JP4221328B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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この発明は、内燃機関の燃焼室内に燃料を供給する燃料噴射弁に係わり、特に、旋回手段により燃料流に旋回エネルギーを与えて噴射孔から噴射する形式の燃料噴射弁に関するものである。
従来の燃料噴射弁は、例えば、燃料噴射側に位置する弁装置の構成として、中空状の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ噴射孔を有する弁座と、弁本体内を移動し弁座に離接して噴射孔を開閉するニードル弁と、ニードル弁の周囲に配置されニードル弁を摺動可能に支持すると共に噴射孔から流出する燃料に旋回を与える旋回体とを備えている。そして、旋回体の外周部と弁本体の内周面との間には燃料の軸方向流路が形成されている。また、旋回体の弁座に当接する面は、内周側に環状溝を有し、更に、一端が上記の軸方向流路に接続され他端が環状溝に対して接線方向に延びて環状溝に接続される旋回溝を備えている。このような構成により、ニードル弁が上方へ吸引されて噴射孔が開くと、上流側から供給される燃料は、まず軸方向流路へ流入し、続いて旋回溝から環状溝を通って弁座の噴射孔から噴射されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−47208号公報(第2頁、図4)
従来の燃料噴射弁の課題を、図8の弁装置先端部分の拡大断面図によって説明する。図の(a)は側面断面図、(b)は(a)のB−Bから見た断面図、(c)は正常に組み立てられていない場合の側面断面図である。先ず燃料の流れに沿って構造を更に詳しく説明すると、ニードル弁26の開動作により、燃料はニードル弁26と弁本体27との間に形成される流路から弁本体27と旋回体28外周との間に形成した軸方向流路29へと流れ込み、底部で方向を変えて旋回体28の底面に形成した旋回溝30に入り、ここから内周側に形成した環状溝31の接線方向へと進む過程で旋回エネルギーが与えられて旋回流となり、環状溝31から弁座32の噴射孔33へ流入しその出口から噴霧される。
ここで、旋回体28の内径部はニードル弁26の摺動をガイドするガイド部となっている。このガイド部のクリアランスが大きくなると、噴霧形状に偏りが生じるため、クリアランスは極力小さいことが望ましい。摺動部のクリアランスを小さくするためには、旋回体28を弁本体27に高い同軸精度で組付ける必要があるため、旋回体28や弁座32は弁本体27に対し圧入で組付けるのが一般的である。なぜなら、旋回体28や弁座32を弁本体27に対し隙間ばめとすると、隙間分の軸ずれが生じることとなり同軸精度が得られにくくなって、ニードル弁26が旋回体28の摺動面と干渉して摺動不能となる場合が生じるからである。
しかしながら、旋回体28と弁座32を弁本体27に圧入した場合、旋回体28の下面と弁座32の上面を完全に密着させるためには旋回体28の外周に対する下面の直角精度や弁座32の外周に対する上面の直角精度を極めて高精度に加工する必要がある。加工精度が悪く図(c)に示すように、旋回体28の下面と弁座32の上面に片開きの隙間が発生した場合、燃料は旋回体28の旋回溝30を流れずに隙間部分を流れ、所定の旋回エネルギーが得られなくなり、このため所定の噴霧特性や流量特性が得られないという問題が発生する。
従って、従来の形状では旋回体の外周に対する下面の直角精度や弁座の外周に対する上面の直角精度を極めて高精度に加工する必要があり、高コストとなっていた。また、高精度で加工しても、完全な直角度を得るのが難しく、両者の間にはごくわずかな隙間が発生し、これが噴霧性能や流量性能のばらつきの一原因となるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、弁本体と旋回体との接触面の形状を工夫することにより、旋回体の下面と弁座の上面を完全に密着させて、噴霧性能や流量性能の安定化を図る燃料噴射弁を得ることを目的とする。
この発明に係わる燃料噴射弁は、中空筒状の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ噴射孔を有する弁座と、弁本体内を移動し弁座に離接して噴射孔を開閉するニードル弁と、弁座の内側の面に当接して設けられニードル弁が摺動する貫通孔を有し噴射孔に流れ込む燃料に旋回運動を与える旋回体とを備えた燃料噴射弁において、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を、旋回体の中心軸上に中心を持つ円の一部によって構成し、環状突起部を弁本体へ圧入して旋回体を装着したものである。
また、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形とし、環状突起部を弁本体へ圧入して旋回体を装着したものである。
また、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に接するように、弁本体の内径部に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形とし、環状突起部に旋回体を圧入して装着したものである。
更にまた、旋回体と弁座とを収納するために弁本体の一端側に形成した内径部を、旋回体と弁座との圧入部となる先端側内径部とこの先端側内径部より径の大きい上流側内径部との2段形状とし、先端側内径部に対する弁座の圧入代を先端側内径部に対する旋回体の圧入代よりも大きくし、旋回体と弁座とを先端側内径部に圧入して装着したものである。
この発明の燃料噴射弁によれば、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を、旋回体の中心軸上に中心を持つ円の一部によって構成し、環状突起部を弁本体へ圧入して旋回体を装着するようにしたので、旋回体は弁本体に圧入された状態で弁本体に対し傾きを持つことが可能となり、旋回体下面と弁座上面とを完全に密着することができるため完全な旋回溝を形成することができる。従って、噴霧性能および流量性能の安定化を図ることができる。
また、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形とし、環状突起部を弁本体へ圧入して旋回体を装着するようにしたので、上記と同様の効果を得ることができる。
また、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に接するように、弁本体の内径部に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形とし、環状突起部に旋回体を圧入して装着するようにしたので、上記と同様な効果に加え、旋回体の加工が容易となる。
更にまた、弁本体の一端側に2段形状に内径部を形成し、このうちの先端側内径部に旋回体と弁座を圧入するようにし、弁座の圧入代を旋回体の圧入代より大きくしたので、上記と同様な効果に加え、弁本体の内径部に環状突起部を設けた場合よりも弁本体の加工が簡単となる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による燃料噴射弁の正面断面図である。図に従って先ず燃料噴射弁の全体構成について説明する。図において、燃料噴射弁1は、その先端部に弁装置2を備えており、この弁装置2は、小径円筒部3aおよび大径円筒部3bを有する段付中空円筒形の弁本体3と、弁本体3の小径円筒部3aの先端に固着されて噴射孔4を有する弁座5と、弁本体3内の中心軸上を軸方向に移動し一端が弁座5に離接して噴射孔4を開閉するニードル弁6と、弁座5の内側の面に当接して設けられニードル弁6が摺動する貫通孔7aを有し噴射孔4に流れ込む燃料に旋回運動を与える旋回体7とを備えている。
ニードル弁6の他端にはアマチュア8が溶接等により固着されており、ニードル弁6と一体で移動する。ニードル弁6およびアマチュア8の軸線上にアマチュア8と対向し所定の間隔を保って中空円筒状のコア9が配置され、このコア9の中空部9aにはスリーブ10が位置調整されて固定されている。そして、スリーブ10に一端を係止したスプリング11によって、ニードル弁6を噴射孔4へ押圧する方向に付勢している。また、コア9の周囲にはボビン12に巻回されたコイル13とコネクタ14とを備えたソレノイド装置15が配置されている。
そして、アマチュア8の外周と所定の間隙を保ってヨーク16が設けられており、軸方向の一端側は、ボビン12とコイル13とを包み込んでコア9に接続され、コア9と一体で磁気回路を構成する。ヨーク16の他端側は、ストッパープレート17を介して弁本体3の大径円筒部3bが挿入されており、先端に設けた結合部16aを大径円筒部3bと小径円筒部3aとの肩部3c上に折り曲げて、かしめ等により弁本体3を固定している。このように、ヨーク16は弁本体3,アマチュア8,ボビン12およびコイル13等を収納するハウジングも兼ねている。ヨーク16と同軸上に、コア9とコネクタ14部とを収納するハウジング18が設けられており、このハウジング18の先端部(図では上端側)は図示しない燃料供給管に接続され、燃料フィルタ19を介してコア9の中空部9aに燃料が導入されるようになっている。
弁装置2の先端部、特に旋回体7を通り弁座5の噴射孔4から燃料が噴射される部分の燃料の流路は、発明が解決しようとする課題の項で説明した図8と同様であり、燃料は弁本体3とニードル弁6の隙間から旋回体7外周と弁本体3との間に形成した軸方向流路に流れ込み、旋回体7下面に形成した旋回溝を流れ、径方向中心部へ向かう過程で旋回エネルギーが与えられて噴射孔4から噴射される。
なお、本実施の形態の旋回体は、旋回体下面に旋回溝を有するものであれば、旋回体に形成する軸方向流路の形状や旋回溝の形状は図8に示す形状に限定されない。例えば、軸方向流路は旋回体に軸方向へ貫通する複数の貫通孔を設けて構成するような公知の形状を適用してもよい。
次に、弁装置2の先端部の詳細構造について説明する。図2は図1のA部一点鎖線内の詳細を示す拡大断面図である。図2(a)は旋回体の軸心が弁本体の軸心と一致して組付けられた場合を示し、図2(b)は旋回体の軸心が弁本体の軸心に対し傾きを持って組付けられた場合である。本実施の形態による旋回体7は、図2(a)に示すように、旋回体7の中心に貫通孔7aを設け、この貫通孔7aの一部にニードル弁6との摺動面を形成している。そして、摺動面に対向する旋回体の外周面に環状突起部7bを設けている。この環状突起部7bの軸方向断面の外周は、図中に一点鎖線で示すように、旋回体7の中心軸上に中心を持つ円の一部によって構成されている。3次元的には、この円の中心点を中心とする球体の一部で構成されていることになる。環状突起部7bの外径寸法は、弁本体3の先端部に設けられた内径部3dに圧入できるように、内径部3dに対し圧入代を持つ寸法とする。
次に、旋回体7と弁座5の組立について説明する。旋回体7と弁座5を弁本体3先端の内径部3dに圧入により組付ける。このとき内径部3dと旋回体7の外径側とは環状突起部7bで接触しながら圧入される。上述のように、環状突起部7bは旋回体7の軸心に中心を有する球体の一部で構成されているので、旋回体7の中心軸は弁本体3の中心軸に対し自由に傾きを持つことが可能となっている。そこで、もし旋回体7の中心軸(加工上では外周面)に対する下面の直角精度や、弁座5の中心軸(加工上では外周面)に対する上面の直角精度が高精度に加工されてない場合でも、弁座5の圧入力で旋回体7との接触面を押圧すると、旋回体7は図2(b)のように弁体5との接触面が密着するように傾斜する。これにより旋回体の下面と弁座の上面とは完全に密着することができる。
なお、旋回体7の軸が傾くと、必然的に、ニードル弁6と旋回体7の摺動面との隙間も偏心するが、上述のように環状突起部7bの軸方向の位置は摺動面と対向する外周に位置させているので、旋回体7の摺動部を中心として傾くことになり、摺動面とニードル弁6との干渉を防ぐことができる。図2(b)では傾きを誇張して表現しているが、実際はごく僅かな傾きなので、上記の構成をとることにより摺動部分にはほとんど影響を及ぼさない。
以上のように、実施の形態1の発明によれば、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、この環状突起部の軸方向断面の外周は、旋回体の中心軸上に中心を持つ円の一部によって構成し、環状突起部を弁本体へ圧入して旋回体を装着するようにしたので、旋回体の外周に対する下面の直角精度や弁座の外周に対する上面の直角精度を高精度に加工しなくても、旋回体下面と弁座上面と密着させることができる。従って、旋回体下面に設けた旋回溝から隙間に燃料が漏れることがなく、噴霧性能や流量性能の安定化を図ることができ、また加工コストも低減できる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。燃料噴射弁全体の構成は実施の形態1の図1と同様なので説明は省略する。図のように、旋回体20は、中心に設けた貫通孔20aの一部にニードル弁6との摺動面を形成している。そして、摺動面に対向する旋回体20の外周面に環状突起部20bを設けている。この環状突起部20bの軸方向断面の外周は略円弧形とし、その外径寸法は弁本体3の先端部に形成した内径部3dに圧入できる寸法、すなわち内径部3dに対し圧入代を持つ寸法としている。
組立にあたっては、旋回体20と弁座5を弁本体3の内径部3dに圧入により組み付ける。このとき内径部3dと旋回体20の外径側とは環状突起部20bで接触しながら圧入される。この構成においても、旋回体20の軸心は弁本体3に圧入された状態で弁本体3の軸心に対し傾きを持つことができるので、旋回体20の外周に対する下面の直角精度や弁座5の外周に対する上面の直角精度が高精度に加工されていない場合でも、旋回体20の下面と弁座5の上面とは完全に密着させることができる。
なお、理論上では、傾きを吸収する構成としては実施の形態1の構成の方が望ましいが、傾きの程度がごく小さい場合には、本構成においても十分傾きを吸収することが可能である。
上記では環状突起部の軸方向断面の外周が略円弧形の場合について説明したが、図4に別の形状をした旋回体の例を示す。図のように、旋回体21の外周面に設けた環状突起部21bの軸方向断面の外周の形状を、略台形としている。この環状突起部21bの外周と弁本体3との接触長さは圧入に支障のない範囲で短くするほうが望ましく、そうすれば、上記円弧形の場合の断面に近い形となり、円弧形の場合と同様の効果を期待でき、かつ、円弧形の場合に比較して環状突起部の加工が容易となる。
以上のように、本実施の形態の発明によれば、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、この環状突起部の軸方向断面の外周は、略円弧形としたので、実施の形態1と同様の効果に加え、実施の形態1の場合と比較して、旋回体の加工が容易となるので、旋回体のコスト低減を図れる効果が期待できる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。燃料噴射弁全体の構成は実施の形態1の図1と同様なので説明は省略する。図5に示すように、旋回体22のニードル弁6との摺動面に対向する外周面に接するように、弁本体23の内径部23aに内側へ向かって突起する環状突起部23bを設けている。環状突起部23bの軸方向断面の外周は略円弧形としている。この環状突起部23bの内径寸法は、旋回体22が圧入できるよう、旋回体22の外径に対し圧入代を持った寸法とする。なお、弁本体23は環状突起部23bを設けた以外は、実施の形態1の弁本体3と同様な形状である。
組立は、先ず旋回体22を弁本体23の環状突起部23bに圧入し、次いで弁座5を弁本体23の内径部23aに圧入する。この構成においても、旋回体22は弁本体23へ圧入された状態で弁本体23に対し傾きを持つことができる。従って、旋回体22の外周に対する下面の直角精度や弁座5の外周に対する上面の直角精度が高精度に加工されていない場合でも、旋回体22の下面と弁座5の上面とを完全に密着させることができる。
弁本体に設けた環状突起部の形状の他の例を図6に示す。図のように、弁本体24の内径部24aに設ける環状突起部24bの軸方向断面の外周を、円弧形に近い(すなわち旋回体22の外周と接する接触長さを圧入に支障のない範囲で短くした)略台形としている。弁本体24の環状突起部24b以外の形状は上記の弁本体23と同じである。略台形にしたことにより、円弧形の場合より環状突起部の加工が容易となる。
以上のように、本実施の形態の発明によれば、旋回体のニードル弁との摺動面に対向する外周面に接するように、弁本体の内径部に環状突起部を設け、環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形として、圧入により組み立てるようにしたので、実施の形態1の効果に加え、旋回体の加工が容易となる。
実施の形態4
図7はこの発明の実施の形態4による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。燃料噴射弁全体の構成は実施の形態1の図1と同様なので説明は省略する。図のように、旋回体22と弁座5とを収納するために弁本体25の一端側に形成した内径部を、旋回体22及び弁座5との圧入部となる先端側内径部25aとこの先端側内径部25aより径の大きい上流側内径部25bとの2段形状とし、かつ、先端側内径部25aに対する弁座5の圧入代を先端側内径部25aに対する旋回体22の圧入代よりも大きくしている。つまり、弁座5の外径は、旋回体22の外径より上記圧入代の差分だけ大きくしている。なお、先端側内径部25aの軸方向の長さは、圧入後において弁座5及び旋回体22の下面側の一部が係合する長さとする。
上記構成により、弁本体25の先端側内径部25aに旋回体22と弁座5とを圧入すると、弁本体25は弁座5の圧入により、その内径が旋回体22の圧入部の内径より、圧入代の差分だけ広がってラッパ状となり、図7の円内拡大図に示すように、実質的に圧入部における旋回体22と弁本体25との軸方向の接触長さは極めて短くなり線接触に近くなる。これにより、旋回体22は弁本体25に対し傾きを持つことができるので、旋回体22の外周に対する下面の直角精度や弁座5の外周に対する上面の直角精度が高精度に加工されてない場合でも、旋回体22と弁座5とは完全に密着することができる。
以上のように、本実施の形態の発明によれば、旋回体と弁座とを収納するために弁本体の一端側に形成した内径部を、先端側内径部とこの先端側内径部より径の大きい上流側内径部との2段形状とし、先端側内径部に対する弁座の圧入代を先端側内径部に対する旋回体の圧入代よりも大きくして、圧入により組み立てたので、旋回体の加工工程を増やすことなく、弁本体も比較的簡単な加工を追加するだけで、旋回体の外周に対する下面の直角精度や弁座の外周に対する上面の直角精度を高精度に加工しなくても、旋回体下面と弁座上面とが隙間なく接触して旋回体下面に設けた旋回溝から隙間に燃料が漏れることがなく、噴霧性能や流量性能の安定化を図ることができる。また、実施の形態3に比べて、弁本体の加工が容易となる。
自動車用エンジン等の内燃機関の燃料噴射弁で、燃料流に旋回手段によって旋回エネルギーを与える燃料噴射弁に適用して効果を得られる。
この発明の実施の形態1による燃料噴射弁の正面断面図である。 図1のA部一点鎖線内の詳細を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態2による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。 この発明の実施の形態2による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態3による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。 この発明の実施の形態3による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態4による燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。 従来の燃料噴射弁の弁装置の先端部分の断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
3,23,24,25 弁本体
3d,23a,24a 内径部
4 噴射孔
5 弁座
6 ニードル弁
7,20,21,22 旋回体
7a,20a,21a,22a 貫通孔
7b,20b,21b,23b,24b 環状突起部
25a 先端側内径部
25b 上流側内径部。

Claims (4)

  1. 中空筒状の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ噴射孔を有する弁座と、上記弁本体内を移動し上記弁座に離接して上記噴射孔を開閉するニードル弁と、上記弁座の内側の面に当接して設けられ上記ニードル弁が摺動する貫通孔を有し上記噴射孔に流れ込む燃料に旋回運動を与える旋回体とを備えた燃料噴射弁において、
    上記旋回体の上記ニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、上記環状突起部の軸方向断面の外周を、上記旋回体の中心軸上に中心を持つ円の一部によって構成し、上記環状突起部を弁本体へ圧入して上記旋回体を装着したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 中空筒状の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ噴射孔を有する弁座と、上記弁本体内を移動し上記弁座に離接して上記噴射孔を開閉するニードル弁と、上記弁座の内側の面に当接して設けられ上記ニードル弁が摺動する貫通孔を有し上記噴射孔に流れ込む燃料に旋回運動を与える旋回体とを備えた燃料噴射弁において、
    上記旋回体の上記ニードル弁との摺動面に対向する外周面に環状突起部を設け、上記環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形とし、上記環状突起部を弁本体へ圧入して上記旋回体を装着したことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 中空筒状の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ噴射孔を有する弁座と、上記弁本体内を移動し上記弁座に離接して上記噴射孔を開閉するニードル弁と、上記弁座の内側の面に当接して設けられ上記ニードル弁が摺動する貫通孔を有し上記噴射孔に流れ込む燃料に旋回運動を与える旋回体とを備えた燃料噴射弁において、
    上記旋回体の上記ニードル弁との摺動面に対向する外周面に接するように、上記弁本体の内径部に環状突起部を設け、上記環状突起部の軸方向断面の外周を略円弧形とし、上記環状突起部に上記旋回体を圧入して装着したことを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 中空筒状の弁本体と、この弁本体の一端に設けられ噴射孔を有する弁座と、上記弁本体内を移動し上記弁座に離接して上記噴射孔を開閉するニードル弁と、上記弁座の内側の面に当接して設けられ上記ニードル弁が摺動する貫通孔を有し上記噴射孔に流れ込む燃料に旋回運動を与える旋回体とを備えた燃料噴射弁において、
    上記旋回体と上記弁座とを収納するために上記弁本体の上記一端側に形成した内径部を、上記旋回体と上記弁座との圧入部となる先端側内径部とこの先端側内径部より径の大きい上流側内径部との2段形状とし、上記先端側内径部に対する上記弁座の圧入代を上記先端側内径部に対する上記旋回体の圧入代よりも大きくし、上記旋回体と上記弁座とを上記先端側内径部に圧入して装着したことを特徴とする燃料噴射弁。
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