JP2017175813A - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置センサレス制御における回転角の分解能を向上できる回転電機の制御装置を提供する。
【解決手段】回転電機を構成する第1巻線群及び第2巻線群のそれぞれが互いになす電気角がずらされている。制御装置は、第1,第2巻線群のそれぞれにおいて、巻線群を構成する各相巻線の無通電期間が互いに一致しないように、第1,第2巻線群に接続された第1,第2インバータを操作する。制御装置は、第1,第2巻線群のそれぞれについて、各相巻線の無通電期間に発生する各相巻線の誘起電圧の検出値を取得する。制御装置は、取得した誘起電圧の検出値に基づいて、第1,第2インバータを操作する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転電機の制御装置に関する。
この種の制御装置としては、回転電機の回転角を直接検出する角度検出器の検出値を用いない位置センサレス制御を行うものが知られている。位置センサレス制御としては、例えば下記特許文献1に見られるように、回転電機の各相巻線に発生する誘起電圧の検出値を用いたものがある。誘起電圧の検出値を用いるのは、この検出値に回転電機の回転角情報が含まれているためである。
特開2002−325484号公報
誘起電圧は、各相巻線の無通電期間に発生するため、誘起電圧の検出値を用いた位置センサレス制御を行うためには、無通電期間において誘起電圧を検出する必要がある。ただし、無通電期間は、回転電機の1電気角周期のうち特定の電気角範囲のみにおいて設定されている。このため、誘起電圧を検出可能な機会が制約され、位置センサレス制御における回転角の分解能が低下する。
本発明は、位置センサレス制御における回転角の分解能を向上できる回転電機の制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、ステータ(13)に巻回された複数の巻線群(14,15;14〜16)、及び磁極が形成されたロータ(11)を有する多重巻線回転電機(10)と、前記複数の巻線群に電圧を印加すべく操作される電力変換回路(INV1,INV2;INV1〜INV3)と、を備えるシステムに適用され、前記複数の巻線群のそれぞれが互いになす電気角がずらされており、前記複数の巻線群のそれぞれにおいて、該巻線群を構成する各相巻線(14U〜15W;14U〜16W)の無通電期間が互いに一致しないように、前記電力変換回路を操作する操作部と、前記複数の巻線群のそれぞれについて、前記各相巻線の無通電期間に発生する該各相巻線の誘起電圧の検出値を取得する取得部と、を備え、前記操作部は、前記取得部により取得された前記誘起電圧の検出値に基づいて、前記回転電機の制御量を制御すべく、前記電力変換回路を操作することを特徴とする。
上記発明が適用されるシステムでは、回転電機が複数の巻線群を有している。そして、複数の巻線群のそれぞれが互いになす電気角がずれされている。この構成において、上記発明では、各相巻線の無通電期間が互いに一致しないように、電力変換回路が操作される。このため、磁極が形成されたロータの回転に伴い順次出現する無通電期間の電気角間隔が狭くなり、誘起電圧の検出機会が増える。これにより、誘起電圧の検出値に基づいて回転電機の制御量を制御する場合における回転電機の回転角の分解能を向上できる。したがって、回転電機の制御量の制御性を向上できる。
第1実施形態に係るモータ制御システムの全体構成図。 第1巻線群と第2巻線群との電気角のずれを示す図。 誘起電圧検出部を示す図。 モータの120度通電処理の手順を示すフローチャート。 モータの回転速度、電圧位相及びトルクの関係を示す図。 dq座標系における電圧ベクトルを示す図。 スイッチングパターンの切り替え手法の一例を示すタイムチャート。 スイッチングパターン及び誘起電圧の推移を示すタイムチャート。 誘起電圧がゼロクロスする場合及びしない場合の一例を示す図。 電圧位相が90度の場合におけるスイッチングパターン、誘起電圧の絶対値の差、及び誘起電圧の推移を示すタイムチャート。 電圧位相が105度の場合におけるスイッチングパターン、及び誘起電圧の絶対値の差の推移を示すタイムチャート。 第3実施形態に係る誘起電圧検出部を示す図。 スイッチングパターン及び誘起電圧の推移を示すタイムチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る制御装置を車載主機としてエンジンを備える車両に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ10は、多相多重巻線を有する巻線界磁型回転電機であり、具体的には、3相2重巻線を有する永久磁石界磁型同期モータである。本実施形態において、モータ10は、スタータ及びオルタネータの機能を統合したISG(Integrated Starter Generator)である。モータ10を構成するロータ11は、エンジン20のクランク軸20aと動力伝達可能とされている。本実施形態において、ロータ11は、例えばベルトを介してクランク軸20aに機械的に接続されている。ちなみに本実施形態では、エンジン20の初回の始動に加えて、所定の自動停止条件が成立する場合にエンジン20を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立する場合にエンジン20を自動的に再始動させるアイドリングストップ機能を実行する場合にも、モータ10がスタータとして機能する。
ロータ11には、磁極としての永久磁石12が設けられている。永久磁石12は、例えば、ロータ11の表面に設けられている。この場合、モータ10は、SPMSMとして構成される。永久磁石12は、ロータ11の回転角に対して正弦波状の磁束特性を有している。なお図1等では、簡略化のために、永久磁石12を2極として表している。
モータ10を構成するステータ13には、2つの電機子巻線群である第1巻線群14,第2巻線群15が巻回されている。第1,第2巻線群14,15に対して、ロータ11が共通化されている。第1巻線群14及び第2巻線群15のそれぞれは、異なる中性点を有する3相巻線からなる。第1巻線群14は、電気角で互いに120°ずれたU,V,W相巻線14U,14V,14Wを有し、第2巻線群15は、電気角で互いに120°ずれたU,V,W相巻線15U,15V,15Wを有している。本実施形態では、図2に示すように、第1巻線群14と第2巻線群15とのなす角度Δθが電気角で30°とされている。すなわち、第1巻線群14のU相巻線14Uと第2巻線群15のU相巻線15Uとのなす角度が電気角で30°とされている。なお本実施形態では、第1巻線群14と第2巻線群15とが同じ構成とされている。具体的には、第1巻線群14を構成する各相巻線14U〜14Wそれぞれの巻数と、第2巻線群15を構成する各相巻線15U〜15Wそれぞれの巻数とが等しく設定されている。
第1巻線群14には、第1インバータINV1が接続され、第2巻線群15には、第2インバータINV2が接続されている。第1インバータINV1及び第2インバータINV2のそれぞれには、共通の直流電源である高圧バッテリ22が接続されている。高圧バッテリ22には、昇圧型DCDCコンバータ23によって昇圧された低圧バッテリ24の出力電圧が印加可能とされている。低圧バッテリ24の出力電圧は、高圧バッテリ22の出力電圧よりも低く設定されている。
第1インバータINV1は、第1U,V,W相上アームスイッチSUp1,SVp1,SWp1と、第1U,V,W相下アームスイッチSUn1,SVn1,SWn1との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、U,V,W相巻線14U,14V,14Wの第1端に接続されている。U,V,W相巻線14U,14V,14Wの第2端は、中性点で互いに接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp1〜SWn1として、NチャネルMOSFETを用いている。そして、各スイッチSUp1,SVp1,SWp1,SUn1,SVn1,SWn1には、各ダイオードDUp1,DVp1,DWp1,DUn1,DVn1,DWn1が逆並列に接続されている。なお、各ダイオードDUp1〜DWn1は、各スイッチSUp1〜SWn1のボディーダイオードであってもよい。また、各スイッチSUp1〜SWn1としては、NチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。
第2インバータINV2は、第1インバータINV1と同様に、第2U,V,W相上アームスイッチSUp2,SVp2,SWp2と、第2U,V,W相下アームスイッチSUn2,SVn2,SWn2との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、U,V,W相巻線15U,15V,15Wの第1端に接続されている。U,V,W相巻線15U,15V,15Wの第2端は、中性点で互いに接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp2〜SWn2として、NチャネルMOSFETを用いている。そして、各スイッチSUp2,SVp2,SWp2,SUn2,SVn2,SWn2には、各ダイオードDUp2,DVp2,DWp2,DUn2,DVn2,DWn2が逆並列に接続されている。なお、各ダイオードDUp2〜DWn2は、各スイッチSUp2〜SWn2のボディーダイオードであってもよい。また、各スイッチSUp2〜SWn2しては、NチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。
第1,第2インバータINV1,INV2の上アームスイッチのドレインには、高圧バッテリ22の正極端子が接続されている。第1,第2インバータINV1,INV2の下アームスイッチのソースには、高圧バッテリ22の負極端子が接続されている。
上記構成により、第1,第2インバータINV1,INV2は、モータ10をスタータとして力行駆動させる力行時において、高圧バッテリ22から出力された直流電圧を交流電圧に変換して第1,第2巻線群14,15に印加する機能を有する。また、第1,第2インバータINV1,INV2は、モータ10をオルタネータとして回生駆動させる回生時において、第1,第2巻線群14,15から出力された交流電圧を直流電圧に変換して高圧バッテリ22に印加する機能を有する。
図3に示すように、制御システムは、制御装置30を備えている。制御装置30は、CPU及びメモリを備え、メモリに格納されたプログラムをCPUにて実行する。制御装置30は、モータ10の制御量(例えばトルク)をその指令値に制御すべく、第1インバータINV1及び第2インバータINV2を構成する各スイッチを操作する操作信号を生成して出力する。なお、図1には、第1インバータINV1の各スイッチSUp1,SVp1,SWp1,SUn1,SVn1,SWn1を操作する信号を第1操作信号gUp1,gVp1,gWp1,gUn1,gVn1,gWn1として示し、第2インバータINV2の各スイッチSUp2,SVp2,SWp2,SUn2,SVn2,SWn2を操作する信号を第2操作信号gUp2,gVp2,gWp2,gUn2,gVn2,gWn2として示している。
制御システムは、位置センサレス制御を行うために、第1巻線群14及び第2巻線群15を構成する各相巻線に発生する誘起電圧を検出するための構成を備えている。詳しくは、制御システムは、第1巻線群14の各相巻線14U〜14Wに発生する誘起電圧を検出するための第1U相抵抗体40a、第1V相抵抗体40b及び第1W相抵抗体40cを備えている。第1U相抵抗体40aの第1端には、U相巻線14Uの第1端が接続され、第1V相抵抗体40bの第1端には、V相巻線14Vの第1端が接続され、第1W相抵抗体40cの第1端には、W相巻線14Wの第1端が接続されている。第1U相抵抗体40a、第1V相抵抗体40b及び第1W相抵抗体40cの第2端は、中性点で互いに接続されている。第1U相抵抗体40a、第1V相抵抗体40b及び第1W相抵抗体40cのそれぞれの電位差は、中性点の電位を基準として、制御装置30に取り込まれる。本実施形態では、以降、制御装置30に取り込まれる第1U相抵抗体40aの電位差を第1U相電圧VU1と称し、第1V相抵抗体40bの電位差を第1V相電圧VV1と称し、第1W相抵抗体40cの電位差を第1W相電圧VW1と称すこととする。各電圧VU1,VV1,VW1は、位相が互いに120度ずれた波形となる。
制御システムは、第2巻線群15の各相巻線15U〜15Wに発生する誘起電圧を検出するための第2U相抵抗体41a、第2V相抵抗体41b及び第2W相抵抗体41cを備えている。第2U相抵抗体41aの第1端には、U相巻線15Uの第1端が接続され、第2V相抵抗体41bの第1端には、V相巻線15Vの第1端が接続され、第2W相抵抗体41cの第1端には、W相巻線15Wの第1端が接続されている。第2U相抵抗体41a、第2V相抵抗体41b及び第2W相抵抗体41cの第2端は、中性点で互いに接続されている。第2U相抵抗体41a、第2V相抵抗体41b及び第2W相抵抗体41cのそれぞれの電位差は、中性点の電位を基準として、制御装置30に取り込まれる。本実施形態では、以降、制御装置30に取り込まれる第2U相抵抗体41aの電位差を第2U相電圧VU2と称し、第2V相抵抗体41bの電位差を第2V相電圧VV2と称し、第2W相抵抗体41cの電位差を第2W相電圧VW2と称すこととする。各電圧VU2,VV2,VW2は、位相が互いに120度ずれた波形となる。また、第2U相電圧VU2は、第1U相電圧VU1に対して位相が30度進んでいる。
制御装置30は、6つの各電圧VU1〜VW2の検出値を都度取得し、これら検出値のゼロクロスタイミングを30度毎に順次算出する。制御装置30は、算出したゼロクロスタイミングに基づいて、120度通電制御を行う。詳しくは、制御装置30は、モータ10の制御量を指令値にすべく、第1,第2インバータINV1,INV2を構成する各スイッチのスイッチングパターンを順次変更することにより、第1,第2インバータINV1,INV2の第1,第2出力電圧ベクトルの電圧位相を操作する。120度通電制御によれば、第1巻線群14において各相巻線14U〜14Wの無通電期間が互いに重複せず、第2巻線群15において各相巻線15U〜15Wの無通電期間が互いに重複しない。
図4に、本実施形態に係る120度通電制御処理の手順を示す。この処理は、制御装置30により例えば所定周期で繰り返し実行される。なお図4では、モータ10をスタータとして用いる場合を例にして説明し、電圧位相δが0度から30度までの範囲内、及び75度から105度までの範囲内に設定されるものとする。
この一連の処理では、まずステップS10において、制御量の指令値としての指令トルクと、モータ10の回転速度とに基づいて、第1,第2インバータINV1,INV2の電圧ベクトルの電圧位相δを算出する。電圧位相δの算出に、トルク及び回転速度を用いるのは、図5に示すように、トルク及び回転速度と電圧位相との間に相関があるためである。図5には、電圧位相δが0,30,60,90度となる場合を示した。電圧ベクトルは、dq座標系において、d軸電圧とq軸電圧とからなるベクトルのことである。本実施形態において、電圧位相は、図6に示すように、dq座標系において、q軸の正方向を基準とし、この基準から反時計回りの方向が正方向(進角側)として定義されている。各巻線群14,15に対応するdq座標系のd軸の進み角は、各巻線群14,15のU相巻線14U,15Uを基準に定義されている。なお本実施形態において、第1インバータINV1の電圧ベクトルの電圧振幅と第2インバータINV2の電圧ベクトルの電圧振幅とは互いに同じ値に設定される。
先の図4の説明に戻り、続くステップS12では、算出した電圧位相δが0度以上であってかつ30度以下であるか否かを判定する。この処理は、120度通電制御における各相巻線の無通電期間において、誘起電圧がゼロクロスするか否かを判定するためのものである。なお本実施形態において、ステップS12の処理がゼロクロス判定部に相当する。
ステップS12において肯定判定した場合には、無通電期間にゼロクロスすると判定し、ステップS14に進む。ステップS14では、算出した電圧位相δが0度であるか否かを判定する。なお本実施形態において、ステップS14の処理が副判定部に相当する。
ステップS14において電圧位相δが0度でないと判定した場合には、ステップS16に進み、取得した電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のゼロクロスタイミングに基づいて、第1インバータINV1を構成する各スイッチのスイッチングパターン及び第2インバータINV2を構成する各スイッチのスイッチングパターンを切り替える。具体的には、取得した電圧のゼロクロスタイミングからの経過時間をタイマ処理により計時し、経過時間がスイッチングパターンの切り替えタイミングになると判定した場合に、スイッチングパターンを切り替える。ここでスイッチングパターンの切り替えタイミングは、取得した電圧のゼロクロスタイミングと、モータ10の電気角速度とに基づいて設定される。電気角速度は、例えば、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のゼロクロスタイミングのうち時間軸上で互いに隣り合うゼロクロスタイミングの時間間隔に基づいて算出されればよい。
図7に、破線にてU,V,W相の実際の誘起電圧の推移を示し、実線にて、電圧位相δが20度の場合における第1U,V,W相電圧VU1,VV1,VW1の推移、及び第1インバータINV1のU,V,W相のスイッチングパターンの推移を示す。スイッチングパターンの推移において、「上ON」の期間は上アームスイッチをオン操作する第1通電期間を示し、「下ON」の期間は下アームスイッチをオン操作する第2通電期間を示し、「OFF」の期間は上,下アームスイッチの双方をオフ操作する無通電期間を示す。1電気角周期において、120度に渡る上ONの期間、60度に渡るOFFの期間、120度に渡る下ONの期間、及び60度に渡るOFFの期間が順次出現する。図7には、U相のスイッチングパターンをOFFから下ONに切り替えるタイミングを、第1U相電圧VU1が正の値から負の値となる場合のゼロクロスタイミングからの経過時間を用いて切り替える例を示した。
先の図4の説明に戻り、ステップS14において電圧位相δが0度であると判定した場合には、ステップS18に進み、図8に示すように、スイッチングパターンの切り替えタイミングを、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のゼロクロスタイミングに一致させる。ここで、図8(a)は第1,第2インバータINV1,INV2の各相のスイッチングパターンの推移を示し、図8(b)は各電圧VU1〜VW1,VU2〜VW2の推移を示す。なお図8(a)では、先の図7に示した上ON、OFF、下ONの表記を省略した。
ステップS18の処理は、電圧位相δが0度の場合、スイッチングパターンを切り替えるべきタイミングが、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のいずれかのゼロクロスタイミングと一致することに鑑みてなされる処理である。この処理によれば、タイマ処理により各電圧のゼロクロスタイミングからの経過時間を計時することなくスイッチングパターンの切り替えタイミングを把握できる。このため、タイマ処理が不要となり、モータ10の電気角速度の変動に対するロバスト性を高めることができる。なお図8には、30度毎に出現するスイッチングパターンの各切り替えタイミングを時刻t1〜t12にて示した。
先の図4の説明に戻り、ステップS12において電圧位相δが30度よりも大きいと判定した場合には、無通電期間にゼロクロスしないと判定し、ステップS20に進む。ステップS20では、算出した電圧位相δが105度であるか否かを判定する。なお本実施形態において、ステップS20の処理が主判定部に相当する。
ステップS20において否定判定した場合には、電圧位相δが75度以上であってかつ105度未満であると判定し、ステップS22に進む。ステップS22では、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のいずれか2つの和又は差に基づいて、スイッチングパターンを切り替える。以下、ステップS22の処理を設けた理由について説明する。
電圧位相δが小さい場合には、無通電期間において誘起電圧がゼロクロスするものの、電圧位相δが進角して大きくなる場合には、無通電期間において誘起電圧がゼロクロスしなくなる。図9(a)には、電圧位相δが0度の場合の無通電期間において誘起電圧がゼロクロスすることを示し、図9(b)には、電圧位相δが40度の場合の無通電期間において誘起電圧がゼロクロスしなくなることを示した。なお図9において、破線は実際の誘起電圧の推移を示す。電圧位相δが進角され、無通電期間において誘起電圧がゼロクロスしなくなると、モータ10の回転角情報を把握できなくなる。このため、モータ10のトルクを高くすべく電圧位相δをさらに進角させたいにもかかわらず、回転角情報がないため、進角させることができなくなる。
ここで、図10(a)にスイッチングパターンの推移を示し、図10(b)に各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2の和又は差の推移を示し、図10(c)に各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2の推移を示す。図10において、第1巻線群14で出現する無通電期間を第1無通電期間とし、第2巻線群15で出現する無通電期間を第2無通電期間とする。第1無通電期間と第2無通電期間とが重複する期間において、第1無通電期間で検出された誘起電圧の絶対値と、第2無通電期間で検出された誘起電圧の絶対値との差はゼロクロスする。例えば、第1無通電期間として第1インバータINV1のV相の無通電期間に着目し、第2無通電期間として第2インバータINV2のV相の無通電期間に着目する。この場合、図10(b)の「VV1−VV2」に示すように、第1無通電期間と第2無通電期間とが重複する期間において、第1V相電圧VV1から第2V相電圧VV2を減算した値は、ゼロクロスする。ここで減算を用いるのは、第1電圧検出値としての第1V相電圧VV1の符号と、第2電圧検出値としての第2V相電圧VV2の符号とが異なるためである。
また例えば、第1無通電期間として第1インバータINV1のU相の無通電期間に着目し、第2無通電期間として第2インバータINV2のW相の無通電期間に着目する。この場合、図10(b)の「VU1+VW2」に示すように、第1無通電期間と第2無通電期間とが重複する期間において、第1U相電圧VU1と第2W相電圧VW2とを加算した値は、ゼロクロスする。ここで加算を用いるのは、第1電圧検出値としての第1U相電圧VU1の符号と、第2電圧検出値としての第2W相電圧VW2の符号とが同じためである。
このように、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のいずれか2つの和又は差は、電気角30度毎にゼロクロスする。このため、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のいずれか2つの和又は差のゼロクロスタイミングと、上述したタイマ処理とを用いて、スイッチングパターンの切り替えタイミングを把握することができる。
なお、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のいずれか2つの和又は差は、電圧位相δが75度から105度までの範囲内に設定される場合にゼロクロスする。ここで、例えば図10(b)の「VV1−VV2」に着目すると、第1,第2インバータINV1,INV2の無通電期間の重複期間の開始時に、第1インバータINV1のV相が上ONからOFFに切り替えられることに起因して、第1V相電圧VV1にノイズが重畳する。このため、このノイズをローパスフィルタ等により除去することにより、電圧位相δが75度近傍に設定される場合において「VV1−VV2」のゼロクロスを検出できる。
先の図4の説明に戻り、ステップS20において肯定判定した場合には、ステップS24に進み、図11に示すように、スイッチングパターンの切り替えタイミングを、各相電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2の和又は差のゼロクロスタイミングに一致させる。ステップS24の処理は、電圧位相δが105度の場合、スイッチングパターンを切り替えるべきタイミングが、各電圧VU1,VV1,VW1,VU2,VV2,VVW2のいずれか2つの和又は差のゼロクロスタイミングと一致することに鑑みてなされる処理である。この処理によれば、ステップS18の処理と同様に、モータ10の電気角速度の変動に対するロバスト性を高めることができる。なお、図11(a),(b)は、先の図10(a),(b)に対応している。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
第1巻線群14及び第2巻線群15が電気角で30度ずれている構成において、120度通電制御を行った。このため、磁極が形成されたロータ11の回転に伴い順次出現する無通電期間の電気角間隔が狭くなり、誘起電圧の検出機会が増える。これにより、誘起電圧の検出値のゼロクロスタイミングに基づいてモータ10を制御する場合における回転角の分解能を向上できる。したがって、モータ10の制御量の制御性を向上できる。
無通電期間において誘起電圧がゼロクロスしないと判定された場合、上記第1無通電期間及び第2無通電期間が重複する期間において、第1無通電期間で検出された誘起電圧の絶対値と、第2無通電期間で検出された誘起電圧の絶対値との差のゼロクロスタイミングに基づいて、各インバータINV1,INV2のスイッチングパターン切り替えた。これにより、電圧位相δを進めた状態においても、回転角情報を把握でき、モータ10の制御量を制御することができる。
無通電期間において誘起電圧がゼロクロスしないと判定されて、かつ、電圧位相δが105度であると判定された場合、スイッチングパターンの切り替えタイミングを、第1無通電期間で検出された誘起電圧の絶対値と、第2無通電期間で検出された誘起電圧の絶対値との差のゼロクロスタイミングに一致させた。これにより、電気角速度の変動に対するモータ制御のロバスト性を高めることができる。
無通電期間において誘起電圧がゼロクロスすると判定されて、かつ、電圧位相δが0度であると判定された場合、スイッチングパターンの切り替えタイミングを、誘起電圧の検出値のゼロクロスタイミングに一致させた。これにより、電気角速度の変動に対するモータ制御のロバスト性を高めることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、位置センサレス制御におけるモータ10の回転角情報の把握手法を変更する。以下、この手法について説明する。
第1巻線群14において、U,V,W相の永久磁石の電機子鎖交磁束Ψfu,Ψfv,Ψfwを下式(eq1)で表す。
上式(eq1)において、θはU相からのd軸の進み角(電気角)を示し、電気角速度をωとすると「θ=ω×t」の関係にある。また上式(eq1)において、Ψaは1相あたりの永久磁石による電機子鎖交磁束の最大値を示す。第1巻線群14におけるU,V,W相の誘起電圧eu1,ev1,ew1は、上式(eq1)で表される鎖交磁束の時間微分値として、下式(eq2)により表すことができる。
第2巻線群15におけるU,V,W相の誘起電圧eu2,ev2,ew2は、第1巻線群14と第2巻線群15とのなす角度Δθを用いて、下式(eq3)により表すことができる。
ここで、誘起電圧eu1,eu2を例に説明する。誘起電圧eu1,eu2の比をとると、下式(eq4)が導かれる。
上式(eq4)を電気角θについて解くと、下式(eq5)が導かれる。
上式(eq5)において、sinΔθ,cosΔθは、第1巻線群14と第2巻線群15とのなす角度Δθにより定まる固定値である。このため、無通電期間に検出される誘起電圧eu1,eu2の比を入力として、上式(eq5)に示すアークタンジェント演算に基づいて、電気角θを算出できる。なお、上式(eq5)のアークタンジェント演算により、例えば、電気角θを「−π〜+π」の間で算出することができる。ここで上式(eq5)の右辺において、括弧内の分母が0となってかつ分子が正の値となる場合、電気角θを「π/2」として算出する。一方、上式(eq5)の右辺において、括弧内の分母が0となってかつ分子が負の値となる場合、電気角θを「−π/2」として算出する。
以上説明した手法を用いることにより、第1U相電圧VU1及び第2U相電圧VU2の比、第1V相電圧VV1及び第2V相電圧VV2の比、並びに第1W相電圧VW1及び第2W相電圧VW2の比の少なくとも1つに基づいて、電気角θを算出できる。このため、120度通電制御におけるスイッチングパターンの切り替えタイミングを把握できる。
また本実施形態によれば、無通電期間に誘起電圧がゼロクロスしない場合であっても、電気角θを算出することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図12に示すように、モータ10として、3つの巻線群である第1,第2,第3巻線群14,15,16を備えるものを用いている。なお図12において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、第3巻線群16は、電気角で互いに120°ずれたU,V,W相巻線16U,16V,16Wを有している。第3巻線群16に対して、第3インバータINV3が電気的に接続されている。なお、第3インバータINV3の構成は、第1,第2インバータINV1,INV2の構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、第2巻線群15が第1巻線群14に対して電気角で20度進角するように第1巻線群14と第2巻線群15とがずれている。また、第3巻線群16が第2巻線群15に対して電気角で20度進角するように第2巻線群15と第3巻線群16とがずれている。
制御システムは、さらに、第3巻線群16を構成する各相巻線に発生する誘起電圧を検出するための構成を備えている。詳しくは、制御システムは、第3巻線群16の各相巻線16U〜16Wに発生する誘起電圧を検出するための第3U相抵抗体42a、第3V相抵抗体42b及び第3W相抵抗体42cを備えている。第3U相抵抗体42aの第1端には、U相巻線16Uの第1端が接続され、第3V相抵抗体42bの第1端には、V相巻線16Vの第1端が接続され、第3W相抵抗体42cの第1端には、W相巻線16Wの第1端が接続されている。第3U相抵抗体42a、第3V相抵抗体42b及び第3W相抵抗体42cの第2端は、中性点で互いに接続されている。第3U相抵抗体42a、第3V相抵抗体42b及び第3W相抵抗体42cのそれぞれの電位差は、中性点の電位を基準として、制御装置30に取り込まれる。本実施形態では、以降、制御装置30に取り込まれる第3U相抵抗体42aの電位差を第3U相電圧VU3と称し、第3V相抵抗体42bの電位差を第3V相電圧VV3と称し、第3W相抵抗体42cの電位差を第3W相電圧VW3と称すこととする。各電圧VU3,VV3,VW3は、位相が互いに120度ずれた波形となる。また、第2U相電圧VU2は、第1U相電圧VU1に対して位相が20度進んでおり、第3U相電圧VU3は、第2U相電圧VU2に対して位相が20度進んでいる。
本実施形態によれば、無通電期間に誘起電圧がゼロクロスする場合、図13に示すように、誘起電圧のゼロクロスタイミングが電気角20度毎に出現する。このため、120度通電制御において、電気角を20度毎に把握することができる。なお図13には、電圧位相が0度の場合の各波形の推移を示した。
なお本実施形態において、無通電期間に誘起電圧がゼロクロスしない場合、3つの巻線群14〜16の中から選択した2つの巻線群について、例えば先の図4のステップS24の処理を行えばよい。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1実施形態では、モータ10をスタータ(電動機)として駆動させる例について説明したが、モータ10をオルタネータ(発電機)として駆動させる場合にも、本発明を適用することができる。
・上記各実施形態では、上アームスイッチ又は下アームスイッチのオン操作期間θonが120度に設定されていたがこれに限らず、120度よりも大きくてかつ180度未満の値に設定されていてもよい。この場合、無通電期間は、電気角180度からオン操作期間θonを減算した期間に設定されればよい。すなわち、例えばオン操作期間θonが150度に設定される場合、デッドタイムを無視すると、1電気角周期において、150度の上アームスイッチのオン操作期間、30度の無通電期間、150度の下アームスイッチのオン操作期間及び30度の無通電期間が順次出現することとなる。
・上記各実施形態では、複数の巻線群のそれぞれにおいて、巻線群を構成する3相巻線の無通電期間が互いに重複しないように設定されていたがこれに限らない。例えば、複数の巻線群のそれぞれにおいて、巻線群を構成する3相巻線の無通電期間の一部が互いに重複することを許容しつつ、各無通電期間が互いに一致しないように設定されていてもよい。
・モータとしては、巻線群を2つ又は3つ備えるものに限らず、巻線群を4つ以上備えるものであってもよい。またモータとしては、3相以外の複数相のものであってもよい。
10…モータ、11…ロータ、13…ステータ、14,15…第1,第2巻線群、40…制御装置、INV1,INV2…第1,第2インバータ。

Claims (7)

  1. ステータ(13)に巻回された複数の巻線群(14,15;14〜16)、及び磁極が形成されたロータ(11)を有する多重巻線回転電機(10)と、
    前記複数の巻線群に電圧を印加すべく操作される電力変換回路(INV1,INV2;INV1〜INV3)と、を備えるシステムに適用され、
    前記複数の巻線群のそれぞれが互いになす電気角がずらされており、
    前記複数の巻線群のそれぞれにおいて、該巻線群を構成する各相巻線(14U〜15W;14U〜16W)の無通電期間が互いに一致しないように、前記電力変換回路を操作する操作部と、
    前記複数の巻線群のそれぞれについて、前記各相巻線の無通電期間に発生する該各相巻線の誘起電圧の検出値を取得する取得部と、を備え、
    前記操作部は、前記取得部により取得された前記誘起電圧の検出値に基づいて、前記回転電機の制御量を制御すべく、前記電力変換回路を操作することを特徴とする回転電機の制御装置。
  2. 前記回転電機は、3相回転電機であり、
    前記複数の巻線群のそれぞれにおいて、前記電力変換回路を構成する上アームスイッチ(SUp1〜SWp1,SUp2〜SWp2)のオン操作期間であってかつ120度以上180度未満の電気角範囲で規定される期間が第1通電期間として定義され、前記電力変換回路を構成する下アームスイッチ(SUn1〜SWn1,SUn2〜SWn2)のオン操作期間であってかつ前記第1通電期間と同じ電気角範囲で規定される期間が第2通電期間として定義されており、
    前記操作部は、1電気角周期において、前記第1通電期間、前記無通電期間、前記第2通電期間及び前記無通電期間が順次出現するように、前記電力変換回路を操作する請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記取得部は、前記複数の巻線群のうち2つの巻線群を構成する少なくとも2つの巻線に発生する誘起電圧の検出値を取得する請求項2に記載の回転電機の制御装置。
  4. 前記無通電期間において前記誘起電圧がゼロクロスするか否かを判定するゼロクロス判定部を備え、
    前記複数の巻線群のうち2つの巻線群の一方で出現する前記無通電期間が第1無通電期間として定義され、他方で出現する前記無通電期間が第2無通電期間として定義されており、
    前記取得部は、前記第1無通電期間で発生する前記誘起電圧の検出値を第1電圧検出値として取得し、前記第2無通電期間で発生する前記誘起電圧の検出値を第2電圧検出値として取得し、前記ゼロクロス判定部によりゼロクロスしないと判定された場合、前記第1無通電期間と前記第2無通電期間とが重複する期間において、取得した前記第1電圧検出値の絶対値と取得した前記第2電圧検出値の絶対値との差のゼロクロスタイミングを算出し、
    前記操作部は、前記取得部により算出されたゼロクロスタイミングに基づいて、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのスイッチングパターンを切り替えるべく前記電力変換回路を操作する請求項3に記載の回転電機の制御装置。
  5. 前記第1電圧検出値の絶対値と前記第2電圧検出値の絶対値との差のゼロクロスタイミングと、前記スイッチングパターンを切り替えるべきタイミングとが一致するか否かを判定する主判定部を備え、
    前記操作部は、前記ゼロクロス判定部によりゼロクロスしないと判定されて、かつ、前記主判定部により一致すると判定された場合、前記取得部により算出されたゼロクロスタイミングで前記スイッチングパターンを切り替えるべく前記電力変換回路を操作する請求項4に記載の回転電機の制御装置。
  6. 前記無通電期間において前記誘起電圧がゼロクロスするか否かを判定するゼロクロス判定部と、
    前記取得部により取得された前記誘起電圧の検出値のゼロクロスタイミングと、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのスイッチングパターンを切り替えるべきタイミングとが一致するか否かを判定する副判定部とを備え、
    前記操作部は、前記ゼロクロス判定部によりゼロクロスすると判定されて、かつ、前記副判定部により一致すると判定された場合、前記取得部により取得された前記誘起電圧の検出値のゼロクロスタイミングで前記スイッチングパターンを切り替えるべく前記電力変換回路を操作する請求項3〜5のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  7. 前記複数の巻線群のうち2つの巻線群の一方で出現する前記無通電期間が第1無通電期間として定義され、他方で出現する前記無通電期間が第2無通電期間として定義されており、
    前記取得部は、前記第1無通電期間で発生する前記誘起電圧の検出値を第1電圧検出値として取得し、前記第2無通電期間で発生する前記誘起電圧の検出値を第2電圧検出値として取得し、
    前記操作部は、前記取得部により取得された前記第1電圧検出値及び前記第2電圧検出値の比に基づいて、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのスイッチングパターンを切り替えるべく前記電力変換回路を操作する請求項3に記載の回転電機の制御装置。
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