JP2017177971A - 車両制御機構および車両制御装置 - Google Patents

車両制御機構および車両制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ジェネレータ制御装置が故障した場合であっても車両制御のための電力を確保することが可能な仕組みを提供する。【解決手段】バッテリと、前記バッテリと接続されるジェネレータと、前記ジェネレータと接続され、前記ジェネレータを制御するジェネレータ制御装置の故障に応じて変速比を、前記ジェネレータとの接続軸の回転数が前記ジェネレータにおいて前記バッテリの充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、上昇させる変速機と、を備える車両制御機構。および車両制御装置。【選択図】図5

Description

本発明は、車両制御機構および車両制御装置に関する。
近年、車両制御の電子化に伴い、車両において制御に用いられる電力を確保することが重要となっている。当該電力は概して、車両に搭載されるジェネレータにより生み出され、バッテリへ蓄積される。
このようなジェネレータの発電に関する技術として、変速機とエンジンとを用いてジェネレータに発電させる技術がある。例えば、変速機にダウンシフトさせることでエンジン回転数を上昇させることにより、エンジンにより駆動されるジェネレータに発電させる技術がある(特許文献1〜3)。
特開2001−112115号公報 特開2005−304157号公報 特開2004−019641号公報
しかし、従来技術では、ジェネレータを制御する制御装置(以下、ジェネレータ制御装置とも称する。)の故障について考慮されていないという問題があった。具体的には、当該制御装置が故障すると、ジェネレータの発電ができなくなり、バッテリに充電することが困難となるおそれがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ジェネレータ制御装置が故障した場合であっても車両制御のための電力を確保することが可能な仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、バッテリと、前記バッテリと接続されるジェネレータと、前記ジェネレータと接続され、前記ジェネレータを制御するジェネレータ制御装置の故障に応じて変速比を、前記ジェネレータとの接続軸の回転数が前記ジェネレータにおいて前記バッテリの充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、上昇させる変速機と、を備える車両制御が提供される。
また、前記変速機は、前記変速比の上昇の程度を変化させながら前記変速比を上昇させてもよい。
また、前記変速機は、無段変速機を含んでもよい。
また、前記ジェネレータ制御装置の故障に応じて、前記ジェネレータとの接続軸に回転力を付加する動力発生装置をさらに備えてもよい。
また、前記動力発生装置は、回転により前記回転力を出力する出力軸の回転数の増加の程度を変化させながら前記出力軸の回転数を増加させてもよい。
また、前記動力発生装置は、前記変速比の上昇に応じて、回転により前記回転力を出力する出力軸の回転数を増加させてもよい。
また、前記動力発生装置は、内燃機関を含んでもよい。
また、前記ジェネレータは、トルクを発生させるモータの機能を有してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ジェネレータ制御装置の故障を検出する故障検出部と、前記故障検出部の故障検出に応じて変速機の変速比を、前記変速機のジェネレータとの接続軸の回転数が前記ジェネレータにおいてバッテリの充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、上昇させる制御部と、を備える車両制御装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、ジェネレータ制御装置が故障した場合であっても車両制御のための電力を確保することが可能な仕組みが提供される。
本発明の一実施形態に係る車両制御機構の全体構成の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両制御機構の全体構成の別の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るハイブリッドECUの概略的な機能構成の例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るハイブリッドECUの処理を概念的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両制御機構の動作例を示すタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.序論>
まず、本発明の経緯について説明する。
車両制御機構は概して、動力発生装置、動力伝達装置およびこれら装置を制御する車両制御装置を備える。ハイブリッド車両に搭載される車両制御機構としては、動力発生装置としてエンジンおよびモータを備え、動力伝達装置の一部として変速機を備える車両制御機構がある。例えば、エンジンまたはモータから発生する回転トルクが変速機を通じて駆動輪に伝達される。
さらに、当該ハイブリッド車両に搭載される車両制御機構としては、2種類のバッテリとバッテリに電力を供給するジェネレータとを備える車両制御機構がある。具体的には、上述したモータを駆動させるための電力が蓄積される高電圧バッテリ、および車両制御機構を制御するための装置群(以下、制御系とも称する。)へ供給される電力が蓄積される低電圧バッテリの2種類のバッテリが備えられる。そのような車両制御機構の一例として、ジェネレータから高電圧バッテリへ電力を供給し、高電圧バッテリから降圧された電力を低電圧バッテリへ供給する車両制御機構がある。
ここで、ジェネレータ制御装置が故障した場合、ジェネレータを用いて高電圧バッテリへ充電することができず、高電圧バッテリが枯渇するおそれがある。
高電圧バッテリが枯渇すると、当然ながら低電圧バッテリへ電力が供給されなくなる。その結果、制御系へ電力が供給されず、車両を制御することが困難となりかねない。
そこで、本発明の一実施形態では、ジェネレータ制御装置が故障した場合であっても車両制御のための電力を確保することが可能な車両制御機構1を提案する。当該車両制御機構1は、ジェネレータ(後述する第1のモータジェネレータ20)への入力回転の回転数が当該ジェネレータおいて励起電圧が発生する回転数以上となるように、変速機(後述するCVT31)の変速比またはエンジン10の出力回転数を制御する点に特徴を有する。
<2.本発明の一実施形態に係る車両制御機構>
以上、本発明の一実施形態に係る車両制御機構1の発明経緯について説明した。次に、本発明の一実施形態に係る車両制御機構1について説明する。
<2−1.車両制御機構の構成>
まず、図1を参照して、車両制御機構1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両制御機構1の全体構成の例を示す図である。
図1は、ハイブリッド車両の車両制御機構1を示している。かかる車両制御機構1は、エンジン10と、第1のモータジェネレータ20と、第2のモータジェネレータ24とを備え、エンジン10、第1のモータジェネレータ20及び第2のモータジェネレータ24を駆動源として併用可能なパワーユニットである。かかる車両制御機構1では、エンジン走行モードと、シングルモータEV走行モードと、ツインモータEV走行モードと、ハイブリッド走行モードとが切り替えられながら、車両の駆動力制御が行われる。
エンジン走行モードは、エンジン10の出力で車両を駆動するモードである。シングルモータEV走行モードは、第2のモータジェネレータ24の出力で車両を駆動するモードである。ツインモータEV走行モードは、第1のモータジェネレータ20及び第2のモータジェネレータ24の出力で車両を駆動するモードである。ハイブリッド走行モードは、第1のモータジェネレータ20及び第2のモータジェネレータ24のうちの少なくとも一方の出力と、エンジン10の出力とで車両を駆動するモードである。
エンジン10は、ガソリン等を燃料としてトルクを生成する内燃機関であり、出力軸としてのクランクシャフト11を有する。クランクシャフト11は、自動変速装置30内に延設されている。また、クランクシャフト11には、ギヤ式のオイルポンプ15が連結されている。かかるオイルポンプ15は、図示しない車軸、CVT31のプライマリ軸34又はセカンダリ軸36に対して、図示しないギヤ機構を介して連結されていてもよい。オイルポンプ15が車軸に対して連結されている場合、駆動輪(車輪)80の回転によってもオイルポンプ15が駆動され得る。オイルポンプ15がプライマリ軸34又はセカンダリ軸36に対して連結されている場合、第2の伝達クラッチ46が締結されている間、駆動輪80の回転によってもオイルポンプ15が駆動され得る。オイルポンプ15は、エンジン10のトルク又は駆動輪80の回転により駆動されて、自動変速装置30に向けて作動油を供給する。自動変速装置30に供給される作動油は、CVT31及び各クラッチを作動させる作動油として用いられる。自動変速装置30は、第1のモータジェネレータ20と、第2のモータジェネレータ24と、自動変速機としての無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)31とを備える。
エンジン10と第1のモータジェネレータ20とはエンジンクラッチ42を介して直列的に配列される。具体的には、エンジン10のクランクシャフト11と、第1のモータジェネレータ20のモータ軸21との間には、クランクシャフト11とモータ軸21との間を締結又は開放するエンジンクラッチ42が設けられている。エンジンクラッチ42が締結状態にある場合に、クランクシャフト11とモータ軸21との間で動力を伝達することができる。
第1のモータジェネレータ20は、例えば、三相交流式のモータであり、インバータ70を介して高電圧バッテリ50に接続されている。第1のモータジェネレータ20は、高電圧バッテリ50の電力を用いて駆動(力行駆動)されて車両の駆動力を生成する駆動モータとしての機能と、エンジン10のトルクを用いて駆動されて発電する発電機としての機能と、車両の減速時に回生駆動されて駆動輪80の運動エネルギを用いて発電する発電機としての機能とを有する。さらに、第1のモータジェネレータ20は、エンジン10を始動又は停止させるスタータモータとしての機能と、モータ軸21に連結されたオイルポンプ28を回転駆動させるモータとしての機能とを併せ持つ。
第1のモータジェネレータ20をスタータモータ、駆動モータ又はオイルポンプ28の駆動モータとして機能させる場合、インバータ70は、高電圧バッテリ50から供給される直流電力を交流電力に変換し、第1のモータジェネレータ20を駆動する。また、第1のモータジェネレータ20を発電機として機能させる場合、インバータ70は、第1のモータジェネレータ20で発電された交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ50に充電する。
上述のとおり、本実施形態にかかる車両制御機構1では、トルクコンバータではなく、エンジンクラッチ42により、クランクシャフト11とモータ軸21との間で動力の伝達が行われる。このため、第1のモータジェネレータ20を駆動モータとして機能させる場合に、第1のモータジェネレータ20とエンジン10とを完全に切り離すことにより、第1のモータジェネレータ20からのトルクがエンジン10で消費されることがない。それにより、第1のモータジェネレータ20の効率の低下を抑制することができる。
第1のモータジェネレータ20のモータ軸21には、ギヤ式のオイルポンプ28が連結されている。オイルポンプ28は、モータ軸21の回転により回転駆動され、CVT31及び各クラッチに向けて作動油を供給する。かかるオイルポンプ28は、第1のモータジェネレータ20により駆動される電動オイルポンプとして構成される。また、第1のモータジェネレータ20のモータ軸21は、第1の伝達クラッチ44を介して、CVT31のプライマリ軸34に連設されている。第1の伝達クラッチ44は、モータ軸21とプライマリ軸34との間を締結又は開放する。第1の伝達クラッチ44が締結状態にある場合に、モータ軸21とプライマリ軸34との間で動力を伝達することができる。
CVT31は、プライマリ軸34と、当該プライマリ軸34に平行に配設されたセカンダリ軸36とを有する。プライマリ軸34にはプライマリプーリ33が固定され、セカンダリ軸36にはセカンダリプーリ35が固定されている。プライマリプーリ33及びセカンダリプーリ35には、ベルト又はチェーンからなる巻き掛け式のトルク伝達部材37が卷回されている。CVT31は、プライマリプーリ33及びセカンダリプーリ35上でのトルク伝達部材37の巻き掛け半径を変化させてプーリ比を変化させることにより、プライマリ軸34とセカンダリ軸36との間において、任意の変速比で変換されたトルクを伝達する。
セカンダリ軸36は、第2の伝達クラッチ46を介して、第2のモータジェネレータ24のモータ軸25に連設されている。第2の伝達クラッチ46は、セカンダリ軸36とモータ軸25との間を締結又は開放する。第2の伝達クラッチ46が締結状態にある場合に、セカンダリ軸36とモータ軸25との間で動力を伝達することができる。第2のモータジェネレータ24のモータ軸25は、図示しない減速ギヤ及び駆動軸を介して駆動輪80に連設され、モータ軸25を介して出力されるトルクが駆動力として駆動輪80に伝達可能になっている。モータ軸25が、図示しないデファレンシャルギヤに接続され、駆動力が前輪及び後輪に分配されてもよい。
第2のモータジェネレータ24は、エンジンクラッチ42、第1の伝達クラッチ44及び第2の伝達クラッチ46を介してエンジン10と連設されている。第2のモータジェネレータ24は、第1のモータジェネレータ20と同様、三相交流式のモータであり、インバータ70を介して高電圧バッテリ50に接続されている。第2のモータジェネレータ24は、高電圧バッテリ50の電力を用いて駆動(力行駆動)されて車両の駆動力を生成する駆動モータとしての機能と、車両の減速時に回生駆動されて駆動輪80の運動エネルギを用いて発電する発電機としての機能とを有する。
第2のモータジェネレータ24を駆動モータとして機能させる場合、インバータ70は、高電圧バッテリ50から供給される直流電力を交流電力に変換し、第2のモータジェネレータ24を駆動する。また、第2のモータジェネレータ24を発電機として機能させる場合、インバータ70は、第2のモータジェネレータ24で発電された交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ50に充電する。第2のモータジェネレータ24の定格出力と第1のモータジェネレータ20の定格出力とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
インバータ70を介して第1のモータジェネレータ20及び第2のモータジェネレータ24に接続された高電圧バッテリ50には、DC/DCコンバータ55を介して低電圧バッテリ60が接続されている。高電圧バッテリ50は、例えば定格電圧が200Vの充放電可能なバッテリであり、低電圧バッテリ60は、例えば定格電圧が12Vの充放電可能なバッテリである。低電圧バッテリ60は、ハイブリッド車両のシステムの主電源として用いられる。DC/DCコンバータ55は、高電圧バッテリ50の直流電力の電圧を降圧させて、充電電力を低電圧バッテリ60に供給する。
エンジン10は、エンジン制御ユニット(エンジンECU(Electronic Control Unit))200により制御される。自動変速装置30は、トランスミッション制御ユニット(トランスミッションECU)300により制御される。第1のモータジェネレータ20及び第2のモータジェネレータ24は、モータ制御ユニット(モータECU)400により制御される。これらのエンジンECU200、トランスミッションECU300、及び、モータECU400は、システム全体を統合的に制御する、車両制御装置としてのハイブリッド制御ユニット(ハイブリッドECU)100に接続されている。ハイブリッドECU100は、エンジンECU200、トランスミッションECU300、及び、モータECU400等を用いて、車両の走行制御又は減速制御、あるいは、高電圧バッテリ50の充電制御を行う。
それぞれのECUは、マイクロコンピュータをはじめとして各種インタフェース又は周辺機器等を備えて構成される。それぞれのECUは、例えばCAN(Controller Area Network)等の通信ラインを介して双方向通信可能に接続され、制御情報や制御対象に関連する各種の情報を相互に通信する。以下、それぞれのECUの機能の概略について説明する。
エンジンECU200は、ハイブリッドECU100からの制御指令を受け、エンジン10の出力が制御指令値となるようにエンジン10を制御する。具体的には、エンジンECU200は、エンジン10に備えられた各種センサにより検出される情報に基づいて、スロットル開度、点火時期、及び、燃料噴射量等の制御量を算出する。エンジンECU200は、算出された制御量に基づいてスロットル弁、点火プラグ、及び、燃料噴射弁等に係るアクチュエータを駆動させる。
モータECU400は、ハイブリッドECU100からの制御指令を受け、第1のモータジェネレータ20又は第2のモータジェネレータ24の出力が制御指令値となるように、インバータ70を介して第1のモータジェネレータ20又は第2のモータジェネレータ24をそれぞれ制御する。具体的には、モータECU400は、第1のモータジェネレータ20又は第2のモータジェネレータ24の回転数や電圧、電流等の情報に基づいてインバータ70に対して電流指令や電圧指令を出力する。
トランスミッションECU300は、ハイブリッドECU100からの制御指令を受けてCVT31の変速比を決定し、運転状態に応じた適切な変速比に制御する。例えば、トランスミッションECU300は、油圧を制御し、プーリ比を調節することにより、CVT31の変速比を制御する。また、トランスミッションECU300は、ハイブリッドECU100からの制御指令を受けて、エンジンクラッチ42、第1の伝達クラッチ44、及び、第2の伝達クラッチ46等の制御を行うことで、走行モードの切り替えを行う。例えば、トランスミッションECU300は、油圧を制御することにより、各クラッチの断接を制御する。
エンジン走行モードの場合、トランスミッションECU300は、エンジンクラッチ42、第1の伝達クラッチ44及び第2の伝達クラッチ46をすべて締結させて、エンジン10からのトルクをCVT31に伝達させる。そして、トランスミッションECU300は、CVT31にエンジン10からのトルクを所定の変速比で変換させ、駆動輪80に伝達させる。
シングルモータEV走行モードの場合、トランスミッションECU300は、エンジンクラッチ42、第1の伝達クラッチ44及び第2の伝達クラッチ46をすべて開放させて、第2のモータジェネレータ24からのトルクを駆動輪80に伝達させる。あるいは、シングル走行モードの場合、トランスミッションECU300は、第1の伝達クラッチ44及び第2の伝達クラッチ46を締結させて、第1のモータジェネレータ20からのトルクを、CVT31及びモータ軸25を介して駆動輪80に伝達させてもよい。
ツインモータEV走行モードの場合、トランスミッションECU300は、第1の伝達クラッチ44及び第2の伝達クラッチ46を締結させて、第1のモータジェネレータ20からのトルクをCVT31に伝達させる。そして、トランスミッションECU300は、CVT31を介して第1のモータジェネレータ20からのトルクをモータ軸25に伝達させ、第2のモータジェネレータ24のトルクと合わせて、駆動輪80に伝達させる。
ハイブリッド走行モードの場合、トランスミッションECU300は、エンジンクラッチ42、第1の伝達クラッチ44及び第2の伝達クラッチ46をすべて締結させて、エンジン10からのトルクをCVT31に伝達させる。そして、トランスミッションECU300は、CVT31に伝達されたトルクを所定の変速比で変換させ、モータ軸25を介して第2のモータジェネレータ24のトルクと合わせて、駆動輪に伝達させる。
さらに、トランスミッションECU300は、エンジン10を始動させる際にエンジンクラッチ42を締結させて、第1のモータジェネレータ20のトルクによりエンジン10にクランキングさせる。このとき、エンジン10と第1のモータジェネレータ20との差回転により車両の前後振動が発生しないように、トランスミッションECU300は、エンジンクラッチ42を締結させる前に、第1の伝達クラッチ44を開放させる。
本実施形態にかかる車両制御機構1では、すべての走行モードにおいて、車両の減速時に、第2のモータジェネレータ24を回生駆動させることによって、回生ブレーキ力を発生させることができる。また、エンジン走行モード、ツインモータEV走行モード、及び、ハイブリッド走行モードにおいて、車両の減速時に、第1のモータジェネレータ20を回生駆動させることによって、回生ブレーキ力を発生させることができる。また、シングルモータEV走行モード、又は、ハイブリッド走行モードにおいて、エンジン10からのトルクの一部又は全部により第1のモータジェネレータ20に発電させることができる。さらに、エンジン走行モードにおいて、エンジン10からのトルクの一部により第1のモータジェネレータ20に発電させることができる。
また、本実施形態にかかる車両制御機構1では、第1のモータジェネレータ20が、エンジン10のスタータモータとしての機能を有する。したがって、エンジン10の始動時又は停止時にしか使用されていなかった従来のスタータモータを省略することができる。また、第1のモータジェネレータ20は、オイルポンプ28と一体となって電動オイルポンプとしての機能を有する。したがって、エンジン10又は駆動輪80が停止し、ギヤ式のオイルポンプ15により作動油圧を生成できない場合にしか使用されていなかった従来の電動オイルポンプを省略することができる。
また、本実施形態にかかる車両制御機構1では、第1のモータジェネレータ20が、第1の伝達クラッチ44を介して、CVT31のプライマリプーリ33に連設されており、走行中において、第1のモータジェネレータ20を駆動モータとして機能させることができる。したがって、車両の動力性能を向上させることができる。さらに、エンジン10にトルクを発生させている間、エンジン10の出力に余剰のトルクがある場合には、第1のモータジェネレータ20を発電機として機能させることができる。したがって、車両の燃費性能を向上させることができる。
なお、車両制御機構1は、図1に示される形態と異なる他の形態であってもよい。具体的には、第2のモータジェネレータ24は、プライマリ軸34に連結されてよい。図2は、本発明の一実施形態に係る車両制御機構1の全体構成の別の例を示す図である。
例えば、図2に示したように、第2のモータジェネレータ24は、クラッチを介さずにプライマリ軸34と直接的に連結される。そのため、第2のモータジェネレータ24が生成する動力が直接的にプライマリ軸34に伝達される。
また、この場合、セカンダリ軸36は、クラッチを介さずに図示しない減速ギヤ及び駆動軸を介して駆動輪80に連設される。そして、セカンダリ軸36を介して出力されるトルクが駆動輪80に伝達される。
<2−2.車両制御装置の構成>
次に、図3を参照して、車両制御装置100すなわちハイブリッドECU100の機能構成について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るハイブリッドECU100の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。なお、ここでは、本発明の一実施形態に係る処理に関するハイブリッドECU100の機能についてのみ説明する。
図3に示したように、ハイブリッドECU100は、故障検出部102および制御部104を備える。
(故障検出部)
故障検出部102は、モータECU400の故障を検出する。具体的には、故障検出部102は、モータECU400との通信に基づいてモータECU400の故障を検出する。例えば、故障検出部102は、モータECU400から所定の信号が出力されない場合またはモータECU400から故障を示す信号が出力される場合に、モータECU400の故障を検出する。なお、モータECU400を監視する監視ECUにおいてモータECU400の故障が検出され、当該監視ECUからモータECU400の故障を示す信号が出力される場合に、モータECU400の故障が検出されてもよい。
(制御部)
制御部104は、車両制御機構1を全体的に制御する。具体的には、制御部104は、エンジンECU200、トランスミッションECU300およびモータECU400を介して、エンジン10、CVT31ならびに第1のモータジェネレータ20および第2のモータジェネレータ24を制御する。特に、制御部104は、モータECU400(ジェネレータ制御装置)の故障に応じてCVT31およびエンジン10を制御する。
まず、モータECU400の故障に応じたCVT31の制御について説明する。制御部104は、高電圧バッテリ50の充電において、モータECU400の故障の有無に応じた程度にCVT31の変速比を上昇(ダウンシフト)させる。具体的には、制御部104は、モータECU400が故障した場合にCVT31に変速比を、モータECU400が故障していない場合の変速比よりも上昇させる。より具体的には、制御部104は、モータECU400の故障に応じて変速比を、第1のモータジェネレータ20との接続軸の回転数が第1のモータジェネレータ20において高電圧バッテリ50の充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、CVT31に上昇させる。
例えば、制御部104は、故障検出部102によりモータECU400の故障が検出されると、トランスミッションECU300へ特定の変速比への変速比の低下指令(以下、特定変速比変更指令とも称する。)を出力する。トランスミッションECU300は、特定変速比変更指令を受けると、CVT31の変速比を特定の変速比まで上昇させる。当該特定の変速比は、第1のモータジェネレータ20のモータ軸21と連設されるプライマリ軸34の回転数が第1のモータジェネレータ20において高電圧バッテリ50に充電可能な励起電圧が発生する回転数以上となる変速比である。
ここで、モータECU400が故障している場合には、第1のモータジェネレータ20のロータに励磁することができない。そのため、モータECU400が故障していない場合よりもロータの回転数を上昇させなければ、高電圧バッテリ50に充電可能な励起電圧が発生しない。そこで、上述のようにCVT31の変速比を上昇させることにより、モータECU400が故障している場合であっても高電圧バッテリ50に充電することができる。
なお、制御部104は、CVT31に変速比の上昇の程度を変化させながら、変速比を上昇させてもよい。具体的には、制御部104は、特定変速比変更指令と共にまたは別個に変速比上昇についての重み付け処理の付加指令をトランスミッションECU300へ出力する。トランスミッションECU300は、当該重み付け処理の付加指令を受けると、特定変速比変更指令に基づく変速比の変更処理に重み付け処理を付加する。重み付け処理は、算出される値と過去の値とを重み付けすることにより次の値を決定する処理である。例えば、重み付け処理は、加重平均処理であってよい。このため、変速比の上昇の程度が徐々に変化させられることにより、変速比の急峻な変化を原因とするショックの発生を抑制することができる。なお、重み付け処理の代わりに、上昇率を時系列で変化させる処理が用いられてもよい。
続いて、モータECU400の故障に応じたエンジン10の制御について説明する。制御部104は、モータECU400の故障に応じて、エンジン10に第1のモータジェネレータ20との接続軸へ回転力(トルク)を付加させる。具体的には、制御部104は、モータECU400の故障が検出されると、エンジン10にエンジン回転数を上昇させることによりモータ軸21へ回転力を付加させる。それにより、モータ軸21の回転数が増加させられる。
例えば、制御部104は、故障検出部102によりモータECU400の故障が検出されると、エンジンECU200へ特定の回転数へのエンジン回転数の上昇指令(以下、特定回転数変更指令とも称する。)を出力する。エンジンECU200は、特定回転数変更指令を受けると、エンジン10のエンジン回転数すなわちクランクシャフト11の回転数を特定の回転数まで上昇させる。当該特定の回転数は、第1のモータジェネレータ20における回転数(第1のモータジェネレータ20において少なくとも励起電圧が発生する回転数)が維持される程度の回転数である
ここで、モータECU400が故障した場合、上述したように車両制御機構1は変速比を特定の変速比まで上昇させる。この場合、追加的な制御が行われないときには、駆動輪80に負のトルクが伝達されることにより、駆動輪80に伝達される駆動力が減少する。そのため、このままでは駆動力の減少に応じて車速が低下してしまう。そこで、追加的な制御として、上述のようにエンジン10のエンジン回転数を上昇させることにより、変速比が上昇しても減少する駆動力を補うことができ、ひいては車速を維持することができる。
なお、制御部104は、エンジン10にエンジン回転数の増加の程度を変化させながらエンジン回転数を増加させてもよい。具体的には、制御部104は、特定回転数変更指令と共にまたは別個にエンジン回転数上昇についての重み付け処理の付加指令をエンジンECU200へ出力する。エンジンECU200は、当該重み付け処理の付加指令を受けると、特定回転数変更指令に基づくエンジン回転数の変更処理に重み付け処理を付加する。これにより、エンジン回転数の増加率または増加量を緩やかに変化させることができる。従って、エンジン回転数の急峻な変化を原因とするショックの発生を抑制することができる。
さらに、制御部104は、エンジン10に変速比の上昇に応じてエンジン回転数を増加させてもよい。具体的には、制御部104は、特定の変速比に向けた変速比の上昇と特定の回転数に向けたエンジン回転数の上昇とが連動するように、CVT31およびエンジン10を制御する。例えば、制御部104は、特定変速比変更指令と特定回転数変更指令とを同じタイミングでそれぞれトランスミッションECU300とエンジンECU200とに出力する。これにより、変速比およびエンジン回転数の変化のタイミングがずれることを原因とする駆動力の変動を抑制することができる。それにより、車両の乗員の乗り心地の悪化を抑制することが可能となる。
<2−3.車両制御装置の処理>
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態に係るハイブリッドECU100の処理について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るハイブリッドECU100の処理を概念的に示すフローチャートである。
ハイブリッドECU100は、モータECU400の故障が検出されたかを判定する(ステップS502)。具体的には、制御部104は、故障検出部102によりモータECU400の故障が検出されたかを判定する。
モータECU400の故障が検出されたと判定されると、ハイブリッドECU100は、トランスミッションECU300に特定の変速比への変速比の上昇を要求する(ステップS504)。具体的には、制御部104は、故障検出部102によりモータECU400の故障が検出されると、特定の変速比を算出し、トランスミッションECU300へ特定変速比変更指令を出力する。なお、特定の変速比は固定値であってもよい。
また、ハイブリッドECU100は、エンジンECU200に特定の回転数へのエンジン回転数の上昇を要求する(ステップS506)。具体的には、制御部104は、故障検出部102によりモータECU400の故障が検出されると、特定の回転数を算出し、エンジンECU200へ特定回転数変更指令を出力する。なお、特定の回転数は固定値であってもよい。
<3.動作例>
以上、本発明の一実施形態に係る車両制御機構1について説明した。次に、図5を参照して、車両制御機構1の動作例について説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る車両制御機構1の動作例を示すタイミングチャートである。
ハイブリッドECU100は、モータECU400の故障有無を監視する。例えば、ハイブリッドECU100は、モータECU400のフェール値を監視する。モータECU400は正常に稼働している場合にはフェール値は0となり、モータECU400が故障している場合にはフェール値が1となる。
モータECU400が故障すると、第1のモータジェネレータ20は、動作を停止する。例えば、第1のモータジェネレータ20がモータとしてトルクを発生している場合に、モータECU400が故障すると、高電圧バッテリ50から第1のモータジェネレータ20への電流の供給が停止する。図5の時間t1に示したように、モータECU400のフェール値が1になると、高電圧バッテリ50の電流供給量が0になる。そのため、第1のモータジェネレータ20(M/G1)の電圧も低下し、トルクの発生が停止する。
ここで、モータECU400の故障中は、発電による高電圧バッテリ60への充電が行われない。そのような充電が行われない状態が継続し、高電圧バッテリ50が枯渇すると、低電圧バッテリ60への充電を行うことができなくなる。その結果、低電圧バッテリ60の枯渇により制御系への電力供給が停止すると、車両が走行不能に陥ることになる。
そこで、ハイブリッドECU100は、モータECU400が故障すると、CVT31の変速比を特定の変速比へ上昇させる。例えば、ハイブリッドECU100は、トランスミッションECU300へ特定変速比変更指令を出力する。トランスミッションECU300は、特定変速比変更指令に基づいてCVT31の変速比を特定の変速比まで上昇させる。図5に示したように、CVT31の変速比は、シフトHiから緩やかに上昇し始め、特定のシフトLoへ緩やかにサチュレーションする。
CVT31の変速比が上昇するにつれて、第1のモータジェネレータ20の回転数が上昇し、高電圧バッテリ50への充電が開始される。例えば、CVT31の変速比が上昇するにつれて、プライマリ軸34の回転数が上昇する。そのため、プライマリ軸34と連設される第1のモータジェネレータ20のモータ軸21の回転数も上昇する。モータ軸21の回転数が上昇すると、第1のモータジェネレータ20のロータの回転により発生する起電力も上昇する。そして、第1のモータジェネレータ20に発生する起電力が高電圧バッテリ50の充電に係る励起電圧を超えると、図5の時間t2に示したように高電圧バッテリ50への充電が開始される。
さらに、車両制御機構1は、モータECU400が故障すると、CVT31の変速比を上昇させると共に、エンジン10のエンジン回転数を特定の回転数へ上昇させる。例えば、ハイブリッドECU100は、エンジンECU200へ特定回転数変更指令を出力する。エンジンECU200は、特定回転数変更指令に基づいてエンジン10のエンジン回転数を特定の回転数まで上昇させる。図5に示したように、エンジン10のエンジン回転数は、回転数r1から緩やかに上昇し始め、特定の回転数r2へ緩やかにサチュレーションする。
ここで、車両の走行中に変速比が上昇すると、追加的な制御が行われない場合は、駆動輪80に伝達される駆動力が減少する。これに対し、上述のようにエンジン回転数を上昇させる追加的な制御が行われることにより、エンジン10からトルクを供給することができる。従って、駆動力の減少を抑制することができ、図5に示したように車速Vを維持することが可能となる。
なお、エンジン10は停止状態から起動されてもよい。例えば、シングルモータEV走行モードまたはツインモータEV走行モードにおいてモータECU400が故障した場合に、ハイブリッドECU100は、走行モードをハイブリッド走行モードまたはエンジン走行モードへ移行する。そして、上述の変速比およびエンジン回転数の制御が行われる。
<4.むすび>
以上、本発明の一実施形態によれば、車両制御機構1は、バッテリと、当該バッテリと接続されるジェネレータと、当該ジェネレータと接続され、ジェネレータ制御装置の故障に応じて変速比を、当該ジェネレータとの接続軸の回転数が当該ジェネレータにおいて当該バッテリの充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、上昇させる変速機と、を備える。
ここで、第1のモータジェネレータ20を制御するモータECU400が故障した場合には第1のモータジェネレータ20に電流が供給されず、ロータに励磁することができない。そのため、励起電圧以上の電圧が第1のモータジェネレータ20において発生する程度までにロータを回転させなければ、高電圧バッテリ50に充電することができない。
従来では、モータECUの故障は想定されていないため、モータECUの故障中においては回転数不足によりジェネレータにおいて励起電圧以上の電圧が発生しない。そのため、高電圧バッテリおよび低電圧バッテリが枯渇し、制御系への電力供給も停止してしまう。その結果、車両は走行不能に陥ることになる。
これに対し、本発明の一実施形態によれば、ロータが励磁されない状態で励起電圧以上の電圧が発生するまでロータが回転させられることにより、モータECU400が故障しても高電圧バッテリ50に充電することができる。従って、モータECU400が故障した場合であっても車両制御のための電力を確保することが可能となる。
また、上記変速機は、変速比の上昇の程度を変化させながら変速比を上昇させる。このため、変速比が急峻に変化することを原因とするショックの発生を抑制することができる。従って、車両の乗員の乗り心地の低下を抑制することが可能となる。
また、上記変速機は、無段変速機を含む。このため、有段変速機に比べて円滑に変速比を変化させることができる。従って、上述のショックの発生を抑制することが可能となる。また、エンジン回転数の上昇に対応させやすくすることができる。従って、駆動力ひいては車速の変動の程度を抑制することが可能となる。
また、車両制御機構1は、ジェネレータ制御装置の故障に応じて、上記ジェネレータとの接続軸に回転力を付加する動力発生装置をさらに備える。このため、第1のモータジェネレータ20を通じて駆動輪80に駆動力が付加されることにより、変速比の上昇による駆動力の減少を補うことができる。従って、モータECU400が故障しても車速を維持することが可能となる。
また、上記動力発生装置は、回転により上記回転力を出力する出力軸の回転数の増加の程度を変化させながら当該出力軸の回転数を増加させる。このため、駆動力が急峻に変化することを原因とするショックの発生を抑制することができる。従って、車両の乗員の乗り心地の悪化を抑制することが可能となる。
また、上記動力発生装置は、上記変速比の上昇に応じて、回転により上記回転力を出力する出力軸の回転数を増加させる。ここで、変速比の上昇とエンジン回転数の上昇のタイミングがずれると、駆動力が減少したり目標よりも増加したりする。その結果、車両の乗員の乗り心地が悪化しかねない。これに対し、変速比の上昇とエンジン回転数の上昇とを対応させることにより、駆動力の変動を抑制することができる。従って、乗り心地またはドライバビリティの悪化を抑制することが可能となる。
また、上記動力発生装置は、内燃機関を含む。このため、高電圧バッテリ50の電力を用いることなく変速比の上昇による駆動力の減少を補うことができる。従って、高電圧バッテリ50への充電が妨げられることが抑制される。
また、上記ジェネレータは、トルクを発生させるモータの機能を有する。このため、モータとジェネレータとが別個に設けられる場合に比べて、車両制御機構1の構成を簡素化することができる。従って、車両制御機構1にかかるコストを低減することおよび車両スペースを別目的で活用することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、変速機が無段変速機(CVT)であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、変速機は有段変速機(AT:Automatic Transmission)であってもよい。
また、上記実施形態では、モータECU400の故障の検出が変速比を上昇させる制御のトリガである例を説明したが、モータECU400の故障の検出後のバッテリの充電開始が当該制御のトリガであってもよい。
また、上記実施形態では、モータECU400が故障していない場合も変速比の上昇により高電圧バッテリ50が充電される例を間接的に説明したが、モータECU400が故障していない場合には他の方法で高電圧バッテリ50が充電されてもよい。例えば、ハイブリッドECU100は、エンジン10のエンジン回転数を上昇させることにより第1のモータジェネレータ20に発電させてよい。
また、上記実施形態では、特定変速比変更指令および特定回転数変更指令はそれぞれ一度ずつ出力される例を説明したが、特定変速比変更指令および特定回転数変更指令は複数に分割されてもよい。
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的にまたは個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
また、車両制御装置100(ハイブリッドECU100)に内蔵されるハードウェアに上述した車両制御装置100の各機能構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムが記憶された記憶媒体も提供される。
10 エンジン
11 クランクシャフト
20 第1のモータジェネレータ
21、25 モータ軸
24 第2のモータジェネレータ
28 オイルポンプ
30 自動変速装置
31 CVT
33 プライマリプーリ
34 プライマリ軸
35 セカンダリプーリ
36 セカンダリ軸
37 トルク伝達部材
42 エンジンクラッチ
44 第1の伝達クラッチ
46 第2の伝達クラッチ
50 高電圧バッテリ
55 DC/DCコンバータ
60 低電圧バッテリ
70 インバータ
80 駆動輪
100 ハイブリッドECU
102 故障検出部
104 制御部
200 エンジンECU
300 トランスミッションECU
400 モータECU

Claims (9)

  1. バッテリと、
    前記バッテリと接続されるジェネレータと、
    前記ジェネレータと接続され、前記ジェネレータを制御するジェネレータ制御装置の故障に応じて変速比を、前記ジェネレータとの接続軸の回転数が前記ジェネレータにおいて前記バッテリの充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、上昇させる変速機と、
    を備える車両制御機構。
  2. 前記変速機は、前記変速比の上昇の程度を変化させながら前記変速比を上昇させる、
    請求項1に記載の車両制御機構。
  3. 前記変速機は、無段変速機を含む、
    請求項1または2に記載の車両制御機構。
  4. 前記ジェネレータ制御装置の故障に応じて、前記ジェネレータとの接続軸に回転力を付加する動力発生装置をさらに備える、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両制御機構。
  5. 前記動力発生装置は、回転により前記回転力を出力する出力軸の回転数の増加の程度を変化させながら前記出力軸の回転数を増加させる、
    請求項4に記載の車両制御機構。
  6. 前記動力発生装置は、前記変速比の上昇に応じて、回転により前記回転力を出力する出力軸の回転数を増加させる、
    請求項4または5に記載の車両制御機構。
  7. 前記動力発生装置は、内燃機関を含む、
    請求項4〜6のいずれか1項に記載の車両制御機構。
  8. 前記ジェネレータは、トルクを発生させるモータの機能を有する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両制御機構。
  9. ジェネレータ制御装置の故障を検出する故障検出部と、
    前記故障検出部の故障検出に応じて変速機の変速比を、前記変速機のジェネレータとの接続軸の回転数が前記ジェネレータにおいてバッテリの充電に係る励起電圧が発生する回転数以上になる程度に、上昇させる制御部と、
    を備える車両制御装置。
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