JP2020012781A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声の再生中であっても検査をすることができるような検査装置を提供する。【解決手段】検査装置20は、DSP21がアンプ22への入力信号の電圧を検出し、アンプ22が出力電流を検出する。そして、比較部21hは検出した電圧に対応する出力電流の閾値と検出された出力電流とに基づいてスピーカ(ウーファー30、ツイーター40)の配線の断線の有無の検査を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ又はスピーカへの接続の検査を行う検査装置に関する。
スピーカへの接続の検査を行う方法としては、例えば特許文献1に記載の方法が提案されている。特許文献1には、断線測定部14が、圧電スピーカ13と直列に接続される抵抗と、この圧電スピーカ13と抵抗の直列回路に電源電圧を印加させるスイッチ部と、を備え、スイッチ部により、圧電スピーカ13と抵抗の直列回路に電源電圧を印加したときの、圧電スピーカ13と抵抗との接続ノードに現れる電圧の状態によって、圧電スピーカ13の配線の断線の有無が検知されることが記載されている。
特開2011−70561号公報
特許文献1に記載の方法の場合、断線の検査をする際には直流電圧を印加する必要があり、断線が無い場合には可聴音が出力される。そのため、この方法を例えば音楽等の通常使用者等が視聴等する機器におけるスピーカに適用して、音楽等の音声をスピーカから出力しながら検査するには不都合が生じる。
例えば、スピーカが車両に取り付けられている場合、車室後部に取り付けられたスピーカの配線が断線すると運転者が気付かないことがある。近年、車室内に取り付けられたスピーカからは、カーオーディオ等の音声に限らず、例えば、カーナビゲーションの案内音声や車両に取り付けられた近接センサ等のセンサの警告音が出力される場合がある。このような場合に走行中の振動等によってスピーカの配線が断線してしまうと、運転者は案内音声や警告音を聴くことができなくなってしまう。そのため、特許文献1のように、音声の再生中に断線等の検査が制限されるのは好ましくない。
本発明が解決しようとする課題としては、音声の再生中であっても検査をすることができないことが一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、増幅装置に接続されたスピーカ又はスピーカへの接続の検査を行う検査装置であって、前記増幅装置への入力信号の電圧を検出する電圧検出部と、前記増幅装置の出力電流を検出する電流検出部と、前記電圧検出部が検出した前記電圧に対応する前記出力電流の閾値と前記電流検出部が検出した前記出力電流とに基づいて前記検査を行う検査部と、を備えたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、増幅装置に接続されたスピーカ又はスピーカへの接続の検査を行う検査装置で実行される検査方法であって、前記増幅装置への入力信号の電圧を検出する電圧検出工程と、前記増幅装置の出力電流を検出する電流検出工程と、前記電圧検出工程で検出した前記電圧に対応する前記出力電流の閾値と前記電流検出工程で検出した前記出力電流とに基づいて前記検査を行う検査工程と、を含むことを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の検査方法を、コンピュータにより実行させることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の検査プログラムを格納したことを特徴としている。
本発明の一実施例にかかる検査装置を有する音響システムの概略構成図である。 アンプの出力電流と周波数との関係の例を示したグラフである。 アンプの入力信号電圧とアンプの出力電流との時間変化の例を示したグラフである。 図3に示されたグラフに所定期間wを加えた図である。 ピークホールドの説明図である。 図5に示されたピークホールドの具体例である。 ウィンドウフィルタの適用前の説明図である。 ウィンドウフィルタの適用後の説明図である。 アンプに所定の負荷を接続した場合における入力信号(電圧振幅)と出力電流(電流振幅)との関係を示したグラフである。 図1に示された検査装置の動作のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態にかかる検査装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる検査装置は、電圧検出部が増幅装置への入力信号の電圧を検出し、電流検出部が増幅装置の出力電流を検出する。そして、検査部は電圧検出部が検出した電圧に対応する出力電流の閾値と電流検出部が検出した出力電流とに基づいて検査を行う。このようにすることにより、増幅装置への入力信号の電圧に応じて出力電流の閾値を設定することができるので、音楽や警告音等の様々な入力信号に対応して検査をすることができる。したがって、音声の再生中であってもスピーカ及びスピーカの接続を検査することが可能となる。
また、検査部は、電流検出部が検出した出力電流が閾値未満である場合、スピーカが正常に使用できないと判定してもよい。このようにすることにより、音声の再生中であってもスピーカが正常に使用できるか否かを判定することができる。
また、検査部は、増幅装置とスピーカとを接続する配線の断線を判定してもよい。このようにすることにより、音声の再生中であってもスピーカと接続する配線の断線の有無を判定することができる。
また、検査部は、所定期間内に検出された電圧と出力電流に基づいてスピーカの検査を行ってもよい。このようにすることにより、電圧と出力電流との間に位相差があった場合であっても、スピーカ及びスピーカの接続の異常を検出することができる。
また、所定期間は、入力信号の電圧と出力電流との位相差を少なくとも含む時間以上の期間に設定され、検査部は、出力電流のピーク値が、所定期間内に検出された電圧のピーク値に対応する閾値未満であるか否かを判定するようにしてもよい。このようにすることにより、入力信号の電圧のピーク値と出力電流のピーク値を確実に検出して、そのピーク値に基づいてスピーカ及びスピーカの接続の異常を検出することができる。
また、検査部は、所定の周波数帯域にかかる入力信号の電圧と出力電流とを取得して、所定の周波数帯域の入力信号の電圧と出力電流とに基づいてスピーカの検査を行うようにしてもよい。このようにすることにより、例えば、高周波帯域の電圧と出力電流を利用すれば、波形の周期が低周波帯域よりも短いので短時間で複数周期の波形を取得でき検査時間を短縮することが可能となる。また、例えば、ツイーター等の所定の周波帯域を選択的に再生するスピーカに対しても、好適に検査することが可能となる。
また、本発明の一実施形態にかかる検査方法は、電圧検出工程で増幅装置への入力信号の電圧を検出し、電流検出工程で増幅装置の出力電流を検出する。そして、検査工程で電圧検出部が検出した電圧に対応する出力電流の閾値と電流検出部が検出した出力電流とに基づいて検査を行う。このようにすることにより、増幅装置への入力信号の電圧に応じて出力電圧の閾値を設定することができるので、音楽や警告音等の様々な入力信号に対応して検査をすることができる。したがって、音声の再生中であってもスピーカ及びスピーカの接続を検査することが可能となる。
また、上述した検査方法をコンピュータにより実行させる検査プログラムとしてもよい。このようにすることにより、コンピュータを用いて、音声の再生中であってもスピーカ及びスピーカの接続を検査することが可能となる。
また、上述した検査プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このようにすることにより、当該プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができ、バージョンアップ等も容易に行える。
本発明の一実施例にかかる検査装置を図1〜図10を参照して説明する。図1に検査装置20を有する音響システムの構成を示す。音響システムは、ソース機器10と、検査装置20と、ウーファー30と、ツイーター40と、ハイパスフィルタ(HPF)41と、ディスプレイ50と、を備えている。なお、検査装置20は、ソース機器10と一体的に構成されていてもよいし、ディスプレイ50を含む構成であってもよい。ここで、ウーファー30、ツイーター40、ハイパスフィルタ(HPF)41、は本実施例にかかるスピーカを構成している。
ソース機器10は、オーディオ再生装置やラジオ等の音声ソースとなる機器である。なお、ウーファー30やツイーター40から音声を出力する機器であれば他の機器でもよい。例えば、カーナビゲーション装置や近接センサ等の車載機器からの警告音を生成する装置や携帯電話のハンズフリー機能等であってもよい。なお、本実施例では、ソース機器10からは音声信号はデジタル信号として検査装置20へ出力される。
検査装置20は、DSP21と、増幅装置としてのアンプ22と、マイコン23と、を備えている。
アンプ22は、本実施例では、デジタルアンプで構成されている。アンプ22は、ウーファー30やツイーター40と所定の配線で接続されている。そして、アンプ22は、DSP21から入力された信号を増幅してウーファー30やツイーター40へ出力し音声を出力させる。また、本実施例のアンプ22は、アンプ22の出力電流を常時モニタすることができるモニタ端子が別途設けられている。このモニタ端子から得られる出力電流は、アンプ22内部でアナログ/デジタル変換されて例えばI2S(Inter-IC Sound)信号として出力される。なお、I2S信号ではなくアナログ信号で出力してもよい。即ち、アンプ22が増幅装置の出力電流を検出する電流検出部としても機能する。
DSP21は、デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ(Digital Signal Processor)であり、本実施例では、アッテネータ(ATT)21aと、ボリューム(VOL)21bと、周波数(FRQ)フィルタ21cと、時分割部(TimeDivide)21dと、ウィンドウフィルタ21eと、遅延部(Delay)21fと、ウィンドウフィルタ21gと、比較部21hと、を備えている。なお、これらのブロックはDSP21で実行されるプログラムにより構成されている。
アッテネータ21aは、ソース機器10から入力された入力信号のレベル(電圧)を所定量減衰させる。ボリューム21bは、アッテネータ21aを経た入力信号のレベル(電圧)を調整する。ボリューム21bの出力はデジタル信号(電圧)としてアンプ22へ出力される。
周波数フィルタ21cは、アンプ22が有するモニタ端子から出力された出力電流のうち所定の周波数帯域のみを通過させる。周波数フィルタ21cの動作について図2を参照して説明する。図2は、アンプ22のモニタ端子から得られるアンプ22の出力電流と周波数との関係の例を示したグラフである。
図2において、実線で示したように周波数f0で出力電流値が小さくなっているが、これはスピーカ(ウーファー30、ツイーター40)の共振点を示している。そして、図2のグラフにおいて一点鎖線で示したように、複数の周波数帯域に分割すると、低周波側の帯域B1、B2よりも高周波側の帯域B3、B4の方が電流の変化が少ない。したがって、周波数フィルタ21cによって所定の周波数帯域のみを通過させることで、正常時の電流の変化が少ない帯域のみで後述する比較部21hにおける動作をすることができ、正常/異常の判定の精度を向上させることができる。
また、図2の破線twで示したのはツイーター40のみが断線した場合の出力電流の変化を示したものである。図2に示したように、ツイーター40が断線すると、高周波帯域で出力電流が変化する。したがって、帯域B3、B4の両方又はいずれか一方を通過させることで、ツイーター40の断線を検出することができるようになる。
時分割部21dは、周波数フィルタ21cで所定の周波数帯域のみを通過させた出力電流を所定期間毎に分割して当該期間におけるピーク値(MAX値)を取得する。時分割部21dの動作について図3〜図6を参照して説明する。図3〜図6は、ソース機器10の出力電圧、つまりアンプ22の入力信号の電圧と、アンプ22の出力電流と、の時間変化の例を示したグラフである。図3等において、実線は電圧波形、一点鎖線は電流波形である。一般的に、スピーカのL(インダクタンス)成分やC(キャパシタンス)成分は等価回路から知ることができ、このようなL成分、C成分の影響により入力信号の電圧とアンプ22の出力電流には位相差があることが知られている。つまり、図3に示したように、スピーカが負荷となるアンプ22の入力信号の電圧とアンプ22の出力電流にはピーク値の位置にずれがある。
そこで、本実施例では、図4に示したように、所定の時間幅(所定期間)における電圧と電流のピーク値を取得することで位相差を吸収している。図4の場合破線wで囲んだ期間内のピーク値を取得することで、電圧のピークと電流のピークが取得できる。この時間幅は、周波数フィルタ21cで通過させる周波数帯域に応じて位相差が吸収できるよう適宜設定すればよい。
電圧のピーク値や電流のピーク値は、前記した時間幅の期間内で得られた電圧値や電流値を平均化したり積分したりして求めてもよい。或いは、図5に示したように、得られた値の最大値を保持するピークホールド機能(マックスホールド機能ともいう)を利用してもよい。図5の場合、破線wで囲んだ期間における最大値を順次保持すると太線で示したようになる。このようにすることにより、確実にピーク値を取得することができる。
なお、ピークホールド機能を利用した場合、図6(a)に示したように、波形振幅のプラス側とマイナス側それぞれで最大値を保持し、その後絶対値として大きい方を選択するようにしてもよいし、図6(b)に示したように、マイナス側の振幅を折り返して絶対値として保持するようにしてもよい。
ウィンドウフィルタ21eは、時分割部21dの出力に対して所定の窓関数を適用する。ウィンドウフィルタ21eの動作について図7及び図8を参照して説明する。図7は、図4等に示したソース機器10の出力電圧、つまりアンプ22の入力電圧と、アンプ22の出力電流と、の時間変化の例を示したグラフに期間wを表示したものである。
図7において、出力電流の波形(一点鎖線)が入力信号の電圧の波形(実線)よりも位相が進んでいる。この場合、電流の波形は最初のピークを過ぎてから期間wの期間に入るため、期間w内においては、電圧はある程度の振幅(ピーク値)が検出されているが、電流は小さな振幅(ピーク値)しか得られない。この場合、期間wで得られたピーク値で判断すると、ある程度の振幅の電圧を入力したにも関わらず出力電流が小さい値しか検出されないとしてスピーカを接続する配線が断線していると誤検出してしまう。そこで、図8に示すようにウィンドウフィルタ21eによって、期間wの境界付近にあるピークを緩やかにすることで誤検出を防止している。
遅延部21fは、アンプ22に電圧(入力信号)が入力されてからモニタ用の出力電流が出力されるまでの遅延時間(レイテンシ)分のタイミングを調整するためにソース機器10からの入力信号を遅延させる。また、この遅延部21fをアンプ22(増幅装置)への入力信号の電圧を検出する電圧検出部として機能させる。なお、図1では図示しないが、遅延部21fの後段に図2を参照して説明した周波数フィルタ21cや図4等を参照して説明した時分割部21dの処理を電圧(入力信号)に対して施すブロックが設けられている。
ウィンドウフィルタ21gは、図7及び図8を参照して説明したように、遅延部21f(周波数フィルタ及び時分割)の出力に対して所定の窓関数を適用する。
比較部21hは、ウィンドウフィルタ21eの出力であるアンプ22の出力電流(ピーク値)と、ウィンドウフィルタ21gの出力である入力信号の電圧(ピーク値)に基づいて予め定められる電流値の閾値と、を比較する。そして比較した結果、出力電流が閾値以上である場合は、例えば“True”を示す信号等をマイコン23へ出力し、出力電流が閾値未満である場合は、例えば“Fault”を示す信号等をマイコン23へ出力する。
ここで、上述した閾値について図9を参照して説明する。図9は、アンプ22に所定の抵抗負荷を接続した場合における入力信号(電圧振幅)と出力電流(電流振幅)との関係を示したグラフである。図9において、太線の実線が無負荷、細線の実線が32Ω負荷、破線が8Ω負荷、一点鎖線が4Ω負荷、二点鎖線が2Ω負荷をそれぞれ示している。また、図9の縦軸(電流振幅)のIsはアンプ22が内蔵する電流検出機能で検出できる最大の電流値(飽和電流)を示す。また、I0は無負荷時における電圧が0dBFS時の電流値である。
図9のグラフにおいて、アンプ22は無負荷時であっても、電圧振幅が増加すると電流振幅が増加する形で検出される。つまり、入力信号の電圧が大きくなると出力電流が検出される。これは、アンプ22における回路構成に依存して発生しているものと考えられる。アンプ22において、検出時にこのような特性があるため、単に出力電流を検出して、一定の閾値と比較することでは無負荷と負荷がある場合とを区別することができない。図9は、抵抗負荷による測定値であるが、負荷がスピーカの場合、スピーカの共振点付近ではインピーダンスが高くなることが知られている。その値は最低インピーダンスに比べて4倍〜8倍程度となる。つまり、16Ω〜32Ω程度まで大きくなる場合があり、アンプ22で検出された出力電流のみで断線の有無を検出するのは困難であることは明らかである。
そこで、本実施例では、入力信号(電圧)に応じた出力電流の閾値のテーブルを比較部21hが有し、ウィンドウフィルタ21gの出力である入力信号の電圧値に応じた出力電流の閾値を当該テーブルから読み出して、読み出した閾値と、ウィンドウフィルタ21eの出力である出力電流の値と、を比較する。つまり、図9の横軸(電圧)の値毎に横軸(縦軸)の閾値をテーブルとして用意する。そして、電圧の値に応じた閾値を読み出して、測定された電流値と比較する。そして比較結果を“True”又は“Fault”としてマイコン23に出力する。
マイコン23は、CPUやメモリを有する周知のマイクロコンピュータである。マイコン23は、DSP21の比較部21hの出力(True/Fault)に基づいてウーファー30やツイーター40を接続する配線が断線しているか否か、つまり、ウーファー30やツイーター40が正常に使用できるか否か判断する。即ち、DSP21の比較部21hの出力が“True”の場合はウーファー30やツイーター40を接続する配線は断線していない、つまり、ウーファー30やツイーター40が正常に使用できると判断する。一方、DSP21の比較部21hの出力が“Fault”の場合はウーファー30やツイーター40を接続する配線は断線している、つまり、ウーファー30やツイーター40が正常に使用できないと判断する。
上述したマイコン23の動作は、マイコン23のCPUで動作するプログラムとして構成されている。したがって、DSP21のプログラムとマイコン23のプログラムとを合わせて本実施例にかかる検査プログラムとなる。また、この検査プログラムは、DSP21やマイコン23に内蔵されたメモリ等に記憶されているに限らず、外付けのHDDやメモリーカード等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
ウーファー30は、主に低周波帯域(例えば200Hz以下)の音を出力する。ツイーター40は、主に中高周波帯域の音を出力する。HPF41は、ツイーター40が出力する周波数帯域の信号のみを通過させる。
ディスプレイ50は、例えば液晶ディスプレイ等で構成されている。ディスプレイ50は、マイコン23でなされた判定結果を表示する。例えば、上述した“Fault”との判定結果がなされた場合は、例えばスピーカの配線が断線して音が出ない旨の警告や、音が出ないスピーカの位置(車室内であれば、後方左チャンネル等)を表示する。
上述した構成の検査装置の動作(検査方法)を図10のフローチャートに示す。まず、DSP21がアンプ22から出力電流を取得し(ステップS1)、周波数フィルタ21cが所定の周波数帯域のみを通過させて(ステップS2)、時分割部21dが期間wの時間幅に区切ってピーク値を検出し(ステップS3)、ウィンドウフィルタ21eが所定の窓関数による処理を施す(ステップS4)。
一方、DSP21がソース機器10からの入力信号の電圧を取得し(ステップS5)、遅延部21fが出力電流とタイミングを調整するために遅延させて(ステップS6)、周波数フィルタで所定の周波数帯域のみを通過させて(ステップS7)、期間wの時間幅に区切ってピーク値を検出し(ステップS8)、ウィンドウフィルタ21gが所定の窓関数による処理を施す(ステップS9)。
そして、比較部21hが、ウィンドウフィルタ21eの出力であるアンプ22の出力電流と、ウィンドウフィルタ21gの出力である入力信号の電圧に基づいて予め定められる電流の閾値と、を比較する(ステップS10)。比較した結果、出力電流が閾値以上である場合は、例えば“True”を示す信号等をマイコン23へ出力し、出力電流が閾値未満である場合は、例えば“Fault”を示す信号等をマイコン23へ出力する。
次に、マイコン23が比較部21hの出力(True/Fault)に基づいてウーファー30やツイーター40を接続する配線に断線があるか否か判断し(ステップS11)、断線ありと判断された場合(ステップS11:断線あり)はその旨ディスプレイ50に表示する(ステップS12)。一方、ステップS11で断線なしと判断された場合はステップS1に戻る。
即ち、DSP21とマイコン23が、検出した入力信号の電圧に対応する出力電流の閾値と検出した出力電流とに基づいて検査(断線の有無)を行う検査部として機能する。
また、上述した説明から明らかなように、ステップS1が電流検出工程、ステップS5が電圧検出工程、ステップS10、S11が検査工程として機能する。
本実施例によれば、検査装置20は、DSP21がアンプ22への入力信号の電圧を検出し、アンプ22が出力電流を検出する。そして、比較部21hは検出した電圧に対応する出力電流の閾値と検出された出力電流とに基づいてスピーカ(ウーファー30、ツイーター40)の配線の断線の有無の検査を行う。このようにすることにより、アンプ22への入力信号の電圧の値に応じて出力電流の閾値を設定することができるので、音楽や警告音等の様々な入力信号に対応して検査をすることができる。したがって、音声の再生中であってもスピーカの接続を検査することが可能となる。
なお、本実施例では、スピーカの接続の検査をするための入力信号として、ソース機器10からの入力信号の内容は特に問わない。例えば、上述した音楽や放送番組の音声でもよいし、車載機器の案内音声や警告音でもよい。さらに、検査用の信号であってもよい。
また、マイコン23は、アンプで検出された出力電流が閾値未満である場合、スピーカ(ウーファー30、ツイーター40)が正常に使用できないと判定している。このようにすることにより、音声の再生中であってもスピーカが正常に使用できるか否かを判定することができる。
また、比較部21hは、時分割部21dで所定期間w内に検出された入力信号の電圧と出力電流に基づいてスピーカ(ウーファー30、ツイーター40)の検査を行っている。このようにすることにより、入力信号の電圧と出力電流との間に位相差があった場合であっても、スピーカの接続の異常(断線)を検出することができる。
また、所定期間wは、入力信号の電圧と出力電流との位相差を少なくとも含む時間以上の期間に設定され、比較部21hは、出力電流のピーク値が、所定期間w内に検出された入力電圧のピーク値に対応する閾値未満であるか否かを判断(判定)している。このようにすることにより、入力電圧のピーク値と出力電流のピーク値を確実に検出して、スピーカの接続の異常(断線)を検出することができる。
また、周波数フィルタ21cで所定の周波数帯域にかかる電圧と出力電流とを取得して、比較部21hは、所定の周波数帯域の電圧と出力電流とに基づいてスピーカ(ウーファー30、ツイーター40)の検査を行うようにしている。このようにすることにより、例えば、高周波帯域の電圧値と出力電流値を利用すれば、波形の周期が低周波帯域よりも短いので短時間で複数周期の波形を取得でき検査時間を短縮することが可能となる。また、所定の周波数帯域のみで検査するので、メモリ等に保持する電圧や電流のデータ量を少なくすることができる。さらに、高周波帯域のみで検査を行うようにすれば、ツイーター40に対して好適に検査することが可能となる。
なお、上述した実施例ではアンプ22とスピーカ(ウーファー30、ツイーター40)とを接続する配線の断線を検出していたが、断線に限らず、配線を接続する端子からの外れ、弛み等も検出できる。また、スピーカ自体の故障で断線と同様な状態(電流が流れない/少ない)になる場合も検出可能である。
また、上述した実施例ではアンプ22が電流検出部の機能を有していたが、アンプが電流検出部の機能を有せず、別途電流計等をアンプとスピーカの間に設けるような構成であってもよい。
また、上述した実施例では、各フィルタや時分割等は連続して動作するが、断続的に行ってもよい。つまり、所定時間間隔で検査を行ってもよい。
また、上述した実施例では、DSP21で比較をし、マイコン23で判断をしていたが、DSP21で判断まで行ってもよいし、マイコン23で比較と判断を行ってもよい。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の検査装置を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
20 検査装置
21 DSP(電圧検出部、検査部)
22 アンプ(電流検出部)
23 マイコン(検査部)
30 ウーファー(スピーカ)
40 ツイーター(スピーカ)

Claims (9)

  1. 増幅装置に接続されたスピーカ又はスピーカへの接続の検査を行う検査装置であって、
    前記増幅装置への入力信号の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記増幅装置の出力電流を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部が検出した前記電圧に対応する前記出力電流の閾値と前記電流検出部が検出した前記出力電流とに基づいて前記検査を行う検査部と、
    を備えたことを特徴とする検査装置。
  2. 前記検査部は、前記電流検出部が検出した前記出力電流が前記閾値未満である場合、前記スピーカが正常に使用できないと判定することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記検査部は、前記増幅装置と前記スピーカとを接続する配線の断線を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 前記検査部は、所定期間内に検出された前記電圧と前記出力電流に基づいて前記スピーカの検査を行うことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の検査装置。
  5. 前記所定期間は、前記電圧と前記出力電流との位相差を少なくとも含む時間以上の期間に設定され、
    前記検査部は、前記出力電流のピーク値が、前記所定期間内に検出された前記電圧のピーク値に対応する前記閾値未満であるか否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記検査部は、所定の周波数帯域にかかる前記電圧と前記出力電流とを取得して、前記所定の周波数帯域の前記電圧と前記出力電流とに基づいて前記スピーカの検査を行うことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の検査装置。
  7. 増幅装置に接続されたスピーカ又はスピーカへの接続の検査を行う検査装置で実行される検査方法であって、
    前記増幅装置への入力信号の電圧を検出する電圧検出工程と、
    前記増幅装置の出力電流を検出する電流検出工程と、
    前記電圧検出工程で検出した前記電圧に対応する前記出力電流の閾値と前記電流検出工程で検出した前記出力電流とに基づいて前記検査を行う検査工程と、
    を含むことを特徴とする検査方法。
  8. 請求項7に記載の検査方法を、コンピュータにより実行させることを特徴とする検査プログラム。
  9. 請求項8に記載の検査プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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