JP2017172981A - 検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の検査を検査場所毎の検査を簡易に行う。
【解決手段】検査対象の対象物の表面の検査場所K毎に複数の受光素子の出力値(受光した反射光の光量に比例する出力)の内、もっとも大きな値、すなわち最大値を求める。この複数の検査場所Kの最大値S1〜S10の中央値GAを求め、この最大値S1〜S10の中央値GSを基準値とする。そして、各検査場所Kの最大値S1〜S10と基準値(中央値)GSとを用いて「正常」又は「異常A」を検査する。
【選択図】図11

Description

本発明は、検査装置に関する。
特許文献1には、発光素子からの照射光のうち記録紙で正反射した正反射光を受光する正反射光検出器と、同記録紙で拡散反射した拡散反射光を受光する拡散反射光検出器とを有する光学センサに関する技術が開示されている。この先行技術では、記録紙面に対する照射光の入射角が75°以上で85°以下の範囲内となるように構成されており、拡散反射光検出器は、記録紙面で拡散反射した反射光のうち、記録紙面法線に対する反射角度が0°よりも大きく、かつ、記録紙面法線に対する正反射光の反射角度よりも小さい拡散反射光を受光するように構成されている。
特許文献2には、発光素子と、受光部と、対象面での第1反射角の第1反射光を受光部に受光させる第1受光系と、対象面での第1反射角とは異なる第2反射角の第2反射光を受光部に受光させる第2受光系とを有する光学系に関する技術が開示されている。この先行技術では、対象面での反射光のうち第1受光系を介した光に関する受光部の第1受光領域は、当該反射光のうち第2受光系を介した光に関する受光部の第2受光領域とは離れていることを特徴としている。
特開2015-081892号公報 特開2015-161634号公報
検査対象の対象物の検査場所毎の検査を簡易に行うことが望まれている。
本発明は、対象物の検査を検査場所毎の受光部の受光結果と、予め設定した基準値と、を用いないで検査する場合と比較し、検査場所毎の検査を簡易に行うことが目的である。
請求項1の発明は、検査対象の対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、前記発光部から発光されて透過する前記照射光の発散度合を変える第一レンズと、前記第一レンズを透過し出射された前記照射光を絞る開口部を有する絞部と、前記開口部を通過した前記照射光を前記対象物に向けて集光する第二レンズと、前記絞部と前記第二レンズとの間に配置され、前記照射光が前記対象物に照射されて反射し前記第二レンズを透過した反射光を受光する複数の受光素子が前記開口部に重ならないように設けられた受光部と、前記対象物の検査場所毎の前記受光部の受光結果と、基準値と、を用いて各前記検査場所を検査する検査手段と、を備えた検査装置である。
請求項2の発明は、前記基準値は、複数の前記検査場所の受光結果の中央値に基づいて設定されている、請求項1に記載の検査装置である。
請求項3の発明は、前記受光結果は、前記検査場所毎の前記受光部における複数の前記受光素子の出力値の最大値である、請求項1又は請求項2に記載の検査装置である。
請求項4の発明は、前記受光結果は、前記検査場所毎の前記受光部における複数の前記受光素子の出力値の平均値である、請求項1又は請求項2に記載の検査装置である。
請求項5の発明は、検査対象の対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、前記発光部から発光されて透過する前記照射光の発散度合を変える第一レンズと、前記第一レンズを透過し出射された前記照射光を絞る開口部を有する絞部と、前記開口部を通過した前記照射光を前記対象物に向けて集光する第二レンズと、前記絞部と前記第二レンズとの間に配置され、前記照射光が前記対象物に照射されて反射し前記第二レンズを透過した反射光を受光する複数の受光素子が前記開口部に重ならないように設けられた受光部と、前記対象物の検査場所毎の前記受光部における複数の前記受光素子の出力値の平均値を用いて、各前記検査場所の反射特性を検査する検査手段と、を備えた検査装置である。
請求項6の発明は、前記受光部における前記対象物で反射された反射光の正反射光が当たる場所の受光素子を不使用としている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の検査装置である。
請求項7の発明は、前記受光部における前記対象物で反射された反射光以外の迷光が当たる場所の受光素子を不使用としている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の検査装置である。
請求項1に記載の発明によれば、対象物の検査を検査場所毎の受光部の受光結果と、予め設定した基準値と、を用いないで検査する場合と比較し、検査場所毎の検査を簡易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、基準値が複数の検査場所の受光結果の中央値に以外に基づいて設定されている場合と比較し、検査場所毎の検査を正確に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、受光結果が検査場所毎の受光部における複数の受光素子の出力値から任意に選択する場合と比較し、検査場所毎の検査を正確に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、受光結果が検査場所毎の受光部における複数の受光素子の出力値から任意に選択する場合と比較し、検査場所毎の検査を正確に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、検査場所毎の受光部における複数の受光素子の出力値の平均値を用いないで検査場所の反射特性を検査する場合と比較し、検査場所毎の反射特性の検査を簡易に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、受光部における対象物で反射された反射光の正反射光が当たる場所の受光素子を使用する場合と比較し、検査場所毎の検査を正確に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、受光部における対象物で反射された反射光以外の迷光が当たる場所の受光素子を使用する場合と比較し、検査場所毎の検査を正確に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る検査装置を示す概略構成図である。 図1の検査装置の反射光を示す概略構成図である。 図1の検査装置の受光部の受光素子の配置の一例を示す平面図である。 図1の検査装置の制御部のブロック図である。 図1の検査装置の制御部及び受光部のブロック図である。 (A)〜(C)は、図1の検査装置を用いて検査対象の対象物を検査する検査工程を順番に示す工程図である。 (A)は検査対象の対象物を示す側面図であり、(B)は(A)の対象物よりも凹凸度合が大きい対象物を示す側面図である。 (A)は図7(A)の対象物の検査結果を示すグラフであり(B)は図7(B)の対象物の検査結果を示すグラフである。 対象物の検査場所を説明するための平面図である。 受光素子の配置の一例を示す受光部の平面図である。 第一検査における異常Aの検査を説明するためのグラフである。 正反射光のピークが受光部の開口部に向かう場合の例を示す受光部の平面図である。 正反射光のピークが受光部の開口部以外に向かう場合の例を示す受光部の平面図である。 第一検査における異常Bの検査を説明するためのグラフである。 拡散反射光が受光部で受光する例を示す平面図である。 拡散反射光の光量の平均値の大きさを説明するためのグラフである。 正反射光のピークが受光部の開口部以外に向かう場合の例を示す受光部の平面図である。 (A)(B)は反射光の方向が直線状になる場合の例を示す説明図であり、(C)は反射光の方向が湾曲状になる場合の例を示す説明図である。 図18(C)の反射光の方向が湾曲状になる場合の正反射光のピークの位置を示す受光部の平面図である。 レンズ表面が平面の場合の反射迷光の例を示す説明図である。 レンズ表面が湾曲面の場合の反射迷光の例を示す説明図である。 第二検査における異常Cの検査を説明するためのグラフである。 第二検査における異常Dの検査を説明するためのグラフである。 受光素子の配置の他の例を示す受光部の平面図である。
本発明の一実施形態に係る検査装置の一例を図1〜図23に従って説明する。なお、図中に示す矢印Zは装置上下方向(本実施形態では鉛直方向)を示し、矢印Yは装置幅方向(本実施形態では水平方向)を示し、矢印XはY方向及びZ方向と直交する装置奥行方向(本実施形態では水平方向)を示す。
<構成>
検査装置10の構成について説明する。
図1に示す検査装置10は、装置奥行方向(X方向)に移動する対象物OBに光束(光線束)を照射して検査対象の対象物OBの反射特性を検査する装置である。なお、本実施の形態における「反射特性」とは、対象物OB表面の微小な凹凸やうねりなどの粗さ度合等に起因して、一方向または複数方向に反射する光の強度分布を指す。
検査装置10は、発光素子12を複数備えた発光部14と、受光素子16を複数備えた受光部18(図3も参照)と、検査手段の一例としての制御部20と、を備えている。また、検査装置10は、発光部14と検査対象の対象物OBとの間に配置され、発光素子12から発光された照射光IFを対象物OBに導く光学系30を備えている。
〔発光部〕
図1に示すように、発光部14は、装置奥行方向に移動する対象物OBが通過する検査領域Tに対して、装置上下方向の上方に配置されている。また、発光部14は基板14Aに実装され、装置幅方向(Y方向)に並ぶと共に装置上下方向の下方(−Z方向)に光束を発光する複数の発光素子12を備えている。このように、発光素子12は、対象物OBの移動方向(装置奥行方向(X方向))に対して交差(直交)する方向に並べられている。
なお、基板14AのY軸方向の一端部(図中右端)に配置された発光素子12を発光素子12Aと表記し、基板14AのY軸方向他端部(図中左端)に配置された発光素子12を発光素子12Bと表記し、基板14Aの中央に配置された発光素子12を発光素子12Cと表記している。
また、装置幅方向の一端部(図中右端)に配置される発光素子12Aから装置幅方向の他端部(図中左端)に配置される発光素子12Bまで、時間差で各発光素子12から対象物OBに向けて光束が発光されるようになっている。
そして、対象物OBが検査領域Tにおいて−X方向に移動する間に、発光素子12Aから発光素子12Bまでの1周期の発光が複数回繰り返されるように構成されている。
なお、図1には、発光素子12Cが発光した場合の照射光IFの光束を、図2には、発光素子12Cから出射された照射光IFが対象物OBの表面200で反射された反射光RFの光束を示している。
〔光学系〕
図1に示される光学系30は、第一レンズ32、第二レンズ34、及び第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置され照射光IFの光束を絞る絞部40を備える所謂両側テレセントリックレンズを構成している。
また、光学系30は、発光部14と対象物OBとの間に配置され、発光素子12から発光された照射光IFを対象物OBに導くと共に、対象物OBで反射された反射光RF(図2参照)を受光部18に導くように構成されている。
つまり、受光部18は、図1、図2及び図6に示すように第二レンズ34から出射された発光素子12からの照射光IF(図1及び図6参照)が対象物OBで反射し、再度、第二レンズ34を透過した反射光RF(図2及び図6参照)の少なくとも一部を受光するように構成されている。
図1に示すように、第一レンズ32の光軸Mと第二レンズ34の光軸Mとは同軸とされ、第一レンズ32及び第二レンズ34の光軸Mが装置上下方向を向くように、第一レンズ32及び第二レンズ34が配置されている。また、前述した発光素子12において、装置幅方向の中央に配置される発光素子12Cは、この光軸M上に配置されている。
別の観点から説明すると、第一レンズ32及び第二レンズ34は、同じ光軸Mとされ、この光軸Mが、発光部14の発光素子12Cの中心、および後述する開口部42の中心を通っている。
第一レンズ32は、平面視で円形状の凸レンズとされ、第一レンズ32の装置幅方向の寸法(図中J寸法)は、発光素子12Aから発光素子12Bまでの装置幅方向の寸法(図中W寸法)よりも長くなるように構成されている。これにより、各発光素子12から発光される光束が第一レンズ32を透過することで、第一レンズ32は透過する光束の発散度合を変えて平行光として光束を第二レンズ34に向けるようになっている。
第二レンズ34は、平面視で円形状の凸レンズとされ、第二レンズ34の装置幅方向の寸法(図中G寸法)は、第一レンズ32の装置幅方向の寸法よりも長くされている。そして、第二レンズ34は、第一レンズ32から出射されて第二レンズ34を透過する光束を対象物OBに向けて集光するようになっている。
絞部40は、第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置されている。そして、この絞部40には、第一レンズ32を透過して第二レンズ34に入射する光束を絞るための円形状の開口部42が形成されている(図3も参照)。
より具体的には、絞部40は、板面が装置上下方向を向いた板状とされ、絞部40の開口部42の外縁部は、第二レンズ34側に屈曲して先細りとされ、外縁部の先端部が開口縁42Aとされている。また、開口部42によって形成される円形状は、光軸Mを中心軸としている。そして、この開口部42によって、発光素子12から発光され第一レンズ32を透過して第二レンズ34に入射する光束が絞られる。
Z軸方向(光軸M方向)において、この開口縁42Aと第一レンズ32との距離F1は、第一レンズ32の焦点距離f1と等しく又は略等しくなるように構成されている。また、Z軸方向(光軸M方向)において、開口縁42Aと第二レンズ34との距離F2は、第二レンズ34の焦点距離f2と等しく又は略等しくなるように構成されている。
以上のように構成された本実施の形態に係る光学系30は、順次発光された各発光素子12からの光束を、発光素子12の位置によらずに、細く絞られ且つ光軸Mに平行な照射光IFとして対象物OBに照射する。換言すれば、各発光素子12を順次発光させて走査することにより、細く絞られ互いに平行な略円形の光束が対象物OBに順次照射される(図6参照)。
〔受光部〕
図1に示すように、受光部18は、第一レンズ32と第二レンズ34との間における絞部40の背面40A側(第二レンズ34側、装置上下方向の下側)に配置され、基板18Aに実装された複数の受光素子16を備えている。
図3に示すように、複数の受光素子16は、絞部40の開口部42を除いて装置幅方向及び装置奥行方向に間隔をあけて配置されている。
図2に示されるように、受光素子16は、第一レンズ32と第二レンズ34との間に配置され、対象物OBで反射され、光学系30の第二レンズ34を透過した反射光RFの少なくとも一部を受光する。
また、本実施形態では、図1に示されるように、外径が一方のレンズ(本実施形態では第一レンズ32)よりも大きい他方のレンズ(本実施形態では第二レンズ34)の外径端(表面Rd(radius)と裏面Rdの仮想接点)を通って装置上下方向に延びる線P(円筒面)に対して装置幅方向の光軸M側(内側)に受光素子16が配置されている。なお、外径端を決める上で、表面Rd又は裏面Rdにおいて、Rdが複数存在する場合には、最も値が大きいRdを用いて、外径端を決める。
Z軸方向(光軸M方向)において、各受光素子16の受光面Aと、開口縁42Aとは同じ又は略同じ高さ位置になるように構成されている。また、Z軸方向(光軸M方向)において、各受光素子16の受光面16Aと第二レンズ34との距離(光路長さ:図中F2)は、第二レンズ34の焦点距離f2と等しく又は略等しくなるように構成されている。
また、開口部42の位置には、受光素子16が配置できない構成となっているので、受光部18における図中左端に配置される受光素子16と、図中右端に配置される受光素子16と、のピッチが、他の受光素子16同士のピッチに比して広くされている。換言すれば、受光部18の中央部に配置すべき受光素子16が欠落した状態となっている(図3も参照)。
〔制御部〕
図4に示すように、検査手段の一例としての制御部20は、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)104等を含んで構成されている。
CPU100は、検査装置10の全体を統括、制御し、ROM102は、検査装置10の制御プログラム等を予め記憶する記憶手段であり、RAM104は、制御プログラム等のプログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶手段である。これらCPU100、ROM102、及びRAM104は、バスBUSによって相互に接続されている。
また、バスBUSには、発光部14、受光部18等を駆動するためのモータ52が接続されており、発光部14、受光部18、及びモータ52の各々は、バスBUSを介してCPU100の制御を受ける。
また、図5に示すように、制御部20は、複数の受光素子16の受光結果を受け取り、複数の受光素子16の受光結果を用いて、対象物OBの反射特性を検査する。
(検査方法の概要)
次に、制御部20による検査対象である対象物OBの表面200の反射特性を検査する方法の概要について説明する。
図6(A)〜図6(C)には、発光部14の発光素子12A、12C、12Bが順次発光した場合の、照射光IFの光束、及び、照射光IFが対象物OBの表面200で反射し、受光部18に導かれる反射光RFの光束を各々示している。
まず、対象物OBが−X方向に移動して、対象物OBの先端が検査領域Tに進入すると、時間差を設けて各発光素子12が順次発光し、対象物OBに向けて照射光IFが順次照射される。そして、対象物OBの後端が検査領域Tを通り抜けるまで、発光素子12Aから発光素子12Bまでの1周期の発光が繰り返される。先述したように、この発光素子12の発光制御は、制御部20によって実行される。
各発光素子12で発光された照射光IFの光束は、第一レンズ32によって、第二レンズ34の方向に向くようにその発散度合が変えられる。第一レンズ32によって発散度合が変えられた光束は、絞部40の開口部42によって絞られる(制限される)。絞部40によって絞られた光束は第二レンズ34によって集光され、Z軸方向(光軸Mに平行な方向)から対象物OBに照射される。なお、対象物OBの表面200は、照射光IFの第二レンズ34による集光点Qの近傍を通過するように構成されている。
対象物OBに照射された照射光IFは、対象物OBの表面200で反射し、反射光RF(図6では、矢印付の一点破線で示されている)を生成する。反射光RFの光束は、第二レンズ34によって、各受光素子16の方向に向かうように方向が変えられる。第二レンズ34を透過した反射光RFは、各受光素子16によって受光される。
対象物OBの表面200の状態に応じ、照射光IFは様々な方向に反射される。各受光素子16は、受光した光量に応じた受光信号を出力する。受光信号は、制御部20の制御によって、予め定められたタイミングで読み取られる。読み取られた受光信号はRAM104等の記憶手段に一時的に記憶されてもよい。制御部20は、後述する検査方法によって対象物OBの表面200を検査する。
なお、図2に示されるように、対象物OBの表面200における装置幅方向の中央部で正反射される正反射光LA1は、第二レンズ34を透過して絞部40の開口部42を通過するため、受光素子16によって受光されない。換言すれば、中央部での正反射光LA1は受光しない。
ここで、一例として、対象物OBの表面200において、反射特性に影響を与える粗さ度合の異なる2種の表面200A及び表面200Bについての制御部20の検査について説明する。
図7(A)及び図7(B)に示されるように、表面200A(図7(A))は、表面200B(図7(B))よりも粗さ度合が小さい。また、図8(A)及び図8(B)に示すグラフの縦軸は、各受光素子16により受光される反射光RFの光量の大きさとされている。
図8(A)に示されるように、図7(A)のような粗さ度合の小さい表面200Aについては、正反射光の光量(以下「正反射成分」)が、拡散反射光の光量(以下「拡散反射成分」)に対して多いため、傾斜が急な曲線となる。一方、図8(B)に示されるように、図8(B)のような粗さ度合の大きい表面200Bについては、正反射成分と拡散反射成分との差が、表面200Aと比して少なくなるため、傾斜がなだらかな曲線となる。
なお、図8(A)の分布cは、後述する図12に示す反射光Rfの正反射光のピークPが位置Cc(開口部42)に向かう場合のc行の受光素子16の光量を表している。また、分布bは後述する図17に示す反射光RFの正反射光のピークPが位置Dbに向かう場合のb行の受光素子16の光量を表している。
また、図8(B)における分布cはc行の受光素子16の光量を表し、分布bはb行の受光素子16の光量を表している。
<検査方法の詳細>
次に、制御部20における検査対象である対象物OBの表面200の微細な各検査場所の状態を検査する検査方法の詳細について説明する。なお、以降で説明する各検査条件(例えば、正常又は異常と判定する表面200の状態や正反射光のピークPの位置等)は、対象物OB又は検査内容に応じて予め設定し、制御部20に記憶させる。
以降の説明の「中央値」とは、有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値である。また、データが偶数個の場合は、中央に近い2つのデータの算術平均の値である。
また、図9は、対象物OBの表面200をZ方向から見た平面図である。上述のように実際の各検査場所は対象物OBの表面200の微細な領域であるが、本検査方法の説明では、説明を判り易くするため、図9に示す検査場所K1〜K10とする。なお、検査場所K1〜K10を区別する必要がない場合などは、検査場所Kとして説明する。また、図9に示す検査場所Kは一例であって、これに限定されるものでは無い。
また、本検査方法を説明する際の受光部18の受光素子16の配置は図10とする。そして、例えば、図10における右上角部の位置を示す場合は位置Eaと記す。また、この位置Eaに配置された受光素子16は、受光素子16Eaと記す。各受光素子16は、受光した反射光RFの光量に比例した信号を出力する。
(第一検査)
対象物OBの表面200の各検査場所Kにおいて、図7(A)のように粗さ度合が小さい鏡面であり反射光の正反射の光量(正反射成分)が多い状態(図7(A)及び図8(A)参照)を「正常」とし、傷や大きな凹凸があり正反射の方向が変化する状態を「異常A」とし、粗さ度合が大きく反射光の拡散反射光の光量(拡散反射成分)が多い状態を「異常B」とする。そして、これら「正常」、「異常A」、及び「異常B」を検査する第一検査について説明する。
先ず対象物OBの表面200の検査場所Kの反射光が「正常」である場合、正反射光が位置Cc(開口部42(図2、図6及び図12を参照))に向かう場合について説明する。
〔異常A〕
図11に示すように、対象物OBの表面200の検査場所K毎(図9参照)に複数の受光素子16(図10参照)の出力値(受光した反射光RFの光量に比例する出力)の内、もっとも大きな値、すなわち最大値を求める。次に、この複数の検査場所Kの最大値S1〜S10の中央値GSを求め、この最大値S1〜S10の中央値GSを基準値とする。そして、各検査場所Kの最大値S1〜S10と基準値(中央値)GSとを用いて「正常」又は「異常A」を検査する。
ここで、図11に示すように、仮に検査場所K4及び検査場所K5が異常Aであるとした場合で説明する。
検査場所K4、K5以外の検査場所K1〜K3、K6〜K10は、図12に示すように、反射光RFの正反射は開口部42に向かうが、光束のピークPである位置Ccには受光素子16が無いので、複数の受光素子16の最大値は小さい(図8(A)の分布cを参照)。
これに対して、検査場所K4、K5は、図13に示すように、正反射の方向が変化するため、反射光RFの正反射は開口部42に向かわないで位置Cbに向かう。よって、光束の光量のピークPが受光素子Cbで受光され、複数の受光素子16の最大値(この例で受光素子16Cbの出力値)は大きい(図8(A)の分布bを参照)。
よって、図11のグラフに示すように、検査場所K4、K5の最大値S4、S5が突出して大きくなる。そして、制御部20は基準値(中央値)GSと最大値S1〜S10とを用いて検査場所Kが「正常」であるか「異常A」であるかを判断する。
例えば、基準値(中央値)GSと各最大値S1〜S10との差が予め定めた範囲外であれば「異常A」であると判断する。或いは、基準値GSに予め定めた値を加減乗除等した閾値GSAを設定し、この閾値GSAを超える最大値S1〜S10の検査場所Kを「異常A」と判断する。
〔異常B〕
図14に示すように、対象物OBの表面200の検査場所K毎(図9参照)に複数の受光素子16(図10参照)の出力値の平均値を求める。次に、この複数の検査場所Kの平均値H1〜H10の中央値GHを求め、平均値H1〜H10の中央値GHを基準値とする。そして、各検査場所Kの平均値H1〜H10と基準値(中央値)GHとを用いて「正常」又は「異常B」を検査する。
ここで、図14に示すように、仮に検査場所K7及び検査場所K8が異常Bであるとした場合で説明する。
検査場所K7、K8以外の検査場所K1〜K6、K9、K10は、図12に示すように、反射光RFの正反射は開口部42(位置Cc)に向かうが、光束のピークPである位置Ccには受光素子16が無い。そして、反射光RFは開口部42に向かう正反射成分が多いので、開口部42(位置Cc)以外に配置されている各受光素子16が受光する光量は小さい。よって、複数の受光素子16の出力値の平均値は小さい。
これに対して、検査場所K7、K8は、図15に示すように、反射光RFは開口部42に向かわない拡散反射成分が多いので、開口部42(Cc)以外に配置されている各受光素子16が受光する光量が大きい。よって、複数の受光素子16の平均値は大きい。
よって、図14のグラフに示すように、検査場所K7、K8の平均値H7、H8が突出して大きくなる。そして、制御部20は、基準値(中央値)GHと平均値H1〜H10とを用いて検査場所Kが「正常」であるか「異常B」であるかを判断する。
例えば、基準値(中央値)GHと各平均値H1〜H10との差が予め定めた範囲外であれば「異常A」であると判断する。或いは、基準値GHに予め定めた値を加減乗除等した閾値GHAを設定し、この閾値GHAを超える平均値H1〜H10の検査場所Kを「異常B」と判断する。
ここで、各検査場所Kの平均値Hが大きければ拡散反射成分が多い、つまり粗さ度合が大きく、平均値Hが小さければ拡散反射成分が少ない、つまり粗さ度合が小さいといえる。よって、「正常」であるか「異常B」であるかを判断に加え、平均値Hの大きさによって、粗さ度合を判定してもよい。
図14の場合では、検査場所K7の平均値H7よりも検査場所K8の平均値H8の方が大きいので、検査場所K7の粗さ度合よりも検査場所K8の粗さ度合の方が大きい。
次に、対象物OBの表面200の検査場所Kの反射光RFが「正常」である場合、正反射光が開口部42以外に向かう場合について説明する。
この場合、反射光RFのピークPの位置に配置された受光素子16、又は当該受光素子16とその周辺の受光素子16の出力値を使用しないようにする。そして、前述と同じように検査方法で、「正常」、「異常A」、「異常B」及び粗さ度合を検査する。
例えば、図17に示すように、反射光RFのピークPが位置Dbである場合、この位置Dbに配置された受光素子16Db(又は受光素子16Dbとその周辺の受光素子16Cb、16Ca、16Da、16Ea、16Fb、16Ec、16Dcの全部又は一部)の出力値を使用しないようにする。そして、第一検査と同様の検査方法で、「正常」、「異常A」、「異常B」及び粗さ度合を検査する。
なお、前述のように反射光RFが開口部42(位置Cc)に向かう場合においても、開口部42(位置Cc)の周囲の受光素子16Bb、16Cb、16Db、16Dc、16Cd、16Bd、16Bcの全部又は一部の出力値を使用しないようにしてもよい。
つぎに、正常な各検査場所Kの反射光RFの正反射の方向が点状ではなく線状となる場合について説明する。
図18(A)に示すように、表面200が平面である場合には、反射光RFの正反射光は同じ方向に返ってくるため、図12及び図17に示すように反射光RFの正反射光のピークPは点状となる。
また、図18(B)に示すように、表面200がX方向に湾曲していても、照射光IFの走査方向(図6参照)であるY方向が直線状である場合も、反射光RFの正反射光は同じ方向に返ってくるので、図12及び図17に示すように反射光RFの正反射光のピークPは点状となる。
しかし、図18(C)に示すように、表面200が照射光IFの走査方向(図6参照)であるY方向に湾曲している場合、反射光RFの正反射光は扇形に返ってくるため、図19に示すように、反射光RFの正反射光のピークPは線状となる(正確にはY方向に沿ってピークPが間隔をあけて並ぶ)。
そこで、図19の場合では、受光素子16Ac、16Bc、16Dc、16Ec(又はその周囲の受光素子16を含む)の出力値を使用しないようにする。そして、前述した検査方法と同様の検査方法で、「正常」、「異常A」、「異常B」及び粗さ度合を検査する。
なお、ここまで説明した場合で、予め使用しない受光素子16が判っている場合は、この受光素子16を使用しない位置には、予め受光素子16を設置しない構成とすることも可能である。また、受光素子16を設置しない位置には、フェルトの設置やコーティング等の反射防止構造とすることが望ましい。
〔第二検査〕
次に、対象物OBの表面200の各検査場所Kにおいて、粗さ度合が大きく反射光の拡散反射光の光量(拡散反射成分)が多い状態(図7(B)及び図8(B)参照)を「正常」とし、粗さ度合が小さく鏡面であり反射光の正反射の光量(正反射成分)が多い状態を「異常C」とし、傷や凹凸があり正反射の方向が変化する状態を「異常D」とする。そして、これら「正常」、「異常C」、及び「異常D」を検査する第二検査について説明する。
なお、第一検査における「正常」の状態が第二検査では「異常C」に相当し、第一検査における「異常B」の状態が第二検査では「異常D」に相当し、第一検査における「異常B」の状態が第二検査では「正常」に相当する。
先ず対象物OBの表面200の検査場所Kの「異常C」の反射光の正反射光が、開口部42に向かう場合について説明する。
〔異常C〕
第一検査の異常Bの検査と同様に、図22に示すように、対象物OBの表面200の検査場所K毎(図9参照)に複数の受光素子16(図10参照)の出力値の平均値を求め、この複数の検査場所Kの平均値H1〜H10の中央値GHを求める。この平均値H1〜H10の中央値GHを基準値とする。そして、各検査場所Kの平均値H1〜H10と基準値(中央値)GHとを用いて「正常」又は「異常B」を検査する。
ここで、図22に示すように、仮に検査場所K7及び検査場所K8が異常Bであるとした場合で説明する。
検査場所K7、K8以外の検査場所K1〜K6、K9、K10は、図15に示すように、反射光RFは開口部42に向かわない拡散反射成分が多いので、開口部42(Cc)以外に配置されている各受光素子16が受光する光量が大きい。よって、複数の受光素子16の平均値H1〜H6、H9、H10は大きい。
これに対して、検査場所K7、K8は、図12に示すように、反射光RFの正反射は開口部42に向かうが、光束のピークPであるCcには受光素子16が無い。そして、反射光RFは開口部42に向かう正反射成分が多いので、開口部42(Cc)以外に配置されている各受光素子16が受光する光量は小さい。よって、複数の受光素子16の出力値の平均値H7、H8は小さい。
よって、図22のグラフに示すように、検査場所K7、K8の平均値H7、H8が突出して小さくなる。そして、制御部20は、基準値(中央値)GHと平均値H1〜H10とを用いて検査場所Kが「正常」であるか「異常C」であるかを判断する。
例えば、基準値(中央値)GHと各平均値H1〜H10との差が予め定めた範囲外であれば「異常C」であると判断する。或いは、基準値GHに予め定めた値を加減乗除等した閾値GHAを設定し、この閾値GHAをよりも小さな平均値H1〜H10の検査場所Kを「異常C」と判断する。
〔異常D〕
第一検査の異常Aの検査と同様に、図23に示すように、対象物OBの表面200の検査場所K毎(図9参照)に複数の受光素子16(図10参照)の出力値の内、もっとも大きな値、すなわち最大値を求める。次に、この複数の検査場所Kの最大値S1〜S10の中央値GAを求め、この最大値S1〜S10の中央値GSを基準値とする。そして、各検査場所Kの最大値S1〜S10と基準値(中央値)GSとを用いて「正常」又は「異常D」を検査する。
ここで、図23に示すように、仮に検査場所K7及び検査場所K8が異常Dであるとした場合で説明する。
検査場所K7、K8以外の検査場所K1〜K6、K9、K10は、図15に示すように、反射光RFは開口部42に向かわない拡散反射成分の光量のピークPの光量は小さいので、複数の受光素子16の最大値は小さい。
これに対して、検査場所K7、K8は、図13に示すように、開口部42に向かわない反射光RFの正反射光が多いので、光束の光量のピークPが受光素子Cbで受光される。よって、複数の受光素子16の最大値(この例で受光素子16Cbの出力値)は大きい。
よって、図23のグラフに示すように、検査場所K7、K8の最大値S7、S8が突出して大きくなる。そして、制御部20は基準値(中央値)GSと最大値S1〜S10とを用いて検査場所Kが「正常」であるか「異常C」であるかを判断する。
例えば、基準値(中央値)GSと各最大値S1〜S10との差が予め定めた範囲外であれば「異常D」であると判断する。或いは、基準値GSに予め定めた値を加減乗除等した閾値GSAを設定し、この閾値GSAを超える最大値S1〜S10の検査場所Kを「異常D」と判断する。
ここで、対象物OBの表面200の検査場所Kの「異常C」の反射光RFの正反射光が、開口部42以外に向かう場合は、第一検査と同様にその場所の正反射光RFのピークPの位置に配置された受光素子16、又は当該受光素子16とその周辺の受光素子16の出力値を使用しないようすればよい。
また、各検査場所Kの反射光RFの正反射の方向が点状ではなく線状となる場合も第一検査と同様に、対応する受光素子16、又は当該受光素子16とその周辺の受光素子16の出力値を使用しないようにすればよい。
〔第三検査〕
次に、対象物OBの表面200の各検査場所Kの反射特性を検査する第三検査について説明する。
制御部20は、第一検査で使用した平均値Hを用いて各検査場所Kの粗さ度合(拡散反射成分の多さ)を判断する。例えば、図16に示すように、中央値GS(図14参照)を求めることなく、各検査場所Kの平均値Hを用いて粗さ度合(拡散反射成分の多さ)を判断する。
〔その他〕
上記第一検査及び第二検査の説明では、最大値Sの中央値(基準値)GS及び平均値Hの中央値(基準値)GHは、対象物OBの表面200の全検査場所Kの複数の受光素子16の出力値から求めたが、これに限定されない。全検査場所Kの一部を用いてもよい。なお、全検査場所Kの一部を用いる場合には、「正常」である検査場所Kのみを用いることが望ましいが、正常である検査場所Kが多数(例えば、8割以上)含まれていればよい。
また、上記説明では、最大値Sの中央値(基準値)GS及び平均値Hの中央値(基準値)GHは、検査対象の対象物OBを用いて求めたが、これに限定されない。検査対象とは別の対象物OBを用いて最大値Sの中央値(基準値)GS及び平均値Hの中央値(基準値)GHを検査して制御部20に予め記憶させておいてもよい。
また、レンズ表面は反射防止コーティングが行われるが、それでもレンズ表面で反射する反射迷光はゼロにはできないため対策を施すことが望ましい。例えば、図20に示すように、第二レンズ34の上面34Hで反射した反射迷光MKが受光素子16に入射する場合がある。なお、図20に示すように、第二レンズ34の上面34Hが平面の場合でも、図21に示すように上面34Hが曲面の場合でも同様に反射迷光MKが受光素子16に入射する場合がある。
よって、反射迷光MKが入射する受光素子16を予め実験などで特定し、この反射迷光MKが入射する受光素子16を使用しないようにする。
なお、反射迷光MK以外の迷光がある場合も同様に、迷光が入射する受光素子16の出力を使用しないようにする。
なお、この反射迷光MK及びその他の迷光が入射する受光素子16を設置しない構成とすることも可能である。また、受光素子16を設置しない位置にはフェルトの設置やコーティング等の反射防止構造とすることが望ましい。
<作用>
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
検査場所K1〜K10毎の受光部18の受光結果(最大値、平均値)と中央値とを用いることで、受光結果(最大値、平均値)と中央値とを用いない場合と比較し、「反射光の正反射の光量(正反射成分)が多い状態」と「正反射の方向が変化した状態」と「反射光の拡散反射光の光量(拡散反射成分)が多い状態」とを容易に、しかも正確に検査することができる。
また、検査場所K1〜K10毎の受光部18の平均値を用いて検査することで、反射光の拡散反射光の光量(拡散反射成分)の大きさ、つまり粗さ度合を容易に、しかも正確に検査することができる。
また、受光部18における対象物OBで反射された反射光RFの正反射光が当たる場所の受光素子16の出力を不使用又は受光素子16を配置しないで不使用としているので、この場所の受光素子16の出力を使用する場合と比較し、各検査場所Kの検査を正確に行うことができる。
また、受光部18における対象物OBの表面200で反射された反射光RF以外の迷光が当たる場所の受光素子16の出力を不使用又は受光素子16を配置しないで不使用としているので、この場所の受光素子16の出力を使用する場合と比較し、各検査場所Kの検査を正確に行うことができる。
<その他>
尚、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態における受光部18における受光素子16の配置及び個数は一例であってこれに限定されない。例えば、図24に示すように、8個の受光素子16で構成されていてもよい。また、開口部42の周囲に受光素子16を配置するのではなく、開口部42が端部に配置された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、図1に示されるように、外径が一方のレンズ(本実施形態では第一レンズ32)よりも大きい他方のレンズ(本実施形態では第二レンズ34)の外径端(表面Rd(radius)と裏面Rdの仮想接点)を通って装置上下方向に延びる仮想線P(円筒面)に対して装置幅方向の光軸M側(内側)に受光素子16が配置されていたが、これに限定されない。仮想線Pの外側に受光素子16が配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、各受光素子16の出力の最大値又は平均値の「中央値」を基準値及びこの基準値(中央値)に基づいて閾値を設定したが、これに限定されない。例えば、全検査場所の最高値又は平均値の「平均値」を基準値としてもよい。或いは、中央値」又は「平均値」以外の基準値であってもよい。また、各受光素子16の出力の最大値又は平均値以外を使用してもよい。
また、上記実施形態の構成に限られず種々の構成とすることが可能である。更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 検査装置
14 発光部
18 受光部
20 制御部(検査手段の一例)
32 第一レンズ
34 第二レンズ
40 絞部
42 開口部
OB 対象物

Claims (7)

  1. 検査対象の対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、
    前記発光部から発光されて透過する前記照射光の発散度合を変える第一レンズと、
    前記第一レンズを透過し出射された前記照射光を絞る開口部を有する絞部と、
    前記開口部を通過した前記照射光を前記対象物に向けて集光する第二レンズと、
    前記絞部と前記第二レンズとの間に配置され、前記照射光が前記対象物に照射されて反射し前記第二レンズを透過した反射光を受光する複数の受光素子が前記開口部に重ならないように設けられた受光部と、
    前記対象物の検査場所毎の前記受光部の受光結果と、基準値と、を用いて各前記検査場所を検査する検査手段と、
    を備えた検査装置。
  2. 前記基準値は、複数の前記検査場所の受光結果の中央値に基づいて設定されている、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記受光結果は、前記検査場所毎の前記受光部における複数の前記受光素子の出力値の最大値である、請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記受光結果は、前記検査場所毎の前記受光部における複数の前記受光素子の出力値の平均値である、請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  5. 検査対象の対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、
    前記発光部から発光されて透過する前記照射光の発散度合を変える第一レンズと、
    前記第一レンズを透過し出射された前記照射光を絞る開口部を有する絞部と、
    前記開口部を通過した前記照射光を前記対象物に向けて集光する第二レンズと、
    前記絞部と前記第二レンズとの間に配置され、前記照射光が前記対象物に照射されて反射し前記第二レンズを透過した反射光を受光する複数の受光素子が前記開口部に重ならないように設けられた受光部と、
    前記対象物の検査場所毎の前記受光部における複数の前記受光素子の出力値の平均値を用いて、各前記検査場所の反射特性を検査する検査手段と、
    を備えた検査装置。
  6. 前記受光部における前記対象物で反射された反射光の正反射光が当たる場所の受光素子を不使用としている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 前記受光部における前記対象物で反射された反射光以外の迷光が当たる場所の受光素子を不使用としている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の検査装置。
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