JP2017175539A - 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】遠隔操作に必要な画質を維持しつつ、画像処理に係る時間を低減することを目的とする。【解決手段】画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出手段と、画像データの中の目標点と、オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定手段と、画像データのうち、第1の領域以外の第2の領域の画質を低減する低減手段と、第1の領域及び低減手段により低減された画質の第2の領域に対し、画像処理を行う画像処理手段とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理システム、画像処理方法及びプログラムに関する。
動画像は一般にデータ量が膨大である。特に近年は高解像度化により、動画像のデータ量は、増加傾向にある。さらに、データ量の増加は、動画像に各種画像処理を施す場合、処理負荷の増大に繋がる。一方、医療分野では、撮像画像で撮影した動画像に対し、鮮鋭化を始めとした画像補正処理や表示部依存処理を行い、リアルタイムに表示部に表示させるケースがある。ここで画像処理の負荷が大きいと、撮像から表示までの遅延時間が生じてしまう。
データ量や処理負荷を削減する手段として、動画像には関心度が高い領域とそうでない領域があることに注目する技術がある。特許文献1には、ユーザが関心領域を指定することで、通信ネットワークの許容伝送量に収まる範囲で関心領域とそれ以外の領域のデータ量を調整する方法が開示されている。また特許文献2には、ユーザが重要領域としてオブジェクトを指定することで、そのオブジェクトの動きベクトルを算出し、重要領域の追尾を行いつつ符号化処理を行う方法が開示されている。
しかしながら、医療分野では、表示された動画データを見ながら医師が遠隔操作を行うような場合がある。このような場合には、特に遅延時間が問題となる。上述のように画質を犠牲にすることで遅延時間を短くすることが考えられるが、遠隔操作を行っているような場合には、操作に関わる領域の画質が犠牲になるのは望ましくない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、遠隔操作に必要な画質を維持しつつ、画像処理に係る時間を低減することを目的とする。
そこで、本発明は、画像処理システムであって、画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出手段と、前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定手段と、前記画像データのうち、前記第1の領域以外の第2の領域の画質を低減する低減手段と、前記第1の領域及び前記低減手段により低減された画質の前記第2の領域に対し、画像処理を行う画像処理手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、遠隔操作に必要な画質を維持しつつ、画像処理に係る時間を低減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる画像処理装置100のハードウェア構成を示す図である。本実施形態に係る画像処理装置100は、不図示のX線撮像装置から患者を被写体とする動画データを取得し、動画データに対して画像処理を施し、画像処理後の動画データを表示する。画像処理装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104と、表示部105と、入力部106と、通信部107とを有している。CPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD104は、画像データや各種プログラム等各種情報を記憶する。なお、後述する画像処理装置100の機能や処理は、CPU101がROM102又はHDD104に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
表示部105は、各種情報を表示する。入力部106は、キーボードやマウスを有し、ユーザによる各種操作を受け付ける。通信部107は、ネットワークを介して、撮像装置等外部装置との通信処理を行う。また、他の例としては、通信部107は、無線により外部装置との通信を行ってもよい。
図2は、画像処理装置100のソフトウェア構成を示す図である。画像処理装置100は、取得部200と、バッファ部201と、検出部202と、設定部203と、領域決定部204と、記憶部205と、解像度決定部206と、警告部207と、低減部208と、画像処理部209と、を有している。取得部200は、通信部107を介してX線撮像装置から受信した画像データを取得し、バッファ部201に取り込む。他の例としては、画像処理装置100は、撮像部を有していてもよい。この場合、取得部200は、撮像部により撮像された動画データを取得し、バッファ部201に取り込む。なお、X線撮像装置は、A/D変換や最低限の画像処理を施し、画像処理後の動画データを送信するものとする。
検出部202は、バッファ部201に格納された動画データにおいて、予め定められたオブジェクトを検出する。本実施形態に係る検出部202は、医療分野において遠隔操作を行うカテーテルの先端点を検出する。ここで、カテーテルは、医師等の操作者による操作の対象となるオブジェクトの一例である。
設定部203は、ユーザ入力に応じて、各種設定値を設定する。設定値については後述する。領域決定部204は、カテーテルの先端点と、目標点と、に基づいて、フレーム画像において第1の領域を決定する。ここで、目標点は、例えば患者の体内の治療部位である。目標点は、予め画像処理装置100に設定されているものとする。また、他の例としては、医師等のユーザによって目標点の設定指示が画像処理装置100に入力され、設定指示に従い、画像処理装置100に設定されていてもよい。領域決定部204はまた、フレーム画像のうち第1の領域以外の領域を第2の領域として決定する。記憶部205は、画像処理に係るパラメータを記憶している。本実施形態の記憶部205は、画像データの単位画素当たりの処理時間tを記憶している。なお、処理時間tは、単位面積当たりの処理時間の一例である。
解像度決定部206は、第2の領域に対し、第1の領域に比べて低い解像度を決定する。警告部207は、解像度決定部206による処理に応じて、適宜警告表示を表示部105に表示するよう制御する。低減部208は、第2の領域の解像度をより低い解像度に変更する。これにより、動画データのデータ量が低減される。画像処理部209は、動画データに対し、予め定められた画像処理を行う。画像処理としては、ノイズ除去処理、エッジ鮮鋭化処理等が挙げられる。
図3は、第1の領域及び第2の領域の説明図である。図3に示すフレーム画像300において、301はカテーテルであり、302は、カテーテルの先端点を示している。また、303は、目標点を示している。医師等の操作者は、表示部105に表示された、図3に示すフレーム画像300を含む動画データを見ながら、カテーテル301を、目標点303まで進めるという遠隔操作を行う。
本実施形態においては、領域決定部204は、カテーテルの先端点302及び目標点303を包含する矩形を、予め定められた縁幅304分大きくした矩形を第1の領域310として決定する。ここで、第1の領域310は、操作者が注目する注目領域となる。そして、領域決定部204は、フレーム画像のうち第1の領域310以外の領域を第2の領域として決定する。第1の領域310のサイズは、操作者によるカテーテルの操作に伴い、随時更新される。例えば先端点302が目標点303に近づくと、第1の領域のサイズは小さくなっていく。なお、第1の領域310は、先端点302及び目標点303を包含する領域であればよく、その形状及びマージンの取り方は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、第1の領域310は、楕円形の領域であってもよい。
図4は、画像処理装置100による画像処理を示すフローチャートである。S400において、設定部203は、ユーザ操作に応じて各種情報を設定する。具体的には、設定部203は、遅延目標値、第1の領域の解像度、目標点及び第1の領域を決定する際の縁幅を設定する。ここで、遅延目標値とは、画像処理装置100が動画を取り込んでから表示部105に表示するまでの遅延時間の目標値である。遅延目標値は、画像処理時間の目標値の一例である。
次に、S401において、取得部200は、通信部107を介して取得したフレーム画像をバッファ部201に取り込む。次に、S402において、検出部202は、バッファ部201に記憶されているフレーム画像から、カテーテルの先端点を検出する。カテーテルは、操作者による操作対象のオブジェクトの一例であり、S402の処理は、オブジェクトを検出する検出処理の一例である。検出方法は公知の方法でよく、カテーテルが線オブジェクトであることを利用して検出する方法や、動きベクトルを用いる方法が挙げられる。
次に、S403において、領域決定部204は、第1の領域及び第2の領域を決定する。領域決定部204は、前述の通り、カテーテルの先端点の検出結果と、S400において設定された、目標点の位置と、縁幅と、に基づいて、矩形の第1の領域を決定する。領域決定部204はまた、フレーム画像のうち、第1の領域以外の領域を第2の領域として決定する。本処理は、第1の領域を決定する領域決定処理の一例である。
次に、S404において、解像度決定部206は、第2の領域の仮の解像度を算出する。解像度決定部206は、具体的には、S400において設定された、遅延目標値dと、第1の領域の解像度r1と、第1の領域の面積a1と、記憶部205に記憶されている処理時間tと、に基づいて、第2の領域の仮の解像度r2を算出する。なお、r2は、r1に比べて小さい値とする。なお、部分的に画像解像度を高めるデータのフォーマットについては公知の技術でよい。フレーム画像全体の面積をaとすると、ユーザの設定を満たすには、上記の値について、(式1)が成り立つ必要がある。
d=t*r1*a1+t*r2*(a−a1) …(式1)
(式1)において、r2以外の値は、フレーム毎に決定される値である。したがって、解像度決定部206は、r2以外の値と(式1)からr2を算出する。なお、仮の解像度は仮の画質の一例であり、S404の処理は、仮の画質を算出する算出処理の一例である。
d=t*r1*a1+t*r2*(a−a1) …(式1)
(式1)において、r2以外の値は、フレーム毎に決定される値である。したがって、解像度決定部206は、r2以外の値と(式1)からr2を算出する。なお、仮の解像度は仮の画質の一例であり、S404の処理は、仮の画質を算出する算出処理の一例である。
なお、解像度決定部206は、低画像領域の仮の解像度を、動作条件に変更がある度に再計算する。例えばカテーテル操作により第1の領域の面積a1が小さくなった場合には、再計算によって第2の領域の仮の解像度r2として、より大きな値が算出される。他にも、ユーザが遅延時間dをより大きな値に設定し直した場合には、再計算により第2の領域の仮の解像度r2として、より大きな値が算出される。これらの動作は、システムの動作条件が変わった時にシステムの演算リソースがフル活用されるように、r2で調整を行っていると言い換えることもできる。
次に、S405において、解像度決定部206は、仮の解像度が適正値か否かを判定する。解像度決定部206は、例えば、仮の解像度r2が負の値になる、r1より大きい値になるような場合に、適正値でないと判定する。なお、HDD104に予め適正値及び適正でない値のうち少なくとも一方が記憶されており、解像度決定部206は、記憶された情報に従い適正値か否かを判定する。ここで、S405の処理は、仮の画質が適正値か否かを判定する判定処理の一例である。
解像度決定部206は、適正値であると判定した場合には(S405でYes)、処理をS406へ進める。解像度決定部206は、適正値でないと判定した場合には(S405でNo)、処理をS407へ進める。S406において、解像度決定部206は、仮の解像度r2を、第2の領域の解像度として決定し、その後処理をS409へ進める。
一方、S407において、警告部207は、警告通知を表示部105に表示するよう制御する。なお、他の例としては、画像処理装置100が警告ランプ(不図示)を有している場合には、警告部207は、警告通知の出力として警告ランプを点灯させる処理を行ってもよい。ここで、S407の処理は、警告通知を出力する出力処理の一例である。
次に、S408において、解像度決定部206は、S400におけるユーザによる設定は満たすことができないものの、第1の領域の解像度r1に比べて低い代替解像度を、第2の領域の解像度として決定し、その後処理をS409へ進める。具体的には、解像度決定部206は、例えば、第2の領域の解像度r2の値を、HDD104等の記憶部に予め設定されているデフォルト値に設定する。この場合、遅延時間dは、ユーザによって設定された遅延時間よりも長い時間になってしまうが、その警告を表示しつつ装置の動作を継続させることができるというメリットがある。
なお、代替解像度の算出方法は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、代替解像度の算出に適用するパラメータは、上記パラメータ以外でもよく、また複数の組み合わせでもよい。例えば第1の領域の解像度r1にデフォルト値を設定し、(式1)により第2の領域の解像度r2として算出される値を代替解像度として設定してもよい。またユーザの希望を満たすことができないパラメータとして遅延時間dを選んだが、それ以外のパラメータであってもよく、また複数の組み合わせでもよい。例えば、第1の領域の解像度r1に代替データを適用すれば、それがそのままユーザの希望を満たすことができないパラメータとなる。なお、S407及びS408の処理は、エラー処理であり、これらの処理は省略してもよく、別のエラー処理を行ってもよい。
S409において、低減部208は、バッファ部201の動画データの第2の領域の解像度を、S406又はS408において決定された解像度に変更することにより、第2の領域の画質を低減する。本処理は、第2の領域の画質を低減する低減処理の一例である。なお、低減部208は、S408において第1の領域についても、より低い解像度が決定された場合には、第1の領域の解像度を、S408において決定された解像度に変更する。
次に、S410において、画像処理部209は、動画データの表示に必要な画像処理を行う。画像処理としては、前述の通り、ノイズ除去処理、エッジ鮮鋭化処理等が挙げられる。本実施形態においては、画像処理の対象となっている動画データにおいて、第2の領域については画質が低減しているため、画像処理に係る演算時間を短縮することができる。次に、S411において、画像処理部209は、画像処理後の動画データをバッファ部201に書き込む。これにより、バッファ部201から順次動画データが表示部105に転送され、動画データが表示部105に表示される。
次に、S412において、設定部203は、ユーザから設定変更の指示を受け付けたか否かを確認する。設定部203は、設定変更の指示を受け付けた場合には(S412でYes)、処理をS400へ進め、指示に従い設定を変更する。これにより、次のフレーム画像から、変更後の設定において、処理が行われる。設定部203は、設定変更の指示を受け付けなかった場合には(S412でNo)、処理をS401へ進める。この場合は、次のフレーム画像においても、同様の処理が継続する。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100は、第2の領域の解像度の低下を許容しつつ、設定値において許容される範囲でその低下量を随時調整することができる。カテーテルと目標点とする患部を含む動画データを見ながら、カテーテルの操作を行うような場合には、表示までの遅延時間が問題となる。これに対し、本実施形態に係る画像処理装置100は遠隔操作に必要な第1の領域の画質を維持しつつ、画像処理に係る時間を低減することができる。これにより、動画データの表示までの遅延時間も短くすることができる。
本実施形態の第1の変更例としては、画像処理装置100は、第2の領域の画質を低減すればよく、このための処理は解像度の低減に限定されるものではない。他の例としては、画像処理装置100は、解像度に替えて、又は解像度と共に、階調を低減してもよい。また、他の例としては、画像処理装置100は、第2の領域のフレームレートを低減することにより、第2の領域の画質を低減してもよい。
また、第2の変更例としては、画像処理装置100の処理対象は、動画データに限定されるものではなく、静止画データであってもよい。この場合は、画像処理装置100は、フレーム画像に替えて、各静止画データに対し、実施形態において説明した処理を行えばよい。
また、第3の変更例としては、画像処理装置100においては、CPU101が画像処理及び低減処理を行うこととしたが、これに替えて、CPU101と別に設けられたハードウェアが画像処理及び低減処理を行ってもよい。また、第4の変更例としては、画像処理装置100の処理を複数の装置からなる画像処理システムの各装置が分担して行ってもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る画像処理装置100について説明する。第1の実施形態においては、画像処理装置100は、第1の領域の解像度がユーザにより設定され、これに対応して、第2の領域の解像度を決定した。これに対し、本実施形態に係る画像処理装置100においては、第2の領域の解像度がユーザにより設定され、これに対応して、第1の領域の解像度を決定する。以下、第2の実施形態に係る画像処理装置100について、第1の実施形態に係る画像処理装置100と異なる点について説明する。
次に、第2の実施形態に係る画像処理装置100について説明する。第1の実施形態においては、画像処理装置100は、第1の領域の解像度がユーザにより設定され、これに対応して、第2の領域の解像度を決定した。これに対し、本実施形態に係る画像処理装置100においては、第2の領域の解像度がユーザにより設定され、これに対応して、第1の領域の解像度を決定する。以下、第2の実施形態に係る画像処理装置100について、第1の実施形態に係る画像処理装置100と異なる点について説明する。
図5は、第2の実施形態に係る画像処理装置100による、画像処理を示すフローチャートである。図5に示す各処理のうち、図4を参照しつつ説明した第1の実施形態に係る各処理と同じ処理には同じ符号を付している。S500において、設定部203は、遅延目標値、第2の領域の解像度、目標点及び第1の領域を決定する際の縁幅を設定し、その後処理をS401へ進める。すなわち、S500の処理は、第1の領域の解像度に替えて第2の領域の解像度を設定する点で、S400の処理と異なる。
さらに、S403の処理の後、CPU101は、処理をS501へ進める。S501において、解像度決定部206は、(式1)を用いて、第1の領域の仮の解像度として、r1を算出する。なお、解像度決定部206は、高画像領域の仮の解像度を、動作条件に変更がある度に再計算する。例えば、カテーテル操作により面積a1が小さくなった場合には、再計算によって第1の領域の仮の解像度r1として、より大きな値が算出される。他にも、ユーザが遅延時間dをより大きな値に設定し直した場合には、再計算により第1の領域の仮の解像度r1として、より大きな値が算出される。
次に、S502において、解像度決定部206は、仮の解像度が適正値か否かを判定する。解像度決定部206は、適正値であると判定した場合には(S502でYes)、処理をS503へ進める。解像度決定部206は、適正値でないと判定した場合には(S502でNo)、処理をS504へ進める。S503において、解像度決定部206は、仮の解像度r1を、第1の領域の解像度として決定し、その後処理をS409へ進める。
一方、S504において、警告部207は、警告通知を表示部105に表示するよう制御する。本処理は、S407の処理と同様である。次に、S505において、解像度決定部206は、S500におけるユーザによる設定は満たすことができないものの、第2の領域の解像度r2に比べて高い代替解像度を、第1の領域の解像度として決定し、その後処理をS409へ進める。なお、第2の実施形態に係る画像処理装置100のこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態に係る画像処理装置100の構成及び処理と同様である。このように、第2の実施形態に係る画像処理装置100は、ユーザが第2の領域の解像度を所望の値に設定したい場合に、ユーザ設定に応じて適切な処理を行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る画像処理装置100について説明する。第3の実施形態に係る画像処理装置100は、第2の領域の画質を低減するのに替えて、第2の領域に対して施す画像処理を第1の領域に対して施す画像処理に比べて演算量の少ない処理に変更する。以下、第3の実施形態に係る画像処理装置100について、第1の実施形態に係る画像処理装置100と異なる点について説明する。
次に、第3の実施形態に係る画像処理装置100について説明する。第3の実施形態に係る画像処理装置100は、第2の領域の画質を低減するのに替えて、第2の領域に対して施す画像処理を第1の領域に対して施す画像処理に比べて演算量の少ない処理に変更する。以下、第3の実施形態に係る画像処理装置100について、第1の実施形態に係る画像処理装置100と異なる点について説明する。
図6は、第3の実施形態に係る画像処理装置100のソフトウェア構成を示す図である。画像処理装置100は、第1の実施形態に係る画像処理装置100と同様に、取得部200と、バッファ部201と、検出部202と、領域決定部204と、を有している。本実施形態に係る画像処理装置100はさらに、設定部600と、記憶部601と、処理決定部602と、画像処理部603と、を有している。
設定部600は、ユーザ入力に応じて、各種設定値を設定する。設定部600は、遅延目標値、第1の領域の画像処理の種類、目標点及び縁幅を設定する。すなわち、設定部600は、第1の領域の解像度に替えて、第1の領域の画像処理の種類を設定する点で、第1の実施形態の設定部203と異なる。
また、本実施形態に係る画像処理部603は、第1の領域と第2の領域に対し、演算量の異なる画像処理を施す。さらに、画像処理部603は、第2の領域に対して、演算量の異なる複数の画像処理を施すことができる。演算量の異なる画像処理としては、ノイズ除去とエッジ鮮鋭化の両方を含む画像処理と、ノイズ除去のみを含む画像処理が挙げられる。記憶部601は、画像処理部603が実行可能な各画像処理のパラメータを記憶している。本実施形態においては、記憶部601は、複数の画像処理それぞれにおける単位画素当たりの処理時間をパラメータとして記憶している。処理決定部602は、第1の領域及び第2の領域に施す画像処理を決定する。
図7は、第3の実施形態に係る画像処理装置100による、画像処理を示すフローチャートである。図7に示す各処理のうち、図4を参照しつつ説明した第1の実施形態に係る各処理と同じ処理には同じ符号を付している。S700において、設定部600は、遅延目標値、第1の領域の画像処理、目標点及び第1の領域を決定する際の縁幅を設定し、その後処理をS401へ進める。すなわち、S700の処理は、第1の領域の解像度に替えて第1の領域の画像処理を設定する点で、S400の処理と異なる。
S403の処理の後、CPU101は、処理をS701へ進める。S701において、処理決定部602は、第2の領域の仮の画像処理を決定する。処理決定部602は、第1の領域に画像処理を施す際の、単位画素当たりの処理時間t2を算出する。このとき、処理決定部602は、S600において設定された、遅延目標値dと、第1の領域の画素数p1と、動画データの画素数pと、第1の領域に設定された画像処理の単位画素当たりの処理時間t1とを参照する。なお、処理時間t1は、記憶部601にパラメータとして記憶されている。
ユーザの要求を満たすには、上記の値について、(式2)が成り立つ必要がある。
d≧t1*p+t2*(p−p1) …(式2)
処理決定部602は、(式2)のt1に、S800において設定された第1の領域の画像処理の処理時間を代入する。そして、処理決定部602は、記憶部601に記憶されている複数の処理時間それぞれをt2に代入し、(式2)が成り立つか否かを確認する。そして、処理決定部602は、(式2)が成り立つ処理時間のうち、処理時間が最も長い処理時間に対応する画像処理を、第2の領域の画像処理として決定する。なお、(式2)において(式1)と異なり不等号が用いられているのは、t1及びt2に代入される処理時間が離散値であるためである。処理決定部602は、第2の領域の画像処理を、動作条件に変更がある度に再決定する。
d≧t1*p+t2*(p−p1) …(式2)
処理決定部602は、(式2)のt1に、S800において設定された第1の領域の画像処理の処理時間を代入する。そして、処理決定部602は、記憶部601に記憶されている複数の処理時間それぞれをt2に代入し、(式2)が成り立つか否かを確認する。そして、処理決定部602は、(式2)が成り立つ処理時間のうち、処理時間が最も長い処理時間に対応する画像処理を、第2の領域の画像処理として決定する。なお、(式2)において(式1)と異なり不等号が用いられているのは、t1及びt2に代入される処理時間が離散値であるためである。処理決定部602は、第2の領域の画像処理を、動作条件に変更がある度に再決定する。
次に、S702において、処理決定部602は、S701において、第2の領域の画像処理を決定できたか否かを確認する。処理決定部602は、画像処理を決定できた場合には(S702でYes)、処理をS705へ進める。処理決定部602は、記憶部601に記憶されているパラメータでは(式2)を満たすことができず、画像処理を決定できなかった場合には(S702でNo)、処理をS703へ進める。
S703において、警告部207は、警告通知を表示部105に表示するよう制御する。本処理は、S407の処理と同様である。次に、S704において、解像度決定部206は、代替画像処理を第2の領域の画像処理に決定し、その後処理をS705へ進める。S704において、解像度決定部206は、例えば、第2の領域の画像処理を、HDD104等の記憶部に予め設定されているデフォルトの画像処理を代替画像処理として決定する。
S705において、画像処理部603は、第2の領域と第1の領域に対し異なる画像処理を施す。S701において、第2の領域の画像処理が決定された場合には、画像処理部603は、S701において決定された画像処理を第2の領域に施し、S700において設定された画像処理を第1の領域に施す。また、S701において画像処理を決定できず、S704において、代替画像処理を第2の領域の画像処理として決定したとする。この場合には、画像処理部603は、S704において決定した代替画像処理を第2の領域に施し、S700において設定された画像処理を第1の領域に施す。
このように、第2の領域に対しては演算量の少ない画像処理を施すので、画像処理に係る演算時間を短縮することができる。CPU101は、S705の処理の後、処理をS411へ進める。なお、第3の実施形態に係る画像処理装置100のこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態に係る画像処理装置100の構成及び処理と同様である。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100は、第2の領域の画像処理については質の低い画像処理を許容するが、設定値において許容される範囲でその選択を随時調整する。すなわち、画像処理装置100は、第2の領域の画像処理の演算量を第1の領域の演算量に比べて低減することができる。このように、本実施形態に係る画像処理装置100は、遠隔操作に必要な画質を維持しつつ、画像処理に係る時間を低減することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 画像処理装置
202 検出部
204 領域決定部
208 低減部
209 画像処理部
202 検出部
204 領域決定部
208 低減部
209 画像処理部
Claims (17)
- 画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出手段と、
前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定手段と、
前記画像データのうち、前記第1の領域以外の第2の領域の画質を低減する低減手段と、
前記第1の領域及び前記低減手段により低減された画質の前記第2の領域に対し、画像処理を行う画像処理手段と
を有することを特徴とする画像処理システム。 - 前記低減手段は、前記画像データに対する画像処理に係る遅延時間の目標値に基づいて、前記第2の領域の画質を低減することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
- 前記低減手段は、予め設定された前記第1の領域の画質に基づいて、前記第2の領域に画質を低減することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。
- 前記低減手段は、前記第2の領域の画質を、予め設定された画質に低減することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。
- 前記低減手段は、前記第2の領域の解像度を低減することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載の画像処理システム。
- 前記低減手段は、前記第2の領域の階調を低減することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載の画像処理システム。
- 画像処理時間の目標値と、前記第1の領域及び前記第2の領域の面積と、単位面積当たりの画像処理の処理時間と、に基づいて、前記第2の領域の仮の画質を算出する算出手段と、
前記仮の画質が、適正値か否かを判定する判定手段と、
前記仮の画質が前記適正値でないと判定された場合に、警告通知を出力する出力手段と
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6何れか1項に記載の画像処理システム。 - 前記低減手段は、前記仮の画質が前記適正値でないと判定された場合に、前記第2の領域の画質を、前記仮の画質よりも低い画質に低減することを特徴とする請求項7に記載の画像処理システム。
- 前記画像データは、動画であって、
前記低減手段は、前記第2の領域のフレームレートを低減することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。 - 画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出手段と、
前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定手段と、
前記第1の領域に対し、第1の画像処理を行い、前記画像データのうち、第1の領域以外の第2の領域に対し、前記第1の画像処理に比べて演算量の少ない第2の画像処理を行う画像処理手段と
を有することを特徴とする画像処理システム。 - 前記画像データに対する画像処理に係る遅延時間の目標値に基づいて、前記第2の画像処理を決定する処理決定手段をさらに有し、
前記画像処理手段は、前記第2の領域に対し、前記決定手段により決定された前記第2の画像処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の画像処理システム。 - 前記遅延時間の目標値と、前記第1の領域及び第2の領域の面積と、前記第1の画像処理の単位面積当たりの処理時間と、に基づいて、前記第2の領域に対して行う画像処理の単位面積当たりの仮の処理時間を算出する算出手段と、
前記仮の処理時間が、適正値か否かを判定する判定手段と、
前記仮の処理時間が前記適正値でないと判定された場合に、警告通知を出力する出力手段と
を有することを特徴とする請求項11に記載の画像処理システム。 - 前記処理決定手段は、前記仮の処理時間が前記適正値でないと判定された場合に、前記仮の処理時間に比べて処理時間の長い画像処理を前記第2の画像処理として決定することを特徴とする請求項12に記載の画像処理システム。
- 画像処理システムが実行する画像処理方法であって、
画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出ステップと、
前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定ステップと、
前記画像データのうち、第1の領域以外の第2の領域の画質を低減する低減ステップと、
前記第1の領域及び前記低減手段により低減された画質の前記第2の領域に対し、画像処理を行う画像処理ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理システムが実行する画像処理方法であって、
画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出ステップと、
前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定ステップと、
前記第1の領域に対し、第1の画像処理を行い、前記画像データのうち、前記第1の領域以外の第2の領域に対し、前記第1の画像処理に比べて演算量の少ない第2の画像処理を行う画像処理ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、
画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出手段と、
前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定手段と、
前記画像データのうち、前記第1の領域以外の第2の領域の画質を低減する低減手段と、
前記第1の領域及び前記低減手段により低減された画質の前記第2の領域に対し、画像処理を行う画像処理手段と
して機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
画像データから、操作者による操作対象のオブジェクトを検出する検出手段と、
前記画像データの中の目標点と、前記オブジェクトと、を包含する第1の領域を決定する領域決定手段と、
前記第1の領域に対し、第1の画像処理を行い、前記画像データのうち、前記第1の領域以外の第2の領域に対し、前記第1の画像処理に比べて演算量の少ない第2の画像処理を行う画像処理手段と
して機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016062000A JP2017175539A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016062000A JP2017175539A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム |
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