JP2013046708A - 乳房x線撮影装置、画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

乳房x線撮影装置、画像処理装置、及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乳房X線撮影装置において、散乱割合が乳房内で大きく異なる場合であっても、正確で精度のよい散乱線補正を行なうこと。
【解決手段】乳房X線撮影装置1は、圧迫された乳房の乳房厚を取得する乳房厚取得部51と、乳房にX線を照射させて撮影を行なうように撮影台装置11を制御する撮影制御部52と、検出されたデータに基づいて、乳房の原画像を生成する原画像生成部53と、乳房厚と原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成する散乱割合画像生成部56と、複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成する散乱線補正画像生成部57と、を有する。
【選択図】 図5

Description

本発明の一態様としての実施形態は、乳房を撮影する乳房X線撮影装置と、乳房の画像を画像処理する画像処理装置及び画像処理方法とに関する。
がんやその他の異状を診断するために乳房組織の2次元画像を提供して乳房検査を行なう乳房X線撮影法(マンモグラフィ)が広く使用されている。乳房は立体的で繊細な構造をしているので、専用のX線装置(乳房X線撮影装置)で撮影を行なっている。
乳房X線撮影装置は、撮影台上に、乳房が載置され、撮影台の上方に設けられた圧迫板により乳房の厚さを薄く均一にするようにしてX線を照射することで撮影が行なわれる。乳房X線撮影装置において、TDCS(transmission dependent convolution subtraction)を用いた散乱線補正方法が提案されている。従来の散乱線補正方法では、被検体内の散乱割合(又は、散乱割合)を均一(一定)としている。
特表2008−502395号公報 特開平6−14911号公報
従来の散乱線補正方法では、被検体内の散乱割合を均一としているので、散乱割合が被検体内で大きく異なる場合、正確な散乱線補正ができないという問題があった。
本実施形態の乳房X線撮影装置は、上述した課題を解決するために、X線を発生するX線発生手段と、被検体としての乳房を挟んで前記X線発生手段に対向する位置に備えるX線検出手段と、前記乳房を圧迫可能な圧迫手段と、前記圧迫手段によって圧迫された前記乳房の乳房厚を取得する乳房厚取得手段と、前記乳房に前記X線を照射させて撮影を行なうように前記X線発生手段及び前記X線検出手段を制御する撮影制御手段と、前記撮影制御手段による制御によって前記X線検出手段によって検出されたデータに基づいて、前記乳房の原画像を生成する原画像生成手段と、前記乳房厚と前記原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成する散乱割合画像生成手段と、前記複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成する散乱線補正画像生成手段と、を有する。
本実施形態の画像処理装置は、上述した課題を解決するために、圧迫された乳房の乳房厚と前記乳房の原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成する散乱割合画像生成手段と、前記複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成する散乱線補正画像生成手段と、を有する。
本実施形態の画像処理方法は、上述した課題を解決するために、記憶装置に記憶された、圧迫された乳房の乳房厚と前記乳房の原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成し、前記複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成し、前記複数の散乱線補正画像のうち、少なくとも最終回の散乱線補正によって得られた散乱線補正画像を表示装置に表示させる。
本実施形態の乳房X線撮影装置の全体の外観構成を示す斜視図。 図1に示す本実施形態の乳房X線撮影装置の一部の外観構成を示す斜視図。 図1に示す本実施形態の乳房X線撮影装置の一部の外観構成を示す側面図。 本実施形態の乳房X線撮影装置に備える画像処理装置の構成を示すブロック図。 本実施形態の乳房X線撮影装置の機能を示すブロック図。 本実施形態の乳房X線撮影装置の動作を示すフローチャート。
本実施形態の乳房X線撮影装置、画像処理装置、及び画像処理方法について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の乳房X線撮影装置の全体の外観構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す本実施形態の乳房X線撮影装置の一部の外観構成を示す斜視図である。図3は、図1に示す本実施形態の乳房X線撮影装置の一部の外観構成を示す側面図である。
図1は、患者Oの乳房(被検体)を撮影する本実施形態の乳房X線撮影装置1を示す。乳房X線撮影装置1は、撮影台装置11及び画像処理装置12によって構成される。
撮影台装置11は、アーム部15、スタンド部16、接続部17、及び操作部18を備える。アーム部15は、接続部17を介して回転可能なようにスタンド部16に支持される。
アーム部15は、X線管21、線質調整フィルタ/照射野制限マスク22、フェイスガード23、圧迫板24、グリッド25、撮影台26、圧迫フットペダル27、及びCアーム上下/回転微調整スイッチ28を備える。スタンド部16は、情報表示パネル30及びサイドパネル31を備える。操作部18は、撮影条件設定パネル32及び高電圧供給装置33を備える。
アーム部15のX線管21は、操作部18の高電圧供給装置33からの高電圧電力の供給を受けて、この高電圧電力の条件に応じて患者Oの乳房を介して撮影台26に向かってX線を照射するための真空管である。
線質調整フィルタ/照射野制限マスク22は、X線管21によって発生されたX線の線質を調整したり照射野を制限したりするための調整器具である。
フェイスガード23は、撮影時に患者Oの頭部をX線被曝から保護するための防護器具である。
圧迫板24は、撮影台26との間で患者Oの乳房を圧迫するために撮影台26の上方に設けられる圧迫器具である。圧迫板24は、透明な樹脂で形成されており、撮影台26に対して接離可能に支持されている。そして、圧迫板24を撮影台26側に移動させることによって患者Oの乳房を圧迫し、乳房の厚さを薄く略均一にすることが可能である。圧迫板24は、圧迫フットペダル27が技師等の撮影者によって操作された場合に、圧迫板24を上下方向に移動させるためのモータからなる駆動機構(図示しない)が駆動することによって上下方向に移動する。
グリッド25は、散乱線を除去して撮影画像のコントラストを改善するための器具である。
撮影台26は、患者Oの乳房を透過したX線を検出するためのFPD(平面検出器:flat panel detector)を内部に備えた台である。FPD内には、複数の検出素子が二次元に配列されており、各検出素子間には、走査線と信号線とが直交するように配設されている。FPDから出力される時系列的なアナログ信号(ビデオ信号)の投影データは、デジタル信号に変換され、画像処理装置12に出力される。
圧迫フットペダル27は、圧迫板24の上下方向への位置を調整するための、操作者が踏むためのペダルである。
Cアーム上下/回転微調整スイッチ28は、X線管21や撮影台26等から構成されるCアームを上下に移動したり回転したりするためのスイッチである。
スタンド部16の情報表示パネル30は、圧迫情報等の各種情報を表示するためのパネルである。
サイドパネル31は、乳房X線撮影装置1の各部を制御するための操作パネルである。
操作部18の撮影条件設定パネル32は、X線撮影の条件を設定するためのパネルである。
高電圧供給装置33は、アーム部15のX線管21に電圧を供給する装置である。
撮影台装置11のX線管21によってX線が発生されると、そのX線は線質調整フィルタ/照射野制限マスク22によって照射範囲を絞られたうえで、圧迫板24と撮影台26との間で圧迫された乳房に照射される。そして、乳房を透過したX線は撮影台26のFPDによって検出されて投影データに変換され、画像処理装置12に出力される。
画像処理装置12は、乳房X線撮影装置1全体の動作制御や、撮影台装置11によって取得された撮影画像に関する画像処理等を行なう装置である。画像処理装置12は、入力装置41、及び表示装置42等を含む。
なお、乳房X線撮影装置1は、座位にて患者Oの乳房を撮影する場合を説明するものであるが、その場合に限定されるものではない。例えば、乳房X線撮影装置1は、背臥位等にて患者Oの乳房を撮影する場合であってもよい。
図4は、本実施形態の乳房X線撮影装置1に備える画像処理装置12の構成を示すブロック図である。
図4は、乳房X線撮影装置1に備える画像処理装置12を示す。画像処理装置12は、入力装置41、表示装置42、システム制御部43、及び記憶装置44を備える。
入力装置41は、操作者によって操作が可能なキーボード及びマウス等であり、操作に従った入力信号がシステム制御部43に送られる。
表示装置42は、液晶ディスプレイやCRT(cathode ray tube)等によって構成される。表示装置42は、表示処理部58から出力される表示画像を、種々の文字情報や目盛等と共に表示する。
システム制御部43は、CPU(central processing unit)及びメモリによって構成される。CPUは、操作者によって入力装置41が操作等されることにより指令が入力されると、撮影台装置11の動作や画像処理装置12全体の制御を行なう。
メモリは、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)等の要素を兼ね備える構成をもつ記憶装置である。記憶部32は、処理部31のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いられたりする。
記憶装置44は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクHD(hard disc)が着脱不能で内蔵されているHDD(hard disc drive)等の記憶装置である。記憶装置44は、画像処理装置12にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(operating system)等も含まれる)や、データを記憶する記憶装置である。また、OSに、操作者に対する情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置41によって行なうことができるGUI(graphical user interface)を提供させることもできる。
図5は、本実施形態の乳房X線撮影装置1の機能を示すブロック図である。
画像処理装置12のシステム制御部43がプログラムを実行することによって、図5に示すように、システム制御部43は、乳房厚取得部51、撮影制御部52、原画像生成部53、減弱係数マップ生成部54、散乱割合(ビルドアップ係数)演算部55、散乱割合画像生成部56、散乱線補正画像生成部57、及び表示処理部58として機能する。なお、システム制御部43の構成要素51乃至58の全部又は一部は、システム制御部43にハードウェアとして備えられるものであってもよい。
乳房厚取得部51は、撮影台装置11の圧迫板24によって圧迫された患者Oの乳房厚dを取得する機能を有する。乳房厚取得部51は、圧迫板24によって圧迫された患者Oの乳房への圧迫力と、圧迫板24によって圧迫された患者Oの乳房厚dとのうち少なくとも一方を取得する。乳房厚取得部51によって取得された乳房厚は、データとして記憶装置44に記憶される。
撮影制御部52は、撮影台装置11を制御して、アーム部15をスタンド部16に対して固定したまま(非回転)患者Oの乳房に対してX線を照射させることで、撮影を行なわせる機能を有する。ここで、撮影開始は、例えば乳房厚dの所定値への到達、又は、入力装置41を介した撮影者からの指示によって決まる。また、撮影終了は、撮影開始からの予定の撮影期間の経過、又は、入力装置41を介した撮影者からの指示によって決まる。
原画像生成部53は、撮影制御部52のFPDによって収集されたデジタル信号としての投影データに対して対数変換処理(LOG処理)行なって必要に応じて加算処理して乳房の原画像g[obs]を生成する機能を有する。原画像生成部53によって生成された原画像は、データとして記憶装置44に記憶される。
減弱係数マップ生成部54は、n(n=1,2,…,N)回目の散乱線補正においてnが1の場合、乳房厚取得部51によって取得された乳房厚dと、原画像生成部53によって生成された原画像g[obs]とに基づいて、1回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[1]を算出して1回目の散乱線補正における減弱係数マップを生成する機能を有する。また、減弱係数マップ生成部54は、n回目の散乱線補正においてnが2以上の場合、乳房厚取得部51によって取得された乳房厚dと、散乱線補正画像生成部57によって生成された、n−1回目の散乱線補正で生成された散乱線補正画像g[n−1]とに基づいて、n回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[n]を算出して減弱係数マップを生成する機能を有する。
ここで、入射線量IのX線光子を、厚さx、吸収係数μの物質に照射すると、X線光子の透過線量Iは、一般的に次の式(1)のように表すことができる。
Figure 2013046708
線量と画素値とは比例することから上式(1)を変形して、乳腺の画素値Dideal、直接線の画素値Gideal、乳房厚d、乳腺の減弱係数μの関係を次の式(2)のように表すことができる。また、式(2)を変形すると、次の式(3)によって乳腺の減弱係数μを求めることができる。
Figure 2013046708
さらに、減弱係数マップ生成部54は、n回目の散乱線補正においてnが1の場合、原画像g[obs]に基づいて、1回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[1]を算出する。よって、nが1の場合、上式(2),(3)は、次の式(4),(5)のように変形できる。
Figure 2013046708
一方、減弱係数マップ生成部54は、n回目の散乱線補正においてnが2以上の場合、乳房厚取得部51によって取得された乳房厚dと、n−1回目の散乱線補正で生成された散乱線補正画像g[n−1]とに基づいて、n回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[n]を算出する。よって、nが2以上の場合、上式(2),(3)は、次の式(6),(7)のように変形できる。
Figure 2013046708
減弱係数マップ生成部54は、上式(5),(7)を用いて、原画像g[obs]又は散乱線補正画像g[n−1]に基づいて、n回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[n]を算出する。
なお、画像処理装置12は、乳房X線撮影装置1に含まれる構成として説明するが、その場合に限定されるものではなく、乳房X線撮影装置1の外部の装置であってもよい。例えば、乳房X線撮影装置1によって取得された乳房厚d及び原画像g[obs]を乳房X線撮影装置1の外部のサーバ(図示しない)に保管しておくことで、乳房X線撮影装置1の外部の画像処理装置12は、サーバに保管された乳房厚d及び原画像g[obs]に基づいて減弱係数マップを生成する減弱係数マップ生成部54として機能する。
散乱割合演算部55は、減弱係数マップ生成部54によって算出された、n回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[n]と、線質によって異なる係数A,C,βとに基づいて、次の式(8)に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]を算出する機能を有する。なお、係数A,C,βは、実測又はシミュレーションにて予め算出しておく。
Figure 2013046708
散乱割合画像生成部56は、散乱割合演算部55によって算出された、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]に基づいて、次の式(9)に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]を生成する機能を有する。
Figure 2013046708
散乱線補正画像生成部57は、散乱割合画像生成部56によって生成された、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]に基づいて、次の式(10)に従って、n回目の散乱線補正における散乱線補正画像g[n]を生成する機能を有する。式(10)に示すsは、散乱関数である。
Figure 2013046708
表示処理部58は、散乱線補正画像生成部57によって生成された散乱線補正画像g[n]を種々の文字情報や目盛等と共に合成して、ビデオ信号として表示装置42に出力する機能を有する。
続いて、本実施形態の乳房X線撮影装置1の動作について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
予め、乳房X線撮影装置1は、撮影台装置11の圧迫板24によって圧迫された患者Oの乳房厚dを取得する(ステップST1)。次いで、乳房X線撮影装置1は、撮影台装置11を制御して、アーム部15をスタンド部16に対して固定したまま(非回転)患者Oの乳房に対してX線を照射させることで、撮影を行なわせる(ステップST2)。乳房X線撮影装置1は、撮影制御部52のFPDによって収集されたデータに基づいて乳房の原画像g[obs]を生成する(ステップST3)。
乳房X線撮影装置1は、TDCS法による散乱線補正処理を開始する。乳房X線撮影装置1は、これから行なわれる散乱線補正が1(n=1)回目の散乱線補正であるか否かを判断する(ステップST4)。ステップST4の判断にてYES、すなわち、これから行なわれる散乱線補正が1回目の散乱線補正である(n=1)と判断される場合、乳房X線撮影装置1は、ステップST1によって取得された乳房厚dと、ステップST3によって生成された原画像g[obs]とに基づいて、上式(5)に従って1回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[1]を算出して(ステップST5)、減弱係数マップを生成する。
一方、ステップST4の判断にてNO、すなわち、これから行なわれる散乱線補正が2回目以降の散乱線補正である(n≧2)と判断される場合、乳房X線撮影装置1は、ステップST1によって取得された乳房厚dと、ステップST9によって生成された前回の散乱線補正画像g[n−1]とに基づいて、上式(7)に従って2回目以降の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[n]を算出して(ステップST6)、減弱係数マップを生成する。
乳房X線撮影装置1は、ステップST5又はST6によって算出された、n回目の散乱線補正における乳腺の減弱係数μ[n]と、線質によって異なる係数A,C,βとに基づいて、上式(8)に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]を算出する(ステップST7)。乳房X線撮影装置1は、ステップST7によって算出された、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]に基づいて、上式(9)に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]を生成する(ステップST8)。
乳房X線撮影装置1は、ステップST8によって生成された、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]に基づいて、上式(10)に従って、n回目の散乱線補正における散乱線補正画像g[n]を生成する(ステップST9)。乳房X線撮影装置1は、散乱線補正の回数nが、予め設定された回数Nに達したか否かを判断する(ステップST10)。ステップST10の判断にてNO、すなわち、散乱線補正の回数nが、予め設定された回数Nに達していない(n<N)と判断される場合、乳房X線撮影装置1は、散乱線補正の回数nをn+1に進め(ステップST11)、ステップST4に戻る。
ここで、ステップST10において、散乱線補正の回数nが、予め設定された回数Nに達したか否かを乳房X線撮影装置1が判断するものとしたが、その場合に限定されるものではない。例えば、乳房X線撮影装置1は、散乱線補正の回数Nを予め設定しなくてもよい。その場合、乳房X線撮影装置1は、ステップST8によって生成された散乱割合画像K[n]や、ステップST9によって生成された散乱線補正画像g[n]を表示装置42に表示し、入力装置41から入力される入力信号に従って、散乱線補正の回数がnで十分であるか否かを判断する。
一方、ステップST10の判断にてYES、すなわち、散乱線補正の回数nが、予め設定された回数Nに達した(n=N)と判断される場合、乳房X線撮影装置1は、TDCS法による散乱線補正処理を終了し、n(N)回目の散乱線補正における散乱線補正画像g[n]を記憶装置44に記憶したり、表示装置42に表示したりする(ステップST12)。なお、ステップST12では、n(N)回目の散乱線補正における散乱線補正画像g[n]を記憶装置44に記憶したり、表示装置42に表示したりするものであるが、ステップST9によって生成されたn(<N)回目の散乱線補正における散乱線補正画像g[n]を記憶装置44に記憶したり、表示装置42に表示したりしてもよい。
散乱線補正の回数nが予め設定された回数Nに達するまでステップST4乃至ST11を繰り返すことで、乳房X線撮影装置1は、ステップST12によってN回目の散乱線補正における散乱線補正画像g[N]を記憶・表示することができる。
本実施形態の乳房X線撮影装置1、画像処理装置12、及び画像処理方法によると、散乱割合(ビルドアップ係数)が乳房内で大きく異なる場合であっても、正確で精度のよい散乱線補正ができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 乳房X線撮影装置
11 撮影台装置
12 画像処理装置
15 アーム部
21 X線管
24 圧迫板
26 撮影台
41 入力装置
42 表示装置
43 システム制御部
44 記憶装置
51 乳房厚取得部
52 撮影制御部
53 原画像生成部
54 減弱係数マップ生成部
55 散乱割合演算部
56 散乱割合画像生成部
57 散乱線補正画像生成部
58 表示処理部

Claims (9)

  1. X線を発生するX線発生手段と、
    被検体としての乳房を挟んで前記X線発生手段に対向する位置に備えるX線検出手段と、
    前記乳房を圧迫可能な圧迫手段と、
    前記圧迫手段によって圧迫された前記乳房の乳房厚を取得する乳房厚取得手段と、
    前記乳房に前記X線を照射させて撮影を行なうように前記X線発生手段及び前記X線検出手段を制御する撮影制御手段と、
    前記撮影制御手段による制御によって前記X線検出手段によって検出されたデータに基づいて、前記乳房の原画像を生成する原画像生成手段と、
    前記乳房厚と前記原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成する散乱割合画像生成手段と、
    前記複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成する散乱線補正画像生成手段と、
    を有する乳房X線撮影装置。
  2. 前記複数回の散乱線補正のうち1回目の散乱線補正では、前記乳房厚と前記原画像とに基づいて乳腺の減弱係数を算出する一方、2回目以上の散乱線補正では、前記乳房厚と前回の散乱線補正で生成された散乱線補正画像とに基づいて乳腺の減弱係数を算出する減弱係数マップ生成手段と、
    前記乳腺の減弱係数に基づいて、前記複数回の散乱線補正に対応する複数の散乱割合をそれぞれ算出する散乱割合演算手段と、をさらに有し、
    前記散乱割合画像生成手段は、前記複数の散乱割合に基づいて前記複数の散乱割合画像をそれぞれ生成する請求項1に記載の乳房X線撮影装置。
  3. 前記散乱割合画像生成手段は、前記複数回の散乱線補正のうち、前記散乱割合演算手段によって算出された、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]に基づいて、
    Figure 2013046708
    に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]を生成する請求項2に記載の乳房X線撮影装置。
  4. 圧迫された乳房の乳房厚と前記乳房の原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成する散乱割合画像生成手段と、
    前記複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成する散乱線補正画像生成手段と、
    を有する画像処理装置。
  5. 前記複数回の散乱線補正のうち1回目の散乱線補正では、前記乳房厚と前記原画像とに基づいて乳腺の減弱係数を算出する一方、2回目以上の散乱線補正では、前記乳房厚と前回の散乱線補正で生成された散乱線補正画像とに基づいて乳腺の減弱係数を算出する減弱係数マップ生成手段と、
    前記乳腺の減弱係数に基づいて、前記複数回の散乱線補正に対応する複数の散乱割合をそれぞれ算出する散乱割合演算手段と、をさらに有し、
    前記散乱割合画像生成手段は、前記複数の散乱割合に基づいて前記複数の散乱割合画像をそれぞれ生成する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記散乱割合画像生成手段は、前記複数回の散乱線補正のうち、前記散乱割合演算手段によって算出された、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]に基づいて、
    Figure 2013046708
    に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]を生成する請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 記憶装置に記憶された、圧迫された乳房の乳房厚と前記乳房の原画像とに基づいて、複数回の散乱線補正間で異なる複数の散乱割合画像を順次生成し、
    前記複数の散乱割合画像に基づいて、複数の散乱線補正画像をそれぞれ生成し、
    前記複数の散乱線補正画像のうち、少なくとも最終回の散乱線補正によって得られた散乱線補正画像を表示装置に表示させる、
    画像処理方法。
  8. 前記複数回の散乱線補正のうち1回目の散乱線補正では、前記乳房厚と前記原画像とに基づいて乳腺の減弱係数を算出する一方、2回目以上の散乱線補正では、前記乳房厚と前回の散乱線補正で生成された散乱線補正画像とに基づいて乳腺の減弱係数を算出し、
    前記乳腺の減弱係数に基づいて、前記複数回の散乱線補正に対応する複数の散乱割合をそれぞれ算出し、
    前記複数の散乱割合に基づいて前記複数の散乱割合画像をそれぞれ生成する請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記複数回の散乱線補正のうち、前記算出された、n回目の散乱線補正における散乱割合B[n]に基づいて、
    Figure 2013046708
    に従って、n回目の散乱線補正における散乱割合画像K[n]を生成する請求項8に記載の画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020037011A (ja) * 2015-06-30 2020-03-12 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法、画像処理プログラム

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