JP2017180242A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Kiyomi Kawamura
清美 河村
彰利 藤田
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彰利 藤田
玲子 植田
Reiko Ueda
玲子 植田
真 永岡
Makoto Nagaoka
真 永岡
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Abstract

【課題】エンジン等に対する燃料の噴霧状態を変更でき、製造コストを低減させた燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズルボディ10と、ノズルボディ10内に配置されたニードル弁20と、を備え、ノズルボディ10の先端部には、内側が柱状に盛り上がった円環状に設けられた半円溝13が形成され、噴孔12に連通する円筒状のサック室14が設けられ、ノズルボディ10のシート面11にニードル弁20が接触したニードル着座時に、サック室14の側壁15の端面とニードル弁20の先端突起部22の端面とが接触しないように隙間が設けられている燃料噴射装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、噴霧形状を変更できる燃料噴射装置に関する。
自動車等のエンジンに対して燃料を噴射する燃料噴射装置において、噴孔から噴射させる燃料の噴霧状態を変更する技術が開発されている。
例えば、複数の噴孔を備えるノズルボディとノズボディ内に配置されたニードル弁とを備えたノズルにおいて、ニードル弁の周囲に燃料を旋回させるための溝である燃料旋回部とそこに燃料を導く案内溝を設けた構成が開示されている(特許文献1)。ニードル弁が低リフト位置にあり、噴孔と燃料旋回部との一部がオーバーラップする位置では燃料が拡散噴霧状態となり、ニードル弁が高リフト位置にあり、噴孔と燃料旋回部とがオーバーラップしない位置では燃料が柱状噴霧状態となる。
特開2006−118493号公報
ところで、ニードル弁の外周面に噴孔の一部とオーバーラップする燃料旋回部のような溝を設ける場合、ノズルボディに対してニードル弁が適切な位置までリフトアップされたときに噴孔と燃料旋回部の溝とがオーバーラップするような適切な位置に溝を形成する必要がある。このような位置に燃料旋回部となる溝を加工することは非常に高い加工精度が必要とされ、加工コストが高くなる。特に、近年の排気ガス規制の条件を満たすためには噴孔を0.1mm以下まで小径化する場合があり、このように小さな径の噴孔に対して適切な位置に溝を加工することは難しく、さらなるコストアップの原因となっている。
本発明の1つの態様は、噴孔を有するノズルボディと、前記ノズルボディ内に配置されたニードル弁と、を備え、前記ノズルボディの先端部には、略円錐形状のノズルボディシート面に連接し、前記先端部には内側が柱状に盛り上がった円環状に設けられた半円溝が形成され、前記噴孔に連通する円筒状のサック室が設けられ、前記ノズルボディのシート面に前記ニードル弁が接触したニードル着座時に、前記サック室の側壁の端面と前記ニードル弁の先端部の端面とが接触しないように隙間が設けられていることを特徴とする燃料噴射装置である。
本発明の別の態様は、噴孔を有するノズルボディと、前記ノズルボディ内に配置されたニードル弁と、を備え、前記ノズルボディの先端部には、略円錐形状のノズルボディシート面に連接し、前記噴孔に連通する円筒状のサック室が設けられ、前記ニードル弁の先端部には、内側が柱状に盛り上がった円環状に設けられた半円溝が形成され、前記ノズルボディのシート面に前記ニードル弁が接触したニードル着座時に、前記サック室の側壁の端面と前記ニードル弁の先端部の端面とが接触しないように隙間が設けられていることを特徴とする燃料噴射装置である。
ここで、前記ニードル弁の先端部には、前記円環の半径Rhより大きい半径Rnを有する円柱状のニードル突起部が設けられ、前記ニードル着座時には、前記ニードル弁の先端部が前記ノズルボディの前記サック室の側壁とオーパラップすることが好適である。
また、前記半径Rnは、前記半径Rh+前記半円溝の半径Rsの1/2以上であることが好適である。また、前記半径Rnは、前記半径Rh+前記半円溝の半径Rsの3/4以上であることがより好適である。
また、前記噴孔の中心軸(M)がノズル中心軸(N)からオフセットしていることが好適である。
本発明によれば、エンジン等に対する燃料の噴霧状態を変更でき、製造コストを低減させた燃料噴射装置を提供することができる。
第1の実施の形態における燃料噴射装置の構成を示す側面断面図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置の構成を示す側面断面図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置の構成を示す平面断面図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置の変形例の構成を示す側面断面図である。 第1の実施の形態における低リフト時の燃料の流れの例を示す図である。 第1の実施の形態における高リフト時の燃料の流れの例を示す図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置の変形例1の構成を示す側面断面図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置の変形例2の構成を示す側面断面図である。 第1の実施の形態における燃料噴射装置の変形例2の構成を示す平面断面図である。 変形例2における低リフト時の燃料の流れの例を示す図である。 変形例2における高リフト時の燃料の流れの例を示す図である。 第2の実施の形態における燃料噴射装置の構成を示す側面断面図である。 第2の実施の形態における高リフト時の状態を示す図である。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態における燃料噴射装置100は、図1〜図3の部分拡大断面図に示すように、ノズルボディ10及びニードル弁20を備える。図1は、図3におけるE−Fライン横断面図を示す。図2は、図3におけるG−Hライン横断面図を示す。図3は、図2におけるA−B−C−Dライン断面図を示す。
ノズルボディ10は、略円筒状であり、内部にニードル弁20を収納する空間を有する。ニードル弁20は、ノズルボディ10内に収納され、ノズル中心軸Nに沿って往復運動が可能に配置される。
ノズルボディ10のノズル側となる先端部は略円錐状に形成され、ノズルボディ10の内壁面は、燃料の流れの上流側が円筒状とされ、下流側が円錐状に形成される。内壁面の円錐状部はニードル弁20が着座するシート面11とされている。
シート面11よりも下流側に噴孔12が設けられる。噴孔12は、ノズルボディ10の内壁面とニードル弁20の外壁面との間隙を通って供給される燃料を噴霧するための孔である。噴孔12の径は、これに限定されるものではないが、0.1mm以上0.2mm以下程度の大きさにすることが好適である。噴孔12の中心軸Mをノズル中心軸Nからオフセットさせて、放射状に複数(例えば6〜12個)設けられる。すなわち、噴孔12は、ノズル中心軸Nからノズルボディ10の半径方向に向かうラインから距離Xだけオフセットされた位置においてノズルボディ10の半径方向に向けてノズルボディ10の周方向に沿って所定間隔で配置される。
ニードル弁20は、ノズルボディ10の内壁面と対応する略円錐状に形成される。円錐状部の表面は、ノズルボディ10のシート面11に着座するシート部21となる。ニードル弁20の先端部には、略円柱状の先端突起部22が形成される。
燃料噴射装置100は、ニードル弁20をノズル中心軸Nに沿って移動させるためのニードル移動機構(図示しない)を備える。ノズルボディ10内を下流方向にニードル弁20を移動させるとシート部21がシート面11に接触する。これによって、燃料噴射装置100は閉弁状態となる。閉弁状態からニードル弁20を上流方向に移動させると、シート部21とシート面11とが離間され、シート部21とシート面11との間隙を通じて燃料が噴孔12に供給される。これによって、燃料噴射装置100は開弁状態となる。
ノズルボディ10の先端部には、シート面11に連接する側壁15とニードル弁20との間に円筒状のサック室14が形成される。本実施の形態では、ノズルボディ10の先端部に燃料旋回部としてのノズル中心軸Nを中心とした半径Rhの円環状に半径Rsの半円溝13が設けられる。半円溝13は、その内側に噴孔12の入口が位置するように、ノズルボディ10の先端部のシート面11の内周面をノズル中心軸Nの周りを周回するように環状に切欠いて形成される。なお、半円溝13は、完全な半円でなくともよく、後述するように燃料旋回部として燃料を旋回させるような形状とすればよい。
円環状に形成された半円溝13の内側には円柱状に盛り上がった柱状部16が設けられる。ニードル弁20が着座した状態において、柱状部16の上端面とニードル弁20の先端突起部22の下端面とが衝突しないように隙間δが空けられている。隙間δは、できるだけ小さい方が好ましいが、熱膨張等の影響を考慮すると0.1mm程度にすることが好適である。
ニードル弁20の着座時には、サック室14の側壁15とニードル弁20の先端突起部22とが長さL0だけオーバーラップする。また、着座時において、ニードル弁20の先端突起部22の側面とサック室14の側壁15との間に形成される燃料経路は略平行とすることが好適である。また、図4に示すように、ニードル弁20の先端突起部22を下流に行くほど燃料経路が狭くなるようにテーパ形状にしてもよい。
以下、ニードル移動機構によって、シート部21がシート面11から十分に離れた状態までニードル弁20が移動(リフト)された状態を高リフト状態と称し、シート部21とシート面11とが近い状態を低リフト状態と称する。
図5及び図6は、それぞれ低リフト状態における燃料の噴射状況及び高リフト状態における燃料の噴射状況を説明するための図である。
ニードル弁20のシート部21が、ノズルボディ10のシート面11に着座しているときには噴孔12への通路が閉じられる。この状態からリフト量の小さい低リフト位置にニードル弁20を移動させると、ノズルボディ10の内壁面とニードル弁20のシート部21との間に僅かな間隙が生じる。この状態において燃料噴射装置100に燃料を供給すると、図5に示すように、サック室14の側壁15とニードル弁20の先端突起部22と隙間から燃料がサック室14内に流入し、側壁15と半円溝13の内面に沿って縦渦30が形成される。燃料は、縦渦30となって半円溝13内において螺旋状に旋回しながら噴孔12の入口に流入する。このとき、噴孔12の延設方向(中心軸Mに沿った方向)からの流れ(図中、R側からの流れ)は噴孔12に比較的スムーズに流入し、燃料はそのまま噴孔12内において旋回しながら噴孔12の出口から噴出される。一方、噴孔12の延設方向(中心軸Mに沿った方向)に沿わない流れ(図中、L側からの流れ)も噴孔12の延設方向(中心軸Mに沿った方向)の流れ(図中、R側からの流れ)に沿って流れを妨げることなく噴孔12に流入する。これにより、噴孔12内では1つの大きな旋回流が形成され、噴孔12の出口では強い遠心力が作用して噴霧が半径方向に分散され、噴霧角が大きな噴霧が形成される。これによって、燃料の運動量が広範囲に分散するので貫徹力が小さくなる。
ここで、ニードル弁20の先端突起部22の側壁(流路が最も狭くなる部分)の半径Rnは、円環の半径Rhよりも大きく、円環の半径Rh+半円溝13の半径Rsの1/2以上とすることが好適であり、さらに円環の半径Rh+半円溝13の半径Rsの3/4以上とすることがより好適である。半径Rn、Rh及びRsをこのような関係とすることによって、低リフト状態においてサック室14内において燃料の強い旋回流を形成することができる。
また、噴孔12の中心軸Mは、サック室14の側壁15の円筒部と半円溝13の接点を概ね通るように配置することが好適である。特に、噴孔12の中心軸Mのオフセット量Xは円環の半径Rhに略等しくすることが好適である。これによって、半円溝13内における燃料の渦中心と噴孔12の中心軸Mとが略一致するため、噴孔12内に燃料がよりスムーズに流入し、噴孔12内においてより強い螺旋状の旋回流を得ることができる。
また、図4に示すように、ニードル弁20の先端突起部22を下流に行くほど燃料経路が狭くなるようにテーパ形状にしてもよい。先端突起部22をテーパ形状にすることによって、下流ほど燃料流路が狭くなり、燃料経路部分での圧力損失を低減することができる。
ニードル弁20のリフト量が大きくなり、ニードル弁20のシート部21とノズルボディ10のシート面11との間隙が拡がると、図6に示すように、シート部21とシート面11との間の燃料の流路が拡がり、シート面11に沿ってサック室14内に燃料が流入し、半円溝13内での旋回による縦渦30が形成されなくなる。したがって、燃料は縦渦30となって旋回することなく噴孔12の出口まで流れる。したがって、噴霧角が小さな、貫徹力が大きい噴霧が形成される。
[変形例1]
図7は、本実施の形態の変形例1に係る燃料噴射装置102の構成を示す図である。燃料噴射装置102では、ニードル弁20の先端突起部22に円柱状の窪み23が設けられる。この場合、ニードル弁20が低リフト状態にあり、ノズルボディ10の柱状部16とニードル弁20の先端突起部22とのオーバーラップが長さL0より小さいときに半円溝13の内側に形成された柱状部16が窪み23内に挿入された状態となるような構成とする。
燃料噴射装置100では、ニードル弁20のリフト量が小さく、オーバーラップが長さL0より小さい場合において、リフト量が大きくなるほど柱状部16の先端面と先端突起部22の先端面との間に形成される空間が大きくなり、サック室14内に形成される縦渦30の旋回流が弱くなる。これに対して、本変形例における燃料噴射装置102では、リフト量が大きくなっても柱状部16側面と先端突起部22の側面との隙間が一定に維持されるのでサック室14内に形成される縦渦30の旋回流を強く維持することができる。
[変形例2]
図8及び図9は、本実施の形態の変形例2に係る燃料噴射装置104の構成を示す図である。図8は、図9におけるE−Fライン横断面図を示す。図9は、図8におけるA−B−C−Dライン断面図を示す。
図9の平面断面図に示すように、燃料噴射装置104では、噴孔12は、ノズル中心軸Nから放射状に複数(例えば6〜12個)設けられる。すなわち、噴孔12は、ノズルボディ10の半径方向に向いており、ノズルボディ10の周方向に沿って所定間隔で配置される。
図10及び図11は、それぞれ低リフト状態における燃料の噴射状況及び高リフト状態における燃料の噴射状況を説明するための図である。
ニードル弁20のシート部21が、ノズルボディ10のシート面11に着座しているときには噴孔12への通路が閉じられる。この状態からリフト量の小さい低リフト位置にニードル弁20を移動させると、ノズルボディ10の内壁面とニードル弁20のシート部21との間に僅かな間隙が生じる。この状態において燃料噴射装置104に燃料を供給すると、図10に示すように、サック室14の側壁15とニードル弁20の先端突起部22と隙間から燃料がサック室14内に流入し、側壁15と半円溝13の内面に沿って縦渦30が形成される。燃料は、縦渦30となって半円溝13内において旋回しながら噴孔12の入口に流入する。このとき、図10に示すように、噴孔12の入口のR側とL側から螺旋状に燃料が流入するので、噴孔12内ではそれぞれが異なる渦中心(図中、破線で示す)をもつ双子渦32となって旋回しながら噴孔12の出口から噴出される。噴孔12の出口から噴射された燃料は双子渦32の旋回する流れに起因する遠心力によって噴霧が半径方向に分散され、噴霧角が大きなものとなる。これによって、燃料の運動量が広範囲に分散するので貫徹力が小さくなる。
上記実施の形態における燃料噴射装置100及び変形例1の燃料噴射装置102に比べて、双子渦32の旋回半径が縦渦30の旋回半径よりも小さいために遠心力が弱くなり、噴霧角はより小さくなる。しかしながら、噴孔12の加工において位置の精度を高くすることができ、また加工が容易であるという利点がある。
ニードル弁20のリフト量が大きくなり、ニードル弁20のシート部21とノズルボディ10のシート面11との間隙が拡がると、図11に示すように、シート部21とシート面11との間の燃料の流路が拡がり、半円溝13内での双子渦32が弱く又は形成されなくなる。したがって、燃料は渦となって旋回することなく噴孔12の出口まで流れる。したがって、噴霧角が小さな、貫徹力が大きい噴霧が形成される。
<第2の実施の形態>
上記燃料噴射装置100〜104ではノズルボディ10側に円環状の半円溝13を設ける構成としたがニードル弁20に円環状の半円溝13を設ける構成としてもよい。
図12は、第2の実施の形態における燃料噴射装置106の構成を示す横断面図である。燃料噴射装置106は、ノズルボディ10及びニードル弁20を備える。
ノズルボディ10のノズル側となる先端部は略円錐状に形成され、ノズルボディ10の内壁面は、燃料の流れの上流側が円筒状とされ、下流側が円錐状に形成される。内壁面の円錐状部はニードル弁20が着座するシート面11とされる。
燃料噴射装置106では、ニードル弁20の先端突起部22の外周に円環状の半円溝13が形成される。ニードル弁20の先端突起部22に燃料旋回部としてのノズル中心軸Nを中心とした半径Rhの円環状に半径Rsの半円溝13が設けられる。半円溝13は、ニードル弁20の先端突起部22の外周面をノズル中心軸Nの周りを周回するように環状に切欠いて形成される。なお、半円溝13は、完全な半円でなくともよく、後述するように半円溝13を燃料旋回部として燃料を旋回させるような形状であればよい。円環状に形成された半円溝13の内側には円柱状に盛り上がった柱状部24が設けられる。
燃料噴射装置106においても、燃料噴射装置100〜104と同様に、ニードル弁20のリフト量に応じて燃料の噴霧状態を変更することができる。ニードル弁20が低リフト状態では、サック室14の側壁15とニードル弁20の先端突起部22と隙間から燃料がサック室14内に流入し、側壁15と半円溝13の内面に沿って縦渦が形成される。燃料は、縦渦となって半円溝13内において螺旋状に旋回しながら噴孔12の入口に流入する。これにより、噴孔12内では1つの大きな旋回流が形成され、噴孔12の出口では強い遠心力が作用して噴霧が半径方向に分散され、噴霧角が大きな噴霧が形成される。これによって、燃料の運動量が広範囲に分散するので貫徹力が小さくなる。
一方、図13に示すようなニードル弁20が高リフト状態にある場合、ニードル弁20のシート部21とノズルボディ10のシート面11との間隙が拡がり、シート面11に沿ってサック室14内に燃料が流入し、半円溝13内での旋回による縦渦が形成されなくなる。したがって、燃料は旋回することなく噴孔12の出口まで流れる。したがって、噴霧角が小さな、貫徹力が大きい噴霧が形成される。
以上のように、本実施の形態における燃料噴射装置100〜106によれば、ニードル弁20のリフト量が小さい状態では燃料の噴霧角が大きく、貫徹力が小さな噴霧が得られる。また、ニードル弁20のリフト量が大きい状態では燃料の噴霧角が小さく、貫徹力が大きな噴霧が得られる。
なお、上記燃料噴射装置100〜106に係る構成を適宜組み合わせた構成としてもよい。
10 ノズルボディ、11 シート面、12 噴孔、13 半円溝、14 サック室、15 側壁、16 柱状部、20 ニードル弁、21 シート部、22 先端突起部、24 柱状部、30 縦渦、32 双子渦、100,102,104,106 燃料噴射装置。

Claims (6)

  1. 噴孔を有するノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に配置されたニードル弁と、
    を備え、
    前記ノズルボディの先端部には、略円錐形状のノズルボディシート面に連接し、前記先端部には内側が柱状に盛り上がった円環状に設けられた半円溝が形成され、前記噴孔に連通する円筒状のサック室が設けられ、
    前記ノズルボディのシート面に前記ニードル弁が接触したニードル着座時に、前記サック室の側壁の端面と前記ニードル弁の先端部の端面とが接触しないように隙間が設けられていることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 噴孔を有するノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に配置されたニードル弁と、
    を備え、
    前記ノズルボディの先端部には、略円錐形状のノズルボディシート面に連接し、前記噴孔に連通する円筒状のサック室が設けられ、
    前記ニードル弁の先端部には、内側が柱状に盛り上がった円環状に設けられた半円溝が形成され、
    前記ノズルボディのシート面に前記ニードル弁が接触したニードル着座時に、前記サック室の側壁の端面と前記ニードル弁の先端部の端面とが接触しないように隙間が設けられていることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料噴射装置であって、
    前記ニードル弁の先端部には、前記円環の半径Rhより大きい半径Rnを有する円柱状のニードル突起部が設けられ、
    前記ニードル着座時には、前記ニードル弁の先端部が前記ノズルボディの前記サック室の側壁とオーパラップすることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射装置であって、
    前記半径Rnは、前記半径Rh+前記半円溝の半径Rsの1/2以上であることを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項3に記載の燃料噴射装置であって、
    前記半径Rnは、前記半径Rh+前記半円溝の半径Rsの3/4以上であることを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料噴射装置であって、
    前記噴孔の中心軸(M)がノズル中心軸(N)からオフセットしていることを特徴とする燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107965408A (zh) * 2017-12-04 2018-04-27 南昌大学 一种加强燃油涡旋喷油嘴

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