JP2017177363A - 印刷ジョブ管理装置、印刷装置および印刷ジョブ管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷ジョブの実行スケジュールを調整する技術において、印刷媒体の交換を伴う場合でもユーザーの利便性を損ねることがないようにする。【解決手段】印刷ジョブが処理される順序を定める実行スケジュールを管理するスケジュール管理部831と、印刷媒体の交換時期に影響を与える影響因子と作業情報とを記憶する作業情報記憶部832と、印刷ジョブの設定入力を受け付ける受付部65と、受け付けられた印刷ジョブを実行スケジュールに追加するスケジュール調整部811と、実行スケジュールから特定される印刷ジョブの実行時期を表示する表示部66とを備え、スケジュール調整部811は、受け付けられた印刷ジョブが印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、必要と判断すれば、当該印刷ジョブの実行時期を、作業情報に基づき特定した交換作業の実行時期の後に設定して表示部66に表示させる。【選択図】図3
Description
この発明は、印刷媒体の交換作業を要する印刷ジョブの実行スケジュールを調整する技術に関するものである。
印刷ジョブを受けて印刷媒体に対し印刷処理を実行する印刷処理装置または印刷処理システムでは、複数の印刷ジョブの間で印刷媒体の交換が必要となることがある。交換作業により印刷処理が中断されるので、印刷処理を効率よく実行するためには、印刷ジョブおよび交換作業それぞれの実行時期が適切に調整される必要がある。
例えば特許文献1に記載の印刷システムでは、新たな印刷ジョブが投入されると、装置のメンテナンスのための処理が定期的に配置されたタイムスケジュール上で、投入された印刷ジョブを組み込み可能な空き位置が探索される。印刷媒体の交換を必要とする印刷ジョブが投入された場合には、交換作業のための時間と印刷ジョブの実行時間とを考慮して空き位置が探索される。
上記従来技術では、印刷媒体の交換作業における所要時間は予め定められた一定値とされている。しかしながら、実際の交換作業では、印刷媒体の種類や作業者の技量等によって作業時間が大きく変動する。このため、計画されたスケジュール通りに印刷処理が進行しない場合があり、特に印刷処理の終了が予定時刻よりも大きく遅れることでユーザーの不満を招くことがある。
この発明にかかるいくつかの態様は、上述の課題の少なくとも一部を解決するための構成を有しており、印刷ジョブの実行スケジュールを調整する技術において、印刷媒体の交換を伴う場合でもユーザーの利便性を損ねることがないようにするものである。
本発明の一の態様は、印刷ジョブが処理される順序を定める実行スケジュールを管理するスケジュール管理部と、印刷媒体の交換作業の実行時期に影響を与える影響因子と影響因子に関する作業情報とを記憶する作業情報記憶部と、印刷ジョブの設定入力を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた印刷ジョブを実行スケジュールに追加するスケジュール調整部と、実行スケジュールから特定される印刷ジョブの実行時期を表示する表示部とを備え、スケジュール調整部は、受付部が受け付けた印刷ジョブが印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、交換が必要と判断すれば、受付部が受け付けた印刷ジョブの実行時期を、作業情報に基づき特定した交換作業の実行時期の後に設定して表示部に表示させる、印刷ジョブ管理装置である。
本発明の他の態様は、印刷ジョブの実行スケジュールを管理するスケジュール管理部と、印刷媒体の交換作業の実行時期に影響を与える影響因子と影響因子に関する作業情報と少なくとも1つを記憶する作業情報記憶部と、印刷ジョブの設定入力を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた印刷ジョブを実行スケジュールに追加するスケジュール調整部と、実行スケジュールから特定される印刷ジョブの実行時期を表示する表示部と、実行スケジュールに基づく順序で印刷ジョブを処理して印刷を実行する印刷部とを備え、スケジュール調整部は、受付部が受け付けた印刷ジョブが印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、交換が必要と判断すれば、受付部が受け付けた印刷ジョブの実行時期を、作業情報に基づき特定した交換作業の実行時期の後に設定して表示部に表示させる、印刷装置である。
本発明の他の態様は、印刷ジョブが処理される順序を定める実行スケジュールを管理する印刷ジョブ管理方法であって、印刷媒体の交換作業の実行時期に影響を与える影響因子に関する作業情報を予め求めておき、印刷ジョブの設定入力を受け付け、受け付けられた印刷ジョブが印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、交換が必要と判断したとき、作業情報に基づき交換作業の実行時期を特定し、受け付けられた印刷ジョブの実行時期を、作業情報に基づき特定した交換作業の実行時期の後に設定した実行スケジュールを表示部に表示させる。
これらの構成によれば、交換作業の実行時期が作業情報に基づき動的に定められる。そのため、単に一定時間を見込む従来技術と比較して、交換作業の実態を反映させた実行スケジュールを作成することが可能である。そして、交換作業の実行時期を加味して設定された印刷ジョブの実行時期が表示されることで、ユーザーは設定した印刷ジョブが実行される時期をより正確に把握することが可能となる。そのため、印刷ジョブの完了が当初予定より大きく遅れるといったトラブルの発生が抑制され、ユーザーにとっては利便性が向上する。
上記構成においては、例えば、受付部への実行スケジュールの編集入力に応じて実行スケジュールを変更可能であってもよい。印刷ジョブの実行時期が表示されることに加え、必要に応じ印刷ジョブの実行スケジュールを変更することができれば、ユーザーにとっての利便性をさらに向上させることができる。
また例えば、表示部は交換作業の実行時期を表示するように構成されてもよい。交換作業がどのタイミングで実行されるかが示されることで、ユーザーは印刷ジョブを投入する時期を判断しやすくなる。
ここで、作業情報は、例えば交換される印刷媒体の種類に関する情報を含むものであってもよい。印刷媒体の種類により交換作業に要する手間は異なるから、これを表す情報を作業情報に含めることで、実行時期の見積もりにおいて作業の実態をより的確に反映させることが可能になる。
また、作業情報は、例えば交換作業に必要な作業者の人数に関する情報を含むものであってもよい。また例えば、交換作業を行う作業者の技量に関する情報を含むものであってもよい。作業者の手作業により行われる印刷媒体の交換では、人的要因によって作業の所要時間が大きく変動し得る。これを表す情報を作業情報に含めることで、実行時期の見積もりにおいて作業の実態をより的確に反映させることが可能になる。
なお、上述した本発明の各態様の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
図1は本発明を適用可能な印刷処理システムの構成例を示すブロック図である。印刷処理システム1は、パーソナルコンピューター(以下「PC」と略称する)6、プリンター7、管理サーバー8を含み、それらが互いに通信可能に接続されたローカルエリアネットワーク(Local Area Network;以下「LAN」と略称する)として構成されている。より具体的には、LAN回線5に、PC6、プリンター7および管理サーバー8などの情報端末装置がそれぞれ接続されている。これらの情報端末装置のそれぞれは、印刷処理システム1内に複数含まれていてもよい。また、上記した各構成要素間の接続は、相互に通信可能であれば有線、無線を問わない。
印刷処理システム1内に設けられるPC6は、一般的なパーソナルコンピューターの構成と同様のハードウェア構成を有している。すなわち、PC6は、当該PC各部の制御および演算処理を司るCPU(Central Processing Unit)61、演算データを一時的に保存するメモリー62、CPU61が実行すべき制御プログラムや各種データを記憶保存するストレージ63、外部との通信を担うインターフェース(IF)64、ユーザーからの操作入力を受け付ける入力部65およびユーザーへの各種報知を行う表示部66などを有しており、これらが電気的に接続されて相互にデータ交換を行う。印刷処理システム1内に含まれるPC6は1台または複数台である。
プリンター7は、ネットワークプリンターとしての一般的な構成と同様のハードウェア構成を有している。すなわち、プリンター7は、当該プリンター各部の制御およびデータ処理を担うコントローラー71、印刷媒体への印刷動作を実行するプリンターエンジン72、画像データを一時的に保存するメモリー73、外部との通信を担うインターフェース(IF)74、ユーザーからの操作入力を受け付ける入力部75およびユーザーへの各種報知を行う表示部76などを有しており、これらが電気的に接続されて相互にデータ交換を行う。以下、プリンターエンジン72は一例としてインクジェット方式のものとして説明するが、印刷方式はこれに限定されず任意である。印刷処理システム1内に含まれるプリンター7は1台または複数台である。
なお、プリンター7は、大容量の画像データの受け入れを可能とするために、PC6と同様にストレージを有していてもよい。また、ユーザーインターフェースがPC6上で実現されることを前提に、入力部75および表示部76の少なくとも一方が簡略化または省略されてもよい。また、プリンター7はいわゆるネットワークプリンターとしてシステムに包含されるほか、LAN回線5を介さずにPC6と接続される、いわゆるローカルプリンターとして印刷処理システム1に包含されてもよい。
管理サーバー8は、LAN回線5を介して相互に接続される各種端末装置からなる印刷処理システム1を管理する機能を有するものである。その構成は一般的なPCと同様のものである。具体的には、管理サーバー8は、CPU81、メモリー82、ストレージ83、インターフェース(IF)84、入力部85および表示部86などを有している。
この印刷処理システム1は、PC6を操作するユーザーにより指定された内容の画像を、指定された印刷媒体に印刷するためのシステムである。印刷すべき画像としては、文書作成ソフトウェアで作成されたテキスト画像、描画ソフトウェアで形成されたグラフィック画像、デジタルカメラで撮影された写真、スキャナーで読み込まれた画像など種々のものがある。画像の内容を表す画像ファイルおよびプリンター7への印刷実行命令を含む印刷ジョブがプリンター7に与えられることで、プリンター7による印刷が実行される。
図2はプリンターの構成例を示す図である。プリンター7は、受信した画像データに基づいて印刷媒体PMにインクの液滴を吐出することより画像データに対応する画像を記印刷媒体PMに印刷する、いわゆるインクジェット方式の印刷装置である。プリンター7は、3種類のボックス部材、つまり上部ボックス部材701、下部ボックス部材702および小型ボックス部材703を組み合わせてなる筐体700と、筐体700を支持する脚部704とを有している。上部ボックス部材701および下部ボックス部材702は上下方向に積層されている。上部ボックス部材701の正面右側には操作パネル705が設けられている。また、下部ボックス部材702の正面左側にはインクを収容したインクカートリッジCが装填されたカートリッジホルダー706が設けられている。
操作パネル705には、画面に画像を表示する機能および画面へのタッチ操作による操作入力を受け付ける機能を有するタッチパネル707が設けられている。タッチパネル707には、プリンター7aの動作に関わる各種の操作メニューやパラメーターがボタンまたはアイコン等の適宜の画像オブジェクトを用いて表示される。ユーザーがタッチパネル707を押圧すると、押圧された位置に表示されたボタンに対応する機能が実行される。このように、タッチパネル707が設けられることにより、ユーザーに対してプリンター7aを操作するためのGUI(Graphical User Interface)環境が提供される。
さらに、操作パネル705には、押下されたときの機能が予め設定されたハードウェアキー708が設けられている。各種の動作設定など実行頻度の比較的低い操作については、上記したタッチパネル707を介した操作とすることにより、小面積の操作パネル705でも多くの操作を実現することが可能である。一方、印刷の開始および停止など、比較的実行頻度の高い操作や必要な時に速やかに処理されることを要する操作については、ハードウェアキー708に割り当てられている。ハードウェアキー708としては例えばプッシュボタンを用いることができる。この場合、タッチパネル707が図1の入力部75および表示部76の機能を兼備し、ハードウェアキー708も図1の入力部75として機能することになる。
図示を省略するが、下部ボックス部材702の後部(図2において奥側)においてスピンドルが水平に設けられるとともに当該スピンドルに対してロールが装着されている。そして、このロールに印刷前の長尺の印刷媒体PMが巻き取られており、ロールから上部ボックス部材701と下部ボックス部材702との間に印刷媒体PMを引き出し可能となっている。そして、プリンター7は、ロールから引き出された印刷媒体PMを吸引プラテン708の吸引により支持しつつ、インクカートリッジCから供給されたインクを印刷媒体PMへ向けてインクジェット方式で吐出する。これによって印刷媒体PMに画像が印刷される。こうして印刷された印刷媒体PMはプリンター7の前方へ送り出され、プリンター7の前面に設けられた案内面709に沿って自重により下方へ垂れ下がる。
プリンター7は、印刷媒体PMとして、紙幅が互いに異なる複数種のロール紙Pa,Pb、単葉シート状の記録紙Pcなどを使用可能である。印刷媒体PMとしては、この他にも、素材(紙、樹脂フィルム、布など)、その光学的特性(色、透明度、光沢の有無など)およびその形態(枚葉状、ロール状など)の組み合わせにより種々のものがあり、それらから適宜選択されたものを使用可能である。
印刷処理システム1により複数の印刷ジョブが順次処理されるとき、印刷ジョブ間で印刷媒体が同一であれば、それらの印刷ジョブを間断なく処理することが可能である。例えば複数の印刷ジョブを統合し1つの印刷ジョブとして処理することも可能である。一方、複数の印刷ジョブの間で印刷媒体が異なるとき、先の印刷ジョブの終了後、プリンター7の動作をいったん止めて印刷媒体を交換しなければならない。
印刷媒体の交換頻度が高くなると装置の稼働率が低下し、ユーザーが印刷成果物を得られるまでの待ち時間が長くなってしまう。例えば、複数の印刷ジョブをその発生順にしたがって実行する場合、このような問題が生じ得る。この問題を回避するために、複数の印刷ジョブがあるときに印刷媒体が共通である印刷ジョブができるだけまとめて実行されるように、印刷ジョブの実行順序が変更可能であることが好ましい。以下、この機能を可能とするための本実施形態のジョブ管理について説明する。
図3はこの印刷処理システムにおけるジョブ管理の概要を示す図である。印刷処理システム1を構成するPC6、プリンター7および管理サーバー8では、図1に示すハードウェア構成を有する各構成要素が予め作成された制御プログラムを実行することにより、図3に示される各機能ブロックがハードウェアまたはソフトウェアにより実現される。
ユーザーにより操作されるPC6は、ストレージ63に予め記録されているプログラムをCPU61が実行することにより、上記した文書作成ソフトウェアや描画ソフトウェアなどの画像編集アプリケーション611、プリンタードライバー612などの機能ブロックを実現する。画像の内容を表すデータは、ストレージ63に画像ファイル631として保存される。
ユーザーが画像編集アプリケーション611を用いて編集した画像の印刷を希望するとき、印刷対象となる印刷媒体やその他の印刷条件を指定した上で、印刷実行を指示する操作入力を、入力部65から画像編集アプリケーション611に対し行う。入力が受け付けられると、画像編集アプリケーション611からプリンタードライバー612へ、画像ファイル631および印刷条件に関する設定情報が受け渡される。プリンタードライバー612はプリンター7の制御に特化した制御プログラムであり、印刷すべき画像の内容を示す画像ファイルおよび設定情報に基づくデータ作成処理を行って、プリンター7に対応するジョブデータを作成する。
作成されたジョブデータおよびプリンター7への制御命令を含む印刷ジョブは、いったん管理サーバー8へ送られる。管理サーバー8のCPU81は、ストレージ83に予め記録されているプログラムを実行することで、ジョブスケジューラー811の機能を実現する。ジョブスケジューラー811は、PC6から送信される印刷ジョブを受信し、ストレージ83上に実現されるジョブテーブル831に保存する。
図4はジョブテーブルの例を示す図である。ジョブテーブル831には、それぞれに優先順位を付けて複数の未処理の印刷ジョブを格納することができる。ジョブスケジューラー811は、プリンター7の稼働状況に応じて、優先順位の高い印刷ジョブから順にプリンター7に送出して印刷処理を実行させる。ジョブテーブル831には、印刷ジョブに含まれるジョブ名、指定された印刷媒体の種類、印刷に要する時間の概算値(印刷時間)、印刷処理の実行条件、および、実行条件の変更の可否などの各種情報が記憶される。
印刷処理システム1が複数のPC6を含む場合、ジョブスケジューラー811は、それらのPC6から送出される印刷ジョブを同じジョブテーブル831に保存する。印刷処理システム1が複数のプリンター7を含む場合、ジョブスケジューラー811は、プリンター7の個体ごとに個別に設けられたジョブテーブル831に、当該プリンターが出力先として指定された印刷ジョブをまとめて保存する。
ジョブスケジューラー811は、ジョブテーブル831における印刷ジョブの配列順序を変更可能である。また、ジョブスケジューラー811は、ジョブテーブル831に保存された印刷ジョブをその配列順序に沿って順次プリンター7に送出し、プリンター7に印刷処理を実行させる。したがって、ジョブテーブル831における印刷ジョブの配列順序を調整することで、プリンター7における印刷処理の実行順序を決めることができる。
管理サーバー8のストレージ83にはさらに、ジョブスケジューラー811により参照される作業情報テーブル832が保存されている。作業情報テーブル832の機能について詳しくは後述するが、ジョブテーブル831における印刷ジョブの配列順序を定めるに当たってジョブスケジューラー811が参照する各種情報を格納するものである。
図5はこの印刷処理システムにおけるジョブ管理の他の態様を示す図である。この態様の印刷処理システム1aは、印刷処理システム1に設けられた管理サーバー8を使用せずにジョブ管理を実現するものである。したがって印刷処理システム1aを印刷ジョブ管理システムとして見たとき、管理サーバー8はなくてもよいことになる。ただしこの場合でも、印刷処理システム1aとしては、管理サーバー8はジョブ管理以外の各種の機能、例えばプリンター7の稼働状況を遠隔監視する機能を実現するために有効に機能する。
印刷処理システム1aでは、上記態様では管理サーバー8に設けられていたジョブスケジューラーおよび作業情報テーブルがPC6に、またジョブテーブルがプリンター7に設けられている。したがって、管理サーバー8はジョブ管理に寄与していない。より詳しくは、PC6のストレージ63に予め記憶された制御プログラムをCPU61が実行することにより、ジョブスケジューラー613がPC6上に実現される。また、PC6のストレージ63に作業情報テーブル632が置かれる。
また、プリンター7の適宜の記憶資源、例えばメモリー73上にジョブテーブル731が置かれる。PC6上のジョブスケジューラー611は、作業情報テーブル632を参照しつつ、プリンター7上のジョブテーブル731を遠隔操作する。この場合、単にジョブ管理という目的に限れば印刷処理システム上に管理サーバー8を必要としない。このように、管理サーバー8によらないジョブ管理も可能であるが、以下では図3に示した管理サーバー8によってジョブ管理が行われる態様を前提としてジョブ管理の詳細を説明する。
前記したように、ジョブスケジューラー811は、ジョブテーブル831に蓄積された印刷ジョブを優先順位に従って順次プリンター7に送信する。最上位の印刷ジョブが送出されるとテーブルから削除され、下位の印刷ジョブが繰り上がる。蓄積された印刷ジョブを送出する際のジョブ管理はこのようにして行うことができる。
一方、PC6から新たな印刷ジョブが送信されてきたとき、ジョブスケジューラー811は受信した印刷ジョブをジョブテーブル831に追加する。最も簡単なのは、新たな印刷ジョブをテーブルの最下位に配置することである。このようにすると、印刷ジョブは管理サーバー8が受信した順に処理されることになる。しかしながら、連続する印刷ジョブの間で印刷媒体が異なっていると交換作業のために処理を停止させる必要が生じ、システムの稼働率が低下する。そのため、印刷媒体の交換作業の頻度が低くなるように、そのタイミングが適切に選ばれる必要がある。
交換作業の頻度を下げるためには、印刷ジョブの順序を組み替える必要がある。そこでこの実施形態では、ジョブテーブル831に蓄積されている印刷ジョブの実行スケジュールをPC6の表示部66にGUI画面として表示する。具体的には、PC6が管理サーバー8のジョブテーブル831からデータを取得し適宜のアプリケーションでデータ加工を行うことで、実行スケジュールをGUI画面上で可視化することができる。
これにより、ユーザーに対し、現時点で計画されている実行スケジュールを提示し、また必要に応じて実行スケジュールを編集することのできる環境を提供することができる。詳しくは後述するが、GUI画面においては、印刷媒体の交換作業も1つのジョブとして表示される。以下、このような交換作業に対応する擬似的なジョブを「交換ジョブ」と称する。また、印刷ジョブおよび交換ジョブを総称して単に「ジョブ」ということがある。
ジョブテーブル831上でも、交換ジョブが印刷ジョブと同様の意味を有するものとして扱われる。すなわち、ジョブテーブル831に、印刷ジョブと同様にして交換ジョブを登録することが可能であり、その配列順序に応じたタイミングで交換作業が行われる。また、ジョブテーブル831上で印刷ジョブおよび交換ジョブの配列順序を調整することで、ジョブの実行順序を変更することができる。ジョブテーブル831上の交換ジョブは、プリンター7に何らかの動作をさせるものではなく、単なる管理上のダミージョブである。ただし、例えば、印刷媒体の交換時期が到来したことや作業の内容をプリンター7のオペレーターに報知するようなジョブデータが、交換ジョブとしてプリンター7に送信されてもよい。
図6は実行スケジュールを表示したGUI画面の例を示す図である。このGUI画面G1では、画面の上から下に向かって時刻が示されたマップ上に、各印刷ジョブの内容とその実行時間とが示される。すなわち、各印刷ジョブを示す矩形の中に、当該印刷ジョブの内容(ここではジョブ名、印刷媒体、実行条件)を示す情報が示される。また、画面上下方向における矩形の長さが当該印刷ジョブの実行に要する時間を表す。
ジョブAとジョブBとの間に配置された斜線を付した矩形は交換ジョブを表している。すなわち、図6ではロール紙Pを印刷媒体とするジョブAと、ロール紙Qを印刷媒体とするジョブBとの間では印刷媒体の交換が必要であることが示されている。交換ジョブを表す矩形の画面上下方向における長さは交換ジョブの所要時間を表している。マップにおいて交換ジョブが占めている期間には、印刷は実行されない。
一方、ジョブBとジョブCとの間では、いずれも印刷媒体がロール紙Qで共通であるため交換作業は不要であり、連続して、もしくは実行条件の差異に対応する僅かな時間間隔を空けて2つの印刷ジョブを実行することが可能である。以下、印刷ジョブおよび交換ジョブを総称して単に「ジョブ」ということがあるが、GUI画面に表示されるジョブはこれらに限定されず、例えばメンテナンス動作に対応するジョブが表示されてもよい。
ユーザーは、PC6に備えられた入力部65を介してジョブの実行スケジュールを編集することが可能である。例えば各ジョブを表す矩形を、マウスを用いてドラッグアンドドロップ操作することで、ジョブの順序を入れ替えてより好ましい実行スケジュールを作成することが可能である。編集結果は管理サーバー8に送信され、ジョブスケジューラー811はジョブテーブル831に編集結果を反映させる。ただし、ユーザーによる編集を無制限に許可したのでは、実行スケジュールは必ずしも最適なものとならない。そこで、次のようにしてジョブの実行スケジュールが管理される。
図7はジョブ管理処理の概要を示すフローチャートである。この処理は、管理サーバー8がPC6から送出された新たな印刷ジョブを受信したときに、ジョブスケジューラー811によって実行される。PC6から送信された印刷ジョブを受信すると、ジョブスケジューラー811は、印刷ジョブに含まれる各種の情報を取得し(ステップS101)、これらの情報により示される条件を可能な限り満たすように、実行スケジュール上に印刷ジョブを仮配置し、GUI画面に表示させる(ステップS102)。例えば新たな印刷ジョブにおいてその実行開始時刻が指定されている場合には、その時刻にできるだけ近くなるように、印刷ジョブが実行スケジュールに組み込まれる。そのような指定がなければジョブテーブル831の最下位に組み込まれる。
次に、新たに実行スケジュールに組み込まれた印刷ジョブと、時間軸においてその前後に予め配置されている印刷ジョブとが比較され、両者の間で印刷媒体の交換が必要であるか否かが判断される(ステップS103)。交換が必要と判断された場合の処理については後述する。
交換が不要と判断されると(ステップS103においてNO)、実行スケジュール上で新たな印刷ジョブを組み込むことのできる位置が探索される(ステップS104)。具体的には、既に登録されているジョブの間に、新たな印刷ジョブを組み込むことのできるだけの空き時間があるか否かが探索される。
印刷ジョブを挿入可能な位置が複数あるか否かが判断され(ステップS105)、1箇所だけであれば(ステップS105においてNO)その位置に印刷ジョブが挿入される(ステップS106)。挿入可能な位置が複数あれば(ステップS105においてYES)、GUI画面上でそれらの位置が選択可能に表示され(ステップS107)、ユーザーによる選択入力が受け付けられると、指定された位置に新たな印刷ジョブが配置される(ステップS108)。こうして編集された実行スケジュールは新たなGUI画面として表示される(ステップS109)。
一方、印刷媒体の交換が必要と判断されたとき(ステップS103においてYES)、作業情報テーブル832に記憶された作業情報に基づき、当該交換作業を行うための所要時間が見積もられる(ステップS111)。印刷媒体の交換作業の所要時間は一定ではなく種々の条件で変化する。例えば、比較的サイズが小さく軽量な印刷媒体であれば1人でも短時間で交換することが可能であっても、より大判の印刷媒体では交換作業にもより人数や時間を要することになる。例えば2人での作業を要する交換を行うためには、2人の作業者が確保されなければならない。さらに、同じ交換作業でも作業者の技量によって所要時間は異なる。
このように、交換作業の実行時期(実行開始時または終了時と、実行期間)は種々の因子の影響を受けており、交換作業の実行時期を加味して印刷ジョブの実行スケジュールを調整するに当たってはこの点も考慮する必要がある。この実施形態では、印刷媒体を交換する作業の実行時期に影響を与えるような影響因子について、影響因子が交換作業の実行時期に与える影響を作業情報として表したテーブルが予め作成されている。これが作業情報テーブル832である。
図8ないし図11は作業情報テーブルの例を示す図である。作業情報テーブル832は、ここに示す4つのテーブル832a,832b,832c,832dを含む。図8に示すテーブル832aでは、交換作業の作業内容と、それに要する作業者の人数、標準的な作業時間との関係が規定されている。すなわち、交換によりロール紙P、ロール紙Rを装着する作業は1人で実行可能であり、標準的な作業時間はそれぞれ20分、10分とされている。一方、ロール紙Qを装着する作業は2人が必要で、標準的な作業時間は30分とされている。
図9に示すテーブル832bでは、交換作業に携わる作業者の技量を表す指標としての熟練度が規定されている。すなわち、交換作業を実施するオペレーターとしてX,Y,Zの3名がおり、それぞれの熟練度は1,1,3であるとされている。ここで、数字が小さいほど熟練度が高いことを表すものとする。図10に示すテーブル832cでは、作業者の熟練度と、作業時間に乗じる係数との関係が規定されている。熟練度の高い作業者では係数が1で、熟練度が下がるにつれて係数が大きくなる。テーブル832aで規定された標準的な作業時間に上記係数を乗じた値が、作業者ごとの実際の作業時間とされる。熟練度が低い作業者ほど、作業時間は大きく見積もられる。
図11に示すテーブル832dは、各作業者X,Y,Zがどの時間帯にプリンター7の設置場所にいるかを例示したものである。この例では、8時から10時までは作業者Xのみが交換作業を実施可能な状態である一方、10時から12時の間、14時から18時までの間は作業者X,Yの2人による作業が可能である。このように、テーブル831dでは、時間帯ごとにどの作業者が何名で作業に当たれるかが規定されている。
各交換作業のうち2人を要するロール紙Qの交換は、作業者が2人いる時間帯にのみ実行可能であり、このことが当該交換作業の実行時期を規制する。また、作業者Zは他の作業者に比べ熟練度が低いため、他の作業者よりも交換作業に要する時間が長くなると推測される。
図7に戻って、ジョブ管理処理の説明を続ける。上記した作業情報テーブル832に規定された情報、すなわち作業情報に基づき、印刷媒体の交換に必要な所要時間が見積もられる(ステップS111)。求められる所要時間は、交換作業の内容や実施する作業者の実態に応じた長さとなる。そして、このような交換作業に対応する交換ジョブおよび交換後の印刷ジョブを含めたジョブテーブル832上のジョブを配列した実行スケジュールのうち、ユーザーの利便性をできるだけ低下させずに実現可能なものが探索される(ステップS112)。
ユーザーがどのようなスケジュールを好ましいと考えるかは状況により様々である。例えば、あるジョブの実行により得られる印刷成果物が決まった時刻までに必要であれば、スケジューリング済みの他の印刷ジョブの実行時期を変更してでも当該印刷ジョブの実行時期を確保することが求められる。また、急を要しない印刷ジョブであれば、他の印刷ジョブがあまり発生しない時間帯(例えば深夜)に実行されればよい。これらの諸条件は、各印刷ジョブにおいて「実行条件」として規定されている。実行スケジュールの作成においてはこの実行条件が考慮される。また、実行条件に反しない限りにおいて、システムの稼働率が高くなるスケジュールが好ましいものとされる。
そのような実行スケジュールの候補が複数あるか否かが判断される(ステップS113)。1通りだけであれば(ステップS113においてNO)その配置に応じて、交換ジョブおよびそれに続く新たな印刷ジョブがジョブテーブル831に追加される(ステップS114、S117)。実現可能な配置が複数あれば(ステップS113においてYES)、GUI画面上でそれらの配置が選択可能に表示され(ステップS115)、ユーザーによる選択入力が受け付けられると、指定された配置にしたがって交換ジョブが配置され、それに続く新たな印刷ジョブがさらに配置される(ステップS116、S117)。
こうして各ジョブが配置された実行スケジュールがGUI画面に表示される(ステップS109)。交換ジョブの実行時期が諸条件の影響を受けることを加味して実行スケジュールが調整されているので、この実行スケジュールに基づき実際に各ジョブが実行された場合、スケジュールと実際の処理とが大きく乖離することは抑制される。ユーザーは、さらなる調整が必要であれば上記した一連の処理を再実行することも可能である。
図12および図13は実行スケジュールの調整例を示す図である。図12に示す例では、ジョブAAがジョブテーブル831に予め登録されており、PC6から新たにジョブBBが送信されたものとする。新たなジョブBBはジョブAAの後に仮配置される。しかしながら、ジョブAAは印刷媒体としてロール紙Pを使用するものである一方、ジョブBBはロール紙Qを使用するものである。このため、ジョブAAとジョブBBとの間には印刷媒体の交換作業が必要となる。
ここで、作業情報テーブル832a(図8)より、ロール紙Qへの交換には2人の作業者が必要である。また、作業情報テーブル832d(図11)より、ジョブAAの終了後に2人の作業者が揃うのは14時であり、交換作業の開始時期は早くても14時である。そして、作業情報テーブル832b(図9)より、2人の作業者X,Yの熟練度はともに1であり、作業時間に乗じられる係数は、作業情報テーブル832c(図10)より1であることがわかる。したがって、交換作業に要する作業時間は図8に示される30分と見積もられる。
これらのことから、各ジョブの実行時期は次のように予測される。すなわち、図において「予測」と記された列に示されるように、ジョブAAの終了後、印刷媒体の交換が開始されるのは14時であり、その作業時間は約30分である。そして交換作業の終了後、ジョブBBの実行が可能となる。このためジョブAAとジョブBBとの間に大きな空き時間が生じ、システムの稼働率が下がってしまう。一方、図に「提案1」と記された列に示されるようにジョブAAとジョブBBとの実行順序を入れ替えたり、「提案2」と記された列に示されるようにジョブAAの実行条件を「高画質」から「高速」に変更して処理時間を短縮したりすることで、2つの印刷ジョブをより早期に完了させることができる可能性がある。
ジョブスケジューラー811は、作業情報テーブル832(832a〜832d)を参照しつつ、ジョブの順序や実行条件を変更した種々のパターンで各ジョブの実行時期を特定し、ユーザーの利便性やシステムの稼働率を向上させることのできる実行スケジュールを探索する(ステップS112)。なお、各印刷ジョブの実行時期や実行条件で予め変更が禁止された項目については、印刷ジョブで指定された条件が優先され、該条件に反するようなジョブの移動は規制される。
図12に「提案1」、「提案2」として示すように、実現可能性のある実行スケジュールが複数ある場合にはそれらが順番に、あるいは並列的にPC6の表示部66に表示される(ステップS115)。ユーザーはそれらの中から最も好ましいものを選択することができる(ステップS116)。
図13に示す例では、図に「仮配置」と記載した列に示されるように、ジョブAAA、ジョブBBB、ジョブCCCが予め登録されており、ユーザーがジョブBBBとジョブCCCとの間の空き時間に新たなジョブDDDを追加しようとしているものとする。特段の事情がない限り、印刷媒体としてのロール紙Pが共通であるジョブAAAとジョブBBBとが連続するように、スケジュールが作成されている。
一方、印刷媒体としてロール紙Pを使用するジョブBBBの後に、ロール紙Rを使用するジョブDDDを追加する場合、両ジョブの間で印刷媒体の交換が必要となる。作業情報テーブル832より、ジョブBBBの実行終了時点で交換作業を実行することができるのは作業者Zであり、該作業者Zは熟練度が低いため、交換作業には標準的な作業時間よりも長い時間がかかると予測される。このことから、図に「予測」と記した列に示されるように、ジョブDDDを挿入することでジョブCCCの実行開始が遅れてしまうおそれがあることがわかる。
「提案1」、「提案2」と記された列に示されるように、ジョブの順序を入れ替えたり変更可能な実行条件の変更を行ったりすることで、ジョブCCCの遅れを回避することのできるスケジューリングが可能であれば、それらがユーザーに提示され(ステップS115)、ユーザーはそれらから最も好ましいものを選択することができる(ステップS116)。
「提案2」においてはジョブDDDの後に比較的大きな空き時間が生じている。これは、ジョブCCCの実行条件として、その実行開始時期を変更することが禁止されている場合を想定したものである。すなわちこのスケジューリングにおいては、ジョブCCCの実行時期を維持することが稼働率の向上よりも優先されている。後刻この空き時間に挿入可能な印刷ジョブが発生すれば、改めてそのようにスケジューリングを行えばよい。
このように、ジョブの実行スケジュールを決定するに当たりどのような条件を優先するかは、ユーザーにより、また状況により様々である。印刷媒体の交換に要する作業時間に影響を与える影響因子について予め作業情報テーブルを用意しておき、該テーブルを参照しつつ実現可能なジョブの配置を探索することにより、このような種々の状況に対応して好ましい実行スケジュールを設定することが可能となる。
こうして作成された実行スケジュールは、印刷ジョブや交換作業にかかる実際の所要時間が加味されたものとなっているため、計画された実行スケジュールと実処理における各ジョブの実行時期との間の乖離を抑制することができる。ユーザーはジョブの実行時期を事前に知ることができ、計画されたタイミングで印刷成果物を入手することが可能となる。これにより、例えば交換作業の実作業時間を考慮しない従来技術のように、交換作業によって印刷ジョブの実行が遅れ、期待した時期に印刷成果物を入手することができないというユーザーの不満を解消することができる。
以上説明したように、上記実施形態においては、印刷処理システム1が本発明の「印刷ジョブ管理装置」に相当している。印刷処理システム1においては、管理サーバー8のCPU81が本発明の「スケジュール調整部」として機能している。また、ストレージ83が本発明の「スケジュール管理部」および「作業情報記憶部」として機能している。また、PC6の入力部65および表示部66が本発明の「受付部」および「表示部」としてそれぞれ機能している。
また、図5に示した管理サーバーによらない印刷処理システム1aも本発明の「印刷ジョブ管理システム」に相当する。そして、ジョブスケジューラー611を実装するCPU61が本発明の「スケジュール調整部」として機能し、プリンター7のメモリー73が「スケジュール管理部」として、PC6のストレージ63が「作業情報記憶部」としてそれぞれ機能している。この場合も、PC6の入力部65および表示部66が本発明の「受付部」および「表示部」として機能する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の「スケジュール調整部」がPC6または管理サーバー8に設けられるが、以下に説明するように、プリンター7に「スケジュール調整部」を設けることも可能である。
図14は印刷処理システムの他の構成例を示すブロック図である。この印刷処理システム1bも、PC6、管理サーバー8およびプリンター7を備える。ただし、上記したジョブスケジューラーと同等の機能を有するジョブスケジューラー711が、プリンター7のコントローラー71の機能の一部として実現される。また、ジョブテーブル731および作業情報テーブル732が、プリンター7のメモリー73上に設けられる。
このような構成では、上記したジョブ管理がプリンター7のみによって実現可能である。すなわち、PC6または管理サーバー8から送信される印刷ジョブはプリンター7のジョブスケジューラー711を介してジョブテーブル731に蓄積される。ジョブスケジューラー711は、作業情報テーブル732に記憶された作業情報および入力部75を介したユーザーからの操作入力に応じてジョブテーブル832を編集し、表示部76に表示させる。
この場合、プリンター7が本発明の「印刷装置」として機能し、コントローラー71が本発明の「スケジュール調整部」として、プリンターエンジン72が本発明の「印刷部」として、入力部75および表示部76が本発明の「受付部」および「表示部」として、それぞれ機能する。また、メモリー73が本発明の「スケジュール管理部」および「作業情報記憶部」として機能する。また、プリンター7を含む印刷処理システム1bも、本発明の「印刷ジョブ管理装置」として機能する。
この構成例においては、作業情報テーブル732に記憶される作業情報は、コントローラー71が実行するファームウェアの一部として予め用意されてもよく、また管理サーバー8から必要に応じて作業情報が供給される態様であってもよい。また、PC6または管理サーバー8からプリンター7のジョブテーブル731にアクセスし、PC6または管理サーバー8の表示部66,86に実行スケジュールを示すGUI画面が表示される態様でもよい。
また、上記実施形態における印刷媒体の種類、ジョブテーブルおよび作業情報テーブルの内容等はその例を示したものにすぎず、本発明が上記実施形態に限定されるものではない。また、上記実施形態における作業情報テーブル832は4種類の影響因子に対応する4つのテーブル832a〜832dを含むが、影響因子についても上記の全てを必須とするものではなく、また上記以外のものが加えられてもよい。
また、上記実施形態では、管理サーバー8上のジョブテーブル831が、ユーザーが使用するPC6の表示部66を介してGUI画面として表示されるが、これに加えて、またはこれに代えて、管理サーバー8上の表示部86でジョブテーブル831が表示される構成であってもよい。
また、印刷ジョブ管理システムは印刷装置に組み込まれた態様であってもよく、また印刷ジョブ管理システムが印刷装置として機能するものであってもよい。
1,1a,1b…印刷処理システム(印刷ジョブ管理装置)、 6…PC、 7…プリンター(印刷装置)、 8…管理サーバー、 61,81…CPU(スケジュール調整部)、 63,83…ストレージ(スケジュール管理部、作業情報記憶部)、 65,75…入力部(受付部)、 66,76…表示部、 71…コントローラー(スケジュール調整部)、 72…プリンターエンジン(印刷部)、 73…メモリー(スケジュール管理部、作業情報記憶部)、 611…画像編集アプリケーション、 612…プリンタードライバー、 613,711,811…ジョブスケジューラー、 631…画像ファイル、 731,831…ジョブテーブル、 632,732,832…作業情報テーブル
Claims (8)
- 印刷ジョブが処理される順序を定める実行スケジュールを管理するスケジュール管理部と、
印刷媒体の交換作業の実行時期に影響を与える影響因子と前記影響因子に関する作業情報とを記憶する作業情報記憶部と、
前記印刷ジョブの設定入力を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記印刷ジョブを前記実行スケジュールに追加するスケジュール調整部と、
前記実行スケジュールから特定される前記印刷ジョブの実行時期を表示する表示部と
を備え、
前記スケジュール調整部は、前記受付部が受け付けた前記印刷ジョブが前記印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、前記交換が必要と判断すれば、前記受付部が受け付けた前記印刷ジョブの実行時期を、前記作業情報に基づき特定した前記交換作業の実行時期の後に設定して前記表示部に表示させる、印刷ジョブ管理装置。 - 前記スケジュール調整部は、前記受付部への前記実行スケジュールの編集入力に応じて前記実行スケジュールを変更する請求項1に記載の印刷ジョブ管理装置。
- 前記表示部は、前記交換作業の実行時期を表示する請求項1または2に記載の印刷ジョブ管理装置。
- 前記作業情報は、交換される前記印刷媒体の種類に関する情報を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷ジョブ管理装置。
- 前記作業情報は、前記交換作業に必要な作業者の人数に関する情報を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷ジョブ管理装置。
- 前記作業情報は、前記交換作業を行う作業者の技量に関する情報を含む請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷ジョブ管理装置。
- 印刷ジョブの実行スケジュールを管理するスケジュール管理部と、
印刷媒体の交換作業の実行時期に影響を与える影響因子と影響因子に関する作業情報と少なくとも1つを記憶する作業情報記憶部と、
前記印刷ジョブの設定入力を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記印刷ジョブを前記実行スケジュールに追加するスケジュール調整部と、
前記実行スケジュールから特定される前記印刷ジョブの実行時期を表示する表示部と、
前記実行スケジュールに基づく順序で前記印刷ジョブを処理して印刷を実行する印刷部と
を備え、
前記スケジュール調整部は、前記受付部が受け付けた前記印刷ジョブが前記印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、前記交換が必要と判断すれば、前記受付部が受け付けた前記印刷ジョブの実行時期を、前記作業情報に基づき特定した前記交換作業の実行時期の後に設定して前記表示部に表示させる、印刷装置。 - 印刷ジョブが処理される順序を定める実行スケジュールを管理する印刷ジョブ管理方法において、
印刷媒体の交換作業の実行時期に影響を与える影響因子に関する作業情報を予め求めておき、
前記印刷ジョブの設定入力を受け付け、
受け付けられた前記印刷ジョブが前記印刷媒体の交換を要するか否かを判断し、
前記交換が必要と判断したとき、前記作業情報に基づき前記交換作業の実行時期を特定し、受け付けられた前記印刷ジョブの実行時期を、前記作業情報に基づき特定した前記交換作業の実行時期の後に設定した前記実行スケジュールを表示部に表示させる、印刷ジョブ管理方法。
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JP2020003946A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理システム、印刷システム及びプログラム |
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