JP2017178601A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁クラッチが非励磁状態になった場合に、可動部材が、弾性部材の弾性力によって所定の位置にまで移動し易い搬送装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、シャッタ81、バネ84、ギヤ部99、第2モータ、及び電磁クラッチを備える。シャッタ81は、搬送領域から退出する許容位置と、搬送領域に進入する禁止位置との間を移動する。ギヤ部99は、シャッタ81を第2モータに連結させる。第2モータは、シャッタ81を禁止位置まで移動させる。バネ84は、シャッタ81を、許容位置に向かう方向へ付勢する。電磁クラッチは、第2モータからギヤ部99までの駆動力の伝達経路に設けられる。電磁クラッチが励磁状態から非励磁状態になると、第2モータからシャッタ81までの駆動経路は、遮断される。この場合、シャッタ81は、バネ84の付勢力によって、許容位置まで移動する。
【選択図】図17

Description

本発明は、搬送装置に関する。
従来、シートを搬送路に給紙する搬送装置が知られている。例えば、特許文献1に開示の発明は、給紙ローラ、分離ローラ、給紙モータ、一対の搬送ローラ、シャッタ、バネ、及び搬送モータを備える。給紙ローラと分離ローラは、対向配置される。給紙モータは、給紙ローラをシート搬送方向に回転させ、且つ、分離ローラをシート搬送方向とは反対方向である反転方向に回転させる。給紙ローラと分離ローラは、シートを一枚ずつ、搬送路に向けて給紙する。一対の搬送ローラは、搬送路に設けられ、対向配置される。シャッタは、搬送路を閉じる閉位置と、搬送路を開く開位置とに移動可能な可動部材の一例である。搬送装置がシートの給紙を開始する前の待機状態にある場合、シャッタは閉位置にある。バネは、閉位置から開位置に向かう方向へシャッタを付勢する。シャッタが開位置から閉位置に移動すると、バネの弾性変形量は低減する。搬送モータは、一対の搬送ローラをシート搬送方向に回転させ、且つシャッタを開位置から閉位置へ移動させる。
特許第5706132号公報
分離ローラが給紙モータに代えて搬送モータに連結した搬送装置が考えられる。さらに、給紙ローラが反転方向へ回転することを規制するワンウェイクラッチを備えた搬送装置が考えられる。この場合、搬送装置の電源がオフになった状態において、バネの弾性変形量はなるべく小さくなることが好ましい。しかしながら、搬送装置の電源がオフになっても、例えば搬送モータのディテントトルクが、シャッタが閉位置から開位置まで移動することを規制する可能性がある。
そこで、搬送モータからシャッタまでの駆動力の伝達経路上に、電磁クラッチをさらに備えた搬送装置が考えられる。電磁クラッチが非励磁状態になると、搬送モータからシャッタまでの駆動力の伝達経路が遮断される。従って、搬送装置の電源がオフになることに伴って、電磁クラッチが非励磁状態になると、バネは、シャッタを閉位置から開位置まで移動させることが期待される。
しかしながら、分離ローラとシャッタは、いずれも搬送モータに連結している。従って、搬送装置の電源がオフになったときに、分離ローラが給紙ローラに接触していると、ワンウェイクラッチが、給紙ローラ及び分離ローラを介して、シャッタが閉位置から開位置へ移動することを規制する可能性がある。
本発明の目的は、電磁クラッチが非励磁状態になった場合に、可動部材が、弾性部材の弾性力によって所定の位置にまで移動し易い搬送装置を提供することである。
本発明に係る搬送装置は、回転軸線を中心に回転可能であり、前記回転軸線を基準とした周方向に延びる外周面を有する給送ローラと、前記給送ローラの前記外周面に対向して接触するリタードローラと、前記リタードローラに対して、前記回転軸線が延びる方向と交差する所定の搬送方向の一方側である上流側に配置される第1位置と、前記第1位置に配置される場合とは前記給送ローラとの離隔距離が異なる第2位置とに移動可能な可動部材であって、前記可動部材を、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向へ付勢する弾性部材と、前記可動部材を弾性部材の付勢力に抗して前記第1位置に向けて駆動させる駆動部と、回転可能に設けられた駆動軸と、前記駆動軸と前記給送ローラを駆動するモータと、前記モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、前記給送ローラが反給紙方向に回転することを規制するワンウェイクラッチであって、前記反給紙方向は、前記リタードローラと接触する前記外周面の部位が前記上流側に向かう方向であるワンウェイクラッチと、前記駆動軸に入力された駆動力を、前記駆動部及び前記リタードローラに伝達するギア部と、前記駆動軸から前記ギア部までの駆動力の伝達経路に設けられ、励磁状態では、前記駆動軸から伝達される駆動力を前記ギア部に伝達し、非励磁状態では、前記駆動力の伝達を遮断する電磁クラッチと、前記ギア部から前記リタードローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、予め定められたトルクである設定トルク以下のトルクが作用した状態では、駆動力を伝達し、前記設定トルクよりも大きいトルクが作用した状態では、前記駆動力の伝達を遮断するトルクリミッタとを備え、前記弾性部材の付勢力によって前記トルクリミッタに作用するトルクである負荷トルクは、前記設定トルクよりも大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、可動部材が第2位置とは異なる位置に配置されていても、電磁クラッチが非励磁状態になると、弾性部材は、可動部材を第2位置まで移動させることができる。よって、電磁クラッチが非励磁状態になった場合に、可動部材が、弾性部材の弾性力によって所定の位置まで移動し易い搬送装置が実現される。
前記搬送装置において、前記第2位置にある前記可動部材は、前記可動部材が前記第1位置にある場合に比べ、前記給送ローラから離隔してもよい。この場合、電磁クラッチが非励磁状態になった場合に、可動部材は、給送ローラから離隔し易い。
前記搬送装置において、前記可動部材は、前記第1位置では、前記給送ローラの少なくとも一部に対して前記上流側に位置し、前記第2位置では、前記回転軸線が延びる方向と前記搬送方向とに直交する方向において、前記給送ローラに対してずれるシャッタであってもよい。この場合、電磁クラッチが非励磁状態になることにより、シャッタは第1位置に移動し、複数枚のシートは、給紙トレイに安定して載置可能となる。
前記搬送装置において、前記第2位置にある前記可動部材は、前記可動部材が前記第1位置にある場合に比べ、前記給送ローラに近接してもよい。この場合、電磁クラッチが非励磁状態になった場合に、可動部材は、給送ローラに近接し易い。
前記搬送装置において、前記可動部材は、前記第2位置では前記給送ローラの前記外周面に対向する押圧部材であってもよい。この場合、電磁クラッチが非励磁状態になることにより、押圧部材は、第1から第2位置に向けて移動し、給送ローラとの間でシートを押圧する。これにより、搬送装置は、搬送されるシートの空送を抑制できる。
前記搬送装置は、前記モータ及び前記電磁クラッチを制御可能な制御部を備え、前記制御部は、前記電磁クラッチを、前記非励磁状態から前記励磁状態に切り替える励磁処理と、前記励磁処理の実行後、前記モータを駆動するモータ駆動処理とを実行してもよい。この場合、搬送装置は、モータの駆動力を、駆動部に確実に伝達できる。
前記搬送装置は、前記モータ及び前記電磁クラッチを制御可能な制御部を備え、前記モータは、前記駆動軸を駆動する搬送モータと、前記給送ローラを駆動する給紙モータとを含み、前記ワンウェイクラッチは、前記給紙モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、前記制御部は、第1搬送処理又は第2搬送処理のいずれか一方の処理を実行することを選択する選択処理であって、前記第1搬送処理は、前記電磁クラッチを非励磁状態にして、前記給紙モータを駆動させる処理であり、前記第2搬送処理は、前記電磁クラッチを励磁処理にして、前記給紙モータを駆動させる処理である選択処理を実行してもよい。この場合、搬送装置は、消費電力を低減できる。
前記搬送装置は、筐体であって、前記搬送方向に延びる面であって、前記給送ローラの前記外周面が突出する第1開口部を有する第1面と、前記第1面に対して、前記外周面が突出する方向から隙間を空けて対向する面であって、前記リタードローラが突出する第2開口部を有する第2面と前記第1面と前記第2面のいずれか一方の面である第1特定面に設けられ、前記第1開口部と前記第2開口部のそれぞれに対して、前記上流側とは反対の下流側に設けられた第3開口部とを有する筐体を備え、前記駆動軸は、前記給送ローラに対して前記下流側にて前記回転軸線と平行に延びる軸であり、前記第1面と前記第2面のうちで前記第1特定面とは異なる面に向けて、前記第3開口部から突出する搬送ローラが接続され、前記第3開口部から突出する前記搬送ローラが前記下流側に向かう方向に回転可能であり、前記制御部は、前記第1搬送処理において、前記搬送モータを駆動させてもよい。この場合、搬送装置は、電磁クラッチが非励磁状態であっても、搬送ローラを回転させることができる。
前記搬送装置において、前記駆動軸は、前記回転軸線に対して平行に延び、前記モータは、前記駆動軸を駆動する搬送モータと、前記給送ローラを駆動する給紙モータとを含み、前記ワンウェイクラッチは、前記給紙モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、前記搬送モータから前記駆動軸までの駆動力の伝達経路と、前記電磁クラッチとは、前記駆動軸が延びる方向において前記給送ローラを間にして並んでもよい。この場合、搬送装置は、電磁クラッチが非励磁状態であっても、搬送ローラを回転させることができる。
画像読取装置1の斜視図である。 第2筐体12が取り外された画像読取装置1の斜視図である。 給紙ローラ41、リバースローラ46、押圧機構50の斜視図である。 図2における中心線11Cを右側から見た断面図である。 図4の断面図の一部を拡大した図である。 押圧機構50の斜視図である。 押圧部材51が近接位置に配置された状態において、図5のI−I線を矢視方向から見た断面図である。 押圧部材51が中間位置に配置された状態において、図5のII−II線を矢視方向から見た断面図である。 押圧部材51が離隔位置に配置された状態において、図5のI−I線を矢視方向から見た断面図である。 カム部材60の斜視図である。 押圧部材51が近接位置に配置された状態において、図1の中心線11Cを右側から見た断面図である。 押圧部材51が離隔位置に配置された状態において、図1の中心線11Cを右側から見た断面図である。 許可位置に配置されたシャッタ81を含むシャッタ機構80の斜視図である。 シャッタ81が許可位置に配置された状態において、図13のIII−III線を矢視方向から見た断面図である。 禁止位置に配置されたシャッタ81を含むシャッタ機構80の斜視図である。 駆動機構70の斜視図である。 ギヤ部99等の概念図である。 画像読取装置1の電気ブロック図である。 読取処理のフローチャートである。 図19のS13が実行される状態において、図1の中心線11Cを右側から見た断面図である。 図19のS15が実行される状態において、図1の中心線11Cを右側から見た断面図である。 図19のS17が実行される状態において、図1の中心線11Cを右側から見た断面図である。 図19のS19、S21が実行される状態において、図1の中心線11Cを右側から見た断面図である。 図19のS19、S21が実行される状態において、図1の中心線11Cを右側から見た別の断面図である。
本発明を具現化した実施形態について、図面を参照して説明する。図1〜図2に示すように、画像読取装置1は、筐体10、及び給紙トレイ16を有する。図2では、筐体10のうち後述する第2筐体12(図1、図2参照)が省略されている。以下の説明においては、図1の上側、下側、左方斜め上側、右方斜め下側、左方斜め下側、及び、右方斜め上側を、それぞれ、画像読取装置1の上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側とする。以下の説明では、特段の限定がない限り、「時計回り」「反時計回り」は、右側面視における回転方向を示す。
<筐体10、給紙トレイ16>
図1に示すように、筐体10は、第1筐体11及び第2筐体12を有する。第1筐体11及び第2筐体12のそれぞれの形状は、略箱状である。図2に示すように、第1筐体11は第1面11Aを有する。第1面11Aは、後側から前側に向かうに従って下側に傾斜する。第1面11Aの左右方向の中心を通り、且つ、第1面11Aに沿って延びる仮想的な直線を、「中心線11C」という。
第1面11Aには、開口部101、102が形成される。開口部101、102は、中心線11Cを基準として対称な開口部である。開口部101は、中心線11Cの左側に配置される。開口部102は、中心線11Cの右側に配置される。第1面11Aには、開口部111A、111B、111Cが設けられる。開口部111Aは、開口部101の左側に形成される。開口部111Bは、開口部101、101Bの間で、中心線11Cに沿って形成される。開口部111Cは、開口部102の右側に形成される。開口部111A、111Cは、中心線11Cに対して対称な位置に配置される。
第1面11Aには、開口部101、102よりも下側で、開口部151、152が形成される。開口部151、152は、中心線11Cを基準として対称な開口部である。開口部151は、中心線11Cの左側に配置される。開口部152は、中心線11Cの右側に配置される。第1面11Aには、開口部151、152よりも下側で、開口部181、182が形成される。開口部181、182は、中心線11Cを基準として対称な開口部である。開口部181は、中心線11Cの左側に配置される。開口部182は、中心線11Cの右側に配置される。
図2に示すように、第2筐体12は、筐体10の上側の側面を形成する上側面12Bを有する。上側面12Bには、表示部121及び操作部122が設けられる。表示部121は、所定の情報を表示可能な液晶ディスプレイである。操作部122は、画像読取装置1に対して指示を入力することが可能な、複数の押ボタンである。表示部121及び操作部122は、制御部2と電気的に接続する。制御部2は、第2筐体12のうち上側面12Bの裏側に配置される。制御部2は、画像読取装置1の制御を司るCPU5(図18参照)を含む。なお、本発明において、制御部2が第1筐体11に含まれていてもよい。
第2筐体12は、上側面12Bと反対側に第2面12A(図4参照)を有する。第2面12Aは、第1筐体11の第1面11Aと隙間を空けて対向する。第2面12Aには、2つの開口部12C(図5参照)が設けられる。2つの開口部12Cは、いずれも、第1面11Aが傾斜する方向において開口部101、102と重なる位置に配置される。また、2つの開口部12Cの一方は、左右方向において開口部101と重なる位置に配置され、2つの開口部12Cの他方は、左右方向において開口部102と重なる位置に配置される。
第1面11A及び第2面12A(図4参照)のそれぞれの上側の端部は、それぞれによって挟まれた部分に給紙口10Aを定義する。第1面11A及び第2面12Aのそれぞれの下側の端部は、それぞれによって挟まれた部分に排紙口10Bを定義する。第1面11A及び第2面12Aは、それぞれによって挟まれた部分に搬送領域10C(図4参照)を定義する。搬送領域10Cは、給紙口10A及び排紙口10Bによって筐体10の外側と繋がる。
図1、図2に示すように、給紙トレイ16は略板状である。給紙トレイ16は、第1筐体11のうち給紙口10Aの後側から、後方斜め上側に向けて延びる。給紙トレイ16の左右方向の長さは、第1筐体11の左右方向の長さと略同一である。以下、給紙トレイ16の上側の面を、トレイ面171という。
給紙トレイ16は、複数の接触部材17を有する。複数の接触部材17は、ぞれぞれ、円柱状のローラである。接触部材17の一部は、トレイ面171から突出する。上流側上流側複数の接触部材17は、中心線11Cと重なる位置に、給紙トレイ16が延びる方向に沿って並ぶ。
接触部材17は、左右方向に延びる軸部材を中心として回転自在である。接触部材17は、給紙トレイ16に載置されたシート35(図22参照)が搬送される場合、シート35との間に発生する摩擦力によって、反時計回りに回転する。複数の接触部材17のうち、トレイ面171に対して最も突出したそれぞれの部分(以下、「頂部」という。)は、特定の仮想的な平面である仮想平面20A(図4参照)に接する。換言すれば、頂部は、仮想平面20Aの一部を定義する。給紙トレイ16に載置されたシート35は、仮想平面20Aに沿って搬送される。詳細は後述するが、仮想平面20Aは、搬送領域10C内の仮想面20B(図4、図5参照)に連通する。仮想平面20A及び仮想面20Bは、一体となって搬送経路20(図4参照)を形成する。仮想平面20Aは、搬送経路20の一部に対応する。
<給紙ローラ41、搬送ローラ91、92>
図2に示すように、第1筐体11には、給紙ローラ411、412(以下、総称して「給紙ローラ41」という。)、搬送ローラ911、912(以下、総称して「搬送ローラ91」という。)、及び、搬送ローラ921、922(以下、総称して「搬送ローラ92」という。)が設けられる。給紙ローラ41、搬送ローラ91、及び、搬送ローラ92は、第1面11Aに沿って後方斜め上側から前方斜め下側に順番に並ぶ。給紙ローラ411、搬送ローラ911、921は、中心線11Cよりも左側に配置される。給紙ローラ412、搬送ローラ912、922は、中心線11Cよりも右側に配置される。
図2、図3に示すように、給紙ローラ41は左右方向に沿う円柱状である。給紙ローラ411、412は、中心線11Cを基準に対称なローラである。給紙ローラ411は、第1面11Aから開口部101を介して突出する。給紙ローラ412は、第1面11Aから開口部102を介して突出する。給紙ローラ41の軸線は、回転軸線42Pである。回転軸線42Pは、第1筐体11内部で左右方向に延びる。給紙ローラ411は外周面411Aを有し、給紙ローラ412は外周面412Aを有する。外周面411A、412Aは、それぞれ、回転軸線42Pを基準とした周方向に延びる。外周面411A、412Aは、それぞれ、開口部101、102を介して、搬送領域10C内に突出する。
図3に示すように、給紙ローラ41は、軸部材42によって支持される。軸部材42の軸線は、回転軸線42Pに一致する。軸部材42は、第1筐体11(図2参照)に回転可能に支持される。軸部材42は、後述する第1モータ71(図16参照)の回転に応じて回転する。軸部材42と給紙ローラ41との間には、ワンウェイクラッチ42Aが設けられる。ワンウェイクラッチ42Aは、給紙ローラ41が軸部材42に対して時計回りに空転することを許容する。即ち、ワンウェイクラッチ42Aは、給紙ローラ41が軸部材42に対して反時計回りに空転することを規制する。以下、給紙ローラ41の反時計回り方向を「給紙方向」といい、給紙ローラ41の時計回り方向を「反給紙方向」という。給紙ローラ41は、軸部材42の回転に応じて、回転軸線42Pを中心として給紙方向に回転する。
図2に示すように、搬送ローラ91、92は左右方向に沿う円柱状である。搬送ローラ911、912は、中心線11Cを基準に対称なローラである。搬送ローラ911は、第1面11Aから開口部151を介して突出する。搬送ローラ912は、第1面11Aから開口部152を介して突出する。搬送ローラ921は、第1面11Aから開口部181を介して突出する。搬送ローラ922は、第1面11Aから開口部182を介して突出する。
図4に示すように、搬送ローラ91の軸線に沿って軸部材91Aが延びる。搬送ローラ92の軸線に沿って軸部材92Aが延びる。軸部材91A、92Aは、第1筐体11に回転可能に支持される。軸部材91A、92Aは、後述する第2モータ72(図16参照)の回転に応じて回転する。搬送ローラ91は、軸部材91Aの回転に応じて回転する。搬送ローラ92は、軸部材92Aの回転に応じて回転する。
<搬送経路20>
以下、給紙ローラ41の外周面411A、412Aにおいて、第1面11Aから最も突出した部分を「頂部」という。給紙ローラ41が給紙方向に回転する場合、頂部は下流側へ向けて移動する。同様に、搬送ローラ91、92において第1面11Aから最も突出した部分を「頂部」という。給紙ローラ41、搬送ローラ91、92のそれぞれの頂部は、給紙ローラ41、搬送ローラ91、92のうちで、第1面11Aの上に位置し、且つ第1面11Aからの距離が最も遠い部分である。給紙ローラ41、搬送ローラ91、92のそれぞれの頂部を含む特定の仮想的な面であって、搬送領域10C内に含まれる面を、仮想面20Bという。図5に示すように、仮想面20Bは、給紙ローラ41よりも給紙口10A側の部分で平面状に延び、給紙ローラ41よりも排紙口10B側の部分で湾曲する。仮想面20Bのうち給紙ローラ41よりも給紙口10A側の平面状の部分は、給紙トレイ16の複数の接触部材17(図1参照)によって特定される仮想平面20Aに沿って延びる。つまり、仮想面20Bのうち給紙ローラ41よりも給紙口10A側の平面状の部分は、仮想平面20Aと一体となって共通の平面を定義する。仮想面20Bのうち給紙ローラ41よりも排紙口10B側の湾曲した部分は、給紙ローラ41、搬送ローラ91、92のそれぞれの頂部を通って延びる。仮想平面20A、及び、仮想面20Bを含む面を、搬送経路20という。搬送経路20は、画像読取装置1がシート35を取り込んで画像を読み取る過程で、シート35が通過する面に対応する。
以下、搬送経路20に沿った方向であって左右方向と直交する方向を、「搬送方向」という。搬送方向は、前方斜め下側と後方斜め上側との間に亘って延びる方向に対応する。搬送方向のうち、搬送領域10Cに対して給紙口10A側を、「上流側」という。搬送方向のうち、搬送領域10Cに対して排紙口10B側を、「下流側」という。搬送方向は、第1筐体11の第1面11Aと、第2筐体12の第2面12Aの夫々に対して平行である。換言すると、第1面11Aと第2面12Aは、それぞれ、搬送方向に延びる。従って、第1筐体11の開口部151、152は、開口部101、102に対して搬送方向の下流側に位置する。第1筐体11の開口部181、182は、開口部151、152に対して搬送方向の下流側に位置する。
搬送経路20と直交する方向を「直交方向」という。直交方向は、前方斜め上側と後方斜め下側との間に亘って延びる方向に対応する。直交方向のうち、搬送経路20に対して第1面11Aが配置される側を、「第1側」という。第1側は、搬送経路20に対して後方斜め下側に対応する。直交方向のうち、搬送経路20に対して第2面12Aが配置される側を、「第2側」という。第2側は、搬送経路20に対して前方斜め上側に対応する。給紙ローラ41の外周面411A、412Aは、それぞれ、開口部101、102から第1面11Aから第2側に向けて突出する。給紙ローラ41、搬送ローラ91、92は、搬送経路20に対して第1側に配置される。第2面12Aは、第2側から隙間を空けて第1面に対向する。
<読取部93>
図2に示すように、読取部93は、第1筐体11の第1面11Aのうち、搬送方向において搬送ローラ91、92の間の部分に設けられる。読取部93は、シート35の第1側の面の画像を読取可能なセンサである。読取部93の構成の詳細は後述する。
<リバースローラ46>
図3、図5に示すように、給紙ローラ411に対して第2側に、リバースローラ461が配置される。給紙ローラ412に対して第2側に、リバースローラ462が配置される。リバースローラ461、462は左右方向に沿う円柱状である。リバースローラ461、462は同一形状を有する。リバースローラ461は、左側にある開口部12Cのから第1側へ突出して搬送領域10Cに進入する。リバースローラ462は、右側にある開口部12Cから第1側へ突出して搬送領域10Cに進入する。リバースローラ461、462は、搬送経路20に対して第2側に配置される。リバースローラ461は、給紙ローラ411の外周面411Aに対向して接触し、リバースローラ462は、給紙ローラ412の外周面412Aに対向して接触する。以下、リバースローラ461、462を総称して「リバースローラ46」という。
リバースローラ46の軸方向は左右方向を向く。リバースローラ46の軸線に沿って軸部材47が延びる。軸部材47は、第2筐体12(図1参照)に回転可能に支持される。リバースローラ46は、トルクリミッタ482を介して軸部材47に接続される。軸部材47の右側の端部に、ギヤ481が接続される。軸部材47は、後述する第2モータ72(図16参照)の回転に応じて回転する。以下、軸部材47の中心に沿って左右方向に延びる仮想的な直線を、「仮想線47P」という。リバースローラ46は、軸部材47の回転に応じて、仮想線47Pを中心として回転する。
<押圧機構50>
図3に示すように、リバースローラ46に対して搬送方向の上流側、且つ、搬送経路20に対して第2側に、押圧機構50が配置される。図6に示すように、押圧機構50は、押圧部材51、第1バネ54、及び、付勢部材55を有する。押圧部材51は、搬送経路20を挟んで給紙ローラ41と対向する。第1バネ54及び付勢部材55は、押圧部材51のうち給紙ローラ41に近接する側と反対側に配置される。押圧機構50は、第2筐体12内に設けられた支持部材123(図7〜図9参照)によって支持される。支持部材123の詳細は後述する。
押圧部材51について説明する。図6に示すように、押圧部材51は、突出部材521、522、及び、架設部材53を有する。突出部材521、522は、左右方向に並ぶ。突出部材521は、中心線11Cよりも、左右方向において左側に配置される。突出部材522は、中心線11Cよりも、左右方向において右側に配置される。突出部材521、522の形状は、左右対称である。以下、突出部材521、522を総称して、「突出部材52」という。図5に示すように、突出部材52は、上流側且つ第2側から、下流側且つ第1側に向けて延びる。突出部材52は、直交方向に対して僅かに傾斜する。以下、突出部材521について詳細に説明し、突出部材522についての説明は簡略化する。
図6に示すように、突出部材521は、基部521A、押圧ローラ521B、及び、ストッパ521Cを有する。以下、それぞれについて説明する。なお、突出部材52の説明をする場合における方向として、搬送方向と直交する直交方向とは別に「直動方向」を定義する。直動方向は、突出部材52に沿って延びる方向に対応する。直動方向のうち、突出部材52に対して給紙ローラ41に近接する側を、「近接側」という。直動方向のうち、突出部材52に対して近接側と反対側を、「離隔側」という。
基部521Aは、直動方向に延びる略板状である。基部521Aには、板状部5211、5212、5213、5214が設けられる。板状部5211、5212、5213は、それぞれ、突出部材521の離隔側、左側、及び、右側の端部から、上流側へ突出する。板状部5213、5214は、直動方向に延びる。板状部5213、5214は、左右方向に隙間を空けて対向する。
図6に示すように、押圧ローラ521Bは円柱状を有する。押圧ローラ521Bの軸方向は、左右方向を向く。押圧ローラ521Bは、基部521Aの下端部に回転自在に設けられる。押圧ローラ521Bの近接側の端部は、基部521Aの近接側の端部よりも、近接側に突出する。押圧ローラ521Bの近接側の端部は、突出部材521の中で近接側に最も突出する。押圧ローラ521Bの近接側の端部は、突出部材521の中で給紙ローラ411に最も近接する。押圧ローラ521Bの左右方向の長さは、給紙ローラ411の左右方向の長さよりも短い。押圧ローラ521Bの左右方向の中心と、給紙ローラ411の左右方向の中心とは、左右方向において略一致する。ストッパ521Cは、板状部5212に対して左側に設けられる。ストッパ521Cは、左側に突出する突出部を有する。
突出部材522は、基部522A、押圧ローラ522B、及びストッパ522Cを有する。基部522A、押圧ローラ522B、及び、ストッパ522Cは、それぞれ、突出部材521の基部521A、押圧ローラ521B、及び、ストッパ521Cに対応する。基部522Aの板状部5221、5222、5223、5224は、それぞれ、基部521Aの板状部5211、5212、5213、5214に対応する。突出部材522と、給紙ローラ412及びリバースローラ462との位置関係は、突出部材521と、給紙ローラ411及びリバースローラ461との位置関係に対応する。以下、押圧ローラ521B、522Bを総称して、「押圧ローラ52B」という。
架設部材53は、基部521Aの板状部5213、及び、基部522Aの板状部5223の間に架設される。架設部材53は、直動方向と直交する板状部53Bを有する。板状部53Bの離隔側の面に、突出部53Aが設けられる。突出部53Aは、離隔側に向けて突出する。
図7、図9に示すように、支持部材123の支持部124Aは、押圧部材51の左側に配置される。支持部124Aは、直動方向に延びる溝部を右側の面に有する。支持部124Aの溝部に、突出部材521の板状部5214が右側から進入する。板状部5214は、支持部124Aの溝部に沿って直動方向に移動可能となる。支持部124Bは、押圧部材51の右側に配置される。支持部124Bは、直動方向に延びる溝部を左側の面に有する。支持部124Bの溝部に、突出部材522の板状部5224が左側から進入する。板状部5224は、支持部124Bの溝部に沿って直動方向に移動可能となる。支持部124A、124Bは、それぞれの左右方向の内側で、押圧部材51を挟む。押圧部材51は、支持部124A、124Bによって直動方向に移動可能に支持される。
図7に示すように、第2筐体12の一部である規制部127Aは、左側から右側に延びる。押圧部材51が最も近接側に位置した状態で、規制部127Aは、ストッパ521Cの突出部の下側に接触する。第2筐体12の一部である規制部127Bは、右側から左側に延びる。押圧部材51が最も近接側に位置した状態で、規制部127Bは、ストッパ522Cの突出部の下側に接触する。押圧部材51の近接側への移動は、ストッパ521Cが規制部127Aに離隔側から接触し、ストッパ522Cが規制部127Bに離隔側から接触することによって、規制される。
図7は、押圧部材51が最も近接側に移動し、且つ、規制部127A、127Bによって押圧部材51の近接側への移動が規制された状態を示す。以下、最も近接側に移動した押圧部材51の位置を、「近接位置」という。押圧部材51が近接位置に配置された状態で、押圧ローラ521Bと給紙ローラ411は、隙間を空けて互いに対向し、押圧ローラ522Bと給紙ローラ412は互いに隙間を空けて対向する。押圧部材51が近接位置に配置された状態における、押圧ローラ52Bの近接側の端部と給紙ローラ41との間の距離を、「距離D1」という。距離D1は約2mmである。以下、押圧ローラ52Bの外周のうち、給紙ローラ41に最も近接する点を、「端点U」(図5参照)という。
図5に示すように、押圧ローラ52Bは、押圧部材51が近接位置に配置された状態で、第2面12Aから搬送領域10C内に突出する。押圧ローラ52Bは、押圧部材51が近接位置に配置された状態で、搬送経路20に接する。なおここで「接する」とは、押圧ローラ52Bの側面が搬送経路20の接触する場合だけでなく、押圧ローラ52Bの側面と搬送経路20とが、シート351枚の厚さ分離隔した場合も含む。
図9は、押圧部材51が最も離隔側に移動した状態を示す。以下、最も離隔側に移動した押圧部材51の位置を、「離隔位置」という。押圧部材51は、離隔位置において、第2筐体12の第2面12Aに対して、搬送領域10Cよりも第2側に配置される(図12参照)。押圧ローラ52Bは、押圧部材51が離隔位置に配置された状態で、第2面12Aから搬送領域10C内に突出しない。
図6を参照し、第1バネ54について説明する。第1バネ54は、例えば圧縮コイルバネである。第1バネ54は直動方向に延びる。第1バネ54の近接側の端部は、架設部材53の突出部53Aに嵌る。第1バネ54の中心の位置は、左右方向において、中心線11Cの位置と一致する。第1バネ54の中心の位置とは、圧縮コイルバネの断面の円形中心の位置を示す。
付勢部材55について説明する。付勢部材55は、押圧部材51に対して離隔側に配置される。付勢部材55は、中間部材56、及び、第2バネ571、572を有する。第2バネ571、572を総称して、「第2バネ57」という。中間部材56は、基部561、板状部563A、563B、及び、ストッパ564A、564Bを有する。
基部561は板状部561Aを有する。板状部561Aは、直動方向と直交する。板状部561Aは、押圧部材51の板状部5211、5221と対向する。板状部561Aの左右方向の中心に、直動方向に貫通する穴561Bが形成される。第1バネ54は、穴561Bに挿通する。板状部561Aの離隔側の面のうち、穴561Bよりも左側に、突出部562Aが設けられる。板状部561Aの離隔側の面のうち、穴561Bよりも右側に、突出部562Bが設けられる。突出部562A、562Bは、離隔側に向けて突出する。板状部563Aは、左側に突出し且つ直動方向に沿って延びる。板状部563Bは、右側に突出し且つ直動方向に沿って延びる。ストッパ565Aは、板状部561Aに対して左側に設けられる。ストッパ565Aは、左側に突出する突出部を有する。ストッパ564Bは、板状部561Aに対して右側に設けられる。ストッパ564Bは、右側に突出する突出部を有する。
第2バネ57は、例えば圧縮コイルバネである。第2バネ57は直動方向に延びる。第2バネ571の近接側の端部は、中間部材56の突出部562Aに嵌る。第2バネ572の近接側の端部は、中間部材56の突出部562Bに嵌る。第2バネ571、572のそれぞれは、第1バネ54の中心に対して左右方向に対称に配置される。第2バネ571、572のそれぞれの付勢力は同一である。以下、第1バネ54、第2バネ571、572を総称する場合、「バネ98」という。
第2バネ57は、近接側に向かう方向の付勢力を、中間部材56に作用させることができる。中間部材56は、第2バネ57から受けた付勢力に応じて、近接側に移動する。中間部材56の基部561の板状部561Aの近接側の面は、押圧部材51のうち板状部5211、5221に離隔側から接触する。中間部材56は、第2バネ57から受ける付勢力に応じて、押圧部材51の板状部5211、5221に、近接側に向かう方向の付勢力を付与する。これによって、押圧部材51は、バネ98から、近接側に向かう方向の付勢力を受ける。
図7、図9に示すように、支持部材123の支持部126Aは、中間部材56の左側に配置される。支持部126Aは、直動方向に延びる溝部を右側の面に有する。支持部126Aの溝部に、中間部材56の板状部563Aが右側から進入する。板状部563Aは、支持部126Aの溝部に沿って直動方向に移動可能となる。支持部126Bは、中間部材56の右側に配置される。支持部126Bは、直動方向に延びる溝部を左側の面に有する。支持部126Bの溝部に、中間部材56の板状部563Bが左側から進入する。板状部563Bは、支持部126Bの溝部に沿って直動方向に移動可能となる。支持部126A、126Bは、それぞれの左右方向の内側で、中間部材56を挟む。中間部材56は、支持部126A、126Bによって直動方向に移動可能に支持される。
図8に示すように、支持部材123の規制部129Aは、左側から右側に延びる。規制部129Aは、中間部材56のストッパ564Aの突出部の下側に接触可能である。支持部材123の規制部129Bは、右側から左側に延びる。規制部129Bは、中間部材56のストッパ564Bの突出部の下側に接触可能である。中間部材56の近接側への移動は、ストッパ564Aが規制部129Aに離隔側から接触し、ストッパ564Bが規制部129Bに離隔側から接触することによって、規制される。以下、規制部129A、129Bによって近接側への移動が規制された状態の中間部材56の近接側に押圧部材51が接触している場合における、押圧部材51の直動方向の位置を、「中間位置」という。中間位置は、近接位置(図7参照)に対して離隔側、且つ、離隔位置(図9参照)に対して近接側の位置である。
押圧部材51が近接位置から中間位置までの間に配置された場合、中間部材56の近接側への移動が規制部129A、129Bによって規制されるので、押圧部材51と中間部材56とは離隔する。このため、押圧部材51には、第1バネ54のみの付勢力が作用する。一方、押圧部材51が、中間位置から離隔位置までの間に配置された状態では、ストッパ565A、565Bは規制部129A、129Bから離隔し、中間部材56は押圧部材51に接触する。押圧部材51は、第1バネ54及び付勢部材55の両方から、近接側に向かう方向の付勢力を受ける。
<カム部材60>
図10に示すように、カム部材60は、軸部材61、カム621、622、及び、バネ63(図16参照)を有する。カム部材60は、第2筐体12内に配置される。軸部材61は、略円形の断面形状を有する棒状の部材である。軸部材61は、左右方向に沿って延びる。軸部材61は、押圧機構50の上流側に配置される。軸部材61は、第2筐体12内で回転可能に支持される(図11、図12参照)。軸部材61は、後述する第2モータ72(図16参照)の回転駆動に応じて回転する。以下、軸部材61の中心に沿って左右方向に延びる仮想的な直線を、「仮想線61P」という。
カム621、622は、軸部材61に設けられる。カム621、622は同一形状を有する。以下、カム621、622を総称して、「カム62」という。カム62は、搬送方向において、押圧機構50の上流側に配置される。カム62は板カムである。カム62の形状は略楕円形である。軸部材61は、カム62の中心よりも長径方向の一方側に接続される。つまり、軸部材61の仮想線61Pからカム62の他方側の端部までの長さは、軸部材61の仮想線61Pからカム62の一方側の端部までの長さよりも長い。以下、カム621の他方側の端部を、「カム端部621A」という。カム622の他方側の端部を、「カム端部622A」という。カム62は、軸部材61の回転に応じて、仮想線61Pを中心として回転する。
カム621は、押圧機構50の押圧部材51のうち突出部材521(図6参照)の上流側に配置される。カム621は、左右方向において、押圧部材51の板状部5213、5214(図6参照)の間に配置される。カム622(図6参照)は、押圧部材51のうち突出部材522の上流側に配置される。カム622は、左右方向において、押圧部材51の板状部5222、5223(図6参照)の間に配置される。カム621、622は、突出部材521,522の間に設けられる第1バネ54に対して、左右方向において対称に配置される。
バネ63(図16参照)は、軸部材61のうちカム621よりも右側に巻回される。バネ63はねじりコイルバネである。バネ63は、軸部材61を反時計回りに回転させる向きに付勢する。即ち、バネ63は、カム62を反時計回りに向けて付勢する。
図11に示すように、カム621のカム端部621Aが、軸部材61から下側に延びた状態で、押圧部材51の板状部5211にカム621は接触しない。図示されていないが、カム622のカム端部622Aが、軸部材61から下側に延びた状態で、押圧部材51の板状部5221にカム622は接触しない。この場合、押圧部材51は、第1バネ54及び付勢部材55(図6参照)から受ける近接側に向かう方向の付勢力に応じて近接側に移動する。以下、押圧部材51が近接位置にあるときのカム62の回転位置を、「非作動回転位置」という。
一方、図11の状態から軸部材61が時計回りに回転することに応じ、カム621のカム端部621Aは、押圧部材51の板状部5211に下側から接触する。カム622のカム端部622Aは、押圧部材51の板状部5221に下側から接触する。カム62の回転に応じ、離隔側に向かう方向の力が押圧部材51に作用する。押圧部材51は、第1バネ54及び付勢部材55の付勢力に逆らって離隔側に移動する。図12に示すように、軸部材61は、カム621のカム端部621Aが軸部材61から上側に延びた状態となるまで回転する。押圧部材51は、カム621の回動に伴い、近接位置(図7参照)から中間位置(図8参照)を経て、離隔位置(図9参照)まで移動する。
<シート検知部65>
図10に示される、シート検知部65は、給紙トレイ16に載置されるシート35を検知可能な検知部である。シート検知部65は、軸部材66、第1延設部材67、第2延設部材68、及び光センサ691を備える。軸部材66は、第2筐体12内の押圧機構50の上流側で、回転可能に支持される。軸部材66は、左右方向に延びる。
第1延設部材67、及び、第2延設部材68は、軸部材66から延びる板状の部材である。第1延設部材67は、給紙ローラ411、412の間となる左右方向位置に配置される。第2延設部材68は、給紙ローラ411の右側となる左右方向位置に配置される。第1延設部材67及び第2延設部材68は、軸部材66に対してそれぞれ異なる方向に延びる。第1延設部材67は、第2延設部材68よりも右側に配置される。以下、第1延設部材67のうちで、軸部材66から最も離隔する部位を、「接触部67A」という。第1延設部材67、及び、第2延設部材68は、軸部材66と共に回転する。光センサ691は、軸部材66よりも下流側、且つ、押圧機構50の左側となる位置にて、第2筐体12内に設けられる。光センサ691は、発光部691Aと受光部691Bを含む。発光部691A及び受光部691Bは、左右方向に沿って隙間を空けて対向する。発光部691Aと受光部691Bの間の隙間は、第2延設部材68と同じ左右方向位置にある。
給紙トレイ16にシート35が載置されていない状態では、軸部材66は、第1回転位置(図10参照)で静止する。軸部材66が第1回転位置にある場合、第1延設部材67は、開口部111B(図2参照)の上流側で、搬送領域10C内を第2側から第1側に向けて通過する。この場合、第2延設部材68は、軸部材66から下流側へ延び、発光部691Aと受光部691Bの間の隙間に進入する。発光部691Aが受光部691Bに向けて照射した光が、第2延設部材68によって遮断されるので、光センサ691は、OFF信号を制御部2に出力する。
一方、給紙トレイ16にシート35が載置されている状態では、軸部材66は第2回転位置(図22、図24参照)で静止する。軸部材66が第2回転位置にある場合、第1延設部材67は、シート35に第2側から接触し、搬送経路20よりも第2側に配置される。この場合、第2延設部材68は、発光部691Aと受光部691Bの隙間から第2側に離隔する。発光部691Aが受光部691Bに向けて照射した光が、受光部691Bによって受光されるので、光センサ691は、ON信号を制御部2に出力する。
<シャッタ機構80>
図13に示すように、シャッタ機構80は、シャッタ81、及び駆動部材85を有する。シャッタ81は、支持部材82、延設部材83、及び、バネ84を有する。支持部材82は、搬送方向の上流側から下流側に延びる略板状である。支持部材82の右面の上流側には、突出部823Cが設けられる。突出部823Cは、支持部材82から右方へ突出する。支持部材82の右面の下流側の部位には、右軸部823Aが設けられる。右軸部823Aは、支持部材82から右方へ突出する。支持部材82の左面の下流側の部位には、左軸部(図示外)が設けられる。左軸部は、右軸部823Aと同軸上となる位置で、支持部材82から左方へ突出する。右軸部823Aと左軸部は、第2筐体12内で回転可能に支持される。以下、右軸部823Aと左軸部の軸線を、仮想線82Pという。
図13に示すように、右軸部823Aにバネ84が巻回される。バネ84は、例えば、ねじりコイルバネである。バネ84の一端側は、支持部材82に固定される。バネ84の他端側は、第2筐体12に固定される。バネ84は、支持部材82を反時計回りに回転させる向きに付勢する。つまり、バネ84は、シャッタ81を反時計回りへ付勢する。
延設部材83は、延設部83A、83B、83Cを有する。延設部83A、83B、83Cは、支持部材82から、左右方向と直交する方向且つ第2側に延びる。延設部83A、83B、83Cは、左側から右側へ間隔を空けて順に並ぶ。延設部83Aは、第1筐体11の開口部111Aと左右方向において重なる位置に配置される。延設部83Bは、開口部111Bと左右方向において重なる位置に配置される。延設部83Cは、開口部111Cと左右方向において重なる位置に配置される。
駆動部材85は、軸部材851、バネ852、及び、カム853を有する。軸部材851は、右軸部823Aよりも上流側、且つ支持部材82右側で、左右方向に延びる。軸部材851は、第2筐体12に回転可能に支持される。軸部材851は、後述する第2モータ72(図16参照)の回転に応じて回転する。
軸部材851の左側の端部に、カム853が設けられる。カム853は、軸部材851の軸線を中心とした半円形を有する板カムである。カム853は、軸部材851の回転に応じて回転する。軸部材851のうちカム853の右側に、バネ852が巻回される。バネ852は、例えば、ねじりコイルバネである。バネ852の一端側は、カム853に固定される。バネ852の他端側は、第2筐体12に固定される。バネ852は、駆動部材85を反時計回りに回転させる向きに付勢する。
カム853の左側の面に、突出部853Aが設けられる。図14に示すように、突出部853Aの断面形状は、中心角が略60度の略扇形である。突出部853Aは、半径部8531、8532、及び、円弧部8533を有する。半径部8531、8532は、軸部材851(図13参照)から外側に直線状に延びる。円弧部8533は、半径部8531、8532のそれぞれの外側の端部の間を、外側に湾曲しながら延びる。円弧部8533は、カム853の円弧の一部を形成する。突出部853Aは、支持部材82の突出部823Cの第2側の面に接触する。突出部853Aは、カム853の回転に応じて回転する。
駆動部材85の軸部材851が回転した場合のシャッタ機構80の動作について説明する。軸部材851が回転し、カム853が図13、図14で示される状態となった場合を例に挙げる。支持部材82は、バネ84の付勢力によって、シャッタ81の突出部823Cが突出部853Aの半径部8531に接触するまで、反時計回りに回転する。シャッタ81の延設部材83は、第1面11Aに対して第2側に離隔する。図11に示すように、シャッタ81は第2筐体12内に配置される。延設部材83の近接側の端部は、第2面12Aよりも離隔側に位置する。延設部材83は、第2面12Aから搬送領域10C内に突出せず、搬送領域10C内に配置されない。延設部材83は、直交方向において、給紙ローラ41に対してずれた位置に配置される。以下、シャッタ81の延設部材83が搬送領域10C内に配置されない状態におけるシャッタ81の位置を、「許可位置」という。許可位置に配置されたシャッタ81は、搬送経路20に対して第2側に配置される。また、許可位置にあるシャッタ81に接触するカム853の回転位置を、「待機回転位置」という(図14参照)。カム853が待機回転位置にある場合、半径部8531が、シャッタ81の突出部823Cの第2側の面に接触する(図14参照)。
待機回転位置にあるカム853が、軸部材851と共に時計回りに回転し、カム853が図15で示される状態となった場合を例に挙げる。この場合、カム853の突出部853Aの円弧部8533が、突出部823Cに接触する。駆動部材85の軸部材851と、突出部823Cとの間の距離は、シャッタ81が許可位置に配置された状態と比べて、大きくなる。支持部材82は、バネ84の付勢力に逆らって時計回りに回転する。延設部材83は、第2筐体12の第2面12Aから、搬送領域10C内に突出する。シャッタ81の延設部材83は、搬送経路20を第2側から第1側に向けて横切り、第1筐体11の第1面11Aに向かう。延設部83A、83B、83Cは、それぞれ、支持部材11Bの開口部111A、111B、111Cに第2側から進入する(図15参照)。この場合、延設部83A、給紙ローラ411、延設部83B、給紙ローラ412、及び延設部83Cは、左方から右方に向けて順に並ぶ。換言すると、シャッタ81の延設部材83は、給紙ローラ41の回転軸線42Pが延びる方向に沿って、給紙ローラ41と並ぶ。以下、延設部83A、83B、83Cが、それぞれ、支持部材11Bの開口部111A、111B、111Cに第2側から進入するときのシャッタ81の位置を「禁止位置」(図15参照)という。シャッタ81が禁止位置にある場合、延設部材83は、給紙ローラ41の頂部よりも上流側に配置される。
<駆動機構70>
図16に示すように、駆動機構70は、第1モータ71、第2モータ72、伝達機構71A、72A、73、74、75、及び電磁クラッチ100を有する。第1モータ71、第2モータ72、及び、伝達機構71A、72A、73は、第1筐体11内に設けられる。伝達機構74、75は、第2筐体12内に設けられる。図16に示すように、伝達機構72Aは、給紙ローラ41及びリバースローラ46よりも、左右方向において左側に設けられる。伝達機構71A、73、74、75は、給紙ローラ41及びリバースローラ46よりも、左右方向において右側に設けられる。
第1モータ71は、第1筐体11内のうち右側に設けられる。第1モータ71の回転軸は右側に延びる。第1モータ71の右側に伝達機構71Aが設けられる。伝達機構71Aは、ギヤ711、712、713等、及び、図示しないベルトを有する。ギヤ711〜713、及び、ベルトは、第1モータ71が回転することに応じて回転する。ギヤ713は、給紙ローラ41の軸部材42の右側の端部に接続される。第1モータ71の駆動力は、伝達機構71Aを介して軸部材42に伝達される。従って、給紙ローラ41は、第1モータ71の回転に応じて回転する。換言すると、伝達機構71A及び軸部材42は、第1モータ71の駆動力が、給紙ローラ41に伝達されるまでの伝達経路となる。
第2モータ72は、第1筐体11内のうち左側に設けられる。第2モータ72の回転軸は左側に延びる。第2モータ72の左側に伝達機構72Aが設けられる。伝達機構72Aは、ギヤ721、722等、及び、ベルト723を有する。ベルト723は、ギヤ721、722間に架け渡される。ギヤ721、722等、及び、ベルト723は、第2モータ72が回転することに応じて回転する。ギヤ721は、搬送ローラ91の軸部材91Aの左側の端部に接続される。ギヤ722は、搬送ローラ92の軸部材92Aの左側の端部に接続される。第2モータ72の駆動力は、伝達機構72Aを介して軸部材91A、92Aに伝達される。従って、搬送ローラ91、92は、第2モータ72の回転に応じて回転する。
以下、搬送ローラ91、92が反時計回りに回転するときの第2モータ72の回転方向を、「第1方向」という。第1方向と反対方向を、「第2方向」という。なお、搬送ローラ91、92が反時計回りに回転するとき、搬送ローラ91、92のうち搬送経路20に近接する側は、下流側に向けて移動する。このため、搬送経路20に沿って配置されたシート35に搬送ローラ91、92が接触した状態で、第2モータ72が第1方向に回転した場合、搬送ローラ91、92はシート35を上流側から下流側に向けて搬送する。
ギヤ722には、ワンウェイクラッチが内蔵される。ギヤ722のワンウェイクラッチは、第2モータ72が第1方向に回転するとき、第2モータ72の駆動力を軸部材92Aに伝達し、搬送ローラ92を反時計回りに回転させる。一方、ギヤ722のワンウェイクラッチは、第2モータ72が第2方向に回転するとき、ギヤ722を軸部材92Aに対して空転させる。この場合、第2モータ72の駆動力は、搬送ローラ92に伝達されない。一方、ギヤ721にワンウェイクラッチは内蔵されない。このため、第2モータ72が第1方向に回転するとき、ギヤ721は、第2モータ72の駆動力を軸部材91Aに伝達し、搬送ローラ91を反時計回りに回転させる。又、第2モータ72が第2方向に回転するとき、ギヤ721は、第2モータ72の駆動力を軸部材91Aに伝達し、搬送ローラ91を時計回りに回転させる。
伝達機構73は、ギヤ73A、73B、73C、73D、73Eを有する。ギヤ73A及びギヤ73B、ギヤ73B及びギヤ73C、ギヤ73C及びギヤ73D、ギヤ73D及びギヤ73Eは、それぞれ互いに噛み合う。ギヤ73Aは、搬送ローラ91の軸部材91Aの右側の端部に接続される。ギヤ73A〜73Eは、軸部材91Aが回転することに応じて回転する。
伝達機構74は、ギヤ74B、74C、74D、74E、軸部材77(図3参照)、ギヤ78、ギヤ79(図3参照)、ギヤ481、及び、トルクリミッタ482を有する。ギヤ74B及びギヤ74C、ギヤ74C及びギヤ74D、ギヤ74D及びギヤ74Eは、それぞれ互いに噛み合う。軸部材77は、ギヤ74Eの前方側に配置される。軸部材77は、第2筐体12によって回転可能に支持される。
図3に示すように、ギヤ78は、ギヤ78Aとギヤ78Bを含む。ギヤ78Aは、軸部材77の右部に取り付けられ、ギヤ74Bと噛み合う。ギヤ78Bは、軸部材77の左部に取り付けられる。ギヤ79は、ギヤ78Bの前方で回転自在に設けられる。ギヤ481は軸部材47に取り付けられる。ギヤ481はギヤ79と噛み合う。トルクリミッタ482は、ギヤ481とリバースローラ462の間で、軸部材47に取り付けられる。ギヤ74B(図16参照)の駆動力は、ギヤ74C、74D、74E、78、79、481、及びトルクリミッタ482を介して、リバースローラ46に伝達される。
図16に示すように、トルクリミッタ482は、リバースローラ46に対して予め定められたトルクである設定トルク未満のトルクが作用している状態で、ギヤ481とリバースローラ46とを接続する。一方、トルクリミッタ482は、リバースローラ46に対して設定トルク以上のトルクが作用している状態で、ギヤ481からリバースローラ46までの動力の伝達を規制する。トルクリミッタ482の設定トルクの詳細は、後述する。
ギヤ74Eは、駆動部材85の軸部材851に接続する。第2モータ72の駆動力は、伝達機構72A、軸部材91A、伝達機構73、74を介して、駆動部材85に伝達される。ギヤ74Eは、ワンウェイクラッチを内蔵する。ギヤ74Eのワンワイクラッチは、第2モータ72が第2方向に回転するとき、第2モータ72の駆動力を軸部材851に伝達し、カム853を時計回りに回転させる。一方、ギヤ74Eのワンウェイクラッチは、第2モータ72が第1方向に回転するとき、ギヤ74Eに対して軸部材851を空転させる。この場合、第2モータ72の駆動力は、カム853に伝達されない。
伝達機構75は、ギヤ75A、75B、75C、75Dを有する。伝達機構74のギヤ74E及び伝達機構75のギヤ75A、ギヤ75A及びギヤ75B、ギヤ75B及びギヤ75C、ギヤ75C及びギヤ75Dは、それぞれ互いに噛み合う。
ギヤ75Dは、カム部材60の軸部材61に接続する。第2モータ72の駆動力は、伝達機構72A、軸部材91A、伝達機構73、74、75を介して、カム部材60に伝達される。ギヤ75Dは、ワンウェイクラッチを内蔵する。ギヤ75Dのワンワイクラッチは、第2モータ72が第2方向に回転するとき、第2モータ72の駆動力を軸部材61に伝達し、カム62を時計回りに回転させる。一方、ギヤ75Dのワンウェイクラッチは、第2モータ72が第1方向に回転するとき、ギヤ75Dに対して軸部材61を空転させる。この場合、第2モータ72の駆動力は、カム62に伝達されない。
以下、ギヤ74B〜74E、ギヤ75A〜75D、ギヤ79、480、481を総称する場合、「ギヤ部99」という。軸部材91Aに入力された駆動力であって、伝達機構73に伝達された駆動力を、カム853、カム部材60、及びリバースローラ462に、ギヤ部99は伝達する。
電磁クラッチ100は、ギヤ73Aと軸部材91Aとの間に設けられる。換言すると、電磁クラッチ100は、軸部材91Aからギヤ部99までの駆動力の伝達経路に設けられる。電磁クラッチ100は、左右方向において、給紙ローラ41を間にして、伝達機構72Aと並ぶ。電磁クラッチ100は、ギヤ73Aに接続される外周部と、軸部材91Aに接続される内周部とを備える。電磁クラッチ100は、励磁状態と非励磁状態とに切り替わる。電磁クラッチ100が励磁状態の場合、電磁クラッチ100の外周部と内周部は互いに連結する。このため、励磁状態の電磁クラッチ100は、軸部材91Aに伝達された駆動力を、ギヤ73Aに伝達する。一方、電磁クラッチ100が非励磁状態の場合、電磁クラッチ100の外周部と内周部の連結は、解除される。このため、非励励磁状態の電磁クラッチ100は、軸部材91Aに伝達される駆動力がギヤ部99に伝達するのを、規制する。
図17を参照し、トルクリミッタ482の設定トルクの詳細を説明する。図17では、ギヤ部99、シャッタ81、駆動部材85、カム62、853、押圧機構50、及び、バネ84、98の右側面図を模式的に図示する。また、図面を見易くする都合、カム853とギヤ74Eを紙面上下にずらして図示し、ギヤ75Dとカム62を紙面上下にずらして図示する。図17では、電磁クラッチ100(図16参照)は非励磁状態であり、第1モータ71(図16参照)は停止状態であり、シャッタ81は許可位置にあり、押圧部材51は離隔位置にあり、リバースローラ46は、給紙ローラ41の頂部の近傍部位に、シート35を介さずに直接的に接触する。
バネ98が、押圧部材51を介してカム62を付勢することによって、軸部材61を反時計回りに付勢するトルクが発生する。これにより、ギヤ74Bを時計回りに付勢するトルクである第1トルクが発生する(矢印Tcw)。第1トルクをTとした場合、Tは、式(1)によって特定される。
=(L+T)Z ・・・・式(1)
式(1)において、Lは、押圧ローラ52Bの端点Uと、軸部材61の中心との第1特定方向における距離である。第1特定方向は、バネ98が押圧部材51を付勢する方向と、左右方向とに対して直交する方向である。Pは、バネ98がカム62を付勢する力である。Tは、バネ63(図16参照)がカム62を反時計回りに付勢するトルクである。Zは、ギヤ74Bに対するギヤ75Dの減速比である。
バネ84が、シャッタ81を反時計回りに付勢することによって、軸部材851を反時計回りに付勢するトルクが発生する。これにより、ギヤ74Bを時計回りに付勢するトルクである第2トルクが発生する(矢印Tcw)。第2トルクをTとした場合、Tは、式(2)によって特定される。
=(L+T)Z ・・・・式(2)
式(2)において、Lは、カム853と突出部823Cとの接触点と、仮想線82Pとの第2特定方向における距離である。第2特定方向は、バネ84がシャッタ81を付勢する方向と、左右方向とに対して直交する方向である。Pは、バネ84がシャッタ81を付勢する力である。Tは、バネ852がカム853を反時計回りに付勢するトルクである。Zは、ギヤ74Bに対するギヤ74Eの減速比である。
第1トルクと第2トルクがギヤ74Bに発生すると、軸部材47には、リバースローラ46を反給紙方向に付勢するトルクである特定トルクが発生する。リバースローラ46の反給紙方向は、反時計回り方向である。しかしながら、リバースローラ46が接触する給紙ローラ41は、ワンウェイクラッチ42A(図3参照)によって、軸部材42に対する反給紙方向への空転が規制されている。従って、特定トルクが軸部材66に発生しても、リバースローラ46は反給紙方向に回転しない。換言すると、第1トルクと第2トルクが、ギヤ74Bに発生するとき、リバースローラ46が反給紙方向への回転を規制されることに起因して、第3トルクがギヤ74Bに発生する。第3トルクは、ギヤ74Bを反時計回り(矢印Tccw)に付勢するトルクである。第3トルクをTとした場合、Tは、式(3)によって特定される。
=Z ・・・・式(3)
式(3)において、Zは、ギヤ74Bに対するギヤ481の減速比である。Tは、トルクリミッタ482の設定トルクである。
本実施形態では、式(4)が成立する。
<T+T ・・・・式(4)
即ち、電磁クラッチ100が非励磁状態である場合において、バネ84、98の付勢力によって、ギヤ74Bは時計回りに回転する。従って、押圧部材51は、離隔位置から中間位置を経由して近接位置まで移動し、シャッタ81は、許可位置から禁止位置まで回転する。この場合、軸部材47は、トルクリミッタ482に対して反時計回りに空転し、リバースローラ46は、給紙ローラ41に接触して静止した状態を維持する。
式(1)〜(4)より、式(5)が特定される。
{(L+T)Z+(L+T)Z}/Z>T ・・・・式(5)
式(5)の左辺は、バネ84、98の付勢力によってトルクリミッタ482に作用する負荷トルクに該当する。トルクリミッタ482に作用する負荷トルクは、トルクリミッタ482の設定トルクよりも大きい。
尚、P、T、P、及びTは、いずれも、シャッタ81の配置位置と押圧部材51の配置位置によって変動する。本実施形態では、シャッタ81の配置位置と押圧部材51の配置位置に関わらず、式(4)は成立する。従って、シャッタ81と押圧部材51のそれぞれの配置位置に関わらず、バネ84、98の付勢力によって、シャッタ81は禁止位置まで移動し、押圧部材51は近接位置まで移動する。
本実施形態におけるトルクリミッタ482の設定トルクは、更に以下の条件を満たすように設定される。2枚以上のシート35が、給紙方向に回転する給紙ローラ41と、反給紙方向に回転するリバースローラ46との間に配置される場合、トルクリミッタ482は、第1モータ71の駆動力がリバースローラ46に伝達することを許容する。一方、1枚のシート35が、給紙方向に回転する給紙ローラ41と、反給紙方向に回転するリバースローラ46との間に配置される場合、トルクリミッタ482は、第1モータ71の駆動力がリバースローラ46に伝達することを規制する。この場合、リバースローラ46は、給紙ローラ41に従動して給紙方向に回転する。リバースローラ46の給紙方向は、時計回りである。シート35が、リバースローラ46と給紙ローラ41との間に配置されない場合、リバースローラ46は、同様に、給紙ローラ41に従動して給紙方向に回転する。
<画像読取装置1の電気的構成>
図18を参照し、画像読取装置1の電気的構成について説明する。画像読取装置1は、制御部2、表示部121、電磁クラッチ100、操作部122、光センサ691、第1モータ71、第2モータ72、及び読取部93を備える。
制御部2は、CPU5、RAM6、及びROM7を備える。CPU5は、画像読取装置1全体の制御を司る。CPU5は、RAM6及びROM7と電気的に接続する。RAM6は、CPU5による演算処理で得られた演算結果等、各種のデータを一時的に記憶する。ROM7は、CPU5に後述の読取処理(図19参照)を実行させるプログラム、及び後述の読取処理に必要な各種設定値を記憶する。ROM7は、例えば、フラッシュメモリ、HDD、SSD、RAM等でもよい。
制御部2は、表示部121、電磁クラッチ100、操作部122、光センサ691、第1モータ71、第2モータ72、及び読取部93に電気的に接続する。CPU5は、表示部121に通電をすることによって、表示部121に所定の情報を表示させる。CPU5は、電磁クラッチ100に対して、ON信号又はOFF信号を送信する。ON信号が入力された電磁クラッチ100は、励磁状態になる。OFF信号が入力された電磁クラッチ100は、非励磁状態になる。
CPU5は、第1モータ71及び第2モータ72のそれぞれに対して、所定周波数のパルス信号を送信する。これにより、第1モータ71と第2モータ72は、それぞれ回転駆動する。第1モータ71は、給紙ローラ41を給紙方向に回転させる方向に、回転駆動する。第2モータ72は、第1方向及び第2方向に回転駆動する。第2モータ72は、リバースローラ46、搬送ローラ91、92、及びカム62、853をそれぞれ回転可能である。読取部93は、CIS(Contact Image Sensor)93A及びAFE(Analog Front End)93Bを備える。CIS93Aは、搬送されるシート35の第1側の面の画像を読み取り、アナログの画像信号を生成する。AFE93Bは、CIS93Aが生成したアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換し、変換したデジタルの画像データをCPU5に出力する。
<読取処理>
図19を参照し、画像読取装置1の読取処理を説明する。画像読取装置1の読取処理前では、シャッタ81は許可位置にあり、押圧部材51は近接位置にあり、シート検知部65の軸部材66は第1回転位置にある。ユーザは、操作部24を操作して画像読取装置1の電源をOFFからONに切り替える。CPU5は、ROM7に記憶された読取処理を実行するためのプログラムをRAM6に読み出す。CPU5は、プログラムに含まれる指示に従って、以下に説明する各ステップの処理を実行する。処理の過程で取得されたデータ、又は処理の過程で生成されたデータは、適宜RAM6に記憶される。以下、ステップを「S」と略記する。
CPU5は、電磁クラッチ100を非励磁状態からから励磁状態に切り替える(S11)。電磁クラッチ100の外周部と内周部は、互いに連結する(S11)。CPU5は、第2モータ72に対して所定のパルス数分のパルス信号を入力し、第2モータ72を第1方向に回転駆動させる(S13)。
図3、図16、図20に示すように、伝達機構72Aのギヤ722のワンウェイクラッチは、第2モータ72が第1方向に回転したときに(S13)、第2モータ72の駆動力を軸部材92Aに伝達させる。このため、搬送ローラ92(図2参照)は反時計回りに回転する。又、伝達機構72Aのギヤ721は、第2モータ72が第1方向に回転したときに、軸部材91Aを反時計回りに回転させる。第2モータ72の駆動力は軸部材91Aに伝達され、搬送ローラ91は反時計回りに回転する。
第2モータ72の駆動力は、伝達機構73及びギヤ部99を介して、トルクリミッタ482に伝達される(S13)。トルクリミッタ482に伝達される駆動力は、リバースローラ46を反給紙方向に回転させようとする駆動力である。リバースローラ461は、給紙ローラ41に直接接触している。給紙ローラ41が、ワンウェイクラッチ42Aによって反給紙方向への回転を規制されるので、リバースローラ46は、静止した状態を維持する。このため、トルクリミッタ482には、設定トルク以上のトルクが作用する。トルクリミッタ482は、第2モータ72の駆動力がリバースローラ46に伝達するのを規制する。
電磁クラッチ100が励磁状態であるので(S11)、第2モータ72の駆動力は、伝達機構73及びギヤ部99を介して、ギヤ74Eに伝達される(S13)。ギヤ74Eのワンウェイクラッチは、第2モータ72が第1方向に回転したとき、ギヤ74Eを、駆動部材85の軸部材851に対して空転させる。このため、駆動部材85のカム853は、バネ852の付勢力によって反時計回りに付勢される。従って、カム853は、待機回転位置とは異なる位置にある場合であっても、待機回転位置まで回転する。シャッタ81は、許可位置とは異なる位置に配置されていても、バネ84の付勢力によって許可位置まで回転する(図20の矢印323)。
第2モータ72の駆動力は、伝達機構73及びギヤ部99を介して、ギヤ75Dに伝達される(S13)。ギヤ75Dのワンウェイクラッチは、第2モータ72が第1方向に回転したとき、ギヤ75Dをカム部材60の軸部材61に対して空転させる。このため、軸部材61及びカム62は、バネ63の付勢力によって反時計回りに付勢される。カム62は、非作動回転位置とは異なる位置に配置されていても、非作動回転位置まで回転する(図20の矢印325)。カム62が反時計回りに回転した場合、カム621のカム端部621Aは、押圧部材51の板状部5211から離隔し、カム622のカム端部622Aは、突出部材52の板状部5221(図6参照)から離隔する。押圧部材51は、バネ98(図6参照)から、近接側に向かう方向の付勢力を受ける。押圧部材51は、近接位置とは異なる位置に配置されていても、近接位置まで移動する(図20の矢印326)。
図19に示すように、CPU5は、第2モータ72に対して所定のパルス数分のパルス信号を入力し、第2モータ72を、第1方向に代えて第2方向に回転駆動させる(S15)。図3、図16、図21に示すように、第2モータ72が第2方向に回転駆動すると(S15)、伝達機構72Aのギヤ722(図16参照)のワンウェイクラッチは、ギヤ722を、軸部材92Aに対して空転させる。このため、第2モータ72の駆動力は軸部材92Aに伝達されず、搬送ローラ92(図2参照)は回転しない。一方、伝達機構72Aのギヤ721は、第2モータ72が第2方向に回転したときに、軸部材91Aを時計回りに回転させる。このため、搬送ローラ91(図2参照)は時計回りに回転する。
電磁クラッチ100が励磁状態であるので(S11)、第2モータ72の駆動力は、伝達機構73及びギヤ部99を介して、トルクリミッタ482に伝達される(S15)。トルクリミッタ482に伝達される駆動力は、リバースローラ46を給紙方向に回転させようとする駆動力である。リバースローラ46は、給紙ローラ41に直接接触しており、且つ、第1モータ71は駆動していない。従って、リバースローラ46は、給紙ローラ41によって、給紙方向への回転を規制される。このため、トルクリミッタ482には、設定トルク以上のトルクが作用する。トルクリミッタ482は、第2モータ72の駆動力がリバースローラ46に伝達するのを規制する。
電磁クラッチ100が励磁状態であるので(S11)、第2モータ72の駆動力は、伝達機構73及びギヤ部99を介して、ギヤ74Eに伝達される(S15)。ギヤ74Eのワンウェイクラッチは、第2モータ72が第2方向に回転したとき、第2モータ72の駆動力を、駆動部材85の軸部材851に伝達させる。このため、駆動部材85のカム853は、バネ852(図13参照)の付勢力に逆らって、待機回転位置から時計回りに回転する。
カム853が時計回りに回転した場合、カム853の突出部853Aは、許可位置にあるシャッタ81を、バネ84の付勢力に逆らって時計回りに回転させる(図21の矢印311)。シャッタ81は、許可位置から禁止位置まで回転する。延設部材83は、第2筐体12の第2面12Aから搬送領域10C内に突出する。延設部83A、83B、83Cは、それぞれ、第1筐体11の開口部111A、111B、111Cに進入する(図15参照)。
電磁クラッチ100が励磁状態であるので(S11)、第2モータ72の駆動力は、伝達機構73及びギヤ部99を介して、ギヤ75Dに伝達される(S15)。ギヤ75Dのワンウェイクラッチは、第2モータ72が第2方向に回転したとき、第2モータ72の駆動力を、カム部材60の軸部材61に伝達させる。このため、軸部材61は、バネ63(図16参照)の付勢力に逆らって時計回りに回転する(矢印313)。カム62は、非作動回転位置から、軸部材61と共に時計回りに回転する(図21の矢印313)。これにより、押圧部材51は、近接位置から中間位置を経由して離隔位置まで移動する(図21の矢印314)。
CPU5が、第2モータ72に所定のパルス数分のパルス信号を入力し終えたとき、シャッタ81は禁止位置まで回転し、且つ、押圧部材51は近接位置まで移動する。CPU5は、第2モータ72に対する回転駆動を停止させる(S15)。このとき、電磁クラッチ100は励磁状態であり(S11)、且つ、第2モータ72に対して通電が実行されている(S15)。従って、ギヤ74Bは、第2モータ72の保持トルクによって、静止した状態を維持する。シャッタ81は禁止位置で静止し、押圧部材51は離隔位置で静止する。
図19に示すように、CPU5は、読取開始の指示が操作部122に入力されたか否か判断する(S17)。例えば、CPU5は、表示部121に対する通電を制御することによって、表示部121に「読取開始?」と表示する(S17)。ユーザが読取開始の指示を操作部122に入力するまで(S17:NO)、CPU5は待機状態になる。ユーザは、複数枚のシート35を給紙トレイ16に載置する。図22に示すように、複数の接触部材17(図1参照)が、それぞれ回転することによって、シート35は、下流側へ移動する。シート35は、給紙口10Aを通過して搬送領域10Cに進入する。移動するシート35は、第1延設部材67の接触部67Aに上流側から接触して、第1回転位置にある軸部材66を時計回りに付勢する。軸部材61は、第1回転位置から第2回転位置まで回転する。光センサ691は、OFF信号に代えてON信号を出力する。
シート35は、禁止位置にあるシャッタ81の延設部材83に接触することで、静止する。このとき、シート35は、離隔位置にある押圧部材51の押圧ローラ52Bと接触しない。シート35は、給紙ローラ41とリバースローラ46との接触点よりも上流側にある。ユーザが、操作部122に読取開始の指示を入力すると(S17:YES)、CPU5は処理をS19に移行する。
図19に示すように、CPU5は、第2モータ72を第1方向に回転駆動させる(S19)。第2モータ72の駆動力は、S13と同様に、駆動機構70(図16参照)に伝達される。図23に示すように、シャッタ81は禁止位置から許可位置まで回転し(矢印323)、押圧部材51は、離隔位置から、押圧ローラ52Bがシート35に接触する位置まで、移動する(矢印326)。シャッタ81が、許可位置まで回転することで、複数枚のシート35は、リバースローラ46と給紙ローラ41とによって挟まれる位置まで下流側に移動する。このとき、複数枚のシート35のうちで最も第1側にあるシート35であるシート351は、給紙ローラ41の頂部に接触する。また、複数枚のシート35のうちで最も第2側にあるシート35は、リバースローラ46と押圧ローラ52Bとに接触する。複数枚のシート35が、リバースローラ46と給紙ローラ41との間に配置されるので、トルクリミッタ482は、第2モータ72の駆動力をリバースローラ46に伝達する。リバースローラ461は、反給紙方向に回転する(矢印322)。
図19に示すように、CPU5は、第1モータ71を回転駆動させる(S21)。第1モータ71の駆動力は、伝達機構71Aを伝って、軸部材42に伝達される。図23に示すように、給紙ローラ41は、軸部材42と一体的に給紙方向に回転する(矢印321)。シート351は、給紙ローラ41によって下流側へ搬送される(矢印328)。シート351よりも第2側の複数枚のシート35は、リバースローラ46によって給紙方向への移動を規制される。所定時間の経過後、シート351の下流側の端は、搬送ローラ91に接触する。本実施形態では、搬送ローラ91の外周面の回転速さは、給紙ローラ41の外周面411A、412Aの回転速さよりも速い。従って、シート351は、搬送ローラ91によって搬送される。このとき、給紙ローラ41とリバースローラ46は、シート351を挟んでいる。従って、ワンウェイクラッチ42A(図3参照)は、給紙ローラ41が、軸部材42に対して給紙方向に空転(換言すると相対回転)するのを許容する。
図19に示すように、CPU5は、第1モータ71を停止させる(S23)。図示しないが、シート351は、第2モータ72の駆動力で回転する搬送ローラ91によって、更に下流側へ搬送される(S23)。シート351は、読取部93を通過する。CPU5は、読取を実行する(S25)。読取部93は、シート351の第1側の面にある画像を読み取り、デジタルの画像データをCPU5に出力する(S25)図示しないが、その後、シート351は、搬送ローラ92まで搬送される。シート351は、搬送ローラ91、92によって下流側へ搬送され、排紙口10B(図1参照)から排出される。
CPU5は、給紙トレイ16にシート35があるか否か判断する(S27)。光センサ691がON信号を出力しているか否かによって、CPU5は、シート35があるか否か判断する。CPU5は、給紙トレイ16にシート35があると判断した場合(S27:YES)、処理をS21に移行する。CPU5は、S21〜S27の処理を繰り返す。これにより、給紙トレイ16に載置された複数枚のシート35は、1枚ずつ給紙される(S21)。画像読取装置1は、複数枚のシート35の画像を1枚ずつ読取る(S25)。
図24に示すように、最後1枚のシート35が給紙される場合、トルクリミッタ482は、第2モータ72の駆動力がリバースローラ46に伝達するのを規制する。従って、リバースローラ46は、給紙ローラ41に従動して給紙方向に回転する。これにより、最後1枚のシート35は、給紙されて画像を読み取られる(S21〜S25)。
る(S21〜25)。
最後1枚のシート35が給紙された後(S21)、光センサ691は、ON信号に代えてOFF信号を出力する。CPU5は、給紙トレイ16にシート35がないと判断し(S27:NO)、処理をS28に移行する。CPU5は、第1モータ71を停止して、給紙ローラ41の回転を停止する(S28)。
CPU5は、第2モータ72に対して所定のパルス数分のパルス信号を入力し、第2モータ72を第1方向に回転駆動させる(S29)。S29で実行される処理は、S13で実行される処理と同じである。図17に示すように、ギヤ74Eが軸部材851に対して空転し、カム853はバネ852の付勢力によって反時計回りに付勢される(S29)。シャッタ81は、許可位置とは異なる位置に配置されていても、許可位置まで回転する。また、ギヤ75Dは軸部材61に対して空転し、カム62はバネ63(図16参照)の付勢力によって反時計回りに付勢される(S29)。押圧部材51は、近接位置とは異なる位置に配置されていても、近接位置まで移動する。
図19に示すように、CPU5は、第2モータ72に対して所定のパルス数分のパルス信号を入力し、第2モータ72を、第1方向に代えて第2方向に回転駆動させる(S30)。S30で実行される処理は、S15で実行される処理と同じである。図17に示すように、第2モータ72の駆動力は、ギヤ74Eを経由して軸部材851に伝達する。従って、カム853は、バネ852(図13参照)の付勢力に逆らって、待機回転位置から時計回りに回転し、シャッタ81は、許可位置から禁止位置まで回転する(S30)。また、カム62は、非作動回転位置から軸部材61と共に時計回りに回転し、押圧部材51は、近接位置から中間位置を経由して離隔位置まで移動する。
図19に示すように、CPU5は、読取動作を継続する指示が操作部122に入力されたか否か判断する(S31)。例えば、CPU5は、表示部121に対する通電を制御することによって、表示部121に「読取継続?」と表示して、所定時間が経過するまで待機する(S31)。本処理での所定時間は、例えば20秒である。ユーザが、所定時間の経過前に、読取動作を継続する指示を操作部122に入力した場合(S31:YES)、CPU5は、処理をS17に移行する。ユーザは、給紙トレイ16にシート35を載置して、読取開始の指示を操作部122に入力する(S17:YES)。CPU5は、上述したS19〜S31を繰り返す。一方、読取動作を継続する指示が、所定時間に亘って操作部122に入力されなかった場合(S31:NO)、CPU5は、処理をS32に移行する。
CPU5は、電磁クラッチ100を非励磁状態から励磁状態に切り替える(S32)。電磁クラッチ100の外周部と内周部との連結は、解除される。式(4)が成立することによって、シャッタ81は、バネ84の付勢力で禁止位置から許可位置まで回転する(図17参照)。押圧部材51は、バネ98の付勢力によって離隔位置から近接位置まで移動する(図17参照)。
CPU5は、第1モータ71と第2モータ72を回転駆動して、給紙ローラ41、及び搬送ローラ91、92の回転位置を所定の位置に調整する(S33)。例えば、第1モータ71は、給紙ローラ41を給紙方向に所定量回転させる(S33)。また、第2モータ72は、例えば、第1方向に回転駆動する。非励磁状態の電磁クラッチ100は、軸部材91Aに入力された第2モータ72の駆動力が、ギヤ73Aに伝達されるのを規制する(図16参照)。従って、ギヤ部99に駆動力が伝達されることなく、搬送ローラ91、92は、反時計回りに所定量回転する(S33)。
CPU5は、読取処理を終了する指示が操作部24に入力されたか否か判断する(S35)。例えば、CPU5は、所定時間の間、待機状態になる。本処理での所定時間は、例えば30秒である。CPU5は、表示部121に対する通電を制御することによって、表示部121に例えば「読取終了?」と表示する(S35)。ユーザが、所定時間の経過前に、読取処理を終了する指示を操作部24に入力すると(S35:YES)、CPU5は、読取処理を終了する。一方、読取処理を終了する指示が、所定時間に亘って操作部24に入力されなかった場合、CPU5は、読取処理を終了する指示が操作部24に入力されたかったと判断し(S35:NO)、処理をS37に移行する。
CPU5は、画像読取装置1をスリープモードに設定する(S37)。例えば、CPU5は、表示部121に対する通電を停止する。CPU5は、操作部24に読取処理を再開する指示が入力されたか否か判断する(S39)。CPU5は、操作部24に指示が入力されるまで(S39:NO)、待機状態となる。例えば、ユーザは、別の複数枚のシート35を給紙トレイ16に積み重ねて配置した後、読取処理を再開する指示を操作部24に入力する。CPU5は、操作部24に指示が入力されたと判断し(S39:YES)、処理をS41に移行する。CPU5は、画像読取装置1のスリープモードを解除する(S41)。例えば、CPU5は、表示部121に対する通電を再開し(S41)、上述したS11〜S35を繰り返す。
<本実施形態の主たる作用、効果>
以上、説明したように、本実施形態では式(4)が成立する。CPU5が、電磁クラッチ100を非励磁状態にすると(S32)、シャッタ81は、バネ84の付勢力によって許可位置まで回転し、押圧部材51は、バネ98の付勢力によって近接位置まで移動する。よって、バネ84、98の付勢力によって、シャッタ81と押圧部材51がそれぞれ所定の位置まで移動し易い画像読取装置1が実現される。
バネ84は、シャッタ81を禁止位置から許可位置に向かう方向へ付勢する。よって、電磁クラッチ100が非励磁状態になることにより、シャッタ81は許可位置に回転し易い。また、シャッタ81は、禁止位置と許可位置との間を回転可能である。給紙トレイ16に載置された複数枚のシート35は、禁止位置にあるシャッタ81によって、下流側への移動を規制される。これにより、ユーザは、複数枚のシート35を給紙トレイ16に安定した載置し易い。また、画像読取装置1の電源がOFFである場合、電磁クラッチ100は非励磁状態であるので、シャッタ81は許可位置に配置される。この場合、バネ84の弾性変形量は、シャッタ81が禁止位置にある場合に比べて、小さい。従って、シャッタ81の支持部材82がバネ84から受ける付勢力は、小さくなる。よって、画像読取装置1が、例えば比較的高温の場所に配置されていた場合であっても、支持部材82は塑性変形しにくい。また、画像読取装置1の電源がOFFである場合に、バネ84の弾性変形量が小さいので、画像読取装置1はギヤ部99に加わる負荷を低減できる。
バネ98は、押圧部材51を離隔位置から近接位置に向かう方向に向けて付勢する。よって、電磁クラッチ100が非励磁状態になることにより、押圧部材51は、離隔位置から近接位置に向けて移動し易い。また、近接位置にある押圧部材51の押圧ローラ52Bは、複数枚のシート35に対して第2側から接触する。従って、複数枚のシート35は第2側へ向けて浮き上がりにくくなるので、画像読取装置1は給紙するシート35の空送を抑制できる。
CPU5は、電磁クラッチ100を励磁状態にした後(S11)、第2モータ72を第1方向に回転駆動する(S13)。励磁状態の電磁クラッチ100は、軸部材91Aから伝達される駆動力を、ギヤ部99に伝達できる。よって、画像読取装置1は第2モータ72の駆動力を、カム62、853に確実に伝達できる。
シート35が給紙トレイ16にないと判断された場合(S27:NO)、CPU5は、電磁クラッチ100を非励磁状態にしてから(S32)、第1モータ71を回転駆動して、給紙ローラ41の位置合わせする(S33)。その後、読取処理を終了する指示が、操作部24に入力されなかった場合(S35:NO)、CPU5は、電磁クラッチ100を励磁状態にしてから(S11)、第1モータ71を回転駆動して、給紙ローラ41を回転させる(S21)。画像読取装置1は、電磁クラッチ100を非励磁状態にした状態で給紙ローラ41を回転させることが可能なので、消費電力を低減できる。
CPU5は、電磁クラッチ100を非励磁状態にしてから(S32)、第1モータ71を第2方向に回転駆動して、搬送ローラ91、92の位置合わせを実行する(S33)。画像読取装置1は電磁クラッチ100が非励磁状態であっても、搬送ローラ91、92を回転させることができる。
伝達機構72Aと、電磁クラッチ100とは、左右方向において、給紙ローラ41を間にして並ぶ。従って、電磁クラッチ100が非励磁状態であっても、画像読取装置1は、第2モータ72を第1方向に回転駆動することで、搬送ローラ91、92を回転できる。
<その他>
上記実施形態において、画像読取装置1は、本発明の「搬送装置」の一例である。給紙ローラ41は、本発明の「給紙ローラ」の一例である。リバースローラ46は、本発明の「リタードローラ」の一例である。バネ84、98は、本発明の「弾性部材」の一例である。カム62、853は、本発明の「駆動部」の一例である。軸部材91Aは、本発明の「駆動軸」の一例である。第1モータ71は、本発明の「給紙モータ」の一例である。第2モータ72は、本発明の「搬送モータ」の一例である。開口部101、102は、本発明の「第1開口部」の一例である。開口部151、152は、本発明の「第3開口部」の一例である。開口部12Cは、本発明の「第2開口部」の一例である。第1面11Aは、本発明の「第1特定面」の一例である。伝達機構71A、軸部材42は、本発明の「モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経」、及び、「給紙モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路」の一例である。伝達機構73は、本発明の「駆動軸から前記ギア部までの駆動力の伝達経路」の一例である。伝達機構72Aは、本発明の「搬送モータから前記駆動軸までの駆動力の伝達経路」の一例である。ギヤ78、79、481、及び軸部材47は、本発明の「ギア部から前記リタードローラまでの駆動力の伝達経路」の一例である。禁止位置、離隔位置は、本発明の「第1位置」の一例である。許可位置、近接位置は、本発明の「第2位置」の一例である。
S11は、本発明の「励磁処理」の一例である。S19は、本発明の「モータ駆動処理」の一例である。S33は、本発明の「第1搬送処理」の一例である。S21は、本発明の「第2搬送処理」の一例である。S27、S35は、本発明の「選択処理」の一例である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。本発明は、画像読取装置1に代えて、例えば複写機に対して用紙を給紙する給紙装置であってもよい。画像読取装置1は、押圧部材51とシャッタ81とのうち、いずれか一方を備えなくてもよい。
画像読取装置1が、押圧部材51を備えない場合、式(5)に代えて、式(6)が成立してもよい。
(L+T)Z/Z>T ・・・・式(6)
画像読取装置1が、シャッタ81を備えない場合、式(5)に代えて、式(7)が成立してもよい。
(L+T)Z/Z>T ・・・・式(7)
バネ98は、第1バネ54と第2バネ57を含むコイルバネである代わりに、例えば、トーションバネ等であってもよい。バネ84は、ねじりコイルバネである代わりに、例えばコイルバネであってもよい。
開口部151、152は、第1面11Aに設けられる代わりに、第2面12Aに設けられてもよい。この場合、搬送ローラ91は、開口部151、152から第1面11Aに向けて突出する。本変形例において、第2面12Aは、本発明の「第1特定面」の一例である。
1 画像読取装置
2 制御部
10 筐体
11A 第1面
12A 第2面
12C、101、102 開口部
41 給紙ローラ
42 軸部材
42A ワンウェイクラッチ
42P 回転軸線
46 リバースローラ
51 押圧部材
62、853 カム
71 第1モータ
71A、72A、73 伝達機構
72 第2モータ
74A、78、79、481 ギヤ
81 シャッタ
84、98 バネ
91A 軸部材
99 ギヤ部
100 電磁クラッチ
411A、412A 外周面
482 トルクリミッタ

Claims (9)

  1. 回転軸線を中心に回転可能であり、前記回転軸線を基準とした周方向に延びる外周面を有する給送ローラと、
    前記給送ローラの前記外周面に対向して接触するリタードローラと、
    前記リタードローラに対して、前記回転軸線が延びる方向と交差する所定の搬送方向の一方側である上流側に配置される第1位置と、前記第1位置に配置される場合とは前記給送ローラとの離隔距離が異なる第2位置とに移動可能な可動部材であって、
    前記可動部材を、前記第1位置から前記第2位置に向かう方向へ付勢する弾性部材と、
    前記可動部材を弾性部材の付勢力に抗して前記第1位置に向けて駆動させる駆動部と、
    回転可能に設けられた駆動軸と、
    前記駆動軸と前記給送ローラを駆動するモータと、
    前記モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、前記給送ローラが反給紙方向に回転することを規制するワンウェイクラッチであって、前記反給紙方向は、前記リタードローラと接触する前記外周面の部位が前記上流側に向かう方向であるワンウェイクラッチと、
    前記駆動軸に入力された駆動力を、前記駆動部及び前記リタードローラに伝達するギア部と、
    前記駆動軸から前記ギア部までの駆動力の伝達経路に設けられ、励磁状態では、前記駆動軸から伝達される駆動力を前記ギア部に伝達し、非励磁状態では、前記駆動力の伝達を遮断する電磁クラッチと、
    前記ギア部から前記リタードローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、予め定められたトルクである設定トルク以下のトルクが作用した状態では、駆動力を伝達し、前記設定トルクよりも大きいトルクが作用した状態では、前記駆動力の伝達を遮断するトルクリミッタと
    を備え、
    前記弾性部材の付勢力によって前記トルクリミッタに作用するトルクである負荷トルクは、前記設定トルクよりも大きいことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記第2位置にある前記可動部材は、前記可動部材が前記第1位置にある場合に比べ、前記給送ローラから離隔することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記可動部材は、前記第1位置では、前記給送ローラの少なくとも一部に対して前記上流側に位置し、前記第2位置では、前記回転軸線が延びる方向と前記搬送方向とに直交する方向において、前記給送ローラに対してずれるシャッタであることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記第2位置にある前記可動部材は、前記可動部材が前記第1位置にある場合に比べ、前記給送ローラに近接することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  5. 前記可動部材は、前記第2位置では前記給送ローラの前記外周面に対向する押圧部材であることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記モータ及び前記電磁クラッチを制御可能な制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記電磁クラッチを、前記非励磁状態から前記励磁状態に切り替える励磁処理と、
    前記励磁処理の実行後、前記モータを駆動するモータ駆動処理と
    を実行することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記モータ及び前記電磁クラッチを制御可能な制御部を備え、
    前記モータは、
    前記駆動軸を駆動する搬送モータと、
    前記給送ローラを駆動する給紙モータと
    を含み、
    前記ワンウェイクラッチは、前記給紙モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、
    前記制御部は、
    第1搬送処理又は第2搬送処理のいずれか一方の処理を実行することを選択する選択処理であって、
    前記第1搬送処理は、前記電磁クラッチを非励磁状態にして、前記給紙モータを駆動させる処理であり、
    前記第2搬送処理は、前記電磁クラッチを励磁処理にして、前記給紙モータを駆動させる処理である選択処理
    を実行することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 筐体であって、
    前記搬送方向に延びる面であって、前記給送ローラの前記外周面が突出する第1開口部を有する第1面と、
    前記第1面に対して、前記外周面が突出する方向から隙間を空けて対向する面であって、前記リタードローラが突出する第2開口部を有する第2面と
    前記第1面と前記第2面のいずれか一方の面である第1特定面に設けられ、前記第1開口部と前記第2開口部のそれぞれに対して、前記上流側とは反対の下流側に設けられた第3開口部と
    を有する筐体を備え、
    前記駆動軸は、前記給送ローラに対して前記下流側にて前記回転軸線と平行に延びる軸であり、前記第1面と前記第2面のうちで前記第1特定面とは異なる面に向けて、前記第3開口部から突出する搬送ローラが接続され、前記第3開口部から突出する前記搬送ローラが前記下流側に向かう方向に回転可能であり、
    前記制御部は、前記第1搬送処理において、前記搬送モータを駆動させることを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
  9. 前記駆動軸は、前記回転軸線に対して平行に延び、
    前記モータは、
    前記駆動軸を駆動する搬送モータと、
    前記給送ローラを駆動する給紙モータと
    を含み、
    前記ワンウェイクラッチは、前記給紙モータから前記給送ローラまでの駆動力の伝達経路に設けられ、
    前記搬送モータから前記駆動軸までの駆動力の伝達経路と、前記電磁クラッチとは、前記駆動軸が延びる方向において前記給送ローラを間にして並ぶことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の搬送装置。
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