JP2009021840A - オーディオ増幅装置およびこれを備えたオーディオシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の機器が並列接続される車載用オーディオ増幅装置において消費電流の増加が原因となって、バッテリの内部抵抗や電源ラインの配線抵抗による電圧降下が著しくなり、バッテリの電圧が装置動作保証電圧から外れることを防止する。
【解決手段】オーディオ増幅装置本体14の消費電力が互いに異なる2つの状態における前記増幅装置本体14の電源端子に印加される電源の電圧および前記増幅装置本体14の消費電流に基づいて、前記増幅装置本体14の動作保証電圧を確保することが可能な前記消費電力の最大値を算出し、この算出結果に基づいて、前記消費電力が前記最大値を超えないようにすることが可能なオーディオ信号の信号レベルの制限値を算出し、前記増幅装置本体14に入力されたオーディオ信号の信号レベルを、前記制限値を超えないように制限する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオ増幅装置およびこれを備えたオーディオシステムに係り、特に、電源に他の機器とともに並列接続された状態として使用するのに好適なオーディオ増幅装置およびこれを備えたオーディオシステムに関する。
従来から、音楽等のオーディオ信号を再生するオーディオシステムにおいて、一般に低音域と呼ばれる周波数帯域は、聴感上の認識感度が低いことが知られていた。
特に、車載用のオーディオシステムは、その取り付け位置やロードノイズなどによって、マスキング効果と呼ばれる現象が発生し、前述した低音域についての聴感上の認識感度の低下がさらに顕著なものとなっていた。
そこで、従来から、オーディオシステムでは、低音域をDSP(Digital Signal Processor)によって増強したり、別途低音域用にパワーアンプ(Power Amplifire)を追加する等の対処が行われていた。
特開平9−130160号公報 特開2004−214793号公報
ところで、オーディオシステムは、電源に対して他の機器とともに並列接続された状態として他の機器と共通の電源を用いる場合があった。
図4は、この種のオーディオシステムの一例として、車載用オーディオシステム1を示したものであり、この車載用オーディオシステム1は、電源としてのバッテリ2およびオルターネータ3を有している。
これらバッテリ2とオルターネータ3とは、電源ライン4およびグラウンドライン5を介して互いに接続されており、オルターネータ3は、車両のエンジンの駆動にともなって発電を行うとともに、発電された電力をバッテリ2に供給してバッテリ2を充電するようになっている。
また、バッテリ2およびオルターネータ3には、電源ライン4およびグラウンドライン5を介して、オーディオ信号(音楽等)を再生するCDプレーヤ6と、このCDプレーヤ6によって再生されたオーディオ信号を電力増幅した上でスピーカ8に供給して音声出力するパワーアンプ7とが並列接続されている。
この他にも、バッテリ2およびオルターネータ3には、電源ライン4およびグラウンドライン5を介して電装系9およびエアコン10等の種々の機器が並列接続されている。
このように、電源2,3に対して複数の機器が並列接続された状態において、CDプレーヤ6によってオーディオ信号を再生すると、パワーアンプ7のゲイン倍した電力がスピーカ8に供給されることになり、消費電流が増えることになる。
そして、このような消費電流の増加が原因となって、バッテリ2の内部抵抗や電源ライン4の配線抵抗による電圧降下が著しくなり、パワーアンプ7に印加されるバッテリ2の電圧がパワーアンプ7の動作保証電圧から外れてしまうことがある。
この結果、パワーアンプ7が正常に動作しないことや、パワーアンプ7の保護回路が働いてしまうことがあり、ひいては、スピーカ8から出力される音が途切れてしまう等の聴取品位の劣化を招く場合があった。
さらに、パワーアンプ7の消費電流の増加にともなうバッテリ2の内部抵抗による電圧降下は、バッテリ2に並列接続された他の機器に対する電力の供給にも悪影響を与えるため、パワーアンプ7のみならず、他の機器をも適切に動作させることができないといった不具合を招く虞もあった。
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、オーディオ信号を増幅させる際における電源に掛かる負担を軽減させることができ、ひいては、オーディオ信号を適切に増幅させることができるとともに、電源に並列接続されている各種の機器を適切に動作させることができるオーディオ増幅装置およびオーディオシステムを提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係るオーディオ増幅装置は、電源に対してオーディオ再生装置を含む複数の機器とともに並列接続され、かつ、前記オーディオ再生装置から入力されたオーディオ信号を増幅させてスピーカに出力するように形成されたオーディオ増幅装置であって、前記電源によってオーディオ増幅装置本体の電源端子に印加される電圧および前記オーディオ増幅装置本体の消費電流を監視する監視手段と、前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が互いに異なるような前記オーディオ増幅装置本体の2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の動作保証電圧を確保することが可能な前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、この算出された前記消費電力の最大値に基づいて、前記オーディオ信号を増幅させる際における前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が前記最大値を超えないようにすることが可能な前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出する信号レベル制限値算出手段と、この信号レベル制限値算出手段の算出結果にしたがって、前記オーディオ増幅装置本体に入力された前記オーディオ信号の信号レベルを、前記制限値を超えないように制限する信号レベル制限手段とを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、オーディオ増幅装置本体に入力されたオーディオ信号の信号レベルが制限値を超えないようにすることができるので、オーディオ信号を増幅させる際における動作保証電圧を確保してオーディオ信号を適切に増幅させることができるとともに、電源側の電圧降下を緩和して電源に並列接続された複数の機器を適切に動作させることができる。
また、前記信号レベル制限値算出手段は、前記2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記電源の無負荷時電圧および前記電源と前記オーディオ増幅装置本体との間のインピーダンスにおける抵抗成分を算出し、これらの算出された前記無負荷時電圧および前記抵抗成分ならびに前記動作保証電圧の最小値に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、この算出された前記消費電力の最大値、前記オーディオ増幅装置本体の電圧増幅率、前記スピーカのインピーダンスおよび前記オーディオ増幅装置本体の効率に基づいて、前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出するように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、電源の無負荷時電圧、抵抗成分、オーディオ増幅装置本体の電圧増幅率、スピーカのインピーダンスおよびオーディオ増幅装置本体の効率を加味してオーディオ信号の信号レベルの制限値を適切に算出することができるので、オーディオ信号の適切な増幅と、電源に並列接続された複数の機器の適切な動作とをさらに確実に実現することができる。
さらに、本発明のオーディオ増幅装置は、前記スピーカのインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、前記オーディオ増幅装置本体の効率を算出する効率算出手段とを備え、前記信号レベル制限値算出手段が、前記インピーダンス算出手段によって算出される前記スピーカのインピーダンスおよび前記効率算出手段によって算出される前記オーディオ増幅装置本体の効率の少なくとも一方の変動にともなって、前記制限値の算出結果を変動させることが可能に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、スピーカのインピーダンスまたはオーディオ増幅装置本体の効率が変動した場合であっても、この変動に応じた適切な信号レベルの制限値を算出することができるので、オーディオ信号の適切な増幅と、電源に並列接続された複数の機器の適切な動作とをより確実に実現することができる。
さらにまた、本発明のオーディオ増幅装置は、車両に搭載されることが好ましい。
このような構成によれば、車載用の用途においても、オーディオ信号を適切に増幅させることができるとともに、電源(バッテリおよびオルターネータ)に接続された電装系やエアコン等の複数の機器を適切に動作させることができる。
また、本発明に係るオーディオシステムは、電源と、この電源に対してオーディオ再生装置を含む複数の機器とともに並列接続され、かつ、前記オーディオ再生装置から入力されたオーディオ信号を増幅させてスピーカに出力するように形成されたオーディオ増幅装置とを備えたオーディオシステムであって、前記オーディオ増幅装置が、前記電源によってオーディオ増幅装置本体の電源端子に印加される電圧および前記オーディオ増幅装置本体の消費電流を監視する監視手段と、前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が互いに異なるような前記オーディオ増幅装置本体の2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の動作保証電圧を確保することが可能な前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、この算出された前記消費電力の最大値に基づいて、前記オーディオ信号を増幅させる際における前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が前記最大値を超えないようにすることが可能な前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出する信号レベル制限値算出手段と、この信号レベル制限値算出手段の算出結果にしたがって、前記オーディオ増幅装置本体に入力された前記オーディオ信号の信号レベルを、前記制限値を超えないように制限する信号レベル制限手段とを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、オーディオ増幅装置に入力されたオーディオ信号の信号レベルが制限値を超えないようにすることができるので、オーディオ信号を増幅させる際における動作保証電圧を確保してオーディオ信号を適切に増幅させることができるとともに、電源側の電圧降下を緩和して電源に並列接続された複数の機器を適切に動作させることができる。
さらに、本発明のオーディオシステムは、前記信号レベル制限値算出手段が、前記2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記電源の無負荷時電圧および前記電源と前記オーディオ増幅装置本体との間のインピーダンスにおける抵抗成分を算出し、これらの算出された前記無負荷時電圧および前記抵抗成分ならびに前記動作保証電圧の最小値に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、この算出された前記消費電力の最大値、前記オーディオ増幅装置本体の電圧増幅率、前記スピーカのインピーダンスおよび前記オーディオ増幅装置本体の効率に基づいて、前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出するように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、電源の無負荷時電圧、抵抗成分、オーディオ増幅装置本体の電圧増幅率、スピーカのインピーダンスおよびオーディオ増幅装置本体の効率を加味してオーディオ信号の信号レベルの制限値を適切に算出することができるので、オーディオ信号の適切な増幅と、電源に並列接続された複数の機器の適切な動作とをさらに確実に実現することができる。
さらにまた、本発明のオーディオシステムは、前記オーディオ増幅装置が、前記スピーカのインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、前記オーディオ増幅装置本体の効率を算出する効率算出手段とを備え、前記信号レベル制限値算出手段が、前記インピーダンス算出手段によって算出される前記スピーカのインピーダンスおよび前記効率算出手段によって算出される前記オーディオ増幅装置本体の効率の少なくとも一方の変動にともなって、前記制限値の算出結果を変動させることが可能に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、スピーカのインピーダンスまたはオーディオ増幅装置本体の効率が変動した場合であっても、この変動に応じた適切な信号レベルの制限値を算出することができるので、オーディオ信号の適切な増幅と、電源に並列接続された複数の機器の適切な動作とをより確実に実現することができる。
また、本発明のオーディオシステムは、車両に搭載されることが好ましい。
このような構成によれば、車載用の用途においても、オーディオ信号を適切に増幅させることができるとともに、電源(バッテリおよびオルターネータ)に接続された電装系やエアコン等の複数の機器を適切に動作させることができる。
本発明によれば、オーディオ信号を増幅させる際における電源に掛かる負担を軽減させることができ、ひいては、オーディオ信号を適切に増幅させることができるとともに、電源に並列接続されている各種の機器を適切に動作させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るオーディオ増幅装置およびこれを備えたオーディオシステムの第1実施形態について、図1を参照して説明する。
なお、従来と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
本実施形態におけるオーディオシステムは、図4に示したものと同様に、車両に搭載される車載用のオーディオシステムとされており、電源の1つとしてのバッテリ2と、もう1つの電源としてのオルターネータ3と、電源2,3に対して、電源ライン4およびグラウンドライン5を介して並列接続されたオーディオ再生装置としてのCDプレーヤ6、電装系9およびエアコン10といった複数の機器とを有している。
さらに、本実施形態における車載用オーディオシステムは、これら複数の機器6,9,10とともにバッテリ2に対して並列接続され、かつ、CDプレーヤ6から入力されたオーディオ信号を増幅させてスピーカ8に出力するように形成されたオーディオ増幅装置としてのパワーアンプを備えている。
図1は、本実施形態における車載用オーディオシステム12に特有の構成として、パワーアンプ14の詳細な構成を示したものであり、この図1に示すように、本実施形態におけるパワーアンプ14は、監視手段としての電源端子電圧・入力電流検出回路15を有しており、この電源端子電圧・入力電流検出回路15の入力側には、図示しないパワーアンプ14の電源端子を介してバッテリ2が接続されている。パワーアンプ14には、図示はしないが、グラウンド端子も配設されている。
なお、図1には、電源としてバッテリ2のみが図示されているが、これは、オルタネータ3も含めたトータルの電源2,3としてバッテリ2が代表的に図示されているにすぎない(図3において同様)。したがって、以下の説明において、バッテリ2というときは、オルタネータ3も含めたひとまとまりの電源2,3と同義であるとする。
電源端子電圧・入力電流検出回路15は、パワーアンプ14の前述した電源端子に印加されるバッテリ2の電圧(以下、電源端子電圧と称する)を検出することによって、電源端子電圧を監視(モニタ)するようになっている。また、電源端子電圧・入力電流検出回路15は、パワーアンプ14の消費電流、すなわち、バッテリ2から電源ライン4を介してパワーアンプ14に入力される入力電流を検出することによって、パワーアンプ14の消費電流を監視(モニタ)するようになっている。
また、パワーアンプ14は、信号レベル制限値算出手段としての信号レベル制限値算出部16を有しており、この信号レベル制限値算出部16の入力側には、前述した電源端子電圧・入力電流検出回路15が接続されている。
この信号レベル制限値算出部16は、パワーアンプ14の消費電力が互いに異なるようなパワーアンプ14の2つの電力消費状態における電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果(監視結果)に基づいて、パワーアンプ14の動作保証電圧を確保することが可能なパワーアンプ14の消費電力の最大値(以下、動作保証最大消費電力と称する)を算出するようになっている。なお、この動作保証最大消費電力は、換言すれば、パワーアンプ14の電源端子電圧がパワーアンプ14の動作保証電圧の最小値(下限値)以上の値を確保することを前提としたパワーアンプ14の消費電力の最大値を意味する。また、このパワーアンプ14の動作保証電圧は既知とされている。さらに、前述したパワーアンプ14の2つの電力消費状態は、インターフェースを介してユーザが信号レベル制限値算出部16に対して前記2つの電力消費状態に相当する互いに異なる2つの電力値を入力することによって信号レベル制限値算出部16に予め設定することができるものであってもよい。この場合には、オーディオ信号の再生の際におけるパワーアンプ14の実際の消費電力が、前記設定された2つの電力消費状態に相当する前記2つの電力値の双方をとるような変化を示した場合に、信号レベル制限値算出部16による動作保証最大消費電力の算出および後述する信号レベル制限値の算出が行われることになる。なお、パワーアンプ14が、このような予め設定された2つの電力消費状態に実際になったことについては、電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果に基づいて判定することができる。
あるいは、前記パワーアンプ14の2つの電力消費状態は、オーディオ信号の変化によってパワーアンプ14の消費電流が時々刻々と変化する状況において、パワーアンプ14の実際の消費電流が所定の電流値以上の変化を示した場合における当該変化前のパワーアンプ14の消費電力の状態と当該変化後のパワーアンプ14の消費電力の状態との任意の2つの状態であってもよい。
信号レベル制限値算出部16の動作についてより具体的に説明すると、信号レベル制限値算出部16は、動作保証最大消費電力の算出のために、パワーアンプ14の実際の前記2つの電力消費状態における電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果に基づいて、バッテリ2の無負荷時電圧、すなわち、内部抵抗を無視したバッテリ2の理想的な電圧を算出するようになっている。また、信号レベル制限値算出部16は、動作保証最大消費電力の算出のために、前記パワーアンプ14の実際の前記2つの電力消費状態における電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果に基づいて、バッテリ2とパワーアンプ14との間のインピーダンスにおける抵抗成分を算出するようになっている。この抵抗成分は、具体的には、バッテリ2の内部抵抗および電源ライン4の配線抵抗等からなる。そして、信号レベル制限値算出部16は、これらバッテリ2の無負荷時電圧および抵抗成分の算出結果に基づいて、動作保証最大消費電力を算出するようになっている。
このようにして算出されたパワーアンプ14の動作保証最大消費電力に基づいて、信号レベル制限値算出部16は、オーディオ信号を増幅させる際におけるパワーアンプ14の消費電力が前記動作保証最大消費電力を超えないようにすることが可能なオーディオ信号の信号レベルの制限値(以下、信号レベル制限値と略称する)を算出するようになっている。
より具体的には、信号レベル制限値算出部16は、動作保証最大消費電力だけでなく、パワーアンプ14の電圧増幅率(ゲイン)、スピーカ8のインピーダンス、および、パワーアンプ14の効率にも基づいて、信号レベル制限値を算出するようになっている。ここで、パワーアンプ14の効率は、パワーアンプ14の消費電力に対するパワーアンプ14の出力(出力電力)の比率を示している。また、本実施形態において、パワーアンプ14の電圧増幅率、スピーカ8のインピーダンス、および、パワーアンプ14の効率のそれぞれの値は、いずれも、一定とみなされた既知の値とされている。
さらに、パワーアンプ14は、信号レベル制限手段としての信号レベル制御回路17を有しており、この信号レベル制御回路17の入力側には、前述した信号レベル制限値算出部16およびCDプレイヤ6がそれぞれ接続されている。
この信号レベル制御回路17には、CDプレイヤ6によって再生されたオーディオ信号および信号レベル制限値算出部16による信号レベル制限値の算出結果がそれぞれ入力されるようになっている。
そして、信号レベル制御回路17は、信号レベル制限値算出部16側から入力された信号レベル制限値の算出結果にしたがって、CDプレイヤ6側から入力されたオーディオ信号の信号レベルを、信号レベル制限値を超えないように制限するとともに、この信号レベルが信号レベル制限値を上限とする範囲に制限されたオーディオ信号を後段に出力するようになっている。
さらにまた、パワーアンプ14は、電力増幅部19を有しており、この電力増幅部19の入力(前段)側には、前述した信号レベル制御回路17が、出力側には、前述したスピーカ8が、それぞれ接続されている。
この電力増幅部19には、信号レベル制御回路17から出力されたオーディオ信号が入力されるようになっている。
そして、電力増幅部19は、信号レベル制御回路17側から入力されたオーディオ信号に対して、パワーアンプ14の電圧増幅率に応じた電力増幅を行い、増幅後のオーディオ信号を、スピーカ8に出力するようになっている。
次に、本実施形態における信号レベル制限値のより具体的な算出方法について図2を新たに参照して説明する。
図2は、図1に示したオーディオシステム12についてのバッテリ2からパワーアンプ14に供給される電流および電圧の模様を模式的に示したものである。なお、図2には、図1に示したバッテリ2の代りに、バッテリ2から内部抵抗を除外した構成である理想バッテリ2’が示されており、この理想バッテリ2’は、内部抵抗を有しないため、負荷状態または無負荷状態のいずれの場合であっても、電圧値が無負荷時電圧E〔V〕の値をとる。
図2に示すように、理想バッテリ2’とパワーアンプ14との間には、バッテリ2の内部抵抗および電源ライン4の配線抵抗等からなる抵抗成分R〔Ω〕が存在する。
したがって、図2に示すように、理想バッテリ2’からパワーアンプ14に電流としてパワーアンプ14の消費電流Iin〔A〕が入力される負荷状態においては、抵抗成分Rによる電圧降下によって、パワーアンプ14の電源端子には、無負荷時電圧Eよりも電圧値が小さい電源端子電圧Vin〔V〕が印加(入力)されることになる。
また、図2においては、パワーアンプ14の消費電力〔W〕が記号Pinによって表され、スピーカ8のインピーダンス〔Ω〕が記号Rspによって示され、スピーカ8の出力電力〔W〕が記号Poutによって表されている。
本実施形態においては、予め、インターフェース(タッチパネルやキーボード等)を介して信号レベル制限値算出部16に対して、互いに異なる消費電力Pinの値を入力することによって2つの電力消費状態を設定しておく。
以下、これらの2つの電力消費状態のうちの一方の状態を第1電力消費状態と称するとともに、他方の状態を第2電力消費状態と称することにする。
そして、本実施形態においては、まず、オーディオ信号の再生により、パワーアンプ14の実際の消費電力の状態が、前記予め設定された第1電力消費状態となった際に、信号レベル制限値算出部16により、電源端子電圧・入力電流検出回路15によって検出された第1電力消費状態における消費電流Iinおよび電源端子電圧Vinを保持(すなわち記憶)する。この第1電力消費状態における消費電流IinをIin(1)〔A〕とし、また、第1電力消費状態における電源端子電圧VinをVin(1)〔V〕とすると、この第1電力消費状態においては、次の関係式が成立する。
E=Vin(1)+Iin(1)×R (1)
但し、(1)式において、Vin(1)およびIin(1)の値は、電源端子電圧・入力電流検出回路15による検出によって既知であるが、EおよびRの値は未知である。
次いで、パワーアンプ14の実際の消費電力の状態が、前記予め設定された第2電力消費状態となった際に、信号レベル制限値算出部16により、電源端子電圧・入力電流検出回路15によって検出された第2電力消費状態における消費電流Iinおよび電源端子電圧Vinを保持(すなわち記憶)する。この第2電力消費状態における消費電流IinをIin(2)〔A〕とし、また、第2電力消費状態における電源端子電圧VinをVin(2)〔V〕とすると、この第2電力消費状態においては、次の関係式が成立する。
E=Vin(2)+Iin(2)×R (2)
但し、(2)式において、Vin(2)およびIin(2)の値は、電源端子電圧・入力電流検出回路15による検出によって既知であるが、EおよびRの値は未知である。
ここで、これら(1)式および(2)式から、抵抗成分Rについて、次の関係式が成立する。
R=(Vin(1)−Vin(2))/(Iin(1)−Iin(2)) (3)
そして、本実施形態においては、信号レベル制限値算出部16が保持した第1電力消費状態および第2電力消費状態の双方における電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果に基づいて、信号レベル制限値算出部16により、(1)〜(3)式を用いることによって、未知の抵抗成分Rおよび無負荷時電圧Eを算出し、バッテリ2の性能を把握する。
次いで、信号レベル制限値算出部16により、次の(4)〜(8)式を用いることによって、パワーアンプ14の動作保証最大消費電力Pmax〔W〕を算出する。
すなわち、まず、パワーアンプ14の消費電力Pinについては、図2に示した各記号を用いて次の関係式が成立する。
in=Vin×Iin=(E−Iin×R)×Iin (4)
そして、動作保証最大消費電力Pmaxは、(4)式の値Pinの極大値と考えることができる。
そこで、(4)式を次式のようにIinによって微分する。
dPin/dIin=E−2Iin×R (5)
次いで、(5)式の右辺を0と置くと、次式が算出される。
in=E/2R (6)
この(6)式の値を(4)式に代入すると、次式のように動作保証最大消費電力Pmaxが算出される。
max={E−(E/2R)×R}×(E/2R)=E/4R (7)
但し、(6)式のIinの値(E/2R)を(1)、(2)式と同様の関係式(E=Vin+Iin×R)に代入することによって求められたVinの値(E/2)が、パワーアンプ14に固有のパワーアンプ14の動作保証電圧〔V〕の最小値Vminを下回る場合には、(7)式の値は、動作保証最大消費電力Pmaxとしては不適切となる。
そこで、このように、(7)式の値がパワーアンプ14の動作保証電圧〔V〕の最小値Vminを下回る場合には、信号レベル制限値算出部16により、動作保証電圧の最小値Vminと、消費電流Iinの最大値Imax=(E−Vmin)/Rとを用いて、次式のように動作保証最大消費電力Pmaxを算出する。
max=Vmin×Imax (8)
そして、(7)式または(8)式のように動作保証最大消費電力Pmaxを算出した上で、信号レベル制限値算出部16により、動作保証最大消費電力Pmaxを含む次式を用いて信号レベル制限値〔V〕を算出する。
vinmax=(η×Pmax×RSP)/A (9)
但し、(9)式におけるvinmaxは、信号レベル制限値を示す。また、(9)式におけるηは、パワーアンプ14の効率を、Rspは、スピーカ8のインピーダンスを、Aは、パワーアンプ14の電圧増幅率をそれぞれ示し、これらη、RspおよびAのそれぞれの値は、いずれも一定とみなされた既知の値とされている。
そして、このようにして算出された信号レベル制限値vinmaxの算出結果を、信号レベル制限値算出部16から信号レベル制御回路17に対して出力すると、信号レベル制御回路17により、信号レベル制限値vinmaxを用いてパワーアンプ14に入力されたオーディオ信号の信号レベルvin〔V〕の制限が行われる。
したがって、本実施形態によれば、信号レベル制御回路17により、パワーアンプ14に入力されたオーディオ信号の信号レベルが信号レベル制限値算出部16によって算出された信号レベル制限値を超えないように制限することができるので、オーディオ信号を増幅させる際におけるパワーアンプ14の消費電力が動作保証最大消費電力を超えないようにすることができ、バッテリ2に掛かる負担を軽減させることができる。
これにより、パワーアンプ14の誤動作、ひいては、バッテリ2を共用する他の機器9,10の誤動作を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図3を参照して説明する。なお、第1実施形態と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
図3に示すように、本実施形態における車載用オーディオシステム21に用いられるパワーアンプ22は、第1実施形態におけるパワーアンプ14の各構成部に加えて、電力増幅部19の出力側に接続された出力電圧・電流測定回路23を有しており、この出力電圧・電流測定回路23には、電力増幅部19から出力された電力増幅後のオーディオ信号が入力されるようになっている。
そして、出力電圧・電流測定回路23は、電力増幅部19側から入力されたオーディオ信号に基づいて、パワーアンプ22からの出力電圧および出力電流を測定するようになっている。
さらに、本実施形態におけるパワーアンプ22は、出力電圧・電流測定回路23および電源端子電圧・入力電流検出回路15の出力側であって、信号レベル制限値算出部16の入力側に接続されたインピーダンス・効率算出回路24を有している。
このインピーダンス・効率算出回路24には、出力電圧・電流測定回路23の測定結果および電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果がそれぞれ入力されるようになっている。
そして、インピーダンス・効率算出回路24は、出力電圧・電流測定回路23側から入力された測定結果に基づいて、次式のようにスピーカ8のインピーダンス〔Ω〕を算出するようになっている。
sp=Vout /Pout=Pout/Iout =Vout/Iout (10)
但し、(10)式におけるRspは、スピーカ8のインピーダンスを、Voutは、出力電圧・電流測定回路23の測定結果としての出力電圧〔V〕を、Ioutは、出力電圧・電流測定回路23の測定結果としての出力電流〔V〕を、Poutは、パワーアンプ22の出力(出力電力)を、それぞれ示す。なお、Poutの値は、VoutにIoutを乗じた値Vout×Ioutである。
また、インピーダンス・効率算出回路24は、電源端子電圧・入力電流検出回路15側から入力された検出結果に基づいてパワーアンプ22の消費電力Pin
を(4)式のように算出した上で、この消費電力と、(10)式に示したパワーアンプ22の出力Poutとに基づいて、次式のようにパワーアンプ22の効率を算出する。
η=Pout/Pin (11)
さらに、インピーダンス・効率算出回路24は、このようなスピーカ8のインピーダンスRspおよびパワーアンプ22の効率ηの算出結果を信号レベル制限値算出部16に出力するようになっている。
そして、本実施形態において、信号レベル制限値算出部16は、インピーダンス・効率算出回路24から出力された算出結果を(9)式に代入することによって、信号レベル制限値を算出するようになっている。
さらに、本実施形態においても、信号レベル制限値算出部16による信号レベル制限値の算出は、第1実施形態と同様に、2つの電力消費状態における電源端子電圧・入力電流検出回路15の検出結果によって算出されるバッテリ2の性能(E、R)にも基づいて行われることになる。ただし、本実施形態においては、2つの電力消費状態として、オーディオ信号の変化によってパワーアンプ22の消費電流が時々刻々と変化する状況において、パワーアンプ22の実際の消費電流が所定の電流値以上の変化を示した場合における当該変化前のパワーアンプ22の消費電力の状態と当該変化後のパワーアンプ22の消費電力の状態との2つの状態を用いる。すなわち、本実施形態においては、オーディオ信号の再生の進行にともなって前記2つの電力消費状態が連続的または断続的に発生可能とされているので、信号レベル制限値算出部16による信号レベル制限値の算出結果が幾度も更新可能とされている。
したがって、本実施形態によれば、パワーアンプ22の長期使用等によってスピーカ8のインピーダンスまたはパワーアンプ22の効率が変動し、また、バッテリ2の長期使用等によってバッテリ2のインピーダンスが増加した場合であっても、信号レベル制限値算出部16による信号レベル制限値の算出結果の更新によって、常に正確な信号レベル制限値をオーディオ信号に応じてリアルタイムに算出することができる。
これにより、パワーアンプ22の誤動作およびバッテリ2を共用する他の機器9,10の誤動作をさらに確実に防止することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、本発明は、車載用以外の用途(例えば、家庭用)に適用した場合であっても、本実施形態と同様の優れた効果を奏することができる。
また、前述のように、信号レベル制限値の算出結果を更新する場合には、これを直ちにオーディオ信号の信号レベルの制限に用いても良いが、複数の信号レベル制限値の更新結果を蓄積させておき、この蓄積された複数の更新結果の平均値を信号レベル制限値算出部16によって算出するようにし、算出された当該平均値を信号レベル制限値として用いるようにすれば、オーディオ信号の信号レベルをより高精度に制限することができる。
また、このような複数の信号レベル制限値の更新結果を、バッテリ2の寿命の算出等に用いてもよい。
本発明に係るオーディオ増幅装置およびオーディオシステムの第1実施形態を示すブロック図 本発明に係るオーディオ増幅装置およびオーディオシステムの第1実施形態において、信号レベル制限値の算出方法の説明に用いるための説明図 本発明に係るオーディオ増幅装置およびオーディオシステムの第2実施形態を示すブロック図 従来から採用されていた車載用のオーディオシステムを示すブロック図
符号の説明
2 バッテリ
6 CDプレーヤ
8 スピーカ
9 電装系
10 エアコン
12 車載用オーディオシステム
14 パワーアンプ
15 バッテリ電圧・入力電流検出回路
16 信号レベル制限値算出部
17 信号レベル制御回路

Claims (8)

  1. 電源に対してオーディオ再生装置を含む複数の機器とともに並列接続され、かつ、前記オーディオ再生装置から入力されたオーディオ信号を増幅させてスピーカに出力するように形成されたオーディオ増幅装置であって、
    前記電源によってオーディオ増幅装置本体の電源端子に印加される電圧および前記オーディオ増幅装置本体の消費電流を監視する監視手段と、
    前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が互いに異なるような前記オーディオ増幅装置本体の2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の動作保証電圧を確保することが可能な前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、この算出された前記消費電力の最大値に基づいて、前記オーディオ信号を増幅させる際における前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が前記最大値を超えないようにすることが可能な前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出する信号レベル制限値算出手段と、
    この信号レベル制限値算出手段の算出結果にしたがって、前記オーディオ増幅装置本体に入力された前記オーディオ信号の信号レベルを、前記制限値を超えないように制限する信号レベル制限手段と
    を備えたことを特徴とするオーディオ増幅装置。
  2. 前記信号レベル制限値算出手段が、
    前記2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記電源の無負荷時電圧および前記電源と前記オーディオ増幅装置本体との間のインピーダンスにおける抵抗成分を算出し、
    これらの算出された前記無負荷時電圧および前記抵抗成分ならびに前記動作保証電圧の最小値に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、
    この算出された前記消費電力の最大値、前記オーディオ増幅装置本体の電圧増幅率、前記スピーカのインピーダンスおよび前記オーディオ増幅装置本体の効率に基づいて、前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出するように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のオーディオ増幅装置。
  3. 前記スピーカのインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、
    前記オーディオ増幅装置本体の効率を算出する効率算出手段と
    を備え、
    前記信号レベル制限値算出手段が、前記インピーダンス算出手段によって算出される前記スピーカのインピーダンスおよび前記効率算出手段によって算出される前記オーディオ増幅装置本体の効率の少なくとも一方の変動にともなって、前記制限値の算出結果を変動させることが可能に形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載のオーディオ増幅装置。
  4. 車両に搭載されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のオーディオ増幅装置。
  5. 電源と、
    この電源に対してオーディオ再生装置を含む複数の機器とともに並列接続され、かつ、前記オーディオ再生装置から入力されたオーディオ信号を増幅させてスピーカに出力するように形成されたオーディオ増幅装置と
    を備えたオーディオシステムであって、
    前記オーディオ増幅装置が、
    前記電源によってオーディオ増幅装置本体の電源端子に印加される電圧および前記オーディオ増幅装置本体の消費電流を監視する監視手段と、
    前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が互いに異なるような前記オーディオ増幅装置本体の2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の動作保証電圧を確保することが可能な前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、この算出された前記消費電力の最大値に基づいて、前記オーディオ信号を増幅させる際における前記オーディオ増幅装置本体の消費電力が前記最大値を超えないようにすることが可能な前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出する信号レベル制限値算出手段と、
    この信号レベル制限値算出手段の算出結果にしたがって、前記オーディオ増幅装置本体に入力された前記オーディオ信号の信号レベルを、前記制限値を超えないように制限する信号レベル制限手段と
    を備えたことを特徴とするオーディオシステム。
  6. 前記信号レベル制限値算出手段が、
    前記2つの電力消費状態における前記監視手段の監視結果に基づいて、前記電源の無負荷時電圧および前記電源と前記オーディオ増幅装置本体との間のインピーダンスにおける抵抗成分を算出し、
    これらの算出された前記無負荷時電圧および前記抵抗成分ならびに前記動作保証電圧の最小値に基づいて、前記オーディオ増幅装置本体の消費電力の最大値を算出し、
    この算出された前記消費電力の最大値、前記オーディオ増幅装置本体の電圧増幅率、前記スピーカのインピーダンスおよび前記オーディオ増幅装置本体の効率に基づいて、前記オーディオ信号の信号レベルの制限値を算出するように形成されていること
    を特徴とする請求項5に記載のオーディオシステム。
  7. 前記オーディオ増幅装置が、
    前記スピーカのインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、
    前記オーディオ増幅装置本体の効率を算出する効率算出手段と
    を備え、
    前記信号レベル制限値算出手段が、前記インピーダンス算出手段によって算出される前記スピーカのインピーダンスおよび前記効率算出手段によって算出される前記オーディオ増幅装置本体の効率の少なくとも一方の変動にともなって、前記制限値の算出結果を変動させることが可能に形成されていること
    を特徴とする請求項6に記載のオーディオシステム。
  8. 車両に搭載されることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のオーディオシステム。
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