JP2017172632A - 歯車及び動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達機構の組み立てが簡単になる歯車及び動力伝達機構を提供する。【解決手段】駆動歯車10は、歯面13から突出または陥入する係合部16を有する。係合部16は、歯面13において基準ピッチ円CAと歯底円CBとの間に配置されて、駆動歯車10に噛み合う従動歯車20の被係合部26に係合する。【選択図】図4

Description

本発明は、歯車及び一対の歯車を含む動力伝達機構に関する。
歯車を介して回転動力を伝達する動力伝達機構が知られている。このような動力伝達機構では、動力伝達が効率よく行われるように、互いに噛み合わせる歯車の軸間距離が高精度に調整されて各歯車が配置される。歯車の歯の構造は、特許文献1または特許文献2に示されるように様々なものがあるが、歯の構造に関わらず、歯車の軸間距離の調整は必要である。
特開2013−36500号公報 特開2014−77501号公報
しかし、歯車の軸間距離を高精度に調整することは手間がかかる。一方、歯車を支持する各部品の寸法精度を高めることにより、調整の手間を軽減することができるが、各部品の寸法精度を高めると各部品の製造コストが増大する。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、動力伝達機構の組み立てが簡単になる歯車及び動力伝達機構を提供する。
(1)上記課題を解決する歯車は、駆動歯車であり、歯面から突出または陥入する係合部を有し、前記係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯底円との間に配置されて、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車の被係合部に係合する。
この構成によれば、駆動歯車と、被係合部を有する従動歯車とが噛み合わされる動力伝達機構において、駆動歯車の係合部と従動歯車の被係合部とが係合する。このとき、この係合に基づいて駆動歯車及び従動歯車が移動して、駆動歯車と従動歯車との間の中心軸間距離が調整される。すなわち、駆動歯車と従動歯車との噛み合いに基づいて駆動歯車と従動歯車との中心軸間距離が自動的に調整される。したがって、この駆動歯車によれば、動力伝達機構の組み立て時に、駆動歯車と従動歯車との間の中心軸間距離を高精度に調整する必要がないため、駆動歯車を含む動力伝達機構の組み立てが簡単になる。
(2)上記課題を解決する歯車は、従動歯車であり、歯面から突出または陥入する被係合部を有し、前記被係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯先円との間に配置されて、前記従動歯車に噛み合う駆動歯車に係合部に係合する。
上述と同様の理由により、この従動歯車によれば、動力伝達機構の組み立て時に、駆動歯車と従動歯車との間の中心軸間距離を精確に設定する必要がないため、従動歯車を含む動力伝達機構の組み立てが簡単になる。
(3)上記課題を解決する動力伝達機構は、駆動歯車と、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを有し、前記駆動歯車は、歯面から突出または陥入する係合部を有し、前記係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯底円との間に配置されて、前記従動歯車の被係合部に係合し、前記従動歯車は、歯面から突出または陥入する前記被係合部を有し、前記被係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯先円との間に配置されて、前記駆動歯車に前記係合部に係合し、前記駆動歯車と前記従動歯車とは互いに噛み合う。
この構成によれば、上述と同様の理由により、動力伝達機構の組み立て時に駆動歯車と従動歯車との間の中心軸間距離を精確に設定する必要がないため、動力伝達機構の組み立てが簡単になる。
(4)上記動力伝達機構において、前記駆動歯車の係合部及び前記従動歯車の被係合部は、歯幅に亘るように構成される。
上記構成によれば、歯面から陥入する係合部または被係合部は、歯の端面に開口する。このため、係合部または被係合部に潤滑油が溜まって滞ることが抑制され、潤滑油の流通が促進される。なお、この構成は、粘度が高い潤滑油が使われる動力伝達機構車に有用である。
上記歯車によれば、その歯車を有する動力伝達機構の組み立てが簡単になる。上記動力伝達機構は簡単に組み立てられる。
動力伝達機構の模式図。 駆動歯車の斜視図。 従動歯車の斜視図。 駆動歯車と従動歯車との噛み合い構造を示す模式図。 駆動歯車と従動歯車との噛み合い動作を示す模式図。 駆動歯車と従動歯車との噛み合い動作を示す模式図。
図1〜図6を参照して、動力伝達機構の一例を説明する。なお、図1〜図6に示される矢印(円弧を含む矢印)は、歯車の回転方向を示す。
図1に示されるように、動力伝達機構1は、ベース部材2と、ベース部材2に固定される第1支持部材3と、ベース部材2に固定される第2支持部材6と、駆動歯車10と、駆動歯車10に噛み合う従動歯車20とを備える。
第1支持部材3は、締結部材5でベース部材2に取り付けられる。第1支持部材3には、駆動歯車10に取り付けられる回転軸4を受ける軸受3aが設けられる。第2支持部材6は、締結部材8でベース部材2に取り付けられる。第2支持部材6には、従動歯車20に取り付けられる回転軸7を受ける軸受6aが設けられる。
駆動歯車10と従動歯車20とは、それぞれの基準ピッチ円CA,CDが接するように噛み合わされる。具体的には、駆動歯車10の回転軸4が第1支持部材3の軸受3aに挿通され、従動歯車20の回転軸7が第2支持部材6の軸受6aに挿通された状態で、第1支持部材3と第2支持部材6の位置が調整される。そして、この位置調整により、駆動歯車10と従動歯車20との噛み合いが適切となるようにされる。
駆動歯車10には、モータ等の回転動力が伝達される。例えば、駆動歯車10の回転軸4にモータ等の回転動力が直接または歯車を介して伝達される。従動歯車20は、駆動歯車10の回転に伴って回転する。
なお、以下では、実施形態の説明の簡略化のため、駆動歯車10は、一方向(以下、これを「回転方向」という。)にだけ回転することとする。また、互いに噛み合っている2つの歯12,22の接点が、各歯車の中心点を通る中心線LC上にあるときの歯12,22の位置を「基準噛合位置」という(図6参照)。また、駆動歯車10の基準ピッチ円CAと従動歯車20の基準ピッチ円CDとが接するように適切に駆動歯車10と従動歯車20とが配置されているときの、駆動歯車10の中心点と従動歯車20の中心点との間の距離を「設定中心距離」という。また、駆動歯車10の中心点と従動歯車20の中心点との間の距離(以下、「中心軸間距離」という。)が設定中心距離に設定されているときの、駆動歯車10及び従動歯車20の位置を適正位置という。
図2及び図4を参照して、駆動歯車10を説明する。
駆動歯車10は、本体部11と、本体部11の周りに等間隔に配置される複数の歯12とを備える。回転方向側の歯面13には、基準ピッチ円CAと歯底円CBとの間に係合部16が設けられている。
歯面13の一部は、インボリュート曲線に沿うように構成される。例えば、歯面13において係合部16の径方向外方端から所定位置までの範囲が、インボリュート曲線に沿うように構成される。そして、歯面13において所定位置よりも外側の範囲は、インボリュート曲線よりも内側に設定される曲線に沿うように構成される。このように回転方向側の歯面13の一部がインボリュート曲線に沿うように構成されている場合、係合部16の係合面17は、歯面13において、次の要件を充たす位置に配置される。すなわち、係合部16の係合面17の外形線(回転軸4方向からみた係合部16の外形線)は、歯12が基準噛合位置よりも上流側(すなわち噛合い前の位置)の所定の位置に配置されているときに、インボリュート曲線を構成するための2つの基礎円CX,CYの共通接線LAに交差する(図4参照)。
係合部16は、従動歯車20の被係合部26に噛み合うように構成される。係合部16は、回転方向側の歯面13から突出または陥入するように構成される。
図2には、歯面13から突出する係合部16が示されている。回転軸4方向からみた係合部16の外形は、曲線を含む。例えば、係合部16において、歯面13に接続される部分は、徐々に歯面13に沿う曲線として構成される。係合部16において歯面13から最も離れている係合先端部18は、弧状に構成される。係合部16の高さは、駆動歯車10と従動歯車20との噛み合いが阻害されないように設定される。ここで、係合部16の高さとは、歯面13に平行であって係合部16の係合先端部18の1点で交わる線と、歯面13との間の離間距離として規定される。
また、係合部16は、歯幅に亘るように構成される。係合部16が切削または成形により簡単に形成できるからである。係合部16の係合面17は、回転軸4に平行な複数の線が連続した連続面として構成される。
係合面17は、第1面17aと第2面17bとを有する。
第1面17aは、係合面17における歯底側から係合先端部18側までの部分であり、従動歯車20の被係合部26の第1面27aに接触する。
第2面17bは、係合面17における係合先端部18側から歯先側までの部分であり、従動歯車20の被係合部26の第2面27bに接触する。なお、係合面17における第1面17a及び第2面17b以外の部分は、従動歯車20の係合面27に接触しないことが好ましい。駆動歯車10と従動歯車20との円滑な回転を阻害しないようにするためである。
図3及び図4を参照して、従動歯車20を説明する。
従動歯車20は、本体部21と、本体部21の周りに等間隔に配置される複数の歯22とを備える。回転方向と反対方向側(以下、「反回転方向側」という。)の歯面24には、基準ピッチ円CDと歯先円CEとの間に被係合部26が設けられている。
歯面24の一部は、インボリュート曲線に沿うように構成される。例えば、歯面24において被係合部26の径方向内方端から歯底側の所定位置までの範囲が、インボリュート曲線に沿うように構成される。そして、歯面24において被係合部26の径方向外方端から歯先までの範囲は、インボリュート曲線よりも内側に設定される所定曲線に沿うように構成される。所定曲線は、駆動歯車10の歯12と従動歯車20の歯22との噛合いにおいて歯面24が駆動歯車10の係合部16に接触しないように構成される。このように反回転方向側の歯面24の一部がインボリュート曲線に沿うように構成されている場合、被係合部26の係合面27は、歯面24において、次の要件を充たす位置に配置される。すなわち、被係合部26の係合面27の外形線(回転軸7方向からみた被係合部26の外形線)は、歯22が基準噛合位置よりも上流側(すなわち噛合い前の位置)の所定の位置に配置されているときに、インボリュート曲線を構成するための2つの基礎円CX,CYの共通接線LAに交差する(図4参照)。
被係合部26は、駆動歯車10の係合部16に噛み合うように構成される。被係合部26は、反回転方向側の歯面24から突出または陥入するように構成される。なお、被係合部26は、駆動歯車10の係合部16が突出するときには陥入するように構成され、逆に、駆動歯車10の係合部16が陥入するときには突出するように構成される。
図3には、歯面24から陥入する被係合部26が示されている。回転軸7方向からみた被係合部26の外形は、曲線を含む。例えば、被係合部26において、歯面24に接続される部分は、徐々に歯面24に沿う曲線として構成される。被係合部26において歯面24から最も離れている係合先端部28(谷の最も深い部分)は、弧状に構成される。
また、被係合部26は、歯幅に亘るように構成される。被係合部26が切削または成形により簡単に形成できるからである。被係合部26の係合面27は、回転軸7に平行な複数の線が連続した連続面として構成される。
係合面27は、第1面27aと第2面27bとを有する。
第1面27aは、係合面27における歯先側から係合先端部28側までの部分であり、駆動歯車10の係合部16の第1面17aに接触する。
第2面27bは、係合面27における係合先端部28側から歯底側までの部分であり、駆動歯車10の係合部16の第2面17bに接触する。なお、係合面27における第1面27a及び第2面27b以外の部分は、駆動歯車10の係合面17に接触しないことが好ましい。駆動歯車10と従動歯車20との円滑な回転を阻害しないようにするためである。
図4を参照して、駆動歯車10の係合部16の係合面17と従動歯車20の被係合部26の係合面27との関係を説明する。
駆動歯車10と従動歯車20とが適正位置に配置されているとき、係合面27の第1面27aは、駆動歯車10の係合部16と従動歯車20の被係合部26との噛み合い始めにおいて、駆動歯車10の係合面17の第1面17aに接触する。このとき、係合面27の第2面27bと駆動歯車10の係合面17の第2面17bとの間には隙間(以下、「係合部間隙間SX」という。)が生じている(図4の実線参照)。
係合面27の第2面27bは、駆動歯車10の係合部16と従動歯車20の被係合部26との噛み合いの終わりにおいて、駆動歯車10の係合面17の第2面17bに接触する。このとき、係合面27の第1面27aと駆動歯車10の係合面17の第1面17aとの間には隙間(以下、「係合部間隙間SY」という。)が生じている。このような係合部間隙間SX,SYが設けられるように係合部16及び被係合部26が構成されることで、駆動歯車10と従動歯車20とが円滑に回転する。
図5及び図6を参照して、駆動歯車10と従動歯車20との噛み合い動作を説明する。なお、ここでは、図5及び図6の矢印Aの歯12及び矢印Bの歯22に着目して説明する。図5は、図4の縮小図であり、図4と同じ状態を示している。
駆動歯車10の歯12が、基準噛合位置に向かって移動すると、歯12と、この歯12に噛み合う歯22とが互いに接近する。そして、歯12の係合部16が共通接線LA上に至ると、歯12の係合部16と歯22の被係合部26とが係合する(図5参照)。具体的には、係合部16の第1面17aと被係合部26の第1面27aとが接触する。このとき、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離が、設定中心距離よりも大きいとき、係合部16の第1面17aと被係合部26の第1面27aとの間の押圧力が大きくなる。このため、駆動歯車10の歯12には従動歯車20側に向かう力が作用し、従動歯車20の歯22には駆動歯車10側に向かう力が作用する。すなわち、駆動歯車10と従動歯車20との間に引力が作用する。この結果、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離が設定中心距離に近づく。
一方、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離が、上述の係合部間隙間SXが無い状態になる程度に設定中心距離よりも小さいとき、係合部16の第2面17bと被係合部26の第2面27bとの間の押圧力が大きくなる。このため、駆動歯車10の歯12には従動歯車20から離れる方向の力が作用し、従動歯車20の歯22には駆動歯車10から離れる方向の力が作用する。すなわち、駆動歯車10と従動歯車20との間に斥力が作用する。この結果、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離が、設定中心距離に近づく。以上のように、駆動歯車10の係合部16と従動歯車20の被係合部26との係合により、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離が設定中心距離に近づき、駆動歯車10及び従動歯車20は適正位置に配置されるようになる。そして、駆動歯車10及び従動歯車20の位置の適正化は、駆動歯車10の回転とともに生じる歯12と歯22の噛み合い毎に行われるため、駆動歯車10及び従動歯車20の回転中は、駆動歯車10及び従動歯車20の配置状態は適正位置で維持されるようになる。
図6に示されるように、駆動歯車10の歯12が基準噛合位置に位置すると、駆動歯車10の歯面13と従動歯車20の歯面24とが接触する。すなわち、回転力の伝達効率が高いところでは、駆動歯車10の歯面13と従動歯車20の歯面24とが接触する。
駆動歯車10の歯12と従動歯車20の歯22との噛み合い始めにおいて、上述したように係合部16と被係合部26との係合により駆動歯車10と従動歯車20とが適正位置に配置されるようになるため、その後、駆動歯車10の歯面13と従動歯車20の歯面24との接点は共通接線LA上を移動する。このようにして、駆動歯車10から従動歯車20へ回転動力が効率よく伝達される。
動力伝達機構1の作用を説明する。
上述のように、動力伝達機構1では、駆動歯車10の歯12と従動歯車20の歯22の噛み合いにおいて、駆動歯車10の係合部16と従動歯車20の被係合部26とが係合する。この係合により、駆動歯車10と従動歯車20とが適正位置に配置されるようになる。すなわち、駆動歯車10と従動歯車20とが回転することに基づいて自動的に駆動歯車10の位置と従動歯車20の位置が調整される。
本実施形態の効果を説明する。
(1)駆動歯車10は、歯面13から突出する係合部16を有する。係合部16は、歯面13において基準ピッチ円CAと歯底円CBとの間に配置されて、従動歯車20の被係合部26に係合する。
この構成によれば、駆動歯車10の係合部16と従動歯車20の被係合部26とが係合する。このとき、この係合に基づいて駆動歯車10及び従動歯車20が移動して、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離が調整される。すなわち、駆動歯車10と従動歯車20との噛み合いに基づいて駆動歯車10と従動歯車20との中心軸間距離が自動的に調整される。したがって、この駆動歯車10によれば、動力伝達機構1の組み立て時に、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離を高精度に調整する必要がないため、駆動歯車10を含む動力伝達機構1の組み立てが簡単になる。
(2)従動歯車20は、歯面24から陥入する被係合部26を有する。被係合部26は、歯面24において基準ピッチ円CDと歯先円CEとの間に配置されて、駆動歯車10に係合部16に係合する。上述と同様の理由により、この従動歯車20によれば、動力伝達機構1の組み立て時に、駆動歯車10と従動歯車20との間の中心軸間距離を精確に設定する必要がないため、従動歯車20を含む動力伝達機構1の組み立てが簡単になる。
(3)動力伝達機構1は、上述の駆動歯車10と上述の従動歯車20とを有する。この構成によれば、上述(1)及び(2)と同様の効果が得られる。
(4)動力伝達機構1において、駆動歯車10の係合部16及び従動歯車20の被係合部26は、歯幅にわたるように構成される。すなわち、被係合部26は、歯22の端面25に開口する。このため、被係合部26に潤滑油が溜まって滞ることが抑制され、潤滑油の流通が促進される。なお、この構成は、粘度が高い潤滑油が使われる動力伝達機構1に有用である。
<その他の実施形態>
・実施形態では、駆動歯車10の係合部16及び従動歯車20の被係合部26は、歯幅方向の一方の端面15,25から他方の端面15,25まで亘るように構成されているが、これを次のように変更することができる。
駆動歯車10の係合部16の両端(歯幅方向における両端)及び従動歯車20の被係合部26の両端(歯幅方向における両端)は、それぞれの歯12,22における両端よりも中心側に位置する。具体的には、駆動歯車10の係合部16は、歯幅方向(回転軸4に沿う方向)において歯12の一方の端面15よりも内側位置101から歯12の他方の端面15よりも内側位置102までの間に設けられる(図2参照)。同様に、従動歯車20の被係合部26は、歯幅方向(回転軸7に沿う方向)において歯22の一方の端面25よりも内側位置201から歯22の他方の端面25よりも内側位置202までの間に設けられる。すなわち、陥入構造とされる被係合部26は、歯面にのみ開口し、端面25に開口しない。すなわち、被係合部26は孔構造となる。この構造では、潤滑剤が被係合部26に溜まり易くなるため、潤滑剤不足が抑制される。この構成は、粘度が低い潤滑油が使われる動力伝達機構1に有用である。
なお、この技術は、次の技術思想として表現されることを付記する。すなわち、駆動歯車と、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを有し、前記駆動歯車は、歯面から突出または陥入する係合部を有し、前記係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯底円との間に配置されて、前記従動歯車の被係合部に係合し、前記従動歯車は、歯面から突出または陥入する前記被係合部を有し、前記被係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯先円との間に配置されて、前記駆動歯車に前記係合部に係合し、前記駆動歯車と前記従動歯車とは互いに噛み合う、動力伝達機構であって、前記駆動歯車の係合部の両端及び前記従動歯車の被係合部の両端は、歯における両端よりも中心側に位置する。この構成により、上述したように、この構造では、潤滑剤が被係合部に溜まり易くなるため、潤滑剤不足が抑制される。
・実施形態では、実施形態の説明の簡略化のため、駆動歯車10は一方向(以下、これを「回転方向」という。)にだけ回転する駆動歯車10及び従動歯車20に本技術を適用した例を説明しているが、本技術はこれに限定されない。例えば、本技術は、両方向に回転する駆動歯車10及び従動歯車20にも適用され得る。この場合、駆動歯車10の両歯面13,14に係合部16が設けられ、従動歯車20の両歯面23,24に被係合部26が設けられる。
・実施形態では、駆動歯車10の回転軸4及び従動歯車20の回転軸7は軸受3a,6aで受けられているが、駆動歯車10及び従動歯車20の支持構造はこれに限定されない。例えば、駆動歯車10は回転軸4に回転可能に取り付けられ得る。同様に、従動歯車20は回転軸7に回転可能に取り付けられ得る。
1…動力伝達機構、2…ベース部材、3…第1支持部材、3a…軸受、4…回転軸、5…締結部材、6…第2支持部材、6a…軸受、7…回転軸、8…締結部材、10…駆動歯車、11…本体部、12…歯、13…歯面、14…歯面、15…端面、16…係合部、17…係合面、17a…第1面、17b…第2面、18…係合先端部、20…従動歯車、21…本体部、22…歯、23…歯面、24…歯面、25…端面、26…被係合部、27…係合面、27a…第1面、27b…第2面、28…係合先端部、CA…基準ピッチ円、CB…歯底円、CD…基準ピッチ円、CE…歯先円、CX…基礎円、CY…基礎円、LC…中心線、LA…共通接線、SX,SY…係合部間隙間、101,102,201,202…内側位置。

Claims (4)

  1. 駆動歯車であり、歯面から突出または陥入する係合部を有し、前記係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯底円との間に配置されて、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車の被係合部に係合する、歯車。
  2. 従動歯車であり、歯面から突出または陥入する被係合部を有し、前記被係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯先円との間に配置されて、前記従動歯車に噛み合う駆動歯車に係合部に係合する、歯車。
  3. 駆動歯車と、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを有し、
    前記駆動歯車は、歯面から突出または陥入する係合部を有し、前記係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯底円との間に配置されて、前記従動歯車の被係合部に係合し、
    前記従動歯車は、歯面から突出または陥入する前記被係合部を有し、前記被係合部は、前記歯面において基準ピッチ円と歯先円との間に配置されて、前記駆動歯車に前記係合部に係合し、
    前記駆動歯車と前記従動歯車とは互いに噛み合う、動力伝達機構。
  4. 前記駆動歯車の係合部及び前記従動歯車の被係合部は、歯幅に亘るように構成される
    請求項3に記載の動力伝達機構。
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