JP2017172980A - 計測装置 - Google Patents

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Hiroyuki Hotta
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Abstract

【課題】計測対象の対象物の計測精度を向上させる。【解決手段】発光部における発光幅をW、第一レンズと発光部との光源距離をd、第一レンズの焦点距離をf1、第二レンズの焦点距離をf2、第一レンズの半径をR、開口部の内径をr、発光部から前記第一レンズに出射される光束における外縁の角度をθ1、とした場合に、d<(f1+f2)×(f1/f2)と(R−(W/2))/tanθ1≦d≦(R−(W/2))×(f1/r)とを満足するように設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、計測装置に関する。
特許文献1には、発光素子からの照射光のうち記録紙で正反射した正反射光を受光する正反射光検出器と、同記録紙で拡散反射した拡散反射光を受光する拡散反射光検出器とを有する光学センサに関する技術が開示されている。この先行技術では、記録紙面に対する照射光の入射角が75°以上で85°以下の範囲内となるように構成されており、拡散反射光検出器は、記録紙面で拡散反射した反射光のうち、記録紙面法線に対する反射角度が0°よりも大きく、かつ、記録紙面法線に対する正反射光の反射角度よりも小さい拡散反射光を受光するように構成されている。
特許文献2には、発光素子と、受光部と、対象面での第1反射角の第1反射光を受光部に受光させる第1受光系と、対象面での第1反射角とは異なる第2反射角の第2反射光を受光部に受光させる第2受光系とを有する光学系に関する技術が開示されている。この先行技術では、対象面での反射光のうち第1受光系を介した光に関する受光部の第1受光領域は、当該反射光のうち第2受光系を介した光に関する受光部の第2受光領域とは離れていることを特徴としている。
特開2015-081892号公報 特開2015-161634号公報
本発明は、下記(1)式及び下記(2)の少なくとも一方を満足しない場合と比較し、計測精度を向上させることが目的である。
請求項1の発明は、計測対象の対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、前記発光部から発光されて透過する前記照射光の発散度合を変える第一レンズと、前記第一レンズを透過し出射された前記照射光を絞る開口部を有する絞部と、前記開口部を通過した前記照射光を前記対象物に向けて集光する第二レンズと、前記絞部と前記第二レンズとの間に配置され、前記照射光が前記対象物に照射されて反射し前記第二レンズを透過した反射光の少なくとも一部を受光する受光部と、前記受光部の受光結果を用いて前記対象物を計測する計測部と、を備え、前記発光部における発光幅をW、前記第一レンズと前記発光部との光源距離をd、前記第一レンズの焦点距離をf1、前記第二レンズの焦点距離をf2、前記第一レンズの半径をR、前記開口部の内径をr、前記発光部から前記第一レンズに出射される前記照射光における外縁の角度をθ1、とした場合に、
d<(f1+f2)×(f1/f2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
(R−(W/2))/tanθ1≦d≦(R−(W/2)×(f1/r)・・(2)
上記(1)式と上記(2)式とを満足するように設定された計測装置である。
請求項1に記載の発明によれば、上記(1)式及び上記(2)の少なくとも一方を満足しない場合と比較し、計測精度が向上する。
本発明の一実施形態に係る計測装置を示す概略構成図である。 図1の計測装置の反射光を示す概略構成図である。 図1の計測装置の受光部の受光素子の配置を示す平面図である。 図1の計測装置の制御部のブロック図である。 図1の計測装置の制御部及び受光部のブロック図である。 図1の計測装置を用いて計測対象の対象物を計測する計測工程を順番に示す工程図である。 (A)は計測対象の対象物を示す側面図であり、(B)は(A)の対象物よりも凹凸度合が大きい対象物を示す側面図である。 (A)は図7(A)の対象物の計測結果を示すグラフであり(B)は図7(B)の対象物の計測結果を示すグラフである。 光源距離と集光点との関係を説明する説明図である。 光源距離と照射光の第一レンズへの入射との関係を説明する説明図である。 対象物と第二レンズと間隔と反射光の角度との関係を説明する説明図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態に係る計測装置の一例を図1〜図11に従って説明する。なお、図中に示す矢印Zは装置上下方向(本実施形態では鉛直方向)を示し、矢印Yは装置幅方向(本実施形態では水平方向)を示し、矢印XはY方向及びZ方向と直交する装置奥行方向(本実施形態では水平方向)を示す。
(構成)
一実施形態に係る計測装置10の構成について説明する。
図1に示す計測装置10は、装置奥行方向(X方向)に移動する対象物OBに光束(光線束)を照射して計測対象の対象物OBの反射特性(例えば、光量分布の反射角度依存性)を計測する装置である。
より具体的には、計測装置10は、−X方向に移動する対象物OBの微細な計測場所毎にZ軸方向から順次照射光(光束)を照射し、各照射光に対する反射光の反射角度分布(光量分布の反射角度依存性)を取得する。取得した反射角度分布を用い、対象物OBの形状の変化や表面状態(シボ、エンボス、表面粗さ、表面欠陥、異物付着等)を計測する装置である。
計測装置10は、発光素子12を複数備えた発光部14と、受光素子16を複数備えた受光部18(図3も参照)と、制御部20と、を備えている。また、計測装置10は、発光部14と計測の対象物OBとの間に配置され、発光素子12から発光された照射光IFを対象物OBに導く光学系30を備えている。
〔発光部〕
図1に示すように、発光部14は、装置奥行方向に移動する対象物OBが通過する計測領域Tに対して、装置上下方向の上方に配置されている。また、発光部14は基板14Aに実装され、装置幅方向(Y方向)に並ぶと共に装置上下方向の下方(−Z方向)に光束を発光する複数の発光素子12を備えている。このように、発光素子12は、対象物OBの移動方向(装置奥行方向(X方向)に交差(直交)する方向に並べられている。
なお、基板14AのY軸方向の一端部(図中右端)に配置された発光素子12を発光素子12Aと表記し、基板14AのY軸方向他端部(図中左端)に配置された発光素子12を発光素子12Bと表記し、基板14Aの中央に配置された発光素子12を発光素子12Cと表記している。
また、装置幅方向の一端部(図中右端)に配置される発光素子12Aから装置幅方向の他端部(図中左端)に配置される発光素子12Bまで、時間差で各発光素子12から対象物OBに向けて光束が発光されるようになっている。
そして、対象物OBが計測領域Tにおいて−X方向に移動する間に、発光素子12Aから発光素子12Bまでの1周期の発光が複数回繰り返されるように構成されている。
なお、図1には、発光素子12Cが発光した場合の照射光IFの光束を、図2には、発光素子12Cから出射された照射光IFが対象物OBの表面200で反射された場合の反射光RFの光束を示している。
〔光学系〕
図1に示される光学系30は、発光部14から対象物OBに向かって、第一レンズ32、第二レンズ34、及び第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置され照射光IFの光束を絞る絞部40が順番に配置された所謂両側テレセントリックレンズを構成している。
また、光学系30は、発光部14と対象物OBとの間に配置され、発光素子12から発光された照射光IFを対象物OBに導くと共に、対象物OBで反射された反射光RF(図2参照)を受光部18に導くように構成されている。
つまり、受光部18は、図1、図2及び図6に示すように第二レンズ34から出射された発光素子12からの照射光IF(図1及び図6参照)が対象物OBで反射し、再度、第二レンズ34を透過した反射光RF(図2及び図6参照)の少なくとも一部を受光するように構成されている。
図1に示すように、第一レンズ32の光軸Mと第二レンズ34の光軸Mとは同軸とされ、第一レンズ32及び第二レンズ34の光軸Mが装置上下方向を向くように、第一レンズ32及び第二レンズ34が配置されている。また、前述した発光素子12において、装置幅方向の中央に配置される発光素子12Cは、この光軸M上に配置されている。
別の観点から説明すると、第一レンズ32及び第二レンズ34は、同じ光軸Mとされ、この光軸Mが、発光部14の発光素子12Cの中心、および後述する開口部42の中心を通っている。
第一レンズ32は、平面視で円形状の凸レンズとされ、第一レンズ32の装置幅方向の寸法(図中J寸法)は、発光素子12Aから発光素子12Bまでの装置幅方向の寸法(図中W寸法)よりも長くなるように構成されている。これにより、各発光素子12から発光される光束が第一レンズ32を透過することで、第一レンズ32は透過する光束の発散度合を変えて平行光として光束を第二レンズ34に向けるようになっている。
第二レンズ34は、平面視で円形状の凸レンズとされ、第二レンズ34の装置幅方向の寸法(図中G寸法)は、第一レンズ32の装置幅方向の寸法よりも長くされている。そして、第二レンズ34は、第一レンズ32から出射されて第二レンズ34を透過する光束を対象物OBに向けて集光するようになっている。
絞部40は、第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置されている。そして、この絞部40には、第一レンズ32を透過して第二レンズ34に入射する光束を絞るための円形状の開口部42が形成されている(図3も参照)。
より具体的には、絞部40は、板面が装置上下方向を向いた板状とされ、絞部40の開口部42の外縁部は、第二レンズ34側に屈曲して先細りとされ、外縁部の先端部が開口縁42Aとされている。また、開口部42によって形成される円形状は、光軸Mを中心軸としている。そして、この開口部42によって、発光素子12から発光され第一レンズ32を透過して第二レンズ34に入射する光束が絞られる。
Z軸方向(光軸M方向)において、この開口縁42Aと第一レンズ32との距離F1は、第一レンズ32の焦点距離f1と等しく又は略等しくなるように構成されている。また、Z軸方向(光軸M方向)において、開口縁42Aと第二レンズ34との距離F2は、第二レンズ34の焦点距離f2と等しく又は略等しくなるように構成されている。
以上のように構成された本実施の形態に係る光学系30は、順次発光された各発光素子12からの光束を、発光素子12の位置によらずに、細く絞られかつ光軸Mに平行な照射光IFとして対象物OBに照射する。換言すれば、各発光素子12を順次発光させて走査することにより、細く絞られ互いに平行な略円形の光束が対象物OBに順次照射される(図6参照)。
〔受光部〕
図1に示すように、受光部18は、第一レンズ32と第二レンズ34との間における絞部40の背面40A側(第二レンズ34側、装置上下方向の下側)に配置され、基板18Aに実装された複数の受光素子16を備えている。
図3に示すように、複数の受光素子16は、絞部40の開口部42を除いて装置幅方向及び装置奥行方向に間隔をあけて配置されている。
図2に示されるように、受光素子16は、第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置され、対象物OBで反射され、光学系30の第二レンズ34を透過した反射光RFの少なくとも一部を受光する。
ここで、図1に示すように、受光素子16が第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置されるとは、図1に示されるように、外径が一方のレンズ(本実施形態では第一レンズ32)よりも大きい他方のレンズ(本実施形態では第二レンズ34)の外径端(表面Rd(radius)と裏面Rdの仮想接点)を通って装置上下方向に延びる線P(円筒面)に対して装置幅方向の光軸M側(内側)に受光素子16が配置されていることをいう。なお、外径端を決める上で、表面Rd又は裏面Rdにおいて、Rdが複数存在する場合には、最も値が大きいRdを用いて、外径端を決める。
Z軸方向(光軸M方向)において、各受光素子16の受光面Aと、開口縁42Aとは同じ又は略同じ高さ位置になるように構成されている。また、Z軸方向(光軸M方向)において、各受光素子16の受光面16Aと第二レンズ34との距離(光路長さ:図中F2)は、第二レンズ34の焦点距離f2と等しく又は略等しくなるように構成されている。
また、開口部42の位置には、受光素子16が配置できない構成となっているので、受光部18における図中左端に配置される受光素子16と、図中右端に配置される受光素子16と、のピッチが、他の受光素子16同士のピッチに比して広くされている。換言すれば、受光部18の中央部に配置すべき受光素子16が欠落した状態となっている(図3も参照)。
〔制御部〕
図4に示すように、制御部20は、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)104等を含んで構成されている。
CPU100は、計測装置10の全体を統括、制御し、ROM102は、計測装置10の制御プログラム等を予め記憶する記憶手段であり、RAM104は、制御プログラム等のプログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶手段である。これらCPU100、ROM102、及びRAM104は、バスBUSによって相互に接続されている。
また、バスBUSには、発光部14、受光部18等を駆動するためのモータ52が接続されており、発光部14、受光部18、及びモータ52の各々は、バスBUSを介してCPU100の制御を受ける。
また、図5に示すように、制御部20は、複数の受光素子16の受光結果を受け取り、複数の受光素子16の受光結果を用いて、対象物OBの反射特性を計測する。
(計測方法)
次に、制御部20による発光部14及び受光部18を制御して、計測対象である対象物OBの表面200の反射特性を計測する方法の一例について説明する。
図6(A)〜図6(C)には、発光部14の発光素子12A、12C、12Bが順次発光した場合の、照射光IFの光束、及び、照射光IFが対象物OBの表面200で反射し、受光部18に導かれる反射光RFの光束を各々示している。
まず、対象物OBが−X方向に移動して、対象物OBの先端が計測領域Tに進入すると、時間差を設けて各発光素子12が順次発光し、対象物OBに向けて照射光IFが順次照射される。そして、対象物OBの後端が計測領域Tを通り抜けるまで、発光素子12Aから発光素子12Bまでの1周期の発光が繰り返される。先述したように、この発光素子12の発光制御は、制御部20によって実行される。
各発光素子12で発光された照射光IFの光束は、第一レンズ32によって、第二レンズ34の方向に向くようにその発散度合が変えられる。第一レンズ32によって発散度合が変えられた光束は、絞部40によって絞られる(制限される)。絞部40によって絞られた光束は第二レンズ34によって集光され、Z軸方向(光軸Mに平行な方向)から対象物OBに照射される。なお、対象物OBの表面200は、照射光IFの第二レンズ34による集光点Qの近傍を通過するように構成されている。
対象物OBに照射された照射光IFは、対象物OBの表面200で反射し、反射光RF(図6では、矢印付の一点破線で示されている)を生成する。反射光RFの光束は、第二レンズ34によって、各受光素子16の方向に向かうように方向が変えられる。第二レンズ34を透過した反射光RFは、各受光素子16によって受光される。
対象物OBの表面200の状態に応じ、照射光IFは様々な方向に反射される。各受光素子16で受光された受光信号は、制御部20の制御によって、予め定められたタイミングで読み取られる。読み取られた受光信号はRAM104等の記憶手段に一時的に記憶されてもよい。制御部20は、各発光素子12に対応する受光信号(輝度信号)を用いて受光領域における出力分布(受光プロファイル)を生成する。
なお、図2に示されるように、対象物OBの表面200における装置幅方向の中央部で正反射される正反射光LA1は、第二レンズ34を透過して絞部40の開口部42を通過するため、受光素子16によって受光されない。換言すれば、中央部での正反射光LA1による受光結果が得られない。
ここで、一例として、対象物OBの表面200において、反射特性の一例としての凹凸度合の異なる2種の表面200A及び表面200Bについての制御部20の計測について説明する。
図7(A)及び図7(B)に示されるように、表面200A(図7(A))は、表面200B(図7(B))よりも凹凸度合が小さい。
図8(A)には、図7(A)の表面200Aにおける装置幅方向の中央部Cの計測結果がグラフで示されている。また、図8(B)には、図7(B)の表面200Bにおける装置幅方向の中央部Cの計測結果がグラフで示されている。
図8(A)及び図8(B)に示すグラフの横軸は、受光素子16の番号が示されている。受光素子16の番号については、各図に示す紙面左側から順番に1.2.3.4.5.6とされている。つまり、受光部18に備えられた受光素子16の順番が、1.2.3、4.5.6である。一方、図5(A)(B)に示すグラフの縦軸は、各受光素子16により受光される反射光束の光量の大きさとされている。
図8(A)に示されるように、図7(A)のように凹凸度合の小さい表面200Aについては、正反射光の光量(以下「正反射成分」)が、拡散反射光の光量(以下「拡散反射成分」)に対して多いため、傾斜が急な曲線となる。一方、図8(B)に示されるように、図7(B)のように凹凸度合の大きい表面200Bについては、正反射成分と拡散反射成分との割合が、表面200Aと比して少なくなるため、傾斜がなだらかな曲線となる。このようにし、対象物OBの表面200の凹凸度合を計測することができる。
(光学系の要部)
つぎに、光学系30の要部について図9及び図10を用いて説明する。
発光部14における発光素子12の発光幅(発光素子12Aから発光素子12Bまでの幅)をW、
第一レンズ32と発光部14の発光素子12との光源距離をd、
第一レンズ32の焦点距離をf1、
第二レンズ34の焦点距離をf2、
第一レンズ32の半径をR(=J/2)、
絞部40の開口部42の開口縁42Aの半径をr、
発光部14から第一レンズ32に出射される照射光IFにおける外縁IF1の角度(発光角度の最も外側の角度)をθ1、
としたときに、
d<(f1+f2)×(f1/f2)・・・・・・・・・・・(1)
(R−(W/2))/tanθ1≦d≦(R−(W/2))×(f1/r)・・・(2)
上記(1)式と上記(2)式とを満足するように、光源距離dが設定されている。
<作用>
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
なお、前述の式(1)及び式(2)、後述する図10及び図11は、第一レンズ32及び第二レンズ34は厚みが無いもの(厚みが0(ゼロ))として扱っている。
[(1)式について]
先ず前述の(1)式の条件について説明する。
図11に示すように、対象物OBを第二レンズ34に近づけることで、第二レンズ34に入射して透過する反射光RFの反射角度αが拡大され、反射光RFの光量が大きくなり、計測に用いる光量が大きくなり、計測精度が向上する。よって、反射角度αを拡大する観点からは、対象物OBを第二レンズ34にできるだけ近づけたい。
そして、対象物OBを第二レンズ34にできるだけ近づけるためには、照射光IFが集光する集光点Q(図1を参照)をできるだけ第二レンズ34に近づける必要がある。照射光IFが集光する集光点Q(図1参照)をできるだけ第二レンズ34に近づける方法の一つとして、第一レンズ32と発光部14の発光素子12との間隔である光源距離dを大きくすることが挙げられる。
図9(A)及び図9(B)に示すように、光源距離dを大きくしていくと、照射光IFの集光点Qが第二レンズ34に近づく。
しかし、図9(C)に示すように、光源距離dを大きくし過ぎると、照射光IFの集光点Qが対象物OBに届かずに、第二レンズ34又は第二レンズ34よりも上側で集光し、対象物OBの表面200で拡散する。
そして、集光点Qが対象物OBに届かなくなる条件は、第一レンズ32の集光距離が「f1−f2」よりも小さくなるときである。
よって、レンズの公式である
1/F=1/A+1/B
物面から主点までの距離:A
主点から像面までの距離:B
焦点距離(主点と焦点の距離):F
に、F=f1、A=d、B=f1+f2を代入し計算すると、
1/f1=(1/d)+(1/(f1+f2))
1/d=(1/f1)−(1/(f1+f2))
1/d=f2/(f1+f2)×f1)
d=(f1+f2)×f1)/f2
となるので、
d<(f1+f2)×(f1/f2)・・・・(1)
と前述の(1)式となる。
つまり、照射光IFの集光点Qが対象物OBに届くとする観点から導かれる第一レンズ32と発光部14との光源距離dは、(1)式を満足すること(光源距離dを(f1+f2)×(f1/f2)よりも小さくすること)が必要である。
[(2)式について]
次に前述の(2)式の条件について、図10を用いて説明する。
前述したように、発光部14の発光素子12から第一レンズ32に出射される照射光(光束)IFにおける外縁IF1の角度をθ1とする。また、照射光(光束)IFにおける発光角度の半値幅IF2に相当する角度をθ2とする(以降、「半値幅IF2」及び「半値幅IF2の角度θ2」と記す)。
そして、図10(A)に示すように、照射光IFにおける外縁IF1が、第一レンズ32の端部32Aを通るときの第一レンズ32と発光部14との光源距離dをd1とし、図10(B)に示すように、照射光IFにおける半値幅IF2が、第一レンズ32の端部32Aを通るときの第一レンズ32と発光部14との光源距離dをd2とする。
図10(A)の光源距離d1よりも小さいと、照射光IFにおける外縁IF1が、第一レンズ32の端部32Aよりも内側になり、第一レンズ32における照射光IFの外縁IF1の外側が使用されないので、第一レンズ32を有効に使用できない。
図10(B)の光源距離d2よりも大きくなると、図10(C)に示すように、発光素子12から出射される照射光IFは第一レンズ32の端部32Aから外へ出ることになり、有効に利用されない。なお、半値幅IF2よりも外側の外縁IF1は、光量が小さいため、発光素子12の出力バラツキと同程度に収まるので、第一レンズ32の端部32Aから外へ出ても影響は小さい。
よって、
発光素子12で発光される照射光IFの光量を有効利用する観点から導かれる光源距離dは、
d1≦d≦d2
となる。
ここで、前述のように、第一レンズ32の半径はRである。
よって、
d1×tanθ1=R
d1=R/tanθ1
となり、発光部14の発光素子12の発光幅Wを考慮すると、
d1=(R−(W/2))/tanθ1
となる。
同様に、
d2×tanθ2=R
d2=R/tanθ2
となり、発光部14の発光素子12の発光幅Wを考慮すると、
d2=(R−(W/2))/tanθ2
となる。
ここで、一般的に、レンズの焦点距離をf、画角をθ、イメージサークルの半径をy、とすると、
y=f×tanθ
の関係となる。
よって、θ2のときに絞部40の開口部42の開口縁42Aを通るとすると、
r=f1×tanθ2
となり、
tanθ2=r/f1
と表せる。
よって、
d2=(R−(W/2))/tanθ2
=(R−(W/2))/(r/f1)
=(R−(W/2))×(f1/r)
となる。
ここで、前述のように光源距離dは、
d1≦d≦d2
であるので、上記式を代入すると、
(R−(W/2))/tanθ1≦d≦(R−(W/2))×(f1/r)・・(2)
となる。
そして、
d<(f1+f2)×(f1/f2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
(R−(W/2))/tanθ1≦d≦(R−(W/2))×(f1/r)・・(2)
光源距離dを、上記(1)式及び上記(2)式の両方を満足するように設定することで、発光部14の発光素子12から出射された照射光IFの光量を有効に計測対象の対象物0Bに照射することができるので、上記(1)式及び上記(2)式のいずれか一方を満足しない場合と比較し、計測精度が向上する。
なお、θ1は発光素子12の特性から容易に得られ、f1、f2、R、及びrはそれぞれ光学系30の設計時に決定することができる。
また、上記、式(1)及び式(2)を満足する範囲内で、光源距離dをできるだけ大きく設定することで、対象物OBを第二レンズ34に近づけることが可能となり、この結果、反射角度αが拡大され、反射光RFの光量が大きくなり、計測精度が向上する。
<その他>
尚、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、特に説明しなかったが、発光部14(発光素子12)としては、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:面発光レーザ)、DLP(Digital Light Processing)、DMD(Digital Micromirror Device)、LED(Light Emitting Diode)等を用いて複数の光束を順次発光させてもよく、液晶などのディスプレイによって順次発光させてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、特に説明しなかったが、受光部18(受光素子16)としては、フォトダイオード(Photodiode:PD)、電荷結合素子(Charge−Coupled Device:CCD)等が用いられる。
また、上記実施形態では、Z軸方向(光軸M方向)において、この開口縁42Aと第一レンズ32との距離F1は、第一レンズ32の焦点距離f1と等しく又は略等しくなるように構成されている。また、Z軸方向(光軸M方向)において、開口縁42Aと第二レンズ34との距離F2は、第二レンズ34の焦点距離f2と等しく又は略等しくなるように構成されている。しかし、距離F1は焦点距離f1と異なっていてもよいし、距離F2は焦点距離f1と異なっていてもよい。なお、ここでいう「略等しく」とは、組立誤差の範囲及びレンズの収差を考慮した位置最適化の範囲をいう。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、発光部14(発光素子12)から発光される光束を複数の波長として選択発光させることで、波長ごとの反射特性が計測可能となる。
また、上記実施形態では、一例として計測装置によって計測対象の対象物OBの凹凸度合を計測したが、対象物OBのシボ、エンボス、表面粗さ、表面欠陥、異物付着等を計測してもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、対象物OBの表面が部分的に傾斜している際には、計測部位ごとに出力最大となる反射光を受光した受光素子16を比較することで、傾斜角度を推定できる。
また、上記実施形態では、各光源から対象物OBへ照射される光束の集光する高さを変えるため、装置上下方向において、発光部14(発光素子12)の位置を変えてもよい。さらには、一つの対象物OBへ照射される光束の集光する高さを計測部位によって変える場合には、装置上下方向の異なる位置に発光部14(発光素子12)を複数配置してもよい。これは、対象物OBが立体形状を有する場合に、計測部位に照射される光束のスポット径を最少にするために有効である。
更に計測装置の構成としては、上記実施形態の構成に限られず種々の構成とすることが可能である。更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
10 計測装置
14 発光部
18 受光部
20 制御部(計測部の一例)
32 第一レンズ
34 第二レンズ
40 絞部
42 開口部
OB 対象物

Claims (1)

  1. 計測対象の対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、
    前記発光部から発光されて透過する前記照射光の発散度合を変える第一レンズと、
    前記第一レンズを透過し出射された前記照射光を絞る開口部を有する絞部と、
    前記開口部を通過した前記照射光を前記対象物に向けて集光する第二レンズと、
    前記絞部と前記第二レンズとの間に配置され、前記照射光が前記対象物に照射されて反射し前記第二レンズを透過した反射光の少なくとも一部を受光する受光部と、
    前記受光部の受光結果を用いて前記対象物を計測する計測部と、
    を備え、
    前記発光部における発光幅をW、
    前記第一レンズと前記発光部との光源距離をd、
    前記第一レンズの焦点距離をf1、
    前記第二レンズの焦点距離をf2、
    前記第一レンズの半径をR、
    前記開口部の内径をr、
    前記発光部から前記第一レンズに出射される前記照射光における外縁の角度をθ1、
    とした場合に、
    d<(f1+f2)×(f1/f2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
    (R−(W/2))/tanθ1≦d≦(R−(W/2))×(f1/r)・・(2)
    上記(1)式と上記(2)式とを満足するように設定された計測装置。
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