JP6929343B2 - 画像処理装置および画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Description

本明細書の開示は、放射線画像に画像処理を施す画像処理装置、及び画像処理プログラムに関する。
被写体に放射線を照射することにより得られる放射線画像には、放射線源から直進する一次放射線による成分と、被写体内で散乱された放射線である散乱線による成分が含まれる。かかる散乱線成分は放射線画像のコントラストを低下させるおそれがある。
従来、放射線画像を得るための放射線検出器に散乱線が到達する量を低減する散乱線低減グリッド(以下、グリッドと称する)を用いて放射線画像を撮影することにより、放射線画像に含まれる散乱線成分を低減することが多く行われてきた。近年では、画像処理によって放射線画像から散乱線成分を低減する方法が提案されている。特許文献1には、グリッドを使用せずに撮影された放射線画像に対して、撮影時に使用が想定されるグリッドの特性に応じた画像処理を施し、放射線画像の散乱線除去処理を行うことが開示されている。
特開2014−207058号公報
放射線画像に施した結果の画像を参照して、ユーザはその放射線画像を観察する目的等に応じて、画像処理を再度行うことが考えられる。しかしながら、画像処理を行う度に、散乱線成分を低減するための画像処理を併せてやり直す必要があると、処理の時間がかかってしまうおそれがある。
本発明の実施形態の一つに係る画像処理装置は、
被写体に放射線を照射することにより得られる放射線画像と、前記放射線画像に含まれる、前記放射線が散乱して生じた散乱線による散乱線成分とを取得する取得手段と、
撮影に際してグリッドが使用されたことを示す情報が取得された場合には前記放射線画像に含まれるグリッドに由来する縞模様を低減するための第一の画像処理を前記放射線画像に行い、前記散乱線成分を低減するための第二の画像処理を前記放射線画像に行う画像処理手段と、を有し、
指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含む場合には、前記取得手段は前記散乱線成分の取得を行い、
指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含まない場合には、前記取得手段は前記散乱線成分の取得を行わないように構成されている。
これにより、放射線画像に施す画像処理を再度行っても、散乱線成分を低減するための処理を再度行う必要がないので、処理の時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置を含む情報システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置を利用するワークフローを例示する図である。 本発明の実施形態に係る画像処理の変更のフローを示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置により得られるファイルの構成を例示する図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置によりモニタに表示される画面を例示する例である。
図1に基づいて本発明の実施形態に係る画像処理装置と、放射線撮影システム100を含む情報システム120について説明する。一実施形態に係る画像処理装置は、放射線撮影システム100に含まれる制御部105に対応する。以下では、本発明に係る画像処理について説明する立場から、制御部105を画像処理装置105と呼ぶことがある。情報システム120は、放射線画像の撮影の前後で情報を管理するシステムであり、たとえばHIS(Hospital Information System)111と、RIS(Radiography Information System)112と、WS(Work Station)113と、PACS(Picture Archivingand Communication System)114と、Viewer115と、Printer116とを有する。HIS111は患者情報や放射線撮影による検査等を含む診療情報を総合的に管理するシステムである。RIS112は放射線撮影のオーダを管理するシステムである。WS113は画像処理端末であり、放射線撮影システム100で撮影された放射線画像に画像処理を施す。WSは同様の機能を有するソフトウェアをインストールした一又は複数のコンピュータで代替してもよい。PACS114は当該情報システム120内の放射線撮影やその他の医用画像撮影装置で得られた画像を保持するデータベースシステムである。PACS114は医用画像及びかかる医用画像の撮影条件や患者情報等の付帯情報を記憶する記憶部(不図示)と、当該記憶部に記憶される情報を管理するコントローラ(不図示)とを有する。Viewer115は、画像診断用の端末であり、PACS114等に記憶された画像を読み出し、診断のために表示する。Printer116はたとえばフィルムプリンタであり、PACS114等に記憶された画像をフィルムに出力する。
実施形態における放射線撮影システム100では、放射線としてX線を用いる。放射線撮影システム100は、放射線発生装置の例であるX線源101と、FPD(Flat Panel Detector)102と、制御部105とを有する。これらはケーブルもしくは通信システムを介して接続されている。制御部105は撮影された放射線画像に、当該撮影の撮影条件や患者情報等を付帯させる。たとえばDICOM(DigitalImaging and Communications in Medicine)規格に則って情報を付帯させ、放射線画像のデータ、患者情報、及び撮影条件等の情報を含むDICOM画像ファイルを生成する。制御部105は当該画像をWS113やPACS114に送信する。当該撮影のオーダはたとえばRIS112から制御部105に送信される。制御部105はRIS112からの入力情報に応じて撮影条件を記憶部(不図示)から読み出す。
X線源101は、X線管、又は医用画像もしくは他の画像の取得に適した他の任意の放射線源であってもよい。高圧発生部104は、ユーザが曝射スイッチを押下するとX線源101に高圧パルスを与え、X線源101から被写体103が配置されている領域にX線を曝射させる。被写体103を透過もしくは周囲を通過したX線は、X線検出器であるFPD102に入射する。FPD102は制御部105に制御され、入射したX線を電気信号に変換した後、デジタル画像として制御部105に送信する。たとえば、FPD102は入射したX線を蛍光体(不図示)が可視光に変換し、可視光をフォトダイオード(不図示)が検出し、A/D変換器(不図示)により電気信号に変換する。あるいは、FPD102はX線をアモルファスセレン(不図示)により電気信号に変換する。放射線画像の画素値はFPD102を構成する放射線検出素子(不図示)からの出力により得られる。放射線検出素子(不図示)は、例えば蛍光体(不図示)とフォトダイオード(不図示)で構成される。別の例では、アモルファスセレン(不図示)で構成される。
デジタル画像は制御部105やWS113で画像処理が施され、PACS114等に保存される。情報システム120に含まれる各部はバスやその他通信システムにより相互に接続されていればよく、それぞれを遠隔に設置することもできる。
続いて、図2に基づいて本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を詳細に説明する。本発明の実施形態に係る画像処理装置は、情報システム120放射線撮影システム100と接続されている制御部105であり、一又は複数のコンピュータで構成される。制御部105を構成するコンピュータは、主制御部であるCPU(Central Processing Unit)201、記憶部であるRAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)205、SSD(Solid State Drive)206、グラフィック制御部であるGPU(Graphics Processing Unit)208、通信部であるNIC(Network Interface Card)203及び204、接続部であるUSB(Universal Serial Bus)207、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)209を有し、これらは内部バスにより通信可能に接続されている。CPU201は制御部105及びこれに接続する各部を統合的に制御する制御回路である。RAM202は制御部105を及びこれに接続する各部における処理を実行するためのプログラムや、画像処理で用いる各種パラメータを記憶するためのメモリである。RAM202に展開されたプログラムに含まれる命令がCPU201で逐次実行されることにより、後述する画像処理が実現される。たとえば、通信部である第一のNIC203は放射線撮影を行う施設のアクセスポイントに接続し、第二のNIC204は情報システム120内の通信を中継するアクセスポイントに接続する。SSD206は上述したようなプログラムや、撮影により得られる放射線画像、付帯情報、その他各種パラメータが記憶される。USB207は操作部107と接続する。GPU208は画像処理ユニットであり、CPU201からの制御に応じて画像処理を実行する。画像処理の結果得られる画像はHDMI(登録商標)209を介してモニタ106に出力され、表示される。モニタ106はタッチパネルモニタであってもよく、操作部107はスタイラスペンであってもよい。
SSD206に記憶されるプログラムは、たとえば撮影制御モジュール211、通信制御モジュール212、画像取得モジュール213、出力制御モジュール214、表示制御モジュール215、画像処理モジュール220、及び画像処理モジュール220に含まれる散乱線推定モジュール221、散乱線低減モジュール222などである。各モジュールは、CPU201またはGPU208により実行されて機能する。
撮影制御モジュール211はCPU201に、放射線撮影から本実施形態に係る画像処理の実行及び画像処理を施した画像のデータの出力までを統合的に制御させるためのプログラムである。撮影制御モジュール211は、たとえばユーザの情報を取得する。また、撮影制御モジュール211は、操作入力に応じた撮影条件の指定や、FPD102の状態を要求する信号の送信などを行う。また、撮影制御モジュール211は、後述する各モジュールの処理結果に応じて、次の処理を決定し、対応するモジュールに処理を行わせる。さらに、撮影制御モジュール211は、RIS112から入力される撮影条件のうち、一つ以上の条件をRAM202又はSSD206に保持しておく。たとえば管電圧、管電流、照射時間、撮影部位といった条件が挙げられる。これらを利用して画像処理モジュール220を制御する。
通信制御モジュール212は、第一のNIC203及び第二のNIC204による通信を制御する。通信制御モジュール212により、撮影制御モジュール211からの制御や、操作部107からの入力に応じてFPD102を撮影可能な状態に遷移させるための信号を通信手段(不図示)に送信させる。また、撮影制御モジュール211からの制御や、操作部107からの入力に応じて高圧発生装置104がX線源101に対して高圧パルスを発生可能な状態に遷移させるための信号を通信手段(不図示)に送信させる。
画像取得モジュール213は、本発明の実施形態に係る画像処理に供する画像を取得する工程の制御を行う。たとえば、NIC203に、FPD102により撮影された放射線画像を受信させる。放射線画像の受信において、データ量の小さい、放射線画像の縮小画像を先行的に受信させた後、放射線画像のうち当該縮小画像以外のデータを受信させて放射線画像の受信を完了させることとしてもよい。縮小画像は、たとえばFPD102を構成し、放射線画像の画素値を与える複数の放射線検出素子のうちの偶数列を読み出すなど、選択的に一部の素子から読み出した出力信号だけを用いて得られる。または、いくつかの素子をまとめて読みだしてもよい。読みだした画像を複数の小領域に分割して、小領域の代表知を用いて縮小画像としてもよい。また、画像取得モジュール213は、NIC203に、PACS114やその他ネットワーク上の記憶部に記憶された放射線画像を受信させる。さらに、画像取得モジュール213は、操作入力に応じて画像処理装置105のSSD206やPACS114やその他の記憶部(不図示)に記憶されている放射線画像を読み出す。
画像処理モジュール220は、画像取得モジュール213により取得された放射線画像に対して画像処理を施す。画像処理モジュール220には例えば、散乱線推定モジュール221と、散乱線低減モジュール222とが含まれる。画像処理モジュール220が行う画像処理は、散乱線推定モジュール221、散乱線低減モジュール222により行われる処理以外の、公知の画像処理を含む。画像処理モジュール220はCPU201又はGPU208により実行される。画像処理の具体的な内容については後述する。
出力制御モジュール214は、画像処理モジュール220により画像処理を施した画像である処理後画像、再度画像処理を施した画像である再処理後画像のデータの出力を制御する。また、画像処理モジュール220により推定された散乱線成分のデータの出力を制御する。たとえば、出力制御モジュール214はモニタ106に処理後画像のデータを出力することにより、モニタ106に処理後画像を表示させる。またたとえば、出力制御モジュール214はNIC204を介して処理後画像のデータをPACS114やPrinter116に出力する。これにより、PACS114に処理後画像が保存され、Printer116によって処理後画像がフィルム等に出力される。散乱線成分のデータをSSD206といった不揮発性メモリに出力する。これにより、SSD206に散乱線成分のデータが保存される。また、出力制御モジュール214は、制御部105内外のその他の記憶部(不図示)に処理後画像のデータを出力し、記憶させてもよい。さらに、DICOM規格に則って種々の情報を付帯させて処理後画像のデータを出力することが好ましい。モダリティとは、患者を撮影し、医用画像を生成する画像生成装置である。本発明の実施形態に係る情報システム120においては、たとえばX線源101とFPD102とを有する放射線撮影システム100がモダリティに該当する。このとき、Modalityタグ(0008,0060)としてDigital Radiographyを示すDXを付帯させる。動画撮影の場合にはRadio Fluoroscopyを示すRFを付帯させる。さらにPACS114に保存する場合にはServiceとObjectのPairを指定するタグであるSOP Class UID(0008,0016)タグとして、ObjectのDigital X−ray ImageとServiceのStorageの組合せを示す1.2.840.10008.5.1.4.1.1.1.1を付帯させる。さらに、散乱線成分画像を識別するための情報をたとえばDICOMタグの中に付帯させる。散乱線成分画像を識別するための情報は、散乱線成分画像に割り振られたIDでもよいし、散乱線成分画像を記憶する場所のパスでもよい。散乱線成分画像を識別するための情報は、DICOMタグの中に付帯させる以外に、識別情報を有するファイルを放射線画像と対応付けて保存してもよい。
表示制御モジュール215は、モニタ106に表示される内容を制御する。例えば、撮影制御モジュール211からの制御により、放射線撮影の条件を設定するための画面をモニタ106に表示させる。撮影制御モジュール211が取得したユーザ情報に基づいて、当該ユーザが許可されている機能を操作可能にモニタ106に表示させる。また、撮影制御モジュール211からの制御により、患者情報、撮影条件の情報、FPD102の状態を示す情報等をモニタ106に表示させる。さらに、撮影制御モジュール211及び画像処理モジュール220からの制御により、ユーザに何らかの情報を報知する画面をモニタ106に表示させる。
別の実施形態では、出力制御モジュール214が処理後画像や再処理後画像をモニタ106に表示させる表示制御を、表示制御モジュール215で実行することとしてもよい。
なお、制御部105が有する構成要素の一部又は全部は、制御部105に固定されるものではなく、情報システム120に含まれる画像処理システムとして実現してもよい。たとえば、画像取得モジュール213、出力制御モジュール214、及び画像処理モジュール220を有する画像処理プログラムを実行する画像処理装置を、撮影制御モジュール211を実行する制御部105とは別に設けることとしてもよい。またたとえば、WS113がこれらのモジュールの一部または全部を有していてもよい。PACS114がこれらのモジュールの一部または全部を有していてもよい。FPD102が、たとえば画像処理モジュール220をプログラムしたFPGA(field−programmable gate array)を備え、FPD102は画像処理モジュール220による画像処理を施した画像を制御部105に送信するようにしてもよい。制御部105が有する構成要素が異なる装置に重複して含まれていてもよく、ユーザの指示に従って処理を行う装置を選択できるようにしてもよい。さらに、ネットワークを介して接続されたワークステーション、サーバ、記憶装置によって構成されていてもよく、必要に応じてこれらの装置と通信して本発明の実施形態に係る画像処理を行うようにしてもよい。
次に、図3(a)乃至図3(c)及び図6に基づいて、放射線撮影システム100及び情報システム120を用いて行われる放射線画像の撮影、画像処理、出力までのフローについて説明する。下記の処理において、特に断りがない場合、各モジュールによる処理を実現する主体は、CPU201またはGPU208である。
ステップS310では、X線撮影を行うユーザに関する情報を取得する。たとえば、X線撮影を行う施設内の各ユーザを識別する情報であるIDを与える。表示制御モジュール215は、操作入力に応じて、ユーザの識別情報を入力するための画面をモニタ106に表示させる。ユーザは与えられたIDを、操作部107を介して入力し、撮影制御モジュール211はユーザIDに基づいてユーザ情報を取得する。ユーザ情報とは、ユーザの氏名や、使用が許可されている機能に関する情報である。
ステップS320では、ステップS310でユーザ情報が取得されると、表示制御モジュール215はモニタ106に検査画面を表示させる。撮影制御モジュール211が取得したユーザ情報に基づいて、当該ユーザに許可されている機能のみを操作可能に表示させる。ここで、検査とはX線画像を取得し、所望の画像処理をX線画像に対して施し、操作を終了するまでの過程を示す。たとえば、図6(a)に例示するような画面を表示する。
ここで、検査画面について図6(a)に基づいて説明する。領域601は画像取得モジュール213により取得されたX線画像を表示する。
領域602には画像処理や撮影に関する操作入力を行うためのアイコンを表示する。
領域603には、FPD102が放射線撮影可能な状態か否かを表示する。撮影制御モジュール211が、FPD102の状態を示す信号を受信した結果に基づいて表示制御モジュール215を制御し、X線撮影が可能な状態であるときは「READY」と表示させる。X線撮影に適さない状態であるときは「NOT READY」と表示させる。
領域605及び領域606には、RIS112から入力されているX線撮影のオーダに基づいて、X線撮影の撮影条件を表示する。ここで、ユーザ情報に基づいて、RIS112から入力されているX線撮影のオーダのうち、当該ユーザが撮影を行うオーダのみを表示させるようにしてもよい。このとき領域606に、同一の患者の異なる撮影の撮影条件に関する情報を表示してもよいし、当該ユーザが行うその他の撮影に関するオーダを表示してもよい。撮影条件には、撮像条件、照射条件、転送条件、画像処理条件、表示条件、及び、出力条件などが含まれる。撮像条件とは、FPD102のゲインやビニング処理、蓄積時間に関する設定である。照射条件とは、X線源101の管電圧、管電流、X線照射時間に関する設定である。転送条件とは、FPD102から制御部105に撮影されたX線画像を転送する際の設定である。画像処理条件とは、各種の画像処理を行うか否か、処理の程度を指定するための設定である。表示条件とは、当該撮影の手法に適した内容をモニタ106に表示するための設定である。出力設定とは、撮影された放射線画像の出力先に関する設定である。当該撮影条件に基づき、撮影のプロトコルが決定される。当該プロトコルは撮影条件に基づいて自動的に選択されるようにしてもよいし、操作入力に基づいて決定されるようにしてもよい。領域605と領域606のように、複数のオーダが表示されている場合は、検査前の状態であるオーダと、検査が進行している状態であるオーダと、検査が終了したオーダと、検査が開始されたが中断しているオーダとを判別可能に表示する。たとえば、それぞれの状態でオーダの表示領域の色を変更する。
領域604には、複数表示されているオーダのうち、選択されているオーダ、ここでは領域605に表示されているオーダの患者情報を表示する。患者情報とは、患者の氏名やID、年齢などに関する情報である
領域610には、散乱線成分低減処理に関する内容を表示する。詳しくは後述するが、領域611乃至領域622は、散乱線成分低減処理に関する設定を行うための領域である。領域614は散乱線成分低減処理を行うか否かを設定するためのチェックボックスである。これらの設定は撮影の前後で変更できる。
領域631は選択されているオーダの検査を中断するための操作入力を行う領域である。領域632は領域601に表示されており、ステップS330で撮影されるX線画像又は当該X線画像に対して各種の画像処理を施した画像を出力するための操作入力を行う領域である。たとえば、SSD206に出力し、記憶させる。これは検査の途中で行うことができる。領域633は検査を終了させるための操作入力を行う。検査が終了すると、領域601に表示されている画像を出力する。たとえば、SSD206に出力し、記憶させる。画像の出力についての詳しい処理は後述する。
ステップS330では、ユーザの操作入力に応じてX線画像の撮影を行う。当該撮影は、設定された撮影条件に基づき行われる。ユーザはモニタ106に表示されたオーダのうち、撮影を行うオーダを選択する。たとえば領域605を操作部107により選択する。撮影制御モジュール211は、選択されたオーダの撮影条件に基づいて、高圧発生装置104を高圧パルス発生可能な状態に遷移させ、FPD102を撮影可能な状態に遷移させる。FPD102がX線画像を撮影可能な蓄積状態に移行すると、モニタ106にその旨を表示する。蓄積状態に移行完了し、X線撮影可能であることを示す「Ready」の表示を確認してユーザが曝射ボタン(不図示)を押下し、X線が被写体103に曝射される。被写体を透過したX線はFPD102によって検出される。FPD102に到達したX線は電気信号に変換され、X線画像のデータが生成される。撮影に際して、グリッドを使用してもよい。
X線源101から放射線を照射することによって撮影された放射線画像は、本実施形態に係る画像処理の対象である入力画像となる。別の例では、データ量の小さい縮小画像を取得し、これを本実施形態に係る画像処理の対象である入力画像とする。これによれば、FPD102からのデータ送信と続く画像処理をより高速に行うことができる。また散乱線成分は低周波成分が主であるので、縮小画像から推定しても散乱線成分の推定精度に与える影響が小さい。
ステップS340では、制御部105は画像取得モジュール213によりFPD102からX線画像のデータを受信し、X線画像を取得する。X線画像は、RAM202に一度格納され、SSD206に保存される。取得されたX線画像は表示制御モジュール215により領域601に表示される。たとえば、図6(b)に示すような画面がモニタ106に表示される。
ステップS350では、画像処理モジュール220によりX線画像に画像処理を施す。画像処理のフローについて、図3(b)及び図3(c)に基づいて説明する。撮影制御モジュール211が取得した患者情報や撮影条件を、ステップS350における画像処理に適宜利用する。
ステップS351では、画像処理モジュール220により、ステップS340で取得されたX線画像に対して、第一の画質調整を行う。たとえば、FPD102の蛍光体(不図示)の特性のばらつきを補正するための処理や、欠陥のある画素を補正する処理、FPD102由来のボケの補正をする処理等を行う。ステップS310でグリッドを使用して撮影を行った場合には、取得されたX線画像にはグリッドに由来する縞模様がX線画像に重畳しているおそれがある。したがって、ステップS331で撮影に際してグリッドが使用されたことを示す情報が取得された場合には、画像処理モジュール220は、グリッドに由来する縞模様を低減するための画像処理を施す。また、ステップS351で取得した画像355の解析を行い、各画素の信号の大きさとその頻度を表すヒストグラムを作成する。
ステップS352では、画像処理モジュール220により、ステップS351で第一の画質調整を行って取得した画像355に対して、第二の画質調整を行う。たとえば、画像の鮮鋭度を調整する。これは、ラプラシアンフィルタなど公知の鮮鋭化フィルタを用いて行う。さらに、ノイズを低減する処理を行う。これは、ローパスフィルタやεフィルタ、バイラテラルフィルタ、nl−meansなど公知のノイズ低減フィルタを用いて行う。
ステップS353では、散乱線推定モジュール221により、ステップS351で第一の画質調整を行った画像に基づいて、X線画像に含まれる散乱線成分を推定する。そして、散乱線低減モジュール222により、ステップS352で第二の画質調整を行った画像から散乱線成分を低減する。
散乱X線成分の推定は、公知の方法を用いて行うことができる。たとえば、特開2010−188113号公報に開示の方法を用いる。推定処理の入力画像であるX線画像をMとし、一次X線成分をP、散乱X線成分をSの和で表現できると仮定する。このとき、式1のように表せる。
M=P+S(式1)
散乱X線成分Sを表す近似式を一次X線成分Pで表現すれば、式1をPについて解くことで散乱線成分を推定できる。たとえば特開2010−188113号公報では、散乱X線成分Sを一次X線成分Pで表現する近似式としては、式2が開示されている。
S=−PlnP*(G+G)(式2)
ここで、G及びGはそれぞれRayleigh散乱とCompton散乱をモデル化するためのガウス関数である。*はコンボリューションの演算子である。
式1と式2から取得される一次X成分Pにより、散乱X線成分Sを推定できる。
散乱X線成分の低減は、ユーザにとって好適な度合いに調節可能である。たとえば、領域611に散乱X線低減の効果の目安として、グリッドの種類を入力する。各グリッドの一次X線の透過率と散乱X線の透過率を、たとえばJIS規格を参照して取得する。取得した一次X線透過率をα、散乱X線透過率をβとすると、散乱X線成分を低減した後の画像をM´は式3のように表せる。
´=αP+βS(式3)
領域612は、低減の程度を「効果」の枠に、たとえば十段階の数値で表現して表示する。数値を操作者が直接入力してもよい。領域613は、低減の程度を数直線で表現し、数直線上に効果を示すアイコンを表示して該アイコンを介してユーザは操作可能である。領域611乃至領域613に示す調節の方法を、ユーザは単独で使用してもよいし、併用して使用してもよい。散乱線低減の程度が調節された場合、例えば式3の係数βの値を調節する。
ステップS354では、画像処理モジュール220により、ステップS352で第二の画質調整を行い、ステップS353で推定した散乱X線成分356を低減して取得した画像357に対して、第三の画質調整を行う。たとえば、ステップS351で取得された画素値のヒストグラムや撮影部位を示す情報に基づいて、コントラストを調整する処理やダイナミックレンジ圧縮処理、周波数強調処理等を行う。
ステップS350の処理により、散乱X線成分を低減し、各種の画像処理を施した処理後画像358を取得する。画像355乃至画像357といった中間的に生成した画像は、当該検査が終了するまで、RAM202に記憶しておくことにより、ユーザが上述した画像処理のパラメータ等を変更する際に処理にかかる時間を短くすることができる。ステップS350の処理の過程で、各種の画像処理を施す度に表示制御モジュール215により領域601の表示を更新してもよい。
ステップS360では出力制御モジュール214と表示制御モジュール215により処理後画像358を出力する。処理後画像358と、処理後画像358に関連する情報を、出力制御モジュール214と表示制御モジュール215によりモニタ106に表示させる。また、出力制御モジュール214はNIC204を介して処理後画像をPACS114やPrinter116に出力する。これにより、PACS114に処理後画像が保存され、Printer116によって処理後画像がフィルム等に出力される。出力制御モジュール214は、ステップS350において画像にDICOM規格に則った各種情報の対応付けを行い、画像と併せて出力する。さらに、出力制御モジュール214は、処理後画像358と散乱X線成分356のデータをSSD206といった不揮発性メモリに出力して記憶させる。このとき、処理後画像358には当該処理後画像を作成するのに使用した散乱X線成分356のデータを識別するための情報を付帯させておく。たとえば、画像処理モジュール220は散乱X線成分のデータを作成する際に散乱線画像IDを与える。処理後画像358には当該散乱線画像IDを付帯させる。たとえばDICOM規格に則ってプライベートタグを散乱線画像IDに使用するための定義を定めておく。出力制御モジュール214は散乱X線成分356のデータを識別する情報である散乱線画像IDを、処理後画像358をDICOM規格に則って各種情報の対応付けを行い、プライベートタグに散乱線画像IDを格納する。処理後画像358のDICOMファイルに、散乱X線成分356の画像を挿入してもよい。たとえば、DICOM規格に則って、マルチフレーム形式でこれら複数の画像を出力する。各種情報の対応付けはDICOM規格に限らない。たとえば、図5に示すような情報を識別可能に付帯させておけばよい。散乱線画像IDの他に、たとえば散乱X線成分の低減の度合いを示すパラメータや、散乱X線成分を推定するためのアルゴリズムを識別可能な情報を併せて付帯させておく。アルゴリズムを識別可能な情報とは、たとえば本発明に係る画像処理を実現するためのソフトウェアのバージョン情報である。当該ソフトウェアはたとえば、SSD206が有する各モジュールにより実行されるものである。複数のアルゴリズムを有しており、ユーザが選択可能であるときは、どのアルゴリズムを利用して推定された散乱X線成分であるのかを識別可能な情報を付帯させておく。出力制御モジュール214は、画像取得モジュール213により取得されたX線画像に、ステップS350で行われた画像処理のパラメータと、散乱X線成分356のデータを識別する情報とを付帯させて出力してもよい。
撮影条件や、ユーザの設定によってはステップS353の散乱線成分低減処理を行わない場合がある。この場合、ステップS350の画像処理を行い取得される処理後画像358は、散乱X線成分が低減されていない画像である。ステップS353で散乱X線成分の推定を行っていないので、出力制御モジュール214はステップS350において散乱線画像IDを処理後画像358に付帯させる処理を行わない。
ステップS360が完了し、ステップS370に進むと画像処理を再度行う指示を受け付ける状態となる。画像処理を再度行う指示が無いまま、検査を終了する操作入力があると、当該検査は終了する。表示制御モジュール215は当該検査の撮影オーダを表示しないように制御し、次の撮影オーダを表示する。表示制御モジュール215は、次の撮影オーダが存在しない場合は、次の撮影オーダが存在しない旨をユーザに報知する画面を表示してもよい。
ステップS370で画像処理を再度行う指示があった場合、ステップS380で画像処理を行い、ステップS390で当該指示された画像処理を施した画像である再処理後画像を出力する。再処理後画像は表示制御モジュール215によりモニタ106に表示され、SSD206に出力される。ステップS380における出力の処理はステップS360と同様であるため詳しい説明を省略する。
別の例として、過去に撮影したX線画像を再度観察したり、画像処理を施したりする場合が挙げられる。この場合には、上述したのと同様にしてステップS310でユーザ情報を取得し、ステップS320で検査画面を表示させる。ステップS330で撮影を行う必要がないので、ステップS340に進む。ステップS340で、画像取得モジュール213はユーザの操作入力に応じて、所望のX線画像をSSD206やPACS114から読みだす。取得されたX線画像は表示制御モジュール215により領域601に表示される。そして、ステップS350及びステップS360による処理は行わず、ステップS370において画像処理を再度行う指示を受け付ける状態となる。画像処理を再度行う指示がなければステップS3100に進み、検査を終了する操作入力があれば当該検査を終了する。ステップS370で画像処理を再度行う指示があれば、ステップS380に進む。
画像処理を再度行う指示は、例えば操作部107を介して図6(b)の領域602に示す画像処理アイコンに対して操作入力を行うことにより開始される。アイコン602aは、当該撮影に関する条件などの情報を表示させる処理を選択するためのアイコンである。アイコン602b乃至602jは、各種の画像処理を選択するためのアイコンである。アイコン602kは再撮影を行う処理を選択するためのアイコンである。アイコン602lは、当該撮影により得られたX線画像が診断に適さない画像、いわゆる写損画像であるとユーザが判定したときに、当該X線画像を診断に使用させないようにする処理を選択するためのアイコンである。操作者がアイコン602lを選択する操作入力を行ったとき、CPU201は表示制御モジュール215を実行して写損画像であると判定した理由を入力するための画面を表示させる。
また、画像処理を再度行う指示は、領域610に示される散乱線成分低減処理の内容を、操作部107を介して変更することにより開始される。
再度指示された画像処理が完了した場合、又は画像処理再度行わなかった場合、画像処理装置105はステップS3100の検査を終了する操作入力を受け付ける状態若しくはステップS370の画像処理を再度行う指示を受け付ける状態で待機する。ステップS3100で検査を終了する操作入力が行われなければステップS370に戻る。ステップS370において画像処理を再度行う指示を受け付けると、上述したのと同様にステップS380、S390による処理を行い、ステップS3100に進む。ステップS3100で検査を終了する操作入力を受け付けるまで、複数回これらの処理を繰り返してよい。
次に、ステップS370で画像処理を行う指示を再度受け、ステップS380で行われる画像処理のフローについて、図4に基づいて詳しく説明する。
ステップS381では、画像処理を再度行う指示の内容を特定する。たとえば、指示のあった画像処理に関して、指示前のパラメータ及び、ユーザが入力した指示後のパラメータを取得する。ステップS382では、特定された指示内容と、ステップS310で取得されたユーザ情報とに基づいて、当該指示された画像処理がそのユーザに許可されているか否かを判定する。許可されていない処理であった場合、ステップS388に進む。表示制御モジュール215は、許可されていないので処理できない旨をユーザに報知する画面をモニタ106に表示させる。画像処理を再度行うフローは完了し、ステップS390に進む。ステップS390では、出力制御モジュール214は、ステップS380で画像処理が行われていないことに基づいて、新しい画像を出力しないように制御する。画像処理装置105は、検査を終了する操作入力若しくは画像処理を再度行う指示を受け付ける状態に戻る。
再度行う指示のあった画像処理の内容が当該ユーザに許可されるものであった場合、ステップS383において散乱X線成分が必要となる画像処理であるか否かを判定する。散乱X線成分が必要ではない画像処理とは、たとえば領域602に示されている画像処理である。このような変更であった場合、ステップS387に進み、ユーザの操作入力に応じて画像処理を行う。ステップS387では、表示制御モジュール214により、当該指示された画像処理を施した画像である再処理後画像が領域601に表示される。たとえば、アイコン602iに示す「Crop」の画像処理、すなわち画像のある範囲を切り出す処理を選択する操作入力が行われた場合を説明する。ステップS387で、ユーザは操作部107を介して所望の範囲を指定し、画像処理モジュール220は指定された範囲を切り出した再処理後画像を作成する。ステップS388では表示制御モジュール214により、再処理後画像が領域601に表示される。変更のフローは完了し、ステップS390に進む。ステップS390では、出力制御モジュール214により再処理後画像が出力される。このとき、再処理後画像に付帯する情報の中に、変更の履歴や、変更後の画像処理に係るパラメータを保存しておく。出力の手法はステップS360と同様である。画像処理装置105は、検査を終了する操作入力若しくは画像処理を再度行う指示を受け付ける状態に戻る。
次に、再度指示された画像処理の内容が当該ユーザに許可されるものであり、ステップS383で散乱X線成分が必要となる画像処理であると判定された場合について説明する。散乱X線成分が必要となる画像処理とは、たとえば散乱X線成分の低減の度合いの変更や、散乱X線成分を低減する前に取得される画像に基づいて行われる画像処理の変更である。このような変更であった場合、さらに画像処理を施す画像に付帯されている情報を参照し、当該画像に基づいて過去に推定し作成した散乱X線成分のデータが保存されているか否かを判定する。たとえば、DICOM規格に則って付帯された情報の中の定義されたプライベートタグを参照し、散乱線画像IDが格納されていれば、散乱X線成分のデータが保存されていると判定する。格納されていなければ、散乱X線成分のデータが保存されていないと判定する。別の例としては、過去に撮影したX線画像をステップS340でたとえばSSD206から読みだした場合がある。読みだされたX線画像に画像処理モジュール220により施された画像処理の情報が付帯されていなかった場合にも、散乱X線成分のデータが保存されていないと判定する。散乱X線成分のデータが保存されていた場合には、ステップS386に進んで、散乱X線成分を取得する。散乱線画像IDに基づいてSSD206やPACS114から読みだす。たとえば、散乱線低減処理の内容を示す領域610に対して変更の操作入力があった場合について説明する。ユーザは領域612に示すグリッド名を変更し、散乱線成分低減処理の目安となる一次X線透過率と散乱X線透過率とを変更したとする。変更後の一次X線透過率をα´、変更後の散乱X線透過率をβ´とする。ステップS386で取得した散乱X線成分Sに基づいて、ステップS374で散乱X線成分の低減の程度を変更する画像処理を行う。再処理後画像M´´は、たとえば式4のように表せる。
´´=α´P+β´S(式4)
ステップS388では、表示制御モジュール215により、再処理後画像M´´が領域601に表示される。変更のフローは完了し、ステップS390に進む。ステップS390では、出力制御モジュール214により、再処理後画像のファイルが出力されるこのとき、再処理後画像に付帯する情報の中に、変更の履歴や、変更後の画像処理に係るパラメータを保存しておく。画像処理装置105は、ステップS3100の検査を終了する操作入力若しくはステップS370の画像処理を行う指示を再度受け付ける状態に戻る。
画像処理を再度行う指示の内容が当該ユーザに許可されるものであり、散乱X線成分が必要となるものであり、ステップS384で散乱X線成分が保存されていないと判定された場合、ステップS385に進んで散乱X線成分を推定する処理を行う。たとえば、ステップS340で取得された画像に対して、ステップS350では散乱X線成分を低減する処理を行わなかったが、後に散乱X線成分を低減する処理を行う場合である。このような場合、ステップS385で、当該指示された画像処理の対象となる画像に基づいて散乱X線成分を推定する処理を行う。当該指示された画像処理の対象となる画像に付帯されている情報を参照し、画像355に対応する画像が取得可能であれば、それを取得し、それに基づいて散乱X線成分の推定を行う。取得不可能であれば、当該変更の対象となっている画像に基づいて散乱X線成分の推定を行う。ステップS386では、ステップS385で推定された散乱X線成分を取得する。ステップS387では、ユーザの所望の程度で散乱X線成分を低減する処理を行う。ステップS388では、ステップS387で取得した再処理後画像を表示制御モジュール215により、領域601に表示させる。指示に基づいて再度行う画像処理のフローは完了し、ステップS390に進む。ステップS390では、ステップS385で推定された散乱X線成分を識別可能な情報、例えば散乱線画像IDを再処理後画像に付帯させて出力する。出力の手法はステップS360と同様である。画像処理装置105は、検査を終了する操作入力若しくは画像処理を再度行う指示を受け付ける状態に戻る。
上述の実施形態では、散乱X線成分356を識別するための識別情報として散乱線画像IDを与え、当該IDを処理後画像358に対応付けて保存したが、散乱X線成分356を取得可能であればどのような形態も含まれる。たとえば、散乱線画像IDではなく散乱X線成分356が保存されているSSD206あるいはPACS114上での記憶場所を示すパスを識別情報としてもよい。別の例では、ステップS360又はステップS380において出力制御モジュール214は散乱X線成分356を出力しない。その場合、ステップS340で取得したX線画像と処理後画像358とを対応付けるための識別情報を処理後画像358に付帯させておく。これにより、散乱X線成分が必要になった際に、当該X線画像から処理後画像358を減算して散乱X線成分を取得することができる。
上述の実施形態では、図3(a)に示した各ステップの処理が完了したのちに、検査を終了する操作入力を受け付ける状態となったが、検査を終了する操作入力はいつ行われてもよい。処理の途中で検査を終了する操作入力を受け付けた場合には、表示制御モジュール214は処理の途中である旨をユーザに報知する画面をモニタ106に表示させる。処理の途中で検査を終了する場合には、操作入力を受け付けた段階で領域601に表示されている画像をSSD206に出力し、操作入力を受け付ける前までに行われた処理を示す情報を付帯させて保存する。
上述の実施形態では、散乱X線成分の低減度合いを変更する例を示したが、散乱X線の低減度合いには制限を設けておいてもよい。散乱X線成分を低減するほど、信号成分を喪失してしまう。低減度合いに制限を設けておくことにより、散乱X線成分を低減し過ぎて、かえって画質が低下してしまうのを防ぐことができる。低減度合いの制限は、たとえば施設ごとに予め設定しておくこともできる。また、撮影部位等の条件に応じて設定しておくこともできる。たとえば、手のように散乱X線の発生が少ない部位では散乱線低減処理を行わないように設定する。胸部のように散乱X線が発生しやすい部位では、ユーザが観察しやすい低減の度合いにとどめるように設定する。腹部のように胸部よりもさらに散乱X線が発生しやすい部位では、一次X線成分も少なくなるので、低減の度合いを低く設定する。このような低減度合いの制限の設定値の変更は、変更の権限があるユーザのみに許可されることとする。撮影制御モジュール211が取得したユーザ情報を参照して、低減度合いの制限の設定値の変更が許可されているユーザであれば当該設定値の変更が可能である。低減度合いの制限の設定値の変更が許可されていないユーザであれば、表示制御モジュール215により、変更が許可されていない旨をユーザに報知する画面をモニタ106に表示させる。
上述の実施形態では、再度画像処理を行う例として、領域602に示すような画像処理や、散乱線低減処理の内容を変更する指示を受けた場合を説明したが、本発明はそれに限らない。たとえば、X線画像の撮影条件の設定を撮影後に変更する場合である。具体的には、ステップS330でX線画像を撮影した際に、誤った撮影条件を適用しているおそれがある。胸部のX線撮影を行ったにもかかわらず、撮影条件は腹部のX線撮影に設定してしまっていた場合、ステップS350での各種の画像処理のパラメータは腹部のX線画像に好適なパラメータで行われる。散乱X線成分の推定が行われ、ステップS360において当該散乱X線成分は処理後画像若しくはX線画像と対応付けられて出力される。ユーザが撮影条件を胸部に再度行う指示を行うと、ステップS381でその変更内容が特定される。ステップS382で当該ユーザに許可されている処理と判定され、ステップS383で散乱X線成分が必要な画像処理であると判定されると、ステップS384に進む。ステップS384において、散乱X線成分がそれまでの画像処理において出力されているか否かが判定される。当該指示された画像処理の対象となっている画像に付帯している情報には、ステップS360で出力した散乱X線成分を識別するための情報が含まれている。しかし、撮影の部位が異なる場合には、散乱X線成分が出力されている場合であっても、再度、当該部位に好適な手法により散乱X線成分の推定を行う。ステップS385で胸部に好適な手法により散乱X線成分の推定処理を行い、ステップS386で当該散乱X線成分を取得する。ステップS386で取得された散乱X線成分を低減する処理を含む画像処理を、ステップS387において行う。ステップS388において、当該変更が反映された再処理後画像が、表示制御モジュール215によりモニタ106に表示される。ステップS390において、出力制御モジュール214は、ステップS385において推定した散乱X線成分を識別するための散乱線画像IDを再処理後画像に付帯させて出力する。出力制御モジュール214は、ステップS385において推定した散乱X線成分のデータをSSD206といった不揮発性メモリに出力する。誤った撮影条件のもとで作成された散乱X線成分のデータとそれを識別するための散乱線画像IDは削除してよい。これにより、撮影条件に応じた好適な変更ができる。
上述の実施形態では、散乱線低減処理の手法が変更の前後で同様である場合を例に説明したが、本発明はそれに限らない。たとえば、過去に撮影したX線画像(以下、過去画像と称する。)の画像処理を変更する場合である。ステップS381で過去画像に対する画像処理の変更内容を特定する。たとえば、散乱X線成分の低減度合いを変更する処理であったとする。ステップS382において、当該指示された画像処理がユーザに許可されているかを判定する。許可されていればステップS383に進み、当該指示された画像処理は散乱X線成分の低減度合いを変更する処理であるので、散乱X線成分が必要な画像処理であると判定される。そして、ステップS384に進み、散乱X線成分のデータが過去に出力されているか否かを判定する。すなわち過去に散乱X線成分を推定し、出力しているか否かを、過去画像に付帯している識別情報に基づいて判定する。このとき、出力された散乱X線成分を識別する情報として、当該推定に用いられた手法すなわち推定アルゴリズムを識別する情報を併せて参照する。推定に用いられた手法を示す情報は、ソフトウェアのバージョン情報でもよい。ステップS381において、画像処理を再度行う指示を受け付けたときに散乱線推定モジュール221が用いる手法と、過去画像に付帯している識別情報が示す手法とを参照する。これらの手法が異なる場合には、表示制御モジュール215はユーザに推定アルゴリズムが異なる旨を報知する画面をモニタ106に表示させる。ユーザは過去に出力された散乱X線成分に基づいて当該変更を行うか、現在用いられている推定アルゴリズムにより再度散乱X線成分を推定して出力するかを選択することができる。現在用いられているのと同じ推定アルゴリズムによって推定された散乱X線成分に基づいて散乱線低減処理を行うことにより、過去画像と現在のX線画像との比較をより正確に行うことができる。
上述の実施形態の中では、ユーザに許可されていない機能を使用できないように制御したり、ユーザが指示した画像処理の内容を実行しないように制御したりすることがある。このような制御は、撮影制御モジュール211及び表示制御モジュール215によって行われる。たとえば、図6に示すような各処理を行う操作入力を行うための領域のうち、撮影制御モジュール211が取得したユーザ情報に基づいて、当該ユーザに許可されていない処理に係る領域を、表示制御モジュール215はモニタ106に表示しないように制御する。別の例としては、表示制御モジュール215は当該ユーザに許可されていない処理に係る領域を、モニタ106表示するが操作入力を受け付けないように制御する。また別の例としては、表示制御モジュール215は当該ユーザに許可されていない処理に係る領域を、モニタ106に表示し、操作入力があった際に、許可されていない処理である旨をユーザに報知する画面をモニタ106に表示する。さらに別の例として、上述したように散乱X線成分の低減度合いに制限が設けられている場合についての制御を説明する。図6の領域612や領域613が低減度合いの内容を設定するための操作入力を行う領域である。ある値で示される程度以上には低減できないように設定されている場合には、その値より大きな値を入力できないように、表示制御モジュール214は制御する。たとえば、領域613に示す数直線において、ある値より大きな値には数直線上の位置を示すアイコンを操作できないようにモニタ106の表示を制御する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態における画像処理装置は単体の装置であったが、複数の情報処理装置を含む装置を互いに通信可能に組合せた画像処理システムで上述の処理を実行する形態も、本発明に含まれる。あるいは複数のモダリティで共通のサーバ装置あるいはサーバ群で、上述の処理を実行することとしてもよい。この場合、当該共通のサーバ装置は実施形態に係る画像処理装置に対応し、当該サーバ群は実施形態に係る画像処理システムに対応する。情報システム120あるいは画像処理システムを構成する複数の装置は所定の通信レートで通信可能であればよく、また同一の施設内あるいは同一の国に存在することを要しない。
また、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムのコードを読みだして実行するという形態を含む。
したがって、本実施形態に係る処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の一つである。また、コンピュータが読みだしたプログラムに含まれる指示に基づき、コンピュータで稼働しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
上述の実施形態を適宜組み合わせた形態も、本発明に含まれる。

Claims (18)

  1. 被写体に放射線を照射することにより得られる放射線画像と、前記放射線画像に含まれる、前記放射線が散乱して生じた散乱線による散乱線成分とを取得する取得手段と、
    撮影に際してグリッドが使用されたことを示す情報が取得された場合には前記放射線画像に含まれるグリッドに由来する縞模様を低減するための第一の画像処理を前記放射線画像に行い、前記散乱線成分を低減するための第二の画像処理を前記放射線画像に行う画像処理手段と、を有し、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含む場合には、前記取得手段は前記散乱線成分の取得を行い、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含まない場合には、前記取得手段は前記散乱線成分の取得を行わないように構成されていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記散乱線成分のデータを出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記出力手段により出力される散乱線成分のデータを識別するための識別情報を、前記放射線画像又は前記画像処理手段により画像処理を施された処理後画像の少なくともいずれかに付帯させる識別手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記識別情報は、前記散乱線成分を記憶部から取得するための情報と、前記散乱線成分を推定した手法を特定するための情報の、少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記指示を受け付けた場合に、前記出力手段により出力された散乱線成分のデータを用いるか否かを、前記指示の内容と前記識別情報とに基づいて制御する制御手段をさらに有することを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記指示が散乱線成分のデータを用いる画像処理であり、かつ前記識別情報に基づいて前記出力手段により出力された散乱線成分を記憶部から取得可能である場合に、前記指示された画像処理において、前記出力手段により出力された散乱線成分を記憶部から取得して用いるように制御するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記指示が散乱線成分のデータを用いる画像処理であり、かつ前記識別情報が前記放射線画像又は前記処理後画像のいずれにも付帯されていない場合に、前記放射線画像に含まれる散乱線成分の推定を行うように前記画像処理手段を制御するように構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記出力手段は、前記指示された画像処理において、前記画像処理手段により推定された散乱線成分のデータを出力するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記識別手段は、前記指示された画像処理において前記画像処理手段により推定された散乱線成分のデータを識別するための識別情報を、前記放射線画像又は前記指示された画像処理を施した画像の少なくともいずれかに付帯させるように構成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記制御手段は、散乱線成分を推定する手法について、前記識別情報により示される手法と、前記指示を受け付けた時に画像処理手段により行われる手法とが異なっている場合には、前記識別情報に基づいて取得される散乱線成分のデータを用いず、前記画像処理手段により前記放射線画像に含まれる散乱線成分を新たに推定して用いるように制御するように構成されていることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記散乱線成分を低減する度合いを調節する調節手段をさらに有し、
    前記指示は、前記度合いが調整されることにより受け付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 被写体に放射線を照射することにより得られる放射線画像に含まれる、前記放射線が散乱して生じた散乱線による散乱線成分を推定する推定手段と、
    撮影に際してグリッドが使用されたことを示す情報が取得された場合には前記放射線画像に含まれるグリッドに由来する縞模様を低減するための第一の画像処理を前記放射線画像に行い、前記散乱線成分を低減するための第二の画像処理を前記放射線画像に行う画像処理手段と、
    前記散乱線成分のデータを識別するための識別情報を処理後画像に付帯させる識別手段と、
    前記散乱線成分と、前記処理後画像とを不揮発性メモリに出力する出力手段と、
    前記出力手段により出力された処理後画像を不揮発性メモリから取得し、前記処理後画像に付帯する識別情報に基づいて、前記出力手段により出力された散乱線成分のデータを不揮発性メモリから取得する取得手段と、を有し、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含む場合には、前記取得手段は前記散乱線成分の取得を行い、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含まない場合には、前記取得手段は前記散乱線成分の取得を行わないことを特徴とする画像処理装置。
  13. 撮影部位に関する条件に応じて、前記散乱線成分を低減する度合いを設定する設定手段をさらに有し、
    前記画像処理手段は、前記設定された度合いに応じて、前記第二の画像処理を前記放射線画像に行うことを特徴とする請求項1乃至請求項1のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  14. 前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理は、前記散乱線成分の低減の度合いの変更、前記放射線画像を取得する放射線撮影装置が備える蛍光体の特性ばらつきの補正、前記放射線撮影装置の欠陥画素の補正、前記放射線撮影装置に起因するボケの補正、の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項1のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  15. 前記散乱線成分は、前記第一の画像処理が行われた放射線画像を用いて推定され、
    前記画像処理手段は、前記推定された散乱線成分を用いて、前記第一の画像処理が行われた放射線画像に前記第二の画像処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項1のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  16. 被写体に放射線を照射することにより得られる放射線画像と、前記放射線画像に含まれる、前記放射線が散乱して生じた散乱線による散乱線成分とを取得する取得ステップと、
    撮影に際してグリッドが使用されたことを示す情報が取得された場合には前記放射線画像に含まれるグリッドに由来する縞模様を低減するための第一の画像処理を前記放射線画像に行い、前記散乱線成分を低減するための第二の画像処理を前記放射線画像に行う画像処理ステップと、を有し、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含む場合には、前記散乱線成分の取得を行い、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含まない場合には、前記散乱線成分の取得を行わないことを特徴とする画像処理方法。
  17. 被写体に放射線を照射することにより得られる放射線画像に含まれる、前記放射線が散乱して生じた散乱線による散乱線成分を推定する推定ステップと、
    撮影に際してグリッドが使用されたことを示す情報が取得された場合には前記放射線画像に含まれるグリッドに由来する縞模様を低減するための第一の画像処理を前記放射線画像に行い、前記散乱線成分を低減するための第二の画像処理を前記放射線画像に行う画像処理ステップと、
    前記散乱線成分のデータを識別するための識別情報を処理後画像に付帯させる識別ステップと、
    前記散乱線成分と、前記処理後画像とを不揮発性メモリに出力する出力ステップと、
    前記出力ステップで出力された処理後画像を不揮発性メモリから取得し、前記処理後画像に付帯する識別情報に基づいて、前記出力ステップで出力された散乱線成分のデータを不揮発性メモリから取得する取得ステップと、を有し、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含む場合には、前記散乱線成分の取得を行い、
    指示を受け付けた場合に前記放射線画像に行われる画像処理が前記散乱線成分のデータの利用を伴う画像処理を含まない場合には、前記散乱線成分の取得を行わないことを特徴とする画像処理方法。
  18. 請求項16又は請求項1のいずれか一項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
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