JP2017177924A - 車両用外装部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】めっき槽に浸漬する際や引き上げる際に、ハンガーからの脱落を極力防止できる車両用外装部品を提供する。
【解決手段】外装部品本体1の表面にめっき層が形成され、車体に取り付けられる車両用外装部品において、外装部品本体1の裏面よりリブ4が突設され、リブ4の根元よりも先端側の左右側部に一対の挟持用溝6が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】外装部品本体1の表面にめっき層が形成され、車体に取り付けられる車両用外装部品において、外装部品本体1の裏面よりリブ4が突設され、リブ4の根元よりも先端側の左右側部に一対の挟持用溝6が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車体に取り付けられる車両用外装部品に関する。
従来より、車体の装飾、塗装の保護等を目的として車体の一部(例えば、フロント、サイド、リア)に車両用外装部品が取り付けられている。この種の車両用外装部品は、射出成形により成形された樹脂材から形成されるのが通常である。そして、近年において、車両用外装部品の表面には、車体の美観性向上等を理由に、金属めっき層が形成される。
金属めっき層は、次のようにして形成される。樹脂製の外装部品本体の裏面にリブが突される。このリブを利用して外装部品本体をハンガーに取り付けてめっき槽に浸漬すると共に、リブを利用して外装部品本体に通電する。めっき層が形成された後には、リブでハンガーに引掛けた外装部品本体をめっき槽より引き上げる。
ところで、従来の車両用外装部品としては、図8に示すものを本出願人が先に提案した(特許文献1参照)。図8に示すように、外装部品本体50の裏面にリブ51が突設されている。各リブ51は、長方形の平板形状である。このリブ51をハンガー(図示せず)の一対の挟持ピン(図示せず)で挟持して外装部品本体50をハンガー(図示せず)に取り付ける。又、リブ51の根元には、脆弱部52が形成されている。リブ51は、車両用外装部品を車体に取り付ける際に邪魔になるため、めっき層(図示せず)を形成した後に脆弱部52で折って切除される。
しかしながら、前記従来の車両用外装部品では、ハンガー(図示せず)の一対の挟持ピン(図示せず)がリブ51を単に弾性復帰力で挟持しているだけなので、取付力が弱い。すると、例えば、ハンガー(図示せず)に取り付けされた車両用外装部品50をめっき槽に浸漬する際や引き上げる際に、水圧等によってめっき槽内に脱落し易い。車両用外装部品がめっき槽に脱落すると、めっき槽に脱落した車両用外装部品が二次的な脱落の原因になる。そのため、車両用外装部品の引き上げを行う必要があり、めっき工程の作業効率が著しく低下する等の問題が発生する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ハンガーからの脱落を極力防止できる車両用外装部品を提供することを目的とする。
本発明は、外装部品本体の表面にめっき層が形成され、車体に取り付けられる車両用外装部品において、前記外装部品本体の裏面よりリブが突設され、前記リブの根元よりも先端側の左右側部に一対の挟持用溝が設けられていることを特徴とする車両用外装部品である。
本発明によれば、ハンガーの一対の挟持ピンが一対の挟持用溝に挿入した状態でリブを挟持することができ、一対の挟持ピンが一対の溝に入り込んでいるため、強い取付力で車両用外装部品をハンガーに取り付けできる。従って、ハンガーからの車両用外装部品の脱落を極力防止できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の一実施形態を示す。車両用外装部品は、長尺形態であり、車体(図示せず)に取り付けられる。車両用外装部品は、図1に示す樹脂製の外装部品本体1の表面に導電体層(図示せず)を介してめっき層(図示せず)が形成される。
図1に示すように、外装部品本体1には、その裏面側で、長手方向に間隔を置いて複数箇所に車体取付部である締結爪2、クリップ締結部3が突設されている。外装部品本体1には、その裏面側で、長手方向に間隔を置いた位置の5箇所にリブ4が設けられている。
5箇所の各位置では、幅方向(長手方向の直交方向)に間隔を置いた位置に2つのリブ4が設けられている。リブ4は、この実施形態では、合計で10個設けられている。リブ4は、締結爪2と同じ位置に設けられたものもあり、締結爪2と同じ位置に設けられたリブ4は、締結爪2の先端から締結爪2の突出方向に沿って延設されている。
5箇所の各位置では、幅方向(長手方向の直交方向)に間隔を置いた位置に2つのリブ4が設けられている。リブ4は、この実施形態では、合計で10個設けられている。リブ4は、締結爪2と同じ位置に設けられたものもあり、締結爪2と同じ位置に設けられたリブ4は、締結爪2の先端から締結爪2の突出方向に沿って延設されている。
図2、図3に示すように、リブ4の根元には、リブ4の他の箇所よりも脆弱な脆弱部5が設けられている。この実施形態では、脆弱部5は、他の箇所よりも肉厚を薄くすることによって形成されている。
リブ4は、その最先端で、その左右側部がテーパ面4aに形成されている。リブ4には、根元よりも先端側で、その左右側部に一対の挟持用溝6が設けられている。一対の挟持用溝6は、ほぼ半円径の円弧形状である。各挟持用溝6の径寸法は、その内周面のほぼ全域に亘って、下記するハンガー10の挟持ピン12の外周面に当接する寸法に形成されている。各挟持用溝6の内周面は、外装部品本体1側の電気接点である。
図4に示すように、ハンガー10は、外装部品本体1を取り付け、外装部品本体1をめっき槽(図示せず)に浸漬したり、外装部品本体1への通電を介在したりするものである。ハンガー10は、間隔を置いて配置された複数の縦桟11と、各縦桟11の長手方向に間隔を置いて複数箇所(5箇所)に配置された一対の挟持ピン12が設けられている。長手方向の同一箇所には2対の挟持ピン12が設けられている。一対の挟持ピン12は、縦桟11ごとに合計で10個設けられている。つまり、一対の挟持ピン12は、外装部品本体1のリブ4に対応する位置に設けられている。
図5(a)に示すように、一対の挟持ピン12の挟持位置における間隔は、外力が作用しない状態では、リブ4の一対の挟持用溝6の間隔寸法D2よりも狭い間隔D1に設定されている。一対の挟持ピン12は、撓み変形可能な導電性金属より形成されている。各挟持ピン12は、断面円形である。各挟持ピン12の先端側は、互いに近接する方向に折れ曲っている。これにより、リブ4の取付方向(図4(b)の矢印方向)の直交方向に対するリブ4の脱落を防止している。各挟持ピン12は、外装部品本体1をハンガー10に取付ける取り付け部位であると共に外装部品本体1へのハンガー10側の電気接点でもある。
図5(a)に示すように、各リブ4と各一対の挟持ピン12を位置合せし、外装部品本体1の裏面側から平行を維持しつつハンガー10に近づける(図4(b)の矢印方向)。すると、各一対の挟持ピン12を各リブ4の先端側に押圧すると、各一対の挟持ピン12が互いの間隔を広げる方向に撓み変形して各リブ4を挟持する位置になる。この状態より更に外装部品本体1をハンガー10に近づけると、各リブ4の根元側に各一対の挟持ピン12が押圧され、各一対の挟持ピン12が徐々に各リブ4の根元側に移動する。各一対の挟持ピン12が各リブ4の一対の挟持用溝6の位置まで移動すると、図5(b)に示すように。各一対の挟持ピン12が撓み復帰力によって各リブ4の一対の挟持用溝6に入り込む。これで、外装部品本体1がハンガー10に取り付けられる。
このようにして外装部品本体1を取り付けたハンガー10をめっき槽(図示せず)に浸漬し、ハンガー10側から通電すると、一対の挟持ピン12よりリブ4を経て外装部品本体1に通電される。この通電によって、外装部品本体1の表面にめっきが析出され、外装部品本体1の表面にめっき層(図示せず)が形成される。めっき層(図示せず)の形成が完了すると、ハンガー10をめっき槽(図示せず)より引き上げる。
全てのめっき工程が完了した後、めっき層(図示せず)が形成された外装部品本体1をハンガー10より離間させる方向に引っ張る(図4(b)の矢印方向の反対方向)。すると、各一対の挟持ピン12がその間隔を広げる方向に撓み変形し、各一対の挟持ピン12が各リブ4の一対の挟持用溝6より離脱し、離脱した一対の挟持ピン12が各リブ4の左右の側面を摺動して先端側より抜ける。これで、めっき層(図示せず)が形成された外装部品本体1がハンガー10より取り外される。
以上、外装部品本体1の裏面よりリブ4が突設され、リブ4に一対の挟持用溝6が設けられている。従って、ハンガー10の一対の挟持ピン12が一対の挟持用溝6に挿入した状態でリブ4を挟持することができ、一対の挟持ピン12が一対の挟持用溝6に入り込んでいるため、強い取付力で外装部品本体1を取り付けできる。従って、ハンガー10からの外装部品本体1の脱落を極力防止できる。
一対の挟持用溝6は、リブ4の根元よりも先端側の左右側部に設けられている。従って、リブ4の根元に一対の挟持用溝6を設けた場合に較べてハンガー10の一対の挟持ピン12が一対の挟持用溝6に入り込むまでの距離が短く、装着性、離脱性が良い。また、めっき槽(図示せず)から引き上げた際にハンガー10の一対の挟持ピン12からリブ4を伝って外装部品本体1の表面側までの距離が長いため、外装部品本体1の表面(めっき有効面)側までのめっき液の液垂れを低減できる。
リブ4は、外装部品本体1の車体取付部2の先端から延設されている。従って、車体取付部2とは別箇所にリブ4の取り付け箇所を確保する必要がない。リブ4は、外装部品本体1の車体取付部2とは異なる箇所に設けても良い。
リブ4の根元位置には、リブ4の他の箇所よりも脆弱な脆弱部5が設けられている。従って、外装部品本体1にめっき層(図示せず)を形成した後に、容易にリブ4を切除できる。
一対の挟持用溝6は、円弧形状である。従って、図7に示すように、一対の挟持ピン12が薬品処理(めっき処理後にめっき剥がしのために行う薬品処理)などで径が細くなっても確実に挟持ピン12が挟持用溝6の内周面に任意の1点(線接触)で接触するため、外装部品本体1への取付力を維持でき、通電時の電気接点として機能する。これにより、一対の挟持ピン12の交換寿命が長くなる。
1 外装部品本体
2 締結爪(車体取付部)
4 リブ
6 挟持用溝
2 締結爪(車体取付部)
4 リブ
6 挟持用溝
Claims (5)
- 外装部品本体の表面にめっき層が形成され、車体に取り付けられる車両用外装部品において、
前記外装部品本体の裏面よりリブが突設され、前記リブの根元よりも先端側の左右側部に一対の挟持用溝が設けられていることを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項1記載の車両用外装部品であって、
前記リブは、前記外装部品本体の車体取付部の先端から延設されていることを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項2記載の車両用外装部品であって、
前記リブの根元位置には、前記リブの他の箇所よりも脆弱な脆弱部が設けられていることを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用外装部品であって、
一対の前記挟持用溝は、円弧形状であることを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用外装部品であって、
前記外装部品本体は、長尺形態であり、
前記リブは、前記外装部品の長手方向に間隔を置いて複数箇所に設けられていることを特徴とする車両用外装部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016065504A JP2017177924A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 車両用外装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016065504A JP2017177924A (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 車両用外装部品 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017177924A true JP2017177924A (ja) | 2017-10-05 |
Family
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
- 2016-03-29 JP JP2016065504A patent/JP2017177924A/ja active Pending
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