
固定部53は、弁体50の一方端に設けられている。弁体50の一方端は、固定端部となっている。弁部51は、弁体50の他方端に設けられている。弁体50の他方端は、自由端部となっている。
図5に示す平面視(または、弁体50の厚み方向視)において、弁体50は括れた形状を有している。図5中の上下方向を弁体50の長手方向と称し、図5中の左右方向を弁体50の幅方向と称する。弁体50の長手方向は、弁部51、連結部52および固定部53が順に並ぶ方向である。弁体50は、弁部51、連結部52および固定部53を、長手方向に有している。弁体50の幅方向は、長手方向に直交する方向であり、弁体50の短手方向である。
弁部51は、長孔状の吐出孔31を開閉できるように、吐出孔31の形状に対応して、弁体50の幅方向の寸法が弁体50の長手方向の寸法よりも大きい、幅広な形状となっている。弁部51の幅は、幅方向における弁部51の長さL1である。連結部52の幅は、幅方向における連結部52の長さL2である。固定部53の幅は、幅方向における固定部53の長さL3である。連結部52の幅は、弁部51の幅よりも小さい。連結部52の幅は、固定部53の幅よりも小さい。これにより弁体50は、全体として括れた形状に形成されている。なお、連結部52の幅は、長手方向において一定であり、連結部52の両縁は直線状に延在している。この形状により、応力集中が緩和され、弁体50の信頼性が向上している。
吐出孔31は、弁体50の幅方向に長径D1を有している。吐出孔31は、弁体50の長手方向に短径D2を有している。図3を併せて参照して、吐出孔31は、圧縮機10の軸方向(図3中の紙面垂直方向)に長径D1を有している。
取付部41は、段差状に形成されており、取付面142bと垂直な方向に立設された立設部41fと、立設部41fと繋がった縁部41eとにより、段差部が形成されている。取付部41と孔形成部42との間に、段差部が形成されている。取付部41は、段差部を介して、孔形成部42に繋がっている。縁部41eは、取付部41に弁体50の固定部53が取付けられる頂面(取付面)の縁の一部を構成している。弁体50の連結部52は取付部41の縁部41eと重なる位置にあり、取付部41の縁部41eは、連結部52に接触している。
弁装置40はまた、図4に示すように、リテーナ60を備えている。リテーナ60は、弁体50に対して隔壁14wと反対側に配置されており、弁体50の開く程度を制限する。リテーナ60は、弁体50の固定部53とともに、ボルト70により取付部41に固定されている。リテーナ60と隔壁14wとは、弁体50を挟持している。
リテーナ60は、平面部61と、曲面部62とを有している。平面部61は、隔壁14wと略平行に配置されており、取付部41に固定されている。平面部61は、リテーナ60のうち、弁体50と常時接触している部分である。リテーナ60は、接触端63を有している。リテーナ60のうち、ボルト70による取付部41への留め付け位置を含み接触端63までの領域が、平面部61を構成している。
曲面部62は、接触端63を曲げ起点として、隔壁14wから離れる方向に湾曲している。リテーナ60は、取付部41に固定されている固定側端部64と、固定側端部64と反対側の解放側端部65とを有している。固定側端部64から接触端63までの距離は、固定側端部64から取付部41の縁部41eまでの距離よりも、大きくなっている。接触端63は、縁部41eよりも解放側端部65に近く設けられている。接触端63は、縁部41eよりも吐出孔31に近く設けられている。
[作用および効果]
次に、上述した実施の形態の圧縮機10の弁装置40の作用および効果について説明する。
本実施の形態の圧縮機10の弁装置40では、図5に示すように、吐出孔31は、隔壁14wの厚み方向に見て、弁体50の幅方向に長径D1を有する長孔状に形成されている。図3を併せて参照して、吐出孔31は、圧縮機10の軸方向に長径D1を有している。同じ面積を有する丸穴形状の吐出孔とした場合と比較して、リテーナ60の曲げ起点である接触端63から吐出孔31の中心までの距離がより大きくなっている。これにより、弁体50がシール面42aに接触するときの弁体50の移動速度を低減できるので、弁体50とシール面42aとの接触音を小さくでき、騒音の発生を抑制することができる。また、弁体50に作用する応力を緩和することができ、弁体50の信頼性を向上することができる。
他方、吐出孔31が長孔であるが故に、冷媒ガスの排出が弁体50の幅方向で不均等となり、弁体50の幅方向で冷媒ガスの圧力差が生じやすい。長孔状の吐出孔31に合わせ、弁部51や連結部52も幅が広くなるため、弁体50の開閉が円滑でなくなり、幅方向で弁体50の開閉が不安定になる場合がある。
そのため、本実施の形態の圧縮機10の弁装置40では、図4に示すように、取付部41が取付面142bから段差状に突出しており、取付部41が取付面142bから突出する高さは、孔形成部42が取付面142bから突出する高さよりも大きい。取付部41に弁体50の固定部53が取付けられる頂面と、孔形成部42の頂面に形成される図5に示すシール面42aとの高さが異なるため、弁部51がシール面42aに接触している場合、弁体50は撓んだ状態となり、連結部52に近い側の弁部51はシール面42aに軽く接触した状態となる。弁体50が平板状であれば、弁体50の弁部51とシール面42aとの間に僅かな隙間が形成される。これにより、弁体50が開きやすくなるため、圧縮室21内の内圧の上昇を抑制でき、圧縮機10の性能を向上できるとともに騒音の発生を抑制することができる。
取付部41が取付面142bから突出する構成により、弁体50は開き易くなるが、一方で、弁体50が閉じ難くなる。しかしながら、本実施の形態では、図5に示すように、連結部52の幅は弁部51および固定部53の幅よりも小さくなっているとともに、取付部41の縁部41eは連結部52に重なる位置にあって接触している。弁体50において、縁部41eとの接触部分が、弁体50が開閉するときに弁体50が湾曲する支点になる。縁部41eとの接触部分を構成している連結部52の幅を小さくし、弁体50を括れた形状にすることにより、弁体50が閉じようとするときの弁体50のばね定数を小さくできる。これにより、弁体50が閉じやすくなるため、吐出室30から圧縮室21への冷媒ガスの逆流を抑制でき、圧縮機10の性能を向上することができる。
このため、吐出孔31が長孔であっても、弁体50の開閉をスムーズに行うことが可能となっている。
また図4に示すように、取付部41の縁部41eよりも、リテーナ60の接触端63の方が吐出孔31に近く配置されている。このようにすれば、弁体50が閉じようとするときに取付部41によって拘束される部分がより少なくなるため、さらに弁体50が閉じやすくなる。したがって、吐出室30から圧縮室21への冷媒ガスの逆流を抑制でき、圧縮機10の性能を向上することができる。
<実施の形態2>
[弁装置40の構成]
図6は、実施の形態2に従う弁装置40の構成を示す平面図である。図7は、実施の形態2に従う隔壁14wの構成を示す斜視図である。図6には、図5と同様に、弁装置40の構成のうち弁体50および隔壁14wのみが図示されており、リテーナ60およびボルト70は図示を省略されている。図7には、隔壁14wのみが図示されている。
図6,7に示すように、実施の形態2の弁装置40は、支持リブ43をさらに備えている。支持リブ43は、取付面142bから吐出室30内に突出して形成されている。支持リブ43は、取付部41と孔形成部42との間に形成されている。図6に示すように、支持リブ43は、弁体50の長手方向に延びている。
図8は、吐出孔31の構成を示す断面図である。なお図8には、図7中におけるVIII−VIII線に沿った隔壁14wの断面のうち、吐出孔31の吐出側開口31b近傍の一部断面が示されている。実施の形態2の吐出孔31の吐出側開口31bには、面取り部42cが形成されている。実施の形態2では、面取り部42cが形成されていない実施の形態1と比較して、シール面42aの面積がより縮小している。
[作用および効果]
実施の形態2の弁装置40では、図6〜8に示すように、吐出孔31の吐出側開口31bに面取り部42cが形成されている。面取り部42cによって、吐出側開口31bの外周長さが増大しており、シール面42aの面積が減少している。これにより、弁体50の弁部51のシール面42aへの貼り付きを防止でき、弁体50が開きやすくなる。したがって、圧縮室21内の内圧の上昇を抑制でき、圧縮機10の性能を向上できるとともに騒音の発生を抑制することができる。加えて、弁部51が吐出側開口31bの縁の鋭利な形状に接触することがなく、弁体50の信頼性を向上することができる。
また図6,7に示すように、弁装置40は、支持リブ43をさらに備えている。このようにすれば、弁体50が閉じようとするときに弁体50の連結部52が支持リブ43によって支持される。これにより、弁体50が閉じるときの弁体50の変形を抑制できるので、弁体50の信頼性を向上することができる。また、弁体50の弁部51がシール面42aに接触するときの衝突音を低減でき、騒音の発生を抑制することができる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 圧縮機、11 ハウジング、14 シリンダ部、14w 隔壁、15 サイドプレート、16 回転軸、18 ロータ、18a ベーン溝、19 ベーン、20 吸入空間、21 圧縮室、22 吸入ポート、23 吸入孔、30 吐出室、31 吐出孔、31a 圧縮側開口、31b 吐出側開口、34 吐出ポート、40 弁装置、41 取付部、41e 縁部、41f 立設部、42 孔形成部、42a シール面、42c 面取り部、43 支持リブ、50 弁体、51 弁部、52 連結部、53 固定部、55 取付孔、60 リテーナ、61 平面部、62 曲面部、63 接触端、64 固定側端部、65 解放側端部、70 ボルト、141b 延設面、142b 取付面、D1 長径、D2 短径、L1,L2,L3 長さ。

Claims (4)

  1. 圧縮室と吐出室とを隔てる隔壁と、
    前記隔壁を厚み方向に貫通する吐出孔と、
    前記吐出孔が前記吐出室に開口する吐出側開口を開閉する弁体と、
    前記隔壁の表面から前記吐出室内に突出し、前記弁体が取付けられる取付部と、
    前記吐出孔が形成されている孔形成部とを備え、
    前記弁体は、前記吐出側開口を開閉する弁部と、前記取付部に固定される固定部と、前記弁部と前記固定部とを連結する連結部とを長手方向に有する、圧縮機の弁装置であって、
    前記吐出孔は、前記長手方向に直交する幅方向に長径を有する長孔状に形成されており、
    前記弁部は、長孔状の前記吐出孔を開閉可能な形状に形成されており、
    前記取付部と前記孔形成部との間に段差部が形成されており、前記取付部は前記段差部を介して前記孔形成部に繋がっており、
    前記取付部が前記表面から突出する高さは前記孔形成部が前記表面から突出する高さよりも大きく、
    前記連結部の幅は前記弁部および前記固定部の幅よりも小さく、
    前記段差部の縁部は、前記連結部に位置し、前記弁体が閉じるときの支点となる、圧縮機の弁装置。
  2. 前記吐出側開口に面取り部が形成されている、請求項1に記載の圧縮機の弁装置。
  3. 前記取付部と前記孔形成部との間に、前記隔壁の前記表面から前記吐出室内に突出して形成され、前記弁体の長手方向に延びる支持リブをさらに備える、請求項1または2に記載の圧縮機の弁装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁装置を備える、圧縮機。
JP2016071487A 2016-03-31 2016-03-31 圧縮機の弁装置、および圧縮機 Pending JP2017180388A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016071487A JP2017180388A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 圧縮機の弁装置、および圧縮機
CN201710192146.4A CN107269540A (zh) 2016-03-31 2017-03-28 压缩机的阀装置以及压缩机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016071487A JP2017180388A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 圧縮機の弁装置、および圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017180388A true JP2017180388A (ja) 2017-10-05
JP2017180388A5 JP2017180388A5 (ja) 2018-09-13

Family

ID=60005819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016071487A Pending JP2017180388A (ja) 2016-03-31 2016-03-31 圧縮機の弁装置、および圧縮機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017180388A (ja)
CN (1) CN107269540A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02304279A (ja) * 1989-05-17 1990-12-18 Daikin Ind Ltd 弁装置
JPH08219056A (ja) * 1995-02-09 1996-08-27 Daikin Ind Ltd 圧縮機における吐出弁機構及びその製造方法
JPH09158878A (ja) * 1995-12-11 1997-06-17 Toshiba Ave Corp ロータリコンプレッサ
JP2000249067A (ja) * 1999-03-01 2000-09-12 Seiko Seiki Co Ltd 気体圧縮機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006132352A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Calsonic Compressor Inc 気体圧縮機
JP2008280862A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Calsonic Kansei Corp コンプレッサ
CN201321986Y (zh) * 2008-12-04 2009-10-07 配天(安徽)机电技术有限公司 涡旋式压缩机排气阀
CN201436395U (zh) * 2009-06-19 2010-04-07 广东美芝制冷设备有限公司 一种封闭式旋转压缩机的排气装置
CN202040086U (zh) * 2011-03-03 2011-11-16 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机的排气装置
CN203962340U (zh) * 2014-07-01 2014-11-26 广东美芝制冷设备有限公司 压缩机及其排气组件、排气阀片

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02304279A (ja) * 1989-05-17 1990-12-18 Daikin Ind Ltd 弁装置
JPH08219056A (ja) * 1995-02-09 1996-08-27 Daikin Ind Ltd 圧縮機における吐出弁機構及びその製造方法
JPH09158878A (ja) * 1995-12-11 1997-06-17 Toshiba Ave Corp ロータリコンプレッサ
JP2000249067A (ja) * 1999-03-01 2000-09-12 Seiko Seiki Co Ltd 気体圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
CN107269540A (zh) 2017-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3874300B2 (ja) ベーンポンプ
JP5659964B2 (ja) ベーン型圧縮機
KR101730830B1 (ko) 압축기
US10087934B2 (en) Vane compressor
JP2013241851A (ja) 気体圧縮機
JP5708570B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP5825367B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP2017180388A (ja) 圧縮機の弁装置、および圧縮機
KR100858773B1 (ko) 압축기의 머플러 설치 구조
US9970439B2 (en) Vane compressor
JP4022773B2 (ja) ベーンポンプ
KR101750683B1 (ko) 압축기
JP6130271B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2007327376A (ja) 気体圧縮機
US11149730B2 (en) Vane pump driven by an engine of an automobile
JP4142863B2 (ja) 気体圧縮機
JP6388000B2 (ja) 圧縮機
JP6760180B2 (ja) 圧縮機
US11519406B2 (en) Oil pump having housing with seal portion
US20180030833A1 (en) Gas compressor
JP2017180092A (ja) 圧縮機
JP2017115684A (ja) 圧縮機の逆止弁
JP2017115983A (ja) 圧縮機
JP4185723B2 (ja) 気体圧縮機
JP2022156667A (ja) ベーン型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180803

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191126