JP6034155B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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本発明の実施形態は、医用画像データを処理する画像処理装置及びプログラムに関する。
核医学診断装置としては、例えばSPECT(Single Photon Emission Computed Tomograph)装置が知られている。SPECT装置は、ガンマカメラを搭載しており、生体に投与された放射線同位元素(RI:Radio Isotope)から放出されたガンマ線をガンマカメラによって検出し、被検体内におけるRIの分布画像を取得するように構成されている。
すなわち、SPECT装置は、RIを注入された被検体をガンマカメラによって撮影して投影データを収集し、この投影データを所定のフィルタリング特性を有するコンボリューションフィルタでフィルタリング処理した後に逆投影演算処理(バックプロジェクション処理)してそれぞれ加算処理することで、被検体内のRIの濃度分布を表す再構成画像データを作成する。なお、逐次近似による再構成法を使用する場合もある。
このような核医学診断装置では、収集した投影データの演算処理の精度を保つ為に、当該演算処理を実数データで行う。また、各装置がそれぞれ独自のフォーマットで再構成画像データを作成して保存することも可能であった。
しかしながら、近年、PACS(Picture Archiving and Communication System)の普及、患者データや検査データの一元管理等の要請により、各データ処理装置に特有のフォーマットではなく、例えばDICOM規格のような標準化されたデータ形式での保存が望まれている。
ここで、DICOM規格によれば、画像データを整数データとして保存する。つまり、DICOM規格でデータ保存を行う場合には、画像データを実数データとして保存することは、データの精度を保つためにもできない。従って、DICOM規格によるデータ保存の為には、演算処理結果として出力される実数データ(再構成画像データ)を、2バイトの符号付き整数データまたは符号なし整数データに変換する必要がある。
なお、データ変換に係る技術としては、例えば特許文献1に、ピクセル強度を表す値を入力ダイナミックレンジから出力ダイナミックレンジへ変換する技術が開示されている。
特開2001−155143号公報
ところで、核医学診断装置ではRIの分布をイメージングする為、投影画像及び再構成画像において画素値がとりうる決まった範囲が存在しない。また、利用するRIの種類によっては、注目部位(例えば診断対象臓器)以外の部位に高集積ができてしまうことがある。
そして、注目部位以外の部位に高集積部位が存在すれば、実数データを整数データに変換する際に、当該高集積部位の画素値によって当該画像データ全体の画素値の最大値が持ちあげられてしまい、結果として注目部位のデータ精度が落ちてしまう。このように実数データを整数データに変換する際に注目部位のデータ精度が低下してしまうと、診断精度やデータ解析精度も低下してしまう。
具体的には、肝臓部や胆嚢に高集積したRIの影響によって、本来の注目部位である心筋等の観察が困難となってしまう場合がある。
なお、上述のような問題を再構成範囲の設定処理によって解決しようとしても、解決が困難な場合がある。すなわち、例えば肝臓が高集積部位となっており、この高集積部位が、注目部位である心臓と被さって存在しているような場合には、肝臓を避けて再構成範囲を設定することは困難である。これは、PET装置についても同様である。
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、例えば核医学診断装置で作成された再構成画像のようにダイナミックレンジの広い実数データを、注目部位のデータ精度を低下させずに整数データに変換することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る画像処理装置は、
被検体を撮影して取得した実数データである医用画像実数データを、整数データに変換処理して医用画像整数データを作成する画像処理装置であって、
前記変換処理における画素値の変換範囲であるウインドウ限定範囲を、前記被検体の注目部位に対応する領域に含まれる画素の画素値に応じて設定する為の表示条件設定部と、
前記ウインドウ限定範囲の最大値と最小値とに基づいて、前記変換処理におけるリスケール係数を算出する整数データ作成条件算出部と、
前記リスケール係数に基づいて、前記医用画像実数データを変換処理して前記医用画像整数データを作成する整数データ作成部と、
を具備することを特徴とする。
一実施形態に係るプログラムは、
被検体を撮影して取得された実数データである医用画像実数データを、整数データである医用画像整数データに変換処理する機能を、コンピュータに実現させるプログラムであって、
コンピュータに、
前記変換処理における画素値の変換範囲であるウインドウ限定範囲を、前記被検体の注目部位に対応する領域に含まれる画素の画素値に応じて設定する為の表示条件設定機能と、
前記表示条件設定機能によって設定された範囲の最大値と最小値とに基づいて、前記変換処理におけるリスケール係数を算出する整数データ作成条件算出機能と、
前記リスケール係数に基づいて、前記医用画像実数データから前記医用画像整数データを作成する変換処理機能と、
を実現させることを特徴とする。
一実施形態に係る画像処理装置は、
被検体を撮影して取得した整数データである第1の医用画像整数データを変換処理して、よりデータ長が短い整数データである第2の医用画像整数データを作成する画像処理装置であって、
画像データを表示する表示部と、
前記第1の医用画像整数データを、所望の表示レベルで、前記表示部に表示させる為の表示レベル設定部と、
前記表示レベル設定部によって設定された表示レベルに基いて、前記変換処理における画素値の変換範囲であるウインドウ限定範囲を設定する表示条件設定部と、
前記ウインドウ限定範囲の最大値と最小値とに基づいて、前記変換処理におけるリスケール係数を算出する整数データ作成条件算出部と、
前記リスケール係数に基づいて、前記第1の医用画像実数データを変換処理して前記第2の医用画像整数データを作成する整数データ作成部と、
を具備することを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。 図2は、再構成画像データの画素値のヒストグラム及び表示レベルの一例を示すグラフである。 図3は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の制御部による“再構成画像整数データの作成処理”のフローチャートを示す図である。 図4は、表示部に表示される二次元投影データの一例を示す図である。 図5は、ユーザによる操作部の操作で、二次元投影データ上においてカーソルで設定された再構成処理範囲の一例を示す図である。 図6は、ウインドウ設定ステップにおいて表示部に表示される最適表示画像の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像処理装置及びプログラムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一構成例を示すブロック図である。同図に示す例では、本一実施形態に係る画像処理装置1は、SPECT装置100と、DICOMサーバー及びDICOMビューアーを備えるPACS200と、に接続されている。該PACS200は、データベース300に接続されている。
前記SPECT装置100は、核医学検査(SPECT検査)において生体に投与されたRIから放出されたガンマ線をガンマカメラによって検出して二次元投影データを収集する。なお、本一実施形態においては核医学診断装置としてSPECT装置を用いた例を説明するが、PET装置についても同じことが言える。
前記画像処理装置1は、前処理部101と、再構成範囲設定部102と、再構成部103と、表示条件設定部12と、整数データ作成条件算出部14と、整数データ作成部16と、制御部18と、表示部20と、操作部22と、を有する。
前記前処理部101は、SPECT装置100によって収集された前記二次元投影データに対して下記の補正処理を施す。
すなわち、前処理部101は、放射線が被検体内を伝搬するときのコンプトン散乱に起因する減弱の影響を補正する散乱線補正、SPECT装置の検出器が回転駆動されるときの回転中心位置の移動に起因する投影データのズレを補正する回転中心補正、及び、投影データの均一性を補正する均一性補正を、公知の手順に従って前記二次元投影データに対して実行する。
前記再構成範囲設定部102は、ユーザによる操作部22の操作に基づいて、SPECT装置100によって収集された二次元投影データの再構成処理範囲を設定する。
前記再構成部103は、前処理部101によって前処理が施された二次元の投影データを、三次元逆投影法や三次元高速フーリエ変換(FFT)法などの公知の方法により再構成して三次元の再構成画像データを作成する。この再構成部103によって作成された再構成画像データは実数データも含めた独自フォーマットのデータ形式になる場合がある。この実数データを含む独自フォーマットで再構成データは表現される。
以降、再構成部103によって作成された再構成画像データを“再構成画像実数データ”と称する。また、この再構成画像実数データを整数データに変換(以降、“実数整数変換”と称する)して成るものを“再構成画像整数データ”と称する。
前記表示条件設定部12は、再構成画像実数データを実数整数変換して再構成画像整数データを作成する際の、実数整数変換における画素値の変換範囲(“ウインドウ限定範囲”と称する)を規定する“ウインドウ最大値WU”及び“ウインドウ最小値WL”を、ユーザによる操作部22の操作に基づいて設定する。
以下、表示条件設定部12によるウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WLの設定処理について詳細に説明する。
図2は、再構成画像データの画素値のヒストグラム及び表示レベルの一例を示す図である。同図に示すグラフでは、縦軸には画素値を取り、横軸には各画素値に対応する画素数を取っている。また、同図に示すグレースケールバーは、再構成画像データの表示レベルを示している。
詳細には、図2に示す3つのグラフのうち左のグラフは、再構成画像実数データの画素値のヒストグラム及び表示レベルの一例を示すグラフである。図2に示す3つのグラフのうち真中のグラフは、左のグラフに対応する再構成画像実数データを実数整数変換して作成した再構成画像整数データの画素値のヒストグラムの一例を示すグラフである。図2に示す3つのグラフのうち右のグラフは、真中のグラフに対応する再構成画像整数データの表示レベルの一例を示すグラフである。
ユーザは、“ウインドウ設定ステップ”において、再構成画像整数データを様々な表示レベルで表示部20に表示させ、それら表示を参照して、被検体の注目部位(例えば診断対象部位)の視認性が最も良好な“最適表示画像”を決定する。換言すれば、ユーザは、“ウインドウ設定ステップ”において、表示部20に表示されている再構成画像整数データの表示レベルを様々に変化させていき、それを視認していくことで、“最適表示画像”を見出す。
そして、表示条件設定部12は、この“最適表示画像”に基いて、実数整数変換におけるウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WL(ウインドウ限定範囲)を設定する。
なお、“ウインドウ設定ステップ”については、後に詳述する。
最適表示画像の表示レベル(被検体の注目部位が最も観やすくなる様にユーザによって設定された表示レベル)に対応するウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WLは、例えば図2に示すように、“被検体の注目部位”に対応する画素群における画素値の最頻値を略中心値とした所定の画素値範囲をウインドウ限定範囲としている。
このように、本一実施形態に係る画像処理装置によれば、ユーザは、“ウインドウ設定ステップ”において表示レベルを様々に変化させていくことで、被検体の注目部位が最も観やすい表示レベルを見出し、表示条件設定部12が、当該表示レベルに基いてリスケール係数(詳細は後述する)を算出する。
従って、ユーザは、注目部位の視認性が最も良好な表示レベルに対応する再構成画像整数データを、非常に容易に得ることができる。
なお、被検体の注目部位が最も観やすい表示レベルを見出して設定する為には、ユーザが表示部20に表示された画像を参照しつつ操作部22で手動決定する以外にも、例えば注目部位に関心領域(ROI)を設定し、該ROI内の画素群の画素値のヒストグラムを作成して当該ヒストグラムに基づいて自動的に設定する(前記ROI内の画素群における画素値の最頻値を含むように表示レベルを設定する)としてもよい。
前記整数データ作成条件算出部14は、表示条件設定部12によって設定された表示条件に対応するウインドウ限定範囲(ウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WL)に基づいて、下記(式1)で示される実数整数変換の一次変換式中のリスケール傾斜(Rescale Slope)Aの値、及び、リスケール切片(Rescale Intercept)Bの値を算出する。以降、リスケール傾斜Aとリスケール切片Bとをまとめて“リスケール係数A,B”と総称する。
整数データ=A*実数データ+B・・・(式1)
ここで、リスケール係数A,Bの算出においては、ウインドウ最大値WUとウインドウ最小値WLとに基づいて、(式1)で示される実数整数変換の一次変換式による処理結果(すなわち再構成画像整数データ)が、2バイトの符号付き整数または符号なし整数で表現できる範囲内になるように、当該リスケール係数A,Bの値を決定する。
具体的には、例えばウインドウ最大値WU=90、ウインドウ最小値WL=10に設定された場合、この範囲内の画素値のデータが例えば0〜1024に割り当てられるように、リスケール係数A,Bを定めればよい。従って、(式1)を用いて、
1024=A*90+B
0=A*10+B
として、
A=12.8
B=−128.0
と算出される。
なお、リスケール傾斜Aだけを定義する場合には、
1024=A*90+0
として、
A=11.38
と算出される。
ところで、ウインドウ限定範囲から外れている画素値に係るデータについては、リスケール係数A,Bの値を考慮し、16ビットの最大値(32767)または最小値(−32768)を超える場合にはそれぞれ最大値、最小値に置き換えればよい。
前記整数データ作成部16は、整数データ作成条件算出部14によって算出されたリスケール係数A,Bの値と、実数整数変換の一次変換式である(式1)とに基づいて、再構成部103によって作成された再構成画像実数データを実数整数変換し、再構成画像整数データを作成する。
なお、ユーザにより決定されたウインドウ限定範囲を、“所定の定数倍分だけ拡張”して(マージンを設定して)実数整数変換処理を実行し、これにより作成した再構成画像整数データを保存するように構成してもよい。詳細には、例えばウインドウ最大値WU側とウインドウ最小値WL側との両方側にマージンを設定してもよいし、何れか片方側にのみマージンを設定してもよい。
また、マージンを設定する際の拡張幅を決定する前記“所定の定数”については、ユーザによる操作部22の操作で任意に設定可能としてもよいし、デフォルト値として画像処理装置1が備える不揮発性メモリ(不図示)等に記録させておいてもよい。
具体的には、例えばウインドウ最大値WU=90、ウインドウ最小値WL=10に設定されたものとし、マージンを設定する際の前記“所定の定数”として“3倍”が設定されている場合には、このウインドウ限定範囲を3倍した範囲内のデータを、16ビットの最大値(32767)近くになるように割り当てる。
上述したようにウインドウ限定範囲を所定の定数倍分だけ拡張して(マージンを設定して)作成した再構成画像整数データを保存しておくことで、例えば誤操作等により前記ウインドウ限定範囲を本来の意図よりも狭く設定してしまった場合であっても、ウインドウ限定範囲を拡張した分だけデータを修復することが可能になる。
前記制御部18は、当該画像処理装置1各部を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)である。前記表示部20は、各種画像データ等を表示するモニタである。前記操作部22は、ユーザによる各種操作の為の入力操作手段である。
以下、図3を参照して、本一実施形態に係る画像処理装置1の制御部18による“再構成画像整数データ”の作成処理の流れについて説明する。
図3は、本一実施形態に係る画像処理装置1の制御部18による“再構成画像整数データ”の作成処理のフローチャートを示す図である。図4は、表示部20に表示される二次元投影データの一例を示す図である。図5は、ユーザによる操作部22の操作で、二次元投影データ上においてカーソルCによって設定された再構成処理範囲の一例を示す図である。図6は、ウインドウ設定ステップにおいて表示部20に表示される最適表示画像の一例を示す図である。
まず、制御部18は、SPECT装置100によって収集された二次元投影データが当該画像処理装置1に入力されると、前処理部101によって上述の各種補正処理を当該二次元投影データに対して施す(ステップS1)。
続いて、ユーザは、表示部20に表示された被検体の二次元投影データ(例えば図4参照)上で、操作部22によって図5に示すようにカーソルCを設定し、所望の再構成処理範囲を指定する。図5に示す例では二次元投影データにおける位置47〜位置72の範囲がカーソルCによって再構成処理範囲に指定されている。
ここで、制御部18は、ユーザによる再構成処理範囲の指定に基づいて、再構成範囲設定部102によって再構成処理範囲を設定し、当該再構成処理範囲について、再構成部103によって二次元投影データを再構成して三次元の再構成画像実数データを作成する(ステップS2)。
そして、制御部18は、この再構成画像実数データを表示部20に表示させ、ユーザによるウインドウ設定ステップ(ステップS3)に移行する。
このウインドウ設定ステップにおいて、ユーザは、操作部22を操作して所望の表示レベルで表示部20に再構成画像実数データを表示させ、それらを視認しつつ、さらに操作部22を操作して表示レベルを様々に変化させていく。
制御部18は、このようにユーザによって設定される表示レベルで、再構成画像実数データを表示部20に表示させていく。最終的に、ユーザは、被検体の注目部位が最も観やすい表示レベルの最適表示画像を表示部20に表示させる(例えば図6参照)。
なお、ユーザが注目部位に関心領域(ROI)を設定し、表示条件設定部12が当該ROI内の画素群の画素値のヒストグラムを作成して当該ヒストグラムに基づいて自動的に表示レベルを設定するように構成しても勿論よい。
そして、ユーザは、操作部22によって、当該最適表示画像に基いて実数整数変換を実行する操作を行う。制御部18は、この操作に応じて、表示部20に表示されている最適表示画像に対応するウインドウ限定範囲(ウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WL)を、表示条件設定部12によって設定する(ステップS3;ウインドウ設定ステップ)。
次に、制御部18は、ウインドウ設定ステップにおいて設定されたウインドウ限定範囲(ウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WL)に基づいて、整数データ作成条件算出部14によってリスケール係数A,Bを算出する(ステップS4;リスケール係数算出ステップ)。このリスケール係数A,Bの算出処理の詳細は上述した通りである。
なお、ユーザがリスケール係数A,Bの算出処理を実行させる為のボタンを設けてもよい。また、表示レポート画像(セカンダリキャプチャ)を作成した際の表示レベルに基いてリスケール係数A,Bを算出するように構成してもよい。
続いて、制御部18は、リスケール係数算出ステップにおいて算出したリスケール係数A,Bと、実数整数変換の一次変換式である(式1)と、に基づいて、再構成画像実数データを実数整数変換し、再構成画像整数データを作成する(ステップS5;整数データ作成ステップ)。
そして、制御部18は、整数データ作成ステップにおいて作成した再構成画像整数データを、PACS200を介して、データベース300に送信して保存する。
なお、上述の処理によって作成した再構成画像整数データを実際の画像診断に用いる際には、リスケール係数A,Bの算出に使用したウインドウ最大値WU及びウインドウ最小値WLの値をデフォルト値として、当該再構成画像整数データを表示させればよい。
ところで、本一実施形態に係る画像処理装置による上述の一連の処理は、プログラム化することで、或いはプログラム化した後に当該プログラムを記憶媒体に読み込むことによって、当該画像処理装置とは独立したソフトウェア製品単体としての販売、配布も容易になり、また本一実施形態に係る技術を他のハードウェア上で利用することも可能となる。
以上説明したように、本一実施形態によれば、例えば核医学診断装置で作成された再構成画像のようにダイナミックレンジの広い実数データを、注目部位の“データ精度”を低下させずに整数データに変換することができる画像処理装置及びプログラムを提供することができる。
本一実施形態において“データ精度”とは、単なる画質調整の際の画質パラメータの精度のみではなく“画像演算及び画像処理における精度”をも含む概念としてのデータ精度である。
本一実施形態に係る画像処理装置及びプログラムによれば、ユーザが実際に被検体の注目部位が最も観やすい表示レベルの最適表示画像を確認し、当該表示レベルに対応する最適なウインドウ限定範囲で実数整数変換を行うことができるので、ユーザが意図する精度の再構成画像整数データを容易且つ確実に作成することができる。
従来の技術によれば、核医学診断装置によって作成される再構成画像実数データのようにダイナミックレンジの広い画像データを処理する際に、当該画像データ内に高集積部位が存在する場合であって、注目部位(診断対象部位)が高集積部位に比べてカウント値が低い場合には、実数整数変換処理の際に高集積部位の影響によって注目部位のデータ精度が低下してしまう。
一方、本一実施形態に係る画像処理装置及びプログラムによれば、被検体の注目部位(診断対象部位)に対応する領域に含まれる画素群の画素値に応じて、ウインドウ限定範囲(ウインドウ最大値WU,ウインドウ最小値WL)を設定し、これに基づいて実数整数変換処理におけるリスケール係数(リスケール傾斜A,リスケール切片B)を算出し、これに基づいて医用画像実数データを前記医用画像整数データに変換処理する。これにより、注目部位のデータ精度を保持したまま医用画像整数データを作成することができ、DICOM規格での保存が可能となる。
なお、ウインドウ限定範囲の具体的な仮設定/決定方法としては、上述した例のようにウインドウ最大値WUとウインドウ最小値WLとで定めてもよいし、或いは、中央値WCと幅WWとで定めてもよいし、それら以外の方法を採っても勿論良い。
本一実施形態に係る画像処理装置及びプログラムを、例えばMR画像やCT画像等のダイナミックレンジの広い医用画像データの処理に適用することは非常に有効である。
なお、上述した事例における“実数データ”は、単精度実数、倍精度実数の両方を含むデータである。ところで、整数データについては、現状のDICOMデータは16ビットのデータである。そして、32ビットの倍精度整数、または、それ以上のデータ長をもつ整数データを、16ビットの整数データに変換する場合においても、上述の一実施形態を適用することができる。換言すれば、16ビットの整数より大きい倍精度整数データやそれ以上のデータ長をもつ整数データを、16ビットの整数データに変換する場合にも、上述の一実施形態を適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
WU…ウインドウ最大値、 WL…ウインドウ最小値、 A…リスケール傾斜、 B…リスケール切片、 1…画像処理装置、 12…表示条件設定部、 14…整数データ作成条件算出部、 16…整数データ作成部、 18…制御部、 20…表示部、 22…操作部、 100…SPECT装置、 101…前処理部、 102…再構成範囲設定部、 103…再構成部、 200…PACS、 300…データベース。

Claims (5)

  1. 被検体を撮影して取得した実数データである医用画像実数データを、整数データに変換処理して医用画像整数データを作成する画像処理装置であって、
    画像データを表示する表示部と、
    前記医用画像実数データを、所望の表示レベルで、前記表示部に表示させる為の表示レベル設定部と、
    前記表示レベル設定部によって設定された表示レベルに基いて、前記変換処理における画素値の変換範囲であるウインドウ限定範囲を設定する表示条件設定部と、
    前記ウインドウ限定範囲の最大値と最小値とに基づいて、前記変換処理におけるリスケール係数を算出する整数データ作成条件算出部と、
    前記リスケール係数に基づいて、前記医用画像実数データを変換処理して前記医用画像整数データを作成する整数データ作成部と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示レベル設定部は、
    ユーザが所望の表示レベルを設定する為の設定操作部と、
    前記被検体の注目部位に対応する領域に含まれる画素の画素値に応じて表示レベルを設定する自動設定部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記表示条件設定部は、前記表示レベル設定部によって設定された表示レベルに基くウインドウ限定範囲を所定の定数倍だけ拡張した範囲を、前記変換処理する際のウインドウ限定範囲として設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 被検体を撮影して取得した実数データである医用画像実数データを整数データに変換処理して医用画像整数データを作成する機能を、コンピュータに実現させるプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記医用画像実数データを、所望の表示レベルで表示させる為の表示レベル設定機能と、
    前記表示レベル設定機能によって設定された表示レベルに基いて、前記変換処理における画素値の変換範囲であるウインドウ限定範囲を、前記被検体の注目部位に対応する領域に含まれる画素の画素値に応じて設定する為の表示条件設定機能と、
    前記表示条件設定機能によって設定された範囲の最大値と最小値とに基づいて、前記変換処理におけるリスケール係数を算出する整数データ作成条件算出機能と、
    前記リスケール係数に基づいて、前記医用画像実数データから前記医用画像整数データを作成する変換処理機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  5. 被検体を撮影して取得した整数データである第1の医用画像整数データを変換処理して、よりデータ長が短い整数データである第2の医用画像整数データを作成する画像処理装置であって、
    画像データを表示する表示部と、
    前記第1の医用画像整数データを、所望の表示レベルで、前記表示部に表示させる為の表示レベル設定部と、
    前記表示レベル設定部によって設定された表示レベルに基いて、前記変換処理における画素値の変換範囲であるウインドウ限定範囲を設定する表示条件設定部と、
    前記ウインドウ限定範囲の最大値と最小値とに基づいて、前記変換処理におけるリスケール係数を算出する整数データ作成条件算出部と、
    前記リスケール係数に基づいて、前記第1の医用画像実数データを変換処理して前記第2の医用画像整数データを作成する整数データ作成部と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
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