JP2017180043A - 水切り材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に取り付け可能な水切り材の取付構造を提供する。【解決手段】水切り材の取付構造は、上下方向に隣り合って配置された窓どうしの間に設けられた無目40に水切り材70を取り付ける水切り材の取付構造であって、押圧力を付与する押圧部55Xと、押圧部55Xの押圧力を受ける水切り材の被押圧部71と、被押圧部71に設けられ、無目40に設けられた係止部54a,56aに係止される被係止部74,75と、を備え、押圧部55Xは、係止部54a,56aと被係止部74,75との係止方向への押圧力を加えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、開口部に配置される建具の水切り材の取付構造に関するものである。
従来から、開口部に配置される建具には、建具から排水される水が外壁材の内部や屋内に浸入することを防止するために、水切り材が設けられている。例えば、特許文献1に記載のように、建具の下枠に沿って配置され垂直に立ち上がる起立片と、起立片から屋外側に延出する上面部と、上面部の屋外側の端部から下方に垂下した室外面部と、を備えた水切り材が知られている。この水切り材は、起立片が建具の下枠にビスで固定されている。
特開2012−67538号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された水切り材を建具の下枠に取り付ける際には、水切り材の起立片にビス孔を前加工しておく必要があり、手間がかかり煩雑であるという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、容易に取り付け可能な水切り材の取付構造を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る水切り材の取付構造は、開口部に設けられた建具に水切り材が取り付けられた水切り材の取付構造であって、押圧力を付与する押圧部と、前記建具または前記水切り材に設けられ、前記押圧部の前記押圧力を受ける被押圧部と、前記建具に設けられた係止部と、前記水切り材に設けられ、前記係止部に係止される被係止部と、を備え、前記押圧部は、前記係止部と前記被係止部との係止方向への前記押圧力を加えることを特徴とする。
このように構成された水切り材の取付構造では、押圧部が、建具または水切り材に設けられた被押圧部に対して押圧力を加える。当該押圧力は、建具に設けられた係止部と水切り材に設けられた被係止部との係止方向への押圧力であるため、被押圧部から係止方向の押圧力が伝達され、被係止部は係止部に係止される。これにより、水切り材が建具に取り付けられる。よって、押圧部を押圧するだけで水切り材が取り付けられるため、容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る水切り材の取付構造では、前記建具は、上下方向に隣り合って配置された一対の窓と、該一対の窓の間に設けられた無目と、を有し、前記被押圧部が前記水切り材に設けられるとともに、前記係止部が前記無目に設けられている。
このように構成された水切り材の取付構造では、上下方向に隣り合って配置された一対の窓の間には、無目が設けられている。押圧部が、水切り材の被押圧部に対して押圧力を加える。当該押圧力が水切り材の被押圧部から水切り材の被係止部に伝達され、被係止部は無目の係止部に係止されることで、水切り材は無目に取り付けられる。よって、水切り材に螺子孔の加工等が不要であり、押圧部が水切り材を押圧するだけで取り付けられるため、容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る水切り材の取付構造では、前記被係止部は、前記被押圧部の見込み方向の両側に設けられていることが好ましい。
このように構成された水切り材の取付構造では、被係止部は被押圧部の見込み方向の両側に設けられているため、水切り材は見込み方向の両側で無目に確実に取り付けられる。
また、本発明に係る水切り材の取付構造では、前記押圧部は、先端で前記被押圧部を押圧する螺子であってもよい。
このように構成された水切り材の取付構造では、押圧部は先端で被押圧部を押圧する螺子であるため、螺子を螺合するだけで水切り材を無目に取り付けることができる。
本発明に係る水切り材の取付構造によれば、水切り材を無目に容易に取り付けることができる。
本発明の一実施形態に係る水切り材の取付構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る水切り材の取付構造の要部の縦断面図である。 図2のA部拡大図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る水切り材の取付構造の要部の縦断面図である。 図4のB部拡大図である。
以下、本発明の一実施形態に係る水切り材の取付構造について、図1から図3を用いて説明する。本実施形態では、建築物の開口部に設けられる建具の一例として、上側にFIX窓(嵌め殺し窓)、下側に縦辷り出し窓を配置した段窓(建具)について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る水切り材の取付構造を示す縦断面図である。
図1に示すように、上側のFIX窓(窓)100と下側の縦辷り出し窓(窓)200は、無目40及びアタッチメント60を介して連結されている。
FIX窓100は、四角形枠状に形成された枠体1と、枠体1内に嵌め込まれた例えばペアガラス等の複層ガラス2と、を備えている。枠体1は、単窓用の枠体である。
なお、以下の説明において、正面視における左右方向を見付け方向と称することがある。見付け方向のうち複層ガラス2の中心に向かう方向を見付け方向の内側とし、反対方向を見付け方向の外側と称することがある。また、複層ガラス2の厚み方向を見込み方向と称することがある。
枠体1は、水平方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の両端部と下枠12の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する不図示の縦枠と、を有している。
上枠11は、屋外側に設けられ金属製の金属上枠11Aと、屋内側に設けられ樹脂製の樹脂上枠11Bと、を有している。金属上枠11Aと樹脂上枠11Bとは連結されている。
下枠12は、屋外側に設けられ金属製の金属下枠12Aと、屋内側に設けられ樹脂製の樹脂下枠12Bと、を有している。金属下枠12Aと樹脂下枠12Bとは連結されている。
図2は、FIX窓100と縦辷り出し窓200との窓連結構造の要部の縦断面図である。
図2に示すように、金属下枠12Aは、樹脂下枠12Bを支持する樹脂支持板部13と、樹脂支持板部13に連続して屋外側に延びるガラスパネル支持板部14と、を有している。
樹脂支持板部13の屋内側の端部には、下方に向かって垂下する取付板部15が設けられている。取付板部15の下端部には、屋外側に向かって屈曲した屈曲壁部15aが設けられている。
金属下枠12Aには、樹脂支持板部13の見込み方向の途中部分から、屋外側に向かうにしたがって次第に下方に向かって傾斜する傾斜板部16が設けられている。傾斜板部16は、屋外側の方が傾斜角度が緩くなるように形成されている。
ガラスパネル支持板部14と傾斜板部16とは、連結板部17により連結されている。傾斜板部16の見込み方向の途中部分には、下方に向かって垂下する垂下壁部18が設けられている。垂下壁部18の下端部には、屋内側に向かって屈曲した屈曲壁部18aが設けられている。
傾斜板部16の屋外側の端部には、下方に向かって屈曲した縦板部19が設けられている。
図3は、図2のA部拡大図である。
図3に示すように、縦板部19の下端部には、屋内側に向かって屈曲した横板部20が設けられている。横板部20の屋内側の端部には、下方に向かって屈曲した取付板部21が設けられている。
一方、縦辷り出し窓200は、図1に示すように、四角形枠状に形成された枠体3と、枠体3内に嵌め込まれた例えばペアガラス等の複層ガラス4と、を備えている。枠体3は、単窓用の枠体である。
枠体3は、水平方向に延在する上枠31及び下枠32と、上枠31の両端部と下枠32の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する不図示の縦枠と、を有している。
上枠31は、屋外側に設けられ金属製の金属上枠31Aと、屋内側に設けられ樹脂製の樹脂上枠31Bと、を有している。金属上枠31Aと樹脂上枠31Bとは連結されている。
下枠32は、屋外側に設けられ金属製の金属下枠32Aと、屋内側に設けられ樹脂製の樹脂下枠32Bと、を有している。金属下枠32Aと樹脂下枠32Bとは連結されている。
図2に示すように、金属上枠31Aは、上部に配置された横板部33と、横板部33の屋内側の端部から屋内側に向かうにしたがって次第に上方に傾斜する傾斜板部34と、を有している。
横板部33の屋外側の端部には、上方に向かって屈曲した縦板部35が設けられている。縦板部35の上端部には、屋内側に向かって屈曲した係止壁部35aが設けられている。
傾斜板部34の屋内側の端部には、上方に向かって延びる取付板部36が設けられている。取付板部36の上端部には、屋外側に向かって屈曲した屈曲壁部36aが設けられている。
無目40は、鉛直面に沿って配置された基板部41と、基板部41の上部から屋外側の向かうにしたがって次第に下方に傾斜する第一傾斜板部42と、基板部41の下部から屋外側の向かって延びる延出壁部43と、を有している。
基板部41の上下端部には、それぞれ屋内側に向かって延びる腕部44が設けられている。
第一傾斜板部42の屋外側の端部には、屋外側の向かうにしたがって次第に下方に傾斜する第二傾斜板部45が設けられている。
延出壁部43の屋外側の端部には、屋外側の向かうにしたがって次第に下方に傾斜する第三傾斜板部46が設けられている。第三傾斜板部46の屋外側の端部には、屋外側に向かって延びる横板部47が設けられている。
図3に示すように、横板部47の屋外側の端部47a近傍には、上方に向かって延びる屈曲壁部48が設けられている。屈曲壁部48の上端部には、屋外側に向かって延びる横壁部49が設けられている。横板部47の端部47aは、屈曲壁部48よりも屋外側に突出している。
横壁部49の屋外側の端部には、屋外側に向かうにしたがって次第に上方に傾斜する第四傾斜板部50が設けられている。
第二傾斜板部45の屋外側の端部と第四傾斜板部50の屋外側の端部とは連結しつつ、連結箇所から屋外側に向かって延びる延出板部51が設けられている。
延出板部51の屋外側の端部には、屋外側に向かうにしたがって次第に上方に傾斜する上向き壁部52及び屋外側に向かうにしたがって次第に下方に傾斜する下向き壁部53が設けられている。
上向き壁部52の屋外側の端部には、上方に向かって屈曲した取付壁部54が設けられている。取付壁部54の下端部には、上向きに凹む係止凹部(係止部)54aが形成されている。
下向き壁部53の屋外側の端部には、屋外側に向かって延びる取付壁部55が設けられている。
取付壁部55の屋外側の端部には、上下方向に延びる封止壁部56が設けられている。封止壁部56の上下端部には、それぞれ屋内側に向かって屈曲した係止壁部(係止部)56a、係止壁部56bが設けられている。係止壁部56bは、縦辷り出し窓200の金属上枠31Aの係止壁部35aの上面に沿って配置されている。
アタッチメント60は、FIX窓100及び縦辷り出し窓200の見付け方向の略中央に配置されているが、配置される箇所は適宜選択可能である。
アタッチメント60は、無目40の横板部47の下面に沿って配置された取付板部61と、取付板部61の屋外側の端部から上方に向かって屈曲した段部62と、段部62の上端部から屋外側に向かって延びる延出板部63と、を有している。
延出板部63の屋外側の端部近傍には、上方に向かって屈曲した上向き壁部64が設けられている。上向き壁部64の上端部には、屋外側に向かって延びる係止壁部65が設けられている。延出板部63の屋外側の端部63aは、上向き壁部64よりも屋外側に突出している。
次に、無目40とFIX窓100並びに縦辷り出し窓200との連結構造、及びアタッチメント60と縦辷り出し窓200及び無目40との連結構造について説明する。
図2に示すように、FIX窓100の金属下枠12Aの屋内側において、金属下枠12Aの取付板部15と、無目40の基板部41の上部とは、螺子41Xで螺合されている。金属下枠12Aの屈曲壁部15aは、無目40の第一傾斜板部42の屋内側の上面に沿って配置されている。
図3に示すように、FIX窓100の金属下枠12Aの屋外側において、金属下枠12Aの取付板部21と、無目40の取付壁部54とは、螺子54Xで螺合されている。金属下枠12Aの屈曲壁部18aは、無目40の第一傾斜板部42の屋外側の上面に沿って配置されている。
図2に示すように、縦辷り出し窓200の金属上枠31Aの屋内側において、金属上枠31Aの取付板部36と、無目40の基板部41の下部とは、螺子41Yで螺合されている。金属上枠31Aの屈曲壁部36aは、無目40の延出壁部43の屋内側の下面に沿って配置されている。
図3に示すように、アタッチメント60の取付板部61の屋内側は、無目40の横板部47の屋外側に螺子61Xで螺合されている。
アタッチメント60の係止壁部65は、無目40の係止壁部56bに係止されている。また、縦辷り出し窓200の金属上枠31Aの係止壁部35aは、延出板部63の屋外側の端部63aに係止されている。
このように、FIX窓100の金属下枠12Aは、屋内側で取付板部15が螺子41Xで無目40に連結されるとともに、屋外側で取付板部21が螺子54Xで無目40に連結されている。
一方、縦辷り出し窓200の金属上枠31Aは、屋内側で取付板部36が螺子41Yで無目40に連結されるとともに、屋外側で係止壁部35aが無目40と連結されたアタッチメント60の延出板部63の端部63aに係止されている。
無目40の屋外側には、水切り材70が設けられている。
水切り材70は、後述する押圧螺子55Xに押圧される被押圧板部(被押圧部)71と、被押圧板部71の屋外側の端部から屋外側に向かうにしたがって次第の下方に傾斜する傾斜面部72と、傾斜面部72の屋外側の端部から鉛直下向きに垂下する垂下面部73と、を有している。
水切り材70の被押圧板部71の屋内側の端部には、上方に突出する上向き片部(被係止部)74が設けられている。また、被押圧板部71の屋外側の下面には、下向きに突出し、先端が屋外側に屈曲した係止片部(被係止部)75が設けられている。
無目40の取付壁部55には、貫通孔55Hが形成されている。貫通孔55Hには、下方から挿通された押圧螺子(押圧部)55Xが螺合されている。押圧螺子55Xは、取付壁部55の見付け方向の両端部に設けられているが、当該箇所は適宜選択可能である。
押圧螺子55Xの先端部55Zは、平坦に形成されている。押圧螺子55Xの先端部55Zは、水切り材70の被押圧板部71の下面を上方(係止方向)に押圧している。
水切り材70は押圧螺子55Xからの上方に押圧されることにより、上向き片部74は無目40の取付壁部54の係止凹部54aに係止され、係止片部75は無目40の係止壁部56aに係止される。このように、水切り材70は、見込み方向の両側(屋内側及び屋外側)で無目40に係止されている。これらの係止により、水切り材70は無目40に対して相対的に上方へ移動することが規制されている。
本実施形態では、無目40の係止凹部54a、係止壁部56aと、押圧螺子55Xと、水切り材70の被押圧板部71、上向き片部74、係止片部75とが、水切り材の取付構造10を構成している。
また、FIX窓100の金属下枠12Aの横板部20と水切り材70の被押圧板部71との間には、屋外側の位置にシール材S1が設けられている。これにより、雨水は、横板部20と被押圧板部71との間において、シール材S1よりも屋内側に浸入することが抑制される。そして、雨水は、水切り材70の被押圧板部71から傾斜面部72に沿い、垂下面部73に沿って流下する。
また、水切り材70の垂下面部73と縦辷り出し窓200の金属上枠31Aの縦板部35との間には、垂下面部73の下部の位置にシール材S2が設けられている。これにより、雨水は、垂下面部73と縦板部35との間において、シール材S2よりも上方に浸入することが抑制される。
また、図2に示すように、無目40の屋内側には、カバー材80が設けられている。カバー材80は、カバー本体81と、カバー本体81から屋外側に延びる上部延出片82、上部係止片83、下部係止片84及び下部延出片85と、を有している。
カバー本体81は、FIX窓100の樹脂下枠12Bの屋内側の端部27から縦辷り出し窓200の樹脂上枠31Bの屋内側の端部37にわたって配置されている。
上部延出片82は、FIX窓100の樹脂下枠12Bの屋内側の端部27の下面に沿って配置されている。
上部係止片83の先端部は、無目40の上側の腕部44の下部に係止されている。下部係止片84の先端部は、無目40の下側の腕部44の上部に係止されている。
下部延出片85は、縦辷り出し窓200の樹脂上枠31Bの屋内側の端部37の上面に沿って配置されている。
次に、上記のように構成されたFIX窓100と縦辷り出し窓200との連結方法について説明する。
予め工場等で、無目40とアタッチメント60とを、螺子61Xにより螺合して、アタッチメント60の係止壁部65を無目40の係止壁部56bに係止させたものを用意する。
まず、建物の開口部に、FIX窓100の枠体1を躯体に固定した後に、金属下枠12Aにアタッチメント60が取り付けられた無目40を螺子41X,54Xで螺合する。
次に、水切り材70の上向き片部74及び係止片部75を、それぞれ無目40の係止凹部54a及び係止壁部56aに係止させつつ、下方から押圧螺子55Xで水切り材70を上方に押圧する。押圧した状態で、水切り材70に左右方向の力を加えると、左右方向の位置を微調整することは可能である。
次に、アタッチメント60の延出板部63の端部63aに縦辷り出し窓200の金属上枠31Aの係止壁部35aを係止させつつ、金属上枠31Aとアタッチメント60とを螺子41Yで螺合する。そして、縦辷り出し窓200を躯体に固定する。
次に、FIX窓100の金属下枠12Aの横板部20と水切り材70の被押圧板部71との間、及び水切り材70の垂下面部73と縦辷り出し窓200の金属上枠31Aの縦板部35との間に、それぞれシール材S1,S2を設置する。これにより、水切り材70は固定され、左右方向への移動が規制される。
次に、無目40の屋内側から、カバー材80の上部係止片83及び下部係止片84を、それぞれ無目40の上下の腕部44に係止させて、カバー材80を設置する。
このように構成された水切り材の取付構造10では、押圧螺子55Xが、水切り材70の被押圧板部71に対して押圧力を加える。当該押圧力は、無目40の係止凹部54a、係止壁部56aと被押圧板部71に設けられた上向き片部74、係止片部75との係止方向への押圧力であるため、被押圧板部71から上向き片部74、係止片部75に係止方向の押圧力が伝達され、上向き片部74、係止片部75は係止凹部54a、係止壁部56aに係止される。これにより、水切り材70が無目40に取り付けられる。よって、水切り材70に螺子孔の加工等が不要であり、押圧螺子55Xを押圧するだけで水切り材70が取り付けられるため、容易に取り付けることができる。
また、上向き片部74、係止片部75は被押圧板部71の見込み方向の両側に設けられているため、水切り材70は見込み方向の両側で無目40に確実に取り付けられる。
また、押圧螺子55Xは無目40に螺合され、先端部55Zで被押圧板部71を押圧する螺子であるため、螺子を螺合するだけで水切り材70を無目40に取り付けることができる。
なお、本発明に係る水切り材の取付構造10は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。
以下に、上述した実施形態の変形例について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては、同一の符号を用いて説明する。
(変形例)
次に、変形例に係る水切り材の取付構造について、主に図4及び図5を用いて説明する。
上記に示す実施形態に係る建具では、上下方向に窓が配置された段窓であり、水切り材は無目に取り付けられていたが、本変形例では、単窓であり、水切り材は下枠に取り付けられている。
図4及び図5に示すように、引違い窓101Xの金属下枠112Aの下部には、下方に向かって垂下する取付板113が設けられている。
取付板113は、金属下枠112Aの下部から下方に延びる垂下部114と、垂下部114の下端部から屈曲されて屋外側に延びる屈曲部115と、屈曲部115の屋外側の端部から下方に延びる被押圧板部(被押圧部)116と、を有している。
また、取付板113において、垂下部114の屋外側の面から屈曲部115の上面にかけて屋内側に凹む係止凹部(係止部)117が形成されている。
一方、水切り材170は、傾斜面部72と、垂下面部73と、傾斜面部72の上端部から上方に延びる係止壁部171と、傾斜面部72の上端部から屋内側に延出する延出壁部172と、延出壁部172の屋内側の端部から上方に延びる取付壁部173と、を有している。
係止壁部171は、金属下枠112Aの被押圧板部116の屋外側の面に沿って配置されている。
係止壁部171の上端部には、屋内側に向かって屈曲した係止片部(被係止部)171aが設けられている。係止片部171aは、金属下枠112Aの係止凹部117に屋外側から係止されている。
取付壁部173には、貫通孔173Hが形成されている。貫通孔173Hには、屋内側から挿通された押圧螺子(押圧部)155Xが螺合されている。
押圧螺子155Xの先端部155Zは、平坦に形成されている。押圧螺子155Xの先端部155Zは、金属下枠112Aの被押圧板部116を屋外側に向かって押圧している。
つまり、金属下枠112Aの被押圧板部116には、水切り材170の係止壁部171に密着する方向(係止方向)の力が作用する。被押圧板部116と係止壁部171とか密着することにより、係止壁部171の上端部に設けられた係止片部171aは、被押圧板部116の上部に設けられた係止凹部117に係止される。当該係止により、水切り材70は金属下枠112Aに取り付けられる。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、建具の一例として、上側にFIX窓、下側に縦辷り出し窓を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、上側及び下側の窓は引違い窓、框ドア等他の建具であってもよい。
また、上記に示す実施形態では、押圧部の一例として押圧螺子55X,155Xを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、被押圧部に係止方向の押圧力を付与する板バネやコイルバネ等であってもよい。これら板バネやコイルバネは、例えば被押圧板部71と無目40の取付壁部55との間に設けられていればよい。
1,3…枠体
2,4…複層ガラス
10…水切り材の取付構造
11…上枠
31…上枠
12…下枠
32…下枠
11A,31A…金属上枠
11B,31B…樹脂上枠
12A,32A…金属下枠
12B,32B…樹脂下枠
40…無目
41…基板部
41X…螺子
41Y…螺子
47a…端部
54…取付壁部
54a,117…係止凹部(係止部)
54X…螺子
55…取付壁部
55X,155X…押圧螺子(押圧部)
56a…係止壁部(係止部)
56b…係止壁部
61X…螺子
60…アタッチメント
63a…端部
70…水切り材
71,116…被押圧板部(被押圧部)
74…上向き片部(被係止部)
75…係止片部(被係止部)
80…カバー材
100…FIX窓(窓)
171a…係止片部(被係止部)
200…縦辷り出し窓(窓)

Claims (4)

  1. 開口部に設けられた建具に水切り材が取り付けられた水切り材の取付構造であって、
    押圧力を付与する押圧部と、
    前記建具または前記水切り材に設けられ、前記押圧部の前記押圧力を受ける被押圧部と、
    前記建具に設けられた係止部と、
    前記水切り材に設けられ、前記係止部に係止される被係止部と、を備え、
    前記押圧部は、前記係止部と前記被係止部との係止方向への前記押圧力を加えることを特徴とする水切り材の取付構造。
  2. 前記建具は、
    上下方向に隣り合って配置された一対の窓と、
    該一対の窓の間に設けられた無目と、を有し、
    前記被押圧部が前記水切り材に設けられるとともに、前記係止部が前記無目に設けられている請求項1に記載の水切り材の取付構造。
  3. 前記被係止部は、前記被押圧部の見込み方向の両側に設けられている請求項1または2に記載の水切り材の取付構造。
  4. 前記押圧部は、先端で前記被押圧部を押圧する螺子である請求項1から3のいずれか一項に記載の水切り材の取付構造。
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