JP2017178546A - エレベーターのコンペンチェーンガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンペンチェーンの収縮時に、コンペンチェーンとコンペンチェーンガイドとの接触を防止すること。【解決手段】かごと釣合い重りとを結ぶチェーンであって、その中間部が昇降路ピット部内で折り返されて放物線形状部を呈するコンペンチェーンを案内するものにおいて、かごの下方の前記領域にコンペンチェーンと交差する方向に配置されると共に昇降自在に配置されるコンペンチェーンガイドと、コンペンチェーンとコンペンチェーンガイドとの隙間の距離を測定するコンペンチェーン検知手段と、昇降路内の湿度と昇降路の長さからコンペンチェーンの最大収縮量を算出する算出手段と、コンペンチェーンとコンペンチェーンガイドとの隙間の距離と、前記コンペンチェーンの最大収縮量に基づいて異常信号を出力する異常判定手段と、異常信号の出力に基づいて、コンペンチェーンガイドをコンペンチェーンから離れる方向に上昇駆動する駆動手段とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、エレベーター昇降路内を互いに逆方向に昇降するかごと釣合い重りとに連結されたコンペンチェーンを案内するコンペンチェーンガイド装置に関するものである。
エレベーター昇降路内を互いに逆方向に昇降するかごと釣合い重りとにコンペンチェーンが連結されたエレベーターには、通常、コンペンチェーンの中間部が昇降路ピット内で折り返されることにより形成されるU字状の窪み内に、コンペンチェーンを案内してその揺れを所定の範囲内に制限するコンペンチェーンガイド装置が配置されている。
従来、コンペンチェーンが揺れたときに、コンペンチェーンガイドに接触して騒音を発生することを防止するため、コンペンチェーンガイド装置として、かごが通常運転時における昇降範囲よりも下方に移動した際に、かご突出部との干渉を回避する所定の形状を有してものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−168939号公報
エレベーター昇降路内を互いに逆方向に昇降するかごと釣合い重りとに連結されたコンペンチェーンは、かご昇降時の騒音を防止するため、コンペンチェーンのチェーンリンク同士がお互いに接触した際に衝突音を発せないよう麻縄がチェーンリンクの穴に通されている。麻縄は周囲の湿度が変化すると収縮する性質があり、麻縄の収縮に伴ってコンペンチェーン全体が収縮する。このため、麻縄の収縮に伴ってコンペンチェーン全体が収縮した場合、そのままでは、コンペンチェーンガイドとコンペンチェーンが接触することが危惧される。
従来技術では、緊急時にかごが通常運転時における昇降範囲よりも下方に移動した場合や、エレベーターの保守運転時にかご突き下げが行われて、かごが通常運転時における昇降範囲よりも下方に移動した場合に、コンペンチェーンガイドを下方に逃がす構成であり、湿度低下による麻縄の収縮に対する考慮がなされていない。
本発明の目的は、コンペンチェーンの収縮時に、コンペンチェーンとコンペンチェーンガイドとの接触を防止することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、昇降路上方の綱車に巻き掛けられた主ロープの一端に連結されたかごと前記主ロープの他端に連結された釣合い重りとを結ぶチェーンであって、その中間部が昇降路ピット部内で折り返されて放物線形状部を呈するコンペンチェーンを案内するエレベーターのコンペンチェーンガイド装置であって、前記昇降路ピット部内のうち前記コンペンチェーンの放物線形状部で囲まれる領域であって、前記かごの下方の前記領域に前記コンペンチェーンと交差する方向に配置されると共に昇降自在に配置されるコンペンチェーンガイドと、前記コンペンチェーンガイドに配置されて、前記コンペンチェーンと前記コンペンチェーンガイドとの隙間の距離を測定するコンペンチェーン検知手段と、前記昇降路内の湿度と前記昇降路の長さから前記コンペンチェーンの最大収縮量を算出する算出手段と、前記コンペンチェーンと前記コンペンチェーンガイドとの隙間の距離と、前記コンペンチェーンの最大収縮量に基づいて異常信号を出力する異常判定手段と、前記異常信号の出力に基づいて、前記コンペンチェーンガイドを前記コンペンチェーンから離れる方向に上昇駆動する駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、コンペンチェーンの収縮時に、コンペンチェーンとコンペンチェーンガイドとの接触を防止することができる。
本発明の一実施例によるエレベーターの概略構成図である。 本発明の一実施例による昇降路のピット部内の構成図である。 本発明の一実施例によるコンペンチェーンガイドの構成図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の一実施例による可動ブラケット組品の構成図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の一実施例によるチェーン検出センサーを内蔵した案内棒の構成図であって、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A側面図である。 本発明の一実施例によるコンペンチェーンガイド装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例によるエレベーターの概略構成図である。図1において、エレベーター建屋で構成されるエレベーター昇降路1には、かご2が昇降自在に配置されている。かご2は、昇降路1に立設されたかご用ガイドレール(図示せず)に両側が案内されて昇降路1内を昇降する。かご2の上部には主ロープ4が接続されている。主ロープ4は、かご2と釣合い重り3とを釣瓶式に懸架するロープであって、その一部が、昇降路1上方に配置された巻上機(図示せず)の綱車5に巻き掛けられた後、釣合い重り3に接続される。釣合い重り3は、昇降路1に立設された一対の釣合い重り用ガイドレール(図示せず)に両側が案内されて、昇降路1内を昇降する。一方、かご2の下部には、かご2と釣合い重り3とを連結するチェーンであって、かご2の位置によって生じる主ロープ4の重量アンバランスを補償するコンペンチェーン6が接続されている。このコンペンチェーン6は、かご2及び釣合い重り3の下方に吊り下げられ、その中間部が昇降路1のピット部1A内において折り返され、U字状の放物線形状部を呈している。また、昇降路1下部のピット部1A内には、コンペンチェーン6を案内することにより、コンペンチェーン6の揺れを所定の範囲に制限するコンペンチェーンガイド7が配置されている。コンペンチェーンガイド7は、昇降路1のピット部1A内のうちコンペンチェーン6の放物線形状部で囲まれる領域であって、かご2の下方の領域にコンペンチェーン6と交差する方向に配置されると共に昇降自在に配置される。
なお、コンペンチェーン6としては、コンペンチェーンのチェーンリンク同士がお互いに接触した際に衝突音を発しないよう、麻縄がチェーンリンクの穴に通されているものを用いることができる。また、エレベーターの運転を制御するための制御装置(図示せず)等は、エレベーター外部の監視センター(図示せず)に接続される。監視センターには、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ(記憶装置)、表示装置(モニター)、入出力インタフェース(送受信装置)等の情報処理資源を備え、エレベーターを統括制御するためのコンピュータ装置が配置される。
図2は、昇降路のピット部内の構成図である。図2において、昇降路1のピット部1A内には、一対の釣合い重り用ガイドレール10が鉛直方向に沿って配置されており、各釣合い重り用ガイドレール10には、釣合い重り3が昇降自在に配置されている。昇降路1のピット部1A内のピット部床面1Bには、釣合い重り3下部と相対向して、釣合い重り3用の緩衝器8が配置されている。各釣合い重り用ガイドレール10には、コンペンチェーンガイド7が上下動自在に配置されている。また、一方の釣合い重り用ガイドレール10には、釣合い重り3と緩衝器8の隙間の距離Y1を常時測定可能なクリアランス測定装置9が配置されている。クリアランス測定装置9は、Y1を常時測定し、測定値を監視センターに送信する。この際、監視センターのCPUは、エレベーターが最上階に停止中のY1を示す測定値と判定値(データベースに記録された値)とを比較し、比較結果から、主ロープ4が判定値よりも伸びたか否かを判定することができる。なお、Y1は、エレベーターが最上階に停止中の場合が最も短くなり測定精度が高まるが、必ずしも最上階である必要はなく、所定の階に停止中のときのY1と、それに対応するデータベースを用いて判定してもよい。
図3は、コンペンチェーンガイドの構成図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図3において、コンペンチェーンガイド7は、一対の可動ブラケット11と、案内棒12を備えている。各可動ブラケット11は、各釣合い重り用ガイドレール10の各々に同じ高さで配置され、電動シリンダ13によって上下動自在に支持されている。各電動シリンダ13は、固定金具14で各釣合い重り用ガイドレール10に固定されている。案内棒12は、両可動ブラケット11間に渡って、一直線状を呈する部材として、昇降路1の開口方向に略水平になって配置されている。各釣合い重り用ガイドレール10は、釣合い重り3の両側に互いに対向するように立設され、取付ブラケット等(図示せず)によって昇降路壁等(図示せず)の固定体に固定されている。なお、釣合い重り3は、昇降路1の開口方向に長手を有するため、釣合い重り用ガイドレール10は一方が昇降路1の一側に、他方が昇降路1の他側に配置される。
また、電動シリンダ13は、釣合い重り3を案内する釣合い重り用ガイドレール10と平行に配置され、可動ブラケット11を鉛直方向に上昇駆動するための、せり上げ機構として可動ブラケット11の直下に配置されている。
なお、案内棒12は、昇降路1のピット部1A内において、コンペンチェーン6のかご2側及び釣合い重り3側の間に配置されるとともに、鉛直投影面上、コンペンチェーン6と直交し、且つ、コンペンチェーン6のかご2側連結部と釣合い重り3側連結部との中間部を通るよう配置されている。案内棒12には、コンペンチェーン6を検知するためのチェーン検出センサー15が内蔵されている。
図4は、可動ブラケット組品の構成図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図4において、可動ブラケット11は、案内棒12を支持するとともに、後述する案内手段に案内されることによって、釣合い重り用ガイドレール10に沿って上下方向に所定距離移動自在に配置されている。可動ブラケット11は、略L字状を呈しており、釣合い重り用ガイドレール10の背面から突出する上部の上面が対向するように配置されている。
ここで、案内手段は、一対のローラ18と、円盤状に形成された一対の押え金具17と、各押え金具17及び各ローラ18を可動ブラケット11の下部に締結固定するボルト16及びナット19から構成される。各ローラ18は、可動ブラケット11の下部側面に回動自在に設けられ、その外周面が釣合い重り用ガイドレール10のフランジ部に両側から接触するように配置される。各押え金具17は、各ローラ18の可動ブラケット11側端部に設けられ、ローラ18より大きな所定の直径を有して、その一部が釣合い重り用ガイドレール10のフランジ部前面側に配置される。これにより、可動ブラケット11が釣合い重り用ガイドレール10から外れるのが防止される。なお、ボルト16は、押え金具17及びローラ18の各中心部に形成された貫通孔(図示せず)、及び可動ブラケット11下部に形成された貫通孔(図示せず)に押え金具17側から蝶嵌されている。
また、可動ブラケット11は、可動ブラケット11の直下に配置された電動シリンダ13によって上下動自在に支持されている。電動シリンダ13は、釣合い重り用ガイドレール10の背面側からフランジ部前面側に回り込み、釣合い重り用ガイドレール10のフランジ部前面側にボルト14aで固定された固定金具14で保持される。可動ブラケット11は、電動シリンダ13の付勢(上昇駆動)により、釣合い重り用ガイドレール10に沿って所定寸法垂直方向(鉛直方向)に上昇し、一方、電動シリンダ13の動力を断つと上昇した位置から、釣合い重り用ガイドレール10に沿って所定寸法垂直方向に降下する。なお、電動シリンダ13は、油圧シリンダやエアシリンダ等で代用しても問題はない。
図5は、チェーン検出センサーを内蔵した案内棒の構成図であって、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A側面図である。図5において、案内棒12は、U字状を呈するコンペンチェーン6の最下端部より上部側の領域であって、コンペンチェーン6に直交する位置に設けられている。この際、案内棒12に内蔵されたセンサーからコンペンチェーン6を検知するには、昇降路1のピット部1A側にセンサーを指向する必要がある。そこで、本実施例では、角型の鋼管で構成された案内棒12のうち、コンペンチェーン6の最下端部と相対向する下面には、センサーの信号送受信口12Aが形成されている。
センサーとしては、光電センサーを用いれば精密な寸法測定も可能となる。しかし、エレベーターが運転する度に昇降路1に粉塵が舞い上がり、光電センサーの投受光部に粉塵が付着すると、光電センサーが誤検知し、コンペンチェーンガイド装置が誤動作を起こすおそれがあり、適切ではない。そこで、本実施例では、センサーとしては、光の影響を受けない超音波反射波センサーを用いている。具体的には、センサーとして、反射波センサーを内臓したチェーン検出センサー15を用いている。チェーン検出センサー15は、コンペンチェーン6の最下端部と案内棒12(コンペンチェーンガイド7)との距離を常時測定し、測定値が閾値を下回った場合、コンペンチェーン6が閾値よりも収縮したことを示すコンペンチェーン検知信号を監視センターに送信する。この際、チェーン検出センサー15は、コンペンチェーンガイド7に配置されて、コンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7との隙間の距離Y2(図2)を測定し、この測定値が閾値を下回った場合、コンペンチェーン検知信号を出力するコンペンチェーン検知手段として構成される。Y2は、例えば、正規セット時(直近の調整時)の値を用いても良いし、その値から所定の許容値を考慮した値としてもよい。また、チェーン検出センサー15の検出する隙間Y2は、必ずしも鉛直下向き(コンペンチェーン6の最下端部)である必要はなく、コンペンチェーン6がコンペンチェーンガイド7に近づくことが検知できれば、斜めや水平方向を測定してもよい。
なお、反射波センサーは、振動に伴うノイズ、例えば、釣合い重り用ガイドレール10から、可動ブラケット11に設けた案内棒12を通して伝播するノイズによって誤動作することがある。そこで、釣合い重り用ガイドレール10から、案内棒12を通して伝播するノイズを低減するために、チェーン検出センサー15は、両面接着スポンジ等の固定材20で案内棒12の内側上面に固定されている。また、案内棒12は、可動ブラケット11と同時に上下動作を行う。この際、案内棒12の動きに伴って、案内棒12に内臓されたチェーン検出センサー15の配線21の伸縮が発生する。そこで、チェーン検出センサー15に接続される配線21は、巻き取りリール22で引き出し可能に構成されている。
図6は、本発明の一実施例によるコンペンチェーンガイド装置の動作を説明するためのフローチャートである。この際、監視センターの記憶装置には、エレベーター1台毎に昇降路1の昇降行程、過去の釣合い重り3と緩衝器8の隙間Y1、コンペンチェーン6の調整履歴等の情報がデータベースで保存されている。
湿度の変化等でコンペンチェーン6の収縮が始まって、案内棒12とコンペンチェーン6との距離(寸法)が縮まり、案内棒12とコンペンチェーン6との距離(寸法)、即ち案内棒12と、U字状を呈するコンペンチェーン6の最下端部との距離Y2が所定の値を下回ると、チェーン検出センサー15がコンペンチェーン6を検知(コンペンチェーンセンサ検知)し、検知信号を監視センターに送信する(S1)。
監視センターで、チェーン検出センサー15からの検知信号を受信すると、監視センターのCPUは、湿度情報を入手すると共に、記憶装置のデータベースを検索して、昇降路1の昇降行程を、コンペンチェーン6の長さ(コンペンチェーン長)として取り込み、湿度とコンペンチェーン長から、コンペンチェーン6の収縮量としてコンペンチェーン最大収縮量を計算する(S2)。なお、湿度情報としては、昇降路1に設置された湿度計の測定値を用いることが最良だが、湿度計が未設置の場合はインターネット等で入手したピンポイント気象情報で代用することもできる。
ここで、かご2と釣合い重り3とを懸架する主ロープ4が伸びると、釣合い重り3の昇降路1内の垂直位置が下がり、釣合い重り3の下部に締結されたコンペンチェーン6も昇降路1内の垂直位置が下がり、コンペンチェーン6と案内棒12との距離(寸法)は大きくなる。そこで、監視センターからエレベーターを遠隔で最上階まで運転する。この際、クリアランス測定装置9は、釣合い重り3下部と昇降路1のピット部床面1Bに設置した緩衝器8上端との距離(寸法)を示す隙間Y1を測定し、測定値を監視センターに送信する。監視センターのCPUは、釣合い重り隙間からロープ(主ロープ)伸び量を算出するために、記憶装置のデータベースを参照して、直近のコンペンチェーン6の調整日に最も近い日付の情報であって、釣合い重り3下部と緩衝器8上端との隙間Y1を示す情報(判定値)を検索し、検索結果(判定値)と測定値との差をロープ伸び量として算出する(S3)。
次に、監視センターのCPUは、ステップS2で算出されたコンペンチェーン最大収縮量を、ステップS3で算出されたロープ伸び量で補正するための処理を実行する(S4)。例えば、ステップS3における検索結果よりもクリアランス測定装置9での測定値のほうが小さければ、主ロープ4は直近のコンペンチェーン6の調整日より伸びているので、CPUは、ステップS2で算出したコンペンチェーン最大収縮量(コンペンチェーン6の収縮量)から差分(ロープ伸び量)を引く処理を行い、コンペンチェーン最大収縮量を補正する。なお、検索結果と測定値との差が零である場合、コンペンチェーン最大収縮量を零で補正する。
次に、監視センターのCPUは、コンペンチェーンとコンペンチェーンガイドが接触のおそれが有りか否かを判定し(S5)、このステップS5で否定の判定結果を得た場合、このルーチンでの処理を終了し、ステップS5で肯定の判定結果を得た場合、即ち、ステップS4で補正した値が、正規セット時におけるコンペンチェーン6と案内棒12との距離(寸法)より大きい場合(コンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7との隙間(距離)を示す正規寸法よりも大きい場合)、異常信号を出力するための異常発報を行い(S6)、その後、異常発報継続か否かの判定を行う(S7)。
監視センターのCPUは、ステップS7で否定の判定結果を得た場合、このルーチンでの処理を終了し、ステップS7で肯定の判定結果を得た場合、即ち、さらに、コンペンチェーン6が収縮したままで異常信号が継続している場合、遠隔操作で電動シリンダ13を上昇駆動するための駆動信号を電動シリンダ13に送信する。電動シリンダ13が駆動信号に応答して上昇駆動すると、可動ブラケット11が電動シリンダ13の付勢によりせり上げられ、結果としてコンペンチェーンガイド7のせり上げが実行される(S8)。これにより、コンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7との接触が防止される。
この後、監視センターのCPUは、監視センターの技術員に出動指示を行うための処理として、例えば、モニター画面上に技術員の出動を要請するための情報を表示する(S9)。但し、可動ブラケット11のせり上げに伴って案内棒12もせり上げられており、エレベーターの運転に支障はないので、緊急を要する対応ではないことを明示する。
技術員が現地に到着した場合、技術員は、コンペンチェーン調整のための作業を行う(S10)。例えば、技術員は、コンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7とが接触しないように、コンペンチェーン6の長さを調整し、その後、案内棒12を元の位置に復帰させる。これらの作業が終了することで、このルーチンでの処理が完了する。
ここで、監視センターのCPUは、チェーン検出センサー(コンペンチェーン検知手段)15からコンペンチェーン検知信号を受信した場合、昇降路内の湿度と昇降路の長さからコンペンチェーン6の最大収縮量を算出する算出手段と、コンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7との隙間の距離と、コンペンチェーン6の最大収縮量に基づいて異常信号を出力する異常判定手段として機能する。この際、電動シリンダ13は、異常判定手段から異常信号の出力が継続したことを条件に、コンペンチェーンガイド7をコンペンチェーン6から離れる方向に上昇駆動する駆動手段として機能し、クリアランス測定装置9は、釣合い重り3と昇降路1のピット部1Aに設けられた緩衝器8との隙間の距離Y1を測定するクリアランス測定手段として機能する。また、監視センターのCPUは、釣合い重り3と緩衝器8との隙間の距離Y1の変化量から主ロープ4の伸び量を算出し、当該伸び量でコンペンチェーン6の最大収縮量を補正する補正手段として機能する。さらに、監視センターのCPUは、前記補正手段により補正された前記最大収縮量、及びコンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7との隙間の距離に基づいて異常信号を出力する異常判定手段として機能する。また、CPUは、クリアランス測定手段の測定値が基準値よりも小さい場合、前記コンペンチェーン6の最大収縮量から前記基準値と前記測定値との差分を引いて補正する補正手段としても機能する。
本実施例によれば、湿度変化によってコンペンチェーン6が収縮しても、コンペンチェーン6の最大収縮量を算出し、この算出値が所定の寸法を超えた場合、コンペンチェーンガイド7をせり上げるようにしたので、コンペンチェーン6とコンペンチェーンガイド7が接触するのを確実に防止することができる。また、技術員が現地に出動する前に、コンペンチェーンガイド7をせり上げることができるので、技術員の無駄な出動を低減することができる。さらに、主ロープ4の伸び量でコンペンチェーン6の最大収縮量を補正しているので、主ロープ4の伸び量を基に、コンペンチェーン6の最大収縮量が所定の寸法を超えたか否かを判定することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、監視センターに配置されるコンピュータ装置と同じ機能を有する機器をエレベーターの建屋に配置したり、コンペンチェーンガイド7に配置したりすることもできる。また、電動シリンダ13を上昇駆動する場合、異常信号の発生回数が閾値を超えたことを条件とすることもできる。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に記録して置くことができる。
1 昇降路、2 かご、3 釣合い重り、4 主ロープ、5 綱車、6 コンペンチェーン、7 コンペンチェーンガイド、8 緩衝器、9 クリアランス測定装置、10 釣合い重り用ガイドレール、11 可動ブラケット、12 案内棒、13 電動シリンダ、14 固定金具、14a 固定金具取付ボルト、15 チェーン検出センサー、16 ブラケット取付ボルト、17 押え金具、18 ローラ、19 ナット、20 スポンジ、21 コード、22 巻取りリール

Claims (4)

  1. 昇降路上方の綱車に巻き掛けられた主ロープの一端に連結されたかごと前記主ロープの他端に連結された釣合い重りとを結ぶチェーンであって、その中間部が昇降路ピット部内で折り返されて放物線形状部を呈するコンペンチェーンを案内するエレベーターのコンペンチェーンガイド装置であって、
    前記昇降路ピット部内のうち前記コンペンチェーンの放物線形状部で囲まれる領域であって、前記かごの下方の前記領域に前記コンペンチェーンと交差する方向に配置されると共に昇降自在に配置されるコンペンチェーンガイドと、
    前記コンペンチェーンガイドに配置されて、前記コンペンチェーンと前記コンペンチェーンガイドとの隙間の距離を測定するコンペンチェーン検知手段と、
    前記昇降路内の湿度と前記昇降路の長さから前記コンペンチェーンの最大収縮量を算出する算出手段と、
    前記コンペンチェーンと前記コンペンチェーンガイドとの隙間の距離と、前記コンペンチェーンの最大収縮量に基づいて異常信号を出力する異常判定手段と、
    前記異常信号の出力に基づいて、前記コンペンチェーンガイドを前記コンペンチェーンから離れる方向に上昇駆動する駆動手段と、を備えたことを特徴とするエレベーターのコンペンチェーンガイド装置。
  2. 請求項1のエレベーターのコンペンチェーンガイド装置において、
    前記釣合い重りと前記昇降路ピット部に設けられた緩衝器との隙間の距離を測定するクリアランス測定手段と、
    前記釣合い重りと前記緩衝器との隙間の距離の変化量から前記主ロープの伸び量を算出し、当該伸び量で前記最大収縮量を補正する補正手段と、を備え、
    前記異常判定手段は、
    前記補正手段により補正された前記最大収縮量、及び前記コンペンチェーンと前記コンペンチェーンガイドとの隙間の距離に基づいて前記異常信号を出力することを特徴とするエレベーターのコンペンチェーンガイド装置。
  3. 請求項2のエレベーターのコンペンチェーンガイド装置において、
    前記補正手段は、
    前記クリアランス測定手段の測定値が基準値よりも小さい場合、前記最大収縮量から前記基準値と前記測定値との差分を引いて補正することを特徴とするエレベーターのコンペンチェーンガイド装置。
  4. 請求項1のエレベーターのコンペンチェーンガイド装置において、更に
    前記コンペンチェーン検知手段と前記コンペンチェーンガイドとの間に、振動を抑制可能な固定材と、
    前記コンペンチェーン検知手段と接続し、長さを調整可能な配線とを備えることを特徴とするエレベーターのコンペンチェーンガイド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113086330A (zh) * 2021-03-24 2021-07-09 江苏科技大学 一种智能化补偿链装箱系统

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