JP2017176190A - 天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法 - Google Patents

天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】天然の竹素材から成る竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法を提供する。【解決手段】釣竿は、その外表面の略全域にわたって多数の凸部20が設けられた細長い釣竿本体を備える。この釣竿本体の前記外表面には、シゴキ塗装により塗膜層28A〜Dが形成される。この塗膜層28A〜Dは、多数の凸部20の各々の周囲を迂回するように伸びる線状の模様を有するように形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法に関する。
従来、カーボン等の人工素材から成るブランクの表面に竹の地色に近い薄い茶色の塗膜層を形成し、この塗膜層の上に竹目模様の塗装を施すことで天然の竹竿に似た外観を有するようにした釣竿が知られている。竹目模様は、主に、竹の節を模した模様と、節間において釣竿の長手方向に伸びる線状の模様とから成る。
竹目模様のうち節間における線状の模様を表現するための塗装は、従来、例えばシゴキ塗装によって行われている。このシゴキ塗装は、可撓性素材から成るリング状のシゴキ部材の内周面に微少な凹凸が形成したものを用いて行われる。釣竿のシゴキ塗装においては、典型的には、シゴキ部材の内周面に塗料を付着させ、この塗料が付着した内周面を塗装対象のブランクの外表面に接触させた状態で、当該ブランクの長手方向に移動させることにより、シゴキ部材の塗料がブランクの外表面に塗布される。このような方法でシゴキ塗装を行うことにより、ブランクの外表面に、その長手方向に伸びる線状の模様が形成される。
特開2001−61376号公報(特許第4051161号)に記載されているように、リング状のシゴキ部材の代わりに、塗料を付着させた布、スポンジ、又は作業者の手の平を用いてシゴキ塗装を行うこともできる。例えば、作業者の手に平を用いる場合には、塗料を付着させた手の平でブランクを握り込み、その握り込んだままの状態で手の平をブランクの長手方向に移動させることで、節間の線状の模様を形成することができる。このような手の平を用いたシゴキ塗装を特に手拭き塗装ということがある。
特開2001−61376号公報
竹竿を模した塗装は、より天然の竹竿に似た外観を実現できることが望ましいが、シゴキ塗装では、節間の線状の模様が直線状になってしまうため、人工的な印象の外観となってしまう。このように、従来の竹竿に似せるための塗装が施された釣竿には改善の余地がある。
特開2001−61376号公報には、竹の節に相当する部分に膨出部を形成することで、その膨出部の周囲に自然な線状の模様を形成できることが説明されているが、膨出部が存在しない節間において線状の模様を自然に形成する方法については明らかにされていない。したがって、特に、節間においても天然の竹に似た線状の模様を有する釣竿が求められる。
そこで、本発明は、天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法を提供することを目的とする。特に、本願発明の一実施形態においては、天然素材の竹竿の節間の線状模様をより忠実に再現できる釣竿及びその製造方法を提供することを目的とする。本発明のこれら以外の目的は、明細書全体を通じて明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る釣竿は、その外表面の略全域にわたって多数の凸部が離散的に設けられた細長いブランクを備える。このブランクの前記外表面には、シゴキ塗装により、ブランクの長手方向に前記多数の凸部の各々の周囲を迂回するように伸びる線状の模様を有するように塗膜層が形成される。この塗膜層は、前記ブランクの外表面に直接形成されてもよく、間接的に形成されてもよい。例えば、ブランクの外表面にクリアー層を形成し、塗膜層は、このクリアー層を介してブランクに形成されてもよい。
本発明の一実施形態に係る釣竿製造方法は、細長いブランクを準備する工程と、このブランクの外表面の略全域にわたって多数の凸部を形成する工程と、シゴキ塗装により、ブランクの長手方向に前記多数の凸部の各々の周囲を迂回するように伸びる線状の模様を有するように塗膜層を形成する工程と、を備える。本発明の一実施形態に係る釣竿製造方法は、ブランクの外表面にクリアー層を形成する工程をさらに備えてもよい。この場合、塗膜は、クリアー層を介してブランクに形成される。
本発明の一実施形態において、ブランクの外周面に設けられた多数の凸部は、インクジェット印刷又はスクリーン印刷の少なくとも一方によって設けられる。
多数の凸部が形成されたブランクにシゴキ塗装を行うと、凸部においては、リング状部材の内周面や手の平に塗布された塗料が、その凸部の周囲を迂回したり、凸部で途切れたりするように見える。天然の竹においても、節間の線状の模様が途中が歪んでいたり途中で途切れていることが多く、本発明によって、このような天然素材の竹竿の節間の線状模様がより忠実に再現される。
以上述べたように、本発明の実施形態によって、天然素材の竹竿に似た外観を有する釣竿及びその製造方法が提供される。特に、本願発明の一実施形態においては、天然素材の竹竿の節間の線状模様をより忠実に再現可能な釣竿及びその製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る釣竿の手元側を模式的に示す図。 図1の釣竿における竿管の一部を拡大して示す模式図。 本発明の一実施形態に係る釣竿の断面を模式的に示す図。 本発明の一実施形態に係る釣竿に形成された多数の凸部及びシゴキ塗装により形成された塗膜層の線状の模様を模式的に示す図。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿の手元側の部分を模式的に示す図であり、図2は、図1の釣竿における竿管の一部を拡大して模式的に示す図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る釣竿Rは、細長い手元側竿管10と、釣竿本体の手元側端部に設けられたグリップ12とを備える。
竿管10の表面には、天然の竹の模様を模した竹目模様が付されている。この竹目模様は、節部16における天然の竹の節を模した模様と、節部16の間に位置する節間部14における線状の模様を含む。節部16が設けられる位置は、天然の竹における節の位置に相当する。節間部14の模様は、図2に示すように、竿管10の長手方向に伸びる複数の線状の模様から成る。この線状の模様は、後述するように、天然の竹の節間の模様と同様に、一直線状ではなく、途中でわずかに曲がったり、途切れたりするように形成される。このように、線状の模様が、曲がったり、途中で途切れていることにより、より一層自然の竹に似た外観が得られる。
一実施形態において、節部16には、実際の竹竿における節の外観を模した模様が形成される。実際の竹竿における節部は、茶色又は褐色であり、節よりも手元側の領域は節間よりも暗い(明度が低い)色を有し、節よりも穂先側の領域は節間よりも明るい(明度が高い)色を有する。このような天然素材の竹竿における節部の外観を表現するために、本発明の一実施形態における釣竿の節部16は、図2に示すように、その根元側に低明度装飾層16aを有し、その穂先側に高明度装飾層16bを有する。天然の竹素材を用いた竹竿においては、節部を黒く塗りつぶすこともあるので、これに倣って節部16を黒く塗りつぶしてもよい。節部16の模様は、竿管10の長手方向の任意の位置に付すことができるが、自然な外観を表現するためには、互いの間隔がほぼ等しくなるように配置されることが望ましい。
低明度装飾層16a及び高明度装飾層16bは、インクジェット印刷、吹き付け塗装、しごき塗装等の様々な方法で形成される。
図示していないが、手元側竿管10の穂先側端部には、穂先側竿管が連結される。穂先側竿管も手元側竿管10と同様の方法で形成され得る。
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態に係る釣竿についてさらに説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る竿管10の部分的な断面を模式的に示す図である。図3に示すように、本発明の一実施形態に係る竿管10は、ブランク22と、ブランク22の上に形成されたクリアー層24と、クリアー層24の上に形成された第1塗膜層26と、第1塗膜層26の上にシゴキ塗装により形成された第2塗膜層28とを備える。
ブランク22は、人工素材から作製され、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグシートから作製される。具体的には、繊維強化プリプレグシートを芯金に巻回した後、硬化、脱芯等の工程を行うことにより、ブランク22が得られる。繊維強化プリプレグシートを用いた釣竿本体は、当業者に知られている様々な製法を用いて作製され得る。また、ブランク22の材料は本明細書で説明されるものに限定されず、本明細書で説明されたもの以外の様々な公知の材料を用いて作製され得る。
一実施形態において、ブランク22の外表面には、クリアー層24が設けられる。クリアー層24は、ブランク10を覆い、ブランク10の外表面を平滑化することができる。クリアー層24は、クリアー塗料(塗料から顔料を除いたもの)をブランク10に塗布することにより形成され得る。クリアー塗料としては、例えば、樹脂としてアクリル酸エステル及び二アクリル酸ヘキサメチレンを含み、開始剤としてジフェニル-2,4,6-トリメチルベンゾイルホスフィン=オキシドを含み、さらに添加剤を含むものを用いることができる。クリアー層24を形成するための材料や形成方法は、本明細書で明示的に説明されるものに限定されず、それ以外の様々な公知の材料や塗装方法を用いて形成され得る。
一実施形態において、クリアー層24の上面には、第1塗膜層26が形成される。第1塗膜層26は、エポキシ樹脂塗料やポリウレタン樹脂塗料等の様々な樹脂系塗料を、クリアー層24の表面に塗布することにより形成される。第1塗膜層26は、例えば吹き付け塗装やシゴキ塗装により形成される。この樹脂系塗料は、天然の竹の地色と似た茶色又は褐色であることが望ましい。第1塗膜層26を形成する塗料の種類は本明細書で明示的に説明されるものに限定されず、それ以外の様々な公知の材料や公知の塗装方法を用いて形成され得る。一実施形態においては、クリアー層24を省略することが可能である。この場合、塗膜層26は、竿管10上に直接塗布される。
第1塗膜層26の上面には、ブランク22の長手方向の略全域にわたって多数の凸部20が離散的に設けられる。この凸部20は、例えばイングジェット印刷やスクリーン印刷により形成される。インクジェット印刷を用いる場合には、多数の凸部20の各々は、ノズルから噴射されたインクドット(インク滴)が第1塗膜層26の表面に付着したものである。インクジェット印刷用のインクとしては、下地(例えば、第1塗膜層26)へ付着し、その後硬化できるものであれば、任意の種類のインクを用いることができる。一実施形態においては、UV硬化型樹脂及び溶剤を含むインクを用いることが望ましい。また、スクリーン印刷を用いる場合には、凸部20は、スクリーンの開口部から押し出されてクリアー層24の表面に転写されたインク滴である。スクリーン印刷用のインクの樹脂材としては、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、又は様々なUV硬化型樹脂(紫外線硬化型樹脂)を使用することができる。図3に示すように、凸部20の大きさは互いに異なっていてもよい。図3では、最も大きな凸部を参照符号20Aで表し、最も小さな凸部を参照符号20Cで表し、その中間の大きさの凸部を参照符号20Bで表している。凸部20の径は、概ね10〜500μmの範囲にあることが望ましい。多数の凸部20は、図示のとおり、ブランク22の外表面に離散的に形成されるが、これらの凸部20の一部が繋がっていても差し支え無い。
また、図示を省略したが、第1塗膜層26の上面の節部16に相当する位置には、インクジェット印刷、吹き付け塗装、シゴキ塗装等を用いて、低明度装飾層16a及び高明度装飾層16bが形成される。低明度装飾層16aは、節部26の根元側の領域に、第1塗膜層26と同系色でそれよりも暗い(明度が低い)塗料を塗布することにより形成され、高明度装飾層16bは、節部16の穂先側の領域に、第1塗膜層26と同系色でそれよりも明るい(明度が高い)塗料を塗布することにより形成される。
第2塗膜層28は、シゴキ塗装を用いて、多数の凸部20が形成された第1塗膜層26の上面に茶系色の塗料を塗布することにより形成される。第2塗膜層28を形成するための塗料としては、エポキシ樹脂塗料やポリウレタン樹脂塗料等の様々な樹脂系塗料を用いることができる。第2塗膜層28用の塗料は、第1塗膜層26の塗料と同系色でそれよりも暗い(明度が低い)塗料であることが望ましい。第2塗膜層28を形成する塗料の種類は本明細書で明示的に説明されるものに限定されず、第2塗膜層28は、それ以外の様々な公知の塗料を用いて形成され得る。
第2塗膜層28は、具体的には、リング状のゴム部材の内周面、布、スポンジ、手の平などのシゴキ部材に塗料を付着させ、シゴキ部材の塗料が付着した部分をブランク22の外表面(クリアー層24や第1塗膜層26が設けられている場合にはそれらの層のうち最外層に位置する層の外表面をいう。以下同じ。)に接触させながら、ブランク22をその長手方向に移動させる(又はシゴキ部材をブランク22の長手方向に移動させる)ことにより形成される。シゴキ部材のブランク22との接触面には凹凸が存在するので、この凸部に付着した塗料がブランク22の外表面に塗布され、接触面の凹部の塗料はブランク22には塗布されないので、ブランク22の外表面には、ブランク22の長手方向に向かって伸びる線状の模様が形成される。本発明に適用可能なシゴキ塗装の詳細については、例えば、特開2001−061376号公報や特開2002−010727号公報において説明されている。本発明に適用可能なシゴキ塗装には、塗料を付着させた手の平を用いるいわゆる手拭き塗装も含まれる。
シゴキ部材をブランク22に接触させたままブランク22の長手方向に移動させると、ブランク22の表面に形成された凸部20が、シゴキ部材に干渉する。これにより、シゴキ部材のうちのブランク22と接触している接触部は、凸部20の位置において、ブランク22の長手方向に沿って真っ直ぐに移動することができず、例えば凸部20の周囲を迂回するように移動する。上記のように、凸部20の径は、概ね10〜500μmの範囲にあることが望ましい。凸部20の径が10μmよりも小さいとシゴキ部材の進路を変更しにくくなり、凸部20の径が500μmよりも大きいと凸部20自体が視認可能となり、竹竿の自然な外観を実現できなくなるためである。これにより、本発明においてシゴキ塗装により形成される線状の模様は、真っ直ぐな線状ではなく、凸部20の周囲で曲がって見えたり、途切れて見えたりする。天然の竹においても、節間の線状の模様はわずかに曲がっていたり途中で途切れていることが多く、本発明によって、このような天然素材の竹竿の節間の線状模様がより忠実に再現される。
図示を省略したが、第2塗膜層28の表面には、竿管10の最外層表面を平滑化するために、クリアー層24とは別のクリアー層(表面クリアー層)を設けてもよい。また、この表面クリアー層の上面に、又は、第2塗膜層28の上面に直接に、竿管10を傷や腐食から保護するための保護層を設けてもよい。また、図3に示した各層の間には、層間の接着力を高めるためにプライマー層を設けてもよい。保護層やプライマー層は、当業者に明らかな公知の材料から、公知の形成方法により生成される。
図4は、ブランク22の図2の仮想円A内の領域に形成された多数の凸部20及びシゴキ塗装により形成された第2塗膜層28を模式的に示す図である。上述のように、第2塗膜層28は、シゴキ塗装により形成されているので、塗膜層28は、図示されている線状の模様28A〜28Dを含む、多数の線状の模様を有する。
図示のとおり、線状の模様28A〜28Dは、ブランク22の長手方向に沿って直線状に伸びている。塗膜層は、凸部20に干渉されなければ、ブランク22の長手方向に沿って直線状に伸びる。例えば、領域Aの内部の凸部20が存在しない位置にある模様28Cは一直線状にブランク22の長手方向に伸びている。一方、模様28B、28Cは、概ねブランク22の長手方向に伸びているが、凸部20の近辺では、凸部20の周囲を迂回するように伸びている。また、模様28Aは、凸部20が密集した領域にさしかかったところで一旦途切れており、ブランク22のスライド方向の上流側におけるインクドットの密度が低くなった領域で再び現れている。
次に、本発明の一実施形態に係る釣竿の製造方法について説明する。まず、細長いブランクを準備する。このブランクは、例えば、上述したブランク22である。次に、このブランクの表面を平滑化するために、ブランクにクリアー塗料を塗布し、クリアー層を形成する。このクリアー層は、例えば、上述したクリアー層24である。次に、クリアー層の上面に、第1塗膜層を形成する。この第1塗膜層は、天然の竹の地色と似た茶色の樹脂であることが望ましい。この第1塗膜層は、例えば、上述した第1塗膜層26である。
次に、第1塗膜層26の表面に、ブランク22の長手方向の略全域にわたって多数の微少な凸部が設けられる。この凸部は、例えば、インクジェット印刷やスクリーン印刷によって形成される。この凸部は、例えば、上述した凸部20である。また、第1塗膜層26の表面の節に相当する位置には、竹の節を模した模様が形成される。この竹の節を模した模様は、例えば、ブランク22の節部16に相当する位置に、低明度装飾層16a及び高明度装飾層16bを形成することにより表現される。
次に、上記のように凸部及び竹の節を模した模様が形成されたブランクの外表面に、シゴキ塗装法により、第2塗膜層が形成される。第2塗膜層の塗料は、第1塗膜層の塗料と同系色でそれよりも暗い塗料であることが望ましい。この第2塗膜層は、例えば、上述した第2塗膜層28である。このようにして形成された第2塗膜層28の表面には、クリアー層や保護層が設けられてもよい。
本発明の一実施形態に係る釣竿は以上のようにして製造されるが、上記の製造工程の一部を省略すること、上記以外の工程を追加すること、及び/又は、上述した製造方法を構成する各工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた製造方法も本発明の趣旨を逸脱しない限り本発明の範囲に含まれる。特に、クリアー層、プライマー層、保護層を省略しても、天然の竹素材から成る竹竿に似た外観を有する釣竿を得ることができるので、これらの各層を形成する工程は、本発明にとって任意のもので、省略可能なものである。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
R 釣竿
10 竿管
14 節間部
16 節部
20 凸部
22 ブランク
24 クリアー層
26 第1塗膜層
28 第2塗膜層

Claims (10)

  1. その外表面の略全域にわたって多数の凸部が離散的に設けられた細長いブランクと、
    前記ブランクの前記外表面に、シゴキ塗装により、前記ブランクの長手方向に前記多数の凸部の各々の周囲を迂回するように伸びる線状の模様を有するように形成された塗膜層と
    備えた釣竿。
  2. 前記凸部は、その径が10〜500μmの範囲にあるように形成される、請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記多数の凸部は、硬化したインクから成る、請求項1又は請求項2に記載の釣竿。
  4. 前記ブランクの前記外表面にクリアー層が形成されており、前記塗膜層は、前記クリアー層を介して、前記ブランクに形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の釣竿。
  5. 前記多数の凸部は、インクジェット印刷又はスクリーン印刷の少なくとも一方によって設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の釣竿。
  6. 細長いブランクを準備する工程と、
    前記ブランクの外表面の略全域にわたって多数の凸部を離散的に形成する工程と、
    前記ブランクの前記外表面に、シゴキ塗装により、前記ブランクの長手方向に前記多数の凸部の各々の周囲を迂回するように伸びる線状の模様を有するように塗膜層を形成する工程と、
    を備えた、釣竿製造方法。
  7. 細長いブランクを準備する工程と、
    前記ブランクの外表面の略全域にわたってインクから成る多数の凸部を離散的に形成する工程と、
    前記多数の凸部を硬化させる工程と、
    前記多数の凸部が硬化した後に、前記ブランクの前記外表面に、シゴキ塗装により、前記ブランクの長手方向に伸びる線状の模様を有するように塗膜層を形成する工程と、
    を備えた、釣竿製造方法。
  8. 前記凸部は、その径が10〜500μmの範囲にあるように形成される、請求項7に記載の釣竿製造方法
  9. 前記ブランクの前記外表面にクリアー層を形成する工程をさらに備え、前記塗膜層は、前記クリアー層を介して、前記ブランクに形成されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の釣竿製造方法。
  10. 前記多数の凸部は、インクジェット印刷又はスクリーン印刷のいずれか一方によって設けられることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の釣竿製造方法。
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