JP2017177283A - ロボット制御装置、ロボットおよびシミュレーション装置 - Google Patents

ロボット制御装置、ロボットおよびシミュレーション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】仮想空間上で仮想ロボットが仮想の物体に衝突することを抑制することができるシミュレーション装置、前記シミュレーション装置のシミュレーション結果に基づいてロボットを制御するロボット制御装置およびロボットを提供すること。【解決手段】仮想空間上で仮想ロボットの動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置のシミュレーション結果に基づいて、ロボットを制御するロボット制御装置であって、前記シミュレーションでは、前記仮想空間上に、第1領域と、前記第1領域の内部に位置する第2領域と、を設定可能であり、前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1領域に前記仮想ロボットの特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限され、前記第2領域に前記仮想ロボットの前記特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作が停止、または、前記仮想ロボットが前記第2領域から退避することを特徴とするロボット制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット制御装置、ロボットおよびシミュレーション装置に関するものである。
基台と、複数のアーム(リンク)を有するマニピュレーターとを備えるロボットが知られている。マニピュレーターの隣り合う2つのアームのうちの一方のアームは、関節部を介して、他方のアームに回動可能に連結され、最も基端側(最も上流側)のアームは、関節部を介して、基台に回動可能に連結されている。関節部はモーターにより駆動され、その関節部の駆動により、アームが回動する。また、最も先端側(最も下流側)のアームには、エンドエフェクターとして、例えば、着脱可能にハンドが装着される。そして、ロボットは、例えば、ハンドで対象物を把持し、その対象物を所定の場所へ移動させ、組立等の所定の作業を行う。
このようなロボットの動作を制御するロボット制御装置として、特許文献1には、実際の安全柵の内側に設定された仮想安全柵と、ロボットの手首やその手首に備えたワーク、ツール等を内包するように設定された2以上の3次元空間領域とを定義し、ロボットを制御する装置が開示されている。
このロボット制御装置では、3次元空間領域の軌跡計算上での予測位置と仮想安全柵との照合を行い、仮想安全柵内にいずれかの3次元空間領域が侵入すると、ロボットの動作を停止する。これにより、ロボットと実際の安全柵との衝突を抑制することができる。
特開2004−322244号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロボット制御装置では、仮想安全柵内に3次元空間領域が侵入したときにロボットの停止動作を開始しても、ロボットの動作速度が速い場合等は、ロボットが、瞬時に停止することができず、安全柵に衝突する虞がある。
本発明の目的は、仮想空間上で仮想ロボットが仮想の物体に衝突することを抑制することができるシミュレーション装置、前記シミュレーション装置のシミュレーション結果に基づいてロボットを制御するロボット制御装置およびロボットを提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本発明のロボット制御装置は、仮想空間上で仮想ロボットの動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置のシミュレーション結果に基づいて、ロボットを制御するロボット制御装置であって、
前記シミュレーションでは、
前記仮想空間上に、第1領域と、前記第1領域の内部に位置する第2領域と、を設定可能であり、
前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1領域に前記仮想ロボットの特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限され、前記第2領域に前記仮想ロボットの前記特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作が停止、または、前記仮想ロボットが前記第2領域から退避することを特徴とする。
これにより、例えば、衝突させたくない仮想の物体を囲むように第1領域および第2領域を設定してシミュレーションを行った場合、ロボットを周辺機器等の衝突させたくない物体に衝突させることなく動作させることができ、安全性が高い。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記第1領域および前記第2領域は、前記仮想空間上の所定の物体を囲んでいることが好ましい。
これにより、例えば、前記所定の物体を衝突させたくない仮想の物体に設定してシミュレーションを行った場合、仮想ロボットが仮想の周辺機器等の衝突させたくない仮想の物体に衝突することを抑制することができる。これによって、ロボットを周辺機器等の衝突させたくない物体に衝突させることなく動作させることができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記第1領域および前記第2領域は、ワールド座標系とは異なる座標系に基づいて設定可能であることが好ましい。
これにより、任意の方向に座標軸を設定することができ、利便性が高い。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記仮想空間上の所定の物体を半透明に表示することが可能であることが好ましい。
これにより、仮想の物体の内部を容易に視認することができ、容易にシミュレーションを行うことができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記半透明に表示される前記物体の透明度を設定可能であることが好ましい。
これにより、仮想の物体の輪郭の見え具合と内部の見え具合のバランスを調整することができ、容易にシミュレーションを行うことができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記仮想空間上の所定の物体と、前記仮想ロボットとが接触した場合、前記物体と前記仮想ロボットとの接触部分に前記物体および前記仮想ロボットとは異なる第1マークが表示されることが好ましい。
これにより、仮想の物体と仮想ロボットとの接触部分を容易に把握することができる。これによって、仮想ロボットの移動経路や仮想の周辺機器の配置等の設定を容易に行うことができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記第1マークを囲む半透明の第2マークが表示されることが好ましい。
これにより、仮想の物体と仮想ロボットとの接触部分をより容易に把握することができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記接触部分の座標が表示されることが好ましい。
これにより、仮想の物体と仮想ロボットとの接触部分の位置を、定量的に、容易かつ正確に把握することができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、
前記仮想ロボットの形状に基づいて前記仮想ロボットに第1マージンを設定可能であり、前記仮想空間上の所定の物体の形状に基づいて前記物体に第2マージンを設定可能であり、
前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1マージンと前記第2マージンとが接触すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限されるか、または、前記仮想ロボットの動作が停止するか、または、前記第1マージンが前記第2マージンから離間する方向に前記仮想ロボットが退避することが好ましい。
これにより、例えば、衝突させたくない仮想の物体に第2マージンを設定してシミュレーションを行った場合、仮想ロボットが仮想の周辺機器や他の仮想ロボット等の衝突させたくない仮想の物体に衝突することを抑制することができる。これによって、ロボットを周辺機器や他のロボット等の衝突させたくない物体に衝突させることなく動作させることができる。
本発明のロボット制御装置では、前記シミュレーションでは、前記第1マージンの厚さおよび前記第2マージンの厚さを変更可能であることが好ましい。
これにより、例えば、衝突させたくない仮想の物体を囲むように第1領域および第2領域を設定してシミュレーションを行った場合、仮想ロボットが仮想の周辺機器等の衝突させたくない仮想の物体に衝突することを抑制することができ、また、第1マージンまたは第2マージンの厚さが厚すぎて仮想ロボットの作業の妨げになることを抑制することができる。これによって、ロボットを周辺機器等の衝突させたくない物体に衝突させることなく動作させることができ、また、第1マージンまたは第2マージンの厚さが厚すぎてロボットの作業の妨げになることを抑制することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記仮想ロボットは、仮想マニピュレーターを有し、
前記シミュレーションでは、前記仮想マニピュレーターの特定部分の可動範囲を表示可能であることが好ましい。
これにより、仮想マニピュレーターの特定部分の可動範囲を容易に把握することができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記仮想マニピュレーターは、回動可能に設けられた複数の仮想アームを有し、
前記シミュレーションでは、前記仮想アーム毎に、前記仮想アームを回動させたときの前記仮想マニピュレーターの前記特定部分の可動範囲を表示可能であることが好ましい。
これにより、仮想アーム毎に、仮想アームを回動させたときの仮想マニピュレーターの特定部分の可動範囲を容易に把握することができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボット制御装置では、前記仮想マニピュレーターの前記特定部分は、前記仮想マニピュレーターの先端であることが好ましい。
これにより、仮想マニピュレーターの先端の可動範囲を容易に把握することができる。これによって、高性能のロボット制御装置を容易に提供することができる。
本発明のロボットは、本発明のロボット制御装置により制御されることを特徴とする。
これにより、ロボットが周辺機器等の衝突させたくない物体に衝突することを抑制することができ、安全性が高い等の前記本発明のロボット制御装置の利点を有するロボットを提供することができる。
本発明のシミュレーション装置は、仮想空間上で仮想ロボットの動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、
前記シミュレーションでは、
前記仮想空間上に、第1領域と、前記第1領域の内部に位置する第2領域と、を設定可能であり、
前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1領域に前記仮想ロボットの特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限され、前記第2領域に前記仮想ロボットの前記特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作が停止、または、前記仮想ロボットが前記第2領域から退避することを特徴とする。
これにより、仮想空間上での仮想ロボットの動作のシミュレーションにおいて、例えば、衝突させたくない仮想の物体を囲むように第1領域および第2領域を設定した場合、仮想ロボットが仮想の周辺機器等の衝突させたくない仮想の物体に衝突することを抑制することができる。
本発明のロボットの第1実施形態におけるロボットを正面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットの概略図である。 本発明のロボットおよびロボット制御装置の第1実施形態の主要部のブロック図である。 本発明のシミュレーション装置の第1実施形態を示すブロックである。 図4に示すシミュレーション装置のシミュレーションを説明するための図である。 図4に示すシミュレーション装置のシミュレーションを説明するための図である。 図3に示すロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明のシミュレーション装置の第2実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。 本発明のシミュレーション装置の第3実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。 本発明のシミュレーション装置の第4実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。 本発明のシミュレーション装置の第4実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。 本発明のシミュレーション装置の第5実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。 本発明のシミュレーション装置の第5実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。 本発明のシミュレーション装置の第5実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。
以下、本発明のロボット制御装置、ロボットおよびシミュレーション装置を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のロボットの第1実施形態におけるロボットを正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットの概略図である。図3は、本発明のロボットおよびロボット制御装置の第1実施形態の主要部のブロック図である。図4は、本発明のシミュレーション装置の第1実施形態を示すブロックである。図5は、図4に示すシミュレーション装置のシミュレーションを説明するための図である。図6は、図4に示すシミュレーション装置のシミュレーションを説明するための図である。図7は、図3に示すロボット制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
なお、以下では、説明の都合上、図1、図2、図5および図6中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1、図2、図5および図6中の基台側を「基端」または「上流」、その反対側を「先端」または「下流」と言う。また、図1、図2、図5および図6中の上下方向が鉛直方向である。
また、図5のみ、表示装置の表示画面の輪郭を示し、他の図では、前記輪郭の表示は省略する。
図4に示すシミュレーション装置5は、仮想空間上で仮想ロボット1Aの動作のシミュレーションを行う装置である。この仮想空間は、本実施形態では、3次元の仮想空間であるが、これに限定されるものではない。また、図3に示すロボット制御装置20は、シミュレーション装置5の前記シミュレーションのシミュレーション結果に基づいて、ロボット1を制御する。
なお、仮想ロボット1Aの各部の符号は、それぞれ、実際のロボット1の対応する各部の符号の後に「A」を付けて表記する。また、仮想ロボット1Aの各部の名称は、それぞれ、実際のロボット1の対応する各部の名称の前に「仮想」を付けて表記する。また、仮想ロボット1Aの説明は、ロボット1の説明で代用する。
まず、ロボット1およびロボット制御装置20について説明する。
図1〜図3に示すロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1を制御するロボット制御装置20とを備えている。すなわち、ロボット1は、ロボット制御装置により制御される。このロボットシステム100の用途は特に限定されないが、ロボットシステム100は、例えば、腕時計のような精密機器等を製造する製造工程等で用いることができる。
ロボット制御装置20は、ロボット1にその一部または全部が内蔵されていてもよく、また、ロボット1とは、別体であってもよい。
また、ロボット制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が内蔵されたパーソナルコンピューター(PC)等で構成することができる。このロボット制御装置20は、ロボット1の後述する第1駆動源401の作動(駆動)を制御する第1駆動源制御部201、第2駆動源402の作動を制御する第2駆動源制御部202、第3駆動源403の作動を制御する第3駆動源制御部203、第4駆動源404の作動を制御する第4駆動源制御部204、第5駆動源405の作動を制御する第5駆動源制御部205および第6駆動源406の作動を制御する第6駆動源制御部206と、制御部207と、各情報を記憶する記憶部208等を備えている。
図1および図2に示すように、ロボット1は、基台11と、マニピュレーター10(ロボットアーム)とを備えている。マニピュレーター10は、第1アーム12、第2アーム13、第3アーム14、第4アーム15、第5アーム17および第6アーム18と、第1駆動源401、第2駆動源402、第3駆動源403、第4駆動源404、第5駆動源405および第6駆動源406とを備えている。また、第5アーム17および第6アーム18によりリスト16が構成され、第6アーム18の先端部、すなわちリスト16の先端面163には、例えば、ハンド等のエンドエフェクター(図示せず)を着脱可能に取り付けることができるようになっている。そして、このロボット1は、例えば、ハンドで精密機器、部品等を把持したまま、アーム12〜15、リスト16等の動作を制御することにより、当該精密機器、部品を搬送する等の各作業を行うことができる。
ロボット1は、基台11と、第1アーム12と、第2アーム13と、第3アーム14と、第4アーム15と、第5アーム17と、第6アーム18とが基端側から先端側に向ってこの順に連結された垂直多関節(6軸)ロボットである。以下では、第1アーム12、第2アーム13、第3アーム14、第4アーム15、第5アーム17、第6アーム18、リスト16をそれぞれ「アーム」とも言う。また、第1駆動源401、第2駆動源402、第3駆動源403、第4駆動源404、第5駆動源405および第6駆動源406をそれぞれ「駆動源」とも言う。なお、アーム12〜15、17および18の長さは、それぞれ、特に限定されず、適宜設定可能である。
基台11と第1アーム12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回動軸O1を回動中心とし、その第1回動軸O1周りに回動可能となっている。第1回動軸O1は、基台11の設置面である床101の上面の法線と一致している。また、第1回動軸O1は、ロボット1の最も上流側にある回動軸である。この第1アーム12は、モーター(第1モーター)401Mおよび減速機(図示せず)を有する第1駆動源401の駆動により回動する。また、モーター401Mは、モータードライバー301を介してロボット制御装置20により制御される。なお、前記減速機が省略されていてもよい。
第1アーム12と第2アーム13とは、関節(ジョイント)172を介して連結されている。そして、第2アーム13は、第1アーム12に対し、水平方向と平行な第2回動軸O2を回動中心として回動可能となっている。第2回動軸O2は、第1回動軸O1と直交している。この第2アーム13は、モーター(第2モーター)402Mおよび減速機(図示せず)を有する第2駆動源402の駆動により回動する。また、モーター402Mは、モータードライバー302を介してロボット制御装置20により制御される。なお、前記減速機が省略されていてもよい。また、第2回動軸O2は、第1回動軸O1に直交する軸と平行であってもよい。
第2アーム13と第3アーム14とは、関節(ジョイント)173を介して連結されている。そして、第3アーム14は、第2アーム13に対して水平方向と平行な第3回動軸O3を回動中心とし、その第3回動軸O3周りに回動可能となっている。第3回動軸O3は、第2回動軸O2と平行である。この第3アーム14は、モーター(第3モーター)403Mおよび減速機(図示せず)を有する第3駆動源403の駆動により回動する。また、モーター403Mは、モータードライバー303を介してロボット制御装置20により制御される。なお、前記減速機が省略されていてもよい。
第3アーム14と第4アーム15とは、関節(ジョイント)174を介して連結されている。そして、第4アーム15は、第3アーム14に対し、第3アーム14の中心軸方向と平行な第4回動軸O4を回動中心とし、その第4回動軸O4周りに回動可能となっている。第4回動軸O4は、第3回動軸O3と直交している。この第4アーム15は、モーター(第4モーター)404Mおよび減速機(図示せず)を有する第4駆動源404の駆動により回動する。また、モーター404Mは、モータードライバー304を介してロボット制御装置20により制御される。なお、前記減速機が省略されていてもよい。また、第4回動軸O4は、第3回動軸O3に直交する軸と平行であってもよい。
第4アーム15とリスト16の第5アーム17とは、関節(ジョイント)175を介して連結されている。そして、第5アーム17は、第4アーム15に対して第5回動軸O5を回動中心とし、その第5回動軸O5周りに回動可能となっている。第5回動軸O5は、第4回動軸O4と直交している。この第5アーム17は、モーター(第5モーター)405Mおよび減速機(図示せず)を有する第5駆動源405の駆動により回動する。また、モーター405Mは、モータードライバー305を介してロボット制御装置20により制御される。なお、前記減速機が省略されていてもよい。また、第5回動軸O5は、第4回動軸O4に直交する軸と平行であってもよい。
リスト16の第5アーム17と第6アーム18とは、関節(ジョイント)176を介して連結されている。そして、第6アーム18は、第5アーム17に対して第6回動軸O6を回動中心とし、その第6回動軸O6周りに回動可能となっている。第6回動軸O6は、第5回動軸O5と直交している。この第6アーム18は、モーター(第6モーター)406Mおよび減速機(図示せず)を有する第6駆動源406の駆動により回動する。また、モーター406Mは、モータードライバー306を介してロボット制御装置20により制御される。なお、前記減速機が省略されていてもよい。また、第6回動軸O6は、第5回動軸O5に直交する軸と平行であってもよい。
なお、リスト16は、第6アーム18として、円筒状をなすリスト本体161を有し、また、第5アーム17として、リスト本体161と別体で構成され、当該リスト本体161の基端部に設けられ、リング状をなす支持リング162を有している。
駆動源401〜406には、それぞれのモーターまたは減速機に、第1角度センサー411、第2角度センサー412、第3角度センサー413、第4角度センサー414、第5角度センサー415、第6角度センサー416が設けられている。これらの角度センサーとしては、特に限定されず、例えば、ロータリーエンコーダー等のエンコーダー等を用いることができる。これらの角度センサー411〜416により、それぞれ、駆動源401〜406のモーターまたは減速機の回転軸(回動軸)の回転(回動)角度を検出する。
また、駆動源401〜406のモーターとしては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いるのが好ましい。
ロボット1は、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。すなわち、駆動源401〜406、角度センサー411〜416は、それぞれ、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。
そして、ロボット制御装置20は、アーム12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、ロボット制御装置20は、角度センサー411〜416により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角速度や回転角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、ロボット制御装置20の記憶部208に予め記憶されている。
本実施形態では、基台11は、ロボット1の鉛直方向の最も下方に位置し、設置スペースの床101等に固定(設置)される部分である。この固定方法としては、特に限定されず、例えば、本実施形態では、複数本のボルト111による固定方法を用いている。
基台11には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜306等が収納されている。
アーム12〜15は、それぞれ、中空のアーム本体2と、アーム本体2内に収納され、モーターを備える駆動機構3と、アーム本体2内を封止する封止封止手段4とを有している。なお、図面では、第1アーム12が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「2a」、「3a」、「4a」とも表記し、第2アーム13が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「2b」、「3b」、「4b」とも表記し、第3アーム14が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「体2c」、「3c」、「4c」とも表記し、第4アーム15が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「2d」、「3d」、「4d」とも表記する。
次に、シミュレーション装置5について説明するが、まず、仮想ロボット1Aについて簡単に説明する。
図5に示すように、仮想ロボット1Aは、前述した実施のロボット1と同様であり、仮想基台11Aと、仮想マニピュレーター10A(仮想ロボットアーム)とを備えている。仮想マニピュレーター10Aは、回動可能に設けられた複数のアーム、本実施形態では、仮想第1アーム12A、仮想第2アーム13A、仮想第3アーム14A、仮想第4アーム15A、仮想第5アーム17Aおよび仮想第6アーム18Aを備えている。また、仮想マニピュレーター10Aは、これらのアームを駆動する複数の駆動源、本実施形態では、6つの駆動源(図示せず)を備えている。
また、仮想第5アーム17Aおよび仮想第6アーム18Aにより仮想リスト16Aが構成され、仮想第6アーム18Aの先端、すなわち仮想リスト16Aの先端には、例えば、仮想ハンド等の仮想エンドエフェクター(図示せず)を着脱可能に取り付けることができるようになっている。
なお、以下のシミュレーション装置5の説明は、仮想ロボット1Aの仮想第6アーム18Aに仮想エンドエフェクターを取り付けない状態で行う。
図4に示すように、シミュレーション装置5は、各制御を行う制御部51と、各情報を記憶する記憶部52と、各操作を行う操作部53とを備えている。このシミュレーション装置5は、仮想空間上で仮想ロボット1Aの動作のシミュレーションを行う機能を有している。
また、シミュレーション装置5には、シミュレーションを示す画像等の各画像を表示可能な表示装置6が接続されている。シミュレーション装置5と、表示装置6とにより、シミュレーションシステムが構成される。なお、表示装置6に代えて、シミュレーション装置5が表示装置(表示部)を備えていてもよく、また、表示装置6とは別に、シミュレーション装置5が表示装置を備えていてもよい。以下、シミュレーション装置5が行うシミュレーションについて説明する。
図5および図6に示すように、シミュレーション装置5のシミュレーションでは、仮想空間上に、第1領域71と、第1領域71の内部に位置する第2領域72とを設定可能である。なお、仮想空間には、ワールド座標系(グローバル座標系)が設定される。そして、仮想ロボット1Aが動作する場合、図5に示すように、第1領域71に仮想ロボット1Aの特定部分が侵入すると、仮想ロボット1Aの動作速度が制限され、図6に示すように、第2領域72に仮想ロボット1Aの前記特定部分が侵入すると、仮想ロボット1Aの動作が停止、または、仮想ロボット1Aが第2領域72から退避する。このシミュレーションは、表示装置6に表示される。
また、第1領域71および第2領域72は、それぞれ、仮想空間上に、任意に設定可能であり、仮想空間上の所定の物体81、例えば、仮想ロボット1Aを衝突させたくない物体81を囲むように設定される。この物体81としては、例えば、周辺機器等が挙げられる。これにより、仮想ロボット1Aが周辺機器等の衝突させたくない物体81に衝突することを抑制することができる。これによって、容易にシミュレーションを行うことができる。例えば、実際のロボット1についてのオフラインティーチング等を容易に行うことができる。
また、第1領域71および第2領域72は、それぞれ、ワールド座標系に基づいて設定可能であるが、ワールド座標系とは異なる座標系に基づいても設定可能であり、本実施形態では、第1領域71および第2領域72の設定をワールド座標系とは異なる座標系に基づいて行う。ワールド座標系とは異なる座標系としては、例えば、ローカル座標系(ユーザー座標系)等が挙げられる。これにより、任意の方向に座標軸を設定することができ、利便性が高い。
また、第1領域71および第2領域72は、それぞれ、3次元の領域である。この第1領域71および第2領域72の形状は、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能であり、本実施形態では、直方体である。直方体には立方体が含まれる。なお、第1領域71および第2領域72の形状は、それぞれ、後述する他の実施形態におけるマージンのような形状、すなわち、所定の対象物の外形に沿った形状であってもよい。
また、第1領域71の形状と、第2領域72の形状とは、同一、すなわち、相似形でもよく、また、異なっていてもよい。
また、仮想ロボット1Aの前記特定部分は、任意に設定可能であり、本実施形態では、「仮想ロボット1Aのいずれかの部分」に設定される。したがって、本実施形態では、第1領域71に仮想ロボット1Aのいずれかの部分が侵入すると、仮想ロボット1Aの動作速度が制限され、第2領域72に仮想ロボット1Aのいずれかの部分が侵入すると、仮想ロボット1Aの動作が停止、または、仮想ロボット1Aが第2領域72から退避する。
また、前記特定部分の他の具体例としては、仮想マニピュレーター10Aの先端、仮想マニピュレーター10Aの先端から基端方向に所定距離離間した部分等が挙げられる。
この場合、仮想第6アーム18Aに仮想エンドエフェクターが装着されていない状態の仮想ロボット1Aでは、仮想第6アーム18Aの先端が仮想マニピュレーター10Aの先端である。
また、仮想第6アーム18Aに仮想エンドエフェクターが装着された状態の仮想ロボット1Aでは、その仮想エンドエフェクターの先端を仮想マニピュレーター10Aの先端としてもよく、また、仮想第6アーム18Aの先端を仮想マニピュレーター10Aの先端としてもよい。すなわち、仮想マニピュレーター10Aの先端として、仮想エンドエフェクターの先端と仮想第6アーム18Aの先端とのいずれか一方を選択可能になっている。
また、仮想ロボット1Aの動作速度の制限の具体例としては、下記(1)および(2)が挙げられる。
(1)動作速度を第1領域71への侵入前よりも遅くする。具体的には、仮想マニピュレーター10Aの先端部の移動速度を第1領域71への侵入前よりも遅くする。
(2)動作速度の上限値を第1領域71への侵入前よりも小さくする。具体的には、仮想マニピュレーター10Aの先端部の移動速度の上限値を第1領域71への侵入前よりも小さくする。
また、仮想ロボット1Aが第2領域72から退避する場合、仮想ロボット1Aが退避する位置は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能であるが、第1領域71の外側に退避することが好ましい。なお、仮想ロボット1Aが退避する位置としては、例えば、初期位置等が挙げられる。
前述したシミュレーション装置5のシミュレーション結果は、ロボット制御装置20の記憶部208に記憶される。
そして、前記シミュレーション結果の情報は、ロボット制御装置20の実際のロボット1の制御に用いられる。
また、他の構成例としては、第1領域71および第2領域72の情報が、ロボット制御装置20の記憶部208に記憶される。すなわちロボット制御装置20では、第1領域71および第2領域72が定義される。
そして、前記定義された第1領域71および第2領域72の情報は、ロボット制御装置20の実際のロボット1の制御に用いられる。すなわち、ロボット制御装置20は、第1領域71および第2領域72の情報に基づいてロボット1を制御する。
このロボット1の制御は、前記シミュレーションと同様であり、簡単に説明すると、第1領域71にロボット1の特定部分が侵入すると、ロボット1の動作速度が制限され、第2領域72にロボット1の前記特定部分が侵入すると、ロボット1の動作が停止、または、ロボット1が第2領域72から退避する。なお、この制御は、シミュレーション装置5をロボット制御装置20に接続して行ってもよい。
次に、ロボット制御装置20のロボット1の制御動作の1例を説明する。なお、以下の制御動作の説明では、ロボット1の前記特定部分を「ロボット1のいずれかの部分」に設定し、第1領域71にロボット1のいずれかの部分が侵入すると、ロボット1の動作速度を侵入前よりも遅くし、第2領域72にロボット1のいずれかの部分が侵入すると、ロボット1の動作が停止する場合を説明する。
図7に示すように、このロボット1の制御では、まず、ロボット1が第1領域71に侵入したか否かを判断する(ステップS101)。ここでは、ロボット1のうちのいずれかの部分が第1領域71に侵入した場合には、「侵入した」と判断し、ロボット1のうちのいずれの部分も第1領域71に侵入していないと判断した場合は、「侵入していない」と判断する。
ステップS101において、ロボット1が第1領域71に侵入したと判断した場合は、ロボット1の動作速度を第1領域71への侵入前よりも遅くし(ステップS102)、ステップS103に進む。ロボット1の動作速度を低速にすることにより、ロボット1が第2領域に侵入した場合に、ロボット1の動作を素早く停止させることができる。
また、ステップS101において、ロボット1が第1領域71に侵入していないと判断した場合は、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行する。
次いで、ステップS103では、ロボット1の全体が第1領域71の外に出たか否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103において、ロボット1の全体が第1領域71の外に出たと判断した場合は、ロボット1の動作速度を元の速度、すなわち、第1領域71への侵入前の速度に戻す(ステップS104)。そして、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行する。
また、ステップS103において、ロボット1の少なくとも一部が第1領域71の外に出ていない、すなわち、ロボット1が第1領域71に侵入していると判断した場合は、ロボット1が第2領域72に侵入したか否かを判断する(ステップS105)。ここでは、ロボット1のうちのいずれかの部分が第2領域72に侵入した場合には、「侵入した」と判断し、ロボット1のうちのいずれの部分も第2領域72に侵入していないと判断した場合は、「侵入していない」と判断する。
ステップS105において、ロボット1が第2領域72に侵入したと判断した場合は、ロボット1の動作を停止させる(ステップS106)。これにより、ロボット1が実際の周辺機器等の衝突させたくない物体に衝突することを抑制することができる。
また、ステップS105において、ロボット1が第2領域72に侵入していないと判断した場合は、ステップS103に戻り、再度、ステップS103以降を実行する。
以上説明したように、シミュレーション装置5では、仮想空間上での仮想ロボット1Aの動作のシミュレーションにおいて、仮想ロボット1Aが仮想の周辺機器等の衝突させたくない物体81に衝突することを抑制することができる。
そして、前述したシミュレーション装置5のシミュレーション結果は、ロボット1の制御において利用される。すなわち、ロボット制御装置20は、前記シミュレーション結果に基づいてロボット1を制御する。これにより、ロボット1を実際の周辺機器等の衝突させたくない物体に衝突させることなく動作させることができる。このようにして、安全で、高性能のロボット制御装置20を容易に提供することができる。
なお、本実施形態では、第1領域71と第2領域72との2重の領域が設定可能に構成されているが、本発明では、これに限らず、3重以上の領域が設定可能に構成されていてもよい。3重以上の領域を設定する場合は、例えば、動作速度を段階的に制限する。
<第2実施形態>
図8は、本発明のシミュレーション装置の第2実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。なお、図8では、セルの内部は、簡略化して図示している。
以下、第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態のロボット制御装置20は、以下説明する第2実施形態のシミュレーション装置5が行うシミュレーションのシミュレーション結果に基づいてロボット1を制御する。
図8に示すように、第2実施形態のシミュレーション装置5のシミュレーションでは、仮想空間上の所定の物体の1例であるセル82を半透明に表示することが可能である。
前記半透明とは、透明度が完全に透明である場合の半分という意味ではなく、対象物の内部を視認することが可能な透明度を有していることである。また、対象物自体を視認することができない完全な透明は除かれる。
これにより、例えば、シミュレーション装置5にCADデータ等を取り込んだ場合に、仮想空間上でセル82を取り除く等の操作を行うことなく、セル82の内部や、セル82の内部に配置されている作業台や作業対象物等の物体83を容易に視認することができる。これによって、容易にシミュレーションを行うことができる。例えば、実際のロボット1についてのオフラインティーチング、仮想ロボット1Aの動作経路の確認、仮想ロボット1Aの衝突の確認等を容易に行うことができる。
また、シミュレーションでは、半透明に表示されるセル82の透明度を設定可能である。これにより、セル82の輪郭の見え具合とセル82の内部の見え具合のバランスを調整することができ、容易にシミュレーションを行うことができる。
また、シミュレーション装置5は、前記半透明の表示を有効にする第1表示モードと、無効にする第2表示モードとを選択することが可能に構成されている。これにより、あえて半透明に表示したくない場合は、第2表示モードを選択することで対応することができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、セル82を半透明に表示することを例に挙げて説明したが、本発明では、これに限らず、仮想空間上の仮想ロボット1A以外の複数の物体のうちの任意の物体について、半透明に表示することが可能に構成してもよい。また、所定の1つの物体に着目した場合に、その物体の任意の部分のみを半透明に表示することが可能に構成してもよい。また、ロボットについても半透明に表示することが可能に構成してもよく、また、ロボットの任意の部分のみを半透明に表示することが可能に構成してもよい。
これは、例えば、シミュレーション装置5にCADデータ等を取り込む際のユニット単位で、第1表示モードと第2表示モードとの選択や、透明度の設定を行うことが可能に構成することで実現することができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明のシミュレーション装置の第3実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。
以下、第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態のロボット制御装置20は、以下説明する第3実施形態のシミュレーション装置5が行うシミュレーションのシミュレーション結果に基づいてロボット1を制御する。
図9に示すように、第3実施形態のシミュレーション装置5のシミュレーションでは、仮想空間上の所定の物体84と、仮想ロボット1Aとが接触した場合、物体84と仮想ロボット1Aとの接触部分に物体84および仮想ロボット1Aとは異なる第1マーク73が表示される。
これにより、物体84と仮想ロボット1Aとの接触部分を容易に把握することができる。これによって、容易にシミュレーションを行うことができる。例えば、実際のロボット1についてのオフラインティーチング、仮想ロボット1Aの移動経路や仮想の周辺機器の配置等の設定を容易に行うことができる。
また、第1マーク73の形状は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能であり、本実施形態では、球である。また、第1マーク73の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能である。なお、本実施形態では、第1マーク73は、小球で構成されている。
また、物体84と仮想ロボット1Aとが接触した場合、第1マーク73を囲む半透明の第2マーク74が表示される。
これにより、物体84と仮想ロボット1Aとの接触部分をより容易に把握することができる。
また、第2マーク74の形状は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能であり、本実施形態では、球である。また、第2マーク74の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能である。なお、本実施形態では、第2マーク74は、第1マーク73よりも大きい半径の小球で構成されており、第1マーク73の中心と第2マーク74の中心とが一致するように配置されている。
また、前記第1マーク73および第2マーク74の色は、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能であるが、第1マーク73の色と第2マーク74の色とは、異なっていることが好ましい。これにより、第1マーク73を容易に視認することができる。
また、物体84と仮想ロボット1Aとが接触した場合、物体84と仮想ロボット1Aとの接触部分の座標が表示される。本実施形態では、前記接触部分のX座標、Y座標およびZ座標が、枠75内に表示される。なお、図示の例では、枠75内に、座標(122、135、600)が表示されている。
これにより、物体84と仮想ロボット1Aとの接触部分の位置を、定量的に、容易かつ正確に把握することができる。
また、物体84と仮想ロボット1Aとが接触した場合、物体84と仮想ロボット1Aとのうちの少なくとも一方の色、好ましくは両方の色を、接触する前と異なる色、例えば、赤色に変更する。この場合、第1マーク73および第2マーク74の色は、それぞれ、前記接触後の色とは異なる色、すなわち、赤色とは異なる色に設定され、また、その色は、それぞれ、複数の色のうちから所定の色を選択可能に構成されている。
これにより、物体84と仮想ロボット1Aとが接触したことを容易に把握することができる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図10および図11は、それぞれ、本発明のシミュレーション装置の第4実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。
以下、第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態のロボット制御装置20は、以下説明する第4実施形態のシミュレーション装置5が行うシミュレーションのシミュレーション結果に基づいてロボット1を制御する。
図10および図11に示すように、第4実施形態のシミュレーション装置5のシミュレーションでは、仮想ロボット1Aの形状に基づいて仮想ロボット1Aにマージン761を設定可能であり、また、仮想ロボット2Aの形状に基づいて仮想ロボット2Aにマージン762を設定可能である。同様に、仮想空間上の所定の物体85の形状に基づいて物体85にマージン771を設定可能であり、また、仮想空間上の所定の物体86の形状に基づいて物体86にマージン772を設定可能である。また、マージン761は、仮想ロボット1Aの外形に沿って、所定の厚さに設定され、また、マージン762は、仮想ロボット2Aの外形に沿って、所定の厚さに設定される。同様に、マージン771は、物体85の外形に沿って、所定の厚さに設定され、また、マージン772は、物体86の外形に沿って、所定の厚さに設定される。なお、物体85および86は、それぞれ、仮想ロボット1Aおよび2Aを衝突させたくない物体である。
また、マージン761、762、771および772の厚さは、それぞれ、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定可能である。また、マージン761、762、771および772の厚さは、互いに同一であってもよく、また、異なっていてもよい。
また、マージン761の厚さは、一定であってよく、また、部位によって異なっていてもよい。マージン762、771および772の厚さについても同様である。
ここで、仮想ロボット1Aを中心に考える場合、その仮想ロボット1Aに設定されたマージン761が第1マージンであり、他の3つのマージン762、771および772は、それぞれ、第2マージンである。また、この場合は、仮想ロボット2Aは、仮想空間上の所定の物体として規定される。
同様に、仮想ロボット2Aを中心に考える場合、その仮想ロボット2Aに設定されたマージン762が第1マージンであり、他の3つのマージン761、771および772は、それぞれ、第2マージンである。また、この場合は、仮想ロボット1Aは、仮想空間上の所定の物体として規定される。
すなわち、仮想ロボット1Aと仮想ロボット2Aとの関係では、そのうちの一方が、特許請求の範囲で規定している仮想ロボットであり、他方が、仮想空間上の所定の物体である。
また、仮想ロボット1Aが動作する場合、図11に示すように、マージン761と、他の3つのマージン762、771および772のうちのいずれかと、が接触すると、仮想ロボット1Aの動作速度が制限されるか、または、仮想ロボット1Aの動作が停止するか、または、マージン761が前記接触した他のマージンから離間する方向に仮想ロボット1Aが退避する。なお、図11には、マージン761と、マージン771とが接触した例が示されている。
これにより、仮想ロボット1Aが、物体85、86および仮想ロボット2Aに衝突することを抑制することができる。
同様に、仮想ロボット2Aが動作する場合、マージン762と、他の3つのマージン761、771および772のうちのいずれかと、が接触すると、仮想ロボット2Aの動作速度が制限されるか、または、仮想ロボット2Aの動作が停止するか、または、マージン762が前記接触した他のマージンから離間する方向に仮想ロボット2Aが退避する。
これにより、仮想ロボット2Aが、物体85、86および仮想ロボット1Aに衝突することを抑制することができる。
これによって、容易にシミュレーションを行うことができる。例えば、実際のロボット1についてのオフラインティーチング等を容易に行うことができる。
また、仮想ロボット1Aおよび2Aの動作速度の制限の具体例としては、それぞれ、下記(1)および(2)が挙げられる。
(1)動作速度をマージン同士の接触前よりも遅くする。具体的には、仮想マニピュレーター10Aの先端部の移動速度をマージン同士の接触前よりも遅くする。
(2)動作速度の上限値をマージン同士の接触前よりも小さくする。具体的には、仮想マニピュレーター10Aの先端部の移動速度の上限値をマージン同士の接触前よりも小さくする。
また、シミュレーションでは、マージン761、762、771および772の厚さをそれぞれ変更可能である。
これにより、仮想ロボット1Aが、物体85、86および仮想ロボット2Aに衝突することや、仮想ロボット2Aが、物体85、86および仮想ロボット1Aに衝突することをより確実に抑制することができる。また、マージン761、762、771または772の厚さが厚すぎて仮想ロボット1A、2Aの作業の妨げになることを抑制することができる。
以上のような第4実施形態によっても、前述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、仮想ロボット1Aと、仮想空間上の物体85とに着目した場合、本実施形態では、仮想ロボット1Aおよび物体85のそれぞれにマージンを設定可能であるが、本発明では、これに限らず、仮想ロボット1Aのみにマージンを設定可能に構成してもよく、また、物体85のみにマージンを設定可能に構成してもよい。
同様に、仮想ロボット1Aと、仮想ロボット2Aとに着目した場合、本実施形態では、仮想ロボット1Aおよび2Aのそれぞれにマージンを設定可能であるが、本発明では、これに限らず、仮想ロボット1Aのみにマージンを設定可能に構成してもよく、また、仮想ロボット2Aのみにマージンを設定可能に構成してもよい。
そして、本実施形態では、マージン同士の接触をトリガーとして所定の動作を行うように構成されているが、前記一方のみにマージンを設定する場合は、そのマージンと、仮想ロボットや物体との接触をトリガーとして所定の動作を行うように構成する。
<第5実施形態>
図12〜図14は、それぞれ、本発明のシミュレーション装置の第5実施形態におけるシミュレーションを説明するための図である。
以下、第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態のロボット制御装置20は、以下説明する第5実施形態のシミュレーション装置5が行うシミュレーションのシミュレーション結果に基づいてロボット1を制御する。
図12および図13に示すように、第5実施形態のシミュレーション装置5のシミュレーションでは、仮想ロボット1Aの仮想マニピュレーター10Aの特定部分の可動範囲、すなわち、可動が可能な範囲を表示可能である。
また、仮想マニピュレーター10Aの前記特定部分は、任意に設定可能であり、本実施形態では、前記特定部分は、「仮想マニピュレーター10Aの先端」である。
本実施形態では、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲は、図12に示すように、斜視図に、線分91で示され、また、図13に示すように、平面図に、線分92で示される。図12に示す斜視図では、線分91で囲まれた領域が、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲である。この場合、点線で示される領域は、非可動範囲である。また、図13に示す平面図では、線分92で囲まれた領域が、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲である。この場合、点線で示される領域は、非可動範囲である。
これにより、仮想マニピュレーター10Aの特定部分、すなわち、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲を容易に把握することができる。これによって、容易にシミュレーションを行うことができる。例えば、実際のロボット1についてのオフラインティーチング、仮想の周辺機器の配置等の設定を容易に行うことができる。
なお、本実施形態のように、仮想第6アーム18Aに仮想エンドエフェクターAが装着されていない状態の仮想ロボット1Aでは、仮想第6アーム18Aの先端が仮想マニピュレーター10Aの先端である。
また、仮想第6アーム18Aに仮想エンドエフェクターが装着された状態の仮想ロボット1Aでは、その仮想エンドエフェクターの先端を仮想マニピュレーター10Aの先端としてもよく、また、仮想第6アーム18Aの先端を仮想マニピュレーター10Aの先端としてもよい。すなわち、仮想マニピュレーター10Aの先端として、仮想エンドエフェクターの先端と仮想第6アーム18Aの先端とのいずれか一方を選択可能になっている。
なお、前記特定部分の他の具体例としては、例えば、仮想マニピュレーター10Aの先端から基端方向に所定距離離間した部分等が挙げられる。
また、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲は、前記斜視図や平面図に限らず、例えば、側面図、正面図、背面図、底面図等で表示してもよく、また、斜視図において視点を変更できるようにしてもよい。
また、前記可動範囲を半透明に表示することを可能にしてもよく、また、その透明度を設定可能にしてもよい。
また、シミュレーションでは、仮想アーム毎に、その仮想アームを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの特定部分、すなわち、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲を表示可能である。
本実施形態では、仮想ロボット1Aの任意の姿勢において、仮想第1アーム12Aのみを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲と、仮想第2アーム13Aのみを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲と、仮想第3アーム14Aのみを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲とを表示できるようになっている。
図14に示すように、仮想第1アーム12Aのみを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲は、斜視図に、線分93で示される。また、仮想第2アーム13Aのみを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲は、斜視図に、線分94で示される。また、仮想第3アーム14Aのみを回動させたときの仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲は、斜視図に、線分95で示される。なお、図14には、線分93、94および95が3つとも記載されているが、その線分93、94および95は、それぞれ、1つずつ個別に表示される。また、図14では、線分93、94および95は、それぞれ、互いに区別し易いように、異なる線で記載されている。
これにより、仮想第1アーム12Aのみを回動させたとき、仮想第2アーム13Aのみを回動させたとき、仮想第3アーム14Aのみを回動させたときのそれぞれについて、仮想マニピュレーター10Aの先端の可動範囲を容易に把握することができる。これによって、容易にシミュレーションを行うことができる。例えば、実際のロボット1についてのオフラインティーチング、仮想の周辺機器の配置等の設定を容易に行うことができる。
なお、線分93、94および95は、1つの画像に同時に表示されるように構成されていてもよい。
以上のような第5実施形態によっても、前述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のロボット制御装置、ロボットおよびシミュレーション装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、ロボットの基台の固定箇所は、例えば、設置スペースにおける床であるが、本発明では、これに限定されず、この他、例えば、天井、壁、作業台、地上等が挙げられる。
また、本発明では、ロボットは、セル内に設置されていてもよい。この場合、ロボットの基台の固定箇所としては、例えば、セルの床部、天井部、壁部、作業台等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボット(基台)が固定される平面(面)である第1面は、水平面と平行な平面(面)であるが、本発明では、これに限定されず、例えば、水平面や鉛直面に対して傾斜した平面(面)でもよく、また、鉛直面と平行な平面(面)であってもよい。すなわち、第1回動軸は、鉛直方向や水平方向に対して傾斜していてもよく、また、水平方向と平行であってもよい。
また、前記実施形態では、マニピュレーターの回動軸の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、マニピュレーターの回動軸の数は、例えば、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。すなわち、前記実施形態では、アーム(リンク)の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、アームの数は、例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、または、7つ以上でもよい。この場合、例えば、前記実施形態のロボットにおいて、第2アームと第3アームとの間にアームを追加することにより、アームの数が7つのロボットを実現することができる。
また、前記実施形態では、マニピュレーターの数は、1つであるが、本発明では、これに限定されず、マニピュレーターの数は、例えば、2つ以上でもよい。すなわち、ロボット(ロボット本体)は、例えば、双腕ロボット等の複数腕ロボットであってもよい。
また、本発明では、ロボットは、他の形式のロボットであってもよい。具体例としては、例えば、脚部を有する脚式歩行(走行)ロボット、スカラーロボット等の水平多関節ロボット等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボット制御装置と、シミュレーション装置とは別の装置であるが、本発明では、これに限定されず、例えば、ロボット制御装置がシミュレーション装置の機能を有していてもよい。
1…ロボット、1A…仮想ロボット、2A…仮想ロボット、2…アーム本体、2a…アーム本体、2b…アーム本体、2c…アーム本体、2d…アーム本体、32…駆動機構、3…駆動機構、3a…駆動機構、3b…駆動機構、3c…駆動機構、3d…駆動機構、4…封止手段、4a…封止手段、4b…封止手段、4c…封止手段、4d…封止手段、5…シミュレーション装置、6…表示装置、10…マニピュレーター、10A…仮想マニピュレーター、11…基台、11A…仮想基台、12…第1アーム、12A…仮想第1アーム、13…第2アーム、13A…仮想第2アーム、14…第3アーム、14A…仮想第3アーム、15…第4アーム、15A…仮想第4アーム、16…リスト、16A…仮想リスト、17…第5アーム、17A…仮想第5アーム、18…第6アーム、18A…仮想第6アーム、20…ロボット制御装置、51…制御部、52…記憶部、53…操作部、71…第1領域、72…第2領域、73…第1マーク、74…第2マーク、75…枠、81…物体、82…セル、83…物体、84…物体、85…物体、86…物体、91…線分、92…線分、93…線分、94…線分、95…線分、100…ロボットシステム、101…床、111…ボルト、161…リスト本体、162…支持リング、163…先端面、171…関節、172…関節、173…関節、174…関節、175…関節、176…関節、201…第1駆動源制御部、202…第2駆動源制御部、203…第3駆動源制御部、204…第4駆動源制御部、205…第5駆動源制御部、206…第6駆動源制御部、207…制御部、208…記憶部、301…モータードライバー、302…モータードライバー、303…モータードライバー、304…モータードライバー、305…モータードライバー、306…モータードライバー、401…第1駆動源、401M…モーター、402…第2駆動源、402M…モーター、403…第3駆動源、403M…モーター、404…第4駆動源、404M…モーター、405…第5駆動源、405M…モーター、406…第6駆動源、406M…モーター、411…第1角度センサー、412…第2角度センサー、413…第3角度センサー、414…第4角度センサー、415…第5角度センサー、416…第6角度センサー、761…マージン、762…マージン、771…マージン、772…マージン、O1…第1回動軸、O2…第2回動軸、O3…第3回動軸、O4…第4回動軸、O5…第5回動軸、O6…第6回動軸、S101〜S106…ステップ

Claims (15)

  1. 仮想空間上で仮想ロボットの動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置のシミュレーション結果に基づいて、ロボットを制御するロボット制御装置であって、
    前記シミュレーションでは、
    前記仮想空間上に、第1領域と、前記第1領域の内部に位置する第2領域と、を設定可能であり、
    前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1領域に前記仮想ロボットの特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限され、前記第2領域に前記仮想ロボットの前記特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作が停止、または、前記仮想ロボットが前記第2領域から退避することを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記シミュレーションでは、前記第1領域および前記第2領域は、前記仮想空間上の所定の物体を囲んでいる請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記シミュレーションでは、前記第1領域および前記第2領域は、ワールド座標系とは異なる座標系に基づいて設定可能である請求項1または2に記載のロボット制御装置。
  4. 前記シミュレーションでは、前記仮想空間上の所定の物体を半透明に表示することが可能である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  5. 前記シミュレーションでは、前記半透明に表示される前記物体の透明度を設定可能である請求項4に記載のロボット制御装置。
  6. 前記シミュレーションでは、前記仮想空間上の所定の物体と、前記仮想ロボットとが接触した場合、前記物体と前記仮想ロボットとの接触部分に前記物体および前記仮想ロボットとは異なる第1マークが表示される請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  7. 前記シミュレーションでは、前記第1マークを囲む半透明の第2マークが表示される請求項6に記載のロボット制御装置。
  8. 前記シミュレーションでは、前記接触部分の座標が表示される請求項6または7に記載のロボット制御装置。
  9. 前記シミュレーションでは、
    前記仮想ロボットの形状に基づいて前記仮想ロボットに第1マージンを設定可能であり、前記仮想空間上の所定の物体の形状に基づいて前記物体に第2マージンを設定可能であり、
    前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1マージンと前記第2マージンとが接触すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限されるか、または、前記仮想ロボットの動作が停止するか、または、前記第1マージンが前記第2マージンから離間する方向に前記仮想ロボットが退避する請求項1ないし8のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  10. 前記シミュレーションでは、前記第1マージンの厚さおよび前記第2マージンの厚さを変更可能である請求項9に記載のロボット制御装置。
  11. 前記仮想ロボットは、仮想マニピュレーターを有し、
    前記シミュレーションでは、前記仮想マニピュレーターの特定部分の可動範囲を表示可能である請求項1ないし10のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  12. 前記仮想マニピュレーターは、回動可能に設けられた複数の仮想アームを有し、
    前記シミュレーションでは、前記仮想アーム毎に、前記仮想アームを回動させたときの前記仮想マニピュレーターの前記特定部分の可動範囲を表示可能である請求項11に記載のロボット制御装置。
  13. 前記仮想マニピュレーターの前記特定部分は、前記仮想マニピュレーターの先端である請求項11または12に記載のロボット制御装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載のロボット制御装置により制御されることを特徴とするロボット。
  15. 仮想空間上で仮想ロボットの動作のシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、
    前記シミュレーションでは、
    前記仮想空間上に、第1領域と、前記第1領域の内部に位置する第2領域と、を設定可能であり、
    前記仮想ロボットが動作する場合、前記第1領域に前記仮想ロボットの特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作速度が制限され、前記第2領域に前記仮想ロボットの前記特定部分が侵入すると、前記仮想ロボットの動作が停止、または、前記仮想ロボットが前記第2領域から退避することを特徴とするシミュレーション装置。
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