JP2017175188A - 断線検知回路、および電力増幅器 - Google Patents

断線検知回路、および電力増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】電力増幅器と当該電力増幅器の負荷との間の断線を、負荷を駆動しながら検知することを可能にする。【解決手段】電力増幅器から負荷に与える出力信号の信号レベルが第1の閾値電圧を上回る場合に第1の比較結果信号をアクティブレベルとする第1のコンパレータと、負荷に流れる電流に応じた信号の信号レベルが第2の閾値電圧を上回る場合に第2の比較結果信号をアクティブレベルとする第2のコンパレータと、電力増幅器と負荷の間の断線の有無を示す断線検知フラグ信号を、第1の比較結果信号と第2の比較結果信号とに基づいて生成する断線検知フラグ信号生成部と、を有する断線検知回路を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ等の負荷を駆動する電力増幅器と負荷との間の断線を検知する技術に関する。
パチンコやパチスロ等の各種遊戯機にはスピーカが搭載されており、遊戯の進行に応じて遊戯を盛り上げるための音(BGM(Back Ground Music)や効果音など)がスピーカから放音される。また、遊戯機の中には、不正な方法で出玉を獲得する不正行為(所謂ゴト行為)に対する対策として、不正行為を検知した場合に警報音をスピーカから出力するものもある。遊戯機のスピーカに断線が発生すると様々な不具合が生じる。例えば、遊戯を盛り上げるための音の再生が停止すると、遊技者の興をそぎ、遊技を途中で止めてしまうなど、売上の減少を招きかねない。また、スピーカへの線路が切断されると、不正行為が行われても、スピーカから警報音を放音することができず、不正行為を発見、防止することができなくなる。そこで、オーディオ信号を増幅するパワーアンプなどの電力増幅器と当該電力増幅器の負荷であるスピーカとの間の断線を検知するための技術が種々提案されており、その一例としては特許文献1および特許文献2の各文献に開示の技術が挙げられる。
特許文献1には、スピーカと同等のインピーダンスカーブを持つ等価回路とスピーカとに検査信号を送り、両回路の出力信号の差分が一定以上であれば断線と判断する技術が開示されている。特許文献2に開示の技術は特許文献1に開示に技術の改良版である。特許文献2に開示の技術では、スピーカよりもインピーダンスが十分に大きい抵抗器を介して当該スピーカに検査信号を送り、端子間の電圧を測定することで断線が検知される。
特開2003−274491号公報 特開2012−195822号公報 特開平06−242172号公報
特許文献1および特許文献2の各文献に開示の技術では、断線検知の際に検査信号をスピーカに与える必要がある。検査信号を与えている間はスピーカにオーディオ信号を与えることはできず、音の再生が停止する。つまり、特許文献1および特許文献2に開示の技術には、音を鳴らしながら断線検知を行えないといった問題がある。
この発明は、以上説明した事情に鑑みて為されたものであり、電力増幅器と当該電力増幅器の負荷との間の断線を、負荷を駆動しながら検知することを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、電力増幅器から負荷に与える出力信号と当該負荷に流れる電流に応じた信号とから当該電力増幅器と当該負荷の間の断線を検知する断線検知回路として、以下の第1および第2のコンパレータと断線検知フラグ信号生成部とを有する断線検知回路を提供する。第1のコンパレータは、電力増幅器から負荷に与える出力信号の信号レベルが第1の閾値電圧を上回る場合に第1の比較結果信号をアクティブレベル(例えば、Hレベル)とする。第2のコンパレータは、負荷に流れる電流に応じた信号(例えば、負荷に流れる電流を電流検知抵抗に流すことで得られた電圧値を示す信号)の信号レベルが第2の閾値電圧を上回る場合に第2の比較結果信号をアクティブレベルとする。そして、断線検知フラグ信号生成部は、電力増幅器と前記負荷の間の断線の有無を示す断線検知フラグ信号を、第1の比較結果信号と第2の比較結果信号とに基づいて生成する。より具体的には、断線検知フラグ信号生成部は、第2の比較結果信号が非アクティブレベルである期間に第1の比較結果信号のレベル変動が所定回数以上発生した場合に、断線検知フラグ信号をアクティブレベルとする。
本発明において電力増幅器からスピーカに与える出力信号は検査信号である必要はなく、負荷を駆動するための信号であっても良い。例えば、上記負荷がスピーカであれば、各種の音を表すオーディオ信号を当該スピーカに与えて電力増幅器と当該スピーカとの間の断線を検知することができる。つまり、本発明によれば、増幅器と当該電力増幅器の負荷との間の断線を、負荷を駆動しながら検知することが可能になる。
上記断線検知フラグ信号生成部の具体的な構成の一例としては、各々のクロック端子に第1の比較結果信号が与えられ、各々のリセット端子に第2の比較結果信号が与えられる複数のフリップフロップを直列接続(前段のフリップフロップの非反転出力端子を後段のフリップフロップのデータ入力端子に接続)し、最前段のフリップフロップのデータ入力端子には常にアクティブレベルの信号を与え、最後段のフリップフロップの出力信号を断線検知フラグ信号とする構成が考えられる。
特許文献1および特許文献2の各文献に開示の技術には、負荷を駆動しながら断線検知を行えないといった問題に加えて、等価回路が必要となる分だけコストの増加を招き、断線検知を安価に実現できないといった問題もあった。断線検知を安価に実現できないといった問題は特許文献3に開示の技術についても同様である。特許文献3に開示の技術では、断線検知の対象となる経路に電流が流れているか否かをフォトカプラを用いて検出しており、フォトカプラの分だけコストの増加を招くからである。これに対して、上記構成の断線検知回路であれば、特許文献1〜3の各文献に開示の技術に比較して安価に断線検知を実現できる。断線検知を行わない場合に比較して、第1および第2のコンパレータと複数のフリッププロップとが必要になるとはいっても、等価回路やフォトカプラを設ける場合に比較してコストの上昇幅は小さいからである。
また、上記課題を解決するために本発明は、負荷に接続される増幅部と、上記断線検知回路とを有する電力増幅器を提供する。このような態様によっても、電力増幅器と当該電力増幅器の負荷との間の断線を、負荷を駆動しながら検知することが可能になる。
本発明の実施形態による電力増幅器1の構成を示す回路図である。 同電力増幅器1における断線検知動作を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施形態による電力増幅器1の構成を示す回路図である。電力増幅器1は、スピーカなどの負荷を駆動するパワーアンプである。図1では電力増幅器1の構成の理解を容易にするため、同電力増幅器1の負荷であるスピーカSPが併せて図示されている。
図1に示すように、電力増幅器1は増幅部100と断線検知回路200を有する。増幅部100は、例えばD級増幅器であり、オペアンプ110、出力段120、フィルタ130、抵抗140および150を有する。
オペアンプ110は、増幅部100の入力部をなす回路である。オペアンプ110の非反転入力端子には、入力端子111を介してオーディオ信号AINが入力される。オペアンプ110の反転入力端子は抵抗150を介して接地されている。
出力段120は、トランジスタ121および122と、出力端子123とを有する。図1に示すように、トランジスタ121は、正電源+Bと出力端子123との間に介挿されている。トランジスタ122は、負電源−Bと出力端子123との間に介挿されている。好ましい態様において、トランジスタ121および122は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;金属―酸化膜−半導体構造の電界効果トランジスタ)である。出力段120は、オペアンプ110の出力信号に応じて、トランジスタ121をON、トランジスタ122をOFFとして正電源+Bを出力端子123に接続し、あるいはトランジスタ121をOFF、トランジスタ122をONとして負電源−Bを出力端子123に接続する。
フィルタ130は、出力段120の出力信号から、オーディオ帯域以上の高域成分を除去し、残ったオーディオ帯域の周波数成分をスピーカSPに供給するローパスフィルタである。このフィルタ130は、インダクタ131およびキャパシタ132を有する。インダクタ131は、出力段120の出力端子123とスピーカSPの一端SPIとの間に介挿されている。キャパシタ132は、インダクタ131およびスピーカSP間のノード133に一端が接続され、他端は接地されている。図1に示すように、キャパシタ132は、負荷であるスピーカSPに並列接続されている。
抵抗140は、ノード133と、オペアンプ110の反転入力端子との間に介挿されている。抵抗140は、スピーカSPに対する出力電圧をオペアンプ110に帰還させる帰還抵抗の役割を果たし、増幅部100を自励発振させる自励発振用帰還ループを構成する。増幅部100は、所定の自励発振周波数で発振しつつ、入力オーディオ信号AINに基づいてパルス幅変調されたPWMパルス列信号を出力段120から出力する。フィルタ130は、このPWMパルス列信号から自励発振周波数以上の高域成分を除去してスピーカSPに供給する役割を果たす。以上が増幅部100の構成である。
次いで、断線検知回路200の構成を説明する。図1に示すように、断線検知回路200は、抵抗210、220、および230と、キャパシタ240と、コンパレータ250および260と、Dフリップフロップ(図1では、「DF」と略記)270および280と、を有する。
抵抗210は、スピーカSPにおけるノード133と反対側の端子SPOと接地線との間に介挿されている。抵抗210は、スピーカSPに流れる電流に応じた電圧信号を生成するための電流検知抵抗である。抵抗220および230は、スピーカSPの端子SPIと接地線との間に直列に介挿されており、抵抗220と抵抗230の共通接続点はコンパレータ250の非反転入力端子に接続されている。抵抗220および230は、出力段120からフィルタ130を介してスピーカSPへ供給される高電圧出力を、コンパレータ250により比較可能な電圧レベルまで降圧する分圧回路の役割を果たす。
キャパシタ240は、抵抗220と抵抗230の共通接続点と接地線の間に介挿さている。つまり、キャパシタ240は、抵抗230に並列接続されている。キャパシタ240は、PWMキャリア成分による断線検知回路200の誤動作(より具体的には、コンパレータ250における誤判定)を防止するために設けられる。より詳細に説明すると、本実施形態では、キャパシタ240と抵抗220とにより、PWMキャリア成分を除去するローパスフィルタ(RCフィルタ)が形成される。キャパシタ240の静電容量については、当該ローパスフィルタのカットオフ周波数が可聴帯域の上限(例えば20kHz)程度となるように定めておけば良い。
コンパレータ250の反転入力端子は接地線に接続されており、コンパレータ250の出力端子はDフリップフロップ270および280の各々のクロック端子に接続されている。コンパレータ250は、例えば5V等の正電圧を出力する正電源(図示略)と例えば−5Vの負電圧を出力する負電源(図示略)に接続されており、両電源の電位差を動作電圧とし、非反転入力端子と反転入力端子の各々に入力される信号の大きさに応じた第1の比較結果信号を出力する。
前述したように、コンパレータ250の非反転入力端子には、抵抗220と抵抗230の共通接続点の電圧、すなわち、電力増幅器1からスピーカSPに与えられる出力信号に応じた電圧が与えられる。コンパレータ250の非反転入力端子に与えられる電圧が接地電圧(以下、第1の閾値電圧)以下であると、第1の比較結果信号は非アクティブレベル(本実施形態では、Lレベル、すなわち、負電源の電圧)となり、逆に、コンパレータ250の非反転入力端子に与えられる電圧が上記第1の閾値電圧より高いと、第1の比較結果信号はアクティブレベル(本実施形態では、Hレベル、すなわち、正電源の電圧)となる。
コンパレータ260の非反転入力端子はスピーカSPの端子SPOに接続されており、コンパレータ260の反転入力端子には接地線電圧よりも若干高い電圧(以下、第2の閾値電圧)Vrefが与えられる。コンパレータ260の反転入力端子に与えられる第2の閾値電圧Vrefは接地線電圧であっても良いが、コンパレータ260のオフセット電圧に起因する誤動作を回避するため、上記オフセット電圧分だけ接地線電圧よりも高い電圧であることが好ましい。また、コンパレータ260としてヒステリシスタイプのものを用いることで上記誤動作を回避しても良い。
コンパレータ260の出力端子はDフリップフロップ270および280の各々のリセット端子に接続されている。コンパレータ260も前述した正電源と負電源の電位差を動作電圧とし、非反転入力端子と反転入力端子の各々に入力される信号の大きさに応じた第2の比較結果信号を出力する。コンパレータ260の非反転入力端子に与えられる電圧が第2の閾値電圧Vref以下であると、第2の比較結果信号は非アクティブレベルとなり、逆に、コンパレータ260の非反転入力端子に与えられる電圧が第2の閾値電圧Vrefより高いと、第2の比較結果信号はアクティブレベルとなる。
Dフリップフロップ270のデータ入力端子は前述した正電源に接続されている。つまり、Dフリップフロップ270のデータ入力端子には常にアクティブレベルの信号が与えられる。Dフリップフロップ270の非反転出力端子はDフリップフロップ280のデータ入力端子に接続されている。つまり、Dフリップフロップ270とDフリップフロップ280は直列接続されている。Dフリップフロップ270および280の各々も前述した正電源と負電源の電位差を動作電圧とし、本実施形態では、Dフリップフロップ280の非反転出力端子から出力される信号が、電力増幅器1とスピーカSPとの間の断線の有無を示す断線検知フラグ信号の役割を果たす。このように、Dフリップフロップ270とDフリップフロップ280は、第1の比較結果信号と第2の比較結果信号とに基づいて断線検知フラグ信号を生成する断線検知フラグ信号生成部の役割を果たす。
次いで、断線検知回路200の動作を図2を参照しつつ説明する。
図2は、電力増幅器1の各部における信号波形を示す図である。より詳細に説明すると、図2(A)における波形A1は電力増幅器1の入力端子111に与えられるオーディオ信号AINの波形を示し、波形A2は電力増幅器1からスピーカSPの端子SPIに与えられる信号の波形を示す。図2(B)における波形B1は電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線が発生していない場合においてスピーカSPに流れる電流に応じた電圧(当該電流を抵抗210に流すことにより得られる電圧)の波形を示し、図2(B)における波形B2は電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線(例えば、スピーカSPにおける断線)が発生している場合に同電圧の波形を示す。スピーカSPにおいて断線が発生している場合には、端子SPOから抵抗210に電流は出力されず、抵抗210の端子SPO側の端子電圧は接地電圧のままとなるからである。
図2(C)における波形C1および波形C2は何れも、図2(A)の波形A1のオーディオ信号が電力増幅器1に与えられた場合の第1の比較結果信号の波形を示す。より詳細に説明すると、図2(C)における波形C1は電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線が発生していない場合における第1の比較結果信号の波形を示し、同波形C2はスピーカSPにおいて断線が発生している場合の第1の比較結果信号の波形を示す。波形C1およびC2を比較すれば明らかなように、スピーカSPにおいて断線が発生しても第1の比較結果信号に当該断線に起因する影響は現れない。
図2(D)における波形D1および波形D2は何れも、図2(A)の波形A1のオーディオ信号が電力増幅器1に与えられた場合の第2の比較結果信号の波形を示す。より詳細に説明すると、図2(D)における波形D1は電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線が発生していない場合における第2の比較結果信号の波形を示し、同波形D2はスピーカSPにおいて断線が発生している場合の第2の比較結果信号の波形を示す。スピーカSPにおいて断線が発生している場合には、図2(B)における波形B2に示すように、抵抗210の端子SPO側の端子電圧は接地電圧のままとなる。このため、スピーカSPにおいて断線が発生している場合には、第2の比較結果信号も非アクティブレベルのままとなる。
図2(E)における波形E1および波形E2は何れも、図2(A)の波形A1に示すオーディオ信号が電力増幅器1に与えられた場合の断線検知フラグ信号の波形を示す。図2(E)における波形E1は電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線が発生していない場合における断線検知フラグ信号の波形を示し、同波形E2はスピーカSPにおいて断線が発生している場合の断線検知フラグ信号の波形を示す。
Dフリップフロップ270および280の各々は、クロック信号(図2(C):波形C1)の立ち上りにおいて入力信号をサンプルホールドし出力するが、電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線が発生していない場合には、クロック信号に同期したリセット信号(図2(D):波形D1)が与えられるため、Dフリップフロップ270および280の各々の出力は非アクティブレベルに維持される。このため、電力増幅器1とスピーカSPとの間に断線が発生していない場合には、断線検知フラグ信号は非アクティブレベルに維持される(図2(E):波形E1参照)。
これに対して、スピーカSPにおいて断線が発生している場合には、Dフリップフロップ270および280の各々にはクロック信号(図2(C):波形C2)が与えられるものの、リセット信号は非アクティブレベルに維持される(図2(D):波形D2)。このため、Dフリップフロップ270および280はリセットされず、断線検知フラグ信号は非アクティブレベルからアクティブレベルに変化する(図2(E):波形E2参照)。したがって、電力増幅器1においては断線検知フラグ1を監視すること、すなわち非アクティブレベルからアクティブレベルに変化するか否かを監視することで断線の発生を検知することができる。
以上説明したように本実施形態の電力増幅器1では、スピーカSPから音を出力させるためにスピーカSPに与える出力信号(オーディオ信号)とスピーカSPを流れる電流に応じた信号とから断線が検知される。つまり、本実施形態によれば、電力増幅器1とスピーカSPとの間の断線を、スピーカSPを駆動しながら検知することが可能になる。
以上本発明の実施形態について説明したが、この実施形態に以下の変形を加えても勿論良い。
(1)上記実施形態における増幅部100はD級増幅器であったが、増幅部100として他の増幅器を用いても良い。また、上記実施形態では、電力増幅器1と当該電力増幅器1の負荷であるスピーカSPとの間の断線検知への本発明の適用例を説明したが、本発明の適用対象はこれに限られない。例えばアクチュエータを駆動する電力増幅器と当該アクチュエータとの間の断線検知に本発明を適用しても良い。電力増幅器と当該電力増幅器の負荷との間の断線は、当該電力増幅器から当該負荷に与える出力信号と当該負荷に流れる電流に応じた信号とから上記実施形態の要領で検知可能だからである。
(2)上記実施形態では、第1の比較結果信号と第2の比較結果信号とから断線検知フラグ信号を生成する断線検知フラグ信号生成部を、直列接続された2つのDフリップフロップにより構成したが、3つ以上のDフリップフロップを直列接続して断線検知フラグ信号生成部を構成しても良い。なお、断線検知フラグ信号生成部を1つのDフリップフロップにより構成することも考えられるが、クロック信号の立ち上りタイミングとリセット信号の立ち上がりタイミングとに差異がある場合にその差異に起因した誤判定を回避するという観点から、複数のDフリップフロップを直列接続して断線検知フラグ信号生成部を構成することが好ましい。
また、断線検知フラグ信号生成部をソフトウェアモジュールとして実現することも可能である。例えば、第2の比較結果信号が非アクティブレベルである期間に第1の比較結果信号のレベル変動が所定回数以上発生した場合に、断線検知フラグ信号をアクティブレベルとする処理をCPUに実行させるプログラムを記憶したメモリと、当該プログラムを実行するCPUとにより断線検知フラグ信号生成部を構成しても良い。要は、断線検知フラグ信号生成部は、断線検知フラグ信号を、第1の比較結果信号と第2の比較結果信号とに基づいて生成するものであれば良い。
(3)上記実施形態では、本発明の特徴を顕著に示す断線検知回路200を含む電力増幅器1について説明した。しかし、断線検知回路200を単体で製造、販売しても良い。断線検知回路200を従来の電力増幅器に組み込むことで当該従来の電力増幅器を上記実施形態の電力増幅器1として機能させることが可能になる。
1…電力増幅器、100…増幅部、111…入力端子、110…オペアンプ、120…出力段、130…フィルタ、140,150…抵抗、SP…スピーカ、200…断線検知回路、210、220、230…抵抗、240…キャパシタ、250,260…コンパレータ、270,280…Dフリップフロップ。

Claims (3)

  1. 電力増幅器から負荷に与える出力信号と前記負荷に流れる電流に応じた信号とから前記電力増幅器と前記負荷の間の断線を検知する断線検知回路であって、
    前記電力増幅器から前記負荷に与える出力信号の信号レベルが第1の閾値電圧を上回る場合に第1の比較結果信号をアクティブレベルとする第1のコンパレータと、
    前記負荷に流れる電流に応じた信号の信号レベルが第2の閾値電圧を上回る場合に第2の比較結果信号をアクティブレベルとする第2のコンパレータと、
    前記電力増幅器と前記負荷の間の断線の有無を示す断線検知フラグ信号を、前記第1の比較結果信号と前記第2の比較結果信号とに基づいて生成する断線検知フラグ信号生成部と、
    を有することを特徴とする断線検知回路。
  2. 前記断線検知フラグ信号生成部は、
    前記第2の比較結果信号が非アクティブレベルである期間に前記第1の比較結果信号のレベル変動が所定回数以上発生した場合に、前記断線検知フラグ信号をアクティブレベルとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の断線検知回路。
  3. 負荷に接続される増幅部と、
    請求項1または請求項2に記載の断線検知回路と、
    を有することを特徴とする電力増幅器。
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