JP2017172738A - トルクリミッタ - Google Patents

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▲吉▼一 小宮
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義信 山辺
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Abstract

【課題】過負荷が作用した際の制限トルクを、より正確に設定し得るトルクリミッタを提供する。【解決手段】軸部材10と外筒50の一方向の相対回転が、楔空間Wのローラ20が外筒50のテーパ部40に噛み込むことで規制され、軸部材10と外筒50の間、または軸部材10とリテーナ30との間のトルクの伝達を可能とし、規定値以上の過負荷が加わった場合には、ローラ20と軸部材との接触面がすべって伝達トルクの値が規定値に制限される構成のトルクリミッタであって、楔空間Wの間隔が狭い方向へのローラ20の移動量を制限する規制部材70を設けたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、回転クランパを利用したトルクリミッタに関する。
本発明者は、既に、椅子(車椅子または病院の診察で用いられる椅子を含む)のバックレストやヘッドレストの角度を調整、また、病院などで設置されるベッドに円筒形部材の任意の回転角度での固定、及び、固定からの解放を簡単かつ確実に行うことができる円筒形部材固定装置(回転クランパ)を提案している(特許文献1)。
この特許文献1の回転クランパは、円筒形部材(軸部材)の中心軸を中心として該円筒形部材と相対的な角度が変化する回転部(外筒)と、円筒形部材と前記回転部(外筒)との間に配置される転動体と、前記外筒を付勢する付勢部と、を備え、回転部(外筒)は、前記円筒形部材との相対的な角度が変化するにしたがって、前記転動体が配置される箇所における前記回転部と前記円筒形部材との距離が徐々に変化する楔空間となっており、一の方向に相対的に回転したときに前記回転部と前記円筒形部材との間に前記転動体を噛み込み、他の方向に相対的に回転したときに前記転動体の噛み込みを解除する構成となっている。前記付勢部は、楔空間内の転動体が噛み込む方向に前記回転部を付勢するものである。
そして、許容される最大荷重を超える回転力が加えられた場合に、転動体が円筒形部材の表面を滑るように調整されるトルクリミッタとして機能し、回転クランパの構成部品の破損、または、回転クランパが取り付けられている部材の破損を防止するようになっていた。
特開2014−025583号公報
しかし、上記した特許文献1の回転クランパは、付勢部による付勢力を調整することで、回転部が転動体を円筒形部材へ向かって押す力を調整できる構成となっていたが、楔形状のばらつきにより、制限されるトルクの値を正確に設定することができなかった。
本発明の目的は、回転クランパを利用して、特に過負荷が作用した際の制限トルクをより正確に設定し得るトルクリミッタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、
円筒状の外周面を有する軸部材と、
該軸部材の外周面に対して前記軸部材の円周方向に転動自在に接触する複数の転動体と、
該転動体を保持する保持器と、
前記軸部材に挿通される筒状体であって、内周面に前記軸部材の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなるテーパ部を有し、該テーパ部と前記軸部材の外周面との間に前記転動体を挟み込む楔空間が構成される外筒と、
前記保持器に保持される前記転動体を前記テーパ部に食い込む方向に付勢する付勢手段と、を備え、
前記軸部材と前記外筒の一方向の相対回転が、前記楔空間の前記転動体が前記外筒のテーパ部に噛み込むことで規制され、前記軸部材と前記外筒の間、または前記軸部材と前記
保持器との間のトルクの伝達を可能とし、規定値以上の過負荷が加わった場合には、前記転動体と前記円筒状部材との接触面がすべって伝達トルクの値が規定値に制限される構成のトルクリミッタであって、
前記楔空間の間隔が狭い方向への転動体の移動量を制限する規制部材を設けたことを特徴とする。
規制部材は前記保持器に係合し、前記保持器を介して前記転動体の移動量を制限する構成とすることができる。
また、規制部材は、前記転動体に直接当接する構成とすることができる。規制部材としては、外筒に設けられたねじ孔に螺合されるねじ部を有し、先端部が前記楔空間に突出して前記転動体又は保持器の一部に当接する構成で、ねじ込み量を調整することで、転動体の規制位置が調整可能とすることができる。
また、前記テーパ部は、前記軸部材の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなる第1のテーパ部と、該第1のテーパ部に対して、前記軸部材の外周面との間隔が円周方向逆方向に向かって徐々に小さくなる第2のテーパ部とを有し、軸部材と外筒の間、または前記軸部材と保持器との間の両回転方向のトルクの伝達が可能とする構成としてもよい。
前記第1のテーパ部と前記第2のテーパ部は、一つの外筒に設けられていてもよいし、外筒が前記軸部材の中心軸方向に2つ設けられ、一方の外筒に第1のテーパ部、他方の外筒に第2のテーパ部が設けられている構成としてもよい。
前記トルクの伝達は、前記軸部材と前記保持器との間でのトルク伝達であり、前記外筒との間で前記軸部材に固定された前記転動体を介して、前記軸部材と前記保持器の間でトルクが伝達される構成とすることができる。
前記保持器には、前記軸部材と中心軸が同軸のトルク伝達用の伝達軸部が設けることができる。
前記付勢手段はねじりコイルばねであり、コイル部が前記保持器の外周に装着され、一端が前記保持器に係止され、他端が前記外筒に係止されている構成とすることができるし、
前記付勢手段はねじりコイルばねを用いることができ、コイル部が前記保持器の外周に装着され、一端が前記保持器に係止され、他端が前記外筒に係止されている構成とすることができるし、2つの外筒を有する場合には、2つの外筒の間にばねを設けることで付勢する構成とすることもできる。
また、外筒に対してフリクションを与えることによって回転時に付勢する構成とすることもできる。
前記転動体は、ローラとすることが好ましい。
本発明によれば、楔空間に転動体が入り込む量を制限することで、制限トルクをより正確に設定することができる。また、転動体がスリップした後も、一定の保持力で保持することができる。
図1(A)は本発明の実施形態1に係るトルクリミッタの中心軸線に沿った断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(B)の部分拡大図、(D)は規制部材の他の形態である。 図2(A)は本発明の実施形態2に係るトルクリミッタの中心軸線に沿った断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図である。 図3(A)は本発明の実施形態3に係るトルクリミッタの中心軸線に沿った断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図である。 図4(A)は図3(A)の分解図、(B)はシャフトユニットの右側面図である。 図5(A)は本発明の実施形態4に係るトルクリミッタの中心軸線に沿った断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(A)の右側面図、(D)及び(E)はローラの規制位置の説明図である。 図6は図5のトルクリミッタにフリクションベルトを装着した図である。
以下に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るトルクリミッタ1の概略構成を示している。このトルクリミッタ1は、一方向の回転を規制してトルクを伝達する構成で、円筒状の外周面を有する軸部材10と、軸部材10の外周面に対して軸部材10の円周方向に転動自在に接触する複数の転動体としてのローラ20と、ローラ20を保持する保持器としてのリテーナ30と、軸部材10に挿通される外筒50と、を備えている。
外筒50は筒状体であって、内周面に軸部材10の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなるテーパ部40を有し、テーパ部40と軸部材10の外周面との間にローラ20を挟み込む楔空間Wが構成される。また、リテーナ30に保持されるローラ20をテーパ部40に食い込む方向に付勢する付勢手段としてのスプリング60を備えている。
この実施形態1では、軸部材10と外筒50の一方向の相対回転、図示例では、リテーナ30側から軸部材10を見た場合に、リテーナ30が時計回り方向CWへの相対回転が、楔空間Wのローラ20が外筒50のテーパ部40に噛み込むことで規制される。これにより、リテーナ30側から軸部材10へのトルクの伝達が可能となる。
そして、リテーナ30と軸部材10の間に、規定値以上の過負荷が加わった場合には、ローラ20と軸部材10との接触面がすべって伝達トルクの値が規定値に制限される構成となっている。本発明は、楔空間Wの間隔が狭い方向へのローラ20の移動量を制限する規制部材70を設け、規制トルクを制限するものである。
以下、各部の構成について、詳細に説明する。
ローラ20は円筒形状で、この実施形態では、円周方向に8つ配置され、リテーナ30に設けられた保持孔30aに保持されている。ローラ20の数は、8つより多くても少なくてもよいが、少ない場合には、少なくとも3つ以上配置することが好適である。3つ以上とすれば、軸部材10をローラで支えることができるので、外筒50が相対的に回転するときの摩擦を小さくすることができる。
リテーナ30は、円筒部31と、円筒部31の一端を閉じる円板状の端壁部32と、端壁部32から中心軸線に沿って円筒部31と反対側に突出する伝達軸部33と、を備えている。
円筒部31は、外筒50の内周と軸部材10の外周との間の環状空間に挿入され、ローラ20を保持する保持孔30aの環状列が設けられている。各保持孔30aは、中心軸線Nに対してローラ20の回転中心線が平行になるように、ローラ20の姿勢を保持している。
外筒50は、中心軸線Nを中心として、図1(B)に示すように、反時計回り方向CCWに角度が増すに従って、内面が中心軸線N側に徐々に近付くテーパ部40を8箇所備えている。このテーパ部40では、外筒50の厚さが変化しているともいえる。なお、テーパ部40においては、中心軸線Nの周りの角度が増すに従って、所定の割合で厚さが増してもよい。また、厚さの増す割合の最適値を実験により求めたり、シミュレーションにより求めたりしてもよい。
テーパ部40は、ローラ20の数に応じて形成される。このため、本実施の形態では、
中心軸線Nから見て45度毎にテーパ部40が形成される。そして、隣り合うテーパ部40との間では、中心軸線Nから外筒50の内面までの距離が急変する。
すなわち、中心軸線Nを中心とした角度が45度の範囲で徐々に厚さが増した後、元の厚さに戻る。これが中心軸線Nの周りで8回繰り返される。なお、中心軸線Nを中心とする外筒50の外径は一定である。本実施の形態では、中心軸線Nを中心としてローラ20を8つ設けているため、45度毎に外筒50の厚さが元に戻るが、ローラ20の個数に応じて、この角度を変更する。
そして、外筒50とリテーナ30との隙間に、リテーナ30の保持孔30aからローラ20の一部が突出している。ローラ20のリテーナ30からの突出量(ローラ20の外面から、リテーナ30の最も遠い箇所までの距離)は、リテーナ30の外面と外筒50の内面との距離の最小値よりも大きく、最大値よりも小さい。また、ローラ20の直径は、軸部材10の外面と外筒50の内面との距離の最小値よりも大きく、最大値よりも小さい。
外筒50は、中心軸線Nを中心として回転可能に設けられる。一方、ローラ20は、リテーナ30により中心軸線Nを中心とする回転が制限されている。すなわち、外筒50が回転することにより、ローラ20が設けられている箇所におけるリテーナ30の外面と外筒50のテーパ部40との距離が変化する。同様に、ローラ20が設けられている箇所における外筒50のテーパ部40の内面と、軸部材10の外面との距離が変化する。そして、外筒50が中心軸線Nを中心として回転すると、ローラ20がテーパ部40の内面に沿って転がる。
なお、リテーナ30の外面と外筒50の内面との間には、特に図示しないが、適宜止め輪等によって、中心軸線N方向の移動が規制される。
スプリング60は、ねじりコイルばねであり、コイル部61をリテーナ30の円筒部31外周に装着し、コイル部61の一端の第1係止部62がリテーナ30の円筒部31に係止され、他端の第2係止部63が外筒50に係止されている。第1係止部62は円筒形に巻かれたコイル部61から、中心軸線Nと直交方向に内向きに屈曲し、リテーナ30に設けられた係止穴に差し込まれている。一方、第2係止部63は中心軸線Nと平行方向に屈曲し、外筒50の端部に設けられた係止孔に係止されている。このように、スプリング60にねじりコイルばねを利用することで、リテーナ30の円筒部31の外周側のスペースを有効利用することができ、装置の小型化を図ることができる。
このスプリング60によって、外筒50は、リテーナ30に対して相対的に時計回り方向(CW)に付勢され、楔空間Wのローラ20を、楔空間Wの間隔が狭くなる方向、すなわちテーパ部40に噛み込む方向に付勢するようになっている。
規制部材70は、ローラ20に直接当接する構成で、外筒50に設けられたねじ孔52に螺合されるねじ部71を有し、先端部72が楔空間Wに突出してローラ20に当接する構成で、ねじ込み量を調整することで、ローラ20の規制位置が調整可能となっている。図示例では、規制部材70は、ねじ軸に全長に亘ってねじが形成されたセットビスが用いられ、ねじ込み量の調整位置で弛まないように、弛み止めのナット73が螺合している。
次に、本実施形態1のトルクリミッタの機能について説明する。
リテーナ30側から軸部材10側を見た状態で、リテーナ30に、中心軸線Nを中心として、図中、反時計回り方向CCWに回転する力を加えた場合、ローラ20が反時計回り方向CCWに押され、ローラ20がテーパ部40に食い込み、テーパ部40と軸部材10に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は楔空間Wを狭める方向に転がって、さらに、テーパ部40と軸部材10間に噛み込まれ、ローラ20を介して、リテーナ30からの回転トルクが、軸部材10に伝達される。
回転トルクがさらに大きくなると、楔空間Wにローラ20の食い込み量が大きくなり、接触面圧が増大していく。リテーナ30や軸部材10に作用するトルク、さらに外筒50に作用する力が許容荷重を超えると、破損するおそれがある。本実施形態1では、規制部
材70によって、楔空間W内へのローラ20の食い込み量を規制することで、伝達されるトルクが制限される。
この規制部材70によって食い込みが規制されたローラ20は、規制された位置で、テーパ部40及び軸部材10との接触面がスリップし、伝達されるトルクが制限される。この制限トルクは、ローラ20とテーパ部40及び軸部材10とのすべり摩擦力によって定まり、一定の保持力を維持することができる。
一方、リテーナ30側から軸部材10側を見た状態で、リテーナ30に、中心軸線Nを中心として、時計回り方向CWに回転する力を加えた場合、ローラ20が、時計回り方向CWに押され、楔空間Wが広くなる方向に変位し、リテーナ30からの回転トルクは軸部材10には伝達されない。
なお、この実施形態1において、規制部材70を一つのローラ20の移動量を制限する構成について説明したが、2つ以上のローラ20について移動量を制限するようにしてもよい。
また、図1(D)に示すように、規制部材170を、リテーナ30に係合させ、リテーナ30を介してローラ20の移動量を制限する構成としてもよい。すなわち、規制部材170は、外筒50に設けられたねじ孔に螺合されるねじ部を有し、先端部172が楔空間Wに突出してリテーナ30の一部に当接する構成で、ねじ込み量を調整することで、リテーナ30の規制位置が調整可能となっている。図示例では、外筒50にねじ込まれる規制部材170の先端部172の形状が、先細となる先端テーパ形状となっており、リテーナ30に、先端部172が係合するテーパ穴30bが設けられている。ねじ込み量を調整することで、先端部172がテーパ穴30bに係合する位置が変化するので、リテーナ30に保持されるローラ20規制位置を調整することが可能である。
次に、本発明の他の実施形態2乃至4について説明する。
以下の説明で、主として、上記実施形態1と異なる部分について説明し、同一の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略するものとする。
実施形態2
図2には、本発明の実施形態2に係るトルクリミッタを示している。
この実施形態2は、外筒が、軸部材10の中心軸線Nの方向に直列に2つ設けられ、一方の第1の外筒50Aに設けられた第1のテーパ部40Aは、軸部材10の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなる構成で、他方の第2の外筒50Bに設けられた第2のテーパ部40Bは、第1のテーパ部40Aに対して、軸部材10の外周面との間隔が円周方向逆方向に向かって徐々に小さくなる構成となっており、軸部材10とリテーナ30との間の両回転方向のトルクの伝達が可能となっている。
第1の外筒50Aと第2の外筒50Bは、実施形態1の外筒50と同一構成で、第1のテーパ部40Aと第2のテーパ部40Bが逆向きになるように、互いに裏返しに配置した構成となっている。
リテーナ30の円筒部31は、第1の外筒50Aと第2の外筒50Bに跨って対向するように延びており、第1の外筒50Aに対向する部分に、8つのローラ20を保持する保持孔30aの環状列が、第2の外筒50Bに対向する部分に、ローラ20を保持する保持孔30aの環状列が設けられている。
第1の外筒50Aは、第1スプリング60Aによって、リテーナ30に対して相対的に時計回り方向CW、すなわち第1楔空間W1の間隔が狭くなり、ローラ20が第1のテーパ部40Aに噛み込む方向に付勢するようになっている。
一方、第2の外筒50Bは、第2スプリング60Bによって、リテーナ30に対して相対的に反時計回り方向CCW、すなわち、第2楔空間Wの間隔が狭くなり、第2のテーパ部40Bに噛み込む方向に付勢するようになっている。
これら第1スプリング60A、第2スプリング60Bの構造も、実施形態1のスプリン
グ60と同一構成で、裏表を互いに逆向きに装着することにより、回転付勢方向を逆向きにしている。
そして、この実施形態2では、第1の外筒50A及び第2の外筒50Bのそれぞれに、各第1楔空間W1及び第2楔空間W2の間隔が狭い方向へのローラ20の移動量を制限する第1規制部材70A及び第2規制部材70Bを設け、それぞれの回転方向の伝達トルクを制限するようになっている。
第1規制部材70A及び第2規制部材70Bも、実施形態1の規制部材70と全く同一の構成である。
次に、本実施形態2のトルクリミッタの機能について説明する。
まず、図2(B)に示すように、リテーナ30側から軸部材10側を見た状態で、リテーナ30に、中心軸線Nを中心として、反時計回り方向CCWに回転する力を加えた場合、ローラ20が反時計回り方向CCWに押され、ローラ20が第1のテーパ部40Aに食い込み、第1のテーパ部40と軸部材10に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は第1楔空間W1を狭める方向に転がって、さらに、テーパ部40と軸部材10間に噛み込まれ、ローラ20を介して、リテーナ30からの反時計回り方向CCWの回転トルクが、軸部材10に伝達される。また、規制部材70によって、楔空間W内へのローラ20の食い込み量を規制することで、伝達されるトルクが所定値に制限される。
次に、図2(C)に示すように、リテーナ30側から軸部材10側を見た状態で、リテーナ30に、中心軸線Nを中心として、時計回り方向CWに回転する力を加えた場合、ローラ20が時計回り方向CWに押され、ローラ20が第2の外筒5050Bの第2のテーパ部40Bに食い込み、第2のテーパ部40Bと軸部材10に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は第2楔空間Wを狭める方向に転がって、さらに、第2のテーパ部40Bと軸部材10間に食い込み、ローラ20を介して、リテーナ30からの時計回り方向CWの回転トルクが、軸部材10に伝達される。
そして、第2規制部材70Bによって、楔空間W内へのローラ20の食い込み量を規制することで、伝達されるトルクが所定値に制限される。
以上説明したように、本実施形態2によれば、第1の外筒50Aと第2の外筒50Bによって、リテーナ30からの正逆両回転方向の回転トルクを軸部材10に伝達することができ、さらに、各回転方向について過大なトルク伝達を阻止することができる。
実施形態3
図3及び図4には、本発明の実施形態3に係るトルクリミッタを示している。
この実施形態3は、実施形態2と同様に、外筒が中心軸線Nの方向に直列に2つ設けられた例であるが、第1の外筒50Aと第2の外筒50Bを、一つのスプリング360によって、リテーナ330に対して相対的に時計回り方向CWと反時計回り方向CCWに回転付勢するようにしたものである。
また、軸部材310には、動力伝達部材としてのピニオンギア312が装着され、リテーナ330には、円筒部331の内側にボス部334が設けられている点、伝達軸部333が別体構成となっている。
まず、スプリングについて説明する。
このスプリング360もねじりコイルばねであり、コイル部361を第1の外筒50Aと第2の外筒50Bの外周に跨って装着し、コイル部361の一端の第1係止部362が第1の外筒50Aに係止され、他端の第2係止部363が第2の外筒50Bに係止されている。コイル部361は、第1の外筒50Aと第2の外筒50Bとの間に隙間を有するように装着され、第1係止部362は円筒形に巻かれたコイル部361から、中心軸線Nと直交方向に内向きに屈曲し、第1の外筒50Aの外周面に開口する係止穴に差し込まれている。一方、第2係止部363も中心軸線Nと直交方向に屈曲し、第2の外筒50Bの外
周面に開口する係止孔に係止されている。
このスプリング360によって、第1の外筒50Aは、リテーナ330に対して相対的に時計回り方向CW、すなわち第1楔空間W1の間隔が狭くなり、ローラ20が第1のテーパ部40Aに噛み込む方向に付勢するようになっている。また、第2の外筒50Bは、リテーナ30に対して相対的に反時計回り方向CCW、すなわち、第2楔空間W2の間隔が狭くなり、第2のテーパ部40Bに噛み込む方向に付勢するようになっている。
このようにすれば、スプリング360が一つですみ、部品点数の削減を図ることができる。
軸部材310一方の端面には、四角形状の接続穴311が設けられ、ピニオンギア312の片面から突出する中央凸部313が、ワッシャ―314を介して接続されている。また、軸部材310の他方の端面には、リテーナ330のボス部334が挿入される中央凹部315が設けられている。
リテーナ330は、円筒部331と、円筒部331の一端を閉じるように設けられる円板状の端壁部332を備えている。この実施形態3では、伝達軸部333は別体構成で、伝達軸部333の端部には連結用凸部333aが突出しており、円板状の端壁部332には、この連結用凸部333aが嵌合する嵌合凹部334aが開口するボス部334が設けられている。
そして、この実施形態3でも、第1の外筒50A及び第2の外筒50Bのそれぞれに、各第1楔空間W1及び第2楔空間W2の間隔が狭い方向へのローラ20の移動量を制限する第1規制部材70A及び第2規制部材70Bが設けされ、それぞれの回転方向の伝達トルクを制限するようになっている。第1規制部材70A及び第2規制部材70Bも、実施形態1の規制部材70と全く同一の構成である。
次に、本実施形態3のトルクリミッタの機能について説明する。
まず、図3(B)に示すように、リテーナ330側から軸部材310側を見た状態で、リテーナ330に、中心軸線Nを中心として、反時計回り方向CCWに回転する力を加えた場合、ローラ20が反時計回り方向CCWに押され、ローラ20が第1のテーパ部40Aに食い込み、第1のテーパ部40Aと軸部材10に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は第1楔空間Wを狭める方向に転がって、さらに、第1のテーパ部40Aと軸部材10間に噛み込まれ、ローラ20を介して、リテーナ30からの反時計回り方向CCWの回転トルクが、軸部材10に伝達される。また、第1規制部材70Aによって、第1楔空間W1内へのローラ20の食い込み量を規制することで、伝達されるトルクが所定値に制限される。
次に、図3(C)に示すように、リテーナ330側から軸部材310側を見た状態で、リテーナ330に、中心軸線Nを中心として、時計回り方向CWに回転する力を加えた場合、ローラ20が時計回り方向CWに押され、ローラ20が第2の外筒50Bの第2のテーパ部40Bに食い込み、第2のテーパ部40Bと軸部材310に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は第2楔空間W2を狭める方向に転がって、さらに、第2のテーパ部40Bと軸部材10間に食い込み、ローラ20を介して、リテーナ330からの時計回り方向CWの回転トルクが、軸部材310に伝達される。
そして、第2規制部材70Bによって、楔空間W内へのローラ20の食い込み量を規制することで、伝達されるトルクが所定値に制限される。
実施形態4
図5および図6には、本発明の実施形態4に係るトルクリミッタを示している。
この実施形態4は、一つの外筒450で正逆両回転方向の回転トルクを伝達する点、付勢手段としてフリクションベルト490が用いられている点、規制部材としてトルクリミ
ットピン470を有する点で、上記実施形態と相違している。
以下、各構成部材について、詳細に説明する。
外筒450はリング状の部材で、一つの外筒450の内周に、第1のテーパ部440Aと第2のテーパ部440Bが設けられている。第1のテーパ部440Aは、軸部材410の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなり、軸部材410との間に第1楔空間W1を構成する。第2のテーパ部40Bは、第1のテーパ部40Aに対して、軸部材10の外周面との間隔が円周方向逆方向に向かって徐々に小さくなり軸部材410との間に第2楔空間W2を構成する。
第1のテーパ部440Aと第2のテーパ部440Bは、ローラ20の中立位置に対して円周方向両側に隣接して設けられるもので、8つのローラに対して、8か所の第1のテーパ部440Aと、8カ所の第2のテーパ部440Bが設けられている。そして、自由状態では、中立バネ460によって、ボールが第1のテーパ部440Aと第2のテーパ部440Bの境界に位置する中立位置に保持されるようになっている。
また、付勢手段としてのフリクションベルト490は、図6に示すように、外筒450の外周を挟むように2枚設けられている。各フリクションベルト490は、外筒450の半円周に沿って、外筒450の外周よりも若干曲率半径が大きい円弧部491と、円弧部491から外筒450の半径方向外方に向かって屈曲して延びる第1端部492と、第2端部493とを備えている。一方の第1端部492は、ねじ部材によって、L字状のブラケット494の起立片495に固定され、第2端部493は支持片496に固定されている。
そして、一方のフリクションベルト490の第1端部492のブラケット494の起立片495と他方のフリクションベルト490の第2端部493の支持片496とを対向させ、ねじ部材497によって、対向する起立片495と支持片496とを連結し、その間隔を調整することで、外筒450を挟み込む一対の円弧部491、491と外筒450外周面との接触摩擦力を調整するようになっている。
このフリクションベルト490によって、外筒450の外周面に摩擦力が作用し、リテーナ430に回転力が作用した場合に、回転力の反力がローラ20作用してローラ20を第1のテーパ部440Aあるいは第2のテーパ部440Bに対して付勢することになる。
次に、トルクリミットピン470による、リテーナ430の移動量の制限機構について説明する。
まず、リテーナ430について説明すると、このリテーナ430は、円筒部431と、円筒部431の一端を閉じるように設けられる円板状の端壁部432と、端壁部432の中央部から前記円筒部431の内側に突出するボス部434と、端壁部432の中央部からボス部434と反対側に突出する入力軸435とを備えている。この入力軸435からボス部434にかけて、実施形態3のような伝達軸部が嵌合する嵌合凹部435aが設けられ、入力軸435の端面に開口している。また、ボス部434の先端部には、ボス部434よりも小径の断面円形状の凸部436が突出している。
端壁部432の外径端は円筒部431の外周よりも大径で、円筒部431の外周よりも外方に突出して外筒450の一方の端面に当接している。一方、円筒部431の先端部には、ワッシャ状の端板437が固定されている。この端板437の内径は軸部材410の外径より若干大径となっている。また、外径は、円筒部431の外径よりも大径で、外筒450の外径とほぼ同一径となっており、端板437が外筒450の他方の端面を覆うように張り出している。
この端板437によって覆われる外筒450の端面には、トルクリミットピン470と、中立バネのバネ固定ピン480が突設されている。トルクリミットピン470とバネ固定ピン480は、互いに180度反対側に配置されている。
端板437には、トルクリミットピン470に対応する部分に、切欠き438が設けられている。切欠き438の、円周方向の幅は、トルクリミットピン470よりも大きく、ローラ20が中立位置において、トルクリミットぴん470は、切欠き438の円周方向中央に位置する。したがって、リテーナ430は、切欠き438の、周方向一方の端辺438aと、他方の端辺438bが、トルクリミットピン470に当接する間の距離だけ、外筒450に対して周方向に相対変位可能となっている。したがって、リテーナ430に保持されたローラ20は、中立位置から、このトルクリミットピン470が切欠き438の端辺438a、438bに当接範囲だけ、第1楔空間W1あるいは第2楔空間W2に食い込む量が制限されることになる。
次に、中立バネ460による中立位置の保持機構について説明する。
端板437には、バネ固定ピン480に対応する部分が、直線状にカットされている。このカットされた円弧領域の中央にバネ固定ピン480が位置している。中立バネ460は、くの字形状に屈曲したバネ部材によって構成され、中央の屈曲部がバネ固定ピンに係合する凹部461が設けられ、凹部461から左右に延びる一対のバネ片462,462が、端板437の直線状のカット辺部439に向けて延び、先端がカット辺部439に圧接し、バネ片462、462のばね力によって、リテーナ430を中立位置に保持している。
軸部材410の一端には、出力軸412が突出しており、軸部材410の他端には、リテーナ430のボス部434が挿入される中央凹部415が設けられている。中央凹部415の奥端面には、リテーナ430のボス部434の端面に設けられる凸部436が嵌合する凹部416が設けられている。
また、出力軸412には、不図示の出力部材が連結される連結穴417が開口している。
次に、本実施形態4のトルクリミッタの機能について説明する。
まず、リテーナ430側から軸部材410側を見た状態で、リテーナ430に、中心軸線Nを中心として、反時計回り方向CCWに回転する力を加えた場合、図5(D)に示すように、ローラ20が反時計回り方向CCWに押され、ローラ20が第1のテーパ部440Aに食い込み、第1のテーパ部440と軸部材10に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は第1楔空間W1を狭める方向に転がって、さらに、第1のテーパ部40Aと軸部材410間に食い込み、ローラ20を介して、リテーナ430からの反時計回り方向CCWの回転トルクが、軸部材10に伝達される。そして、過大なトルクが作用した場合、トルクリミットピン470が切欠き438の一方の端辺438aに当接し、第1楔空間W1内へのローラ20の食い込み量が規制され、伝達されるトルクが所定値に制限される。
次に、図5(E)に示すように、リテーナ430側から軸部材410側を見た状態で、リテーナ430に、中心軸線Nを中心として、時計回り方向CWに回転する力を加えた場合、ローラ20が時計回り方向CWに押され、ローラ20が第2のテーパ部440Bに食い込み、第2のテーパ部440Bと軸部材410に接するローラ20の接触面圧が増大する。この接触面圧の増大により、ローラ20は第2楔空間W2を狭める方向に転がって、さらに、第2のテーパ部440Bと軸部材410間に食い込み、ローラ20を介して、リテーナ430からの時計回り方向CWの回転トルクが、軸部材410に伝達される。
そして、過大なトルクが作用した場合、トルクリミットピン470が切欠き438の一方の端辺438bに当接し、第2楔空間W2内へのローラ20の食い込み量が規制され、伝達されるトルクが所定値に制限される。
このように、本実施形態4のように、トルクリミットピン470をリテーナ430に係合させ、リテーナ430を介してローラ20の移動量を制限する構成とすれば、ローラ20を傷つけるおそれがない。
なお、上記実施形態では、転導体としてローラを例示しているが、ローラに限定されるものではなく、ボール等を用いてもよい。ただ、ローラを用いることで、接触面積が大きくなり、より大きなトルクの伝達が可能となる。
なお、本実施の形態係る各部材の材料は金属としてもよいし、一部または全部の材料を樹脂としてもよい。
1 トルクリミッタ
10 軸部材
30 リテーナ、30a 保持孔、30b テーパ穴
31 円筒部、32 端壁部、33 伝達軸部
40 テーパ部、40A 第1のテーパ部、40B 第2のテーパ部
50 外筒、50A 第1の外筒、50B 第2の外筒、52 ねじ孔
60 スプリング(付勢手段)、60A、60B 第1、第2スプリング
61 コイル部、62 第1係止部、63 第2係止部
70 規制部材、70A 第1規制部材、70B 第2規制部材
71 ねじ部、72 先端部、73 ナット
170 規制部材、172 先端部
310 軸部材、311 接続穴、312 ピニオンギア
330 リテーナ
331 円筒部、332 端壁部、333 伝達軸部
334 ボス部、334a 嵌合凹部
360 スプリング
361 コイル部、362 第1係止部、363 第2係止部
410 軸部材
412 出力軸
430 リテーナ(保持部材)
431 円筒部、432 端壁部、434 ボス部、435 入力軸
437 端板、
438 切欠き、438a 端辺、438b 端辺
439 カット辺部
440A 第1のテーパ部、440B 第2のテーパ部
450 外筒
460 中立バネ
470 トルクリミットピン
480 バネ固定ピン
490 フリクションベルト、
491 円弧部、492 第1端部、493 第2端部
494 ブラケット、495 起立片、496 支持片
497 :ねじ部材
CW 時計回り方向、CCW 反時計回り方向
N 中心軸線
W 楔空間、W1 第1楔空間、W2 第2楔空間

Claims (11)

  1. 円筒状の外周面を有する軸部材と、
    該軸部材の外周面に対して前記軸部材の円周方向に転動自在に接触する複数の転動体と、
    該転動体を保持する保持器と、
    前記軸部材に挿通される筒状体であって、内周面に前記軸部材の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなるテーパ部を有し、該テーパ部と前記軸部材の外周面との間に前記転動体を挟み込む楔空間が構成される外筒と、
    前記保持器に保持される前記転動体を前記テーパ部に食い込む方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記軸部材と前記外筒の一方向の相対回転が、前記楔空間の前記転動体が前記外筒のテーパ部に噛み込むことで規制され、前記軸部材と前記外筒の間、または前記軸部材と前記保持器との間のトルクの伝達を可能とし、規定値以上の過負荷が加わった場合には、前記転動体と前記円筒状部材との接触面がすべって伝達トルクの値が規定値に制限される構成のトルクリミッタであって、
    前記楔空間の間隔が狭い方向への転動体の移動量を制限する規制部材を設けたことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 前記規制部材は前記保持器に係合し、前記保持器を介して前記転動体の移動量を制限する構成である請求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 前記規制部材は、前記転動体に直接当接する構成となっている請求項1に記載のトルクリミッタ。
  4. 前記規制部材は前記外筒に設けられたねじ孔に螺合されるねじ部を有し、先端部が前記楔空間に突出して前記転動体又は保持器の一部に当接する構成で、ねじ込み量を調整することで、前記転動体の規制位置が調整可能となっている請求項2又は3に記載のトルクリミッタ。
  5. 前記テーパ部は、前記軸部材の外周面との間隔が円周方向一方向に向かって徐々に小さくなる第1のテーパ部と、該第1のテーパ部に対して、前記軸部材の外周面との間隔が円周方向逆方向に向かって徐々に小さくなる第2のテーパ部とを有し、
    前記軸部材と外筒の間、または前記軸部材と保持器との間の両回転方向のトルクの伝達が可能となっている請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトルクリミッタ。
  6. 前記第1のテーパ部と前記第2のテーパ部は、一つの外筒に設けられている請求項5に記載のトルクリミッタ。
  7. 前記外筒は前記軸部材の中心軸方向に2つ設けられ、一方の外筒に第1のテーパ部、他方の外筒に第2のテーパ部が設けられている請求項5に記載のトルクリミッタ。
  8. 前記トルクの伝達は、前記軸部材と前記保持器との間でのトルク伝達であり、前記外筒との間で前記軸部材に固定された前記転動体を介して、前記軸部材と前記保持器の間でトルクが伝達される請求項1乃至7のいずれか1項に記載のトルクリミッタ。
  9. 前記保持器には、前記軸部材と中心軸が同軸のトルク伝達用の伝達軸部が設けられている請求項8に記載のトルクリミッタ。
  10. 前記付勢手段はねじりコイルばねであり、コイル部が前記保持器の外周に装着され、一
    端が前記保持器に係止され、他端が前記外筒に係止されている請求項1乃至9のいずれかの1項に記載にトルクリミッタ。
  11. 前記転動体は、ローラである請求項1乃至10のいずれか1項に記載にトルクリミッタ。
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