JP2017174211A - ペン型入力装置、及び、電子機器 - Google Patents

ペン型入力装置、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な触感を提供できるペン型入力装置、及び、電子機器を提供する。【解決手段】ペン型入力装置は、一端に開口部を有するペン型の筐体と、前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接する棒状の振動体と、前記筐体の内部に配設され、前記振動体に固定される振動素子であって、前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で駆動される振動素子とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ペン型入力装置、及び、電子機器に関する。
従来より、位置指示具の指示部材で指示された板状体上の位置を示す第1の位置情報を取得する第1の位置情報取得手段と、前記位置指示具を用いて前記板状体を指示することにより操作される画面上の操作対象の当該画面上の位置を示す第2の位置情報を取得する第2の位置情報取得手段とを備えたことを特徴とする位置指示具制御装置がある。
前記第1の位置情報取得手段により取得された前記第1の位置情報が示す位置と、前記第2の位置情報取得手段により取得された前記第2の位置情報が示す位置との関係に基づいて、前記指示部材の前記位置指示具の本体に対する相対動作を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−008532号公報
ところで、従来の位置指示具制御装置は、相対動作を制御する振動パターンの周波数に特に工夫をしていないため、良好な触感を提供できないおそれがある。
そこで、良好な触感を提供できるペン型入力装置、及び、電子機器を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のペン型入力装置は、一端に開口部を有するペン型の筐体と、前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接する棒状の振動体と、前記筐体の内部に配設され、前記振動体に固定される振動素子であって、前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で駆動される振動素子とを含む。
良好な触感を提供できるペン型入力装置、及び、電子機器を提供することができる。
実施の形態のペン型入力装置10を示す図である。 実施の形態のタブレットコンピュータ100を示す斜視図である。 タブレットコンピュータ100の断面を示す図である。 ボール12の転がり抵抗と駆動信号の振幅との関係を示す図である。 棒状振動体13とボール12の断面を示す図である。 αの値を1、2、3に設定した場合の圧力Psと圧力Pとの比の計算結果を示す図である。 実施の形態のタブレットコンピュータ100の構成を示す図である。 メモリ250に格納されるデータを示す図である。 実施の形態のタブレットコンピュータ100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態のタブレットコンピュータ100及びペン型入力装置10の動作例を示す図である。 実施の形態の変形例によるペン型入力装置10Aを示す図である。 実施の形態の変形例による動作例を示す図である。
以下、本発明のペン型入力装置、及び、電子機器を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態のペン型入力装置10を示す図である。図1では、説明の便宜上、ペン型入力装置10の内部構造を説明するために、先端側の一部を断面で示す。ペン型入力装置10は、例えば、スタイラスのように、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ゲーム機、携帯情報端末機、又はATM(Automatic Teller Machine)等のタッチパネルを操作するために利用される。以下では一例として、タブレットコンピュータの操作に用いる形態について説明する。
ペン型入力装置10は、筐体11、ボール12、棒状振動体13、振動素子14を有する。また、ペン型入力装置10には、ケーブル20が接続されている。ケーブル20は、先端にUSB(Universal Serial Bus)コネクタ21が接続されており、後述するタブレットコンピュータに接続される。以下では、ボール12がある側(図1における左側)の端を、ペン型入力装置10、筐体11、円筒部11A、又は棒状振動体13の先端と称す。
筐体11は、ペン型の外観を有し、先端側に、ボール12、棒状振動体13、振動素子14を収容する円筒部11Aを有する。円筒部11Aは、先端に開口部11A1を有し、先端とは反対側の内壁11Bと開口部11A1との間に円筒状の内部空間11A2を形成している。
円筒部11Aの先端は、ボール12を回動自在に保持するように、直径が徐々に狭められており、ボール12の一部は開口部11A1から表出する。内壁11Bは、円筒部11Aの先端とは反対側において、円筒部11Aの中心軸に直交する壁部である。
ボール12は、円筒部11Aの先端に回動自在に設けられている。ボール12は、円筒部11Aの先端で、一部が開口部11A1から表出した状態で、円筒部11Aの先端の内壁と棒状振動体13との間で回動自在に保持されている。ボール12が回転する際には、棒状振動体13との間で動摩擦力が生じる。ボール12の材質は、金属又は樹脂等である。
棒状振動体13は、振動片13Aと13Bとに二分割されている。振動片13Aと13Bは、円柱状の部材を長手方向において分断した形状を有し、振動片13Aと13Bとの間には、振動素子14が挟まれている。振動素子14は、振動片13Aと13Bとの間に接着されており、振動片13A及び13Bと一体化されている。棒状振動体13の材質は、金属又は樹脂等である。
棒状振動体13は、振動片13Bの端部13B1が内壁11Bに接着されることにより、筐体11の円筒部11Aの内部空間11A2の中で一端が固定されている。棒状振動体13の先端(振動片13Aの端部13A1)は、ボール12に当接している。
ここでは、振動片13A及び13Bの円柱形状の中心軸が伸延する方向(図1における横方向)を振動片13Aと13Bの長手方向と称す。図1には、一例として、振動片13Aの方が振動片13Bよりも長い形態を示すが、振動片13Aと13Bの長さの関係は、このような関係に限られるものではない。振動片13Aの方が振動片13Bよりも短くてもよいし、振動片13A及び13Bの長さが等しくてもよい。
振動素子14は、超音波帯の振動を発生できる素子であればよく、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)のような圧電体を含む振動素子を用いることができる。振動素子14は、図1における横方向(棒状振動体13の中心軸が伸延する方向)に振動する素子である。超音波帯とは、例えば、約20kHz以上の周波数帯をいう。
振動素子14には、配線14A及びケーブル20介してタブレットコンピュータが接続されており、タブレットコンピュータの駆動制御部から駆動信号が入力され、駆動信号によって駆動される。振動素子14が発生する振動の振幅(強度)及び周波数は駆動信号によって設定される。また、振動素子14のオン/オフは駆動信号によって制御される。
振動素子14と棒状振動体13は接着されて一体化されているので、振動素子14が振動すると、棒状振動体13も振動する。振動素子14と棒状振動体13は、振動素子14と棒状振動体13を1つの振動体として捉えた場合の固有振動数で振動するように、ヤング率、密度、ポアソン比、及びサイズ等が設定されていてもよい。振動素子14及び棒状振動体13が超音波帯の固有振動で振動すれば、振幅が増幅されるからである。
図2は、実施の形態のタブレットコンピュータ100を示す斜視図である。
タブレットコンピュータ100の操作入力部101は、タッチパネルの下にディスプレイパネルが配設されており、ディスプレイパネルにGUI(Graphic User Interface)による様々なボタン102A、102B等(以下、GUI操作部102と称す)が表示される。
タブレットコンピュータ100の利用者は、ペン型入力装置10で操作入力部101に触れることにより、入力を行う。
図3は、タブレットコンピュータ100の断面を示す図である。なお、図3では、図示するように直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
タブレットコンピュータ100は、筐体110、トップパネル120、両面テープ130、タッチパネル150、ディスプレイパネル160、及び基板170を含む。タブレットコンピュータ100には、ケーブル20を介してペン型入力装置10が接続されている。ここでは、タブレットコンピュータ100とペン型入力装置10とを合わせたものを電子機器として取り扱う。
筐体110は、例えば、樹脂製であり、図3に示すように凹部110Aに基板170、ディスプレイパネル160、及びタッチパネル150が配設されるとともに、両面テープ130によってトップパネル120が接着されている。
トップパネル120は、平面視で長方形の薄い平板状の部材であり、透明なガラス、又は、ポリカーボネートのようなプラスティックで作製される。トップパネル120の表面(Z軸正方向側の面)は、タブレットコンピュータ100の利用者が操作入力を行う操作面の一例である。
トップパネル120は、平面視における四辺が両面テープ130によって筐体110に接着されている。なお、両面テープ130は、トップパネル120の四辺を筐体110に接着できればよく、図3に示すように矩形環状である必要はない。
トップパネル120のZ軸負方向側にはタッチパネル150が配設される。トップパネル120は、タッチパネル150の表面を保護するために設けられている。なお、トップパネル120の表面に、さらに別なパネル又は保護膜等が設けられていてもよい。
タッチパネル150は、ディスプレイパネル160の上(Z軸正方向側)で、トップパネル120の下(Z軸負方向側)に配設されている。タッチパネル150は、タブレットコンピュータ100の利用者がペン型入力装置10でトップパネル120に触れる位置(以下、操作入力の位置と称す)を検出する座標検出部の一例である。
タッチパネル150の下にあるディスプレイパネル160には、GUIによる様々なボタン等(以下、GUI操作部と称す)が表示される。このため、タブレットコンピュータ100の利用者は、通常、GUI操作部を操作するために、ペン型入力装置10でトップパネル120に触れる。
タッチパネル150は、利用者のトップパネル120への操作入力の位置を検出できる座標検出部であればよく、例えば、静電容量型の座標検出部であればよい。
また、ここでは、タッチパネル150の入力面側にトップパネル120が配設される形態について説明するが、トップパネル120はタッチパネル150と一体的であってもよい。この場合、タッチパネル150の表面が図3に示すトップパネル120の表面になり、操作面を構築する。また、図3に示すトップパネル120を省いた構成であってもよい。この場合も、タッチパネル150の表面が操作面を構築する。
また、タッチパネル150が抵抗膜型の場合は、トップパネル120の上にタッチパネル150が配設されていてもよい。この場合も、タッチパネル150の表面が操作面を構築する。また、図3に示すトップパネル120を省いた構成であってもよい。この場合も、タッチパネル150の表面が操作面を構築する。 ディスプレイパネル160は、例えば、液晶ディスプレイパネル又は有機EL(Electroluminescence)パネル等の画像を表示できる表示部であればよい。ディスプレイパネル160は、筐体110の凹部110Aの内部で、図示を省略するホルダ等によって基板170の上(Z軸正方向側)に設置される。
ディスプレイパネル160は、後述するドライバIC(Integrated Circuit)によって駆動制御が行われ、タブレットコンピュータ100の動作状況に応じて、GUI操作部、画像、文字、記号、図形等を表示する。
基板170は、筐体110の凹部110Aの内部に配設される。基板170の上には、ディスプレイパネル160及びタッチパネル150が配設される。ディスプレイパネル160及びタッチパネル150は、図示を省略するホルダ等によって基板170及び筐体110に固定されている。
基板170には、後述する駆動制御装置の他に、タブレットコンピュータ100の駆動に必要な種々の回路等が実装される。
以上のような構成のタブレットコンピュータ100は、トップパネル120にペン型入力装置10が接触し、接触点の移動を検出すると、基板170に実装される駆動制御部が駆動信号を出力し、ペン型入力装置10の振動素子14を超音波帯の周波数で振動させる。
ここで、振動素子14を超音波帯の周波数で振動させることによって棒状振動体13を超音波帯で振動させると、棒状振動体13の端部13A1とボール12との間にスクイーズ膜効果による空気層が介在し、ボール12でトップパネル120の表面をなぞってボール12が回転するときのボール12と端部13A1との間の動摩擦係数が低下する。
ペン型入力装置10を手に持ってタブレットコンピュータに操作入力を行う利用者は、振動がオンになると、ボール12に掛かる動摩擦力の低下を感知し、ボール12の滑り易さを知覚することになる。
一方、利用者は、振動がオフになると、ボール12に掛かる動摩擦力の増大を感知し、ボール12の滑り難さ、あるいは、引っ掛かる感じを知覚することになる。
なお、ここでは、振動のオン/オフを切り替える場合の動摩擦力の変化について説明したが、これは、振動素子14の振幅(強度)を変化させた場合も同様である。
図4は、ボール12の転がり抵抗と駆動信号の振幅との関係を示す図である。図4において、横軸は駆動信号の振幅を示し、右に行くほど駆動信号の振幅が大きくなることを表す。また、縦軸はボール12の転がり抵抗を示し、上に行くほどボール12の転がり抵抗が大きくなり、ボール12が転がり難くなることを表す。
振動素子14が駆動されてボール12と棒状振動体13の間の動摩擦力が低下されると、ボール12の転がり抵抗は低下するため、図4に示すように、駆動信号の振幅が大きくなると、ボール12の転がり抵抗が低下する。
図5は、棒状振動体13とボール12の断面を示す図である。図5には、振動素子14も示す。
棒状振動体13の端部13A1は、円錐状に凹んだ凹部13A2を有する。凹部13A2は、円筒状の棒状振動体13のボール12に当接する面が円錐状に凹んだ部分である。凹部13A2の円錐形状の中心軸は、棒状振動体13の中心軸L1と一致している。
このような円錐状の凹部13A2を設けると、ボール12と棒状振動体13が接触する部分の面積を増大させることができる。ボール12と棒状振動体13は、凹部13A2のある位置で、円周状に接触する。
このようにボール12と棒状振動体13が接触する部分の面積を増大させると、スクイーズ膜効果が増大するため、より小さい駆動電圧(振幅値)の駆動信号で、ボール12の転がり抵抗を低下させることができる。
ここで、凹部13A2が設けられずに端部13A1がボール12に接触する面が平面(中心軸L1に垂直な平面)である場合と、円錐状の凹部13A2が設けられている場合とを比べると、凹部13A2の接触面の法線方向は角度θだけずれることになる。
このため、凹部13A2が設けられている場合は、端部13A1が平面である場合に比べると、棒状振動体13の横方向への振動による接触面の法線方向の変位がcosθ倍に低下し、それだけスクイーズ膜効果が小さくなる。
ここで、接触面の法線方向の変位とは、棒状振動体13が中心軸L1の方向に振動で変位したときに、凹部13A2の円錐状の接触面の法線方向に得られる棒状振動体13の変位である。接触面の法線方向の変位は、棒状振動体13の中心軸L1の方向の変位のcosθ倍になる。
また、中心軸L1の方向にボール12を押す力Fzと、凹部13A2の接触面にかかる圧力Pの関係を考えると、接触面の法線方向に働く力Fnに接触面積Sを掛けた値は、Fzには等しくなく、Fnにcosθと接触面積Sを掛けた値が力Fzと等しくなる。
すなわち、圧力PはFzを接触面積Sで割った値よりも大きくなり、(1/cosθ)倍になる。このため、スクイーズ膜効果の斥力が棒状振動体13を押し返すべき力が角度θに伴って大きくなる。
ここで、ボール12の全体に、中心軸L1の方向の力Fzが掛かった状態で、凹部13A2の接触面の圧力Pは、次式(1)で表される。
接触円の半径がsinθに比例するので、凹部13A2の接触面積Sはsinθに比例する。このため、式(1)から接触面積Sを省くと、圧力Pと力Fzとの間には、次の関係が成り立つ。
また、振動による凹部13A2の接触面の法線方向の変位の量はcosθに比例するので、スクイーズ膜の斥力が接触面の法線方向の変位の量のα乗に比例すると仮定すると、動摩擦力が変化する効果は、スクイーズ膜による圧力Psと圧力Pとの比で決まると考えられため、次式(3)のように表すことができる。
ここで、α乗のαの値を1、2、3に設定した場合の圧力Psと圧力Pとの比の計算結果について説明する。図6は、αの値を1、2、3に設定した場合の圧力Psと圧力Pとの比の計算結果を示す図である。図6において、横軸はθを表し、縦軸は圧力Psと圧力Pとの比を表す。
圧力Psと圧力Pとの比は、θ=0°からθの増加に伴って増加し、α=1であればθ=35°付近が極大であり、α=2であればθ=30°が極大である。また、α=3であればθ=27°付近が極大である。スクイーズ膜の斥力と接触面の法線方向の変位の量の関係は、接触面の表面状態、又は、接触面の法線方向の変位の絶対値等の条件によって変わると考えられるが、α=1、2、3のいずれであっても、θを0°から増加させることで、式(3)のスクイーズ膜効果が増加する。
このため、棒状振動体13の先端に円錐状の凹部13A2を設けることにより、ボール12の転がり抵抗を効率よく変化させることができる。特に、式(3)に基づく考察から、θ=15°からθ=35°の範囲の角度を有する円錐状の凹部13A2を設けることが効果的であることが分かる。実際に、角度θ=25°の凹部13A2を有するペン型入力装置10において、比較的小さい駆動電圧(振幅値)の駆動信号で、ボール12の転がり抵抗を十分に低下させることができることが実験で観察できている。
次に、図7を用いて、実施の形態のタブレットコンピュータ100の構成について説明する。
図7は、実施の形態のタブレットコンピュータ100の構成を示す図である。
タブレットコンピュータ100は、アンプ141、タッチパネル150、ドライバIC(Integrated Circuit)151、ディスプレイパネル160、ドライバIC161、制御部200、正弦波発生器310、及び振幅変調器320を含む。
図7には、タブレットコンピュータ100にケーブル20を介して接続されるペン型入力装置10の振動素子14も示す。
制御部200は、アプリケーションプロセッサ220、通信プロセッサ230、駆動制御部240、及びメモリ250を有する。制御部200は、例えば、ICチップで実現される。
また、駆動制御部240、正弦波発生器310、及び振幅変調器320は、駆動制御装置300を構築する。なお、ここでは、アプリケーションプロセッサ220、通信プロセッサ230、駆動制御部240、及びメモリ250が1つの制御部200によって実現される形態について説明するが、駆動制御部240は、制御部200の外部に別のICチップ又はプロセッサとして設けられていてもよい。この場合には、メモリ250に格納されているデータのうち、駆動制御部240の駆動制御に必要なデータは、メモリ250とは別のメモリに格納して、駆動制御装置300の内部に設ければよい。
図7では、筐体110、トップパネル120、両面テープ130、及び基板170(図2参照)は省略する。また、ここでは、アンプ141、ドライバIC151、ドライバIC161、駆動制御部240、メモリ250、正弦波発生器310、及び振幅変調器320について説明する。
アンプ141は、駆動制御装置300に接続されており、駆動制御装置300から出力される駆動信号を増幅して、ケーブル20を介して接続されているペン型入力装置10に出力する。ペン型入力装置10は、駆動信号に従って振動素子14を駆動する。
ドライバIC151は、タッチパネル150に接続されており、タッチパネル150への操作入力があった位置を表す位置データを検出し、位置データを制御部200に出力する。この結果、位置データは、アプリケーションプロセッサ220と駆動制御部240に入力される。なお、位置データが駆動制御部240に入力されることは、位置データが駆動制御装置300に入力されることと等価である。
なお、ここでは、ペン型入力装置10によってタッチパネル150に操作入力が行われ、ペン型入力装置10がトップパネル120に接触した位置をタッチパネル150が検出する形態について説明するが、タッチパネル150は、利用者の指先がトップパネル120に接触する位置を検出することができる。
ドライバIC161は、ディスプレイパネル160に接続されており、アプリケーションプロセッサ220から入力される描画データをディスプレイパネル160に出力し、描画データに基づく画像をディスプレイパネル160に表示させる。これにより、ディスプレイパネル160には、描画データに基づくGUI操作部又は画像等が表示される。
アプリケーションプロセッサ220は、タブレットコンピュータ100の種々のアプリケーションを実行する処理を行う。例えば、ペン型入力装置10によって、文字又は線図等を入力する操作入力が行われると、アプリケーションプロセッサ220は、文字又は線図等を表す描画データをドライバIC161に出力する。この結果、ペン型入力装置10によって入力された文字又は線図等がディスプレイパネル160に表示される。
通信プロセッサ230は、タブレットコンピュータ100が3G(Generation)、4G(Generation)、LTE(Long Term Evolution)、WiFi等の通信を行うために必要な処理を実行する。
駆動制御部240は、所定のアプリケーションが実行されているときに、ペン型入力装置10の接触位置が移動すると、振幅データを振幅変調器320に出力する。振幅データは、振動素子14の駆動に用いる駆動信号の強度を調整するための振幅値を表すデータである。振幅値は、位置データの時間的変化度合に応じて設定される。ここで、位置データの時間的変化度合としては、ペン型入力装置10がトップパネル120の表面に沿って移動する速度を用いる。ペン型入力装置10の移動速度は、ドライバIC151から入力される位置データの時間的な変化度合に基づいて、駆動制御部240が算出する。
また、実施の形態の駆動制御装置300は、ペン型入力装置10がトップパネル120の表面に沿って移動したときに、ボール12に掛かる動摩擦力を変化させるために振動素子14を振動させる。動摩擦力は、ペン型入力装置10がトップパネル120に触れながら移動しているときに発生するため、駆動制御部240は、移動速度が所定の閾値速度以上になったときに、振動素子14を振動させる。
従って、駆動制御部240が出力する振幅データが表す振幅値は、移動速度が所定の閾値速度未満のときはゼロであり、移動速度が所定の閾値速度以上になると、移動速度に応じて所定の振幅値に設定される。
メモリ250は、アプリケーションの種類を表すデータと、振動パターンを表すパターンデータとを関連付けたデータを格納する。
また、メモリ250は、アプリケーションプロセッサ220がアプリケーションの実行に必要とするデータ及びプログラム、及び、通信プロセッサ230が通信処理に必要とするデータ及びプログラム等を格納する。
正弦波発生器310は、振動素子14及び棒状振動体13を超音波帯の周波数で振動させるための駆動信号を生成するのに必要な正弦波を発生させる。例えば、振動素子14及び棒状振動体13を33.5[kHz]で振動させる場合は、正弦波の周波数は、33.5[kHz]となる。正弦波発生器310は、超音波帯の正弦波信号を振幅変調器320に入力する。
正弦波発生器310が発生する正弦波信号は、超音波帯の振動を発生させる駆動信号の元になる交流の基準信号であり、一定の周波数と一定の位相を有する。正弦波発生器310は、超音波帯の正弦波信号を振幅変調器320に入力する。
なお、ここでは、正弦波信号を発生する正弦波発生器310を用いる形態について説明するが、正弦波信号ではなくてもよい。例えば、クロックの立ち上がりと立ち下がりの波形を鈍らせたような波形の信号を用いてもよい。このため、超音波帯の交流信号を発生する信号発生器を正弦波発生器310の代わりに用いてもよい。
振幅変調器320は、駆動制御部240から入力される振幅データを用いて、正弦波発生器310から入力される正弦波信号の振幅を変調して駆動信号を生成する。振幅変調器320は、正弦波発生器310から入力される超音波帯の正弦波信号の振幅のみを変調し、周波数及び位相は変調せずに、駆動信号を生成する。
このため、振幅変調器320が出力する駆動信号は、正弦波発生器310から入力される超音波帯の正弦波信号の振幅のみを変調した超音波帯の正弦波信号である。なお、振幅データがゼロの場合は、駆動信号の振幅はゼロになる。これは、振幅変調器320が駆動信号を出力しないことと等しい。
次に、図8を用いて、メモリ250に格納されるデータについて説明する。
図8は、メモリ250に格納されるデータを示す図である。
図8に示すように、アプリケーションの種類を表すデータと、振動パターンを表すパターンデータとを関連付けたデータがメモリ250に格納される。
アプリケーションの種類を表すデータとして、アプリケーションID(Identification)を示す。また、振動パターンを表すパターンデータとして、P1〜P4を示す。パターンデータP1〜P4は、振幅値を表す振幅データを時系列的に並べたデータである。
なお、アプリケーションIDで表されるアプリケーションは、スマートフォン端末機、又は、タブレット型コンピュータで利用可能なあらゆるアプリケーションを含み、電子メールの編集モードも含む。
次に、図9を用いて、実施の形態のタブレットコンピュータ100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理について説明する。
図9は、実施の形態のタブレットコンピュータ100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。
タブレットコンピュータ100のOS(Operating System)は、所定の制御周期毎にタブレットコンピュータ100を駆動するための制御を実行する。このため、駆動制御装置300は、所定の制御周期毎に演算を行う。これは駆動制御部240も同様であり、駆動制御部240は、図9に示すフローを所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
駆動制御部240は、タブレットコンピュータ100の電源がオンにされることにより、処理をスタートさせる。
駆動制御部240は、現在の位置データが表す座標を取得する(ステップS1)。
駆動制御部240は、移動速度が所定の閾値速度以上であるか否かを判定する(ステップS2)。移動速度は、ベクトル演算によって算出すればよい。なお、閾値速度は、トップパネル120に触れたペン型入力装置10を移動させながら操作入力を行う際における接触位置の移動速度の最低速度として設定すればよい。このような最低速度は、実験結果に基づいて設定してもよく、タッチパネル150の分解能等に応じて設定してもよい。
駆動制御部240は、ステップS2で移動速度が所定の閾値速度以上であると判定した場合は、現在のアプリケーションの種類に関連付けられた振動パターン(パターンデータ)から振幅値を表す振幅データを読み出す(ステップS2)。
駆動制御部240は、振幅データ出力する(ステップS3)。これにより、振幅変調器320において、正弦波発生器310から出力される正弦波の振幅が変調されることによって駆動信号が生成され、振動素子14が駆動される。
一方、ステップS2で移動速度が所定の閾値速度以上ではないと判定した場合(S2:NO)は、駆動制御部240は、振幅値をゼロに設定する(ステップS4)。
この結果、駆動制御部240は、振幅値がゼロの振幅データが出力され、振幅変調器320において、正弦波発生器310から出力される正弦波の振幅がゼロに変調された駆動信号が生成される。このため、この場合は、振動素子14は駆動されない。
ここで、図10を用いて、操作入力が行われた場合に、駆動制御部240が出力する振幅データに基づいて振幅変調器320から出力される駆動信号によって棒状振動体13に生じる振動について説明する。図10は、実施の形態のタブレットコンピュータ100及びペン型入力装置10の動作例を示す図である。図10には(A)と(B)の2つの動作例を示す。
図10(A)、(B)において、横軸は時間軸を表し、縦軸は振幅データの振幅値を表す。また、ここでは、ペン型入力装置10の接触位置の移動速度は略一定であることとする。
図10(A)に示す振動パターンは、時間の経過とともに振幅がA1とA2の間で正弦波状に変化する振動パターンである。図10(A)に示す振動パターンは、一例として、33.5kHzの超音波帯の正弦波の振幅を、100Hzの正弦波に応じて振幅がA1とA2の間で正弦波状に変化させる振動パターンである。
図10(A)に示す振動パターンは、33.5kHzの超音波帯の正弦波の振幅が、100Hzの正弦波に応じて変化する駆動信号の包絡線を示している。なお、100Hzは、可聴域の周波数の一例である。可聴域とは、約20kHz以下の周波数帯であり、人間が視聴可能な帯域である。
実行中のアプリケーションに関連付けられた振動パターンが、図10(A)に示す振動パターンである場合には、次のように振動素子14が駆動される。
トップパネル120に触れたペン型入力装置10の接触位置が、時刻t1において移動し始めたとする。駆動制御部240は、図10(A)に示す振動パターンに応じた駆動信号を出力し、振動素子14を駆動する。
時刻t2において接触位置が停止すると、駆動制御部240は、振幅値をゼロに設定する。このため、時刻t2の直後に振幅がゼロになる。
このように振幅が正弦波状に周期的に変化する振動パターンを用いる場合には、トップパネル120の表面に沿って回転移動するボール12に掛かる動摩擦力が周期的に変化する。振幅が大きくなると、スクイーズ膜効果が増大するので、動摩擦力が低下し、振幅が小さくなると、スクイーズ膜効果が減少するので、動摩擦力が増大する。
このため、ペン型入力装置10を手に持つ利用者に、ペン型入力装置10でトップパネル120をなぞるときにこの例では100Hzの振動の触感を提供することができる。
図10(B)に示す振動パターンは、33.5kHzの超音波帯の正弦波の振幅が、A3の前後で可聴域の周波数でランダムに変化する駆動信号の包絡線を示している。この駆動信号の振動パターンは、紙に鉛筆で線図を描くときの触感を模擬的に表している。
トップパネル120に触れたペン型入力装置10の接触位置が、時刻t11において移動し始めると、駆動制御部240は、実行中のアプリケーションに関連付けられた振動パターンで振動素子14を駆動する。
時刻t12において接触位置が停止すると、駆動制御部240は、振幅値をゼロに設定する。このため、時刻t12の直後に振幅がゼロになる。
このように振幅が振幅がA3の前後でランダムに変化する振動パターンを用いる場合には、トップパネル120の表面に沿って回転移動するボール12に掛かる動摩擦力がランダムに変化する。
紙に鉛筆で線図を描くときには、紙の表面の微妙な凹凸又は繊維の配列等によって、ざらざらしたランダムな振動が手に伝わる。図10(B)に示す振動パターンは、このように紙に鉛筆で線図を描くときに手に伝わるランダムな触感を再現するためのものである。
このため、ペン型入力装置10を手に持つ利用者に、ペン型入力装置10でトップパネル120をなぞるときに、紙に鉛筆で線図を描くときに得られるような模擬的な触感を提供することができる。
以上、実施の形態のタブレットコンピュータ100によれば、振動素子14及び棒状振動体13の超音波帯の振動を発生させてボール12に掛かる動摩擦力を変化させるので、利用者に良好な触感を提供することができる。
また、実施の形態のタブレットコンピュータ100は、正弦波発生器310で発生される超音波帯の正弦波の振幅のみを振幅変調器320で変調することによって駆動信号を生成している。
すなわち、正弦波発生器310で発生される超音波帯の正弦波の周波数又は位相を変調することなく、振幅のみを振幅変調器320で変調することによって駆動信号を生成している。
従って、スクイーズ効果による空気層の介在を利用して、トップパネル120の表面をペン型入力装置10でなぞったときにボール12に掛かる動摩擦係数を確実に低下させることができ、滑りやすい触感と滑りにくい触感とを利用者に提供することができる。
以上では、ペン型入力装置10の接触位置が移動すると、振動素子14を超音波帯の駆動信号で駆動する形態について説明した。例えば、図8に示すアプリケーションIDと振動パターンに、GUI部品102の表示領域を表す領域データを加えて、所定のGUI部品102の表示領域内に接触位置が位置しており、かつ、接触位置が移動しているときに、振動パターンに応じて振動素子14を駆動するようにしてもよい。
また、以上では、棒状振動体13が円錐状に凹んだ凹部13A2を有する形態について説明した。凹部13A2の形状は、円錐状の代わりに、角錐状にしてもよい。この場合は、ボール12と凹部13A2との間に、角錐の面の数に応じた接触点が得られる。また、棒状振動体13に凹部13A2を設けずに、平坦面にしてもよい。
また、ペン型入力装置10を次のように変形してもよい。図11は、実施の形態の変形例によるペン型入力装置10Aを示す図である。
ペン型入力装置10Aは、図1に示すペン型入力装置10の筐体11の内壁11Bと振動片13Bの端部13B1との間に、ばね15を挿入した構成を有する。ばね15は、自然長よりも収縮した状態で、内壁11Bと端部13B1との間に挿入されている。
ばね15を挿入する分だけ、内壁11Bの位置をずらす等の変更を筐体11に施せばよい。ばね15の一端(図11中の右端)は内壁11Bに接着等によって固定されており、ばね15の他端(図11中の左端)は棒状振動体13に接着等によって固定されている。
ばね15は、常に一定以上の力で棒状振動体13をボール12に押しつけている。この構造により、ボール12に対して棒状振動体13を押しつける力が安定し、転がり抵抗の設定を行い易くなる。また、棒状振動体13が筐体11に直接に接着されるのではなく、ばね15を介して設置することで、より大きなQ値が得られるので、棒状振動体13の振幅を増大させることができる。特に、棒状振動体13を超音波帯の固有振動を発生させる共振モードで駆動する場合に、大きな振幅が得られる。
また、以上では、棒状振動体13が二分割されていて、振動片13Aと13Bとの間には、振動素子14が挟まれている形態について説明した。しかしながら、棒状振動体13が二分割される必要はなく、振動素子14が棒状振動体13に取り付けられていて、振動素子14と棒状振動体13が振動する構成であればどのような構成であってもよい。
また、以上では、アンプ141と駆動制御装置300がタブレットコンピュータ100の内部にあり、駆動制御装置300から出力され、アンプ141で増幅された駆動信号がケーブル20を介してペン型入力装置10の振動素子14に入力される形態について説明した。
しかしながら、アンプ141がペン型入力装置10の内部にあってもよい。また、アンプ141がペン型入力装置10の内部にあって、駆動制御装置300がケーブル20の途中に設けられていてもよい。また、アンプ141と駆動制御装置300がケーブル20の途中に設けられていてもよい。
また、以上では、ペン型入力装置10がトップパネル120に接触し、接触位置の移動速度が所定の閾値速度以上になったときに振動素子140を駆動する形態について説明した。
しかしながら、ペン型入力装置10がトップパネル120に接触した時点で振動素子140を駆動し、接触位置の移動速度が所定の閾値速度よりも大きくなったときに振動素子140を駆動する駆動信号の振幅を増大させてもよい。
図12は、実施の形態の変形例による動作例を示す図である。ここでは、一例として、閾値速度は0(m/s)である。
図12に示す振動パターンは、ペン型入力装置10がトップパネル120に接触した時点で振幅A11の駆動信号で振動素子140を駆動し、接触位置が移動し始めると、時間の経過とともに振幅がA12とA13の間で正弦波状に変化する振動パターンである。図12に示す振動パターンは、一例として、33.5kHzの超音波帯の正弦波の振幅を、100Hzの正弦波に応じて振幅がA12とA13の間で正弦波状に変化させる振動パターンである。なお、振幅がA12とA13の間で正弦波状に変化する振動パターンは、図10(A)に示す駆動パターンと同様である。
図12に示す振動パターンは、33.5kHzの超音波帯の正弦波の振幅が、100Hzの正弦波に応じて変化する駆動信号の包絡線を示している。
実行中のアプリケーションに関連付けられた振動パターンが、図12に示す振動パターンである場合には、次のように振動素子14が駆動される。
ペン型入力装置10が、時刻t21においてトップパネル120に触れたとする。駆動制御部240は、図12に示す振動パターンに応じた振幅A11の駆動信号を出力し、振動素子14を駆動する。
トップパネル120に触れたペン型入力装置10の接触位置が、時刻t22において移動し始めたとする。このとき、駆動制御部240は、接触位置の移動速度が閾値速度(0 m/s)より大きくなったと判定し、図12に示す振動パターンに応じて振幅がA12とA13の間で正弦波状に変化させる振動パターンの駆動信号を出力し、振動素子14を駆動する。
時刻t23においてペン型入力装置10がトップパネル120から離れると、駆動制御部240は、振幅値をゼロに設定する。このため、時刻t23の直後に振幅がゼロになる。
このように、ペン型入力装置10がトップパネル120に接触した時点で振動素子140を駆動し、接触位置の移動速度が所定の閾値速度よりも大きくなったときに振動素子140を駆動する駆動信号の振幅を増大させてもよい。
このような駆動方法により、ペン型入力装置10の接触位置が移動し始めるときに、より滑らかな触感を利用者に提供することができる場合がある。
なお、時刻t23でペン型入力装置10がトップパネル120から離れずに停止した場合は、駆動制御部240は、振幅A11の駆動信号を出力して振動素子14を駆動することになる。
また、ここでは、図10(A)に示す駆動パターンに、ペン型入力装置10がトップパネル120に接触した時点で振動素子140を駆動する区間を追加した駆動パターンについて説明したが、図10(B)に示す駆動パターンに、このような区間を追加してもよく、その他の駆動パターンにおいて、このような区間を追加してもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態の電子機器について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
一端に開口部を有するペン型の筐体と、
前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、
前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接する棒状の振動体と、
前記筐体の内部に配設され、前記振動体に固定される振動素子であって、前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で駆動される振動素子と
を含む、ペン型入力装置。
(付記2)
前記振動体は、前記一端で前記ボールに当接する円錐状又は角錐状の凹部を有する、付記1記載のペン型入力装置。
(付記3)
前記振動体の他端と前記筐体の内壁部との間に、自然長よりも縮んだ状態で配設される、ばねをさらに含む、付記1又は2記載のペン型入力装置。
(付記4)
前記駆動信号は、可聴域の周波数で振幅が変化する駆動信号であり、
前記振動素子は、前記可聴域の周波数で前記振動の強度が変化するように駆動される、付記1乃至3のいずれか一項記載のペン型入力装置。
(付記5)
一端に開口部を有するペン型の筐体と、
前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、
前記筐体の内部に配設される振動素子と、
前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接し、前記振動素子によって振動される、棒状の振動体と、
前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で前記振動素子を駆動する駆動制御部であって、前記位置検出部で検出される位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する駆動制御部と
を含む、ペン型入力装置。
(付記6)
開口部を有する筐体と、
前記筐体に固定され、前記開口部から表出する操作面を有するトップパネルと、
前記筐体の内部に配置され、前記操作面に行われる操作入力の位置を検出する位置検出部と、
前記筐体の外部に設けられ、前記操作面に前記操作入力を行うペン型入力装置と
を含む、電子機器であって、
前記ペン型入力装置は、
一端に開口部を有するペン型の筐体と、
前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、
前記筐体の内部に配設される振動素子と、
前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接し、前記振動素子によって振動される、棒状の振動体と、
前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で前記振動素子を駆動する駆動制御部であって、前記位置検出部で検出される位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する駆動制御部と
を有する、電子機器。
(付記7)
前記駆動制御部は、前記位置検出部で検出される位置及び当該位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する、付記6記載の電子機器。
(付記8)
前記筐体の内部に配置され、前記駆動信号を表すデータを格納する格納部をさらに含み、
前記駆動制御部は、前記格納部に格納される前記データが表す前記駆動信号に基づいて、前記位置検出部で検出される位置及び当該位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する、付記6記載の電子機器。
10、10A ペン型入力装置
11 筐体
12 ボール
13 棒状振動体
14 振動素子
15 ばね
100 タブレットコンピュータ
110 筐体
120 トップパネル
130 両面テープ
150 タッチパネル
160 ディスプレイパネル
170 基板
180A、180A1、180B 遮蔽壁
200 制御部
220 アプリケーションプロセッサ
230 通信プロセッサ
240 駆動制御部
250 メモリ
300 駆動制御装置
310 正弦波発生器
320 振幅変調器

Claims (7)

  1. 一端に開口部を有するペン型の筐体と、
    前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、
    前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接する棒状の振動体と、
    前記筐体の内部に配設され、前記振動体に固定される振動素子であって、前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で駆動される振動素子と
    を含む、ペン型入力装置。
  2. 前記振動体は、前記一端で前記ボールに当接する円錐状又は角錐状の凹部を有する、請求項1記載のペン型入力装置。
  3. 前記振動体の他端と前記筐体の内壁部との間に、自然長よりも縮んだ状態で配設される、ばねをさらに含む、請求項1又は2記載のペン型入力装置。
  4. 前記駆動信号は、可聴域の周波数で振幅が変化する駆動信号であり、
    前記振動素子は、前記可聴域の周波数で前記振動の強度が変化するように駆動される、請求項1乃至3のいずれか一項記載のペン型入力装置。
  5. 開口部を有する筐体と、
    前記筐体に固定され、前記開口部から表出する操作面を有するトップパネルと、
    前記筐体の内部に配置され、前記操作面に行われる操作入力の位置を検出する位置検出部と、
    前記筐体の外部に設けられ、前記操作面に前記操作入力を行うペン型入力装置と
    を含む、電子機器であって、
    前記ペン型入力装置は、
    一端に開口部を有するペン型の筐体と、
    前記開口部から一部が表出し、前記筐体によって回動自在に保持されるボールと、
    前記筐体の内部に配設される振動素子と、
    前記筐体の内部に配置され、一端が前記ボールに当接し、前記振動素子によって振動される、棒状の振動体と、
    前記振動体に超音波帯の振動を発生させる駆動信号で前記振動素子を駆動する駆動制御部であって、前記位置検出部で検出される位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する駆動制御部と
    を有する、電子機器。
  6. 前記駆動制御部は、前記位置検出部で検出される位置及び当該位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する、請求項5記載の電子機器。
  7. 前記筐体の内部に配置され、前記駆動信号を表すデータを格納する格納部をさらに含み、
    前記駆動制御部は、前記格納部に格納される前記データが表す前記駆動信号に基づいて、前記位置検出部で検出される位置及び当該位置の時間的変化度合に応じて、前記振動の強度が変化するように前記振動素子を駆動する、請求項6記載の電子機器。
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