JP2017174972A - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents

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和海 犬伏
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Abstract

【課題】CPP構造のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子の場合、反強磁性体層の電気抵抗率がGMR膜に比べて桁違いに大きいため、磁気抵抗効果が小さくなり、スピンバルブ型のCPP構造の巨大磁気抵抗効果素子の磁気抵抗を大きくするのが難しいといった課題があった。
【解決手段】第一の強磁性体層と、第二の強磁性体層と、前記第一の強磁性体層と前記第二の強磁性体層との間に挟まれた非磁性金属体層とを有し、前記第一の強磁性体層および前記第二の強磁性体層がCoMnSi合金からなるホイスラー合金を含み、前記第一の強磁性体層および前記第二の強磁性体層のCoに対するMnの比率xのそれぞれが0.7≦x≦1.7であり、前記第一の強磁性体層と前記第二の強磁性体層の組成が異なることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホイスラー合金を用いた磁気抵抗効果素子に関するものである。
近年、強磁性体層/非磁性金属体層の多層膜からなる巨大磁気抵抗(GMR)効果素子、及び強磁性体層/絶縁体層/強磁性体層からなるトンネル磁気抵抗(TMR)効果素子や強磁性スピントンネル接合(MTJ)素子が、新しい磁界センサや不揮発性ランダムアクセス磁気メモリ(MRAM)素子として注目されている。
巨大磁気抵抗効果素子には、面内に電流を流すタイプのCIP(Current In Plane)構造の巨大磁気抵抗効果素子と、膜面垂直方向に電流を流すタイプのCPP(Current Perpendicular to the Plane)構造の巨大磁気抵抗効果素子が知られている。巨大磁気抵抗効果素子の原理は磁性体層と非磁性体層の界面におけるスピン依存散乱にあり、一般的に、CPP構造の巨大磁気抵抗効果素子の方がCIP構造の巨大磁気抵抗効果素子よりも磁気抵抗効果が大きい。
特開2003−218428号公報
このような巨大磁気抵抗効果素子は、強磁性体層の一方にIrMnなどの反強磁性体層を近接させて強磁性体層のスピンを固定させるスピンバルブ型が用いられている。CPP構造のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子の場合、反強磁性体層の電気抵抗率がGMR膜に比べて桁違いに大きいため、磁気抵抗効果が小さくなり、スピンバルブ型のCPP構造の巨大磁気抵抗効果素子の磁気抵抗比を大きくするのが難しいといった課題があった。
本発明の目的は、以上の点を考慮してなされたもので、素子抵抗を低くし、容易に磁気抵抗比を大きくすることが可能となる磁気抵抗効果素子を供給することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係わる発明は、第一の強磁性体層と、第二の強磁性体層と、前記第一の強磁性体層と前記第二の強磁性体層との間に挟まれた非磁性金属体層とを有し、前記第一の強磁性体層および前記第二の強磁性体層がCoMnSi合金からなるホイスラー合金を含み、前記第一の強磁性体層および前記第二の強磁性体層のCoに対するMnの比率xのそれぞれが0.7≦x≦1.7であり、前記第一の強磁性体層と前記第二の強磁性体層の組成が異なることを特徴とする磁気抵抗効果素子である。
本発明の請求項2に係わる発明は、前記第一の強磁性体層または前記第二の強磁性体層のいずれかのxの値が、1<x≦1.5の範囲内であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係わる発明は、前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層のxの値が、それぞれ1<x≦1.5の範囲内であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係わる発明は、前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層の厚みにおいて、薄い方の膜厚に対する厚い方の膜厚の比yが、1.0<y≦2.0であることを特徴とする。
本発明の請求項5に係わる発明は、前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層において、膜厚が厚い方のCoに対するMnの比率xが小さいことを特徴とする。
本発明の請求項6に係わる発明は、前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層のCoに対するMnの比率xの差zが、0<z≦0.3であることを特徴とする。
本発明の請求項7に係わる発明は、前記第二の強磁性体層が前記非磁性金属体層と酸化防止層に挟持され、前記第二の強磁性体層と前記酸化防止層との間に反強磁性体を含まないことを特徴とする。
本発明により、素子抵抗を低くし、容易に磁気抵抗比を大きくすることが可能な磁気抵抗効果素子を供給できる。
本発明における最良の実施形態を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例1を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例1の結果である。 本発明における実施例2を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例3を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例4を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例5を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例5の結果である。 本発明における実施例6を説明するための断面構造図である。 本発明における実施例6の結果である。
以下、本発明における実施形態を説明する。なお、以下の説明は本発明の実施形態の一部を例示するものであり、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、形態が本発明の技術的思想を有するものである限り、本発明の範囲に含まれる。各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせなどは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。図1は、磁気抵抗効果素子の断面構造図である。図1に示すように、磁気抵抗効果素子10は膜面垂直方向に電流を流すタイプのCPP構造の巨大磁気抵抗効果素子であって、基板11と下地層12と第一の強磁性体層13と非磁性金属体層14と第二の強磁性体層15と酸化防止層16とを有している。
基板11は、MgO基板であるが、適度な機械的強度を有し、且つアニーリング処理や微細加工に適した材質であれば、特に限定されるものではない。例えば、シリコン単結晶基板、サファイア単結晶基板、セラミック基板、石英基板、ガラス基板なども好適である。下地層12は、基板11上に形成され、基板11側にCr層12a、その上にAg層12bを有するCr/Ag層から成っている。第一の強磁性体層(CMS)13は、下地層12の上に形成され、Co、Mn、Si元素の組み合わせで構成され、例えば組成式CoMnSiで表される。
CPP構造のGMR素子において、磁気抵抗(MR)比を向上させるためには、強磁性体にハーフメタル特性を有する高スピン偏極率材料を用いること、および、そのハーフメタル材料と相性の良い非磁性金属体を用いることが好適である。このことから、ハーフメタルであると期待されているCoMnSi合金等のホイスラー合金と、相性が良いAgなどの非磁性金属が有望である。
組成式CoMnSiのxはCo原子を2とした時にCoMnSi合金を構成するMnの比率であり、例えばx=1であればCo原子が2個に対してMn原子が1個の割合でCoMnSi合金を構成している。CoMnSi合金の組成比はCo:Mn:Si=2:x:1に限定されず、Siに対するCo比率が2以外でもよく、また、Fe、Alなどを含んでいてもよい。非磁性金属体層14は、第一の強磁性体層13の上に形成され、Agから成っている。非磁性金属体層14は、Agに限らず、たとえばAu、Cu、Cr、V、Al、AgZn合金、AgMg合金、NiAl合金などを用いてもよい。
第二の強磁性体層(CMS)15は、第一の強磁性体層13との間に非磁性金属体層14を挟むよう、非磁性金属体層14の上に形成され、Co、Mn、Si元素の組み合わせで構成され組成式CoMnSiで表される。xはCo原子を2とした時にCoMnSi合金を構成するMnの比率であり、例えばx=1であればCo原子が2個に対してMn原子が1個の割合でCoMnSi合金を構成している。CoMnSi合金の組成比はCo:Mn:Si=2:x:1に限定されず、Siに対するCo比率が2以外でもよく、また、Fe、Alなどを含んでいてもよい。
酸化防止層16は、第二の強磁性体層15の上に形成され、Ruから成っているが、導電性物質で比較的高融点の材料からなる金属等で、例えばMo、Pt、Au、W、Ta、Pd、Irやこれら何れか2種類以上を含む合金なども好適である。
なお、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15の組成は異なっている。ハーフメタル強磁性体層であるCoMnSi合金からなるホイスラー合金の組成が異なることにより保磁力Hcに差が出せるため、保磁力Hcの大きい層を磁化固定層とし、保磁力Hcの小さい層を磁化自由層とすることにより、磁気抵抗効果を得ることができる。これにより、抵抗率の大きいIrMnなどの反強磁性体層を使用する必要がないため、素子抵抗を低くすることが可能となり、容易に磁気抵抗比を大きくすることができる。
Mnの比率xは0.7≦x≦1.7の範囲が好適である。過剰にMn比率が多くなるとMnSi相が現れはじめ強磁性体としての特性が低下し、1.7<xの範囲においては保磁力Hcが確認できなくなった。
さらには、第一の強磁性体層13または第二の強磁性体層15のいずれかのxの値が、1<x≦1.5の範囲であることが望ましい。Mnの比率xがx≦1においては、Co_<Mn>アンチサイト(MnサイトをCo原子が占める欠陥)が発生し、ハーフメタル特性が損なわれる。
また、1.5<xにおいては、CoMnSi合金からなるホイスラー合金の飽和磁化が低下し、抵抗変化量×素子面積(ΔRA)が小さくなる。よって、xの値が、1<x≦1.5の範囲であることにより、第一の強磁性体層13または第二の強磁性体層15のいずれかのハーフメタル特性を損なうことがないので高い磁気抵抗比を有する磁気抵抗効果素子が得られる。
さらには、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のそれぞれのxの値が、1<x≦1.5の範囲であることが望ましい。Mnの比率xがx≦1においては、Co_<Mn>アンチサイト(MnサイトをCo原子が占める欠陥)が発生し、ハーフメタル特性が損なわれる。
また、1.5<xにおいては、CoMnSi合金からなるホイスラー合金の飽和磁化が低下し、抵抗変化量×素子面積(ΔRA)が小さくなる。よって、xの値が、1<x≦1.5の範囲であることにより、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のそれぞれのハーフメタル特性を損なうことがないので高い磁気抵抗比を有する磁気抵抗効果素子が得られる。
また、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の厚みにおいて、薄い方の膜厚に対する厚い方の膜厚の比yが、1.0<y≦2.0であることが好ましい。これにより、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の厚みを大きく変えなくても磁気抵抗効果が得られるので、全体の素子構成を薄くすることができる。
なお、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の膜厚において、薄い方の膜厚に対して厚い方の膜厚比が2.0を超えると膜厚差による保磁力の影響が顕著に表れるが、磁気抵抗効果素子自体の厚みが厚くなってしまい、磁気ディスク装置等の面記録密度の向上に対応できないといった課題が発生する。
また、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15において、膜厚が厚い方のMn比率xが小さいことが望ましい。これは、Mn比率xの小さい方が保磁力が大きく、また、膜厚の厚い方も保磁力が大きいので、Mn比率と膜厚の設計を組み合わせることで、容易に保磁力差を大きくすることができ、磁気抵抗効果素子を得ることができる。
また、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のMn比率xの差zが、0<z≦0.3であることが望ましい。これにより第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のそれぞれのハーフメタル特性を損なうことがないので高い磁気抵抗比を有する磁気抵抗効果素子が得られる。
これは、Mn比率xが1<x≦1.5の範囲内であることでハーフメタル強磁性体層におけるハーフメタル特性が得られやすいが、実際には膜内において全く均一組成に制御することは難しく、現実的には0.05程度のばらつきは容易に起こりうる。これにより、1.0と1.5で設計しても実際には0.95や1.55といったハーフメタル特性を損なう領域のハーフメタル強磁性体層ができてしまうことがある。本発明においてもMn比率xの差zが0.3を超えるとMR比が急激に低下する傾向が確認できた。これはMn比率xの差zが0.4で設計した素子でも実際には、第一の強磁性体層13または第二の強磁性体層15のどちらか一方、または両方が1<x≦1.5の範囲から外れてしまい、ハーフメタル特性が損なわれてしまい磁気抵抗比が小さくなってしまうためである。
更には、第二の強磁性体層15が非磁性金属体層14と酸化防止層16に挟持され、第二の強磁性体層15と酸化防止層16との間に反強磁性体を含まないことが望ましい。これにより、抵抗率の大きい反強磁性体を使用せずに磁気抵抗効果素子10を形成するので、磁気抵抗効果素子10の抵抗値を小さくすることができ、結果として磁気抵抗比を容易に大きくすることができる。
なお、第一の強磁性体層13と基板11との間に介在する層は、基板11より第一の強磁性体層13を含む磁気抵抗効果素子10を構成する各層をエピタキシャル成長させるために必要であり、特に、第一の強磁性体層13と基板11との間に介在する層は、第一の強磁性体層13側からの電気的な引き出し配線としての役割も担う。よって、第一の強磁性体層13と基板11との間に抵抗率の大きい反強磁性体を用いることは、更に磁気抵抗効果素子10の抵抗値が大きくなり易く、その結果磁気抵抗比が更に小さくなり易く適当ではない。
磁気抵抗効果素子10は、超高真空スパッタ装置を用いて各層を成膜することにより形成されている。第一の強磁性体層13は、成膜後に500℃でアニーリング処理を行っている。第二の強磁性体層15は、成膜後に450℃でアニーリング処理を行っている。磁気抵抗効果素子10は、電子線リソグラフィーおよびArイオンミリングにより、磁気抵抗特性を評価可能な形状に微細加工される。
(実施例1)
実施形態に基づく、実施例1を説明する。図2は図1と同じ層構造である磁気抵抗効果素子で、Mnの比率xを変えた時の保磁力Hcを確認するために使用した磁気抵抗効果素子21の断面構造図である。説明の便宜上、各図において同一又は対応する部材には同一の符号を用いる。
基板11としてMgO基板を使用し、下地層12はCr層12aの膜厚が20nm、Ag層12bの膜厚が50nmである。第一の強磁性体層13は膜厚が3nm、非磁性金属体層14はAgであり膜厚が5nm、第二の強磁性体層15は膜厚が3nm、酸化防止層16はRuを使用し膜厚を5nmとした。
この磁気抵抗効果素子21をVSM(Vibrating Sample Magnetometer)を用いて、組成式CoMnSiで表される第一の強磁性体層13または第二の強磁性体層15のMnの比率xを変えた時の保磁力Hcを確認した。縦軸をx=0.69のときの保磁力Hで規格化したHc/H、横軸をxとしてプロットした結果を図3に示す。
図3が示す通り、過剰にMn比率が多くなるとMnSi相が現れはじめ強磁性体としての特性が低下し、1.7<xの範囲においては保磁力Hcが確認できなくなった。このことより、Mnの比率xは0.7≦x≦1.7の範囲が好適であることが確認できた。
(実施例2)
実施形態に基づく、実施例2を説明する。図4は、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のそれぞれのMnの比率xを変えて磁気抵抗効果素子10aを作製した時の断面構造図である。基板11はMgO基板を使用し、下地層12はCr層12aの膜厚が20nm、Ag層12bの膜厚が50nmである。第一の強磁性体層13は膜厚が3nm、非磁性金属体層14はAgであり膜厚が5nm、第二の強磁性体層15は膜厚が3nm、酸化防止層16はRuを使用し膜厚を5nmとした。
組成式CoMnSiで表される第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15のMnの比率xをそれぞれ変えて作製し、磁気抵抗(MR)比を測定し、後に記述する実施例3の磁気抵抗(MR)比で規格化した。その結果を表1に示す。
Figure 2017174972
表1が示す通り、第一の強磁性体層13のMnの比率xがx≦1、1.5<xにおいて、MR比が急激に低下する傾向であることがわかる。これは、x≦1においては、Co_<Mn>アンチサイト(MnサイトをCo原子が占める欠陥)が多く発生するためと考えられる。
また、1.5<xにおいては、CoMnSi合金からなるホイスラー合金の飽和磁化が低下し、抵抗変化量×素子面積(ΔRA)が小さくなる。これは、過剰にMn比率が多くなるとMnSi相が現れはじめ強磁性体としての特性が低下するためと考えられる。よって、xの値が、1<x≦1.5の範囲であることにより、第一の強磁性体層13のハーフメタル特性を損なうことがないので高い磁気抵抗比を有する磁気抵抗効果素子が得られることが確認できた。
さらに、表1が示す通り、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のMnの比率xが1<x≦1.5の範囲であることにより、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のそれぞれのハーフメタル特性を損なうことがないので高い磁気抵抗比を有する磁気抵抗効果素子が得られることが確認できた。
(実施例3)
実施形態に基づく、実施例3を説明する。図5の通り実施例3の磁気抵抗効果素子は、実施例2に類似した磁気抵抗効果素子100aで、実施例2の磁気抵抗効果素子10aの第二の強磁性体層15と酸化防止層16との間に、反強磁性体層17としてIrMnを5nmのみ追加した構造である。また、この磁気抵抗効果素子100aの第一の強磁性体層13のMnの比率xを1.3とし、第二の強磁性体層15のMnの比率xを1.1とした。
この磁気抵抗効果素子100aの磁気抵抗比の結果を表2に示す。なお、実施例3のMR比を基準に1とした時の実施例2のMR比を記載した。反強磁性体層17を有さない実施例2の磁気抵抗効果素子10aにおいて、同じ第一の強磁性体層13のMnの比率xが1.3、第二の強磁性体層15のMnの比率xが1.1の結果と比べて、反強磁性体層17を有する実施例3の磁気抵抗効果素子100aは磁気抵抗比が小さい結果となった。これは、抵抗率の高い反強磁性体層であるIrMnを追加したことにより、素子抵抗が上昇し、その結果磁気抵抗比が小さくなってしまったためである。
Figure 2017174972
よって、本発明における実施例2の磁気抵抗効果素子10aは、抵抗率の高い反強磁性体層を使用する必要がないため、容易に磁気抵抗比を大きくできることが確認できた。
(実施例4)
実施形態に基づく、実施例4を説明する。図6は、図4で示した実施例2に類似した磁気抵抗効果素子10bで、第一の強磁性体層13の膜厚は変えずに、第二の強磁性体層15の膜厚を変化させて作製した時の断面構造図である。基板11はMgO基板を使用し、下地層12はCr層12aの膜厚が20nm、Ag層12bの膜厚が50nmである。第一の強磁性体層13は膜厚が3nm、非磁性金属体層14はAgであり膜厚が5nm、第二の強磁性体層15は膜厚が3〜9nm、酸化防止層16はRuを使用し膜厚を5nmとした。
この磁気抵抗効果素子10bを使用して、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15の保磁力差を確認した。なお、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の膜厚において、薄い方の膜厚に対する厚い方の膜厚の比をyとした。
1.0<y≦2.0の範囲においては、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の厚みが略同じなので、全体の素子構成を薄くすることができる。一方で、膜厚比が2.0を超える値にした場合、膜厚差による保磁力の影響が顕著に表れるが、磁気抵抗効果素子自体の厚みが厚くなってしまい、磁気ディスク装置等の面記録密度の向上に対応できないといった課題が発生する。よって、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15の膜厚を同程度とし磁気抵抗効果素子を薄くすることが必要である。
実施例4より、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の膜厚において、薄い方の膜厚に対する厚い方の膜厚の比yが、1.0<y≦2.0とすることが好ましい。これにより、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15の厚みを大きく変えなくても磁気抵抗効果が得られるので、全体の素子構成を薄くすることができる。
(実施例5)
実施形態に基づく、実施例5を説明する。図7は、図4で示した実施例2に類似した磁気抵抗効果素子10cで、第一の強磁性体層13の膜厚を5nmとし、第二の強磁性体層15の膜厚を7nmとした時の断面構造図である。また、第一の強磁性体層13のMn比率xを0.9〜1.6の範囲で変え、第二の強磁性体層15のMn比率xは1.1で固定し、磁気抵抗効果素子10cを作製した。
基板11はMgO基板を使用し、下地層12はCr層12aの膜厚が20nm、Ag層12bの膜厚が50nmである。第一の強磁性体層13は膜厚が5nm、非磁性金属体層14はAgであり膜厚が5nm、第二の強磁性体層15は膜厚が7nm、酸化防止層16はRuを使用し膜厚を5nmとした。この素子を使用して、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15の保磁力差を確認した。
その結果を図8に示す。なお、第一の強磁性体層13の保磁力をHc1、第二の強磁性体層15の保持力をHc2とし、第一の強磁性体層13のMnの比率が1.1の時の保持力差Hc3で縦軸を規格化した。また、横軸は第二の強磁性体層15のMn比率xから第一の強磁性体層13のMn比率を引いた値αである。
α=0の時、即ち第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のMn比率xがそれぞれ1.1で同じである時、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15の保磁力差は最も小さくなった。これは、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15の組成が略同じであるため、膜厚の違いによる保磁力差のみが現れた結果と考えらえる。
α<0の時、即ち膜厚の厚い第二の強磁性体層15のMn比率xが小さい場合、保磁力差は増加傾向であり、Mn組成xによる効果と、膜厚の違いによる効果が組み合わさったことで、磁気抵抗効果が増加傾向であると考えられる。なお、α≦−0.4になると減少傾向に変わるが、これは、過剰にMn比率が多くなることによりMnSi相が現れはじめ強磁性体としての特性が低下し始めたためと考えらえる。
なお、0<αの時、即ち膜厚の厚い第二の強磁性体層15のMn比率xが大きい場合、保磁力差は小さい結果となった。
これは、一般的に膜厚が厚くなると保磁力も大きくなる傾向があり、また、図3に示す通り、Mn比率xの小さい方が保磁力は大きくなる傾向があるので、膜厚による影響と、Mn比率xによる影響が保磁力差を打ち消し合うことで、保磁力差が小さくなってしまっていると考えられる。
よって、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15において、膜厚が厚い方のMn比率xを小さくすることで、容易に保磁力差を大きくすることができ、磁気抵抗効果素子を得ることができる。
(実施例6)
実施形態に基づく、実施例6を説明する。図9は、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のそれぞれのMnの比率xを変えて磁気抵抗効果素子10dを作製した時の断面構造図である。なお第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層13のハーフメタル特性を維持する理由から、Mnの比率xは1≦x≦1.5の範囲とした。
基板11はMgO基板を使用し、下地層12はCr層12aの膜厚が20nm、Ag層12bの膜厚が50nmである。第一の強磁性体層13は膜厚が10nm、非磁性金属体層14はAgであり膜厚が5nm、第二の強磁性体層15は膜厚が10nm、酸化防止層16はRuを使用し膜厚を5nmとした。
この素子を使用して、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15のMn比率xと磁気抵抗比を確認した。なお、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のMn比率xの差をzとした。その結果を図10に示す。なお、縦軸はz=0.1の時の磁気抵抗(MR)比であるMR値で規格化を行った。
まず、Mnの比率xは1≦x≦1.5の範囲としたため、z=0.5が最大値となる。この場合、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15は一方がx=1.0、もう一方がx=1.5である。理論的にはハーフメタル特性を損なうことがない範囲であるが、実際には均一な膜質を得ることが難しく、x=1.0を設定してもx=0.05程度の増減は容易に起こりうる。
よって、実際にはハーフメタル特性を損なうx<1.0の領域も含まれた膜質となっておりハーフメタル特性が劣化しているものと考えられる。また、同様な理由によりx=1.5を設定してもハーフメタル特性を損なうx<1.5の領域も含まれた膜質となっておりハーフメタル特性が劣化しているものと考えらえる。以上より、z=0.5においては、磁気抵抗比が低い値となってしまったと推測できる。
またz=0.4の場合も同様に考えることができる。この場合、第一の強磁性体層13と第二の強磁性体層15は一方をx=1.0とするともう一方がx=1.4である。また、一方をx=1.1とするともう一方がx=1.5である。さらには、一方をx=1.05とし、もう一方をx=1.45とすることができる。理論的にはハーフメタル特性を損なうことがない範囲であるが、実際には均一な膜質を得ることが難しく、Mn比率xの設計値に対してx=0.05程度の増減は容易に起こりうる。
よって、実際にはハーフメタル特性を損なうx<1.0、x<1.5の領域を含む膜質となっている可能性が高く、第一の強磁性体層13または第二の強磁性体層15のどちらか一方、または両方のハーフメタル特性が劣化しているものと考えらえる。以上より、z=0.4においても、磁気抵抗比が低い値となってしまったと推測できる。
またz=0.3の場合も同様に考えることができる。この場合、x=0.05程度の増減があっても設計値に余裕があるため、ハーフメタル特性を損なうことがない領域で膜質を均一にすることができる。例えば第一の強磁性体層13のMn比率を1.1とした場合は、第二の強磁性体層15のMn比率xを1.4とすることができので、ハーフメタル特性を損なう可能性があるx<1.0、1.5<xといったMn比率の近傍を回避することができる。
以上より、0<z≦0.3にすることで、第一の強磁性体層13及び第二の強磁性体層15のどちらもハーフメタル特性を損なうことがないので高い磁気抵抗比を有する磁気抵抗効果素子が得られる。
以上の通り、ハーフメタル強磁性体層であるCoMnSi合金からなるホイスラー合金の組成が異なることにより保磁力Hcに差が出るため、磁化固定層で使用される反強磁性体層を用いることなく磁気抵抗効果を得ることができる。これにより、抵抗率が大きいIrMnなどの反強磁性体層を使用する必要がないため、素子抵抗を低くすることが可能となり、容易に磁気抵抗比を大きくすることができることを示した。
本発明は、スピン分極率の大きい磁性薄膜を用いた磁気抵抗効果素子に好適である。
10、10a、10b、10c、100a、21 磁気抵抗効果素子
11 基板
12 下地層
12a Cr層
12b Ag層
13 第一の強磁性体層
14 非磁性金属体層
15 第二の強磁性体層
16 酸化防止層(Ru層)
17 反強磁性体層(IrMn層)

Claims (7)

  1. 第一の強磁性体層と、第二の強磁性体層と、前記第一の強磁性体層と前記第二の強磁性体層との間に挟まれた非磁性金属体層とを有し、前記第一の強磁性体層および前記第二の強磁性体層がCoMnSi合金からなるホイスラー合金を含み、前記第一の強磁性体層および前記第二の強磁性体層のCoに対するMnの比率xのそれぞれが0.7≦x≦1.7であり、前記第一の強磁性体層と前記第二の強磁性体層の組成が異なることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記第一の強磁性体層または前記第二の強磁性体層のいずれかのxの値が、1<x≦1.5の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層のxの値が、それぞれ1<x≦1.5の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層の厚みにおいて、薄い方の膜厚に対する厚い方の膜厚の比yが、1.0<y≦2.0であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層において、膜厚が厚い方のCoに対するMnの比率xが小さいことを特徴とする請求項1〜4に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 前記第一の強磁性体層及び前記第二の強磁性体層のCoに対するMnの比率xの差zが、0<z≦0.3であることを特徴とする請求項5に記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 前記第二の強磁性体層が前記非磁性金属体層と酸化防止層に挟持され、前記第二の強磁性体層と前記酸化防止層との間に反強磁性体を含まないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
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